これは、世界樹の迷宮の第一層のネタバレ文章です。

世界樹の迷宮を彷徨う者たち
第一層

001 地下一階

語り手 ルシオン
我々は噂に聞く世界樹の迷宮に挑戦すべく、森へ足を踏み入れました。
まずは一階の地図を作成するようにとのこと。
そのような事は言われずともすべて踏破し、書き留めるつもりでおりました。
世界樹の迷宮 地下一階


ゴート二世
「なー、ルシオン。さっきっから気になってたんだけど、お前、終わっちゃったイベントなんかもご丁寧に書き込んでるだろ。意味なくね?」
ルシオン
「私の勝手です」
ゴート二世
「さっきの木の実だってもう食っちまったんだし、宝箱の中身とかもう無意味だろ?」
ルシオン
「セカンドは黙っていてください」
ゴート二世
「俺をセカンドって呼ぶな!」

ゴート二世
「ブーツが落ちてる。前にここで倒れた間抜けのモンかな」
ラチェスタ
「迂闊に触るな。敵の気配がするぞ」
ルシオン
「しかし、触って確かめないことには地図に書くことができませんよ」
ブーツの中から白い石が転がり出た。
ゴート二世
「……こんだけか」
バルロンド
「来たぞ!」
突然引っ掻きモグラが襲ってきた!
ゴート二世
「ぐはッ!」
ゴート二世は力尽きた!
バルロンド
「……(紙装甲か)」
ラチェスタ
「……(紙装甲だな)」
迷宮内にきれいな景色を見つけ、少し休もうかと気を緩めたとたん、全滅しかかりました。
さすが噂に名高き世界樹の迷宮。一瞬の油断が死を招きます。
とはいえ、異界の地でそれなりに鍛えたうぃざーどりぃ魂で慎重に慎重を重ね、難なくフロアを踏破。
バルロンドの火炎術が主砲として大活躍でした。
ご本人は「これしかできない」とおっしゃっていましたが……
私としては、セカンドの打たれ弱さとラチェスタの地味さが気になって仕方がありません。
ゴート二世
「壁と比べられてもなー」
ラチェスタ
「…………」

002 地下二階

世界樹の迷宮 地下二階
入り組んだ道にf.o.e.と呼ばれる特殊モンスターがうろうろしている危険なフロアです。
f.o.e.は怖いのでしばらくは接触しないようにマッピングすることにします。
バルロンドとラピスのTPが尽きる寸前で帰るのを鉄則に、じわじわと進みます。
前のフロアでひどい目に会った毒蝶は少々厄介です。炎があまり効きません。

新人がふたり増えました。ソードマンのキリクと、バードのチェ=パウです。
キリクは新人ながらすばらしい爆発力です。
チェ=パウは……何しに迷宮に来たのかよくわかりません。役に立たないので。
チェ=パウ
「あっ、ひっどーい。普段働かないのはバルロンドやラピスも一緒でしょ」
ラチェスタ
「言わせておけばいい。我々がいなくなってその有り難味を知ればいいのだ」
チェ=パウ
「あれ、ラチェスタも居残り?」
ラチェスタ
「キリク少年に居場所を取られてしまった。まあ、いいさ。そのうち出番も来るだろう」
チェ=パウ
「ラチェスタもあたしも弓が使えるし、結構強いのにね」
ラチェスタ
「そうか、弓を買ってもらっていないのか。それは役立たず呼ばわりされるな」
チェ=パウ
「あたしの使い方もわからないで役立たずはヒドいよね」

これといった波乱もなくフロア踏破しました。
f.o.e.もそれほどの存在感はなく、ただ攻撃されると痛いというだけでした。
たまに何かしようとして失敗しているようでしたが、一度として発動したことはありません。
これなら余裕を持って次のフロアに進めそうです。

