TRPGリプレイ CoC『対の棲みか』『第一話 霧謬の見』牧志&佐倉 2

こちらには
『対の棲みか』
『地獄はやさしい』
ネタバレがあります。

このリプレイには、本シナリオのほか、『地獄はやさしい』のネタバレが含まれます。
本編見る!
KP
佐倉から突然の謎の手紙。
そして、謎の町にいる、と突然の電話。
しかし、彼は手紙の事など知らないという。
手紙に入っていた地図はどうやら彼の居る世界と連動しているらしい。
佐倉を導き、奇妙な町から脱出させる事はできるのか?
では本日図書館(推定)へ向かうところから再開!

KP
まずは移動判定です。
牧志 浩太
前回同様に〈聞き耳〉で補助することはできますか? 新しいアイディアが必要?
KP
いいえ、それで大丈夫です。
牧志 浩太
では、再び〈聞き耳〉で彼を補助します。
CCB<=84 〈聞き耳〉 (1D100<=84) > 42 > 成功

佐倉 光
『独りで動いていたときより、気は楽だな』
牧志 浩太
「話しながらあれこれやれると、気は楽だよな。何か待ってる時とか、困ってる時とか、苦しい時とか……、気が紛れる」
佐倉 光
『何かが襲ってくるという事もなさそうだけど、電話の向こうに人がいるってだけで気が紛れる』
牧志 浩太
「ああ」
佐倉 光
『気分ってのも大事だよな……』
KP
今回も消耗はなし。

KP
足音が響く。
そしてほどなく、止まる。
佐倉 光
『建造物の前に来たぜ。……ああ、これは多分図書館だ』
牧志 浩太
「……合ってるみたいだな。たぶん、だけどさ」
佐倉 光
『おととい、なのかな、そっちでも。
一緒に行ったろ。
あそことなんとなく似ている』
彼が認識している日で合っていると解釈して良い。
牧志 浩太
「ああ、俺にとっても一昨日だ。やっぱり、佐倉さんの記憶というか、夢、なのかな。
……俺と佐倉さんが知ってる場所だったら、それ以外の場所を出すこともできるのか?」
佐倉 光
『そうかもな?』
牧志 浩太
「何処を出せば助けになるか、は分からないけどな。でも、最悪佐倉さんが何かに追いかけられてる時に、壁を出して塞いだりできるかもしれない……」
佐倉 光
『ただ、そのまんまあそこじゃねぇな。変なオブジェがあったりするし、構造も少し違う』
牧志 浩太
「オブジェ?」
佐倉 光
『なんか、近代芸術みたいなヤツだよ。よくわかんねぇ。
多分視界が良くても意味分かんねぇヤツだ』
KP
シナリオ的な意味はないよ。
牧志 浩太
「ああ、それこそ美術館とかによくあるやつ」
佐倉 光
『俺の思い通りになる気はしねーけどな。
とりあえず入るぜ』
牧志 浩太
「ああ、頼む」
KP
カツカツ、と階段をのぼるような足音がする。
扉を開ける音、そして足音がこだまのように響く。
佐倉 光
『ここにも霧がかかっていて、あまりよく見えねぇ』
牧志 浩太
「結構響いてるけど、天井高いのか?」
佐倉 光
『ああ、ま、図書館なんてこんなもんじゃねぇのか?
そこそこ大規模みたいだし』
KP
シュッ、と何かを引き出す音。
ぺらぺら、とページをめくる音。
佐倉 光
『かなりきついもんがある。ぼんやりして、字が読めねぇ。
どんだけ暗いんだよ……』
牧志 浩太
「確かに。……字も読めないのか。ずいぶん暗いんだな、霧のせいか? 普通に暗いんなら、明かりでもあればいいんだけど」
佐倉 光
『細かい文字を読むのは無理だな……霧のせいだ、多分』
KP
ぱさ、と何かを置いた音。
そして、更に歩く音。
佐倉 光
『ああ、一個なんか乗ってる机があるみたいだな……本か何かか。見てみる』
牧志 浩太
「ああ、頼む」

牧志 浩太
ところで先程から思ってるんですが、佐倉さん、眼……
実は今回の話での佐倉、いつもはある瞳孔が消えている。

KP
実は前回から。
牧志 浩太
前回からか!! 気づいてなかった!
でも牧志くんの所からは見えないんですよね佐倉さんの状態ね……
KP
そうですねー
バレ KP
佐倉の目に異常がある事を示す、ある意味ネタバレですけど気付かれませんでした。やったね!

佐倉 光
『本と……紙きれがある。
本の方は無理だ、やっぱ読めねぇ』
牧志 浩太
「紙切れって、メモみたいなやつか? そっちだけでも読めないか?」
佐倉 光
『ああ、こっちは字が馬鹿でかくて読め……
………俺の字だ。俺にしちゃ気が利いてる』
牧志 浩太
「……また、佐倉さんの字か。何て?」
佐倉 光
『ひとまず、読むぞ。
『俺へ。二行目の文章を大声で読め。イミフだと思うけどわからなくてもいいから読め。』』
KP
何故か言葉を止めて。
佐倉 光
『『お前は疑い深いから罠かなんかを疑うと思うけど、これは忠告だ。とりあえず読んだら面白いことになるから読め』……ふざけてんのか?
で、二行目に意味不明な言葉が……書いてあるな。発音は可能だが、意味はわかんねぇ……罠か?』
牧志 浩太
「……もしかして……
呪文か?」
佐倉 光
『それっぽいな。
読んでみていいと思うか?』
牧志 浩太
言われて少し考える。
「分からないけど、状況を変えるきっかけにはなる。罠かなんかを疑うと思うけど、ってわざわざ書いてあって罠の可能性は、低い…… と思っておきたい」
佐倉 光
『俺は俺を信用する気にはなれない。
ま、やってみなきゃ進まない、か……』
牧志 浩太
「佐倉さんは信用できると思うけど、それ書いたのが本当に佐倉さんかどうかも分からないしな。でも、……うん。
そこで籠城してるわけにもいかないしな……」
KP
自分を名乗っている時点で不審なんだよ
牧志 浩太
自分を名乗っている時点で不審、という視点を忘れ去っている牧志くん
『地獄はやさしい』で牧志が『紅』だった時に、迷わずコピー元の波照間に会いに行ったし、波照間も結構あっさりと彼を受け入れている。
波照間の性分によるものだろうか。
KP
佐倉は軽い咳払いをして、言葉を発した。それは呪術的な響きであった。
あなたの耳がその言葉を聞いた、その途端、あなたの目の前にそれは忽然と現れた。
一通の手紙。
牧志 浩太
「──え、」
電話の向こうから聞こえてきたのは、牧志の驚いた声。
KP
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
牧志 浩太
CCB<=58 《SANチェック》 (1D100<=58) > 43 > 成功
佐倉 光
『なんだ、面白い事、起きたか?』
KP
地図が入っていたものと同じような封筒に入っており、あて先は牧志、差出人は佐倉となっている。
佐倉の筆致で、封筒の蓋に、『声に出さずに読め』と書かれている。
その文字は乱れており、よほど慌てて書かれたのだろうと思わせる。
牧志 浩太
「…………」
佐倉の問いに、沈黙が落ちた。
声に出さずに、その手紙を開いて読んでみる。
佐倉 光
『なんだ、考え中か?
じゃあこっちはこっちで館内見とくからな』
牧志 浩太
「ああ……、ごめん、頼む」
乱れた慌てた字は、只ならないものを思わせた。声に出さず、伝えずに読め、という注釈も。
彼がそれほど慌てる内容とは。……彼のこんな姿は、見た事がない。本当に彼なら、だけど。
KP
便箋は三枚。
急いでいながらも大事そうな単語に○が書いてあったり、注釈が書いてあったり、彼なりに気を遣って書いたのだろうと思わされる。
また、三枚目は大部分が塗りつぶされ、ぐちゃぐちゃに丸めた形跡があるが、その後に丁寧な字で数行書き込んである。

