OPENING-SCENE 5
SCENE 6 金銀兄弟
SCENE 7 ダンス・ウィズ・ノーブルズ
SCENE 8 リングの七人
ENDING

SCENE 6 金銀兄弟

DL
とまあそんな感じに奥までがりがりがりがり進むと、広間があるんですよ。全員《観察》。
ヴィクトリカ
15。
DL
うん……二人組がいるね。
マグノリア
見覚えある?(笑)
DL
見覚えありまくり(笑)高台に乗った女が高笑いしてるよ。
女(DL)
「ほーっほっほっほっほっ、やっとここまで来たわねー……って、何やってんのよあんたたちッ!」
マグノリア
力いっぱい睨む。
ヴィクトリカ
「おい監督、随分素っ頓狂なエキストラを選んだもんだな」
DL
……と、振り向くと監督がいなーい。
ヴィクトリカ
「あれ? おーい、監督ぅー」カメラマンは?
DL
カメラマンは後ろでがたがた震えてる。「か、監督ッ?」
ヴィクトリカ
震えてるだけ? カメラがそこにあることで、じゃあいいやって思う。
(一同笑)
ヨハン
「いい所だいい所だ、ここでなら迫力のある映画が撮れるに違いない。神の威光を知らしめる映画が撮れるであろう」(判定失敗)
ヴィクトリカ
ヨハン便利だなー。神って言っとけばもらえるもんな(笑)
DL
15か。ジータたちも妙なかっこうしてるなと思った。
ヴィクトリカ
金角と銀角のかっこうしてる?
DL
そんな感じ。
実はこの盗賊二人組、遺跡に入るにはこの格好をしなければいけないと、ある男に吹き込まれたのです。
実際そうでした。この遺跡に入るには、衣装に仕込まれたある装飾品が必要だったのです。
ヴィクトリカ
「お前ら何だその格好は」って悟空の格好で言う。
ジータ(DL)
「あんたたちこそ何、そのケッタイな格好は!」
ヴィクトリカ
「俺様ちゃんは最近めっちゃイケてる俳優ちゃんだから?」
ジータ(DL)
「はぁ? あんたアタマおかしいんじゃないの?」
ヴィクトリカ
「おめーに言われたかねえんだよ!」〈短気〉《話術》で18。
DL
その台詞じゃあどうしようもないか(笑)
ヴィクトリカ
ただの罵声でございます。
マグノリア
「さあ、私の心のより所の人形をお返し。あれがないと私は危ないわよ」
無表情なんだけど目がどんどん危なくなってる(笑)
ジータ(DL)
「じゃああんたこそアレ返しなさいよッ!」
マグノリア
「あら、どちらに主導権があるのか分かっているのかしら。早く返さないと……うふふ……あなたの欲しいものは一生手にはいらなくてよ」
DL
怖ーい。
ジータ(DL)
「(ヴィクトリカに)大体あんたたちなんでこんな所まで来んのよ! あの鍵の使い道は誰も知らない筈よッ!」
ヴィクトリカ
「何のことを言っている。我々はトップスターとして映画の撮影に来ただけだ」
マグノリア
トップスター? 俺、豚のかっこうのまま背中に羽根しょって大階段からおりてくる。
ヴィクトリカ
それ、違う。それT塚だから。
ジータ(DL)
「映画ぁ? だからあんたたちそんな変なかっこうしてるのね」
ヴィクトリカ
「お前らに言われたかねえや」(笑)
マグノリア
「あら、あなたたちは違うの?」
ヴィクトリカ
脚本見直してから「ついに見つけたぞ金角銀角ッ!」
ジータ(DL)
「誰が金角銀角よッ! 私はロバー・プリンセス・ジータよッ!」
ヨハン
《馬術》を使って一番目立つ所に飛び乗る。
DL
おお、かっこいい(笑)
ヴィクトリカ
それ白龍が判定する状態だろ。乗ってる奴にどんなに技術があっても馬の性能は越えられないって(笑)
ヨハン
それは俺が足とか蹴って。いつの間にか馬を持ち上げながら跳んでる(笑)
マグノリア
乗馬じゃねーよそれじゃあ(笑)
ヴィクトリカ
それはハンディキャップ二つかなー。
マグノリア
アグレッシブな坊さんだなー。
ヨハン
「見よ、これが神の力だー!」
DL
(パワーチップ渡しながら)便利だな、それ(笑)
ヨハン
「金角銀角、貴様らの企みももう終わりだッ!」
DL
金角銀角ん時って悟空以外はみんな捕まる筈なんだけどな。真っ先にぼんさん捕まってたぞ(笑)まあいいや。
ヴィクトリカ
そこはそれ、オリジナルだから。
ジータ(DL)
「あんたたちちゃんと英語喋りなさいよッ!(銃を抜く)」
ヴィクトリカ
「ちょっとカメラ止めて!:(女に)……馬鹿野郎、脚本と違うだろ!」
ジータ(DL)
「脚本ー? 何のことだかよくわかんないわよッ!」
ヴィクトリカ
脚本を女に叩きつける。
ジータ(DL)
「(脚本を読んで)ちょっと、私達がやられ役じゃないのよ! こんなの許されないわ!」
ヴィクトリカ
「まあなんつーの、オレ様ちゃんたちはスターだから? これがエキストラとスターとの違い?」
マグノリア
スターって聞いてまた大階段を降りてくる(笑)
ヴィクトリカ
いやむしろVIP Star。
マグノリア
うpしちゃおううpしちゃおう。

DL
《警報》とかそのへんの、危険に気づきそうなマニューバ持ってる人はそれで判定……
ヴィクトリカ
クリフ。
DL
はッ。クリフか。じゃあ《警報》使ったクリフが「兄貴ー! ばりばり危険ですッ!」(笑)
ヴィクトリカ
危険な予感がみゅんみゅんします(笑)
クリフ(DL)
「なんかすっげぇ嫌な予感がする」
ヴィクトリカ
「えいこの役立たず」
DL
えー? 《観察》しようよ《観察》。
ヴィクトリカ
《観察》する。えい! 15。
マグノリア
えい! 12。
ヴィクトリカ
(ひいたカードを差し出して)……あげる。
DL
あー、そこ、くずカードは自分で処理するようにね。
ヨハン
失敗。
DL
ヴィクトリカは分かるんだけど、後ろの方でズズズズズズ……って音がしている。
マグノリア
監督が私達を殺害するために何か用意しているんだわ。
ヴィクトリカ
音がしてるって事は言わずに
「いいか、みんな。とりあえず今は撮影だ」
(一同笑)
DL
遺跡が揺れ始めた。
ヴィクトリカ
「いいか、みんな、撮影だ」
ヨハン
「すごい演出だ! 盛り上がる、盛り上がるぞ! これは西部への布教の大いなる力となるだろう!」
ジータ(DL)
「ちょっとあんたたち、どんな罠をしかけたのッ?」

ヴィクトリカ
しかしあれだな。オレたちチームを組めないな。
マグノリア
いや、今なら組めるよ。[映画を成功させる]で。
ヴィクトリカ
よし、チームを組もう。
マグノリア
ディーラー的にはここで組んでも問題ないわけ?
DL
いや、いいけどね、別に。そのフェイトは達成されるかわかんないなーって思って。
ヴィクトリカ
完成させる、ならいいか。
DL
ああ、それならうまくいったらできるかもね。どんなオチでもいいからね。
ヴィクトリカ
成功させるっていうともう一段階上がってしまうからね。よし、みんないくぞ。映画を完成させるぞ!
マグノリア
おーう。
ヨハン
3点供出。
ヴィクトリカ
え、ヨハン3点でいいの? もっと出しなよ。オレが困るし。オレチームチップが頼りだし(笑)
DL
駄目だよ、人に頼ってちゃ。
ヴィクトリカ
え? 違う違う、仲間ってやっぱ助け合わないと。
DL
出させるだけが仲間じゃないと思うよ(笑)

DL
ごごごごごごごずしーん! って音がした。
マグノリア
後ろから? それは全員に聞こえてる?
DL
「ずしーん!」は聞こえた。
マグノリア
「何かしら」
ヴィクトリカ
振り返る。
DL
扉が閉まっている。
ヨハン
扉?
DL
広間に入って来る時にくぐった扉があったんだけどね。
ヴィクトリカ
「うーん、素晴らしい演出だ」
マグノリア
とりあえず近づいて叩いてみる。
DL
堅い手ごたえ。にぶい音がする。
ヴィクトリカ
「金角銀角、これでオレたちを閉じ込めた積もりかッ!」
DL
(笑)
マグノリア
ノリノリだなあ、一人で(笑)
ヴィクトリカ
「これで我々を罠にはめた積もりか!」
ジータ(DL)
「そっちこそセコいことしないでよねッ!」
マグノリア
何だろう、微妙にかみ合っていないこの会話(笑)
ヴィクトリカ
向こうが喋るたんびに「(小声で)台本読めって!」
ジータ(DL)
「台本ー? こんなの読んでられないわよッ! 私達の台詞酷いじゃない!」
ヴィクトリカ
「棒読みでいいから読んで」
ジータ(DL)
「え、えーと、えーと……(棒読みで)そ、そんぎょーじゃ」
ヴィクトリカ
「何だッ!:(吸い込まれながら)ああ~」
(一同笑)
マグノリア
ああ、戦力がいなくなった。
ヨハン
金角銀角だから(笑)
金角銀角の有名な武器のひとつ、紅葫蘆。向けられた状態で返事をすると吸い込まれる。
マグノリア
俺はうまく表現する自信がない(笑)
DL
マグノリアはきっついねー。
ヴィクトリカ
棒読みで台詞言えばいいんだって。
マグノリア
乗れるんだけど、うまく言葉が出てこない。この今のノリに。
ヴィクトリカ
オレは普通に芝居に丸ノリしてるから乗って行けるよ。
DL
ああ、ちなみにこの部屋にいるのは、もう右往左往して撮影どころじゃありませんっていうスタッフと、このパーティー四人プラス盗賊二人ね。あとカメラマン。
ヴィクトリカ
「回せ、回し続けろッ!」
カメラマン(DL)
「ああ、は、はいッ!(半べそで)」
ヴィクトリカ
よしよし、いい映画が撮れるぞ。
DL
手が震えてるよ(笑)
ヴィクトリカ
ぶれるだろ(笑)
DL
この人(マグノリア)に持たせた方がいい気がします(笑)手ぶれとは無縁だから。自分は出られなくなるけど。
ヴィクトリカ
ヨハンしかうつさないから駄目。
マグノリア
ずーっとヨハンしかうつってなくて、しかもすげえアップなの。鼻のあたりしかうつってない(笑)
ヨハン
それは名作になるぞ。
ヴィクトリカ
迷う方の迷作だ(笑)
マグノリア
マニア受けはしそうだよね。とりあえず扉にパンチ。
「安全の確保を」
DL
ガーンガーンガーンガーンって凄い音がなりました。
ヴィクトリカ
「マグノリアー!」って叫ぶ。
ヨハン
じゃあそこでマグノリアじゃなくてヴィクトリカに「猪八戒だ」
ヴィクトリカ
ああ、そうか(笑):「はっ」て顔をする。
DL
何芝居でばりばりパワーチップ稼いでんの君ら(笑)
《芸術》や演技系のマニューバを持っているキャストがいないため、全員《話術》を使って演技をしています。
ヴィクトリカ
「八戒ッ! 金角と銀角に集中しろ!」《話術》で19。
マグノリア
ええぇ(笑)
DL
19で説得されてる(笑)それはヨハンに向けてやった方がいい気もするけどね。
マグノリア
《話術》で「わかったわ、孫行者! 今は金角銀角ね!(燃える目で)」
ヴィクトリカ
よしよし、面白くなってきたぞ。