003 地下三階

世界樹の迷宮 地下三階
入るなり恐ろしい気配を感じました。逃げろといわんばかりのナレーション。そして目の前にはf.o.e.。
とりあえず街へ戻って宿に泊まり、強敵を想定して用意をします。
ゴート二世
「ルシオンが壁作って、バルロンドが火炎放射でいけんじゃねーか?」
キリク
「いきなり突撃ですか? さっきのナレーションは逃げろって言っていたじゃないですか」
ルシオン
「どの程度の強さなのか、試してみるのも悪くないと思います」
ラピス
「死亡前提で突撃って、あまり健康的とは思えないわ」
ゴート二世
「目の前をうろうろされて目障りだったからな、やるだけやってみようぜ」
ラチェスタ
「とりあえず死んでこい」

100超ダメージを受けきるだけの体力なんて、その時点の私にはありませんでした。
あんなの無理無理絶対無理ッ!

仕方ないので、三階入り口でf.o.e.の前で延々と行ったり来たりすること三日間ほど。
何歩かおきにマークが外れるので、もしかしたら突破できるのかもしれないのですが、タイミングがよくわかりません。
ラピス
「そうねぇ……気は進まないけど、姉さんを呼んでみましょうか」
ラピスの姉のルビーは、メディックとして薬の研究中に、毒の作成にハマってアルケミストに転職した人だそうです。
確かに毒には散々な目に遭わされましたので、期待できそうな気はします。
ルビー
「ムシ相手にだらしない連中だね。任せときな。くらえ、毒の術式ッ!」
……やっぱりアルケミストって凄いかも。
私はフロントガード、全員防御しているだけで毎ターン200ダメージって! なんか自信なくしちゃう……。

あ、後で聞いた話によると、あのf.o.e.には毒が効きにくいらしいんです。きっと運が良かったんですね。
ルビー
「あたしの腕(毒LV6)が良かったって話にはなんないのかい?」
それから、さらにずーっと後の話ですが、ぎりぎりまで近寄って歩いてかわすことができました。
時には思い切ることも必要ですね。

扉の前で通せんぼしている妙な二人組に出会いました。
この先には狼の群れがいて危険だから、倒せる実力者以外は入れないんだそうです。
当然入る許可をもらって進みました。
しかし、このフロアには狼は来ていないようです。ちょっと拍子抜け。

とある小部屋に入るなり、f.o.e.二体が待ち受けていました。
即部屋を出て別の場所を埋めに行き、大体回り終わった頃に再びあの部屋へ行ってみることにしました。

キリク
「きっとカマキリですよね」
ゴート二世
「……だな。
嫌だぜ、あんなの二体同時なんて。首切られんのはもうゴメンだ」
ラピス
「でも、あの部屋の狭さから言って二体同時は避けられないわ。一ターンで増援が来ちゃうわよ」
ルシオン
「しかし、まだマッピングしていないのはあそこだけですし……」
ルビー
「まあまあ、このルビーさんに任せなさいって。
さくっと毒殺してやるからさ!」
やっぱり無理でした。

四階に入る階段手前で、狼に襲われる人を目撃しました。
助けに入ろうとしたら先に先ほどの二人組みのうちのひとりが狼を倒しました。
この先は狼がたくさんいるそうです。
で、迷宮の深層にあるという不思議な水をかけてくれました。死にかけの人すら全回復!
ラピス
「あの水、くれればいいのにねー」
ほんとにね……

このあたりで新たにメディックのケインが仲間入りしました。
戦後手当が得意技だそうです。ですがキュアすら使えません。はっきり言って役に立たな……
ケイン
「これだから脳筋ジョブは困るんだよなぁ。
元手がかからず回復できるんだぞ。これがどんなに凄いことかわからないのかな」
ラピス
「いきなりピンチになることも少なくないんだから、キュアくらいは使えたほうがいいと思うんだけど……」
ケイン
「わかってないね。キュアなんて薬の材料切れたら終わりだろ。戦後手当てにはそんな制限ないんだぜ。永遠に戦えるんだぜ」
ゴート二世
「俺はラピスに来て欲しい。ピンチに役に立たない奴は要らん」
ルシオン
「私も」
キリク
「僕も危険は少ないほうがいいです」
バルロンド
「回復が永遠にできようと、我々の触媒は無限ではないからな」
ルビー
「そうだよねぇ、術使えないと辛い敵も多いからね」
ケイン
「う……これだから頭の悪い奴は嫌なんだッ!」
でも少ししてからケインもキュアLV1だけは使えるようになりました。