KP
一枚目。
佐倉の手紙
牧志がこれ読んでるってことは、連絡がつき、俺も生きていて、ある程度状況が分かってきた頃だと思う。
俺とお前が、アレに飲み込まれず意識を保っていることを信じて、情報共有する。

まず、ひとつ。何より大事なことだ。
俺に『ダオロス』という言葉を伝えるな。

俺は、空鬼(くうき)という存在に引っかけられるような形で、ダオロスという神の中へ飲み込まれてしまった。

空鬼は猿と昆虫を混ぜ合わせたような奇妙な姿をした悪魔だ。

ダオロスは真理と次元の神であり、認識すると、膨大な知識を理解してしまい、世界の真実の姿が見えるようになるという。

実際俺は、俺にとって真実と思える世界を見ているようだ。これが本当に世界の真実なのかはわからないけどな。そう思い込んでいるだけなのかも知れない。

俺は、空鬼を見てから脳みそがバグっているみたいだ。
そのせいか視覚にダメージを受けていて、物がよく見えない。

そのためダオロスの中にいるにも関わらず、まともに視覚しておらず、ヤツの影響はまだ僅かだ。知識はその一部を理解するにとどまった。
それでも俺は、『あちら側』へ行ってしまいそうになっている。
全て、というのは、人間の理解も、心も、ありとあらゆるものを消し飛ばす力があるらしい。悔しいことに。
KP
一枚目はここまでだ。
牧志 浩太
微かに手が震えた。震える手で、その続きを読む。

牧志 浩太
あら~~~~ 佐倉さん、ある意味求めていたものを見てしまった?
KP
そうなんですよ
だからこの手紙、大幅に改変入りました
牧志 浩太
なるほど~~~
佐倉は知識欲が強く、新たなものを見ることに意欲的です。
そのため真・女神転生の時は魔界に惹かれ、CoCでは神話関連に強く興味を示します。

というわけで3枚目は半分以上捏造です。
KP
てがみなっげぇけど、後で纏め貼りますね
牧志 浩太
はーい!

KP
二枚目。
佐倉の手紙
ただ、この状態がいつまでもつか分からない。
俺の目が正常に戻った途端、俺はこの空間、ダオロスを見てしまい、壊れる。

ダオロスを封じようとしたが、不完全なものしか作れなかった。

今俺は、ダオロスの中にいる。
それを今お前が話している『俺』に気付かせないようにしてくれ。

ダオロスに詰め込まれた知識のおかげで、妙な呪文が使えるようになった。役立ちそうなのが三つある。

ひとつは忘却の呪文。
もうひとつは、望む場所との通信を可能にする呪文。
そして最後のひとつは、手紙程度の小さなものなら望んだ場所に送り届けることができる呪文。
最後の呪文が発動する詠唱だけを、『俺』が読める状態にしておく。

空鬼とダオロスを利用すれば、ここに来たのと同じように帰る事も可能かも知れない。
どこまでアテになるかは正直わからないが。

この世界は不完全だ。
きっと俺が得た知識が不完全だからだろう。
不完全なら、手を加える事もできるはずだ。
KP
二枚目はここまでだ。

牧志 浩太
「……さくら、さん……」
三枚目を読む前に、微かに声が漏れた。
佐倉 光
『どうした?』
牧志 浩太
「いや……、なんでもない。手紙が一枚出てきた。いま読んでる」
佐倉 光
『じゃあ、後で聞かせてくれ』
牧志 浩太
「ああ」

KP
三枚目。
佐倉の手紙
俺はこれから、記憶を消すために自分に呪文をかける。
これ以上ダオロスの影響を受けないように、過ぎた知識と一緒にダオロスの事も忘れることにする。
あとは、牧志に託す。
KP
この手紙はここから先数行、鉛筆で濃く塗りつぶされている。
だがそれすら急いでいたのか、よく見れば文章が読み取れそうだ。
読みたいならば〈目星〉または〈日本語〉で判定。
牧志 浩太
CCB<=84 〈目星〉 (1D100<=84) > 96 > 致命的失敗
!?
おおう
KP
んー、致命か。
牧志 浩太
なんてとこでファンブル出すんだ
秘匿 KP
うーん、まさかここでファンブルか。解読失敗版を貼る、でよしとするか……

KP
文字は執拗に消されている。
余程読まれたくなかったのだろう。
佐倉の手紙
ある意味利■■■■とにな■■しまうが、■■しか方■がない。

お前を■■■■■くは■■■た。
だが■頭■■くて、■■■■■あちら側へ行■■■しな■■■にしか頼めない。

知■■■■い。知■■■■■■■も魅惑■■。
も■破滅が■■■■■とし■■■■んなも■■■価値ある■■■■■いのか?
■■■生■■ろうと、いや、人■■■る■■■望んでも■■■■■られない■■■■ないのか?

■■■■知■■■実は■■の一部だ■■■■うのに、人間に■■■■もの■■■■ことを思い知■■れる。自分■■■得られる■■なんて■■■僅か■■制御にこ■■■ていて■■■得ら■ない あま■■人に与え■■■とき■短い■俺は知ら■■■■なら■■■俺は

■■らへ行き■■■い。
■■■
今こう■■いる間に■■■裂かれそ■■■
■■てく■。

お■■■る■■■俺は、いつ■■違った。
きっと■■■■をこちらに引■留■■い■■
すまない■■志。
失敗し■■お前のせい■■■■■■■せい■■忘れて
KP
どうやら書きかけて、まるごとこの文章を消すことにしたらしい。
バレ 手紙の全文
佐倉の手紙
ある意味利用することになってしまうが、これしか方法がない。

