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こちらには『刻の牢獄』
ネタバレがあります。

本編見る!
KP
戦闘を開始します。
三刻 終造の【DEX】は9。
東雲の【DEX】は15です。
波照間 紅
速い! 兄さん譲りの足の速さかな。
波照間の【DEX】は驚きの5です。
KP
東雲さんどうしようかな、武器持ってないんだよな。〈組み付く〉か……初期値だけど
1d100 25 Sasa BOT 1d100→4→決定的成功クリティカル)!
KP
捕まえたけど【STR】は低いから押さえ込めない。〈組付き〉からの「倒す」で突き飛ばす。
三刻は自分のターンで立ち上がる。

「殺してやる! 殺してやる!」
東雲の体当たりで倒れた男は、叫び続けながらナイフを振りかざす。
KP
ここで人任せにしないよなと思って攻撃したらまさかのクリティカルで慌てるKP。
(敵が戦闘行動していないのに殴るのはためらうかもと思った)
KP
三刻は体格が良い。
殺意を持って振るうナイフは致命的な怪我をやすやすと負わせるであろうことを、あなたは今までの戦闘経験から感じ取った。
あなたでもあのナイフの一撃を受ければ、無事でいられる保証がない。
その目には狂気をたたえ、一切の外からの言葉に心を動かされることはないだろう。

悪魔以上に通じ合えぬ相手であると
あなたは確信する。
情けをかけるということは、生命を放棄することだ!
KP
具体的にはダメボ1D4持ちがナイフ(1D4)で殴りかかってくるので超危険。
波照間さんの武器について
KP
あ、波照間さんの武器データがないか。
うーん、COMPただの弓じゃなくて耐悪魔用だからなぁ。
ダメージはドリームランドにおけるコンポジットボウに準じて1D8+1+dbにしよう。
波照間 紅
一応、弓はデータありますね>波照間
KP
あ、あったっけ?
基本ルールの弓だと耐悪魔にしては弱いかなと思った。
弓道の弓ですね。これあくまで競技用だしなと。
あーでも目立たずに持ち歩けちゃうから便利すぎか?

目立たずに持ち歩けるという利点込みで通常弓のダメージにするか。
ということで二転三転してすみません、元の弓のデータで。
ただし今後も基本ストップかからない限りは「携帯」が可能になります。
波照間 紅
わーい、ありがとうございます。まあ波照間の弓、メガテンでも実はバステ特化であんまりダメージないですしね。

KP
《悪魔召喚》を行う場合、
手持ちの『オニ』『アラミタマ』いずれかを喚ぶことができます。
その場合味方ユニットが増加します。

召喚する場合のコストは【POW】1です。
召喚した悪魔は次のターンから行動します。
召喚している悪魔は戦闘行動ごとに召喚者のMPを消費します。

一応東雲にも目撃ダメージがありますので注意。
妖怪のせいなのね
KP
折角だから喚べるようにしよう。
〈オカルト〉で片付くかもしれん。
波照間 紅
おっやったー!
そう、弓で射るとバリバリに証拠、残っちゃいますからね。悪魔ならオカルトで片付く。
まさかCoCでサマナーとして戦えるとは。
弓なんてデカいもの目立たずに携帯できる&即時展開できるのは強いですしね、素直に。特に現代日本で。
KP
シナリオの都合上佐倉の腕輪以上に使えなくなる機会は多くなると思われますが、機会があればまともな遠距離武器が用意できるの強いからなぁ。
波照間 紅
そうそう。シナリオ都合でNGはもちろんいつでも遠慮なく。
KP
逆に言えば、機会があれば使っていきたい所存!
波照間 紅
わーい!
は波照間のアイデンティティだし《悪魔召喚》はサマナーとしてのスタイルだから、使えるのはそれはそれで素直に嬉しい
あまり派手なシナリオクラッシュが起きない程度なら使えた方が楽しいよね!

