OPENING
SCENE 1-1
SCENE 1-2
SCENE 2
SCENE 3 ~SCENE 5
SCENE 6 ~ ENDING
OPENING

Zephyranthersはついに西の果て、ウエストエンドに辿り着いた。

どうやらこの列車は、聖人アリスを倒すべく、バベルへと向かっているようだ。
その途中、聖人アリスに遭遇する。アリスは、彼女の部下であるはずの、SF、モイラ、エイス、ブレンヒルドを「木偶ども」と呼んで蔑む。主の急変に呆然とする四人。

圧倒的な力の前に戦うすべを失っていた彼らの前に、かつての仲間ヴィクトリカが現れた。
だが、彼女は何故かアリス側につき、ヨハンらと拳を交える。彼女は「真実を知りたければバベルまで来い」と言い残して去っていった。

駐屯地で降りたヨハン、マグノリア、クリフは、合衆国初代大統領ギリアム・コルト(ジョージ・ブッシュ)と再会する。彼こそがアリスを倒すために、このZephyranthersを走らせたのだ。

その夜、胸騒ぎに目覚めた彼らは、炎上する建物と、返り血を浴びて立つアリスの部下たちの姿を見るのだった。
心が通いかけたように思えたのは錯覚で、彼女らはやはり敵でしかなかったのか……。

DL
というわけで、君らの目の前には四人がいます。
ヨハン
俺は既に刀を抜いて、エイスと戦う体勢。
マグノリア
「俺はエイス以外とはやらないよ」的な宣言だ(笑)
DL
いやでもそういうモンでしょ。
クリフ
一人余っちゃうじゃないか(笑)
DL
ああ、そうか。
マグノリア
一人余って、しわ寄せが魔法使いの俺に来そうじゃねーか。
DL
クリフの所にSFとモイラが行くか。
クリフ
そう来そうだから凄い嫌だっつーのに(笑)
(一同笑)
マグノリア
ささっとブレンヒルドを片付けたらそっちに集中するから。……片付けられればね。

マグノリア
「話し合いをする気はなさそうですね。
マスター、これは『男なら男同士、拳で語り合おう』という感じですかね」
クリフ
男か? あれ。あらゆる意味で男じゃないと思う。
DL
では、戦闘を開始するということでよろしいですか。

