OPENING
SCENE 1 予兆は嵐を連れて
SCENE 2 白昼夢は少女の形
SCENE 3 そして世界は沈黙する
SCENE 4 天より降り来た救世主
SCENE 5 蘇りし古代兵器
SCENE 6 ライダーズ・クライ
SCENE 1 予兆は嵐を連れて
SCENE 2 白昼夢は少女の形
SCENE 3 そして世界は沈黙する
SCENE 4 天より降り来た救世主
SCENE 5 蘇りし古代兵器
SCENE 6 ライダーズ・クライ
突如大陸横断鉄道を襲った悲劇。
何故? 誰が一体何のために?
目覚めた時に彼らが見たのは未来か、はたまた覚めぬ悪夢か?
次回、テラ ザ ガンスリンガー 外伝 『招かれざる者』
何故? 誰が一体何のために?
目覚めた時に彼らが見たのは未来か、はたまた覚めぬ悪夢か?
次回、テラ ザ ガンスリンガー 外伝 『招かれざる者』
キャスト ヴィクトリカ
ヴィクトリカは眠っていた。いつからとも知れぬ眠りの中、彼女は呼び声を聞く。
少女の声
「ヴィクトリカ……目を覚まして、ヴィクトリカ……」
何故か、それはヴィクトリカ自身の声のようにも聞こえた。
ヴィクトリカは呼びかけに応えてうっすらと目を開く。
そこは見たこともない所だった。荒れ果てただだっ広い広間に、何に使うかも解らない壊れた機械が点在している。
周囲を見回したヴィクトリカだったが、どうも体の自由も利かず、センサーの調子も悪い。
ヴィクトリカは呼びかけに応えてうっすらと目を開く。
そこは見たこともない所だった。荒れ果てただだっ広い広間に、何に使うかも解らない壊れた機械が点在している。
周囲を見回したヴィクトリカだったが、どうも体の自由も利かず、センサーの調子も悪い。
ヴィクトリカ
「なんだよ畜生、暗ぇなあ、明かりくらい点けろよ」
ふらふらしながら歩くヴィクトリカの体は一歩ごとにきしんだ。
かすかに見える明かりの方に歩くと、何か騒ぎが聞こえてくる。どうやら誰かが走ってくるようだ。
飛び出してきたのは少年だった。彼はヴィクトリカを見ると、まるで死に神にも出くわしたかのような恐怖の顔でへたり込む。
続いて数体のマシンが現れた。それはオートマータの骨組みを無理やり組み合わせたような御粗末な代物ではあったが、明らかに少年に敵意をもっているようであった。
ヴィクトリカは悪態をつきながら少年とマシンの間に割り込むが、著しい能力の劣化に苛まれつつ何とかマシンを破壊したのち、そのまま力つき、意識を失って倒れ臥してしまうのだった。
かすかに見える明かりの方に歩くと、何か騒ぎが聞こえてくる。どうやら誰かが走ってくるようだ。
飛び出してきたのは少年だった。彼はヴィクトリカを見ると、まるで死に神にも出くわしたかのような恐怖の顔でへたり込む。
続いて数体のマシンが現れた。それはオートマータの骨組みを無理やり組み合わせたような御粗末な代物ではあったが、明らかに少年に敵意をもっているようであった。
ヴィクトリカは悪態をつきながら少年とマシンの間に割り込むが、著しい能力の劣化に苛まれつつ何とかマシンを破壊したのち、そのまま力つき、意識を失って倒れ臥してしまうのだった。
キャスト ヨハン
いつから、何故ここにいるのかわからない。記憶が混乱しているのだろうか。
とにかく彼は、どことなく暗い空の元、草木も見当たらぬ荒野に立っている。
ここは一体どこなのだろう。見回した彼の目に、小さな町がうつった。人間の姿を求め歩き出すヨハン。
が、それは細長い石の建造物、のっぺりした道の見たこともないような町並みだった。
