GM
血塗れの少女が次なる嵐の訪れを告げる。
道を歩む少女はいかなる挫折を味わうのか。
枷を切る少女は絡みつく鎖を振り払えるのか。
そして少年はどこに、道を見出すのか。


ダブルクロス第十話
「道なかば、嵐は来る」


白岡 久喜
ニーア!
結雲 悠
ぱちぱちぱち
阿修雷
はじまりはじまり!

侵蝕率
結雲 悠
1d10 (1D10) > 8
[ 結雲 悠 ] 侵蝕率 : 40 → 48
赤嶺 アンリ
1d10 (1D10) > 5
[ 赤嶺 アンリ ] 侵蝕率 : 35 → 40
阿修雷
1d10 (1D10) > 1
[ 阿修雷 ] 侵蝕率 : 30 → 31
鶴ヶ島 絢子
1d10 (1D10) > 1
[ 鶴ヶ島 絢子 ] 侵蝕率 : 43 → 41

GM
夕暮れのブリッジに警告音が鳴り響き、血塗れの少女がそこに降り立った。少女は血の珠を振り回し、迎撃に出た兵士達を薙ぎ倒す。
リチャード・ファータイルは子供達の安全を確保しようと動き出し、騒然とする中── 赤嶺アンリが、ブリッジへと飛び出す。
白岡 久喜
吠えながら血珠を玩具の、そうヨーヨーのように弄び
しかし一振りごとに人が飛び、砕かれる
リチャード
「総員距離を取って戦え!」
白岡 久喜
髪の毛ももうボッサボサじゃ
赤嶺 アンリ
酒瓶を手に取り、一杯分を口に含む。ラムの匂いをさせながら飛び出す。
白岡 久喜
新手の手強さを感じ取ったか、珠を手元に戻し、振りかぶる
古賀 咲夜
そのすぐ後ろに現われ、領域を紡ぐ。
古賀 咲夜
知ってるの大人チームだけだよね。
リチャード
はい、子供たちにブリッジから遠いほうに避難するように連絡中ですが
赤嶺 アンリ
「ん」振りかぶる少女に向かって一気に跳躍すると── 口に含んだ酒を、少女めがけて噴射した。
GM
※我に返るか返らないかは白岡さんにお任せします。返らなければ演出バトルになります。
白岡 久喜
放たれた血珠が一対、宙で身を翻させた男の頭と体の脇、空間を穿つ
そしてゼロ距離で液体の飛沫を浴び
「……!」
思わず顔を覆い、後ずさる
古賀 咲夜
「なんなの? FH?」
リチャード
「おそらく……ミスターキョーヅカは知っているようですが……」
古賀 咲夜
「今聞いてる場合じゃないわよね。鎮圧しなきゃ」
鶴ヶ島 絢子
「あ、いいんです? それは楽でいいなぁ」

GM
アシュレー、悠くん。辺りには警告音が鳴り響いている。周囲は何やら騒然とし、子供たちに避難するようにリチャードが誘導しているのが見える。
ブリッジから遠い所に誘導されているのを見るに、ブリッジで何か起きているのだろう。
阿修雷
「……何かあったようですね」
結雲 悠
「ちょっと僕、様子見てくる!」
阿修雷
「一緒に行きましょう。2人でバックアップくらいはできるでしょう」
結雲 悠
「うん、よろしく!」
蕨 洋美
「騒がしいと思ったら、珍客到来か。
守りは任せな。前は頼んだよ」
結雲 悠
「行ってきますっ!」

