こちらには
『ようこそ! 迷冥市役所都市伝説課へ!』および
『よ⇔×そ! 迷▼≠役∀都市▱説課へ!』の
ネタバレがあります。
本編見る!
こんばんは
KP
こんばんは!
柘榴
ずざー
こんばんは!
こんばんは!
KP
お疲れ様です!
柘榴
ちょっと議論が白熱してしまった!
ヘイゼル=ブライトニング
こんばんは!
KP
白熱!
泥棒さんと100分にわたるベースボールの話を
泥棒さんと100分にわたるベースボールの話を
柘榴
おまたせしてすみません。
KP
いえいえ、準備ができたらお知らせください
柘榴
そうそう、ソフトボールはベースボールと呼んでいいかという……
枇榔
ちょっとAI絵師とガチ絵師の討論を
KP
それはなかなかホットな討論
柘榴
私はガチ絵師ではない! ちょっと描ける人だ。
「柘榴、準備完了しています。」
「柘榴、準備完了しています。」
KP
どr…… 枇榔さんはー?
柘榴
今PCを出してるところ……
KP
おおっと
枇榔
大丈夫です!
KP
はーい! そしたら始めてまいります
よろしくお願いします!
よろしくお願いします!
枇榔
お願いします!
KP
──寒気のするくらい美しい夜空を、あなた達は見上げ、高台の神社へと向かう。
何かを落としたまま。
高台にある神社からは、街を一望することができるだろう。
いくつも立ち並ぶ鳥居が風景を赤く染め、夜の空に静かに映えていた。
何かを落としたまま。
高台にある神社からは、街を一望することができるだろう。
いくつも立ち並ぶ鳥居が風景を赤く染め、夜の空に静かに映えていた。
柘榴
ここまで育ててくれた誰かのことを、ボクは忘れたことも忘れてしまった。
枇榔
「なんとか、御先さんと合流できるといいですね」
柘榴
「そうだね……無事だといいけど」
枇榔
これ、我々の世界でもこんな感じの神社だったんですか?
KP
人々の祈り、または現世利益への願いが形となった鳥居は、山の参道をみっしりと埋め、赤に取り囲まれたようなある種異様な空間をかたちづくる。
その静謐で異様な姿は、色々な所が壊れてしまったこの街においても、あなたたちが知っているものとひとつも変わらなかった。
その静謐で異様な姿は、色々な所が壊れてしまったこの街においても、あなたたちが知っているものとひとつも変わらなかった。
柘榴
基本、ボクたちが知っている風景が壊れている、って事でいいのかな。
KP
それで合ってます。ただ、お店の位置が違うとか、たたんだはずの店があるとか、何のかんのと細かい違いがあるような気もする。
柘榴
あ、差はあるんだ。
KP
ただ、この神社の風景はまったく変わらないようだ。
枇榔
ここだけは、一緒だった
なんだか、必死すぎるような感じがして一種不気味だと感じたあの神社ですら、自分の記憶通りであることは、どこか心に安堵を与えてくれる
そんな気がした
なんだか、必死すぎるような感じがして一種不気味だと感じたあの神社ですら、自分の記憶通りであることは、どこか心に安堵を与えてくれる
そんな気がした
柘榴
「守られているのかな、やっぱり」
枇榔
「神様には、神様、っていうことですかね……」
KP
石造りの参道に、あなたがたの足音ばかりが響く。
柘榴
「あの二人はここに避難しているって言ってたね」
枇榔
「情報では、そうでしたけど……正直何が、どういった規模であったのかすらわからないのは、不安ですね」
KP
そんな話をしながら登っていると、上の方から何やら人の話し声らしいものが聞こえてくる。
青年の声と、少年の声だ。
青年の声と、少年の声だ。
柘榴
お、誰だ
KP
誰かと気にするならば、神島と仁科の声ではないかと思うだろう。
枇榔
「……! あの声」
柘榴
「二人とも無事に着いたみたいだね。
おーい」
おーい」
枇榔
どんな声ですかね
とりあえずは無事な感じなのかな
とりあえずは無事な感じなのかな
仁科 悟
「あっ、職員さーん」
あなた達の声に気づくと、悟は話をやめてあなた達に手を振る。
あなた達の声に気づくと、悟は話をやめてあなた達に手を振る。
神島 令
「無事でしたか。よかった」
枇榔
「悟くん! 神島先生! 大丈夫?」
互いに気遣う声が行き交う
互いに気遣う声が行き交う
神島 令
「ええ、こちらは。お二方も大丈夫でしたか?」
あなた達の無事を確認してほっと胸を撫でおろす姿に、あの時のような悪意は感じられなかった。
あなた達の無事を確認してほっと胸を撫でおろす姿に、あの時のような悪意は感じられなかった。
枇榔
「ええ、大丈夫です。ちょっと市役所に寄ってきたので」
柘榴
「ええ、何事もなく」
本当にそうだっただろうか? まあ何かあった記憶はないしな。
本当にそうだっただろうか? まあ何かあった記憶はないしな。
仁科 悟
「あのね、あのね、職員さん。貴子お姉ちゃん見なかった?」少年は少し顔を曇らせ、不安そうにあなたに聞く。
枇榔
「え……
貴子……お姉ちゃん?
悟くん、その貴子さんて……」
ここまでの経緯から、どこか不安がよぎる
貴子……お姉ちゃん?
悟くん、その貴子さんて……」
ここまでの経緯から、どこか不安がよぎる
仁科 悟
「うん。おばぁちゃんが学校に逃げてたからって、迎えにいっちゃったんだよ」
神島 令
「それから、戻ってこなくて……、悟が行くって聞かないんです」
柘榴
「そうか、それではボクたちが捜しに行ってきますよ。
それならいいよね? 悟くん」
それならいいよね? 悟くん」
仁科 悟
「えっ、いいの?」心配に顔を曇らせていた少年の顔が、少し明るくなる。
枇榔
「えっ……」
ちょっと意外そうな顔で柘榴を見やる
ちょっと意外そうな顔で柘榴を見やる
柘榴
「うん、大丈夫だよ。職員さんは強いんだからね」
まかせといて、と力こぶ作ってみせる。
……ほそい。
まかせといて、と力こぶ作ってみせる。
……ほそい。
柘榴
11あるから細くはないか。まあ。
枇榔
【STR】は9しかない
神島 令
「すみません、それは……、お手数をお掛けします。ほら、悟。危ないからここで待っていようね」
仁科 悟
「うん、あの、ありがとう。職員さん」少年はあなた達に、小さくぺこりと頭を下げる。
柘榴
「さてと、探し人増えちゃったな。
急いで御先さん探して、それから逃げ遅れた人の回収!」
※気付いてない
急いで御先さん探して、それから逃げ遅れた人の回収!」
※気付いてない
神島 令
「どうか、お気をつけて」
彼はあなた達にいまひとたび、深く頭を下げる。
彼はあなた達にいまひとたび、深く頭を下げる。
枇榔
「え、えっと……
そう、そうだ。神島先生、ここに御先さんは避難していないんですか?