DL
進めていいかい?
マグノリア
進めないとこの話は延々続くぞ。
ヨハン
じゃあそろそろ俺は金角銀角を倒して映画のクライマックスに。
《白兵》で女の方に切りつける。
ヴィクトリカ
違う違う違う。あんた三蔵法師だろ。なんで三蔵法師が正面きって戦うの。
ヨハン
それは……俺がヨハンだから。
(一同笑)
ヴィクトリカ
それこそ「懲らしめてやりなさい」でしょ。それ違うわ。
マグノリア
そこまでこだわる必要は(笑)
ヨハン
それは、俺の……
DL
オリジナルだから。
ヴィクトリカ
あらららら、それじゃしょうがないな。(ヨハンからパワーチップを取ってる)……罰符。
ヨハン
罰符!?
DL
なんでヴィクトリカが持ってくの(笑)
ヨハン
西遊記的にはそうだけど、演じてるヨハンには違うから。基本的には自分が主役だと思ってるから。(笑)
DL
これ「西遊記」じゃなくて「Go, West!」だから。
マグノリア
全員が主役だと思ってるから。

ヨハン
「これで神の偉大さを知れー!」って襲いかかって行く。《白兵》攻撃。
DL
女の前に男が割り込む。んだけど、男のデータ作るの間に合わなかったんだ。ちょっと待ってね。
マグノリア
サンプルキャラ使えば?
DL
そうするよ。
ヴィクトリカ
サンプルキャラじゃ勝てないぞ。苦戦すらさせられないぞ、多分。
DL
だから強化して持ってくるつもりだったんだけどね。
ヴィクトリカ
オレの拳の錆になるぞ。
DL
んー、こんなのしかない。(エースを出す)29。
ヴィクトリカ
おー、すげえー。
マグノリア
こんなのじゃないよ。
ヨハン
21。
DL
じゃあ差分8の……
ヨハン
違う。達成値8。
ヴィクトリカ
21差分値!?
DL
ええっ? 嘘ぉ!
ヴィクトリカ
死んでしまうぞヨハン神父。
マグノリア
俺、ヨハンが21なのかと思ってた。
DL
ダメージ差分値21にダメージカード6で……
ヨハン
俺は芝居のつもりで手加減したから。
DL
ああ(笑)
ヴィクトリカ
パーンと殴られてから、「違う……?」
DL
こっちはマジ本気で反撃するから、35ダメージ行った。
ヨハン
PD9。
ヴィクトリカ
26か。右肩貫通。右腕に重大な損傷。右腕を使った行動が取れなくなる。《竜虎一天流》が使えなくなるな。チップで下げるんなら……
ヨハン
下げない。
マグノリア
彼の中では、いい演出をしてやがるな、あのサムライ野郎、と。
ヨハン
いや、そこまでやられたらさすがに気付く。「ほ、本物ーッ!?」(笑)
ジータ(DL)
「ちょっと、あんたたちちゃんと戦いなさいよっ!」
ヴィクトリカ
「何だ、お前ら本気か!」
ジータ(DL)
「当たり前でしょ」
ヴィクトリカ
「じゃあ、オレも本気でやっていいってこと?」
ジータ(DL)
「何言ってんのあんた。そんなちっちゃい体で何ができるっていうの?(鼻で笑う)」
マグノリア
そうか。ちゃんと戦ったことなかったもんな。
(一同笑)
ヴィクトリカ
「来いッ、ガ○ダーム!」って呼ぶ。どんな所でも俺が呼べば……なぜならオレが選ばれし者だから!
DL
扉の方でがんって音がした(笑)
ヴィクトリカ
天井破って来いよ。
DL
じゃあ扉の方にぐにょーんって黒い穴が開いてパンチだけ飛んできた(笑)
ヴィクトリカ
それを取って「じゃあ行くぜ。ちょっと痛いぜ」でかい手をわしわししながら。
ジータ(DL)
「なによあんた、人間じゃないのねッ!」
ヴィクトリカ
「何を今更ー」って殴りかかる。
ジータ(DL)
「詐欺だわー!」
ヨハン
ナニィヲイマッサルァー(妙な発音で)
ヴィクトリカ
さっき英語喋れって言われたから「Nani-wo imassara」って言う(笑)

ヴィクトリカ
今からデュエルか。ヨハン、戦闘に入っていないのにこんなダメージ受けちゃって(笑)
マグノリア
肩からだらだら血を流して(笑)
ヴィクトリカ
ぐさー!
ヨハン
あのままじゃみんな芝居のままで進めそうだったから、本気にさせないとなと。おかげでエースを一枚使わせたぞ。
DL
勇気ある行動だったね。
ヴィクトリカ
だがあと二枚ある。
DL
ほっほっほっ。
ヴィクトリカ
みんな頑張って減らしてくれ。
ヨハン
あのエースは欲しい。正直欲しい。

マグノリア
《テレポート》でヴィクトリカを……
ヴィクトリカ
呼んで。孫行者って。
マグノリア
「孫行者!」
ヴィクトリカ
「何だ! あぁぁぁぁぁ!(吸い込まれる)」
(一同笑)
DL
それじゃ出られないじゃん(笑)
マグノリア
ぽんっ。吐き出す。その時にヴィクトリカに
「にっくきあの女から、私の人形を取り返して」
ヴィクトリカ
何のことかさっぱりわからんな。
マグノリア
フェイト、ジータへの憎しみで(笑)
DL
ああ。はいはい(笑)
ヨハン
俺は誰かのコネもらったっけ?
DL
ヨハンにはあげてないな。関わったのがクシィだからあげても仕方がないんだよ。あいつ何か言いに来るだけのキャラだし。
監督あたりで何か……監督への不信。
ヨハン
はーい。
ヴィクトリカ
不信だったんだ。あれだけ乗ってて。
DL
後ろ閉められたから。
ヴィクトリカ
今芽生えたのか(笑)
ヨハン
とってつけたように今芽生えた。
DL
いや、不信を抱いてないんならそれでもういいんだけど、刺されたところで芽生えてもいいんじゃないかと思うよ私は。
ヨハン
うん、まあ、でもこれこいつらのスタンドプレイだから、監督には関係ないし。一応あいつらがこの衣装を着ている時点でおかしいと思う。
DL
もう一回衣装に注目してみる?
ヴィクトリカ
するっ。
マグノリア
デュエル中だから戦闘順番だよ。
ヴィクトリカ
[メジャーアクション]? [マイナーアクション]?
DL
ああ、判定はいる奴はみんな[メジャーアクション]になっちゃうな。……一回バトル中イベントで全員《観察》を。どっちかっていうと見破って欲しいし。
ヴィクトリカ
13。
マグノリア
16。
ヨハン
20。
DL
ヨハンは余裕で気づく。
まず、マグノリアは、あいつら変な格好をしているけど、見たことあるような気がするなと思う。
ヴィクトリカ
その格好に?
DL
格好にというか、装飾品が。
ヴィクトリカ
ああ、そういうことか。
DL
何故そこで「そういうこと」なのかよく分からないが。
ヨハンの方は、どの衣装にも孫悟空の緊箍呪(きんこじゅ)に似たものがついているなと思った。
マグノリア
みんな緊箍呪(きんこじゅ)つけてるの?
DL
髪飾りや首飾りにまぎれていたり、腕に付けているとか、同じ形だ。とオモタ。
ヴィクトリカ
オモタ。
マグノリア
その輪は盗賊二人もつけてる?
DL
つけてる。
マグノリア
つけてないのは二人か三人と?
DL
いや、役者の格好している奴は全員何らかの形で緊箍呪(きんこじゅ)つけてる。
マグノリア
捕まってるんじゃー? いろんな意味で。
ヴィクトリカ
捕まってるのかな。
マグノリア
今のところ知っているのはヨハンだけだ。
ヨハン
「これはただの映画の撮影では済まなくなってきたな」〈危険を楽しむ〉
DL
楽しんでる場合かね(笑)
ヨハン
楽しんでいる場合じゃないのを楽しむのがこのキャラクター。

