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こちらには『ティラノサウルスになろう』
ネタバレがあります。

本編見る!
佐倉 光
はぁぁぁぁ!?
思わず漏らした困惑の声も巨竜の咆哮となる。

慌てて祭壇と異変の間に割って入る。
ついでに周囲のちっちゃいぬめぬめしたやつを蹴散らして払いのけて。
左手に持ってた服やヒランヤを牧志が乗ってる台の所に落として。

牧志は目が覚めてる?
できるようなら拘束破壊したいけどそんな暇なさそうだな。
KP
牧志は生きてこそいそうに見えたが、まだ目を覚ましていない。目を閉じたまま、苦しげに首を振っている。
佐倉 光
両足を踏ん張り頭を下げる。

大丈夫、今の俺は強い、強いからいけるいける!
噛み付けばいいんだな? 噛み付きで行けるよな?
草食竜の骨に傷を付ける程度には強いはずだもんな!?
俺恐竜としての体術どころか人間としての体術もわかんねーけど大丈夫かな!?
ブレスとか吐けねぇかな!?


ええいもうやるしかねぇ! 来やがれ魚野郎!

バオォォォォォ!
KP
ともかく、戦闘開始だ!!

……の前に、【知識】または〈生物学〉で判定。
佐倉 光
1d100 95 【知識】 Sasa BOT 1d100→70→成功
いやあの化け物の中に牧志の精神乗ってたりしないだろうな!?
KP
あの巨大なサメは、現在知られているどの種類のサメとも違う。あんなものがいるとすれば、絶滅した巨大サメ、メガロドンくらいなのではあるまいか。

そのサメが号令をかけるように顎を開くと、海を埋め尽くす群れが一斉に同じ動きを取った。

というわけで戦闘なのですが……
提案、もしお時間取れそうでしたら、ここだけリアルタイムでやりませんか?
(そんなややこしい戦闘ではないのですが、敵が2体いるので)
ここからココフォリアです。

佐倉 光
いただきます
KP
これはいいティラノ
40+2d10 群れの数(=群れのHP) (40+2D10) > 40+16[6,10] > 56
佐倉 光
すげー数だな。
最強の爬虫類だって言ってもこの数……
ええいもうやるしかねーんだよ!
KP
この群れについては特殊ルールがあります。

 ・群れが1/3(HP19)以上残っている場合、群れが邪魔になって直接メガシャークを狙うことができない。逆に、メガシャークも直接佐倉さんを狙えない。

 ・小さな群れで噛みつきづらいため、群れに対する〈噛みつき〉はダメージ半減する。
  〈薙ぎ払い〉については半減なし。

まるで牙のある蟲の大群のように、海を埋め尽くすサメの群れ、群れ、群れ……

あなたはその数に、自らの巨体で立ち向かう。

KP
戦闘開始!!
DEX15、群れ!
あなたに接近し、その牙で一斉に噛みつく。
ホオジロザメの群れ
CCB<=70 〈噛みつき〉 ダメージ1d8 (1D100<=70) > 59 > 成功
佐倉 光
そのまま受ける。
竜の鱗なめんな!
ホオジロザメの群れ
1d8 (1D8) > 8
佐倉 光
口を閉じて姿勢を低くし、攻撃に備える。
背の鱗はそれなりに強いはず!
[ ティラノサウルス ] HP : 80 → 77
KP
無数にたかってくる牙の大半は、あなたの鱗を貫くこともない。相手は小さく、こちらが大きすぎるのだ。

しかし、何の弾みか、分厚い鱗を貫くものがあった。
僅かな、痛み。
佐倉 光
痛くねぇ!
身を沈めた体勢のまま足を踏み出し、体を大きくひねる。
ぶっとい尾の一撃を食らえ!

