こちらには
僅差平行のヴェルダンディ
VOID
ネタバレがあります。

参加PC


開始前
KP
初回しなのでぐだぐだしたらすみません。
結城 晃
いえいえ。体験したことがないタイプだから楽しみだなぁ
やっと本田さんがどんな人か分かる。
よろしくお願いします!
KP
よろしくおねがいします!

CoC【僅差平行のヴェルダンディ】
KP
あなたはとある春の日、のんびりと町中を歩いていた。
隣にいつもの彼女の姿はない。一人で散歩かもしれないし、買い物の途中かもしれない。
結城 晃
じゃあ、仕事着だけど私服ってことにしようか。
KP
はい!
今日は仕事は休みだ。
結城 晃
(随分と風が温かくなってきたな)
伸びをする。
最近妙なことに巻き込まれることもなく、割合平和だ。
食材でも買い出しに行こう。
ネットスーパーでは個々の個性や鮮度が分からないので、必ず足を運ぶことにしている。
KP
ぽかぽかと降り注ぐうららかな春の日差しが暖かく、とても気持ちが良い。
結城 晃
あまりの心地よさに、どこかに座ってうたた寝でもしたくなってしまう。
折角の休暇、何かしないと勿体ない、という気分になるが、『何もしない』のも大事なことだ。
(今度、スパローの皆も誘って花見でもするかな)
KP
そんなことを考えてる最中だ。駅前に差し掛かった時、あなたは白杖を持った少女を発見する。
何かを探すように、きょろきょろと周囲を見渡しながら歩いているようだ。
結城 晃
(おや……)
困っているようなら助けなければ。しばらく観察。
KP
目は見えていないようで、時折人にぶつかったりしながら歩いているらしい。だいぶ困っている様子だ。
結城 晃
近づいて声をかけよう。
「何かお探しですか」
KP
――それに声をかけようとしたとき。
突然、キン、と耳鳴りのような音がして、あなたは目を閉じる。
次に目を開けたとき、周囲はどこか灰色に染まっているような気がした。
結城 晃
「……?」
「なんだ……?」
KP
その灰色の中、すべての人は『静止』している。
そんな不可解な出来事に対して、〈SANチェック 0/1d2
結城 晃
CCB<=34 【SANチェック】 (1D100<=34) > 5 > 決定的成功/スペシャル
KP
成長してってね!
結城 晃
こんな事象にはいい加減慣れてきた。
慣れたくは、なかったが……
周囲を観察しよう。
KP
少女を挟んで、向かいにいる人も硬直している。
結城 晃
視界に動くものはない?
KP
そんなときだった。ふと、少女の閉じられた瞳が、あなたとかち合ったような気がした。
その途端脳裏に映像が流れ込んでくる。
結城 晃
「!?」
驚きに目を見開く。
(この子は何者だ)
思った瞬間の出来事で、思考が停止する。
KP
それは、あなたが体験した神話的事象だ。
しかし、その最中にいるのはあなたではない。
向かいにいる人間が、体験している。
結城 晃
血塗られた記憶、恐怖、出逢い、事件、調査、そして……
(詳細は大分違っているようだが……
 俺、ヴィキ、田尾さん、春さんだけが、別の人物……?)
あいての名前、その記憶の中で知ることができる?
KP
そうですね、彼は本田と呼ばれてる気がします。
あと、パートナーであろうアンドロイドからは暁センパイと呼ばれてますね。
結城 晃
なるほど。
KP
相手もあなたを見て目を丸くして――そしてあなたは確信する。
「彼は、自分と同じ体験をしてきた人間だ」
あの事件を自分以外にも経験したこと、あの時と同じような体験を追体験したことにより <SANチェック 0/1d3>
結城 晃
CCB<=34 【SANチェック】 (1D100<=34) > 96 > 致命的失敗
KP
???
1d3どうぞ。
結城 晃
1d3 (1D3) > 1
[ 結城 晃 ] SAN : 34 → 33
(信じがたいが……)
〈オカルト〉振ってみていいですか
KP
〈オカルト〉振っても特に何も出ませんね!
結城 晃
いや、成功するかどうかでRP変えるの
KP
あ、どうぞどうぞ!
結城 晃
CCB<=12 〈オカルト〉 (1D100<=12) > 25 > 失敗
常識的に考えて、そんなことはあり得ない……
しかし謎の確信がある。
何故かは分からないが、信じられる。
「君は本田暁、ドロ課の人間だな」
「間違いないか」
本編見る!
KP
「あのー……」少女が声をかける。
「すみません、いいですか?」
結城 晃
少女も動いてるのか。
「……え、はい?」
KP
動いてますね。
【アイデア】どうぞ。
結城 晃
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 88 > 成功
KP
流石HO1
結城 晃
大体似たような強みを持ってるはずだからな。
KP
白杖を持っている様子からして、彼女は目が見えていない。
だからこの「時間が止まってしまったような状況」に気付いていないのでは
ないか? と思うことだろう。
移動は必要?
結城 晃
なるほど……
彼女がいるのは歩道?
KP
駅前の広場かな。
歩道と言えば歩道だと思います。
結城 晃
いえ、どうだったかなと思っただけなので。
危ない場所なら移動しようと思って。
KP
なるほど!