KP
『オニ』
HP 22 【DEX】5 防護点2 目撃した場合の《SANチェック成功時減少 1D0失敗時減少 1d4
〈こぶし〉 55(MP1)ダメージ 1d8+2d6
〈暗夜剣〉 45(MP1 オニのHP3)ダメージ 1d8+2d6(スペシャルクリティカル扱い)
〈かばう〉 35(MP1・コストを払うなら行動済でも判定可)
〈回避〉 5
〈COMPに帰還〉

『アラミタマ』
HP 18 【DEX】5 目撃した場合の正気度減少(0/1d3)
〈地獄突き〉 70(MP1 アラミタマのHP2)ダメージ 2d6+2
〈ファイアブレス〉 30・範囲(MP2)ダメージ 3d6
〈回避〉 20
〈COMPに帰還〉
目撃による正気度減少はサマナーには入りません。
KP
ルールブックのクマ参考に作ろうとしたら強すぎて笑える。
うーん、つよいな。
まあ殴るだけでもMP消費するし……
波照間 紅
まあ波照間MP10しかないし……
KP
それと命中考えるとコストきついんですよね。
まあ……CoCだから勘弁してください。
コスト消費があるからもう少し命中色つけるべきかもの凄ーく悩んだ。
波照間 紅
まあ、CoCですし。これだけ戦わせてもらえるのなら十分。
というか、東雲さんのクリティカルはびっくりした。本当に頑張るときはめちゃくちゃ頑張る二人だなぁ。
波照間 紅
「……、」
東雲さん、と出かけた声を抑える。
一瞬で弓を展開し、弦を張る。

情けなど、最初からかけるつもりはなかった。対話を投げ捨てて向かってくるこの感覚は、あの男に少し似ていた。

「オニ、来い」

異界でもない場所で、一人。人間に向ける殺意。その殺意を自ら背負うために、命令形で宣言する。
波照間 紅
※オニを《召喚》します。 【POW】減少によりMPは減りますか?
KP
うっかりしてたけど、正気度リセットしておいてくださいね。
MPは減りません!
波照間 紅
おっと。
【POW】10→9、SAN69になります。
KP
あなたのCOMPが展開する。
弓弦が振動し、音を鳴らす。
異界と繋ぎ、この世ならぬものを呼び出す道を開く。
弓幹にプロセスが流れるように表示され、最後に映し出されるのは
『SUMMON OK』
地響きを立ててあなたの隣に赤い巨体が現われ、雄叫びのように吼えたける。
意思持つ化け物があなたの意志に従い、月明かりの中に顕現した。
オニ が出現しました。
次ターンよりあなたと同時に行動します。
〈かばう〉 については該当の攻撃の発動時に使用可能です。
波照間 紅
鬼の雄叫びが空間を揺らした。
「僕と彼女を守ってくれ。敵は、あいつだ」

友たる悪魔と、ひとつ頷きあう。
KP
そうだ、東雲さんのダメージがあるか。
波照間 紅
ですな。一瞬で弓出すし化け物出すしわけわからんやつでごめんな、東雲さん!
KP
1d100 70 Sasa BOT 1d100→87→失敗
1d4 Sasa BOT 1d4→4
FANBOX開設したで
波照間 紅
でかい 無理もない
東雲 圓華
「きゃあっ!」
KP
東雲は突如現われた赤い巨人に悲鳴を上げた。
東雲 圓華
「お、鬼!?」
KP
「化け物、どうあっても私の復讐を、私の願いを阻もうというのですか!」
三刻は怒りをまき散らす。
正常な人間なら感じる恐れや警戒といったものも、この男からはすでに失われているようだった。
波照間 紅
怒りを撒き散らす男を、静かに見下ろす。視線を外さないまま、背後に庇った彼女に声をかける。

「大丈夫、彼は僕の友です。あなたを傷つけはしません」
躊躇うことはない。殺すという選択肢なら、あの男に弓を向けたあの時からもう、僕の中にある。
KP
東雲は震えながら頷いた。
1ターン目、終了。
波照間 紅
「一度でも人を殺すと、殺すという選択肢が日常に入ってくる」っていうやつですね>表
KP
ですね……