確かに急激なピンチには弱いけれど、それなりに安定して戦える層でなら、戦後手当って役に立ちます。

004 地下四階


この層にはたくさんの気配。件の狼が居るみたいです。これからの戦いの過酷さが容易に想像できて、自然と気が引き締まります。
救いは最初から姿が見えていることでしょうか。
キリク
「でも拍子抜けですね。慎重に慎重を重ねて他のf.o.e.が遠くに居る時を狙って戦ったのに、普通に殴りだけで倒せちゃいましたね」
ラピス
「そうね。戦っている最中に全部のf.o.e.アイコンが赤くなったのにはどきっとしちゃったけど、よほど近くじゃないと援軍が来るほど長引かないわよね」
ゴート二世
「さすがは狼、血の臭いには敏感だってことか。でもこれじゃあただの経験値だよな。潰すのに2ターンかからないぜ」
地図を埋めながら進行していって、本当に何事もなく最後の狼も倒してしまいました。
あれ? 依頼じゃあ狼にボスがいるとのことでしたよね?
ここにはいないみたい……
ラチェスタ
「もっと下層にいるのだろうな。厄介な」
ゴート二世
「あれ、ラチェスタ久しぶり。どーした?」
ラチェスタ
「…………不意打ち防止スキル」
ゴート二世
「……ああ、そーいや最近先制食らわなくなったな。あれお前がやってたのか」
ラチェスタ
「…………先制攻撃率上昇スキル」
ゴート二世
「おー、相手より早く動けることも多い気がするぞ。新しい弓使えるようになって最近参加するようになったと思ったら、ちゃんと働いてんだなー」
ルビー
「助かるけど、地味だね」
ラチェスタ
「…………」

ルビー
「こう距離があっちゃあ、歩いてくるのも面倒だねぇ」
ラピス
「そのぶん、私は上層では前衛に出ているのよ。結構強いんだから!」
キリク
「はは、無理はしないでくださいよ。僕たちより柔らかいんですから」
ラピス
「そう? そんなことないわよ。さすがに体力ではかなわないけどね。ほら」
キリク
「……あれ、本当だ。へぇー、意外にメディックって強いんですね」

ルシオン
「階段に着いてしまいましたね」
ラピス
「早かったわねー」
ゴート二世
「このぶんだとボスってのも大したことなさそうだな」
地下四階は今までからは比べ物にならないほど簡単でした。最初にf.o.e.が何体もいるのが見えたときの緊張感からは想像できません。

005 地下五階

また狼の群が居ることを予想したのですが、意外にも森は静まり返っていました。一匹だけはぐれf.o.e.がいたのですが、それも脅威にはならず。
バルロンド
「妙だな。群のリーダーがいるかと思ったのだが、上層に隠れているのか?」
ルビー
「さァね。まあ、簡単に進んでいいじゃないか……おっ、獣道の出口だ」
ラピス
「これで歩く距離が短くなるわねー」
ルシオン
「地図に書いておきましょう(カリカリ)」
ゴート二世
「嬉しそうだな」