町に踏み込んだ途端、彼の背後から悪魔が5体飛び出す。そのうちの一体はヨハンに襲い掛かった。
とにかく彼は、どことなく暗い空の元、草木も見当たらぬ荒野に立っている。
ここは一体どこなのだろう。見回した彼の目に、小さな町がうつった。人間の姿を求め歩き出すヨハン。
が、それは細長い石の建造物、のっぺりした道の見たこともないような町並みだった。
町に踏み込んだ途端、彼の背後から悪魔が5体飛び出す。そのうちの一体はヨハンに襲い掛かった。
ヨハン
「私の布教の旅をここで終わらせてたまるか。消え去れ、悪魔よ!」
町の建物からはおかしな形をした銃を持った男たちが駆け出してきて、悪魔と戦い始める。
だが、どうやら男たちはヨハンも悪魔の仲間であると思っているらしい。
だが、どうやら男たちはヨハンも悪魔の仲間であると思っているらしい。
ヨハン
「ええい、この私の姿を見よ! どこが悪魔の手先だ! どう見ても神の僕に決まっているだろうが!」
男
「神の言葉などを語る奴はやはり悪魔使いだ!」
ヨハン
「これも神の与えた試練、ここに正しい信仰を取り戻して見せようぞ!」
戦いが終わって悪魔が退いても、男たちは警戒を解かず、ヨハンに銃を向ける。
だが彼が悪魔と戦っていたのに戸惑っているようだ。
だが彼が悪魔と戦っていたのに戸惑っているようだ。
ヨハン
「落ち着きたまえ、どうやら怪我をしている者もいるようだ。神の奇跡を見よ」
ヨハンは戦いに傷ついて倒れている町の者の傷を奇跡で癒した。途端、男たちの態度が豹変する。
男
「真の奇跡だ……おお、神よ!」
男
「神が現れたぞ!」
男たちは、神の奇跡ではなくヨハン自身に頭を垂れていた。
キャスト ヴィクトリカ
DL
これはいつもの大陸横断鉄道内です。オープニングのことはなかったものとして考えてください。
ヴィクトリカ
遡ること数時間前ってわけだな。
DL
ま、そんな感じ。で、ヴィクトリカは何してる?
ヴィクトリカ
一等車両の外の廊下でパイプをふかしている。
DL
あなた方は今までに色々大事件を解決しているので、長くこの列車に乗っている人にとっては有名人です。
で、いつも頼りにならん車掌が後を通りかかります。
で、いつも頼りにならん車掌が後を通りかかります。
車掌(DL)
「やあ、ヴィクトリカさんじゃないですか」
ヴィクトリカ
「おお、なんだ車掌。今日もシケたツラしてんな(笑)」
車掌(DL)
「ああ、それは言わないでくださいよ。私も色々大変なんですから……
いつもいつもあなた方には大変お世話になり、我々一同感謝しております」
いつもいつもあなた方には大変お世話になり、我々一同感謝しております」
ヴィクトリカ
「じゃあ部屋代を安くしてくれ」
車掌(DL)
「それは私の管轄ではないのでちょっと……」
ヴィクトリカ
「感謝してるって言ったろうが、ああん?」
車掌(DL)
「すみません、部屋代というわけには行きませんが、先程の駅で実家の者が送ってくれたこんなものがありますので、これでちょっと勘弁してくださいよ(笑いながら)」
ヴィクトリカ
イナゴの佃煮。
DL
じゃあイナゴの佃煮ってかかれている箱と一緒にリンゴをくれた。
ヴィクトリカ
モリモリ食う。
車掌(DL)
「お気に召したのならもう一つどうぞ。これ、乾燥に強い種なんですよ……
そういえばあなたはオートマータでしたね。そのような人間と変わらぬそぶりをされるので、時折忘れてしまいますよ」
