TRPGリプレイ CoC『VOID』継続『やさしい朝をくださいね』ヴィキ&結城 1


これは、VOIDのHO2とHO1による
やさしい朝をくださいねです。
両方のネタバレがあります。
十分ご注意ください。

一日目

KP
ではでは、開始いたします。
「やさしい朝をくださいね」

By.榎日シユ様
ヴィキ
よろしくーー
KPのつぶやき
このログには、プレイ時にKPが考えたことなどを秘匿扱いで入れてあります。
このログの畳んである『KPのつぶやき』は、全てこのシナリオについて知っている前提でのネタバレ上等となっておりますのでご注意ください。

KPのつぶやき(激ネタバレ!!)
実は、ヴィキにこのシナリオを回すかどうか、かなり迷いましたし悩みました。

・記憶封印で発狂が防げるという解決法を、VOIDワールドに持ち込むのはあまり相性が良くない気がする。
・人間の記憶をピンポイントでいじって都合の良いように書き換えることがイージーにできると、これまた悪影響が出るだろうか?
※これについてはVOIDと同様イス人が関わっていますし、まあいっかな……
人間だけの力ではどうにもならないならギリokかな?

・黒田さんについての協力を蹴った結城が、イス人由来の力に『また』助けられるの?
・最悪結城さん消し飛ぶかも。(この後ハワイ行くのに!?)
※まあ、知れば嫌がるでしょうけど、ね。
ヴィキがあくまでも結城の心を尊重して一緒に出る選択をしたら……怖いなぁ。
 かといって選択の自由度が実質ない、というのはどうかな、というのはあります。

・割と今回大事な話(二人の間の恋愛についての話とか)しようと思っているし、ヴィキもそれを期待している節があるので、それがまるっとなかったことになる、となるとヴィキが気の毒すぎる。
※これはもう……二回告白できてラッキーと思うしか、ないかな……ごめんよヴィキ。
 開始時、最低限、結城がヴィキに好意を持っていることと、彼の体内に美姫の臓器があることについては告白するつもりでいました。

最終的に、懸念は多いものの、この話とVOIDキャラ、特にヴィキと結城には相性がいいと思ったのと、ヴィキちゃんの話聞きたい! って欲に負けました。

開始前ロストの心配はないか確認されましたが、『ヴィキちゃんにはないよ』と返答しました。
……生き残れますように。

PC
ヴィキ

職業:刑事
年齢:0 / 性別:女性型

出身:リボット社
髪の色:シアン / 瞳の色:赤 / 肌の色:白
身長:154cm 体重:108kg

リボット社が開発した最新型アンドロイド。
声帯からの圧縮音声、指先からの発光によって、集音装備や光学入力装備からアクセスが可能なため、従来のインターフェースに依らず多種多様なデジタルデバイスへの入出力に対応したモデル。
キーボードを叩く、GUIを利用する、といった物理的な制約を受けないため、その反応速度は極めて速い。

とある事件により、内に宿るのが『美姫』という名の少女の心と感情であることが判明。
無類のガンダム好き。


KPC
結城 晃(ゆうき あきら)

人間 男 22歳
職業 刑事
身長 170cmくらい

■能力値■
HP:12 MP:11
SAN:37

ヴィキのバディである人間の刑事であり、『幼なじみ』である。




『やさしい朝をくださいね』
作:榎日シユ



KP
よろしくお願いします。
KPは初だよ!

あなたは、結城 晃とともに外出中である。
なんと仕事中ではない。
備品に過ぎなかったVOIDにも『休暇』が取得できるようになったのは、画期的なことだ。
ヴィキ
おデート
KP
まだ人間の同行が必要ではあるが。
ヴィキ
今日の外出の目的は、何なのかな
KP
そうだな、今は夜。
それこそデートでもいいし買い物でもいいが、とにかく外出はあなた主体だ。
『あなたの』休日なのだから。
ヴィキ
付き合わせてる感じですね
KP
そう。
どこにいきたいという希望がなければ、映画でも観たことにしようか?
ヴィキ
小さな映画館でやってた昔のガンダムのリバイバル上映
KP
その後カラオケで熱唱した。
ヴィキ
「楽しかったね~」
結城 晃
「お前さぁ、なんで初めてのガンダムにGガン選んだの」
「面白かったけどさぁ」
ヴィキ
「だって、宇宙世紀とか他のシリーズだと、三話くらい見ないとツカミに入らないんだもの」
「わかりやすかったでしょ?」
結城 晃
「……まあな、あの頃の俺なら途中で飽きてたかも」
「面白かったなぁー」
ヴィキ
「でしょ。それこそロボとかアニメに興味ない人に見せると、すぐに興味無くしちゃうからさ」
「もちろん他のも全部おすすめなんだけど」
「あ、でもAGEとかオルフェンズとかはちょっと上級者向けかな」
「小説だけのシリーズとか、OVAもあるから、今度見せてあげるね」
「富野監督作品だったら、他にもキングゲイナーなんかもおすすめだよ」
KP
また始まった、と言いたそうに少しあきれ顔の結城には、前のような拒否反応のようなものはない。
「はいはい」という軽い返答にも、言外に「なんか見やすそうなのに絞ってくれ」といったニュアンスが感じ取れる。
オススメ作品を熱弁するあなたと、それに少しあきれ顔で、それでも楽しそうに頷く結城。
ヴィキ
そう話している間にも、結城の携帯にはリンクがいくつも飛んでくる
結城 晃
「おいおい、前くれたのまだ見切れてないぞ」
「っていうか全部送ってきてないかこれ」
ヴィキ
アンテナのホログラムには、幾つも『Data Send Complete』の文字が重なる
「そんなことないよ、ちゃんと厳選してるよ」
KP
そうかなぁ、と結城は首をひねる。
結城 晃
「人間はながらでちゃんと観られるようにできてないの」
「少なくとも二回は観ないと」
ヴィキ
「バックグラウンドで視聴できないなんて、人間は不便ですのう」
ふっふっ、と口に手を当てて冗談めかして笑う
父との和解のあと、ヴィキは今の自分の体を楽しんでいるようにも見える
KP
そろそろ楽しい時間も終わりだ。
お互い帰宅しなければならない。
結城 晃
「そろそろ行こうか。送ってくよ」
ヴィキ
「あ、そうかもうこんな時間」
「ちぇー。楽しい時間てすぐ過ぎちゃうな」
結城 晃
「だなー。もっと自由に休み取れればいいんだけど」
ヴィキ
「でも、困ってる人もVOIDもまだまだ多いから」
「大きな事件こそ起きていないのは、幸運だと思ってコツコツ頑張らないと」
KP
暗い夜空に、街灯の明かりがぽつぽつと道を作る。
ヴィキ
「田尾さんと春先輩のおかげで、私たちがケアしきれない人やVOIDたちも、助けてもらえるし」
「本当、大変だったし悲しいことも多かったけれど、今こんなふうに笑っていられるのだけは、良かったと思うよ」
結城 晃
「ああ、本当に」
ヴィキ
必要なことだった、などとは間違っても口にすることはできない
それでも、時流が変わりつつある今は、素晴らしい時間であると思える
KP
結城は晴れた夜空を見上げた。
あの日のように月は出ていなかったが、平穏を取り戻した人々の作り出す明かりが、星のように輝いていた。