鮫の群れに薙ぎ払いで攻撃。
KP
こちらは回避できない。ダメージどうぞ!
佐倉 光
1d3+10d6 薙ぎ払いダメージ  (1D3+10D6) > 2[2]+34[3,5,1,5,6,4,3,2,1,4] > 36
魚ごときが竜にかなうか!
小魚の群れを吹き飛ばす。
こんなのにかまっている場合じゃない!
ホオジロザメの群れ
海が紅に染まった。

海を埋め尽くす大量のサメたちの、実に半分以上。
半分以上が、あなたの尾のひとふりでちぎれ飛び、哀れな残骸となる。
[ ホオジロザメの群れ ] HP : 56 → 20

人々に怖れられる海の王者すら、あなたの前では鰯の群れに過ぎない。
佐倉 光
気持ちいいなぁ!
段々気分が乗ってきたぞ。
メガシャーク
DEX10・メガシャーク。
群れが残っているため、今ラウンドは行動なし。

機を窺うように、巨大なサメは紅い海をゆっくりと旋回する……。
KP
ラウンド終了。

KP
次ラウンド。
DEX15・群れ!
ホオジロザメの群れ
半数以上を失った群れは、自らの血の臭いにいよいよ狂乱しながら、あなたに向かって突進する。
CCB<=70 〈噛みつき〉 ダメージ1d8 (1D100<=70) > 94 > 失敗
群れのいくつかが地面に乗り上げ、座礁しもがく。
KP
DEX14、佐倉さん!
佐倉 光
そいつらを踏み潰しながら(演出)もう一度尾撃だ!
1d3+10d6 薙ぎ払いダメージ (1D3+10D6) > 2[2]+48[6,5,4,5,3,6,3,6,6,4] > 50
system
[ ホオジロザメの群れ ] HP : 20 → 0
サーファー
佐倉 光
うーん、過剰火力。
よし、タイマンだぁ!
よく見ると背景、サーファーがいる! アブナイ!
KP
ほんとだ気づいてなかった アブナイ!
(鮫のキャラコマで隠されるサーファー)
佐倉 光
たべられたー!
サーファーと鮫がいる東京湾。

KP
鮫の群れであったものを尾が薙ぎ払う。
みるみるうちに潰れ、潰れ、潰れ、海を真っ赤に染めながら、ただのミンチと化してゆく。
佐倉 光
鮫の叩きいっちょあがりだ!
メガロドンに向き直る。
KP
DEX10・メガシャーク。
メガシャーク
巨大なサメの眼が真っ赤に輝いた。
通常の生物とは思えぬ光を宿し、あなたに向き合う。
それはあなたに迫るほどに大きかった。
あなたよりも大きい程の顎をぐありと開き、あなたの脚を噛みちぎらんとする。
CCB<=70 〈噛みつき〉 ダメージ1d10+7d6 (1D100<=70) > 69 > 成功
佐倉 光
防御する。
なるべく腹を隠すような姿勢になり、身を縮める。
KP
あなたの肉体は肉食獣の本能と人間の理性に従い、急所を庇う。
メガシャーク
1d10+7d6 噛みつきダメージ (1D10+7D6) > 9[9]+25[3,5,2,2,3,4,6] > 34
KP
牙はあなたの脚を恐ろしいほどの音を立てて貫き、庇った胴にまで達する。
佐倉 光
ぐお、いてぇ……!
[ ティラノサウルス ] HP : 77 → 48
鋭い歯に噛み千切られる痛みに、思わず悲鳴が漏れた。
それも海を轟かす竜の咆哮だ。
KP
サメたちの血で赤く染まる海に、あなたの血が注がれる。
発した悲鳴は地を揺るがす咆哮となって響く。

あなたが地の覇者ならば、相手は紛れもなく── 海の覇者だ。
佐倉 光
くそ、あと一撃食らったらやべぇな。
佐倉 光
これは……1d3と1d10の差しかないなら尾撃の方が良さそうだな。
佐倉 光
急所だ急所。鮫の急所どこだ?
泳ぎ続けないと死ぬっていうよな!
空中泳いでるヤツに関係ねぇぇぇ!
KP
その場を支配していたあなたの心に、恐怖と理性が蘇る。命の危機。

あなたは思い出すだろう。
恐竜が地の繁栄を謳歌していた時代、海にもまた頂点たる捕食者がいた。

果たして、地のためにある牙と尾で、海の覇者に打ち勝てるのか?
いや。
勝たねばならないのだ。
ここにあるのは、ただの生存競争ではない。
あなたは、友を取り戻しに来たのだから。
KP
パワーアップイベントが発生します。
佐倉 光
相手は空を飛んでる、つまりホームグラウンドにいねぇ!
こっちは鳥の祖先つまり空はホームだ!
よって俺の方が有利!
こんな魚類俺の敵じゃねぇ!

自らを鼓舞するように吼え猛る。
理屈? そんなもの竜になった時に捨てたよ!

