こちらには赤い糸
ネタバレがあります。
ご注意ください。
本編見る!
こんばんは
GM
こんばんは!
蘇芳 累
こんばんはー
GM
こんばんは~!
本日は二日目! マスターシーンから始まります~。
マスターシーン多めのシナリオなのだ!
蘇芳 累
はーい
こんどはどんな不穏かなぁ!
GM
ふふふ どんな不穏かなあ~
準備できましたら始めて行きましょ~、よろしくお願いします!
蘇芳 累
okでーす
この歌が不穏すぎんのよ。
♪はないちりん
GM
実はパチンコ出身の曲らしいです
蘇芳 累
みたいですねぇー。
これ打ちながら聞くのかな。パチンコやったことないからわかんないや。
GM
同じくパチンコほぼやったことないのでわかんない……!


2サイクル目/マスターシーン

葦乃の輪郭を飲み込みながら視界を真っ赤に染める夕焼けに、目を細めたその時。
不意に、頭痛と共に耳元にノイズが走る。
―――『    』
ちかちかとブレ始める視界。
明滅する光。
その向こうに見えたものは……
常盤 葦乃
「累くん」
驚いたように目を見開く葦乃。少し傷ついたような、バツが悪そうな、戸惑った表情を一瞬だけ見せる。
その、背後に。
闇が。
赤く蠢く、闇が。
蘇芳 累
「アシ……」
息を呑む。声をかける。一歩踏み出そうとする。
常盤 葦乃
「どしたん、そんなに慌てちゃって。さては何か隠してるな~?」
あなたの言葉が聞こえていない様に、それには反応を見せず。
抑揚に富んだ芝居がかった声色であなたの手元を覗きこもうとする―――
―――反射的に伸ばした手が衝撃を受ける。
存外に軽い感触と、呆気にとられたように目を見開き倒れこむ華奢な体。
真っ赤な色が、粉々に砕け、目の前いっぱいに広がって。
赤い闇に飲まれるようにして、バラバラになった葦乃の肢体が目に焼き付いた。

悍ましい幻視があなたの後悔を揺り動かす。
〈切断〉で恐怖判定を行う。
蘇芳 累
目を見開いた。
この光景は、知っている。知らない。
ぐ、と唇を噛みしめる。
2D6>=8 (判定:〈我慢〉) (2D6>=8) > 6[1,5] > 6 > 失敗
GM
さすがにね……!
蘇芳 累
ここは失敗しとこうか……
GM
はーい! ではマップ左にある山札から一枚どうぞ!
【パニック】。そりゃそう
蘇芳 累
【パニック】か。
うん、その通りのを引いた。
【パニック】
トリガー:自分がダメージを受ける。
あなたは、暴力が恐ろしい。戦闘になると、その心はひどく動揺してしまう。
自分が新たに【狂気】を公開するまで、戦闘中のファンブル値が1上昇する。
―――視界のブレはあっけなく消え失せ、あなたの目の前には何事もなく心配そうな表情を浮かべた葦乃が存在している。
幻、だったのだろうか?
蘇芳 累
視線が彷徨う。
たった今『見た』ものがあまりにも衝撃的で、呼吸が乱れる。
「あ、アシ……常盤、大丈夫?」
「今、後ろに、いや、あ、……」
言葉が乱れる。葦乃の手に触れる。
見開いた目で視線が彷徨い、指先が震える。
嫌だ、あんなのは嫌だ。
俺のせいだ。
俺が押したからだ。
ふとそんな思いが胸に満ちた。
常盤 葦乃
「いや大丈夫かって、それ私のセリフだし」
触れられた手を握り、真正面から視線を合わせる。
「顔色、すっごく悪いよ。どしたの、気分悪いの?」
蘇芳 累
「だ、だって、あ、体が……」
彼女の目を見ると押し寄せる罪悪感に耐えきれなくなり、そのままきびすを返して逃げるように立ち去る。
常盤 葦乃
「あ、ちょっと累くん! ……累くん!?」
蘇芳 累
彼女と再会して初めて、彼女を送らずに帰った。
逃げ出すように、必死に走って、赤い血の色の中に彼女を置き去りにした。
常盤 葦乃
ちょっと、と呼び止めようとも、追いつくことも出来ず。
後から心配のメッセージが携帯端末に届く。
蘇芳 累
二時間ほど放置してからメッセージを見る。
今度は、彼女を放って逃げた事への罪悪感が押し寄せた。
もう夕方だったのに。一人で歩かせるべきじゃなかったのに。
ごめん、と一言送って、そのまま現実から逃げるように眠りに落ちる。
GM
トラウマ直撃でしたからね、色々やむなし……
狂気
蘇芳 累
そういえば、葦乃に対しての感情の獲得ってできるのかな?
GM
感情判定をすれば可能ですね!
蘇芳 累
ですよね。じゃないと最初の狂気意味ないしなー
……誰が恐怖判定するんだ……
GM
ああ、割とフレーバーで積むこともあるのでそこは深読みしなくても大丈夫(
今回は他にPCいないので暴発しても恐怖判定はないですね……
蘇芳 累
じ、じゃあPLを恐怖判定させるために、いきすぎたRPを積まないと。
GM
いきすぎたRP……wwww
そしてGMではなくPLを恐怖判定させようとしてるのもwww

蘇芳 累
そういやこの話ってサイクルいくつなんだろう。
GM
リミットは5サイクルですね!
蘇芳 累
今のところ、一応調べきれるだけのHOしか出ていないな。
GM
ふふふ。好きに行動するのが吉

3サイクル目

GM
波乱の展開を迎えまして、折り返し地点。
何をしましょう?
蘇芳 累
では、一晩寝て落ち着いたので、後悔の念に駆られて彼女に連絡取って謝ろう。
やはり、彼女に何かが起きようとしているのかも知れない。
自分が守らないといけない。
彼女は最初に自分に会いに来てくれたのだから。
〈恋〉で判定だ!!
GM
ふふふ。感情判定かな?
蘇芳 累
あ、そうね。それです。
GM
了解です! かわいいね……。判定どうぞ!!
蘇芳 累
2D6>=5 (判定:〈恋〉) (2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
ぎりぎりだなぁ。
かなり長いこと悩んで、電話見つめて、思い切って電話のボタンを押した時はもう昼だった。
というかほぼ「手が滑って押してしまった」に近い。
GM
しかしお見事。感情表は「FT」で振れます!
蘇芳 累
FT 感情表(5) > 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)
常盤 葦乃
じゃあ私も!
FT 感情表(2) > 友情(プラス)/怒り(マイナス)
蘇芳 累
憧憬かな!!
常盤 葦乃
友情を取りましょう。色々あったしね、このくらいなら怒らないよ
蘇芳 累
ズッ友w 嬉しいけど累的には複雑!
常盤 葦乃
ふふふwww
GM
そして【いきすぎた想い】のトリガーが引かれました。
狂気:【いきすぎた想い】
トリガー:自分が誰かに対して【感情】を獲得する。
自分の中の気持ちが爆発しそうだ。
この【狂気】が顕在化したシーンに登場している自分以外のPC全員が、情動の分野からランダムに特技1つを選び、恐怖判定を行う。
蘇芳 累
狂気的な想いが炸裂!!
GM
初期狂気が顕在化! しかし対象不在で不発!
データとしては以上です!

