GM
船内に集った面々の間に、緊迫と疑惑が漂う。
ここに三人集ったことは、果たして首謀者の思惑通りなのか?

前回のシーンの続きから参ります。
古賀さんが鶴ヶ島さんに話を振った所からですね。
シーンは前回から継続です。
古賀 咲夜
「あなたよあなた。
あなたは、人を集めて何か大きいことを成そうとしている。
しかもそれがかなり困難で犠牲が大きくなるであろう事も分かっている。
それを説明せずに、いい面ばかりを口にして人を操ろうとしているように見えるの。悪いけどね」
赤嶺 アンリ
肩をすくめて、追及するままにさせている。
鶴ヶ島 絢子
「いい面ばかり、ですか?」
古賀 咲夜
「そう。オーヴァードに自由を』
言葉は素晴らしいわね。私もどちらかと言えばそうなればいいと思っている方。

けれど今、それが実現されていないのはどうしてか。
今までそれをしようとしてきたFHの一部の者達がUGNによって排除されてきたのはどうしてか、あなたは知っているのでしょう?」
鶴ヶ島 絢子
「どうしてですか?」
敢えて、言葉を加えずに尋ねる
古賀 咲夜
「世界の均衡を保たなければ、世界に混乱が訪れるから。
そうなれば真っ先に犠牲になるのは力のない人々ね。
あなたはその人たちをどう扱うつもりなの?」
鶴ヶ島 絢子
「助けるつもりですよ。手が届く限り」
届かない範囲については?
知らない。
それは、これまでも同じだったことだ
古賀 咲夜
「神にでもなるつもり?」
阿修雷
アンリさん共々黙って聞いている
赤嶺 アンリ
ん、と頬杖をついた姿で二人の対話を眺めている。
鶴ヶ島 絢子
「それ、この間も言われたんですが」
古賀 咲夜
「あらそう」
鶴ヶ島 絢子
「なんで、それが神様になるってことになるんです?」
古賀 咲夜
「大きな力を持つ人に守られる人々は信者になる。そういう歴史の流れがあるからよ」
鶴ヶ島 絢子
「なるほど、確かに」
古賀 咲夜
「あなたの志がどうであろうと、その全てを制御できるわけではないわ。
そして、その大きな力を持つ一人が倒れたら?
思いつかないわけがないでしょう? あなたが」
鶴ヶ島 絢子
「それは、一人の主導者に主権が集中している場合ですよね?」
古賀 咲夜
「そうなるわね」
鶴ヶ島 絢子
「私は別に、支配者になるつもりはありませんよ。そんな力も無ければ、権利も義務も無いと思ってますし」

古賀 咲夜
敵対したいわけではないのよ。念のため。
鶴ヶ島 絢子
鶴ヶ島も敵対するつもりは全くないよー
古賀 咲夜
おめーちゃんと考えを説明しろやと思ってるだけ。
GM
擦り合わせはね、大事ですからね。(何かを用意しつつ)
古賀 咲夜
そのトゲトゲの棒で相手をゴリゴリしたらきっと言うことを聞いてくれるね!
GM
物理的擦り合わせはちょっとォ(ゴリゴリゴリ
鶴ヶ島 絢子
ゴリゴリの棒と棒を擦り合わせて、トゲを取り除く作業