そういえばあなたはオートマータでしたね。そのような人間と変わらぬそぶりをされるので、時折忘れてしまいますよ」
ヴィクトリカ
「なぁに、オレは特別製だ。飯だって食えるぞ」
DL
微笑ましく見られている。さて、《観察》判定。
ヴィクトリカ
13。
DL
窓の外の天気が怪しくなってきているね。単に天気が悪いっていうんじゃなくて、空が重いような、不吉な予感とでも言おうか。
ヴィクトリカ
「何だ何だ車掌、お前がシケた面してるから空にまでうつっちまったみたいだぞ」
車掌(DL)
「ああ、本当ですね。おかしな天気だ。嵐にでもならなければいいんですけど。また遅延してしまう!(苦悩している)」
ヴィクトリカ
「さすがに天候はオレの管轄外だぜ。殴るわけにもいかんからな」
車掌(DL)
「そうですね。殴って天気が良くなるなら農家は万々歳ですよね」
ヴィクトリカ
「そりゃいい商売になるな」
車掌は去ってゆき、間髪入れずに同じ方向からクリフがやってきた。
ヴィクトリカ
「よう、クリフ。相変わらずシケた面してんな」
クリフ(DL)
「よーう、ヴィクトリカ。相変わらずヒマそうだな」
ヴィクトリカ
「見ての通りオレは佃煮とリンゴを片付けるので忙しい」
クリフ(DL)
「俺にもくれ……」
ヴィクトリカ
リンゴのてっぺん持って丸ごと口にふくんで、すぽんと抜いたらシンだけになってる「何か言ったか?」
クリフ(DL)
「くそ、美味そうだったのに」
ヴィクトリカ
「心配するな、美味かったぞ」
クリフ(DL)
「くそぉ(笑)……で、お前それどうしたんだよ」
ヴィクトリカ
「これこれこういうわけでな、いつものシケた面の車掌に貰った」
クリフ(DL)
「……あれ? こっち来たんだろ? そいつとは会わなかったぞ」
ヴィクトリカ
「……んん? ほぼ入れ違いで君はここに来たのだがな」
クリフ(DL)
「……いや、俺が目をつむって歩いていたんならともかく、人なんかいなかったぞ」
DL
と、言っているところで空が突然紫色になりました……はい、終わり(笑)
キャスト ヨハン
DL
ヨハンさんは何してる?
ヨハン
もちろん列車の中の教会でミサをしている。
ヴィクトリカ
ヤギの頭を……
ヨハン
それ黒ミサだから(笑)
DL
ミサが終わった所でファンの女の子がマグノリアとゼフィランサスの花束をくれます。
ヨハン
もらっとこう。
「祭壇にいけておこう。神への良い捧げ物になる」
「祭壇にいけておこう。神への良い捧げ物になる」
DL
では信者たちも帰り、今日のお勤め終わりました。
帰ろうかなと思った所に、見たような男が現れます。ちらっとヨハンの顔を見て、いきなり走って近づいてきますね。
猫騒ぎの時の依頼人、クシィです。
帰ろうかなと思った所に、見たような男が現れます。ちらっとヨハンの顔を見て、いきなり走って近づいてきますね。
猫騒ぎの時の依頼人、クシィです。
クシィ……かつて危険生物を大陸横断鉄道にに持ち込んだ迷惑な依頼人。
第三話『朝まで待てない!』を参照。
第三話『朝まで待てない!』を参照。
ヴィクトリカ
降りたんじゃなかったのかよ!(笑)
ヨハン
「おや、何故あなたがこの列車に?」
クシィ(DL)
「ええ、私もあれから色々ありまして。まあ聞いてくださいよ」
ヨハン
「では懺悔室へ。話を聞こう」
ヴィクトリカ
懺悔室の片方の部屋に二人で入るんだろ(笑)
クシィ(DL)
「猫騒ぎの時にドジを踏みまくった挙げ句、一匹は逃がしてしまったので、私は重要プロジェクトから外されてしまったんですよ~」
ヴィクトリカ
会社の人?