えっと、私たちと同じ職員さんの……」
そう、そうだ。神島先生、ここに御先さんは避難していないんですか?
えっと、私たちと同じ職員さんの……」
神島 令
その名に心当たりはないようで、彼は首を振る。
柘榴
他の人にも訊いてみよう。
ここにはどのくらいの人が避難しているか分かります?
ここにはどのくらいの人が避難しているか分かります?
KP
そこそこの人数が避難してきていて、おのおの不安そうにしている。
しかし、彼らに御先稲荷の名を聞いても、「お稲荷さん、ですか?」と、神社の本殿を指さすばかりだ。
しかし、彼らに御先稲荷の名を聞いても、「お稲荷さん、ですか?」と、神社の本殿を指さすばかりだ。
枇榔
「……」
不安そうに押し黙ってしまう
不安そうに押し黙ってしまう
柘榴
「うーん、いないのかな。
もう少し探していないようなら、ちょっとお参りだけして……枇榔、どうしたの?」
もう少し探していないようなら、ちょっとお参りだけして……枇榔、どうしたの?」
枇榔
「いえ……」
避難してきている人たちの不安そうな顔を前に、自分の不安を吐き出すことは憚られて、黙ってしまう
避難してきている人たちの不安そうな顔を前に、自分の不安を吐き出すことは憚られて、黙ってしまう
柘榴
ちょっと神様にお参りしとこ。
枇榔
なんとなく、SCARからマガジンを抜き出しては戻し、コッキングレバーを引いている
柘榴
5円じゃなくて10円出して
KP
社を照らす明かりの光は穏やかな沈黙を保ち、あるべきものがないような伽藍洞をそこに示しているように見えた。
柘榴
「どうして「御先どうかさん」で訊いて、おいなりさんがでてくるんだろ?」
枇榔
「そういえば……」
KP
お。そこに気づいたのなら【アイデア】。
柘榴
CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 69 > 失敗
枇榔
CCB<=90 アイデア (1D100<=90) > 95 > 失敗
柘榴
うーん、わかんない。
枇榔
おっと
KP
うーん、なんでだろう。
柘榴
二人とも疲れちゃってた。
枇榔
今回我々冴えていなさすぎでは?
KP
疲れてるんじゃない?
柘榴
中のヒトアルコールはいってるからね
KP
中の人がアイデアロールにマイナス補正ついてる
柘榴
何となく釈然としない気持ちを抱えたまま、10円放り込んでお参りしよう。
「先輩が見つかりますよーに。元の世界に帰れますよーに。
あと、この世界の大変なことがおさまりますよーに」
「先輩が見つかりますよーに。元の世界に帰れますよーに。
あと、この世界の大変なことがおさまりますよーに」
KP
かんかんと空しく、軽やかな音。
枇榔
「……この世界って、何なんでしょうね」
柘榴
「うーん……別の世界だ、って書いてたよね。
死んだはずの人が元気で、ところどころお店とかも違って」
死んだはずの人が元気で、ところどころお店とかも違って」
枇榔
「こんな、狙い澄ましたような都合のいい異世界って、ありますかね?」
柘榴
「都合のいい?」
枇榔
「なんか、むしろ私たちが招かれているみたいな……」
柘榴
「どういうこと?」
枇榔
「いえ、すみません。なんとなく……」
柘榴
「……うん、ボクもそう思うよ」
柘榴
実際招かれてるんだとは思うが、それ確信できる情報はないかな?
外部に救援を って
書かれてたことくらいだっけ。
外部に救援を って
書かれてたことくらいだっけ。
枇榔
まぁ、あとはなんかすごく『if』って感じがして
KP
社って書こうとすると黒田さんが登場してしまう
枇榔
八代
KP
矢代
KP
あなた達の疑問をよそに、社はただ沈黙を守る。
柘榴
「御先さんいないな。あてもなく探すのも何だし、さっきの人捜しに行こうと思うんだ」
枇榔
「それなんですけど」
柘榴
「うん?」
枇榔
「貴子さんて、やっぱり……」
そんな気がしてしまうのは、考えすぎだろうか
そんな気がしてしまうのは、考えすぎだろうか
柘榴
「……あっ? あの人もそういう名前だっけ。
いやー、まさかそんな。
いくらでもある名前でしょ」
いやー、まさかそんな。
いくらでもある名前でしょ」
枇榔
自分たちに因縁のある人たちばかりが、『都合よく』自分たちの周囲に配されているような気がして
「それは……そうなんですけど」
「それは……そうなんですけど」
柘榴
「そうじゃないといいなぁ。
ボク怖かったんだよ、あのとき、結構」
ボク怖かったんだよ、あのとき、結構」
枇榔
もし、彼女がその貴子さんだとしたら。こちらの世界ではどういう人なんだろうか
「私だって、そうですよ……」
過去からの因縁に焼き尽くされて、結局救うことのできなかった彼女の姿を思い出して身震いする
「私だって、そうですよ……」
過去からの因縁に焼き尽くされて、結局救うことのできなかった彼女の姿を思い出して身震いする
柘榴
「あとは、この世界でのあの図書室がどうなっているかは、ちょっと気になるかな……」
枇榔
「イゴーロナク、は存在していなかったことになっているんですよね」
柘榴
「それは分からないけど、少なくともあの二人はあいつの影響を受けていないようには見えたね……」
「ここでは他の人がやられたのかも知れないし、そもそもいなかったのかもしれないし、それはわかんないけど」
「とにかく、行ってみよう。
ここで待ってたって仕方ないよ」
「ここでは他の人がやられたのかも知れないし、そもそもいなかったのかもしれないし、それはわかんないけど」
「とにかく、行ってみよう。
ここで待ってたって仕方ないよ」
枇榔
「そうですね……
幸い、弾薬は目一杯確保できましたし。
銃が通じる相手なら、なんとか……」
幸い、弾薬は目一杯確保できましたし。
銃が通じる相手なら、なんとか……」
柘榴
「通じるといいな……」
通じたとして、撃ちたいと思える相手かどうかの方が問題かも知れない、と、ちらと思った。
ともあれ 学校へ行こう!
