真・女神転生 TRPG 魔都東京20XX 第一部『魔都・渋谷異聞』 19


GM
そんなこんなで、激闘の後の一時、息をついていた皆。
【♪Mayonaka TV】
GM
「……力も持たぬネズミ共が、まだそこらを這いずりまわっておったのか」
不意に、頭上から声が降る。
春日 晴姫
お?
波照間 紅
「何だ、っ」 咄嗟にそちらへ顔を向ける。
春日 晴姫
「だ…れ?」上を見上げる。
佐倉 光
銃を向ける
そして一発ぶっぱなす
佐倉は銃を撃った。
GM
放たれた散弾が、頭上に張り巡らされた枝の一つを打ち砕く。
「ふふふ、良いぞ。ネズミもこの蟲毒の壷の内で、いくらかは鋭き前歯を持つに至ったか」
砕かれた枝と反対側、その背後より再びの声。
波照間 紅
蟲毒の壺とな。
蟲毒の壺というのが比喩なのか、実際に蟲毒的行為してるのか
佐倉 光
じゃあ声がしたほうにもう一発
佐倉は銃を撃った。
とかいって物反の敵だったらどうしようw
GM
では、
振り向きざまに銃を放とうとした佐倉の腕から、たちまちに力が抜け落ちる。
見ると、肩のあたりによほど注意せねば見えぬほどの針が突き立っていることに気付く。
まるで髪の毛のような細い、針。
佐倉 光
あっ、キャンセルされたようなので弾丸消費もキャンセルしときますw
佐倉は銃を撃たなかった。
GM
「調子に乗るなよ、小僧」
佐倉 光
「なんだ……?」
銃をとり落としそうになって慌てて両手で抱え込む。
GM
そちらを見やれば、一人の女。
和装、というよりまるで忍者漫画などで描かれる、クノイチのような、赤と黒の装束。
艶やかな黒の長髪の頂に、血のように赤い鉢巻で御幣のような白札を巻き止めた姿。
佐倉 光
なんて時代錯誤な
「お前も悪魔か」
アズミにアタック指示を出そうと身構える。
合体素材になれやァァァァ
GM
「そのような別に何の意味がある」
女は鼻で笑う。
「人であろうと魔であろうと、この世を統べるは常に力ある者のみ。それが世のコトワリ」
異様な気配を纏う女が、何者なのか、それはまた次回。
波照間 紅
また次回!
佐倉 光
次回だ! 
春日 晴姫
次回~~~
波照間 紅
お疲れさまでした!
佐倉 光
お疲れさまでした
GM
お疲れ様でした
春日 晴姫
おつかれさまでした
佐倉 光
《守護天使》使うためにも高レベル悪魔が欲しい所だなぁ

【♪Poem for the Souls of Everybody】
GM
さてさて
前回はLVUP処理が終わったところに、妖しい女が現れたところでしたな
女はこの魔境を蟲毒の壷と呼んだ
春日 晴姫
怪しい女忍者だ…。
波照間 紅
ニンジャナンデ?
佐倉 光
その女に調子に乗ってイキる佐倉
銃撃とうとしたらツボ押された
波照間 紅
蟲毒のツボ押し?
春日 晴姫
蠱毒のツボ押し(じわる)
佐倉 光
うまくツボを押せないものは脱落するのだ