結城 晃
「はい、何かお困りですか」
KP
「すみません。私、大切な懐中時計を落としてしまったんです」
「探していただけませんか……?」
結城 晃
「懐中時計……」
KP
彼女は、そう声をかけてくる。
眼の前にいる本田と呼ばれた青年も彼女の言葉を聞いて、慌てて近寄ってくるだろう。
結城 晃
止まった時の中で、唯一動けるらしい、自分と同じ立場だった人間と、謎の少女。
そして「懐中時計を探して欲しい」という言葉。
この事象の原因が彼女か、懐中時計にあるのではないか、と思う。
「俺のことは、知っているか」
向かいの青年に訊いてみる。
本田 暁
「え……? ……あ、先程見た幻で見たような気がします」
結城 晃
気がする、程度なのか。
歩き方と気配で感じる。こいつもかなりの手練れだ。
「……すまない、少し混乱している。質問を変えるよ」
本田 暁
「はい」
結城 晃
「この現象について何か知っているかい」
そう、いけない。つい警戒で攻撃的に出てしまう悪い癖。
いつもヴィキに突っ込まれるのだ。直さなくては……
本田 暁
「いえ、なにも。すみません」
結城 晃
「もしかすると、君も町で歩いていて突然、ということか」
おっと、少女を長く待たせてしまっているな。
本田に問いかける合間に「ちょっと待ってくれ」と声をかけておく。
本田 暁
「そうですね……パートナーも今日はいないので、美術館に併設されている喫茶店にでも行こうかと思ってました」
結城 晃
「なるほど。俺と同じ立場、ということだな」
本田 暁
「そうなりますね」
結城 晃
ではまず少女に
「わかった。どんな懐中時計か、できるだけ詳しく教えてくれるかな」
となるべく優しく声をかけます。
KP
「はい、とても綺麗な装飾がついた懐中時計です。見ればわかると思います」
結城 晃
(漠然……!)
KP
漠然とした回答しか返ってこなかった。
結城 晃
「……まあ、懐中時計なんてそうそう落ちている物じゃないしな。探してみよう。どこにつけていたのが、どこで落ちたことに気付いたのか教えてくれるかい」
懐中時計なんて道で落としたら一発アウトかなぁ……
それで止まっちゃったのでは
KP
「ポケットに入れてたはずなんですが……。この辺りで落ちたことに気が付いてしまって」と言いながら広場のあたりをきょろきょろと見回している。
結城 晃
「分かったよ。では君は……」
広場にベンチでもあるようなら手を取ってそちらへ誘導する。
KP
では少女は手を取られつつ誘導される。
「ああ、でも行った場所だったら覚えてます。駅前のカフェ「ノルン」、図書館、美術館に行きました」
メタァ
結城 晃
あ、そういうこと。じゃあさっきのはキャンセルだ。
KP
お、はーい!
結城 晃
メタ質問だよ!
シナリオ上連れて行った方がいい?
KP
本田は連れて行けるけど少女は連れていけないですね。
結城 晃
了解。じゃあさっきないないした行動を戻して。

