こちらには
『対の棲みか』
『地獄はやさしい』
ネタバレがあります。

このリプレイには、本シナリオのほか、『地獄はやさしい』のネタバレが含まれます。
本編見る!
KP
第二話に先立ってKPCにはダメージが入ります。
佐倉 光
CCB<=69 《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D3》 (1D100<=69) > 83 > 失敗
1d3 (1D3) > 1
[ 佐倉 光 ] SAN : 69 → 68
CCB<=68 《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3》 (1D100<=68) > 82 > 失敗
1d3 (1D3) > 1
[ 佐倉 光 ] SAN : 68 → 67
KP
Ok、佐倉の準備は完了。

牧志 浩太
SANチェック》してるぅ!
KP
してますしてます
牧志 浩太
わーいこんばんは
KP
こんばんはー!
では第二話、始めさせていただきます。
牧志 浩太
はーい! よろしくお願いします!

第一話終了時、佐倉は心因性の視覚障害を【3ヶ月間】負っていましたが、第一話時点で「視覚がいつ戻るか分からない、という時間との闘い」だった筈なので、当日中に治った事になりました。
ただ、今回の話中、また何かあった場合にぶり返す場合があるかも知れません

追記 不定の狂気は常に症状が出ているわけではないので、設定そのままで問題なかったじゃないか! と終了後に気づきました。
KP
そういや前回解説し忘れたけど、あの地図「渋谷の外れ」てのは、佐倉の家(アパート)がある近辺、でした。
牧志 浩太
ああー、なるほどそうだったんですね
KP
これ説明しておけば、本来彼の家がある場所に家描いてみるなんてこともできたかも。
牧志 浩太
確かに。>家がある場所に
でもあまりにも美しい展開だったから、ああなってよかった。
あの空間、ダオロスの中でもあったけど、佐倉さんの夢でもあったんでしょうか
KP
確たる記載はないけど、そうなんでしょうね。
ダオロスの中に夢の町を作って何とかしようとしたのか、できちゃったのかは謎ですが。
※実は第三話で真相が分かります。



あるもの全て、追いかけた先。


クトゥルフ神話TRPG
「うたかた箱」


KP
とある夜のこと。
時間は夜8時頃。
あなたはこの時間、何をして過ごしているだろうか。
※できれば自宅もしくは佐倉宅近辺にいてください。
牧志 浩太
ちょうど夕食を終えた時間で、予定もなかったので、スマホで漫画でも読みながら自室でゆっくりしていた。
あの時の手紙は結局、捨てる気にはなれなくて、机の引き出しにしまっている。

部屋には大学の参考書と、天文学の本と、それから、電子工学の本。
電子工学の本は少し古いもので、いつ買ったのかよく分からない。見覚えもなかった。けど、その内容には覚えがあった。
牧志 浩太
そういえば記憶は失っても、死亡届けが出てないから、自宅にあった持ち物は残ってるよなぁ、と。牧志くん。>電子工学の本
プレイ時は描写進めるのに一生懸命で見落としちゃってましたが、確かに!
KP
読書の時間、時計は思いも寄らぬ速度で動いているものだ。
気がつけば一時間などあっという間だ。
電話が鳴った。
牧志 浩太
「ん?」
電話の音を耳にした気がして、スマホを取る。手が急いでしまったのは前回の事件のせいだ。
KP
あなたの携帯電話には、佐倉の名が映し出されている。
どういう名前で登録しているかは貴方次第だが。
牧志 浩太
「佐倉さん」思わず前回のことを思い出してしまいながら、電話を取る。
登録名は…… 佐倉さんが嫌がらなければ、「佐倉さん」だ。
KP
貴方が電話を取った瞬間、息を切らした声が飛び込んでくる。
佐倉 光
『はぁ、良かった、今お前どこ!?』
牧志 浩太
「佐倉さん? 俺は、今は自分の部屋。何があったんだ?」その瞬間、自然と背筋が伸びた。彼のそんな声だけで、何かあったと分かる。
佐倉 光
『今すぐ俺の家に来てくれ!』
KP
言葉が終わらぬうちに、毒づく声が聞こえる。
牧志 浩太
「分かった!」
上着をハンガーからひったくって羽織る。スマホと家の鍵と懐中電灯、最低限の持ち物を持って佐倉さんの家に急ぐ。
佐倉 光
『悪いけど、また変な事に巻き込まれてんだ。手伝ってくれ!』
牧志 浩太
「勿論」
KP
叫んだすぐ後に電話は切れた。
牧志 浩太
「……佐倉さん」
KP
家の距離、そんなに離れていない、もしくはすぐに到着できるような手段があると嬉しいですっ。
牧志 浩太
前回はずっと電話が繋がっていたから、まだ心細くなかったのだと気づく。
走る間、急ぐ間の時間がもどかしい。状況が分からないことが。
自転車に飛び乗って全力で漕ぐ。
若年層’s交通手段、チャリ!
KP
うーん学生!
この時期夜風はまだ涼しい。
牧志 浩太
まだ涼しい時期でよかった。無理が利く。

KP
自転車を飛ばせば、佐倉が今住んでいるアパートまでそう時間はかからない。
牧志 浩太
「佐倉さん!」
KP
彼が住んでいるのは小さなアパートの二階だ。
割と頻繁に引っ越しをしてしまうので、あまり住居環境に気を遣う事はないらしい。
よく見るなら外からでも異常に気付くだろう。
彼の家の辺り、玄関部分から光が漏れている。
扉が開いているのだ。
牧志 浩太
「扉が、開いてる……」
何があったんだ。侵入者か。悪魔か。放り出すように自転車をエントランスに横付けし、部屋の前に急ぐ。部屋の前で一度足を止め、様子をうかがう。
KP
扉の中から物音はしないような気がするが……?
〈聞き耳〉
牧志 浩太
CCB<=84 〈聞き耳〉 (1D100<=84) > 68 > 成功
KP
ほんのかすか、水音が。
それも、ごぽり、と深い水の奥底で聞くような、空気と水が波打つ音がした気がした。
しかしそれ以外の音は聞こえない。
牧志 浩太
──その音に怖気と、ひどい既視感を覚えた。
扉に身を隠すようにして、様子を窺いながら室内へ踏み入る。
呼びかけはしない。侵入者がいたら困る。
KP
部屋の中は、一見して分かるほどに荒らされていた。
入り口にいつも置いてあった、彼の普段履きと、割と最近気に入って買ったのだと言っていたブランドもののスニーカーが消えている。
一見して分かる異常としては、窓硝子が割れている。
部屋に奇妙な真っ青の空間がある。
それから室内の物は、何か乱闘でもあったのかと言うほどに目茶苦茶だ。
牧志 浩太
その様子に頭が真っ白になりそうになって、額に手を当てて深く息を吸う。
靴が消えている。なら逃げた可能性もある。どこへ、かは分からないけど。
KP
棚は倒れ、本が散らばり、薬の瓶があちこちに転がっている。
牧志 浩太
その薬の瓶は見た事があるものですか?
KP
彼が普段使っている傷薬などだ。
サトミタダシの黄色いラベルが眩しい。
これはヒントなどではなく、散らかっている、の一部ですね。