蘇芳 累
「……あっ」
電話のボタンを押してしまった。
ええい、ままよ。
そのまま相手が出るのを待つ。
常盤 葦乃
2コール目で電話が繋がる。
「もしもーし、落ち着いた?」
蘇芳 累
「え、ええと、生きてる?」
「じゃなかったおはようじゃなくて」
「こんちは」
おちついてない。
常盤 葦乃
「あはは、なにその質問。というか挙動不審すぎ!」
ひとしきり笑った後に、こんにちは、と返ってくる。
蘇芳 累
「あ、あの、昨日は、ほんとごめん」
「ちょっと、体調が悪くて、いや、もう直ったんだけどあの時はヤバくて」
「送れなくてごめん。無事に帰れた?」
早口にそこまで喋ってひと息つく。
常盤 葦乃
「そっかそっか、体調が悪かったなら仕方ない……ってなるわけないでしょ。明らかそれだけじゃなかったじゃん?」
電話来て安心したよー、と朗らかな声で言う。
「件の呪いのせいってことにしたげる。……帰りも大丈夫だったよ、お母さんに迎えに来てもらったし」
蘇芳 累
「そっか、良かった……」
常盤 葦乃
「黙って一人で帰るとバレた時すっごい怒られそうだったからさー。あ、累くんは急用って誤魔化しといたから」
蘇芳 累
「……あ……そうだよな。ほんと、ごめん。もう絶対、一人でいかせたりしないから」
「……葦乃、最近変ったこととかない?」
少し迷って問いかける。
常盤 葦乃
「えー? そうだなあ、特にないけど……あ! 神隠しされたかな?」
蘇芳 累
「えーっと、それ以外では」
常盤 葦乃
「それ以外は特にないかなあー。むしろ神隠しで変わってないことの方が多いから気づいてないだけかもだけど」
蘇芳 累
彼女の声を聴いて、安心する。
彼女に変調の様子はない……
しかし、どうしても確認したくなった。
見たい、触れたい、聴きたい……
「あの、今日は会えるかな」
どちらでもよろしいですよ。
常盤 葦乃
「今から? いいけど、どこで会う?」
特に悩んだ様子もなく即答です。
蘇芳 累
そうだなー、なんかスポーツとかお好きかなぁ。
常盤 葦乃
得意かはともかく一緒に体動かして遊ぶのは好き!
蘇芳 累
なるほどー。
じゃあバッティングセンターにでも誘うか。
得意かな?
常盤 葦乃
choice[得意,普通,ニガテ] 運動 (choice[得意,普通,ニガテ]) > 普通
並。
蘇芳 累
choice[得意,普通,ニガテ] (choice[得意,普通,ニガテ]) > ニガテ
ですよね。
常盤 葦乃
わらっちゃった
蘇芳 累
いいとこ見せられないよぉー
インドア派ってわけじゃないけど、暴力系一切とってないから、まあ、そういうことなんだろうな。
常盤 葦乃
友だちと一緒にスポッチャ的なもので遊んだりもしてたからそれなりに動ける様子
蘇芳 累
つまり今回の憧憬は、「がんがん打ててすげーな」ってとこからか。
常盤 葦乃
葦乃、空振りなしにはできないしホームランもまぐれ当たり以外打てないけどある程度は打てる感じと見た
にしかぜ
暴力……殴打とってたなぁ
GM
パンチ!
にしかぜ
フィジカル全振り娘!

蘇芳 累
「あのさ、4丁目のバッティングセンター行かない?」
常盤 葦乃
「ホームラン出したら景品のとこ? おっけーおっけー」
蘇芳 累
「……あ、ありがとう。良かった」
「じゃあ、2時に」
二時間後を指定する。
常盤 葦乃
「りょーかい。ちゃんとお昼ごはん食べてくるんだぞー?」
蘇芳 累
「うん……」
心底、ほっとしたような声で返事する。
電話を切ったら、シャワー浴びてリセットしてから出かけよう。
ごはんは……昨日買って帰ったけど食べなかったおにぎりでいいや。
常盤 葦乃
おにぎり一個で結構満腹になるし山賊むすびとか大きめのおにぎりになるとお腹が苦しくなるタイプ
蘇芳 累
小食さん……
ちゃんと食べてきて、はこっちの台詞だな!!
常盤 葦乃
大丈夫! 野菜はちゃんと野菜ジュースとかスムージーとかで取ってるから!

蘇芳 累
では、バッティングセンターで、盛大な空振りをしまくって、「こんなはずでは……」ってなってる。
常盤 葦乃
となりでときたま空振りつつ、それでも結構安定して打ってる
蘇芳 累
(そういえば結構運動していたような気がする……)
常盤 葦乃
「あはは、あんまり経験ないんでしょ累くん。ちょっと球速落としてみれば?」
蘇芳 累
黙って球速を落とす。
葦乃にあわせていた速度から下げなきゃならないのは断腸の思いだ……!
「そんなほっそい体のどこにそんな力があるんだー」
常盤 葦乃
「ちっちっちっ、こーいうのは力じゃないんだなこれが」
「肩幅くらいにちゃんと足を広げる! ちょっと腰を落としてしっかり球を見据える!」
口にしながら姿勢を整えて。
蘇芳 累
「……お、おうっ」
ぎこちなく真似をする。
常盤 葦乃
「あとは足から腰にかけての回転を腕に流して!」
かきーん! とライナーが飛んでいく
蘇芳 累
ぶぉん!
からぶりーっ!
シーン表
蘇芳 累
あ、シーン表忘れてたな。
ネタになるかもだからふっときますね。
常盤 葦乃
はーい! どうぞー!
にしかぜ
隣のブースでガァン! ガァン! と快音響かせながらホームランプレートに直撃させまくっているサメ娘がいるかもしれない
GM
フィジカル全振りィ