通じたとして、撃ちたいと思える相手かどうかの方が問題かも知れない、と、ちらと思った。
ともあれ 学校へ行こう!
柘榴
屋上で青春を叫ぶんだ。
KP
学校、というものは人の姿がなく、宵闇の中に沈んでいると、どうしてこうも不気味に思えるのだろう。辺りの灯りがほとんどない現状においては、余計にだ。
迷冥第三小学校だったはずの場所に学校はなく、少し離れた所に、迷冥第二小学校、と書かれた校門があった。
迷冥第三小学校だったはずの場所に学校はなく、少し離れた所に、迷冥第二小学校、と書かれた校門があった。
枇榔
「……あれ。こんな場所でしたっけ」
柘榴
「ちょっと違う気がする」
KP
と、あなた達は違和感に気づく。ある教室と、それから一階の職員室か。明かりがついたままになっているようだ。
枇榔
「誰か、いる?」
柘榴
「そうだね、行ってみよう」
一階の職員室からかな。
一階の職員室からかな。
枇榔
一丁のSCARを構え、レールにマウントされたレーザーポインターを立ち上げる
KP
職員室へ向かう廊下は暗く、あのとき夕陽がさしていた場所を、わだかまるような闇が埋めていた。
明かりのついた場所から、小さな話し声のようなものが聞こえてくる。
〈聞き耳〉
明かりのついた場所から、小さな話し声のようなものが聞こえてくる。
〈聞き耳〉
枇榔
CCB<=80〈聞き耳〉 (1D100<=80) > 64 > 成功
柘榴
CCB<=25〈聞き耳〉 (1D100<=25) > 97 > 致命的失敗
あらっ
あらっ
枇榔
初期値を少しでも伸ばそうと
柘榴
なんかもうこのセンパイ、とにかく何も考えずに突っ込んで後輩にフォローしてもらう流れができてるな。
KP
それは少女と老婆の言い争うような声だった。
枇榔は、その内容を聞き取る。
「おばぁちゃん、大丈夫? 少し休んだら移動しよう、ねぇ」
「あんた、一人で逃げなさいね。ばぁちゃんは邪魔になっちゃうからね」
「嫌! やだ、じゃぁ私もここにいる!」
それは争っていこそすれ、互いを想うゆえに争い合う声だった。
枇榔は、その内容を聞き取る。
「おばぁちゃん、大丈夫? 少し休んだら移動しよう、ねぇ」
「あんた、一人で逃げなさいね。ばぁちゃんは邪魔になっちゃうからね」
「嫌! やだ、じゃぁ私もここにいる!」
それは争っていこそすれ、互いを想うゆえに争い合う声だった。
柘榴
おばーちゃん生きてるゥゥゥ
枇榔
あれかな、一族の因習に抗った世界線のおばあちゃんかな
枇榔
その声に聞き覚えはありますか
KP
柘榴は、その声質を聞き取る。
それは八千代貴子の声だった。
あなたに向かって甘えるように放たれた言葉を、自らの髪を喰いながらけたたましく笑う声を、
そして結果すら分からない彼女の最期を。
あなたはありありと思い出してしまう。
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》
それは八千代貴子の声だった。
あなたに向かって甘えるように放たれた言葉を、自らの髪を喰いながらけたたましく笑う声を、
そして結果すら分からない彼女の最期を。
あなたはありありと思い出してしまう。
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》
柘榴
CCB<=41 《SANチェック》 (1D100<=41) > 81 > 失敗
枇榔
前作からの引き継ぎSANって酷い
CCB<=95 《SANチェック》 (1D100<=95) > 3 > 決定的成功/スペシャル
CCB<=95 《SANチェック》 (1D100<=95) > 3 > 決定的成功/スペシャル
柘榴
こわいよぉ
[ 柘榴 ] SAN:41 → 40
[ 柘榴 ] SAN:41 → 40
枇榔
シャキーン
柘榴さんか
柘榴さんか
KP
あ、ごめん、柘榴さんだけ。>《SANチェック》
枇榔さんは貴子という名と声の雰囲気から「もしかして」と思うものの、その様相があまりに違い過ぎていて、とうてい当人だとは思えなかった。
枇榔さんは貴子という名と声の雰囲気から「もしかして」と思うものの、その様相があまりに違い過ぎていて、とうてい当人だとは思えなかった。
柘榴
「ひっ」
枇榔
では、その先輩の口を咄嗟に塞ぎたい
柘榴
「やだこわい」
無意識に髪の毛の先かじってる。
無意識に髪の毛の先かじってる。
枇榔
塞ぐまでもなかった
柘榴
うう、でもあのひととこのひとは違うみたいだし
枇榔
では、その先輩の恐れをよそに、職員室の扉の際に背を当てて、中を覗き込む
やっぱり、次からはグレネードを持って来よう
せめて、フラッシュグレネードくらいは。
静かにそんなことを心に誓いつつ
やっぱり、次からはグレネードを持って来よう
せめて、フラッシュグレネードくらいは。
静かにそんなことを心に誓いつつ
KP
立ち絵のバージョンまちがえちゃったちょっとまってね
枇榔
おっ
柘榴
まともな姿の彼女が見える!
KP
イエース
枇榔
無事だ!
柘榴
色々無事だ!
KP
中を覗き込むなら、そこにいるのは八千代貴子とひとりの老婆だ。貴子には両腕があり、そして、あなた達が見た事のない、澄んだ眼をしていた。
枇榔
「……!」
思わず呆気にとられてしまう
「先輩……」
と、柘榴の方を見やるが
まだもぐもぐしてる?
思わず呆気にとられてしまう
「先輩……」
と、柘榴の方を見やるが
まだもぐもぐしてる?
KP
そこはお任せ。
柘榴
じゃあ戻ってるw
ぽかんと口を開け、その口から編み髪がぽろっと落ちた。
ぽかんと口を開け、その口から編み髪がぽろっと落ちた。
枇榔
「……先輩。やっぱり、あの貴子さんです。
なんか、色々大丈夫みたいですけど」
なんか、色々大丈夫みたいですけど」
柘榴
「そ、そうだね、よかった。
ほんとうによかった」
ほんとうによかった」
枇榔
「……」
ちょっと複雑
とりあえず、扉の際に身を隠したままノック2回
ちょっと複雑
とりあえず、扉の際に身を隠したままノック2回
KP
ノックをすると、気づいたのか声が止まる。貴子が老婆を室内に残したまま、扉に少し近づく。
八千代 貴子
「あの、誰ですか?」
その声は警戒するような怖れを含んでいた。
姿を見せる?