ヴィクトリカ
攻撃します。まあ何とか、ここでオレがエースを二枚使わせるよ。
DL
いや、別に私はここでこの二人が爆裂四散しちゃっても困らないかもしれないよ(笑)
ヴィクトリカ
あ、そうなの? ……大丈夫、どうやら奴らはディーラーのお気に入りのようだ。そんなことにはなるまい。
マグノリア
お気に入りだったら毎回出てくる。それだったらあの運び屋のほうがお気に入りなんじゃ?(笑)
DL
運び屋便利な奴だよな。
ヴィクトリカ
「ええ、何だか解らんがとにかくこの場は映画を完成させることに終始努力をするぜ!」殴る。
DL
映画を完成させるのに粉砕していいのか?(笑)
ヴィクトリカ
する。スナッフビデオだよスナッフビデオ。
マグノリア
その部分だけは悟空のアップなのさ(笑)三蔵とかのアップで誤魔化すんだよ。
ヴィクトリカ
そうそう(笑)《テレポート》で吐き出されて、ずしゃーっと着地してから……
マグノリア
くるくる回ったほうがいいよ。
ヴィクトリカ
なんでー、それかっこいいか?(笑)
マグノリア
かっこいいじゃん(笑)わかんねーけど、そんなんあったなと思って。
ヴィクトリカ
ああ、なるほど。じゃあくるくる回るわ。
マグノリア
いやいや、君の中で格好良くなかったらいらないよ。
ヴィクトリカ
じゃあくるくる回る。
DL
じゃあ目が回ったからハンディキャップ1で(笑)
ヴィクトリカ
じゃあ回るのやめてズシャーって出て、そのままの勢いでぶん殴る。
DL
うん、はい。
ヴィクトリカ
60。
DL
はッ……!
ヴィクトリカ
(笑)どうだ、エース使わざるを得まいが。
DL
はい。(カラミティー・ルージュを出す)
ヴィクトリカ
ああーっ!
(一同爆笑)
ヨハン
出たー(笑)
マグノリア
俺のカード無駄損じゃんみたいな(笑)
ヴィクトリカ
ぼーん。
DL
60って言われてただで受けられるかそんなもん(笑)
ヴィクトリカ
エースを2枚出せばそれだけで40じゃないか。
DL
それだけで終わっちゃうから。
ちょうどいいからイベント進めよう。60って殴った瞬間に床ががくっと傾いて、穴が開いた。
ヴィクトリカ
穴が開いた? 落ちてく?
DL
みんな落ちる。
ヴィクトリカ
みんな!? はーん。
ヨハン
撮影スタッフとかっているの?
ヴィクトリカ
いるよ。カメラマンとか。
DL
みんな「うわあぁぁぁー!」って落ちてく。監督以外。
マグノリア
監督はいないんでしょ?
DL
うん、この部屋に入った時点でもういなかった。
ヴィクトリカ
その広間の床が全部消えたの?
DL
そう。
マグノリア
「マスター、危なーい!」ってマスターをかばって衝撃を和らげる。この積み上げたマナはどうなっちゃうの?
ヴィクトリカ
シーン変わったら消えるよ。
とりあえずオレは、「カメラーッ!」って叫んで、カメラマンが「はいーッ!」って返事したら「お前じゃない、カメラーッ!」って取り上げてガードする(笑)
マグノリア
ああ、僕の13マナ……。
ヴィクトリカ
ガッデーム。こんな所でカラミティー・ルージュが飛んでくるとは。

SCENE 7 ダンス・ウィズ・ノーブルズ

DL
というわけでヨハンはかばわれたんでダメージないんだけど、二人はがっしゃーんって落ちた。
ヴィクトリカ
《人化》してるから肉の体は持っていると思うんですけど。
DL
肉なんですか?
マグノリア
偽装しているだけでしょ?
ヴィクトリカ
表面上は肉の上皮があると思うんだよね。
DL
それだったら肉が飛び散りそうじゃない?
ヴィクトリカ
そこはそれ、オレ達のスチールボディーが(笑)
マグノリア
鉄の体に合成樹脂塗ってるだけとか。
むしろ俺たちあれかい。「鉄の悪魔を叩いて砕く。俺がやらねば誰がやる」
DL
やだなそんな少女キャラ。
ていうかね、そこの二人がダメージ食らってたら他の人間キャラ死んでるから。
マグノリア
両腕上げてマスターかばってる。
ヴィクトリカ
同じ姿勢でカメラ守ってる。
DL
他のスタッフとかクリフとか泡吹いて伸びてる。
ヨハン
マグノリアが上げてる両腕に器用に馬の足を乗せている。
(一同笑)
マグノリア
「マスター、ご無事ですか?」
ヨハン
「ああ、無事だ」
マグノリア
「それは幸いです」
DL
……あ……そっか。訂正。落下地点にはヨハンとマグノリアとヴィクトリカしかいません。
ヴィクトリカ
スタッフはいないの?
DL
スタッフとか、一緒に落ちてきたはずのクリフとか泥棒連中もいない。
ヴィクトリカ
はぁー?
マグノリア
三人だけ?
ヴィクトリカ
そんなぁ。
マグノリア
「マスター、私達だけがドジを踏んだようです」
ヨハン
「そうとも限るまい。もしや、奴らとは別の場所に送られたかもしれない」(ルールブックめくりながら)
ヴィクトリカ
ヨハン、何してるんだ。
ヨハン
とりあえず自分の傷を癒そうと思って。
DL
あ、そうか。さっきざっくりやられてるからね。
ヨハン
「天にまします我らが神よ……」
ヨハンが祈りを捧げている間に部屋を調べ始めるヴィクトリカ。当然祈りのロールプレイと重なります。
ヴィクトリカ
じゃあオレはとりあえず《観察》します。13。周囲はどんな所? 
……ヨハン、うるさい。
DL
すーんごい狭い部屋だね。
ヴィクトリカ
ヨハン、うるさいよ。
ヨハン
(祈り終わって)……AMEN. 全快。
DL
殺風景で何もない部屋なんだけど、片面に格子のはまったドアみたいな物がある。牢屋っぽいね。
ヴィクトリカ
とりあえずそのドアを開ける。
DL
開かない。
ヴィクトリカ
オレの力を持ってしても?
DL
ああ、破壊することはできるよ。
ヴィクトリカ
破壊する。もろもろ組み合わせて20! ってぶん殴って、PD20下げて31ダメージ。
DL
ドアが[腹部貫通]されてメキッ! って吹っ飛んだ。
ヴィクトリカ
OK。
DL
そしたら外の通路でライラさんが目を丸くしてる。
ヴィクトリカ
ライラさん?

ライラ(DL)
「助けるまでもなかったかなぁ」
ヴィクトリカ
「お前はこんな所で何をしている」
ライラ(DL)
「それはこっちの台詞なんだけど。あなたたちこんな所で何をしてるの?」
ヴィクトリカ
「オレたちは映画の撮影だ」
ライラ(DL)
「ああ、それより丁度良かった。ケヴィンがさらわれちゃったのよ」
ヴィクトリカ
「わけわからねえ」心底、プレイヤーもヴィクトリカも言う(笑):「わけわかんねぇ。何が起きてるんだ?」
ライラ(DL)
「あなたたちが遊んでる間に大変なことになってるんだからぁ」
ヴィクトリカ
「なんでケヴィンがさらわれるんだ。あいつ、さらわれ症候群でもあるのか?」
DL
そういえばそうだね(笑)
ヴィクトリカ
何かっちゅうとさらわれやがって。
ヨハン
俺はその横で傷を治しつつ
「こんな所で足を止めている場合ではない。まだ西には救われぬ人が待っているのだ」
DL
さらわれ症候群って言うなら……
ライラ(DL)
「それ、私のせいかもしれないわね……
とっても言いにくいんだけど、ケヴィンを人質にされて私が持っていた物を取られちゃった(はにかみ笑い)」
ヴィクトリカ
「おめーがしっかりしろよー!」
ライラ(DL)
「だってしょうがないじゃない、私はあなたみたいな力ないんだものー!」
ヴィクトリカ
反射的にかつての記憶が戻って「嘘つけー!」って叫ぶ。
マグノリア
さらったのは誰?
DL
まだわかんないよ。きいてないから。
ヴィクトリカ
「さらったのは誰だ」
ライラ(DL)
「な、なんだっけ。へらへら笑ってる男よ」
ヴィクトリカ
「監督か!」
DL
鋭すぎ(笑)
ヴィクトリカ
「これこれこういう風体の男か?」
ライラ(DL)
「あいつは人間じゃないわ、ダークよ」
ヴィクトリカ
「……おいヨハーン!」
ヨハン
「んあ?」こっち傷治すのに必死だから。
(一同笑)
ヴィクトリカ
祈りを唱えているところを遮って言う(笑)
ライラ(DL)
「それより、本当にぐずぐずしている場合じゃないんだけど」
ヴィクトリカ
「ちっ、面倒臭ぇ。オレ達もいろいろ奴に話したいことがあるからな。行くとしようか」
ヨハン
闇の中から何かが近づいてきた音がして「どうした」
ヴィクトリカ
「まあこういうわけだ。というわけで行くぞ」
ヨハン
「なにぃ。やはりこの映画には裏があったようだな」
DL
あのー、何が盗まれて何が大変なのかってのはきかないの?
ヴィクトリカ
うん、それに対して《話術》を使うよ。14。[ライラの真意を探る]
DL
ライラはこの遺跡の番人だったそうです。
ここには「魔王の胚」って呼ばれる物がある。それこそ貴族支配の時代に作られた物で、育てていたんだけど……。
ヴィクトリカ
「じゃあお前もダークじゃん」
ライラ(DL)
「そうよ……でも、私はもう人間支配したいとか、そんな気はないから、胚を潰すためにここに来たの。胚が育つと大変な物が生まれてしまうの」

