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こちらには
『夢の果てならきみが正しい』のネタバレがあります。

本編見る!
KP
階段を登りきれば、沈み込むように黒い空があなたの眼に触れた。
空気は澱んで溜まり続ける。月も星も、雲も風もここには無い。

その黒さには覚えがあるような気がした。

▽技能判定〈目星〉または【アイデア】
佐倉 光
1d100 88〈目星〉 Sasa BOT 1d100→ 38→成功
KP
空は暗く黒く、それが本当に空であるのかもわからないほどだ。
いいや、きっと。この空間は屋外ではないのではないかとあなたは感じる。

覚えがある。
独特の閉塞感はここが『地下に存在する平野である』と示している。
佐倉 光
登って登って地下世界か。一体今までどこにいたっていうんだよ。

ぐるりと見渡す。
覚えている。ここには確か、縁がある神の神殿があるはずで。
しかし地図もない現状では、そこを目指す事もできない。
大体、地下世界だって大概広かったはずだ。高速で飛べる靴でも移動にずいぶんとかかったのだ。

前に見た風景から、ここがどのあたりか想像はつくだろうか。

呼吸を整えて謎の山に近づく。
KP
平野は広く、上から見下ろして駆け抜けたときの風景とはうまく重ならない。
地下世界のどこかだ、とは分かるのだ。しかし、こんな丸い石の群れは見たことがない気もした。

あなたは、平野の一か所に集められた何かの山に近づく。
悪臭はそこから漂っていた。確認してみれば、それは予測通りのものだった。

そこには多くの骨と、――角や尾の見当たらない、人のものだとわかる大量の屍が積み上げられていた。

SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D3》。
また、▽技能判定〈目星〉
佐倉 光
1d100 55 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→ 91→失敗
1d3 Sasa BOT 1d3→1
SAN 55 → 54
佐倉 光
予想はしていた。死体そのものよりも、これを成したものが近くにいるかも知れない事に怯えた。
今、COMPは使えないのだ。
そして、この中にもしかしたら捜し物があるかも知れないことにも。

探さなければならない。死体の山の中を。
蠢く土とどっちがマシだろう……
いや、ただの死体なら動かないし、マシかも。
においは最悪だけど。
ため息つくと、かがんで腐った肉と骨をかき分ける。
1d100 88〈目星〉 Sasa BOT 1d100→ 71→成功
KP
それは胸のむかつくような直接的な惨劇の跡だ。
そして、怖気が止まらぬ程に分かりやすい末路だ。

凄惨な人間の屍の山。
原型を留めていないもの、四肢がもげているもの、一部が腐り落ちているもの。

けれどあなたはその内に、下腹部を裂かれているものが多いことが気になった。
……勢い嫌な想像が過る、かもしれない。

それらの屍はすべて本物の肉のようであり、無機質なパーツじみた体の部品は見つからなかった。
KP
幸いその屍らは動きだすこともなく、彷徨い出ることも、己の扱いに末路に抗議することもなかった。

それがなお哀れで恐ろしくもあった。
佐倉 光
「来なくていい。ただの死体の山だ」
牧志に声をかける。それからそろそろとその山から離れる。
牧志と馬と合流して、牧志レーダーを見よう。
そうだ、先にそうするべきだったじゃないか!
周囲を警戒しながらゆっくり移動する。
牧志 浩太
「……そうか……、」
死体の山。辺りを漂う腐敗した悪臭。

牧志は何か言いかけて、その言いかけた何かを大きな裂け目から取り出すと、馬の尻に乗っていた彼と混ぜて飲み込んだ。
KP
眼はぐるうり、と地面を見回している。
よく見れば、無数に続く丸い石の板には取っ手がつけられており、人間のような手の構造をしたものが引き開けることを目的にされているように見えた。

本当に、マンホールのように見える。数が異様に多いことを除いては。
佐倉 光
「うえ、入れっていうのかよ。
今出てきたばかりだってのに」
牧志に、レーダーが下を示していることを知らせる。
マンホールを観察。周囲に足跡などあるだろうか? 引っ張って開けることはできるだろうか?
牧志 浩太
「この中か、いかにも誰かいますって感じだな。
化け物を避けて人が隠れ住んでる、とかならいいんだけど」
KP
取っ手はちょうどいい大きさで、引っ張れば開けられそうに見える。
足跡を探すなら、

▽技能判定〈ナビゲート〉〈追跡〉〈目星〉同一情報。
佐倉 光
ではまずは〈目星〉だ!
1d100 88〈目星〉 Sasa
1d100→ 94→失敗
佐倉 光
見えないな。
牧志は見られるかな?
牧志 浩太
では、牧志も足跡を探す。
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 22→成功
牧志 浩太
「これ……、足跡だな。そこら中をうろついてる、というか、何人もいるのかな」