HJST 本当は怖い現代日本シーン表(2) > 不意に辺りが暗くなる。停電か? 闇の中から、誰かがあなたを呼ぶ声が聞こえてくる。
GM
失神してない!?
蘇芳 累
あっ。なるほどー
振り抜いたところでバランス崩して倒れた。
常盤 葦乃
「うわっ!? ちょ、ちょっと、大丈夫?」
蘇芳 累
「うーん」
誰かが呼んでいる。
葦乃? それとも違う誰か?
耳鳴りの向こうから聞こえてくるそれは、何なのかよく分からない……
ほんの数秒して、目を覚ます。
「……あれ、俺、寝てた?」
常盤 葦乃
「ちょっ……累くん、まだ立ち上がっちゃだめだからね! 頭はあげずに慎重に周り見て!」
「まだ球来てるから!!」
蘇芳 累
「……うーん、俺本当に体調不良かも……ってうわ!」
一瞬遅れて頭を下げた。
「ご、ごめん」
慌ててブースから逃げ出して投球オフのスイッチを押す。
常盤 葦乃
「もー……ヘルメットしてても意識飛ばすって相当だよ。大丈夫?」
同じように中止して様子を見に来る。
蘇芳 累
「うーん……なんか俺、最近変でさ……」
「耳鳴りと目眩がするんだよね……夏バテかと思うんだけど」
言いながら自販機でドリンクを二本買って、一本投げて渡す。
(あと、変な幻が見えたり)
それは、口には出さない。
常盤 葦乃
「やばいじゃん。熱中症には気を付けなよー?」
おっと、と軽い声をあげて受け取る。
「ありがと。とりあえずベンチで涼もっか」
蘇芳 累
「そうするよ……」
ベンチに腰掛けて、葦乃をじっと見つめる。
昨日の幻がまだ目に焼き付いていて目をそらしたくなるが、生きている彼女を見つめていれば少しざわつく心が和らいだ。
衝動的に、強く抱きしめてその存在をつなぎ止めて、感じたいと思ったが……
さすがにそれは、アウトだろう。
かろうじて理性で抑えつけた。
GM
重たい感情と衝動と強靭な理性!
蘇芳 累
ここでは〈我慢〉を使いました!
【大胆】はいけない。
常盤 葦乃
【大胆】は使いどころを間違えると大変なことになる諸刃の刃……!
常盤 葦乃
「……な、なに? どしたの、そんなに見つめられると飲みにくいんだけど」
熱視線を感じたのか、据わりが悪そうにみじろぎする。
蘇芳 累
「い、いや、生きてて良かったな、って」
「ほんと、生きてて、良かったなって思って」
常盤 葦乃
「二回言った」
なにそれ、と軽い調子で笑いながら、ぺしっと腕を叩く。
蘇芳 累
「大事なことなので」
常盤 葦乃
「心配おかけしちゃいましてどーも。でも葦乃さん完全復活だからそんなまじまじ見なくても消えないって!」
蘇芳 累
「うん、そうだな……」
じっと見るのも失礼だなと思い直す。
常盤 葦乃
「穴開く前に思い直してくれて良かった! ……で、どう? やっぱり脱水っぽい?」
蘇芳 累
「うーん……たぶん」
言って飲み物を飲む。釈然としないが、そういうことにした。
バッティングセンター
蘇芳 累
バッティングセンターって時間制なのかな?
にしかぜ
メダルを借りて、一枚につき何球、とかじゃ無かったかな
蘇芳 累
そうだっけ。
GM
投球数をチケットで買うはず……?
にしかぜ
自分のブースでメダル入れて、そしたら投球が始まる……って感じ
GM
たしかそんな感じのはず
蘇芳 累
もう長いこといってないから忘れちゃった。ありがとう。

蘇芳 累
じゃあ、少し休んだら気を取り直して再挑戦だ!
choice やっぱだめ ちょっとマシになった (choice やっぱだめ ちょっとマシになった) > ちょっとマシになった
GM
休憩パワー!
蘇芳 累
さっきのレクチャーに従って打ったら、少し改善した。
「よしっっ!」
ファール打って笑顔。
常盤 葦乃
「お、いいじゃん当たってるじゃん! あとはタイミング!」
蘇芳 累
隣を見て、やっぱ凄いなぁ、と思う。
しかしだからこそ、葦乃を眩しいと感じるのだ。
GM
バッティングの後は普通に帰る感じかな?
蘇芳 累
そうですねー。昨日のことがあって反省したから、今日は早めに解散しますw
GM
了解ですー! ではでは


3サイクル目/マスターシーン

バッティングセンターを出て、帰路につく。
長い時間を遊んだわけでもないけれど、それでも確かな充足感を胸に別れようとして……
……不意に、あなたの耳元から笑い声が聞こえ始める。

くすくす。くすくす。くすくす。くすくす。

それは、葦乃と同質の声。再び聞き慣れ始めたそれと同じ……しかし、どこか昏いものを感じさせる異質な笑い声。
この声の持ち主が葦乃であるはずがない。なぜなら、彼女は今あなたの目の前に居るのだから。

……視界の中。葦乃の影がゆらりと蠢き
ぐしゃり
水っぽい音を残し、影の輪郭がぐずぐずに溶け落ちていく。
葦乃に異変は見られない。ただ、その影だけが崩れ落ち
―――地面に、真っ赤な血をばらまいた。

