こんばんは
結雲 悠
とりあえずいる
赤嶺 アンリ
いまーす
GM
いてます
赤嶺 アンリ
本日ですが、直前の用事が押しまして in ネカフェなので、
23:45終了でお願いします
結雲 悠
オルヨ はーい
GM
wow
了解です
赤嶺 アンリ
お手数をおかけします
八雲 乾風
います!
GM
ではでは
赤嶺 アンリ
よろしくお願いします!
結雲 悠
よろしくおねがいします
八雲 乾風
よろしくおねがいします!
結雲 悠
そういえばキャラ成長してなかったな…

GM
作戦開始を見据えた準備の直前、不意に活動を始めたベヘモト
再計算で導き出されたゼロアワーは目前へと短縮され、その突破口は更に狭くなった
作戦の遂行すらも困難となったと思われたが、ホライズンに詰めていたオーヴァードたちの志願により、新たなプランが立案された
「皆さん、お待たせしました」
突然の作戦変更に翻弄されたか、ほつれた髪を直しつつ、秘書官が皆の前に現れる
八雲 乾風
「う、うっす」
赤嶺 アンリ
「ん」
ああ苦労したな、という痕跡が髪に覗いている。
よれよれになった美女は何かしらセクシーだ。項に視線が行く。口に出すのはよしておく。
〈調達〉
GM
あ、そういえば〈調達〉とかそういうことをやっておく人はいるかな?
結雲 悠
そうだなー、一応やるだけやっとこか
GM
どうぞー
結雲 悠
ルルブさがしてます!
GM
応急キットとかかな?
結雲 悠
いや、銃
GM
ああ、なるほど
結雲 悠
スナイパーライフルは19だ。
GM
だね
結雲 悠
(1+0)dx+3〈調達〉判定 どっせーい (1DX10+3) > 1[1]+3 > 0 (ファンブル
GM
んふ
結雲 悠
わぁい
赤嶺 アンリ
oh
結雲 悠
ど、どうせ侵蝕率そんなに上がらないし!
GM
残念ながら、緊急配備の最中に回って来る物資の余裕は無かったようだ
結雲 悠
あんな銃すっぱいに決まってるよ!
お時間とらせてスミマセンでした! 進めてください。
赤嶺 アンリ
じゃあ代わりにスナイパーライフルを〈調達〉します。
赤嶺 アンリ
「すっぱい? 銃を咥える趣味はやめたほうがいいんさー」
GM
どうぞどうぞ
赤嶺 アンリ
2dx+1〈調達〉 (2DX10+1) > 8[6,8]+1 > 9
無理である。
結雲 悠
さすがにね でもありがとう
GM
19はなぁ
それこそ蕨が居れば
阿修雷
お姉ちゃんが・・・!
赤嶺 アンリ
それ
結雲 悠
蕨さんが居れば頼もう程度だったからね
そもそも侵蝕140はなかなか
GM
そうだなー
蕨も一応PCだし、蕨で判定してみるか
結雲 悠
なんと
阿修雷
一応【社会】3あるからためしていい?
GM
あ、どうぞ
阿修雷
3dx+1〈調達〉 (3DX10+1) > 10[2,7,10]+6[6]+1 > 17
おっしい!
結雲 悠
おしい!
赤嶺 アンリ
惜しい
蕨さんがホライズンに残してくれていた一丁の銃、登場なるか
結雲 悠
気持ちは有り難く。
GM
5dx+5 蕨〈調達〉 (5DX10+5) > 10[2,3,8,10,10]+5[3,5]+5 > 20
そら出る
結雲 悠
すげぇ
GM
他に応急キットとか入用の人は、ってみんな判定しちゃったか
赤嶺 アンリ
判定済みですね
結雲 悠
Oh、みんなありがとう……
赤嶺 アンリ
応急キットあってもアンリあんまり使う暇ないですし(コンボでマイナーメジャー両方消費しがち)

