
『対の棲みか』
のネタバレがあります。
クトゥルフ神話TRPG 目次
対の棲みか 一覧
本編見る!
KP
感情を失ってゆくという唐木。
彼女の分身は「コウツサマの箱」を奪い取り破壊しようとしているという。
その箱はかつて、神から授かったという約束の箱。
神の加護を齎す奇跡の箱だ。
その破壊は、邪悪な儀式を行っていた村の復活、
ひいては世界の破滅を意味するという。
人一人の運命だけではなくなった今夜、二人はかつて村にいたという老婆の助力を得て、夜の街を走る。
彼女の分身は「コウツサマの箱」を奪い取り破壊しようとしているという。
その箱はかつて、神から授かったという約束の箱。
神の加護を齎す奇跡の箱だ。
その破壊は、邪悪な儀式を行っていた村の復活、
ひいては世界の破滅を意味するという。
人一人の運命だけではなくなった今夜、二人はかつて村にいたという老婆の助力を得て、夜の街を走る。
KP
それでは、今晩もよろしくお願いいたします。
春日 晴姫
はい、よろしくお願いいたします!
KP
BAR NICONICOを出て、そこの主、番井ニコの車で羽烏ミズキの家へと向かっているところだ。
番井ニコ

「それでねぇ、皇津様はねぇ……」
KP
番井は熱心に彼女たちを救った『神様』について語る。
長い髭を生やした老人であり、とても深く優しい声で語りかけてくれたのだと。
我知らず傷ついていた彼女らを優しくすくい上げ、守ってくれたのだと。
長い髭を生やした老人であり、とても深く優しい声で語りかけてくれたのだと。
我知らず傷ついていた彼女らを優しくすくい上げ、守ってくれたのだと。
唐木 奈々

「そうなんですか。優しい人、なんですね」
春日 晴姫

「そうだね」
KP
話に相づちを打つ唐木は素っ気ない。
それもまた、意図的に「返事をしなければ」という意図の元に話しているという印象を受ける。
それもまた、意図的に「返事をしなければ」という意図の元に話しているという印象を受ける。
番井ニコ

「あら、ごめんなさいね、私の話ばっかり。
退屈だったわよね?
きっと大変な目に遭っているのだもの、それどころじゃないわよね」
退屈だったわよね?
きっと大変な目に遭っているのだもの、それどころじゃないわよね」
唐木 奈々

「いえ、ごめんなさい、そうじゃ、なくて」
KP
唐木はあなたを見つめる。少し困ったような、助けを求めるような目に見えたかも知れない。
KP
調べたいことや話したいことがあればこの時間でできます。
特になければ到着まで時間を進めます。
特になければ到着まで時間を進めます。
春日 晴姫

「……なんといえばいいのかな。
彼女、今、少しだけ感情が薄いみたいなんです」
彼女、今、少しだけ感情が薄いみたいなんです」
番井ニコ

「感情が薄い?
イチエちゃんからは、あなたのお友達があの恐ろしい蟲に乗っ取られているのではないかと聞いたのだけれど。
もしかして、そちらのお嬢さんのこと?」
イチエちゃんからは、あなたのお友達があの恐ろしい蟲に乗っ取られているのではないかと聞いたのだけれど。
もしかして、そちらのお嬢さんのこと?」
KP
そういえば自分たちの事情については話していなかったのだ。
唐木 奈々

「あ、えぇと……話していい?」
春日 晴姫

「良いと思うよ」
KP
では、唐木はぽつぽつと自分の分身が連れ去られ、それが今回の事件を引き起こしているらしいことを語った。
唐木 奈々

「それからね、春日さん。
私の部屋で、ガラスが割れているのを見なかった?」
私の部屋で、ガラスが割れているのを見なかった?」
KP
割れていたように思う。
KP
割れていたって描写忘れてないだろうな? ってちょっと不安になったKPです。
春日 晴姫

「見た気がする……」
唐木 奈々

「もう一人の私が硝子を割って、それを素手で持って斬りつけてきたの。
それで怪我はしていないんだけど」
それで怪我はしていないんだけど」
KP
唐木は手を広げて見せた。
傷一つない綺麗な手だ。
傷一つない綺麗な手だ。
唐木 奈々