貴族の手によって生み出された最強の兵器、魔王の胚。世界を滅ぼすことすら可能だという作り物の悪魔。

忌み子はこの揺り籠で目覚めの時を待っているという。
ライラは、かつて自分が管理していた場所に育つ災いの芽を摘むため来たのだが、ケヴィンを人質に、魔王を封じる鍵を奪われたのだ。
そればかりか、遺跡自体の扉を閉ざす鍵は破壊したはずなのに何故か開いており、魔王の胚が育ち始めるのも時間の問題なのだという。
遺跡の扉を開いたのはクシィが持っていた復元品の鍵なのだが、それはライラも知る由がない。
つまり鍵は三本だ。
クシィが運んでいた復元品の鍵、これはキースの手に落ちているらしい。
魔王の胚を封ずる二本の鍵、ひとつはマグノリアが、もうひとつは実はあのロバー・プリンセス・ジータが持っているのである。
マグノリア
……鍵?
DL
持ってるね。
マグノリア
さあ。
DL
さあって言われちゃった。
ヨハン
「マグノリア、あの二人組は、お前に何かよこせと言っていたが、お前は何か拾わなかったか?」《話術》
「魔王の胚か。そんなものは封じるよりも潰してしまった方がいいだろう」
マグノリア
「あら、それでしたらマスター、これのことですか?」
ライラ(DL)
「ああーっ、それよー!(近寄って手を出す)」
マグノリア
(鍵を素早くしまい込む):「これは駄目よ。私のチャッキー人形……マスター人形と交換するために必要な物なの。これは駄目」
ライラ(DL)
「あなた、それと世界とどっちが大事なのよう」
マグノリア
「もちろん、マスター人形よ」
ライラ(DL)
「マスターって誰? 
(ヨハンを見て)ねえねえマスターさん、この人何とかしてよ!」
マグノリア
「私には大事な物なの。あれさえ戻ってくれば世界は何とかなるわ。そうですよね、マスター」
ヨハン
んじゃ、マグノリアをぶっ叩く。
マグノリア
「あああああ! 何をなさるのです、マスター!」
ヨハン
「馬鹿者ー! 所詮あれは人形だ! お前が従うべきものは、神でありこの私に決まっているだろう!」
マグノリア
「……そ、そうですね、マスター! どうぞ、私の物はマスターの物、マスターの物はマスターの物」
ヨハン
「それでいい、それでいい。
(ライラに)女、これで魔王と戦えるのだな」
ライラ(DL)
「その鍵、見せて! さっき一本しか見えなかったんだけど、そこには一本しかないの!?」
ヨハン
「ここには一本しかない」ここには光がないから暗闇の中でしょ?
ヴィクトリカ
オレには見えてる。
ヨハン
多分ダークである女にも見えているだろうけど、俺だけ見えない(笑)みんなから見ると俺だけ違う方向を見ている(笑)
ライラ(DL)
「あの、マスターさん、私はこっちにいるんですけど」(笑)
ヨハン
「ああ? どっちだ? 反響してよく解らねえ」(笑)
マグノリア
あまりにもかっこわるいので、ヨハンの体をよっこいしょってライラの方に向ける。「(ぼそぼそと)マスター、こちらです」
ライラ(DL)
「あぁぁぁぁぁーッ、一本しかないぃー!:(泣きそうな声で)もう一本はどうしたの、もう一本は!?」
マグノリア
「さあ、私がもらったときはもうこれしかなかったわ」
ライラ(DL)
「もらった? 誰に?」
マグノリア
「(上を指差して)上にいた金角銀角」
ライラ(DL)
「ギンカクさんとキンカクさん? よくわからないけど、あの二人が持ってるの?」
マグノリア
「そうよ。私のチャッキー人形と一緒にね。取り返すなら私も手伝うわ」
ヨハン
「(ライラに)怪我してはおらんか?」
ヴィクトリカ
「治したいのか」
ヨハン
「《応急手当》を使いたい」
ライラ(DL)
「私は怪我してないわ」怪我してそうな人間はこの場にいないんだって。
マグノリア
人間じゃない相手への《応急手当》ってどんなんだろ。
ヴィクトリカ
それが《人化》されてるオートマーター。
DL
いやいや、こう胸をぱかっと開けるとハート型の動力炉が。
ヴィクトリカ
(笑)エネルギー袋とか書いてるやつが入ってる。
ヨハン
馬がちょっと怪我してる。
ヴィクトリカ
馬はもう忘れろヨハン(笑)オレらしかいないって言ってたから。
ヨハン
馬もいなくなった。このクラブをどうしようかな。
(一同笑)
DL
そのうちまた嫌でも《観察》とか言うから、その時に使いなされ(笑)

ヴィクトリカ
「よーし、みんなケヴィンを助けに行こうぜ」
ヨハン
また[ケヴィンを救出する]のフェイトが生き返った(笑)
DL
[魔王の胚を破壊する]っていうストーリーフェイトを加えてください。
ヴィクトリカ
「倒す」にする?
DL
倒す? つんってつついて、「よし倒した!(満足げに)」
ヴィクトリカ
そういうシロモノなのか(笑)
マグノリア
魔王の胚を壊す?
DL
壊す、でも破壊する、でも消滅させる、でも……。
マグノリア
なるべくハードルを上げないようにしよう。
ヴィクトリカ
そうそう、それがコツ。
DL
ちなみにライラちゃんが何で今までウロウロしてたかっていうと、彼女には壊せなかったからだね。
ヴィクトリカ
なんで壊せないんだ?……「なんで壊せないんだーッ!」[ライラの真意を探る]。
ライラ(DL)
「だって私、人間のフリするのに一生懸命力使って、全部なくなっちゃったんだもの~!」
ヴィクトリカ
「格好悪ぅ~! アホか~!」
ライラ(DL)
「アホって言うな~」
ライラは力ある貴族だったのですが、とある事件をきっかけに人に興味を示し、人に近づきました。
そして人間を観察中、外伝『招かれざるもの』で人の可能性を見た彼女は、人間のために自らの力を削って、危険な遺跡や貴族の創造物を破壊してまわるようになりました。
今の彼女は、軽い精神支配の力を持つ以外は、恐怖支配を布いた貴族としての面影はありません。貴族最大の特徴であるイモータリティーは力が弱まっています。
最近は力ばかりか精神年齢まで退化気味のようです。
マグノリア
「魔王の胚は普通に破壊できるのかしら。何か特殊な行動が必要なのかしら」
ライラ(DL)
「とりあえず近づきさえすれば、あなたのパンチでも壊せると思うよ」
マグノリア
「そこまで脆い物なのね」
ライラ(DL)
「っていうか指先でぷちって」
ヴィクトリカ
そんな小さい物なんだ。
ライラ(DL)
「あ、でもぷちってやる時に指先にブレス込めてないと、逆に食べられちゃうかも」
マグノリア
じゃあ君(ヴィクトリカ)だけだね。
ヴィクトリカ
そうだね。
ヨハン
つぶした後指の間で糸引いてる(笑)
マグノリア
ちょっと臭ーいにおいがするんでしょ。
DL
人間が死ぬような臭いが出るから。
ヴィクトリカ
腐ってんじゃん。早すぎたんじゃん。
ライラは三人をぐるっと見回して、首をかしげた。
ライラ(DL)
「ところであなた方、どうしてそんな格好してるの?」
ヴィクトリカ
「映画の撮影中だから」
ライラ(DL)
「映画の撮影?」
マグノリア
「”Go, West!”っていう、これから公開される映画の撮影よ」
ヴィクトリカ
「大ブレイク御礼」
ライラ(DL)
「そういえばさっき監督がどうのって言ってたかしら。監督っていうのは、へらへら男のことよね?」
ヴィクトリカ
「そうだ」
マグノリア
「そうね。私たちの記憶が穴に落ちたことで狂っていなければそうだわ」
ライラ(DL)
「ちょっと見せて」ヴィクトリカにずんずん近づいてる。
ヴィクトリカ
「んん? 何?」少し後ずさりしながら。
マグノリア
「同性愛者かしら」
DL
ああ、そういえばそんな事も言ってたな(笑)
で、頭のてっぺんからつま先まで、飛行場で検査されるときみたいにじーって見られる。
んで、頭の輪っかを見て、眉間に皺を寄せて「これって……」って言いかけたところでシーンが閉じる。
ヴィクトリカ
ぎゃー。

SCENE 8 リングの七人

マグノリア
パワーチップで借金返す心配しなくていいと、チームチップにどんどん出せるね。素晴らしいよ。
DL
今日はそうやってパワープレイができるんだ。ああ、やっぱ敵はもっと強くないと駄目だよね。
ヴィクトリカ
いや、君のそのエース2枚がある時点で十分強いです(笑)
下手すりゃヨハン一発で殺されるんじゃないのか? 突き返しで。
ヨハン
うん……死ぬね。