くすくす、くすくす、くすくす、くすくす
笑い声が、血だまりを微かに揺らしながらあなたにゆっくりと近づいてくる……
〈笑い〉で恐怖判定を行う。
蘇芳 累
おーう……
蘇芳 累
これは、違う。彼女の筈がない。
体調不良で奇妙なものが見えているだけだ。
こんな笑い声、ただの雑音だ。
〈我慢〉してやり過ごそうとする。
2D6>=6 (判定:〈我慢〉) (2D6>=6) > 12[6,6] > 12 > スペシャル(判定成功。【生命力】1点か【正気度】1点回復)
GM
!?
蘇芳 累
赤い色を、笑い声を、ただの背景だと思い込む。
こんなのただの【錯覚】だ。
あまりにも、奇妙なことが続いているから、俺の頭が、奇妙なことを作り出しているんだ。
かろうじて笑顔は崩さずに済んだ。
少し、緊張はしたかも知れないが。
暗い、昏い笑い声は徐々に徐々に、あなたの真正面から迫り
とうとう、生暖かい息が耳元を覆う……
蘇芳 累
唇を噛む。
こんなの、本当じゃない。
ありもしないものだ。
GM
つよい。出目も強いしきちんと耐えきって隠せてるのも強い
蘇芳 累
RPもダイス目次第さ……
常盤 葦乃
「―――累くん、大丈夫?」
「どしたの、ぼーっとして」
蘇芳 累
その声に驚いて息を呑んだ。
気がつけば、葦乃があなたの顔を覗き込んでいる。
血だまりの痕はどこにもなく、笑い声もいつのまにか消えていた。
蘇芳 累
「あ、うん、また少し目眩がして」
「大丈夫だよ」
常盤 葦乃
「……そっか。やっぱちょっと疲れちゃった?」
その言葉を、信じているのかいないのか。少し、困ったように眉を下げて笑う。
蘇芳 累
「平気平気。昼飯を雑に済ませたからかな、お腹が空きすぎてんだよ、きっと」
鼓動が少し早いのはどうしようもないが、これは……きっと葦乃といるからだ。
蘇芳 累
錯覚錯覚!!
常盤 葦乃
「あ、こら。ちゃんとお昼ごはん食べてくるように言ったのに」
もう、と少し頬を膨らませて、―――どこか真剣な面持ちで、まっすぐにあなたの目を見つめた。
「ねえ、累くん」
蘇芳 累
「……うん?」
半分上の空で返事をする。
常盤 葦乃
「―――キツいならね、ここで止めたっていいんだよ?」
何を、とは明確にしないまま、葦乃はあいまいに笑った。
蘇芳 累
「……え?」
どういう、意味だろう。
「……なに、を?」
常盤 葦乃
「無理してるでしょ、色々。頑張れるのは累くんのいい所だけど、最近様子がおかしいし」
蘇芳 累
「大丈夫……平気」
「俺は、大丈夫、だから」
「送っていくよ。今日は、ちゃんと」
今までの異変に、彼女が関わっているかも知れないことが、浮き彫りになりつつある。
何かが起きているのは、葦乃にではなく、自分に、なのかもしれない……
それでも、目の前の女性を心配させないように、精一杯笑う。
常盤 葦乃
「そっか」
やっぱり、葦乃は眉を下げた笑みを浮かべて。
「累くんがそうするなら、私もそれに付き合うよ。でも、あんまり抱え込みすぎないでね?」
そうして放たれる言葉はいつもの、寄り添うような優しいものだ。
蘇芳 累
「……うん」
では、彼女を送ってゆこう。
にしかぜ
ふーむ
なるほどなー
蘇芳 累
おー、なんか意味ありげな反応ー
にしかぜ
ふふふ、いえいえ
GM
ふふふ……(意味深な笑み)


4サイクル目

GM
折り返し地点を過ぎまして、後半戦。何をしましょうか?
蘇芳 累
そうだな、さすがに自分の【変調】が気になってきたし、調べようかな。
この変調が、何かの病気の影響などではないか。
〈生物学〉を使って調べたい。
GM
いいですね! では、判定をどうぞー!
蘇芳 累
あと、シーン表も振りますね。
GM
お、シーン表もどうぞ!
蘇芳 累
2D6>=5 (判定:〈生物学〉) (2D6>=5) > 6[3,3] > 6 > 成功
GM
出目もお見事
HJST 本当は怖い現代日本シーン表(3) > ぴちょん。ぴちょん。ぴちょん。どこからか、水滴が落ちるような音が聞こえてくる。
蘇芳 累
えっ、水漏れ? パッキンの劣化?
にしかぜ
やはり水道のパッキンが……
GM
とうとうパッキンの恐怖が……
ではでは、【変調】の秘密を開示!
蘇芳 累
はい!

【変調】
葦乃が帰ってきてから時たま訪れる変調。
耳鳴りが止まらず、視界がブレる。
【変調の秘密】
ショック:PC
 ひどく頭が痛み、胸の内を掻きむしられるような郷愁の念が溢れ出す。
これも葦乃が現れたせいなのだろうか。

耳鳴りが響くと何故か、酷く死にたい気持ちになる―――

ブレる視界の中、小指に結びついた赤い糸の先が分かれ、葦乃の指先に絡みついた。
〈物音〉で恐怖判定を行う。
GM
水道のパッキン劣化による水道料金のうなぎ上りィ!
蘇芳 累
いやだそんなリアルの恐怖。
蘇芳 累
ふーむ。
〈我慢〉強さには自信があるぞ。
折角葦乃に再会できたのに、どうして死ななきゃならないんだ。
GM
ふふふ。それもそう
蘇芳 累
2D6>=6 (判定:〈我慢〉) (2D6>=6) > 9[4,5] > 9 > 成功
GM
お見事! 出目も良い
蘇芳 累
よしよし、楽勝!
GM
ショックの指定にPCがありますので、ショック処理として正気度1点減らしてくださいな!
蘇芳 累
余裕余裕
[ 蘇芳 累] 正気度 : 7 → 6
GM
ありがとうございます!

蘇芳 累
葦乃の指先に、ってことは、また会ってるって事かな。
GM
会ってても良いし、会ってないのになぜか感じ取ってもいいです
蘇芳 累
じゃあ、一人で調べていて、そんな不可解なものを感じてしまった上、探しても探しても原因不明の水漏れの音が聞こえるので、逃げるように家から出た。
GM
ただでさえ色々不穏なのにこんなことが重なったらそうもなる
蘇芳 累
さすがに連日っていうのは、迷惑だろうか。迷惑だろうな。
そう思いながらも、指はコールボタンを押してしまう。
そろそろ彼女のお父さんに怒られそう。
GM
大丈夫、娘がべったりなのがちょっと気に食わないけど娘を一人にしておくよりはいいという弱みを握っているから
蘇芳 累
よしよし。いけるいける。
常盤 葦乃
「もしもーし?」
いつも通り、数コール以内には電話が取られる。
蘇芳 累
波のように訪れる頭痛と耳鳴りを意識から追い出す。
「今日ヒマ? 遊び行こう」
夏休みなのに勉強しなくて良いのか、なんて訊いてはいけない。
常盤 葦乃
ちなみに葦乃の方は死亡扱いになってたあれこれの手続きでゴタついてて学校への編入は当分先になりそうらしい
時の流れ
にしかぜ
こちらはちゃんと宿題したというのに!
蘇芳 累
えらーい
にしかぜ
真面目さについては、超がつくほどの義姉がいましてね……
蘇芳 累
なるほど……
GM
あちらは失踪から1年程度だったので、夏休みの宿題+追加の課題で復帰できたんですよねー
にしかぜ
こちらは元々の年の差がそれほどでも無かったので……
なお頭の中身の差は……
蘇芳 累
ほんと大変だなぁ……!
ごめんよねーさん。PLが年の差やりたいっておもったせいで。
GM
へーきへーき。十数年差が開いたペアもあったので……!
蘇芳 累
おおー。それもなかなか楽しそうだな。

