TRPGリプレイ CoC『100万回目のハッピーバースデー』佐倉&牧志 5(終)
「誕生日、おめでとう」
牧志 浩太
「誕生日、おめでとう」
佐倉マジ佐倉。お前さぁー。
「俺たちはおかしいんだ」
「……なんか牧志、雰囲気変わった?」
俺は、牧志? 紅? 波照間さん……?
「とても、大事な夢だった」
「……これ、本当に俺の名前だったかな」
この嬉しいという気持ちは大事にしたかった。
力はここにある。俺の手元になくても、ここにある。
「そんなに守りたいものが増えたのですか?」
もうやめた方がいいんじゃないのか?
なんだかすごく既視感のある状況だ。俺が僕の敵じゃなくてよかっ…
「佐倉さん? 俺、何かやっちゃったのか?」
『お前に電話して良かったよ』
黒猫が貴方の手の甲を舐めて、顔をこすりつけていた。
黒猫が貴方の手の甲を舐めて、顔をこすりつけていた。
猫とこっくりさんやっている奇妙な青年は、おおいに人目を集めた…
猫とこっくりさんやっている奇妙な青年は、おおいに人目を集めた…
(俺は、俺でしかない。俺ができることを、やるんだ)
「狭いところってのは落ち着くよな……」
「……そのうち見つかる、か。そうだな、そうかもしれない。なく…
「牧志。この一件、『貸し』な」
仲良しデートの邪魔するのはどこのどいつだ。
「死んだ隙に、か? 大胆過ぎる手口だな」 「死んだとかさらっ…
「勿論だよ」 「一度目も、二度目もね」
その食べ物は、すっかり俺の好物になってしまった。──その一杯…
「頼りになるよ、君は。……なんだか、兄ができたような気分だ」