
『【特別展】神話と信仰~神々と人の今まで~』
のネタバレがあります。
本編見る!
こんばんは
牧志 浩太
こんばんはー!
KP
こんばんはー!
牧志 浩太
今日もよろしくお願いします 美術品、見るべきか見ないべきか超悩む!!
KP
素晴らしい芸術は鑑賞すべきだと、あなたは思います。
牧志 浩太
勝手に決めないでほしいと俺は思います。
佐倉 光
なんなら俺も見られるし。
KP
では、お時間ですので始めさせていただきます。
牧志 浩太
よろしくお願いします!
KP
牧志と佐倉は、今「大海魚」の前を素通りしようとしているところだ。
KP
素通りしてしまってよろしいですか?
牧志 浩太

素通りする。
KP
歩を進めると、次の絵が見えてくる。
『劇の担い手』
所蔵:グロリアス・クラブ
フランス・19世紀ごろ
音声案内が作品の解説をしてくれる。
KP
絵画をよく見ますか?
佐倉 光

「ペルソナ、かぁ」
牧志 浩太

「ペルソナか……、仮面をかぶることでその仮面に成るって、寓意的だな、なんだか」
佐倉 光

「絵を見るのは危険、かな」
牧志 浩太

「この仮面、仮面っていうより、人間の顔に顔じゃない物がはめ込まれてるように見える。
こういうのって、生理的に不気味に思えるな。
……ああ。そう思う。こいつ、ずっと絵を見せようとしてきてるしな」
こういうのって、生理的に不気味に思えるな。
……ああ。そう思う。こいつ、ずっと絵を見せようとしてきてるしな」
佐倉 光

「ああ。行こうか」
牧志 浩太

「ああ。絵を見るのは危険だ。行こう」
そうはっきりと口に出して、絵画の前を素通りする。
そうはっきりと口に出して、絵画の前を素通りする。
『蛇になる妻』
所蔵:グロリアス・クラブ
北アメリカ、18世紀
音声案内が作品の解説をしてくれる。
牧志 浩太

「今度は……、抽象画か? これ」
佐倉 光

「ラミアっぽいな」
牧志 浩太

「確かにな」
佐倉 光

「そういえばギリシャ神話のラミア、もとは人間だっけ」
牧志 浩太

「えっ、そうなのか? ああ、何だっけ、ヘラと何かあったんだっけ例によって」
佐倉 光

「だいたいヘラが怖い」
牧志 浩太

「ギリシャ神話大体そう言う所あるよな」
牧志 浩太

「……」目を背けたまま、絵画の前で少し考える。
佐倉 光

「どうかしたのか?」
牧志 浩太

「絵を見るのは危険なんだろう、とは思うんだけど、どっちに転ぶか分からなくて悩んでる」
佐倉 光

「そうだな……交代で見ようか?」
牧志 浩太

「そうだな、それがいいかもしれない。
最後に絵の内容でクイズでもされたら困るな、と思ってたんだ」
最後に絵の内容でクイズでもされたら困るな、と思ってたんだ」
佐倉 光

「ああ、確かに……
それじゃあ、今回は俺が視ようか? ラミアっぽいし」
それじゃあ、今回は俺が視ようか? ラミアっぽいし」
牧志 浩太

「頼む」
KP
佐倉は絵をじっと見上げる。
牧志 浩太

佐倉さんと手を繋いだまま、絵から目を背け、進路の方を向く。
佐倉 光

CCB<=99〈目星〉 (1D100<=99) > 79 > 成功
CCB<=64 《SANチェック》 (1D100<=64) > 88 > 失敗
[ 佐倉 光 ] SAN値†: 64 → 63
CCB<=85【アイデア】 (1D100<=85) > 68 > 成功
CCB<=64 《SANチェック》 (1D100<=64) > 88 > 失敗
[ 佐倉 光 ] SAN値†: 64 → 63
CCB<=85【アイデア】 (1D100<=85) > 68 > 成功
佐倉 光

「え、ええと……ヘビの体の所に、鱗が貼ってある……
うつむいてるから、明るい色だけど、感情が暗く見える……?
現実の光景が重なる瞬間……
いやこれ音声案内、が言ってる、よな?」
佐倉はぼんやりと絵を見上げている。
うつむいてるから、明るい色だけど、感情が暗く見える……?
現実の光景が重なる瞬間……
いやこれ音声案内、が言ってる、よな?」
佐倉はぼんやりと絵を見上げている。
牧志 浩太