鶴ヶ島 絢子
「逆に、私からも一つ、良いですか?」
古賀 咲夜
「どうぞ?」
鶴ヶ島 絢子
「古賀さんは、今『均衡を保つことが重要』って言いましたけど。
……それって、誰のための均衡ですか?」
古賀 咲夜
オーヴァードと非覚醒者、双方に必要だと思っているわ」
鶴ヶ島 絢子
「そうでしょうか?
今回はUGNの支部長さんである古賀さんとのお話ですから、あくまでUGNについてだけ言いますけど。
正直なところ、UGN所属のオーヴァードと一般の人との関係性ってフェアじゃないですよね?
私たちオーヴァードは、たまたま覚醒をしてしまったことで、一般人の生活や財産、生命を守るために一方的な犠牲を強いられている。事実として、そうではないですか?
何故なら、彼らは私たちの存在も、その活動も一切知りはしない。もちろん、それはオーヴァード側からの仕掛けであって、彼らの責任ではないです。
でも、事実としてそういうアンフェアな現状であること自体は、否定できませんよね?」
古賀 咲夜
オーヴァードは全部が善人ではないわ。当然、中身はただの人だもの。制御しなければ非覚醒者に害をなす者もいる。
それを放置したとしましょう。
人は噂するわ。能力を持つ者は悪である、化け物であると。
そうなればいずれオーヴァード全体が排斥される。
争いになれば双方に大きな犠牲が出るのは想像に難くない。
言うなれば今我々が行っているのは、オーヴァード自身のための行動でもある……
これでは納得できない?」
鶴ヶ島 絢子
「……
その言葉、ニーカちゃんやチェスニィくんの前で、堂々と正面から、胸を張って言い切れますか?
大人としての責任や義務感、諦観を言い訳にしないで、あなた自身の文字通り自分の行いを信じる、自信を持って、そう言えますか」
古賀 咲夜
「痛いとこ突くわね」
GM
お、ここで“大人として”って言葉を出してきたのはいいな
古賀 咲夜
このへん蕨さんには「納得してねーよ」って話しちゃってるんだよなw
鶴ヶ島 絢子
うむw
鶴ヶ島 絢子
「私たちオーヴァードを、核サイロに仕舞い込んだ核ミサイルと同じようなものとして、扱っているわけではない、と言いきれますか」
蕨 洋美
「……」
蕨もまた、腕組みで二人のやり取りを見守っている
咥えたタバコがただ短くなってゆくことも忘れて
古賀 咲夜
「……それでもね。
より大きな禍を防ぐために維持してんのよ。
納得できなかろうが、痛かろうが。
それがベストではないことなんて知ってるわ。
それでも世界の大混乱と崩壊よりはマシだから」
古賀 咲夜
ちょっぴり釘刺すだけにするつもりがガチ問答しちゃった。
GM
鶴ヶ島さんの考えのそこのところはきちんと言葉にするのを見たかったから、このシーンはとてもいい流れだと思う
鶴ヶ島 絢子
ズバァ
阿修雷
溜息をひとつ
「古賀支部長」
古賀 咲夜
「何?」
少しだけその声には苛立ちが混ざっている。
阿修雷
「もっとはっきり言ってやってはいかがですか? 大衆に真実など毒でしかない、と。ファータイル卿もよくご存じのはず」
古賀 咲夜
「……そうよ。人間ってバカなの。同じ過ちを繰り返すに決まってるの。大人はそれが分かってるから操ろうとしてしまうの。それのなれの果てが今のUGNに蔓延してる秘密主義と圧力よ」
鶴ヶ島 絢子
「まだ他にもありますよね?
忖度と、談合、癒着、利権構造。
出来レース、八百長と言い変えてもいい。胴元だけが勝つばかりのね。
古賀さん。あなたが支部長となっている、UGN。それが掲げている理想、目標。
それって、何でしたっけ?」
古賀 咲夜
「善悪はともかく、そうせざるを得ない、と思った人が大勢いた結果よ。
それをあなたはどう変えるつもりなのか、って訊いてんのよ。
問題点上げて壊すだけなら子供にもできるわ」
鶴ヶ島 絢子
「そうですね、わかりました。
おっしゃる通り。相手の欠点を論うだけなら、どこかの元掲示板管理人の動画配信者にもできますしね」
ふわっと
阿修雷
オーヴァードを秘密にする人バカです
古賀 咲夜
ここはねー、まああまり具体的にやるとツッコミどころ出てきちゃうからふわっとやってもらってもいいように思う。
最終的に古賀が言いたいのは、秘密主義と一人で抱えるのヤメロってことだから。
GM
ですな。リアリティラインを上げ過ぎるより、熱い展開で行きたい所ですし。
ただ、「それってFHとどう違うの」の一点だけははっきりさせておくと、今後の展開が綺麗かな?
古賀 咲夜
それはそう。
むしろそこだけが大事と言ってもいい。
GM
そうそう。UGN編/FH編の集大成になるにあたって、大事なのはそこかなって。