【♪The Power of the Heart (P4ver.)】
GM
「なお、登るか。この塔を」
「登れば、登るほどに、貴様らは死へと近づく」
「しかし登りおおせることができたならば、より強き力を得ることとなろう」
春日 晴姫
「…強い力?」兄の顔が浮かんで消えた。
佐倉 光
「お前らが絡んで来たんだろうが!」
波照間 紅
「待ってくれ、相手の実力が分からない」 とりあえず、アタック指示出そうとしてる佐倉さんを止めるよ。
佐倉 光
あ、じゃあ
波照間の言葉で我に返って〈アナライズ〉してみようか。
GM
どうぞ
判定をしてくださいな
佐倉 光
1d10+9 〈アナライズ〉
DiceBot : (1D10+9) → 8[8]+9 → 17
17まで見抜けるぜ! 楽勝だろ! 
波照間 紅
フラグが!>表
佐倉 光
丁寧にフラグを立てようねー
多分私らLV17の悪魔にもかなわないと思うな! 
GM
『analyzing…』
篭手の小窓に、その文字と共に何かぐるぐると円を描いて回る演出が表示される。
いつもはすぐに答えが返ってきたはずのそれに、今回はひどく待たされた。
結果。
佐倉 光
「壊れてんのかな、重いな」
GM
『Failed』
という表示
佐倉 光
「……ん?」
初めて見る表示だ。
悪魔の周囲に表示される円が真っ赤だ。
「解析失敗?……原因は……」
「マグネタイト数値差?」
春日 晴姫
「…ん?」佐倉くんの様子がおかしい。
GM
女が鼻で笑う。
「かの絡操は、己の力量と比して相手を推し量るもの……」
「さても姑息な代物よ。かような玩具で、貴様ら如きが我が力を推し量ろうなどと、無駄なことを」
佐倉 光
「……この女、強いってことなのか」
佐倉 光
要は相手が強すぎて見抜けませんでしたってことさね
GM
少なくともLV18以上だ
春日 晴姫
このクノイチ強い…。
佐倉 光
あずみかな? 
波照間 紅
「……ここのこと、知っている口ぶりだな。お前は、この塔の上にいる悪魔の仲間なのか?」
GM
「仲間?」
鼻を鳴らす。
「見くびるな。この上に住まう怪鳥なぞ、我が足元にも及ばぬわ。……まぁ、今の貴様らでは、うっかりと命を落とすこともあるやもしれぬがな」
春日 晴姫
ひえ
GM
「だが、その問いも一方では当たらずとも遠からず、といったところか」
問いが当たるもはずれるもないもんだ……
まぁいいや
佐倉 光
佐倉は逃げ場を探している! 
波照間 紅
「僕らに、何をしに来たんだ。殺しに来たんなら、もうやっているだろう」
GM
「何をしに?自惚れるな。特段貴様らになぞ用も無いわ。ただ、この塔に弱き人の子が紛れ込んだと聞いてな。顔の一つも改めに来たまでよ」
春日 晴姫
「あなたは、敵ですか?それとも…味方ですか?」
GM
「敵でも無ければ味方でもない」
波照間 紅
「そうか」 
GM
「我はただここにあるのみ。貴様らも、そこに這っているのみ。行く先が同じであれば、道を同じくすることもあろうし、違えるならば一太刀で切り捨てるまで」
波照間 紅
静かに弓を下ろす。
敵でも味方でもなく、あの怪鳥とも関係ないというのなら、刺激しないのが得策だ。
GM
※無関係、とも言っていないんだよなぁ……w
波照間 紅
※そこまで現状では判断できないからね
波照間 紅
判断できても今殴るのは得策じゃなさそうだから、判断できない ということにしておくYO。
春日 晴姫
「……」
GM
「我が名は鬼女郎・カエデ」
自らの胸を示し、名乗る。
春日 晴姫
「…カエデさん」
何故かコネ表に入ってる人だ…。
GM
「我が師、マスターアンドラスが呼び起こせし修羅の世の降臨を、待ち望む者」
波照間 紅
ぴくり、と眉が動く。その言葉が事実なら、──無関係どころじゃない。敵だ。
動きそうになる腕を押しとどめる。だとしても、今殴り掛かるのは得策じゃない、と分かる。
GM
「時を置かず、魔界は人の世と混じる。そして生まれる。血で血を洗い、力ある者のみが生存を許される、修羅の世が」
「この塔は、それに先んじて生まれし、蟲毒の塔」
波照間 紅
「そうか」 繰り返す言葉が、今度は硬い、と分かるだろう。
佐倉 光
「この塔登り切った奴は強い……そういうことか」
GM
「力極める者のみが登ることを許され、新たな世に生きるコトワリを得る」
春日 晴姫
「力がすべてって…こと…?」
佐倉 光
真3みたいなこと言いだしたぞこのオバサン
GM
女が頷く。
「それこそが世の真理」
「貴様らも登ってみるか?」
波照間 紅
「僕らには僕らの目的がある。そのために、登ることが必要ならば」
春日 晴姫
「それで……誰かを助けられることができるならば」
GM
「登り、頂にて魔界を呼ぶ凶鳥を下すことができたなら、いくらかは修羅の世の訪れを遅らせることができるやもしれぬぞ」
女の含み笑い。
波照間 紅
「知っていたか」
GM
「弱き人の子が望むことなど、透けて見えるわ」
波照間を笑う。
「この泡沫の夢に過ぎぬ世を、わずかでも生きながらえさせようなどと、この期に及んで未練がましいものよ」
佐倉 光
「魔界を呼ぶ?」
「飛沫だろうが夢だろうが、俺たちはここの住人だぞ」
佐倉の顔には『む か つ く』とゴシック体で書いてある! 
波照間 紅
なんか一気にインフルエンザがうつりそうな感じになったぞ。>飛沫
佐倉 光
異世界のインフルうつされる
波照間 紅
やだなあ魔界インフルすごい症状でそう
GM
「ならば、せいぜい登ってみるがいい」
「力あるならば、その者は己の望みを叶えることが赦される」
波照間 紅
「ああ、そうしよう」
単にドヤ顔しに来ただけだというなら、これ以上対話する必要もなさそうだ。
油断するとうっかりラバン節になって口数が増えそうなので我慢するPL(狂気:多弁症)
GM
波照間の考える通り、女はこれ以上特に何かをしようというわけではないようだ。
春日 晴姫
ドヤ顔しにしたのか…。
GM
他に何も皆が言わないのなら、女はただ薄らと笑ったまま、姿を消す。
波照間 紅
去るようなら見送る。
春日 晴姫
こちらも見送りますぜ。