KP
最寄り駅へと向かう二人は、大きな森林公園の中にさしかかった。
結城 晃
「九時か。遅くなりすぎたな」
「青木さんに怒られる」
ヴィキ
「私はもう今日のチェックデータ送っておいたから大丈夫だよ」
結城 晃
「さすが美姫、デキるVOIDは違うなぁ」
ヴィキ
「最新型だからね!」
結城 晃
「じゃあその最新型の力で、次の休暇行きたいところチェックしといてくれよ」
ヴィキ
「OK」
言った数秒後にはリンクがいくつも送られてくる
結城 晃
「早い、早い早い、多いよ!」
KP
静かな公園内、二人の声だけが明るく響く。

ふと。
木々の葉が揺れる音が妙に大きく聞こえた。
ヴィキ
「?」
反射的にそちらを熱光学的スキャン
KP
森林公園の奥、バーベキュースペースや野外ステージがある方角だろうか。
高く伸びた木々が森を成して、広大な敷地をぐるりと囲むように並んでいる。
複数の熱源がある。
KPのつぶやき
早速描写間違っちゃってますね!!
正しくは『この中にアスレチックやハーブ園が広がっている』なんですよね。
神話的に重要だったらごめんなさい……

今考えれば、さすがに熱源センサーの範囲外だった気もしますね!
声は聞こえるけど結構遠いイメージなので。

ヴィキ
「あれ? この公園、18時でBBQとか閉めてるんじゃなかったっけ」
結城 晃
「そうだな、近所の若い奴が騒いでるのかな」
ヴィキ
「しょうがないなぁ。一応注意と職質だけしておこうか」
そちらへと向かいます
KP
〈聞き耳〉を振ってください
ヴィキ
CCB<=85 〈聞き耳〉 (1D100<=85) > 39 > 成功
KP
人の声がする。
怒気のような色をのせた複数の人の声が飛び交っている。
結城 晃
「どうした?」
ヴィキ
「お酒かな? ちょっと揉め事かも。急ごう、あっくん」
結城 晃
「仕░ないなー。……▒░でもしてるの░░?」
ヴィキ
「……? なんて?」
思わず足を止めて結城を振り返る
結城 晃
「確か░▒░▒が聞こえ░な。░▒░▒░う」
本編見る!
ヴィキ
「……あれ……」
アンテナを指で小突いて、首を傾げる
結城 晃
「一人で░っ込▒░じゃ░▒ぞ、░▒」
KP
風に遮られたか。
聴覚センサーの故障か。
ヴィキ
簡易自己診断プログラムを起動
KP
瞬時に帰ってくる、All OK。
目の前の人物は、ヴィキの反応にはお構いなく喋り続け、そして騒ぎの方へ振り向こうとした。
ヴィキ
直前の音声ログをサンプリングして、解析
KP
彼はまだ何か喋っているようだった。おそらく指示か何かを。
ヴィキ
「おかしいな……。あ、待って、あっくん」
後を追う
KP
開かれた口から吐き出された言葉は、今もなお異様な雑音に食われている。
その声を塗り潰す不快な音は、壊れかけた機械の断末魔にすら似ていると思えた。
ヴィキ
「待って、あっくん。聴覚センサーの調子が……」
KP
音だけ。
音だけだったのに。
視界が、歪んだ。
ヴィキ
「!」
全方位3次元スキャン
KP
結ぶ像が揺らいで、映した情景に異様な線が走る。
何度診断プログラムを走らせようとも、全く問題はない。
あなたは『正常だ』。
にも関わらず、聞こえる音が途切れる。抱える意識が千切れる。
ヴィキ
音声、熱光学、電磁波、パッシブソナーを発信
スキャンに対するエコーは無いのかな
KP
ない
ばらばらのビットになって崩れ落ちてゆく、世界。
KPのつぶやき
人間ではないヴィキが外界から途絶される描写を、何とかそれっぽくしようと頑張っています。

ヴィキ
「あっくん!?」
「何これ……故障? ちょっと……」
KP
全てが綻んでいく世界で、嫌な雑音に侵し尽くされたセンサーが、
「―――美姫!!」
最後に明確にとらえた声は、悲痛にも似た晃の―――
ヴィキ
「あっくん! あっくん、どこ!?」
KP
1D6を振ってください
ヴィキ
1d6 (1D6) > 2
KP
6のSAN値を減少してください。
ここでの発狂はおこりません。
system
[ ヴィキ ] SAN : 96 → 90
ヴィキ
初期値だ

KPのつぶやき
あろうことかうっかりシナリオを一ページ飛ばしてしまい、入室時のSANチェックをスキップしてしまいました。
描写的にはさほど問題はありませんでしたし、成功で0のチェックだったので……許して。

KP
あなたは、目を開いた。
ヴィキ
「ええと……ええと……」
重力センサー、ジンバルチェック
KP
おそらく、テーブルに突っ伏して眠っていたのだろう、と思われる姿勢で。
ヴィキ
「!」
「ここは……」
ZULU時刻を確認
体内時計を確認
KP
時刻は、夜中12時丁度。
ヴィキ
空白の3時間の間のログをチェック
KP
ログは、存在しない。
ヴィキ
GPS、3G、4G、5Gチェック
KP
反応がない。
ヴィキ
周囲チェック
3次元、熱光学スキャン
KPのつぶやき
当然のようにセンサーであたりを調べまくるヴィキ。
単純にセンサーが使えないことにすると、彼女は見ることも聞くこともできなくなってしまいますし、さすがに最低限のセンサーしか使えないことにするとVOIDキャラとしての面白みがなくなってしまいます。

そこで少し悩んだ結果、センサー類は使用可能・通信は不可・この部屋は簡易的なCGで作られていると仮定し、『素材』が設定されていればそれに関する情報が返ってくる、ということにしました。
イメージは、ブレンダーで簡単に作ってテクスチャ貼ったような部屋に、二人の言うなれば魂が接続されている状態と仮定しました。
きっと家具は、丸書いて厚み設定してテクスチャはざっくりと木、みたいに作られていて、メーカーは分からないし、釘なども使われていないでしょう。

訊かれませんでしたが、これといった光源もないのに明るい、という設定です。
天井全体が面光源で、あとは壁を透過して光が差し込んでいる感じですかね。

KP
真っ白の部屋だ。
家具がいくつか置かれただけの簡素な部屋。
ヴィキ
家具の材質、メーカー等を走査
KP
該当が、ない。
あなたは、部屋の中央に配されたテーブルに、椅子に腰掛けた状態で突っ伏して眠っていたようだ。
材質は、普通の木製であるようだ。樫だろうか?
ヴィキ
窓などはありますか
KP
窓はないが、扉が一つ。
ヴィキ
立ち上がって、ドアを走査
KP
あなたの向かいに、結城が同様に突っ伏している。
ヴィキ
おっと
じゃぁ、肩に触れる
「あっくん?」
KP
彼の手前、テーブルには、水差し、ティーセット、菓子の盛られた器などがある。
本来ここにあるのは『菓子の盛られた器』ではなく『陶器の壺』です。雰囲気でやってたら間違えましたッ。
ヴィキ
呼吸音、心音チェック
KP
正常であるように見える。
どちらも少し遅いのは、おそらく眠っているためだろう。
KPのつぶやき
二人は自分たちがどういう状態か分かっていないので、普段通りの自分自身であると思い込んでいますし、おそらくプログラムも最低限そのように働いているでしょう。
スキャン結果はそれを忠実に反映しているに過ぎません。