牧志が指し示したのは、土の上に微かに残った蹄のような足跡だ。
蹄のようなその足跡をさして、牧志は「何人もいるのか」と言う。
佐倉 光
蹄か。
さっきの人間の屍の手足は蹄などない普通のものだったのかな。
KP
先程の人間の屍に蹄はなかった。
まったく、見慣れた人間のそれのように思えた。
佐倉 光
「あっちの死体、内蔵食われてる奴ばかりだった。この下に潜む奴のごみ捨て場、なのかもな」
牧志 浩太
「そうだったのか。……あの時より随分好き嫌いが多いらしいな、ここの奴らは」
佐倉 光
やっぱり見た目をごまかすアイテム作ってみようか……
いや、誤魔化すだけなら牧志に協力してもらえばいいからなぁ。
瞬間的にめっちゃ光るもの がいいかな。目眩ましになる奴。地下世界のものなら突然の光にはちょっと弱そう。
ということで、マグネシウムかなんかで瞬間的にピカッと光る癇癪玉的なやつを作成しようかな。
KP
なるほど。それならMP【1】でよい。
〈夢見〉でどうぞ。
佐倉 光
1d100 15 攻撃アイテムも考えたけどー Sasa 1d100→ 95→失敗
1d100 15 そういうのよりはー Sasa 1d100→ 88→失敗
1d100 15 搦め手で行きたい今日この頃!  Sasa 1d100→ 87→失敗
佐倉 光
無理だわ。
KP
手から煙が出て空中に消えた……。
佐倉 光
「くそ、駄目か……」
うーん、こんな場所で粘るの嫌だな。
逃げる手段として『二人分の体重に耐える靴』を粘るのもアリだけど、馬がいるからなー。
牧志 浩太
「その死体の山、人間だけだったか?
……それこそ、俺が様子見てみようか」
佐倉 光
「そうだな、頼もうか。
俺に気づけないことも分かるかもしれないし」
そういえば内蔵食われてるとまでは言ってなかったな、描写。だからなに、ではあるんだけど。
〈医学〉知識のある牧志なら何か気づけるかも。
牧志 浩太
頷くように頭のような場所を揺らして、牧志は人間大の塊から人には見えない形の不定形に戻る。
KP
おっと、主語が微妙でした。
牧志に見てもらうのは死体の山、マンホール、どっちにしましょうか?
佐倉 光
ああ、マンホールだったかな?
そっちでもいい。
入らざるを得ないのよねマンホール。
そこに潜むのが敵対的なやつかそうじゃないのかくらいは知りたいのよねー。
佐倉 光
マンホールについてお願いしよう。
そういえば佐倉はマンホールそのものについてはよく見てなかったかな。
KP
直接よく見てはないですね。
牧志 浩太
「分かった、見てみる」
牧志は這いずるようにしてマンホールへと向かい、取っ手を僅かに引いて中を覗き込む。
佐倉 光
彼をいつでも引きずり出せるように身構えておく。
どの程度警戒すべきか
佐倉 光
〈夢見〉でいくらでも対策できるとはいえ、スキルの低さから言って〈夢見〉での対処前提じゃないだろうから、あまりガチ対策をしなくても大丈夫なんじゃないかなー、なんて思っている中の人。
KP
ぶっちゃけてしまうとそれはそうです。>〈夢見〉の低さ
ガチガチに対策を張っていく前提ではないです。
佐倉 光
とはいえ、危険なところに牧志を被ってはいるってのは、牧志が真っ先に危険になるからやりたくない。
かといって自分の姿を消したり隠したりするアイテムなんか出したら、折角オモシロシチュエーションなのに活かせなくなるというジレンマ。
KP
消したり隠したりできるけどうっかり牧志からも見えなくなっちゃうアイテムが出るって?
佐倉 光
なるほどそういうのもあるのか。
KP
本質的に不安定そうな〈夢見〉だし、意図せぬものが出てきちゃうのもよろしければアリかなって。

牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 44→成功
牧志 浩太
牧志はしばらくその中を覗き込み。
「……」
そっとじした。
牧志 浩太
そんな動作を何度か繰り返す。

「あんまり人じゃなさそうな声がするな……。
寝息みたいな、獣の唸りみたいな声がする。
でも、いくつか誰もいなさそうな所もあるみたいだ」
佐倉 光
触りたくねぇ~!
ふかーいため息をつく。
あのレーダーが「ここだ」って示さないということは、動いているのか、中で全部繋がっているのか。
佐倉 光
「分かった、ありがとう。何もいなさそうな所に入ってみよう。
やっぱ中は暗いのか?」
牧志 浩太
「いや、蝋燭か何かで照らされてた。
中は洞窟だけど調度品か何かがあるみたいで、誰かが住んでるように見えたな」
佐倉 光
「……よし、入ってみよう」
嫌だけど。絶対嫌だけど。
こっそり入り込むのには哀しいことに自信があるんだ。
牧志に音がしないところを教えてもらって、そこに侵入しよう。

KP
取っ手を引いてみれば、思ったよりも軽い感覚でそれは開いた。

梯子が下まで続いており、降りた場所には空間が広がっているようだ。
上から覗き込めば薄暗くはあるものの、蝋燭の灯りで照らされたその場所は、物置か何かのように見えた。
佐倉 光
音を立てないようにそろそろと足をおろして、できる限り素早く下へ。
中に降りたらレーダー確認して目的地を探す。
KP
物置のような空間にはごちゃごちゃと色々な物が積まれていて薄暗く、閉塞感がある。
レーダーはその一角に置かれた大きな棚の辺りを見ているようだが……。
佐倉 光
棚を調べてみる。
どんな物が置いてある?
KP
棚を見ようとすると、中が空であることに気づく。
何もない棚を瓶の中の眼は見ている。バグったのだろうか?

▽技能判定〈目星〉
佐倉 光
1d100 88〈目星〉 Sasa 1d100→ 66→成功
KP
何もない棚の隅に何となく違和感がある。
よく見れば、棚の影が落ちている場所に、背を曲げればなんとか通れそうな大きさの横穴があるのを見つけた。

また、棚の隙間に紙のようなものが落ちているのを見つけた。
佐倉 光
まず紙を拾って見てみる。読めそうかな?
KP
それを見れば、驚いたことに内容は現代の日本語だった。
急いで書かれた走り書きの文字だが、何とか読み取れる。
佐倉 光
日本語? こんな所に?
素早く目を走らせる。
『にょぐた? ←おそらく名前?
やつらの名前ではないと思う。

やつらのご馳走は死体。悪趣味な宴だ。
だがやつらにとって人の用途は食糧に限らないらしい。

目的:生殖?
子を育てたい? 子を残そうとしている?
・人の赤ん坊を攫って来ていた。
・人の女を攫って来ていた。
・人の生殖器を調べていた。
知性を感じるものもいるが……。

もうここに留まっていても良いことはなさそうだ。
好奇心に殺されるのは止めにしたい。
夢見る人が自分以外にもここに来るだろうか。

良い夢を。』
KP
……良い夢を、という言葉に似合わない内容は、先程の死体の山と、奇妙な整合性がある。
佐倉 光
俺の前にここに忍び込んだヤツがいたのか。
興味でここを調べていたってとこか。

見つかると碌な事はなさそうだな。
生殖に興味、ってことは、下半身が見つかるかも。
KP
素早く目を走らせてメモをしまおうとして、ふと違和感を覚えた。

▽技能判定〈目星〉
佐倉 光
1d100 88〈目星〉 Sasa 1d100→ 31→成功
裏とか?
KP
そう、メモの裏面に何かあったような気がした。
佐倉 光
では裏を見ようか……
佐倉 光
いつも思うけどこういうの裏に気付かないなんてことあるかなぁ…
うーんまぁ、あるか
KP
全体的に薄暗いし案外あるかも。
佐倉 光
フツー裏も見るよね。と思ってしまいよく宣言を忘れる!
KP
それはそうではある! >普通裏も
KP
一瞬模様に見えたそれは、よく見れば文字に見えるパターンを模様と混ぜて同心円状に巻いたものだった。