白岡 久喜
集中が途切れたか、指先から延びた血糸が切れ、そのまますっ飛んで行った血珠は、気密扉から顔を覗かせた古賀の顔のすぐ横で壁に叩きつけられ、ただの血をしぶかせた
「く、くわっ……」
顔を腕で拭い
赤嶺 アンリ
「お嬢様。いつになくラフな感じでどうしちゃったさ?」とん、とその目前に着地する。
白岡 久喜
「……ぐっ」
赤嶺 アンリ
普段ならば酒の飛沫を追うように着火する所だが、腕を振るって火をつけることはなく、ただ着地しただけだ。剣を抜き、相手の出方を見る。
結雲 悠
ブリッジに駆け上がる。
GM
ブリッジに出ると、濃い血臭が鼻をついた。
そこには薙ぎ倒され負傷した兵士達の呻きが満ち、それを為しただろう血塗れの少女と、男が向きあっていた。
阿修雷
「なるべく姿を隠しながら行きましょう」
白岡 久喜
現れた娘は、猫のようにしばらく顔を洗っては唸り、洗っては唸り
やがて
「な、なんじゃこれ……くさい……」
不意に泣きそうな顔で
「くさい~~~~~!」
泣き始めた
阿修雷
「……あれは」
結雲 悠
「女の子?」
阿修雷
「ここから狙えますか?」
結雲 悠
「楽勝!」
腕から銃口を出し、構える。
阿修雷
FHオーヴァードです。相当強力な」
結雲 悠
「じゃあ、一撃で黙らせる……!」
赤嶺 アンリ
その時。悠の位置からの射線を、偶然かアンリの背中が遮る。
結雲 悠
「わっ、」
阿修雷
「……赤嶺さんが邪魔ですね」
結雲 悠
ここは空中。少しでもこの船を傷つけられたら、皆が危険だ。

白岡 久喜
「……んが。
……ここ、どこぞ?」
きょろきょろと辺りを見渡す
赤嶺 アンリ
「ん。気ぃついたさ? 名前は言えるさ? 今日は何年何月何日? 指の本数分かるさ?」
少女の前に指を二本突き出す。

結雲 悠
「撃……あれ?」
阿修雷
「会話できる状態なのでしょうか?」
古賀 咲夜
「……ダメじゃない、隠れてなきゃ」
阿修雷
(古賀咲夜か……)
古賀 咲夜
「ま、でも結果はどうあれいい判断。
来てくれて良かったわ」

白岡 久喜
「日付は気にしたことがないからのう」
応えるようにVサインを返しつつ
「ワシの名はパトリシア=ラーコーツィ。忘れたか、酒臭おやじ」
Vサインを振りつつ
赤嶺 アンリ
「うーん、これはお嬢様さ」
振り返って、狙う銃口に向けてひらりと手を振る。

阿修雷
「落ち着いたようですね。
……悠くん、すみません。ここで待機してください。」
結雲 悠
「え、うん。みんなあの子のこと知ってるの?」
阿修雷
「油断はしないように」
結雲 悠
「分かった、まだ外さないでおくよ」

