こちらには
『ようこそ! 迷冥市役所都市伝説課へ!』および
『よ⇔×そ! 迷▼≠役∀都市▱説課へ!』の
ネタバレがあります。
こんばんは
柘榴
来ました!
KP
こんばんは!
柘榴
なんかひっくり返ってるね
なんだろねー
なんだろねー
KP
ウフフ
枇榔
なんか公式サイトおかしくなってますよ
KP
さて、開始前に少しだけ秘匿があります。
枇榔
秘匿
柘榴
バグっちゃってるね。
パチパチパチパチ
パチパチパチパチ
KP
早速秘匿を送信しました。
よろしくお願いします!
よろしくお願いします!
柘榴
回答しましたー
KP
ありがとうございます、今しばしお待ちください。
枇榔
回答しましたー
KP
では、改めまして始めてまいります。
よろしくお願いします!
よろしくお願いします!
枇榔
お願いします!
柘榴
お願いします!
「ようこそ! 迷冥市役所都市伝説課へ!」
おまけシナリオ
「よ⇔×そ! 迷▼≠役∀都市▱説課へ!」
夜空 様
秘匿 柘榴
KP
都市伝説課職員: 柘榴 様
Q.あなたにとって、枇榔はどのような存在ですか?
Q.もし枇榔が「手もつけられない状況」になったとき、都市伝説課職員:柘榴は枇榔を処分できますか?
Q.枇榔があなたより先に死ぬ場合、なんと声をかけますか?
質問は以上でございます。
迷冥市役所
―――――課
Q.あなたにとって、枇榔はどのような存在ですか?
Q.もし枇榔が「手もつけられない状況」になったとき、都市伝説課職員:柘榴は枇榔を処分できますか?
Q.枇榔があなたより先に死ぬ場合、なんと声をかけますか?
質問は以上でございます。
迷冥市役所
―――――課
柘榴
ふむ? これ今答えるのかな。
KP
です。今どうぞ。
柘榴
はーい
KP
すぐ思いつかないが! って場合は次回まででもOKです。
返答か保留をいただけたら進めます。
返答か保留をいただけたら進めます。
柘榴
Q.あなたにとって、枇榔はどのような存在ですか?
大事な半身。何を捨てても守るべきもの。
Q.もし枇榔が「手もつけられない状況」になったとき、都市伝説課職員:柘榴は枇榔を処分できますか?
するよ。
人に害をなしても生きることをヒロは望まないと思うし。
そのときは、せめて一緒に行くけど。
「周りの何がどうなっても生きたい」っていうなら、まあ、諦めるかな。
Q.枇榔があなたより先に死ぬ場合、なんと声をかけますか?
そんなことにはならないよ。ボクたち一心同体だから。
万一そんなことになったら、そうだな……「またね」かな。
大事な半身。何を捨てても守るべきもの。
Q.もし枇榔が「手もつけられない状況」になったとき、都市伝説課職員:柘榴は枇榔を処分できますか?
するよ。
人に害をなしても生きることをヒロは望まないと思うし。
そのときは、せめて一緒に行くけど。
「周りの何がどうなっても生きたい」っていうなら、まあ、諦めるかな。
Q.枇榔があなたより先に死ぬ場合、なんと声をかけますか?
そんなことにはならないよ。ボクたち一心同体だから。
万一そんなことになったら、そうだな……「またね」かな。
秘匿 枇榔
KP
都市伝説課職員 枇榔 様
Q.あなたにとって、柘榴はどのような存在ですか?
Q.もし柘榴が「手もつけられない状況」になったとき、都市伝説課職員:枇榔は柘榴を処分できますか?
Q.柘榴があなたより先に死ぬ場合、なんと声をかけますか?
質問は以上でございます。
迷冥市役所
――――課
Q.あなたにとって、柘榴はどのような存在ですか?
Q.もし柘榴が「手もつけられない状況」になったとき、都市伝説課職員:枇榔は柘榴を処分できますか?
Q.柘榴があなたより先に死ぬ場合、なんと声をかけますか?
質問は以上でございます。
迷冥市役所
――――課
枇榔
えー
KP
この質問は、すぐ思いつかないが! って場合は次回まででもOKです。
枇榔
うーん
KP
返答か保留をいただけたら進めます。
枇榔
これは
公的文書、って扱いですか?
迷冥市役所の。
公的文書、って扱いですか?
迷冥市役所の。
KP
という扱いではありません。私的にご返答どうぞ。
枇榔
なるほど
A1.大切な先輩であり、恩人であり、パートナー.かけがえの無い人です
A2.手に負えないという点の定義が曖昧ですが、人に仇なすもの、都市伝説課の処分対象になったとしても、最悪一時的に都市伝説課と距離を置くことになっても逃亡して解決を目指しますね
A3.私はあなたであり、あなたは私。例え今離れ離れになっても、必ず私がもう一度あなたを生み出して見せますから。
A1.大切な先輩であり、恩人であり、パートナー.かけがえの無い人です
A2.手に負えないという点の定義が曖昧ですが、人に仇なすもの、都市伝説課の処分対象になったとしても、最悪一時的に都市伝説課と距離を置くことになっても逃亡して解決を目指しますね
A3.私はあなたであり、あなたは私。例え今離れ離れになっても、必ず私がもう一度あなたを生み出して見せますから。
きさらぎ
「おーい、君たち。居眠りなんて珍しいな、どうしたの」
柘榴
おっ、パイセン
KP
肩をゆさゆさとされて目をパチリ、と開く。
物珍しそうにこちらを見る「きさらぎ」の姿が映るだろう。あなたたちも頭を巡らせるが、何か夢を見ていた気はする…… が内容を思い出すことができない。
物珍しそうにこちらを見る「きさらぎ」の姿が映るだろう。あなたたちも頭を巡らせるが、何か夢を見ていた気はする…… が内容を思い出すことができない。
柘榴
「ん……なに? あれ、寝てた?」
枇榔
「うどん……むにゃむにゃ」
柘榴
「ふぁぁぁ……
コーヒー飲も……きさらぎ先輩、枇榔、コーヒーいかが?」
コーヒー飲も……きさらぎ先輩、枇榔、コーヒーいかが?」
KP
首を傾げたり寝ぼけたりしていると、ぱさり、と資料を渡される。手元の資料をぼんやりと見つめていると「きさらぎ」が言葉を続ける。
きさらぎ
「コーヒーはいいけど、『異世界エレベーター』についての調査、今日するって言ってなかったっけ?
早く行かないと、また日が暮れるよ」
〈オカルト〉で判定。または手元の資料を見てもよい。
早く行かないと、また日が暮れるよ」
〈オカルト〉で判定。または手元の資料を見てもよい。
枇榔
「伊勢うどんはダメ……讃岐……讃岐がいい……」
柘榴
中の人漏れとる
柘榴
「ん……」
CCB<=45〈オカルト〉 (1D100<=45) > 13 > 成功
CCB<=45〈オカルト〉 (1D100<=45) > 13 > 成功
枇榔
先輩成功してくれたし、まだ寝てよう
柘榴
「枇榔ぉ、起きて」
片手で適当にゆさゆさしつつ資料見てよう。
片手で適当にゆさゆさしつつ資料見てよう。
KP
では、柘榴はこんな都市伝説を知っている。
異世界エレベーター
エレベーターを使い特定の順序を踏むことで、自分とは異なる世界線へ行くことができると言われている都市伝説だ。以下はやり方。
1:エレベーターに乗る。
2:階数のボタンを4階、2階、6階、2階、10階と押し、その階へと行く。
3:10階に誰も乗らずにたどり着いたならば、今度は5階を押す。
4:5階から若い女が乗ってくる。
5:1階を押す。
6:1階に降りず、10階に上がっていけば扉が開いた先が異なる世界線になっている。
途中で予定にない誰かが乗り込んできたりすると失敗してしまう。
またこの方法は、一人で行うことが前提である。二人以上でやると失敗してしまうらしい。
エレベーターを使い特定の順序を踏むことで、自分とは異なる世界線へ行くことができると言われている都市伝説だ。以下はやり方。
1:エレベーターに乗る。
2:階数のボタンを4階、2階、6階、2階、10階と押し、その階へと行く。
3:10階に誰も乗らずにたどり着いたならば、今度は5階を押す。
4:5階から若い女が乗ってくる。
5:1階を押す。
6:1階に降りず、10階に上がっていけば扉が開いた先が異なる世界線になっている。
途中で予定にない誰かが乗り込んできたりすると失敗してしまう。
またこの方法は、一人で行うことが前提である。二人以上でやると失敗してしまうらしい。
柘榴
「ふーん……途中で乗った女の人は降りちゃってもいいのかなぁ」
KP
今回持ち込まれた依頼は、この都市伝説に関するものだった。
どうも、一人ではない時や、手順を踏んでいなくても奇妙なことが起きてしまうという現象が起きているらしい。
……段々と覚めてきた頭が、受けた依頼の内容を思い出す。
「エレベーターに乗ると、見知らぬ場所に着いてしまう」と相談を受けたのだった。居眠りをした覚えはないが、早めに行動しなければまた夜になってしまうだろう。
どうも、一人ではない時や、手順を踏んでいなくても奇妙なことが起きてしまうという現象が起きているらしい。
……段々と覚めてきた頭が、受けた依頼の内容を思い出す。
「エレベーターに乗ると、見知らぬ場所に着いてしまう」と相談を受けたのだった。居眠りをした覚えはないが、早めに行動しなければまた夜になってしまうだろう。
柘榴
もう乗ってない? これw(画面がひっくり返っている)
KP
作部屋上の都合です。PCコマの位置はシーンに記憶されないので。(メタ)>もう乗ってない?