お前を巻き込みたくはなかった。
だが、頭が良くて、それでいてあちら側へ行こうとしないお前にしか頼めない。

知識はほしい。知りたい。何もかも魅惑的だ。
もし破滅が待っていたとしても、そんなものより価値あるものじゃないのか?
俺が一生かかろうと、いや、人間が得ることを望んでも、絶対に得られないものじゃないのか?
得られた知識と真実はほんの一部だけだというのに、人間には得難いものだということを思い知らされる。自分の力で得られるものなんてほんの僅かだ 制御にこだわっていては何も得られない あまりに人に与えられたときは短い 俺は知らなければならない 俺は
あちらへ行きたくない。
怖い。
今こうしている間にも引き裂かれそうだ。
助けてくれ。


お前といるときの俺は、いつもと違った。
きっとそれが俺をこちらに引き留めている。
すまない、牧志。
失敗してもお前のせいじゃない、俺のせいだ。忘れて

バレ 手紙の全文・書いたときの心理状態解説付(長いよ!)
冷静に事態を伝えようとしていますが、書き進めるうちに感情的になってしまっています。
佐倉の手紙
ある意味利用することになってしまうが、これしか方法がない。

お前を巻き込みたくはなかった。
だが、頭が良くて、それでいてあちら側へ行こうとしないお前にしか頼めない。
ここが波照間ではなく牧志を選んだ理由です。
波照間さんはためらいなく異界へ行き、壁を作らずに異界の生き物と心を通わす事ができる人物です。
波照間さんに頼った場合、きっと佐倉も躊躇うことなく欲望のままに知識を得る事を『選べてしまうだろう』と佐倉は考えたわけですね。
佐倉の手紙
知識はほしい。知りたい。何もかも魅惑的だ。
もし破滅が待っていたとしても、そんなものより価値あるものじゃないのか?
俺が一生かかろうと、いや、人間が得ることを望んでも、絶対に得られないものじゃないのか?
得られた知識と真実はほんの一部だけだというのに、人間には得難いものだということを思い知らされる。自分の力で得られるものなんてほんの僅かだ 制御にこだわっていては何も得られない あまりに人に与えられたときは短い 俺は知らなければならない 俺は
あちらへ行きたくない。
怖い。
今こうしている間にも引き裂かれそうだ。
助けてくれ。
ずっと求めてきた物だし知識は欲しい、どう考えても二度とはない(そうかな?)機会です。
自分を律する事で悪魔使いとしての自己を保ち、得た物は必ず制御下において支配するために、自分の手に余るものには背を向けてきた佐倉ですが、今回はかなり魅力的です。
自分の存在など消し飛んでも、全てを観て知るなら、命など惜しくはないと考えてもいます。
しかし同時に、人の側にありたいとも望んでいます。
彼を人の側にとどめているのは、仲間たちであり、今まで関わった人々であり、今は誰よりも牧志です。
自分の存在が消えるという境界で、助けを求めています。結構深刻。
佐倉の手紙
お前といるときの俺は、いつもと違った。
きっとそれが俺をこちらに引き留めている。
すまない、牧志。
失敗してもお前のせいじゃない、俺のせいだ。忘れて
日常なんてクソ喰らえ、なんて言ってた彼が、滅びの直前で牧志の存在と、日常のかけがえのなさに気付いた感じです。
まあでもやっぱり巻き込んで、自分に何かあったら牧志が傷つくかも知れない、哀しんでくれるかも知れない。
だから、『お前のせいじゃない、俺のせいだ』と書き、『俺のことなんか忘れてくれ』みたいなこと書こうとしましたが、やはり忘れられたくないと思って正気に戻りました。

で、「正確な情報伝えなきゃいけないときに、なにクソみてぇな感傷的なことぐだぐだ書いてるんだ!?」と思い、思わず3枚目をぐちゃぐちゃに握りつぶします。

で、やっちゃってから「あっ、これ最後の紙だ! 今から追加探す時間もねぇ!」ということで、ひとまず慌てて消したあとに文章を付け加えたわけです。

ちなみに牧志に頼ろうと決めたのは、地図を誰かに送って助けて貰おうとしたときです。
一度は波照間に送りかけて、ぎりぎりのところで牧志に変更しています。
ここで『助けて貰おう』としている時点で、ただ与えられる知識を得るより人として在りたいと思ってるんですよね。

KP
用意してたのが使えてしまったなぁ……
後で解読タイムとりたかったら待ちますよー。
牧志 浩太
お、じゃあちょっとRP含め解読タイムしたいです
KP
じゃあとりあえず本文最後まで。
牧志 浩太
はーい!

牧志 浩太
「……」
執拗に消された文章は、それでも、何を書きたかったのか……、 なんとなく分かった。分かった、ような気がした。気のせい、かもしれないけど。
KP
その後は丁寧すぎるほどの字で大きめに書かれている。
佐倉の手紙
きっと全てを忘れた俺は、お前を巻き込むのを嫌って力を借りたがらない。
それに、何を犠牲にしても知識を得たいと考えるに決まっている。
だから苦労をかけるかも知れない。

くれぐれもお前自身がこちらへ来るような事はするな。
知ってから後悔しても遅いんだ。

牧志、俺に力を貸してくれ。
お前がうまくやってくれることを、『俺』が今の俺と同じように考えてくれる事を、信じている。
バレ 書いたときの心理状態解説
佐倉の自己評価は間違っています。
記憶を失っても佐倉は牧志に協力を求めました。
彼自身が頭で考えるよりもずっと、もう牧志は佐倉の心の奥深くに、大事な頼れる存在としているのです。

KP
これを読んだ牧志は《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1〈クトゥルフ神話〉技能+2%
牧志 浩太
CCB<=58 《SANチェック》 (1D100<=58) > 71 > 失敗
[ 牧志 浩太 ] SAN : 58 → 57
KP
ショックが大きかったらしい。
KP
終わったら全文貼ろう。
手紙 まとめ
佐倉は、空鬼という昆虫と猿が混ざったような姿の存在により、ダオロスの中へ飛ばされた。

ダオロスを視覚すると、全てを知覚し、見てしまうことにより発狂する。

佐倉は空鬼目撃時に一時的に発狂状態に陥り、視覚を損ねていたため、ダオロスの影響を完全には受けなかった。
だが時間の問題である。
佐倉は、視覚が戻ったり、自分がどこにいるかを知った場合、最終的にダオロスを見てしまい、発狂するだろう。

佐倉はダオロスから得た知識を使い、得た魔法でダオロスの封印を試みたが不完全。
そこで外に助けを求めるべく、あなたに地図入りの手紙と、事情説明の手紙(これ)が届くよう仕組んだのち、あなたとの通信を繋いで、自分の記憶を消した。

牧志 浩太
「……勿論だよ」手紙が手の中でくしゃりと音を立てた。そう、微かに声が漏れた。
佐倉さんはずっと、それを欲しがっていた。求めて、自分の無力を嘆いて、悔しそうに求めていたから。
……それを自分で捨てた時、どれほど苦しかっただろう。無念だったんだろう。手が、届かないことが。……いや、違う。

手は届くのに、自分の力が及ばないことがだ。

(ある意味利用することになってしまうが、これしか方法がない。
 お前を巻き込みたくはなかった。
 だが……、)