大体鮫は海限定だろうが。
鳥類は空にも地上にも海にもいるんだからな!
KP
自らを鼓舞するように吼え猛る声が、いまひとたび空気を揺るがし、空を震わせる。
理屈をぶん投げた強い意思が、あなたの巨大な体に呼応する!
佐倉 光
見てろよ牧志!
って寝てんのか!
まあいい俺は勝つ!

滅びた同胞の魂が、今地上に繁栄する子孫達の命が、俺に強い力をくれる! 気がする!
KP
あなたの意志(【POW】)が、あなたの肉体を猛らせる。

〈噛みつき〉の威力が+15、命中率が+30%されます。
また、装甲が+15ポイントされます。
佐倉 光
わぁぁぁかたい!
KP
佐倉さん【POW】高いから盛大にパワーアップするんだ。つよい!
KP
ラウンド終了。
次ラウンド、DEX14、佐倉さん!
佐倉 光
噛み付く!
CCB<=70+30 〈噛みつき〉 1d10+10d6 (1D100<=100) > 44 > 成功
KP
こちらは攻撃するので回避しない。ダメージどうぞ!
佐倉 光
1d10+15+10d6 (1D10+15+10D6) > 7[7]+15+33[1,3,5,6,2,5,6,1,3,1] > 55
くそ、まあまあだな。
狙いを定め鮫の膨れ上がった腹に噛み付く。
メガシャーク
生を呪うかのような憤怒に眼を輝かせながら、巨大なサメは防御の体勢すら取ることがない。

それに生物としての本能はないかのようだった。
ただ攻撃の意思だけを宿すそれに、あなたの牙が食い込む。
佐倉 光
アンモニア臭にも構わず、強靱な顎を締め付けてゆく。
あの館でうっかり焼きすぎた塊肉よりは柔らかいぜ!
メガシャーク
血臭と肉の感触が、あなたの口の中に溢れる。それは他者を害し生存するという、生命の根源たる行為だった。
[ メガシャーク ] HP : 60 → 5
佐倉 光
そのまま抑えつけ、手で更に固定して食いちぎろうとするが……手が、いや前足が短い!
しまった、踏んで固定したら良かったんだ、と思った瞬間、殺気を感じる。
メガシャーク
ちぎれかけた胴体で逃れようと、それが激しく暴れる。視界がみるみるうちに血煙に染まる。
佐倉 光
ぐわ!
思わず怯んで顎を外してしまう。
くそ、慣れねぇな、竜!
あのまま食いちぎれば終わってたのに!
メガシャーク
機を逃さず、それは一気に身体を反転させた。
露わになったあなたの腹めがけて、それが顎を下ろす!
KP
DEX10・メガシャーク。
メガシャーク
CCB<=70 〈噛みつき〉 ダメージ1d10+7d6 (1D100<=70) > 72 > 失敗
無理矢理に捻るような顎はあなたの肉を逃し、目前でがちりと閉じた!
佐倉 光
身を守るため身を縮めていた。
相手の攻撃がスカった、好期は今だ!
身の内の野生が命ずるまま、喰らいに行く。
KP
ラウンド終了。
次ラウンド、DEX14・佐倉さん!
佐倉 光
CCB<=70+30 〈噛みつき〉 1d10+10d6 (1D100<=100) > 25 > 成功
1d10+10d6+15 〈噛みつき〉ダメージ (1D10+10D6+15) > 5[5]+39[4,3,5,5,2,1,3,5,6,5]+15 > 59
system
[ メガシャーク ] HP : 5 → 0
佐倉 光
目の前の鮫にのしかかり、その首を食いちぎる。
腹を割く。ヒレをむしる。
血の味が喉に染みる……!
KP
あなたの牙が、それの首をねじ切り。
海の覇者の生命を終わらせた。
後に残るのは屍だった。
肉の塊。生存競争を勝ち抜いた者に与えられる褒章。
あなたは身の高揚と野生のまま、その褒章を貪って……。
ふと我に返った。
佐倉 光
唐突に我に返った。
あれ、最近こんな事あったような。
あっやべ。
後ろ大丈夫かな。