ヴィキ
「あっくん、あっくん」
肩を揺り動かす
結城 晃
「ん……ヴィキ……?」
ヴィキ
「あっくん、大丈夫? どこか体に異常とか無い?」
言いながら、結城の体をスキャン
結城 晃
「あれ、俺、何して……?」
KP
とくに異常は認められない。
ヴィキ
寝起きだからだろうか
「私たち、さっきまで森林公園にいたよね?」
結城 晃
「森林公園? そうだっけ」
「ああ、そっちに向かってたよな」
ヴィキ
「そうそう。その後、何があったか覚えてる?」
結城 晃
「その後……?」
KP
結城は困ったような顔をする。
ヴィキ
「BBQ広場の方から、声が聞こえて……。それで、そっちへ向かおうとしてたでしょ?」
結城 晃
「駅に向かってたろ? で……バーベキュー広場? ああ、あの公園、そういうのもあったよな」
「……ここ、どこだ?」
ヴィキ
「……わからない」
「あらゆる電磁波がシールドされてるみたいで……」
KP
部屋には、テーブルと本棚と書物机がある。
壁には、鳩時計らしきものがかかっていた。
カチカチ、と規則正しい音が響く。
ヴィキ
拉致
という言葉が電脳の奥で閃く
だが、VOIDと人間を同時に無力化することなどできるだろうか
時計の時刻を確認します
KP
0時。あなたがさっき確認したとおりの時刻。
あれから数分経っているが、その通りの時刻を指している。
※メタ情報!
時間制限は、劇中には有りますが、メタ的にはありません。
好きに行動してね。
ヴィキ
了解
周囲に爆発物やガスなどの残留物がないか、スキャン
KP
そういったものはない。
むしろ。
『なさすぎて異様』である。
ヴィキ
「誰が、こんなことを……」
KP
塵や埃一つない部屋。
ヴィキ
自らの靴裏を確かめます
森林公園の土や砂などは付着していますか
KP
ほとんど落ちているが、付着していた形跡はある。
パーツの隙間に入り込んだ土が残留しているようだ。
KPのつぶやき
多分回収する人たちは大変だったでしょうね。
最低限足を拭いて処置された想定です。

ヴィキ
やはり、拉致、だろうか
結城 晃
「拉致、というには変な部屋だな……」
「捕縛した相手に茶菓子出す奴がいるか?」
KP
彼が指したテーブル上にはクッキーが山盛りになっている。
他にもいくつか乗っているようだ。
ヴィキ
「うん……なんだか、チューリングテストの時にこんな部屋に通されたような」
「あっくん、念のためだけど、それには手をつけないでね」
ひとまずは脱出路の確認だ
ドアを走査し、錠前の種別などを改めます
KP
おかしな扉だ。
単純な構造に見える。錠前の類いは見当たらない。
だが『開くことができない』。
ヴィキ
把手を握り、回してみる
KP
ドアノブは微動だにしない。
鍵がかかっているのだろうか。
KPのつぶやき
たぶんこの扉、よく見ると蝶番もなかったりするんじゃないでしょうか。
可動・被破壊オブジェクトではないので動かない、という感じです。
ドアノブうっかり動かないことにしてしまいましたが、まあ……異常状態なのはばれちゃってますし、ヨシとしましょう。
きっとこの部屋作った人が急いでいて、細かい設定なんかしていられなかったんです。

ヴィキ
必要以上の破壊を起こさぬよう注意しつつ、徐々に力を加えてゆく
腕から肩に内蔵されたアクチュエーターが、モーターのような唸りを発生させる
KP
最新型VOIDの全力に耐えられる、ただの木の扉があるだろうか。
ここに、あった。
ヴィキ
「……ダメか。何でできてるの、これ」
結城 晃
「何なんだ? ここは……? ヴィキにも分からないのか」
ヴィキ
「うん……家具のメーカーもわからないし、GPSも電波も全部遮断されてる」
結城 晃
「……あれ、俺のスマホと財布」
KP
結城は慌てたようにテーブルの下をのぞき込んでいる。
ヴィキ
「外部との連絡手段もなし……当然か」
KP
ヴィキももしかしたら買い物をしたりして荷物があったかも知れないが、その一切が失われている。
ヴィキ
「あれ? ねぇあっくん、私が買ったパンフレットは?」
結城 晃
「……ないみたいだ」
ヴィキ
「えぇ~~~? あれ復刻版のレア物なのに!」
結城 晃
「もしどうにもならなかったら、明日にでもレイトショーで確保しとく……」
ヴィキ
「うん……」
しょんぼりとしつつ
結城 晃
「それまでに仕事終わったらな」
ヴィキ
「いいよ、最悪の場合シロウにお使いしてもらうから」
「そうだ、シロウ……お腹空かせてるだろうな……」
「もう、あったま来た」

ヴィキ
家具はどういったものがありますか
KP
テーブル、スライド式の本棚、書物机だ。
本棚には本がそこそこの量入っている。
書物机にも何かのっている。
テーブルは茶会でもやるのかといった雰囲気だ。
ヴィキ
それらの本を改めます
KP
では〈図書館〉で振ってください。
ヴィキ
〈図書館〉はないんだよなぁ
1d100<=25 〈図書館〉 (1D100<=25) > 55 > 失敗
結城 晃
CCB<=85 〈図書館〉 (1D100<=85) > 28 > 成功
KP
前列の棚がスライドするタイプの本棚だ。
いくつかのファイルが並んでいる。
ヴィキ
「今どき、純正ハードコピーの本なんて……」
結城 晃
「どれも白紙かな? 変な本棚だ」
KP
結城はそんなことを言う。
結城 晃
「あ、これだけ表紙の色が違うな」
ヴィキ
「手がかりは無し、か……なんだか、モデルルームみたい」
その本を、背後からなんとなく覗き込む
KP
しかし彼の手にある本には、何らかの字や絵は載っているのだが。
ヴィキ
「書いてるじゃん」
結城 晃
「え?」
「何言ってるんだ?」
ヴィキ
その文字などを読めますか
KP
文章やイラストの切り抜きが並んでいる。
何らかのスクラップブックのようだ。
普通に日本語で書かれた、一般的な新聞記事などだ。
結城 晃
「白紙じゃないか」
ヴィキ
「何言ってるの。ほら、ここのところ」
指で指す
どう言ったことについての内容ですか
KP
何か、物語の切り抜きのようなものだ。
ヴィキ
何の物語でしょう
童話の一部が三篇書かれている。
ヴィキ
「なんだろ、これ……」
視界に、それぞれの文言を映し出したウィンドウがいくつもオーバーレイする
結城 晃
「え? 薄い字で書いてあるとか?」
KP
結城は目を薄めてページをのぞき込む。
ヴィキ
「え? 普通に書いてあるよ。ほら……」
言って、彼の端末に映像情報を共有しようとして
「あ、無いのか……」
結城 晃
「いや、何も書いてないだろ、へこみすらない」
ヴィキ
「私には見えてるの!」
結城 晃
「わかったわかった。で、その物語が何だって?」
ヴィキ
「うーん……」
紙面をスキャンして、インクなどの情報を得ることはできますか
KP
そうだな、おそらくインクであろう、という情報は得られるが、そのどれもがなんだかのっぺりしているなと感じるかも知れない。
不自然なほど均一な情報。
KPのつぶやき
たぶん、テクスチャ貼ってるだけだからこんな感じ……かな?