「だけど、もうひとりの私がガラスを持っていた手が痛いのよ。
まるで怪我をしたみたいに。
それがだんだん強くなっていくの。
色々なことを感じる力が弱くなっていくのと反対に。
もうひとりの私が何かを壊そうとしているな、っていうのもだんだんはっきりと分かるようになってきた。
私が薄くなって行くみたい」
まるで怪我をしたみたいに。
それがだんだん強くなっていくの。
色々なことを感じる力が弱くなっていくのと反対に。
もうひとりの私が何かを壊そうとしているな、っていうのもだんだんはっきりと分かるようになってきた。
私が薄くなって行くみたい」
春日 晴姫

「…………」心配……。
番井ニコ

「……そう。神様がくださったものがきっと役に立つわ。
気を落とさないで、ね?」
気を落とさないで、ね?」
KP
番井はあなた方に微笑みかけた。
番井ニコ

「ほら、もうすぐ着くわよ」
春日 晴姫

「はい」
KP
バーから車で一時間程度。広い庭を持つ家だ。
家の窓には明かりが灯っている。
表札には羽烏とある。
家の窓には明かりが灯っている。
表札には羽烏とある。
春日 晴姫

「……ここですか?」
番井ニコ

「ええ、そうよ。連絡はしてあるから大丈夫」
KP
番井は車を止めると、呼び鈴を押した。
ややあって落ち着いた女性の声が応対する。
ややあって落ち着いた女性の声が応対する。
羽烏ミズキ

「いらっしゃい、ニコちゃん。
そちらが春日さんと唐木さんね。
遠いところをわざわざ、さぞ大変だったでしょうね、おあがりなさい」
そちらが春日さんと唐木さんね。
遠いところをわざわざ、さぞ大変だったでしょうね、おあがりなさい」
KP
家の中からは、明るい声がする。
彼女の家族だろうか。
彼女の家族だろうか。
春日 晴姫
家族いるんだなぁ~~~!!!
羽烏ミズキ
いるのよ
春日 晴姫

「すみません、お邪魔します」
唐木 奈々

「お邪魔します……」
羽烏ミズキ

「あの花のことね? 私も連絡しようと思っていたのよ」
番井ニコ

「咲いたの!?」
羽烏ミズキ

「ええ。こちらへどうぞ」
KP
三人を招いて進むのは、広い庭の一角。そこだけ特別に区切られた場所だ。
大切な場所なのか、手入れが行き届いていると一見して分かる庭の中でもとくに丁寧に清められている。
その一角には、青い輝きがあった。
大切な場所なのか、手入れが行き届いていると一見して分かる庭の中でもとくに丁寧に清められている。
その一角には、青い輝きがあった。
春日 晴姫
お
番井ニコ

「あらまあ。神様のお導きかしら」
羽烏ミズキ

「ニコちゃんから電話を貰ってすぐにね、咲き始めたのよ」
KP
庭には真っ青な花が咲き誇っていた。
まるで水があふれたように見える、透明感のある青色の花である。
まるで水があふれたように見える、透明感のある青色の花である。
春日 晴姫

「……すごい、綺麗ですね」
唐木 奈々

「うん、海みたい……」
羽烏ミズキ

「ええ、本当に。
これは[アルニカ]という名前で、本来ヨーロッパに分布しているものなのよ。
アルニカは一般的に、夏に、黄色い花が咲くのだけれど、これは今まで決して花をつけなかったの」
これは[アルニカ]という名前で、本来ヨーロッパに分布しているものなのよ。
アルニカは一般的に、夏に、黄色い花が咲くのだけれど、これは今まで決して花をつけなかったの」
番井ニコ