執拗に消された文章は、すべては読み取れない。
でも、そこに書こうとしたことが、なんとなく分かるような気がした。
気のせいかもしれないけれど。

指で文章をたどる。声が漏れそうになるのを押さえながら。

(知りたい。魅惑的だ……。
 もし破滅が待っているとしても、どんなものより価値があるんじゃないのか。
 一生をかけても、人がどれだけ望んでも得られないものじゃないのか)

(実は自分の一部だというのに、人間には届かないものだということを思い知らされる。
 人に与えられた時は短い。
 あちらへ行きたい……。今こうしている間にも裂かれそうだ。助けてくれ……。

 俺は、いつ間違った。
 すまない……)

それは、狂おしいほどの望みと、……苦しみと、後悔と。願いと。
それでも、佐倉さんがいま、こうしているってことは。

……選んで、くれたってことだ。
こちらを。
牧志 浩太
少しだけ思った。もしかして、……あの人も。
世界を憎み、呪ったあの人も、少しだけ。

見たかったのだろうか。あちらを。
KP
たとえ、見れば境界を踏み越えてしまうとしても。
牧志 浩太
思わず、頬を撫でた。そこには傷はない。
KP
それはあなたであって、あなたではなかった。
牧志 浩太
境界を持たない青年が、俺を同じ名で呼んでくれた彼が、唯一怖れたもの。
……なんなのだろう、それは。
あの人……『地獄はやさしい』の『博士』のこと。
傷……『地獄はやさしい』において、『紅』が傷を負った。
境界を持たない青年……波照間のこと。

牧志 浩太
あ、PL確認、呪文そのものは手紙にはついてない認識であってますか?
KP
ですねー
牧志 浩太
了解です。進めて大丈夫です!

佐倉 光
『牧志? 謎解き済んだか?
随分手強いヤツだったのか?』
牧志 浩太
「ああ、ちょっと文章が難解だったけど、なんとか読めた」
佐倉 光
『やっぱり自称俺の文章なのか?』
牧志 浩太
「そんな感じ。佐倉さんらしい文章だったよ」
その時、微かに語尾が震えただろう。泣いている、のだろうか。気のせいだろうか。
佐倉 光
『最初に地図を送ったってのも、そいつの仕業なんだろうな……』
CCB<=55 〈心理学〉 (1D100<=55) > 32 > 成功
佐倉 光
どっちかっていうと〈聞き耳〉だったか。
牧志 浩太
震えた語尾とか言い淀む様子から「泣いてる?」って察知するのは〈心理学〉であってるかもしれない
佐倉 光
『? どうした?』
牧志 浩太
「ああ、ごめん、なんでもない、なんだか突然鼻の頭がつーんとして……」
佐倉 光
『泣きたいのは俺の方だよ。
図書館、あとは何もないぜ』
牧志 浩太
「ごめん。そうだよな」
佐倉 光
『本をチェックするのは、まあ、無理だな』
牧志 浩太
「さっきの手紙だけど、えーと、全部読めてるか分からないんだけど……、さっきの空間を破ったってやつ、いただろ」
佐倉 光
『ああ、あれか。
猿だか甲虫だかよくわかんねぇやつ。
空間にでっけぇ穴開けてったぜ。
嫌な感じがするから、入ってねぇけどな』
牧志 浩太
「そう。佐倉さんがそこに飛ばされたの、そいつのせいらしい。そいつをうまく利用すれば帰れるかもしれない、ってあった。
ただ、肝心のその方法は書いてなかったんだけど」
佐倉 光
『へぇ……
そいつが思いつかなかったから牧志に押しつけたんだろ』
牧志 浩太
「俺に、か。それは責任重大だな。こんな時になんだけど、ちょっと嬉しい」
佐倉 光
『お前頭いいしな。
こういう異常事態じゃなきゃ向いてると思うぜ』
牧志 浩太
「期待を裏切らないようにしないとな。頑張る」
佐倉 光
『にしても、あのサル野郎、視界の端ちらつくのもやめたみたいだ。
もう一人の俺を浚うのが目的だったのかもな……』
牧志 浩太
「そうかー……、次に出てくるまでに、どう使うか考えてやらないとな」
佐倉 光
『たいして、情報も危険もなし、か。
あの手紙テキトー書いてるんじゃないのか?』
牧志 浩太
「あと、映画館となんだっけ、スケートリンクか。その二つ見ても大したものがなかったら、ラミアさん描いてみようかな」
佐倉 光
『映画館にスケートリンク……あまり接点のない場所だな』
牧志 浩太
「ちょっとよく分からないよな。取り合わせが謎だ」
佐倉 光
『って、ラミア描かれても……
COMPない状態で従ってくれるかもわかんねぇしなぁ……』
KP
りんりん、と音がした。
電話の向こうで佐倉が腕輪をはじいたらしい。
牧志 浩太
「あー、確かにそれはちょっとな……
ラミアさんに佐倉さんが食べられちゃったら、困る」
佐倉 光
『もうちょっと有益なもん出したいな、折角なら』
牧志 浩太
「有益な物かあ。何が役に立つかな。
とにかく、座っててもしょうがないしさ。映画館描いてみるよ」
佐倉 光
『頼む』
KP
カツカツと足音が響く。
牧志 浩太
映画館を思い浮かべながら、地図に鉛筆を走らせる。頭の中に浮かんだのは、あの球状の施設だった。
KP
建造物を描くにあたって特に何か考えたりしますか?
球状の施設? ああ、ヒカリエかな?
牧志 浩太
そうですそうです。
KP
あーーーー
これどうなるかなぁ。
牧志 浩太
おおっと 何やっちゃったんだ
球状の施設……真・女神転生第一部第一話で、佐倉たちがデビルバスターとしての初めての事件で訪れた、ヒカリエにある映画館のこと。もちろん『実在のもの』である。

佐倉 光
『!?』
KP
佐倉が言葉を失った。
牧志 浩太
「佐倉さん? え、どうしたんだ。
佐倉さん? 俺、何かやっちゃったのか?」
佐倉 光
『お前、何描いた?』
牧志 浩太
「え、映画館だけど……」
佐倉 光
『違う……よな? これ』
牧志 浩太
「あの、ヒカリエの丸いやつ、思い浮かべてた……」
佐倉 光
『ヒカリエ? ああ、ヒカリエか!
……あのな、思いも寄らぬ事が起きてて。
俺にもよく分からないんだが……』
牧志 浩太
「えっ? うん……、」
佐倉 光
『通りの向こうがいきなりビルの中になってる』
牧志 浩太
思わず息を呑む。何をやってしまったんだ。

KP
牧志君すっげぇな!? いろいろすっげぇな!?
KP驚いてる。
牧志 浩太
何をやっちゃったんだろう?????
KP
すっごいよ!?

