こんにちは
ぴくるーさんのおかげでいろんなことができるようになってありがたい
小回りも利く上にクオリティもバカ高いので本当に革命
さて、お時間になりましたのでご準備よろしければ始めようかと思います。
よろしくお願いします!
PC 春(はる)
職業:刑事(基本ルルブ)
年齢:3年 / 性別:女性型
出身:どこかの施設
身長:157cm(150cm)
体重:ひみつ
■能力値■
HP:18
MP:14
SAN:57
STR CON POW DEX
8 8 14 17
APP SIZ INT EDU
14 12 15 13
■技能■
●《回避》 80% ●《拳銃》 80%
●《応急手当》64% ●《聞き耳》 80%
●《目星》 37%
●《機械修理》50% ●《図書館》41%
●《言いくるめ》80% ●《心理学》6%
●《芸術(ハッキング)》●《コンピューター》 90%
●《芸術(楽譜通りの旋律)》50%
●《芸術(模倣絵画)》50%
●《芸術(自然な笑顔)》16%
■その他■
職業選択技能:〈回避〉
特徴表:厚底を履いている(SIZ+2、HP変動なし)
秘匿特徴表:芸術を好ましく思っている(芸術(楽譜通りの演奏)、芸術(模倣絵画)を50%で所持)
とても古い型のアンドロイド。しかし、とある事情により現行機にも負けることのないスペックを誇る。
田尾麗の相棒であり、スパローという居場所のないアンドロイドたちを保護する地下組織に所属している。
とある事件を経て、合理性と取捨選択のみで方針を決めることに限界を感じ始め、『もっと欲張って、生きてみたい』という目標を持ち始めた。
【追加機能】
・味覚・痛覚追加
・うなじに情報メディア差込口増設
・音声データチップ再生機能(発声機構を使用するため再生中は自由に喋れない)
・ラジオ受信/再生機能(欠点は上記と同様)
・両手人差し指にUSB端子増設(機器に差し込んで直接データをやり取りする。指を展開して露出、使用する)
KPC 田尾 麗(たお あきら)
人間 男 35歳
身長 158cm
元警察官、現スパローのリーダー代理(スパローについては後述) アンドロイドである春の相棒であり、スパローという居場所のないアンドロイドたちを保護する地下組織に所属している。
若干感情は死にかけているが、大切にしたいと思える相棒ができたので色々と再習得中。
当分の目標は、思ったことは言葉にして言うこと。
CoC「やさしい朝をくださいね」
著:榎日シユ
提案
音楽データとか絵画集とか漁ろうね
スパローに所属しているあなたたちが堂々と昼間の街を歩けるというのは、ある意味であの事件の少ない功績だったのかもしれない。
はたらくひとたち
きっと結城さんとかヴィキさんが動いてくれるからね…………
なんだかんだ風評に気が付いたら一番能動的に動くの青木さんかもしれないけど(脱獄騒動みつつ)
買いだしても良いだろうし、連れ出されたのでもよい。
もっと別の目的があってもいいだろう。
風評もそれなりに落ち着いて。
いつもいつも相棒の補佐と中庭の調整を繰り返す日々を送っていた折、ついにリトに叱られてしまったのだ。
「『少しくらいは息抜きしなさいよ』って凄い剣幕でしたねえ、リト」
同じようにアジトから蹴りだされた相棒を見上げる
せっかく買ったんだから、といつもの服を着ていくことも禁じられ―――いやまあ、着てみたいとは思っていたからちょうど良かったんだけど―――とにかく勢いに流されるままに支度をさせられて追い出された経緯を思い返す。
大人にも物怖じせず叩き出すリトの様子をおも追い出しながら
ほんとに。彼女の伴侶となる人物はどんなタイプだろうとしっかりさせられることになるだろう。
「追い出された以上、今日は休まないと逆に怒られそうだ。」
出る前に身だしなみについても説教を受けたりと結構大変だったが彼女なりの気遣いなのだろう
「どのみち息抜きは必要だろうしね。」
隣の相棒を見る。
見たことはなかったがこうして私服でいればただの可愛らしいお嬢さんにしか見えないだろう。
今日はいつものアタッチメントを外し、代わりに黒の厚底ブーツで色味を揃えている。
……いつものスーツ姿と異なり、少しばかりひらひらしすぎている気もするけれど、どういうわけかこういった服装が落ち着くのだ。
「ど、どうかな。似合ってる?」
親戚に子供とかがいればこんな感じなのかもしれないと、おそらく彼女が意図したものとは別のベクトルに思考を飛ばしながら。
春もだいぶ【APP】高めではあるので「お人形さんみたいな子だなー」って服装合わせて思われてそう
ほっと胸をなでおろして、気持ち離れていた距離をいつもの近さにまで戻す。
どう思われているか、知らぬは本人ばかりなり。
「相棒の隣を恥ずかしいカッコじゃ歩けないもんね」
そんな言い訳じみたことを本心から言いながら自然に相棒の手を取る。
上向いた気分のまま、少し浮かれたように笑ってみせて
手を取られればその手を自然に迎える。
春の私的な買い物と考えてある程度見たいものの目星がついているようで、行き先を尋ねる。
というか、こうして休日に街に並び立つのは拾われて初期の初期くらいだった……はずだ。スパローとしての活動を悟られるわけにはいかなかったから。
「じゃあ、相棒には特別にわたしイチ推しのお店教えてあげちゃう! 結構ねー、お宝があったりするんだよー」
得意げに指を立てて見せながら手を引いていく
距離
たぶんプラモコーナーとか探せばガンダムもある
みたいになっている可能性
あちらは求婚まで行ったらしいけどわたしたちはどうなるかな~
我々はどの程度深堀できるだろうか。
たのちみー!