キリク
「そういえば最近パーティーのメンバーが安定しませんね。僕はともかく、ルシオン先輩も抜けたりしています」
チェ=パウ
「うん、あたしもやっと弓が使えることに気付いてもらえて参戦したよ。それからケインくんも、意外に戦後手当が役に立つから、ラピス姉ちゃんと交代で入ってる」
ケイン
「今頃オレの実力に気付くなんて遅すぎだね」
ゴート二世
「まだキュアLV1しか使えないから、ちょっとキツい雑魚やf.o.e.戦では役に立たないけどな」
ケイン
「ふ……ふふ……実はオレ、今超凄いの勉強中なんだもんね」
ゴート二世
「え、マジ? 何だよ教えろよ」
ケイン
「やだね。教えなーい」
ルシオン
「そんな事言わないで。これからの指針になるじゃない」
ケイン
「何だろうな~。教えて欲しい? 後四レベル必要なんだよねー」
ルビー
「へぇ、リザレクションってそんなにかかるんだねぇ」
一同
「…………ああ」
ケイン
「何で言っちゃうんだよッ!」
ルビー
「ああ、悪かったねぇ、秘密なんだっけ?」
ケイン
「……と……とにかくッ、それからオレの凄さに気づいたって遅いんだからな! リザレクションしてやらねーからなッ!」
チェ=パウ
「ケインくん? おーい、どこ行くのー?」
ラピス
「姉さん……わざと?」
ルビー
「さあねぇ? あんたもあと少しだろ。頑張りな」
ゴート二世
「ま、結局エリアキュアや医術防御使えないんじゃ、まだガチf.o.e.戦じゃ役に立たねーけどな」

キリク
「そろそろ新しい斧出ないかなあ。剣はそれなりにそろっているのに、心もとなくなってきた」
ゴート二世
「お前なら剣マスタリー上げればいいじゃねーか」
キリク
「僕は剣に転向する気はないんですよ、今のところ」
ゴート二世
「ソードマンは斧と剣両方使えるようにしとけば、ダブルアタックって技覚えるんだぜ。かなり強力だって噂だな」
キリク
「へぇーっ、初めて知りました!」
ゴート二世
「これからも斧と剣両方使えれば便利な局面があるだろうし、覚えておいて損は無いんじゃねーか?」
キリク
「凄いなあ、先輩。僕、人のジョブのことなんか気にしたこともないですよ! 早速覚えます!
……あれ、先輩って鞭使いですよね。どうして剣マスタリー上げたんですか?」
ゴート二世
「訊くな」
間違いは誰にでもあるんです。

ケイン
「ところで最近気になることがあるんだけどさ」
キリク
「何?」
ケイン
「地下二階ってとくに危険なf.o.e.もいない、楽勝エリアだったよな?」
キリク
「……そうとも限らない」
ケイン
「な。あの鹿に毎回ルシオンが混乱させられてるよな」
キリク
「そこは謎なんだけどね。地下二階を探索していた頃には、何度も戦ったってのにぜんぜん混乱攻撃が当たらなかったらしいんだ。なのに、僕らのレベル上げや、単に3階に稼ぎに行く通り道な今になって、やたら混乱攻撃が当たるんだ、先輩に」
ケイン
「普通レベルが上がると特殊攻撃かわしやすくなるはずだよな?」
キリク
「もうレベル18なんだけどね……
先輩の剣は本気で痛いからやめて欲しいよ」
ケイン
「鹿につつかれるより断然痛いよなー。ルシオンの奴、レベル上がるときに能力落ちてんじゃないの? ほら、うぃざーどりー魂ってやつで」
そ、そんなことありません!