佐倉 光
佐倉はねー、キャラ設定時点では「力こそすべて? おもしれぇ乗ってやる」みたいな感じだったんだけど
ここに来るまでの戦闘で散々な目にあったし……
そんな大口叩ける心理状態じゃなくなっちゃったよ。
波照間 紅
そこ死にかけて変わってきてるのは面白い
佐倉 光
仲間にもほぼダメージ量負け続けだからねー
カオスの世になれば真っ先にもぐもぐされる自覚が出てしまったよ……
波照間 紅
ちょっとそこ上る前にRPで逆撫でしたいな
佐倉 光
おっ、やっていただけると嬉しいぞw

GM
女が何処かに姿を消すと同時、
突如雷鳴のような音が轟く。
波照間 紅
さっと弓を構える。
GM
何事かと見れば、塔の内側を形成する巨大な樹木の一部が崩れ、はがれ、地面へと垂れ下がっていた。
佐倉 光
ショートカットが開通した! 
わけではないかw
GM
※イベント後に頂へのショートカットができました、というゲーム的なアレ
波照間 紅
※なるほど
佐倉 光
本当にそうだった―! 
GM
登れるものなら登りきってみろ、と言わんばかりの挑発にも見える
波照間 紅
「……何というか、こう、ゲームでよくある、あれに似てるな」
「都合よく登れるやつ……」
佐倉 光
「オリローみたいなやつないですかね」
波照間 紅
「オリローだと、上から降ろさないと使えなくないか」
GM
オリローならぬノボロー
受験勉強の最中にそそのかしに来るのはサボロー
佐倉 光
おいしい二層チョコはアポロー
春日 晴姫
「オリロー?」
佐倉 光
「よくビルのてっぺんにあるやつ……いや、どうでもいいですけど」
波照間 紅
「ビルには大体備え付けてある避難梯子だ。そういえば、この異界にはあれ残ってるのかな」
「……そうだ」 樹木の一部に触れ、掴めそうかどうか確認しながら、二人の方を振り返る。
佐倉 光
「トイレですか」
春日 晴姫
「…どうしたの?」
波照間 紅
「そういえば暫く行ってないけど、その話じゃない」
佐倉 光
律儀に突っ込む波照間さん
波照間 紅
まあ森だし、最悪樹木の陰でチョチョイのチョイすれば大丈夫さ。
異界だから生態系が崩れて困ることもないだろう。
波照間 紅
「いや、さっきの人の話を聞いて、聞きたいことができたんだ」
「……この件を放っておけば、強ければ偉い、そんな修羅の世が来るらしい。分かりやすい話だけど、二人はどう思う?」
春日 晴姫
「……力以外の道は無いのか、ちょっと気になる…かな」
佐倉 光
「強い奴が偉いってのは、今の世界だって大して変わらないじゃないか……」
波照間 紅
「ああ…… そうかもしれないな。今の世の中だって、強さの形が違うだけで、案外修羅の世なのかもしれない」
佐倉 光
佐倉はアズミをじっと見る。
GM
アズミはその魚類めいた表情の読めぬ顔で、何も言わない。
しかし、その落ち着いた様子からは「果たしてそうだろうかな?」と微笑んでいるようにも感じる。
佐倉 光
「強い奴が偉いってのは分かり易くていいさ。弱肉強食おおいに結構当たり前」
「……けど」
波照間 紅
「けど?」
春日 晴姫
「?」
佐倉 光
「アズミたち悪魔はどうして俺たちみたいなアクマ使いに従うんだ」
「ぶっちゃけ俺たちは悪魔ほど強くない」
まあユニコーンは置いといてだ……
GM
「ワシらを『悪魔』と一括りにするがの、坊」