ヴィキ
「なんだろこれ……VOIDのセンサーにだけ感応する、デジタルデータ……?」
結城 晃
「なるほど……? VRか」
ヴィキ
「どちらかというとARかな」
結城 晃
「AR……」
ヴィキ
「昔、あったじゃない? 絵とか図形をスキャンすると、あらかじめデータベースに仕込まれた映像とかが浮かび上がって見えるやつ」
KP
よくわからん、という顔をしている。
VOIDにだけ見えるデータなんだな、という雑な理解をして済まそうとしている雰囲気を感じる。
ヴィキ
こちらとしてもそう考えざるを得ない
「なんか、どれも『言い付けられたタブーを犯してしまって、破綻する物語』ばかりみたい」
結城 晃
「ああ、確かに」
ヴィキ
他に、何か内容はありますか
KP
他には特に気になる本はないが、本棚のレールに紙片が挟まっていた。
ヴィキ
「ん」
しゃがみ込んで拾う
KP
しかし、紙片は本棚に引っかかってしまっており、取れない。
上手く外すなら【DEX】の判定が必要である。
【DEX】×4で
ヴィキ
4か
1d100<=64 【DEX】×4 (1D100<=64) > 92 > 失敗
無理だ
KP
では、あなたは紙片を取りだした拍子に本棚にぶつかってしまった。
崩れ落ちる本。
ヴィキ
「おわ」
本雪崩に巻き込まれる
結城 晃
「うわっ、大丈夫か!?」
KP
あなたのアンテナがちょっぴり曲がった。
HP-1。
KPのつぶやき
シナリオには転んで怪我って書いてあるけど、VOIDは転んだくらいじゃ怪我しないので、だいぶ痛そうな描写になると同時にまたアンテナがダメージ受けました。
ごめんねヴィキ。

ヴィキ
「またアンテナ曲がった……」
[ ヴィキ ] HP : 26 → 25
KP
壊れ癖が着いてしまったのだろうか。
ヴィキ
耳から取り外して、状態を改める
KP
少し曲がってしまっただけなので応急処置的に直すことはできそうだが、歪みがあると悪影響が出るかもしれないので、後できちんと青木に看て貰った方がいいだろう。
ヴィキ
とりあえず耳に戻す
結城 晃
「またアンテナ……」
「大丈夫?」
ヴィキ
「うん……リリースされたばっかだから、保守用のパーツは多いし大丈夫だと思う」
結城 晃
「そうだな、そのへんヴィキは心配ないか。春さんはほぼオーダーだから大変そうだけど」
ヴィキ
「リボット社と警察の癒着があったから、申請も面倒になってるらしいんだけどね……まぁしょうがないか」
結城 晃
「で、いきなり何。何か見つけたのか?」
KP
結城は本を片付けている。
結城 晃
CCB<=40 〈芸術(掃除)〉 (1D100<=40) > 11 > 成功
KP
手早く片付けられたようだ。
ヴィキ
「そこのレールに、なんか紙が挟まってて」
KP
あなたは紙を手放さずに済んだようだ。
ヴィキ
では、その紙片を改めます
KP
折りたたまれた雑誌の1ページのようだ。
結城もその紙片をのぞき込むが、首を振る。
あなたには普通のチラシに見えるが、やはり結城には白紙に見えるらしい。
ヴィキ
「うーん……VOIDに見せるための部屋なのかな」
KP
質問コーナーのようである。
雑誌の切り抜きには、嫌な記憶を抱えてしまった飼い犬の記憶に、楽しい感情を結びつけて苦手な場所を克服させてあげよう、といった感じの主旨。
ヴィキ
首を傾げる
結城 晃
「また何か書いてあるの?」
ヴィキ
「ペット雑誌の切り抜きかな? わんちゃんのトラウマの取り除き方みたい」
結城 晃
「トラウマ……か」
ヴィキ
「シロウも、私や他の人が困ったりしてると、すごく心配するんだよね」
「もともと、優しい子なんだけど」
「でも、シロウのストレスになってるなら、気をつけてあげないと……」
結城 晃
「犬も悩むんだな」
ヴィキ
「そりゃそうだよ。生き物だもの」
結城 晃
「そうか、まあ、そりゃそうだよな」
ヴィキ
一応、文面を音読して結城と共有しておきます
結城 晃
「へぇ、そんなこと書いてあるのか……俺にはただの白紙だけど」
ヴィキ
「……あっくんは、その、大丈夫?」
「その後、なんともない……?」
結城 晃
「俺は……ヴィキやレミさんが話を聞いてくれたから」
「忘れたわけじゃないけど、何とかなってるよ」
ヴィキ
「そっか。ならよかった」
結城 晃
「……色々、楽しい記憶で上書き中かな、俺も」
ヴィキ
「そうだね……。私も、だよ」
「今日は、ありがとね」
結城 晃
「このくらいで良ければ、いくらでも」
「まあ、外出に人間必要なくなっても、呼んでくれると嬉しいかな」
ヴィキ
「それはもちろん……だけど」
「デートは、普通男の子からお誘いするものじゃないの?」
結城 晃
「デート」
「そうか、これ、デートか」
ヴィキ
「えぇ~~?」
結城 晃
「いや、ごめん。悪かった」
ヴィキ
「女の子と2人で映画見て、ご飯食べてカラオケまでしてるのに」
結城 晃
「そういう風に考えていいってアタマがなくて」
「ああー、そうか、ごめん。悪かった」
ヴィキ
「なに? VOID差別~?」
結城 晃
「そういう積もりじゃなくて」
「今度は俺が誘うから! 今日のも、楽しかったし!」
ヴィキ
「ふふ、ジョーダンだよ」
KP
彼がぼそりと呟いた声が聞こえただろうか。
「(あーもー、また春さん達に怒られる……)」
ヴィキ
「じゃぁ、まずはここから出ないとね」
言って、背中を軽く叩く
結城 晃
「はい、全力尽くさせていただきます」
「なんか緊張感なくなってきたぞ」
ヴィキ
「リラックスしないとね」
くすくす笑いながら、他の本も改めてみる
他にはないかな
KP
この本棚には、他に特に気になるものはなさそうだ。
ヴィキ
「うーん。ここはそれだけか」
書机にも本あるんでしたっけ?
そちらを改めてみましょう
KP
紙が山積みになってたわ。
ヴィキ
KP
書き物机だというのに、書くスペースもないほどだ。
結城 晃
「うわー、なんだこれ」
KP
無機的な部屋で異彩を放つこの机に山積みになっている紙は、ほとんどがあなたにも白紙に見える。
どうやら便せんやレポート用紙のようだ。
ヴィキ
「こっちは私からも真っ白に見えるなぁ」
「これから何か書く予定……ってことなのかな」
筆記具とかもありますか?
KP
筆記具はぱっと見なさそうだが、探ってみる?
ヴィキ
探してみましょう
KP
okでは〈目星〉だ。
ヴィキ
CCB<=85 〈目星〉 (1D100<=85) > 33 > 成功
KP
筆記具の類いは見つからなかったが、芸術的とすら思える白紙の山の中に、畳まれた紙を見つけた。
今では珍しい、片面白の紙のチラシ。
ヴィキ
「ん。これだけ、綺麗に畳まれてる」
開いてみよう
KP
開くと、カラーが目に突き刺さる。
太いフォントで楽しげな装飾がされたそれは、レジャー施設のチラシのようだ。
ヴィキ
その施設の名前とか住所とか書いてありますか
また、どういう内容でしょう
そのチラシには色々なVRのアトラクションについて書かれていた。
結城 晃
「また何か書いてあるのか?」
ヴィキ
「これも真っ白?」
結城の顔を振り向いて、尋ねる
結城 晃
「ああ、他のと変わらないな。紙質は……ツヤ紙か。雑誌か何かかな?」
ヴィキ
「ううん。なんか、VRのアトラクションが楽しめるレジャー施設のチラシみたい」
言って、内容を読み上げる
KPのつぶやき
本当はVRとは? って説明が入りますけど、この時代(2050年)にそういう説明はきっと不要でしょう。
同様に最初の方に書いてあった『今話題の』のような文言を削っています。
結城が「ツヤ紙だ、雑誌か」と言っていますが、多分紙の雑誌はレアでしょう。
彼は〈図書館〉持ちなので『書物』に触れる機会が多いため知っているのです。