白岡 久喜
「ミアキスとエトウはどこじゃ?」
赤嶺 アンリ
「うーん、俺は知らんさ。そりゃあいいけど、なんでこんなとこ来たさ?」
白岡 久喜
「……なんか、よく覚えとらんのじゃけど。
なんじゃったっけかな……
なんか、めっちゃ腹立たしいことがあった気がするぞ」
赤嶺 アンリ
「うーん、腹立たしすぎて暴れちゃったさ?」
阿修雷
赤嶺さんの後ろから近づく
「ご無沙汰しております。ラーコーツィ様」
白岡 久喜
「いや、なーんも覚えとらん……。お! お主はいつぞやの娘っこではないか」
赤嶺 アンリ
近づいてくる気配を感じ、するりと一歩下がる。黒いコートの背中がスコープの中から消え、射線が通る。
結雲 悠
少女をいつでも撃てる位置に移動して構えている。
古賀 咲夜
(知らないオーヴァードだわ……何者?)
白岡 久喜
「なんか、久方ぶりな気がするぞ。息災であったか?
その後、目ん玉の調子はどうじゃ」
阿修雷
「おかげ様で……生憎今は使えません」
白岡 久喜
「なんじゃ、そうなんか。エトウめが居ったら、直してもらえたのにのぅ」
阿修雷
「それより、ラーコーツィ様がどうしてこのような場所に」
白岡 久喜
「いやー。
それがさっぱとわからんのじゃ、これが」
はっはっは、と笑う
赤嶺 アンリ
「そうそれ。お嬢様いきなりイノシシみたいに突撃してきたんさけど、覚えてっさ?」
白岡 久喜
「気がついたら、ここにいて、そこの酒臭おやじに……
ちょっと待て、お主、さっきワシに酷いことしなかった?」
赤嶺 アンリ
「困ったときの荒療治ってやつさ」
阿修雷
「……ラーコーツィ様、不躾ながら申し上げます」
白岡 久喜
「よい、申してみよ」
阿修雷
「現在我々はUGNへの潜入任務を行っており、失礼を承知でラーコーツィ様にかりそめの攻撃を行った次第」
白岡 久喜
「なんじゃと?」
阿修雷
「どうか我々に退けられたフリをしていただけないでしょうか」
古賀 咲夜
(この子も扱いづらい感じの子かしら)
白岡 久喜
「え、なんでじゃ。周り全部UGNなんじゃろ? ほしたら片っ端から薙ぎ倒したったらええじゃろが」
言って、適当にそこら辺にいる士官ぽい制服の男を張り倒す
赤嶺 アンリ
「ああっと」さっと割って入る。結果、代わりに張り倒された。
「いたいんさー」
結雲 悠
「……」
照準を合わせたまま見守る。
白岡 久喜
「何しとるんじゃお前。まぁ、さっきの意趣返しにとっておけ」
阿修雷
では囁く
「……深い事情があり、そういうわけにいかないのです」
白岡 久喜
「事情?」
阿修雷
「追って衛藤先生よりご報告申し上げるので、いましばらく、どうかご協力いただけないかと」
白岡 久喜
「お主ら、また七面倒くさいことやっとるのぅ」
阿修雷
「我々はラーコーツィ様ほどお強くはありません故」
白岡 久喜
「まぁ、それもそうじゃな。
わかったわかった、やられたフリしとりゃええんじゃろ」
阿修雷
「恐れ入ります、いずれ機が熟せばUGNに目にものをみせてくれましょう」
古賀 咲夜
領域使って盗み聞きしてた。
白岡 久喜
「ほしたら、ワシを軽くどついたらええ」
赤嶺 アンリ
「ん」立ち上がり、緩やかに剣を構える。
白岡 久喜
「軽くじゃぞ、軽くな。ていうか、お主それ剣……」
赤嶺 アンリ
「だって拳じゃ色々バレバレなんさー」言うと、剣を翻しながら軽く振るう。
あいにく峰打ちをしたくも両刃であるが、勢いを殺す努力はした。
古賀 咲夜
お華は引っ込めた。
白岡 久喜
「軽く、コツンて……いっだ!?」
剣の腹でしばかれて、思わず一瞬睨んでから
「う、うわぁ~~~……や、やられたぁ~~~~」
結雲 悠
(明らかに本気じゃないな、あれ……)
阿修雷
「……」
赤嶺 アンリ
剣に炎を這わせていなかった時点で、拳じゃなくとも本気でないことくらいバレバレである。
白岡 久喜
更に、ぐえ、だの、ぐわ、だのとひとしきり悶え苦しんだ後(ドリフのコント感
