こんばんは
赤嶺 アンリ
こんばーんはー
GM
失礼しました――
久しぶりすぎて、自分のRoomsの中を探して迷子になってた
赤嶺 アンリ
いえいえ
GM
人様のRoomだった
赤嶺 アンリ
あるあるなんですよね人とRoomをやりとりしたとき
GM
ですなー
GM
特にこういうシェアードワールドだと
赤嶺 アンリ
そうそう
八雲 乾風
こんばんはこんばんは
GM
いらせられませ
赤嶺 アンリ
こんばんはー
GM
肝心の おくーなさんが来ないな
ちょっと様子見てきます
赤嶺 アンリ
はーい
GM
くまに起こしてもらいました
八雲 乾風
お疲れならそのままおやすみになっていただいたほうが
赤嶺 アンリ
ですね むりはいけない
ティラノサウルス
大変失礼いたしました!
GM
ウワー
赤嶺 アンリ
ティラノサウルス!?
GM
大丈夫? >疲れ
結雲 悠
大丈夫でーす。
GM
まぁ、お待たせしたのは私だ
八雲 乾風
恐竜!?
結雲 悠
恐竜。(頷き)
八雲 乾風
パキケファロサウルスが好きです
結雲 悠
ごっつんするやつ
GM
ヴェロキラプトルが好き(タツミのモデル
赤嶺 アンリ
パラサウロロフスのインパクトよ
結雲 悠
恐竜はええのぅ

結雲 悠
八雲くん起きて青春したところだったか。
八雲 乾風
なんかしらんけど泣かれた
GM
というわけで、一夜明けて
八雲くんは顔に赤い紅葉を貼り付けた状態で合流です
八雲 乾風
「おつかれーっす」
GM
髪の毛の方の手でビンタされなくてよかったね
リチャード
「大丈夫ですか」
赤嶺 アンリ
「うわっ、なんさそれ。頭だけじゃなくて顔やられたんさ?」
レネゲイドも飲酒も戻ってきて、いつも通り元気(?)だ。
白岡 久喜
「何じゃその面白いツラは」
阿修雷
「大方ヴェロニカだろう」
鶴ヶ島 絢子
「……(なんとなく察し」
結雲 悠
「……大丈夫?」
ヴェロニカ
「……知らない」
GM
「ひとまず、大事ないようで何よりです」
苦笑しながら
古賀 咲夜
「はいはい、目が覚めて良かったわ。ここに座って」
古賀 咲夜
椅子の背をポンポン叩く。
八雲 乾風
「は、はい」
赤嶺 アンリ
「とにかく、元気ってのも不気味さけど、互いに元気でよかったさねぇ」
GM
「“目”は大丈夫ですか?」
八雲 乾風
「いやー、特になんとも……普通に見えてます」
GM
「医師からの報告では、少なくとも現状は通常の眼球と区別がつかないほど、だそうで」
それは、蕨も同様だったことを悠は知っているだろう
結雲 悠
「そうなんだ、良かった」
赤嶺 アンリ
「八雲はなんか違う力とか、別のやつのへんな意識とかないんさ?」
結雲 悠
「蕨さんもそうだったよ」
八雲 乾風
「でも、俺特に何か変わったってことも」
GM
今は声らしき気配は感じない
ただ、今も黒い球『ベヘモト』へと向けた気配のようなものは感じる
阿修雷
「力は使えるアルか?」
八雲 乾風
「え? そりゃまあ」卓上のペンをコーラにしてみる
GM
問題なく力は使うことができる
GM
あ、そうそう
※目が見せた幻視によって、八雲はベヘモトの中の蕨のおおよその位置がわかる
八雲が調査する場合に限り、『黒球内の街』の調査難易度-4
八雲 乾風
ほうほう
八雲 乾風
「俺、その蕨さん見ました」
結雲 悠
「ほんとっ!? どこで!? どうして? ……夢?」
八雲 乾風
「夢……なのかな、あの玉の中に街があって、その街の中にまた玉があって。そこに……」
GM
「核……のようなものでしょうか」
八雲 乾風
「もう一回、もう一回ドローン飛ばせませんか?」
GM
「可能です」
赤嶺 アンリ
「あー……。蕨、まだそこにいるんさ……。
その眼が蕨のと一緒なんなら、呼応して夢ぇ見せた、とか」
赤嶺 アンリ
「あるかもしんねぇんさ」
結雲 悠
「ちゃんといるんだ……蕨さん。良かった」
GM
「支部長、今一度の調査を行いますか?」
阿修雷
「だがまた表面で壊されるアル、どうする気アルね」
リチャード
「ドローンを飛ばすのは構いませんが、ミス・アシュレーの言うとおり」
GM
「先ほどは、多少の時間は保ちました。彼がおおよその位置がわかると言うなら、ピンポイントで最短距離を目指せる点に投入すれば……いかがでしょう」
古賀 咲夜
「八雲君、お願いできる?」
阿修雷
「……いや、そうだな。
バカみたいなアイディアだが、お前の得意技を試してみたらどうだ」
八雲 乾風
「へ?」
赤嶺 アンリ
「得意技? メントスコーラなんさ?」
阿修雷
「ドローンにコーラをくくりつけて、表面が分解された瞬間にメントスと混ざり合わせるようにすればいい、瞬間的に加速できるだろう」
古賀 咲夜
「……ふざけているようにしか聞こえないけど……
できるの?」
GM
「距離……届くんですか?」
阿修雷
「お前が夢で見た玉の外殻の厚さはどのくらいネ」
八雲 乾風
「えーっと、わかんないけど、たぶん……くらい」
GM
大体数百mくらい
阿修雷
「だったらドローンも二重にすればいいアル、外側のドローンは使い捨てヨ」
赤嶺 アンリ
「あー。あー、あー……?
 とにかく瞬間的に加速してぶっちぎりゃいい、ってのはわかったんさ」
GM
「に、二重ですか……技術長に確認してみます」
赤嶺 アンリ
「確かにそりゃあそうなんさ。食うんだって時間はかかる、その前にぶっちぎっちまえばいい」
GM
秘書官はインカムで何かを確認し始める
古賀 咲夜
「ドローンでそんなやり方でちゃんと動くの?」
阿修雷
「自信がないなら手伝ってやるヨ、UGNの技術は遅れているアルネ」
GM
ややあって
「ご心配なく」
少しだけムッとした顔で