森の中心に、いかにもな空間がありました。おそらくここに狼のボスがいるのでしょう。
キリク
「じゃあ、開けますよ。準備はいいですか?」
ラピス
「薬は余裕あるわよ」
バルロンド
「獣は火に弱いはずだ」
ラチェスタ
「……いつでも」
ルシオン
「行けますね。開けてください」
扉を開けると、狭い空間にf.o.e.がひしめいていました。ひとまずなるべく距離を開けるようにして一匹ずつ相手をします。
キリク
「……あれっ、2ターンで仕留められない」
バルロンド
「よく見ろ、今までのはフォレストウルフ、これはスノーウルフだ」
ルシオン
「少し強いのですね。でもこれなら、そんなに脅威になりそうに見えませんが……」
ラチェスタ
「見ろ、後ろの狼どもが血の臭いを嗅ぎつけて近づいてこようとしている」
ラピス
「あら、でもボスらしきf.o.e.に通せんぼされてるのね。じゃあ、狼だけおびき寄せるのは無理ねぇ……」
バルロンド
「ふむ……いくら一体はそう強くなくとも、束で来られると厄介だな」
けれど幸い、ボスらしきものだけを近づいておびき寄せることは可能でした。
ならばということで、後ずさって手下の狼からできる限り引き離すことにします。袋小路の奥で戦闘開始!
ルシオン
「防御陣形! フロントガードッ! い、痛い~」
キリク
「き、気をつけて、こいつ強い!」
ラピス
「キュア2、キュア2、エリキュア、メディカ!」
バルロンド
「凌ぎきれんことはない、あと少しで奴は倒せる!」
ラチェスタ
「駄目だ、奴らが来る、間に合わんッ!」
ルシオン
「そんな、こいつの攻撃を防ぐだけでやっとなのに!」
キリク
「うわ~!」
血に飢えた狼の群は瞬く間に数を増やし、いかにパラディンの強力な鎧でも防ぎきることは出来ませんでした。
まず前衛が倒れ、後衛も次々と牙にかかり……ああ、恐ろしい。

ルシオン
「敗因は……時間がかかりすぎたことですね」
バルロンド
「毒に期待してはいけないようだな。炎はそれなりに効いている」
キリク
「僕のパワースマッシュもそれなりに通るみたいです」
ラチェスタ
「それと奴め、強力なのは噛み付き攻撃だ。頭を封じれば何とかなるだろう」
チェ=パウ
「それならお任せ! あたし、炎効果の付与使えまーす」
ゴート二世
「縛りなら任せな。最近真面目にバインド練習してんだ」
ルシオン
「となると、やっぱり私が防御を目いっぱい上げてフロントガードでしょうか。確か前にしか攻撃してこないみたいでしたよね」
バルロンド
「ならば、俺の炎はあまり劇的には通っていないようだから、チェ=パウに場所を譲ろう」
キリク
「僕もパスしておきますよ。がんばってくださいね!」

ケイン
「おーい、ルシオン、レベル上げのついでに手前の狼三匹片付けてきてやったぜ!」
ルビー
「こうやっとけば、後ろの狼が来るまでの時間がもう少し稼げるんだろ? 後は任せたよ」


私、ルシオンがひたすら壁となり、セカンドがヘッドボンデージと炎の鞭で攻撃、ラチェスタはひたすら攻撃から攻撃、チェ=パウは炎付与、ラピスはアイテムとテクニックで回復という作戦を立てました。

厳しい戦いでした。ヘッドボンデージが命中したおかげで序盤は楽だったのですが、縛りが解けてしまったことに気付かなかったため攻撃を受けてしまい、二度目のヘッドボンデージが成功する前にセカンドが牙にかかって倒れてしまったのです。
しかも、やはり時間がかかってしまい、狼が一匹やって来てしまいました。
しかし、炎の弓を撃ち続けるラチェスタとチェ=パウのおかげで、スノードリフトを撃破。すると周囲の狼は尻尾を巻いて逃げ去ってゆきました。
残りの一匹も何とか撃破!
ルシオン
「あ……危なかった。私もう少しでも叩かれたら倒れてしまいます」
チェ=パウ
「あたしもうヘトヘト」
ラピス
「早く帰りましょう。今度こそ命が危ないわ」
ラチェスタ
「待て、先へ進もう。この次は第二層、そこには転移できる場所があると聞く」
ラピス
「本当に? もし間違いだったら……」
ラチェスタ
「その時はまたヤツを倒すまでだ。行こう」