鶴ヶ島 絢子
「既に、古賀さんもご存知のことと思いますけど、私がしようとしていることは、レネゲイドウィルスとオーヴァードの存在、そしてUGNFHの歴史についての全世界への公開です。
逆に言えばそれだけ。
もちろん、それによる混乱によって、一般人にも相応の被害が出ることは避けられないこともわかっています。
ですが、それをただ野放図に放っておくつもりも無くって―――」
阿修雷
「絢子、だったらなぜ私がFHに誘ったときに断った? 我々にとってそれは阻む理由がないというのに」
結雲 悠
鶴ヶ島をじっと見ている。
GM
お、アシュレーさんありがとうございます。いいタイミング。
古賀 咲夜
拘る阿修雷さん。
鶴ヶ島 絢子
「うーん、やっぱりそう来る?」
赤嶺 アンリ
「そりゃそうなんさ。やってること一緒だもの」
鶴ヶ島 絢子
「そうかな?
私にはとてもそうは思えないんだよね。
結論から言うと。
私がそのお誘いにNO! したのは、それこそFHの体制に疑問があったからなんだよ。
つまり。
あまりにも『まとまりに欠ける』ってこと」
結雲 悠
「まとまり?」
鶴ヶ島 絢子
「もちろん、コードウェル博士や、使徒はいるよ? でもそれすらあまり効果的な抑止力としては働いてませんよね?」
言い、ちら、と蕨を見やる
赤嶺 アンリ
「まぁそりゃ、俺達はまとまらんように出来てるもの。まとまれないように、っつってもいいんさねぇ」
阿修雷
「なるほど、我々にそれをする実力が足りない、と」
蕨 洋美
「……まぁ、そうだね。あたしんとこのセルは、少なくともコードウェルらに靡くつもりは無かったし」
結雲 悠
「(僕たちのとこでさえ、互いを完全に知っていたわけでもないしなぁ)」
鶴ヶ島 絢子
「そう」
阿修雷
「だからこそ、お前がこちら側に来れば私は家族と友人の“多少の”犠牲を払えば理想に近づけたかもしれないというのに。この地のUGNはすでに壊滅寸前、アルフレッド・コードウェルがどんな切り札を持っているのか知らないが」
鶴ヶ島 絢子
「正直、厳密に言えば私はUGNにも付くつもりはないよ。
と言うより。
UGNFHも、解体してもらいたい。
少なくとも、一度、表面上はね。
その上で、UGNを母体に新しい組織を打ち立てたい」
古賀 咲夜
「なかなかの衝撃的な発言ね」
阿修雷
「……ああそうか、胴元はお前の一族だけでいい。」
鶴ヶ島 絢子
「……」
アシュレーの言葉に、ぴくり、と眉が跳ね上がる
「……おじいちゃんたちは関係ないよ。
私がそうしたいと考えているだけ」
古賀 咲夜
「本当に?」
阿修雷
「お前がそう思っていても、おじい様たちはどうかな」
鶴ヶ島 絢子
「手出しはさせない。裏で操っているのが本分だと言うなら、その末端を切り落とせば直接の行使はできない―――とまでは言えなくとも、イニシアチブは握ることができる」
阿修雷
「すでにスポンサーなんだが……」
鶴ヶ島 絢子
「そう。だから、その利権構造から瓦解させる」
赤嶺 アンリ
「んー…… 酒ぇ切れてきた。鶴ヶ島ぁ、言えばいーじゃないさ」ふぁ、と欠伸して、不意に言葉を投げる。
「ついてけない、ついてく力のない奴は、捨てるつもりだ、ってさ」
鶴ヶ島 絢子
「……
別に、隠していたつもりはないんですけど」
赤嶺 アンリ
「だってそれがなきゃ話が通らんさ。全部いっぺん投げ捨てて、やれる奴だけでやり直すんだろ。そういうとこ、