途端にバッタリと倒れた
古賀 咲夜
「討ち取ったのね! やったわーー!」
白岡 久喜
「どうじゃ、名演技じゃろ」
と言わんばかりに、サムズアップを掲げたまま。
阿修雷
「侵入者を拘束の後営倉へ」
古賀 咲夜
「ありがとう、助かったわ」
阿修雷にそう言うと、通信機に状況報告。
阿修雷
「……」
古賀 咲夜
赤嶺に
「この子大丈夫なの?」という視線を向ける。
赤嶺 アンリ
古賀の視線に、緩やかに首を振る。大丈夫かどうかは「分からない」という意思表示だ。
鶴ヶ島 絢子
「劇団の慰問サービス?」
蕨 洋美
「さぁね」
赤嶺 アンリ
「訳は半分くらい後で話すんさ」
蕨 洋美
「そうしておくれ。でないとあたしらが間抜けなままだよ」
結雲 悠
阿修雷に
「あの子なに?」って訊く。
どういう話してたかは全然聞こえなかった。
白岡 久喜
悠から見たら立派なお姉さんじゃぞ!(見た目22くらい
結雲 悠
アクションがお姉さんじゃなかった。
阿修雷
「以前のリーダー、とでもいいましょうか」
結雲 悠
「リーダー、なんだ?」
なんだか釈然としない顔をしている。
阿修雷
「ファーアイル氏、彼女を可能な限り頑丈な部屋へ」小声で
リチャード
オーヴァード用の独房でいいでしょうか……」
結雲 悠
空飛んでるのに暴れられたら危ないよなー。
白岡 久喜
ちなみに多分、お嬢はしばらく風呂に入ってなかったみたいに少し匂うんじゃないかな、って……
古賀 咲夜
お風呂に入れるかぁ。
白岡 久喜
ここって美容院もあるんだよね?
よろしく!
阿修雷
「洋美さん……すみませんが侵入者を見張ってていただけないでしょうか」
蕨 洋美
「あん? なんだってあたしが」
阿修雷
「もし、彼女が暴れ出せば止められるのはあなたしかいません……それくらい危険です」
蕨 洋美
「……なるほどね。
ま、そういうことなら……
ついでに、風呂にでも入れてやるかい? ……まるで獣みたいな匂いだったよ、あの娘」
GM
「分かりました、私達で彼女をエスコート致しますね」船のメイドたちが彼女の入浴を買って出る。有事の時には戦闘・保安部隊として動く一団だ。
蕨 洋美
あ、よかった
じゃぁ、それに立ち会っていよう
阿修雷
S市の温泉を思い出しつつ
「……そうですね。多少は落ちつくかもしれません」
GM
意味不明な闖入者は捕縛(?)され、負傷者を救護する手筈を整え、あなたがたはともあれ集まれそうな場所に集まるだろう。船内の会議室がいいだろうか。
阿修雷
会議室には誰誰いるんだろう
GM
アシュレー、アンリ、古賀さん、悠くん、リチャードさんは流れ的にいそうな感じ。鶴ヶ島さんはどうする? 盗み聞きしておく?
鶴ヶ島 絢子
何も言わないようなら、当たり前のように居よう
赤嶺 アンリ
会議室にしれっと鶴ヶ島がいるのに気づいたが、特に何も言わない。
鶴ヶ島 絢子
にこにこ
結雲 悠
むしろ悠は「僕帰った方がいいのかなー」とか思いながら隅っこにいる。
鶴ヶ島 絢子
「悠くんは、あの人のお風呂、お手伝いする?」
なんとなく居心地悪そうにしてる悠に。
結雲 悠
「できるわけないでしょ!?
僕男だからね!?」
鶴ヶ島 絢子
「アレ? でもアシュレーとは……」
赤嶺 アンリ
「かくかくしかじかタイム始めてもいいさー?」
古賀 咲夜
「あのお嬢さんが何者かという話から聞きたいのだけれど。
青少年は別に聞いててもいいわよ。
いるなら役に立ってもらうだけだから」
鶴ヶ島 絢子
「あ、はーい。残念、お楽しみしそびれたね」
言って、席上で姿勢を正す
阿修雷
あなたが話すんですよねという視線を赤嶺さんに向けている
赤嶺 アンリ
「ん。あいつはFHの一員で、UGNを悪逆非道な連中だと吹き込まれて、いいように動かされてる。半年前のS市収容所襲撃で、例の“ミアキス”と、もう一人やばいのと一緒に動いてた」
結雲 悠
「……へぇ……」
鶴ヶ島 絢子
「わぁ。わかりやすい立ち位置の人ですね」