行動順は、エイス(10)・マグノリア(8)・クリフ(7)・ブレンヒルド(6)・SFとモイラ(5)・ヨハン(3)です。
法王庁の騎士たちが遠巻きに見つめる中、戦いは始まった。
エイスがヨハンに切りかかる。
DL
その他もろもろ組み合わせて14で攻撃。(低いカードを出しながら)
クリフ
クズカードの排出が始まったよ(笑)
マグノリア
しょうがないよね(笑)
DL
今日はのっけから調子が悪いな。
ヨハンは攻撃を受け流し、斬り返す。切っ先はエイスの足を掠めた。
クリフ
BGMがバトル曲になっていない。ということはこれはイベント戦闘かっ。
DL
えっ?(笑)
マグノリアは、エイスらに《ダークネス》の魔法を放つ。
マグノリア
《意志力》判定に失敗するとハンディキャップ一枚。
DL
じゃあ、こうする。(カラミティー・ルージュを渡す)
マグノリア
何が起こる?
DL
例によって概念の力。……そして君にこれを渡しておこう。
出されたカードはカラミティー・ノワール
(しばし沈黙、のち一同笑)
カラミティー・ノワールは、そのときの主役を示すカードであり、フェイトを使うには必要なカードです。
でも正直、セリフと判定があればチップが跳ぶような状態ではカードの意味はあまりなく、忘れられがちだったりします。いいことなのやら悪いことなのやら。
マグノリア
ああ、何かが足りないと思ってた(笑)
DL
久しぶりで俺も忘れてたよ(笑)
今赤いカード飛ばした後で「あれ、何だろうこの黒いカード」(笑)
マグノリア
赤いカードは覚えてたけど、こいつ忘れてたわ(笑)
クリフ
主人公不在のままで(笑)
マグノリア
「マスター、申し訳ございません。この地のマナが私の干渉を拒んでいるようです。今回マスターのお役に立てそうにありません」
マグノリア
俺たちどうやってチップを稼ぐ気だったんだろうね。もう天羅の『気合』状態(笑)
『天羅万象』では、プレイヤーが『因縁に関した熱いセリフを言う』ことで、テラガンのパワーチップにあたる『気合』が稼げます。
クリフ
私か。SFは相変わらず重機関銃ふたつ持ってるのかな?
DL
うん。
マグノリア
それで殴ったほうが強い気がするけど。
今度やるならあれだね。《怪力》取って、装甲トランク相当の何かを持ちながら銃を撃つべきだね。遮蔽物になるし(笑)
DL
遮蔽物持ち歩く。それいいな(笑)
クリフ
次は向こうの攻撃になっちゃうから挑発してもあんまり意味無いな。
ヨハン
撃てばいいじゃん。
クリフ
……(笑)
DL
カードを処分したいわけね(笑)
クリフは第七話「crossroads」でSFに殺されかけて以来、彼女に苦手意識を持っています。
何しろSFの武器は二丁の重機関銃、かすっただけでも即死できるというデンジャラスな代物なのです。
クリフはSFに距離を詰めて銃撃。
DL
カード高いな。ほほう、当てる気満々だね、君は。
クリフ
そうですよ。
DL
かわして見せよう。
クリフ
当てて、かつ私のクズカードを処分してやる(笑)
DL
25か、ちょっと高ぇな。
マグノリア
今日一発目の勝負だね。クリフの運がここで爆発するか。
クリフ
珍しくこんなのが来てるんだ。
マグノリア
おおお、いい手札だ。
クリフ
だから、こんなあからさまなイベント戦闘で捨てたくないんだよ!(笑)
DL
イベント戦闘だって君らのストーリーの一部だぞ。
クリフ
だから一生懸命頑張ってるでしょぉ?
マグノリア
いや、頑張ってもこんなの(カラミティー・ルージュ)が飛んでくる可能性だってあるわけだし。
クリフ
うん。いきなりカラミティー・ルージュが飛んできた時点で、エースを出す気はない。
DL
10点通った。
マグノリア
クリフ、手札補充しなくていいのかい?
クリフ
するよ。この遅れが運命の別れ道ッ! ……いつも通りだッ(笑)
DL
今ので明確に分かれたと思う(笑)
マグノリア
クリフはもっとがっつりいった方がいいと思うな。のんびりしてるからいつものになっちゃうんだと思う(笑)
DL
残り物に福は無いぜ、このゲーム。
マグノリア
更に強運の男が一人いるからな(笑)鬼引きより先に引いておかないと。
DL
でも今日は不調だな。
SFはクリフの攻撃に対して反撃しようと銃を構えたが、僅かなためらいが行動を遅らせた。その顔を銃弾がかする。
クリフ
(〈誇り高い〉のフェイトでセリフを喋ろうとして)うわ、こんな挑発的な事言っていいのかな(笑)
DL
なんだい?(笑)
クリフ
「お前はその程度じゃないだろう! 全力でかかって来いッ!」
(一同笑)
DL
君が言うんだ(笑)
クリフ
私じゃなくて誰か他の人が言う予定だったの?
DL
いや、やる気満々なんだね、君は。と思って。
クリフ
そうだよ。銃を抜いた奴は、たとえ一緒に笑って酒飲んだ奴だろうと容赦しない。
DL
え~、そうか。
マグノリア
いいね、西部の男って感じだね。
SFが少し悲しげな顔をしたような気がした。
SFはクリフに攻撃。
クリフ
《オーバーアクション》使って《回避》……足りないな。撃ち返すしかないかー。わかった、やる気満々で行動しちゃうよ。(エースを出そうとする)
マグノリア
いや、ここでそれはどうだろう(笑)
クリフ
私だってすごい嫌だよ(笑)
あー、撃たれとくか? うーん……。
DL
今は片手でしか撃ってないよ。
クリフ
うーん、片手だったらまだぎりぎり死なないな(笑)
ヨハン
お前なんかいつでも殺せるぜっていう意思表示だ(笑)
DL
そうだね、《二丁拳銃》あるんだから、それぞれ別に撃ちゃいいか。
クリフ
18で《回避》
DL
30点のダメージ。PD引いて[神経麻痺]。転倒。体が動かない。このカットの間あらゆるアクションが不可。
クリフ
大丈夫っ、私《オーバーアクション》使ったから最初からコケてる(笑)
DL
このカットの間動けない。そのクリフにモイラが襲い掛かる。
クリフ
うわ、こっわーい。下げるか。ダメージ表は……
ヨハン
クリフが死んだところで俺たちは東へ帰るか。
(一同笑)
クリフ
わー、なにこれ。私に[腰部損傷]しろっていうの?(笑)
DL
ダメージ一点下げて?(笑)
マグノリア
いつもながらの腰か(笑)
クリフはいつも腰にダメージを受けている、というイメージが定着してしまった。そろそろ本人も諦めている。
クリフ
わかったよ。使ってやるよ!(笑)
マグノリア
今日も腰、明日も腰(笑)
DL
だがクリフの腰は硬いんだぜー。コシの強い男だからな。
クリフ
そんなウドンみたいな(笑)
マグノリア
誰かが言っていたよ。男は腰が大切だって。
クリフ
色んな意味でな。腰部に重大な損傷、ショックで転倒!
マグノリア
でももう転んでるんでしょ(笑)
クリフ
次のカット、自分で治療すっか。
ヨハン
「また腰にきたあッ!」
(一同笑)
クリフ
なにそのおじいちゃんみたいなの(笑)
「また腰かよ~ッ」て言いながら吹っ飛びます(笑)
SFは吹っ飛んだクリフに一瞬駆け寄ろうとするかのような動きを見せるが、次の瞬間には表情を硬くしてふたたび攻撃の構えに戻った。
マグノリアは、ブレンヒルドの角に、マグノリアが集めたのと同じようなマナが集中してゆくのを感じた。途端、周囲を闇が包む。
クリフ
うーん、暗視系能力使うような戦闘ないだろうと思って迷って取るのやめたのにー。
マグノリア
大丈夫、次のカットで回復してあげるから。対魔術師系の戦い方もバッチリでございます。
クリフ
さすが優秀なメイド。
マグノリア
ただの優秀な魔法使いになってる気がするけど(笑)
三人は視界を奪われてしまう。
クリフ
着々とクリフの呪いがかかっている。(手札が悪くなってゆく)
マグノリア
呪いなの?(笑)俺はこんな感じ。(手札を見せる)
クリフ
うーん。
DL
俺はこんな感じ。(絵札だらけの手札を見せる)
クリフ
うわー。ねえ、殴っていい?(笑)
DL
なんでだよ(笑)