柘榴
なるほどー
枇榔
「うーん……」
むっくり
むっくり
柘榴
「おはよう、目覚めの異世界エレベーターだよ~」
資料渡す。
資料渡す。
枇榔
「あ、はい。ごめんなさい、寝てました?」
柘榴
「うん、寝てたね」
枇榔
「すみません。冷食コーナーで冷凍うどん探してたら、めっちゃコシのないうどんだった夢を見てて……」
柘榴
「讃岐讃岐って言ってた」
きさらぎ
「言ってたね」きさらぎは少し笑いながらあなたたちの様子を見ている。
枇榔
「私、コシの無いうどん許せないんですよ」
柘榴
「はいはーい、帰ってきたら讃岐食べようね。
まずお仕事しよ」
まずお仕事しよ」
御先稲荷
「なになに、うどん?」
御先稲荷がひょいと「きさらぎ」の後ろから顔を出す。
御先稲荷がひょいと「きさらぎ」の後ろから顔を出す。
枇榔
「はい、御先さんも好きですか?」
柘榴
「やっぱきつねうどん?」
御先稲荷
「好きだよ~。油揚げ入ったやつ」
枇榔
「さすが、やっぱりきつねなんですね。あ、でも関西だとそれがたぬきなんでしたっけ」
柘榴
「あ、そうなんだ?
ってうどんは後だってば」
ってうどんは後だってば」
枇榔
「ああ、そうでした」
CCB<=80〈オカルト〉 (1D100<=80) > 57 > 成功
「へぇ、異世界エレベーターですか。結構流行りましたよね。
えっと。
異世界エレベーターの何を調査するんでしたっけ?」
資料に視線を落とす
CCB<=80〈オカルト〉 (1D100<=80) > 57 > 成功
「へぇ、異世界エレベーターですか。結構流行りましたよね。
えっと。
異世界エレベーターの何を調査するんでしたっけ?」
資料に視線を落とす
柘榴
「異世界エレベーターがルート辿らなくても乗れちゃう問題」
枇榔
「ああ~。
そういうのもありましたね。
確か、手順の途中からすでにおかしなことが起こり始めるとか、はたまた手順と違う展開が発生するのに、異常が起こり始めるとか。
似たような『鬼門を開ける方法』なんかもそんな噂ありましたよね」
そういうのもありましたね。
確か、手順の途中からすでにおかしなことが起こり始めるとか、はたまた手順と違う展開が発生するのに、異常が起こり始めるとか。
似たような『鬼門を開ける方法』なんかもそんな噂ありましたよね」
柘榴
「夜になると色々湧いたりして面倒だし、早く行こうよ~」
枇榔
「ですね。
うどん屋さんも閉まっちゃうし」
うどん屋さんも閉まっちゃうし」
柘榴
「そうだよ。コンビニのだといっつも文句言うじゃん」
枇榔
「そりゃそうですよ、コンビニのは全部軒並み『ソフトめん』みたいな食感なんですもん」
きさらぎ
「はいはい。戻ってきたらうどん奢ってあげるから」
枇榔
「おっ、やった!
古奈うどんのカレーうどんがいいなぁ」
古奈うどんのカレーうどんがいいなぁ」
柘榴
「ボク肉系がいいなー」
御先稲荷
「やったー、きつねうどんと木の葉丼のセットね」
きさらぎ
「御先稲荷は自分で食べなさい」
御先稲荷
「えぇー」
柘榴
枇榔との関係を知ったのであんまり先輩っぽくなくなった。
枇榔
実はこちらもそうなんですよね
KP
ああー、なるほど……。
枇榔
一応先輩、って呼ぶけど、語尾とかはかなり砕けた感じになってます>前回の真実を知ったあたりから
柘榴
相変わらず守らなきゃいけない存在ではあるんだけど、
親目線ではなくなったね。
親目線ではなくなったね。
枇榔
こちらはバディ感マシマシですね
柘榴
あときさらぎさんのことも思い出したのでちょっと甘えてる。
KP
問題が起こっているのは、ある特定のエレベーターだそうだ。その場所も判明している。
枇榔
「と、そうだ」
きさらぎ
「? 何だい?」
枇榔
「きさらぎさん、その四次元アーマリーに、トランシーバーとかインカムもありますか?
一人じゃなくちゃいけないなら、分断されることも考えておかないと……」
一人じゃなくちゃいけないなら、分断されることも考えておかないと……」
きさらぎ
「ああ、入ってるよ。ただ普段使わないからさ、ちゃんと動くか分からないけど」
枇榔
「SCARみたいに、異次元に入っても通信できる不思議インカムだったらなお良いんですけど」
手慣れた動作で枇榔命名『四次元アーマリー』を開けて、中に入って探す
最近は、このあたりの所作も慣れてきた(?)
手慣れた動作で枇榔命名『四次元アーマリー』を開けて、中に入って探す
最近は、このあたりの所作も慣れてきた(?)
柘榴
「途中で乗ってくる女性を枇榔がやればいいかなって思ってたけどさ。
そういうの無視してどっか行っちゃうかも知れないんだよね?」
そういうの無視してどっか行っちゃうかも知れないんだよね?」
枇榔
「そうなんですよねぇ」
KP
資料を見るとどうもそうらしい。都市伝説もずいぶん簡略化されたものだ。
柘榴
「複数人でも起きることあるらしいし、とりあえず最初は二人で乗ってやってみようか」
枇榔
「そうですね、最初は2人で……」
ごそごそ
ごそごそ
きさらぎ
あんまり気にした事ないなあ、ときさらぎはいまいち頼りないことを言う。インカムとトランシーバーのセットは問題なく見つかる。
柘榴
「そのまんま二人で行けたら楽だよね」
武器を背負う。
武器を背負う。
枇榔
「その場合、サルベージしてくれる人が必要ですけど……」
柘榴にワンセット手渡し、装着して電源を入れる
「チェック、ワンツー。ワンツー。聞こえます?」
柘榴にワンセット手渡し、装着して電源を入れる
「チェック、ワンツー。ワンツー。聞こえます?」
柘榴
「はーい聞こえまーす。おっけー」
KP
なんだかノイズが混じるが問題なく使えそうだ。偶に見知らぬ囁き声などが入るが、まあ気にするほどのものではないだろう。
枇榔
「なんかスピリットボックスみたいなインカムですね……」
柘榴
「テステス。今日も槍が降ってるよ」
枇榔
「やめてくださいよ。伝えた内容が現実になるやつとかだったらどうするんですか」
柘榴
「なんか聞こえちゃイケナイものが聞こえそうだね。
じゃあ、今日もべっこう飴が降ってるよにしとこ。
ボク、紅茶入りも好き」
じゃあ、今日もべっこう飴が降ってるよにしとこ。
ボク、紅茶入りも好き」
枇榔
「秒速ン百mとかで降ってくるんだから、粉々ですよ」
柘榴
「夢がないなぁ……」
枇榔
「ちなみに、私もカンロの紅茶茶館は好きです」
柘榴
美味しいよね……
柘榴
しょーもないことを言いつつ準備を整えて出かけよう。
枇榔
場所はどこかなー
柘榴
「いってきまーす」
枇榔
「いってきます」
きさらぎ
出口へと向かうあなた達へ、「きさらぎ」と「御先稲荷」は揃って手を振る。
「いってらっしゃい、職員さん」
「いってらっしゃい、職員さん」
御先稲荷
「いってらっしゃい、職員さん」
KP
扉がパタン、と音を立てて閉じる。
枇榔
「一応、日付変わっても戻らなかったら、バックアップお願いしますね」
一度閉まったドアを開けて、それだけ告げて再出発
一度閉まったドアを開けて、それだけ告げて再出発
きさらぎ
その言葉には了承の返事が返る。
本編見る!