結城 晃
ベンチを示して、
「ここで待っていてください」
万一時間が急に動き出しても、危険じゃなさそうなところにね!
KP
「わ、ありがとうございます」ベンチに腰をかける。
結城 晃
「なるべく動かないでいて下さい。戻ってきた時分かるように」
(まあ……どっちかって言うと、何が起きるか分からないから、なんだけど)
KP
「はい」
結城 晃
こちらはこれで良し。さて、次は。
謎の青年に向き直る。
「本田さんとお呼びしてもよろしいですか?」
本田 暁
「あ、はい。僕は結城さんと呼べばいいんですかね」
結城 晃
「それで結構です」
「先ほどは失礼しました。異常な事態に巻き込まれたもので、失礼ながら、立場の確認をしておきたいと判断しました」
歩き出すよう、促す。彼女から離れたい。
本田 暁
「いえ、とんでもないです。では、懐中時計を探しながら少し話しましょうか」
結城 晃
懐中時計を探すことについて話したいと思っていたので、話の早さに驚く。
「……あ、はい、そうですね」
本田 暁
「まずはどこに行きましょうか」
結城 晃
「先ほど彼女が言っていた場所に、順に向かってみましょう」
本田 暁
「わかりました」
結城 晃
白黒の街は、いつもと違って見える。
スマホの地図ナビなどは……動かないだろうな。
KP
微かに電波が通じてるようで、確認すると地図アプリは動いている。
結城 晃
おや、意外。
「こういう時、いつも『相棒』に頼っていたもので、自分で地図を見るのも久しぶりですよ」
本田 暁
「ああ、VOIDのGPS機能便利ですもんね」
結城 晃
どうしたらいいのかな。こちらから話振っていった方が良い感じなのかな。
KP
カフェ・ノルンが一番近いようで、中間地点に図書館、そして美術館が一番遠いようだ。
結城 晃
なるほど、順当に近くから行くのが良さそうだ。
大体所要時間はどれくらいかな?
KP
シナリオに書いてないけどカフェだけ駅前であとは10分間隔程度かな?
結城 晃
ふむふむ。
物を探しながらだから距離的には結構近いって感じかな。
KP
ですね。
結城 晃
足下を確認しつつ、歩く。
「こういう捜し物も、VOIDがいてくれたら簡単ですよね」
本田 暁
「でも今回は漠然とした探し物だから、どうなんでしょうね」
彼は少女とあなたの会話を聞いてたらしい。
結城 晃
「……まあ、何とかなると、思いたいです」
本田 暁
「……僕もそう思ってます」遠い目。
結城 晃
「でないと下手するとずっとこのままじゃないかと……」
誰かが踏んだまま止まってたらどうしたらいいんだろうなぁ、などと下らないことを考える。
「この事象。原因はその懐中時計にあるのではないか、と、俺は思っています」
本田 暁
「そうですね……あ、カフェに着きましたよ」
結城 晃
「ところで、『ここはどこ』なんですかね」
「『俺の世界』なのか、『君の世界』なのか……」
本田 暁
「『どちらでもない』だったら……ちょっと怖いですね」
結城 晃
「その可能性も高くて、怖いですね」
とりあえず店内に入ろう。