赤嶺 アンリ
「んだけど、なんでここを襲ってきたかは分からんさ。見た感じ、我を失ってるようだった」
阿修雷
「ただし、並みのオーヴァードなら10人まとめてなぎ倒せる程度には戦闘に秀でています」
鶴ヶ島 絢子
「すごかったね、あれ。ヨーヨーのトリックみたい。
血の塊だったよね。私と同じブラム=ストーカーなのかな?」
阿修雷
「名前はパトリシア・ラーコーツィ。おそらくそうだろう。
……いや、まてよ。確かお前の一族に」
結雲 悠
ブラム=ストーカー多いな)
鶴ヶ島 絢子
「……ラーコーツィ?」
ふと、その名に反応する
赤嶺 アンリ
「ああ。貴い一族の末裔、って言ってたさねぇ。実際、力は強い…… 知ってっさ、鶴ヶ島?」
鶴ヶ島 絢子
「うーん……
いや、でも偶然じゃないかな? だって、確かその一族って。
何百年の前に、凋落して血筋は途絶えたとかなんとか。
おじいちゃんに聞いたことがあるような」
阿修雷
「ふむ……」
古賀 咲夜
「名を騙っているか、分家か何かの生き残り、ということ?」
鶴ヶ島 絢子
「う~~~~~ん」
赤嶺 アンリ
「ふぅん。それも含めて信じさせられてる、って可能性もあんさねぇ」
鶴ヶ島 絢子
「そんなのが居たら、おじいちゃんはとにかく、他の家の人が許しておかないような」
赤嶺 アンリ
「結構、色々吹き込まれてるみたいだったから」
鶴ヶ島 絢子
「血の流出は、一族の血を貶めることになるからね。
マインド=コントロール、ってやつかぁ」
GM
このシーンでは悠くん割と蚊帳の外でごめんな!!
結雲 悠
ぼやーっと聞いてるよ。
立場は似てるから、話したいなとは思ってるんだ。
とはいえ、そういうのは前回ニーカとやったな。
白岡 久喜
また違った意見が聞けるかもしれないぞ!
阿修雷
「いずれにせよ、意図してここに送り込まれてきたのなら遅かれ早かれ殺し合いになるだろう」
鶴ヶ島 絢子
「あまりそんな感じには見えなかったけど。
なんていうか、その……
あんまり、お利口じゃないような?」
あはは、と誤魔化し笑い
古賀 咲夜
「悪意は感じなかったわね。
だからこそ面倒、ということも往々にしてあるのだけれど」
赤嶺 アンリ
「あっはっは。ま、前見た感じ、性根の真っ直ぐないい奴だったさ? 良かれ、悪しかれ」
阿修雷
「……無害を装って内部から攪乱するのは常套手段ですよ」
赤嶺 アンリ
「それも含めて、裏事情探んなきゃならんさねぇ」
古賀 咲夜
「装ってるのかしらねぇ……」
阿修雷
「本人にその気はなくても……」
鶴ヶ島 絢子
「なんか、随分警戒してるんだね、アシュレー」
阿修雷
「当然でしょう。
彼女と、ミアキス、衛藤、この3人で半年前のS市施設を壊滅させたのですから」
古賀 咲夜
(経験者だから、かしら)
暴走する正義ほど危うい物はない……」
古賀 咲夜
彼女に『悪意』がないの知ってるの赤嶺さんだけか?
赤嶺 アンリ
アシュレーも知ってたと思うけど解釈次第かな。>『悪意』ない
鶴ヶ島 絢子
「ミアキス、って人のこと?」
赤嶺 アンリ
「あいつ自身に装うつもりがなくても、結果として、って事はあっさねぇ。あと、あのチェスニィみたいに、なんか仕掛けられてるとか。
ま、そういうわけなんさ。なんか聞き出せりゃよかったんさけど、自称なんでここに来たのかなーんにも覚えてないってさ」
鶴ヶ島 絢子
「ファータイルさん、ここのラボで全身洗ってみるってのは?」
リチャード
「尋問ですか?」
鶴ヶ島 絢子
「えっ、そういう方向?」
阿修雷
「尋問、拷問でもあまり期待はできないだろう」
鶴ヶ島 絢子
「じゃなくて、CTやMRI、なんならオシロとかもあるんじゃないんですか?」
リチャード
「簡易な金属探知機では爆発物などは持っていないようでしたが……」
鶴ヶ島 絢子
「生体爆弾作れるエフェクトもあるしなぁ」
阿修雷
「だったらブリッジではなく機関室の近くにとりつけばいい」
鶴ヶ島 絢子