KP
相談者から渡された住所の場所に行けば、随分と古いビルが立ち並ぶ場所のようだ。ほとんどが使われていないようで相談者は取り壊しを検討し、見て回ったところエレベーターにて怪奇現象に巻き込まれたらしい。
他の同僚も同じような出来事に巻き込まれ、このままでは良くない、と思い都市伝説課へと相談に来たらしい。
どこを見ても寂れ、重苦しい雰囲気がある場所だ。
他の同僚も同じような出来事に巻き込まれ、このままでは良くない、と思い都市伝説課へと相談に来たらしい。
どこを見ても寂れ、重苦しい雰囲気がある場所だ。
枇榔
「なんか、いかにもって感じですねー」
柘榴
「構わず壊しちゃうってわけにはいかなかったのかな?」
枇榔
「そういうの、気になりますよね。なおのこと早く取り壊しちゃった方がいい気もしますが」
KP
取り壊すにも色々あるのだろう。世のしがらみというやつだ。
枇榔
あ、そうだ
行きがけに調査しながら行きたいんですが、実際このビルでその他の証言とか、行方不明者とか出てるんでしょうか
行きがけに調査しながら行きたいんですが、実際このビルでその他の証言とか、行方不明者とか出てるんでしょうか
柘榴
そうそれ、気になるよね。
異世界に行くことが確認されたけど、その後は戻ってきてるってことだよね。
てか取り壊すビルでそんな複雑な移動したのか……?
異世界に行くことが確認されたけど、その後は戻ってきてるってことだよね。
てか取り壊すビルでそんな複雑な移動したのか……?
枇榔
噂が先行したんじゃない?
柘榴
成歩堂
KP
詳しく調査すると、実際に見知らぬ場所へ行った、という証言が見つかる。
彼らの足取りはエレベーターの前で途絶えるが、それから数日して戻ってきている。
曰く、行った先は同じ街であったが、様子が異なるのだそうだ。
例えばビルが真新しかったり、ビルの前のカフェが床屋になっていたり、知らない駅ができていたり。
彼らの足取りはエレベーターの前で途絶えるが、それから数日して戻ってきている。
曰く、行った先は同じ街であったが、様子が異なるのだそうだ。
例えばビルが真新しかったり、ビルの前のカフェが床屋になっていたり、知らない駅ができていたり。
枇榔
「ふむふむ……」
歩きながら、資料を読み込んでいる
「一応、行方不明の状態でそのまま、という人はいないみたいですね」
歩きながら、資料を読み込んでいる
「一応、行方不明の状態でそのまま、という人はいないみたいですね」
柘榴
「時を超えちゃったとか、別世界行っちゃったとか、色々パターンがあるんだっけ?」
柘榴
一般的な噂としてはあるのかなぁ?
枇榔
PLが知ってる限りでは、そうだね
KP
基本的には「違う世界線へ行ける」という噂ですね。>異世界エレベーター
柘榴
「違う世界線、っていうとー」
枇榔
「ちょっとユニークですね。どんなところが出てくるのかなー」
柘榴
ドラゴンボールで読んだやつ。
って言おうと思ったけどこの子めっちゃ若いんだったわ。
って言おうと思ったけどこの子めっちゃ若いんだったわ。
枇榔
そうだねぇ
柘榴
読んでても最近のストーリーしか知らんね。
KP
さて、そうこうしながらあなた達は現地に到着する。
枇榔
現地で管理人さんと落ち合うとか、そういう話では無いのかな
柘榴
「そっか、10階以上はあるんだよな、当然」
枇榔
「無いはずの10階が生えた、なんて噂もありますけどね」
KP
という話ではないね。ビルは立入禁止になっているが、鍵をもらっていてビル内に入ることができる。
柘榴
「ちゃっちゃと調べちゃおっか」
枇榔
「ですね」
かちゃかちゃがちゃり
「お邪魔しまーす」
かちゃかちゃがちゃり
「お邪魔しまーす」
柘榴
「しまーす」
KP
ビル内に入ると、当然ながら空き部屋しかない、たまに店舗の残骸などがそのまま残されている閑散とした廊下が伸びている。その様子は、何となくビルの亡霊のようにも感じられる。
柘榴
「どーも職員でーす。不思議事件の調査に来ましたー」
枇榔
「こういうの、ゾクゾクしますね」
サバゲーマニアは廃墟と親和性が高い
サバゲーマニアは廃墟と親和性が高い
柘榴
「なんか怖いよねー。
生きてる人がいる方が数倍怖いけどさ」
生きてる人がいる方が数倍怖いけどさ」
枇榔
「え、そうですか?
生きてる人が相手だと、思い切った行動も取りづらいですもんね」
生きてる人が相手だと、思い切った行動も取りづらいですもんね」
柘榴
「あ、ゾクゾクって嬉しい方か」
枇榔
「そうですそうです。どういうところにトラップを仕掛けようかなー、とか」
KP
空き部屋が連なっていて、その奥に、随分前の点検簿が差さったままの古ぼけたエレベーターがひとつある。
枇榔
「あ、ありましたね」
柘榴
「枇榔ってやっぱさ……
あ、ほんとだ」
あ、ほんとだ」
枇榔
「何か言いました?」
電源は生きてるのかな
とりあえず、ポチー
電源は生きてるのかな
とりあえず、ポチー
柘榴
コクメイカンとか好きでしょ。って言おうとしてた。
枇榔
あんな連鎖トラップ、現実には無いからなぁw
KP
エレベーターの前まで向かおうとするあなた達の目に、ふっとある部屋の番号表示が入った。
枇榔
お
KP
『203』。
その番号がどうしてか気になったのは、ある意味必然なのかもしれない。
一階のはずなのにその番号を振られた部屋の、扉がわずかに開いている。
その番号がどうしてか気になったのは、ある意味必然なのかもしれない。
一階のはずなのにその番号を振られた部屋の、扉がわずかに開いている。
枇榔
「……
先輩。ここのお話って、エレベーターの件だけでしたよね?」
先輩。ここのお話って、エレベーターの件だけでしたよね?」
柘榴
「のはずだけどなぁ。
一階だよね? ここ」
一階だよね? ここ」
枇榔
折りたたんでいたSCARを一丁展開し、脇にそっと備える
「ですね。……というより、これって偶然?」
「ですね。……というより、これって偶然?」
柘榴
「じゃないと思うな。こういうのって絶対意味があるんだ」
近づいて〈聞き耳〉してから扉を開けてみるか。
いや、あいてるんだから隙間から覗けばいいか。
近づいて〈聞き耳〉してから扉を開けてみるか。
いや、あいてるんだから隙間から覗けばいいか。
KP
なるほど。開いてるし判定は不要、特に物音は聞こえないようだ。
枇榔
SCARをコッキングし、セーフティを解除して、後に続く
指はトリガーガードにかけたまま
隙間からよく見えないようなら、そーっと開けてみる。
では、ある程度開いたところで、横合いからドアにキックして一気に開き、SCARを構えたまま踏み込む
レーザーの光点を左右に振り、クリアリング
指はトリガーガードにかけたまま
隙間からよく見えないようなら、そーっと開けてみる。
では、ある程度開いたところで、横合いからドアにキックして一気に開き、SCARを構えたまま踏み込む
レーザーの光点を左右に振り、クリアリング
KP
当然のことだが、そこはただの空き部屋だった。テープを張られた窓のほかには何もない、がらんとした部屋だ。
【POW】×1で判定。
【POW】×1で判定。
柘榴
CCB<=(18×1) 【POW】 (1D100<=18) > 44 > 失敗
枇榔
CCB<=(28×1) 【POW】倍数 (1D100<=28) > 87 > 失敗
なかなかHARD
なかなかHARD
枇榔
ていうか、先輩SAN大丈夫か
柘榴
40もあるからね
枇榔
も、って言わないんだよなぁ
KP
そこはがらんとした空き部屋に過ぎなかった。何もない。
柘榴
「なにもないか……
意味ないことはないと思うんだけど……」
意味ないことはないと思うんだけど……」
KP
ふと部屋番号に目をやると、『103』になっていた。
枇榔
「……あれ?」
柘榴
「なに?」
枇榔
ドアの表示を見て、つぶやく
「先輩、さっきまでこれ、203じゃなかったです?」
「先輩、さっきまでこれ、203じゃなかったです?」
柘榴
「えっ、あ、あれ。
いや、確かに203だったよ」
いや、確かに203だったよ」
枇榔
「似てる数字だから、見間違えただけ……ってことはないですよね。2人ともなんだから」
柘榴
「たぶんね……なんか誘い込まれたみたいでイヤだなぁ」
枇榔
「ここのが『そういう性質のもの』なのか、また私たちと何か因縁があるのか……」
柘榴
「ボクこんなビル知らないよ」
出て扉を閉めよう。
出て扉を閉めよう。
枇榔
「私も、知りませんよ」
……知らないよね?
……知らないよね?