結城 晃
「なるほど。よくあるよな、そういうの」
「俺はあまり乗ったことないけど」
ヴィキ
「……私、絶対やらないからね。この呪霊村とかいうの」
結城 晃
「まだ何も言ってないだろ」
「ちょっと面白そうだなー、とおもっただけで」
ヴィキ
「ならいいんだけど」
KP
次回そこ行こうかな、なんて思ったらしい。
さて、紙の山だが。
チラシの他に、あなたのスキャナーにごくかすかに引っかかるものがあった。
ヴィキ
「……やらないからね」
思いを見透かすように釘を刺しておく
結城 晃
「分かってるって……」
ヴィキ
「ん」
結城 晃
「相変わらずオバケ系駄目なの?」
ヴィキ
「ちちち違うよ!」
「幽霊が出る場所っていうのはね、電磁波異常があるとか言われてるの! VOIDの……ええと、ソレとっては、致命的なアレとかになったりするの!」
「怖いからじゃないから!」
結城 晃
なにこれかっわいい
結城 晃
「一個思い出した」
ヴィキ
「なによ……」
結城 晃
「昔さぁ……みんなでお化け屋敷に行った時に、美姫、真っ青になってカチンコチンになって」
「カタカタ震えてるなって思ったら、現れたオバケをぶん投げて」
「大騒ぎになったなー、って」
ヴィキ
「カチコチになんてなってないから!」
「そういうアンブッシュに備えて、構えてたの! おかげでオバケに襲われなくて済んだでしょ?!」
結城 晃
「お化け屋敷でアンブッシュ封じられたらオバケが泣くぞ」
ヴィキ
「だいたい、ズルいんだよ! 不意打ちでギャー! とか、遠くで唸ってたら突然近づいてきたりとか! こっちにも都合あるんだから!」
「来るって教えてくれてれば、目つぶってられるのに!」
結城 晃
「こっちの都合考えて、『失礼いたします』って現れるお化け屋敷も面白いかもな……」
「需要とターゲットが大分変わりそうだけど」
ヴィキ
「面白くない!」
「なんで骸骨とか血出てたりするの! 体悪いなら、寝てればいいのに!」
結城 晃
「いや、そういう奴らにそういうクレーム入れても迷惑なんじゃないかな……
あとオバケって昼は寝てるらしいぞ」
ヴィキ
「じゃぁ、お昼に行く!」
言ってから
「……行かない!」
結城 晃
かわいいかよ!!
KP
結城はあからさまに噴きだした。
隠そうとしたようだが、それが余計に事態を悪化させ、笑い出してしまった。
結城 晃
「行かないから大丈夫だって」
ヴィキ
「……ほんとだからね!」
怖くない、という宣言に対してか、行かない、という結城の言葉に対する念押しかはわからないが、とりあえずキッパリと言ってから、怒りに任せるような勢いで、センサーに引っかかったものを取り上げます
結城 晃
「恐怖系はやっぱ無理かぁー」
ヴィキ
「違うってば!」
KP
紙には、ごくうっすらと何かが書かれている。
ヴィキ
何と書かれていますか
KP
それはあまりにもかすれていて、読み解くのが困難だ。
〈日本語〉で判定。
ヴィキ
1d100<=90 〈日本語(母国語)〉 (1D100<=90) > 55 > 成功
KP
ごく一部ではあるが、文章として読み取れる部分がある。
何かの投書欄だろうか……
想い出についての話が書かれている。本当に強い想いは残る、という主旨のようだ。
ヴィキ
「……」
そのメモを黙読
結城 晃
「また何か書いてあるのか?」
ヴィキ
「うん……」
結城 晃
「今度は、なんて?」
KP
白い紙から何かを読み取ろうと無駄な努力をしながら、結城は訪ねる。
ヴィキ
しばし、沈黙してから
噛み締めるように、ゆっくりと音読した
結城 晃
「記憶、か」
「俺たちには随分と近しい話題だ」
ヴィキ
「ね、あっくん」
結城 晃
「うん?」
ヴィキ
「私、今はきっと、あの頃の美姫だと思うけど」
「初めてドロ課で目を覚ました時の頃、まだ純粋なヴィキだった頃のことも、覚えてるの」
結城 晃
「……ああ……」
ヴィキ
「覚えてる? 製薬会社のビルのあと、そこで説得したVOIDの彼を取り調べして」
結城 晃
「……」
ヴィキ
「私、きっと覚えてたんだよ。あっくんのこと」
「その時、『ああ、この人って、顔には出さないけど、本当はすごく優しい人なんだな』って思った」
「なんとなく、懐かしい、安心するような……そんな風に感じてたの」
結城 晃
「俺、あの時はいるだけでいっぱいいっぱいだったから……」
「あの時のことは良く覚えていないんだ」
ヴィキ
「もう~~~」
結城 晃
「ただ、そうだな……」
「美姫に『ヴィキ』って名前をつけた時」
「どうして好きでもない映画のことがパッと頭に浮かんだのか、ずっと不思議だったな」
「いつ見たのかも分からない、映画」
「俺の中の見ていた記憶は消されていたけど、一緒に観たときの楽しさとか」
「美姫と一緒にハラハラしたことなんかは残っていたのかもしれない」
「あの時、『美しい姫』って、自分の名前を言っていたんだ、お前は」
「消されても、忘れても、消えないものはあるんだろうな」
ヴィキ
「ふふ、そうだった。『私は、美しいお姫様なんだよ!』って、ね」
「……記憶って、素敵だね」
結城 晃
「俺のことを覚えていてくれて、ありがとう」
ヴィキ
「……ん。私も、ありがとう」
「この間までの、辛くて悲しい出来事も」
「それがあったから、今がある」
結城 晃
「そうだな」
ヴィキ
「全部、そうやってできていくんだね、私たち」
結城 晃
「うん。今度は忘れたくないけどな」
ヴィキ
「うん。これからも、たくさん積み重ねて行こうね」
「……ずっと、忘れないように」
結城 晃
「そうだな……」
「しかし、この部屋、本当に何なんだ?」
ヴィキ
なんとなく、そのスクラップと、VR施設のチラシは折り畳んでポケットにしまう
「何をさせたいんだろうね、私たちに」
KP
紙片は問題なくあなたのポケットに入るだろう。
ヴィキ
他に調べられるところは―――
KP
やたら賑やかなテーブルだ。
ヴィキ
テーブルの上にはティーセットだけでしたっけ
KP
不意に、何か軽い音がした。
ヴィキ
「!」
一応、身構える
KP
テーブルの方だ。あなたが視線をやった瞬間の、音。
ヴィキ
結城とテーブルの間に入り、注意しつつ、テーブルを走査します
KP
テーブルにはティーセットと菓子、そして白い封筒がある。
ヴィキ
封筒は、以前からありました?
KP
なかった。
結城 晃
「どうした、ヴィキ」
ヴィキ
「あっくんは、そこにいて」
言い、テーブルに近づく
結城 晃
「わかった」
ヴィキ
天井も改めて、どこかから投げ入れられたりしてはいないか