今の時代にはあまりお目にかかれない品物も多く、掘り出し物があるというのも頷けるだろう。
もっと奥にまで進めば楽器や、今となっては数を減らしつつあるレトロな物理書籍の存在も確認できるだろう
「ちょっと賑やかだけど品ぞろえは良いんだよここ!」
軽い足取りですいすいと店の中を進んでいく
興味深そうに周囲を見回しながら春についてゆく
いままで仕事にかまけてたこともあり新鮮に映った。
「電子化されてない絶版の書籍、むかしむかーしのゲームソフト、今じゃ型落ちになっちゃった規格の音楽データチップまであるからね~」
「たとえば~……」
きょろり。周辺の棚を確認して、一つのチップを抜き出す。
「ほら、これとか。懐かしいよね~」
チップを収めたパッケージには厳めしい落書きめいたペイントが施されている。
ゴミ捨て場で拾われたあの日、共に拾った音楽プレイヤーが偶発的に流したあのロックだ。
今でも覚えている。
出会いには似つかわしくない場所で謎のアンドロイドを拾ったかと思えば、似つかわしくない音楽が流れてきた。
ロマンチストではないが、さすがにそれは違うだろうと思ったものだ。
こころちゃんのは残せなかったからなあ……
春やヴィキさんからログ抽出すれば形にはできるだろうけど
しみじみと頷く
反社会的な内容を叫ぶ曲を聴くと、警察アンドロイドとしての初めての出会いを思い出す、というのもなかなかに皮肉が効いた現実だった。思わず苦笑がこぼれる。
何を思ったのか、ほんの少しだけ寂しさを滲ませるが、それも一瞬。
「それで、今日のお目当ては? それとも掘り出し物探し?」
せっかくの休日、目いっぱい楽しまなければ送り出してくれたリトちゃんや付き合ってくれている春に失礼だろう。
いや、この場合付き合っているのはどちらなのだろうか。
また妙なこと考えてるでしょ、と相棒の眉間をほぐすように人差し指を当てる
「相棒、ぶっちゃけ趣味あるの? わたしが言うのもなんだけど仕事してる姿しか見てない気がするよ」
実際、仕事に忙殺されていたというのは事実だ。
今にして思えば仕事をすることで不安感を払拭していたのかもしれない。
ぴんと人差し指を立てて、得意げに口元を綻ばせる。
「相棒の趣味探しツアーにごしょうた~い! ってことでー……とりあえず店内回ってみよっか。これだけ色々あるお店なんだしひとつくらい興味惹かれるものあるんじゃなーい?」
時折ガーデニングのコーナーやプラモデルのコーナーに立ち寄って私物を買ったりもするだろう。
楽しいデート
結城さんにはちょっと珍しそうなレシピ本データを……
さて、こんな感じでよければ本編に進みますが、大丈夫でしょうか?
あれやりたい! があればちょっとだけ挟みますぞ。
おデート満喫!
今日は指ぬきグローブしてないのでつないだ手の感触がちょっと違うかもしれない
土産物を手に帰路へ着く。
今日は空に月が無く、街灯のほのかな明かりばかりが行く先を照らしている。
今日は新月か。
暗視モードに切り替えつつ、携帯端末のライトをつけて進んでいく。車対策だ
くすりと笑いつつ、上機嫌そうにおどけてみせる
その音の差出人は、この道の先に位置する大きな森林公園のようだった。
高く伸びた木々が森を成して、広大な敷地をぐるりと囲むように並んでいる。
自然の壁に阻まれて今は中が見えないが、この中にアスレチックやハーブ園が広がっているということをアウトレットに通っていたであろうあなたは知っているかもしれない。
ハイ
浮かれてますねこれは……
「口出す必要のないトラブルならその時はその時ってことで」
雰囲気
あなたの言葉に、目の前の田尾は少しばかり首を傾げて、
開かれた口から吐き出された言葉は、今もなお異様な雑音に食われている。
なんだ、これは。
自己診断プログラムを起動。
聴覚システムに異常は―――
その声を塗り潰す不快な音は、壊れかけた機械の断末魔にすら似ていると思えた。
……いや、なんにせよ聴覚に異常が起きているのには違いはない。
原因は不明だが、自己診断もどこまで信用できるかは怪しい。ならば
携帯端末を取り出して文面上でのやりとりに変更しようとします。
その口唇の動きも、合わせて動かされた指先の所作も、ただ自然に何一つ滞りなく滑らかに再生されていく。
なのに、音だけが、どうしてこんなに、
音だけ、だったのに、
演出
結ぶ像が揺らいで、映した情景に異様な線が走る。
自己診断プログラムが返す結果は変わらず「異常なし」。
なのに、異常はみるみる内に拡大を続けていく
己に記憶はなくとも、累計で21年も稼働していることになる。
バッテリー切れになるほどの無茶な走行をしたこともある。
……そもそもいくらスペックが高かろうとも、わたしはVOIDとしては最古の機体だ。
ガタが来る理由はいくらでも思いつく―――壊れて、しまったのか?