GM
「そういえば…結雲さん」
結雲 悠
「うん?」
GM
秘書官が、横長のアタッシュケースを手渡す
GM
「色々あって忘れていました。……蕨さんが、『結雲さんが必要になるだろうから』と。
事前に依頼されていたものです」
結雲 悠
「えっ、蕨さんが!?」
GM
「はい」
阿修雷
「ごめん、間に合わないって……おや」
結雲 悠
「阿修雷、無茶言ってごめん」
阿修雷
「いえ、それより大姉が?」
結雲 悠
「う、うん」
ケースを受け取って開く。
GM
そこには、一丁のスナイパーライフル
全てのアタッチメントも揃い、整備の行き届いた状態
結雲 悠
「これ……! これを、僕に?」
GM
「マクミランTAC-50。念入りに整備を、とのこと承っていました」
赤嶺 アンリ
「相変わらず、用意周到なんさねぇ……」僅かに目を細めた。
結雲 悠
「……そっか……蕨さん」
GM
「……お渡しできてよかったです」
結雲 悠
自分の武器と入れ替えよう。戦闘中に使用する最初のスナイパーライフルをこれにします。
「ありがとう、使わせて貰います」
ロイス
赤嶺 アンリ
こちらはロイス取得
 ・結雲 悠  尊敬✅/食傷
 ・阿修雷 信頼✅/隔意
 ・ホライズンのオーヴァードたち 信頼✅/侮蔑
で行きます
GM
はーい
結雲 悠
結雲 悠(ユクモ ハルカ)強化人間なのでロイスは6まで

理解者 蕨 ☑慕情 □食傷
     (絶対助ける/たまにうざい)
阿修雷   ☑尊敬 □隔意
    (すごいね! /ついていけない……)
赤嶺 アンリ ☑信頼 □軽蔑
    (なんかうまくいくよね/真面目にやってよ酒臭い)
八雲 乾風 ☑信頼 □不信
    (頼れる仲間/……真面目に考えてる?)
都築さん ☑慕情 □隔意
    (「見守ってください」/「わからない」)

あとひとりどうしようかなぁ
ああー、鶴ヶ島だな
鶴ヶ島 絢子
おっ
結雲 悠
鶴ヶ島 ☑信頼 □不安
    (未来の道標/本当について行っていいのか?)
赤嶺 アンリ
あ、それいいな
我も我も
蕨さんのロイスあるし、最後そこにしよう
鶴ヶ島 絢子 信頼✅/失望
最後これでロイス取得します。
あ、ちゃうわ
アンリはDロイスあるから、最大6個なんだ
※いまのなし※
赤嶺 アンリ
ロイスは以下6つが最終稿です。

酒      幸福感✅/厭気
蕨 洋美   誠意✅/不信感
八雲 乾風  感謝✅/欲望
結雲 悠  尊敬✅/食傷
阿修雷 信頼✅/隔意
ホライズンのオーヴァードたち 信頼✅/侮蔑
鶴ヶ島 絢子
FH組はみんなDロイスあるからね
赤嶺 アンリ
うっかり
GM
八雲はあと2つ?
どうする?
八雲 乾風
ニーカ  :✅恋慕/□食傷
 (好きだぜ/もういいって)
古賀さん :✅信頼/□不信
 (なんとかしてくれる/UGNって…)
悠くん  :✅共感/□隔意
 (守りたい人いるよな/FHの子って…)
赤嶺 アンリ:✅共感/□憐憫
 (ちょっと気持ちわかる/残念なおっさん)
鶴ヶ島 絢子:✅尊敬/□困惑
 (やることがすごい/なんでそんなことするの)
FHの2人:✅仲間/□隔意
 (友達になろう/近寄りがたい)
八雲 乾風
あ、もういっこか
とはいえ蕨さんに会うまでとっときます
GM
OK
赤嶺 アンリ
おお、唯一ロイス欄が清らかだ>最大7の八雲くん
結雲 悠
限界値が高い!
GM
ではいいかな?
八雲 乾風
OK!
赤嶺 アンリ
OK!
結雲 悠
ok