「佐倉さん? どうしたんだ、佐倉さん」
その様子を見て手を引き、呼びかける。
その様子を見て手を引き、呼びかける。
佐倉 光

「いや。表情、描かれてねえよな……
哀しいかどうか、なんて、受取手次第だ」
哀しいかどうか、なんて、受取手次第だ」
佐倉 光

ぶるぶると頭を振って絵画から目をもぎ離す。
牧志 浩太

「何があったんだ。音声案内が何かしてきたのか?」
佐倉 光

「途中までは、俺自身が気付いたことや感想だと思っていたんだけど、
耳元で囁かれているって急に気付いたんだ」
耳元で囁かれているって急に気付いたんだ」
佐倉 光

「やべぇな。俺の感情までコントロールされてるみたいな気がする。
牧志がさっき言ってたの、これか……」
牧志がさっき言ってたの、これか……」
牧志 浩太

「ああ……、こいつ、俺達がそうしてるみたいな体で喋ってた。
まさか、そうすることで行動だけじゃなくて、感情まで混乱させようとしてるのか」
まさか、そうすることで行動だけじゃなくて、感情まで混乱させようとしてるのか」
牧志 浩太

「こいつ……、俺達に、何かを吹き込もうとしてるのか?」
しかけ
佐倉 光
次の絵なんですけどー、ちょっと用意するの忘れてたのでー
牧志 浩太
おおっと
佐倉 光
3分ほど閉じて待っていただけます?
牧志 浩太
はーい
牧志 浩太
タダイマー
佐倉 光
オカエリー
KP
進みますか?
牧志 浩太

「よし。行こう」
拳を握り、順路の先を見据える。
何か脇道や絵画以外の物がないか、進む先を見てから進む。
拳を握り、順路の先を見据える。
何か脇道や絵画以外の物がないか、進む先を見てから進む。
『夢』
所蔵:グロリアス・クラブ
作者:Noman=Howl
アメリカ・1947年

見覚えがある
牧志 浩太
あら!
KP
すみませんこれはお遊び要素です。
牧志 浩太
進んだらそのうち絵に取り込まれていって『見知らぬ人』になっちゃうのかなと思ったらお遊び要素だった!
牧志 浩太
今までのトップ絵を油彩風に加工して額縁画像の中に入れたら楽しそうとか思いました>お遊び
KP
加工入れれば良かったなぁ。
牧志 浩太
おお、加工だ
加工の妙だけど、地球が歪んで悍ましい何かになってしまったようにも見える
加工の妙だけど、地球が歪んで悍ましい何かになってしまったようにも見える
この絵は牧志たち自身である。『PYX』のとある状況でのワンシーンだ。
同じ牧志と佐倉であっても違う世界の二人なので、当然身に覚えのないことだ。
同じ牧志と佐倉であっても違う世界の二人なので、当然身に覚えのないことだ。
KP
これは、サン・ド・チェルダック氏がとある画家から買い取ったものです。
知り合いが視たという夢をモチーフに描いたものだとされています。
とても想像力に溢れた絵ですね。
青い天体を見上げる青年のように見えます。
彼は一体何を想っているのでしょうか。
どこか郷愁のような物を感じませんか?
副題かどうかは分かりませんが絵の裏には『二人の欲望』とあります。
もう一人はどこにいるのでしょうね。
あなたになら分かるのではありませんか?
知り合いが視たという夢をモチーフに描いたものだとされています。
とても想像力に溢れた絵ですね。
青い天体を見上げる青年のように見えます。
彼は一体何を想っているのでしょうか。
どこか郷愁のような物を感じませんか?
副題かどうかは分かりませんが絵の裏には『二人の欲望』とあります。
もう一人はどこにいるのでしょうね。
あなたになら分かるのではありませんか?
牧志 浩太

「『あなたになら分かる』だって? 何を言ってるんだ……、
いや、思わせ振りに言ってるだけ……、だよな」
いや、思わせ振りに言ってるだけ……、だよな」
KP
絵をよく見てみますか?
牧志 浩太