佐倉 光
『……普通に人がいる空間に……見えるな』
牧志 浩太
「え? あー、もしかして、ヒカリエの中の施設を思い浮かべたから、ヒカリエの中になっちゃったのか?」
佐倉 光
『なんだか様子が違うぞ。
今までのヤツは、明らかに『俺が知らない』『実在しない』場所だったんだ。
人も存在しない、作り物みたいな所だ』
牧志 浩太
「ああ、ペットショップも、図書館も、様子が変だって言ってた……、人気も、ないって。
どうして、今回だけ。あー、いや、違う。佐倉さん、やっぱりそこも霧がかかってる?」
佐倉 光
『ああ、霧は変わらずだ。
向こうにいる人間にこちらは見えていないんじゃないのか……』
牧志 浩太
牧志くんがいまいる場所、渋谷からは離れていますか? そんなに離れてない?
KP
電車でって言ってたなぁ、近くてもいいですよ。
牧志 浩太
「そうか……、ヒカリエだな? 行ってみる! 佐倉さん、続いてその中の様子を見てみてほしい。手紙も、鉛筆も持っていく」

バタバタと身支度を整える音がして、えっとモバイルバッテリー、だとか言う声が聞こえる。
KP
やや遅い歩調が早くなって行くのが、あなたの携帯電話に聞こえ……
そして、佐倉の声と共に電話がぷつりと切れた。

牧志 浩太
「えっ? 佐倉さん、佐倉さん!?」
電話が、切れてしまった。……何があったんだ。
焦る心をよそに、とにかく電車に飛び乗る。
スマホ・モバイルバッテリー・手紙(なくさないようにバインダーに挟む)・鉛筆を持って、急いでヒカリエに向かってみます。
KP
電話かけてみたりはする?
牧志 浩太
佐倉さんに電話をかけてみます。通じなければ何度も。
KP
アナウンスは無情にも、
『おかけになった電話は、電源が入っていないか 電波の届かない場所に……』と繰り返す。
牧志 浩太
「ああ、くそ、通じない!」しばらくかけたら、こちらからかけるのをやめる。入れ違いになるかもしれない。
KP
やがてあなたはヒカリエにたどり着く。
牧志 浩太
エレベーターに飛び乗って、上の映画館を目指す。目指しながら、あらゆる記憶が頭の中を駆け巡った。
KP
見覚えのある、悪魔がこね上げた世界とはやはり似ていて違う。
しかし映画館へ行くルートは同じだった。
ポーン、とエレベーターが鳴る。
映画館のあるフロアに到着した。
牧志 浩太
佐倉さん、と掠れた声で言いながら、エレベーターを飛び出す。電話を持ったまま、辺りを見回す。
電話、かかってこないか。佐倉さんが……、ここにいたりしないか。
KP
映画館の前。
上映ポスターの前で、青年が一人佇んでいる。
牧志 浩太
その姿は。
佐倉 光
「牧志か。
やれやれ、お前が来たって事はここはリアルで間違いないんだな」
牧志 浩太
「佐倉さん!!!!」 掠れた声で叫ぶ。駆け寄る。本当に彼か、確認するように。
佐倉 光
「うわ!?」
牧志 浩太
「っ、けほ、……佐倉、さん、」
その眼に涙が滲んでいた。
佐倉 光
「悪いな、スマホの電池がぶっ飛んでて。
さっきまで通じてたのにいきなりだぜ?」
牧志 浩太
「ああ、突然切れちゃって、俺、何をやらかしたのかと思って……、」
佐倉 光
「霧は相変わらずだし、ここがリアルなのかいまいち確信が持てなくて。
まず調べてたとこだったんだ、心配かけて悪かったな」
牧志 浩太
「いや、いいよ。会えて……、よかった。佐倉さんが、無事で。
いや、でも、戻ってこられてよかった。……そう言われたら、俺もちょっと確信が持てなくなってきたな。あー、他の人に電話通じるか、試してみる」
KP
もちろん周囲に霧など出ていない。
牧志 浩太
自分の電話で、大学の学生課に電話をかけてみます。
KP
「はい、○○大学 学生課です」
いつもと変わらない事務の声がする。
牧志 浩太
「1年の牧志です。明日の新崎先生の授業……」他愛もない内容について確認して、電話を切る。
佐倉 光
「帰れたんだな、俺」
牧志 浩太
「……ああ、そうみたいだ。大学まで異界みたいになってなければ、だけど」
佐倉 光
「そんなポンポン異界があってたまるか……
ってことは、おかしいのは俺の目か……」
牧志 浩太
「それもそうか。目か、病院まだやってるかな」
佐倉 光
「……ああ、悪いけど付き添い頼めるかな。マジで見えねぇ。
こんな状態じゃなきゃ、あの世界の調査も捗っただろうにな。
色々面白いものがありそうだったのに。
ツイてねぇな……」
KP
知らぬが仏。
牧志 浩太
今回のお話まさにそれですな。>知らぬが
牧志 浩太
「勿論」彼に手を貸す。その指先は少し冷えて強張っていて、しかし、安堵に緩んでいくようだった。
「ツイてたりツイてなかったり、難しいな。でも、……佐倉さんが戻ってきてくれて、よかった」
戻って “きてくれて”。その言葉には不思議な実感が籠っていた。
佐倉 光
「……
ありがとう」
牧志 浩太
「こちらこそ」
佐倉 光
「……なんだ、泣いてたのか?」
牧志 浩太
「ああ、ちょっとだけ」
照れくさそうに目元をハンカチで拭く。
佐倉 光
「大げさだなぁ。
……」
CCB<=55 〈心理学〉 (1D100<=55) > 35 > 成功
何かを隠されているような気がした。
しかし彼が口にしないという事は、『追求すべきではない事』なのかも知れない。
牧志 浩太
軽く目を閉じて目元を拭きながら、たぶん決して口にしないのだろう強情さが、その横顔から感じられた。
佐倉 光
(ま、一個くらい秘密があった方が、面白いかもしんねーしな)
「じゃ、もう少し付き合ってくれよ。
面白くもないところだけどな」
牧志 浩太
「勿論」
KP
ふたりは、並んで歩く。
牧志 浩太
微かな裏切りを胸に抱いて。ちょっと悪いなとは思うけど、それでも俺は、佐倉さんがこっちを選んでくれて嬉しかった。
KP
そして、日常が戻ってきた。
ただひとつ……
連れ去られてしまった、『もうひとりの佐倉』のことだけは、分からずじまいではあったが……
牧志 浩太
「……もうひとりの佐倉さん、か」あの手紙を書いた佐倉さんは、どっちだったんだろう。
手は、届かない。


■END-B
無謬の見(むびゅうのけん)