GM
「それでは、改めまして」
秘書官が、咳払いを一つ
GM
「ゼロアワーまで、1時間。今後のタイムラインです。それぞれの実行部隊には既に伝達済み、各個に遂行の準備を終え、先行を開始しています」
GM
ホライズン本艦の移動、降下部隊のヘリボーン、降下部隊による状況把握と、地上に残るオーヴァードの統率、突入部隊の突入
GM
その後の外部からの陽動、遊撃
GM
「本艦は既にドロップポイントまで移動を開始しており、降下部隊もデッキより順次発進を開始しています」
赤嶺 アンリ
「ん」
八雲 乾風
「いよいよ……か」
結雲 悠
深呼吸して、人書いて飲んで……
阿修雷
凍りついた靴をしっかり抱える
結雲 悠
新しい銃の最終点検をする。
GM
「ロジェストヴェンスカヤさんは、現在弾頭を参考に突入形状を試案中」
赤嶺 アンリ
「久々さねぇ。蕨に会うんも」
呑気な口調が少しだけぎこちない。接合されたあの足を、ゆらりと前に出して揺らす。
古賀 咲夜
「しっかりね、二人とも」
八雲 乾風
「は、はい。正直、これの使い方わかってないっすけど」
GM
「彼女のお陰で時間を稼ぐことができましたので、ただちに結雲さんと阿修雷さんは電算室へ移動。電波ジャックの準備をお願いします」
古賀 咲夜
「無事に終わったら焼き肉奢っちゃう」
結雲 悠
「はい!」
結雲 悠
焼き肉に対する返事じゃないよ
赤嶺 アンリ
「お、いーんさねぇ。肉。肉といえば酒」
GM
「鶴ヶ島さんは、20分後、降下部隊の行動開始と合わせて放送を開始していただきます」
鶴ヶ島 絢子
「はい……!」
阿修雷
「アイ」
GM
「放送の影響を伺いながらではありますが、突入部隊の方はデッキで合流。ゼロアワーまで待機」
それぞれの時間表示順に並んだ項目を説明する
元のものよりも遥かにタイトだ
赤嶺 アンリ
「おう」一度確かめるように、背の剣に触れる。
ミノリ
「了解。露払いはしよう」
八雲 乾風
「じゃ、俺はデッキへ」
GM
「ええ、八雲さんはベヘモトの監視を願います」
阿修雷
「動きがあれば教えるネ」
八雲 乾風
「了解……」
結雲 悠
また動いたら大変だもんな
赤嶺 アンリ
まーた予定が狂う
GM
「現在ベヘモトは、体積を増しつつ、散発的に抵抗するオーヴァードを先の観測時に見られた触手状の組織で迎撃中。
……演説と降下部隊の働きで、少しでも彼らが障害にならぬよう、収めることができればいいのですが」
阿修雷
「障害……というよりあれの餌付けを少しでも減らすべきネ」
GM
「……そうですね……。せめて、状況を共有し共闘できれば、なお良いのですが」
赤嶺 アンリ
「それができる暇がありゃいんさけど、この状況さねぇ」
鶴ヶ島 絢子
「……」
GM
「いずれにしても、猶予はありません。お二人は電算室へ」
結雲 悠
「分かった」
阿修雷
「ん」
GM
秘書官が先頭に立ってドアを開く
「鶴ヶ島さんも、通信室へ」
鶴ヶ島 絢子
「わかりました」
結雲 悠
チェスニィとか元FHの少年少女に影響力持ってないかな

GM
リチャードさんと古賀さんはどうします?
古賀 咲夜
船操るのかなって
リチャード
「ミス・コガ、操舵室へ」
古賀 咲夜
「ええ、絶叫マシンに劣らないスピードと、旅客機の乗り心地のぎりぎりのバランスを攻めるわよ。
船の中がミキサーみたいになって大丈夫な人ばかりではないし、ね」
GM
「お願いします」
GM
それぞれがそれぞれの持ち場へと移る
ミノリ
通信室へ向かう鶴ヶ島をちらりと見やって、持ち場へ向かう。
古賀 咲夜
じゃあ鶴ヶ島に「気楽にね」と声をかけて手を振っとこ。
鶴ヶ島 絢子
「ありがとう、古賀さん。頑張ります」


操舵室

GM
艦長と操舵を担当する人員が敬礼で古賀を出迎える
古賀 咲夜
「操縦法、軽く教えて頂戴」
リチャード
「メインの推進力は4基のロータ―です……が、緊急用のブースターがあります」
GM
「艦長のワーグナーです。古賀支部長、こちらへ」
古賀 咲夜
説明にうんうんと頷きながら進む。
リチャード
行進曲流しそう
古賀 咲夜
死んじゃうからなぁ>行進曲
古賀の中の人、ワーグナーといえば『ワルキューレの騎行』からの死した英雄と早合点連想しちゃってます。
『行進曲』なんだから『タンホイザー』でしょ。
GM
「本艦は前時代的な機械操舵ではなく、各操舵員と各システムで制御されております、が」
古賀 咲夜
「はい、その方が助かるけど」
GM
「急遽、こちらに操舵席を設置させていただきました。
こちらから、本艦の全システムへアクセスが可能です」
古賀 咲夜
「ありがとう。
ちょっとお話しさせてね……さすがにこんなに大きいのと話すの初めてで」
GM
「ええ」