KP
東雲は再度体当たりするか……ダメ元で。
1d100 25 Sasa BOT 1d100→67→失敗
KP
素直に庇われておくべきだったかな?
波照間 紅
東雲さん、【DEX】高いから〈回避〉のために未行動にするのはありかも
KP
彼女の心情的に、何もかも人任せってのはしないかなと思ったんだけど、
波照間さんに動くなって言われたら動かないかな!
波照間 紅
でも人任せにせずに動こうとしてくれる東雲さんはかっこいい
相手の出方次第で言おうかな>動くな
KP
東雲はあなたの背後から飛び出して、再度三刻に体当たりを試みた。
しかし度重なる異常事態のためか足が縺れ、狙いが逸れる。
三刻の攻撃、東雲を狙う。
1d100 50 ナイフ Sasa BOT 1d100→85→失敗
走り抜けかけた東雲の肩を刃先がかすった。
波照間のターン。
KP
波照間さんはともかく、割と普通に東雲さんは死ぬ可能性あるからなぁ……!
波照間 紅
波照間もいうてHPそんなにないしなぁ!
KP
お察しかと思いますが、あいつまず東雲さん殺そうとしますので。
波照間 紅
ですよねぇ。
波照間 紅
「東雲さん、あいつのナイフに備えて下さい。 あなたを狙ってる!」
〈回避〉専念してくれ! と東雲さんに言います。

下がっていてくれ、とは言わない
ではまず本体から。弓で三刻を攻撃します。
1d100 55 〈弓道〉 Sasa BOT 1d100→61→失敗
波照間 紅
続いてオニ、〈こぶし〉で攻撃。MP1消費。

MP 10 → 9
1d100 55 Sasa BOT 1d100→86→失敗
波照間 紅
おおっと、出目がいまひとつ。
KP
東雲はあなたに頷いた。
矢は的を逸れて風車の壁に突き刺さった。
オニがうなり声を上げて巨大な拳を振り下ろすが、それはコスモスの花弁を舞い散らす。
2ターン目終了です。
波照間 紅
出目が悪ぅい!
KP
わるうい!
人数でも成功率でも勝ってるのになぁー

KP
3ターン目。
東雲は三刻の動きに目を配っている。(〈回避〉専念)
三刻の攻撃、再度東雲を狙う。
1d100 50 ナイフ
Sasa BOT 1d100→26→成功

ナイフは東雲の体に迫る。
1d100 30〈回避〉!  Sasa BOT 1d100→36→失敗
波照間 紅
東雲さん、と叫びかけた。喉を震わせながら、出かけた悲鳴を押さえつける。

「オニ、庇ってくれ!」
代わりにそう叫ぶ。

〈かばう〉を実行。MP9→8。
1d100 35 〈庇う〉 Sasa BOT 1d100→44→失敗
波照間 紅
惜しい!
KP
2d4
Sasa BOT 2d4→3,2→合計5
1d100 40 【CON】ロール Sasa BOT 1d100→74→失敗

三刻はナイフを振るう。オニの腕は一瞬間に合わなかった。
その鋭い切っ先が東雲をとらえた。
びしゃっ、と鮮血が飛び散る。東雲は一瞬、放心したように立ち尽くし、膝から崩れ落ちた。倒れた彼女の下に血が広がり、風車裏で見たようにコスモスが血染めになってゆく。
(東雲は行動不能になります)
波照間のターン。
波照間 紅
「東雲さん!!」
今度こそ、悲痛な叫びが迸り出た。

男に向ける鏃の先が、見据える眼が憎悪の色を帯びていくのを、どこかで自覚する。

そういえば。
憎しみで敵を殺したことだけは、なかった。

本体、弓で三刻を攻撃します。
1d100 55 〈弓術〉 Sasa BOT 1d100→85→失敗
出目が悪い!
続いてオニ、〈こぶし〉で攻撃。MP8→7。
1d100 55 Sasa BOT 1d100→50→成功
波照間 紅
そういえば〈こぶし〉だからノックアウト宣言も可能でしたね。まあいいか。
KP
三刻は受け流す。
と思ったけど、〈受け流し〉はラウンド最初に予告しなきゃならんのか。
〈回避〉不可。
ダメージプリーズ
波照間 紅
おっと、本当だ。>予告が必要
波照間 紅
1d8+2d6 Sasa BOT 1d8+2d6→5+8[3,5]→合計13
KP
1d100 80 Sasa BOT 1d100→58→成功