モイラ(DL)
「兄ちゃんたち、もう退いて!」
(しばし沈黙)
クリフ
うーん。
マグノリア
「兄ちゃんたち」
クリフ
えぇっ。私が言うの?(笑)
マグノリア
当然君がメインだろ。「兄ちゃんたち」なんだから(笑)
クリフ
この駐屯地を破壊したのは四人なんだよね。
モイラ(DL)
「ボクらは帰るよ」
クリフ
「帰るんだったら静かに帰れよ!」(笑)
DL
君らは敵勢力だから。
クリフ
「お前たちにとってここが潰さなきゃいけないものであるのと同様、お前たちが立ちはだかるのであれば、俺たちも容赦はできない」
DL
なるほど……。
クリフ
クリフは常にやる気満々なんで。(他の二人に)止めるんなら止めてください。
ヨハン
ヨハンは止まらない。
DL
そうだね(笑)
マグノリア
俺が「止める」なんてことを思いつくキャラだと思うかい?
クリフ
うわー。誰も止まらない(笑)
DL
君たちがそんな風にやっているとだ。向こうのほうからズシンズシンと足音のような地響きが。
マグノリア
近づいてくるの?
ヨハン
ビグ・ザムが。
マグノリア
うわ~、俺たちはもう勝てない(笑)
クリフ
じゃあ《警報》を使う(笑)
DL
いいよ。もうびんびんに鳴りまくってる。《警報》が。
クリフ
じゃあ判定失敗で(笑)
DL
じゃあ《警報》が鳴らなかった。どんなに地響きが来ようとも君は閃光に焼かれるその瞬間まで危険に気付かず死んでいった(笑)
マグノリア
ある意味幸せな奴だな(笑)
クリフ
かえってそれは判定しない方がいいんじゃないのか(笑)
やって来たのはホーリーアーマーだった。四方から彼らを囲む。
マグノリア
味方? 敵?
DL
もちろん味方ですよ。
ホーリーアーマー……法王庁の聖騎士がまとう鎧。
鎧といっても、それは見上げるような大きさの「巨人」である。平たく言えば、人が操縦するタイプのロボットといった風情。
ヨハン
「たとえホーリーアーマーであっても、エキストラであるお前たちに勝てるわけがないだろう!」(笑)
DL
じゃあヨハンはベチってやられて滑っていって、建物の壁か何かにゴンってぶつかった(笑)
クリフ
「ヨハ~ンッ!」(笑)
ヨハン
その建物が崩壊して、その土煙の中に……
クリフ
マッチョが。
ヨハン
マッチョが(笑)
(一同笑)
DL
土煙の中にキラーンって赤い輝きが。既に珠刀と聖書を持って(笑)
マグノリア
怖いよ~(笑)
クリフ
かっこいいよ(笑)
マグノリア
若干アメコミちっくな派手な演出でございますが(笑)
ヨハンはサムライなのですが、サムライ変化すると、何故か褌一丁の黒人マッチョになります。
体中に埋め込まれているはずの珠は輝く歯となります。
……最初はギャグだったのですが、最近はもはやヨハン様オフィシャルになりつつあります。いいのかそれで。
ヨハン
「遅すぎると言っているんだッ!」
DL
……何が(笑)
マグノリア
そこだけ聞くとかっこいいセリフなんだけど(笑)
DL
周りの全員が敵味方の区別無く「何が?」って言った(笑)
ヨハン
よし。全員の動きを止めたところで……
(一同笑)
マグノリア
なるほど、そういうことか(笑)
クリフ
高度な戦術だね(笑)
DL
何だそのセクシーコマンドー。
マグノリア
高度すぎて俺たちがついていけなかったね(笑)
クリフ
私たちも「何が?」って突っ込んでるから動けないんだよ。
DL
ヨハンだけ行動できる。
クリフ
セルフクイックタイム(笑)
DL
そうそう。でもヨハンは6m歩いておしまいだけどね。
ヨハン
そんなことはしない。《サムライ・トランスフォーム》
クリフ
もうトランスフォームしてるんじゃないの?(笑)
ヨハン
いや、まだしていないよ。

ホーリーアーマーに包囲され、モイラたちは背中合わせに構える。
ヨハン
「ええい、邪魔をするな、わっぱ共。これは俺の戦いだ!」
DL
他に何か言いたいなら一巡まわすけど。
クリフ
私はとりあえず自分の腰の治療でもするかっ。
DL
フェイト使う?
クリフ
というかね、チップ使わないと治せないんだよ、これが(笑)何が何でも吐かないといけないの。……〈正義感〉で?
マグノリア
なんで疑問系にしちゃうかな(笑)
ヨハン
自分の腰を治す時にどんな〈正義感〉があるんだろう。
マグノリア
これから彼が正義を成すために、まずは腰の治療だよ。
DL
すごいカッコいいこと言ってるんだけど、腰をチクチクチクチク……(笑)
マグノリア
で、ばっと立ち上がってポーズ決める。
クリフ
かっこ悪ぃ~(笑)
《医術》もレベル上げとけば良かったな。[腰部損傷]って何点?
DL
21。
クリフ
21ぃ~? 10点のカード二枚も使わないといけないんじゃないか。
チップ二枚使って……。
DL
おおお、大盤振る舞いだな(笑)
マグノリア
うわー、フェイトで稼いでもマイナス1だ(笑)
DL
君、ここでそんな無理して立つ必要あるのかい?
クリフ
知らなーい。
マグノリア
投げやりな(笑)
DL
どーでもいいよ的な(笑)
クリフ
立たなくていっかぁ(笑)
DL
君は地面に倒れたままでポーズ決めてる。ドギューンって(笑)
ヨハン
心の中では「ホーリーアーマーに任せよう」ってほっとしてる。
(一同笑)
ホーリーアーマーは四人のメイドを威圧する。だが、四人はその言葉に従う気はないようだ。
DL
といったところで……
ヨハン
嵐のように吹き荒れる銃弾の雨……
DL
……が、ヨハンを撃ち抜いた。
マグノリア
マァスタァーッ!(笑)
あ、ごめん。一発当たった瞬間にふわっと入っとくわ。
DL
じゃあ二人してマシンガン・ダンスをひとしきり踊った。
マグノリア
埃を払い落として「大丈夫ですか、マスター」(笑)
DL
「ああ、大丈夫だ」って言いながら額から血がドクドクドク(笑)
クリフ
ヨハンにマグノリアの形に穴が開いている。
(一同笑)
マグノリア
ヨハン何㎝だっけ?
ヨハン
190㎝。
マグノリア
ごめん、40㎝足りんわ(笑)
(一同笑)
ヨハン
じゃあ、マグノリアの肩に、冷たくなった体が重石となってドサッ。
DL
そんな風にやってるとだ。
(一同笑)
ヨハン
おいおい、まるで俺の死がギャグになってしまったよ(笑)

DL
君らの後方から金属がぶつかる重い音がした。
マグノリア
何かしら。振り向くよ。
DL
一体のホーリーアーマーが胸部の装甲を凹ませて轟音を立てて沈んでゆく。
マグノリア
私たちの大きくなった版暴力娘っ子がやって来たんだわ(笑)
DL
君たちの後ろからまたゴンって音がする。
ヨハン
じゃあ、後ろを振り向かない。
DL
(笑)じゃあ、ヨハンがゴンって(笑)
クリフ
70点くらいのダメージが入った(笑)
ヨハン
じゃあそのままバベルの頂上まで飛んでいく。「お先ー」っていいながら。
(一同笑)
ヨハン
「ひとあしお先ー♪」(笑)
マグノリア
一人行方不明宣言しちゃってる(笑)
DL
「光の速さで♪」(笑)まさに俺の目論見通りだって顔でニカっと笑いながら飛んでいったよ。飛んでいくんだけど、キラッと光ったあたりでバベルがチカッと光って撃墜される(笑)
そして夜空にヨハンの顔が。
ヨハン
駄目だったって書いてある。
(一同笑)
マグノリア
黒光りマッチョでしょ(笑)

