突発フリートークのお時間です。

これはテキストセッションの模様を録画して見やすく加工したものです。(一部録画失敗したため再現部分もあり・KPC視点については後付け)

当然このシナリオについてのネタバレが含まれます!

『対の棲みか』は全3話。そのうちの3話目だけ。しかも第一回目は録画してなかったので、いきなり途中から始まってます。

元になったリプレイはこちら。


その上牧志&佐倉のシリーズは前提条件多すぎて、とてもじゃないけど途中から見て楽しめる物じゃないです。
それでも作った理由……

顔芸残したい!

今回の動画の動機はこれです。
あとはBGMに確たるテーマがあったからかな……

立ち絵で芸するの好きなんですよ。
あと、単純に描写の文章削れるから。時短になるしね。
(対多数のGMの時なんかはそんな余裕ないんだけど)

しかし、それはログには全く残りません。
「馬鹿野郎」(敵に怒りながら)
「馬鹿野郎」(友人に対して笑いながら)
「馬鹿野郎」(呆れて物も言えないけどそれだけやっと言った)
「馬鹿野郎」(照れ隠し)
「馬鹿野郎」(辛い気持ちがはみでた)
「馬鹿野郎」(混乱してこれしか言葉が出ない)

みたいなの全部ただの馬鹿野郎になっちゃって、細かいニュアンス伝わらないんですよね!
特に佐倉は素直じゃないキャラなので、言葉だけだと伝わらない感情が多すぎるのです。

また、この『対の棲みか』ではPC、KPCともに感情が大きく動く話なので、絶対立ち絵情報あった方がいいやつなんですよ。

それで、前々から「なんとか立ち絵情報残せないかなぁ!」と思っていたので、実験的にセッションの様子を録画して動画化してみることにしました。
思いついたのが第三話始まってからだったので、こんな半端なことになっちゃってるんですよね。
まあ実験だしいっかぁ、ということで。

結果。

まあ、いい感じにはできたんですけど、正直いつもの『月が見ている』を作るのと大して手間変わらないくせに映えないから、多分もうやらないです。大変なんだもん。
音声付けたらもう少し見栄えするかもだけど、このシリーズ諸事情で動画化難しいしね……

このシリーズ牧志君の数奇な運命が起点になっていて、それが本編中の重要な要素として何度も話題に上がるんですが、その最初の事件がログや動画にできないヤツなので、まあしょうがないよね! そもそもが真・女神転生から始まっているとかいう超ピーキーな話だし。

つまり、ココフォリアのログで、ラベルだけでもいいから立ち絵差分情報残るようにならないかなぁ……! ということなのでした。
多分権利上面倒だから実装されないんだろうな……

ついでにこのシナリオについて。

対の棲みかは、KPCが実探索を行い、PCは現地に行かず電話などでサポートをするという変わり種の三部作です。

PCは現地に行かない、という性質上、回し方によってはだいぶ差が出そうなシナリオです。
第三話はおそらく、PCが『壊れて行くさま』を楽しむ話だと思われます。風景描写やPC本人の描写に力を入れないとわりとあっさり終わっちゃうお話です。

第三話開始時点ではドリームランドの知識は全然なくて、シナリオにも「ルルブはなくてもまあいいけど、あった方がいいよ……」程度の記述だったし、ドリームランドのルールブック結構お高かったので、なくても何とかなるかなー、と思ったのですが。
第一回目終わった時点でやべぇと思いました。これ私の中にイメージなさ過ぎてペラッペラな話になるわ!!
慌てて『遙かなるカダスを求めて』あたりのドリームランド出てくる小説読み始め、「時間がないからもっと求める情報サクッと頭に入るヤツが欲しいな!」と思ってコミック版を買い、「ええい埒があかん!」と最終的に『ラヴクラフトの幻夢境』買ってきましたね。
最初から買っとけって話だけど、小説読んでなかったら、猫が助けに来るシーンと宇宙で無数の手になで回されるシーンはなかったです。
このシナリオやるならドリームランド知識は絶対! あった方がいいですね。

PCの描写については、牧志君の中の人は壊れる描写を喜んでやってくれるだろうしまあ問題はないと思ったんですが、折角だからもうちょっとPCのシーン増やしたいなぁと思って『投げっぱなシーン』をぶっ込みました。【遠い記憶】シリーズがそうです。
KPにもそのシーンが一体誰の記憶で何を意味するのか分からないという、恐ろしいものです。誰かが亡くなった? 誰が? さあ?
一応、不要と思われるシーンはただの夢だったことにしていい、とはお伝えしてありました。

00:06:20 【記憶】青  海ね。波照間さんっぽいかも?
00:25:10 【記憶】店  穏やかな店で一生懸命集中してて友人もいる。牧志っぽい?
00:40:35 【記憶】猫  猫飼ってたらしいし、あわよくば助っ人に猫出したい
00:59:20 【記憶】本  牧志君図書館持ってるしなんかエピソードでないかな
01:22:44 【記憶】バス 折角だからこんな事も思い出してもらおうかな
01:24:26 【記憶】雨  誰か亡くなったらしい
01:44:55 【記憶】星空 星見えてるし、思い出すんじゃない?
01:55:35 【記憶】夢  牧志君にとって大きな存在と邂逅して欲しい