「そうねぇ、随分苦労していたものねぇ」
羽烏ミズキ

「それが、あなた方の話を聞いてすぐに咲き始めたのだもの、驚いたわ。
たぶん、神様と関係があるのね。
神様は、信頼している相手にだけこの花の汁を使わせるようにとおっしゃったから。
きれいな青、神様の目の色に似ている。
神様に祝福された花だということね、きっと……」
たぶん、神様と関係があるのね。
神様は、信頼している相手にだけこの花の汁を使わせるようにとおっしゃったから。
きれいな青、神様の目の色に似ている。
神様に祝福された花だということね、きっと……」
KP
羽烏は花に向かって手を合わせると、遙かなる神へと祈りを捧げるように頭を垂れた。
KP
〈生物学〉〈博物学〉を振ることができます。
どちらもお持ちじゃないかな。
どちらもお持ちじゃないかな。
春日 晴姫
〈博物学〉初期値10%なのでワンチャン
振ってみますわ!!!
振ってみますわ!!!
唐木 奈々
初期値だ
春日 晴姫

CCB<=10 〈博物学〉 (1D100<=10) > 49 > 失敗
春日 晴姫
ハイ
KP
〈生物学〉も振ってみていいよー
春日 晴姫

CCB<=1 〈生物学〉 (1D100<=1) > 85 > 失敗
春日 晴姫
ハイ
唐木 奈々

CCB<=10 〈博物学〉 (1D100<=10) > 28 > 失敗
CCB<=1 〈生物学〉 (1D100<=1) > 76 > 失敗
CCB<=1 〈生物学〉 (1D100<=1) > 76 > 失敗
唐木 奈々
むっり
春日 晴姫

「…………お花好きなんだけどなぁ」アレ~?
KP
綺麗な花だ。美しさにどこか神聖さを感じるような神秘を感じた。
KP
羽烏は丁寧に花を摘んでゆく。
そして貴方方を家に招き入れ、園芸の道具が並ぶ作業部屋へと案内してくれる。
咲いた花は一抱えほど。
彼女は、それをすりつぶして汁を搾ってゆく。
途中、彼女の孫が興味津々でお茶を手にのぞきに来たりはした。
その間に彼女は絞り汁に水を加え、瓶に詰めた。
その瓶を貴方方へ差し出す。
五芒星を描くにも、指先に付けるにも十分な量と見える。
そして貴方方を家に招き入れ、園芸の道具が並ぶ作業部屋へと案内してくれる。
咲いた花は一抱えほど。
彼女は、それをすりつぶして汁を搾ってゆく。
途中、彼女の孫が興味津々でお茶を手にのぞきに来たりはした。
その間に彼女は絞り汁に水を加え、瓶に詰めた。
その瓶を貴方方へ差し出す。
五芒星を描くにも、指先に付けるにも十分な量と見える。
羽烏ミズキ

「ようやく花咲いた縁、大事に使ってね」
KP
彼女はふわりと笑う。
春日 晴姫

「……はい、大事にします。
ありがとうございます」
ありがとうございます」
唐木 奈々

「……あ……
ああっ!」
ああっ!」
KP
突如声を上げた唐木は、目の前の空間に手を伸ばした。
まるでそこにあるものを、つかまえようとするように。
まるでそこにあるものを、つかまえようとするように。
春日 晴姫

「!?」ちょっとびっくり。
「どうしたの!?」
「どうしたの!?」
唐木 奈々

「もうひとりの私、家に戻ったわ。
穴に入って、あの村へ向かってる」
穴に入って、あの村へ向かってる」
KP
唐木は奇妙に冷静な声で言う。
春日 晴姫

「今から家に向かう?」
唐木 奈々

「あの村の水、なくなったみたい」
春日 晴姫

「えっ」
唐木 奈々

「箱、壊……れた」
春日 晴姫

「とりあえず奈々ちゃんの家に行こ……えっ」
唐木 奈々

「うん、その方がいいと思う」
春日 晴姫
不味くないですか!?
唐木 奈々

「……たぶん、そうだよね。急がないとまずいんだよね」
KP
その声には焦りは感じられない。どこか他人事だ。
番井ニコ

「あら、あらあらあら! 箱ってあの箱?」
春日 晴姫

「……えーっと、ニコさんもついてきてください!」
春日 晴姫
助けてくれ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!??????????
番井ニコ