何者かは、次々とホーリーアーマーを破壊してゆく。その移動速度は速すぎて捉えることができない。
DL
上のほうから風切り音。
クリフ
じゃあ私はその音のほうへ「ヴィクトリカァーッ!」て叫ぶ。
DL
(笑)じゃあその声に応えるかのようにみんなの輪の中央に降りる。
ヨハン
「(軽く)ああ、ヴィクトリカか」
マグノリア
なんだその「ああ、中島か」みたいな軽さ(笑)
ヴィクトリカ(DL)
「ヨハン、相変わらずの大人物ぶりだな」
ヨハン
「ここにお前が増えたところでどうなるというのだ」
マグノリア
成長したバージョンでしょ。
クリフ
成長した分リーチが伸びてるんだよ。
DL
そうそうそう。ズームパンチしてくる。関節外して。
クリフ
……海賊王?
DL
違うわ(笑)
ヨハン
クリフはそれに対抗して腰の関節を外す。
DL
のびる(笑)

マグノリア
「ヴィクトリカ、何の用事かは大体解ったから、その四人を連れてさっさとお帰りなさい」
ヴィクトリカ(DL)
「お気遣い感謝するよ、マグノリア。我々はここらで帰らせてもらう」
マグノリア
「今回のことは私たちが見逃してあげるわ。カッコ、多分」(笑)
ヨハン
「どこであろうと我々の邪魔をするというのならば戦うまで。それは変わらん」
ヴィクトリカ(DL)
「相変わらず解りやすくて助かるよ、ヨハン。失礼させてもらう。また、バベルで会おう!」
マグノリア
で、四人を担いでうわはははは~って?(笑)
DL
そうやって話している間にSFやモイラがとうって飛んでく。
クリフ
あいつらにも新機能が付いたな(笑)
マグノリア
「便利機能がついてるわ~」って思う(笑)
ヨハン
「マグノリアにも付かないだろうか」って思う(笑)
クリフ
ヨハンが目をキラキラさせてマグノリアを見つめてる(笑)
DL
マグノリアに気になるボタンが一個あるのに気付いた(笑)
ヨハン
じゃあ何かに操られるかのようにふらーって近づいて。
クリフ
また例によって50%自爆?
ヨハン
押してしまう。
マグノリア
そしたらマネキンが崩れるようにバラバラバラーって。
DL
ヨハンがスイッチを押そうとしたら、マグノリアの体に腕が取り込まれた(笑)
ヨハン
じゃあ黒いマスクの人を探す。「助けて」(笑)
DL
ヨハンが「オラの右腕が死んじまっただ~」って言ってる。
はい、そんなことをしていると……。
ヨハン
この惨劇を「はい」で済まされる(笑)
DL
さっきからネタばっか(笑)
クリフ
あまりネタが多すぎるとリプレイ書くとき大変なんだよっ! 一々調べてるんだから!(笑)
まったくだ。

DL
SFやモイラは、それぞれの相手に一瞥をくれて去っていきます。
クリフ
何、私は二人に睨まれるの?
DL
そうだね。最後までモイラはいるんだけど、ヴィクトリカに促されて去っていく。
ヴィクトリカ(DL)
「では、さらばだ。バベルで会おう」
クリフ
「降りかかる火の粉は全力で払う」
ヴィクトリカ(DL)
「大火の中に飛び込まなければ火の粉も飛んで来はするまいに」
クリフ
「勝手なことを言うなッ! こっちは行かざるを得ないんだッ!」(笑)
DL
なんで?
クリフ
え? クリスタル先生の仇が。アリスの首根っこ捕まえて、それは本当なのかって訊かなきゃいけないんだよ。
ヴィクトリカ(DL)
「ならばクリフ、多少の火の粉は覚悟せねばなるまいよ」
クリフ
「多少かァ?」
ヴィクトリカ(DL)
「そう、多少、な(ガントレットをちらつかせながら)」
クリフ
「しまいにゃ俺たちに脅しか?(苦笑) お前も変わっちまったな」
マグノリア
俺は今クリフとヴィクトリカの会話を思い浮かべてたよ。片方は血をドクドク流して地面に倒れてるんでしょ(笑)
(一同笑)
ヴィクトリカ(DL)
「クリフ、まずは火の粉を払う前にその身を起こさねばならないだろうな」(笑)
クリフ
じゃあ、今まですっごいシリアスな顔で言っていたのが、前にヴィクトリカとドツき合っていた頃の顔になって「大きなお世話だッ!」(笑)
DL
「大きなお世話だッ!(ゴキッ)ああ、いかん腰がッ!」
クリフ
今治せるようないいカードがねぇんだよ(笑)
マグノリア
持病だよ、持病(笑)
ヴィクトリカ(DL)
「(微笑)それでは、さらばだ。諸君、また会おう」
我に返った聖騎士たちは彼女らの後を追おうとするが、到底追いつけそうには見えなかった。

マグノリア
「さて、どうしましょう、マスター。私たちの協力者はいなくなったような感じでございます。このままクリフ一人が乗り込むのかしら」
DL
クリフがオペをしながら「えぇっ?」て言ってる(笑)
クリフ
別にクリフは戦いに行くわけじゃないしー。
DL
そうなの?
クリフ
そうだよ。私はただアリスに会いたいだけだよ。話の通じない相手だったら戦うしかないけどねー。その過程で銃を向けてくるなら戦いもするけど。
マグノリア
なるほど。じゃあ、パンツ一丁で武器を持たず手を上げていくしかないね(笑)
クリフ
ああ、イチゴパンツでね。
DL
ああ、海パン刑事か(笑)
「見ての通り私は丸腰だ……おっといけない、ネクタイが曲がっていたな」(笑)
マグノリア
三人でやるかい?
クリフ
じゃあ私はカウボーイハットを股間に当てて(笑)
DL
前だけ隠して、それでもかっこよく歩いていく(笑)
クリフ
それ、多分別の意味で誰も近寄ってこない。バベルそのものがずざざざざざーっていなくなるよきっと(笑)