俺達とおんなじさぁ」
結雲 悠
「そうか、そういうことになるんだ」
鶴ヶ島 絢子
FHは、あくまでFH―――と言うよりコードウェル氏の主導による世界の再構築です」
阿修雷
「お前はお前の主導で世界を再編するのだろう?」
鶴ヶ島 絢子
「少し違う。
私がやりたいのは、オーヴァード『そこにあるもの』として受け入れられた―――受け入れさせた上で、この星に住む全員でリスタートする。
そう言うこと」
古賀 咲夜
「簡単に言うけど……洗脳でもしない限り無理じゃない?」
鶴ヶ島 絢子
「そんなことありませんよ。ただ、今まで閉じてきた蓋をどけてやればいいだけです」
阿修雷
UGNFHの解体、それは世界を支配するに等しい力だ、お前がそれを求めることに反対はしない」
鶴ヶ島 絢子
「少なくとも、これまで存在を知らなかった人たちは、それを受け入れざるを得ない―――巻き込まれる、と言ってもいい。
さっき古賀さんには色々言ったけれど、私はオーヴァードの力、存在はコントロールされるべきだとは考えてる」
古賀 咲夜
「ふぅん?」
鶴ヶ島 絢子
「ただしそれは、その存在を全て認知された上で。
だから、国連やその他国際組織、各国と連携されたオーヴァードの新組織は必要になると考えてます。
共にオーヴァードも含めた人類社会全体を守護することを目的とした、ね」
リチャード
「それはあなたの手の届く範囲では、ないのではないですか」
赤嶺 アンリ
ふたたび頬杖をつき、どこか懐かしそうに、遠い目をするように鶴ヶ島の姿を見ている。
鶴ヶ島 絢子
「そう。私だけでは足りない。
だから、みんなの力を貸してほしい。
そして、その母体としては少なくとも表面上組織としての体裁を保っているUGNの方が相応しい。それが、私がUGNに残った理由」
阿修雷
「我々に何ができるというのか」
鶴ヶ島 絢子
「ちょっと具体的な話になってきてしまったし、長くなってしまうから、今はここでやめておきます」
アシュレーの言葉に、相手をちら、と見やって、一度言葉を閉じる
「とにかく、古賀さん。私がやりたいのは。
きっと、世界は大きく変わることはないと思う。オーヴァードの治安維持機構ができたとしても、それに靡かず自らの力を利己的に使う者は現れるだろうし、いずれそれらは組織としてまとまることだってあると思う。
その対立構造が、これまでのUGNFHによるものと同じだったとしても、決定的に違うのは。
私たちオーヴァードが、誰かのために傷つき倒れていく。その戦いが、闇に葬られてゆくことや、その人権すら手放すことを強要されることがない世界だと言うこと。
それだけです」
古賀の目を正面から見据えて、終える
鶴ヶ島 絢子
あ、混乱による犠牲についての云々をエクスキューズするの忘れた
古賀 咲夜
www
鶴ヶ島 絢子
まぁエクスキューズというか開き直り?
古賀 咲夜
「ひとつ説明し忘れてるわよ? 素かしらね。
混乱で起こる犠牲についてはどうするつもりなの?」
鶴ヶ島 絢子
「新体制による救護は、もちろん行いたいと思っています。……でも、決してゼロにはならないでしょうね」
古賀 咲夜
「そう……あなたはそう考えるのね」
古賀 咲夜
「……言いたいことは分かった。
UGNを踏み台にするつもり? いい度胸じゃない。
ツッコミの嵐を入れてあげるから、あとで私とファータイルさんの前で詳細を説明しなさいね」