また、部屋の隅のPCデスクにはタワーPCが設置されているが、それは立ち上がっているようだ。
牧志 浩太
「佐倉さん。佐倉さん!」
侵入者がいなさそうなら、電話をかけながら呼びかけてみます。彼の返事、あるいは電話の音はしますか?
KP
電話はコール音を響かせるばかりだ。
牧志 浩太
「……くそっ、」
KP
部屋に踏み込めば、更なる異常に気付くだろう。
先ほど見えた青い空間。
それは奥側の寝室に繋がる扉の代わりに出現していた。
いや、その部分に【穴が開いていた】。
物理的な物を全て無視してぽかりと開いた大穴は、人が出入りできるほどの大きさ。
その向こうには、水が。
水がたたえられていた。
穴の周囲、縁の部分はゆらゆらと蠢いている。
穴の中には水の波紋のような模様があり、それはさざなみのように広がって揺れていた。
まるで佐倉の部屋の壁に小さな泉が涌いているかのように見えた。
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3
牧志 浩太
CCB<=66 《SANチェック》 (1D100<=66) > 93 > 失敗
1d3 (1D3) > 1
[ 牧志 浩太 ] SAN : 66 → 65
KP
初期描写終了です。
行動はご自由に。

牧志 浩太
「何だ、これ……」あの水音はこれか、と奇妙に納得した。それと同時に、その様子は素直に異様だった。
立ち上がったままのPCに手掛かりがないか、見てみます。
KP
パソコンは電源がついた状態で、ロックはかかっていない。
いつもなら時限でロックがかかる筈なので、佐倉が外していったのかも知れない。
PCには、メモ帳テキストエディタが画面の半分を埋めるほどに大きく開かれていた。
まるで【見ろ】と言わんばかりに。
牧志 浩太
吸い寄せられるように見る。
佐倉のメモ
牧志 浩太
佐倉くんはメモ帳使いそうにはないですもんね。佐倉くんエディタ何を使ってるんだろう
KP
なんだろうなぁ。
詳しい人たちって何使うんだろ。
サクラエディタ……?
牧志 浩太
一瞬思って笑った>サクラエディタ
ただ佐倉くんのPCってWindowsじゃなさそうだし、emacsか、コマンドライン派ならVimという可能性も。
KP
中の人があんまり詳しくない。
シナリオだと肉筆なんだけど、佐倉なら打ち込む方が早いかなと!
というかあれだな、打ち込みながら追いかけて、リモートで画面に出したことにしよ。
牧志 浩太
佐倉くんなら肉筆より、この方が佐倉くんらしい

KP
それは、恐らく文面から言って佐倉からのメッセージだった。
襲ってきた奴を追う。
しばらく電話はとれない可能性がある。
落ち着いたら電話する。
ヤツは俺のPCで何か調べていたようだ。
連絡するまでに、調べておいて欲しい。
ヤツはただ逃走したというより、目的地があるようだった。向かった場所の手がかりがあるかも知れない。

変な言い方になるが、『俺』がそこに現れていないか訊いてみてくれ。

壁の変な穴については後で。
牧志 浩太
メモとはいえ佐倉さんの文章を見て、少しだけ強張っていた肩から力が抜けた。
……襲ってきた。
襲われた、のか。

自分の家で。自分の拠点を襲われる、それは分かりやすい脅威だった。
「分かった」
誰にともなく了承を、独り言で返して。
PCに向かう。
……佐倉さんと二人で、巨大なスクリーンを前にPCに向かった時のことを思い出した。
波照間の記憶である。
波照間と佐倉はサマナー仲間であり、PCにも詳しいという共通点があるので、組んで調査を行うことがあった。
KP
画面にはエディタの他にブラウザが立ち上がっており、検索した痕跡がある。
牧志 浩太
検索履歴を確認する。
KP
最新の検索内容は[朔日(さくじつ)イチエ]。
また、検索履歴をさかのぼると、[番井(つがい)ニコ][羽烏(はがらす)ミズキ]という名前でも検索している。
牧志 浩太
「何だこれ、人名か……?」
PCの画面は不思議な既視感を呼び起こした。僕がよく使ってるのと同じ種類のOSだ。
『僕』は、牧志ではなく波照間である。

●[朔日イチエ]の検索結果を見る
朔日イチエは『朔日画廊』というギャラリーを運営している女性のようだ。年齢は65歳。
ホームページには凛とした風貌の写真が載っている。
住所を見ると、朔日画廊は佐倉の家からさほど離れていない場所にある。
電話番号もギャラリーのホームページに記載されている。電話応対は22時までで、まだ連絡できそうである。
メールアドレスも記載されているが、事務の関係上、こちらの対応は17時までとのことである。

●[番井ニコ]の検索結果を見る
番井ニコは『BAR NICONICO』というバーを運営している女性のようだ。年齢は65歳。
ホームページには朗らかな笑顔の写真が載っている。
住所を見ると、BAR NICONICOは佐倉の家からさほど離れていない場所にある。
電話番号やメールアドレスも店のホームページに記載されており、対応は深夜2時まで。連絡できそうである。

●[羽烏ミズキ]の検索結果を見る
非常に珍しい植物の栽培に成功したとして、園芸コンクールで入賞した経歴のある女性のようだ。
添付された写真は穏やかそうな風貌の高齢の女性だが、住所や電話番号等、詳細は不明。
植物の種類は[アルニカ]の変種である。

牧志 浩太
スマホで同じ内容を検索して、保存しておきます。
アルニカについても調べてみますが、何か気になる内容は出ますか?
KP
黄色い薬草らしい。ヨーロッパで「薬草の女王」とも言われ、栽培が難しいもののようだ。