DL
向こうのほうからケヴィンの声が聞こえて、ライラは顔色を変えて走っていってしまいます。
ヴィクトリカ
「ていうかこれ(頭の輪)は何ー。これがどうしたのー」外せる?
DL
外れない。
ヴィクトリカ
そうかそうかー。
マグノリア
マスターをつれて走ってく。
ヴィクトリカ
オレも走ってく。
マグノリア
「お待ちなさい。お待ちなさい」
ヴィクトリカ
「待てこら言いかけてやめるなーッ!」
行く手からライラの声が聞こえる。
ライラ(DL)
「ケヴィンを返してッ!」
マグノリア
「マスター、一大事ですよ、一大事」
ヨハン
じゃあ、マグノリアの背中に飛び乗る。
DL
猪八戒が白龍になった(笑)
ヨハン
俺が走ると6mだから(笑)
ヴィクトリカ
一粒6m。
キース(DL)
「まるで人間だな、ライラ。そこまで堕ちたあなたを、私は主とは認めない」
ヴィクトリカ
待て待て待てぇーい!
DL
扉をばーんと開けたところで、ケヴィンが虚ろな顔をして立っていて、その前でライラが崩れ落ちるのが見えた。
マグノリア
ライラ死んだ?
DL
死んではいないけど刺されたっぽい。
ヴィクトリカ
そしてケヴィンの手には血塗られたナイフが。
DL
そうそう。
ヴィクトリカ
「ケヴィン何をしているんだ」ばーん。
DL
うわぁぁぁぁぁぁ。
マグノリア
ごじゅうはち~。
ヴィクトリカ
ハードガントレットで(笑)
一段高いところにキースはいた。狂ったような高笑いをして彼らを見下ろす。
キース(DL)
「さあ、見せてくれ。そのポーズがどこまで続くのかを。壮大なる悲劇の始まりだ。題名は……「裏切り」!」
ヴィクトリカ
(笑)その前に聞かせてもらおう。お前は誰だ。
……カメラ回してるよ。
DL
カメラ持ってるんだ(笑)
マグノリア
「……陳腐な題名ね」
ヴィクトリカ
「センスがないよな」
マグノリア
「もうちょっといいことを思いついてほしかったわね」
キース(DL)
「センスがないのは貴様らの方だ!」
キースは三人のほうを指差すと、何かをつぶやいた。すると、ヨハンとマグノリアの体が動かなくなった。
DL
……ので、精神判定で回避してください。
ヴィクトリカ
精神鑑定。
DL
精神っていうか《意志力》かな。
マグノリア
これってもう一回ぐらい判定できるの?
DL
毎ターン発生するよ。
マグノリア
12!
ヨハン
「貴様のような雑魚に関わっている暇はない。私は魔王を倒さねばならんのだ!」《意志力》18。
DL
じゃあ、ヨハンは問題なく動ける。マグノリアは動けない。ヴィクトリカは何故か平気。
マグノリア
どこまで動けないの? しゃべることはできる?
DL
激しい頭痛がしてその場に座り込んでしまう。
ヴィクトリカ
頭痛なんだ。
ヨハン
激しい頭痛がしてその場に居座ってしまう。
(一同笑)
マグノリア
「はっ。今ここで私が動けなかったら誰がマスターをお守りするというの。わたし、私は~」
キース(DL)
「(ライラをあざ笑いながら)弱い、弱すぎる! それでも貴族か。絶対にして尊大・無慈悲なる支配者なのかッ!」
マグノリア
貴族は[四散]してもな、レベル分何度でも生き返るんだ。
ヴィクトリカ
「貴様、使徒かッ!」
キース(DL)
「貴様のような下種に呼ばれる名ではないわ」
ヴィクトリカ
「黙れ下衆! 下衆でゲス」
DL
力いっぱい無視された(笑)
貴族は[四散]しても生き返る……貴族の能力、《イモータリティ》のこと。貴族最大の特徴ともいえるこの能力は、レベル回数分いかなるダメージも無効化するというご無体な力です。
しかし前述の通り、ライラは力が弱まっているため、ダメージを無効にすることはできません。
ライラ(DL)
「キース、時代は移っている。凝り固まった思想は悲劇しか生まないよ(ヴィクトリカに)頼む。私に頼めた義理ではないけれど、ケヴィンを、弟を助けて……!(倒れる)」
ヴィクトリカ
倒れるところを抱き止める。《運動》で18。
「委細心配は無用。もとよりその積もりであるが故に」
DL
ってやってる目前に、三人の人間がずざざざっと滑り込んでくるな。
ヴィクトリカ
スタッフ?
DL
いやいや。
マグノリア
盗賊二人と?
DL
うん。
ヴィクトリカ
あと一人誰だ?
DL
クリフだー。
マグノリア&ヴィクトリカ
あー!
ヨハン
忘れ去られてる(笑)
(一同笑)
DL
みんな綺麗に忘れてるんだもん(笑)
マグノリア
違う。登場してないプレイヤーキャラはどうしても……
ヴィクトリカ
いるものとして考えてしまうからね。そうそう。きっとそういうことだよ(笑)
DL
いると思ったらいない。なんか知らないけど向こうにいる(笑)
マグノリア
あれ、なんで今来てるの? 後ろにいなかった?
ヴィクトリカ
そうそうそうそうそう(笑)いるかいねーかわかんねえなあ。
さっき散々「三人しかいない」って言ったじゃないか~、と、思うディーラーであった。

DL
マグノリアのびりびりは体についてるわっかからきてるっぽいね。
ヴィクトリカ
オレは平気なんだよね。
DL
うん。なんでかっていうと、さっきライラが見せてって言ったときに無力化してたから。
マグノリア
便利やな。
ヴィクトリカ
NPCはマジックアイテムとはよく言ったものだ。
マグノリア
どのぐらいで回復できるの?
DL
一カットだけ。まあ、外してもらえばそれでおしまいだけどね。
ヴィクトリカ
でも、外れないんでしょ?
DL
破壊。《怪力》とかで……頭ごと(笑)
マグノリア
壊せる? 自分で。
DL
動けるようになったら自分で破壊するのがいいかもね。
ヴィクトリカ
そっちの【冷静】は?
DL
えーと、ジータが6、カズマが5、クリフが……7だっけ? 忘れましたー。(クリフのキャラクターシートを探している)
ヴィクトリカ
その盗賊は敵なの?
DL
敵に回ってるよ。
ヴィクトリカ
じゃあクリフも敵?
DL
うん。
ヴィクトリカ
……お? よぉぉぉし、やっちまうかー。積年の恨みを今。
マグノリア
行動不能って、メジャーもマイナーも駄目?
DL
マイナーだけはOK。
マグノリア
じゃあ一番最初にエンジン発動させるよ。
DL
クリフどこいったー! うちの子知りませんか。(まだ探している)
マグノリア
はい、クリフ。(見つけたキャラクターシートを渡す)
DL
失礼しました。
マグノリア
マナ4点いい? わかるかい、エンジン回せるか回せないかが大きな差になってくるんだよ。
広間入り口あたりに倒れたライラとケヴィン、ライラを受け止めたヴィクトリカ、少し後ろにヨハンとマグノリア。
30mほど先の5mの段差の上で高笑いをぶちかますキースがいて、その間にクリフと盗賊が割り込んでいる状態です。
ヴィクトリカ
なんかそこ(クリフたち)にZOCが発動してるんですけど(笑)
マグノリア
三人の距離は?
DL
近距離かな。
マグノリア
まずこの三人蹴散らさないとね。
ヴィクトリカ
まとめて潰す。
DL
こんな所でキャストが死ぬのか。
ヴィクトリカ
そうだ、乱打を使えば奴のエースを効果的に散らせるぞ。
ヨハン
じゃあ俺は一番手近なケヴィンだな。さらばケヴィン!
DL
ちなみに《意志力》判定二回連続で失敗すると操られるよ。
マグノリア
目標値は?
DL
15。【冷静】7のクリフからね。選択の余地なしでヴィクトリカに攻撃。《ガンスリング》《集弾》《零距離射撃》で27。
ヴィクトリカ
高。エースか、まあいいとしよう。29で回避。
「そんなへなちょこ弾に当たるかクリフ!」
DL
いつもなら当然言い返してくるのに言い返してこないな。
ジータ(盗賊女)がヨハンに銃撃。《ラッキーストライク》《タンブルシュート》
ヴィクトリカ
《ラッキーストライク》って、判定失敗すると自分がやばいって奴じゃなかった? 次から全部ハンディとか。
DL
そうだよ。そうやってラックに頼って生きてきたんだよ、彼女は。
マグノリア
それで生き残れるんだから相当な強運だよね。
ヴィクトリカ
やばくなったら逃げてたんだろう。
マグノリア
いいんじゃない? 逃げるのは恥ずかしいことじゃないでしょ。自分の実力に見合わない戦いはしない。
ヴィクトリカ
そうね。
DL
だいたい戦いはカズマ(男)に任せてたからね。達成値36です。
マグノリア
盗賊も操られてるの?
ヴィクトリカ
盗賊二人とクリフが操られてる。
ヨハン
36ぅ?
DL
差分ダメージは入りません。
マグノリア
《意志力》判定は毎ターンくるの?
DL
うん。とっとと壊しちゃってください。
マグノリア
いや、その前にヴィクトリカの援護をするよ。
DL
そしていつの間にか操られて後ろから撃つ。そういえば今日は随分マスター(ヨハン)やられてますね。
ヨハン
(チームチップを積んでいる)
マグノリア
パワーチップが(笑)
ヴィクトリカ
おおおお、使うねえ。
ヨハン
これだけ使わないと勝てないから。
ヴィクトリカ
ヨハン、ダメージ受けときなって。
(一同笑)
DL
カズマの方は考えてなかったけど、ジータちゃんはちょっと強いぞ。でも、《テンプテーション》とか《疫病神》とかゲストには要らねーマニューバばっかし持ってるんだよな。
ヨハン
「いい技だ。久しくこのような使い手には出会えなかったが、今日は極上の戦いになりそうだな」〈危険を楽しむ〉で36。
DL
好戦的な神父。ジータのラックが逃げていった。
ヴィクトリカ
次いくよ。オレが走っていくと三人が割り込んでくるんだよね。
DL
もち。
ヴィクトリカ
しかし まわりこまれてしまった。
「邪魔だどけッ! オレはさっさとあの薄汚いダークを倒さねばならない」
DL
その足にケヴィンがまとわりつく。虚ろな目で。
ヴィクトリカ
え、うそん。ハンディキャップ?
DL
ハンディキャップ(笑)
ヴィクトリカ
まじで!? そういう風に封じに来るのか。まあいいや、とりあえず50。ハンディ込みで40。
DL
全員に40? デカいねオイ。
ヴィクトリカ
これでも10減らしてるんだから勘弁してくださいよ(笑)
ヨハン
マグノリア今手札はいい方?
マグノリア
そこそこ。どうしたの?
ヨハン
俺が頭の輪っか壊そうかな。
マグノリア
俺のを? ああ、どうぞどうぞ。君の行動に俺がいちいち抵抗すると思うかい?
DL
クリフが《ガンスリング》《インターセプト》《集弾》。パワーチップ使ってスート変えて……意志を失っている状態で《イカサマ》はありえないな。27。(エースを出す)
ヴィクトリカ
《インターセプト》って防御リアクションじゃないよな、確か。
マグノリア
防御じゃなかったと思うけど。
ヴィクトリカ
じゃあ差分値40全部命中するんだ(笑)
今までずっと防御として引かれてたのに今更そんなこと言われても……と思うDL(笑)
ヴィクトリカ
大丈夫かー? クリフ本当に死ぬんじゃねえか?(笑)
DL
死ぬかもね。
マグノリア
《インターセプト》は防御を捨てて代わりに反撃する技だから……。
ヴィクトリカ
失敗したらもろに差分くらうんだよな。
DL
残念ながら今のクリフには思考能力がない。
ヴィクトリカ
さらばクリフ……ッ!
DL
ジータちゃんは25で《回避》。(エースを出す)
ヴィクトリカ
よし、エースをはがせたぞ。
マグノリア
あと1枚?
ヴィクトリカ
いや、もうなくなった。あの後引いていなければだがな(笑)
マグノリア
そうね、マスターの時の引きは意外と皆さんいいからね(笑)怖いねー。
DL
(心配しなくてもクズカードばかりになったよ)くそー、三人もいるとめんどくさいわ。
ヴィクトリカ
しかもそれを同時攻撃するからな。
DL
なんで同時攻撃なんかするのっ!(笑)
ヴィクトリカ
えー、だって三人いちいち殴ってたらめんどいじゃないか。
マグノリア
そうだそうだー。
DL
まったく。しかもカード1枚しか使わないで。
カズマ20で《回避》
ヴィクトリカ
まずクリフからいこうか。がしゃんがしゃんとガントレット変形させて、炸薬を破裂させつつばーんと叩いて、「掌弾・圧式・響音!」
DL
40全部。PD8しかないんだよこの人。
マグノリア
さようならクリフ。君との想い出は……
ヴィクトリカ
大轟音が響いて、クリフにはPD40下げた上で64点のダメージが入る。
DL
64点だとぉぉぅ?
ヴィクトリカ
ジータにPD15下げて40点、カズマにPD20下げて44点。
DL
全員素で[四散]だね。パワーチップ2点ずつ使用して[死亡]は回避するけど、みんなぐっちゃんぐっちゃんになってる。
ヴィクトリカ
衝撃で吹っ飛んでいった。ちなみにオレとエンゲージしてる奴全員その効果に入ってるから。
DL
ああ、じゃあライラとケヴィンも吹っ飛んだ。
ヴィクトリカ
ああ、違う。《乱打》は一応相手は選べるのか。
良かった良かった、マップ兵器だ。大丈夫。本当はひとりひとりにエイヤエイヤって殴るだけだから。
DL
戦闘員三人が死んだ。
マグノリア
死んでない死んでない。気絶気絶。
ヴィクトリカ
君らも多分耳が痛いよ。5枚カードを下さい。
DLがきり終わって配っていたカード。2枚ほど裏返っていたしょぼいカードがありました。一応順番からいけばヴィクトリカに行く物だったのですが。
DL
なんか裏返ったカードが(笑)はい。
ヴィクトリカ
それどうよ(笑)
DL
だってあるんだもん。上から順番に取ったよ私(笑)
ヴィクトリカ
「だってあるんだもん」じゃねえ(笑)
マグノリア
まあ別にいいんじゃないの? ああ、きたなあ、でしょう?
DL
(カードを交換しつつ)駄目だよ、見える災難から逃れちゃ(笑)……
しかし、戦闘員3人があっつぅ間にやられたっ! そしてこのヒドいカード!