これは何だ? 違和感なんて言葉ではもう誤魔化せなくなっていく。
見えていた視界が崩れる。立っていた世界が壊れる。
全てが綻んでいく世界で、嫌な雑音に侵し尽くされた聴覚が、
――――――――――――
では春ちゃん、ここで1D6をどうぞ。
うーん極端
ここでの一時的発狂はありません。
[ 春 ] SAN : 67 → 62
VOID仕様
あの雑音とは違って、淡々と。音階も旋律も無く、ただ、一定間隔に音が降る。
そこまで至って、ようやく混迷していた意識は目覚める。
自己診断プログラムが走り、現状を認識しだす。
あなたは椅子に座っている。
そしてどうやら、机に突っ伏して眠っていたらしい。
プログラムからの返答は“異常なし”
そこまで理解して、あなたはやっと、上半身を上げていく。
―――大丈夫だ。わたしは人の役に立つために生まれたもの。人を愛するもの。
その軸さえ失わなければわたしはわたしだ。
見知らぬ部屋。白い壁、白い床。
そう広くはない部屋は、あの夜の続きと呼ぶにはひどく不可思議だった。
見渡せば、部屋にはわずかばかりの家具だけがある。
そして部屋の中央に、今、自分が座っている椅子と、伏せていたテーブルが置かれている。
白を基調としたテーブルには、いくつかの皿やカップが並べられていて、その向こう側、あなたと向かい合うように置かれた椅子に一つ、人影が見える。
先程までのあなたのようにテーブルに伏せ、穏やかに眠る人影が田尾だということはすぐ理解できるだろう。
……見覚えのない部屋だ。相棒がわたしを修理に運ぶなら、間違いなく青木さんやスパローの施設を頼るはず。
「予期せぬシャットダウンには焦りましたけど……直っている?」
視界や聴覚にノイズは起きていない。一旦症状がおさまっただけなのか、あるいは
とにもかくにも、事情を知っていそうな人物に聞いてみるしかない、のだが
「よく眠ってますねえ」
どのくらい時間が経ったのかはわからないけれど、あの後は相当心配をかけたはずだ。穏やかに眠っているのを邪魔するのも気が引けて、なんとなく相棒の寝顔を眺める。
考えてみればここまで無防備な姿を見るのは珍しいかもしれない。ちょっとつついちゃえ。
ちょっと残念そうにしながら―――残念? 何が? ―――頬から指を離す。
「おはようございます。えーっと……ごめんなさい、迷惑かけちゃったみたいで」
きな臭くなってきた。
と記憶をたどる。
「……その後、どうしたんだっけ。」
不思議そうに首を傾げる。
寝起きに由来する一時的な朦朧状態、であればいいのだけれど、……記憶に欠落が?
直近に起きた事件が不意に頭を過って、どうにも嫌な予感が胸に広がる
「自然公園の近くで怒声が聞こえたってことで様子見に行こうかって話、してたんですよ。ただ、そこでわたしが予期せぬシャットダウンを起こしちゃって」
「てっきり相棒が修理やメンテのためにどこかの施設に運び込んでくれたんだと思ってたんですが……思い出せません?」
「でも、そんな公園通ったっけ?」
不可解な断絶を迎えた夜、そして見知らぬ部屋で迎えたその続き。
我が身に起こった異変にSANc 0/1d2
めずらしい
記憶を記録として保持している以上はこちらが正しい、とは思いたいけれど、何せ自分にはまだ自分でも取り戻せていない記憶がある。
何らかの形で過去のフラッシュバックを勘違いしている、という可能性もぬぐえない以上、このことについては考えても不毛であるようだった。
「うーん……? まあ一旦置いておきましょっか」
ふうー、と息を吐いて、気持ちを落ち着ける。色々と焦る気持ちを抑えきれずにボロが出すぎている。
「……よし、確認するよ相棒! よーするにわたしも相棒もこの部屋に心当たりはないしなんでいるかわかんない! おっけー?」
そちらを見やれば、壁にかけられた時計の秒針が、その無機質な音を絶えず紡ぎ続けていた。
内蔵された時計とズレがあるかを確認しておこう
あなたに内蔵された時計とのズレはない。
「とりあえず、事件に巻き込まれた可能性も考えて現状把握からしていこっか」
ヴィキちゃんやレミさんに通信を取れば早い気もするが、そもそもどういう状況なのかを把握しなければ何を伝えればいいのかもわからない
自分たちが目覚めたテーブル、本棚、書物机と、一枚だけある扉で構成されている。
また、扉と逆側に位置する壁にはアナログ時計がかけられており、長針短針共にてっぺんを指していた。
確認
どうします?
本棚
書き物机
扉
テーブル
準備万端?
白い部屋は置くものもそんなにないし! と💪
とりあえず一番手近なテーブルみちゃお
白を基調とした、二人用と思わしきダイニングテーブルだ。
その上には2つのポットと2つのティーカップ、砂糖やミルクピッチャーと陶器の瓶が置かれている。
さらに机の中央には、空のガラスのコップが一つだけ見える。
ポット
ガラスのコップ
陶器の瓶
「なんでこれだけひとつ……?」
意味とかないのかもしれないけど首をひねりながらコップを見てみましょ
ありふれたガラスのコップで、模様どころか傷もない。
ただ手にした際に、その下に敷かれていた小さなメモに気が付く。
満足できたら 鍵をあげる」
「悪趣味なゲームか何かなんでしょうかねこれは。相棒~、こんなメモあったけどどうするー?」
もっかいメモを見てみる
帰ったらしっかりメンテナンスを受けさせた方がいいだろうかなどと心配している。
人の目には見えない、というだけなのか?
まーだ文字は見えてますかね!