「佐倉さん、今度は俺が見てみる。
俺の様子を見て、異変を感じたら声をかけてほしい」
俺の様子を見て、異変を感じたら声をかけてほしい」
佐倉 光

「分かった」
牧志 浩太

絵をよく見てみる。
KP
その絵は荒く描かれた油彩だった。
絵の主人公と思われる青年の背がなぜか、佐倉のものに思えた。
絵の中の佐倉は途方に暮れたように地球を見上げている。
絵の主人公と思われる青年の背がなぜか、佐倉のものに思えた。
絵の中の佐倉は途方に暮れたように地球を見上げている。
牧志 浩太

「……佐倉……、さん?」
その途方に暮れたような姿に、思わず、声をかけそうになってしまう。
その途方に暮れたような姿に、思わず、声をかけそうになってしまう。
佐倉 光

「え?」
『PYX』ネタバレ
KP
その横にいるのは自分だ、と、あなたは急に確信するでしょう。
あなたは人の姿を失い、『相棒』にこびり付く自分自身を見出します。
それは突拍子もない考えながら、真実であるのだと分かります。
あなたは人の姿を失い、『相棒』にこびり付く自分自身を見出します。
それは突拍子もない考えながら、真実であるのだと分かります。
KP
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》
牧志 浩太

CCB<=61 《SANチェック》 (1D100<=61) > 60 > 成功
牧志 浩太

「佐倉さん?」
思わず、絵に向かって手を伸ばす。
絵の中に佐倉さんと俺がいる。ふたりとも途方に暮れて、どこかから地球を眺めている。
思わず、絵に向かって手を伸ばす。
絵の中に佐倉さんと俺がいる。ふたりとも途方に暮れて、どこかから地球を眺めている。
牧志 浩太

「佐倉さん」絵の表面に手を伸ばす。
佐倉 光

「え、ちょっと、おい」
牧志 浩太

「佐倉さん」
KP
牧志と絵の間に佐倉が割り込む。
小さな体は簡単に押されてよろめき、佐倉は「うわ」と声を上げた。
小さな拳がぽかぽかと牧志の腰を叩く。
小さな体は簡単に押されてよろめき、佐倉は「うわ」と声を上げた。
小さな拳がぽかぽかと牧志の腰を叩く。
佐倉 光

「おい、おいおい、しっかりしろ!」
KP
この二人はおおいなるものになろうとしています。
それは素晴らしいことだろうと、あなたは感動しました。
それは素晴らしいことだろうと、あなたは感動しました。
佐倉 光

「牧志ってば!」
牧志 浩太

「あ……、」
我に返ることはできる?
我に返ることはできる?
KP
できてよい。
牧志 浩太

「ち、違う。そんなのが素晴らしいわけない」
唐突に、腰を叩く小さな拳の感触が意識の中に射し込んだ。
俺を呼ぶ声が聞こえた。
唐突に、腰を叩く小さな拳の感触が意識の中に射し込んだ。
俺を呼ぶ声が聞こえた。
牧志 浩太

「違う。違うんだ。俺と佐倉さんなら、そんなこと願うわけない。
そんなことを、言うな」
そんなことを、言うな」
KP
願うわけなかったのにな。
牧志 浩太
なかったんですけどね。
佐倉 光

「何を見たんだよ!?
何を言われたんだ?」
何を言われたんだ?」
牧志 浩太

耳元で囁く声を振り払い、改めて目の前の絵を見る。
それは本当に、「俺たち」だったのだろうか?
それは本当に、「俺たち」だったのだろうか?
KP
荒い油絵のタッチからでは、自分たちである、という確信は持てない。
ただ、中央の人物がどことなく佐倉を想わせるのは事実だった。
黒衣の青年である、ということくらいしか分からないのだが……
ただ、中央の人物がどことなく佐倉を想わせるのは事実だった。
黒衣の青年である、ということくらいしか分からないのだが……
『PYX』ネタバレ
KP
ましてや、左側の青い物体が自分であるなど、悪い冗談だ。
牧志 浩太

「この絵の……、絵の中で地球を見上げてる人が、佐倉さんに見えたんだ。
途方に暮れて、全部なくして、どうしようもないところで俺と一緒にいた。
それで……、大いなるものになろうとしてる、って言われたんだ。
それは素晴らしいことだって、こいつ言った」
途方に暮れて、全部なくして、どうしようもないところで俺と一緒にいた。
それで……、大いなるものになろうとしてる、って言われたんだ。
それは素晴らしいことだって、こいつ言った」
佐倉 光