赤嶺 アンリ
おおー。制御システムの中の人も超がんばったな。
リチャード
制御システムをフルマニュアルで動かすインターフェースを開発してください。30分で
古賀 咲夜
まあ物理操作するわけじゃなくて、船に意思通りに動いてってお願いするだけだから……なんとか。
赤嶺 アンリ
分散制御されている船の全システムに横からアクセスするインターフェースを開発してください。30分で。でも十分アレ

古賀 咲夜
「…………」
しばらく船のコントロールの一部だけ動かしたり、軽く数値弄ったりと予習をする。
「話す相手が多いなぁ……」
GM
「情報を絞りますか。不要な部位を指示していただければ、その箇所のバイパスをカットします」
古賀 咲夜
「そうね、緊急脱出とかその辺はオートでいいし、それから……」
あれこれと注文を付け始める。
GM
その言葉に、各オペレーターが即座に端末を操作し、適宜集約する情報を調整してゆく
古賀 咲夜
「……オッケー、基本の移動系とハッチ操作に絞ってもらえれば、
さっきの要求に届くと思う。ありがと」
GM
「礼は要りません。職務ですので」
古賀 咲夜
「こういうのが、大事なワケよ」
GM
「それでは、本艦の操舵をお預けします」
言って、最終的な起動キーを差し出す
「ご入用があれば、都度仰ってください」
古賀 咲夜
キーを受け取って操縦を引き受ける。
よし、と深呼吸して腕をまくる。
「よろしくね、ホライズンちゃん!」
古賀 咲夜
「頼むわね、みんな!」
GM
可能な限り急いで、って感じだよね
古賀 咲夜
安全な高度を維持して待機、その時刻直前に人間に耐えられるスピードで降下して突入部隊を送り出してまた安全圏へ離脱。
降下部隊の負担を減らすためにも、なるべく近づきたいわね。
GM
古賀の意思を受けて、巨艦が空を滑り出す
その瞬間、乗員全員はこれまでホライズン上で感じたことのないGを受け、かすかなざわめきが随所で聞こえた
咄嗟に踏ん張った艦長が通話機を取り
「本艦はこれより前線へ介入する。緊急機動に備え、総員安全帯の着用、固定を厳と為せ!」
ぎご、ぎぎぎ、という微かな軋みが響く
古賀 咲夜
「頼むわよ……」
GM
コントロールを全て明け渡し、コンソールを監視する担当官らの前で、モニターに映る表示――核融合炉出力の上昇や、各部へ掛かるG分布――それらがグリーンからイエロー、オレンジに差し掛かるギリギリのところを行ったり来たりする様を見て、思わず生唾を呑みこんだ
GM
夜明けを告げる艦は、静かに進行を開始した