DL
いや、どっかの研究員。
ヨハン
「あなたのしたことは確かに企業にとっては損失かも知れないが、人の行いとしては正しいのですよ。自信を持ちなさい」
クシィ(DL)
「せっかく転移装置を作る目処が立って、私が主任責任者になれるところだったのに~」
ヨハン
「チャンスはまた来ます。神の御慈悲があるでしょう。その時まで信じて待ちなさい」
クシィは愚痴るだけ愚痴ると、普通に懺悔をして帰って行った。
ヨハン
では今日も迷える子羊を救ったので、上機嫌になってカジノへと。
DL
そしたら、いきなり吐き気におそわれます。
ヨハン
洗面台へ駆け込む。
ヴィクトリカ
その前に懺悔室に駆け込め。
ヨハン
「気持ち悪いんです」
DL
誰か居るの?(笑)
ヴィクトリカ
自分で答えるんでしょ(笑)
「気持ち悪いんです」
反対側に回って「医務室へ行きなさい!」
「わかりました!」
「気持ち悪いんです」
反対側に回って「医務室へ行きなさい!」
「わかりました!」
DL
とにかく、外に出ようとしたヨハンが窓の方を見ると……《観察》
ヨハン
「体がだるい……しかし私はこのようなものに負けないぞ! 私には今神の加護があるのだ!」〈神への愛〉で失敗です。
DL
さっきヴィクトリカが見たような紫色の空に、雲が渦巻いている。で、そのあたりから黒い点々がゴマツブのように。
ヨハン
「な、なんだあれは。終末の日が近づいてきたのか?」
DL
(ぼそっと)そうかもしんない。
ヨハン
……と、ほくそ笑む。
DL&ヴィクトリカ
えええーっ?(笑)
ヨハン
でも気持ち悪いからとりあえず洗面台に駆け込む。
DL
足が動かない。石みたいに堅い、とかじゃなくて、力が入らなくてその場に突っ伏してしまう。
ヴィクトリカ
その衝撃で噴出。
DL
うわ、大変なことに(笑)
ヨハン
「こんな事をしている場合ではないのに!」
ヨハンの視界は狭まり暗くなり、意識が朦朧とし始めた。と、少女の声が聞こえた。
少女はヨハンのような謎の脱力感には襲われていないようで、ヨハンに手をさしのべて呼びかける。
少女はヨハンのような謎の脱力感には襲われていないようで、ヨハンに手をさしのべて呼びかける。
少女(DL)
「このままだとあなたは死んでしまうわ」
ヨハン
「水をくれ~」
少女(DL)
「いいから立って!(腕を引く)」
ヨハン
「立てないんだ。済まないが人を呼んできてくれ」
少女(DL)
「そんな時間はないわ。それにもう人なんていない!(ヨハンを引きずり始める)」
ヨハン
「どうやら神の兵としてのお呼びがかかったようだ。ならばこのような所で倒れているわけには行かない。動け、私の足よ!(足に何かを突き刺す)」
DL
かっけー! じゃあ、少しだけ動けるようになった。
ヨハン
足をがくがく震わせながら立ち上がろうとする。
DL
女の子が……もう目もかすんでよく見えないんだけど、長い金髪の女の子のような形をしたものが指さしているのは、どう見ても列車の、窓。
少女(DL)
「早くここへ!」
(一同笑)
ヨハン
脂汗だらだら流してすごい形相になって「そこは外じゃないか!」
少女(DL)
「でもこれしか方法はないの、早くッ!」
ヨハン
「ええい、仕方があるまい! 神よ、哀れな子羊を護り給え!(窓枠に手をかけて乗り出す)」
ヨハンの体は疾走する列車から外に放り出された。が、不思議なことに彼は地面に到達することなく落下を続けた。
やがてヨハンの意識は失われた。
やがてヨハンの意識は失われた。
ヴィクトリカ
吐き気が気になるな。あの吐き気は何だったんだ?
DL
まあそりゃ次で解るから。
ヴィクトリカ
……飲み過ぎか?
ヨハン
神の血を飲み過ぎた。
DL
飲み過ぎで幻影見て飛び降りか?(笑)
ヨハン
ちょっと麻雀で勝ったから。「明日ミサがあるのになぁ」
男(ヴィクトリカ)
「イイじゃねえかよ神父様よぅー」
DL
生臭ボーズだ(笑)
ヴィクトリカとクリフは、車掌がいたかいなかったかで押し問答をしていた。
突然、客車の方から複数の人の悲鳴が聞こえてくる。
二人は声が聞こえた方へと走り出す。が、クリフがその場に転んだ。
突然、客車の方から複数の人の悲鳴が聞こえてくる。
二人は声が聞こえた方へと走り出す。が、クリフがその場に転んだ。
ヴィクトリカ
「何をやっている」
クリフ(DL)
「な、なんだろうな……体に力が入んねぇ……(倒れる)」
ヴィクトリカ
わたしは?
DL
平気。
ヴィクトリカ
「飲み過ぎだな(走ってゆく)」
客車では人間が大勢倒れていた。更に窓を割ってダークとマシンのようなものが大量に現れ、人々を襲っている。
ヴィクトリカ
マシン? ロボット?