「だよねぇ」
赤嶺 アンリ
「ま、そういうわけ」
その厄介な何かを船内に抱えさせたのを知ってか知らずか、あっけらかんと言う。
古賀 咲夜
「うわぁ、めんどくさい……」
鶴ヶ島 絢子
「正直、混乱だけはしっかり起きてたし、第二波が無いってのは、おかしくない?」
あれが尖兵だとするなら、という意味で
阿修雷
「陽動の可能性もゼロではないのであとで船内をチェックしたほうがいい」
鶴ヶ島 絢子
「それはそうだね。
ファータイルさん、確かホライズンて、各エリアの生体スキャンも可能でしたよね?
空飛べるオーヴァードもいるから、って」
古賀 咲夜
どんどん大規模になってくホライズン。
リチャード
「……よくご存じで」一応機密なんだけどなぁって顔
鶴ヶ島 絢子
ホライズンて、500m超級なイメージ
空母エンタープライズ以上の全長
リチャード
さすがに当家でそこまでの規模は……
鶴ヶ島 絢子
「それに加えて、レネゲイドウィルスに対するセンサーもあるはずだから……」
リチャード
軽空母サイズただし最新型でそこそこ俊足というのがウリ!
鶴ヶ島 絢子
「少なくとも、オーヴァードの侵入は表面上は無い、ということでいいですか?」
阿修雷
「ふん、UGN程度の技術力がどこまで通用するか」
鶴ヶ島 絢子
「まぁ、そうだよねぇ。
掛けられるお金も倫理観も桁外れなFHに比べると、どうしてもなぁ」
うーん、と腕組み
赤嶺 アンリ
「まあまあ」
GM
突然の闖入者による混乱と負傷者、護送されていく少女の姿で、船内は何となく浮足立っていた。
何が起きたのかと噂しあう、不安げな子供達。
リチャード
「あの……
ミスター・キョーヅカ、ミス・アシュレイ。あなた方は一体?
FHなのは伺いました。しかし……」
赤嶺 アンリ
「おっと、そもそも論」
鶴ヶ島 絢子
「アポストル、なんですよね?」
さらっと
赤嶺 アンリ
「いやん。鶴ヶ島こわーい」
鶴ヶ島 絢子
「あはは、ヤマカンだったけど、当たっちゃいましたかぁ」
赤嶺 アンリ
「えぇー、カマかけられちゃったんさ? もっとこわーい」
鶴ヶ島 絢子
「あははは」
阿修雷
「そういえば支部長のお二人には自己紹介がまだでしたね」
赤嶺 アンリ
「ん、確かに。ドタバタがドタバタだったさねぇ、そういや」
リチャード
「“天使”ですか……」
鶴ヶ島 絢子
「どちらかというと、『使徒』っていうポジションだったように聞いたことがありますね。
コードウェル博士直属の幹部、でしたっけ」
阿修雷
「少し違うな、使徒はアルフレッド・コードウェル直属の組織の名だ」
赤嶺 アンリ
「色んな役割の組織に分かれてて、“ミアキス”は研究部隊、俺は戦闘部隊」
阿修雷
「……」
リチャードと古賀さんを交互に見る
「諜報・工作部隊で今回のN市、S市、U市大規模破壊工作の総司令官。
第四使徒、『フライ・パンダ』阿修雷」
古賀 咲夜
「おめでとう。N市のUGNはご覧の通り壊滅。
……で、何がしたいわけ?
そんな肩が凝りそうな立場の人たちがわざわざここまで入り込んで、何が望み?
いいえ、何が望みだった?
正直言ってこっちはとばっちりよ。
泣きたくなっちゃうわね」
阿修雷
「蕨さんとこちらの赤嶺さん、経塚さんといったほうが馴染みがありますか? の共倒れとついでにあなたの殺害でしょうか」
鶴ヶ島 絢子
「思うんだけど。
古賀さん、多分アシュレーも赤嶺さんも、その辺は知らないんじゃ無いかな」
赤嶺 アンリ
「ん、フォロー感謝なんさ。その通り」
鶴ヶ島 絢子
「彼ら―――本隊にとって、N市支部の壊滅なんて、多分『どうでもいい』
古賀 咲夜
「ついでで殺されるの? まあその程度の存在よね」
鶴ヶ島 絢子
「だって、それが目的の一つだったなら、彼らは『もっとうまくやって』いるはず」
阿修雷
「殺害はついでですが、N市は長年邪魔な存在でしたよ?
少なくとも制圧は次のフェーズへの布石です」
古賀 咲夜
「んー、まあそのへんは」