GM
――電算室
結雲 悠
「準備Ok!」
阿修雷
「ふむ、緊急回線が多くていつもよりやりやすいヨ」
GM
「おっと――」
直前まで悠と阿修雷に端末の説明をしていた担当官が、傾いだ足場に踏ん張る
二人に接続されたケーブル類を、邪魔にならぬようとりまとめつつ
結雲 悠
おっと、と踏ん張って髪の毛をたぐり寄せる。
GM
「出力安定。全周波数チャネル開放。オーバーライド準備よし」
結雲 悠
電波ジャックは鶴ヶ島のスピーチ用だね?
GM
そうそう
結雲 悠
では渡されたデータをがばっとオーバーライドするのが悠の仕事になるかな。
阿修雷
「衛星も何基かもらったアルよ、鶴ヶ島、好きなだけ喋るといいネ」
鶴ヶ島 絢子
『ありがとう、アシュレー』
モニターの向こう通信室の鶴ヶ島が頷く
結雲 悠
「へへ。なんかドキドキする」
GM
「オンエアまで、5分!」
赤嶺 アンリ
突入を待ちながら、ん、と通信室の方向を一度見やった。
結雲 悠
「蕨さんにも届くといいな」
その時を待ち構える。
阿修雷が隣にいると、大丈夫だって気がするんだ。
阿修雷
「悠くんの声を、聞き逃すはずはないでしょう」視線をモニターに置いたまま呟く
結雲 悠
「……うん!
こっから世界を変えよう。一緒に!」
GM
全員が確認できる共有用のモニターの向こうでは、降下部隊のヘリから、トラペリングロープを伝い降下してゆくオーヴァードたちの姿が見える
そのいくつかは、地上からの散発的な迎撃を受ける
UGN、あるいはFH、もはやどちらの勢力ともわからぬ混乱の最中のオーヴァード、あるいは自衛隊などの組織からの攻撃だろう
しかし、それも想定の内か、降下は進行する
鶴ヶ島 絢子
「……」
その光景を見やり、焦れる鶴ヶ島の目の前、並ぶマイクとカメラの向こう
時計のデジタル表示は進み
GM
「オンエアまで、1分!
5,4,3,2……」
手信号に切り替わり
――キューサイン。
「オーバーライド!」
電算室でも声が上がる
結雲 悠
「…………!」
ただひとつのデータを無数の電波へと送り込む。
GM
その瞬間、全世界規模で、それは起こった
テレビ、携帯端末、PC、該当モニター
日本の一都市で発生している異常を知らせるそれらが一瞬ブラックアウトし
鶴ヶ島 絢子
そして、次の瞬間には、一人の少女が映し出された
赤嶺 アンリ
ああ、起きる。
ありえるなんてずっと思っていなかった、世界が変えられる瞬間だ。
その瞬間は、ちょっと爽やかだった。
阿修雷
「さぁ、我々も甲板にいきましょう。あとは彼女次第」
GM
あらゆるところで、どよめきが湧いた
皆が戸惑い、怪訝な表情で見つめるその先で
結雲 悠
頷いて彼女に続く。
鶴ヶ島 絢子
『……あ』
通信官が、緊張の顔で、キューを再び振る
カメラの向こうから、皆が見つめている、その気配を感じ
一瞬、脳が浮き上がるような感覚を覚え、言葉が詰まる

白く、意識や言葉が飛びそうになる瞬間
少女は、ここまで共に歩んできた皆の顔が見えた気がした
駆け抜ける彼らの姿のその先に
その最後、穏やかな夜明けの中で眠りについた夜の王の安らかな顔が、見えた
そのすべてが、自身の背後から、背を押してくれるような、そんな感覚を覚え

『――皆さん』
少女は、一瞬のその間の後、柔らかな表情で語り始めた
『初めまして。私は、鶴ヶ島絢子。日本に住む、17歳の高校生です。――表向きは』
赤嶺 アンリ
共有モニター越しに、気づけばその姿をじっと見つめている。
そんな、引力があった。
いつもなら一瞥もしないだろう、軽い、理想論じみた引力だった。
そんな姿を見つめてしまうのは、その中身を知っているからだ。
古賀 咲夜
八雲から状況の変動の報せが来ないかを警戒しつつ時を待つ。
八雲 乾風
すごいな。素直にそう思った
鶴ヶ島 絢子
その声は、ホライズン艦内にも映像と音声として流れる

『この星の全ての人に聞いてもらいたいことがあり、お話しています。
……どうか、これを聞いてください。
今、私たちの世界は静かに終わろうとしています。その原因は、超巨大レネゲイド存在《ベヘモト》。皆さんも、直近の映像などでご覧になられている、あの黒い球体です。
このまま放置すれば、都市は飲まれ、国は崩れ、人類文明そのものが失われます。

皆さんにまず伝えなければならない真実があります。
私たち人類の中には、レネゲイドウィルスという未知の因子によって目覚め、常人を超えた力を持つ者がいます。私たちはオーヴァードと呼ばれています。
私たちは、あなたたちと同じ人間です。

喜びも悲しみも、恐れも愛も持つ、同じ命を持った存在です。

けれどその力ゆえに、私たちは裏の世界で生きてきました。

人類を守るため、UGNという組織が影で動いてきました。
対して、己の欲望のままに力をふるう者たちの組織、FHも存在します。

そして、そのUGNFHの対立は、オーヴァード同士の戦いを生み出してきたのです』
阿修雷
「ひどい言われようネ、くっく」
結雲 悠
「間違ってはいないけど」
赤嶺 アンリ
「まぁまぁ。話ややこしくすんのは後からでいんさ。
スピーチは5分以内にしねぇと、みんな離脱しちゃうんさー」
クピド
「…………」
阿修雷
生きとったんかわれェ
クピド
あれ、死んでたっけ。死んでたら後でナイナイしとこ。
赤嶺 アンリ
実はざんりゅーしねんかも
クピド