常盤 葦乃
「いいよー、どうせ最近はヒマだし」
蘇芳 累
「よし、じゃあ……」
隣町の遊園地を指定しよう。
「時間的にあんま遊べないかもだけど、付き合ってくれる?」
常盤 葦乃
「おっとぉ、まさかの遊園地!」
何が楽しいのかきゃらきゃらと笑い声をあげて。
「そんなカジュアルに行くのは初めてかもなー。いいよ!」
蘇芳 累
「入場料は俺が奢ります!!」
常盤 葦乃
「えーマジ? 良いなら遠慮なく奢られちゃうよ?」
蘇芳 累
友人もあまり居ないので、撮影の遠征費一回分位を当てれば何とかなるのだ。
常盤 葦乃
その代わりに内部での飲食とか小物とかお土産とかはほどほどに自分が出すかー、なんて内心で算段を立てている。
蘇芳 累
「じゃ、駅で待ち合わせで」
常盤 葦乃
「オッケー! ちょっとドキドキしちゃうね、こういうの」
蘇芳 累
では、例によって30分前から待ってるね。
薬局に寄って頭痛薬は買っておこう。
病院に行かなければならない気もするが、この時間が惜しい。
常盤 葦乃
やっぱり、凡そ十分前くらいで到着します。
蘇芳 累
その姿を見て、涙が出るほど安心する。
小指を見てみるけど、糸はある?
常盤 葦乃
しっかり繋がっています
蘇芳 累
・葦乃の指に糸が出現しているということかな?
・それは累とつながっている?
常盤 葦乃
そうですね、累さんから伸びる糸が葦乃の小指に繋がっています。
GM
ただし、ちょっと注釈として
累さんから伸びる糸は現在二又に分かれている状態です。
もう片方の糸の行先は依然として見えません。
蘇芳 累
なるほどなー? つながっちゃいけないものに繋がってる感。
では、その糸が何なのかも深く考えず、ほっとする。
「ねえ、その糸」
と話を振ってみる。
今まで見える人はいなかったが、もしかして、つながっている葦乃なら。
いや、きっと彼女なら。
常盤 葦乃
「え?」
言われて、自分の服装を気にしたように見回す。
「やだもう、どっかほつれてたりする?」
……残念ながら、葦乃にもその糸が見えている様子はない。
蘇芳 累
その様子を見て、少し落胆。
「いや……見間違いかな」
「なんでもないよ、大丈夫……」
大丈夫。何しろ俺と葦乃はつながっている。
蘇芳 累
わぁい、やったぁー
常盤 葦乃
ふふふ。繋がりました。やったね!
常盤 葦乃
「えー、気になるなあ。大丈夫ならいーけど」
ぽすぽすとごみを落とすように自分の服をはたく
蘇芳 累
「さ、行こう。時間あまりないしさ」
常盤 葦乃
「ん、それもそだね。おーし! せっかくだから楽しさぎゅっと短時間に詰め込んじゃうか!」
蘇芳 累
「おー」

蘇芳 累
小規模な遊園地に到着したら、短い時間を惜しんで次々と乗り物に乗る。
あれもこれもと、なかば葦乃を引っ張り回すように。
常盤 葦乃
忙しなくアトラクションを巡っていく旅路にも大いにはしゃぎ、楽しんでいる様子だ。
途中で逆に売店に引っ張り返して、二人お揃いのぬいぐるみを押し付けたりしている。
蘇芳 累
射的にジェットコースターに、メリーゴーランドにゴーカートに……少しチープなアトラクションを渡っていく。
射的の賞品に謎の包帯巻いたアライグマを見つけて、首をかしげたりしつつ。
何だろう、あんなアニメあったかなぁ。
アライグマ……か?
DEBUT
GM
GMがデビューしちゃった(使用立ち絵が包帯装備のアライグマのようなナニカ)
遊園地のご当地謎マスコットかもしれない
蘇芳 累
随分ホラーなマスコットだな。
にしかぜ
この遊園地は神プロデュース
GM
文字通り、神(が)プロデュースになっちゃう!

蘇芳 累
もらった縫いぐるみは大事に鞄に入れて持ち運ぶよ。
「まだ行ってないのはお化け屋敷か……」
ちらっと葦乃を見る。
行ったら喜ぶかなぁ。
蘇芳 累
中の人別にホラー好きじゃないのに、最近ホラーネタ多いな。
GM
あるある。私も別にホラー好きじゃないのにこうしてホラーシステムのシナリオ回してるし
常盤 葦乃
短時間ではしゃぎにはしゃいで、上がった体温を冷ますように手で自分を扇いでいる。
蘇芳 累
その指先に揺れる赤い糸を目を細めて見つめる。
赤い糸ってかっこぶつり、だったんだな。
いや、触れないし人にも見えないからぶつりじゃないな……なんて下らないことを考えつつ。
常盤 葦乃
「ふぃー、いやー暑いねえ。どうする、一発納涼行っちゃう?」
お化け屋敷の方を見てたのを察したのか、ガッと肩を組んでお化け屋敷の方を指さします
蘇芳 累
「……お、おうっ」
「全然大丈夫だからな? 大丈夫だから」
そうそう、こんな子供だましの遊園地にあるホラーハウスなんて、恐れるに足りない。
常盤 葦乃
「おっけーおっけー、それじゃあここは頼れる累くんを盾に行ってみよっか!」
蘇芳 累
「まかせとけっ!」

蘇芳 累
…………
【盾】にはなれたらしい。怖すぎて何も言えない叫べない状態で、出てきた。
GM
フラグだったか……
蘇芳 累
そりゃいきなり平気になったりしませんよねぇ?
GM
そりゃそう!!!
蘇芳 累
カッチカチで前しか見ていない状態で無言で歩いてた……
常盤 葦乃
隣できゃーきゃー悲鳴を上げて腕を掴んでいた。
結構本当に怖がっていたように見えるのだが……
出てきたときには例によってにっこり笑顔を浮かべている。
蘇芳 累
腕にくっついていたなんて、何より嬉しい状況の筈なのだが……
正直、混乱しすぎていてまともに覚えていない。
蘇芳 累
おかしいなぁ、もっとかっこいいとことか頼れるところ見せるつもりだったのになぁ。
蘇芳 累
「たいしたことなかったな!!」
例によって、強がり丸見えの一言。
常盤 葦乃
「えー、私結構怖かったけどな~?」
にやにや笑って肘でつつく
蘇芳 累
「……まあ、少しは」
「……あのさ、葦乃って、なんか怖い物あるの?」
常盤 葦乃
「えー? 普通に色々あるよそりゃ!」
蘇芳 累
ほんとかなぁ、と思った。
「例えば?」
常盤 葦乃
「蜂とか苦手だし、高いとこも……乗り物に乗ってるなら平気だけど、生身ならやっぱこわいかなー」
だからバンジーとか見てるだけでムリムリ、なんて言ってる。
蘇芳 累
「蜂か……そういえば前に、刺されそうになったことあったな……」
助けて貰ったような気がする。
うかつに手を出して蜂を怒らせそうになった時、動かないように、と警告して貰ったのだ。
そんな想い出を話して、「だから、葦乃って何でも知ってるし、強いんだなって思ってた」
「生身で高いところ……って、そんな機会、それこそバンジーでもないと……」
「バンジーしなければ全然平気じゃない?」
常盤 葦乃
「バレた?」
てへっとわざとらしく舌を出す
蘇芳 累
もし、たかいばしょから、だれかにつきおとされたなら。
それは、こわいんじゃないかな?
頭の中で誰かが囁いた気がした。
常盤 葦乃
大丈夫、それはもう誰だって怖い
蘇芳 累
そうね。
にしかぜ
それで笑っていたら、そいつが黒幕