ちら、と赤嶺を見る。
「色々あるんでしょうね」
鶴ヶ島 絢子
「それがこれほどの大騒ぎになって、挙げ句今UGNと共にいる。
そんなやり方は、ちょっと『らしくない』んじゃ無いか、って思うんですけど、どうでしょう?」
赤嶺 アンリ
「横から補足。この不器用ツンデレの後ろには、コードウェルと一緒になって今回の件を企んでる連中がいる。
古賀さん達にあれを仕掛けた “ミアキス” と……、こいつの “教師” 衛藤ユキ」
鶴ヶ島 絢子
「なるほどなぁ」
赤嶺 アンリ
「アシュレーが言った通り、どうもあいつらの目的は、俺と蕨をぶつけ合わせて、何かまずいことを引き起こすことらしいんさ。そのついでにN市壊滅ってのは、まぁ派手さけどねぇ」
古賀 咲夜
「つまり? FHがどうUGNがどう、というより……危険思想の暴走のとばっちりでみんな目茶苦茶って感じね」
鶴ヶ島 絢子
暴走という感じはしませんけどね。
なんか、粛々と目的へ向かって駒を進めているような……そんなイヤな感じがひしひしとする、っていうのが所感かな。
アシュレーもそう言ってますし」
阿修雷
「……絢子、我々はお前の一族にはなるべく手を出すなという協定を守っている。お前も、お前のマンションも傷ひとつついていないだろう」
鶴ヶ島 絢子
「……」
その言葉に、ほんの微か、表情が強張ったことに気がついた者は居ただろうか
赤嶺 アンリ
「あ、ってか俺の名前言ってたっさ? 蕨には呼ばれまくってたけど」間の抜けた発言で一瞬走った緊迫を乱す。
阿修雷
「すみません、隠した方がよかったですか?」
赤嶺 アンリ
「んー、今更さー」
リチャード
「……それで、お二人がここにいるのも」
阿修雷
「……生憎家族で殺し合うのに忙しかったので作戦のことは忘れました」
赤嶺 アンリ
「あ、俺はそんなやばいヤマとか聞いてなかったんで、仕事蹴って逃げてきたんさ。以上。
命あっての酒飲みって言うし」
リチャード
「……頑丈な独房ならまだ多少空きがあります」
鶴ヶ島 絢子
「まぁ、気になるは気になりますよね」
赤嶺 アンリ
「いやん。助けて鶴ヶ島ー」
鶴ヶ島 絢子
「あはは」
笑って誤魔化し
「いやぁ、どちらかというと。
首謀者であるとされる、ミアキス、衛藤。
それと絡んだことのある人が、ここに2人揃っていて。
そして、先ほど更にもう一人、合流した。
こんな出来すぎた話、あります?」
リチャード
「偶然ではない、と」
鶴ヶ島 絢子
「あ、でも」
慌てて付け加える
「別に赤嶺さんとアシュレーを疑っている、というわけじゃ無いですよ」
阿修雷
「私の得意は潜入と裏切りです。念のため」
鶴ヶ島 絢子
「首謀者のこれまでの動向からすると、なんだかそう仕向けられてるみたいで」
リチャード
「……」
古賀 咲夜
「……」
(信じていい理由がないんだよなぁ)
赤嶺 アンリ
「アシュレーが覚悟決め過ぎて俺の立場がやばーい……」
鶴ヶ島 絢子
「でも、今は蕨さんのところのバイトリーダーで、悠くんのお姉さんだもんねー」
にこにことアシュレーの言葉を継ぐ
鶴ヶ島はなんでも知っているかのように振る舞う
あるいは家族の会話も……?
古賀 咲夜
(いまいち信じていいのか分からない人ばっかり増えるのと、なんだか暴走しがちな面倒くさい立場の子。
胃が痛いわね)
鶴ヶ島 絢子
「古賀さん大丈夫?」
赤嶺 アンリ
「ん、えーっと……、あ、あったんさ、いつもの胃腸薬。船のだからなんもしてないんさ」
会議室の片隅の薬箱をゴソゴソして、胃薬を取り出して古賀さんに渡す。
リチャード
「……我々は、話し合う必要がありそうです」
古賀 咲夜
「そうね、色々と思うところはあるのだけれど。
あなたは人を集めて何かしようとしているのだと聞いたわ」
胃腸薬はもらうよ。
鶴ヶ島 絢子
「あ、私です?」
GM
船内に集った面々の間に、緊迫と疑惑が漂う。
ここに三人集ったことは、果たして首謀者の思惑通りなのか?