その結果には変わりないだろう。
困ったように笑って肩を落とす。
「どうぞ二人で 食べて話して
満足できたら 鍵をあげる」
「なあんて文字が見えちゃってるんですよこれが。この状況でご飯食べろってどういうバグが見せてるんでしょうね」
一応、とドアの方に手をかけてみましょう 鍵かかってるかなー
変哲のない、白く塗られた木製のドアだ。ドアノブはあるが、そこに鍵穴のようなものは見当たらない。
ドアを開けようとドアノブをひねっても、何かに拒まれるようにして途中までしか回らない。鍵がかかっているようだ。
「とりあえず全体調べてどうしようもなかったら考えましょ」
接触自体が禁忌の毒性ならバイオマテリアルを侵食はするだろうけど、そこどまりだ
「じゃ、改めて色々調べてみますか~……なんて」
「ふふ、警察やめたのになんだか同じようなことやってるね」
努めて明るく振舞いながらテーブルへ帰還!
中を見れば、それぞれにコーヒーと紅茶が入っていると分かる。
どちらもポットはあたたかく、淹れたばかりのように香りが広がる。
匂いを嗅いでも中を凝視しても、怪しいものは何も入っていないと分かる。
「コーヒーに紅茶にって両方用意してる分、むしろおもてなし力は高い! かも?」
半ば呆れ気味にポットの中身を覗きこむ
「なんなら砂糖もミルクも用意してあるし……」
軽口を交わしながら陶器もみるー!
また考えないといけないことが増えたかもしれないと頭を抱える
陶器製の白い瓶のようだ。コルクで栓がされており、表面をよく見れば「COOKIE」の文字がある。
栓は簡単に開き、中を覗けば、クッキー一つ一つに何やら紙が挟まっていると分かる。
冗談半分で適当なことを言いつつクッキーをひとつ手に取る
「フォーチュンクッキーってやつかな、どれ」
クッキー割って紙抜いてみちゃお
テーブルの上をよく見れば、見覚えの無い白い封筒が一つ置かれている。
表面にも裏面にも何の文字も無い。
封はされておらず、開けば白い便箋が一枚だけ入っている。
さっきまでこんなのあったかな、と首をかしげながら―――今はログすら信用ならないのだけど、ひとまず封筒を手に取る
何かしら危険物が仕込まれてないかの一通りのチェックはしてみてみるぞー!
他に何か仕込みがあったとしても自分に大きな被害は齎さないだろう。
便箋読むぞ~
理由は分からないが、その人は春が田尾を連れて奥の部屋まで往く事を望んでいるようだ。
制限時間はあると記述がありますが、劇中のお話であり、メタ的にはありません。
好きRPとか全然していいですからね!
むしろその方がいいとのこと(作者様談)
普通に考えれば、手紙の内容など信じるに値しない。
事情の説明もなく軟禁されているに等しい状況で、手紙ひとつだけを寄越す相手の何を信じろというのだろう。
また、自分にだけ見える文面などいっそオカルトの領域だ。ヒトには感知できない要素で構成されているなら話は別だが―――それは先ほど試した。
……ただ。……もし、もしも相棒になにか危険が迫っているのならば。
その思いがタールのようにのど元に張り付き、絡み、手紙の内容を切り捨てることを躊躇させる。
クッキーを陶器の中に戻しながら、封筒を隠しちゃいましょう。
ぽっけはそんなに大きくなさそうだし……メンテナンスハッチの隙間にこっそりこっそり。本当はよくないけど
実際、チェック自体は行っていたのでこれ幸いと口実にする
「データ的にはなんら異常はなさそうなんですけど、ちょっと結果の読み込みがだいぶ処理重くてですね。これが」
へにょっと口元を歪めて情けない顔を形作る。
嘘はつかず、本当のこともいわない。……慣れてしまっている手口に、どうしようもなく胸がうずいた。
少しだけ申し訳なさそうな顔をする。
胸中の痛みを無視して、感情と表情を切り離す。
本来は他の処理全部落としたスリープ状態で走らせるものですからねー色々とねーなんて誤魔化しの言葉を口にしつつ
「状況が状況だけにまともなものかは保障できないけどねえ」
そういってクッキーを一枚取り出してみる。
せっかくだし、とこちらも取り出そう
チェックをするならば、毒物が入っていないことも分かる。
「毒物反応なし。……うん、普通のクッキーだこれ」
「あ、おいしい。結構贅沢なバターの使い方してるよこれ」
なんたってフォーチュンクッキーだからね!
料理といえば彼だろうなどと思った。
「そうそう、結城さん! うちのアジトに来てからは結構料理する姿見かけてさー、びっくりしたよね」
「家庭的? っていうのかな。」
なんて軽口たたきつつ紙見てみましょ!
1しか出ない呪い???
あなたがクッキーから出た紙を見てみると、以下ようなことが書いてある。
家族構成は?
「…………というかどう答えればいいんだろこれ! ちょっと考えてみたけど……やだ、もしかしてわたし……すっごく複雑な身の上……?」
「そう考えると俺はいたってシンプルだな。」
笑みの圧が増す
流石に天涯孤独とは言わないが、親元を離れた以上は一人みたいなものだと思っていたので少しだけ明後日の方へ視線を向ける。
ちょっと意外、とか言いつつ、すすすと隣へ移動してくる
兄妹みたいな存在はいたから、という言葉は飲み込んだ。
何か言葉を飲み込んだことで大体を察する。
なーんかやけにわたしのあしらい方がうまいというか、手馴れてるなあとは思ってたんだよねえー?
