OPENING 1
OPENING 2
SCENE 1 カラミティ・ライラ
SCENE 2 私室の決闘(いとしのヨハン様)
SCENE 3 運び屋の烙印
SCENE 4 劇場は大騒ぎ
SCENE 5 大草原の小さな遺跡
SCENE 6-ENDING

今回予告

小さな事件が終わり、休息していた彼らの元に、ある変わった依頼が舞い込んだ。
「映画に出演していただけませんか?」
なにしろ英雄は忙しい。

次回、テラ・ザ・ガンスリンガー第六話『Go, West!』

OPENING 1

DL
いきなり戦闘です。
ヴィクトリカ
ノワールとルージュは?
DL
今日主役予定のヴィクトリカさん。
ヴィクトリカ
いえーい。ノワールとルージュって言ったからルージュまでくれるかと思った。
マグノリア
両方くれるって事は、攻撃していいけど失敗しろって事かい?
DL
じゃあ、ルージュあげようか?
ヴィクトリカ
くれるならもらう。パワーチップ3点だし。
DL
今屋根の上にいるから、これ渡されると吹っ飛ぶよ。
というわけで三人は列車の屋根の上で二人組みの強盗と撃ち合っています……あ、撃ち合って、じゃないか。まあ、一応後ろに銃持ったゲスト(クリフ)がいるから。
ヴィクトリカ
じゃあオレらは遮蔽物に隠れて飯食ってる。
マグノリア
早く終わらせてくれる~?
DL
撃ってるけど当たってないから(笑)
二人組みの強盗が派手に盗みをやらかしたあげく、よしゃあいいのに二人の子供を人質に逃走。
だが人質にされたのがヴィクトリカの友人だったのが、彼らの不幸だったのだ。
ヴィクトリカ
ああ、ケヴィンくんね。
ヨハン
ケビンマスク。
ヴィクトリカ
違うって(笑)それなら助ける必要ないじゃないか。
マグノリア
あー、ケビンがさらわれた? さらわれてないからそれ。
DL
ケヴィンとそのお姉ちゃんが……
ヴィクトリカ
お姉ちゃんもいるんだ。
DL
いたんだね。そんな話は聞いてなかったけどね。
ヴィクトリカ
そうだね(笑)
マグノリア
ケビンのお姉ちゃんってやっぱり仮面つけてるの?
ヴィクトリカ
でしょ? 女の子っぽいピンク色のやつを。
マグノリア
でも顔はあれなんだ。気持ち悪いよー(笑)
DL
はーい、さくさく進めますよー。
ヴィクトリカ
ごめんなさい(笑)
DL
ちゃんと戦闘したい? それともイベントで流す?
ヴィクトリカ
戦闘したい。
マグノリア
このクズカードを変えたい。
DL
分かった。今からこの人たちはゲストになった。
ヴィクトリカ
よし、いくぜ!

DL
(サンプルのガンスリンガーのデータを書き写している)【冷静】はこんな高くなくていいから6と7くらいで。
マグノリア
【冷静】8。
DL
はっ。クリフ抜かれた!
マグノリア
多少歩けないと困るかなって。逃げる時に。
ヴィクトリカ
じゃあその順番無視してオレが攻撃します。
DL
駄目(笑)
ヨハン
距離は近なの?
DL
いや、好きな距離でいいよ。
ヴィクトリカ
じゃあ至近(笑)
DL
いや、至近はやめよう(笑)近まで。
さすがに子供を人質に取られているから、その状態でどこまで近づけるかだな。どうやって近づいたかって言ってくれればそれでOK出すかもしんない。
ヴィクトリカ
相手の銃はダメージ20点以上出そう?
DL
普通だよ。20点とか言われても。
マグノリア
ここはこち亀の特殊部隊ばりに頑張ろう。
ヴィクトリカ
素っ裸になるの? 海パン刑事みたいに(笑)
マグノリア
さあ、私は何も持っていませんって近づくの(笑)
DL
やるの?
マグノリア
服全部畳んで、マスター、これお願いします。って渡して全裸に。
ヴィクトリカ
待って待って待って(笑)まじで? 
何で君いきなりサービスシーンから飛ばしてるの。
マグノリア
わかんない(笑)近づかないとくずカードも使えないし(笑)
ヴィクトリカ
ていうかオレら普通に近づけるじゃん。ダメージ20点以上出なかったら。

ヴィクトリカ
マグノリアと二人で説得しながら近づいてく。弾丸が何発もオレたちの体で弾かれながら。
DL
一人がキレて子供の方に銃を向ける。
ヴィクトリカ
そこで攻撃します。
DL
二人に向かって必死に撃っている方がA、子供に銃を向けてるのがBね。
ヨハン
よし、チーム組むか(笑)
DL
あ、そこで全員に〈ケヴィンの救出〉っていうストーリーフェイトを。
ヴィクトリカ
まじで?(笑)
DL
まあ、あっちゅう間に解決するけどね。
前回(外伝『招かれざるもの』)でフェイトと報酬あげるの忘れたし、マグノリアいなかったから丁度いいなーって思って。
ヴィクトリカ
前回終わってから気づいたからね。経験点計算してたら、フェイトの欄に〈ケヴィンへの好意〉ってかいてあった。感情は達成できねえー(笑)
DL
コネ渡す時に間違ってフェイトって言っちゃったからねー。
マグノリア
まず、ケヴィンを《テレポート》で移動させようとして、スート違いで失敗。カード処分ね。
ヴィクトリカ
飛んできた紙切れがすぽんと詰まった(笑)
マグノリア
 「あら。マスター、ごめんなさい。無理でした。(詰まっていた紙を取り出して)褌にどうぞ」(笑)
DL
なんか飛ばしてるな今日は(笑)
ヨハン
それを受け取ってそのまま手を放す。すごい勢いで後ろの方に飛んで行った。
マグノリア
「あら、資源の無駄よ」
ヨハン
「失敗するんじゃない!(殴る)」
マグノリア
「ああ、マスターの愛が痛い」