「ええ、もちろん!
お宅に行けばいいの? 送ってあげる!」
お宅に行けばいいの? 送ってあげる!」
春日 晴姫

「羽鳥さんあわただしくてすみません、お邪魔しました!」あわただしいヒューマンでごめんなさい~~~!!!
羽烏ミズキ

「ああ、神様との縁が切れてしまったの? ああ、神様」
春日 晴姫
神様~~~!!!
番井ニコ

「大丈夫よミズキちゃん、きっと大丈夫……
さあ、二人とも乗って。飛ばすわよ!」
さあ、二人とも乗って。飛ばすわよ!」
春日 晴姫

「はい!!!」
KP
春日さんの方が運転うまかったりしない?
春日 晴姫
CCB<=20 運転(自動車) 初期値なんですわ (1D100<=20) > 63 > 失敗
春日 晴姫
はい
KP
そっかあー
KP
唐木の家へ〈ナビゲート〉をセットし、来た道を引き返す。
番井ニコ

「神様の封印が解けてしまった。あの儀式がまた始まってしまう」
KP
番井の顔からは笑顔が消えていた。
春日 晴姫

「あわわ……」あわわ……。
KP
【アイデア】ー
春日 晴姫

CCB<=65【アイデア】 (1D100<=65) > 29 > 成功
KP
三人の娘達が神と通じ合ったという神社のことがふと頭をよぎる。
自分たちもそこへ行き、神に呼びかければ、その声が届けば。
再び助力を得られないだろうか。
自分たちもそこへ行き、神に呼びかければ、その声が届けば。
再び助力を得られないだろうか。
春日 晴姫
行けるのでは!!?
KP
車は夜道を駆け抜け、唐木の家の前に止まった。
家は相変わらずしんと静まりかえっている。
家族が帰宅した様子もないようだ。
家は相変わらずしんと静まりかえっている。
家族が帰宅した様子もないようだ。
唐木 奈々

「今日はみんな出かけているの」
春日 晴姫

「……そっか」
KP
家のドアはあなたが出た時と変わらず開いていた。
番井ニコ

「車を止めてくるわね」
KP
部屋に入る?
春日 晴姫
はいります!
KP
相変わらず無人の家の奥、唐木の部屋にぽっかりと開いた『ゲート』の向こう、水がたたえられていた村の風景は一変していた。
水は消滅しており、さきほどまで硬直していた人々が動き始めている。
そこでは女たちが男たちに暴力をふるい、男たちが獣のような声を上げている。
そして人々は腕を振り上げ、刃物や武器を手に取り、殺しあっていた。
水は消滅しており、さきほどまで硬直していた人々が動き始めている。
そこでは女たちが男たちに暴力をふるい、男たちが獣のような声を上げている。
そして人々は腕を振り上げ、刃物や武器を手に取り、殺しあっていた。
春日 晴姫

「えっ、えっ!!?」
しくじりKP
KP
アーーーーーーー!
春日 晴姫
!?
KP
大事な準備を忘れていたことに今更気付く我。
ぬぅぅ。春日さんとこは忘れないでやろう。
ぬぅぅ。春日さんとこは忘れないでやろう。
春日 晴姫
お? お……?
KP
今日の所はなくてもなんとか……なんとか……ッ!(血涙)
KP
絶叫と悲鳴、そして笑い声が辺りを包む。
狂ったように暴力的なふるまいをする人々のなかに、唐木、あるいはもうひとりの唐木の姿がちらりと見えた。
もうひとりの唐木は壊れた箱を掲げている。
狂ったように暴力的なふるまいをする人々のなかに、唐木、あるいはもうひとりの唐木の姿がちらりと見えた。
もうひとりの唐木は壊れた箱を掲げている。
KP
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》
春日 晴姫