「でも今は結構賑やかでしょ、うち。ニトもリトもいるし」
あと普通に親戚の子供とかの相手はしていそう。
その分リーダーの仕事が多くなるのである。主に人間にしかできないこととか手続きとか対人のあれこれとか
「それに、ニトもリトもあれでけっこー警戒心つよいんだけど、だいぶ馴染んできてるみたいじゃなーい?」
距離
キョウはねー、田尾さんに対しては悪友感覚のお兄ちゃんみあったのなんとなくわかる こころちゃんもなついてくれる妹属性あるのめちゃわかる
内心、状況に対して不謹慎で反感を買わないか様子見ながら共感してくれそうな話題を選出して時間稼ぎを試みている割と忙しい春
めっちゃがんばって情報精査している!!
そういう方向のめんどくさい経験は積んでほしくないけどなーとぼやいてる
こんな場所でこんな会話をするというのもおかしな話だが、悪い気はしなかった。
実はクリスマス
ちょっとでもそれらしさを出すために今日の卓のお供はホワイトチョコがけいちごです
ごろごろ大き目でうれしい
ううん、と隣で頭を悩ませる。
共同生活をしているとはいえスパローの枠を家族にしてしまうと、それはそれで皆を束縛してしまうようだし。行き場のないVOID居場所であるという理想はあるけれど、そこだけに縛り付けるのも何か違う。
かといって、創造主の天城さんや有馬社長を家族にしてしまうとヴィキちゃんや結城さんのプライベートに突然侵入してしまうようなものであるし。
VOIDとしての特性を無理に引用するにしても、同型機に出会ったことはない。どうしたものか。
「……思ったんだけど、これヒトのフォーマットの話だからわたしには不適合じゃない??」
「まあ春の場合、親はどうかわからないけど……兄弟姉妹なら認定できないこともないんじゃないか?」
その定義でニトやリトを組み込むことも可能だし、……もっと広い範囲で兄弟や姉妹とすることもできるだろう。
そうすると、その中には確実に……わたしが殺した彼らも含まれることになる。
まあ、なんだ。どうしようもなかったと思っているし、割り切った思考がないわけでもない。ただ、それはそれとして、共同生活の時から明確に加害者に属していたわたしが、家族のような顔をするのは……筋が通らないと思うのだ。
「それに、その定義の取り方だと相棒も兄弟の枠組みに入っちゃうと思うんだけど!」
ぐりぐりと頭を押し付ける。若干カチューシャが食い込む。
せっかくの髪の毛がぐちゃぐちゃになるぞと諫める
それはそれとして話を続ける。
「なんというかさー、……せっかく相棒と色々通じ合えたのに、『家族』って枠作っちゃうと当たり前みたいになるじゃん?」
「それに…………」とそこまで言ってから、言葉を探すように視線が宙を向く。
なんと言っていいのか、自分でも手探りの中でその感情に名前を付けようとする。
「…………なんて言えばいいかな。家族になったらもう、わたし達の関係にその先がないみたい、というか………」
「そこで完結しちゃいそうというか……」もにょもにょ
もどかしそうに体を揺らす。自分でもはっきりしていない感情に戸惑いを隠せない。
よくばり
田尾もその辺はどっかに落としたままだからはっきりわからないんだろうなぁ
「……………もっと仲良しになりたい?」
色々と必要な要素がそぎ落とされてしまっている気はするが、核心はそこなのだろう、と、おもう。たぶん。
「まあ、これからもずっと付き合っていくんだから仲良しになる機会はあるんじゃないか?」
「俺も春とは仲良くやっていきたいし。」
自分の中の気持ちに少しおさまりがついたのか、ひとつ頷きを返す。
「……それも、そっか。勝手にいなくならないって約束だもんねー?」
ほっぺをつっつく
今のは言い方が悪かったとおとなしくつつかれておく。
さて、では事前に確認していた本棚でよろしいですかね。
前列の棚がスライドする可動式の本棚。いくつかのファイル類が並んでいる。
ファイルを手に取れば、白紙を挟んだだけのファイルやバインダーが主であるようだと分かる。
図書館
ハイ 出目が高い
HAHAHA
「……これも白紙か」
何らかのスクラップブックのようだ。
スクラップブックにまでそれを適用できるとなると書き方というよりは後から何か条件を付与しているような印象まで受けるけれど、さて
「どれどれ~?」
覗き込んでみましょう
言いつけを破った老夫婦はつると離別することになってしまった。
言いつけを破った最初の二人は、楽園を追放されることになってしまった。
どれも、定められたルールを守らなかったが故に不利益を被る話だ。
……警告だろうか? 件の、手紙のことを知らせてはならないという規則を守れという
白紙のバインダーに少しだけ悔しさをにじませながらつぶやく
手に取ったそれを元の場所へ戻す。
紙片のようだ。
DEX
CCB<=(17×4) 【DEX】×4 (1D100<=68) > 90 > 失敗
出目くんさあ
それを本編で出して!?
こっそりを意識しすぎて、紙片を拾った後に本棚に頭をぶつけてしまいます。
HP-1。
今回は!! 私服なので!!!
装甲はない!!!
[ 春 ] HP : 18 → 17
と振り返る。
それでも紙片は手のひらで覆って額に押し付けて隠してます
駆け寄ってきて様子を見る。
じわりと傷口からブルーブラッドがしみだしてるのを見せないようにしつつ
紙片に染み込まないようにちょっとずらす
ポケットの中を探して普段の持ち物がないことに気がつく。
荷物を確認するふりしてポケットに紙片をつっこみつつ
「顔に傷が残ったら大変だ。」
針と糸やホッチキスがあれば応急処置もできる……というのは、さすがに言わないでおいた。
……なんというか、珍しく女の子扱いされてるようでちょっとうれしかったのだ。
前髪を寄せて傷跡は隠しておこう
と周辺を探し出す。
……思ったよりも擦り剝けている。放っておいてもバイオマテリアル部分は多少の自己修復をするだろうけど、根本的な治療はやっぱり工具が必要だ。
ひとまず額を抑えてバイオマテリアルの自己修復を補助しつつこっそり紙片見ましょう!