DL
強盗Aのアクション。
先頭のヴィクトリカに銃を撃つ。跳ね返る。
ヴィクトリカ
「どうした、話し合おう」
DL
強盗Bのアクション。
子供に銃を向けて「それ以上近寄ったら撃つぞー!」
ヴィクトリカ
ぞー、の所で行動を起こす。
《スピードスター》《乱打》その他もろもろ組み合わせて、すまん、雑魚の悪党。俺のクズカードを整理するためにおまえは死んでくれ。33で、一気に近寄って手を打ち付ける。
DL
14で抵抗。
ヴィクトリカ
PDを14下げて、二人に29点のダメージ。
マグノリア
[両眼損傷]。このターンハンディ。
DL
一人目はそうやって[両眼損傷]して「ギャー!」って言ってるんだけど、もう一人がチップ使って……
ヴィクトリカ
チップ使うんだ!
ヨハン
子供を撃ち殺す。
DL
あ、やっていい?
ヨハン
駄目だ(笑)
DL
喉が傷つき声が出なくなる。
一人が、「目が、目があああぁぁぁ!」って言ってる。
マグノリア
列車から落ちた(笑)
DL
いいけど、これ賞金もかかった戦いだからね。前回分の。
ヴィクトリカ
危ない危ない。
DL
「目がー」って言いながら落ちてく?
ヴィクトリカ
え、え、どうする?
DL
じゃあ落ちた。
ヴィクトリカ
あー。あれ(《テレポート》)するんだマグノリア(笑)
マグノリア
次のターン。
DL
その頃にはミンチになってるよ。
ヨハン
《話術》「もうおまえ達の企みはこれでついえた。後はおとなしく投降しろ!」12。
DL
ヨハン助けないのか。12で抵抗。
マグノリア
え、本当に落ちたの?
DL
落ちた。
マグノリア
まあ、いいんじゃない? 死んでも。証言者もいるし。
ヴィクトリカ
ケヴィンがね。
マグノリア
他に目撃者は?
DL
いないよ。屋根の上だから。
マグノリア
もう一人の男が「奴は死んだ」って言ってくれればね。いいんじゃない、お金はもらえるよ。DEAD or ALIVEだし。
ヴィクトリカ
生きて連れてこられても、手続き終わるまで生かしておくのが大変だから、賞金首になった時点でDEAD or ALIVEになっちまうのが、この西部の世の中。
DL
ふんふん。
マグノリア
首でも持って帰ればいいか。死体の首を自分の手元に《テレポート》。
DL
本当にやった(笑)
マグノリア
髪を掴みながら、誇らしげにみんなに見せる。
DL
のこった方がキレて子供に発砲。
ヴィクトリカ
わーお。
DL
したんだけどその時に……
ヴィクトリカ
け、ケヴィンがはじいたッ!
(一同笑)
マグノリア
かっこいい!(笑)
DL
ああ、いやでもそんな感じ。
ケヴィンが撃たれたと思ったのに、弾丸は明らかにそれて飛んでいった。
マグノリア
ケビンマスク、かっこいいよー。
ヴィクトリカ
おー、念動の力だ。
DL
というわけで《観察》してください。
ヴィクトリカ
12。
マグノリア
12。
DL
低いなオイ。
マグノリア
とりあえず要らないカードを捨てた(笑)
ヨハン
失敗。
(一同笑)
DL
はじいた瞬間にケヴィンの前にお姉ちゃんが出たような気がした。
ヴィクトリカ
お姉ちゃん……?
マグノリア
JOJOだ。
ヨハン
ケヴィンに姉ちゃんなんていた?
ヴィクトリカ
少なくとも前回はいなかった(笑)
DL
うん、前回はいなかった。
ヴィクトリカ
今回になったら入ってきた。
DL
うん。じゃあ次。
ヨハン
姉ちゃんって誰。

OPENING 2

ヴィクトリカ
呆気に取られた男を殴る。
DL
当然呆気に取られています。
ヴィクトリカ
22で殴る。
DL
わー、何か凄いカードになってるなー。なんでプレイヤーの時にこれが来ないかね。まあいいや、回避回避。
この時、ディーラーの手札にはなんとエースが三枚。普段のクリフの運の悪さからは考えられません。
ヴィクトリカ
「何ボーッとしてんだコラー!」って馬場キックする。
DL
じ、13!
ヴィクトリカ
PD9下げて9点。
DL
呼吸困難に陥った。喉押さえて「けほっかはっ」ってやってる。
ヴィクトリカ
喉に入ったんだ。身長130㎝の十六文キックなのに。
DL
サマーソルト。
ヴィクトリカ
サマソ! って蹴った(笑)
ヨハン
6m近づく。
(一同爆笑)
DL
そりゃもうええっちゅうの。
ヴィクトリカ
ヨハンさあ、いくら武士だからってすり足で移動すんのやめろよ(笑)
ヨハン
全力だから。
マグノリア
まじで?
ヴィクトリカ
そうだよ。【冷静】3だもん。
マグノリア
かっこいいー。足に重りとか付けてんじゃないの? 50㎏くらいの。
ヴィクトリカ
鉄の脚絆だ。
ヨハン
男たちに向かって
「この一歩は小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩だ!」
(一同爆笑)
DL
次は強盗の番なんだけど、女の子二人には銃効かないし、子供には弾かれるし、相棒は轢死体になるしで
(一同笑)
DL
「ごめんなさい!」って言いながら手を上げる。
マグノリア
死体じゃないよ。首だよ。
ヴィクトリカ
プロシュートの兄貴ー!

DL
というわけで早速フェイト達成しちゃいました。
ケヴィン(DL)
「ありがとう、ヴィクトリカ。もう駄目かと思ったよー」
DL
泣きべそかいてるケヴィンをお姉ちゃんがなぐさめているんだけど、よく見たらお姉ちゃん、なんか見たことあるような気がする。
ヴィクトリカ
お姉ちゃんを観察する。「こいつどっかで見たことあるような気がする。オレの気のせいか。だがしかし気になる」18。
マグノリア
全員で観察する?
DL
マグノリアはやっても意味はないよ。別にやってもいいけど。
ヴィクトリカ
前回いなかったからね。なるほど、そういうことね。
ヨハン
失敗。
マグノリア
失敗。
DL
ヴィクトリカは確かに見たことあるような気がするんだけど、確実に会ったことはない。
ヴィクトリカ
「貴様は、確か前回のシナリオの終わり際にッ! ……いや、気のせいか」
(一同笑)
マグノリア
台詞で前回のシナリオとか言っちゃ駄目だろ(笑)
DL
リプレイに起こす時に困るような台詞を入れないように(笑)
ヴィクトリカ
「あれ……おまえどっかで会ったか?」
ケヴィンの姉(DL)
「そうかもしれないけど、私は覚えてないな。
それよりケヴィン、大丈夫?」
ヴィクトリカ
「ケヴィン、お前には姉さんがいたのか?」
ケヴィン(DL)
「うん、そうだよ。言わなかったっけ?」
ヴィクトリカ
「聞いてないな」
DL
二人は車内に入って行きます。
ヴィクトリカ
私達は賞金をもらいに行くよ。
ほらほら見て見て。集めに集めたこのカード。
カード晒しの流れになったので、ディーラーもエース祭りを自慢。途端に起こる悲鳴。
ヴィクトリカ
エース三枚? ええー、ありえねえ。
DL
クリフの時に来いってんだよこのカード!
マグノリア
変な時に変なモン見ちゃったなー。
ヴィクトリカ
君らは頑張ってあれを減らしてくれ。
俺は減っておいしくなった所で出てくる。
ヨハン
戦闘が始まった瞬間に消えよう。

DL
さて、強盗二人を退治したって事で、一人に1000$ずつ。
マグノリア
おおおおおリッチだー!
ヴィクトリカ
今回何もする必要なくなった。
ヨハン
リッチマーン。
DL
だからこれは前回分だっつーの。
前回よく考えたら金払う奴いなかったんだよ。
マグノリア
魔法使いたい放題だぜー。げっへっへっへ。借金の心配はしなくて済むぞー。
ヴィクトリカ
マニューバ使いたい放題だ。いつも遠慮してるわけじゃないけど。
マグノリア
俺は遠慮してるよ。
ヨハン
俺も遠慮してるよ。
マグノリア
君は使うタイミングがないだけじゃ(笑)
ヨハン
俺は《奇跡》オンリーで行くプレイだ。
ヴィクトリカ
君戦いなさいよ。
マグノリア
サムライ化しないよね。
ヨハン
戦う必要ないんだもん(笑)後ろで援護してればオッケーだなー。
DL
そうだねー。攻撃範囲に近づく前に終わっちゃうもんね。
マグノリア
大丈夫。《テレポート》で近付けるよ。
ヨハン
今回は近付ける。