見知らぬ文字のはずなのに、どうしてかあなたはその発音が分かる。

発音が分かったとしてもその意味は分からないのに、何度かそういうものを扱ったことのあるあなたは、それが何らかの力を持つ言葉ではないかという奇妙な予感を覚えた。

▽1d3を振ってください。
佐倉 光
1d3 Sasa 1d3→1
佐倉 光
なんだ、これ。呪文……?
言葉にすると力あるものなのだろうか。
このメモを残した者の手によるものか、それともその辺にあった適当な紙をメモとして使ったのか……
KP
それは風を具象した青緑色の模様だった。
あなたはそれに、〈夢見〉と近しい匂いを覚える。

それは夢の世界に属する言葉で、
夢の世界でのみ意味を持つ言葉だ。
KP
あなたは以下の呪文を覚える。
このメモを所有していなくても使えるが、
この呪文はドリームランドでのみ使用可能。
ゆらめく炎
【コスト】1正気度、1ラウンドの時間がかかる。呪文の維持に1ラウンドごと2MP消費する。

術者の人さし指から細い円錐形の炎が飛び出す。炎の色は術者の自由。

この炎は明かりに使うのも、芸に使うのも、暖をとるために使うのも良い。
炎の温度は大きなろうそくの炎と同じくらいだ。
確認
佐倉 光
お。魔法か。ただ、洞川さんを黒焦げにする力はなさそうだな。
有り難く貰っておこう。

飛び出す、とあるけど、飛んでいっちゃうのかな?
周囲の物を燃焼させる力はあるのかな?
指先につけといて明かりにする、ってことはできるんだろうか。熱くて無理かな?
KP
これは幻夢郷 P.160掲載の呪文ですが、細かい記載がないのでKPの解釈で補足します。

・周囲の物を燃焼させる力はある。
・飛び出したあと、炎は消えるか、呪文を維持していれば空中に浮遊している。
・指に害はないため、空中に留め置く代わりに指先につけておくこともできる。
佐倉 光
了解! 指につけたまま明かりにすることは可能だけど、周りに燃えるものがあれば燃えるかも、って感じだねー。
あとは何かにぶつけて「アチ!」くらいのことはできるかも?
KP
という感じです。
佐倉 光
PLがフィンガーフレアボムズごっこしたい魔法だわ。>ダイの大冒険
KP
ふふふ。数を増やせはしないんですよねぇ。
佐倉 光
ソッカー
フィンガーフレアボムズ……ダイの大冒険って真似したくなる技多いよね。

KP
メモの裏に書かれているのはそれだけのようだ。
あなたの前に、横穴がひっそりと口を開けている。
佐倉 光
よし、明かり確保。進もう。
息を詰めて棚の横に開いた穴に這い込む。横穴の向こうは暗い?
KP
横穴の向こうは蝋燭のような明かりで照らされており、そちらも部屋のようだ。

向こう側からも物音は聞こえてこないようだが、何やら壷がたくさん並んでいるのが見える。漬物部屋だろうか。
佐倉 光
そちらへ這っていって、何かいないか様子をうかがう。
動くものがなければ中に入る。
人気がないようなら立ち上がって部屋を調べよう。

そういえば、牧志が千切れた自分との感覚を共有しているようなら、少しくっついて来て貰うってこともできたよなぁ、なんて考えてしまう。
KP
動くものは……いや。
覗き込めば、そこには無数の壷と、無数の椅子がある。
そして、奥の方に色の違う岩でふさがれた壁。

這って見れば、そこには何人もの人間がお行儀よく座っているように見えた。

しかし違和感がある。
無数の椅子のそれぞれに、人間の『下半身のみ』がお行儀よく着席していた。

SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。
佐倉 光
ああ、やっぱり。
なんとなく想像していた光景に頭痛をおぼえる。
1d100 54 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 3→決定的成功クリティカル)!
佐倉 光
また無駄クリ。
佐倉 光
これの残りかす、ってことか、上にあったの……
ため息ついた。
座ってるのは男女問わずかな。

最近こう、人間の体をパーツとして扱うような光景を見たし、あまつさえそれでパズルもやらされたもんだから、もうなんとなくげんなりしてしまうだけだ。
KP
見れば男女問わず座っているように見える。
佐倉 光
レーダーはこの部屋の何かに反応している?
KP
レーダーは椅子の並ぶ一角を見ているように見えるが、壷も近くに並んでいるので、どちらなのかはよく見てみないと分からないだろう。
佐倉 光
じゃあそこにある壺開けてみようか。
凄く碌でもないもの想像しながら。
KP
壷の中はなみなみと液体で満たされているようだ。
液体からは薬品のようなツンと鼻に沁みる匂いがする。

中には何かが沈んでいるようだが、薄暗くてよく分からない。

照らす、またはよく見てみるなら
▽技能判定〈目星〉
佐倉 光
多分こっちじゃないんだと思う。でも見る。
1d100 88〈目星〉 Sasa 1d100→ 6→成功
KP
壺の底に何かが入っている。
それは生ぬるい色彩でぬらぬらと光り、人の臓器に近い物体であるように感じた。

▽技能判定【知識】または〈医学〉
佐倉 光
1d100 85 【知識】 Sasa 1d100→ 94→失敗
佐倉 光
あらら。じゃあよく見るために引き上げるか。
KP
なるほど。物置に戻ってがらくたを取ってくるなり、液体に手を突っ込んで掻き上げるなりすれば、引き上げることができるだろう。
KP
薄暗い中でぬらりと光るそれは管で繋がった二つの玉状の臓器だった。
それが何の臓器なのか薄暗い中ではよく分からなかったが、ともかくパーツではなく生きた臓器のようだった。
つんとくる薬品の臭いに、あなたはホルマリン浸けの標本を思い出した。
佐倉 光
生殖器かーなるほどな。
佐倉 光
ナマモノなら用はないか。
見なかった事にして戻してそっ閉じして、あらためてレーダー君の視線を探ろう。
近くの椅子になんか違和感あるものは腰掛けていないだろうか。
KP
無数に置かれた椅子のすべてに、人間の下半身のみが着席させられている。
おかしなパーティー会場にでも足を踏み入れたかのようであったが、それは確かに凄惨な図だった。