「ワシらも、またそれぞれ異なるのよ。大きな者、小さな者。単純に力ある者、弱い者。力を追い求める者、規律こそを重んじる者。荒れた世を望む者、穏やかな世を望む者」
「それぞれじゃ。中身なぞ人の子とそうは変わらん」
「こうして人と共に歩むのも、それぞれじゃて」
「ワシは、そうじゃなぁ……。まぁ、契約だのなんだのといった堅苦しいものもあるには、あるが……。坊たちのように、柔軟にこういう出来事を受け入れてしまう人の子の生き方、というものに興味があってのう。そこな馬めも似たようなものじゃろ」
佐倉 光
「極端な奴が世界を塗り替えようとしている、そこについてはお前らも俺たちも大して変わらないわけか」
GM
そういうことじゃ、とアズミは頷いた。
波照間 紅
ほう、とユニコーンの方を振り返った。
GM
「我は清らかなる乙女の声に付き添うまで」
佐倉 光
「ブレないなぁ、お前。好きだぜそういうとこ」
波照間 紅
どうやらユニコーンは相変わらずらしい。
GM
それぞれじゃなぁ、とアズミは笑う。
春日 晴姫
ユニコーンを見てふふっと笑う。
GM
クピドは何も言わずに波照間の後ろに浮かんでいる。
佐倉 光
波照間に向き直る。
「さっきの続きだけどさ」
波照間 紅
佐倉くんの方を向きなおす。
「ああ」
佐倉 光
「強いのが偉い世界ってのは、前の俺や病院で寝てた兄ちゃんみたいなのはひねり潰されるってことだろ」
GM
「まぁ、そうじゃろうなぁ」
春日 晴姫
「…そうだね」
佐倉くんの方に向き直る。
佐倉 光
「もっと言うなら」
「さっきのクソ女の前じゃあこの塔の中のヤツ全部クソ以下ってことだ」
口元を歪めて笑う。
「心底、面白くないね」
波照間 紅
「悔しいが、そうなるな」
春日 晴姫
「…そう、だね」嫌だなぁ。
波照間 紅
「ありがとう。春日さん、佐倉さん、改めて聞けてよかった」
佐倉 光
「それはそれとして……強くなればそういうやつの考えも変えられるってことかな。やつら強い奴の言うことは聞くんだろう」
波照間 紅
「変えられるかどうかは分からないが、ねじ伏せることはできそうだ」
春日 晴姫
「強くなれば、弱い人たちを助けられる…?」
波照間 紅
「助けられるかどうかは分からないが、少なくとも、庇うことはできるんじゃないかな」
佐倉 光
カオスヒーロー的フラグもちょこっと立てておくw
波照間 紅
イイネ
春日 晴姫
いい(ぽち)
佐倉 光
「ともかく今は登ればいいんだろう?」
波照間 紅
「ああ」
佐倉 光
「約束したし」
「さて、じゃあノボロー。……馬は登れんの?  これ」
波照間 紅
「……さあ?」 ユニコーンに問うような視線を投げる。
春日 晴姫
「ユニコーンって飛べなかったっけ?」※ペガサスと混同している。
GM
「この程度、我が足の妨げにもならぬ」
佐倉 光
「ヤギは崖登り得意だしな……」
波照間 紅
「登れるそうだ。すごいな」 鵯越の逆バージョンだろうか…… などと、変なことを考えている。
佐倉 光
じゃあ頑張ってのぼるぞー
春日 晴姫
おー!
波照間 紅
のぼるぞー!
佐倉 光
力3で! 
体4で! 
アズミんおんぶして。
駄目だやっぱりカオスの世は生き抜けない。
波照間 紅
力2で弓しょってノボロー。
春日 晴姫
力12でのぼろー!
おんぶいります?
佐倉 光
要らないっす…そこまでやったらなけなしのプライドが粉末になって飛んで行ってしまう。
春日 晴姫
うん…。