SCENE 1-1
マグノリア
とりあえず、ジョージ・ブッシュに会いに行こう。
DL
君たちがそうする前に、呼び出しをくらいます。
クリフ
私はドキドキしながら自分の腰に鍼をうとうとしている。
マグノリア
「こ、このツボだったっけ……また腰がーッ!」(笑)
ヨハン
そこに偶然通りかかったアミバが「ん~!? ここかな……」
DL
クリフが真っ二つに裂けた。ヨハンがそれを見て「トキ兄さ~ん!」って叫ぶ。
(一同笑)

会議室へ呼び出される3人。長いテーブルの両側に、司教の格好をした偉そうな人たちが並んでおり、奥のほうにギリアム・コルト(ジョージ・ブッシュ)がいた。
全員、眉間にしわを寄せたり額に指を当てたりと、難しい顔をしている。
ギリアム・コルトが正しい名前だが、ヨハンにとっては彼の師としての名「ジョージ・ブッシュ」のほうが馴染み深いので、以下はジョージで統一する。
ヨハン
じゃあ、ジョージ・ブッシュの隣に座る。
マグノリア
さすが一番弟子(笑)
DL
じゃあ君は自分の意思とは関係なしに「うわらば!」って叫ぶ。

マグノリア
「お呼び出しとは何でございましょう。こう見えても私のマスターはお忙しい身」
男の声(DL)
「まずは君たちの責任について問いたい。君たちが連れてきた四人組のおかげで、この拠点は壊滅状態だ。その事について何か申し開きはあるかね」
クリフ
ああ、そういう話だったね。
マグノリア
とりあえずヨハンをちらっと見とくわ。
(一同笑)
クリフ
えーと、「そんなことはさせない」とか大口叩いたのはクリフだっけ?
DL
さあ。
マグノリア
三人で何か言った覚えはあるな(笑)
ヨハンです。
クリフ
まあ、あの四人に負けるくらいならこの拠点も大したことはないって事だよな。
マグノリア
そうだね。
クリフ
と、頭の中で思ったりする(笑)
マグノリア
よし、じゃあそれを僕が言っちゃおう。
「あのような者に壊滅させられてしまうような軍備であれば、必要の無いただのゴミかと思われます」
ヨハン
マグノリアをガツンと叩く。
マグノリア
「マスター、何を……」
ヨハン
「確かに、あの四人を連れてきたのは、この私の責任だ。であれば、この私が責任を取るのは当然」
DL
(BGMを選んでいる)違うな。
マグノリア
ナウローディングしてる(笑)
クリフ
無音でもいいんじゃないでしょうか。
DL
まあ、そう言うなよ(選曲中)
クリフ
折角ヨハンがカッコいいこと言ってるのに(笑)
ヨハン
「……しかし、敢えてここは言わせていただきたい。
この私とこの二人の仲間でも……」
DL
(この曲は)違うな。
(一同爆笑)
クリフ
今のはちょっと酷いよ(笑)
DL
違う違う(笑)
ヨハン
説得していたら、全部言ってないのにジョージ・ブッシュに「違うな」って言われた。「えっ?」(笑)
クリフ
ジョージ・ブッシュに否定されたよ(笑)
マグノリア
しかも凄ぇ冷たい「違うな、これ」(笑)
クリフ
「いや、君には関係ないから続けてくれたまえ」(笑)

ぐだぐだになったので、ヨハンの台詞最初からどうぞ。
ヨハン
「確かに、あの四人を連れてきたのは、この私の責任だ。であれば、この私が責任を取るのは当然。
……しかし、敢えてここは言わせていただきたい。
この私とこの二人の仲間でもって、バベル攻略の任にあたらせていただきたい」
マグノリア
えーっ(笑)
クリフ
三人だけで行くと(笑)
ヨハン
「それが私の責任の取り方だと……」
DL
ヨハンの言葉に、列席の皆様方はざわめいて、それから忍び笑いや耳打ちが聞こえてくる。
マグノリア
そりゃそうだ。
ジョージ(DL)
「(咳払い)いいだろう。では、翌朝よりバベル攻略戦を開始する。君たちはその先陣に立ってもらおう」
クリフ
「(そうか、アリスと話をするなら第一陣で行かないとな……)」
ジョージ(DL)
「良いかね。これは君たちが言い出したことだ」
ヨハン
「了解いたしました、ジョージ様。ここで先陣を受け賜らなければ、腹を切ってお詫びをする積もりでございました」

DL
「じゃあ腹を切れ」(笑)
ヨハン
ぐっさー。
クリフ
「せめて俺が介錯を」(笑)
ヨハン
ガンマンが介錯(笑)
マグノリア
それはそれで酷い(笑)
「あれ、首とばないの?」
DL
それを見てジョージが「冗談だったのにな」(笑)
クリフ
「これだからサムライは」
DL
「融通が利かないなあ」

ジョージ(DL)
「よろしいですな、お歴々」
男の声(DL)
「(にやにやしながら)まあ、本人が申したのですから、それで問題ないでしょう」
マグノリア
上手くはめられたんじゃないですか? そんなことはない?
ヨハン
そんなことはないよ。
DL
ヨハンには今のでパワーチップを一点あげておこうか。
ヨハン
「ところで、ジョージ・ブッシュに訊きたい」
ジョージ(DL)
「何だね」
ヨハン
「ヴィクトリカは一体……あの者の暴走っぷりは」
(一同笑)
クリフ
「アンタんとこの娘にはどんな教育をしているんだ」と訊いていますよ、お父さん(笑)
ジョージ(DL)
「彼女の心理に何があったのかは知らない」
ヨハン
「ヴィクトリカにあなたが何か命令を与えたわけではないのか」
ジョージ(DL)
「もしそうであれば、私はこの軍議で上座に座ってはいないだろう」
クリフ
じゃあ、ヴィクトリカの暴走はジョージ・ブッシュの責任なんじゃないの~?
(一同笑)
DL
周りに座っている連中がジョージの方見てざわってしてる(笑)その瞬間ジョージが「えっ」て言ってる(笑)
マグノリア
「ヴィクトリカはヴィクトリカの考えで動いていると考えてよろしいのでしょうか」
ジョージ(DL)
「そのようだな。君たちには彼女の破壊も頼みたい」
(しばし沈黙)
ヨハン
「あなたはまた娘を失うのですな」
マグノリア
誰(笑)
クリフ
ああ、姉ちゃん(ヴィクトリア)か。
DL
今ヨハンが思ったのは、ジョージの死んだ娘の写し身がヴィクトリカだったと思ったわけでしょ。
そしたら「ぶっぶー」って言われる。
(一同笑)
マグノリア
アトムみたいだね。
クリフ
「(ジョージ・ブッシュの目を見て)本当に殺していいんだな」
ジョージ(DL)
「(眼鏡を指先で上げて)無論だ。我々の作戦の進行の邪魔になるのであれば、破壊してくれ」
クリフ
「破壊」じゃなくて「殺す」って言ってその反応なわけね。
DL
いや、眼鏡を上げることによって、透明なガラスが光を反射して目が見えなくなるんだ。
マグノリア
眼鏡かけてた?
DL
今の台詞聞いてかけた(笑)
キラーンと光らせてからまた外してしまった(笑)