その声は警戒するような怖れを含んでいた。
姿を見せる?
枇榔
「迷冥市役所、都市伝説課です。こちらに敵対の意思はありません。……入ってもよろしいですか?」
まずは声だけ
まずは声だけ
八千代 貴子
その言葉を聞いて、ぱあっと彼女の表情が明るくなるのが、この距離でも分かった。
「おばぁちゃん! ほら、人! ね! あの、私達神社に行きたくて!」
彼女は扉に駆け寄り、慌てて扉を開く。
「おばぁちゃん! ほら、人! ね! あの、私達神社に行きたくて!」
彼女は扉に駆け寄り、慌てて扉を開く。
枇榔
「あ……」
向こうから開かれてしまった
把手に手をかけようとしていた、その姿勢で固まっているところを見られてしまう
向こうから開かれてしまった
把手に手をかけようとしていた、その姿勢で固まっているところを見られてしまう
柘榴
ちょっと身を縮めて枇榔の後ろにいる。
枇榔
枇榔が闇堕ちした世界線だとすると、枇榔の顔見て警戒されたりしないかな、って
柘榴
それはある。
八千代 貴子
「助けに来てくれたんですよね? おばぁちゃん、助かるよ! 一緒に行こう」
彼女は少し興奮した様子でまくしたてる。特段警戒する様子はないようだ。
彼女は少し興奮した様子でまくしたてる。特段警戒する様子はないようだ。
柘榴
「あ、そう、そうです、助けに来ましたよ」
枇榔
「あ、えっと……
あ、はい。そうです。はい」
思わず彼女の姿を近くでじろじろと見てしまう
あ、はい。そうです。はい」
思わず彼女の姿を近くでじろじろと見てしまう
八千代 貴子
彼女が浮かべる喜びは年相応のもので、そこにあの狂気は感じられなかった。
柘榴
「涙が出るほど嬉しい」
もはやトラウマなんである。
もはやトラウマなんである。
KP
「すまないねぇ、もう年で、足腰がね」
その後ろから老婆がゆっくりと歩いてきて、あなた達に会釈する。
その後ろから老婆がゆっくりと歩いてきて、あなた達に会釈する。
枇榔
「い、いえ。
あの……貴子さん……八千代、貴子さん、ですか?」
あの……貴子さん……八千代、貴子さん、ですか?」
八千代 貴子
「あれっ、知ってるんですか?」
彼女は不思議そうに首をかしげる。
彼女は不思議そうに首をかしげる。
枇榔
「いえ、あの。はい。お探ししてましたので。
と言うことは、奥にいらっしゃるのは……」
恐る恐る、老婆の姿を窺う
と言うことは、奥にいらっしゃるのは……」
恐る恐る、老婆の姿を窺う
柘榴
「お婆さんって……」
KP
「初めまして、ありがとうねぇ。わたしは静江、この子の祖母だよ」
枇榔
「そ、そうですか……。いえ、ご無事で何よりです」
とりあえず、私の姿に恐れたりといったことはないんですよね
とりあえず、私の姿に恐れたりといったことはないんですよね
KP
そういった様子はない。
枇榔
「えっと、我々が護衛しますので、ひとまず神社まで避難を」
少ししどろもどろに案内を告げる
少ししどろもどろに案内を告げる
KP
では、そんな話をしている所で……
ひた、
ひた、
ひた。
それは廊下を裸足で歩く足音だった。
ひた、
ひた、
ひた。
それは廊下を裸足で歩く足音だった。
柘榴
きゃー
「……」
「……」
枇榔
「……!」
レールにマウントされたトーチの電源をONにして、銃口と共にそちらへ向ける
レールにマウントされたトーチの電源をONにして、銃口と共にそちらへ向ける
KP
ひた、
ひた、
ひた。
しかしながら、それは二本の足で歩く足音にしては、いささか不安定で、多いように思われた。ぬち、ぬち、ずる、ずると、何かを引きずりながら歩くような足音。
その音に気付いた二人は口を押え、息をひそめる。
ひた、
ひた。
しかしながら、それは二本の足で歩く足音にしては、いささか不安定で、多いように思われた。ぬち、ぬち、ずる、ずると、何かを引きずりながら歩くような足音。
その音に気付いた二人は口を押え、息をひそめる。
柘榴
あー。
枇榔
二人が潜めたのに、思いっきり照明向けちゃったよ
KP
お、照明向ける?
枇榔
あ、え
柘榴
キャンセルキャンセル
枇榔
じゃ、じゃぁ一緒に〈隠れる〉……
〈隠れる〉、振ります?
80あるぞ!
伊達に影の薄さはキープしてない
〈隠れる〉、振ります?
80あるぞ!
伊達に影の薄さはキープしてない
KP
いや、判定は不要。
KP
……
……
……
しばらく息を潜めていれば、その足音らしきものは職員室の前を通り過ぎ、どこかへ行ったようだ。
二人が、ほっと息をつく。
……
……
しばらく息を潜めていれば、その足音らしきものは職員室の前を通り過ぎ、どこかへ行ったようだ。
二人が、ほっと息をつく。
枇榔
相手の姿は見えました?
KP
向こうが暗くて、見えなかった。
柘榴
なんだかとても不味い気配がする。
「い、いまのなんですか?
逃げ遅れた人……っぽくはなかったな。つい隠れちゃったけど」
「い、いまのなんですか?