DL
人化していないオートマータの、更に骨組みとか素体みたいなやつ。と、下級悪魔だね。大量発生している。《観察》判定。
ヴィクトリカ
達成値は20です。
DL
だったら余裕で見える。さっき空が紫になったって言ったけど、空の一角に円錐形逆さまにした感じの、漏斗のような雲が出来ていて、あからさまにおかしい。
ヴィクトリカ
そこからヤツらが来るわけだな。
DL
しかも時間経過と共に数がどんどん増えている。
ヴィクトリカ
「こんな時にオレの仕事か。しかもこれは確実に残業決定だな」
DL
そのうち動く人間がいなくなったので、全部の悪魔やオートマータがヴィクトリカに向かってくる。
ヴィクトリカ
よし来い。
DL
とりあえずエキストラ百人超ということで(笑)
ヴィクトリカ
なにその劇場版仮面ラ○ダー555。
ヴィクトリカの攻撃は周囲の敵を倒したが、数が多すぎてきりがない。
ヴィクトリカ
「ちっ、キリがねえ。こうなったらオレがどこまでやれるか確かめてやるぜ!」
ヴィクトリカは一人戦い続けた。倒れた人間達は二度と動くことはなく、彼女一人だけが無数の敵と何日も休みなく戦い続けた。
やがて強靱な彼女の体にも限界が訪れた。
やがて強靱な彼女の体にも限界が訪れた。
ヴィクトリカ
「ここまでか……(適当なところで撤退すれば良かった)」
ヴィクトリカはそのまま物言わぬ人形と化したのだった。
DL
というわけで、二人ともこのままオープニングシーンに繋がるわけです。
キャスト ヨハン
見知らぬ地の見知らぬ町でいきなり神呼ばわりされたヨハン。
どうやらここには、真の意味で神に仕える聖職者が一人しかいないらしい。
増して神の奇跡を使える聖職者など絶えて久しく、ほとんど伝説の存在のようだ。
どうやらここには、真の意味で神に仕える聖職者が一人しかいないらしい。
増して神の奇跡を使える聖職者など絶えて久しく、ほとんど伝説の存在のようだ。
ヨハン
「皆の者、ミサの準備だ!」
男(DL)
「神をお迎えするに相応しい場所は、あそこしかないな」
ヨハン
「私の名はヨハン・三浦だ」
男(DL)
「ではヨハン様、どうぞこちらへ」
人々は町の外れにある壊れかけた小さな建物へと彼を案内した。どうやらこれがここに残った最後の教会であるらしい。
男(DL)
「このようなみすぼらしい場所で申し訳ありませんが、相応しい場所がここくらいしかありません」
ヨハン
「良い良い。神を思う正しき心さえあれば場所などどうでも良いわ」
男(DL)
「さすが神様だ……」
男が教会の扉をノックして中へ呼びかける。
男(DL)
「シスター・イリア、神様がお見えになりました」
もうほとんど外れかかっていて扉としての役割を果たしていないように見える扉を開いて、中から古ぼけた聖衣に身を包んだ女性が現れた。
シスター(DL)
「どちら様ですか」
ヨハン
「私の名はヨハン・三浦。神に仕える信徒だ」
シスター(DL)
「神に仕える……それは本当ですか?」
ヨハン
「誓って本当だとも」
シスター(DL)
「それでは祈りの言葉をお唱えください」
ヨハン
「雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ」
(一同笑)
ヨハンが聖書も見ずに祈りの言葉を口にすると、シスターはとても驚いて彼を見つめた。
シスター(DL)
「ああ、この世界にまだ神の言葉を知る者がいたなんて」
ヨハン
「この世界には当然神の信徒の総本山である法王庁があるはず」
シスター(DL)
「ホウオウチョウ? 何のことですか?」
ヨハン
「法王庁を知らんとな?」かくかくしかじかと法王庁の威光を伝える。
ヴィクトリカ
ヨハンが知ってる全てってろくなもんじゃないな(笑)
ヨハン
冒険で見たことは伝えないけど(笑)
DL
周りの人々はヨハンが訳の解らないことを言い出したので不安そうに顔を見合わせている。
シスター(DL)
「あなたが何を言っているのか良く解りませんが、立ち話もなんですから中へお入りください」
ヨハン
「ところで、ここは何という町で、大陸横断鉄道の何番目の駅ですかな」
シスター(DL)
「何をおっしゃっているのですか?
……ああ、町外れの交通博物館跡にそんなものがあった気はしますが。それがどうかしましたか?
この町はマキナといいます」
……ああ、町外れの交通博物館跡にそんなものがあった気はしますが。それがどうかしましたか?
この町はマキナといいます」
ヨハン
マキナという町に聞き覚えは?