古賀 咲夜
一応「ツッコミ入れて修正案出して、二人を説得できるなら考えるわ」ってことだよん。
GM
そうそう、詳細を説明しなさいって言ってもらえる時点で、見るつもりになってくれてるんですよね。
古賀 咲夜
逆にこっちから「それについちゃ組織のここ使うといいよ」って助言もできるしな。
GM
対立から、指導と協力になってる。
古賀 咲夜
まあそれはファータイルさん説得できてからの話だけどね。
リチャード
みせてもらおうか! オーヴァードのノブレス・オブリージュとやらを!
GM
ノブレス・オブリージュなのファータイルさんの方じゃん!
古賀 咲夜
「○○部の部長は甘い物が好きだから、昼時に行って好物差し出せばイチコロよぉ」みたいなローカル過ぎるネタまでお出しできるわ。
鶴ヶ島 絢子
その人が利権亡者じゃなければ、ぜひ活用
そうでなければ、総括だ!
阿修雷
精神注入棒をもて!
鶴ヶ島 絢子
みんなに打倒ヘルメットと手拭いを配らなきゃ

赤嶺 アンリ
「直々のご指導だとさ。覚悟しちゃうといいんさー、愚痴用のノンアルコールビールは用意しとくから」
鶴ヶ島 絢子
「ビール……って美味しいんですか? 苦いってだけでもう美味しくなさそうなんですけど」
赤嶺 アンリ
「脂っこい物とか甘い物の後に入れるとスッキリすんさ。炭酸水との違いは謎」
リチャード
「今のお話に比べれば、さほどビターでもないですよ」
蕨 洋美
「うまいこと言ったつもりかい」
阿修雷
「それで、新たな闖入者はどうします?」
結雲 悠
「あの子誰?
ってよく見たら随分年上だったみたいなんだけど……」
鶴ヶ島 絢子
「そういえば、その問題もありましたね」
GM
闖入者どうする? とあなたが口を開いた所で── シーンエンド。
阿修雷
はぁい
古賀 咲夜
長々ありがとうございました。
鶴ヶ島 絢子
ありがとうございました!

古賀 咲夜
同じ不満と願いを持っているからこそ慎重になりたいし、彼女のカリスマ性は魅力的であると同時に危険だとも思ってるの。
鶴ヶ島 絢子
鶴ヶ島が言いたかったことまとめ
Q。何か変わる?
A。多分大して変わらない。でも少なくともオーヴァードの人権は回復する
Q。その際の犠牲については?
A。知るか! これまで守ってきてやったし、これからも守ってやるんだ、文句言うな! これまでの負債の返済と、未来への投資みたいなもんだ!
多分、古賀さんたちに猛烈に突っ込まれるのは2番目のA
古賀 咲夜
(その辺のフォローする何かは必要と……メモメモ)
どっかの弁護士みたいに「待った!」「異議あり!!」ってやる。
GM
次ですが、一旦マスターシーンでございます。
PCではないですが、白岡お嬢様のみ登場となります。
白岡 久喜
はぁい!
お風呂とトリミングはいただいていてよろしいので?
古賀 咲夜
そういや蕨さんこちらの付き添いだったんだよね。
きっとこれ終わってから会議に合流したんだな。
会議長かったし。
蕨 洋美
忘れてた