KP
『カフェ・ノルン』は駅前にあるカフェである。
店内に入ると、内装は非常に落ち着いている。ここも、時が止まったようになっているのがわかるだろう。
店内に動いている人影はなく、誰もが静止した灰色の世界が広がっていた。
食事などは作りかけのものが置いたままとなっている。
結城 晃
「失礼します」
なんとなく声かけして入る。
本田 暁
「失礼します」
KP
〈聞き耳〉どうぞ。
結城 晃
CCB<=69 〈聞き耳〉 (1D100<=69) > 90 > 失敗
あっぶなーい
(生真面目な奴だなぁ)
と本田の声を聞いて思った。
KP
本田に関心を取られてなにも気付かなかった!
結城 晃
「手分けして探しましょう。厨房にはさすがにないよな……床は俺が。本田さんはテーブルの上と家具まわりを」
本田 暁
「ええ」
結城 晃
〈目星〉初期値なんてもう言わせないぜ!!
KP
では、〈目星〉どうぞ。
結城 晃
CCB<=53 〈目星〉 (1D100<=53) > 27 > 成功
KP
では、懐中時計のようなものは見当たらないことがわかる。
結城 晃
床に目を近づけて、不審なものを探す。
結城 晃
あ、眼鏡は外さないとね。
「……ないな……本田さん、どうですか?」
本田 暁
「こちらもありませんね……」
「ここはとりあえず、切り上げるのが得策かと」
結城 晃
「次、いきますか」
本田 暁
そう言いながら本田が戻ってくると、その両手にはしれっと暖かいカップを二つ持っていた。
結城 晃
赤星に貰ったサングラスを再びかける。
「……何ですか?」
本田 暁
「あ、お金は置いてきました。すみません、ちょっとそちらの話を聞きたくって」
「どういうことに巻き込まれたのか、僕もちょっと興味があってですね」
結城 晃
「……(暢気な……)」
しかし、同じ体験をした人物に興味があるのは事実だ。
「……では、少しだけ」
本田 暁
「こういうこと、なかなか無いじゃないですか」そう言いながら、暖かい珈琲を一つ結城さんの前に置く。
結城 晃
「そうそうあってたまりますか」
知的好奇心は、ある。
提案されてしまったのならば「理由」がつけられる。
この際、全力で乗っかろう。
本田 暁
「確かに、そうですね」苦笑する。
結城 晃
椅子に腰掛けよう。
「では、ご存知かも知れませんが自己紹介を」
「俺は結城晃。旧姓は天城。ドロ課の刑事です」
言ってから向かいの青年を観察する。
本田 暁
「ではこちらも自己紹介を。僕は本田暁。と言っても、僕も昔は天城だったんですけどね。アンドロイド課の刑事です」
観察
結城 晃
本田さんの能力値ってどんな感じだろう。
【SIZ】【STR】【APP】あたりが知りたい。
KP
お、ちょっと待ってくださいね。
キャラコマに書いておきました。
KP
【SIZ】14、【STR】10、【APP】14ですね。
結城 晃
ありがとう、こちらも転記しました。
体格は同じ、線の細いイケメンだな。>本田さん
本田 暁
イケメンっていいですよね。
結城 晃
こちらはグラサンと態度で【APP】下落(8)してます。
本田 暁
なるほど!!! かわいい。

本田 暁
「僕のパートナーはアカネさんという名前なんですが、結城さんのパートナーである彼女は……ヴィキさん、でしたっけ?」
「彼女はどのような人物なんでしょうか?」
結城 晃
「ヴィキ、ですか。彼女の背景についてはおそらく、君が知っている相棒と同様です」
本田 暁
「有馬の娘で、黄海さんの妹さん。ですよね」
結城 晃
「優秀な子ですよ。推理力があって、何でも気付く洞察力があって、過酷な運命に負けない心の力を持っている」
語り口は少し誇らしげだ。
「俺は彼女がいたから生きている」
本田 暁
「僕の相棒のアカネさんも優秀ですよ。賢くって可愛くって他者を気遣えるいい子です。それに、彼だって彼女と同じく運命に立ち向かってました」
結城 晃
(そうか、彼の相棒は男性だったのだ)
「初めてVOIDとしての相棒に出会った時、何か感じましたか?」
本田 暁
「……おそらく、同じものかと」
「嫌悪感とか、恐怖とか」
結城 晃
「嫌悪、恐怖……そうですね」
「VOIDはVOIDでしかなく、心ある機械は恐怖の対象だった。俺には、VOIDは見えていても、『ヴィキ』は見えていなかった」
「失礼な話だと思いますよ、今はね」
本田 暁
「……確かに、僕も同じでした」
「……僕の目には赤星さんが信頼できる人のように写り、アカネさんとトワさんは恐怖の対象だった」
※トワさんはHO4です。漢字表記では渡羽さんです。
結城 晃
「赤星さん、か……」
「そちらでも、その、亡くなって?」
本田 暁
「……はい」
結城 晃
「そうですか」
「赤星さんが信頼できる人物に見えたのは、仕方ないことだと思います」
「実際赤星さんは、俺……俺たちを守ろうとしていたから」
本田 暁
「そうです、よね……」
「彼に逮捕されかけたときは、とても怖かったです。身に覚えのない罪を着させられて……アカネさんのこともまだ、怖くて」
「あの、結城さんは何が一番恐ろしかったですか?」
結城 晃
「俺は……」
「俺は捜査の中で少しずつ、ヴィキや春さん……そちらで言うトワさんと同じ立場にあるVOIDや、他のVOIDたちに触れて」
「VOIDは恐怖の対象ではないと、少なくとも俺が知っている彼らは『大丈夫なのだ』と思い始めていました」
「俺の中の何だか分からない感情も、克服できたのだ、と」
本田 暁
黙って聞いてる。
結城 晃
「とんでもなかった。俺は、独房でヴィキを見た途端、言葉をかけるより先に殴りかかっていた」
「理性も言葉もない、何か分からない物が自分の中にいて、一番近くにいる人を傷つけること……」
発狂
KP
発狂しちゃったか……。
結城 晃
確定発狂じゃないんだっけ?
KP
確定じゃないはず。
ちょっとこのパートに一時間裂いてまた来週時間貰っていいですか?
結城 晃
はーい
KP
ありがとうございます~!
結城 晃
長くなっちゃって申し訳ないけど
こちらも本田さんの話が聞きたいので、語って良いのですよ!!