「いや、これアメリカの画家が描いたヤツの筈だしさ」
牧志 浩太

「そんなわけないのにな。
本当にこれが俺達なら、俺はきっと止めるし、佐倉さん止めようとしてくれただろ」
くれた? 何を言ってるんだろう。おかしい。まだ影響が残っている。
本当にこれが俺達なら、俺はきっと止めるし、佐倉さん止めようとしてくれただろ」
くれた? 何を言ってるんだろう。おかしい。まだ影響が残っている。
佐倉 光

「……って、キャプションが本当かどうかもわかんねーけど」
牧志 浩太

キャプションを見てみる。
KP
題名は『夢』。
所蔵:グロリアス・クラブ
作者:Noman=Howl
アメリカ・1947年
絵のモデルとなった人物のことについては殆ど書かれていない。
所蔵:グロリアス・クラブ
作者:Noman=Howl
アメリカ・1947年
絵のモデルとなった人物のことについては殆ど書かれていない。
牧志 浩太

キャプションにはそれ以外に何が書かれている?
KP
この絵に使われている画材のことや、この絵を描いた人物が正体の知れない画家であることなど。
とくに気になるようなことは書かれていない。
せいぜい青い星が地球であろうということ、
この時代にしては随分と現代的な題材と画風である、というようなことだ。
とくに気になるようなことは書かれていない。
せいぜい青い星が地球であろうということ、
この時代にしては随分と現代的な題材と画風である、というようなことだ。
違和感
KP
1947年ならもう珍しくもないかな、と思った。
牧志 浩太
1947年なら割とありそう。
KP
不思議なのは パーカー着てんな くらいかな
それも後ろからだしよく分かんない。黒ローブかも知れない。
それも後ろからだしよく分かんない。黒ローブかも知れない。
牧志 浩太
パーカー結構由来が古いので、1947年アメリカならそれも特にって感じではある
KP
そうなんですよねー。第二次世界大戦後にはもうあったみたいだし、原典のイヌイットの服ならもっと古い。
牧志 浩太
そうそう、なんですよね。
この形のパーカーは現代的ではあるだろうけど、タッチ荒いし。
この形のパーカーは現代的ではあるだろうけど、タッチ荒いし。
KP
まーた耳のヤツが適当抜かしてるだけだと思う。
牧志 浩太
まーた耳のやつが適当抜かしてるだけですね。
牧志 浩太

「くそ、本当に気味が悪いな。
やっぱり見ない方がいいような気もしてきた……。
もう少し今の方針で行くけど、一枚ごとに互いの様子を確かめた方がよさそうだ」
やっぱり見ない方がいいような気もしてきた……。
もう少し今の方針で行くけど、一枚ごとに互いの様子を確かめた方がよさそうだ」
佐倉 光

「ああ、そうしよう」
牧志 浩太

「行こう。次だ」
音声案内が何か言って来る前に宣言する。
音声案内が何か言って来る前に宣言する。
KP
探索者が次の展示へと向かおうとすると、
途中で一つの金属めいたオブジェクトが目に入った。
しかし音声案内はそのオブジェクトについて説明を行わないようだった。
途中で一つの金属めいたオブジェクトが目に入った。
しかし音声案内はそのオブジェクトについて説明を行わないようだった。
牧志 浩太

それの前で足を止める。
『魔除けのアミュレット』
所蔵:グロリアス・クラブ
メキシコ、14世紀
音声案内が作品の解説をしてくれる。
KP
このアミュレットは特に気になるものはないように思いますが、次の展示へ行きますか?
牧志 浩太

「佐倉さん、こいつをよく見てみよう」宣言して足を止める。
牧志 浩太

「こいつ、これの話だけはしたがってない」
佐倉 光

「そうだな。なら、見るべき……か」
牧志 浩太

「さっきの青い宝石もだ。こいつが伏せたがってる事がある。
それも罠だったら、分からないけどな……」
それも罠だったら、分からないけどな……」
佐倉 光

「ブラフじゃねぇだろうな」
KP
よく見る?
牧志 浩太

よく見る。
KP
じいっと見ていると、どこかから「ちりん」という鈴の音が聞こえた気がした。
一瞬オブジェの目が輝いたような気がした。
一瞬オブジェの目が輝いたような気がした。
とある効果が提示される。
KP
大した情報はありませんでしたね。次のブースへ向かいましょう。
あなたはそのまま歩みを進めるのです。そうするのが正しいのですから。
あなたはそのまま歩みを進めるのです。そうするのが正しいのですから。
佐倉 光