KP
知りませんね。
柘榴
「なんかイヤだけど、エレベーター調べないとね……」
枇榔
「まぁ、都市伝説が相手ですからね……」
都市伝説化した身で、つぶやく
都市伝説化した身で、つぶやく
柘榴
エレベーター呼ぼう。呼んでたっけ。
枇榔
呼ぼうとしたとこだったね
では改めてポチー
そもそも電気来てるのかな
では改めてポチー
そもそも電気来てるのかな
柘榴
こういうのはきっと電気が来てなくても動いてくれる。
KP
相談者もこのエレベーターを使っていたことだし、電気は来ている。テコ入れしてなんとかするか取り壊すか検討中なのだ。
枇榔
なるほど、まだ検討中だったのか
KP
そうそう。
柘榴
普通に来てた。じゃあ明かりも問題ないな。
KP
エレベーターを呼ぶと、扉が開く。
室内には1~10のボタンがある。つくりはよくあるような質素なものであり、中は狭い。
天井には白灯が設置されているが、チカチカと点滅を繰り返しているのがわかる。
まあ、不気味だ。
室内には1~10のボタンがある。つくりはよくあるような質素なものであり、中は狭い。
天井には白灯が設置されているが、チカチカと点滅を繰り返しているのがわかる。
まあ、不気味だ。
柘榴
ではまず知識の通りにポチポチしよう。
なんだか悪戯している気分になるな。
なんだか悪戯している気分になるな。
KP
かちり、とボタンを押せばエレベーターは動き出す。機械の稼働音と、少しの浮遊感。
あなた達の耳に届くのはその音ばかりだ。手順通りに、試していく。ボタンを押す音、エレベーターが開く音、それから……
何かが崩れるような音。
〈回避〉 or 【DEX】×3で判定。
あなた達の耳に届くのはその音ばかりだ。手順通りに、試していく。ボタンを押す音、エレベーターが開く音、それから……
何かが崩れるような音。
〈回避〉 or 【DEX】×3で判定。
柘榴
CCB<=(12×3) 【DEX】 (1D100<=36) > 78 > 失敗
枇榔
CCB<=79〈回避〉 (1D100<=79) > 71 > 成功
KP
ぶちり、と何かがちぎれる音。それからばちばちと目の前で白い閃光が走る。がくん、とエレベーターは大きく傾き、一気に急降下していく。
枇榔
「え」
柘榴
「えぇぇぇ!?
いや普通切れるものじゃないよォォォ!?」
いや普通切れるものじゃないよォォォ!?」
KP
ふわり、と気持ちの悪い浮遊感に襲われる。先程まで問題なく稼働していたはずなのに。あなた達の胸に最悪の想像がよぎる。このまま落ちてしまえば待つのは死だ。体を叩きつけられて、見るも無惨な肉塊に成り果ててしまう。
枇榔
咄嗟に手すりにしがみつき、浮き上がりそうな体を床へと押さえつける
「ひ、非常用のブレーキ……」
言い掛けてから、このビルの古さを思い出してゾッとする
「ひ、非常用のブレーキ……」
言い掛けてから、このビルの古さを思い出してゾッとする
柘榴
「床に、伏せて」
KP
あなた達の目に、はっと、扉が薄く開いているのが見えた。
一か八か。
そこから外に向けて飛び出すしかない。
運が悪ければ体を切断されるかもしれないが、そのことを考えている時間もない。
一か八か。
そこから外に向けて飛び出すしかない。
運が悪ければ体を切断されるかもしれないが、そのことを考えている時間もない。
柘榴
おっと。
「扉!」
「扉!」
枇榔
「先輩!」
柘榴
声を聞いて同じ物に気付いたことを確信、脱出を試みよう。
枇榔
先輩をお先に
柘榴
ええー、駄目だよ。とか言ってる場合じゃない!
枇榔
こちとら〈回避〉に成功してんねんで
KP
意を決してあなた達は飛び出す。柘榴、あなたの身体をコンクリートが擦る。激しい痛み、など、気にしている余裕すらない。
〈回避〉に失敗した柘榴さん、1d6のダメージ。
〈回避〉に失敗した柘榴さん、1d6のダメージ。
柘榴
1d6 (1D6) > 1
[ 柘榴 ] HP:11 → 10
[ 柘榴 ] HP:11 → 10
枇榔
実質ノーダメ(みたいなモン
柘榴
「いたた。
痛くて良かった。
枇榔!?」
痛くて良かった。
枇榔!?」
KP
外の光めがけて飛び出した。
ぐらぐらと、意識が、どこかに引き込まれる。
いやにうるさい踏切の鐘の音が聞こえる。ああ、そうだ、あの時見ていた夢の内容。
どうして忘れていたのだろうか。
ぐらぐらと、意識が、どこかに引き込まれる。
いやにうるさい踏切の鐘の音が聞こえる。ああ、そうだ、あの時見ていた夢の内容。
どうして忘れていたのだろうか。
枇榔
「私は大丈夫……あれ?」
柘榴
あっ、ボク死んだ?
KP
カンカンカンと、鐘の音が聞こえる。
体はひどく重くて、瞼が持ち上がらない。意識も微睡、抗えない睡魔に襲われる。心地いい振動が体を揺らしていて、アナウンスが聞こえてきた。
体はひどく重くて、瞼が持ち上がらない。意識も微睡、抗えない睡魔に襲われる。心地いい振動が体を揺らしていて、アナウンスが聞こえてきた。
柘榴
と思ったら乗ってた。
枇榔
「これって、きさらぎさんの……」
KP
「次はきさらぎ、きさらぎ……、なんてね」
枇榔
「きさらぎさん!? よかった、助かりました!」
KP
「わたしのこえが、聞こえるかな。どうか、そのまま聞いていて」
柘榴
「え?」
KP
「君たちには関係があって、ないようなものだけど。わたしと彼女の声に、応えてくれたから」
柘榴
「な、なに? だれ?」
秘匿 柘榴
柘榴
これ別のPCたちかなぁ……
枇榔
声はきさらぎさんのもの?
KP
「きさらぎ」の声はあなた達の返答に応えることなく、一方的にそのまま言葉を降らせる。
「お願い。どうか、迷冥市を救って欲しい」
「お願い。どうか、迷冥市を救って欲しい」
秘匿 柘榴
柘榴
と思ったらきさらぎさんかぁ。
枇榔
「え」
柘榴
「えっ、事件?」
KP
「ああ、「御先稲荷」のことを頼んだよ、君たちだったら──」
ぱきり、と何かが割れる音とアナウンスの乱れが発生する。
ぱきり、と何かが割れる音とアナウンスの乱れが発生する。
柘榴
「えっ、先輩? 先輩? どうしたんですか?」
枇榔
電車の揺れに、手すりにつかまって周囲警戒
KP
その後、言葉が続くことはなかった。何故だかわからないが喪失感を覚える。
ああ、消えてしまった、と考えて、そうして睡魔に引きずり込まれるように、あなたたちは思考することをやめる。
ああ、消えてしまった、と考えて、そうして睡魔に引きずり込まれるように、あなたたちは思考することをやめる。
KP
ジジジジッとうるさいセミの声が聞こえるアパートの一室で大人一人、子供一人がいた。室内の温度はゆうに 40 度は越してそうななか、大人はただ子供を見下ろしていた。
どっちがその声をこぼしたなんてわからない。
「いきていてほしかった。
いきて、いてほしかった」
ちりん、と風鈴の音が響く。
「彼らに断罪を。
この子に救済を」
ごうごうと、炎が燃え上がる。瞬く間にあたりを包んでいく。
ゆらめく炎の中に、一人の子供と大人は立ち上がる。
大人は何も言わずに、子供に手を差し伸べる。
子供は赤い瞳を細めて、大人の手を取った。
どっちがその声をこぼしたなんてわからない。
「いきていてほしかった。
いきて、いてほしかった」
ちりん、と風鈴の音が響く。
「彼らに断罪を。
この子に救済を」
ごうごうと、炎が燃え上がる。瞬く間にあたりを包んでいく。
ゆらめく炎の中に、一人の子供と大人は立ち上がる。
大人は何も言わずに、子供に手を差し伸べる。
子供は赤い瞳を細めて、大人の手を取った。
「
クトゥルフ神話 TRPG 6版
「—————————」
夜空 様
柘榴
子供の方が目が赤いんだ
枇榔
タイトルなくなった
柘榴
完全にバグっちゃった。
KP
「ねぇ、大丈夫?」
どこかで聞いたような少年の声が聞こえて、意識が段々と浮き上がっていく。
どこかで聞いたような少年の声が聞こえて、意識が段々と浮き上がっていく。
柘榴
「うーん……」
枇榔
「うどん……」
柘榴
「……あれっ、えれべーたーあくしょんっ」
枇榔
「はっ」
KP
心配そうな顔をした少年が、あなた達を見下ろしていた。
どこかでその姿を見たような気がした。いちど、夕暮れの黄金に染まる教室のなか、世界を呑み込むような光を背に、顔に深い影を落として。
どこかでその姿を見たような気がした。いちど、夕暮れの黄金に染まる教室のなか、世界を呑み込むような光を背に、顔に深い影を落として。
柘榴
「……ってあれ、さとるくん? いや、悟君?」
枇榔
「ってことは、ここは……
まさか」
まさか」
柘榴
「……ドコ?」
枇榔
「……お彼岸?」
仁科 悟
「えっ、僕のこと知ってるの?」
枇榔
「知ってるも何も……」
仁科 悟
少年は不思議そうに目を瞬き、あなたたちの顔を覗き込む。
枇榔
「私たちのこと、覚えてない?」
柘榴
「変な状況だったし、覚えてなくても不思議はない、かも知れないけど」
目の前の少年、生きているように見えます?
目の前の少年、生きているように見えます?