あわてて振り返る。
KP
慌てて振り返ると、少し水をかぶった牧志が、台の上で不思議そうに辺りを見回し…… あなたと目が合った。
牧志 浩太
「…………え。
何だこれ……」
高い台の上に寝かされていたのがよかったのか、とりあえず無事そうである。
佐倉 光
「グルルル」
よかった無事そうだ。
牧志の横に落としていた荷物で気付いて……貰えるわけねぇよなぁ。
ふと思いついて左腕を出す。
まだ周囲にあの辺なのがいるならべちべちしたり踏んだりしつつ。
牧志 浩太
「ひぇ」
頭上から降ってくる咆哮に、彼は思わず台から飛び降りようとして、その高さに身をすくませ……
CCB<=98 〈目星〉 (1D100<=98) > 85 > 成功

「………………え」
先程とは別の意味で眼を円くした。
「佐倉、さん……? え、え、どうなってるんだ、佐倉さんが悪魔? 違う、恐竜???
もしかして助けに来てくれた? ありがとう助かった、でもここどこで、うわっ血の海」
牧志は盛大に混乱している!
佐倉 光
周囲にいろいろアブナイのなさそうなら、前足で自分の荷物回収して、牧志に前足出そう。
残り時間大丈夫かな。
折角だし、救出ついでに高い視点見せてやりたくてさー
前足を出して乗るようにと促す。
KP
気づけば辺りに教団員は一人もいなくなっていた。逃げたのか戦いに巻き込まれて海に散ったのか、それはあなたの知る所ではない。
不意に波が叩きつけ、サメたちの屍を海へとさらっていく。どこか不自然に高い波は、みるみるうちに戦いの痕跡を海へと流していく。
COMPの時計機能を…… 覗きにくい。
何とかして覗くと、まだ時間は少し残っていそうだ。
牧志 浩太
牧志は数度目を瞬き、差し出された前脚を眺めていたが、ふと気づいたらしい。
「え、もしかして乗っていいってこと?」
佐倉 光
「……」
鼻息で返事。
声だと加減が分からん。
牧志 浩太
「え、本当に? だよな? やった、え、高いなこれ」
彼は恐る恐る、しかし楽しそうにあなたの前脚にしがみつく。
佐倉 光
両手揃えてスペースを確保し、ゆっくり上げていく。
ついてる位置考えると両手揃えらんないか。まあしょうがない。
牧志 浩太
鰭のような衣装を靡かせて、彼はあなたの前脚の上に乗る。
「……すごいな、高い。視点もすごいけど、目の前にこの大きさがあるのもすごい。すごすぎて語彙が消える」
あなたの弾力のある首に、彼は手を伸ばして恐る恐る触れる。ちょっとくすぐったい。
KP
気が済んだら元に戻ります。
佐倉 光
東京湾だから色々来るのも早そうだし、ひと声吼えたら帰ろ。
KP
元シナリオではもっと田舎の海辺なんですが、渋谷から田舎の海辺…… 無理やり連れてかれるには遠ない!? ってなった結果東京湾スペクタクルになりました。
佐倉 光
ゴヂラですわ。
佐倉 光
「……」
鼻息でも吹っ飛ばしそうで怖い。
のぞき込むのは自粛。
牧志 浩太
「……佐倉さん、ありがとう。今回も助けられ」
佐倉 光
今回も守れたという満足感に浸りつつ、思わず天に吼える。
牧志 浩太
「っうわ!?」
あなたの咆哮に触れていた首が伸び上がり、一瞬バランスを崩して慌ててしがみつく。
佐倉 光
いっけね。
これで落として牧志に万一のことがあったら後悔してもし切れない。
自衛隊とか来るかもしれんしそろそろ身を隠すことを考えよう。
牧志を広い場所におろし、体を小さく縮める。
佐倉 光
俺の服どうなってるんでしょうね?
KP
さてこの大きさでどうやって身を隠すべきか。
あなたが少々思案したかもしれない時に、頃よく身体が軋み始めた。

時間なのだろう。
最初よりは緩やかなスピードで、視点が徐々に下がっていく。力強く張りつめていた全身が萎み、地面を踏みしめていた脚が、細く立つ脚になっていく。
佐倉 光
よかった。上着とパンツと靴確保していて良かった。
下着類はぶっとんだけどまあなんとかなるだろう。
KP
佐倉さんが用意周到だったおかげで色々確保された。というところでDiscordに戻りますか!
ありがとうございました!
佐倉 光
はーい、ありがとうございました!
がおぉぉぉ

佐倉 光
格好いい曲がかかっていた!
置きの欠点はBGMの共有ができないことだッッ
KP
なんですよねッ
刻の牢獄の時のように、事前にURLなどをお渡ししておくしかないのか