牧志 浩太
室内を見回して、他に気になる物がないか確認します。
KP
【アイデア】〈目星〉〈聞き耳〉
牧志 浩太
CCB<=84 〈目星〉 (1D100<=84) > 49 > 成功
KP
意図的に散らかしたというより、誰かが暴れた痕跡のように思える。
踏み荒らしたあとなどから、少なくとも2人以上で揉みあったようだ。
散らかしてからそう時間は経っていなさそうである。
あっ。部屋の隅で、佐倉が普段持ち歩いている小型PCが無惨な姿になっている。
いつもはこれを使用してハッキングなどを行っているはずなので、今の彼はそういった手段が取りづらい状態にあるだろう。
牧志 浩太
PC及びブラウザには、他に何かありますか?
怪しいファイルがあるとか。他に履歴が残っているとか。
KP
また、部屋には点々と血痕がある。
硝子が割れているのだから当たり前かも知れないが、それにしては範囲が広い。
PCは他に気になるものはない。
牧志 浩太
硝子は中から外に向かって割れていますか? 外から中?
また、血痕はどこへ続いていますか?
KP
〈医学〉を振られますか?
牧志 浩太
ないけど振ってみます。
〈応急手当〉では何か分からない?
KP
なるほど、多分それでも行けそうな内容ですし、どうぞ。
牧志 浩太
CCB<=42 〈応急手当〉 (1D100<=42) > 76 > 失敗
だめだった!
KP
部屋に飛び散っている血を踏んでしまった。
足の裏についてしまったので、きっとまだついて間もなかったのだろう。
結構な量出血したのではないかと思えるが……
牧志 浩太
「うわっ、しまった」
何かになすりつけて血は拭いておきます。
KP
ゆらゆら、と水が揺れた。
目の前にあの穴がある。
牧志 浩太
また、窓の外を見てみますが、何か痕跡は残っていますか?
KP
おそらく窓硝子は内側から割られたのだろうと思われる。
窓の外に破片は散らばっている。
牧志 浩太
誰かの足跡や血痕などは残っていませんか? >窓の外
KP
それは一度外に出なければ分からない。
出てみます?
なにしろここ二階。
牧志 浩太
おっとそうか二階。
部屋の扉を開けた状態にしたまま、スマホと懐中電灯持って外に出てみます。
ただ、外に出ようとした時に穴に何か異変があるようなら、出ません。
KP
ただ、窓の割れ方から言って、ここから出たら相当な大けがを負ってしまいそうだという事は分かるし
そうやって無理に抜けたような血の跡はないので、ここから脱出したわけではないのだろう、ということは分かるだろう。
牧志 浩太
おっと、なるほど。
では外に出るのはやめて、22時になる前にスマホで朔日画廊に電話してみます。
KP
時間は8時半くらい。
まず電話ですね?
牧志 浩太
です。
一応、机か何かの陰に身を隠しておきます。

KP
「はい、朔日画廊でございます」
男性の声だ。
牧志 浩太
「初めまして、夜分遅くに申し訳ありません。そちらに佐倉さんが来ていませんか?」佐倉の姿格好を説明して聞きます。
KP
「ああ……そういった方なら、ちょうど今いらしていますよ。
何かお言づてがおありで……」
しかし、その直後、何かが割れるような音とともに悲鳴が上がった。
牧志 浩太
「!」
KP
悲鳴、叫び声、何かがぶつかる音。
「警察! 警察呼んで!」
先ほど、客に対する丁寧で温和な喋りをしていた男性は、幾分堅い声であなたに話しかけてくる。
「お探しの方が朔日に暴行を働き、逃げてしまわれまして……」
牧志 浩太
「なん……、ですって」
KP
「どうも何かを奪われたようです。
ご関係を伺ってもよろしいでしょうか?」
男の声は警戒するような響きだ。
牧志 浩太
「友人です。消息を絶った彼を探していました」
KP
「詳しくお聞かせ願えますか。警察を呼びますので、できれば……」
あなたに情報を寄越すようにと言ってくる。
牧志 浩太
「ええ、はい……」彼の苗字と、先程も口にしただろう風体を告げる。
苗字を言ってしまったのは失態だったかもしれない、名前にまつわる失言が多いな、と自分ながら思う。つい呼んでしまうのだ。
KP
すると、電話の向こうで、男が誰かと話し始める。
ややあって、男が「申し訳ありません、お電話代わります」と言う。
牧志 浩太
「はい」
KP
応対者の声は、年老いた女性のものになった。
朔日イチエ
「朔日と申します。あなたは、先ほどの方のお知り合い?」
牧志 浩太
「はい。申し訳ありません、友人がご迷惑をおかけしたようで……。」
朔日イチエ
「ご友人、良くない状態のようだわ。
目がぎらぎらしていて、人ではないようだったもの」
牧志 浩太
「……、」
朔日イチエ
「とても暴力的で、恐ろしかった……
あなたのご友人は、普段はそんな方ではないのでしょうね」
牧志 浩太
「はい。勿論です。大事な友人なんです……
すみません、彼がどちらへ逃げたか……、ご存知、ですか」
朔日イチエ
「いいえ、彼がどこに逃げたかは私には分からない。
あなたのご友人は、私の大事なものを持っていった、その時に突き飛ばされてしまってね。
私に怪我はなかったのだけれど、あれをなくしてしまうと大変な事になるかも知れないの……」
KP
女性の言葉は落ち着いていた。
牧志 浩太
「……差し支えがなければ、教えてください。もし、あいつに会えれば……、取り戻せないか、試みてみます」
朔日イチエ
「子供の頃に手に入れた組木細工の箱よ。[コウツサマの箱]と呼んでいるの。
詳しい事は……ああ、すみませんおいでいただいて……」
女性は電話の向こうに話しかけていた。
牧志 浩太
その声に聞き耳を立てます。
KP
警察が来たらしい。
来るの早すぎ? 隣が交番だったんじゃないかな。
朔日イチエ
「あなたのご友人については悪いようにはしないわ。
悪いのは彼ではないのでしょうから。
箱については[BAR NICONICO]というところに行って話を聞いてちょうだい」
牧志 浩太
「……ありがとうございます。すみません、本当に、ご迷惑をお掛けしました」
朔日イチエ
「奇妙に聞こえると思うのだけれども……」
牧志 浩太
「はい」
朔日イチエ
「あの子は蟲に取憑かれているのだと思うわ」
牧志 浩太
「蟲……?」
朔日イチエ
「とても危険な状態…………いえ、その方はね、私から説明するわ」
KP
朔日は慌てたように警察に話しかける。
朔日イチエ
「ごめんなさい、説明に行かないと。
早く何とかしてあげたいわね、あの子は手にけっこう大きな怪我をしているみたい。
話が半端でごめんなさい、もう行かなくてはならないわ。
あなたのご友人が犯罪者になってしまうもの」
牧志 浩太
「ありがとうございます。そのバーに、行ってみます。
何から何まで、助かりました」
KP
短い挨拶と共に電話はぷつりと切れた。
牧志 浩太
いい人だ、と思う。……何が起きているのかは分からない。『ヤツ』が、何を求めているのかも。
それでも、動かなければならない。それだけは分かった。
ヤツ、と佐倉さんは書き残した。ヤツが何か調べていたようだ。『俺』が現われていないか。二人がもみ合った痕跡。……思い込みはいけない。いけないが、一つの可能性が思い浮かんだ。
「……」
室内を見回して、傷薬と、応急手当に使えそうな物を持っていきます。
「武器も考えたけど、俺まで不審になったら佐倉さんが後で大変だしな……」
KP
傷薬(応急手当判定に+20、成功時回復量に+1、使い捨て)を入手!
牧志 浩太
やったぜ!