蘇芳 累
「あ、そろそろアトラクション終了だ」
そんな内心を誤魔化すように時計を見る。
「なんか食べて帰ろうか?」
常盤 葦乃
「いいね! 今日はいっぱい楽しませてもらったし、今度は私が奢っちゃうぞ~」
「何が食べたい?」
蘇芳 累
「ステーキ!!」
「うそうそ、そこのファミレスでいいよ」
あんまりお金使うと旅費なくなっちゃうから、控えめなもん頼むよw
常盤 葦乃
「あんまり無邪気に言うもんだから一瞬信じかけちゃったじゃん!」
蘇芳 累
「ダマされたー」
揶揄うように笑う。
常盤 葦乃
「ダマしたな~?」
けらけらと笑いながら指を指す
蘇芳 累
その指先に揺れる、運命の赤い糸を眩しそうに見つめる。
大丈夫。もう、大丈夫だ。
俺たちは繋がっているんだから。
蘇芳 累
こいつの口癖「大丈夫」だな。
GM
不安があるからこそ口癖になってるタイプっぽくてアシ姉は心配


4サイクル目/マスターシーン

あなたがどのような想いを抱えようと、どのようにして今を信じようと、それはお構いなしにやってくる。
―――『    』
耳元に走るノイズ。ブレる視界。絞るような頭痛。
しかし、何やら様子がおかしい。今回は……一度だけでは、終わってくれない。
―――『    』
―――『ル ク 』
―――『  クン』
―――『ルイクン』
聞こえる。聞こえる。―――聞こえる。
自分を呼ぶ声が。
必死に、血を吐く様に、何かを語りかけてくるような決死の言葉が。
あなたの脳を無遠慮に掻き乱し、揺さぶっていく。
頭骨をガリガリと内側から削られて行くような凄惨な痛みの中、声は何度でもあなたを呼びかける。
―――『ルイクン』
―――『ルイクン』「る…く…!」
―――『ルイクン』「るいくん!」
―――『「るイくン!』」
……声が二重に響いた、その瞬間。
先ほどまでの痛みが、嘘のように引いて行くのを感じる。
常盤 葦乃
「累くん! ……累くん、大丈夫?」
気がつけば、葦乃が心配そうにあなたの頬に手を当てて顔を覗き込んでいる。
先ほどの声が引いたのはこの手のおかげなのか、それとも―――
何を信じていいのかもあやふやな現実に、あなたの正気は削り取られて行く。
〈混沌〉で恐怖判定を行う。
蘇芳 累
「……え、あ……」
これもきっと体調不良のせい、だ……
精神の不調は体に響き、体の不調は精神に響く。
最初にどちらが起こったのかは分からないけれど、
頭痛が幻覚を引き起こし、心の疲労がめまいを起こしている。
こういった症状を、自分が知りうる病の知識と照らし合わせる。
〈生物学〉で対抗します。
GM
了解しました! では、判定をどうぞ!
蘇芳 累
2D6>=9 (判定:〈生物学〉) (2D6>=9) > 4[1,3] > 4 > 失敗
うーん、どうしよっかなー
GM
出目が……!
蘇芳 累
このまま流そう。
GM
了解しました。では、一枚どうぞ!
にしかぜ
不意に遅いくる怪異系の判定は重たいなぁ
GM
【盲目】。痛いのが来た
狂気:【盲目】
トリガー:自分が恐怖判定を行う。
あなたの心は、これ以上怖いものを見るのを拒絶している。
自分が新たに【狂気】を公開するまで、調査判定と命中判定にマイナス2の修正がつく。
蘇芳 累
【盲目】か。
にしかぜ
ううむ、【盲目】来てしまったか
蘇芳 累
場合によっては【錯覚】の出番だなぁ。
GM
ですねえ。一応、あと1サイクルはあるし!
蘇芳 累
今はまだ良いかな……
では、耳を塞いで目を見開いて首を振る。
「こんなの幻聴だ、こんなのない」
遠くから聞こえていた声を頭から追い出そうとわめく。
自分が発する音で、幻聴をかき消そうとするように。
葦乃はここにいる。
だから大丈夫。
あの声は、ただの幻。
幻なんだから。
目の前の葦乃の手に縋るように、強く握りしめる。
長いこと荒く息をついて、熱に浮かされたようにあえぐ。
「ここに、いてくれよ……」
常盤 葦乃
「……うん。大丈夫だよ、累くん。私は、ちゃんとここにいるから」
握りしめられた手を二人の胸の前にまでもってきて、しっかりと視線を合わせる。
蘇芳 累
怯えた目で、その目を見つめる。
さきほどその手に触れられて痛みが消えたのだ。
彼女なら、彼女がいれば大丈夫。
隣に、いられれば。
常盤 葦乃
「そんなに怖がらないでよ、もう。ほら、アシ姉はつよいんだからね、二回目はそうそうないって」
蘇芳 累
「うん、うん、そうだね。そうだよ……」
「大丈夫……」
―――微かに疼く頭の痛みが、もう猶予がないと告げている。
蘇芳 累
予想立てつつツムツムしてるけど、予想当たってるかなぁー。
常盤 葦乃
ふふふ、予想どうかなあ~


5サイクル目

GM
泣いても笑っても最後のサイクル!
何をしましょうか
蘇芳 累
そうすると、【裏山】の調査しかないね。
〈カメラ〉持って撮影しに行く?
子供の立ち入りは禁止って事は、高校生もやっぱ駄目かな。
常盤 葦乃
行っちゃう?
どうせ小さいころに無視してたし今更今更!(悪い誘い)
蘇芳 累
まあ、気になるしー。
行っちゃおうかな!!
常盤 葦乃
行っちゃえ行っちゃえ!
にしかぜ
悪い子たちだ!
蘇芳 累
シーン表も振ります!
GM
どうぞ!
HJST 本当は怖い現代日本シーン表(7) > 誰だろう? ずっと視線を感じる。振り向いて見ても、そこにあるのは、いつも通りの光景なのだが……
にしかぜ
ふさわしいシーン表が!
蘇芳 累
2D6>=5 (判定:〈カメラ〉) (2D6>=5) > 9[4,5] > 9 > 成功
撮影で失敗なんかしないよ!
蘇芳 累
このタイミングで裏山ってー、危ないんじゃないかって気がするねー。