「何だったんだ。なにか音はしたけど」
佐倉 光

「別段、何かが起きたってわけじゃねぇな」
牧志 浩太

「分からないな。ただ、こいつの意図に沿うものじゃなさそうだ。
ブラフでなければ、だけどな」
可能な展示方法なら、それを側面、裏側からもよく見てみる。
ブラフでなければ、だけどな」
可能な展示方法なら、それを側面、裏側からもよく見てみる。
KP
展示台の横や後ろに気になるところはない。
もう輝くことはない目が、まっすぐに中空を見つめている。
もう輝くことはない目が、まっすぐに中空を見つめている。
牧志 浩太

ケースを開けようと試みる。開かなければ手荒なことはしない。
KP
ケースはしっかりと施錠されていてびくともしない。
牧志 浩太

「行こう」
宣言して次へ向かう。
その途中に、これと同じように音声案内が取り上げない物がないか、注意しながら歩みを進める。
宣言して次へ向かう。
その途中に、これと同じように音声案内が取り上げない物がないか、注意しながら歩みを進める。
KP
次のブースが見える。
■異世界への旅~狂気と未知~
KP
とある。
KP
チェルダック氏は、60代になるあたりで、収集物の方向性を少しだけ変更しました。
彼が収集したのは『狂気と未知』。
彼は長年見てきた悪夢の世界が、実在する世界だと考えるようになりました。
実在するが、訪れることのできない世界……
それは彼にとって、いつか至るべき場所へと変わっていったのです。
そのため、チェルダック氏の収集品には、悪夢を見る人々の作品に加えて、
『狂気と未知を知る人』の作品が加わりました。
彼が収集したのは『狂気と未知』。
彼は長年見てきた悪夢の世界が、実在する世界だと考えるようになりました。
実在するが、訪れることのできない世界……
それは彼にとって、いつか至るべき場所へと変わっていったのです。
そのため、チェルダック氏の収集品には、悪夢を見る人々の作品に加えて、
『狂気と未知を知る人』の作品が加わりました。
牧志 浩太

「実在する悪夢の世界……、だって?
……まさかな」
……まさかな」
佐倉 光

「まさか……ね」
KP
次のブースへと進めば、そこには様々な物品が展示されていた。
これもチェルダック氏のあつめた品々なのだろう。
とある作品の前に来ると音声案内が反応する。
これもチェルダック氏のあつめた品々なのだろう。
とある作品の前に来ると音声案内が反応する。
KP
さて、ここからは、チェルダック氏の晩年に蒐集していたお気に入りの品々を紹介していきましょう!
まずはこちらの不思議な粘土板をご覧ください。
まずはこちらの不思議な粘土板をご覧ください。
『出土場所不明の粘土板』
所蔵:グロリアス・クラブ
出土場所不明・年代不明
音声案内が作品の解説をしてくれる。
KP
粘土板をよく見ますか?
佐倉 光

「じゃあ、俺が見る」
牧志 浩太

「ああ、頼む」そう言って粘土板から目を背け、佐倉さんと手を繋ぐ。
KP
佐倉は背伸びをして展示ケースを覗き込んだ。
佐倉 光

CCB<=20〈歴史〉 (1D100<=20) > 42 > 失敗
CCB<=63 《SANチェック》 (1D100<=63) > 14 > 成功
[ 佐倉 光 ] SAN値†: 63 → 62
CCB<=63 《SANチェック》 (1D100<=63) > 14 > 成功
[ 佐倉 光 ] SAN値†: 63 → 62
牧志 浩太
む、〈歴史〉か。
KP
佐倉は青ざめて一歩さがった。
佐倉 光

CCB<=85【アイデア】 (1D100<=85) > 28 > 成功
CCB<=62 《SANチェック》 (1D100<=62) > 48 > 成功
CCB<=62 《SANチェック》 (1D100<=62) > 48 > 成功
佐倉 光

「……牧志」
牧志 浩太

「ああ。何があったんだ」佐倉さんの目を覗き込んで問う。
佐倉 光

「粘土板には、見たこともない字が刻んで、ある」
佐倉 光

「それより、ここだ」
牧志 浩太

「ケースの、これだな?」
KP
佐倉は短い指でキャプションを指した。
キャプションの外に落書きがある。
キャプションの外に落書きがある。
KP
『ここは危険だ』
と殴りがかれていた。
と殴りがかれていた。
KP
ただのいたずらでしょう。
あなたは後で係の者に話してこの文字を消させないと、と感じるでしょう。
あなたは後で係の者に話してこの文字を消させないと、と感じるでしょう。
牧志 浩太