着席している下半身はいずれも腹部に切開した痕のようなものがあったり、抉れていたりする。
乱暴に中身を荒らされ、無事にすべての臓器が収まっているもののほうが珍しくあるほどだ。

それはもしかしたら研究に使われたのかもしれないし、食材として使われたのかもしれない。
KP
そのうちのひとつを眼が見ていた。
他のものと同じく、人体の下半身の形はしているが――
無機質で硬質で、生々しさを感じさせないそれは、確かにあなたが集めてきたパーツと同じものだった。

人形の部品のようなものであるために、切り開くことも喰うことも叶わなかったのかもしれない。
弄ばれ荒らされた体たちの中で、その体だけがまっさらに綺麗な状態で椅子に座っていた。
佐倉 光
よし、こいつだ!
下半身の人形を抱え上げる。足はついてる?
KP
足はきちんとついている。
座った姿勢のまま、人形の下半身はあなたに抱え上げられる。
佐倉 光
あと、壁が一カ所色違うって描写があった気がするけど、そこは調べられそうかな。
KP
閉塞感のある岩の壁だ。
▽技能判定〈目星〉または【幸運】
佐倉 光
1d100 88〈目星〉!  Sasa 1d100→ 3→決定的成功クリティカル)!
KP
その壁の近く、壁に出っ張って生えた岩のひとつに違和感がある。
後から取り付けられたかのように細い溝があり、手で押し込むことができそうだ。
つまりは、隠しスイッチのようになっている。

しかし、あなたはその下に、鍵穴のようなものがあるのに同時に気づく。
KP
そのとき。
▽技能判定〈聞き耳〉
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 93→失敗
佐倉 光
スイッチと鍵穴……ここ、鍵があれば開けられるのか?
壁を集中して調べていた。
KP
スイッチと鍵穴という組み合わせを見れば、鍵が必要なのではないかというように見える。
しかし、鍵を見た覚えはないように思う。
佐倉 光
鍵か……この洞窟のどこかにあるのか?
手っ取り早く〈夢見〉で出せないかな、と思ったが、さすがにここで何時間も粘るのは怖すぎる。
一度戻ってこのパーツ置いて、牧志と相談しよう。

KP
上に登ろうとすると、何やら上から音がする。
音。いや、まるで乱痴気騒ぎをしているような、鋭い雄叫びと不明瞭ながやがやという賑わいが交じり合った、随分大勢の人の気配。

人? いや、きっと人ではない。獣にも似た狂乱の声が重なり合って無数に響く。
無人の荒野であった平野は、今や何者かの饗宴の地となっていた。
KP
あなたは思うだろう。

 上に置いてきた牧志はどうなったのだろうか?
佐倉 光
中を調べるなら今かも知れない。
しかし牧志やウマ(が持っているパーツ)のことは心配だ。
佐倉 光
そういえば牧志レーダーはあの壁見てたのかな。
KP
見ていた。>壁

佐倉 光
牧志は人間の形はしていないから大丈夫だ、とは思うけど……
マンホールをずらしてそっと上の状況をうかがう。
KP
先ほど確認したおぞましい屍の山。
あの山の周りに、大勢の異形が集まっていた。
それらは一見、人の形をしているようにも感じた。けれどそれは人間とは似ても似つかない。
カビが生えわずかに緑がかった皮膚は所々に虫に食い荒らされたような傷痕があり、ひどく汚らわしい。
頭部はどことなく犬に似ているものの愛らしさは感じられず、低い鼻と尖った耳、涎を垂れ流す唇はただ醜悪であった。

彼らは凶悪なかぎ爪のある手で屍を貪り、蹄の足で地面を踏み鳴らしながら、好き勝手に食い散らかしている。
まるで宴会を愉しむ集団のようにも見えるが、その光景は吐き気を催すほど悪趣味なものだった。

SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D6》。
佐倉 光
1d100 54 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 85→失敗
1d6 Sasa 1d6→4
SAN 54→50
佐倉 光
見つかったら死ぬ。
死ぬだけじゃなく、下にあったヤツみたいにわけのわからん実験台にされる。
ぞっとした。早いところ牧志と合流しないと。
慌てて馬と不定形生物の姿を探す。
KP
あなたは牧志と馬の姿を探そうとして── 見てしまうだろう。

醜悪な獣どもの宴のその中心。
屍の山の上にのしかかるように――いいや、その周りで踊りくねるように――
黒いインク染みのような怪物が、そこにいた。
佐倉 光
不定目前だー!
KP
先ほどのガダモンにも少し似ていた。
液体とも固体ともつかないゼラチン状の体を自由に伸び縮みさせるたびに、暗黒に見えた体色が玉虫色に反射してぎらついた。
その巨大すぎる怪物を畏怖してか、犬に似た異形はお祭り騒ぎを愉しむかたわらで、決してそれに触れないようにしている。

それは屍の山を喰らってはいないようだが、馬と不定形の生物を探していたあなたは、気づく。
KP
人間がひとり黒い触手に首を絞められ、引き寄せられながら、逃れようともがいていた。

いや、その人間には見覚えがあった。
明るい髪の色、もがく腕のジャケットの色、微かに見える見慣れた顔立ち。
牧志 浩太
それはあなたのよく知る人間の牧志だった。
それが夢の中の世界で悍ましい夢の中の怪物に首を絞められていた。
佐倉 光
思わず下半身をその場に置いて飛び出していた。

どういう状況だ、等と考える間もなく。
そして一瞬後悔して、走りながら想像する。強い光を放つもの! 今一度、今度こそ、生み出す事はできないか?
佐倉 光
〈夢見〉っていつも時間かかるのかな?
KP
1回の判定だけなら即座に行える。>〈夢見〉
佐倉 光
おし。一応賭けてみよう。
1d100 15 カモーン光!  Sasa 1d100→ 31→失敗
佐倉 光
ダメだった。
位置関係どんな感じなのかな。
黒いのに近づこうとしたら屍肉喰いの近く通らなきゃダメかな?
中心か。近づきたかったら突っ切らなきゃいけないんだな。
KP
咄嗟に光を呼ぼうとするあなたの前で、――一瞬、視界がぶれた。

ノイズ交じりのエラーのように、一瞬の幻覚や白昼夢であったかのようにその姿は掻き消え、そこにあるのは不定形の『牧志』が触手に引きちぎられている姿だった。
KP
ありうべからざるもの。魔女と食屍鬼に崇拝されしグレート・オールド・ワン。
ニョグタを視たあなたは、