本田 暁
「……確かに、それは恐ろしいですね」
結城 晃
「それを知った時が、一番怖かったです」
「あの時武器がなくて良かった」
本田 暁
〈日本刀〉ですよね」
結城 晃
「赤星さんに師事しました。君もそうですか?」
本田 暁
「そうですね。僕もそうです」
「ただ、〈日本刀〉って扱い難しくて……」成功したの最終戦ぐらいで……。
結城 晃
「はは、そうですね……俺は最初出力が安定しなくて」
本田 暁
「出力、ですか」
結城 晃
「赤星さんも不調だったもので、しばらく皆に『電子うどん』って二人していじられましたね……」
本田 暁
「電子うどん……」笑うのをこらえるように震えている。
結城 晃
暗い話題からは意図的にそれるよう、話を進める。
本田 暁
「こちらは黄海さんに見せ場を譲ってもらったのに、応えることができませんでしたね」
本田 暁
こっち最初の戦闘、黄海さんが参戦してました。
結城 晃
そうなのか
本田 暁
ですです。
結城 晃
「黄海さん……」
とどめを刺したのは、俺だ。
本田 暁
「……」
結城 晃
「なかなか、修練が必要、ですよね」
本田 暁
「あ、そちらの青木先生はどうなんですか?」
結城 晃
「青木さんですか……」
本田 暁
「そちらの青木先生もさぞかし立派な方だと思うんですけど」
結城 晃
「……」(先生??)
本田 暁
先生。
結城 晃
「えーっと……青木さんは確かに頼りになるし優秀な方なんですが」
「体が弱くて、見てて心配です」
「あとは……ガノタです。ガンダム。ご存知ですか」
「おかげで最初、大変だったんですよ……」
本田 暁
「ガンダムは知ってますけど……こちらの青木さんはそこまでガンダムにお熱じゃなかったですね」
結城 晃
「ガンダム好きがヴィキにもインストールされまして……」
本田 暁
「ん?」
結城 晃
「彼女が、円滑なコミュニケーションのためにガンダムを話題にする、ということを覚えまして……」
「まだ学習不足で『それしかなかった』ため、ことあるごとに濃いガンダム話を振られる羽目になりまして……」
本田 暁
「……」
結城 晃
「ただでさえ苦手なVOIDに、知りもしないアニメの話を延々されるという苦行を」
本田 暁
「…………わぁ」
わぁ。
KP
うちのHO2は多分シンカリオンの劇場版見てた疑惑が(対話は大事! ってタイプの子だった)
映画で学んだって言ってたから多分シンカリオンじゃない? それってなってました(シンカリオン履修してる人)
結城 晃
「まあ、お陰で『何だこのVOIDは!?』というのが、『ヴィキ』自身を見るきっかけには、なりましたかね」
本田 暁
「なる……ほど?」
結城 晃
そして今は結城もヲタではないがガンダム好きである。
本田 暁
「ガンダムってそんなに面白いんですか」
結城 晃
「面白いですよ。そうだな……」
何本か観たヤツについて各一分くらいで簡潔に語ろう。
「さっきの話もそうですけど、知ることが恐怖を除き、好意のきっかけになる、何事もそうですね」
「そちらのアカネさんは、何か得意なことや好きなこと、ありますか」
「どんな方ですか」
本田 暁
「アカネさんは、水を出してくれたりしますね」
結城 晃
「みず?」
本田 暁
「あと音楽を流してくれたりとか……あ、感情豊かな子ですよ。僕のこともセンパイセンパイって良く読んでくれて」
「水です。牢に入れられた時に落ち着くように水を出してくれて」
「内部で生成できるそうです。最新型ってすごいですよね」
結城 晃
普通に聞こえること一つ一つが、彼にとってはきっと大きな意味を持っているのだろうなと思う。
「そうですか、ヴィキはそういう事はしたことがないなぁ」
本田 暁
「相手が慌てていたりすると出してくれるので、多分彼にとってはコミュニケーションの図り方の一環なんだと思います」
結城 晃
「なるほど……」
(こちらでのガンダムみたいなものかな)
本田 暁
多分そう。
「優しい子なんですよ」なんですよ……。
結城 晃
「そうですか。アカネさんのこと、信頼してらっしゃるんですね」
(言葉の端はしから好意が伝わってくる。『彼ら』の方も関係良好のようだ)
本田 暁
「あの時も有馬さんを説得しようとして、相手を理解しようとする思慮深さも持ち合わせていて」
「本当に優しくて賢い人で」
結城 晃
「……」
有馬の名を聞いて、心中に去来する複雑な感情は脇へ置く。
「そうですか、それは、本当に良かったです」
本田 暁
「はい。そちらも仲良さそうで良かったです」
結城 晃
「……VOIDと人は」
本田 暁
「はい」
どう振ろうか
結城 晃
そろそろ次のシーン?
KP
あと折角だからちょっとスパロー先輩達の話も聞いておきたい心があってですね。
結城 晃
なるほどなるほど。