DL
ないっ。
ヨハン
よしっ。わからない。
「ところでこの町は妙に寂れているような寂れていないような(笑)」
「ところでこの町は妙に寂れているような寂れていないような(笑)」
DL
よくわからない技術が使われてるけど、寂れているなってのは見て解るよ。
シスター・イリアはヨハンの問いに表情を暗くし、町の人々が事情を説明してくれた。
この町は悪魔たちの脅威にさらされているのだという。
この町は悪魔たちの脅威にさらされているのだという。
ヨハン
「私が来たからには悪魔どもに好き勝手にはさせんぞ。大船に乗ったつもりでいろ!」
マキナの人(DL)
「やはりこの方は天から我らを救うためにつかわされたのだ」
ヨハン
「ではその悪魔の所へ案内せい!」
イリア(DL)
「夜は悪魔の時間です。今日はもう遅いですから、ヨハン様も長旅お疲れでしょうし……
ヨハン様はどちらからいらしたのですか?」
ヨハン様はどちらからいらしたのですか?」
ヨハン
天羅から来たと言えばいいのか、ニューホープから来たと言えばいいのか……。
ヴィクトリカ
東部からでいいんじゃない?
ヨハン
「東部から来たのだ」
イリア(DL)
「トウブ? トウブとはどこのことですか?」
ヨハン
「ザ・マウンテンの東にあるニューホープという町だ」
しかし誰もニューホープ、東部のことすら知らない様子だ。
イリア(DL)
「ニューホープという町は存じません。すみません」
ヨハン
「有名なのにな……
悪魔どもが跋扈する中を一般人に案内させるのは危険であろう。今夜は一晩休ませていただく」
悪魔どもが跋扈する中を一般人に案内させるのは危険であろう。今夜は一晩休ませていただく」
イリア(DL)
「それではこちらへどうぞ」
キャスト ヴィクトリカ
知らない場所で少年を助けて再び気を失ったヴィクトリカ。
再び目が覚めたとき、彼女はうつ伏せで倒れていたはずが仰向けに寝かされていた。
彼女が目を開いた途端、誰かが近くから逃げてゆく足音がした。
再び目が覚めたとき、彼女はうつ伏せで倒れていたはずが仰向けに寝かされていた。
彼女が目を開いた途端、誰かが近くから逃げてゆく足音がした。
ヴィクトリカ
がばちょと起き上がってそっちを見る。
DL
さっきの少年だね。遠くの柱の影からじーっとそっちを見ている。
ヴィクトリカ
「(のっそりと起き上がって)助けてやったことに関して礼もないとはな」
少年(DL)
「(反射的に出てきて頭を下げる)ご、ご、ごめんなさいッ! ありがとうございましたっ!(はっと気がついて再び柱に隠れる)」
ヴィクトリカ
「ところでここはどこだ」
少年(DL)
「え、えーと、は、博物館の中だよ」
ヴィクトリカ
「博物館?」
少年(DL)
「君、どうして動いてるの?」
ヴィクトリカ
「どういうことだそれは」
少年(DL)
「君はずっと昔からここにいたのに……」
ヴィクトリカ
「……ん? 何を言っているんだ。お前の言っていることはさっぱりわからん」
DL
《観察》
ヴィクトリカ
先ほどからその子供に対して不穏当な発言だな。
「君の知っていることを全て話せ」〈好奇心〉
「君の知っていることを全て話せ」〈好奇心〉
ヴィクトリカがそういって少年を見ると、彼の向こう側に妙に見覚えのある巨大な物体が見えた。
それは、紛れもなく大陸横断鉄道だった。
機関車両と、客車がひとつだけ切り離されて広間中央においてある。
車両に近づいてゆくヴィクトリカ。
少年は怯えた目で彼女の後ろを距離を開けてついてくる。
それは、紛れもなく大陸横断鉄道だった。
機関車両と、客車がひとつだけ切り離されて広間中央においてある。
車両に近づいてゆくヴィクトリカ。
少年は怯えた目で彼女の後ろを距離を開けてついてくる。
ヴィクトリカ
近くに説明とか書いてあったりする?