マグノリア
明日行くの? 今行く?
ヨハン
軍隊の行動なのだから、俺たちが勝手に行くわけにいかん(笑)
クリフ
まあ、そんな事言われても私は勝手に行くけどねっ。
マグノリア
こういう時は夜襲じゃないの?
クリフ
軍隊が動き出してから行くと、力いっぱい「喧嘩売ってますよー」的なビジュアルになってしまうから、それは避けたいのだ、クリフは。
マグノリア
いや、その軍をバックに君が全裸で「私は何も持っていない」(笑)
DL
お前は持っていないかも知れないけどな(笑)
クリフ
後ろにはホーリーアーマーの群が(笑)
ヨハン
じゃあクリフが一人で先に行くしかないんじゃないか。そういうのがやりたいんだったら。
クリフ
ま、行くさ。
DL
とりあえず、軍議のシーンは閉じていいかな。

席に座っていた男たちは立ち上がって資料を片付けながら、三人に聞こえるのもはばからずに言う。
「これで時間は稼げますな」
「とりあえずこの間に増援を」
マグノリア
私たちで時間が稼げているのかしら。と、思っとく(笑)
クリフ
瞬殺されるんじゃないだろうか。まあいいや。
ヨハン
「増援には残念だが、彼らが来たときには既に事は終わっているだろう。そうだろう、マグノリア」
マグノリア
「その通りです、マスター。全てはマスターのもとに集まります」
DL
人々はヨハンを方を見て笑う。

SCENE 1-2

DL
さて、会議室に残っているのはジョージと君らだけです。
クリフ
じゃあ、周りに人がいなくなったところでもう一回、前触れも無く「本当に殺していいんだな?」と(笑)
マグノリア
意外と粘る子だね(笑)
クリフ
だってほら、身内が殺されるってことに結構過敏ですから。
クリフは育ててくれた恩人を殺されている。
DL
ジョージが悪い人だったバージョンの台詞が浮かんでしまった(笑)
「ふん、君にできるならな」
(一同笑)
クリフ
いや、前回の感じなら、何とかいけそうな気はする(笑)

ジョージ(DL)
「先ほど言った通りだ」
クリフ
「そうか。ま、そういう事なら……」
ジョージ(DL)
「ヨハン、先ほどは助かったよ。打ち明けてしまえば、先ほどの軍議は、君たちにそれを認めさせるためのものだったのだ。彼らのほっとした顔ときたらなかったよ」
ヨハン
「私の我侭を受け入れてくださって感謝しております」
ジョージ(DL)
「なに……。
さて、君たちはどうするんだ」
ヨハン
「私は軍隊の力など借りず、一人でも乗り込む積もりでございました」
ジョージ(DL)
「君らしいな、ヨハン。だが君は天羅の地でそれで痛い目をみているはずだ」
ヨハン
がーん。
(一同笑)
ヨハンはかつて天羅で、濡れ衣を着せられた親友・藤堂を救うため、神宮家と戦って敗れている。
クリフ
師匠にそこまで話してるんだ(笑)
ヨハン
もちろん。
DL
にもかかわらず俺はひとりで行くと。
マグノリア
男らしいね。
クリフ
そしてまた友達を死なせるんだね。
ヨハン
てことは、私の友達は……(マグノリアとクリフを指差す)
DL
「ああ、また友達探さなくちゃ」
(一同笑)
マグノリア
ドライだ。しかも自分が生き残ることが大前提だ(笑)
ヨハン
今度はどの地に行くんだろう。
マグノリア
天羅に戻るんじゃない?(笑)
クリフ
そうやって、友達が死ぬたびに天羅とテラを行ったり来たりしてる。傷心旅行かい?(笑)
マグノリア
手漕ぎボートか何かで行ってるんだ(笑)
クリフ
そんな近いのか、天羅とテラって(笑)
マグノリア
彼なら行けそうじゃん。
クリフ
マッチョで泳いで。オルテガも真っ青だよ。