KP
天井には継ぎ目もない。
結城 晃
「何か、落ちてきたのか?」
ヴィキ
「うん……この封筒、さっきまで無かったよね」
過去のテーブル上の映像をオーバーレイして、比較
離れたところから、封筒をスキャン
KP
ありふれた白い封筒。
中には薄いものが入っている。
結城 晃
「そうか……そうだったような気もする」
ヴィキ
ではそっと手に取って、中身を改めます
KP
封筒には何も書かれていない。
そして、中には便せんが一枚入っていた。
ヴィキ
そこには何と
そこにはヴィキ達をここに招いた者からのメッセージがあった。
理由は分からないが、その人はヴィキが結城を連れて奥の部屋まで往く事を望んでいるようだ。
ヴィキ
「……」
一通り目を通し終え、扉と鳩時計に視線をやる
KP
扉は来た時と同様そこに在る。
鳩時計の針は、そろそろ35分くらいになるだろうか。
結城 晃
「手紙?」
ヴィキ
「うーん」
首を傾げ
KP
結城は手元を覗くが、また首を振る。
ヴィキ
「今度はダメ。私にも読めないみたい」
ヴィキはVOIDなので一瞬で読み取ることができる。誤魔化すことも可能だろう。
結城 晃
「そう……か」
ヴィキ
便箋を封筒へと戻し、それもポケットへ入れて
この他に、この部屋に調べられそうなところはありますか?
テーブルの他に
KP
ほかにはない。
テーブルの上には封筒の他に、
2つのポットと2つのティーカップ、砂糖やミルクピッチャーと菓子が盛られた皿が置かれており、
机の中央には、空のガラスのコップが一つだけ見える。
ヴィキ
ふーむ
一応、扉の把手を改めてみます
開いたりはしないかな
KP
取っ手は先ほどと同様動かない。
ヴィキ
「ダメか……」
「0時35分……」
「大丈夫? あっくん眠くない?」
結城 晃
「いや、大丈夫」
「少し、腹は減ったけど」
ヴィキ
「だよね。とりあえず、調べられそうなところは一通り見たし」
「どうかな? 少し様子を見てみようと思うんだけど」
結城 晃
「駅で何か買おうと思ってたからなぁー」
「そうだな」
「よく分からないけど、あまり害がある感じには見えない」
ヴィキ
「私が少し食べてみるから、安全だったら食べてもいいよ」
結城 晃
「よく分からないのが、怖いけど……これ、夢じゃないよな?」
KP
問いかけてからその問いの愚かさに気付いたか、照れ笑いをする。
ヴィキ
「2人して同じ夢を?」
小さく笑いながら、椅子に座る
「でも、どうかな? この間のブレインハンドシェイクの影響で、そういうことももしかしたらあるのかも?」
言いながら、結城にも席を勧める
結城 晃
「後遺症、って怖い言葉だなぁ」
ヴィキ
「そうだったら、おじさんにクレーム入れなきゃね」
KP
勧められるまま向かいに着席する。
結城 晃
「よし、じゃあデートでも楽しんでやるか」
ヴィキ
「うん。続きだね」
ティーポットを手に取り、カップの一つに注ぐ
KP
ポットは二つ。ひとつは珈琲、ひとつは紅茶。
どちらも淹れ立てのように温かく、いい香りがする。
ヴィキ
では、カップを2つとも使って、それぞれ注ぐ
コーヒーと紅茶を
結城 晃
「ありがとう」
ヴィキ
「まだダメだよ。ちょっと待ってね」
結城 晃
「温かいな、この部屋に来てからもう30分はたつのに」
ヴィキ
「レトロデザインの電気ポットなのかな」
それぞれに口を付け、一口含む
成分解析
KP
お好きなブランドの飲みたい紅茶と珈琲の味がするぞ。
ヴィキ
ではアールグレイとアメリカンで
毒物などの反応は無し?
KP
では、口に含むと芳醇な香りがセンサーにふわりと触れた。
毒物反応は一切ない、ごく一般的な、ちょっといい喫茶店で出そうなものだ。
ヴィキ
「……うん」
含んだ一口を飲み込み
「飲み物は大丈夫。コーヒーと紅茶、どっちにする?」
結城 晃
「じゃあ、珈琲で」
ヴィキ
「ん」
コーヒーの入ったカップ、口をつけたところをハンカチで軽く拭い、差し出す
結城 晃
「……」
ヴィキ
「念の為、私が口をつけたところから飲んでね」
KP
気遣いが凄い!!
ヴィキ
安全面に配慮
KP
これは間接キス? とか少し浮かれたことを考えていたらしい結城は、虚を突かれたように
ヴィキ
「? どうかした?」
結城 晃
「あっ、ああっ、そうだな、ありがとう!」
ヴィキ
「……? うん。どういたしまして」
「次は……」
食べ物は、クッキーでしたっけ
KP
三角錐の形をして、白い紙がニョロッと飛び出たクッキーが積んである。
これも本当は普通のクッキーです。予告なしで紙かじったら嫌だな、というGMのわがままです!
ヴィキ
「これは……フォーチュンクッキー?」
結城 晃
「フォーチュンクッキー?」
ヴィキ
「うん。やってみようか」
結城 晃
「やってみる? ただのクッキーじゃないのか」
ヴィキ
それらが入った皿を結城に見せ、
「どれがいい?」
「指で指してね」
KP
適当に指さす。
ヴィキ
では、ポケットからポケットティッシュを取り出し、一枚抜いてテーブルに広げる
KP
ごめん、持ち込みはできないんだ
ヴィキ
ポケットティッシュすらも!?
KP
そうなの。
ヴィキ
花粉症だったらどうするんだ
KP
花粉症の方は、がんばってほしい。
ヴィキさんの本体にそういう機能が内蔵されているなら話は別だ。
ヴィキ
じゃぁ、鼻からずるーっと一枚
KP
白紙なら一杯あるぞ☆
ヴィキ
ああ、そうか
じゃぁ一応紙面をチェックして
毒性が確認されなければそれを使おう
KP
机に積まれていた紙なら、白紙だらけなのでどれでも使用可能だ。
どれも異常なほど綺麗なので、食品をのせても問題ないだろう。
ヴィキ
では、適当な一枚を選んでテーブルに敷き、結城が差した一個をそこに置く
念の為、スキャンして金属などが入っていないかを確認
KP
そういったものはない。
結城 晃
「何か入ってるの?」
KP
興味深そうにクッキーを見つめている。
ヴィキ
では、クッキーが載った紙を結城の方に少し押し出し
「じゃぁ、これをね……バンって」
握り拳で、それを叩き壊すような仕草
結城 晃
「へー、それじゃあ」
KP
クッキーを包むように紙を曲げ、上から叩き潰す。
ヴィキ
「OK」
KP
ぱりん、と音がして、中身は潰れた。
ヴィキ
「さぁ~何が出てくるかな~」
紙を再び手元に寄せ、開く
KP
1d10ふってください
ヴィキ
その時に、ついでに一欠片口に放り込んで、毒性チェック
1d10 (1D10) > 2
KP
クッキーに毒性はなく、この類いのものにしては信じられないほど美味だ。