「確認しました。さすがにドローンに入れ子にするような構造はありませんが、意図していることを伝えたところ、急造で増加装甲を搭載することは可能だと」
結雲 悠
「外のが壊れた瞬間にジャキーンと変形するとか。
ある程度破壊されたら自分でパージした方がいいかもね」
阿修雷
「何よりモルフェウスの残り香が残ったコーラを餌にしたほうが食いつきがいいかもしれないネ」
GM
「さすがに間に合わせでそこまでするのは……魔法ではありませんから。

それよりも。
問題は、ベヘモト側からの浸食というよりも、内部の重力方向です。先ほどのドローンの飛行ログを確認したところ、墜落の要因は出鱈目な方向から干渉する重力場に、ジャイロが異常を来たしたためのようですから」
赤嶺 アンリ
「ああ……、そういや、蕨の力もそんなんだったさ」
GM
「30分ほどで作業は完了するようです。
それまで暫く、情報共有など行い、お待ちいただけますか」
赤嶺 アンリ
「ん。重力どうするか考えんさ。
あとは……、捕捉したとして、その次。対処。
は、見てから考えるしかねぇーか」
結雲 悠
「アナジ、頼むよ……蕨さんを助けたいんだ」
真剣な目でお願いする。
「僕にはできなかったから」
八雲 乾風
「あ、うん……俺にできることなら、なんでも」