ジョージ(DL)
「君らのことだ、我々の行動を待つつもりは無いのだろう」
マグノリア
「全てはマスターのお考え通りでございます。あなた方は、ただ私のマスターのお帰りを待っていればそれで済むことでございます。ねえ、マスター」
クリフ
ねえ、マスター(笑)
ヨハン
ジョージにあんな事言われちゃったから、ちょっと苦悩しておこう(笑)
マグノリア
「マスター、今回は私と、クリフなる者もおります。マスター一人ではございません」
ヨハン
「ああ、そうであった。今は頼りになる仲間がいるのだったな」
ジョージ(DL)
「では、君たちにもう一人仲間を紹介しよう。……入って来たまえ」
DL
っていうと、後ろのほうから天幕をくぐって、一人の男が現れる。
ヨハン
「はっ。クシィ……クシィじゃないか……!」
クリフ
もうええちゅーの(笑)
クシィ……クリフがディーラーのシナリオに出てくるゲスト。彼が物を運ぶと、彼のみならず周囲にもロクな事が起こらない迷惑な人。
ヨハンに心酔しているらしい。
人間と人間ではないものとの間はくっきりと分ける。分けすぎて、オートマータなどは「物」として見ている。
第三話・外伝・第六話に登場している。けっして重要なキャラではない。
ジョージ(DL)
「彼のことは知っているね」
DL
入ってきたのはクシィでした。
(一同笑)
DL
ちなみにこれは本当です。
クリフ
うそーん(笑)
DL
いや、本当に。初めからその予定だった。ヨハンがそういう風に言うであろう事も俺の中では予定通りだった。
ヨハン
じゃあ、「クシィじゃないか」って言ってから、クシィを見てびっくりする。
(一同笑)
DL
「本当に来た! あれギャグだったのに」(笑)
クリフ
「こいつ誰だ?」(笑)
ああ、一回しか会ってないから覚えてない。
マグノリア
「マスター、この方とはお知り合いですか?」
(一同笑)
マグノリア
「私はマスター以外のメモリはすべて排除しております」(笑)
DL
ヨハンだけ覚えてる(笑)
マグノリア
「かろうじて覚えているのはクリフという方くらいで」
クリフ
「クリフという方」って、どんどん距離が開いてる(笑)
DL
そう言うマグノリアにクシィがそっと猫を差し出している(笑)
マグノリア
「あら、かわいい猫ね」ってぐちゅぐちゅなでまわしてる。
DL
じゃあ君はばたーんって倒れた(笑)
クリフ
また連れてきたのか(笑)
猫……第三話でクシィが大陸横断鉄道に持ち込んだ。周囲のエーテルを食って朝日で増殖し、衝撃を受けると爆発するという危険生物。
クリフ
「で、この一般人っぽい奴がなんの役に立つっていうんだ」
ジョージ(DL)
「彼はこう見えて優秀なロステクエンジニアでね」
クリフ
ああ、そうだったね。
ヨハン
ロステクエンジニアっぽいところは全く見たことがなかった。
(一同笑)
ヨハン
運び屋の面しか知らない。
DL
そしたら君の顔面に猫を叩きつける。叩きつけられた猫が嫌な音を立てた(笑)
ヨハン
どか~ん。
マグノリア
いやーん。俺たちみんなやられちゃう(笑)

ジョージ(DL)
「バベルはロスト・テクノロジーの塊だ。彼のような人材が役に立つだろう」
クリフ
うっわー、すっごい突っ込みたいけどクリフには突っ込めない(笑)役に立つとは思えない。
ヨハン
「途中で逃げ出したりはしないのだろうな」
マグノリア
「逃げ出したりはしないのでしょうね?」
クシィ(DL)
「嫌ですねえ。私だってそんな臆病者ではありませんよ」
クリフ
逃げた爆弾猫を人に探させたりしてるけどな。
DL
ちなみにその爆弾猫を探させたのは法王庁ということで。
クリフ
え。知らないうちに大事になっている(笑)
マグノリア
「そう、それならいいわ。役に立たなかったらその場で捨てて行くだけだわ」
クシィ(DL)
「私がいなければバベルの中は歩き回れませんよ」
ヨハン
「ロステクエンジニアの一人くらい守り抜いて見せよう」
クリフ
その台詞を聞いて部屋の外で花束の少女が「きゃー♪」
DL
手元にあるスケッチブックに何かを描き込みながら。
ヨハン
「怪しい奴が潜入している!」
DL
花束の少女はホーリーアーマーにわしっと掴まれて連れて行かれた(笑)
花束の少女……ヨハンのファンだったのだが、ヨハンとクシィの仲の良さ(?)にあらぬ妄想を抱えるようになった少女。
外伝初出。登場時にヨハンに花束を渡していたため、花束の少女と呼ばれている。

ジョージ(DL)
「では早いうちに行くことだ。この騒動が完全に治まれば、また警備体制が布かれてしまい、君たちの自由には動けまい」
ヨハン
「ジョージ神父、お元気で」
クシィ(DL)
「ああ、君も達者でな。君の無事な姿をバベルで見ることができるのを祈っているよ」
ヨハン
「お任せを。バベルを掃除して待っております」
バベルまでは歩きで一昼夜。クシィを加えた一行は、馬に乗ってバベルへと向かった。
それぞれにストーリーフェイトとして「バベル攻略」が渡された。

SCENE 2

DL
というわけで、君たちは馬に乗り、荒野の果てへ。(BGMもWILD ARMS TVの「荒野の果てへ」)
マグノリア
そろそろサーチをしないと塔が出て来ねぇぜ(笑)
DL
そうだね(笑)
ワイルドアームズというゲームのシリーズには、「サーチ」というシステムがあります。町やダンジョンなどはマップ上で「サーチ」しないと見つからないのです。
クリフ
じゃあクリフが一生懸命《観察》3レベル使って「サーチ・サーチ・サーチ」ってやってる。……《観察》したから5と6捨てていい?(笑)
DL
なんでやねん(笑)
君が《観察》するって宣言の前に《インターセプト》で割り込んでバベルが姿を現した。
(一同笑)
DL
てっぺんが見えないとまではいけないけど、かなり高い塔が。ン百m級。
マグノリア
あれに登るのね(笑)
DL
直径もかなりありそうだね。
マグノリア
「(クシィに)どのくらいぶんの階層があるのかしら」
クシィ(DL)
「内部構造に関しては私もよくは知りません」
マグノリア
塔ごと破壊すればいいか。
クリフ
クシィとマグノリアが普通に話してる! 了見広くなったな。
DL
そうだね。じゃあヨハンのほうを見て答える。
マグノリア
ロステクエンジニアなのにこういう機械は駄目って、微妙な気がするんだけど。
DL
いや、「機械は機械」。
クリフ
機械は機械です。猫の形をしていようが、女の形をしていようが。
DL
君らはただ歩いて行くんだろうか。
マグノリア
本当にだだっ広い荒野に立っているだけなの? 隠れる場所も無いわけでしょ。正面から突っ切るしかないよね。
クリフ
「正面から突っ込むのは頭のいいやり方とは思えないがな」
マグノリア
でも何もない荒野に塔があるだけでしょ。正面しかないでしょ。
クリフ
……と、マグノリアに説得された(笑)
マグノリア
いやいやいや、いいよ、穴を掘るって選択肢でも(笑)
クリフ
十年くらい待ってくれないかな。スプーンで掘るから。カリカリカリカリ……(笑)
DL
じゃあ、一年くらい経過していいかな。
(一同笑)
クリフ
じゃあその頃には何のために穴を掘っているのかも忘れて、さわやかな顔で掘ってる。
マグノリア
最終的に「帰るか」みたいな。
クリフ
いや、そこに一大地底都市ができる。
DL
それがこの大地下都市の始まりである。たった四人の男たちが。
クリフ
四人なんだ(笑)
DL
クシィがいる。
マグノリア
俺男じゃねーし。