SANチェック成功時減少 1D6失敗時減少 1D20》。
KP
屍肉喰らいどもは無数に黒い怪物を取り巻いているが、みな宴に夢中のようだ。
あなたに気づいた様子をまったく見せない。
佐倉 光
色々容赦ないなこのシナリオ。
1d100 50 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 56→失敗
1d20 Sasa 1d20→13
SAN 50 → 37
不定です。
KP
不定の狂気は<長期の一時的狂気表>でどうぞ……。
佐倉 光
1d10 効果 Sasa 1d10→5
1d6 期間 Sasa 1d6→3
佐倉 光
記憶障害そろそろ治ろうかってとこだったのにーぃ
KP
長期5: フェティッシュ。ある物、ある種類の物、ある人物などに異常なまでに執着する。
佐倉 光
えー。
……牧志?
KP
……かな?
ニョグタに執着しても大変だし。
佐倉 光
スライム。ってのもなんだかなーだしなw
佐倉 光
それを目にした衝撃が、一瞬にして正常な思考を奪い去った。
今すぐに、今すぐに、今すぐにあそこへ行って、奪い返さなくてはならない!
ひとかけらだって、渡してはならない!
だっておれはそのために、ここに来た!

周囲の物が見えなくなった。
死体? 化け物? そんなものどうだっていい。
この手に取り戻さなくてはならない。
俺の唯一の、魂の奥底までもさらけ出した理解者、相棒。
失ったならそのとき、永遠に俺の一部が死ぬんだ!

半ば悲鳴のような叫び声を上げながらその化け物の前に突っ込む!
佐倉 光
あー、あるわけがない足跡が急に現れたり、牧志が一瞬人間に見えたり、こちらの認識が書き換えてるっぽいと考えると、佐倉の夢なのかなーこれ?
(トレーラーが既にそんなこと言ってたけれども、描写に出てきたの見ると)
砕けたのは牧志なのに佐倉が痛みを感じた理由はよく分からないけど、佐倉が夢を見なくなったので、佐倉の夢が牧志拉致って夢を見ざるを得ないようにした?
しかしそれだと「作り物」がよく分からないな。
KP
牧志がはっとあなたの方を振り向いた。なにごとか言ったようだったが聞こえなかった。

喚きながら飛び出してきたあなたに、黒い怪物は気づいたようだった。
KP
不思議そうに、とでもいうのだろうか。
巨大な全貌がゆらりと蠢いた。
その拍子に触手が外れ、幾つもの破片にちぎられた牧志が、中身をこぼしながらぼとりぼとりと地面に落ちる。
佐倉 光
ちぎれ落ちた牧志を拾う。拾う。かき集める。
呼吸を乱し、指先に絡む不定形生物を集めて抱き締める。
KP
指先に絡む泡はあなたの手の中で弾力のある破裂音を響かせながら潰れていく。転がっていく中身をあなたは必死に引き寄せる。
KP
怪物は確かめるようにあなたに身を寄せる。インク染みのような漆黒の中に幾度と玉虫色がきらめく。場違いにも少し美しくまったく理解しがたかった。
ぐるり、と全体をうねらせてあなたを見つめる。見つめているのだろうか。目と呼べるものはやはり無い。
インク染みはあなたの眼前の空中に拡がる。
佐倉 光
目の前に割り込んでくるくろいものを払い除けようとする。
佐倉 光
くそ、邪魔だな!
牧志が見えないじゃないか!
まだ集めきってないのに!
KP
あなたは視界に割り込む黒いものを払いのける。

黒いものは暫くの間あなたの前に存在していたが、やがて、見ていたものがただの埃だったことに気づいたとでもいうように、すっと興味を失くして屍の山のもとへ帰っていった。

あなたの視界には黒い怪物の輪郭がちらついていたが、すぐに拡散して消えた。
KP
あなたの腕の中で無数に蠢く中身をさらしながら不定形の粘体がぷつぷつと泡立っている。
佐倉 光
「うう、ああぁぁ」
涙をぼろぼろとこぼしながら、牧志の欠片を集め続ける。
見えるだけ集めたら、そのまま抱き締めて泣いている。
別れてはならなかった。
離すべきじゃなかった。
いつ死んでしまうかも分からないのに、手を離すべきじゃなかったんだ!
今こんなに、指の間からこぼれてしまうくらい頼りないのに!
言葉を失い、半狂乱のままで牧志を抱き締めて泣いている。
佐倉 光
周囲の腐肉食いはどうなっただろう?
KP
屍肉喰らいどもは変わらず屍の山を囲み、黒い怪物の周囲で狂乱の宴に興じていた。
あなたがいようがいまいが、その様子に変わりはなかった。
佐倉 光
今度はしばらく佐倉が牧志にまとわりつくのかー。
KP
前は牧志が不安にとりつかれて佐倉さんを繋ごうと(語弊)したと思ったら今度は逆に。
KP
かき集められた不定形は、あなたの指に腕に絡まりながら、少しずつ一つに纏まろうとしていた。
牧志 浩太
「佐倉さん」
あなたを呼ぶ声が聞こえた。
牧志 浩太
「佐倉さん」
牧志 浩太
「ごめん、ありがとう」
牧志 浩太
「おかげで、助かった」
牧志 浩太
「佐倉さん」
牧志 浩太
「大丈夫」
牧志 浩太
「俺は大丈夫だから」
牧志 浩太
無数の塊があなたの腕の中で無数の声を発した。
無数にさざめきあなたを取り巻く声が、あなたの手をそっと撫でた。
佐倉 光
ここにきてすぐの時には見ることですら抵抗のあった不気味な姿から、今はひとときも目を離したくないと思った。
その無数の声も、優しく撫でる感触も、全てが嬉しいと感じられた。
座り込んだままでゆっくりと呼吸を整える。
牧志 浩太
牧志はあなたの腕を支柱のようにして縋りながら、半身を埋めたまま少しずつ一つに戻っていく。
牧志 浩太
「……ありがとう、佐倉さん。無事でよかった」
牧志 浩太
ゆっくりと呼吸を整えるあなたの背を、一つに戻った牧志の手がさすった。
KP
馬は薄情にも、さっさと片隅に退避してあなた達を見ていた。
佐倉 光
「下で、見つけたんだ、お前の体と、次の……」
周囲に立ち込める臭気に咳き込む。
佐倉 光
「……」
薄情で優秀な馬の方を指差して、あちらへ移動しようと意思表示をする。
負っているのか支えられているのかよく分からない状態でそこを離れよう。
下半身を回収しないと。
牧志 浩太
牧志はあなたに支えられるように、あなたを支えるようにして移動する。