八雲 乾風
えーと街は何で調べるんだっけか
【社会】
GM
【社会】ですね
他に情報系スキルあれば、それも加算していただいてOKです
八雲 乾風
噂しかねえ! まぁ足すけど!
GM
八雲が判定する場合、-4して6が目標値
八雲 乾風
1dx+1 (1DX10+1) > 6[6]+1 > 7
八雲 乾風
なんとかなった!
GM
お見事
赤嶺 アンリ
セーフ!
結雲 悠
まあいざって時は金の力でもいけたし
って思ったけどみんな珍しく財産使ってんだな
赤嶺 アンリ
なんですよね 調査が苦手な面々だったがために
結雲 悠
みんなバトルがオシゴトの人ばっかりだったから
赤嶺 アンリ
そうそう
GM
では、ドローンの追加処理も終わり、離陸する

「コントロールと映像をこちらに回させました」
会議室の壁面の大型モニターに、ドローンのカメラの映像が映る
操縦担当の技師が、ゲームコントローラーでそれを操作する

青い空と白い雲がしばし映り、やがて見えてくるのはU市街の廃墟
そして、白い砂だまりの向こうに鎮座する黒球

「八雲さん。どの辺りから突入するのがよろしいですか?」
八雲 乾風
「……真上から近づいてください」
GM
「わかりました。……お願いします」
秘書官の言葉に、技師が頷くと、ドローンの視界が前進しつつ高度を上げて行く
八雲 乾風
「あ」
GM
そして、八雲は気付く
あることに
八雲 乾風
なんだなんだ
GM
意識を凝らして、ドローンへと能力の枝を伸ばしていたためだろうか
ドローンの映像を通した画像を見ていた時
不意に左眼が疼いた
八雲 乾風
「…え?」
GM
その瞬間、彼の左眼は魔眼のそれへと姿を変えていた
結雲 悠
静まれ!!
赤嶺 アンリ
「うわ」
阿修雷
「ほう」
結雲 悠
「あっ、それは!
同じだ……」
GM
思わず目に手をやった次の瞬間、視界の左側から色が喪われた
八雲 乾風
「……!」
GM
左側の白と黒の視界の中、モニターに映る黒球ベヘモトの姿
その表面が、いつか授業で見た太陽の表面のように、あるいはシャボン玉の表面の虹色の油膜のように
何かの流れ、或いはうねりのようなものが見える
そしてそれだけは、鮮やかに色づいて見えた
八雲 乾風
「なんか……見える!」
GM
虹色に蠢くそれを見て、直感的に理解する
あれはベヘモトの力の流れだ
そして、太陽の黒点めいて、その力の濃度の低い場所が、動揺に蠢きながら移動しているのがわかる
八雲 乾風
「……コントロールをこちらにくださいっ!」
GM
「え、あっ?」
不意をつかれた技師官からコントローラーを奪えるだろう
結雲 悠
「…………!」
GM
「八雲さん?」
八雲 乾風
「こっちのほうに、薄いところがあるんです」
GM
「なんでそんなことが……」
皆の目には、変わらず漆黒の球にしか見えない
八雲 乾風
「見えるんです、俺」
鶴ヶ島 絢子
ウロボロスの目の力……?」
結雲 悠
コントロールと受信で飛んでる情報読めるかなー
GM
どういうことを知りたい?
結雲 悠
いや、単に観察に参加できるかな、というだけ。
GM
ああ、なるほど
結雲 悠
結局入ってくる情報はこっちにも表示されているみたいだし、大したことはできないよ。
GM
悠が感じることができるのは、ドローンへのフィードバックだけなので、具体的に今彼が感じている情報までは感じることは難しいかな
浸食によるダメージなどはわかるかも
結雲 悠
なるほど。
GM
そして、ドローンは八雲のコントロールによって、黒点へと飛び込んでゆく
八雲 乾風
「いっけぇー!」
GM
結果、先の突入時のものよりも遥かに短い時間で、外殻を突破した
悠が受信するデータにも、ほぼダメージが無いことがわかるだろう
八雲 乾風
「うわっ、たしかに重力? がめちゃめちゃだ」
コントローラーを握る
GM
その通り、四方八方から入り乱れて受ける重力の情報に、オートバランサーが水平を保とうと目まぐるしく操縦を揺さぶって来る
八雲 乾風
「……オートバランサー切ってください」
GM
「いや、しかし……」
技師が反論を口にしようとし
「構いません。彼の言う通りに」
秘書官がそれを制する
技師が手元のパネルを操作すると、不意に振り回されるような操縦への影響は無くなった
八雲 乾風
「……よし、一気にいくぞ」
記憶を頼りに核を目指す
GM
悠は、映像とそのフィードバックから、ベヘモト内部を浮遊する市街の残骸、それらに対して正方向に重力が働いていたことがわかるだろう
結雲 悠
「街の中ではちゃんとした方向に重力が働いてる……?
少なくとも、その街の中に立っていれば、そう見えるような……」
GM
時折、不意に現れ進路に割り込むビルの残骸などに衝突しそうになりながら、ドローンは暗闇を飛翔する
GM
えーと、今まで出て来た市って、N,U,W,Sだっけ?
八雲 乾風
ですです
結雲 悠
あとS
八雲 乾風
Eはなかったかな
結雲 悠
Eがまだだな
GM
OK
GM
では、視界の中を、いくつもの残骸がすり抜けてゆく
あるものはビル
あるものは公園の遊具
あるものは信号機
その中で、再び目の前に大きめの瓦礫が割り込んでくる
八雲 乾風
「おっと……」
乗り越えるようにコントローラーを操作
GM
それは、高速道路のものか、アスファルトの張り付いた瓦礫で、その上に白いポールとそれに設置された緑色の行き先表示看板
八雲の操縦によって、ドローンは曲芸よろしく、その白いポールをゲートのように潜り抜ける