牧志 浩太
『BAR NICONICO』に向かいます。
KP
壁の穴は見てみなくていいですか?
牧志 浩太
あ、そうだそうだ。見てみます。
牧志 浩太
見たつもりでスカッと忘れてた! ありがとうございます!
KP
そこそこ情報量在るのですよここ
KP
壁の穴は先ほどと様子が変わらない。
まるで目の前に巨大な水槽があるかのように、水で満たされている。
牧志 浩太
穴に触れてみることはできますか?
KP
ただ水がそこにあるばかりで、指は濡れるが溢れてくる様子はない。
水だけが見えない壁に阻まれているようだ。
目の前は水の底であり、水底に沈む村があった。
村の家は奇妙な、オカルトじみた印象を与える特徴的な形をしている。
奇妙な風景であるため、もしこの場所を知っている人に説明できれば、ここがどこなのか把握するのは簡単そうだ。
家の合間には、幾人もの人間が硬直したように突っ立っていた。
植物などもまるで地上に生えているかのようにそのままで、揺れている。
村の家、人々、植物などは淡く光っており、幻想的とも不気味ともいえる風景だった。
まるで水底でさっきまで行われていた生活をそのまま水の中に閉じ込めたような、不思議な風景が広がっている。
水の中に入っていくこと自体はできそうだが、水面はずっと上の方にあり、中に入って泳いで水面まで出るのは難しいだろう。
牧志 浩太
向こうの様子をスマホで撮影しておきます。
また、何か長い物があれば突っ込んでみますが、薄い水の層があるわけではなく、奥の方までずっと水の中?
KP
物干し竿があったことにしよう。
竿には重い水の抵抗がかかる。
見かけだけではなく、奥まで完全に水の中のようだ。
〈歴史〉
〈人類学〉〈オカルト〉
〈目星〉【アイデア】
情報は三つ。
牧志 浩太
CCB<=70 〈歴史〉 (1D100<=70) > 69 > 成功
CCB<=5 〈オカルト〉 (1D100<=5) > 59 > 失敗
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 22 > 成功
KP
あなたは、歴史の知識により、村の様子を詳細に見る事ができる。

50年ほど前の生活様式だが、それにしてはものが古びていない。
水による影響も受けていないようだ。
まるで50年前から時間が経っていないように見える。
また、あなたは直感により、人間たちが攻撃的な姿勢で固まっていると気づく。お互い争い合っている最中だったように見える。
牧志 浩太
その様子はまるで、水の中に時間が保存されているかのようだった。

KP
貴方のポケットでスマートフォンがSNSの着信を告げる。
牧志 浩太
確認する。
KP
〈図書館〉
牧志 浩太
CCB<=75 〈図書館〉 (1D100<=75) > 1 > 決定的成功/スペシャル
わお
KP
着信自体は、あなたの友人からの「おやすみ」といった内容の他愛もないものだった。
だが、それと同時に最新の記事として、先ほどの画廊の事件を目撃したらしい人の書き込みが見つかる。
牧志 浩太
家の鍵と財布とスマホをまるまる失くした時、何かと力になってくれた友人だ。少しだけ心が和み……、新着記事の書き込みに気づく。
牧志 浩太
牧志が家の鍵と財布とスマホをまるまる失くした時に力になってくれた友人、彼or彼女もそれはそれでいいやつ
KP
「若い男の子がオーナー襲って、なんか箱みたいのとってった。
「コウツサマの箱が!」って叫んでたけど、なんか値打ち物だったのかなぁ」
写真に強盗犯の後ろ姿が写っていたが、それはあなたの知っている佐倉ではないように見えた。
あきらかに……体格がいい。
牧志 浩太
「……これは……、そういえば、佐倉さん」
前回の事件で、佐倉さんが言っていたことを思い出した。
どこかへ連れていかれてしまった── もうひとりの佐倉さん。

きっとそれが、佐倉さんの言う『ヤツ』なんだろう。
KP
出る情報は以上です。
貴方は電話してもいいしバーに行ってもいい。
牧志 浩太
今回は平均年齢の高いCoC、50年前に何があったんだろうなぁ