悪臭で苦しげに咳き込むあなたの鼻に、牧志の手が添えられる。
佐倉 光
「次のパーツも下だ。鍵を、探さないと」
震える声でなんとか呟く。
いつまでも、牧志の体握ってて離さない。
牧志 浩太
「鍵? そうだ」
牧志は体の中を触手でごそごそと探ると、中から鍵をひとつ取り出した。
あの大振りな鍵とは違う簡素な鍵で、大きさを見ればあの鍵穴に入りそうだ。
牧志 浩太
「あいつが戻っていった時に、俺の上に落としていったんだ」
佐倉 光
「この下にあいつらの棲みかがあって、その鍵で開けられそうなところがある……
俺たちはそこに行かなきゃならない、みたいだ」
いまだ歯の根が合わず、震えが止まらない。
なんとか下半身を回収してウマが積んでいる荷物にのせる。
KP
そういえば牧志が食屍鬼とニョグタ見たときの《SANチェック》すっかり忘れていたので、後でその分なんとかします。
佐倉 光
はいるのかー。
KP
はいります。ガダモンの時もはいったし。
佐倉 光
動悸が正常に戻ってくると、何とかものが考えられるようになってきた。
佐倉 光
「どうして、襲われなかったんだろう」
ぽつりと呟く。
佐倉 光
「お前を捕まえていたやつにも、腐肉を食っていたやつにも。
人間の腹を裂いて内蔵抜いたり死体を食ったりする奴らに、どうして俺は襲われていない?
どうして牧志は、人間じゃないのに襲われていたんだ」
かたかた震える指を握る。
牧志 浩太
「そう……、だよな。あのヒキガエルたちは俺のこと、気にしてなかったのに。
どうして俺が襲われて、佐倉さんは無事だったんだ。

何だろう……、何かがおかしい。
何かが間違っている。そんな気がする」
ふたたび人間大の塊を象った牧志は、ぽつりと呟いて塊から突き出した手を見下ろした。
牧志 浩太
不意に、その姿がひどく不安定に見えた。
しっかりとあなたに呼びかけていたその声が、ひどく不安定に聞こえた。
まだ覚醒の遠い夢の揺らめく奥底で、微睡んで呟くような声に聞こえた。

彼がひどく遠いところにいるような気がした。
佐倉 光
「牧志!」
手を握る。
佐倉 光
「大丈夫だから! 
全部集めればきっと、戻れる、から
俺が、俺が全部、もとに戻す、から」
彼を抱え込むようにして、その実すがっていた。
離したら、自分がばらばらに砕けそうな気がしていた。
佐倉 光
「いかないでくれよ……」
牧志 浩太
牧志は、はたと気づいたようにあなたの方を振り返った。

あなたの手の中でふつふつと煮え立つ手が、確かに彼の手の感触で存在していた。
あなたの縋る腕の力に、あなたの身体が彼にめり込んでいく。
無数に沸き立ち蠢く胞の感触があなたの頬を撫でる。
牧志 浩太
「ごめん。少し、ぼうっとしてた。
大丈夫、ここにいる。俺はここにいるし、佐倉さんもここにいる」

だというのにその声は、どうしてだろう、やはり少し揺らめいている気がした。
狂気を楽しむ
佐倉 光
特殊な状況で低SANなったことはあるけど、まともにダメージ食らって狂気とセットでここまでダメージ食らうのは初めてなので、まあー酷いことになってるな。
KP
割と遠慮なく目の当たりにしまくりまくりますからねぇ。ひどいひどい。
しかもCOMPは世界に無効化されるし。
(佐倉さんがフェティッシュ発動したタイミングが大層悪い(面白い))>牧志がとおい
佐倉 光
あくまでフェチなんで解釈違う気がしてきたけどお許しくださいっ
どっちかっていうと牧志のプチプチ気持ちイー離したくない~みたいなやつの方が正しいんだろうなコレ。
KP
いえいえ狂気の解釈は自由な方が楽しいし、「異常な執着、愛着」の範囲に入ってると思うので個人的には十分OKだと思ってます。

不定の狂気一時的狂気も、拡大解釈NGで厳密解釈! とするとその時点でドロップアウトしてしまうような内容も多いですし、狂気は最大限拡大解釈できた方が楽しいと思ってます
それはそれとして不定でプチプチに溺れてしまう佐倉さん後戻りできない感がすごい。
佐倉 光
しかも船であんなことがあったばかりだし。
正気に戻って執着が消えたときの虚無感酷そう。
KP
あんなことがあったばかりですしね。
正気に戻ったはずなのにしばらく虚無になってしまう。

佐倉 光
あんなことがあったのに二人とも無事だ。
そのことをラッキーだと、思うべき。
進める。

再びマンホールを開ける。ウマが持っている鞄を背負う。
牧志と自分はともかく、ウマは入れるだろうか。
佐倉 光
ウマの首を撫でて話しかける。
佐倉 光
「何とかしてくれるか?
まだ付き合ってくれる気があったら、頼む」
見た目どおりの存在でなければ、なんとかなる気もした。
無理なら諦めよう。ずいぶんと働いてくれた。

そうする間にも、牧志の手だった部分をつかんで離さない。
ひとときでも離したくないというように。
KP
あなたは気づく。
〈夢見〉の力で、既に存在するものを書き換えることもできないだろうか?
馬をこの梯子を越えることのできるものにしたいと望むなら、〈夢見〉で判定を。
成功した場合、MPを【1】消費する。
佐倉 光
やってみよう。
1d100 15 Sasa 1d100→ 4→決定的成功クリティカル)!
改造
佐倉 光
いけたわ。
KP
おおおー。クリティカルおめでとうございます、成長チェックどうぞ。
佐倉 光
しましたー。
クリティカルで作ったウマの改造にクリティカルか。運命的なものを感じるな!
KP
確かに!!
佐倉 光
梯子の登り降りもできるものか。なんだろう。ウマのサイズ下げて羽でも生やす?
KP
・羽でも生やす(高高度を飛ぶことはできないが、浮遊できる)
・空中を浮かべるケルピー風の生き物になる
・蹄が人間や猿の足になる(平地も歩けるが見た目はひどい)
とか?
佐倉 光
ケルピーがなんか佐倉の想像の範囲内っぽくてよいですねー。

牧志の体を装備してあるいてくれるゼリー状のなにか
なんて考えはなかったんや!
KP
そう、既存の悪魔に寄るのは佐倉さんの想像らしいなと思って。
羽の生えたユニコーンになるとか、ケルピーになるとか。

馬を離れてうっかりゼリー状の馬になっちゃうのもアリ。
佐倉 光
迷うじゃん……
うっかりしとくかー。
ケルピーの形してるんだけど、ふとしたときに不定形になったり、体のなかにプカプカ牧志ボディ浮かべてくれたりしてもらおう。
夢ですしね!
しかもすこぶる悪夢だ。
KP
夢ですしね。描写はご自由にどうぞ!