ヨハン
マグノリアの頭の金管を刀で切り飛ばしたい。目標値は?
DL
15。
ヨハン
「しっかりせいマグノリア! そんなことで魔王の胚が壊せるものか!」20。はい壊した。
マグノリア
おおう。やったぜ。
ヨハン
(無言で手札を公開する)
ヴィクトリカ
ははは、ヨハン大貧民で革命が起きたら強そうだな(笑)
DL
いやー、範囲攻撃は痛いね。
せっかくキャストクラスぶつけてちょっとは戦いらしきものをしようとしたのになー、と残念がるDL。
しかし、真の恐怖はこの後にやってきたのだった。
ヴィクトリカ
なんか援護をくれよー。くれるんでしょ?
マグノリア
うん。いくよ。
DL
次のヴィクトリカのパンチで終わりそうだな。
マグノリア
馬鹿だなあ、そのヴィクトリカのパンチをもっと楽にするんだよ。
DL
ダークっていってもあーた、このヒトは貴族でもないただの使徒だよ。
ヴィクトリカ
監督さんは漫GM画太郎のみたいな顔になって、「えー!?」
(一同笑)
DL
あ。さっきの音波でカメラ壊れた。
ヴィクトリカ
うそぉーん。まじでー? ホントに?
DL
レンズがぶち壊れた。
ヨハン
大丈夫、フィルムはまだ残っている。
DL
いや別に、誰かかばってたならいいよ(笑)
ヴィクトリカ
ヨハンかばって。
マグノリア
《デーモントラップ》に《ブースト》を組み合わせて40。抵抗して。
DL
できるかそんなんッ!
マグノリア
できない? できないんだったら今後一切メジャーアクション・マイナーアクション・移動が出来ない。
DL
うーわー。
ヴィクトリカ
防御リアクションも?
マグノリア
全部出来ない。
ヴィクトリカ
つえぇぇぇ!(笑)
DL
つよすぎー!
マグノリア
《デーモントラップ》を馬鹿にしちゃいかん。
これは君(ヴィクトリカ)がくらっても動けなくなるんだよ。
ヴィクトリカ
そうだね(笑)マグノリアは角が生えているから一気にレベルが上げられるんだよね。
DL
……あ、終わっちゃったよ、戦闘。

マグノリア
「この映画の最後は、あなたがラスボスだったという素敵なオチが待っているのよ。さあ、観念なさい」
DL
キースは高台の上でへたりこんで「え、えぇぇぇっ!?」って顔してる(笑)
ヴィクトリカ
「さあ監督、いよいよこの映画もクランクアップだ」いや、撮られているから映画っていっちゃいけないな。
「どうやらこの物語もついに終着するようだな」
キース(DL)
「な、何故貴様らにこんな事が……ッ」
ヴィクトリカ
「さらばだッ、死ね、牛魔王ー!」
(一同笑)
DL
あの、一応義兄弟。牛魔王は。
ヴィクトリカ
あ、そうか。
「西遊記じゃなくて”Go, West!”だから牛魔王殺っちゃってもいいんじゃない?」って話になりました。
ヨハン
牛たん。
ヴィクトリカ
牛タンハァハァって言ってる。じゃあ、殴るんじゃなくて、もっと痛そうに。さっきの掌弾・圧式で本体を挟み込む。
マグノリア
ヒドイ。
DL
血の海になった。
ヴィクトリカ
ダメージ何点出るかな。戦闘これでおしまい?
DL
うん。
ヨハン
頭にバケツかぶせて攻撃。
マグノリア
悪魔・ダークは危ないぞぅ。封印されちゃうぞぅ。一応聖職者の弟子だし。
ヴィクトリカ
戦闘おしまいなら全部使っちゃお。レコードを更新するために。
DL
そんなに相手を霧にしたいのかい。
マグノリア
この人が生きてても別に何かもらえるわけじゃないからなあ。
DL
1300。払ってくんないだろうけど。
マグノリア
賞金もかかってないしね。
ヴィクトリカ
43差分値で43PD下げて、レコード更新。「ひゃくじゅうななーッ!」って殴った。
(一同笑)
ヴィクトリカ
人間が三回塵になる(笑)
DL
その瞬間にぱーっと光が。原子分解された(笑)
ヴィクトリカ
じゃあ(笑):「光になれぇぇぇ!」手の合わせ目からぴしゃって一直線に血しぶきが。
DL
血しぶきになる前に、血の一滴すらも分解されて消滅した。
ヨハン
ヴィクトリカ中心にドーム状の何かが広がっていく(笑)俺はあわててフィルムをかばいに行く。「とうッ!」
ヴィクトリカ
かばってかばって。さっきのもかばってくれないとレンズにヒビがはいるらしいから。
マグノリア
ちょうど良かったね。四散するところは君の後ろ姿で見えないし、その後光がふわーっとはいるから。
ヴィクトリカ
かっこいいね。ナイスエフェクト。
マグノリア
映画的には問題ないね。
奥に扉があり、もう一本の鍵が刺さっていて、開けようとした形跡がある。
ヨハン
「この奥に魔王が……」鍵持ってふらふらっと近づく。
(一同笑)
ヴィクトリカ
「ヨハン、落ち着け。魔王ならまだいくらでも居るぞ」
ヨハン
「……はッ、そうか」
DL
扉には文字が書いてある。「アスモデウス・プロジェクト」って(笑)
ヴィクトリカ
(笑)前回オレたち倒したじゃん。じゃあ大丈夫じゃん。復活しても倒せるよ、ヨハン。
ヨハン
じぇんじぇんだいじょぶじゃん。だいたいやねぇ。
ヴィクトリカ
何で竹村さんなの(笑)
DL
産まれる前に殺され、産まれた後も殺され。かわいそうな魔王。
ヴィクトリカ
〈ダークを狩る〉で1点もらっていい?
DL
へーい。今更欲しいのかい?
ヴィクトリカ
1点貰って1点使ったから、レコード118点。
マグノリア
レコードのばしたいだけか。