逃げ遅れた人……っぽくはなかったな。つい隠れちゃったけど」
八千代 貴子
「ここに逃げてきてから、おかしなものに追われてて……、それで、おばぁちゃんと一緒に、ここに隠れてたんです」
枇榔
「と、とりあえず脱出しましょう。窓は?」
やっぱりグレネードだ
グレネードは2、3個は携行すべきだ
心の中で呟きながら
やっぱりグレネードだ
グレネードは2、3個は携行すべきだ
心の中で呟きながら
柘榴
「うーん、他にも明かりついてるとこあったよね」
KP
ぺた、ぺた、ぺた。
それはまだどこかを歩き回っているようだ。
窓を確認するならば、問題なく開きそうである。
貴子一人で老婆を持ちあげ、そこから脱出するのは困難だっただろうが、あなた達が手伝うのならば難しくない。
それはまだどこかを歩き回っているようだ。
窓を確認するならば、問題なく開きそうである。
貴子一人で老婆を持ちあげ、そこから脱出するのは困難だっただろうが、あなた達が手伝うのならば難しくない。
柘榴
「同じように逃げ遅れてる人、いるのかな」
枇榔
「その、おかしなもの、の姿は見ましたか?」
柘榴
二人の脱出を手伝ってあげよう。
枇榔
見た目がわかれば、我の〈オカルト〉技能で
柘榴
とりあえずここから出れば大丈夫みたいだからね。
八千代 貴子
「うん……。人形、みたいに見えたんだけど、何だかどろどろねばねばしてて」
柘榴
「どろどろねばねば……ん?」
枇榔
「人形……」
柘榴
「あ、ほら、あれ、市役所で。
足が多い人形の話」
足が多い人形の話」
枇榔
「え、ひょっとして、リカちゃん……?」
顔を顰める
顔を顰める
八千代 貴子
「顔がはんぶん溶けてて……」
彼女は思い出したのか、恐ろしそうに身震いをする。
彼女は思い出したのか、恐ろしそうに身震いをする。
柘榴
「やだこわい」
枇榔
「うーん、そんな感じじゃなかったと思うんだけどな……」
元の話では。
元の話では。
KP
三本足のリカちゃん人形は溶けているものだろうか? そんな話はなかったような気がするが。
柘榴
「ま、まあとにかく見つからないように隠れながら、校内探してみよう」
枇榔
「えっ。
と、とりあえず民間人の保護が最優先じゃないですか?」
と、とりあえず民間人の保護が最優先じゃないですか?」
柘榴
「『ここに来てから』って言ってたから、外に逃げればむしろ安全なのかなと思ってさ」
枇榔
「なら、なおのこと脱出を優先すべきでは」
柘榴
やっていいなら神社まで送るけど、それはそれでここで逃げ遅れているかも知れない人が心配。
どうしよう
KP
ぶっちゃけるとリカちゃん人形の件はサブイベント的なものなので、あなたたちは追いかけてもいいし追いかけなくてもいい。行くと登場する人はいます。
枇榔
登場
柘榴
ふむふむ
枇榔
あと出てきてないのは誰だ?
柘榴
彼女のおばさんとか
おかーさん? もしかしたらおねーさん
おかーさん? もしかしたらおねーさん
枇榔
サブイベントだし、とりあえず置いておく?
柘榴
あとは、さとる虐めてて死んだ3人。
枇榔
私はともかく、先輩のSANが心配
柘榴
40あるから大丈夫だと思うけどー
枇榔
40って半分切ってんのよ
KP
あ、人ではないな。登場人物ではあるけど。
枇榔
さとるくんかな
柘榴
私のSAN値なら別にそこまで気にしなくていいぞ!
枇榔
基準値がおかしいんよ
柘榴
あなたの基準値も別方向におかしいと思うがw
枇榔
SANは80あっても不安
柘榴
80あれば盤石過ぎるんだよw
枇榔
いっつも最優先でPOW18確保してるから
柘榴
クトゥルフなのに狂わないじゃん。
枇榔
SAN高いと、そもそも減らないしSAN報酬でみるみる回復してカンストするのよね
枇榔
「バックアップがせめてもう一人いるならともかく、我々2人を分けたり、彼女たちをここで待機させるのも危険だと思うんですけど……
何が出るかわかりませんし」
警戒しすぎかなぁ
まぁ、サバゲーマニアだし
何が出るかわかりませんし」
警戒しすぎかなぁ
まぁ、サバゲーマニアだし
柘榴
「分かったよ……まあ確かに、誰かがいると決まったわけじゃないしね」
枇榔
「ええ。不確定な情報に、彼女たちを巻き込むよりは確実な方を選びましょう」
柘榴
「確かにね。それじゃ戻ろうか。
御先さん、どこかなぁ……」
御先さん、どこかなぁ……」
さがしびと
枇榔
あ、そうか、御先さんいるじゃんw
柘榴
そうだよ。
探す理由は一応あるんだよ。
探す理由は一応あるんだよ。
枇榔
「あ、そうか……! 御先さん……」
親指の爪を噛んで、しばし考える
「わかりました。私が行きます」
親指の爪を噛んで、しばし考える
「わかりました。私が行きます」
柘榴
「うーーーん」
柘榴
学校と神社ってどのくらい距離あるんだろ。
KP
神社は高台の上だから、そこそこの距離はある。
柘榴
距離によっては先に送ってから……だけどお婆ちゃんいるならそんな早く動けないよな。
KP
おばぁちゃん、体格に秀でたおばぁちゃんではないからSTRが普通にあるならおんぶしていくこともできる。ただ、おんぶしたままフルスピードで疾走というわけにはいかないだろう。
枇榔
やっぱりフラッシュグレネードか音響グレネードは携行すべきだな>撤退戦
それか桃の実グレネード
なんかKPの「お前ら考えすぎ」って声が聞こえてきそう
それか桃の実グレネード
なんかKPの「お前ら考えすぎ」って声が聞こえてきそう
柘榴
それはそうだと思うよw
KP
いえいえ。普段せっかく考えて頂いているのにスカをさせてしまうことも多いので、一度考え倒すシナリオやっても面白いかなーとは思います。
枇榔
「私はスカウトのロールでプレイすることが得意でしたし、戦力を分散するにしても、戦力のある私の方が……」
柘榴
「スカウト? ロール? アイドル??」
枇榔
「いえ、そういう推し的なロールは無いですけど」
柘榴
じゃあ、二人と一緒に昇降口で待ってようか。
枇榔
一応、これまでの安全が確認されてるここの方がいいような気もするけども
柘榴
じゃあ適当にその辺で息潜めて待ってるね。
何かあったら連絡ちょうだい。
何かあったら連絡ちょうだい。
枇榔
よし、では単独行だ
KP
ふたりでひとつの職員さんは、いまひとたび単独行となる。あなたは息を潜めながら、ひたひたという足音を追って……
足音を追う? 教室に行く?
足音を追う? 教室に行く?