頷いて、『ここは危険だ』の文字をよく見る。
その後に何か書かれていないか、判別できるだろうか?
また、「ここは危険だ」の文字の上に付着しているものが何か分かるだろうか?
その後に何か書かれていないか、判別できるだろうか?
また、「ここは危険だ」の文字の上に付着しているものが何か分かるだろうか?
KP
とくにそれ以外で気になるところはない。
えっ、あるの?
KP
なんか付着してたっけ
牧志 浩太
「だ」の上の赤いやつ
KP
ごめん、絵にちゃんと書いてあった?
牧志 浩太
何か分からないならそれでもOK。
KP
ホントダー横とか下の方ばっかり探してた。
牧志 浩太
アルアルー
佐倉 光
KPリアル〈目星〉に失敗する!
牧志 浩太
KP見る物沢山あるから仕方ない!
KP
血、ではないだろうか?
牧志 浩太

「粘土板、どんな字が書いてあった?」
スマートフォンないし手帳が手元にあるなら、その字を書き写してもらって共有しようとします。
スマートフォンないし手帳が手元にあるなら、その字を書き写してもらって共有しようとします。
KP
なるほど。佐倉が見たままを書けるかどうか。
佐倉 光

CCB<=(12×5)【DEX】 (1D100<=60) > 31 > 成功
牧志 浩太

おお、ナイス
KP
では、〈考古学〉か歴史で判定。
牧志 浩太

CCB<=79〈歴史〉 (1D100<=79) > 4 > 決定的成功/スペシャル
KP
あなたは確信する。
確かに自分の知識の及ぶ範囲でこのような文字は見たことがない。
確かに自分の知識の及ぶ範囲でこのような文字は見たことがない。
牧志 浩太

「未解読文字でもないな……、確かに、知らない文字だ」
確信をもって頷く。偽書・偽典文字の類でもなさそうだ。
……高校ぐらいの頃に随分凝ったんだ、そういうの。先輩が。
確信をもって頷く。偽書・偽典文字の類でもなさそうだ。
……高校ぐらいの頃に随分凝ったんだ、そういうの。先輩が。
牧志 浩太

書いてもらったものは保持しておく。
牧志 浩太

「ここは危険だ……、か。俺達と同じような目に遭って、気づいて書き残したのか?
それともこの血、もっと具体的な事をされたのか?」
それともこの血、もっと具体的な事をされたのか?」
佐倉 光

「どうなんだろうな……
ボールペンか何かで書かれたように見えるし」
ボールペンか何かで書かれたように見えるし」
牧志 浩太

「ボールペンか。そうか、ちょっと現状を書き残しておこう」
手帳にさっと現状をメモし、そのページをジャケットのポケットに入れる。
手帳にさっと現状をメモし、そのページをジャケットのポケットに入れる。
牧志 浩太

「これのことも思い出せなかったら無意味だけど、助けにはなるかもしれない」
佐倉 光

「……だな」
KP
メモはポケットにしっかりと収まった。
牧志 浩太

音声案内が何か言いだすまで待つ。
KP
そろそろ進みませんか?
佐倉 光

「焦れた」
牧志 浩太

「焦れてるな。ここで耐久戦をかけたら何て言うんだ?」
暫くその場で待ってみる。
暫くその場で待ってみる。
KP
あなたは、素晴らしい美術品がまだ先にもあるのに気付きます。
この先には一体何が待っているのかと心が躍ります。
足は踊るように一歩踏み出すことでしょう。
この先には一体何が待っているのかと心が躍ります。
足は踊るように一歩踏み出すことでしょう。
牧志 浩太

「はいはい」
更にその場で待ってみる。
更にその場で待ってみる。
KP
人間には、疲労や飢えや渇きといったものがあります。
あなた方の体はそろそろ休憩を欲しています。
少し先に休憩所があることに気付くことでしょう。
あなた方の体はそろそろ休憩を欲しています。
少し先に休憩所があることに気付くことでしょう。
KP
喉は渇いたし、少し疲労はしている。
KP
いわゆる「美術館疲れ(Museum Fatigue)」というものです。
KP
美術館のあちこちに椅子が置いてあるのは、こういった現象のためです。
頭を使いながら見るので、疲労が強く出るのです。
頭を使いながら見るので、疲労が強く出るのです。
KP
これを防ぐには、ツアーに参加するなどして情報をある程度得ておく、といったことが有効である。
牧志 浩太