── マスターシーン ──


GM
白岡久喜。いや、パトリシア・ラーコーツィ。
あなたはメイドたちに手を引かれ、その汚れきった身体を温かい風呂で清められ、獣のように伸びた髪を梳かれる。
きれいに髪を整えられると、あなたの姿は以前の威容を取り戻した。
白岡 久喜
にこにこ
GM
そして通されたのが、ベッドとサイドテーブル、いくつかの書物などが揃えられた小さな部屋である。
外から、鍵のかかる音がした。
白岡 久喜
「なんじゃ、人をまるで囚人みたいに扱いよって」
GM
あなたはその部屋で、何とはなしにこれまで起きたことを思い出すだろう。
白岡 久喜
「さて……それにしても……」
GM
始まりは、ミアキスが突然態度を変えたことだった。
あなたは地下の薄暗い場所に追いやられ、そして……。
その後何があったのかはよく覚えていない。
気づけばあなたは空を飛んでいたのだ。
白岡 久喜
「一体何があったというんじゃ、あやつめ……
しかし、なしてワシはこんなところに来たんかのう」
強固にはめごろされた円形の窓から、雲海を眺めつつ
腹が鳴る
「腹減ったのぅ。
きっと、腹減りすぎたせいじゃな」
ドアに近づいて、どんどんと叩く
「うぉーい、お客様は空腹ぞなもし。
風呂やらなんやらのついでに、馳走の一つも持ってきたらどうなんじゃ」
どんどんどん
GM
あなたが扉を叩いて叫べば、はあい、とメイドたちが美味そうな料理を運んでくるだろう。
しかしあなたの身に起きたことは、何一つ分からないままなのだ。

腹の奥で何かがことりと動いた気がした。
白岡 久喜
「わ、なんかいきなり食べたんで、お腹びっくりしとるわ」
腹をさすりながら、ペロリと片づけた
GM
シーンエンド。

GM
次シーン。
一通りの会議が終わり、一方、船内から。
割と蚊帳の外になっていた悠くんが、船内に戻ってくるところから始まります。
結雲 悠
難しいことばかりで理解が難しかった……
けどまあ、大事なことなんだろうな。
結雲 悠
鶴ヶ島が「ヒーロー組織を」とか言ったら食いつこうと思っていたw
鶴ヶ島 絢子
「つまるところ、ヒーロー組織です」
結雲 悠
「えっ、やるやる」
鶴ヶ島 絢子
悠くんが来る、ということはアシュレーも来る。
それならついでに蕨も来る
阿修雷
私たちの家族の絆はそんな生易しいものではないですよ!!
鶴ヶ島 絢子
ということは
もっとがっつり来る!
結雲 悠
物理的に一丸となって
GM
悠くんは侵蝕率上昇をどうぞ。
結雲 悠
1d10 (1D10) > 2
[ 結雲 悠 ] 侵蝕率 : 48 → 50
GM
大人達と大人びた彼女は、随分向こうの展望の話をしているようだった。
背を伸ばした少女は何だかアンバランスに見え、
そんな状況の中であなたがどうするべきなのか、いまだ見通すのは困難に思われた。
結雲 悠
(なんか、言われるままに殺してたあの頃と変わらない気がするな……)
GM
状況は動き、流れて、あなたはここにいる。
しかし、あなたは何を思い、どうしてここにいるべきなのだろうか。
結雲 悠
(僕は家族を守りたかったんだ。
けど、みんな強いし守る必要はなさそうだよなぁ)
(鶴ヶ島の言うことはすごくいいことに聞こえるんだけど……)
力のない者は見捨てられる、という言葉と同時に何故か、血まみれの光景が見えた。あれは何だったのだろう。
鶴ヶ島 絢子
見捨てるなんて言ってないもん!
できる限り助けるって言ったもん!
結雲 悠
そう言ったのは赤嶺さんだったねー
鶴ヶ島 絢子
意地悪なおじさんめ!
GM
あれは何だったのだろう。血塗れの中でもがいているのは誰だったのだろう。たったひとり立ち尽くしているのは誰だったのだろう。
結雲 悠
ぶるっと震えていつも通り考えないようにする。
悪い夢だ……
GM
物思いにふけりながら廊下を曲がると、救助されてこの船に乗ることになったらしい少年少女たちが、そわそわと落ち着きなく噂しあっているのが聞こえた。
「これから私達、どうなるんだろう。
アアア……、
外国の支部長の人が助けに来てくれたんだよね?
見慣れない奴を見たぞ。
うう……、うう……、」