その際に、目に入った文字
緑地に白い文字で『←E市中央市街・出口』
八雲 乾風
「E市……?」
結雲 悠
E市ーーッ!
巻き添えもいいところだな
阿修雷
私は攻撃してないアルよ
赤嶺 アンリ
「E市?」
どんな所だっただろうかと思い出してみる。
GM
それは、あっという間に視界の外へと流れていった
このベヘモトは、E市からはS市を挟んだU市に発生したはず
なぜ、ここにE市へと降りるICの情報があるのか

そうだな、アンリはE市という言葉に何か引っかかりを覚えた
他のみんなは『なんでU市じゃなくてE市?』までは疑問に思ってよい
赤嶺 アンリ
「んーーーーー?
E市、E市……、なーんか引っかかるんさ」
結雲 悠
「あれ? E市?
U市……じゃなかったよね、今の」
阿修雷
「ワープでもしたのか?」
赤嶺 アンリ
「ん。S市はやられてねぇのに、なんでいきなりE市?」
S市にいた頃も含め、記憶をゴソゴソと探ってみる。
GM
どこで聞いたか……アンリが己の記憶をさらおうと考えた時
モニターの暗闇の中に、ひときわ昏い闇が見えた
それは、ベヘモトの外殻のように、球状であった
八雲は、それが幻視で見たものとわかってよい