くらいしか決まってなかったんだよ! 酷いよね。(一応ある程度の盛り上がり想定はしてたし、『雨』『夢』あたりは牧志のおじいちゃん意識してましたけど、勝手に殺すのも何だかな、なので明言はしてなかったです)
ただでさえ「牧志自身の部屋の視点」「佐倉との感覚共有」「牧志とつながってるもうひとりとの感覚共有」と複雑になりがちなのに、更に「牧志自身の記憶」とかいう視点(しかも中身決まってない)追加するなどという鬼の所業に対し、全てを綺麗に拾って、ちゃんと繋げて、まるで最初から全部決まっていたかのような美しい話に仕上げてくれた牧志の中の人には大感謝なんだよ!

佐倉はあんまり美術的な描写をしないし、素直に物事言わないので「佐倉視点」を入れることでKPにドリームランドの描写をさせ、佐倉の意味深行動の意味の説明をさせたりしています。
動画作るにあたり、これ入れちゃうと「セッションの空気の再現」からはかけ離れる気はしましたけど、「まあどーせ卓参加者しか見ねーんだから好きに作るわ」って結論になったので、別途コピー部屋でぼそぼそ独り言を言って録画する感じになりました。まあ、情報量増えて分かりやすくなったんじゃないかな?

すごくいい感じのができたと思うけど……
たまにはこんな俺得全開動画もいいよなと思うけれども……
つらいからもう二度とやらない。
ログで差分情報拾えるようにならないかな……

おまけ BGMについて

割とBGMにははっきりとテーマを決めている方です。
今回の『対の棲みか』には大きくふたつの柱がありました。

「牧志と佐倉の絆と希望のシーン」には『DELTARUNE』のテーマ、もっと言うなら『Don’t Forget』(各回ラストで流れてる歌)でした。おおむねそんな話題の時は同モチーフの『夢と希望の平原』か『ほのかな光』が流れてます。
動画になってる第三話ではほとんど出番がなかったですが、第一話の『無謬の見』ではなんか上手くいきそうな感じになると『夢と希望の平原』が流れまくって、これがテーマね!! って主張してました。カッコいいよねこの曲!
また今回の話に『夢』とか『希望』とか『光』って字面がぴったりで意味深に見えるんだよな。で、後述の第二のテーマ曲群とは全然違ってスカッと明るくパキパキした心地よいリズムなので「希望のシーンだよ!」って際だって分かりやすくてよい。

まあ第三話では主に谷に突き落とすためのジェットコースター的な使われ方してました……けども。

それとは別のシナリオ全体のテーマが『ブレス・オブ・ファイアV ドラゴンクォーター』。
ゲーム全体もそうですし、曲自体もほの暗く逃れられないもの、それを命がけで突き抜けていく銀の意思、のイメージをお借りしました。今回のシナリオ、割とよく見えない霧の中を足掻く感じの情景多いですから、ぴったりだったんですよね。

このシナリオ中の基本BGMはドラゴンクォーター、そして牧志や佐倉が自分の心を貫くシーン、絆や希望だけどちょっと暗めだったりするシーンなんかだと『銀の音色』『オープニング』『エンディング』『再会のとき』などで出てくるドラゴンクォーターのテーマ曲が入っている曲がおおむね流れていました。
まああと、『再会のとき』『やさしい友だち』なんかは割と題名とシーンとの関連付けもあったりなかったり。

更に、【歪む視界】【記憶】だと、わざと全然関係ない素材やゲームの曲が使われていたりします。曲調をガラッと変えて「これは牧志や佐倉の視界ではない、完全に別種のシーンである」とはっきりさせるためですね。牧志君がどういう状態かって分かりづらいですし。
後半になるとがっつり本編に絡んでくるシーンにはドラクォやデルタルーン流れてますけど。

もっと言えば、【歪む視界】でよく流れてる「キィィィィィン!」っていう耳障りな音は、シャンちゃんのテーマソングです。いるだけで不快。みたいな。これ流れてるとシャンちゃん視界だよ、みたいなわかりやすさも求めてます。

BGMの拘りってほぼ自己満足だし、あんまり伝わらないと思うからあえてあーだこーだ言わないことが多いですが、見た目にはそんなに気を払っていない代わりに曲についてはこんなふうに考えていたりするよ! というお話でした。


なんかこう言語化するとめちゃくちゃがんばって考えているみたいに見えますね?
BGM以外は割とぶっつけで『いい感じになるようにバランスとってこう』としか考えてないです。
TRPGは卓のみんなで作る物だからね!

一個やらかしたなー、って思ってるのが、海の『上』にいるシーンでも波打ち際の音使っちゃってることかな! もう直さない……