牧志 浩太
「……急ごう」
今度こそ、「BAR NICONICO」へ向かいます。今度は直接行くぜ。
再び自転車に飛び乗って、バーの位置を確認して急ぐ。
KP
では、BARに向かっている貴方の電話が再び鳴る。
牧志 浩太
「うわっと」自転車スマホは危ない! 自転車を止めて電話を取る。
佐倉 光
『牧志!』
牧志 浩太
「佐倉さん、ごめん! 佐倉さんの苗字言っちゃった!」
佐倉 光
『え? 何のことだ?』
牧志 浩太
「あー、ごめん。佐倉さん、今どこなんだ? 実はかくかくしかじかで」現状を説明します。
佐倉 光
『なるほど……
悪かったな、急に。連絡ついたのが、お前だけでさ……』
牧志 浩太
「いや、いいよ。電話、取れてよかった……って、前も言ったな、これ」
佐倉 光
『じゃあお前、今BARに向かってくれてるんだな?』
牧志 浩太
「ああ。急ごうとしてた所」
状況は何も変わっていないけど、電話口の向こうに佐倉さんの声があるだけで、少しほっとした。
佐倉 光
『そうか……じゃあ、合流しよう』
牧志 浩太
「分かった。
現地で?」
佐倉 光
『現地でもいいけど、経緯の説明もしたいしな。
状況から言ってそんなに余裕もないと思うが……』
牧志 浩太
「ああ、たぶん次はあのバーを狙うんだろう? 『あいつ』 が」
佐倉 光
『そうなんだろうな……
車出すよ、自転車近くの駐輪所にでも置いて、ちょっとそこで待っててくれ』
牧志 浩太
「分かった、ありがとう。あー、俺もそろそろ免許取らなきゃな」
佐倉 光
『便利だよ、何かと』
牧志 浩太
「知ってる。一度やったことあるから、そんなに苦労はしないと思うんだけど……」
佐倉 光
『そういえば、俺の部屋について警察呼んだりしたか?』
牧志 浩太
「あー、そういえば呼んでないな。頭から抜けてた。
目の前に警察沙汰じゃないものが一緒にあったから、つい」
佐倉 光
『いや、それならそれでいい。あの穴、危険かもしれないし……
じゃあ、後で』
牧志 浩太
「ああ、また後で」
KP
ぷつりと電話が切れた。
5分ほど待つと、佐倉が車に乗ってやって来た。
牧志 浩太
「佐倉さん!」思わず駆け寄る。
佐倉 光
「ああ、ありがとう、乗ってくれ」
牧志 浩太
「ああ」助手席に座る。
佐倉 光
彼の左腕には布が巻かれていた。
牧志 浩太
「……もみ合った時に怪我したのか? 手当するよ」
佐倉 光
「ああ、大したことはないんだ」
牧志 浩太
「結構派手に見えるけど」
佐倉 光
「傷口が広いだけ。痛みは……」
KP
言いかけて、佐倉は少し言葉を止める。
牧志 浩太
「……佐倉さん?」
KP
そして、右手の平を見せてきた。
佐倉 光
「異常があるように見える?」
KP
彼の右手の平は綺麗なものだ。傷一つないし変色もない。
牧志 浩太
掌に触れて確認します。触れても異常は見当たらない?
KP
触れると、佐倉は痛そうに顔を歪める。
貴方の手には全く異常は感じ取れないのだが……
牧志 浩太
「うわ、ごめん。大丈夫そうに見えるけど、骨でも痛めたのか?」
佐倉 光
「ああ……やっぱり何もなってないよな……」
牧志 浩太
「ああ。……そういえば、あの画廊で聞いたんだ。襲ってきた人は、手に大きな怪我をしてたって」
佐倉 光
「何もなっていないのに、ヤツがと遭遇してから酷い痛みがある。まるで、掌に酷い傷があるみたいに。
部屋、見ただろ?」
牧志 浩太
「ああ。ガラスが割れて血痕が残ってた。あれ、佐倉さんがそいつと揉み合った時のか?」
佐倉 光
「ガラスが割れてたはずだ。それは、ヤツが割ったんだ、武器にするために」
牧志 浩太
「……随分荒っぽいことするんだな」
佐倉 光
「ヤツってのは、あの、前の変な穴だらけの町の事件で姿を消した、もう一人の俺だ、多分」
牧志 浩太
「あの、変な事言ってたもう一人の佐倉さんだな」
佐倉 光
「ああ、あのときはそんな凶暴には見えなかったんだけどな……
もう一人の俺が素手でガラス掴んでて、かなり深く右手切ってたみたいだ。あまり考えたくはないが、もともと俺の中にあった物なら、繋がっている可能性はあるな……」
KP
佐倉は車を発進させる。
牧志 浩太
「だとすると、やりにくいな。相手はなりふり構わず来ても、こっちはあまり荒っぽいことができない……。いや、殴り合いになったらそもそも俺、困るけど」
助手席から、流れだす風景を眺める。いつもの街の夜の裏側に、異変が脈打っている気がした。
佐倉 光
「おっと、どうしてこんな事になっているのか、順を追って説明しないと」
牧志 浩太
「あ、そうだな。頼む。今のうちに情報交換してしまおう」
佐倉 光
「家に帰ったら、部屋に俺がいて、PCの前でなんか調べてたんだ。
俺のPC、ロックかかってた筈なんだけどな。
俺以外に開けられるヤツなんているわけない……
そいつ、俺を見るなりガラスをたたき割って、それをナイフ代わりにして襲ってきたんだよ。
殺されるかと思った。俺の姿なのに、馬鹿みたいに力が強くてさ……
んで、これだ」
左腕を上げてみせる。
「そっからもうぐちゃぐちゃで、あいつは部屋出てった。
で、唯一なんとか連絡ついたお前に泣きついて、事情説明のメモをリモートで打って、追跡したわけ」
牧志 浩太
「それで、その傷か……。部屋に帰って自分がいたら、驚くな。しかも殺されかけるんじゃ、たまったものじゃない」
佐倉 光
「部屋に入って自分がいたら……」
そんな話、あったようななかったような……
牧志 浩太
なんだかすごく既視感のある状況だ。俺が僕の敵じゃなくてよかった気がする。今度は敵だったわけだ。
佐倉 光
「お前の話から考えると、やっぱりその箱を奪うために画廊に行ったみたいだな」
牧志 浩太
「ああ、みたいだ」
佐倉 光
「俺はそのシーンを見てはいたけど、同じ顔じゃあ事情説明も情報収集もできないから、仕方なく更にヤツを追って……たら見失ったんで、今こうしてるってワケだ……」
牧志 浩太
「朔日さん、大事な物だって言ってたよ。あれがないと大変なことになるって」朔日さん、と呼ぶ時、その語尾に少し尊敬が滲んでいた。
と、こちらが知っていることを佐倉さんに共有します。
佐倉 光
「箱か。何だろうな?」
牧志 浩太
「何だろうな。そうだ、佐倉さん、あの壁の穴は? あれも、そいつが開けたのか?」
佐倉 光
「ああ、前にあのペットショップで見たのとそっくりだ。あの化け物が開けたヤツだろうな」
牧志 浩太
「〈空鬼〉か……」
佐倉 光
「向こう側に村が見えたけど、急いでたからあんま見てねぇ。何か見たか?」
牧志 浩太
「五十年前くらいの村が見えた。言い争ったような様子のままの人達が、みんな固まっていて。それから、家が特徴的な形をしてたな。佐倉さん、あれがどこか分かるか?」
佐倉 光
「いや、全然。向こうに行ってみれば何か分かるかも知れないけど、さすがにそんな暇はなかったし」
牧志 浩太
「水の中みたいだったしな。物干し竿突っ込んでみたんだけど、結構向こうまで水だった」
佐倉 光
「……
水?
水って何のことだ?」
牧志 浩太
「ああ、水。……え?
穴の向こう、水で満たされていたんだ。佐倉さんが見た時には、そうじゃなかったのか?
なんだろうな、昔教科書か何かで見た、ダムの底の村みたいな……。でも、それにしては、古びても朽ちてもなかった」
佐倉 光
「俺が見たときはただの村の風景だったな。
人は動いていなかったと思うけど。
……」
牧志 浩太
「佐倉さん?」
佐倉 光
「あの穴、開けたのがあの〈空鬼〉だってんなら、あの穴を抜けたヤツがこのあたりにいるかもしれない。
見たら、逃げろよ」
牧志 浩太
「……ああ。分かった。もしはぐれたら、電話で連絡を取ろう」
佐倉 光
「ああ、そうしよう……」
牧志 浩太
「区別がつく格好でよかったな。完全に一緒だったら、見間違えた瞬間をやられかねない」
KP
わずかな間、沈黙が降りた。
佐倉 光
「ヤツのことでついでにひとつ、気になる事がある」
牧志 浩太
「気になる事?」
ちなみに、沈黙が降りた間、佐倉さんが何を考えたのか推し量ることはできますか?
KP
〈心理学〉振ってもいいけど、まあ話してくれるよ!
牧志 浩太
OK!
佐倉 光
「こんな事になって、PC壊されて、怪我までさせられてんだ。
いつもの俺なら『ぶっ殺すぞ』とか思いそうなものなんだけどな。
まったくそんな気分にならねぇんだ」
牧志 浩太
「気分か……」
佐倉 光
「で、今逃げてるあいつがやたら攻撃的ってとこが、妙に気になってさ」
牧志 浩太
「……」
佐倉 光
「さっきからたまに、俺自身のじゃない思考がノイズみたいに流れ込んでくる。
さっきまで何かを探している感じだった」
牧志 浩太
「……繋がってる……、のか」
佐倉 光
「かもな……
今は、何かを破壊しようとしている……そんな気がする。
そいつが壊れると、何かヤバいことが起こりそうな気がするんだよ……」
牧志 浩太
「何を求めてるんだか……。また、世界でも壊そうとしてるんじゃないだろうな」
佐倉 光
「さあな……
碌な事じゃないのは、確かだろうな」
牧志 浩太
「……」
右手を数度さまよわせて、布が巻かれた所を避けて佐倉の左肩に置こうとする。行き所がないように、宥めるように、手当てをしようとするように。
佐倉 光
佐倉はあなたの手をちらと見下ろし、微笑する。
「……まあ、何とかなるだろ、今回も」
牧志 浩太
「ごめん。そうだな、何とかしよう。せっかく佐倉さんと合流できたんだし」
佐倉 光
「今まで、お前と色々巻き込まれてきたけど、なんだかんだ何とかなってきたしな」
牧志 浩太
「確かに。頑張ったし、運もよかったし。俺達、そういう意味じゃ結構ツイてるみたいだし。
今度もきっと、何とかなる。何とかしよう」
佐倉 光
「ああ、何とかしようぜ。
頼りにしてるからな」
牧志 浩太
「ああ!
ありがとう。頑張るよ」
KP
車は夜道をBAR NICONICOへと走る。
牧志 浩太
思ったより俺は無力で、でも、それでも何かしら、できることがあったりして。
佐倉さんが横にいて。
──よし、頑張れそうだ。
KP
佐倉の横顔には、不安の影はなかった。
ただ決意だけが。強い決意だけがあるように見えた。
危ういばかりにまっすぐな決意が。
それはいつものようで、微妙にそうではないのだと、貴方には思えたかも知れない……
牧志 浩太
その横顔がどうしてか、あの日の自分のように思えた。