「……トラウマ、か」
過去に大きな傷を負った、仲間の顔が思い浮かぶ。
なんだろう、今日はやけに彼のことを思い出す日な気がする。
要は段階を踏んで新しい感情を馴染ませろ、ということなのだろう。
……しかし、今の状況に関係があるのだろうか? わざわざ隠すように引っかかっていたからメッセージのひとつだと思ったけれど、深読みなのか?
相棒の背中に視線を送る。わたしと彼とで少し記憶に齟齬が生じている気がする。
それに関係すること、でなければいいのだけれど。
しばらく抑えていると、腫脹したバイオマテリアルが組織の穴を圧迫してブルーブラッドの漏出が止まったのを感じる。
根本の血管部分はあとで修復しなければならないだろうが今はこれで十分だ。
探索に戻りましょう!
書き物をするスペースがないほど、天板に大量の紙が山のように積もっている。
適当に拾ってみれば、真っ白な便箋や、白紙のレポート用紙が多い。
開いてみれば、その内側はカラーで印刷されたチラシになっていた。
VOIDの世界線ではVRはずっと時代遅れかもしれないけど、そこはKPが改変し忘れたんだぜ!!(時代回りに他意はないよと言いたいKP)
呆気にとられたように声が漏れる。いやまあ、特にゲーム分野で開発が著しいとは聞いた覚えがあるけれど。
“わたしにしか見えない”文言も、要はその情報を閲覧する権限が付与されているかどうか、と考えると一応は筋が通る。
でもここまでリアルな感覚を付与するのって合法だったかな~……とちょっと懸念点も頭を過る。よく調べておかなかったのが少し悔やまれた。
「相棒~、これ何に見える?」
【DEX】でいいかナー?
ハイ
ところどころがよれよれによれて大きさが不ぞろいの犬のようなとんがった猫のような謎の物体が出来上がる
「えーっと……犬…いや猫か……?」
理不尽な評価を下しながら相棒の手を取る
「へーんな部屋に閉じ込められて、緊張状態で数十分。気づかない間にも水分は抜けてるだろうしそろそろ何か飲んだ方が良いよ、相棒」
書き物机から白紙を何枚か取ってテーブルに向かいましょうね
一部だけなら、どうにか解読することができそうだ。
〈日本語〉で解読可能です。
あとは気づいてない振りしつつさりげなーく自分の折り紙にする分に振り分けて
オリオリする傍らで解読試みるぞ~
CCB<=65 〈母国語(日本語)〉 (1D100<=65) > 37 > 成功
よしよし
認知症~~~~~!
エピソード記憶は取り出せなくなっても、そこに付随する印象は消えてなくなるわけではない。
しかし惜しいな
ハイ
不ぞろいな角が生えた六角形みたいなふしぎぶったいが出来ました
「んー、やっぱ有害なものは検出されない……っと」
一応ミステリでありがちなポットやカップ自体も分析しつつ
「よし相棒、紅茶とコーヒーどっちがいい?」
カップにコーヒーを注ぎ込みつつさりげなくぶっこむ
しかし飲みなれたコーヒー、というワードで頭に浮かぶのはコーヒー牛乳なのだ!
「あれ、このミルク……ほんとにミルクの奴じゃん」
「コーヒーフレッシュとかじゃないのちょっとポイント高いな~。相棒はミルク、入れる?」
ミルクマシマシ。砂糖は自分のお好みで。ということで淹れまーす
自分は紅茶淹れてみよう
ミルクマシマシで!
実際はその辺の感覚はあんまりピンと来ていないものの、一般論として語りつつ口をつける
春に淹れてもらったコーヒーを飲みながら。
「それにしても、なんなんだろうな。」
陶器の中から改めて一枚クッキーを取り出しながら。
同じくクッキーを一枚
手に取ったクッキーを割って紙を取り出す。
一年の中で好きな季節は?
そういって紙の内容を見せる。
出されたお題に笑いながら紅茶を一口含んで…………
「んぐふっ!? ……げほっ、けほけほっ! な、こほっ、なにきゅうにっ」
それだけ叫んでまた咽る
天然カサノヴァ
どうせほかの女にも同じこと言ってるんでしょっ
あとは好き(別種)が多すぎる説
焦りながら春の背中をさすりつつ、先ほど渡した紙を指さす。
たぶん人に食べさせる時の安全管理とかそういう奴だ。
人の模倣に過ぎない、荒い息遣いでどうにかけほけほを抑え込んで、ほぼ閉じられているように見える瞼の隙間からじとっとした視線が放たれた。
「……あーいーぼー……自分がつけた名前がどういう漢字してるか忘れないでくれないかなぁ~……?」恨めしそうに見上げる
少し考えて、しまったという顔をする。
まさかこころちゃんにも同じようなことをやっていたのではなかろうな……? と思うとなんだか怒りがむくむくと湧いてくる
「んもー! びっくりするでしょーが! ……そりゃ悪い気はしないけどさあ」
天然?
好きの種類なー いろいろありますしなー
ダメだこの男、似たような質問でホイホイ言質を録音されそうな性格をしている……!