つづく。



KP
終わりです!
牧志 浩太
お疲れ様でした!!
KP
おつかれさまでしたー!
すごいぞ牧志君!!
綺麗に地雷を避けて最良のルート行ったわ。
牧志 浩太
いや本当になにが 何があったんですか?????????
次話以降に差し支えるならあれですけど、差し支えないなら知りたい
KP
では説明タイムの前に報酬と成長だ!
生還報酬
何が起きたんだ?
KP
んで、まず地図に何が起きたかですけど
牧志 浩太
はい
KP
『リアルに存在するものが書き込まれた場合、そこへつながる』という現象が起きました。
だから雪だるまが、家の近所にある置物を描いた とかだった場合、そこに繋がってたわけですね。
牧志 浩太
なんと!
じゃあ探索開始前にいきなり近くにあるものを描いていた場合、いきなり戻ってきちゃったりしてたんですか?
KP
そういうことです。だから一日で終わる可能性もあったの。
牧志 浩太
なるほどな~~~~
本当に「知らぬが仏」何も知らずに戻ってくる可能性もあったんですね
KP
というか初日に佐倉に「何か欲しいものは」って訊かれましたよね
牧志 浩太
ましたね
KP
ぱっと佐倉が思いついたのは『どこでもドア』でした。
牧志 浩太
あ~
なるほど
KP
でもさすがにそれ言って描いて帰ってきました、はあんまりだよなと思ったので、「思いついたけど馬鹿馬鹿しすぎて口にできなかった」ということになりました。
牧志 浩太
それはそう 今回、ちょうど(牧志が)真相を知ってから帰ってきたわけですね
KP
ほか、佐倉の家を描く、
「出口」を描く
「家へ続く道」を描く
なんてざっくりしたものでもokでした。
そう、順番じゃなくていきなり図書館ひいたのもびっくりした。
牧志 浩太
あれ、「クトゥルフと言えば図書館、何か情報があるじゃろう」って思って図書館にしたんですよね
KP
すごいファインプレーでした!
後の二カ所はトラップです。
牧志 浩太
「危険があるかもしれない」の危険?
KP
そう、特大の。
トラップについて
牧志 浩太
あぶね~~~~!! 
み、見てみたかったけど見なくてよかった
KP
『うーん、映画館かぁ、祈らなきゃ』
って思ってました。
牧志 浩太
しかしそこでヒカリエを思い浮かべたがために……
KP
そしたら超ファインプレーの一言入ったので
佐倉 光
GJ!
牧志 浩太
そこで「メガテン第一話の記憶」で戻ってくるのだいぶん美しいのでは?? って思います 牧志の記憶じゃないけど
KP
一番良い形での帰還でしたよほんと……
牧志 浩太
図書館を見てからスケートリンクに行ってたら、「駄目だ!!!」って珍しく狼狽して大声を上げる牧志くんが見られてた可能性はありましたね。
KP
あっ、それはちょっと見たかったかも。
でもまだまだそんなチャンスはいくらでも……
牧志 浩太
フフフ楽しみですね
いや、本当に、空鬼を見て→真相を知って→メガテン第一話の記憶で帰還するの、偶然ながらめちゃくちゃ美しい展開でしたね
KP
びっくりしました。
ここでヒカリエ!? って

佐倉の手紙について
KP
んでは、私が二日かけて書いた佐倉の手紙貼りますっ
牧志 浩太
おっ、やったー
本文中のバレ情報参照
KP
おーむね合ってた。
牧志 浩太
あ~~~~~~~~~~~~
良い
佐倉くんの執着と恐怖とこちらを願ってくれる気持ちと
「頭が良くて、それでいてあちらへ行こうとしない」だったのかぁ……
KP
これがなんで波照間に出すのやめたの? って理由ですね。
牧志 浩太
彼はきっと踏み越えてしまうでしょうからね。
KP
それも悪くないと思ってしまったでしょうからね。
ただその時は越えたくなかったので、牧志を選んだわけです。
牧志 浩太
二人であちらへ行くのも悪くないと思ってしまったからかぁ……
佐倉くんをこちらへ引き留められるのは、仲間たちでも波照間でもなくて、“仕事仲間ではない”日常と共にある牧志くんだったわけですね。
KP
「ある意味利用することになる」って書いたのもコレが理由でして。
牧志と話せば記憶を失ってもこっちに残る気になるだろう、とふんだわけですね。
牧志 浩太
再び向こうへ行ってしまうことにはならないだろうと。
牧志くんが一方的に関係を繋ぐだけじゃなく、佐倉くんの現状に影響を与えているの、大きいなぁ……
そして、「ある意味利用することになっても」の一文を読んで、「それが嬉しい」と言う牧志くん、やっぱり底抜け。
KP
仲間のおかげで周囲に興味を持ち、牧志のお陰でなんとなく日常を生きる事を楽しむ事も知ったワケなんですよ。
牧志 浩太
関わった人達によって佐倉くんが変化していく。
でも当の牧志くんはじりっと〈クトゥルフ神話〉技能が増えている。
KP
それ。
利用して巻き込んだ事を後悔する日が来るかも知れない。
牧志 浩太
いま8%です。
KP
高いなぁ……
対悪魔なら波照間さん、対神格なら牧志くん……と。
牧志 浩太
なるほど?

エンディングの分岐について
牧志 浩太
あ、帰還する方法は任意のタイミングでリアルに繋がるものを描くこと、だけだったんですか?
KP
あ、そうそう、エンディングの種類いくつかありますね。
牧志 浩太
あ、そうそう、知りたい
★エンディング要件
・地図に書き込みをする(出口と書く、門を作る、牧志の町やその他実在する場所にあるものを描く、佐倉を描き込む等)
・佐倉に「この先の道は自分の家に続いている」等と考えるように指示し、道を進ませる
・夢のクリスタライザーの傍らで寝るように言う
・空鬼を追いかけて穴を抜けるように言う
KP
このパターンの場合、継続が可能です。
牧志 浩太
あ~~~、クリスタライザーを使う展開もあったんだ! 守護者怖いですが!
KP
1d10で遭遇します。
分岐について1
KP
あとちなみに、「牧志の部屋に続く扉」などを書いて帰還させようとした上で
【牧志が】扉を潜った場合
SANチェック成功時減少 1D10失敗時減少 1D100》 ダメージが入った上で、ダメージ分の〈神話〉技能がプレゼントされます。
やったね!
牧志 浩太
わーお。視覚にダメージがない状態で向こうを「見てしまう」ってことですもんね!
KP
そうなのです。
いちおうそれでも佐倉が連れて帰ってくれる。
ロストした場合も、SAN0ロストなら復帰シナリオで回復させて続きやってもいいそうです。

KP
地図を使った変則エンドその2!
KP
『佐倉』が帰ってきます。
ホンモノかどうかは知らぬ。
これでも継続可。
牧志 浩太
ちょっとかわいい!
でも本物かどうか分からないのは最高にホラー
ダオロスの一部から生まれた佐倉くんである可能性 そうするとコピーコンビになってしまう
KP
ある意味それも面白かったけどね。
牧志 浩太
ある意味それも最高にCoCで面白いですが、佐倉くんが帰ってこられてよかった。
面白かったかもね……
その他の帰還方法
KP
影がなくなった佐倉が帰ってくる。
精神だけ戻ってきちゃったので、肉体はダオロスの中です。
なんとかリアルで夢のクリスタライザ見つけてね☆
牧志 浩太
あら~~。それ残った肉体が神話生物化しそう
KP
精神というか、眠り続ける肉体が夢見る佐倉か。
牧志 浩太
ああー、ダオロスの内側で眠り続ける佐倉くんが夢見る佐倉くんが戻ってくるんですね
ある意味佐倉くん妖精さんENDのような。
KP
これはこのシナリオ内では解決されませんが、一応継続可能。
牧志 浩太
それはそれでシナリオフックでしたね。