DL
当然強盗だから盗んだ物があるわけですよ。
でも、取り返した物を見ても、どう考えても半分しかないらしい。
ヴィクトリカ
さっき落としたんだろ。
マグノリア
……えっ?
ヴィクトリカ
違うだろ(笑)
マグノリア
「あら、そうなのかしら。だったら列車を止めるしかないわね」
窓を開けて上半身を出す。
ヴィクトリカ
電柱がガンッ!
マグノリア
「あら。何かがぶつかったわ」
ヨハン
落としたものは諦めてもらおう。
クリフ(DL)
「おい、マグノリア。首がないぞ」
マグノリア
「あら、どうしたのかしら」って遠くの方から聞こえて、体が走って行く(笑)あしゅら男爵のように持ってくる。
ヴィクトリカ
頑丈だなあ、君は。
DL
で、生きている方の犯人は、「俺は知らねえよー、知らねえよーッ!(半泣き)」って言ってる。
ヴィクトリカ
具体的になくなったものって何なんですか。
DL
盗まれた宝石貴金属などなど。
その中に、古い小箱なんかもあったらしいね。このくらいの小さな……。
マグノリア
宝石箱?
DL
うん、宝石箱みたいな感じ。
マグノリア
「あら、探すのが厄介そうね」
ヨハン
「まあ、なくなったものは諦めてもらおう」
(一同笑)
ヴィクトリカ
「オレらのせいじゃないしな」
賞金もらうだけもらったし、とりあえずオレ達は出ようか。
マグノリア
「あとは警察のお仕事ですわ」
DL
というわけで皆さんそれぞれお金もらってヒャッホイって言いながら帰っていった。

SCENE 1 カラミティ・ライラ

キャスト ヴィクトリカ
DL
まずはヴィクトリカ。どこにいる?
ヴィクトリカ
そうだな、たまには自室に居ようかな。
DL
じゃあ自室の扉をノックしてケヴィンがやってきます。
ヴィクトリカ
「だれが入っていいと言ったー!(万年筆を投げる)」
ケヴィン(DL)
「ぼ、僕だよー! 毎回縫い止めるのやめてよー!」
ヨハン
57!
ヴィクトリカ
投げた瞬間に万年筆の先端で水蒸気爆発が起こるくらいのスピードで。奇麗なマッハコーンが。
DL
毎回それやってるんなら、ケヴィンもいい加減慣れて避ける(笑)
マグノリア
慣れって怖いわ。
ヴィクトリカ
「それで何をしにきたケヴィン」
ケヴィン(DL)
「お礼を言いに来たんだけど」
ヴィクトリカ
「ああ。オレは精神的なものは認めないぞ。物理的な物にしろ。それが西部の掟だ」
マグノリア
じゃあ僕の片腕でも。
DL
じゃあ姉ちゃんが片腕をくれる。
ヴィクトリカ
怖ぇ。姉ちゃんもいるの?
DL
うん。
ヴィクトリカ
「まあ、入れよ」
DL
お姉ちゃんは14歳くらいの金髪の長い女の子だね。
マグノリア
歳は近いな。
ヴィクトリカ
「やはり見たことがある……」
DL
で、しばらくケヴィンが「ありがとう」とか言ってるうちに世間話に流れていって、お姉ちゃんがケヴィンに「飲み物でも買ってきて」ってお金を渡す。ケヴィンは「わーい」って外に出て行く。
ヴィクトリカ
(柄悪く):「おいケヴィン、コーヒー買って来いよ」
マグノリア
「三十秒で行ってこーい」
ヴィクトリカ
「え、で、でも先輩、今コーヒーって百二十円」……「あぁん? てめえ立て替えとけよ!」
マグノリア
「ついでに焼きそばパンも頼むわ」
ヴィクトリカ
買ってきたら、釣銭を要求される。
マグノリア
「釣り銭はとっとけって言ったじゃないですか先輩」
DL
たった今ケヴィンに〈感情:ヴィクトリカへの憎しみ〉がついた(笑)
ヴィクトリカ
違う違う、〈感情:ヴィクトリカへの忠誠〉。
とりあえず買いに行った。
マグノリア
密室に二人きりだ。

ケヴィンの姉(DL)
「お久しぶりー、元気そうね」
ヴィクトリカ
「誰だ貴様」
ヨハン
あらお姉さんの顔を忘れたの?
ヴィクトリカ
それはこんな顔だったかしらー。って顔を破る。
マグノリア
明智くーん!
DL
あらわれたのはヴィクトリカの顔だった。
ヴィクトリカ
ええー?
ヨハン
姉の顔を忘れたか。
ヴィクトリカ
ああ、あの人か(笑)そうかー
DL
違う違う(笑)そのネタも考えたけどやらないやらない(笑)
「ヴィクトリカの姉」については、第一話『罪と罰』を参照。
ヴィクトリカ
「残念だが、オレはその辺の記憶がなくてな。かすかに残ってはいるようだが」
ケヴィンの姉(DL)
「それは残念ねー。別に何かしようって来たわけじゃないから気にしなくていいわよ」
ヴィクトリカ
「お前が何を言っているのかさっぱりわからんがな。……電波か?」
マグノリア
あー、俺も電波が飛ばしたい。
DL
ちなみに、ケヴィンは「僕には姉さんがいる」なんて一言も言ったことがない。
ヴィクトリカ
ないよね。ていうか、今日の今日まで一切見てもいないし、話も聞いてないってことかな?
DL
別にケヴィンの家族ぐるみで付き合っているわけじゃないけど、一回もそういう噂は聞いたことがない。
ヴィクトリカ
「しかし不思議だな。君達はいつも一緒に行動しているのか?」
ケヴィンの姉(DL)
「ううん、私は前の駅から乗って来たの」
ヴィクトリカ
疑問が氷解してしまったじゃないか。これ以上オレは追求できない(笑)
ヨハン
別々のところに住んでいたのか?
ヴィクトリカ
うん、そうだね、じゃあ
「この大陸横断鉄道の、別々のマザータウンに住んでいたのか? 珍しい家族だな」
ケヴィンの姉(DL)
「(しばらく沈黙)ああ、そういうことになるのかしら」
マグノリア
考えてなかったんだ(笑)
ヴィクトリカ
「お前の経歴だろう、なんでお前がそういう事を言うんだ」
ケヴィンの姉(DL)
「細かいことは気にしないでよう!」
ヴィクトリカ
「怪しいなぁ、お前」アヤスィなあアヤスィなあって言ってる。
DL
話術とか使う?
ヴィクトリカ
じゃあヨハン(サムライが描かれた絵札)をきって20。
DL
死ねヨハーン! って。
ヨハン
その頃、ヨハンがぎゃーって叫んで、懐から麻雀パイがぽろぽろぽろ……ばたーん。
(一同笑)
マグノリア
扉開けて、「マスタァーッ!」
ヴィクトリカ
「おいちょっと待て、お前それイカサマじゃねーのかオイ!」って周りの連中が言ってる。
DL
抵抗失敗。
ケヴィンの姉(?)(DL)
「細かいのね。いいじゃない別に取って食おうってんじゃないんだからー」
ヴィクトリカ
「わかった、それは置いておこう。貴様の用件を言え」
ケヴィンの姉(?)(DL)
「えっ? 別に用件なんてないわよ。
あなたに興味があって、ちょっと顔を見に来ただけなんだから」
ヴィクトリカ
「オレに興味? 貴様そのケがあるのか?」
ケヴィンの姉(?)(DL)
「(くすくす笑う)まあ、そういう事にしておいてもいいわ」
ヴィクトリカ
後ずさりながら出口の方へ行く。
DL
そこにケヴィンが帰ってくる。
ヴィクトリカ
「助けてくれケヴィン! この女はケダモノだッ!」
ケヴィン(DL)
「姉ちゃんまた人をからかってる。
あまりわけの分からないこと言っちゃ駄目だって言ってるじゃないか」