DL
勘がいいね。書いてあるよ。「最後の大陸横断鉄道」もちろんZが刻まれたプレートがついてるよ。
ヴィクトリカ
「これはオレ達が乗っていた大陸横断鉄道だ。なぜこんな所に」
DL
それは間違いない。だけとかなーり年数がたっているみたいで、いかにも発掘されましたって感じだ。
車両の近くにはほこりの積もったプレートがあり、そこにはこう書いてあった。
「最後の大陸横断鉄道。これを最後に人類の西への希望は絶たれた」
「最後の大陸横断鉄道。これを最後に人類の西への希望は絶たれた」
ヴィクトリカ
「これは一体何なんだ(呆然)」
少年(DL)
「(恐る恐る近づいてくる)君は人間なの?」
ヴィクトリカ
「人間ではないな。わたしはオートマータだ」
DL
少年は、オートマータって単語を聞いてまた逃げ出す。
ヴィクトリカ
逃げられる前に襟首を掴む。
DL
空中でばたばたしてるよ。
「た、た、た、た、食べないでッ!」
「た、た、た、た、食べないでッ!」
ヴィクトリカ
「まあ落ち着け。その気になれば人間を食うこともできるが」
DL
できるんだ(笑)
ヴィクトリカ
「ここは一体どこなんだ」
少年(DL)
「ど、どこって、えーと、デウスシティだよ」
ヴィクトリカ
「デウスシティ?」
ふと横に目をやった彼女は、「大陸横断鉄道とともに発掘された少女の人形」と銘打たれた台を目にする。
どうやらヴィクトリカはずっとこの台の上に立っていたらしい。
彼女は長い間大陸横断鉄道ともどもここに展示されていたようだ。
どうやらヴィクトリカはずっとこの台の上に立っていたらしい。
彼女は長い間大陸横断鉄道ともどもここに展示されていたようだ。
ヴィクトリカ
「状況を整理しよう。今は西暦何年だ?」
少年(DL)
「セイレキってなに?」
ヴィクトリカは西暦について説明したが、少年にはぴんとこないようだ。
少年(DL)
「世界が壊れちゃってから二百年くらいだって聞いているけど……」
ヴィクトリカ
「世界が壊れた? 二百年? それは一体どういうことだ」
少年(DL)
「そうか、君はずっと寝ていたから知らないのか……」
二百年ほど前のある日、突然空が割れて無数の悪魔・マシンとともに、強力な毒が大地を覆った。世界はそれによって滅び、災厄を免れた人々は寄り集まって細々と生きているのだという。
人は少なく、生きてゆくのが精一杯。もちろん旅人など居るはずもなく、現在、東部という所もあるのかどうかすら不明だという。
人は少なく、生きてゆくのが精一杯。もちろん旅人など居るはずもなく、現在、東部という所もあるのかどうかすら不明だという。
ヴィクトリカ
「これは驚いたな。まさかオートマータも夢を見ることが可能だったとは」
少年(DL)
「夢?(自分の頬をつねる)……痛いよ」
ヴィクトリカ
「夢の産物である貴様が頬をつねったところで痛かろう」
少年(DL)
「人を夢の産物だなんて失礼だな。君こそ変だよ」
ヴィクトリカ
「一体どういうことなんだこれは……」
少年(DL)
「とにかく僕を助けてくれたんだから、悪い人……いや、悪いマシンじゃないんだよね?」
ヴィクトリカ
「うむ。わたしは法王庁聖騎士団に所属する者だ。人に危害を加えるものではない」
少年(DL)
「ホーオーチョーとかセイキシダンとかよくわかんないけど……
ここにいるとまたあいつらが襲ってくるかもしれないから僕の町に来てよ」
ここにいるとまたあいつらが襲ってくるかもしれないから僕の町に来てよ」
ヴィクトリカ
「そうだな……」
DL
[コネ:ケヴィンへの好意]を追加してください。
ヴィクトリカ
そうか、このまま眠っていたのか。
DL
復活した古代兵器ですよヴィクトリカさん。
ヴィクトリカ
ク○ノ・トリガーみたいだな。
DL
シナリオの骨立てながら、ああこれクロノ・ト○ガーだと思いながら書いてたから(笑)
それにしてもヴィクトリカはともかく、ヨハンは帰りたいと思わんのか(笑)
それにしてもヴィクトリカはともかく、ヨハンは帰りたいと思わんのか(笑)
ヨハン
思うわけないじゃないか。どこであろうと神への布教は……。