『誕生日はいつ?』

KP
と書かれている。
ヴィキ
「……うん?」
首を傾げる
こりこりとクッキーを噛み砕きながら、紙片を改める
結城 晃
「あ、字が書いてある」
ヴィキ
「あ、これは見えるんだ」
結城に紙片を渡す
結城 晃
「普通に見える。誕生日?」
ヴィキ
「うーん……」
結城 晃
考えていない設定の情報だ…
ヴィキ
「これはね、フォーチュンクッキーって言って」
「いわゆる御神籤みたいに、中身に占いの内容が書いてあるのが普通なんだけど……」
「なんで誕生日を聞いてくるんだろ」
結城 晃
「へぇ? 占いに誕生日って定番だよな。星座とかさ」
ヴィキ
「そうだけど……」
結城 晃
1d12 (1D12) > 11
1d30 (1D30) > 25
結城 晃
「俺は11月25日」
ヴィキ
「私は……」
少し考えてから
「11月30日」
美姫としての誕生日
結城 晃
「射手座だ」
ヴィキ
「私たち、そういえば誕生月同じだったね」
結城 晃
「そういえばそうだな。占い結果が毎回同じだから面白くないなって話をした気がする」
ヴィキ
「そうそう。プレゼント交換できて楽しいじゃない、って言ったよね」
「あ、このクッキーは食べても大丈夫だよ。すごく美味しい」
結城 晃
「おっ、助かる」
「合同誕生会、したなぁ」
ヴィキ
「ね。パパと……お姉ちゃんと、おじさんとおばさんも居て……」
「おばさんが大きなケーキ……焼いてくれた」
結城 晃
「楽しかったな……」
ヴィキ
「うん……」
KP
それがどうして。
そんな思考にながれそうになるのを振り切るように、結城は二個目に手を伸ばした。
ヴィキ
あんなことが無ければ……
どうなっていただろう
そんな、もはやどうしようもない言葉が浮かぶ
「あ、待って」
結城 晃
「あ、うん」
ヴィキ
「一応、念のためにね」
新たな一枚を広げ、今度は自分がクッキーを選んで置き、砕く
KP
クッキーはあっけなく砕け、また紙が出てきた
1d10を。
ヴィキ
1d10 (1D10) > 6
また欠片を口に入れながら

『一年の中で好きな季節は?』

ヴィキ
「……だって」
紙片を読み上げる
KP
結城は砕けたクッキーのカケラを美味そうに口に放り込んで、珈琲をすする。
結城 晃
「季節? うーん……」
「春かなー」
KP
結城には花粉症はないのである。裏山!!
ヴィキ
「私は、秋かな」
「お祭りみたいな賑やかな夏が終わって、少し肌寒くなって……」
「落ち葉が落ちて……少し寂しいような感じがするけど、でも、それが好き」
結城 晃
「美味いものも多いしな!」
ヴィキ
「それは、そうだけど……もう、ロマンチックじゃないなぁ」
結城 晃
「前からそう思ってた? その……ヴィキになる前から?」
ヴィキ
「そうだよ?」
結城 晃
「イメージ違ったな、と思ってびっくりした」
ヴィキ
「えー、そうかな?」
結城 晃
「美姫、夏派かなと思ってたから」
ヴィキ
「夏も好きだよ」
頷く
「四季は、全部好き」
「どれも、ちょっとずつ違って、それぞれのいいところがあるよね」
結城 晃
「そうだな……あ、でも」
「冬は、寒いのはちょっとなぁ」
ヴィキ
「ふっふっふ、人間は不便ですのう」
口元に手を当てて、意地悪そうな顔を作って笑う
結城 晃
「そう考えると、いいなぁ、VOID……」
KP
言い終わる頃にはクッキーの破片は食い尽くされていた。
ヴィキ
「その気になれば、寒さや暑さを味わうこともできるし、辛かったらカットもできるからね」
「でも……」
テーブルの上のカップに視線を落とす
結城 晃
「VOIDとして生きてくってのも、悪い選択じゃないんだ」
「……」
「俺は、まだどうしたら良かったのか、分からないよ……」
ヴィキ
そして、ややあって結城の顔に視線を移し
「……黒田さん?」
結城 晃
「ああ」
「黒田さんの意思がどうとか、そういう最もらしい理由をつけて……
俺は、ただ自分が気に入らないからって理由だけで選択を蹴って、黒田さんの人生を取り戻すチャンスを奪ったんじゃないかと思う時があるんだよ」
ヴィキ
「……あっくんらしいね」
「……でも、どう、かな」
思い出すのは、記憶の中、モニターの中の母の顔
「人がVOIDとして生まれ変わるのは……きっと、大変なことだと思う」
KP
生まれ変わった本人の言葉。
それは静かに、その空虚だがあたたかい部屋に響く。
結城 晃
「そうだな、美姫が記憶を取り戻すまでも、結構大変だったし……」
ヴィキ
そして、自分の体のことを思う
元、人間
食事を味わうことも、四季を感じることもできる
でも、それでも絶対的に人間とは異なる体
結城の顔を見る
結城 晃
「……?」
ヴィキ
自らの無機物の体を想う
種として、生物として
一つの到達点
それを共有できないという事実
絶対に、越えることのできない無尽の谷のごとき境界線
それが、例えば自分達2人の間に見えた時
例えば、彼はどう想うのだろう
自分は、どう想うのだろう

敬愛する、あの『女性』は同じ時、どう想うのだろう
結城 晃
「ヴィキ?」
「どうかした?」
ヴィキ
「……ううん」
首を、ゆっくりとだが、しかし考えを振り払うように大きく振る
結城 晃
「大丈夫か、疲れた?」
ヴィキ
「大丈夫だよ。私たちは疲れないから」
「……なんでもない」
「あっくんが、どういう決断をしても、私は否定しないよ」
結城 晃
「……まだ俺には、分からないな……」
ヴィキ
その『決断』は、黒田のことに対してのことか
それとも、自分に対してのことか
KP
あなたが自らの悩みに背を向け首を振った時、それに導かれたかのように微かな音がして、色彩が視界の端に踊った。
ガラスのコップに、薄い青色の花があった。
ヴィキ
「ん」
KP
『勿忘草』。おそらくあなたは知っているだろう。
KPのつぶやき
勿忘草
花言葉は「私を忘れないで」
また、ヴィキのイメージカラーでもあります。