波照間 紅
一瞬佐倉さんと波照間を両方ともおんぶする春日さんを想像してしまい勇猛このうえなかった
春日 晴姫
しかしこの女、体2である
佐倉 光
持ち上げるがすぐにぺちょると。
春日 晴姫
行けるか?
佐倉 光
パワーで投げるとか
波照間 紅
砲丸投げだ。
春日 晴姫
投擲判定しなきゃ(ルール違う)
佐倉 光
投げてもらってハシゴと重なったら上を押す! 

GM
皆は登り始める。
「……じゃが、弱き者は世の歩みを遅らせる重しである、とも言える……」
登る皆の背後で、アズミは小さく、誰にも聞き取れぬほどの声で呟いた。
「どちらが良いのじゃろうの?」
それぞれじゃ。
それぞれじゃて……。
そう呟きを吐き出し、彼もまた皆の後を追った。
波照間 紅
「弱肉強食の世でよかったのなら、態々文明を作る必要なんてなかった」
「僕はそう思うかな」
アズミの呟きを聞き取ったらしく、これまた呟くように返した。
佐倉 光
アズミんカオス悪魔だからね
波照間 紅
ユニコーンはニュートラルなんだよね。
ある意味善悪だの弱肉強食だの全然関係ないところで一本筋が通った行動原理ゆえ、とも思えて面白い。
佐倉 光
どこまでも自分の欲望に忠実なあたりカオスでもいい気がするw
波照間 紅
確かにw
佐倉 光
まあなんだかんだで波照間に従ったり佐倉助けてくれたりするからね、ニュートラルなんだな。
波照間 紅
愛い奴じゃ。
春日 晴姫
可愛いですよね。