実際、漢字表記を決めた時も自分が好きになれそうなもので付けようと思ったのが仇となったようだ。
……なんだろう、相棒なのだから好意を伝え合うくらいは普通のことのはずなのに。
落ち着いたと判断したあたりで改めて。
まだちょっと落ち着かないのと、なんだか燃え残っている怒りのような衝動で拗ねたような表情を作りながら視線を送る
「極端に熱いのも寒いのも得意じゃないし」
「秋はなんだか物悲しいからな。」
「それに、春は『出会いの季節』っていうだろう?」
「相棒ったらいつのまにグレちゃって……よよよ」
「そういう春はどうなんだ? VOIDには季節ってあんまり関係ないだろう?」
「そうだなあ、それなら、……わたしも『春』が好きですよ?」
意趣返しに思いっきり強調しながら微笑んでやる。
ちょっとタジタジしながらも気にはなるらしい。
しれっとそんなことを言う
少し考えたが、思考はまとまらなかった。
「そういうものだよ? こーいうのは誰かに肯定されて初めて、それに価値を認識し始めるものなんだから」
話しながら、耳元に手を当てる。当然、ヘッドフォンの感覚はない。
……それでも、音楽と思い出の力に頼らなくても、わたしは春としてここにいられる。
『春』
分かってないけど個人的な所管は言うように努力していく
大事なもの
出会いがどうであれ、大事にしますよ!
照れ隠しに先ほど手に取っていたクッキーを勧める。
……ちょっと照れてるんだろうなあ、ということを察してしまって、なんだかこっちも恥ずかしくなってきた。勧めに乗ってクッキーをかじりましょうね
好きな食べ物と嫌いな食べ物は?
というかカルシウムが含まれていれば……とか思っている。
「……春はどんな食べ物が好きなんだ?」
そういえばちゃんと聞いたことがなかったかもしれないと思い改めて聞いてみる。
牛乳に関しては味というか相棒とわいわい話せるから好きなんだけど、というのは内緒
いざとなれば味覚機能遮断すればいいし。
見れば、テーブルの中央。
何も入っていなかったはずのガラスのカップで、フリージアが一輪、揺れている。
あと希望の花(ミーム)
鬼滅の刃 無限列車編のネタバレあり
そしてネタ色が強くなってしまったミーム
無限にここでクッキー食べててもいいんだけど、進行がね……
安心してください、まだ一部屋目だぜ
(クッキーから)逃げるな卑怯者ォ!
食べ過ぎたら苦しくなるし、急激な血糖値の変動で眠くなったりだってする!
なのにお前たちの有利なお茶会で戦ってるんだぞ!
煉獄さん系統、なんかないかと思ったけど団子喰(だんごく)さんしか思いつかなかったからダメ
「なんだろね、犯人はマジシャンだったりするのかも」
花を手に持って、扉の方に進んでみましょか
ドアノブチャレンジだあ!
扉の向こうからは何の音も聞こえない。
その様子を見て察する。
「なんか乗っけられてる気はするけど、次いってみましょ」
花を手に、扉を二人でくぐれば、その先にあったのは先程までとほぼ変わりのない部屋だった。
けれど、その部屋の詳細を頭に入れる前に、
―――かちゃり。
背後から、錠の回る音がした。
花を近づけたところで結果は変わらず、どうやらあなたの想像通り、くぐった扉は施錠されたらしい。
白い壁、白い床。部屋の中央にはテーブルが置かれ、その上にはティーカップやポットが見える。
テーブルを超えた向かい側の壁には、今くぐったのとよく似た扉が一枚ある。
ただ、部屋の端々に置かれた数少ない家具の類だけは、見覚えのないものになっていた。
見上げれば、自分たちがくぐった扉の上にアナログ時計がかけられており、その針は一時過ぎを指している。
本棚
水槽
扉
テーブル
あなたたちの背丈ほどある棚で、先程の物とは違い、ぎっちりと分厚い本ばかりが詰まっている。
並ぶ本の背表紙を見ていけば、医学書の類が多く並んでいると分かるだろう。
だが、開いてみれば、どれも中身は白紙のものばかりだ。
CCB<=37 〈目星〉 (1D100<=37) > 30 > 成功
えらい
本の中に紛れたクリアファイルを見つける。
そこには一枚だけコピー用紙が挟まれており、あなただけが「発表用原稿」の文字を読み取れる。
出目戻っちゃったー!
よしよし
そこを直そうと手に取れば、本と本の隙間から何かがひらりと床へ落ちた。
見ると、小さなメモのようだ。
思わず手を伸ばして……メモが落ちてきた。
読んじゃお
・記憶の定着は睡眠中に起きる
・人は見た夢を忘れてしまう
→記憶の整理は睡眠中に行われている?
・記憶を司る海馬に働きかける神経がある
→これが夢の記憶を残りにくくする
・記憶を特定してこの神経を利用できれば?
→覆うでは不安定 不鮮明では不十分
必要なのは完全な対処
・人間への応用は難しいとされている
→彼等に「技術協力」を得れば?
『彼ら』?
そして部屋の配置物が変わるのでちまちま作ったんですよぉ! という裏話
おつかれさまです ありがとうございます!!
……『彼ら』に『技術協力』。なんだか嫌な記憶を想起する言葉だ。
うん、見なかったことにしよう!
どうせここで得たものを持ち帰れるかは怪しいのだ。ポッケにナイナイ。
本棚を確認していたがそんな言葉をもらす。
覗きに行く~
棚と一体になったかなり大型の水槽。
青々とした水草や、巨大な流木が配置されているアクアリウムのようだ。
だが、どこを探しても熱帯魚の姿はない。
お、よしよし
確か……「水槽の脳」だっただろうか?