こんな帰還方法もある。
KP
【幸運】判定で成功したら帰ってこられます。
失敗したら? さあ?
牧志 浩太
わーお。
牧志 浩太
牧志が向こうを見てしまった場合ですが、その場合、SANが吹き飛んでいたら牧志は向こうに「還ろうとした」かもしれませんね……。
紅さんは【向こう側から生まれたもの】だし、牧志は【神話知識を注がれて】蘇ったものなので。実は結構あちらの存在。
佐倉 光
牧志は牧志だぞ
その場合は、まあ、付き合うのもやぶさかじゃないが。
KP
エンディング以上ですね。
牧志 浩太
めちゃくちゃ分岐が細かくていいですね 今回本当に一番綺麗なルート引いたんだなぁ

あの手紙について
KP
初めてこのシナリオ読んだとき「パルスのファルシのルシがパージでコクーン???」ってなりました。
理解したらそんなに複雑じゃなかったんだけどw
いやー、ドキドキしたなぁ……!
ファルシのルシ……専門用語ばかりでわけわからんの意。
元ネタはファイナルファンタジー13。
といっても、ゲーム序盤にありがちな、細かい説明は省いて世界を見せるイベントをあえて略語だけで説明すると分かりづらい、という至極当たり前の現象だったらしい。
牧志 浩太
ありがとうございます これは佐倉くんがKPCでめちゃくちゃ嵌ったお話だとすでに思うので、やっていただけてよかった
KP
まだまだありますよー?
これは『二人に』マッチしている話だと思います。
牧志 浩太
ほお~~~ 楽しみ!!
今話、真実を知りたい、手を伸ばしたい佐倉くんと綺麗に組み合って、佐倉くんの葛藤がとても美しかったです。
KP
手紙書くの楽しかったなー。
ここで致命か~! って思った。
でも大体解読されてた。
牧志 浩太
あれな~~~すごいところでファンブルしましたね
でも牧志くんは大体何が言いたいか分かっていた
KP
佐倉の「あっ、大事な事書かなきゃいけないけどもう紙がない、これ使わざるを得ない、絶対に読まれないようにしないと……」って気持ちが強すぎた。
牧志 浩太
佐倉くんの気持ちが出目に出た
KP
消すところ書くの、なんかCoCっぽくて楽しかった(偏見)
牧志 浩太
あ、分かります 塗りつぶされた手紙はお約束
牧志くんが佐倉くんに戻ってきてほしいと行動を続けられたのは、それでも佐倉くんがこちらを望んでいてくれていることまで読み取れたからですね。
あの文章を読んでいなかったら、佐倉くんに真実を渡していたかもしれません。
KP
帰りたいって気持ちが伝わって良かった!
全部思い出したら絶望と喜びがごちゃ混ぜロストだったなぁ。
多分本人は幸せにはなれない。
あの手紙三枚目書いてる途中で正気に戻って、「俺の感情とか要らねぇんだよ馬鹿か!?」って思ってぐちゃポイしました。
牧志と波照間を天秤にかけた事だって知られたくはなかったしね!
牧志 浩太
なるほどなぁ。伝わってよかった。
佐倉くんが真理を、力を望み続けていたことを知っているのは波照間の記憶で、こちらを願ってくれたのを読み取ったのは牧志くんの現在、というのもあんまりにも美しい
追い詰められた佐倉くんを見ることもできてPLは楽しかったです。佐倉くんゴメン。
KP
でも最後救ったのは「波照間の記憶」だったのも面白いな。
牧志 浩太
そうなんですよね。最後にキーになったのは波照間の記憶だったりする。
KP
たぶん消滅を目前にして素直になったらこんな感じ! っての書けて楽しかった。
牧志 浩太
佐倉くんはそのことを忘れたまま、素直になった佐倉くんが牧志くんの記憶にだけ残ってしまった
KP
弱みを握られた!?
これ後遺症に「ダオロス」って言われると精神崩壊ね って書いてないから、あの空間脱出したら大丈夫っぽいですね。
牧志 浩太
どうも発狂のおかげでちゃんと見ないで済んでるようなので、思い出すことそのものは問題なくて、「あの世界で」思い出すことによって視覚を取り戻して「見てしまう」とまずいのかな?
KP
そうみたい
一度得てしまった知識も、呪文で完全消去できた、ということみたいですね。
後で『何が起きていたか』を話す事については問題ないという感じでしょうか。
『あの手紙』を佐倉が見たら多分破り捨てますけども。恥ずかしすぎて。
後でその後のシナリオを読み返してみたら、やはり消した記憶に繋がりそうなトリガーとなりうる『ダオロス』という名は佐倉は聞かない方が良いようです。