DL
姉ちゃんの名前聞いてないね。
ヴィクトリカ
うん。名乗らない?
DL
名前聞くなら名乗っちゃう。
ヴィクトリカ
「(ケヴィンが買って来た飲み物を飲みつつ)そういえばまだ名前を聞いてなかったな」
ケヴィンの姉(?)(DL)
「ああ、そういえばそうだったかなぁ。前の時名乗らなかったっけ?」
ヴィクトリカ
「失礼だが、その前の時というのを覚えていないのだが」
ケヴィンの姉(?)(DL)
「あらそう。こんな美人の顔を忘れちゃうなんて失礼な人ねー(くすくす笑う)私、ライラ」
ヴィクトリカ
ライラさんね、なるほど。さっきから背筋がぞくぞくと反応してるよ。
「そうか。オレはヴィクトリカだ」
ライラ(DL)
「よろしくね(握手を求める)」
ヴィクトリカ
じゃあ手の甲を出す。チンパンジーと握手する時みたいに。
マグノリア
握り潰されないようにするやつ。どうしていきなりムツゴロウさんなの(笑)
ヴィクトリカ
普通に右手で握手するよ。
ライラ(DL)
「(意味ありげにほほ笑む)じゃ、そろそろ帰りましょうか」
ケヴィン(DL)
「ヴィクトリカ、今度映画見に行こうねー」
ヴィクトリカ
「そんな小遣いがお前にあるのか?」
ケヴィン(DL)
「ちゃんとバイトしてるんだよ、僕」
ヴィクトリカ
「それは偉いな。レディーには男がおごるもんだぞ」って言って頭なでてから追い出す。
マグノリア
同い年でしょ?
DL
同い年だよ。見た目はね。でも力いっぱいケヴィンの方が年上なんだよね。
ヴィクトリカ
そうだよ……
いや、オレは前回のシナリオで二百年という齢を重ねたから大丈夫。
DL
あ、そうか(笑)
マグノリア
清算されちゃったんじゃないの?(笑)
DL
ここで、コネ〈ライラへの興味〉、ストーリフェイト〈ライラの真意を探る〉です。

DL
二人が出て行ってしばらくたったころに、扉がまたノックされた。
ヴィクトリカ
「なんだ、今日はまた随分来客が多いな。誰だ」
男(DL)
「こちらはヴィクトリカさんのお部屋ですか?」
ヴィクトリカ
「いかにもその通りだ」
男(DL)
「すみません、私こういう者なのですが」と言って名刺を渡してくれる。
ヴィクトリカ
はっ、ドアも開けていないのに名刺が(笑)
マグノリア
ドアの下からしゅって差し入れられた。
ヴィクトリカ
入れられた。見てみると?
DL
映画監督 キース って書いてあるね。
ヴィクトリカ
「映画監督? 映画監督が俺様になんの用だ(扉を開ける)」
キース(DL)
「いやあ、先程のお手並みを拝見しまして。さすがに有名な方は違いますねえ!」
ヴィクトリカ
「何だ、オレのファンか」
マグノリア
十六文キックか。
ヴィクトリカ
(ジャイアント馬場の真似)
マグノリア
足だけが大きくなってしまう。
ヴィクトリカ
十六文サマーソルト。
キース(DL)
「ぜひ私が作る映画に、主演で! 出ていただきたいと思いまして」
ヴィクトリカ
「……は? ……ああ、ちょっと待てちょっと待てちょっと待て」
手に持ったコーヒを飲んでから、キースに向かって、ぶわーっと噴く。
キース(DL)
「……いきなり何をするんですか」
マグノリア
冷静だ。冷静すぎる。
ヴィクトリカ
「ああ、すまんすまん、取り乱してしまった」
(一同笑)
ヴィクトリカ
「なんだって? このオレが? 映画に?」
キース(DL)
「ええ、主演女優! として。出ていただけないかと」
ヴィクトリカ
「ああー、なるほどなるほど。ちょっと待ってくれ」って言って二人のところへ行く。
DL
ああ、それ言うんだったらシーン閉じる。
ヴィクトリカ
あれ、閉じちゃう? ただ行って「オレが主演女優になったんだぜ。どうやらオレの魅力をやっと世間が分かってくれたらしい」って自慢したいだけなんだけど。
DL
それは後にしてくれる? あとで出る時パワーチップ払わなくていいから。
ヴィクトリカ
じゃあ詳しいことを聞いておく。
DL
次に、アクションの大作を作りたいと。
ヴィクトリカ
「でもなー、オレも忙しいからなー」って白紙の手帳をめくっている。
キース(DL)
「そ、そこを何とか。これだけお支払いしますので!(1300$と書かれた小切手を出す)」
ヴィクトリカ
「うーん、じゃあいいかな」(笑)
懐にいれて「よし分かった、詳しいことが決まったら連絡をくれ」
キース(DL)
「のちほどキャストの皆さんで詳しい話をしたいと思いますので、本日夜六時に劇場までお越しください」
何号車何階って住所書いた紙をくれるよ。

SCENE 2 私室の決闘(いとしのヨハン様)

DL
次は誰かなーっ。マグノリアさん。
マグノリア
はーい。一カ月空くとブランクを感じるね。そういえば俺変なキャラだったなー。自分のキャラに引いている自分がいるわ(笑)
DL
マグノリアさんはヨハンが部屋にいないので、お留守番です。
ヴィクトリカ
不安で一杯だね(笑)
マグノリア
ヨハンがいないんだったら、ヨハンの部屋の前の廊下でじーっと立ってるよ。
ヴィクトリカ
寂しさを紛らわすためにヨハン人形を抱いてる(笑)
マグノリア
じーっと抱えてる(笑)手作りなんだけど、ファンキーな顔した奴を。
ヴィクトリカ
チャッキー人形みたいなやつを(笑)
マグノリア
プラスチック塗ったのかしらみたいなのにビー玉いろんな所につけて(笑)
ヴィクトリカ
アッソボーゼー
ヨハン
持っている小道具が妙にリアル(笑)
DL
車掌が、いつもながら危ないなこの人はって目で見ながら、遠回りに歩いて行く。
マグノリア
俺ちゃんと荷物だから。荷札ついてるから(マグノリアは生活ランクを最低まで下げた)
DL
相変わらず毛筆で書いてある(笑)
ヨハン
蒸気魔術と部屋代って言われたら1000$じゃ足りないからな。