DL
バベルの前まで来たよ。
マグノリア
「さ、そこのそこはかとなく影の薄い男。入り口を出しなさい」
クシィ(DL)
「(忌々しそうに)わかりました」
マグノリア
とりあえずマスターを通訳にして(笑)
クリフ
マスターをもっと敬え(笑)
ヨハン
「(クシィに)一体これはどうやって入るんだ」
クシィ(DL)
「どこかに入口でもあればいいのですが」
ヨハン
「我々にはロステクは解らないからな(壁を叩きだす)」
クリフ
そういえば私、Zephyranthersのカードは持ってるのかな。
DL
持ってるよ。
クリフ
「こんなの役に立つワケねーよなー(カードをひらひらさせる)」
DL
カードを出す? じゃあそれから赤いレーザーポインタみたいな線がぴーって出ている。
クリフ
「おーい、何か光ってるぞ。えーと、そこの影の薄い男、これは何だ?」
クシィ(DL)
「これは、何でしょうね。これはあなたのカードですか」
クリフ
大本はジョージ・ブッシュに渡されたものだよね。
クシィ(DL)
「今はあなたがマスター登録しているのかな」
クリフ
「何のことかよく解らないが、俺のいうことしか聞かない……」
クシィ(DL)
「(遮って)まあいい、こっちの方へ来てください」
クリフ
じゃあ行く。
DL
いかにもレーザーがびーっと出ている所へ来てくれって言われる。
クリフ
「その怪しげな光は何なんだよ」
クシィ(DL)
「早く(クリフの胸倉を掴んで、彼の頭をレーザーのあたる場所へ持っていく)」
クリフ
うわあ、犯される(笑)
クリフの眼球にレーザーが当たると、目の前の壁が重々しい音を立てて揺れた。壁の一部が奥側へとめり込み、地響きを立てて上へと上がってゆく。
クリフ
「……凄ぇな、ロステクエンジニア」
クシィ(DL)
「初めて見ました……網膜識別のキーロックとは……」
クリフ
いつ網膜登録したんだ。
DL
カードに使用者登録したとき。
マグノリア
裏切り者?
ヨハン
「罠だったのか。おのれ、クリフー」
マグノリア
「よくも私たちを騙してくれたわね」
クリフ
え~。

マグノリア
「ささ、マスター、どうぞ」
クリフ
じゃあその先に入る。
マグノリア
三人が入ったら後を着いて行く。
DL
一番最初に入るのは誰?
クリフ
はーい。ダッシュで入る。
マグノリア
何だその子供みたいな(笑)
DL
じゃあ、君が入った瞬間に、頭の中に君自身の声で『物はすべて下に落ちる』と聞こえた。
クリフ
ん?
DL
その瞬間に、クリフの姿が消えた。
マグノリア
「テレポートかしら」
クリフ
悲鳴とかはあげない?
DL
上げるなら上げていい。
クリフ
じゃあ、「うぉっ!?」て言って消えた。
DL
「うぉっ!?」ドシャッ。
マグノリア
じゃあ上半身だけ入れてみる。
DL
じゃあ同じように声が聞こえた。マグノリアの体が、右のほうへ持っていかれる。
マグノリア
入り口にわき腹ぶつけて「はうっ!」って言って、そのまま中に落ちる(笑)
クリフ
それ、かえってただ入るより痛いんじゃないの?(笑)
マグノリア
(クリフに)君の上に落ちたら死ぬかもしれないね。
DL
140㎏。
クリフ
モイラより重いのか。
マグノリア
角の分ちょっと重いね。大丈夫だよ、ちゃんと腰を狙うから。「ここかぁー」ドーン(笑)
DL
角でな。

ヨハン
「む。小賢しい仕掛けを」クシィを掴んで、そのまま一緒に中入って落ちる。
(一同笑)
マグノリア
(クリフに)やったね。君の腰は大ダメージだね(笑)
クリフ
えーっ。積み重なるの?
DL
ヨハンは山の上。
マグノリア
状況的に床は普通の床であるわけ?
DL
そんなに高さはないよ。少しだけ上に、入ってきた穴があるんだけど、そこから見える景色は90度横に曲がっている。
クリフ
「……てことは、階段を上る手間は省けるってことだな」って床に伸びたままで言う。
ヨハン
「まあ、どこぞの大木を登るよりは楽だろう」
(一同笑)
クリフ
そんなこともやったねぇ。
どこぞの大木……第五話「平凡な日常」ラストで、「渇望の木」を登ったときのこと。
マグノリア
「(クシィに)さ、ここからどうするの。案内なさい」
クシィ(DL)
「初めて見た……重力制御とは……」
マグノリア
「さっきから初めて尽くしね。あなた本当に役に立つの?」
(一同笑)
クリフ
じゃあ、記録用に持ってたカメラをクシィに押し付ける。「お前が撮れよ」って。
クシィ(DL)
「もちろんですよ。いや、しかし、素晴らしい……(ハァハァ)」
マグノリア
「マスター、この男は本当に役に立つのでしょうか」
ヨハン
「そのうち飽きてくるさ」
クリフ
あっ。そういえばこいつに物を運ばせちゃいけないんじゃ?(笑)

ヨハン
歩き出す。
クシィ(DL)
「闇雲に歩いてもたどり着きはしませんよ」
マグノリア
「あなたはどこに行けばいいかわかっているの?」
クシィ(DL)
「おそらく、この形状ならこっちです」
マグノリア
「だそうです、マスター」
ヨハン
「ロステクエンジニアに従おう」
マグノリア
「さあ、行くわよ、クリフ」髪の毛がっと掴んで引きずる。
クリフ
「うわー、やめてくれー、最近抜けてるんだー」(笑)

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