枇榔
とりあえず、教室を目指しましょう
KP
深夜の教室。
がらんとした教室は窓の外に真っ暗闇を湛え、室内をしらじらと照らし出す白い明かりさえ、闇の一部になったかのようだった。
がらんとした教室は窓の外に真っ暗闇を湛え、室内をしらじらと照らし出す白い明かりさえ、闇の一部になったかのようだった。
枇榔
暗視装置つけてくるんだったなぁ、と胸中で呟きながら
KP
室内を見回すならば、入ってすぐに目につくものがある。
生活感のない教室。誰の持ち物もない机たちの上に、ひとつだけ。
ぽつんと置かれた、誰かのスマートフォン。
生活感のない教室。誰の持ち物もない机たちの上に、ひとつだけ。
ぽつんと置かれた、誰かのスマートフォン。
枇榔
お
周囲警戒しつつ、それに近づく
周囲警戒しつつ、それに近づく
KP
あなたはそれに見覚えはない。誰のものかもよくわからないようなそれに近づくと、不意にそれが鳴りだした。
枇榔
「……!」
KP
非通知の表示。状況に似合わず軽やかに鳴り響く音。
枇榔
画面表示は見えるかな
非通知か
では、すぐに近づいて手に取り、通話を受ける
非通知か
では、すぐに近づいて手に取り、通話を受ける
KP
通話を受ければ、その向こうに── ノイズ交じりの声が聞こえた。
「もしもし、ぼくさとるくん」
「もしもし、ぼくさとるくん」
枇榔
「さとるくん……! よかった、キミなのね。
あなたは、大丈夫?」
もはや、都市伝説の存在の方が、身近に感じるようになっていた
あなたは、大丈夫?」
もはや、都市伝説の存在の方が、身近に感じるようになっていた
KP
向こうから聞こえてくる声は、あなたの声に応えることはなかった。どこか必死そうな様子で、ただ一方的に捲し立てる。
「ぼくから伝えることは少ない。そして、僕自身が都市伝説としてのルールを破る。
ぼくはしばらく戻れなくなる。でもそれでもいい。この電話が届いた君達が、ここを救ってくれるなら。
彼女を喰らって成り代わったあれを、どうか排除してほしい。何人も子供が犠牲になった」
「ぼくから伝えることは少ない。そして、僕自身が都市伝説としてのルールを破る。
ぼくはしばらく戻れなくなる。でもそれでもいい。この電話が届いた君達が、ここを救ってくれるなら。
彼女を喰らって成り代わったあれを、どうか排除してほしい。何人も子供が犠牲になった」
枇榔
「それって、もしかして……」
KP
「僕では無理だった。もし君達にも叶わないというのなら、それでも。
僕は」
何か言いかけて、ぶつりと電話が切れた。
僕は」
何か言いかけて、ぶつりと電話が切れた。
枇榔
「……さとるくん? もしもし?」
KP
崩壊した都市伝説課。壊れていない八千代貴子。何もかもが様子を異にして、しかし彼のように、知っている“ひと”もいる。
何もかも様子が異なっていて、でも同じだった。ここはやはり迷冥市なのだ。
ひたり、ひたりと、教室の外の廊下を、どこかであの足音がさまよっている。
何もかも様子が異なっていて、でも同じだった。ここはやはり迷冥市なのだ。
ひたり、ひたりと、教室の外の廊下を、どこかであの足音がさまよっている。
枇榔
「……」
通話の切れたスマートフォンを、マナーモードにして懐に入れる
「私は、都市伝説課の職員さん……
異世界へ通じる都市伝説の先に、この世界があると言うなら、それを救うのも、私の……私たちの使命」
胸のどこかで、静かに決意を固めて、教室を後にする
通話の切れたスマートフォンを、マナーモードにして懐に入れる
「私は、都市伝説課の職員さん……
異世界へ通じる都市伝説の先に、この世界があると言うなら、それを救うのも、私の……私たちの使命」
胸のどこかで、静かに決意を固めて、教室を後にする
たたかう?
枇榔
リカちゃん遭遇戦はあるのかな
&御先さんは見つかるかな
&御先さんは見つかるかな
KP
教室を後にすれば、ひたひたとさまよう足音がまだ、どこからか聞こえる。
あなたはいま、一人だ。あなたの力なら闇に潜んで逃げおおせることもできるし、向かっていくこともできるだろう。
もちろん、改めて合流して向かうということもできる。
あなたはいま、一人だ。あなたの力なら闇に潜んで逃げおおせることもできるし、向かっていくこともできるだろう。
もちろん、改めて合流して向かうということもできる。
枇榔
うーん
今はその時ではないか
勝てるかな?w
リカちゃんて、お強いのかしらw
今はその時ではないか
勝てるかな?w
リカちゃんて、お強いのかしらw
KP
わからん!
ただ、あなたが動かないのなら、きっと「さとるくん」は彼女を「どうにかする」つもりなのだろうとは察せられてよい。
ただ、あなたが動かないのなら、きっと「さとるくん」は彼女を「どうにかする」つもりなのだろうとは察せられてよい。
枇榔
なるほど
KP
その結果彼がどうなるのかは分からない。
枇榔
てことは、リカちゃんを駆逐すれば彼を助けられるかな
&さとるくんの援護を今回も見込めるのだろうか
聞いても仕方のないことをw
&さとるくんの援護を今回も見込めるのだろうか
聞いても仕方のないことをw
KP
そうですね、援護は見込めると考えていいんじゃないかな。前回と同じスタイルの援護かどうかはわからない。
枇榔
やっちまうか
どう思う、先輩
CQCQ、こちらスネーク
どう思う、先輩
CQCQ、こちらスネーク
柘榴
二人で戦えばいいんじゃない?