1D100<=69 《正気度ロール》 (1D100<=69) > 41 > 成功
唐木 奈々

CCB<=61 《SANチェック》 (1D100<=61) > 38 > 成功
唐木 奈々

「私、私が、いる……」
KP
背後で番井がヒッと息を呑んだ。
番井ニコ

「ああ、ああああ! これは、皇津村!」
春日 晴姫

「えっ……!?」
番井ニコ

「あの日のままだわ! あの日の……これは今起きていることなの!?」
KP
番井はすくんでいるようだ。
KP
〈目星〉または〈追跡〉をどうぞ。
春日 晴姫

CCB<=25〈目星〉 (1D100<=25) > 21 > 成功
春日 晴姫
よし
唐木 奈々

CCB<=75〈目星〉 (1D100<=75) > 75 > 成功
KP
壊れた箱を掲げたもうひとりの唐木が、攻撃的にふるまう村人たちの中心で、彼らに向かって声を発している。
春日 晴姫
あら……
もうひとりの唐木

「さあ、神を迎える日がやってきた! 深淵の無垢なる輝き、天球の音楽の庭、アザトース様をいま、我らのもとに!」
やらかし
もうひとりの唐木
ここ用の! イラストを!!
用意し忘れちゃった……
用意し忘れちゃった……
春日 晴姫
お!!?
イラストがあったんですか!!?
イラストがあったんですか!!?
KP
悪唐木をね、用意するはずだったんだ……
春日 晴姫
あらあら……
このログでは後入れしてます。
もうひとりの唐木

「夜明け前、夜が最も暗くなるそのときにアザトース様をお迎えいたそう!」
KP
もうひとりの唐木がそう叫んだ瞬間、穴がすっと閉じ、消滅してしまった。
唐木 奈々

「今のは」
春日 晴姫

「何だったんだろう……」
番井ニコ

「皇津村よ……
悪い神様を呼ぶつもりなんだわ。
ああ、世界は……」
悪い神様を呼ぶつもりなんだわ。
ああ、世界は……」
KP
穴は閉じてしまっている。こうなれば……
春日 晴姫

開くしかない!?
KP
さすがに開き方は分からない。そういった力を持つ悪魔の力でも借りられれば別だが……
しかしここには、かつてその村に住んでいた女性がいるのだ。
そこへ往く道は彼女が知っているだろう。
しかしここには、かつてその村に住んでいた女性がいるのだ。
そこへ往く道は彼女が知っているだろう。
春日 晴姫

「どうすればいいですか!!?」ニコさんに聞いてみてみよう。
番井ニコ

「え、ええ、もう、神様のお力をもう一度借りるくらいしか。
私には思いつかないのだけれど……そうね!?」
私には思いつかないのだけれど……そうね!?」
KP
夜明けまではまだ、時間がある。
春日 晴姫