オニの巨大な拳が三刻をとらえた。
ごきりと嫌な音がし、今にも東雲に止めを刺そうとしていた三刻は吹っ飛んで風車の壁に叩きつけられた。
「あぁぁぁぁぁ痛いイタいいたあい!」
泣き叫ぶ。
だがナイフを握り直すとあなた方に向き直る。
「本当に邪魔ですねぇ、あなた方!」
3ターン目終了。
波照間 紅
「まだ動くのか」ぽつりと、手元で呟く。あの一撃を喰らって、まだ。
今度こそ加減する余裕はない。それに、あの一瞬、そんなことを考えもしなかった。

KP
1d2 Sasa BOT 1d2→1
波照間さんに攻撃。
1d100 50 ナイフ Sasa BOT 1d100→68→失敗

突き出された刃はあなたの肩をかすめる。
波照間 紅
「っ、」肩をかすめた刃の鋭さにひやりとする。
KP
波照間のターン。
波照間 紅
オニ、ノックアウト攻撃を宣言して〈こぶし〉で攻撃。MP7→6。
1d100 55 Sasa BOT 1d100→4→決定的成功クリティカル)!
KO
波照間 紅
わお
KP
また〈受け流し〉宣言してないわ。
クリティカルだしな、命中。
波照間 紅
1d8+2d6 ダメージ Sasa BOT 1d8+2d6→8+11[5,6]→合計19
KP
ノックアウトとは
波照間 紅
□ノックアウト攻撃
鈍器でのみ可能。攻撃前に宣言が必要。与えたダメージと受けた方の耐久力で対抗ロールし、成功した場合はダメージを1/3にし、相手を気絶させる。対抗に失敗した場合は通常通りダメージを受ける。P67

これですね。
KP
いや、19ダメージってこの人一撃で死ぬやつ
ちょっとおまちくださいねー
鬼のconとの対抗かな?
波照間 紅
ダメージ(19)と、受けた方の耐久力(=HP)での対抗ロールになります。
「耐久力」としか書いてないんですが、普通に考えて現在HPかなと思いますね。
KP
現在3ですねー、
100パーセントかな。
波照間 紅
ですねぇ。ダメージは1/3になるけど、まあ。

KP
男は平手で叩きつけられて地に伏せった。血を吐き動かなくなる。
戦闘終了

波照間 紅
「……」
男が動き出してこないことを確認するまで、じっと男の眉間に鏃を向ける。
KP
「すまねぇ、やりすぎた」
オニがぼそりと言った
男は微動だにしない。生きているとしても目覚めることはないかも知れない。
波照間 紅
「いいんだ、最初からそのつもりだった」
小さく、呟くように返す。

最初からそのつもりだった。もしこいつが生き残って、二年前のことについて何か言ったりすれば、彼女が危うい。
それに、何としてでも、いずれ僕らを追ってくるかもしれない。

それに……、いや。
それ以上は、考えるのはやめよう。

「僕らを車まで運んだら、反対側に逃げてくれ。後で呼び戻す」
言うと、深い傷を負った彼女を抱え上げる。手当てをしたいが、今は一刻も早く、ここから逃げなければならない。

そう指示しながら、あの風車の様子を、一度振り返って確認した。

※オニに自分達を抱え上げさせて車まで運ばせた後、車で他の場所まで逃げ、彼女の手当てをします。

※当たっていない矢は回収して行き、自分と彼女の靴と一緒にどこかで処分します。
KP
オニは応と答え、あなたに近づこうとした。
その瞬間。
カチリ、どこかから時計の針の止まる音が聞こえた。

風が止み、宙を舞うコスモスの花弁は静止し、
あなたにとって3度目の止まった時の世界が訪れる。
空から光が溢れ出す。それは、大きな、大きな光だった。

オニが聞いたこともないような声を上げる。
それが恐怖だったと、あなたは随分たってから知ることにになる。
止まったはずの流れ星に、他の星たちが集い、輝き、膨らみ、その姿を変える。
光の中で何度も破裂と再生を繰り返す玉虫色の球体。
外側に向かって邪悪に流動していく原形質の肉。
数え切れないほど集った肉の球体は、生きているかのように脈動していた。
その存在はあっという間に空を覆い、世界の終わりを告げる。