蘇芳 累
では、一緒に撮影に行こうかな。
昔遊びに行った場所を懐かしむために。
GM
お見事! ではでは、撮った写真の中に、何かを積み上げていたような跡が写る……

【裏山】
 近隣住民からは「お山」とだけ呼ばれる名もなき裏山。
稀に野生動物が出没し、過去に被害が出た実例があるために基本的に子供の立ち入りは禁止されている。
しかし、基本的に人が寄り付かないため一部の子供たちにとっては秘密の遊び場と化しているようだ。
【裏山の秘密】
ショック:なし
 かつて裏山の中には縁結びの神様を祀る祠があったらしい。
裏山の中で死んだ者は神の一員として迎えられ、良縁を紡ぐ土地神として家族を守るのだと伝えられていた。
しかし、はるか昔に祠を管理していた家系が絶えたために今では祠は撤去され、裏山は『神様の土地』として立ち入ることは忌避されている。

同時に、「人食いの鬼」の伝承も伝わっており、子どもは特に鬼に魅入られやすいとされ、伝承の薄れた今でも裏山への立ち入り禁止をどの家庭でも子供に伝える風習が残っている。
蘇芳 累
あーあー
鬼切丸じみてきたぞ。
オカルトてんこ盛りすぎて、自分たちが当事者でなければ最高に嬉しいのだが。

GM
……そして。
心当たりはすべて調べて見たものの、肝心かなめの『何が起こっているのか』の情報はない。
……君は、当然の疑問に改めて、向き合わなければならなくなった。
【赤い糸】を除いた全ての秘密が開示されたため、【常盤葦乃の二つ目の秘密】を調べることができるようになりました。
蘇芳 累
ふむふむ
にしかぜ
ついに来たか……

【常盤 葦乃 2】
調べても調べても疑念は深まるばかり。
お前は一体、何なんだ?

GM
ちなみにですが、このHOは5サイクル目の後のマスターシーンで調べるかどうかを決定するイベントが起こりますので手番のことは考えなくて大丈夫です!
蘇芳 累
はーい
GM
そう、このHOを出すまではしておきたかった
にしかぜ
フームーン……

蘇芳 累
写真で気になった奇妙な石積みを調べていたら、おかしな情報に行き当たってしまった。
その写真をにらみつけながら、考える。
一体、自分と……葦乃に。何が起こっているのか。
葦乃は、死んだ。何故かそう思う。
そうしたら、葦乃は神になったことになる?
それなら、それで良いことじゃないのか、帰ってきてくれたのなら。
そう思うとき、誰かの視線を感じた。
これが、果てしなく続く糸の先にいる『誰か』のものなのだと、何故か確信できた。

人食いの鬼……。

いや、関係ない。
俺たちは『あの山へは行かなかった』。
蘇芳 累
GM。葦乃が行方不明になったのは、山で、なんでしょうか。
GM
その辺りのことは誰にも分かっておりません。
最後に目撃されたのはホワイトデー前日に買い物帰りの累さんに声をかけた所、ですが……
蘇芳 累
うーん、じゃあ、わからないんだなぁ。
GM
痕跡を一切残さず消え失せ、目撃したであろう累さんも記憶が曖昧ですからねえ。
蘇芳 累
累の主観では『行っていないことになっている』んだな。
蘇芳 累
そう、俺たちには関係のないこと。
ただの、ちょっと刺激的な与太話。
そう思いながらも、葦乃に例の写真を見せて、「こんなネタがあったんだよ」って話そう。
そう、関係などあるはずがない。
常盤 葦乃
「あー……そういやあったあった! お母さんがよく『悪い子にしてたら鬼が食べに来ちゃうぞ』みたいな脅し方してたっけなー」
「てかこの山、そんな曰くあったんだ」
蘇芳 累
「うん……地元にも知らないスポットが、いっぱいあるものなんだね……」
「よく遊びに行っていた場所にこんな話があったなんて、知らなかったよ」
言いながらも、彼女の指先に揺れる赤い糸を見つめている。
常盤 葦乃
「ねー、神隠しの件と言い……なんか色々もったいないことしちゃってたのかも!」
蘇芳 累
「そうだね。海外に行く前に、地元を調べ尽くさないと」
にしかぜ
オカルト好きの視点!
常盤 葦乃
神隠しの実例とか垂涎もの!
蘇芳 累
当事者でなければナァー!
蘇芳 累
記憶のままの、彼女。
彼女は、人のままで帰ってきたのだろうか。
神となって?
それとも
抱いてはいけない疑問を、頭の奥に押し込める。
今、俺は何を考えていた?
彼女が『彼女ではないかも知れない』なんて……
「葦乃……本当に何も、思い出せない?」
蘇芳 累
この返答のとこで終わってもよろしいですよ。
GM
お。……そうだなあ、流れ的にちょうどいいので、【錯覚】の使用とか大丈夫ならばこのままマスターシーンの選択肢の提示にまで行ってもいいですかね?
蘇芳 累
はーい
【錯覚】は使用タイミングが狂気取得時だから、また次回まで眠らせておこう……
GM
ありがとうございますー! ではではメインの方失礼しまして
蘇芳 累
これエリクサーするのでは。
考えてみれば、おっかない【盲目】の発動タイミングが恐怖判定時なので、先に発動しちゃうのでした。使っておけば良かった……

5サイクル目/マスターシーン

GM
その言葉を受けて、葦乃は少し困ったように笑って……
あなたへとまっすぐに視線を投げかける。
常盤 葦乃
「うん、何も思い出せない……って言っても、しょーじき疑わしいのかな、これ」
あはは、と頬を掻いて、言葉を続ける。
「でもさ、累くんが信じようとしてくれてるのは伝わってるよ。すっごい嬉しいけど……それでもやっぱり、こーして疑いがあるままってのは嫌だからさ」
「仲良しのままで居たいからこそ、はっきりさせよう」

「ねえ、累くん」

「累くんは―――私が『常盤葦乃』だって言ったら、信じてくれる?」

GM
返答の前に注意事項です。
ここから先の回答はルート分岐に直接的にかかわります。
目の前の『葦乃』の正体に踏み込むか、踏み込まないか。
彼女を『葦乃』だと信じることを決めるのか、それとも疑念を率直に告げるのか。
それによって、ルートが大きく分岐します。
累さん、あなたは、どうしますか? どうしたいですか?
おしまい
GM
という感じですね!
時間もいいところですし今回はここで切りましょっか
蘇芳 累
これは両方気になるなぁー。
『どっちが正解か』というより、何を信じたいか、だなぁ、これは。
GM
次回までにどうするかを決めてもらえれば~
蘇芳 累
了解でーす。大体答えは決まってるけど。
GM
ですね。この際はっきり申しておきますと
このシナリオに正解はありません。PCさんとPLさんのしたいようにするのが一番、と言った感じです。
正解はない代わりに、間違いもまたありません。
蘇芳 累
これはね、中の人としては正体探りたいなって思うけど……
オカルト大好きな累としては……
GM
ふふふふふ
調べてもいいし、調べなくてもいい。
次回どういう選択になるかな~。わくわくです