牧志 浩太
佐倉くんが普段「真っ直ぐ」なタイプではないぶん、佐倉くんに「危ういばかりにまっすぐな決意」なんてフレーズが乗ると、めちゃくちゃ危うそうだしめちゃくちゃ何か抱えてそう
KP
佐倉がまっすぐすぎる事に対して〈心理学〉振ってもいいですよ!
それに関しては情報出るから。
牧志 浩太
え、振りたい!
オープン? クローズド?
値は76です
KP
オープンでいいや!
牧志 浩太
CCB<=76 〈心理学〉 (1D100<=76) > 30 > 成功

KP
佐倉の顔から、いつもはほの見える影の部分が抜けている気がした。
攻撃性……怒り、憎しみ、猜疑心、そういったものが。
それは「良くない物」とされてはいても、彼の一部には間違いないのだ。
あなたと話すときはあまり姿を見せる事がないそんな一面も、全くない、となればやはり奇妙に感じるだろう……
牧志 浩太
シャドウ、という言葉が、頭の裏に去来した。
同じものが二人、というよりも……。半分なのかもしれない、そう思った。
「(……佐倉さん)」
その『ヤツ』もまた、佐倉さんの一部なら。俺は。……僕は。
垂らした左手。自然と、拳を握り込んでいた。
KP
つづく。
おしまい
KP
おしまい!
思ったより長くなってしまった……
牧志 浩太
お疲れ様でした! また微妙に序盤のムーブがポンコツな気がするぜ!
KP
いえ、そんなことないですよ。
牧志 浩太
おっと、それはよかった。
KP
ちなみにこれ、合流せずに進む事もできました。
牧志 浩太
なんと。
でも合流した方が牧志くんの精神衛生にはだいぶんよろしいですね
KP
牧志はずっと部屋で電話するルートもあったのです。
そうかなーと思ったし、BARに行くって言ってたから合流させちゃった。
情報量は多いけど結構進んだなぁ。
次回で終わる可能性もあるかな?
牧志 浩太
なんと。遠慮なくRP盛っていこう。
KP
まあ、ここからですここから。
ああー、うん、三日かると思っておいた方がいいかもですね。
日曜ですし。
牧志 浩太
いやぁ楽しみですね。
KP
牧志君にチェックしてもらえなくて、必死で存在アピールする穴が今回の見所。
牧志 浩太
ごめんwwww
目の前で事態が動いちゃってそれどころじゃなくなりかけていたし忘れていましたね!
「佐倉くんが後で説明してくれるらしいし」ってスルーしたらそのまま忘れてしまってこれですよ
KP
事態動くから先に見て欲しいなー、見て欲しいなー、ってチラチラしたのに、「後でね」って言われちゃったw
状況の違いをちゃんと共有できて良かった。
最初の説明で水の事言ってくれなかったしw
そんなわけで今回のヒロインは穴です。
牧志 浩太
ほんとだ。いやぁスマンスマン。
目の前に非日常さんがいるのに「そんなことより目の前の窮地」ってスルーできちゃう牧志くんだったがばかりに穴さんがヒロインに
KP
そんなことも、ある……
牧志 浩太
KPと穴さんにはお手数をおかけしました
PLがポンコツ故に誘導・編集お手数をおかけします……
KP
後でKPのミスも綺麗さっぱり無かった事になるテキセ! 素敵だ。
牧志 浩太
PLが窓を誤っても全部なかったことに!