結城 晃
そこまで言って、言葉を変える。
「人がVOIDを信じることができる方法を、探しています」
「こちらではスパローの皆さんが協力してくれています」
本田 暁
「……春さん? でしたっけ」
結城 晃
「はい。それと、田尾さんというパートナーの方が」
本田 暁
「僕のところの曽爾さん……かな?」
そにー
結城 晃
なんて読むのかな
KP
そにさんですね。
ホンダとソニー。
結城 晃
あー、そういえばそんな話を聞いたような!

結城 晃
「曽爾さんとおっしゃるのですか」
本田 暁
「はい」
結城 晃
「そちらのお二人は、どんな方ですか?」
本田 暁
「落ち着いた二人ですね」
「……でも白瀬さんが飛び降りた時には曽爾さんも一緒に飛び降りようとしてたので、曽爾さんに関しては死にたがりなのかとも思いましたけど」
「そうでもないようです」
結城 晃
「飛び降りる……?」
本田 暁
「白瀬さん、初めて会った時窓から脱出してませんでしたっけ?」
結城 晃
「……ああ、あの時……か」
本田 暁
「それほど必死だったとは思うんですけどね」
KP
あいつにもできることは俺にもできるはずです!!!(PL発言)って言いながら飛び降りようとしてました。
結城 晃
わぁお
結城 晃
「あれ飛び降りて追いかけようとしたんですか。それはなかなか、なんというか、パワーありますね」
(それで死にたがりと判断するのはどうなんだ?)
なんて思った。
KP
向こう見ずなところが死にたがりと判断されるんですよ(by本田くん)
本田 暁
「ええ、普段冷静で落ち着いてるのですごいなと」
結城 晃
「田尾さんと春さんは、良いコンビです」
「落ち着いている大人で、感情が薄いように見える田尾さんは、実は誰よりも強い思いを秘めていますし、少し面白い方です」
「春さんはいつも薄笑いで、最初信頼に値しないVOIDだと思っていましたが、実は誰よりも純粋で優しい人です。ヴィキの話し相手になって、色々なことを教えてくれます」
「尊敬しています、二人とも」
本田 暁
「そうですか、良かったです」
KP
ちゃん春パイセンとトワ先輩は割と違ってて面白いなーって思いました。
本田 暁
「曽爾さんはそうですね……基本的に落ち着いてるけどたまにとんでもない無茶をしようとするところはありましたね。あと今時珍しく、電気煙草ではない煙草の喫煙者です」
結城 晃
「はは、少しだけ似てますよ」
無茶はしないけど、ここぞという時の爆発力はスゴイ。
本田 暁
「あとトワさんは、アカネさんやニトさんやリトさんにとても優しくて面倒見のいい方です。曽爾さんにも基本的には従順ですが、ココロさんの時は……」
「…………心さんを、連れて逃げようとしてました」
結城 晃
「……」
「無理も、ないでしょう」
本田 暁
「……ですよね」
もうひとつの名前
本田 暁
ちなみにスパローでの名前はムツミさんでした。
結城 晃
ほーぅ