KP
馬は一度高く嘶いた。
その輪郭が滲み、あなたの想像を纏って姿を変えていく。
佐倉 光
馬はどぶん、と波打って、急速に色を失い若草色になって行く。
後足が溶けて消えるが地面に落ちたりはせず前足だけが地面を掻いている。
佐倉 光
「ケルピーか。
そうだな、これなら飛んで梯子も降りられ……」
佐倉 光
変化は止まらない。
その体がまるで元から水かなにかでできていたかのように揺れた。ブヨブヨと弾むからだの馬(?)は、佐倉の手から荷物を奪い取ると、平然と自分の背に戻す。
すると鞄がそのまま馬体に沈み始める。袋から漏れた心臓や肺がプカプカと水でできたような馬体のなかをゆっくり漂って行く。
佐倉 光
「え、なにお前そこまでする必要ある?
普通にケルピーで良くなかった?」

馬は不機嫌そうにぶるると鼻を鳴らす。その首に、牧志の腕が浮いていた。
これで進めるのに文句があるのかと言いたげだ。
MP 8 → 7
牧志 浩太
「何だか不定形だらけになってきたな」
KP
ともかく、これなら浮かぶなり梯子の上を這うなり、好きに進めそうだ。
馬体が入れない大きさの横穴も、形を変えて入れるだろう。

佐倉 光
よし、気を取り直して中に入ろう。
あの屍肉食いはまだ外にいそうかな。
KP
相変わらず外では狂乱が止まらない。屍を振り上げ引きちぎって喜びを示すもの、黒い怪物をひたすら崇めるもの、むしろ宴は最高潮に近づきつつあるように見えた。中に戻ろうとするものはいない。
佐倉 光
「今のうちだ!」
牧志とウマをつれてさっきの部屋に戻ろう。
一応、部屋に入る前に割りと刺激的な部屋の惨状は伝えておく。

下半身ルームのあの壁に向かう。
なんならもう目をつむってもらって、引っ張ってもいいな。牧志と手を繋いでおけるし!
KP
なるほど。目をつぶってもらって引っ張っていく?
その場合、室内の惨状を詳しく伝えるなら軽めの《SANチェック》、伝えないか軽く伝える程度にしておくなら《SANチェック》無しで済む。
佐倉 光
目を閉じさせて詳しく伝えるの想像力を悪用した嫌がらせだw
佐倉 光
この部屋にあった クソロクでもないから目を開けるな しか伝えないで引っ張っていく。

あの壁の鍵穴に鍵を差し込んでみよう。
牧志 浩太
牧志はあなたに手を引かれ、あなたの後をついていく。
目を閉じているのかいないのかよくわからないが、あなたの手に少し縋るような重さがかかったところからすると、周囲が見えてはいないようだ。
KP
鍵はするりと鍵穴に差し込まれた。
かちりと壁の内部で音がする。
佐倉 光
ボタンを押し込んでみる。
これでなにも起こらなかったら笑うしかないが!
KP
ボタンを押し込むと、しばらくの間内部で複雑な音がした。
やがて古い物語のように重い音を立てながら、ずず、ずず、と少しずつ岩がずれていく。

その向こうには籠がひとつあった。
熱気球の籠のような、人が数人乗れる大きな籠だ。
上から垂れ下がった太い二本のロープが籠を支えており、ロープの来る先を目で追えば、長い長い縦穴が続いていた。

縦穴の上は暗く霞んでおり、穴がどれだけ、どこへ続いているのか分からない。

その形にエレベーターを連想するかもしれない。
それはこの世界にあるものでエレベーターを真似たというような、夢の中じみたちぐはぐな造形だった。
KP
瓶の中の眼は、淡々と上を見つめていた。
佐倉 光
ここまで来て疑ったり迷ったりしても意味がない。
牧志の手を引いて中に乗り込む。
佐倉 光
「エレベーターみたいに見える」
牧志に説明する。
ウマが乗り込んだら中にスイッチなどの操作系ないか確認しよう。
牧志 浩太
「えっ、エレベーター? こんな所に?」
牧志は驚きながらも、手探り…… というか、身体そのものを地面や籠に密着させて周囲の様子を探りながら、籠に乗り込む。
KP
最後に馬が乗り込むと、籠は勝手に動きだした。
誰かが上から引いているかのようにロープが動き、遥か上で滑車のからからと鳴る音が聞こえる。
牧志 浩太
牧志が万一の落下からあなたを庇うように、あなたのすぐ後ろに滑り込む。
佐倉 光
「目、開けていい。
もう見えなくなったから」

後ろを支えてくれる牧志の体に少し埋まるようにしてほっとする。
なんだか自分はおかしいのだとは思うが、どうしようもなかった。衝動に抗うことができず、その独特の感触に身を委ねたままで上を見上げた。
佐倉 光
「今度はどこにいくんだろう……」
佐倉 光
「目玉がまだだ、頭も……」
牧志 浩太
牧志の首のあたり(ちょっと惜しい)に一度ぱちりと眼が開いて、また埋もれていった。
ぷつぷつと耳元でささやく音が、あなたの耳をくすぐる。
牧志 浩太
「どこ行くんだろうな。
見たこともないものばかりで、次がどんな所なのか想像もつかない。でも、なんでだろう、想像がつくような気もするんだ。知っているような知らないような変な気分になってる。

なんだろうな、少し怖い。何が怖いのか分からないけど」
佐倉 光
「何だろう。俺も不安なんだ。
まだ終わらないでほしいと思っているんだ。
早く、集めなきゃいけないのに」
ぞくりと身を震わせ、恐れを共有するように呟いた。