住民にとって脅威になり得るものを放置するのは良くないと柘榴は考えてるよ。
住民にとって脅威になり得るものを放置するのは良くないと柘榴は考えてるよ。
枇榔
問題は
相手を前にした時に、先輩がまたえらいことになってしまうんじゃないか、ってこと
40%あるなら大丈夫?w
相手を前にした時に、先輩がまたえらいことになってしまうんじゃないか、ってこと
40%あるなら大丈夫?w
柘榴
なるときゃなるさ、クトゥルフだもの
枇榔
じゃぁ、とりあえずさとるくんの件もあるし、一度戻るか
何より、さとるくんについては先輩の方がご縁があるし
何より、さとるくんについては先輩の方がご縁があるし
柘榴
さとるくんが何かする気だって聞いたら助けに行くよ。
枇榔
では、職員室に一度戻ります
KP
職員室では変わらず彼女達が、少し息をひそめるようにして隠れていた。
柘榴
「ふー。とりあえず隠れてれば安心か……
においでどうこうとかじゃなくて良かった」
においでどうこうとかじゃなくて良かった」
枇榔
「戻りました」
柘榴
「大丈夫かな、枇榔……ってうわ!」
八千代 貴子
「あっ、お帰りなさい」
柘榴
「もうちょっと足音立てて戻って!? びっくりした」
枇榔
「すみません、斥候行動中だったんで、つい。
それより、先輩。これ」
言って、懐からスマホを取り出す
「さとるくんから、コンタクトがありました」
それより、先輩。これ」
言って、懐からスマホを取り出す
「さとるくんから、コンタクトがありました」
柘榴
「さとるくんから!? あっちのさとるくんだよね? 無事なの?」
枇榔
「どっちの、かはわからないです。ただ、彼の口ぶりからすると、私たちのことを知っているみたいで」
柘榴
仁科君じゃないよねってことだよ。
枇榔
ああ
柘榴
たぶん柘榴はさとるくんとたまに電話して雑談とかしてた。
枇榔
「そして、ここがホームである彼は、一人でなんとかするつもりです。……多分あれを」
柘榴
「あれ、かぁ。
見えた?」
見えた?」
枇榔
「いえ。接触は避けながらだったので」
柘榴
「そっか……」
二人に訊いてみよう。
「あれに見つかったらどうなるか、知ってる?」
二人に訊いてみよう。
「あれに見つかったらどうなるか、知ってる?」
八千代 貴子
彼女は首を振る。
「ごぼごぼ言いながら追いかけてきて……。でも、」
彼女はすこし、口ごもる。
「どろどろねばねばの中に、手が見えたんです。手とか、足。たくさん……」
「ごぼごぼ言いながら追いかけてきて……。でも、」
彼女はすこし、口ごもる。
「どろどろねばねばの中に、手が見えたんです。手とか、足。たくさん……」
枇榔
「さ、三本足どころじゃなくなってる……」
柘榴
彼女を喰らって成り代わった のはここのいるどろぐちゃのことかな? それともかみさまのことかな。
枇榔
どっちとも取れるな
柘榴
子供が犠牲に、とかそのへんもあるしな。
枇榔
確かに
てことはあれか
元々のリカちゃんに、クトゥルフ的な何かがくっついちゃったのかな
てことはあれか
元々のリカちゃんに、クトゥルフ的な何かがくっついちゃったのかな
柘榴
そのへん教えて貰えるなら柘榴的には「狩ろう」って流れになるぞ。
枇榔
その辺りも、かくしか共有はしますよ
KP
詳しい事は分かりませんが、彼がこの学校内に電話を通して出現したことと、噂話との相違を考えれば、どろぐちゃのことなのではないかという推定はできるでしょう。
柘榴
「それ、子供を喰ったヤツが学校をうろついてて、さとるくんは一人でなんとかしようとしてるって事だよね」
枇榔
「ええ、おそらくそう言うことになるかと」
自分たちは二人で一つだ
相手が何を言おうとしているのかはわかる
自分たちは二人で一つだ
相手が何を言おうとしているのかはわかる
柘榴
「さとるくん、戦闘系の都市伝説じゃないんだよ。ほっとけないよ」
枇榔
「やっぱり、そう言うことになりますよね」
貴子に向き直り
「貴子さん、念のため確認ですけど。
そのどろどろぐちゃぐちゃなの以外に、何か、この学校で見たり聞いたりしました?」
貴子に向き直り
「貴子さん、念のため確認ですけど。
そのどろどろぐちゃぐちゃなの以外に、何か、この学校で見たり聞いたりしました?」
八千代 貴子
「はい」あなたの真剣な声に、彼女は少し居住まいを正す。
「いえ……、何も」そして、小さく頭を振る。
「いえ……、何も」そして、小さく頭を振る。
枇榔
「わかりました」
頷く
「私たちは、後方の安全を確保するため、これからその存在の駆逐に向かいます。
できるだけ、安静に、この職員室の物陰に隠れていてください。
何かあったら、私たちに連絡してください」
連絡先交換しよう
頷く
「私たちは、後方の安全を確保するため、これからその存在の駆逐に向かいます。
できるだけ、安静に、この職員室の物陰に隠れていてください。
何かあったら、私たちに連絡してください」
連絡先交換しよう
八千代 貴子
駆逐するというあなたの言葉に、彼女は少し驚いたように、その澄んだ眼を見開く。
そして、連絡先を受け取ると、祈るように手を組んだ。
「あの……、お気をつけて」
そして、連絡先を受け取ると、祈るように手を組んだ。
「あの……、お気をつけて」
枇榔
「はい。ありがとうございます」
安心させるように、微笑んで
「それじゃ、先輩。行きましょう」
安心させるように、微笑んで
「それじゃ、先輩。行きましょう」
柘榴
「うん」
枇榔
改めてSCARの装弾を確認して、職員室を後にしよう
していいかな?
していいかな?
KP
あなた達は互いに頷きあい、明かりのついた職員室から、真っ暗な闇の中へと身を沈める。
枇榔
「私が先行しますね」
柘榴
「まさかまたここで戦うことになるなんて」
後ろをカバーする。
後ろをカバーする。
KP
ひた、ひた、ひた。耳につく足音を追っていく。
素足で床を踏む音は、どこか粘着質な音を混ぜている。
ふと、暗い廊下に出た。廊下の先に何かが落ちていると、闇の中でかろうじて分かる。
素足で床を踏む音は、どこか粘着質な音を混ぜている。
ふと、暗い廊下に出た。廊下の先に何かが落ちていると、闇の中でかろうじて分かる。
枇榔
できれば不意打ちしたいなー
柘榴
人形の足音じゃないんだよな……
KP
足音は辺りをぐるぐると彷徨っているようなのに、あなた達の目に見えるのは、その落ちている何かだけだ。
枇榔
具体的にはどんなものが落ちてるんだろ
形状とか
形状とか
KP
形状が確認できるまで近づく?
柘榴
乗っ取られたの御先さんじゃないだろうね!?
枇榔
えー?
枇榔
平たいとか、箱型してるとか、そういうのだけでも
あ、そうか
人形か
あ、そうか
人形か
KP
細長い何かに見える。
枇榔
この距離から斉射する?w
柘榴
正直敵なのは分かってるからそれでもいい気はする。
「足?」
「足?」
枇榔
「ロアの通りなら、多分、人形なんじゃないかと……」
柘榴
「撃つか」
枇榔
「仕掛けますか」
柘榴
「よし、先制攻撃……!」
では先にその足? とその周囲に銃を撃つよ。
枇榔には不測の事態に備えて待っててもらおう。
では先にその足? とその周囲に銃を撃つよ。
枇榔には不測の事態に備えて待っててもらおう。
KP
あなたはそれに向けて、銃を向けた。
一斉に銃弾を浴びせかける。
銃口が火を放ち、いちど、辺りを照らした。
それが撃ち抜かれ、ぼろきれのように宙を舞う。
一斉に銃弾を浴びせかける。
銃口が火を放ち、いちど、辺りを照らした。
それが撃ち抜かれ、ぼろきれのように宙を舞う。
枇榔
こっちは本物のリカちゃんでしたー、とかだったらさとるくん泣いちゃうな
柘榴
それはあるなと思っている!