DL
ライラが「積み荷を燃やして……」って言ってるよ。
ヴィクトリカ
君はペジテの人なんだね(笑)
マグノリア
穴掘ってるわ。埋めてあげなきゃいけないでしょ。
ヴィクトリカ
それじゃあオレはセラミック刀でカーンって鎖を切る。
マグノリア
手当てしようとして胸の前開けて、顔をそらす。
DL
さっきケヴィンに刺された跡があるから。
マグノリア
ねえ、今治せる人がいるじゃないか。
ヨハン
あん? ……ああ、治せるな。
DL
っていうか、周りで飛び散って死にかけてる奴らを何とかしてくれよ(笑)
ヴィクトリカ
あっはははは、そうだ(笑)
ヨハン
いや、そこまでいっちゃったら治せないな。
ヴィクトリカ
クリフが耳から血をだらだら流してる。
マグノリア
いろいろな穴から液体流してる。
ヨハン
墓穴を三つ作っておこう。
(一同笑)
DL
埋まっちゃったよ(笑)
ヴィクトリカ
とりあえずヨハンを蹴り落とす(笑):「墓穴を掘ったな。人を呪わば穴二つ」
ヨハン
じゃあ俺は血だらけになりながら「あの二人を会わせてはならーん!」(笑)
DL
そうやって馬鹿やってるとライラが、「は、早く胚を~」って言ってるよ(笑)
ヴィクトリカ
じゃあ胚をぷちってやる。「これが胚か」
DL
指の間でうごめいて、ぷしゅっとつぶれた瞬間にすっごい臭いにおいがする。
ヴィクトリカ
じゃあマグノリアに近づく(笑)
DL
においわかるの?
マグノリア
その手をがっと掴んでヨハンの方に。
DL
じゃあヨハンは今後行動にペナルティを(笑)(アスモデウスは、まだ胚とはいえ、人を死に至らしめる毒を発しています)
ヴィクトリカ
ヨハンの聖衣でふいてる。きゅっきゅって。
ヨハン
もうヨハンはその場にいなかった(笑)
ヴィクトリカ
ああ、じゃあ倒れてるクリフに。
DL
あ、とどめ刺された。また毒殺する気かよ(笑)
マグノリア
「さようなら、クリフ。あなたはいい人だったわ。意外と私、あなたのこと好きだったかも知れないわ」
ヴィクトリカ
フキフキってやってる(笑)
DL
眉間に皺寄せて「うーん」って言ってる(笑)
マグノリア
これが気付けになって生き返るかも知れない。
DL
目が覚めた瞬間にげふぅって血を吐いて倒れた。
まあそれはともかく……はい、エンディング。

ENDING

DL
お疲れ様でした。先払いで貰った小切手はニセモノでした。
マグノリア
1300$か。
ヴィクトリカ
まあそんなこったろうとは思ったがね。
まさか後金までもらえるとはボクたち思ってなかったさ。そうさ、思ってなかったさ。
DL
と言いつつ夕日に男泣きしてみたり。
ヴィクトリカ
そうそうそう。
ヨハン
「何い、あの1300は幻だったのか」
DL
右下の隅っこに「こどもぎんこう」って書いてあったから(笑)
マグノリア
せこい、せこすぎるぞ。
ヴィクトリカ
お前ら騙されすぎだ~ッ!
マグノリア
そうだそうだー。誰だこんなのに騙された奴は。
ヴィクトリカ
まあとりあえずオレ達にはこの映画があるし。
DL
それで、例によって病院で、ドロボウとクリフと気絶しているケヴィンとライラが、仲良く枕並べてる(笑)
ヴィクトリカ
《乱打》に巻き込まれた人たちはICU行ってそうだ(笑)

ヴィクトリカ
とりあえずこの映画を完成させようぜ。
この列車の中に、他にも映画作ってる奴がいるでしょ?
DL
そりゃいるだろう。面白そうなの好きな奴に売りつけるとかすればいんでないの?
ヴィクトリカ
じゃあ売りつける。「はい。見てみてください」
DL
「いくらですか?」
ヴィクトリカ
「1300$になります(笑)」
DL
「お一人1300ですか……」(笑):「では、ひとまずこれは3000$で買い取りましょう。興行収入を見て追加分をお渡しいたします」
ヴィクトリカ
やったー! 1300きたー!
ヨハン
その興行収入は何で判定するの? サイコロで?(笑)
DL
そうだねー。
ヴィクトリカ
いや、サイコロじゃなくってやっぱコレ(カード)でしょう。
DL
それで、そうだな。かけるいくら、でいいのか。かける10あたり?
ヴィクトリカ
絵札が出ても100$なんですけど(笑)
DL
あれ?(笑)
ヨハン
絵札が出れば1000$だし。
ヴィクトリカ
エースが1000$。
ヨハン
かける50くらいにするか。
ヴィクトリカ
じゃあ、かける50ということで。
DL
うん。……さーあ、誰がこの札を引きますか? 全員の報酬が決まる。
ヴィクトリカ
謹んでわたくしが。……カラミティー・ルージュも入れとく?
DL
引いたらゼロ。
ヴィクトリカ
むしろマイナスみたいな。
DL
引いたら大赤字。ルージュ引いたらその後引いたカード分マイナス。
(一同笑)
マグノリア
それは勘弁してくれる?
ヴィクトリカ
行きます。……200$でございます(笑)
DL
200$。ちょっとウケた。
ヴィクトリカ
B級の、哀川翔主演のVシネみたいな感じだったという。
DL
少しの間、面白い映画だって事で話題になったね。

DL
マグノリアさん。とりあえず、魔王の胚潰した直後あたりね。もちろん「掌弾・圧式!」ってやった時にずたずたになっちゃったけど、マスター人形返ってきました。
マグノリア
「良かったわ」
ヴィクトリカ
腹からワタが出てる(笑)
マグノリア
それも直さずに普通に持ってる。はみでたワタを赤い物にしておく(笑)
「良かったわ。これで私はいつもまたマスターと一緒だわ」
とりあえず泡吹いてる人(ジータ)の足をガッガッガッガッ踏んでるからね。顔面ぐっちゃぐちゃになりながらね。
「もう二度とこんな事もしないでしょう、この人も」
そして、嬉しそうにヨハンの方に、「マスター、マスター、見てください。戻って参りました」
DL
目とか出てるよ(笑)
ヨハン
取り上げて燃えてる荷物の方にポイって。
(一同笑)
マグノリア
「ああぁぁぁぁ、マスター、マスターが、マスター、マスタァァがー」
ヨハン
「ええい、偶像崇拝をするな!」
(一同爆笑)
ヴィクトリカ
お前が言うな(笑)
マグノリア
「はっ、そうだわ。そう、私の偶像はマスターのみでした。マスター、お許し下さい」
DL
偶像は駄目だろう(笑)
ヨハン
「このような人形にではなく、ちゃんと私に忠誠を誓え!」
マグノリア
「はい、マスター。そうします」って足にすがりつく。
ヴィクトリカ
マグノリアが足にすがりついてるから、今後の行動にハンディキャップね。
(一同笑)
ヨハン
じゃあまずマグノリア倒してから……

DL
ところで鍵は誰か持ってきた?
ヴィクトリカ
じゃあ拾ってきた。
DL
ん。いつものように愚痴をこぼしに来た人が、それを見て、「あああ、私の鍵ー!」
ヴィクトリカ
「うん、まあこんなもんもう要らないし、いいじゃないか」
マグノリア
「あげちゃえばいいんじゃないですか」
ヴィクトリカ
「いらなくなったからあげるわ」
クシィ(DL)
「ありがとうございます、これで今月も食べていけます」
マグノリア
多分無理だろうなあ。
DL
開けちゃったからね。
ヴィクトリカ
開けちゃったし、もう本当に要らなくなっちゃった鍵だから。
マグノリア
用途なしだね。
ヴィクトリカ
閉じこめるべきモノがなくなってしまった今。
マグノリア
開けても無価値だしね。
DL
開けて調査しようとしていたわけだからね。
ヨハン
壊れたカメラのレンズでも入れておくか。
マグノリア
着ていた衣装を置いておこうよ。
ヴィクトリカ
ロトのよろいって書いておいとく(笑)
マグノリア
あと、俺の割られた緊箍児(きんこじ)にロトのかぶとって書いておく。
クシィ(DL)
「ああ、こんな物まで揃えてくださったなんて。ありがたいことです。
ヨハン様のおっしゃるとおり、神様を信じていたらいいことがありました(嬉し泣き)」
ヨハン
「ははははは。そうだ。神を信じていれば必ずいいことがあるぞ。
だからこの先、どんな辛いことがあってもだな」(笑)
ヴィクトリカ
説教が始まる。また懺悔室の片方の部屋で(笑)
ヨハン
「(ぼそっと)おそらくお前はすぐに辛いことがあるだろう」
(一同爆笑)
マグノリア
何で最後だけそんなちっちゃい声で言うかな(笑)希望を持たせてあげようよ、もうちょっと。
ヴィクトリカ
私には見える。とか言ってるんだ。
ヨハン
「私には見える」
マグノリア
一週間後お前はまたここに来る!
DL
泣きながら!
ヨハン
「もうこの列車を降りなさい」
(一同笑)
DL
乗ってっとロクなことないからな。
マグノリア
そしてカタギに戻りなさい。って言われちゃうんだよ。
DL
とまあそんな感じで、いつものように不本意かも知れないけど酒盛りをしている。
ヴィクトリカ
喜んでるんでしょ?
ヨハン
酒盛りは不本意じゃないけど(笑)
DL
愚痴は「はいはい」って聞き流してるんだ。
ヨハン
愚痴に関してはもう「必ずいいことがあるぞ」としか言わず。そのうちレコードか何かを置いてる。
(一同笑)
ヨハン
懺悔室のむこうの部屋にレコード置いておいて。
ヴィクトリカ
クシィさんはこちらのボタンをお押しくださいって書いてあるんだ(笑)
マグノリア
「なんだろこれ」プチっ。
ヨハン
「必ずいいことがあるぞ」「必ずいいことがあるぞ」
マグノリア
「ああー、神父様~」