そして、八雲の左側の視界だけに、その闇を透かして、ぼうと白く浮き上がるようにして、胎児めいて身を丸める女の姿が見えた
皆にはただの黒球にしか見えない
八雲 乾風
「蕨……さん?」
結雲 悠
「蕨さん!?」
GM
ドローンは黒球へと近づいて行く
八雲 乾風
「中にいる! 丸まって!」
結雲 悠
「……見えない!」
古賀 咲夜
「八雲くんの新しい目の力かも知れないわね」
阿修雷
「もう1つの玉も抜けられるか」
GM
その騒ぎに、アンリの思索は打ち切られた
そして、更に接近した時
左側の視界に集中する八雲は気付かなかったが、他の者には見えた
黒い球の表面がうねり、水あめのように一部を伸ばすと、触手めいたそれを、突然こちらへと伸ばして来た
赤嶺 アンリ
「うわっ、来たんさ!」
GM
アンリの声
しかし、八雲が反応するよりも速く、触手はドローンを捉えた
意識の枝を伸ばしていた八雲は、その衝撃を自身のもののように感じただろう
同時に、左眼が突如高熱を発した
八雲 乾風
「あっつ!」
GM
悠やアンリ、かつての阿修雷が見た、蕨のそれと同じように
結雲 悠
「アナジ!」
GM
八雲の左眼からじゅ、という音と、かすかに煙あるいは湯気のようなものが立ち上った
目の力を使いすぎた際のオーバーロード
蕨はそのようなことを口にしていた
そして、映像は触手にからめとられ、出鱈目にぐるぐると回ったあと、途絶えた
「あっ!?」
技師の声
八雲 乾風
「いってて……」
GM
「GPS! 確認!」
秘書官が咄嗟に声を飛ばし、技師は慌ててログの保存に走る
ヴェロニカ
「アナジ! アナジ、大丈夫!?」
ヴェロニカが駆け寄り、八雲を案じる
八雲 乾風
「だ、だいじょうぶ」
GM
幸い、高熱を感じたのはほぼ一瞬であったため、痛みの残滓こそあれ、問題は無いようだ
視神経でつながった脳が直接炙られるようなあれがもっと長く続いていたら、と思うとぞっとするかもしれない
結雲 悠
「ものすごい高熱だった」
赤嶺 アンリ
「氷枕とかねぇさ? 俺が使ってたやつ」
何か冷やすものがあれば持ってくる。
ヴェロニカ
会議室の隅、コーヒーメーカーの置かれたところから、髪の腕でおしぼりを一つ取り、八雲の左眼にそっとあてがう
GM
「アイスペールが、そこに」
飲料用のものが、同じく置いてある
赤嶺 アンリ
「ん」
おしぼりを宛がっているヴェロニカの横に、アイスペールを持ってきて置く。
彼女の邪魔を…… するのは野暮な気がした。
八雲 乾風
「あ、ありがと」
ヴェロニカ
「スパシーバ……ほら、アナジ」
氷を数粒中に巻いて、おしぼりを差し出す
古賀 咲夜
あっつあつねぇ
GM
そして、アンリ
氷……氷……
そういえば、氷を扱うことを得意とした、あの女はここにはいないのだ
けれど、八雲はあの黒球の中にいると言っていた

意識が、蕨という女の存在にわずかに向いた時、不意に電流が走ったように思い出した

アンリに電流走る――
それは、いつだったか
そう、阿修雷と悠が、S市へと赴き、魔剣の捜索任務についた時
自身が、S市支部長として、擬態していた時
蕨もまた、その近くで別動隊として彼らを遠くから監視――いや、見守っていた
少年と少女二人には内密に、それぞれがそれぞれの任務に向かう直前のこと

赤嶺 アンリ
おお、あの時
こうやって前の話が絡むのは面白いし嬉しいなぁ
蕨 洋美
あ、せっかくですから、記憶のシーンでアンリさん絡みません?
赤嶺 アンリ
お、絡む絡むぅ
蕨 洋美
では表へどうぞ!
結雲 悠
そんなことがあったんだなぁ
なんか裏で仕事させられてたよねー
八雲 乾風
大人組はいったいなにを
蕨 洋美
君たちがしくじったりした時のための、スキを生じぬ二段構えを敷いていた、的な