「あ、あああ」
かすかなうめき声が聞こえた。
あなたの腕の中で東雲が息を漏らしていた。

外なる神、全てにして一つのもの。

ヨグ=ソトースの、

その片鱗を目の当たりにした
あなたは、《SANチェック成功時減少 1d6失敗時減少 1d20
波照間 紅
「──あ、」
声を、漏らしていた。空気が抜けるような、何の意思も感情も籠っていない、ただ人の精神から受け止めきれなかったものが溢れただけの声だった。

「あ、あ、あ……、」
身体を震えが襲う。彼女を抱きかかえた腕が小刻みに震えていた。考えていたことが頭の中から溢れて吹き飛んだ。それが何かは決して分からなかったが、それが何に属するものかを知っていた。

それは、
かつて僕が、目の当たりにして、怖れた。

進む時間という概念が巻き込まれて滅びる。尾と頭が一つになって時間が回転する。あらゆる時間を、空間を、それが覆い尽くすのを見て──
1d100 69 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→73→失敗
1d20 おおっと Sasa BOT 1d20→11
SAN 69 → 58
KP
発狂は起きません。

1d100 64 Sasa BOT 1d100→14→成功
1d6 Sasa BOT 1d6→6
SAN 64→58

邪悪な球状のなにかは際限なく膨れ上がり、そして
中心からパキリと何かが砕けるような涼やかな音を立てた。

瞬間、眩しい光が世界に溢れる。
視界を灼き尽くす。
あなた方の瞳は一瞬にしてその機能を麻痺させられ、見えるのは闇ばかりとなった。
波照間 紅
概念を失い、あらゆる思考を吹き飛ばされ、殺意も、憎悪も、彼女に抱いた思いも、何もかもが無意味になって、ぽっかりと開いた眼が世界に溢れた光をただ受け入れた。

そして闇が訪れた。

KP
いつの間にか閉じていた瞼越しに柔らかい光が差し込む。
音は相変わらず聞こえては来ない。
波照間 紅
「う……、」
以前にもこんなことがあったような気がする……。
微かに呻き、目を開く。
KP
いくつもの光の結晶が、雪のように舞い、コスモスの花畑に音もなく降りそそぐ。
空に蔓延る忌まわしい存在の姿は、どこにもなかった。
また、あなたは気付くだろう。
先ほどオニが倒した男の姿もなくなっている。
波照間 紅
綺麗だ、と思わず呟いてから、はっと気づいて身を起こす。手元に弓を引き寄せ、彼女の姿を探す。
KP
東雲はぐったりとしたままではあったが目を開いていた。
天から降り注ぐ光のかけらは、コスモス畑を漂い、ゆっくりと彼女に集まってその体にしみ込んでゆく。
光のかけらから声が聞こえた。
「また、明日ここで待っているから」
それは東雲の声だった。
波照間 紅
「東雲さん?」
降り注ぐ光のかけらを浴びながら、呼びかける。
KP
東雲はあなたの腕の中で光の雨を見つめていた。

また誰かが囁く。

「星が綺麗な夜ですね。お会いできて嬉しいわ」

「そうですね、ここは昼間も綺麗です。コスモスがよく見えますものね……」

「私はあなたが生きていてくれるなら、それだけで嬉しい」

光が弾けて東雲の声がぽつぽつと降り注ぐ。
喜び、悲しみ、その全てが地を満たし、還ってゆく。
波照間 紅
光の雨を浴びながら、降り注ぐ声をじっと聞いていた。ほんの少し未来のことなのに、もうずっと前のことのような気がした。
KP
東雲は最初、訝しそうにしていた。
自分の、感じたこともない感情に満たされた、言ったこともない自分の言葉に包まれて。

「もっと早く出逢えていたら、良かったのにね」

息を呑む。

「なかったことになるなんて、いや!」
東雲 圓華
「あああ、ああ、わたし」
KP
彼女は目を見開いてあなたを見ると、自らの血のついた指を伸ばし、あなたの頬に触れる。
東雲 圓華
「私もあなたと、いきたかった」
KP
無数の光の欠片が彼女とともに囁く。
東雲の瞼が閉じ、指先はあなたの頬に赤い筋を描いた。
その姿が急速に透けてゆく。
波照間 紅
「東雲さん!!」
はっと身を起こし、手を伸ばす。
彼女を、引き留めようと。