「まあ、喉は渇いたし疲れたけどさ。持久戦くらいは想定してるってことか。
美術館疲れは危険を想定して疲れるやつでも、駄目な意味で理解の外にある物見せられて疲れるやつでもない、間違いなく」
美術館疲れは危険を想定して疲れるやつでも、駄目な意味で理解の外にある物見せられて疲れるやつでもない、間違いなく」
佐倉 光

「まあー、割と精神と体力に来る感じの芸術も、あるとは思うけど」
牧志 浩太

「まあな。俺はよく知らないけど、芸術は人の考えや議論を呼ぶことで文化を先に進めるのだ、みたいなのもあるらしいし。
だから、よく考えて見るものほど新たな視点を呼び起こされるし、心の中の盲点を暴くから、頭を使って疲れるんだって」
だから、よく考えて見るものほど新たな視点を呼び起こされるし、心の中の盲点を暴くから、頭を使って疲れるんだって」
牧志 浩太

「でも、目の前に具体的な危険を出されて疲れるのは違うだろ」
KP
ちなみに実際休憩スペースはあります。飲み物はさすがにないけど。
牧志 浩太
ふむふむ。
佐倉 光

「この美術館、どこまで続いているんだろうな」
牧志 浩太

「そうなんだよな、まさか終わりがないってことはないと思うけどさ」
KP
おだやかな音楽が流れる館内に、人の姿はない。
薄暗い通路は奥へ奥へと続いている。
薄暗い通路は奥へ奥へと続いている。
牧志 浩太

「仕方ない、行くか。持久戦するにしても休憩スペースの方がいい」
佐倉 光

「確かにね」
KP
二人は歩を進める。
牧志 浩太

先へ進む。
『見知らぬ紙幣』
所蔵:グロリアス・クラブ
イギリス・年代不明
KP
ガラスケースの中にはどこのものかわからない紙幣と、いくつかのコインが展示されていた。
それぞれについて音声案内が解説を始める。
それぞれについて音声案内が解説を始める。
音声案内が作品の解説をしてくれる。
『鳥の硬貨』
所蔵:グロリアス・クラブ
エジプト、イタリアほか
年代不明
音声案内が作品の解説をしてくれる。
KP
紙幣と硬貨をよく見ますか?
牧志 浩太
おっ? ドリームランドに紙幣がある可能性が?
KP
あるかも
牧志 浩太
活版印刷が発明されてから500年はもう経過しているんですよね。
といいつつ紙幣の歴史はさすがにかなり新しいけども。
といいつつ紙幣の歴史はさすがにかなり新しいけども。
牧志 浩太

「……よし。今度は俺が見てみる。
佐倉さん、何かあったら頼む」
佐倉さん、何かあったら頼む」
佐倉 光

「ああ、分かった」
KP
佐倉はあなたの顔を見ながら少し横にさがった。
KP
〈目星〉で判定。
牧志 浩太

CCB<=98〈目星〉 (1D100<=98) > 34 > 成功
KP
全く見たことのない紙幣と硬貨だ。
しかし解説の通り、細かな皺や使い古された痕跡が細かく残っている。
よくよく確認すれば、材質もすこし珍しい素材のように感じる。
この紙幣と硬貨は『まだ見ぬ世界』のものかもしれないと、あなたは期待することでしょう。
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》
しかし解説の通り、細かな皺や使い古された痕跡が細かく残っている。
よくよく確認すれば、材質もすこし珍しい素材のように感じる。
この紙幣と硬貨は『まだ見ぬ世界』のものかもしれないと、あなたは期待することでしょう。
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》
牧志 浩太