さーて今週のCOMPさんは?
便利すぎるが故にCoCの世界にはそぐわない、悪魔召喚の道具、COMP。毎度壊されたり奪われたりなくされたりと散々な扱いです。
割と毎度どうやってCOMP取り上げるかに頭を悩ませるわけですが、今回は……?
KP
今回のCOMPは襲撃騒動でどこかに吹っ飛びました。
牧志 浩太
悲しみのCOMP。
また壊れちゃったか……
KP
壊れてはいないけど、部屋片付けないと見つからないね……
牧志 浩太
ああー…… ※それどころではない! ※ って出るやつだ
KP
崩れちゃった山のような本の下敷きに……
牧志 浩太
あーあ……

終了後
牧志 浩太
ある意味今回も「影のない佐倉くん」なんだなぁ
KP
前回は電話の向こうで焦っていただきましたが、今回は目の前で異常を見ていただけると。
これはこれで楽しい事になりそう。
牧志 浩太
PLはとてもとても「なんだかまたツボに刺さる気がするぞ???」ってうずうずしています
KP
ウフフ……
次回をお楽しみに……
牧志 浩太
目の前で佐倉さんがね~ 異常なことになっていったらね~ どうなるんでしょうねぇPL超楽しみ

牧志 浩太
しかし佐倉くんと牧志くんは同い年、前回の話からすると微妙に牧志くんが年上になったっぽいのに、佐倉くんが車を出してきたことでまた牧志くんの方が年下っぽい雰囲気に……
KP
佐倉が呼び捨てで牧志がさん付けなのも関係ありそう。
牧志 浩太
あー、確かに。あと、牧志くんは一般人で佐倉くんは一般人じゃないという関係性から始まったのも。
KP
その距離が少しずつ縮まりつつある今日この頃。
牧志 浩太
よい。

牧志 浩太
あー、あと、牧志くんが「佐倉さん、佐倉さん」ってとにかく連呼するから、それもあって年下っぽくなるのはありますね。
KP
確かに。
優しい顔してるしなー、牧志くん。
牧志 浩太
ですね。とても優しい顔で、この絵のおかげでお人好しに磨きがかかった感じがあります。
あの時は素敵な絵をありがとうございました……。
KP
いえいえ、もうこんなに使っていただけるなんて嬉しい限り。
差分描くのはやり過ぎだよなー、でも描きたいからいいや!
って描いて良かった。
牧志 浩太
描いて頂けてよかった! 牧志くんも表情がよく動きそうな人なので、差分を見ていて楽しいですしあって助かります。
オーバーリアクションじゃなくて、表情自体は微妙な動きなんだけど、でもよく気持ちが表情に出そうな、そんな感じ……
KP
無論、自分の絵に変更したい、とかお好きにしていただいて大丈夫ですからね!
牧志 浩太
もう完全にこの絵でイメージが固まってしまいましたとも
KP
嬉しいなぁ~
牧志 浩太
「佐倉さん」という呼称そのものは波照間と一緒なんですけどね。当人の雰囲気と口調、佐倉くんからの接し方で全く雰囲気が変わるのが面白いなぁ。

KP
佐倉も力借りるのに遠慮がなくなってきたな。
巻き込みたくないなあとはね、思ってるんですよ!!
前とは違う理由で!
牧志 浩太
違う理由!
KP
友達危険にさらしたくないじゃん!
戦う力があるとかないとか関係なく、友達を危険に巻き込むなんて嫌だよ!
牧志 浩太
ですよね 一緒に日常で笑い合える友達だもんな 巻き込みたくないよな……。
KP
でも連絡すると頼りになるし、一緒に立ち向かうと安心できるんだもん。
牧志 浩太
牧志くんもきっと今は「友達を、佐倉さんを失いたくない」と思ってる。
牧志くんはまだやや佐倉さんを「慕ってる」所が少しあるけど。
(名前を連呼するところとか)
連呼しすぎて大体のミスが「呼ばんでいい所で名前を呼んでしまう」な牧志くん……。
KP
そういえばそうだ……
今回の襲撃事件、どうおさめたのやら。
まあ、裏の方から手を回してなんやかやするんじゃないかな……
オーナーも被害届は出さないだろうし。
牧志 浩太
神父達の力もあるしこうなんやかやして……。
オーナー、とてもいい人でしたね。
オーナーについては今の所表に見えている分だけでの感想ではありますが(実は裏にえらいこっちゃがあったりして)、牧志くんの周囲、なんだかんだでいい人が多そうな感じがあります。まるまるなくした時に助けてくれた友人とか。
KP
あー。
多分彼自身の人徳。
それは何より得がたい財産だと思うのですよ。
カルマ高そう。
牧志 浩太
牧志くんもそれに素直に感謝するから、いい人が集まっていくんでしょうね。人徳。