KP
全能感と野生の本能があなたの中から去っていく。代わりに理性と冷静さと、友を助けられた安堵が満ちてゆく。

──痛い。
これが副作用だろうか。全身のあらゆる筋肉が軋んでいる。

そして。
当然のようにあなたは何も着ていなかった。
佐倉 光
自分の細すぎる体がいつも以上に頼りない。
慌てて近くに落ちているだろう荷物を回収する。
下は急いで着ないと!
佐倉 光
「うぉーーーーさむぅ!! 血生臭い!」
わあわあ騒ぎながら服を着て靴を履く。
言ってたな筋肉痛がどうとか!
KP
待機していたラミアが上着をあなたに渡す。
全身が軋んで、服を着るのも大変だ!

一部始終を見ていたらしい竹根が、あなた達を拾うべく車でやってきた。

「素晴らしい活躍でした……ありがとうございました……!
これで……僕も気が済みました……」
佐倉 光
「録画してたらデータくれ……いてぇ……」
KP
「ええ、勿論お送りします……。あなたの活躍は、しっかり、バッチリ……。
それと……、これは筋肉痛に効く……湿布です」

彼はそう言い、ロキ○ニンシップをひと箱くれた。
彼の車に乗って、あなた達は渋谷へと戻ることになるだろう。
佐倉 光
「あんたの意図はともかく、助かったよ……」
この痛み、異界の科学技術館行った翌日より重い気がする。
「まあ、悪くなかった……あの薬、製法が知りたいな」
牧志に話は聞きたいけど、車を降りてからかな。
KP
「それは……秘密です……」
結局製法を教えてはくれなかった。頑として。
あなた達は竹根と別れ、家に戻ることになるだろう。

牧志に話を聞くなら、どちらかの家に一緒に戻ることになるかな?
牧志 浩太
「あ、そうだ、俺の荷物佐倉さんちに置きっぱなしかな」
佐倉 光
そうだね、荷物のこともあるし着替えのこともあるから、一端俺の家に戻るかな。
下着着てないと落ち着かないよ……
KP
あなたは下半身に何となく座りの悪いものを感じながら、家に戻るだろう。
一歩ごとにぎしぎしと筋肉が軋み、牧志に手を引かれて玄関をまたぐ羽目になる。

佐倉 光
「ちょ、もう少しゆっくり……頼む」
家に着いたらそのまま床に倒れ込んで唸ってる。
牧志 浩太
「あっ、えっ、ごめん」
床に倒れ込んで唸るあなたを、牧志が慎重に抱え上げて寝台へと運ぶ。
佐倉 光
「うう、湿布貼って……」
ぎぎぎ、と音を立てそうな筋肉の鈍痛にたまらず呻く。
牧志 浩太
「さっき貰ったやつだよな」
KP
牧志が湿布の封を切ると、「湿布の匂い」としか形容できない、清涼感のある独特な香りがした。
あなたをうつぶせに寝かせ、痛む箇所を確かめて湿布を貼っていく。
佐倉 光
「うぅぅぅぅ、体が変形して質量まで目茶苦茶になった代償がこの程度って奇跡的に軽いと思うけど、つらい……」
ひんやりとした湿布の感触は、すぐに痛みが消えるわけではないにしろ、僅かに痛みを遠ざけてくれるような気がした。
牧志 浩太
「筋肉痛、地味に辛いよな……。何かしても治るわけじゃないのに、何か気休めをしたい気分になる」
KP
気づけば全身湿布まみれになっている。
幸い、貰った湿布はやたらとよく効いた。
本当にこれ市販の湿布か? と思えるくらいには。
佐倉 光
「ったく、夢なんだったらこれくらいノーコストってことにしてくれてもいいじゃねぇか……」
牧志 浩太
「夢?」
佐倉 光
「夢に決まってるだろ、こんなの。
お前は朝からいなくなるし、都合良く助けてくれる奴には会えるし、恐竜に変身するなんて変な薬もらうし。
あんな映画観たから影響受けたんだ」
ほんのりひやりとする湿布から、すぐに熱が伝わるような感覚。めちゃくちゃ効くなぁこれ。
牧志 浩太
「ああー、そうなるのか…… な?
佐倉さんがああなってたの、薬のおかげだったんだな。