枇榔
「先生は? 一緒じゃないの?」
辺りを見渡す
辺りを見渡す
KP
辺りを見回せば、やけに広い夜空が広がっていた。星の数が多い。漆黒の夜空を降るような星々と天の川が染めていた。そこは街のようであったが、あちこちが崩壊し、明かりの数は少ない。
枇榔
崩壊
柘榴
「えっ、なにこれ」
枇榔
その街の光景に、見覚えはあります?
KP
見回すならば、どことなく見覚えがある。あの遠くに見える建物は市役所ではないか。あれは夜に行くと言っていたうどん屋。あれは駅。
ここは、信じがたいが、迷冥市だ。
ここは、信じがたいが、迷冥市だ。
秘匿 柘榴
柘榴
手が付けられなくなっちゃったこの世界のヒロがやったのかなぁこれ。
枇榔
「あれ……迷冥市……?」
柘榴
「あっ、ほんとだ……」
仁科 悟
「先生? 先生のこと知ってるの?」
枇榔
「知ってるも何も……」(2回目
柘榴
「うん、悟くんに色々あった時に話を聞かせて貰ったんだ。
神島先生……だよね?」
神島先生……だよね?」
仁科 悟
「うん、そうだよ? あっ、先生!」
少し遠くから一人の男性が駆け寄ってくる。
少年はそれを見ると、笑顔を浮かべて走り寄る。
少し遠くから一人の男性が駆け寄ってくる。
少年はそれを見ると、笑顔を浮かべて走り寄る。
枇榔
「えっ」
そちらを見やる
そちらを見やる
柘榴
「ま、まあ、あの事件の後なら仲良くなってても不思議じゃないのかなぁ……」
なんか釈然としないけど。
なんか釈然としないけど。
神島 令
それは確かに神島令だった。少し気弱そうな表情の青年は、少年の姿を見てほっと安堵の息を吐く。それから、あなた達の存在に気づいて、はっと顔を強張らせて背中に少年を庇った。
「……」
「……」
枇榔
手の様子は
って、手袋してるやないか!
って、手袋してるやないか!
柘榴
さむいからかもしれないでしょ!
神島 令
彼は片腕を押さえているようだ。手には手袋。
枇榔
「神島先生……」
柘榴
「……お盆、じゃないよねぇ?」ひそひそ
枇榔
「どちらかというと、こちらがあっちに行っちゃった感じですけど」
柘榴
「お久しぶりです、先生」
神島 令
「……貴方達は……」
枇榔
「どうも……覚えて、ます?」
神島 令
彼はあなた達の姿をじっと見て、それから、違うのか、と小さく呟いた。
「いえ……、貴方達は?」
「いえ……、貴方達は?」
枇榔
「違う……?」
柘榴
「迷冥市都市伝説課職員の柘榴です」
枇榔
「都市伝説課の枇榔です。ほら、先生の依頼で……」
神島 令
「依頼……?」
柘榴
「あれ……」
枇榔
「……」
うーん、と唸る
理解も及ばなければ、なんと言ったものか
うーん、と唸る
理解も及ばなければ、なんと言ったものか
柘榴
このふたりボクたちのこと知らない?
〈心理学〉していい?
〈心理学〉していい?
神島 令
それから彼は枇榔、あなたの顔を再度じっと見る。
「すみません、どこかでお会いしたことがありましたでしょうか……?」
「すみません、どこかでお会いしたことがありましたでしょうか……?」
枇榔
「……うーん……。えっ?」
柘榴
〈心理学〉は70だけど、するまでもなかったね。
枇榔
「あ、ありますよ! さっきから言ってるじゃないですか!
これは、あれかな。煉獄で焼かれて記憶がリセットされるってやつ……」
これは、あれかな。煉獄で焼かれて記憶がリセットされるってやつ……」
神島 令
「そう、ですよね。小学校でしたっけ、仲良くしていて」
枇榔
「は?」
そういえば、そんなこと言ってたな
そういえば、そんなこと言ってたな
KP
値いくつでしたっけ、〈心理学〉するならこちらで振ります。
柘榴
70でーす
枇榔
結局、それ覚えてるのかしら>小学校
KP
あなたの記憶には全くない。>小学校
柘榴
「うーん、枇榔。ボクたちが調査してたの、別の時間軸に行っちゃうエレベーターだったよね」
枇榔
「時間軸というか、異世界……」
は、と息を呑む
「先輩、先輩」
柘榴の肩を捕まえて、顔を寄せる
「これ、ひょっとして、あれでは。
並行世界。パラレルワールドってやつ」
は、と息を呑む
「先輩、先輩」
柘榴の肩を捕まえて、顔を寄せる
「これ、ひょっとして、あれでは。
並行世界。パラレルワールドってやつ」
秘匿 柘榴
●神島 令
彼が嘘を言っているようには見えない。本当に、依頼の事も、あの事件のことも知らないように見える。
ただ、あなた達を見た時に何か、恐ろしいものを見たような顔をしたのが気にかかる。
ただ、あなた達を見た時に何か、恐ろしいものを見たような顔をしたのが気にかかる。
柘榴
「そうなんじゃないかって気がしてきた。
このひとたち、ボクたちのことは知らないみたい。だけど……
『誰か』と勘違いしたみたいだよ。
なにか、怖いものとね」
このひとたち、ボクたちのことは知らないみたい。だけど……
『誰か』と勘違いしたみたいだよ。
なにか、怖いものとね」
枇榔
「え。
怖いもの、ですか。
ひょっとして、イゴーロナク……」
怖いもの、ですか。
ひょっとして、イゴーロナク……」
柘榴
「さぁ……そんなものと見間違えられるようなご面相はしてないつもりだけど」
枇榔
「それはそうか……」
柘榴
「あの、ボクたちを最初に見た時、なんだと思ったんですか?
あと、ここは迷冥市であってますよね?」
二人に訊いてみよ。
あと、ここは迷冥市であってますよね?」
二人に訊いてみよ。
枇榔
「ついでに、今日って何年何月何日ですか?」
枇榔
頭の中で、なぜか『地球が何回回った時?』というフレーズがくっついてきた
柘榴
なつい
神島 令
「すみません……、不躾でしたよね。はい、ここは迷冥市です。その……」青年は少し言いよどむ。
仁科 悟
「今日? えっとね」少年が横から出てきて日付を教えてくれるが、日付は一致している。
枇榔
我々がビルに行った日ですね
KP
YES。
秘匿 柘榴
柘榴
この世界のきさらぎさんの呼びかけが夢として見えたってことかぁ。
でもパイセンはどうやらやられちゃったと。
でもパイセンはどうやらやられちゃったと。
枇榔
「ありがと、悟くん。その……なんで迷冥市がこんな……世紀末な感じに?」
神島 令
「どうしてか、貴方達を恐ろしく思ったものですから……。勘違い、だと思います」
柘榴
「どうかされましたか」
枇榔
「恐ろしく……」
仁科 悟
「あのね、最近『神様』の機嫌が悪いんだ。それで、すごく怒ってて……、街が、こんなになっちゃって」
枇榔
「かみさま?