アルニカの出番かな……。
番井ニコ

「そうよ、その花。箱は壊れてしまったけれど、まだ全て失われてしまったわけではないわ」
春日 晴姫

「はい!」
番井ニコ

「もうここまできたらとことんやるわよ!」
春日 晴姫

「わかりました!!!」ハイ!!!
唐木 奈々

「はい……」
KP
番井はあなた方二人を乗せ、高速に向かう。
春日 晴姫
H県ってすげー
KP
H県から世界へ
唐木 奈々

「なんだか、頭がすっきりしてきた気がする。
余計なものが全部消えちゃったみたい」
余計なものが全部消えちゃったみたい」
春日 晴姫

「本当?」
KP
そう呟く唐木の表情は人形のようで、あくまで静かだった。
春日 晴姫

「…………不味いかも」
春日 晴姫
まずいのか???
もうなにもわからない
もうなにもわからない
唐木 奈々

「呼ばれている気がするの」
春日 晴姫

「気のせいだと思うんだけど」
唐木 奈々

「そう、かな」
KP
唐木はあなたの手を握った。細い指先はひんやりとしていた。
唐木 奈々

「握ってて、春日さん。私はここにいたいよ」
春日 晴姫

手をね、握ろうね。
KP
その指先が強くあなたの手を握る。
微かに震えているようだった。
微かに震えているようだった。
春日 晴姫

大丈夫だよ、と手を握り返します。
乱入
佐倉 光
道は峠を越えた。
途端、番井が大声を上げる。
途端、番井が大声を上げる。
KP
何故佐倉。
私がびっくりしたわ。
私がびっくりしたわ。
春日 晴姫
>>突然の佐倉くん<<
草生えちゃった
まぁ佐倉くんヒロインですからねぇ
草生えちゃった
まぁ佐倉くんヒロインですからねぇ
佐倉 光
ヒロインすかね。
春日 晴姫
気のせいだったかもしれない
何故か発言キャラクターが佐倉に切り替わっていて混乱するKP。
KP
道は峠を越えた。
途端、番井が大声を上げる。
途端、番井が大声を上げる。
番井ニコ

「なぁに! なぁにあれ!?
何か浮いてるわ!?」
何か浮いてるわ!?」
春日 晴姫

「えっ!?」
KP
空に球体になった水が浮かんでいるのが見えた。
あなたがSNSで見た光景そっくりそのままが目の前にある。
波打つ水面はどこかあの花を思わせる神秘的な青に染まっていた。
あなたがSNSで見た光景そっくりそのままが目の前にある。
波打つ水面はどこかあの花を思わせる神秘的な青に染まっていた。
KP
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》
春日 晴姫

1D100<=69 《正気度ロール》 (1D100<=69) > 70 > 失敗
[ 春日 晴姫 ] SAN: 69 → 68
[ 春日 晴姫 ] SAN: 69 → 68
唐木 奈々

CCB<=61 《SANチェック》 (1D100<=61) > 34 > 成功
KP
その青は、見る間に空中へと分解するように消えていっているようだった。
春日 晴姫

「ひぇ……」
番井ニコ

「縁が切れてしまったからだわ」
KP
水の真下に小さな広場と数軒の家が見えた。道はそちらへとぐねぐね曲がりながら降りてゆく。
だが、おそらく水に沈んでいたであろうあたりまで来ると、車が通れるほどの道ではなくなった。
だが、おそらく水に沈んでいたであろうあたりまで来ると、車が通れるほどの道ではなくなった。
番井ニコ

「ここからは歩きよ。ついてきて」
春日 晴姫

「はい!」
唐木 奈々

「はい」
KP
道はつづら折れで谷底へと降りてゆく。
それはほとんど草に埋もれていたが、ある地点から急にはっきりと人が日々踏み固めている道となる。
村に近づくにつれ、喧噪が聞こえてくる……
それは血と殺戮を神に捧げんとする者達の宴。
それはほとんど草に埋もれていたが、ある地点から急にはっきりと人が日々踏み固めている道となる。
村に近づくにつれ、喧噪が聞こえてくる……
それは血と殺戮を神に捧げんとする者達の宴。
唐木 奈々

「あ、ああ、私、行かないと。あそこに。
あそこで待っているんだもの」
あそこで待っているんだもの」
春日 晴姫

「待ってないから!!!
落ち着いて!!?」
落ち着いて!!?」
唐木 奈々

「!
う、うん、そう、だよね。
向かってるの、神社、だよね」
う、うん、そう、だよね。
向かってるの、神社、だよね」
KP
影の中を進む。
獣が食らい合う魔女の村を抜け、深い山の中へ。
村を離れると、唐木は大分落ち着いたようではあった。
背後にあの忌まわしい喧噪が遠ざかってゆく。
貴方方の歩く道は獣道程度の細いものだ。
番井は迷うことなくその道を辿ってゆく。
獣が食らい合う魔女の村を抜け、深い山の中へ。
村を離れると、唐木は大分落ち着いたようではあった。
背後にあの忌まわしい喧噪が遠ざかってゆく。
貴方方の歩く道は獣道程度の細いものだ。
番井は迷うことなくその道を辿ってゆく。
KP
お婆ちゃん連れてきたので道迷い判定はなしです!!
春日 晴姫
お! やった!
ありがたや~!
ありがたや~!
春日 晴姫