俺を助けに来てくれたんだよな、佐倉さん。
……ありがとう。助かった」
佐倉 光
「まー、面白かったし。
でかい竜になって小魚ぶっ飛ばすのも、儀式ぶち壊すのも。
なかなかできない経験だよな……
なんにせよほんと、無事で良かったよ。
心配したんだからな。お前って夢でも普通に生贄にされるし」
牧志 浩太
「本当にな。夢の中でくらい平穏に寝たいんだけどな……」牧志はそう苦笑する。
佐倉 光
「あと、あのファミレスもう行くのやめとこう」
牧志 浩太
「それは同感。たぶんあれ、佐倉さんも何かされてたんだろうしな。
あれだけ起きないの、いくらなんでも変だ」
佐倉 光
「気味が悪いな。やっぱりあの野郎を捕まえて何とかする必要があるな。
あの時潰したので全部って保証はねぇし……
しかし……
お前生贄にされかけてたんだよな? 俺が戦ったのは神じゃなかったのか」

なかったんだろうな、正気度にダメージ入ってないし。
牧志 浩太
「俺にもよくわからないけど、たぶんそうだったんじゃないかな。神じゃなかった? だったら、神の使いとか、眷属とか?

うーん、よく分からないな……。
でも本当に、俺も、佐倉さんも無事でよかった。戦ったのって、あのでかい魚みたいなやつだよな」
KP
追加HPから先に削れたので、佐倉さん本体に怪我はありません。筋肉痛めっちゃ痛いけど。
佐倉 光
なるほどー
佐倉 光
「あー、もう今日はいいや。疲れた。しばらく動きたくねぇ……
ひとつハッキリしてんのは恐竜は鮫じゃないってことだ」
牧志 浩太
「それはそうだな。あと鮫は空を飛ばない。恐竜の腕に乗るのは怖いけど相当面白い」
佐倉 光
「何だったら、あいつ締め上げるまで泊まってっていいから」
牧志 浩太
「また生贄にされたら困るし、そうしようかな。……なんならルームシェアでもした方が安全な気がしてきた…… 佐倉さん巻き込むかもしれないけど……」

あんまりにも何かと狙われ過ぎ生贄にされかけ過ぎな牧志はそう言って、額に手を当てた。
佐倉 光
「ルームシェアかぁ」
巻き込まないように近づかないようにしようとした時期もあったんだが、もう正直俺の事情より牧志の事情の方が重い気がしている。
こっちに巻き込む心配はむしろするだけ無駄って気がする。

近くにいた方が安全かもしれない。今回は役に立たなかったけどな。
「俺は構わないけど」
実際、厳密に時間管理してないけど、今年に入って何度生贄にされかけたか考えると、もうルームシェアすべきなんじゃないかと思えるなw
牧志 浩太
「なんだよな。
今回みたいなケースじゃ正直どうしていいか分からないけど……えっ、本当にいいのか? 
佐倉さん、自分の家っていうか、自分の領域大事にするだろ」
佐倉 光
「うーん。
今はそうでもない?
いや、そういうわけでもなくて……」
しばし首を捻る。

そういえば、吸血鬼騒ぎのときといい、悪夢騒ぎのときといい、他人が長く近くにいることについては気にならなかったな。
そういえばそういうの気になる方だったんだけど。
佐倉 光
「まあそのへんは気にしなくても大丈夫。
無理ならやっぱ無理って言うし、試すくらいはいいんじゃないか?
一人になりたいときは異界に行くから」
KP
引っ越して同居しようとしたら怪異に巻き込まれるシナリオあったなぁ
佐倉 光
※なるほどー。同居シナリオが遊べる。
自分の領域がどうこうより、生活リズムが合わなさそうではある。
KP
※そう同居前提のシナリオが遊べる。
でも確かに生活リズム合わなそう。2部屋ある物件にしてそれぞれ部屋分けよう。
牧志 浩太
「……? そうか?
あ、いいなそれ。そういえば前に籠もってたもんな。あの時は大変だったけど、普通にやるなら便利そう」
佐倉 光
「ああ、じゃあ適当に(GP反応弱めで周囲に神社なんかがあって、あまり人通りがなくなりすぎなくかつ多すぎることもない、交通のべんも悪くなくかつあのバーと大学に通いやすそうな所を)探しとく……明日以降に」
呟いてため息をつく。
「もう夢なんだかそうじゃないんだかわかんねーけどもうどっちでも同じだな……
一時間寝る。
こんどあの映画見るときは、ティラノ全力で応援する……」
牧志 浩太
「ああ、お休み」
佐倉 光
翌日にあのファミレス男締め上げに行く。
あ、波照間さんにお願いしとこw
連絡がつけばだけどね!
KP
翌日。
千葉県の海岸にサメの死骸が大量に打ち上げられたとニュースになっていた。