守ったはずなのに。今度こそ、間に合ったはずなのに。また、戻ってしまうのか。消えてしまうのか。閉じ込められてしまうのか。
KP
あなたの手が触れた瞬間、東雲の体は光の粒になりコスモス畑に舞い散って、天へと昇ってゆく。
もうどこにも、彼女が居た痕跡はなかった。
あなたが見た9月9日のあの夜と同じ。
まるで、そこに東雲圓華という人間は最初から存在しなかったかのように。
波照間 紅
間に合わ、なかったのか。
手は届かなかったのか。
僕は。

守れなかったのか。

涙が、ほろりとひとつこぼれた。
泣きたいのに、それ以上涙が出てこない。

ふらふらと辺りを見回す。
そこにあるはずの風車を振り返った。
扉が開いてはいないか。彼女が、どこかにいないか。
KP
カチリ、とどこかで音が鳴る。
その音を合図に、時は再び動き出す。

風が吹き、宙を舞ったコスモスの花弁は落ち、流れ星が流れた。
虫の音がさざ波のように押し寄せ、
どこか桜の花に似たコスモスの香りがした。

あなたは、刻の檻から解放されたのだ。

風車は動きを止め、その扉は開いている。
中に設置されていた柱時計は静止していた。
あなたは気付くだろう。
オニの姿がない。
あなたが射た矢も、東雲の血痕も残っていない。
ここでは何も起きなかったのだとでも言うように。
波照間 紅
「……」
ここでは、何も起きなかった。

彼女は消えてしまった。最初から、そこには誰もいなかったのだとでも言うかのように。
最初から、出会ったことすら存在しなかったかのように。

スマートフォンを取り出して、日付と時刻を確認する。
KP
9月7日 0時。
あなたが何も知らずにここで過ごしていたはずの時間だ。
あなたは、キャンプ地で疲れ切って眠っていたはずだ。
駐車場にあなたの車は、ない。
波照間 紅
「……」
コスモスの香りも鼻には届かず、落ちてくるような星空も目には入らなかった。コスモス畑をぐるりと巡り、彼女の姿を探した。

風車の中に入り、静止した柱時計を見上げて、何かが起きないかと待った。あの羊皮紙が落ちていないかと床を探した。
風車の裏側を、もう一度見て回った。
「東雲さん……」ぽつりと、名を呼んだ。
KP
風車の内部は、前に見た時よりなんだか小綺麗になっているように見えた。
そして時計には小さなプレートが付いていた。
「制作者:四代目星空時計館館長 三刻 終司(みこく しゅうじ)。
制作日:不明」

風車の裏側にはあの不吉なテープも血痕もなかった。
あの女性は少なくともここでは死ななかったのだ。
あなたの名を呼ぶ声も、背に触れる冷たい指もない。
ここには誰もいない。

KP
待ち続けるのなら、朝の光がコスモス畑を温める。
「おや、ずいぶんとお早い時間に。
日の出をご覧になりましたか」
温和な老人の声が聞こえた。
波照間 紅
「……、おはようございます」
振り返った頬には涙の痕があり、声は少し枯れていた。
KP
このコスモス畑を管理している秋野老人だ。
「おや、どうされました。随分と青ざめて。
これはいけません、差し支えなければ少し体を温めてゆかれませんか」
波照間 紅
「ありがとう……、ございます。お世話になります」
言った瞬間に、ぼろぼろと眼から涙がこぼれてきた。縁一杯まで溜めた水が、とうとう溢れてきてしまったようだった。
「っ、すみません……、」
KP
あなたのただならぬ様子に、秋野は慌てて自分が乗ってきたトラックにあなたを乗せ、
彼の家へ案内した。
こぢんまりとした小さな家に、ささやかな花壇が寄り添っていた。

秋野はあなたを家に上げると、暖かいお茶を出して、強めに暖房を炊いてくれる。
波照間 紅
穏やかな優しさに包まれた空間の中で、不明瞭な涙声で何か言いながら、涙が尽きるまで泣いた。
KP
秋野は口を挟むことなく、ゆったり頷きながらあなたの話を聞いて相づちをうっていた。