ヴィキ
「勿忘草……?」
「どこから……」
結城 晃
「花なんて、さっきまでなかったよな」
ヴィキ
「うん……」
生花かな? と一応スキャン
KP
生花だ。たった今摘んできたような。
ガラスのコップに視線を奪われたあなたは、
コップの下に紙片があるのを発見する。
ヴィキ
コップを横へとずらし、紙片を手に取る
KP
ちいさなメモだ。
ほんの二行の言葉が走り書きのように書かれている。
 「どうぞ二人で 食べて話して
  満足できたら 鍵をあげる」
結城 晃
「これは……白紙か」
ヴィキ
「……」
何が、目的なのだろう
なんだか、ここへ来て、たくさんの話をした気がする
たくさんのことを考えた気がする
これまで、あまり話したり考えたりしたことがないようなことも
「……ん」
「あっくん、どう? お腹は落ち着いた?」
結城 晃
「まあ、少しはね。まだラーメン一杯くらいなら入るけど」
ヴィキ
「ここから出たら、食べに行こうか」
結城 晃
「そうだな!」
ヴィキ
「じゃぁ、最後にもう一個だけ」
言って、クッキーを一つ取って、新たに割る
KP
では1D10を……と思ったけど、今回はKPが指定します。これ聞きたい。

『子供の頃の「将来の夢」は?』

ヴィキ
「夢……」
「なんだったかな」
なんとなく、天井を仰ぐ
結城 晃
「夢か……」
「俺は、ろぼっとをつくるひと、だったな……」
ヴィキ
「おじさんの影響だね」
微笑む
KP
ヴィキの言葉に、一瞬言葉を詰まらせた。
結城 晃
「……二人に憧れていたから」
ヴィキ
「ん」
頷く
KP
どちらかといえば、有馬だったのだ。
父の作業は、子供にはビジュアル的に分かりづらい分野だったので。
ヴィキ
パパはロマンを押すタイプだったからな
「私は、先生、だったな」
結城 晃
「先生なんだ」
ヴィキ
「うん。小学校の」
結城 晃
「へー、憧れた先生でもいたの?」
ヴィキ
「んー」
少し考えて
「ある意味、そうかも」
「私、末っ子だったでしょ?」
結城 晃
「うん」
ヴィキ
「だから、みんな私に優しくしてくれて……大切にしてくれた」
「パパも、お姉ちゃんも……おじさんも、おばさんも」
「いろいろなことを教えてくれた」
結城 晃
「お姫様みたいだ、って母さんが笑ってたな」
ヴィキ
「今思うと、そういうことだったんだろうね」
苦笑
「でも、だから、今度は私が自分より小さい子に、うんとたくさんのことを教えてあげられたらいいな、って」
結城 晃
「なるほどなぁー」
「優しいな」
ヴィキ
「もしかしたら、いっつもお姉ちゃんに偉そうにされてたから、それが悔しくて自分より年下の子が欲しかっただけかも」
KP
かわいいなぁぁぁぁぁ!
結城 晃
「黄海さん……か」
ヴィキ
「うん」
「お姉ちゃんだけじゃなくって」
「田尾さん、春先輩……ドロ課のみんな……青木さんやレミさんはもちろん、黒田さんや赤星さんも」
「今、この時までも、私は本当にいろんな人に大切にしてもらって、生きてきた」
「だから、今度は私が、苦しんでいる人やVOIDを助けてあげなくちゃ」
「……そう、思うよ」
結城 晃
「そうか……」
「そうだな、うん……」
「頑張ろうぜ」
ヴィキ
「ん」
大きく頷いて、微笑んだ
「あ、もちろん、あっくんにもね。感謝してるよ」
結城 晃
「付け足すなよ」
ヴィキ
「やだなぁ、そういうんじゃないよ~」
結城 晃
「分かってるから……」
ヴィキ
「うん。いつも一緒に居てくれて、ありがとう」
結城 晃
「……うん。俺もさ、ヴィキが美姫で本当に良かったと思ってるよ」
ヴィキ
「ふふ、そう?」
結城 晃
「最初の『ヴィキ』も、今思えばある意味面白かったけどさ。
まるで人間みたいに怒ったり、VOIDのために一生懸命になったり……
俺を気遣ってくれたり、そういうのひとつひとつ」
「あの時は本当に余裕がなくて、全然見えていなかったけど、今思うと、
救われていたと思うんだ」
「そうだな『ヴィキ』も『美姫』も、お前で、だから違いはないんだけど」
「何言っているのかよく分からなくなってきたけど」
「ともかく、お前が相棒で良かった! そういうことだ!」
KP
照れ隠しのように、サングラスを外して顔をこする。
ヴィキ
その言葉の一つ一つを、静かに聞き
「うん。ありがとう」
「私もだよ。あっくんが相棒で、よかった……」
「ずっと、覚えてるから」
結城 晃
「ああ、今度は忘れない」
ヴィキ
この素敵な幼馴染が、せめてこれからはずっと幸せでありますように
そして、もしかしたら彼が本当に隣に立つべき誰かに出会う『その時』まで、自分が彼のそばにあれますように
KP
時計の針が一時を指す。
カチリ、と小さな音が鳴った。
ヴィキ
「……」
扉の方を見やる
結城 晃
「音がした?」
ヴィキ
立ち上がり、ゆっくりと扉に近づいて把手を握り
そっと回してみる
KP
把手は抵抗なく動く。
扉の向こうから物音はしない。ただ部屋に響く時計の針の音と、結城の呼吸の音だけがセンサーに届いていた。
ヴィキ
不思議な空間だった
なぜだか、いろいろなことを考え、話した
ここの主に、心の中で不思議な感謝の気持ちを持ちながら
「……行こうか、あっくん」
結城 晃
「ああ」
KP
頷いて後に続く。
組んでから何度となく繰り返された、位置関係とやりとり。
あなたの手が扉を開く……

KP
本日はここまで。
ヴィキ
お疲れ様でした!
KP
ありがとうございました!
想定より長くなるだろうなとは思ったけど、予想の倍かかった。
ヴィキ
倍も。
KP
眼福。
ヴィキ
2人に幸あれ
KP
まだ終わらないよ!!
この調子だと終わるのにあと二日は確実だな!!
ヴィキ
なそ
にん
KP
ヴィキさんが色々喋ってくれるんだもん。
いいのよいっぱい話聞きたいシナリオだから。

コメント By.

エモクロアTRPGリプレイ『テディベアズ・デイ』 /CoC『VOID』継続 結城&ヴィキ 3

「……うん、一緒にいられて、ちょっと嬉しいかも、なんて」

TRPGリプレイ CoC『VOID』31

CoC
VOID 23日目 close
あなた達は選択を迫られていた。選ぶのはあなた達自身だ。

TRPGリプレイ CoC『VOID』33(秘匿オープン版)

CoC
VOID 26日目 close
「いつもいつも……、大事なことは、言わないで…………言わないと、わかんないのに。ばか」



本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
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