DL
《観察》かな。ちょっと違うけど。
マグノリア
14。
DL
マスターの部屋の中でごそごそごそごそって音がする。
マグノリア
まーじでぇ? やったあ。じゃあチャッキー人形持ったまま振り向いて、一気に扉を開けると同時に人形を吹っ飛ばす。
「誰、私のマスターの車両にいるのは」
部屋じゃなくて車両すべてがマスターの物になってる。
DL
二人組みの男と女が荷物広げてごちゃごちゃやってるね。
マグノリア見て、はっ! て固まっている。
マグノリア
「(指わきわき)さあ、何かしら。お仕置きが必要なようね」
DL
ちなみにその二人、なんとなく見たことがあるような気がする。
ヨハン
(笑)
DL
忘れられてなかったね(笑)忘れてたなら忘れてたでいいよ。
女ガンマンと崩れサムライの二人組……以前、事態を引っ掻き回して、何かあると思わせつつ順調に影が薄くなった小物盗賊。第三話『夜まで待てない!』を参照。
今回は、同業者の獲物をどさくさに紛れて掠め取り、誰もいない部屋で戦利品整理をしていた模様。
ヨハン
あれ一人死んだんじゃなかった?
DL
いや、死んでない。行方不明になっただけ。
ヴィクトリカ
(飲み物を買いに行っていたが戻って来る)自販機の前でとんでもねー大失態をやらかした奴がいる。こともあろうにドクターペッパーをこぼした奴がいる。あの周辺がにおってしょうがない。……どうなった?
マグノリア
マスターの荷物を漁ってる?
DL
自分たちの荷物を漁ってるっぽいね。窓が開いてて、そこから入って来たみたい。
マグノリア
無表情で近寄って行く。
女(DL)
「ちょっと、ちょっと待ってよ。外に人いないって言ったじゃないのよ!」
男(DL)
「音はしなかった」
マグノリア
「あら、どうしたのかしら。今すぐ捨てられる生ゴミが喋っているわ。さあ、早くこの部屋から出て行きなさい」
女(DL)
「あっ、すみません、部屋を間違えました」
慌てて荷物をまとめてるね。
マグノリア
二人の首をガッと掴んで
「ちょっと待ちなさい。何故この部屋にいたのか説明していただこうかしら。さあ、早く、私がすっきり疑問を解消できるまで説明しなさい」
DL
そこで女の方がはっと気づいて、
「ああーっ、あんたはあのヤバい機械ー!」
マグノリア
「あら、ヤバい機械なんて素敵な呼び方をするのね」女の方の首を絞めていく。
「あら、どんどん血色が悪くなって行くわね、かわいそうに」
DL
じゃあ、《運動》判定。
マグノリア
8。
DL
はい、余裕で振りほどき。(絵札を出す)
ヴィクトリカ
さあ、来たぞ。マグノリア、奴の手札を削ってやれ(笑)
DL
男の方が持ってた刀を振り上げて手を振りほどいた。
マグノリア
「はっ、私のマスターへの愛を振りほどくなんて、なんてお強い方なのかしら」
DL
はい、パワーチップ。
マグノリア
これでくれるなんていい人だ。
DL
マスターへの愛でしょ?
マグノリア
マスターへの溢れんばかりの忠誠。
DL
そういう風に解釈したよ。
そう言って呆然としてると、男の刀がもう片方の手も峰打ちして、女を解放する。
そしたら二人でガガガガガッって荷物まとめてすごい勢いで逃げて行った。
ヴィクトリカ
ああ、あの二人か。
マグノリア
サムライ死んだのかと思ってたんだけど。逃げて行くのか。分かった、足止めをするよ。Freeze! 14。《意志力》判定ね。
DL
14以上を出せばいいわけよね。はい、余裕で成功。(絵札を出す)
ヴィクトリカ
よしよし、いいぞマグノリア。
マグノリア
「止まりなさい、私のマスターの部屋に入っていたこと自体の説明を聞きたいの。手荒なことは多分しないわ」そのまま逃げてっちゃう?
DL
逃げてっちゃう。
マグノリア
走って追う。全力移動16! って言いながら。
DL
その前に《観察》。
マグノリア
失敗。
DL
失敗? 失敗かあ。じゃあなんとなく部屋の物の位置が変わったような気がした。
あと、失敗でもこれはいくら何でも分かる。部屋の真ん中に箱が一つ落ちてるね。
マグノリア
「あら、面白そうな物が落ちてるわね。彼らの忘れ物かしら。さっ、手掛かり手掛かり」
DL
開けると、小さな鍵が一つ入っていた。
ヴィクトリカ
どんな鍵?
DL
うーん、見て鍵だとは分かるんだけど、とても変な形をしていて、普通じゃないね。
マグノリア
「あら、この部屋にこんな鍵があったのかしら。
まあいいわ。これを持っていればあの人たちが取り戻しにくるかもしれないし、それまで持っておきましょう」
女の声(DL)
「ああーッ、間違えたッ! 
ちょっとあなた、それとこれは交換なんだからねッ! 大事に持ってなさいよねッ!」
マグノリア
「それとこれ……これが何だか分からないわ。それ、は多分この鍵のことでしょうけど……
しょうがないわね、マスターが来てから相談するわ」
吹っ飛ばしたマスターのチャッキー人形を拾う。「さ、マスター」
DL
あ、じゃあそれがない(笑)
マグノリア
「はぁぁぁぁッ!」
(一同笑)
ヴィクトリカ
大変だ、取り戻さないと(笑)
マグノリア
ぷしゅーって頭から湯気が出ている。
ヴィクトリカ
マスター、大変です! マスターがさらわれました!
マグノリア
「マスター、マァスタァー(泣きそう)」
DL
そこでストーリーフェイト[目的:マスターの人形を取り戻す]。コネ[感情:ジータへの憎しみ]を加えてください(笑)

マグノリア
これで10のカードは二枚は減らしたぞ。
これでエースをいつ使ってくれるかだね(笑)
DL
そこにさっきヴィクトリカの所に来たのと同じ人が来るよ。映画監督のキースが。
キース(DL)
「映画に出てください。あなたを主演女優で!」
マグノリア
「(冷静に)私の行動を決める権利は私にはないの。マスターに了承を取って。そうしたら出てあげる。
(いきなり泣きそうに)マァスタァーが~」
DL
マスターに許可を取れと言いつつマスター探してるわけね。ヘンな人ー(笑)
マグノリア
人間なら大泣きしてるだろうって顔で取り乱している。
キース(DL)
「ああ、すみません。落ち着かれましたらこちらへどうぞ(名刺を渡す)」