狂気の扱いほか
KP
佐倉の[心因性視覚障害]は……
佐倉 光
1d10 (1D10) > 10
なが。
牧志 浩太
あ、そういえば不定が原因ってことは なが
佐倉 光
もの凄く本業に差し支える!?
牧志 浩太
あれ、1d6か月じゃないですっけ
KP
あれ、そうだっけ。
牧志 浩太
「平均して1d6か月」ですね P.91
KP
あらほんと
1d6 (1D6) > 3
短縮された!
実はシナリオ中、探索に時間がかかりすぎるとKPCは『霧が晴れてきた』と言いだし、あまり放置するとそのまま発狂してしまうので、3ヶ月も続くのは長すぎる気はします。
……って終了後に思った。
一刻を争う感じで手紙を出して、実は最短で一ヶ月の余裕があります、じゃあちょ っとシマらないので、もっと短くて良さそうです。
※これ後で考えたら、不定の症状も常に出っぱなしってわけじゃないので、一時的な視覚障害が収まってしまうとアウト、ということで、普通に不定で問題なかったですよね!
KP
あと永久的狂気が長くて一年ってとこにオドロキ。永久じゃないじゃん。
あ、違うな、1~永続だ
そのへんは美味しいとことってくれって感じなのね納得。
牧志 浩太
ですね。実は基本ルールでも結構KPがあんじょうできる。
KP
あとSAN0でも実は死なないとか。
牧志 浩太
そうそう。
でもPLからSAN0でも続行させてくれとKPにゴネ倒すのはNGとか。
KP
昔のルールだからか、そのへん「臨機応変に楽しいようにやってくれな?」ってなってんですね。
牧志 浩太
ですね。
事故りもしやすいけど自由度が高い
短くなったとはいえ、三か月間視覚障害になったまま(しかも本も読めないのは結構大変ですね)かー、佐倉くん……。
佐倉 光
実は本はそれほど問題ない。
テキストの電書を音声ソフトに読んで貰うって手があるからな。
マンガは、まあ、どーにもならないが。
牧志 浩太
確かに。読む速度の問題はありますけど、最近そういうとこ便利ですよね。見えるくらいに拡大して読むこともできますし。
佐倉 光
何より本業だよ本業!
戦えないし調査もできないだろこんなんじゃ。
マッカレート下がり続けてるから稼がなきゃならないのに。
適当に悪魔しばいてマッカ稼いで悠々自適と思っていたら、そのレートが2年程度(続編)で100分の1に暴落していたときの気持ちを答えよ。クソが。
牧志 浩太
となると、やっぱり問題は本業と高校?
KP
高校は卒業後のイメージでしたねー
牧志 浩太
おおっと。となると前回の台詞にちょっと矛盾が出ちゃいましたね。前回の話から今回の話の間に卒業したということに。
そうなると、牧志くんも実は20才/大学2年生になってる?
KP
別に拘りとかないし、高校生でもいいけどね!
そのへんは、波照間さんとお酒飲みたいかどうかで決めよう。
牧志 浩太
あー、でも発端がハロウィンの話なので、前話~今話の間に卒業した、というのはきれいな気がします。
波照間とお酒はもちろん飲みたい。
KP
じゃあ今回の話の前に祝杯挙げてるかも知れないんだなぁ
牧志 浩太
かもしれませんね。泡盛の味を知ってる牧志くんだぁ。
KP
二話目劇中三ヶ月後にしようか、それとももっと前にしようか……
牧志 浩太
佐倉くんが治ってからの方がやりやすいか、そうでもないか次第? >二話目
KP
展開から言って、治っていた方が無難かも知れない?
治療で症状は抑えられています、でもいいけど。
ただまた空鬼に類するもの見たら再発しちゃうかも知れないなぁ。
牧志 浩太
治療で症状が抑えられてる状態、として、一時的発狂した時とかに短時間だけまた覗いてきても面白いかもしれないけど。
KP
またKPCはあれこれ活動しなきゃならないので、全然見えませんじゃ困っちゃうからね。
再発するかも、程度で期間内に参加するか。
牧志 浩太
ですね。再発したとしても短期の一時的狂気くらいの時間ちょろっと出てくるみたいな感じで。
KP
次の話、とある事情からすごく楽しみです……

日常
牧志 浩太
あ、そうだ。そういえば出し忘れていました。
最後のシーンで牧志くんの声が掠れていたのは、飲まず食わずで探索に付き合っていたからですね。喉が渇いてた。
KP
またラストに食事してたかもね。
牧志 浩太
かもしれませんね。軽く咳き込んでいるのに佐倉くんが気づいて、そこから。
KP
佐倉も食べてないし、二人ともきっと緊張で忘れてたけどハラペコだ
牧志 浩太
確かに。一息ついた所に佐倉くんのお腹が鳴って、牧志くんが軽く咳き込んで、そういえば何も食ってねぇな、みたいな所から。
KP
いつもの流れに……
牧志 浩太
それがいつもの流れになるの、象徴的ですね……
KP
あとは事件の時の詳細をねだる佐倉をがんばってかわしていただいて。
いつもの流れ、いつもの日常に戻るのいいよなぁ。
牧志 浩太
食事という行為に興味のなかった佐倉くんが、いつも食事で日常に戻るのも象徴的で。
KP
そのうち食事を楽しめるようになるかも知れないな。
食事って時間かかるし面倒だし、全部エネルギーバーで済むならそうしたいなー、と思ってましたから……
牧志 浩太
二人で食事をしながらなんでもない話をするのが、いつしかいつもの流れになって。
KP
波照間さんと牧志君には見せる顔が違う、ってとこを最大のポイントとしております!
ペルソナーーーー!
……まあ、『波照間さんにしか見せない顔』も牧志にはバレてるけど。
牧志 浩太
記憶がね……
牧志くんに見せる顔は、佐倉くんがたぶん意識していなかった、これまでになかった顔なんですよね。
KP
だから新表情も作ったんだねー
仕事では割と一歩退いてスカした感じでやってますが、牧志と親しくなってからは大分素直な感じに表情に出ています。
ということで顔が増えた。
牧志 浩太
わぁい。
素直になれる日常のひとこま、なんですねぇ……
KP
こっちの佐倉、悪魔使いとしては大成しないかも知れないけど、割と後になっても普通の人生に戻ってこれそう。
もどってこれそう……(プレイ予定のシナリオから目をそらして)
牧志 浩太
確かに。メガテン本編の方の佐倉くんはもはや日常を面倒なものとして捨ててしまったけど、こちらは日常を知った。これから先も、ずっとなんでもないことで笑い合っている二人になれそうな、そんな感じですよね。

わははは……(プレイ予定のシナリオ)(だがしかし探索者なのである)
わりと佐倉くんとの関係性が主体になってきているので、
牧志くんと波照間が会うとき、自然と佐倉くんの話になりそうだなー、という気がしました。あの夜の話ではなく、共通の友人の話になる。
「紅さん」じゃなく、「牧志くん」と話せるようになるのかもしれません。
KP
そうなってくれるといいねぇ……
牧志君が個を確立しつつあるから、あとは波照間さんとの関係も色々つつきたいなぁっ
最初に「波照間」って書きかけていた封筒見たときとかどんな気分だったかなぁ……
牧志 浩太
ぜひやりたいですね!>色々
あの時かぁ。>最初の封筒
KP
もしかしたら今回の話でちょろっとつつけるかもしれない?
牧志 浩太
おっそれは楽しみ

牧志 浩太
あとちょっと今回面白かったところ
 >自分を名乗っている時点で不審、という視点を忘れ去っている牧志くん
KP
それな。
自分がやってたからな……
牧志 浩太
自分がやってましたからね……


コメント By.

TRPGリプレイ CoC『Switch!』子供佐倉&牧志 2

「高度に発展した科学は魔法と変わらないなんて言うけど、高度に発展した魔法はどうなんだろうな」
「割と興味あるテーマだけど後にしようぜ」

TRPGリプレイ【置】CoC『ワンナイトショット』牧志&波照間&佐倉 3

「あー……、もしかして佐倉さん、牧志のグラスに盛ったな?」
「盛ったなんて人聞きの悪い。入れ物変えてもらっただけですけど?」

TRPGリプレイ CoC『地獄はやさしい』 波照間 1

「ああ。根源がどうあれ、彼らは仲間で、友だ。君も」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


TRPGリプレイ Zephyranthes 最終章 第一部 『破壊神 再び』1

最終章 第一部 『破壊神 再び』1

TRPGリプレイ マモノスクランブル『ミス・ミスフォーチュン』 1

「でもこの呪い痛くないやつだよ。よかったね~」
「じわじわ死ぬけどな」
「死にたくない。普通に」

TRPGリプレイ Zephyranthes 第五話 『平凡な日常』1

『平凡な日常』1