DL
さて、ヴィクトリカ。五人死屍累々で眠ってるんだけど、ケヴィンはすぐ目が覚める。「ここはどこ?」
ヴィクトリカ
私はだれ?
マグノリア
君は一体。
ヴィクトリカ&マグノリア
かあさんに似ている。
ヴィクトリカ
「目が覚めたかケヴィン」
DL
……んっ? あああ、蹴られたのかと思った。
マグノリア
なんで蹴られたと思うんだ(笑)
DL
いや、「目が覚めたら蹴る」って聞こえたから(笑)
(一同笑)
マグノリア
愛情表現もどんどんどんどん直線的になってくわね(笑)
ヴィクトリカ
ベッドで寝てるところにこう、すっと足を上げてだーんとカカト落とし。
マグノリア
ゴッ。ばたーん。「おや、また寝てしまったのか?」

ヴィクトリカ
「目が覚めたかケヴィン」
ケヴィン(DL)
「あれっ、僕は何でこんな所にいるんだろう(きょろきょろしている)」
ヴィクトリカ
君は操られた挙げ句に、自らの姉を手にかけてしまったのだ。
マグノリア
そんな所まで言うのかい?
ヴィクトリカ
言わないよ(笑)
マグノリア
何て屈折した人なんだ(笑)
ヴィクトリカ
「疲れていたんだろう、君は倒れてしまったようだよ」
マグノリア
きっと日射病で。
ケヴィン(DL)
「うーん、あれ、日射病か、そうか……水を飲みなさいってお父さんが言ってたもんなあ」
マグノリア
姉ちゃん以外に家族いるの?
DL
一応家族は居るんだよ。お父ちゃんとお母ちゃん。
ヴィクトリカ
そのうち彼らも出てくるな。
DL
出てこないッ。
ケヴィン(DL)
「何だかよく解らないけど、またヴィクトリカに助けられたような気がする」と言ってすたすた出て行っちゃおうとする。「ありがとう」って言って。
ヴィクトリカ
「感謝は物理的にしろって言ってんの」
ケヴィン(DL)
「んーと、えーと、女はこうすると喜ぶって、あそこの兄ちゃんが言ってた」ヴィクトリカの手を取ってキスをする。
ヴィクトリカ
じゃあキスをしようとしたところで手を勢いよく上げて、ゴッって。寄ってくるから殴れって事かと。
ケヴィン(DL)
「い、痛いよ~。何すんだよ~」
ヴィクトリカ
「ちなみに参考までに訊いておこう。そういったことを教えたのは誰かな」
DL
クリフを指さす。
ヴィクトリカ
ハードガントレットをクリフのベッドに投げる。
ヨハン
いやいや、起きたら蹴ればいいんだよ。
(一同笑)
ヴィクトリカ
「わかった、わたしのほうからまた教育しておこう。貴様もあのような大人になっては駄目だ」
ケヴィン(DL)
「う、うん。とうさんがいつも、俺のような大人になれって言ってた」と言って出てく。

ヴィクトリカ
とりあえずクリフが起きるまで待ってる。
DL
クリフしばらく起きませんから。死んでるから。
ヴィクトリカ
じゃあ棺桶の中に入れておく。
マグノリア
棺桶の蓋にハードガントレットを置いて(笑)
DL
じゃあ目が覚めたら(蓋を持ち上げようとして):「出れないッ。おーい」
マグノリア
砂をかけているような効果音が聞こえるんでしょ(笑)
ヴィクトリカ
ザッ、ドサッ……ザッ、ドサッ……。
クリフ(DL)
「あの映画はどうなったんだ~!」
ヴィクトリカ
「さらばだクリフ。君のことは忘れない」って声が上から聞こえる(笑)
DL
っていうのはまあ一週間後ぐらいとして(笑)ライラが目を覚ます。
ヴィクトリカ
目が覚めたら蹴る(笑)
DL
蹴られた(笑)
ヴィクトリカ
蹴ってない蹴ってない。
「目が覚めたか、ライラ」
ライラ(DL)
「あなたが終わらせてくれたの?」
ヴィクトリカ
「うん。主にオレが」(笑)
ライラ(DL)
「(見回して)ごめんなさい、私のせいで苦労をかけてしまって」
マグノリア
苦労だったか?
ヴィクトリカ
「まあ、さして苦労ではないさ。映画も好評のうちに終わったしな」
マグノリア
好評かー?(笑)
ライラ(DL)
「そう。面白いのが撮れたなら、私も観たいな」
ヴィクトリカ
「大丈夫だ、来月にはDVDが出るぞ」
マグノリア
早いな(笑)その早すぎるのは問題なんじゃないかい(笑)
ヴィクトリカ
「初回限定でオリジナルステッカー同封だ。だから買えよ」
マグノリア
ステッカーじゃ多分客は寄りつかんだろう(笑)
ヴィクトリカ
じゃあオリジナルストラップ。
DL
ヴィクトリカのガントレット、しかも血まみれ(笑)
ヨハン
あとオリジナル下敷き。
DL
ちなみにさっき、ケヴィンはライラの方を見向きもしないで行っちゃったからね。
ヴィクトリカ
ああ、そうなの? 
「しかしケヴィンも冷たい奴だな。姉がこのような目にあっているというのに」
ライラ(DL)
「まあ、仕方ないわよ。だって私本当の姉じゃあないし、あの子ももう私のことは覚えていないはずよ」
ヴィクトリカ
「あっさり解けてしまったんだな、お前の幻術は。この一回のシナリオだけか」
マグノリア
だから、シナリオとか言っちゃ駄目(笑)
ライラ(DL)
「そうよ、悪いッ?」
(一同笑)
マグノリア
開き直ってるー!
ヴィクトリカ
「いや、別に悪くないけど(たじろいでいる)」
ライラ(DL)
「私が関わったから、ケヴィンが危険な目にあってしまった。やっぱり関わるべきじゃないんだわ(しょんぼりしている)」
ヴィクトリカ
「貴様のせいではあるまい」
ライラ(DL)
「ありがとう。私、あなたたちのことは、好きよ」
ヴィクトリカ
ずざざってひく。
(一同笑)
マグノリア
前科もありますし。
ライラ(DL)
「全然長く生きられない、力もない人間が、どうしてひたむきに西を目指して、そして、どうして困難の中で笑って生きてゆけるのか知りたかったの。
……昔は私たちもそうだったはずなのにね」
ヨハン
……と、ダークつきオートマータが聞いてる。
(一同笑)
DL
それは問題だ(笑)
マグノリア
なんだろね。「短くてはかない」「長い長い。十分長い」
ヨハン
もう二百年生きてきました(笑)
DL
しまった(笑)
ヴィクトリカ
「うむ、そうだな。それについてはオレも興味がある」
ライラ(DL)
「……じゃあ、映画がDVDになった頃にまた来るから。
もう行くね。一緒にいる間だけでいいから、ケヴィンのことをよろしく頼むわね」
ヴィクトリカ
「わかった、オレがよろしく教育しておこう」
ライラ(DL)
「(ぼそっと)教育はやめて欲しいな……」出て行く。
ヴィクトリカ
うーん、なんか言わなきゃ駄目だな。
DL
一応エンディングなんでー。終わっちゃうよー。
マグノリア
この姉ちゃんに関しては何一つ言うことがないからな。若干俺もゲストキャラ扱い。
DL
そうだねー。
ヨハン
俺はもっと接点がない。
(一同笑)
マグノリア
だから出て来ようにも出てこられないね(笑)
ヴィクトリカ
「何故人間が~」って言うなら
「それこそが人の弱さであり、強さであるが故に」って答えたということで。
ライラ(DL)
「まあ、私も暇だから、あと百年くらいこのへんをうろうろしてみるわ」
ヴィクトリカ
「わかった。ならば次は百年後に逢おう」
ライラ(DL)
「私なんだか、二百年後に逢いそうな気がする」
ヴィクトリカ
「逢ったような気がする」
DL
なんで過去形なのか解らないけど(笑)
マグノリア
今後二百年後に逢うことはないんじゃないの?
DL
うん、まあそうなんだけどね。
ヴィクトリカ
まあ、何とかなるさ。「いずれまた逢おう、遠い昔の友人よ」
マグノリア
ああ、かっこいいな。俺ここにズッキューンってきたよ。
ヴィクトリカ
かっこいいな。よしよし。
ライラ(DL)
「じゃ、遠い未来に逢いましょう」
病室の扉を出た時、金髪の少女の姿は今そこに居たことすら嘘のようにかき消えた。

ヴィクトリカ
じゃあオレは、クリフにとどめを刺す。
(一同笑)
マグノリア
お前が変なことを教えたのか~!
ヴィクトリカ
奥から、だーんだーんだーんって音が。
マグノリア
ぎぃやぁぁぁぁぁ~。何だよ、せっかく格好良くしめたのに、どうしてもお笑いで終わりたいかい?
ヴィクトリカ
お笑いで終わりたいよボクは。
DL
じゃあ、キラってふり向くヴィクトリカの視線がカメラ側のクリフに向いて終わりだ。
ヴィクトリカ
キランっていうか、ドアが閉まる瞬間に跳んでるから。
DL
スタッフロールの音楽に混じって、ボコッボコッボコッて音がする。
ヴィクトリカ
そして今回は映画がテーマだから、最後のスタッフロールでNGシーンが。ジャッキーの映画のように。
マグノリア
くるくるくるって回ってずざー。「いや、そうじゃないだろ」
ヴィクトリカ
「うん、そうじゃねえな、やっぱりこっちじゃねえか?」ずざー。
こうして珍事件は終わった。
キースが「使えそうな人間」に操りの輪をつけさせるためとはいえ、何故わざわざ「映画を撮る」ことに拘ったのかは、結局謎のままである。

結局お前も人間にかぶれてるんじゃねーの?
そんな問いかけも、光となった彼にはもう届かない。


END