蕨 洋美
『――やれやれ、S市か』
女は、煙を吐き出しながら、そう言った
その表情は、珍しく微かに陰のあるものであったことを覚えている
赤嶺 アンリ
『珍しくシケた顔してんさねぇ』酒飲む? と冗談の手つきで小瓶を差し出した。
蕨 洋美
『普通のオトナは、仕事の前に酒入れないんだよ。引っ込めな』
煙と共に釣れない言葉を吐き出し
『シケた顔、か。まぁ、ね』
赤嶺 アンリ
『いやん』さっと引っ込めた。自らの胃袋に。
そして酒臭い息をふぅ、と吐く。
蕨 洋美
『――近いんだよ』
胸元に提げた、年季の入ったマルチツールを、指先で弄ぶ
それは、無意識のように見えた
赤嶺 アンリ
『昔の因縁さ? 前言ってたやつ』
蕨 洋美
『ああ。――E市』
『あたしは、そこの生まれなのさ』
赤嶺 アンリ
『ありゃ、そうだったんさ?』
結雲 悠
そんな過去が!!
蕨 洋美
『ああ。つっても、もうそこに実家も無いがね』
紫煙を吐き出し
『住む人間も、もういないから』
赤嶺 アンリ
『ああ……、』
蕨 洋美
女は、しばし、遠いどこかを見るような目をして煙草をくゆらせていたが
不意に、意識を取り戻したようにはっとすると、たばこを投げ捨て
『ああ、やめだやめ。別にお前に話して聞かせるものじゃないや』
それを踏み消し、自らの尻を両手で叩く
気合を入れるように、何かを振り払うように
『さ、仕事だ仕事』
言って、にかりと笑った
赤嶺 アンリ
『終わった後でよきゃあ、話くらい聞くさ?』
ん、と酒瓶を指先でくるりと回し、そんな話をした覚えがある。
蕨 洋美
『イヤだね。酔っ払いに聞かせたところで、どうせ忘れるだろ』
言いながら、荷物を背に背負い
『……』

なぜか、また一本新たに火を点け
『なぁ……』
赤嶺 アンリ
『ん?』
蕨 洋美
『もし、もしだよ……手前の身内を――』
そう、何かを言いかけて
『いや、やっぱなんでもないさ。さ、行こう。お前は化けるために化粧も要るだろ』
女はそう言って、一足先に歩いていった
赤嶺 アンリ
どうやら話は終わりらしく。
ん、と頷いて、その後を歩いていった。
阿修雷
私の専門の話してる?
結雲 悠
してるなー
・なぜE市が
・蕨の過去
を追加します
※この調査は行っても行わなくてもよい
GM
回想おしまい
とりあえず、今日のタスクはここまでです
会話などありましたら、OK
結雲 悠
おっ、隠し項目出たぞ
八雲 乾風
「くそっ、もうちょっとだったのに」
赤嶺 アンリ
「あ」親身に手当てをするヴェロニカの横から、邪魔せぬように離れようとして。

「あーーーーーーーーーーー!!」
突然、大声を上げた。
阿修雷
「……何あるか」
ヴェロニカ
「うわっ、何さ!?」
鶴ヶ島 絢子
「びっくりした」
白岡 久喜
「なんじゃ、飲み屋に財布でも忘れたか」
結雲 悠
「なに!?」
古賀 咲夜
「お酒切れた?」
赤嶺 アンリ
「飲み屋には忘れて困る量はもってかねぇのが生活の知恵、じゃなくて」
GM
じゃぁ、アンリさんが思い出したことを共有して、今日は終わるw
赤嶺 アンリ
「酒はさっきチャージしたばっか、じゃなくて」
白岡 久喜
「持ってかないんてなくて、持ち合わせはいつも飲みつくしてしまうんじゃろ」
赤嶺 アンリ
「んー、それも間違ってねぇ」
ミノリ
「本題に戻れ」
鶴ヶ島 絢子
「で、何――そうそう」
ミノリに頷く
赤嶺 アンリ
「で、そりゃおいといて。思い出したんさ。E市のこと……」
思い出した内容を語ろうとするところで、本日は以上ということで。
GM
OK
では本日はこれまで!
赤嶺 アンリ
次回TODO:「実はS市で支部長やってた時に蕨と話して」からスタートして一部の人を??? させよう
結雲 悠
しってた
古賀 咲夜
しってた
赤嶺 アンリ
だいたいしってるやつ

コメント By.結雲 悠
八雲は新たな力でベヘモトの中を探る。
彼女は変わらずそこにいるのか?

あの時彼女は何をしていたのか。
赤嶺の記憶の底にあの日の記憶がよぎる。

プレイ日:2025年4月18日

作者名: にしかぜ

配布・販売サイト: ウロボロス


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本作は、「矢野俊策、ゲーム・フィールド」が権利を有する「ダブルクロス」の二次創作物です。

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