SCENE 3 運び屋の烙印

DL
ヨハンさんは、カジノもしくはミサ。
ヨハン
ミサ。
DL
じゃあそこへ例によって猫騒ぎの時の人が愚痴をこぼしに来る(笑)
ヴィクトリカ
猫騒ぎ(笑)
ヨハン
またあいつか(笑)
マグノリア
彼の愚痴はヨハンにしかはけ口ないの?(笑)
DL
懺悔をしに来る名目で、酒持って飲みに来るの。
ヨハン
「とっとと懺悔室に入れ」
ヴィクトリカ
ここではまずいから!
DL
「分かりました!」って横に座るんだよ。
ヨハン
同じ方に入って行く。
ヴィクトリカ
そして最近ヨハン神父はゲイじゃないかという噂がたってる。
(一同笑)
DL
外で前回花束くれた子が泣いてるわ(笑)
猫騒ぎの時の依頼人……クシィというトラブルメーカー。
彼が物を運ぶと、彼自身のみならず周囲にもろくな事がない。第三話および外伝を参照。
クシィ(DL)
「やっちゃったんですよー!」
マグノリア
それだけが外から聞こえるんでしょ。やっちゃったんですよー! って。
(一同爆笑)
DL
何を(笑)
ヨハン
「今度は一体何だ」
DL
どうやら、前回務めていた所がいつの間にかなくなってて(笑)
ヨハン
そうだね(笑)
マグノリア
いつの間にかなくなるってすごいね(笑)
ヴィクトリカ
法王庁の力で(笑)
クシィが務めていた研究所は、未来に大変な悪影響を及ぼすかもしれない実験をしていたため闇に葬られた。外伝『招かれざるもの』を参照。
DL
お仕事が終わって、「やったー、報酬ー!」って思って行ったらなくなってたの(笑)
(一同笑)
マグノリア
ひどい。ひどすぎる。
DL
で、別の所に務めて、また運搬のバイトを。バイトというか、また「君、これ持ってって」みたいな軽いノリでまた頼まれたらしい。
マグノリア
よく頼まれる人だなあ、何度も。
DL
根っからのパシリなんだよ。
で、荷物を奪われたらしいよ。
クシィ(DL)
「ヨハン様があの二人組を退治したと聞きました。奴らはこんな物を持っていませんでしたかーッ?」
小箱をとられたらしい。
ヨハン
持ってたんだっけ?
DL
いや、なかった。
ヨハン
「いや、持っていなかったぞ」
クシィ(DL)
「そ、そんな馬鹿な、奴らにとられたのは間違いないのにー」
ヨハン
「なくした物は諦めるしかないな」
クシィ(DL)
「とある古代遺跡の鍵の復元品で、それ自体にものすごく価値があるというわけじゃないんですけどねっ。私の立場は終わりですよー。はははははは(やけくそ)」
ヨハン
「泣いていないで目をあげて世界を見てみろ。
世界は広い、運送業以外の仕事はたくさんある」
(一同笑)
ヴィクトリカ
そうか。ハロワに行けと言われるんでしょ(笑)
クシィ(DL)
「わ、私運送業の人じゃないんですけど」
ヨハン
「お前は荷物を二度と運ぶなよ(笑)」
クシィ(DL)
「ありがとうございますヨハン様。いつもここに来ると救われますー」
ヨハン
「うむ、よしよし」
マグノリア
所々しか会話が聞こえないから面白いね。「救われますー」とか。
DL
まだ聞いてるんだ外で(笑)
クシィ(DL)
「というわけで今日の神の血です(ワインを置いて去ってゆく)」
ヴィクトリカ
今日の神の血は白いな。
ヨハン
神の血は何色でも拒みはせん。

DL
クシィが帰ったあたりで、そちらにも「主演男優賞です!」って現れます。
一同
主演男優賞!?(笑)
ヴィクトリカ
一足飛びに賞もらってる!(笑)
マグノリア
ここ二人の立場が無いよ(笑)
DL
じゃあ、「ヨハン様なら今年の主演男優賞も狙えますよ!」
ヨハン
私には神に祈りを捧げるという大事な仕事があるのだ。そのようなものに出ている暇など無い。
キース(DL)
「そうですかぁ……」
ヴィクトリカ
なんか業界人っぽいね。
キース(DL)
「出演料1300$用意したのに……ならば仕方な……」
ヨハン
「うーむ。しかし迷える子羊を救うのもまた神の務めであろう。
よし、任せておけ。その神を称える映画とやらに出てやろうではないか!」
マグノリア
銭の亡者どもめー(笑)
キース(DL)
「ええ、それはもう! 西の聖地へ聖典を授かりに行くという話なんですよ!」
ヴィクトリカ
それはひょっとして……ああ、そうか。そこでこのネタが活きてくるのかー。あの話なくなったわけじゃなかったんだ。
マグノリア
あれか(笑)
今回のシナリオを組む前に、DLとヴィクトリカが、折角大陸横断鉄道なのだから、西へ向かうものをテーマにしよう、と話していたことがあるのです。
その時に、とある有名な話を使おうという与太話が出ていたのですが……
ヨハン
「すばらしい。いい映画になるぞ」
ヴィクトリカ
じゃあオレ香取真吾。
ヨハン
そうだ、西へ行こう。
キース(DL)
「今晩六時に詳しい話をしたいと思いますので、こちらへ(名刺を渡す)」
ヨハン
よし、マチャアキを呼べ!
(一同笑)
ヴィクトリカ
マチャアキはオレだから(笑)
DL
うーん、一応ヨハン、フェイト[古代の鍵の真実を探る]って書いておいて。今の流れでどうしてそうなるのかはわかんないけど(笑)

SCENE 4 劇場は大騒ぎ

DL
で、マグノリアさんどうする?
マグノリア
マスターが助けてくれるまで倒れてる。
マスターが来たら「マスター、マスターがさらわれたんですって言う」
ヨハン
劇場に行く。
マグノリア
直行しちゃう?
DL
マスターが来てくれないと動けないらしいよ(笑)
とにかく劇場に向かったヨハンとマグノリア。
ヴィクトリカ
君らが劇場に来て待っていると、オレがギーッと開けて入って来る。扉を開けるのはケヴィン。
DL
ん?
ヴィクトリカ
眼鏡かけてシステム手帳持ったケヴィンを従えて、オレはファーの付いた服を着てグラサンかけて、「オツカレチャーン」って言いながら入って来る。
(一同笑)
マグノリア
なんでそんなに自己演出に無駄金使ってるの(笑)
DL
じゃあその後ろから、タキシード着たクリフが「まいったなー、俺主演かよー」って言いながら入って来るよ(笑)
ヴィクトリカ
とりあえず葉巻をクリフの方に差し出す。
マグノリア
「(二人を見て)マスター、おかしい人たちがいます」
ヴィクトリカ
「(ふんぞりかえって)ああ、お前らも来たのか? まあ、くつろいで行けよ」
ヨハン
「(マグノリアに)彼らは初めての映画出演だから舞い上がっているのだよ」
マグノリア
「当たると決まったわけではない気がします」
ヨハン
「まあまあ。彼らは脇役だから気楽にやってもらおうではないか」
ヴィクトリカ
オレらは全員自分が主役だと思っている状況で来ているんでしょ?
DL
そうだよ(笑)
マグノリア
マスター見て「(あら、ここにも勘違いがいるわ)」
ヴィクトリカ
「まあ、なんつーの? 時代がついにオレに追いついたってカンジ?(微妙な巻き舌)」

DL
誰もいない劇場なんだけど、そこに昼間来た男が入って来るよ。
ヨハン
自称映画プロデューサー。
DL
監督監督。
キース(DL)
「(咳払い)皆さん、お集まりいただきありがとうございます。
私、「Go, West!」という超大作娯楽映画を企画しております。
登場人物は四人の旅人です。皆さんにはそれぞれ主役をやっていただきます」
ヴィクトリカ
「それぞれ主役?(笑)ちょっと待て、話が違う。オレが主役だったはずではないのか」ふちがラメでキラキラしてるグラサンをくいくいやりながら。
マグノリア
「あら、それって短編映画じゃないの?」
DL
四人出ずっぱり主役。
マグノリア
出ずっぱり? それはそれで面白い話だわ。悪党たちが話している時にも常にいるんでしょ。「主演です」って言いながら。
(一同笑)
ヴィクトリカ
それ面白いな(笑)ミタニコウキあたりに映画作ってほしいな。
DL
いや逆に悪人もみんなでやるんだって(笑)
ヴィクトリカ
ああ、なるほどなるほど。
マグノリア
自作自演だ! 自分たちで悪事を仕掛けて……
ヴィクトリカ
ジサクジエンカコワルイって言われる。
ヨハン
馬に乗って「三人とも、落ち着きたまえ」
(一同笑)
ヴィクトリカ
白馬に乗ってる! 馬にはちゃんと「白龍」って名札が下がってるんでしょ。
キース(DL)
「皆さん落ち着いてください。長編ですから、皆さんそれぞれに見せ場があるんです」