神様が、こんなことしちゃったの?」
それって神様っていうのかなぁ、と首を傾げる
神様が、こんなことしちゃったの?」
それって神様っていうのかなぁ、と首を傾げる
柘榴
「『かみさま』ってなに? いごーろなく?」
枇榔
「うわ」
ズバリ言うなぁ、と横で少し引いてる
ズバリ言うなぁ、と横で少し引いてる
仁科 悟
「いごーなろく?」
不思議そうに少年は首をかしげる。
不思議そうに少年は首をかしげる。
柘榴
「あれ、違うんだ?」
神島 令
「『神様』のことは、ご存知ないんですか?」
枇榔
「えっと……概念としては、知ってます……けど」
柘榴
「ここの『神様』ってどんなの?」
(なんか、仏教とかキリスト教とか、そんな感じじゃないよね……)
(なんか、仏教とかキリスト教とか、そんな感じじゃないよね……)
神島 令
「あまり深くは知らないんですが……、19年前に突然現れた神様だそうです。その、どんな神で、なぜこの市にいるかはわからないのですが。
その神様を信じる教団は、生贄を与えれば恩恵を貰えるって言い回っていたのですが、気味が悪くて、協力する人はいなかったんです」
その神様を信じる教団は、生贄を与えれば恩恵を貰えるって言い回っていたのですが、気味が悪くて、協力する人はいなかったんです」
柘榴
「……あ、それって」
枇榔
「19年前……」
神島 令
「それで……、それがいけなかったのでしょうか。今まで何も起こらなかったのに、ここ数週間で、こんなことになってしまって」
柘榴
「でも、あれは……やっつけた、よね」
枇榔
「いえ……やっつけてはないです……
ただ、なんか鎖だけが出てきて、それで……」
『父』とは呼びたくない
「あの人を、連れてっちゃった……感じ」
ただ、なんか鎖だけが出てきて、それで……」
『父』とは呼びたくない
「あの人を、連れてっちゃった……感じ」
柘榴
「ってことは、ここでは。
止められなかった、とか」
止められなかった、とか」
神島 令
「都市伝説課の職員さん、なんですよね。この件、何かご存知……、ないんですよね……」
枇榔
「……」
柘榴
「うん、ごめん、今はボクたちにも何が何だか分からなくて」
はっ。いかんいかん。
「しかし、原因は究明しますから、ご安心ください」
はっ。いかんいかん。
「しかし、原因は究明しますから、ご安心ください」
神島 令
「はい、ありがとうございます……。お二人もどうか、お気をつけて。
私達は、これから神社の方に移動しようと思います」
私達は、これから神社の方に移動しようと思います」
柘榴
「はい、お気を付けて」
仁科 悟
「またねー!」
少年はにこやかに手を振る。
少年はにこやかに手を振る。
柘榴
手を振り返す。
神島 令
特に引き留めることがなければ、彼らは去っていく。
枇榔
「……」
何か、考え込むような顔で、焦点の合わない目をして黙り込んでいる
何か、考え込むような顔で、焦点の合わない目をして黙り込んでいる
柘榴
「……枇榔。御先先輩探そう」
枇榔
「……」
柘榴
「大丈夫、心配しないで」
自分の中に湧き上がる嫌な感覚を抑えつけ、笑う。
神社かぁ。
都市伝説相手や神相手なら対抗できるかもしれないしな。
自分の中に湧き上がる嫌な感覚を抑えつけ、笑う。
神社かぁ。
都市伝説相手や神相手なら対抗できるかもしれないしな。
枇榔
「……負けちゃった、んですよね。『ここの私』」
彼らが去って行くのを見送りながら、つぶやく
彼らが去って行くのを見送りながら、つぶやく
柘榴
「そうかもしれない」
枇榔
「あなたに助けを求めることができなかったのかな……」
柘榴
「もしかしたらここのボクは」
枇榔を助けることも、止めることも、できなかったんだろうな……
枇榔を助けることも、止めることも、できなかったんだろうな……
枇榔
「……」
「都市伝説課に、行ってみましょう」
SCARを背負い直す
「都市伝説課に、行ってみましょう」
SCARを背負い直す
柘榴
さとるくんに電話してみよ。しもしもー?
あ、夜か。駄目だ。
あ、夜か。駄目だ。
KP
大いに夜ですね。
枇榔
そもそも携帯から直電できるのか
柘榴
もちろんいつかみたいに電話ボックスを探してだな!
KP
電話ボックスを探すのならば、道中になにかしら見つけることはできる。
柘榴
一応ダメ元でかけよっと。
枇榔
生きてるかな>公衆電話
柘榴
生きてなくても自分のスマホにポチポチ。
KP
なんとか生きているものがあり、前にやったように電話をかけることはできる。それを聞くものがあったかどうかは分からない。
柘榴
「さとるくんさとるくん、何があったか教えて欲しいな。
都合のいい時に電話ちょうだい」
都合のいい時に電話ちょうだい」
枇榔
受話器を置いて出てくる柘榴に声を掛ける
「……先輩」
「……先輩」
柘榴
電話を元に戻して振り向く。
「うん」
「うん」
枇榔
「もしかしたら……
『いる』んじゃないかな。
『ここの私』が」
『いる』んじゃないかな。
『ここの私』が」
柘榴
「……たぶん、ね」
枇榔
「神島先生、私を見て、怖がってたし」
柘榴
「(ボクも怖がられたっぽいんだよなぁ……気のせいかな?)」
枇榔
そうだったっけ
寒々とした街の様子を眺める
もしかしたら、自分もこうなっていた可能性があったということなのだろう
寒々とした街の様子を眺める
もしかしたら、自分もこうなっていた可能性があったということなのだろう
柘榴
「とにかく都市伝説課に戻ろうよ……行こうよ、かな。
どっちでもいっか」
どっちでもいっか」
枇榔
「そうですね」
柘榴
「こっちにもボクたちがいて、力が借りられたら助かるんだけどなぁ」
希望的観測を口にする。
希望的観測を口にする。
枇榔
「それは……」
もしかしたら、『神様』とはこっちの自分なのではないだろうか
もしかしたら、『神様』とはこっちの自分なのではないだろうか
がったい
柘榴
枇榔はそうなんだろうと思うんだけど、柘榴何してんだ。
一緒に食われたかな?
一緒に食われたかな?
枇榔
フュージョンしてヒクロになっているかもしれない
柘榴
ふゆージョンっ!
枇榔
ああ、野沢雅子っておばあちゃんなんだなぁ、って思った瞬間だった>フュージョンの読み方
柘榴
よくわかったな。
枇榔
当時からめっちゃ気になってたし
KP
瓦礫の断面を不似合いなほどに美しい星空にさらした街は、ただ沈黙の影を地面に落としていた。
都市伝説課に向かう?
都市伝説課に向かう?
柘榴
むかうよー
枇榔
向かいます
KP
市役所。
枇榔
灯はついてるかな
KP
建物自体は他に比べて綺麗だと感じるが、中に入ってみれば手酷く荒らされていた。机や椅子が投げ出され、床にぶちまけられた大量の、赤茶けた……、これは血痕だ。血痕を、点いたままの照明がむなしく照らしていた。
柘榴
「きさらぎ先輩……」
枇榔
あの様子、言葉から『やられてしまったのか』と思うが、口には出せない
一応、生存者はいないか確認しながら、オフィスへ向かう
何週間か前って言ってたから、それはないだろうけど
一応、生存者はいないか確認しながら、オフィスへ向かう
何週間か前って言ってたから、それはないだろうけど
KP
〈目星〉。
柘榴
CCB<=51〈目星〉 (1D100<=51) > 100 > 致命的失敗
柘榴
ショックでかかったわ。
枇榔
うわぁ
枇榔
CCB<=75〈目星〉 (1D100<=75) > 32 > 成功
柘榴
『父』はもう存在しないんだろう、と思ってしまったから。
枇榔
大丈夫だ、産みの親はまだここにいる
柘榴
あと死んだのはあくまでここのきさらぎさんの筈だ!
枇榔
うどん!
KP
枇榔さん。受付に置かれた資料に目が行く。何枚かまとめられたものは報告書のようで、必死に書きつけたらしい手書きのそれは字が震えている。その上に血がしたたり落ちて所々赤く染まっていた。
枇榔
「……!」
そこへ駆け寄り、手にとる
そこへ駆け寄り、手にとる
柘榴
わー、ボクの失態が書かれていそう。
KP
柘榴さんのファンブル処理はもう少し後で。
柘榴
くらくらする。血痕。あの音。
耳鳴りがする……
耳鳴りがする……
〈神話的事象による非常事態宣言〉
迷冥市にて観測された神話的存在が都市伝説課より通達。調査、および沈静化に向かった都市伝説課職員「」による連絡は途絶え、以降沈黙。
本案件、および事象による被害の拡大化。外部に救助要請をするものの遮断されているのか連絡は通じない。
「迷冥市」自体が一つの空間として切り離された可能性あり。この空間に
いる「都市伝説」の制御不能の暴走状態が発覚。都市伝説課職員:「御先稲荷」による沈静化に成功。
迷冥市にて観測された神話的存在が都市伝説課より通達。調査、および沈静化に向かった都市伝説課職員「」による連絡は途絶え、以降沈黙。
本案件、および事象による被害の拡大化。外部に救助要請をするものの遮断されているのか連絡は通じない。
「迷冥市」自体が一つの空間として切り離された可能性あり。この空間に
いる「都市伝説」の制御不能の暴走状態が発覚。都市伝説課職員:「御先稲荷」による沈静化に成功。
KP
そこからは報告書というよりも、乱雑なメモのような走り書きになっていく。
避難場所→神の干渉を受けない場所?
時間がない。移動手段の確保が先決。通達が間に合わない、踏切? 電車、
誰か忘れている
「————」に連絡がつく。現状から協力が得られた、よかった。あそこはここからずいぶん離れた場所だがここの神の干渉を弾く事ができるはず。
時間がない。移動手段の確保が先決。通達が間に合わない、踏切? 電車、
誰か忘れている
「————」に連絡がつく。現状から協力が得られた、よかった。あそこはここからずいぶん離れた場所だがここの神の干渉を弾く事ができるはず。
枇榔
救援要請する外部、って存在したのかー
柘榴
外部って我々では
夢で救援要請されたんだ。
夢で救援要請されたんだ。
枇榔
並行世界間どうしが繋がってるってすごいな
KP
それから、こちらに語りかけてくるかのような、やけにはっきりとした文章が、ひとつ。
これを読んでいる君は、都市伝説課職員:「」の存在を覚えている事ができているか?
誰かいた、確かにそこにいたはずなのだ。
でも思い出せない、あれが誰だったか。
柘榴さん。
そこにいたのは誰だっただろうか。そこには何が書かれていただろうか。
あなたは、その名前を、その存在を、一瞬、ふっと。
思い出せなくなる。
枇榔さん。【アイデア】ロール。
これを読んでいる君は、都市伝説課職員:「」の存在を覚えている事ができているか?