CCB<=61 《SANチェック》 (1D100<=61) > 37 > 成功
KP
紙幣の文字は、読めない。
牧志 浩太

先程の粘土板の文字とは似ている?
KP
似ているだろう。
佐倉 光

「大丈夫か?」
牧志 浩太

「今は……、たぶん大丈夫だ。
さっきの粘土板と同じような文字が書かれてるな。見たことがないのに、使い古された跡がある。
まるで、これを使う世界が……、いや、違うな。違う。
見たことがないからって、すぐに『世界』なんて結論に行くのはおかしい」
さっきの粘土板と同じような文字が書かれてるな。見たことがないのに、使い古された跡がある。
まるで、これを使う世界が……、いや、違うな。違う。
見たことがないからって、すぐに『世界』なんて結論に行くのはおかしい」
KP
あー、似ている、とも言い切れないかも。
牧志 浩太
おや。
牧志 浩太

その図柄や文字をよく見てみるが、何か気がつくことはあるだろうか。
KP
文字はぱっと見、先ほどの粘土板ににていると思ったが、見れば見るほどに違うような気もしてくる。
牧志 浩太

「いや、違う文字かもしれない。似てるような気がしたけど、違うようにも見える」
文字と図柄を先程のものと比べてみる。
文字と図柄を先程のものと比べてみる。
KP
やはり特徴が似ているようで違うような気がしてきた。
そもそも文字とは線で書かれているという時点で似ているというのではないか?
あからさまにゲシュタルト崩壊を起こしている。
そもそも文字とは線で書かれているという時点で似ているというのではないか?
あからさまにゲシュタルト崩壊を起こしている。
牧志 浩太

「分からなくなってきた」
KP
鳥も蛇も、知っているもののようにも見えるし、知らないもののようにも思える。
牧志 浩太

その文字と図柄を手帳に書き写す。
キャプションがあれば見てみる。
キャプションがあれば見てみる。
KP
キャプションには、それが発見された場所や年代が不明であること、鳥や蛇についての仮説が書かれている。だが詳しいことは不明であるらしい。
牧志 浩太

翼のある蛇の周囲に描かれている模様は何に見えるだろうか? 植物?
KP
植物の意匠であるように思える。
牧志 浩太

「知らない硬貨と紙幣で、使った跡があるもの……、に見えるな。
文字も読めないし、特に何か、さっきみたいに隅に字が書いてあるってこともなさそうだ」
文字も読めないし、特に何か、さっきみたいに隅に字が書いてあるってこともなさそうだ」
佐倉 光

「そうか……
あの世界に金があったかどうかは、ちょっと分からないな」
あの世界に金があったかどうかは、ちょっと分からないな」
牧志 浩太

「それどころじゃなかったもんな。そもそも、街なんてあるのか?」
佐倉 光

「さあ。一応あの本には『ある』みたいな事が書いてあったけど、ちゃんと読む暇なかったし」
牧志 浩太

「そうか、それなら紙幣があっても、おかしくない……、のかな」
KP
さあ、そろそろ進みましょう。
牧志 浩太

「行くか」
佐倉 光

「ああ」
牧志 浩太

進みだす前に、拳を握り、そう宣言する。
佐倉さんの言葉が返るのを確認してから進む。
佐倉さんの言葉が返るのを確認してから進む。
KP
お時間なので本日はここまでにしようかな。
次で終わるかなーどうかなーって感じ。
次で終わるかなーどうかなーって感じ。
牧志 浩太
なるほど。
美術品談議はそんなにしてないけど、結構考え考えつつ進んでますしね。
美術品談議はそんなにしてないけど、結構考え考えつつ進んでますしね。
KP
サックサク進めば次回で。今日のようなペースなら後2回って塩梅ですかねー
牧志 浩太
なるほどー。
たぶん今回みたいなペースで進めるだろうから、そうなるとあと2回かな。
たぶん今回みたいなペースで進めるだろうから、そうなるとあと2回かな。
KP
たぶんアフター考えてもそれくらいの方がいいように思います。
牧志 浩太
ですね、じっくりアフターもしたいし。
『無題』が出るのが楽しみだなぁ~~~
『無題』が出るのが楽しみだなぁ~~~
KP
ウフフ
牧志 浩太
音声案内さんは何がしたいんだろう。信者にしたいのか、ドリームランドへようこそ!(強制)したいのか。絵の中に引きずり込みたいのか。それとも。
KP
もっとゆっくり絵を楽しみましょう。
KP
ではログとりまーす
牧志 浩太
ありがとうございました!
KP
ありがとうございました。
MIDNIGHT DEJAVO
TRPGリプレイとかゲーム関連
コメント By.KP(佐倉)
不思議な不思議な美術館。
一体どこまで続くやら。
不思議な不思議な美術館。
一体どこまで続くやら。
【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
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