「神社、なのかな。どうなんだろう」
番井ニコ

「とっても小さいけどね、神社よ。
ただ、この様子だとずっとお参りした人はいないでしょうし」
ただ、この様子だとずっとお参りした人はいないでしょうし」
春日 晴姫

「お酒持ってくればよかったですね」なんとなく。
番井ニコ

「そうねぇ。皇津さまは何がお好きなのかしら」
春日 晴姫
choice[日本酒,ワイン,ブランデー,焼酎,ビール] コウツサマ何が好きなの? (choice[日本酒,ワイン,ブランデー,焼酎,ビール]) > ビール
ほんとぉ~?
ほんとぉ~?
KP
ビールかー。意外にそうだったりして?
エールはお好きかしら、と勝手なイメージ。
エールはお好きかしら、と勝手なイメージ。
春日 晴姫
ビールは飲みやすいのとキツいのが結構ハッキリ別れるからなぁ(個人の感想)
春日 晴姫

「流石にわからないですね……ただ、こういうのって日本酒が定番のような気がします」
番井ニコ

「好きなお酒は分からないのだけれど、皇津さまはね、真心がお好きみたい」
春日 晴姫

「真心……」
春日 晴姫
NG「ブラザーズ……?」
番井ニコ

「丁寧にお住まいをお掃除して貰うのが嬉しいとおっしゃっていたわ。
それはその方を思ってすることだから」
それはその方を思ってすることだから」
春日 晴姫

「じゃあ神社を綺麗にしないとですね」
番井ニコ

「そうね、私もご無沙汰だから頑張らなきゃ」
春日 晴姫
春日さん、得意だと思いますよ(?)
KP
そうね! なんか得意そう。
唐木 奈々

「お掃除……」
KP
唐木はぼんやりとし始めていた。
ふと立ち止まってしまい、声をかけるまで動かなくなってしまうことが何度かあった。
ふと立ち止まってしまい、声をかけるまで動かなくなってしまうことが何度かあった。
春日 晴姫

「奈々ちゃん、どうしたの?」
KP
呼びかけても遠く別の世界を見ているような目をすることがあった。
唐木 奈々

「ん……ああ、春日、さん。
ありがとう……呼んで、くれて。
行かなきゃ……」
ありがとう……呼んで、くれて。
行かなきゃ……」
KP
そうやってやっと歩き出す。
春日 晴姫

「まって!?
行っちゃ駄目!」
行っちゃ駄目!」
唐木 奈々

「う、うん、どこも行かない……」
KP
ぼんやりと、唐木はあなたに手を引かれて歩いた。
KP
そして、ゆっくりとたが一時間ほども歩いただろうか。
木々に覆い隠されるようにして、神社はあった。
真っ白な鳥居が立っているのが、10メートル程まで近づいてやっと見えた。
木々に覆い隠されるようにして、神社はあった。
真っ白な鳥居が立っているのが、10メートル程まで近づいてやっと見えた。
番井ニコ

「着いたわ、ここよ」
春日 晴姫

「ここが……」
KP
その小さな神社は、人々に忘れ去られ
緑に埋もれていた。
緑に埋もれていた。
春日 晴姫
掃除、するか……。
春日 晴姫

「…………まずは、草とりからですかね」
番井ニコ

「そうね、始めましょう」
春日 晴姫

「ええ」
春日 晴姫
本業、巫女です。任せてください。
KP
頼もしい!
春日 晴姫
デビルハンターは副業です。
KP
そうなんだよなー。
KP
本日はここまで!
春日 晴姫
ありがとうございました!!!
KP
ありがとうございました!
うーん。次回は忘れないようにしなきゃ。
うーん。次回は忘れないようにしなきゃ。
コメント By.KP
次々起こる出来事に翻弄される春日と唐木。
こうなったらいけるところまで行くしかない!?
次々起こる出来事に翻弄される春日と唐木。
こうなったらいけるところまで行くしかない!?
メインルート
メインルート
子供佐倉ルート
子供佐倉&デビルシフター牧志ルート
塔牧志ルート
塔牧志&佐倉ルート
Nルート
N牧志&N佐倉ルート
波照間ルート
波照間(&東雲)ルート
佐倉~月影ルート
佐倉・アナザールート
【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
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PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」








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