GM
剥がれ落ちた巨木の樹皮は、思いのほか足がかりも多く、そう苦労することなく皆は登り続けることができた。
それでも、これまでエレベーターで登って来たのに比べれば、歩みは遅い。
密林が形作る筒の上に見える空は徐々に茜色となり、そしてやがて濃い蒼へと変じ、それがすぐそこに見える頃になると、全くの漆黒となっていた。
春日 晴姫
「…暗い…」
佐倉 光
「ちょっタイム。何ここカリン塔?」
波照間 紅
「暗いな、何か持って来ればよかった」
佐倉 光
もう腕が上がらないぞ
明日病院に逆戻りしそうで怖い。
GM
そして、とうとう最後の手がかりへと手を掛け、自らの身体を引き上げた。
波照間 紅
「んぬぬぬぬぬ」
【♪STOP】
GM
頭を出した瞬間、強い風が当たる。
波照間 紅
「わっぷ」
佐倉 光
死を間近に感じて樹にしがみつく。
GM
波照間は明かりを用意してこなかったことを案じていたが、しかしその心配は無さそうだ。
塔の頂から見下ろす濃い霧に覆われていたはずの街は、煌々とした明かりを灯し、はるか下方から皆を照らす。
波照間 紅
「……霧が、晴れてる?」
【♪Corridor】
春日 晴姫
「綺麗…だけど」
佐倉 光
「くらくらするな……」
GM
それは、まさしく皆が思う『人の世』の光景。
この塔という異界の存在すら知らぬ人々は、新たな世の接近にも気付かずに、その光の中で今日もそれぞれの生活を送っているのだろう。
佐倉 光
何この東京受胎しそうなイベント。
にしかぜGMだからそれはまずないと思うけどw
波照間 紅
その煌々とした輝きに、どこか安堵を覚える。 ──東京に来てから随分と見慣れた、この光。
波照間 紅
「異界の外に、出た…… のか?」
佐倉 光
「これ全部人が作ったと考えるとたまに……人間ってバカなのかなと思う」
波照間 紅
「最初に見た時は、圧倒されたな」
佐倉 光
「自分で作ったものに埋まってさ……」
春日 晴姫
「それだけ営みがあるってことだよ」
波照間 紅
「おもちゃの城みたいなものかもしれないな。でも、そうやっておもちゃの城に埋もれられるのは、たぶんいいことなんだ」
春日 晴姫
「…おもちゃみたいでも、そうやって必死にみんな誰かを守りたいんだ」
波照間 紅
「ああ」
佐倉 光
「みんなこれ全部が壊されるかもしれないってことも知らない」
波照間 紅
「脆いものだって思うか?」
佐倉 光
「脆いね。壊れるのは簡単だ。
異世界が来なくたって災害が来るかもしれない」
「夢、か」
そうなのかもな、と口の中でつぶやく。
波照間 紅
「そうなのかもな。いくら必死に守りたくても、壊れるのは早かった」 その過去形に気づいてもよいし気づかなくてもよい。
「でも、そんなことを考えなくても日々を暮らしていけるのは、たぶんいいことなんだろうなって、僕は思う」
GM
不意に。
【♪Borderline of Madness】
佐倉 光
「……ん?」 それはどういう…と訊こうとしたところで異常に気付く
GM
寒空に甲高い奇声が響き渡った。
それは、皆の背後から。
波照間 紅
「!」 咄嗟に振り向く。
GM
そこには、頂から更に高い位置へと枝葉を伸ばした、塔の密林の一部。
その更なる頂に、何かが、いる。
春日 晴姫
「なに…?」
GM
それは、鳥の姿にも似て。
しかし、その頭部は明らかに人のもの。
佐倉 光
「あいつか」
GM
古代中国の物語に登場する人物のような被り物を頂いた、髭を垂らした男の顔。
その目が紅く、いかにも禍々しく光。
波照間 紅
「あれが、話に出ていた鳥か」
春日 晴姫
誰だ…?
佐倉 光
〈アナライズ〉できる? 
COMPかざしてみる。
GM
COMPをかざすなら、時を待たずにすぐに情報が表示される。
既に登録が済んだ対象だ。
凶鳥・フケイ。
佐倉 光
「間違いないな、あいつがフケイ、ターゲットだ」