DL
っというわけで、いろいろ説明される。よーするに西遊記だ西遊記。
ヨハン
ぶっちゃけちゃった。
(一同笑)
ヴィクトリカ
脚本を見てるよ。
DL
斉天大聖とか天蓬水神とか……みんなそれぞれ自分のやるキャラ決まってる感じだね。
ヴィクトリカ
とりあえず悟空はオレしかできないと思うんだよ、多分。パワー的に。
ヨハン
俺は当然三蔵法師。
ヴィクトリカ
だから、豚とカッパをクリフくんとマグノリアで分け合ってもらうしか。
クリフ(DL)
「俺はカッパだと思うんだよね」(笑)
マグノリア
「じゃあいいわ。私が白龍をやるわ」
(一同笑)
DL
背負って歩いてるんだ(笑)
マグノリア
「マスターの出る所大抵出ているわ」
ヴィクトリカ
「馬はな。でもお前は出てこないだろ」
DL
思い出したようにたまに変身して出てくる。
マグノリア
「それで私にギャラが入って来るのよ」
ヴィクトリカ
「お前、マスターと一緒じゃなくていいの?」
マグノリア
「……はっ。……豚で」
キース(DL)
「お話がスムーズに決まったようで、いやあ、良かった」
ヴィクトリカ
「いつからクランクインですか」
キース(DL)
「えー、早速明日からなんですけどね。
一週間後に次の町に着くので、そのあいだに車内で撮影をしまして……」
ヴィクトリカ
一週間!? 撮影期間一週間? 何だその押せ押せな……(笑)
マグノリア
クランクイン目前にしてやっと俳優が決まりました的だ(笑)
ヨハン
しかも今まで芝居やったこともない素人集めて(笑)
ヴィクトリカ
できる映画はもうシベリア超特急クラスしかない(笑)
DL
キースさんは、にっこり笑って歯をきらーんと光らせて、「大丈夫です」って言ってる(笑)
ヨハン
「クリフはんがー」並の映画になってしまう。
「クリフはんがー」……クリフハンガーとは関係ない謎映画。第五話『平凡な日常』を参照。
ヴィクトリカ
まさに「クリフはんがー」になるわけだ。
マグノリア
じゃあオープニングシーンはあれね。
「(真顔で)クリフに列車から落ちてもらいましょ」
ヴィクトリカ
マグノリアがクリフの両腕持って、オレが両足持って……
クリフ(DL)
「待て俺死ぬそれやったらー!」
ヨハン
「クリフはんがー!」(投げる)
DL
そしたら、逆側の窓から「あー、死ぬかと思った」って言いながら出てくる。
(一同笑)
ヨハン
スタントマンなし。
DL
そうそう、スタント料かかんないんだよ、このメンバーに頼むと。
ヴィクトリカ
なるほど(笑)
DL
っていうことも話されるよ。「スタントは付きません」
マグノリア
「下手なスタントより私達の方が上手くやれるわ」
ヴィクトリカ
そうだね(笑)
マグノリア
「肉体労働は悟空と沙悟浄ね」
ヴィクトリカ
「お前もだって。怪力があるだろ」
マグノリア
「まあ。この可憐な私に向かって力仕事なんて」
ヴィクトリカ
「この中にヨハン人形が(鉄の箱を渡す)」
マグノリア
(破壊している):「ないじゃない」
ヴィクトリカ
「お前は今自分が何をしたか分かっていないようだな」
マグノリア
「あら。こんな紙の箱が破れたぐらいで何を言っているの?」
DL
というわけで一週間撮影をした訳だ。
ヴィクトリカ
ちょっと待てー!
マグノリア
終わっているー!
ヨハン
(ぼそっと)終わってる。
ヴィクトリカ
じゃあまた「オツカレチャーン」って言ってる。とりあえず部屋にこもってサインの練習してる。
スタッフ(DL)
「悟空役さん、あしたは須弥山背負うシーンです。山三つささえる用意をしといてください」
ヴィクトリカ
「はーい。須弥山なんか簡単に」
マグノリア
脇までスリットが入ったチャイナドレスを渡して「マスター、衣装こんなものでどうでしょうかー」
ヨハン
「坊主がこんなもん着れるかー!」
マグノリア
「ああ、縫う手間を省いてあげたのにー」(笑)
クリフ(DL)
「ここでもやっぱ俺影薄いー(落ち込んでる)」
ヴィクトリカ
じゃあクリフにそのチャイナドレスを渡す(笑)
マグノリア
下着はないわって言って(笑)
ヨハン
クリフに窓指さして「主役になれるぞ」
(一同笑)
ヴィクトリカ
というわけでまたマグノリアとオレが両手と両足持って。「いち……にい……」
クリフ(DL)
じゃあまた反対側からはい上がってくる。
ヴィクトリカ
君はクリフでありドリフでもあるんだね。
DL
誰が上手いことを言えと言った。
ヴィクトリカ
(笑)

マグノリア
そうこうしているうちに撮影は終わっちゃったのね。一週間って短いわねえ。
DL
でもこの一週間、これは撮影なんだろうか日常なんだろうかって感じに切れ目なしでやってた。
ヴィクトリカ
上映はいつからになるの?
DL
一カ月後(笑)
ヴィクトリカ
ええええー。
マグノリア
もうちょっとちゃんと作ろうよー。
DL
特殊効果とか出す時も彼女(マグノリア)に炎でも出してもらえばすむわけで。
ヴィクトリカ
そうだね。
マグノリア
でも編集だってそんなにかかんないだろ。もっとちゃんとしようよ。
ヨハン
配給が遅いんだ。
DL
悟空が空を飛ぶ、なんてのも、《韋駄天》とか使えば消えるから。
ヴィクトリカ
(笑)オレ、《韋駄天》使う時にクロックアップって言うから。
DL
そういえば、撮影前に皆さんに衣装が渡されています。
ヴィクトリカ
おー。あの衣装?
DL
あの衣装。もちろん緊箍呪(きんこじゅ)付きで。
ヴィクトリカ
うわあ(笑)
ヨハン
どこか懐かしい感じの衣装。
ヴィクトリカ
ヨハンヨハン、祈りの言葉を唱えて。
ヨハン
「AMEN」
ヴィクトリカ
ギリギリギリギリって(頭を押さえている)
DL
そうやって遊んでいる(笑)
ヴィクトリカ
ケヴィンにシステム手帳と眼鏡を持たせて椅子の所に待たせておく。終わったらどかーってすわって飲み物差し出させる(笑)
ケヴィン(DL)
「(悲しそうに)ヴィクトリカ変わっちゃったね……」
ヴィクトリカ
「あアん?」
(一同笑)