この老人は、死体を見つけてはいない。
あそこで殺されていない人の遺体を見つけることはない。

落ち着いたら、近場ならあなたが行きたいところへ送ってあげよう、と言ってくれる。
波照間 紅
「東雲圓華さんという人を、知っていますか」
涙を拭いて、お茶を一杯飲む。からからに渇いた身体が温かい水分で潤っていくのを感じながら、そう一言聞く。
KP
「東雲さん。ああ、知っていますよ。
たまにコスモス畑に来てくれるお嬢さんですね。
お知り合いですか」
波照間 紅
「ええ、少し。向こうは、もしかしたら覚えていないかもしれませんが」
涙を拭いて、老人に深く礼を言い、それから、キャンプ地まで送ってくれるように頼む。

車を回収して、それから……、東雲圓華を探しに、街へ行く。
KP
一応行動によって分岐はありますが、あとはエンディングのみとなります。
波照間 紅
お、分岐あるんだ。
KP
そこそこ大きな分岐はある。
生死を分けるようなもんじゃないけど。
ところで、2年前の殺人どう扱おうか悩み中ですぞ。
なかったことにもできるけど。
波照間 紅
2年前の殺人な~ 波照間が彼女に何か言えるなら何か言う用意はあるけど。
KP
ルートによっては言えますが。
じゃあそのままにしとこうかな。
分岐については、「この場所に立ち寄ってないとベストじゃない」とかそんな感じではなく、波照間さんがこの後どうすることを望んだか、という大雑把な行動結果によります。
波照間 紅
ほうほう。

KP
〈目星〉どうぞ。
波照間 紅
1d100 76〈目星〉 Sasa BOT 1d100→19→成功
KP
あなたは少し不思議に思うかも知れない。

星見町の道路はこんなにきれいで広かっただろうか。
可愛いイラストが描かれた看板が立っていただろうか。
人通りは多かっただろうか。
人の笑い声が満ちていただろうか。

通りに面した店は楽しげな音楽を鳴らし、明るい色彩のディスプレイが並ぶ。
旅行客らしい人の姿が見える。
波照間 紅
通り過ぎる人の中に彼女の姿を探そうとして、それから違和感に気づいた。もしかして。
消えてしまったのは、彼女だけではないというのか。

ふらりと店に立ち寄り、あの風車と星空時計館について話を聞く。
KP
「三刻……終造? 終司さんの間違いでは?」
お土産屋の青年は首をかしげた。
「時計館館長? いや、あそこの館長さんはいま森部さんて方ですよ、たしか。
風車は、持ち主の方が亡くなってからは町で土地ごと買い上げたはずですね」
波照間 紅
「そうですか、ありがとうございます。
……亡くなったって、どうしてですか?」
KP
「それが不思議な亡くなり方をしてたんですよね。
火の気もないコスモス畑のど真ん中で、体の半分が焼け焦げて石か何かみたいにカチカチになっていたとか。
でも最終的な死因はナイフの刺し傷だという話ですが。
犯人は捕まっていませんけど、UMAが殺したとか、宇宙人が殺したとか、色々冗談みたいな話はありますね」
波照間 紅
「そこまでおかしな話だと、物騒だな、という気にもなれませんね。そうだ、東雲さんはいまどちらに?」
さも知っている人だという風に、ふっと名を出す。
名を出す瞬間、少し言い淀んでしまったのは仕方がない。

怖かったのだ。
そんな人、存在しないと答えられたらと。
KP
「東雲さん? いや、悪いけど知らないなぁ」
無情にもお土産屋の店員はそう返事をした。
波照間 紅
「そうですか、失礼しました」
何か小さなものを買っていく。

それから、人探しのポスターがありそうな場所を探す。彼女の兄を探すポスターが、そこに貼られていないか。
食堂に立ち寄って彼女の名を尋ねる。街中を歩き回って彼女の姿を探す。
KP
ポスターは貼られていない。
そこそこの規模がある町で、一人の人を探すのはあまりにも大変すぎた。