思考実験の一種。
「人から取り出した脳を培養液の水槽の中に入れ、電気刺激によってその脳波を操作する。
そうやって操作されている水槽の中の脳は、現実世界と何ら変わらない五感を伴う意識を生じさせる。
ならば、私たちが現実だと思っているこの世界もまた、水槽の脳が見ている夢なのではないか?」という仮説のこと。
水槽を見ながら
「わたし達VOIDは、どこに心があるんだろうねえ」
ぽつりとこぼす
聞こえてしまったから自然に返事をしたが、聞かれたくなかっただろうかとも一瞬思ったりした。
特に気にした様子もなく―――あるいはそう見せて―――大げさに肩をすくめて見せる
たとえば、バックアップから復元したわたしは『心』を持っているのだろうか?
いまここに居るわたしの根幹は、データの積み重ねだけで構成されているのだろうか
まあ、わからない。わかるわけがないし、試したくもない。
……それでも、なんというか。
もしかしたら、人と同じような機序によってVR空間にいるのかもしれない、と思うと、そう言った思考が頭を過る。
水槽の中の脳。生理的な脳を持たないわたしにも、適用される話なのか。
「……よし! なんかさっきの部屋よりつまんないみたいだしはやいとこテーブル見ちゃおっか」
伸ばされた手を握る。
「……うん。ありがと」
気持ち、つよめに手を握って、テーブルへと向かいます
しかしその前にちょっとだけまた差込挿入をします!
よく見れば、水槽のはまっている台と床の間に、何か白い紙が挟まっているようだ。
【SIZ】15との【STR】対抗>で水槽を動かし、紙を取り出すことができる。
よし、ここはちょっとリスクも取るか
「……あれ? あそこ、なんか挟まってない?」
じゃあ振ってみまーす
どうぞ!
よしよし
えんやこら
取り出したそれは、何かのノートの一ページのようにも見える。
あなたにのみ、その一行目に「計画書」の文字が読めるが、肝心の内容は一部の文字が意図的に読めないようになっている。
どれどれ
思いっきりオカルトだ。……オカルトそのもののような現象を目にしたり、オカルトの域に到ってそうな原理不明の絆パワーを扱ったことがあるからあまり文句は言えないものの、やっぱりあんまりオカルトを信じる気にはなれない。
その隣でちょっとだけ肩を落とすかもしれない。
日は新月で場所が森林公園?
もしもわたしが不具合を起こしたのがオカルト関係のものだとしたら―――いやな連想がつながっていく。
「……ちょっと疲れちゃったし休憩しよっか」
テーブルテーブルゥ!
近づいたテーブルは、前の部屋で見たものとあまり変わりはないように思える。
2つのポットと2つのティーカップに砂糖やミルクピッチャーが置かれている。
更に机の中央には、空のガラスのコップが一つだけ置かれており、その下には小さなメモがあるのが分かる。
「残すことなく 召し上がれ
満足できたら 鍵をあげる」
二人分のナイフとフォークも用意されているようだ。
また、片方のパイの近くに一つの白い封筒を見つけるだろう。
様々な疑念と予感がつながりかけて、思わず田尾さんの方へ視線を投げる
さりげなーくコップなどの配置をずらして封筒を隠します
視線に気が付いて声をかける。
何気ない会話でごまかしながら、テーブル下に手紙を引き込んでちらりと便箋を確認。
封筒はやはり何の文字も模様も見当たらない。開けば、便箋が一枚だけ入っている。
こちらは情報タブへ
この部屋にまで来てくれてありがとう。
そしてまたこの手紙を読んでくれていることにも、お礼を言わせて欲しい。
準備の時間はまだもう少しだけ必要だ。
ここでもまだ、君の力を貸して欲しい。
深い話の方がきっと、時間はかけられるはずだろうから。
どこかで君は察しているだろうけれど、君たちが知らないことをこちらは知っている。
君たちはまだ知るべきじゃない。でも、君は知るべき時が来る。
そのためにこの部屋はあって、そしてこの時間を必要としている。
準備ができたら、君には話す。そこで最後の頼みがある。
それまでどうか、彼と話して、もっと彼を知って欲しい。
多分それが、君にも必要なことだと思うから。
今のところ、手紙からは悪意は感じないけれど……相棒に危険が迫っているかもしれないことを考えれば、警戒は忘れない方が良いだろう。
今は相手の意図に乗りながら、いざとなれば恭順も反発もどちらの道も選べるように。心の温度を管理する。
「何が鍵になるのか、どーせまたわかんないし」
ただし、反応を見るに毒物ではないようだ。
先に自分の方のパイを慎重に切り分けて、カプセルを取り出してみましょ
「たぶん相棒の方にも入ってるよ、これ。毒とかは混ざってなさそーだけど」
どれどれーと開けてみようか
また1だあー!?
今までの人生で後悔していることは?
その日は
>>>昨日リアル新月<<<
日程が奇跡的に重なりすぎでは???????
もしかしたらほんとに聖夜近い時系列だったのかも……
実質イルミネーションデート
明日までに考えておけるし!
1D10 (1D10) > 10
10:人生で最も忘れてしまいたい記憶は?
1D10 (1D10) > 8
8:自分がこの世に生まれてきた意味は?
後悔してることとこの世に生まれてきた意味か
RPもおいしいです。
その辺がディスコで言ってたサプライズにつながる可能性ありそうだなあ
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
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