誰かいた、確かにそこにいたはずなのだ。
でも思い出せない、あれが誰だったか。
柘榴さん。
そこにいたのは誰だっただろうか。そこには何が書かれていただろうか。
あなたは、その名前を、その存在を、一瞬、ふっと。
思い出せなくなる。
枇榔さん。【アイデア】ロール。
柘榴
「……?」
枇榔
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 81 > 成功
KP
枇榔さん。あなたは気味の悪い感覚を覚える。
都市伝説課職員:「」と記載があるところ、もともとここは空白だった気がする。
いや、「こうでなければならない」、と強い意思が働くような、気味の悪い感覚を覚える。ぐらり、と頭の中を書き換えられるような感覚に背筋が寒くなる。
枇榔さん、《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》。
柘榴さんは一瞬だけ、「きさらぎ」のことを思い出せなくなります。そのため、枇榔さんが気づいた上記の感覚についても気づくことができません。
誰かから「きさらぎ」について言及があれば思い出せます。
都市伝説課職員:「」と記載があるところ、もともとここは空白だった気がする。
いや、「こうでなければならない」、と強い意思が働くような、気味の悪い感覚を覚える。ぐらり、と頭の中を書き換えられるような感覚に背筋が寒くなる。
枇榔さん、《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》。
柘榴さんは一瞬だけ、「きさらぎ」のことを思い出せなくなります。そのため、枇榔さんが気づいた上記の感覚についても気づくことができません。
誰かから「きさらぎ」について言及があれば思い出せます。
枇榔
左の額を抑えて、呻く
CCB<=95 《SANチェック》 (1D100<=95) > 80 > 成功
CCB<=95 《SANチェック》 (1D100<=95) > 80 > 成功
枇榔
「これ……
きさらぎ、さん……?」
ぽつりとつぶやく
きさらぎ、さん……?」
ぽつりとつぶやく
柘榴
「きさらぎ? だれ……
!?
え? あ、うん、きさらぎさん。きさらぎさん……だよね」
!?
え? あ、うん、きさらぎさん。きさらぎさん……だよね」
枇榔
その様子に、思わず振り返る
柘榴
「へん、だな……」頭に手を当てて首を振る。
枇榔
「……」
柘榴
「一瞬だけど、そんな人いないと思ったんだ。
おかしいな、きさらぎさんがもしいなくなったら、って哀しくなって
その直後に忘れるなんてこと、ないよ……」
おかしいな、きさらぎさんがもしいなくなったら、って哀しくなって
その直後に忘れるなんてこと、ないよ……」
枇榔
聞いたことがある
消えた―――死んだ都市伝説の存在が、その後どうなるか
「大丈夫」
柘榴の肩に手を掛けて、頷く
消えた―――死んだ都市伝説の存在が、その後どうなるか
「大丈夫」
柘榴の肩に手を掛けて、頷く
柘榴
「……うん、この世界のきさらぎさん、やっぱり」
枇榔
「まだ、糸は切れてない。私が覚えてる。だから、生きてる」
KP
荒らされ惨状を晒す市役所の奥に、あの見慣れた都市伝説課へ続く扉が見えた。
柘榴
「行こう。まだ誰か残ってるかも」
枇榔
「はい」
頷き、奥へと向かう
頷き、奥へと向かう
KP
扉を開く。
鍵はかかっていなかった。
鍵はかかっていなかった。
柘榴
扉を引き開ける。
「ただいま帰りました」
「ただいま帰りました」
枇榔
その言葉に、胸がきゅう、となるのを感じながら、SCARを構えてクリアリング
KP
今朝見たばかりの都市伝説課の室内は、ここも酷く荒らされ、机や資料棚からは何かを探すように手当たり次第に資料が引っ張り出されていた。ロッカーは無残に倒され、裏の武器庫からは武器が床に放り出されていた。
柘榴
「……何か捜し物したのか、ここで。
御先さん? 御先さん、いますか?」
御先さん? 御先さん、いますか?」
枇榔
「御先さん?」
KP
ここを荒らした者は何を探したのだろうか。
応える声は、なかった。
>机、資料棚を調べることができます。
応える声は、なかった。
>机、資料棚を調べることができます。
枇榔
では、資料棚を
柘榴
じゃあ机ー
KP
〈資料棚〉
資料が引っ張り出され、いくつかが空になっている。
〈図書館〉で判定。
資料が引っ張り出され、いくつかが空になっている。
〈図書館〉で判定。
枇榔
バトンタッチした方が良さそうだw
枇榔
CCB<=25〈図書館〉 (1D100<=25) > 16 > 成功
枇榔
出たわ
KP
わお。初期値成功で成長チェックもってっちゃってください。
柘榴
出たな。さすが。
枇榔
やったぜ
KP
いくつか資料がある中で、調査が終わっていないものを見つける。
調査対象:三本足のリカちゃん人形
迷冥第二小学校で廊下に人形が落ちているという相談を受けた。
話の内容から「三本足のリカちゃん人形」ではないかと推測。
しかし接触した子供が行方不明になる、という元の噂にはない状態となっている。神話生物の干渉を受けている可能性があるため早急に対処を検討。
〈オカルト〉で判定。
調査対象:三本足のリカちゃん人形
迷冥第二小学校で廊下に人形が落ちているという相談を受けた。
話の内容から「三本足のリカちゃん人形」ではないかと推測。
しかし接触した子供が行方不明になる、という元の噂にはない状態となっている。神話生物の干渉を受けている可能性があるため早急に対処を検討。
〈オカルト〉で判定。
三本目
枇榔
あー私、呪われているの、のやつか
柘榴
それただのはるとくんでは、とか思った。いけない。
ていうかリカちゃんの彼氏はるとくんって名前だったっけ???
ていうかリカちゃんの彼氏はるとくんって名前だったっけ???
KP
そんなところからは生えていませんよ。
柘榴
ボーイフレンド6人目か……やるなリカちゃん。
枇榔
セクハラ部長「三本目の足なら、ワイにもあるでぇ。ゲハハ」
KP
セクハラ部長がお人形さんになっちゃうの?(それは別の話)
枇榔
CCB<=80〈オカルト〉 (1D100<=80) > 14 > スペシャル
〈三本足のリカちゃん人形〉について。
枇榔
「もともと、怖い話だったけど……凶悪化してる?
神話生物って……?」
頭をよぎるのは、イゴーロナク。そして鎖だけを現した、あの存在
神話生物って……?」
頭をよぎるのは、イゴーロナク。そして鎖だけを現した、あの存在
KP
一方、机。
あらゆる資料が机の上に投げ出され、そこから何かを探しているようだった。
〈目星〉で判定。
あらゆる資料が机の上に投げ出され、そこから何かを探しているようだった。
〈目星〉で判定。
柘榴
CCB<=51〈目星〉 (1D100<=51) > 66 > 失敗
「うーん」
ごそごそ……
資料に埋もれた。
「うーん」
ごそごそ……
資料に埋もれた。
枇榔
「先輩、そっちは何かありました?」
三本足のリカちゃんの資料を見ながら、背後に声をかける
三本足のリカちゃんの資料を見ながら、背後に声をかける
柘榴
「うん、わかんない。助けて」
あまり引っかき回して現場を荒らさないようにして助けを求める。
あまり引っかき回して現場を荒らさないようにして助けを求める。
枇榔
「素直でよろしい」
では、そっちも見に行こう
では、そっちも見に行こう
KP
では枇榔さんも、〈目星〉どうぞ。
枇榔
その際に、リカちゃん情報を先輩にも手渡して
CCB<=75〈目星〉 (1D100<=75) > 89 > 失敗
CCB<=75〈目星〉 (1D100<=75) > 89 > 失敗
枇榔
あれぇ?
柘榴
あらぁ?
枇榔
そうなったら面白いかな、って思ったらそうなった
柘榴
リカちゃんの資料を読んでる。
枇榔
「何もありませんね……」
柘榴
「そうか。枇榔なら何か分かると思ったんだけどな」
KP
数々の都市伝説の資料がぐちゃぐちゃに投げ出されている。それらはみな事細かに書かれている。
柘榴
「うーん、どうしよう。
みんな神社に避難してるのかなぁ」
みんな神社に避難してるのかなぁ」
柘榴
纏めて片付けよ……
枇榔
そうすることにより、総当たりチェックが可能に
KP
片付けているのを横でじーーーーっと見る? 全部チェックしながら片付ける? >総当たり
枇榔
それは認められるんだろうかw
柘榴
一応ざっと見ながら片付けるから横からもチェックしてw
KP
数が多いのでメッチャ時間がかかりそうではあるが、別にやってもいい。>全部チェックしながら片付ける
柘榴
被害が広がりそうじゃん……
枇榔
ヨシ!(横から
どうしようか
ヤバいことになりそうならとっとと神社行くかw
どうしようか
ヤバいことになりそうならとっとと神社行くかw
KP
横からチェックするくらいならもう少しマシな時間でなんとかなるかな。
枇榔
なるほど
じゃぁ横からチェックしましょうか
じゃぁ横からチェックしましょうか
柘榴
ざざっと纏めるよ。
KP
ざっと資料を纏めながら片付ける柘榴の手元を、あなたは横からチェックする。
〈目星〉/2で再度振ってよい。
〈目星〉/2で再度振ってよい。
枇榔
半分かぁ
枇榔
CCB<=75/2〈目星〉 (1D100<=37) > 25 > 成功
枇榔
出たわ
柘榴
えっらい!!