かごの行方を見据える。
牧志 浩太
あなたの身体の震えが、牧志の身体に伝わって拡散する。
牧志の身体からあなたの背に、微かな震えが返ってきた。
KP
籠はどこまでも緩やかに昇っていく。
滑車の鳴るからからという音と微かな浮遊感だけが、昇っていることを感じさせた。
わからぬ
佐倉 光
なんか銀河鉄道の夜みたいだなぁとか思ってしまっていけない。
こんな禍々しい銀河鉄道があってたまるか&それどっちかが死ぬんだよ。
KP
いやいやちゃんと二人で帰るんですからね。でも分かる。乗り物出てきたから余計に。
※船はそれどころじゃなかった
佐倉 光
船は仕方ない。
佐倉 光
なんか終盤臭いけどいまだによく分からない。
楽しいのでなにも問題はないけど!!
KP
よかった!!
割と終盤になるまで何がなんだかわかりません。
佐倉 光
どっちかが作り物パターンもありうるしどっちも本物もありうるし、わからん!
佐倉の夢なのかなとは思うけど、佐倉が襲われない理由は同じ夢の中の存在だからかもしれないしほんとわからーん!

KP
永遠に続くかと思った上昇は、緩やかに和らいでいく。
辺りは真っ暗になっていた。目の前に白い光を覗かせるスリットがある。

籠が止まると同時に、そのスリットが軋みながら開いていく。
KP
そこには一面の銀世界が広がっていた。

いや、銀と呼べる輝きはそこには無い。
世界から彩度を失くしたように無機質で寂しげな白は、いっそ灰色のようにも感じられた。
夜に染まった空は真っ暗で、やはりモノトーンのように寒々しい。灰白の大地とのくっきりとしたコントラストが美しくもあり、おそろしくもあった。

色を失くした凍てつく世界で、彩りを持つあなたたちだけを浮き彫りにして違和感が遊んでいる。

そこら中に氷に覆われた巨石が転がっている他、この大地に目ぼしいものは確認できない。
ただ遠く、ずっと遠くに、蜃気楼のように山影が滲んで見える。それだけだった。
佐倉 光
不安をかき立てる風景に、恐怖や違和感をごまかすように声をあげる。
佐倉 光
「まだ歩けっていうのかよぉ」
ぼやいて牧志レーダーを出す。
さあ、今度こそ車が要るかもしれないな?
KP
あなたが瓶を取り出し、眼が遠い山影を眺めているのを確認するのと同時だった。
牧志 浩太
あなたの手に牧志の触手が巻きついた。
あなたの手を引く、いや、引きずるようにして、牧志がゆらりと進み出す。
牧志 浩太
「行ってみよう」
ぽつりと呟く声に未だ覚醒は遠く、微睡んでいるような、どこか夢見心地な声に聞こえた。
佐倉 光
「えっ、何だよ、おい?」
面食らいながら引っ張られて行く。
佐倉 光
「待ってくれ、そんなに早く歩けない……」
つんのめるように後を追う。
牧志 浩太
「あっ……、ごめん」
牧志は呼びかけられてはっと立ち止まる。
頭のような部分がこちらを振り向いた。あなたの腕をきつく掴んだ触手が解かれる。

しかし彼の身体の半分はいまなお、滲む山影の方へ触手を伸ばしている。頭のような部分がふたつに分かれ、もう片方の頭は遠い山影をじっと見ている。
牧志 浩太
彼はこちらを向いているのに。
彼はあちらへ行きたがっているように見えた。

あるいは、あなたを置いて。
佐倉 光
「一緒に行くよ。急ぎたいなら、急ぐ」
佐倉 光
「置いていかないでくれ。頼むよ」
牧志 浩太
「ごめん、大丈夫。置いていかないよ。急がなくていい」
牧志はあなたの手にそっと手を重ねる。大丈夫、と数度呟くように口にした言葉の最後に、あなたに対して言うのではない、怖れのような何かが覗いた。

彼はすこし不安定になっているように見えた。
牧志 浩太
「ごめん、佐倉さん」
どうして彼は謝るのだろう。引きずっていこうとしかけたことをなら、先程詫びたはずだ。
なぜ謝っているのか、彼自身でも分かっていないようだった。
佐倉 光
歩きながら、みんなで素早く移動できるものを考えよう。
空飛ぶ……空飛ぶ……船?
KP
山を越えるもの。
空飛ぶ船を望むなら、MP【7】消費。
佐倉 光
牧志にもMP借りて作れるか到着するまで〈夢見〉します。
1d100 15 Sasa 1d100→ 3→決定的成功クリティカル)!
佐倉 光
できたわー
置いて行かれたくなかった!!
KP
執念!!
佐倉 光
今回ね、ファンブル出てないんですよ。
佐倉 光
MP半分ずつ。佐倉4消費、牧志3消費で!
牧志 浩太
MP 10 → 7
佐倉 光
MP 7 → 3
牧志 浩太
牧志はあなたの手を取り、ゆっくりとあなたを包み込む。

眼が覆われると荒涼とした光景が視界から去り、そこには緩やかに蠢く友の気配と、穏やかなくらやみだけがあった。
KP
どんなものができるかは描写含めお任せします。
佐倉 光
そのくらやみのなかにはっきりと小さな船が浮かんだ。
目の前にあるかのように現実感を持ってくっきりと。
二人と一頭が乗れるほどの船は、空の彼方からやって来る。
船には鳥の頭と翼があり、風を切って空を飛ぶのだ。

天津神アメノトリフネ。

いまだ手の届かない悪魔だ。
しかしあり得ない事だって起こるだろう。これは夢だからだ。
佐倉 光
目を開けばそこには想像したとおりのものがいた。
佐倉 光
「行こう、あそこへ」
牧志の手を引いて船に乗る。
薄情で奇妙で優秀なウマも乗せて、山を目指す。
牧志 浩太
「ああ」
牧志は互いの意思を確かめるように、はっきりと頷いた。
捲れ上がるように元の形に戻ると、あなたに手を引かれてその船に乗る。

ひとこと
佐倉 光
とうとう壊れる佐倉。
縋らなくてはもう立っていられない……!

なんか今回の話、シナリオは別にそういう方向じゃないのに感情がグッチャグチャだ。


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一緒に、行きたかったのにな。

【置】CoC『1100』佐倉&牧志 3

マジですか。戦闘で俺ができることなんてないよ!?

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泣いている時間はないんだ、まだ。

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
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PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


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