鶴ヶ島 絢子
『にわかには信じられないことでしょう。でも、真実は、皆さんも既にご覧になられている通りです。
今はただ、時間がありません。
私たちは立ち上がりました。UGNでもFHでもない、新たな旗のもとに。

組織の垣根を越え、自らの過去を越え、
人類全体の未来を見据えて――

私たちは《ニューホライズン》という名の下に集いました』
ミノリ
「……」
鶴ヶ島 絢子
そこで、鶴ヶ島は一度言葉を切った
目を閉じ
『この戦いは、オーヴァードの戦いではありません。

人類の、生存をかけた最後の戦いです。

だから私は、呼びかけます。

今もまだ、UGNとして、FHとして、戦い続けている仲間たちへ』
GM
その言葉に、微かに通信官や秘書官、ホライズンの上位の者たちが戸惑う
鶴ヶ島 絢子
『あなたのその力を、憎しみではなく、破壊ではなく、
生きたいと願うすべての者のために――

私たちを含む人類のために、使ってください。』
終電
阿修雷
23:45をお伝えします
赤嶺 アンリ
めちゃくちゃいい所申し訳ないのですが、終電が待ってくれないので離脱致しますッ
鶴ヶ島 絢子
演説だけして終わりますので
スマホなどでご覧くださいっ!
赤嶺 アンリ
はーい! 後でログを見ます!

GM
「鶴ヶ島さん……!?」
悠と阿修雷と共にデッキへ向かっていた秘書官が、戸惑いの声で、手の中の端末の向うで語る少女を見やる
「演説はあくまで、人類へ向けて――浮遊勢力のオーヴァードには、我々の存在を伝えるだけのはず――」
阿修雷
「それじゃーいって来るアルよー」能天気に秘書に手を振る
結雲 悠
「蕨さん、迎えに行ってきます!」
GM
「これでは、前線で不確定要因が……!」
阿修雷
「存在を伝えるってことは人類の立場をわからせるってことヨ、知らなかったアルか」
鶴ヶ島 絢子
少女の言葉は続く

『私たちは敵ではありません。
そして、これまで真実を知らされなかった人たち――
私たちは、あなたと同じ人間です。
どうか、恐れないでください。分け隔てなく、見てください。
今この瞬間、世界はもう、過去の枠組みで分かつことができるほど、余裕を持ってはいません。
いま必要なのは、希望です。

新たな地平をともに目指す〈意志〉――
それこそが、ニューホライズンの名に託した私たちの願いです。
私たちは、《ベヘモト》を討ちます』

そして、カメラへ――
その向こうで自身を見やる全ての者へ、手を伸ばし
『あなたと、共に。』
GM
そして、スピーチは終わった
八雲 乾風
「……そうだよ、一緒なんだよ。俺達」
古賀 咲夜
私はこの時を待っていたのかも知れない。

GM
といったところで、今日はしめさせていただきます
八雲 乾風
お疲れ様でした! 動き出した針!
結雲 悠
そうだねー反応できないし
ありがとうございました!

コメント By.結雲 悠
とうとう全てが動くときが来た。
オーヴァードは影に潜むのをやめるのだ。

プレイ日:2025年7月11日

作者名: にしかぜ

配布・販売サイト: ウロボロス(オリジナルシナリオ)


TRPGリプレイ ダブルクロス3rd 第七話『ウロボロスの卵』 1

「虐げられし者を解放し、我が傘下に加えるのだ」

TRPGリプレイ ダブルクロス3rd 第十三話『ウロボロス』 15

「ふむ、しかし何もしなければいずれあれに全員食われるヨ……多少の犠牲は仕方ないネ」

TRPGリプレイ ダブルクロス3rd 第五話『Blood Sword Girl』4

「『命令』されて撃っても、『自分の意思』で撃っても構わないんですが、最低でも自分の身は守ってください。ここに洋美さんはいないんです」

ダブルクロス


本作は、「矢野俊策、ゲーム・フィールド」が権利を有する「ダブルクロス」の二次創作物です。


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