GM
なんどか言ってるけどしかし累くんかわいいな……
ちょっと危ういのもほっとけない
蘇芳 累
おかしいなー、切れ長目のイケメンになったはずなのに。
ぜんっぜんクールじゃなくなっちゃった。
GM
もともと笑顔がかわいかったので片鱗はあった……
常盤 葦乃
おねーさんに引きずられちゃったかな?
蘇芳 累
ダイス様が弟でいろって言ってる。
最後ぐらいかっこよく決めたいな!!
お姉ちゃん可愛い。
常盤 葦乃
えへん。そりゃもー愛嬌たっぷりのお姉さんだからね!
GM
実際オーダーメイドで作ってるので気に入っていただけるのはめちゃくちゃ嬉しい
蘇芳 累
かわいいよ!!
GM
やったーー!!! ありがとうございます!!
女神になれてるなら嬉しい
蘇芳 累
いっしょにいきたいなぁ。
漢字がどれになるかは来週……
GM
ふふふ。どう選択をするのかにも関わりそうなとこだ
蘇芳 累
ほんとねー、真相気になるよ!
GM
何が起きてるんでしょうね~
でも一番大事なのは今のこの状況で累さんがどうしたいのか、なのだ!
蘇芳 累
中の人はうっわぁ裏知りてぇー! ってなってるけど、累としてはね……
葦乃が笑顔でいてくれるなら、それでいいんだよ。
GM
ふふふふふふふ
裏どうなってるんでしょうねえ~
蘇芳 累
ここで来週なんて殺生だなぁw
GM
でもこの選択突きつけるだけ突きつけて時間がない状況で迫るのもね、あれなのでね……


裏事情予想

コメント
第二回終了時点でこれをGMにぶん投げた。
考えるの楽しい。




累の気持ちは決まってるけど、中の人はぐねぐね考えたいので、思いつくままに色々書き出してみました。


【葦乃とは】
・葦乃は人間ではなくなっている可能性が高いだろうか。
・鬼にとらわれた葦乃が(自覚のあるなしは不明だが)引き込みに来た
・神の一員となった葦乃が鬼を抑えている?
・どちらも、の可能性もなくはないが。


【鬼と神】
・祭られなくなった神が鬼となっている?(つながりのある者を引き寄せもぐもぐしてる)
・神が不在になったことでおさえられていた鬼が好き勝手やってる?


【葦乃の死】
・鬼に喰われた説が有力だが、累の身代わりだった可能性もある。
・死亡した場所がはっきりしない、というのが気になるところ。普通に考えれば、『裏山で』となるわけだが。(単に攻略順の都合かも?)
・だとすると二人で裏山へ行った理由は? 『二人とも捕まった』が、『なんらかの理由で葦乃だけが死んでしまい、累は逃がされた』のではないのか?
・祭られず鬼となった神が『縁結び』をしているのかも知れない。結果はお察し。鬼の愛し方は愛する者の屍肉を食むことだ……


【糸とは】
・そのまま【絆】と考えると、先の見えない先に本物の葦乃がおり、隣の葦乃は新たに発生した絆に繋がれた別人またはコピーであることになるかもしれない。
・生命力を吸い上げる呪いのなにか、とした場合は、葦乃と出逢うことで【何者かに捕まった】ことになる。時折現れる葦乃の姿をしたなにかは、葦乃を使って累をも喰らうつもりなのかも知れない。
・不吉なものとして見える何かは、実はそう見えるだけで、【都合の良い幸せに囚われた累】への必死の呼びかけなのかも知れない。(お守りが弾けてるからそれはないかも? お守りが黒塗りだったのは気になるが……)


【お守り】
・黒塗りのお守りであり、初日の禍の身代わりとなったらしい。
・両親はもしかすると、累に『こういったことがいずれ起こる』ことを予見していたのかも知れない。
・お守りの中から何かが飛び出して禍をもたらしている可能性は……さすがにないだろうなぁ。


【謎の耳鳴り、目眩、頭痛】
・異変が起きる時必ずそれらはセットになっている。累に何者かが働きかけているようにも思える。
・それが起きる時、「死にたい」という気持ちになることから、碌でもないものであるのは確かだ。
・その痛みは、「葦乃」か、「糸の向こうの何者か」によって抑えられた可能性がある。


【「やめてもいい」とは】
・累が様々な呪いのような禍を受けることで、何かが起こるようだ。
・それはおそらく葦乃に関わりのあること。彼女の復活くらいしか思い浮かばないが、色々な理由からそれは疑問である。
・それにしてもどうやって『やめれば』いいのだろう。葦乃と会うのをやめればいいのか?


【想定1】
今居る葦乃は人間の葦乃。時を超えてきた。
あれこれに説明がつかないからそれはないね!


【想定2】
今居る葦乃はいわばチョウチンアンコウの疑似餌
魅入られて鬼に食べられておしまい。
 糸により鬼にたぐり寄せられている説。それは葦乃に途中で糸がついた理由に乏しい気がするが……。


【想定3】
今居る葦乃は、鬼に狙われた蘇芳をどうやってか助けに来た
 糸により鬼にたぐり寄せられている説2。葦乃が身代わりになろうとしている?
 葦乃に糸が絡みついたのは、ターゲットが増えたまたは移行しようとしている。


【想定4】
今居る葦乃は死して神の一員になるはずだったが、祭られず鬼となった葦乃。彼方の者が人の葦乃。糸が鬼葦乃にうつることで完全に『捕まってしまう』
 呼びかけの必死さからこう考えられなくもないのだが、『今いる葦乃』に悪意を感じられない。
※鬼葦乃に悪意なく本気で愛されることで人間である累にとって害になっている可能性もあるが。
※っていうかこの説アシ姉さらっと分裂しているんですがそれは。

インセイン『遺産』 8

「研究の邪魔なり。雑音なり。邪念なり。……疾く、往ね」

インセイン 赤い糸 蘇芳&常盤 1

「うん。実は俺ものすごく興味ある。覚えてること全部教えて欲しい」
「お、面白がられてる……!?」

インセイン『遺産』 5

「大変、こんな時間。急いで帰らきゃ……」



【マルチジャンル・ホラーRPG インセイン】
本作は「河嶋陶一朗」「冒険企画局」「新紀元社」が権利を有する『マルチジャンル・ホラーRPG インセイン』の二次創作物です。