何かの前触れか天変地異と噂する人々のかげで、東京湾にティラノサウルスが現れた、などという荒唐無稽な噂が流れたりもしていた。
その真相を知るのは、あなたたちと竹根だけだ。

しかし、あの巨大なサメの死骸は、とうとうどこの海にも上がらなかったという。

あなたの大活躍の録画データは、その後ちゃんと竹根から送られてきた。

波照間にはちゃんと連絡がついた。別件が丁度何とかなった所で、彼とあなたで協力して問題の教団の残党はちゃんと潰した。きっちりと。
今日も牧志は元気である。あなたがティラノサウルスになったお陰で。


「ティラノサウルスになろう」
 おしまい。


佐倉 光
ありがとうございました!
KP
☆クリア報酬

牧志と一緒に帰った:1d6

・おみやげ
『湿布』:痛み止めを配合した湿布。
一箱くれたので、今日全身に貼ってしまってもしばらく湿布には困らないだろう。

なお、見た目は市販のものだが、市販品と比べて異常によく効く上に異常に長持ちする。
ありがとうございましたー!
佐倉 光
湿布w
何が配合されてるんだろう。
1d6 Sasa BOT 1d6→2
SAN 77→79
KP
そう湿布。データ的な効果はありません。成分は謎。
佐倉 光
これやっぱり敵対組織を潰したい人にマイルドに利用されたのかな?
それともただの恐竜フェチに助けてもらったのかな?

両方かなー
利用だとしてもこっちとしては利点しかなかったから気にするようなことじゃないけどね。
KP
あ、では背景を。
☆背景
新規開店したレストランにバイトとして忍び込んだカルト団体「海蛇の牙」の構成員の一人は、日々生贄にちょうどいい人間を探していた。

そしてある日店を訪れた KPC に何らかの魅力を感じ(ここは KPC に合わせた理由があると楽しい(意味不明な理由でも大丈夫です))、
生贄にするために超自然的な力を使って夜にアジトまで来るよう施す。

一方、爬虫類研究者として人間に紛れて暮らしているヘビ人間の竹根游大(由来:ヒバカリで検索してみよう!)は何らかのきっかけで知った「海蛇の牙」が許せずにいた。

まるでウミヘビが魚ばかりであるかのような態度!  ウミヘビには爬虫類もいますが!?  一時的につよい爬虫類になれる薬作って爬虫類として蹂躙してやんなきゃなァ!!

しかし、元々ヘビ人間である竹根はその薬ではヘビにしかなれませんでした。
全然ヘビじゃない人間を探さなければ!

そして PC と竹根は邂逅……利害の一致……無事 PC はティラノサウルスに……。

儀式場でサメの群れが出るのは構成員が全てのサメの父を召喚しようとしてティラノサウルスの地響きで失敗したら失敗の仕方がなんかアレだったようでサメがいっぱい出てきたからです。

SHAAAAAAAAAAAARRK!!!!

このシナリオについて深く考えても何も出ません。
佐倉 光
割と利用されたというより普通に助けられてた。
利害の一致最高。気を悪くしないで助けてくれてありがとな!
KP
いい感じに利害が一致した感じですね。最高!
このシナリオですが、メインは探索者がティラノサウルスになって大暴れするとこ! ということで、それ以外は割と調整していいようなことが書いてあったので、導入~探索シーンまでをスムーズに進むよう&佐倉さんらしくなるように調整&改変しています。

今日はいいお時間なので、明日にでも改変ポイント一覧を出そうと思います。

あと導入の映画のシーンはシナリオにありません。ぶっ飛んだサメ映画のイメージを佐倉さんに共有しておくために追加しました。
佐倉 光
ありがとうございました!
佐倉間違ってもサメ映画観そうにないから、あらかじめ予習できた分変な方向に弾けられて助かりました。
ダブクロか?? ってダメージでるの、楽しい
KP
やったぜ。うっかり真面目に考察しちゃってぶっ飛び殺される佐倉さんと、うっかりあらぬ方向に思考キャッチしてしまって大暴走する牧志、本当にこの二人だなって感じで楽しかったです。