KP
あなたは片付けられていく資料の中に、ふとおかしなものを見つけた気がした。
枇榔
「あれ……?」
柘榴
「ん、これ?」
手を止める。
手を止める。
枇榔
「ええ、それ、ちょっと見せてください」
枇榔
美味しいうどん情報
柘榴
ここにあるなら都市伝説うどんだよ。
KP
それは何らかの都市伝説の資料のようだった。
枇榔
なんだろな
都市伝説:「」について書かれているが、大半が不気味な文字化けを起こしているようで読めない。
最後に「誰も覚えてない。」と書かれている。
最後に「誰も覚えてない。」と書かれている。
枇榔
すみません、ShiftーJISにしてもう一回
KP
あなた達は一瞬、おかしな感覚に襲われる。
自分たちがいるのは都市伝説課で、一緒に働いていたのは「」と「御先稲荷」で……。「」とは? もう一人いたはず。確かに誰か。
それが誰だったのかだんだんと記憶が抜け落ちていく。「」が誰で、どんな関係で、関係?
いやそもそも都市伝説課は「御先稲荷」とあなた達と、
……いや、これも違う。思わず頭を片手で抑え痛みにうめく。
忘れてはいけない、覚えていなければと、心がそう叫ぶ。
自分たちがいるのは都市伝説課で、一緒に働いていたのは「」と「御先稲荷」で……。「」とは? もう一人いたはず。確かに誰か。
それが誰だったのかだんだんと記憶が抜け落ちていく。「」が誰で、どんな関係で、関係?
いやそもそも都市伝説課は「御先稲荷」とあなた達と、
……いや、これも違う。思わず頭を片手で抑え痛みにうめく。
忘れてはいけない、覚えていなければと、心がそう叫ぶ。
柘榴
誰も覚えてない っていうのは書き加えられてるのかな?
KP
書き加えられている。
柘榴
おおー、ここの資料ヤバイやつじゃん。
KP
二人とも、上昇前の【POW】をベースとした【幸運】で判定。
枇榔
「……くそ……」
左の額を押さえて頭を振る
CCB<=90 【幸運】 (1D100<=90) > 99 > 致命的失敗
左の額を押さえて頭を振る
CCB<=90 【幸運】 (1D100<=90) > 99 > 致命的失敗
枇榔
うわぁ
これはきさらぎさん帰ってこれないやつ
これはきさらぎさん帰ってこれないやつ
柘榴
CCB<=55 【幸運】 (1D100<=55) > 94 > 失敗
柘榴
はいダメー
枇榔
さよならきさらぎさん……
きみのことは……わすれたっぽい。
きみのことは……わすれたっぽい。
KP
柘榴さん。
「」とは誰だったか。いや、そもそもそんな人物存在などしない。だというのに今自分は何故考えているのだろうか。どこかで本能が忘れてはいけないことだと強く告げるが、その端からどんどんと綻んでいく。
「」とは誰だったか。いや、そもそもそんな人物存在などしない。だというのに今自分は何故考えているのだろうか。どこかで本能が忘れてはいけないことだと強く告げるが、その端からどんどんと綻んでいく。
柘榴
「あれ、ええと……
うーん?」
眉根を寄せる。だがどうして眉間にしわ寄せていたのかも分からなくなる。
うーん?」
眉根を寄せる。だがどうして眉間にしわ寄せていたのかも分からなくなる。
枇榔
【アイデア】とかでしがみつけないかなーーー
KP
枇榔さん。
あなたの思考がふっと、すっきりと晴れる。自分は何を気にしていたのだろうか。この資料は何だっただろうか。そんな人物存在などしない。どうやら何か間違ったものが入ってきてしまったに過ぎないようだ。
あなたの思考がふっと、すっきりと晴れる。自分は何を気にしていたのだろうか。この資料は何だっただろうか。そんな人物存在などしない。どうやら何か間違ったものが入ってきてしまったに過ぎないようだ。
枇榔
首を傾げて、資料を柘榴に返す
柘榴
「えー、なんだっけ、絶対忘れちゃいけないことなのに」
首をひねりながら資料を揃える。
首をひねりながら資料を揃える。
KP
一応、もうちょっと後に思い出すタイミングはまだあります。
枇榔
よかった
6版はフォロー効かないから困るぜ
6版はフォロー効かないから困るぜ
柘榴
つまりここに来たヤツがきさらぎさんの資料に手を加えて存在を消したってことか。
枇榔
きさらぎさんがいなかったことになれば、我々の介入も無かったことになるからね
柘榴
それやってんのこっちの世界のボクじゃないだろうね?
枇榔
「さ、早く神社に行きましょう。急がないと」
柘榴
「そうだね」
暗くなる前に早く行きなさいね、っていつも笑って送り出してくれた……人?
いたかなぁ……?
振り向いてもうひとつ首をひねって、資料を丁寧に机に戻す。
暗くなる前に早く行きなさいね、っていつも笑って送り出してくれた……人?
いたかなぁ……?
振り向いてもうひとつ首をひねって、資料を丁寧に机に戻す。
枇榔
アーマリーに辛うじて残っていた5.56mmマガジとアモケースをカバンに放り込んで後にする
KP
あなた達は何かを落としたような感覚を覚えながら、外に出るだろう。
相変わらず夜空は、寒気がするくらいに美しかった。
>学校、神社に行くことができます。
何か調べ物がしたければ、図書館に行くこともできる。
相変わらず夜空は、寒気がするくらいに美しかった。
>学校、神社に行くことができます。
何か調べ物がしたければ、図書館に行くこともできる。
柘榴
学校かぁー。
あの二人は神社に居るんだよね。
御先さん探すなら神社がいいのかと思うんだけど、どうなんだろ?
あと、人が集まっているんなら話が聞けそうかな、とか。
あの二人は神社に居るんだよね。
御先さん探すなら神社がいいのかと思うんだけど、どうなんだろ?
あと、人が集まっているんなら話が聞けそうかな、とか。
枇榔
とりあえず合流したほうが良さそうではある
後から図書館に行くことはできるのかな?
後から図書館に行くことはできるのかな?
KP
できます。>あとから
柘榴
じゃあまずは神社かな。他二カ所はまだなんとなく行く理由がない。
学校、っていうと、別棟の図書室ってのもあるか。
学校、っていうと、別棟の図書室ってのもあるか。
枇榔
では、神社先行で
柘榴
先生を狂わせたのも悟を死に追いやったのもイゴーロナクだったよなぁ。
柘榴
「あの二人が仲良い理由……イゴーロナクがいなかったから?」
とか呟いて神社に向かおう。
とか呟いて神社に向かおう。
枇榔
「そもそも、あの事件そのものが無かった……。でも、どうして」
KP
寒気のするくらい美しい夜空を、あなた達は見上げ、高台の神社へと向かう。
何かを落としたまま。
何かを落としたまま。
KP
本日は以上でございます。
柘榴
ありがとうございましたー
大事件だ。
大事件だ。
枇榔
お疲れ様でした!
KP
お疲れ様でした!
狙いすましたような判定失敗。
狙いすましたような判定失敗。
柘榴
忘れたくなかったんだな。
枇榔
これで最後にしっかり思い出して綺麗に纏まるわけ(フラグ
KP
まあまあフラグもいっぱい立てれば折れるといいますし?
柘榴
ポキポキ
生き残ったフラグが真のフラグだぜ!
生き残ったフラグが真のフラグだぜ!
KP
残ってるゥ!
枇榔
19年前に呼び出されたものが強すぎて、イゴーロナクがちょっかい出せなくなった?
柘榴
そのへんくさいかなぁ?
ここだと先生は頼りないながらも悟を支えてあげてるのかなぁ?
そうだといいんだけどさ。
こっちの世界のボク、「むてき」って書かれた金髪鼻シャキーンイケメンだったりしないかな……
ここだと先生は頼りないながらも悟を支えてあげてるのかなぁ?
そうだといいんだけどさ。
こっちの世界のボク、「むてき」って書かれた金髪鼻シャキーンイケメンだったりしないかな……
コメント By.柘榴
あの事件から少し後。
二人は気になる都市伝説絡みの事件を調査しに廃ビルへ向かうのだった。
しかし……
あの事件から少し後。
二人は気になる都市伝説絡みの事件を調査しに廃ビルへ向かうのだった。
しかし……
TRPGリプレイ CoC『VOID』26
CoC
VOID 19日目 close
「……ほら、ゆっくり息をしましょう。……大丈夫、大丈夫です。わたしは、ここにいます」
「ああ……そう、だよ。ここに……ここにちゃんといる……。」
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」