KP
それがこちらへ飛んでくる。
頭部を撃ち抜かれて穴をあけたそれが、子供向けの人形であると分かる。
頭部を撃ち抜かれて穴をあけたそれが、子供向けの人形であると分かる。
枇榔
「……え」
柘榴
「ごめんね……」
呟いて警戒。
呟いて警戒。
KP
あなた達の見ている前で、人形の脇腹の辺りから土気色をした足が生えた。服を突き破る。
足がもがくようにびくびくと痙攣する。
人形の片方だけになった眼がぐるりとこちらを見た。
次の瞬間。
「わたしリカちゃん。でも呪われているの」
その一言を最後に、人形がどろりと溶けた。
足がもがくようにびくびくと痙攣する。
人形の片方だけになった眼がぐるりとこちらを見た。
次の瞬間。
「わたしリカちゃん。でも呪われているの」
その一言を最後に、人形がどろりと溶けた。
柘榴
「でた!」
枇榔
「え、え」
KP
溶け出したものは、灰色へと色を変える。ふと気がつけば床から染み出すようにしてその灰色の液体は質量を増していく。
あなた達はその中に、跳ねるものを見る。それは人間の手や足だった。びくびくと痙攣を繰り返しては灰色の中に消えていく。
床を足がぺたぺたと叩く音、指の先がちぎれたと思えば瞬く間に再生する。そのどれもが自分たちの手足よりもずっと小さいものだった。子供の手足なのだった。
あなた達はその中に、跳ねるものを見る。それは人間の手や足だった。びくびくと痙攣を繰り返しては灰色の中に消えていく。
床を足がぺたぺたと叩く音、指の先がちぎれたと思えば瞬く間に再生する。そのどれもが自分たちの手足よりもずっと小さいものだった。子供の手足なのだった。
枇榔
「もうリカちゃんじゃないじゃん!」
柘榴
「人間食ってるじゃん!」
KP
それが、歪に生やした手足を引きずるようにして、こちらへ助けを求めるように襲い掛かってくる。
ここで、【アイデア】。
ここで、【アイデア】。
柘榴
CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 76 > 失敗
枇榔
ナイス
一方枇榔は
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 65 > 成功
当然成功してしまうんだ
一方枇榔は
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 65 > 成功
当然成功してしまうんだ
KP
あなたはふと、気づく。
この世界で存在しなかったものがあるのならば。
存在しなかったものが存在しなかったがために、存在するようになったものも、あるのだろう。
二人とも《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1D10》です。ごめんな。
この世界で存在しなかったものがあるのならば。
存在しなかったものが存在しなかったがために、存在するようになったものも、あるのだろう。
二人とも《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1D10》です。ごめんな。
枇榔
まぁ、私ならなんとか!
CCB<=95 《SANチェック》 (1D100<=95) > 59 > 成功
[ 枇榔 ] SAN:95 → 94
CCB<=95 《SANチェック》 (1D100<=95) > 59 > 成功
[ 枇榔 ] SAN:95 → 94
KP
「なんとか」っていう値ではない。
枇榔
私が失敗する時、それは致命的失敗をする時だけなんだぜーーーーッ!
判定ふたりとも?
枇榔
あれ、アイデア失敗した先輩もなのか
KP
ごめん、《SANチェック》はここは両方なんだ。
枇榔
とすると、さっきのアイデアは一体!?
KP
さっきのアイデアは、なんでここに神話生物いるの? って理由をなんとなく察したアイデアです。
表現が分かりにくいので明記すると、イゴーロナクがいなくなったことで、それによって出てこなかった、また別な神話生物が出てきているわけです。
で、理由がわからなくても、ウワーッなものはウワーッなので《SANチェック》は発生しました。
表現が分かりにくいので明記すると、イゴーロナクがいなくなったことで、それによって出てこなかった、また別な神話生物が出てきているわけです。
で、理由がわからなくても、ウワーッなものはウワーッなので《SANチェック》は発生しました。
柘榴
ボクはなんだかわかんないけどいるなって思った。
枇榔
なんで、そうぽんぽん神性存在が出てくるのか
柘榴
この町にそういうの惹きつける何かがあるんじゃないの?
枇榔
まーた親父のせいか
柘榴
あいつがぜんぶわるい
枇榔
あんなやつ親父でもなんでもない
柘榴
ラスボスで消し飛んだらごめんな!
枇榔
だから言ったのに
柘榴
まあそんときゃそんときよ
柘榴
CCB<=40 《SANチェック》 (1D100<=40) > 78 > 失敗
1d10 (1D10) > 6
[ 柘榴 ] SAN:40 → 34
CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 97 > 致命的失敗
1d10 (1D10) > 6
[ 柘榴 ] SAN:40 → 34
CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 97 > 致命的失敗
枇榔
ナイスw
柘榴
ぽかんとしちゃった。
KP
お。ではあなたは、目の前に「ある」ものの理解を、19年を経て人の大きさを持つようになった「正気」でもって拒んだ。
柘榴
「あんなの……あんなの……
あるわけないし!!」
あるわけないし!!」
枇榔
姿を現した異形に、ただ静かに
「私、職員さん。あなたみたいな歪んでしまった都市伝説から、世界を守るのがお仕事なの」
そう言い返し、トリガーガードに置いていた指をトリガーへ掛けて銃口を向けた
「私、職員さん。あなたみたいな歪んでしまった都市伝説から、世界を守るのがお仕事なの」
そう言い返し、トリガーガードに置いていた指をトリガーへ掛けて銃口を向けた
KP
あなたの叫びが廊下の暗闇を染める。
戦闘、開始です。
戦闘、開始です。
KP
というところで、切りの問題で本日はここまでとさせてください。
枇榔
はーい
柘榴
はーい、お疲れ様でした!
コメント By.柘榴
懐かしい人々との再会。
それは少し嬉しくもあり怖くもあり。
懐かしい人々との再会。
それは少し嬉しくもあり怖くもあり。
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
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