佐倉 光
「間違いないな、あいつが父兄、授業参観だ」
波照間 紅
ぶっふ
ふいた
春日 晴姫
wwwwwwwwwww
波照間 紅
今回は雑談窓が大喜利だ!w

GM
そして、その背後には。
背後の空には。
【♪Omen】
GM
冗談のようにひっくり返って見える、荒れた光景の世界の姿。
霞み、色を失ったように褪せて見えるが、しかし確かにもう一つの世界の姿が、空の高みから降り来たろうとしていた。
佐倉 光
空に鏡写しで変な世界が見えるってこと? 
GM
そういうことだね
佐倉 光
「呼ぶって、こういうことかぁ!?」
波照間 紅
「あれが、魔界……?」
GM
『二枚のクラッカーがーーー』
冗談のように語っていた、黒い肌の神父の言葉が思い出されるかもしれない。
佐倉 光
「アレが来ると、つまり、俺たちが呼んだりイカイカしてないと出ない悪魔が……」
「好き放題溢れると」
「……やばくね?」
今更事の重大さに気づいた。
波照間 紅
「やばいな」 つられてそう返す。
春日 晴姫
「やばい」確信したように言う。
佐倉 光
「人間全滅するってそれ」
まだ距離ある感じなのかな。
【♪I’ll Face Myself -Battle-】
GM
距離はまだいくらかあるようには、見える
戦慄する皆の前で、凶鳥は勿体ぶるようにゆっくりと翼を大きく広げ、
その口を割けんばかりに大きく開くと、一際大きく奇声をあげた。
凶事を呼ぶ、その声を。
春日 晴姫
ひえぇ…。
GM
凶鳥・フケイ が 1たい でた!
佐倉 光
「良かったぜ……」
「世界を人質に取られちゃあ、逃げても戦っても同じだ」
「やるしかねえよな!」
震えちゃってるけど一歩踏み出すぞ。
波照間 紅
「ああ!」
春日 晴姫
「そうだね!」
GM
ってところで、今日のところは〆て、次回ラスボス戦といこう。
佐倉 光
レベル足りてるのかなあー
春日 晴姫
レベル不安だなぁ
波照間 紅
ヒャッハーボス戦だァ!って言いたいところだけどそれですな。>レベル 悪魔追加しといてよかった。
佐倉 光
守護天使要員確保できてよかった

春日 晴姫
画像が多分原作のものだとは知りつつもなんかこう、悪夢に出てきそうなデザインだなぁと思いました。こんばんは。
波照間 紅
それでこそ凶鳥ってもんですな
【♪Mist】
GM
3人の前には、人面鳥身の見るからに不安を煽る凶鳥が翼を広げ、威嚇する。
佐倉 光
「正体割れてんだよ!」
「余計なもん呼んでんじゃねぇ!」
構えまっす
波照間 紅
無言で身構える。対話は通じまい。
GM
さっそくイニシアティブからいこうか
13+1d10
DiceBot : (13+1D10) → 13+1[1] → 14
波照間 紅
1d10+9
DiceBot : (1D10+9) → 3[3]+9 → 12
佐倉 光
1d10+7 イニシアチブ
DiceBot : (1D10+7) → 2[2]+7 → 9
春日 晴姫
1d10+7 イニシ
DiceBot : (1D10+7) → 9[9]+7 → 16
佐倉 光
はやい
春日 晴姫
デカくないですか????
佐倉 光
ボスだからね! 
「あの野郎普通の奴よりデカいし根性あるぞ」
メタなこと言うとHPMPが高いぞ! 
波照間 紅
「これだけ勿体ぶって、只者なわけがない。、か」
春日 晴姫
「勝てるかな…」
「……勝たなきゃいけない、よね」
波照間 紅
「勝てなければ、ああなるだけだ。勝つしかない」
鳥の背後に迫りくる世界を睨んで。





魔都・渋谷異聞

東京侵食


続編 CoCペルソナ