そう。わけのわからないダメージダイスの応酬楽しい。あそこだけリアルタイムでやれてよかったです、ありがとうございました。
佐倉 光
よし、寝よう!
置き卓は健康にいいが健康に悪い!!
変更点読むの楽しみにしてまーす
いやむしろ、健康によすぎて健康にわるい。
KP
それですな! 2時はいけない!
すごく楽しいし世界が明るくなるけど本当に1時過ぎくらいには終えて寝るようにしないと おやすみなさいませ
佐倉 光
おやすみなさーい(実は戦闘終わってからずっと風呂だった)
KP
なんと風呂から! なるほどそういうのもある……

佐倉 光
成長振るの忘れてました。こちらは〈目星〉
1d100 85〈目星〉成長 Sasa BOT 1d100→62→成功
成長なしで終了です。
牧志 浩太
あっそういえば。
こちらのハウスルールでは【アイデア】は興味ポイントを振っている好きな技能。
こんなので〈機械修理〉とか上がっても「??」なので、〈聞き耳〉で成長判定します。
1d100 92 Sasa BOT 1d100→97→致命的失敗ファンブル
!?
1d10 成長 Sasa BOT 1d10→5
〈聞き耳〉92→97で終了……。
佐倉 光
のびるの! すげーな。
KP
なんとのびました 驚いた

KP
改変ポイントですが、

 ・前半の描写をややシリアス寄りにしています(佐倉さんにギャップでコケてほしかったため)

 ・導入のレストランは元シナリオでも「なんでもいい」となってます(例はイタリアンレストランだった)

 ・佐倉さんが眠らされているのはシナリオにありません。
牧志が無理やり連れ出されたら佐倉さん察知して起きそう、ということで追加しました。

 ・牧志なら波照間にも助けを求めそうだったので、慌てて送り間違えた描写を追加しました。

 ・牧志の日記は本来自宅にありますが、佐倉さん家に泊まる流れになったので場所を移動しています。

 ・元々は竹根の研究室に行って話をするシーンがありましたが、微妙に怪しい相手の本拠地に移動してくれるか分からなかったのと、スピード感優先でその場で話をしています。

 ・ラスト戦闘は人気のない静かな入り江が舞台でしたが、え、渋谷? 渋谷から近い人気のない静かな海……? 
三崎半島? 千葉? 房総?

 電車使ったとしても、無理やり移動させられるには遠ない??

というわけでラスト戦闘が東京湾大スペクタクルになりました。
置き卓だとやりながらでも資料を引いたり土地勘のなさと戦ったりできるのでこういう時やりやすい!
佐倉 光
ありがとうございましたー!
ギャグのテンポ的にもその場で怪しい薬渡される方がいいと思います!
正直変身時間1時間でも良い気がする。2時間いたら野次馬と自衛隊が群がってきそうw
KP
確かにw
時間についてはシナリオに言及がなかったので適当に言ったらちょっと長かった。
確かに1時間くらいが戦闘+αでちょうどいいですね。
佐倉 光
多分佐倉3日くらいたつまで夢疑惑消えない。
KP
牧志もへたに夢を共有したことがあるせいで「そうか夢かー」しちゃってますしね。
物件探しながら「なかなか覚めないなー」ってやってるのか。


ひとこと
佐倉 光
このダイス数は……ダブルクロス?

いつもシリアス風味強めなだけに、ギャップが大きいシナリオでした。
いやぁクトゥルフって懐が深いなぁ!


CoC『Switch』子供佐倉&牧志 1

またかよ。またかよ。準備してもこうなるのかよ。
意味ねーじゃん!?

【置】CoC『1100』佐倉&牧志 2

覚えてるとCoC的には不都合かと思ったので忘れときました。

CoC『静寂舞手』佐倉&牧志 10

「次の出し物は何だよ。何か見せてくれるんだろ?」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


ゆうやけこやけ『化けニャン』

こどももTRPG 化けニャン

CoC『VOID』継続『空白の航海』結城

(そう、ゼロではない……可能性がないわけではない)

【置】CoC『ヒナドリ ・ イングレイヴド 』 牧志&佐倉 1

こんな時、ああ生きててよかったな、なんて思うのだ。