DL
じゃあ帰りたいってフェイトやらん(笑)
ヴィクトリカ
残念だなあヨハン。経験値が手に入らないよ。
しかし、コネを渡したことで何故か満足してしまい、二人ともにストーリーフェイトを渡すのをすぽーんと忘れるDLなのでありました。
キャスト ヨハン
マキナシティを襲ってくる悪魔を操っているのは、近くにある町に住む悪魔使いだという。
ヨハン
「そこが敵の拠点があるというわけだな。その町の名は?」
マキナの男(DL)
「デウスシティです」
ヴィクトリカ
機械仕掛けの神(Deus ex machina)か(笑)
DL
多分それ(笑)
マキナの男(DL)
「悪魔どもに苦しめられる日々ももう終わりだ! ヨハン様も来て下さったし、アレもあるしな!」
DL
というわけで、ヨハンと、数人の若い男が連れ立ってマキナシティに向かいます。
マキナの男(DL)
「我らには真の神がついておられる!」
ヨハン
「よし、では悪魔を使う悪しき者どもを退治しに行くぞ!」
マキナの男たち(DL&ヴィクトリカ)
「オオー!」
ヨハン
バイク乗っていくから。
DL
普通にバイクあるから。
ヨハン
バイクあるんだ(笑)
ヴィクトリカ
乗ってるのはみんなモヒカンでしょ。オノとか持って(笑)ヨハン皮ジャン着てメットかぶって。
(一同笑)
DL
バイク乗るときに、「その格好では危険ですから」って貸してくれるよ。
ヴィクトリカ
しかも「その装備では心もとないですから」ってショットガンとかマッチと油の詰まったドラム缶とか渡される(笑)
DL
雑魚仕様だね(笑)まあそんな感じの装備を渡された。
(一同笑)
いつもの軽いネタかと思いきや、半分くらい本当になってしまうのでありました。
マキナシティのイメージは冗談ではなく北○の拳プラス女○転生だったのです。
マキナシティのイメージは冗談ではなく北○の拳プラス女○転生だったのです。
デウスシティへ向かう途中、何度も下級悪魔に襲われたが、ヨハンには楽すぎるほどだった。
DL
後ろのバイクが襲われた。
ヨハン
「悪しき魂を持つ刀に、この正義の刀が負けるわけないだろう!」〈武士道〉
DL
一刀両断された悪魔がギャァーって吹っ飛んで、男が「ありがとうございますヨハン様!」
ヨハン
「わははははは(高笑い)」
マキナの男(DL)
「ヨハン様がいれば大丈夫だ!」「我らの勝利だ!」
ヴィクトリカ
前で運転する首輪つけた男の背を踏みつけながら。
ヨハン
「出発だ」
DL
フィールド歩いてると、これゲームかしらってくらいワンダリングモンスターが多い。
ヨハン
フィールド(笑)じゃあトヘロス唱える(笑)
ヴィクトリカ
敵に遭遇したらニフラム(笑)
DL
それなら「トヘロスの祈り」と「ニフラムの祈り」を唱えてもらおうか(笑)
ヨハン
載ってっかなぁ(聖書(ルールブック)をめくる)
(一同笑)
デウスシティに到着すると、その町はマキナシテイほどハイテクではないようだが、やはり見たこともないような建造物が立ち並んでいた。
ヨハン
新宿から大久保に来た。
ヴィクトリカ
近いな。
DL
気づかれないように近くでバイクを止めると、町の周りも悪魔がうろうろしているようです。
ヨハン
「悪魔の数が多くなってきた。どうやら敵の本拠地に近づいているようだな」
マキナの男(DL)
「その通りです。神のご加護を」
ヨハン
「よいことだよいことだ」
DL
昨日一日宣教したおかげか、すっかり洗脳……じゃなかった、宣教されてるのが数人居るね(笑)」
ヨハン
「このデウスの町にとらわれた罪なき人も居るだろう。彼らを傷つけないようにそっと敵の首領の場所に近づけると良いのだが」
マキナの男(DL)
「それが許されざることにこの町の連中は皆悪魔使いでして、神の御言葉を悪魔を使うために行使している連中ばかりなのです」
ヨハン
「なにぃ? ますますもって許せん! そのような奴らこそ真の神の信仰に目覚めるべきだ!」
マキナの男(DL)
「その通りですヨハン様! 奴らに天の裁きを!」
ヨハン
「最早問答無用、突撃ィッ!」