うまく喋れるもの、喋れないもの、その場は雑然とした雰囲気に満ちていた。
同じく救助された一団、老若男女入り混じる集団に近寄るか、近寄らないか、といったことも時折、話にのぼる。
結雲 悠
(元FHの子が一杯いるんだっけ? UGNもだっけ?)
「あの……こんにちは?」
声をかけてみる。
GM
「あっ……、あの、こんにちは」
きゃっと声を上げて、少女が振り向く。
阿修雷
悠くんがナンパですって!?
鶴ヶ島 絢子
ハートを射止める(物理
結雲 悠
「みんな、あっちに行けば本とかテレビ見られるところあるよ」
GM
「そうなの?
出てもいい?
だめだよ、勝手に出歩いちゃ」
鶴ヶ島 絢子
実際厳に見張られてそう
結雲 悠
「駄目なの?」
首をかしげる。
「だって別に部屋に閉じ込められて、『ここから出ちゃ駄目』って言われたわけじゃないでしょ?
僕のお勧めはカウンターに出てるチャーハンだよ」
阿修雷
いいっていったのに洋美さんに無理やり作らされました
1dx+6 (1DX10+6) > 6[6]+6 > 12
普通においしいやつ!
結雲 悠
よかった!
蕨 洋美
気が晴れると思って……
GM
「だって、怒られるよ。
私達、管理対象だったの。
チャーハン? いいな、おなかすいた」
結雲 悠
「よくわかんないけど、ファータイルさんそんな酷い事しないから大丈夫だよ」
なお白岡。
GM
恐る恐る少女たちは部屋の外を覗く。
白岡 久喜
お嬢は高待遇に不満皆無よ
結雲 悠
こんな絡み方してていいのだろうか。
GM
大丈夫です。>こんな絡み方
結雲 悠
「うまく喋れないの?」
少年少女の中に、うまく喋れない子供が何人も居ることに気付いて、その辺のスタッフに頼んで紙とペンもらってこよう。
GM
彼らはこくりと頷いて、紙とペンを受け取る。
そのうち一人が声を上げた。
「おまえ、“ラナウェイ・ヒーロー”?」
結雲 悠
「え、そうだけど。
僕のこと知ってるの?」
ちょっととくいげ
白岡 久喜
悠くんのコードネーム聞くたびに、脳内でイデオンの主題歌流れる
GM
「やっぱり。俺達のスコアマスターだ、いっぱいUGNの連中を殺して、あ」
言いかけた少年は、周囲の視線に気づいて気まずい顔をした。

「お前も、捕まったの?」こそこそと少年があなたに耳打ちをする。
結雲 悠
「……あ……
違うよ。それに、それは昔の話だ……」
GM
「そうなのか? 今は?」
白岡 久喜
キャンプ用品店のバイトです
結雲 悠
「今は……友達の手伝いをしようと思ってるんだ……」
その言葉はなんとなく力ない物だった。
GM
「友達? 友達いんの? どうしたんだ、腹痛いのか?」
結雲 悠
友達、なんだよな? たぶん。
問われると即答できない。
そんなことを思い知らされる。
GM
力ない言葉が、何も知らずに問いかけてくる少年の声の向こうで、地面に落ちた。

GM
なんとなく船内の状況を描写しつつ、悠くんに自分の現状に思いをはせてもらいつつ、そのままイベント発生する感じのシーンです。>表
イベントは次回になるかな。
結雲 悠
はーい。じゃあこのあたりでカットしてもらって。
GM
またちょっと切りが悪いんですが、本日はここまで。
シーンはこのまま継続します。
結雲 悠
はーい
GM
ありがとうございました!
白岡 久喜
お疲れ様でした!
結雲 悠
おつかれさまー
阿修雷
お疲れ様でした!
結雲 悠
まさか単独シーンがあるとは とか思ったけどそういや僕PCだった。
GM
そうなのです悠くんはPC。

ひとこと
結雲 悠
世界を変えたい鶴ヶ島。
その想いは分かるものの、今『そう』なっていない理由を知っている大人たち。
何が可能か? 何が不可能か?
話さなければ何も分からない。


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本作は、「矢野俊策、ゲーム・フィールド」が権利を有する「ダブルクロス」の二次創作物です。