SCENE 5 大草原の小さな遺跡

DL
さて一週間後町につきました。もちろん滞在中の宿泊代とかも世話されます。
ヴィクトリカ
いえーい。クランクアップのパーティーをするわけだね。
「記者会見だ、記者会見するぞ」
マグノリア
じゃあマスターに「はい(件のチャイナドレスを渡す)」
ヨハン
それを取り上げてクリフに渡す。
クリフ(DL)
「(じーっと見てヴィクトリカに渡す)」
ヴィクトリカ
喜んで着る。
(一同爆笑)
DL
引きずってる引きずってる(笑)
ヴィクトリカ
ずーるずーる。

キース(DL)
「皆さん、お疲れさまでした。ありがとうございました。明日から野外撮影に入りますので」
ヨハン
まだおわってないんだ。
DL
うん。
マグノリア
車内の撮影は一週間で終わらすってことか。
DL
さすがにそこまできつきつじゃない。
ヴィクトリカ
この一週間ずっと撮りっぱだったから、西遊記の衣装着たままで生活してるんでしょ。
DL
そんな感じ。通りかかる人に「何だろうあれは」って目で見られてる。
ヴィクトリカ
オレは誇らしげな顔でそれに応えてる。
マグノリア
全く表情なく。「あの人形はどこに行ってしまったのかしら」
ヨハン
俺は帽子を目深にかぶってサングラスとマスクでこそこそと。
ヴィクトリカ
あやしいー(笑)
マグノリア
こんな王冠みたいのをかぶったまま(笑)
ヴィクトリカ
あの白い布垂らしてマスクして(笑)
マグノリア
隠れたいの、目立ちたいの、どっち(笑)
(一同笑)
DL
しかも「白龍」って大書きされた馬に乗ってるんでしょ。
ヨハン
乗ってる。
マグノリア
股間に馬の頭があるだけのを首からたらしてる(笑)
DL
何その安い映画。つーかコント?
ヴィクトリカ
馬の首に車輪がついた、子供が遊ぶ奴にまたがって、「ハァーッ!」ていいながら走っていくんだ(笑):「妻を娶るぞ!」とか言いながら。
ヨハン
(苦笑)どっかの馬鹿王子じゃないか。
それはちゃんとしてるよ。男が二人入ってる。
(一同爆笑)
ヴィクトリカ
じゃあ町の子供がほっとかない。棒でつついてる。主に馬を。
ヨハン
「やめろ、サインは後だ!」
(一同笑)

DL
……とまあそういう馬鹿騒ぎをしつつ。
町外れの遺跡でボス戦の撮影をします。今まではちょっと素人っぽい人が敵役をしていたんですけど、今回はちゃんと、あなた方のようなプロを雇いましたんで。
マグノリア
運び屋だったら面白い。
ヴィクトリカ
「オレ様ちゃんみたいなロープー雇ったって?」
DL
運び屋かー。
マグノリア
もしくはあの忘れられた盗賊だったり。そっちだったら一石二鳥だわ。
DL
大陸横断鉄道は一週間くらい止まります。
遺跡まで片道一日くらい、遺跡で二日ほど撮影して、余裕で戻ってこようって計画らしい。
カメラかついだカメラマンさんと、後何人かのスタッフと、ぞろぞろと。
ヴィクトリカ
少ないな(笑)
マグノリア
多分出演者の私達にお金をかけ過ぎて。
DL
うん、なにしろ前金1300$後金1300$ですから。
ヴィクトリカ
え、うそ!
ヨハン
おお、素晴らしい。
ヴィクトリカ
既に前金もらってんの、オレら。
DL
うん。
ヴィクトリカ
おわ、すげえ。
マグノリア
今回いくらもらえるんだか計算しちゃうね。
DL
ほっほっほ。
マグノリア
いや、お金はそのうちすっと消えていくんだよ。
ヴィクトリカ
3300$持ってるよ。
DL
うわぁー、すごぉーい。本当に削ろうかしら。
ヴィクトリカ
みんな、そろそろオレら、イけちゃうんじゃないの~? 特等車両に~(笑)
マグノリア
そうね、今のシナリオでなら行けるね。

DL
(笑)遺跡に到着しました。
ふっるーい建物で、監督が感動しまくってるね。
キース(DL)
「ああ、こんな所で撮影できるなんて!」
ヴィクトリカ
屋内の遺跡?
DL
荒野に岩がぽつぽつ立っていて、そこにぽつんと建っているみたいな。
マグノリア
カッパドキア?
ヴィクトリカ
カッパドキア……また随分マニアックなものが出てきたな。モヘンジョ・ダロだね。
DL
ほとんど砂に埋もれていて、入り口は辛うじて地上にある。
マグノリア
王家の墓とかそんな感じか。
ヴィクトリカ
カッパドキアが合っている気がするね。とりあえずケヴィンに(指を鳴らして):「傘」
(一同笑)
マグノリア
日焼けなんかしないクセして何言ってるんだこの人(笑)
ヴィクトリカ
「日に焼けっちまうだろぉー」
ケヴィン(DL)
「はいぃー(傘をさしかける)」
マグノリア
塗料塗り固めてるじゃないかー。
ヴィクトリカ
塗料じゃねっつーの。人化してるんだから。
ケヴィン(DL)
「ぼくの知っているヴィクトリカはどこ行っちゃったんだろう(涙ぐんでる)」
マグノリア
「(ケヴィンの肩を叩く)淡い恋だったわね」
ヴィクトリカ
恋だったのか。
DL
恋だったかもしれない。だった。過去形。
マグノリア
「少年の恋がひとつ終わり、こうして大人になっていくのね」
ヴィクトリカ
大丈夫だよライラさんがいるから。
DL
待って待って。ライラさんねーちゃんだから。一応。
ヴィクトリカ
いや、オレの恋人。
DL
(笑)そっちかよ。……そういう趣味なの?
ヴィクトリカ
ないない(笑)

DL
というわけで遺跡の中には、どうやらここのガーディアンであろうメカがうようよしてる。もうみんなコントロール失ってるし、ちょうどいいから撮影の雑魚キャラとして使おうという話になってる。
マグノリア
何だそのアバウトな。
ヨハン
戦っているところを写す。
DL
そうそう。「迫力満点だー!」って言いながらカメラマンが殴られてる。
(一同笑)
ヴィクトリカ
なんて迫力のある画像だー! って言いながら横に吹っ飛ぶんだ。
ヨハン
「大丈夫かー!」ってカメラだけ拾って、「大丈夫、壊れてない」
ヴィクトリカ
大丈夫かー、カメラ大丈夫かー!
マグノリア
回ってます監督ー!
DL
血ィだっくだく流しながらね。
マグノリア
よーし、おまえがカメラ引き継げ。
DL
ああ、カメラタゲ取っちゃだめだって。もっとみんなヘイト上げろ!
ヴィクトリカ
じゃあ《挑発》する。

DL
この施設を守っているらしい、オートマータ……とは言わない、小型戦車みたいなのを破壊しながら撮影は進んだ。
ヴィクトリカ
とりあえずオレは如意棒回してる。
マグノリア
豚だから馬鍬振り回してる。
DL
クリフは銃撃って怒られてる。
ヨハン
俺は「助さん、角さん、やっておしまいなさい」
マグノリア
一人足りないじゃないか。
ヴィクトリカ
「困らせてあげなさい」障子にぶすぶす穴あけてる(笑)
ヨハン
助さん角さんがやってるあいだに弥七とかが勝手に来るよ(笑)
マグノリア
じゃあ弥七ばりに馬鍬を投げる。