結城 晃
「逃げようとした、だけで、実行には移さなかったんですね」
そうしていたら、きっとこの青年もこうしてここにはいないのだろうから。
本田 暁
「逃げようとしたら、目の前の曽爾さんにぶつかってしまって……」ファンブルしてましたね……。
結城 晃
なかなかすごい展開になってら。
結城 晃
「そう、ですか……」
「人や立場は違えど、俺たちは随分と似た道を辿ったように思えます。しかしもしかすると……」
「VOIDを最後まで信じられなかった俺たちや、有馬の所に行ってしまったヴィキ、白瀬さんと運命を共にした二人も、いるのかもしれませんね」
本田 暁
「……そうかも、しれませんね……」
結城 晃
二人いるなら、他にも大勢いてもおかしくない。そう思った。
そういうのを、なんというのだったか。
(さっき〈オカルト〉失敗したからピンとこなーい)
本田 暁
「そろそろ、お暇して次に行きませんか?」
結城 晃
「ああ、そうだな……随分と時間を潰してしまった」
本田 暁
「お金は払っておいたので」
置いてきただけともいう。
結城 晃
「彼女をあまり待たせるのも気の毒ですね」
本田 暁
「ですね」
人として
結城 晃
異常な場所に目の見えない子放置してお茶してるってどうなんだ!? と思う。
KP
それはね、本当に そうで
結城 晃
シナリオ、割とそういう事、ある。

本田 暁
「久々に暖かい珈琲を人と飲めて嬉しかったです」
結城 晃
「……?」
結城 晃
意味深な言い方だな。
本田 暁
「矢代さん……黒田さんともまた飲めるといいんですけど」
結城 晃
「……ああ」
珈琲の想い出
KP
食後にたまに珈琲飲んでたので……。
結城 晃
なるほどな!!
大事な想い出だったんだ。
KP
本田くんにとっては思い出の飲み物です。
結城 晃
そういうの結城にはあまりないんだよね。
黒田さんに少し壁作ってたから。
KP
ああ……。

結城 晃
「黒田さん、か……」
視線が落ち、声があからさまに沈む。
本田 暁
「……さて、次に行きましょう」声がちょっとだけ鼻声だ。
結城 晃
「そうですね。珈琲、ご馳走様でした」
キャンセル
結城 晃
「そちらの黒田さんは」
結城 晃
やめとくね
本田 暁
優しい……。
結城 晃
色々察したからそれでいいわ。
本田 暁
ありがとう……。
結城 晃
自分にとっても楽しい話題じゃないから。

おしまい
KP
という空気の中次回に続くでもいいですか?
結城 晃
おっけーです
KP
ありがとうございます!
結城 晃
ありがとうございました
KP
ありがとうございました。
KP
ログも送っておきますね。
結城 晃
久しぶりに距離感バリバリの結城氏できて楽しい。
KP
本田も割と距離感あるので楽しいですね!


作者名: 夜麻猫書房/八重樫アキノ

配布・販売サイト: [CoCタイマンシナリオ]僅差平行のヴェルダンディ

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CoC
VOID 18日目 open
「……なんか、見つけてしまいました……なんか、ごめんなさい」

TRPGリプレイ CoC『VOID』19

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VOID 13日目 close
「昔に泣けなくなった時期でもあったりした?」
「まあ、30年も生きててこんな仕事してたら涙も枯れるってものだね。」

TRPGリプレイ CoC『VOID』17(秘匿オープン版)

CoC
VOID 11日目 close
「アンドロイドは本当に世界に必要だったのかって、たまに考えちまうんだ」



本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


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