GM
切りが悪いですがお時間(はみでた)なので、ここで一旦切ります。シーンは継続で。
古賀 咲夜
あ、はーい
鶴ヶ島 絢子
はぁい
リチャード
はぁい!
古賀 咲夜
時間過ぎてたの気付いてなかった。
阿修雷
ほんと!
GM
ぶった切りですみません。このシーン長くなりそうだけど必要な所なので、話題が転換したところで切ります。
鶴ヶ島 絢子
そういえば前半は経験点配布だった
GM
なのです。
成長後データですが、経験点配布が今回だったので、期限は次回までとします。
阿修雷
はあい
鶴ヶ島 絢子
了解ですー
結雲 悠
はーい
阿修雷
今回調査得意なの私だけ?
GM
もしかしなくてもだけですね。
鶴ヶ島 絢子
(2+0)dx+4 情報:UGN判定 (2DX10+4) > 9[6,9]+4 > 13
阿修雷
そっち系の支援とっとくかな
鶴ヶ島 絢子
【社会】は2だ!
ただ一応、UGNレベルは4ある
阿修雷
えらい!
GM
えらい!
よしログを取ります。

ひとこと
結雲 悠
新たな物語の開幕。
この世界の裏に潜むものたちが牙を剥く。


ダブルクロス 第八話『裏切りの阿修雷』 2

「……ほんとに俺の仕業じゃないんさけどねぇ。直接は」

ダブルクロス 第八話『裏切りの阿修雷』 7

「手ぇ取られて拾われた先が地獄ってのは。俺と、どっこいどっこいさねぇ」

ダブルクロス 第十話『道なかば、嵐は来る』 10

道なかば、嵐は来る

ダブルクロス


本作は、「矢野俊策、ゲーム・フィールド」が権利を有する「ダブルクロス」の二次創作物です。