牧志 浩太
そういえば、牧志くんのキャラシにこっそり
 >最近になって、同い年の友達ができたらしい。
という一文が追加されました。
年齢の記載を19から20に上げるかどうかは迷ってる最中なので、キャラシ表記上ではまだ「同い年」。
KP
なんと。
こっそり、といえばこちらも、それぞれのログ最初のキャラクター紹介にちょろちょろとプロフィールが書き加えられたり書き換えられたりしました。
多分AND/HANDあたりから?
牧志 浩太
あ、そうそう、牧志くんのキャラ紹介の表記、らしくてとても嬉しかった!
KP
それは良かった!
牧志 浩太
キャラメイク当時のキャラ紹介だといまいち合わなくなってしまっていたので、素敵なキャラ紹介を書いてもらえててとても嬉しかったです
KP
4カ所くらいかな? 書き加えましたねー
牧志 浩太
ありがとうございます 佐倉くんのも読んでてとても楽しかった
KP
このシリーズ読んでる人が少しいるみたいな雰囲気なので、「全部読んでりゃ分かるよー」スタイルだったのを改めましたw
牧志 浩太
AND/HANDも色々解説が増えてて、読んでて楽しかったです
牧志くん&佐倉くんは関係するログがとにかく多いですしね
KP
絶対外から見たら時系列とかわけわかんないやつ……
牧志 浩太
それはそう(中の人も一度牧志くん・波照間の年齢を整理しようとして失敗した)
KP
年齢真面目に考えてないなんて言えない……
あ、今回の話は春先のイメージです。今と同じかもうちょっと早いくらい。
牧志 浩太
お、わかりました。
年齢、真面目に考えるとCoCペルソナ含めた時系列がよくわかんないことになってきちゃうので、なんとなくで!!
KP
さすがにCoCペルソナまで絡んでくるとつじつま合わせは無理だぁ!
ニキ(真・女神転生とペルソナのGMKP)こっちは読んでないだろうしね!
牧志 浩太
いえすいえす
もともと「Ifで」って始めたんですし、あくまで別世界線!!
KP
年明け寒い時期には猫事件終わってて、それからしばらく普通に友人関係してた感じかなぁ(時系列纏めようとした)
牧志 浩太
ですねー。雰囲気的にもそんな感じ。
KP
結構瓶とか猫とかあのへん経過時間が短い。
牧志 浩太
結構関係が深まってるから、それからしばらく普通に友人関係してたはありそう。
で、牧志くんが2回生になったりしてて。
KP
牧志から話聞いて、今から大学入ろうかなぁ、なんて思っていたりするかも知れない。
知識が欲しいなら大学行くのも楽しいと思うよ!
牧志 浩太
おやおや。牧志くんを通じて日常や表の世界の知識に興味をひかれだしているんだなぁ。
牧志くんは大学の話、楽しそうにしそうですしね。
KP
そうそう。
波照間さんと両方から話聞けるから興味持てそう。
問題は……時間と金があるかどうかで。
マッカの……レート……
牧志 浩太
デビルバスターと大学生の二足のわらじすると大変なことになりますしね……(忙しそうな波照間)
いっそ夜間学部の方がいいんじゃないかしら……
KP
メガテンの悪魔昼夜問わず出るしなぁー。
昼行っても夜行ってもあまり変わらんかも。
牧志 浩太
公立の夜間学部なら比較的学費が安いのがポイントですね(マッカのレート……)
その代わりちゃんと単位取ろうとすると色々大変ですが。
KP
波照間さんに話聞いて、「やっぱいいや……」ってなるのが落ちだろうか。
牧志 浩太
メガテン第二話→CoCペルソナまでの間の波照間は、真っ向から昼間学部でデビルバスターと大学生の兼業をやったせいでだいぶん忙しかったイメージです。
よれよれになってる彼を見て「やっぱいいや……」ってなるかもしれない。
(しかもその間で運転免許まで取りに行った)
KP
波照間さん体力あるな……
牧志 浩太
ちょくちょく酒場で仮眠してた。
KP
そんな時に自分のコピーまで現れて世界救わなきゃならなくなるし。
牧志 浩太
比較的時間があるはずの1~2回生時に大きな事件(メガテン本編)が起こりがちで運転免許をとりそびれ、3回生の時がえらいことに。
そんな時に自分のコピーが現われて世界を救ったりしてたんだなぁ。
KP
お、お疲れ様です……
牧志 浩太
メガテン第一話時点でなんと波照間19才からのスタートだったことを思うと、作中で結構時が流れたなぁと思います。
KP
一部終了で一年、二部終了で二年?
開始時佐倉は17歳だったもんなー
牧志 浩太
そのはず。一部終了で1年経過して、二部終了時にもう1年。
佐倉くん17才でしたもんね。当時はほんとに「少年」だった。
KP
変な大人に囲まれて「僕なんでここにいるんでしょうね?」とか言ってた。
牧志 浩太
そうそう。波照間のことをおっさんと呼んでたり。
KP
口調は変わったけど、中身成長してなかったからなぁー
今回のシリーズで一気に成長が見られておかーさん嬉しい。
牧志 浩太
嬉しい!
波照間はメガテン本編で結構当人にとっての転機があったのと、佐倉くんが慕ってくれるのと、大いに後輩キャラな牧志くんの登場とでなんとなく先輩っぽくなっていますね。
KP
波照間さんのシナリオもそろそろ本格的に考えなくちゃ。
牧志 浩太
牧志くんも個を確立したり結構変わっているわけで、そこから波照間のシナリオ楽しみだなぁ。
KP
『紅』ではなくて、牧志浩太くんと話して欲しいな!
牧志 浩太
そうそう。「牧志くん」とちゃんと向き合いたいですね。今ならきっとそれができる。
「紅さん」と波照間だと波照間の方が弟なんだけど、牧志くんとだと波照間の方が先輩、っていうこの違い、楽しい。
KP
だいぶ印象変わりましたからねー
牧志 浩太
そうそう。
序盤の牧志くんは波照間の姿をしたHALに「浩」と呼んでほしがっていたけど、そこでちゃんと向き合えたら、そんなこともなくなるかもしれない。
KP
なるほど……
牧志 浩太
あの時に比べてだいぶん牧志くんの個が確かになってきているなと。佐倉くんのおかげもあって。
KP
だいぶはっきりと「牧志君」になりましたね。
波照間さんの記憶を使うときも、波照間さんか自分か分からなくなっちゃうことが減ってきたかな……
牧志 浩太
そうそう。発狂したりして揺さぶられることはまだあるかもしれないけど、今の「牧志くん」としての性格がはっきりしてきて、軸足を置けるようになってきた感じですね。分からなくなっちゃうことも減ってきた。
波照間紅だった自分、『紅』だった自分と一続きの牧志くんになってきたような感じがあります。
佐倉くんにAND/HANDでの寝言に言及されたら牧志くん結構困りそう。
覚えてるかなぁ、佐倉……



【置】CoC『夢の果てならきみが正しい』 佐倉&牧志 3

それらはあなた達にとって大いに見覚えがあった。
何ならあなたはそれらを男が半狂乱で取り出している映像を見た。
牧志はその握り拳大の塊を自分の手で抉り出した。

CoC『機械仕掛けの街』佐倉&牧志 1

「正直俺にもどっちが正解かわかんねぇよ……」

【置】CoC『夢の果てならきみが正しい』 佐倉&牧志 1

「……どう、なってんだ? 牧志?」
「俺のこと、分かってくれるんだな」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


CoC『対の棲みか』『第一話 霧謬の見』牧志&佐倉 1

『お前に電話して良かったよ』

【置】CoC『ヒナドリ ・ イングレイヴド 』 牧志&佐倉 1

こんな時、ああ生きててよかったな、なんて思うのだ。

【置】CoC『眼窩に祝福』 佐倉&牧志 1

「いつ!? 何があったんだよ!?」
「あー……、そうなるよな。また何かに巻き込まれたみたいなんだ、俺達」