旭町の食堂には相変わらず噂好きのおじさんがいた。
彼も東雲という何は聞き覚えがないという。
「兄ちゃん振られたの? 元気出しなよ」
肉そぼろと山菜のおひたしの小鉢が出てきた。
波照間 紅
「ああ、いえ、そういうわけではなく。……いえ、そうかもしれませんね」
せめて彼女がこの街のどこかに生きてさえくれていたら、それでいいのに。小鉢をつつきながら、彼女の最後の姿ばかりを思い出していた。
KP
終わろうと思えばすぐ終われるけど、折角だからもうちょっと彷徨ってもらって最終は明日かな。
波照間 紅
おっ、分かりました。
KP
物語の結末はすぐお話できるけど、
何かと色々変化出てますので。
波照間 紅
そうそう、何かと色々変わっているそしてそれからを見るのも楽しいですしね。
KP
旭町のなかで宛もなく聞いて回るが、手がかりに行き着くことはなかった。無為に刻は過ぎてゆく。
分かったことは、彼女の兄が今も探されているという事実はないということ。
そして、三刻終造という男を誰も知らないということ。
星見は2年前から徐々に開放的なリゾート地へと舵を切り、軌道に乗り始めた頃だということだ。
波照間 紅
「……そうか……、」
あの男は消えた。あの妄執を継ぐ者はもう、いない。
世界は守られた。彼女は殺されなかった。

それでも気分は晴れなかった。
彼女が、いない。

彼女は消えてしまったのか。
それとも、あの牢獄に囚われたまま、ずっと星を見上げているのか。

それとも、何もなかったことになって、この街のどこかで生きているのか。
KP
※何日まで探すか、大雑把にどんな風に過ごすか、どんなことについて知りたいか教えてください。
波照間 紅
帰らなければならない日ぎりぎりまで、星見町にいます。
昼は、
 ・街中で彼女を探します。
 ・時計館に行って時計を見たり、時計館の現状と新しい管理人について話を聞いたりします。
 ・夜はコスモス畑で星を見たり、風車に行ったりします。

KP
探す。探し続ける。
見つからない。

星空時計館は随分と様変わりしていた。
外から来た観光客の姿が見えた。
警備員と受付は相変わらずだったが。

1Fの展示品は動く時計の展示になっており、
カチコチという動作音、
時間になると華やかな時報や鳩の鳴き声などで実に賑やかだった。

2Fは以前の展示に近いコンセプトで、
美術品のように静かな時計たちが展示されていた。
それでも時折動かされているものがある一角もあり、
微かな秒針の音が優しいオルゴールの音の中に響いていた。

3Fには相変わらず現実の時とは隔絶されたような空間があり、
件の時計はぽつりと設置されていた。
それは怖気立つほどに美しく、異質を感じさせるものではあったが、
やはり永遠に動くことはないのだろうと思わされた。

新しい館長は人なつこい笑みの男だった。
2年前に突然館長が亡くなった後に継いで、
人を呼ぶために色々と展示の見直しを行ったらしい。
時計はやはり動いてこそだ、ということで1Fのものは動く展示にしたが、
やはり前の雰囲気を維持するために2Fより上は
基本以前の展示に準じているらしい。

以前の時計館は3Fの王に準じて止められた美しい墓所にも似ていたが、
今の時計館は『それぞれの時計の展示』を行っていた。
KP
コスモス畑には毎日人が訪れた。
秋野老人も毎日花の世話のために現われ、休憩中に色々と話してくれた。

東雲は月に二度程度現われるという。
来る度に、ぼんやりと風車を見上げて佇んでいるそうだ。

風車は昼間だけ電力で回されているらしい。
お客が来ない真夜中になると止められるようだ。
中に設置されている時計の意味は分からないが、
静かに時を刻み続けていた。

この風車に関する幽霊の噂話は相変わらずあったが、
どちらかというと好奇に満ちたUMAや宇宙人の噂の方が大きい。
それはどうやら謎の死を遂げた前時計館館長の事件のためらしかった。

夜空には星があふれ、流れ星が空を彩った。
だが真夜中にそこで星に祈る人の姿は、なかった。
波照間 紅
「そう、ですか……」

東雲さんは、彼女は、少なくとも生きてはいるのだ。
この街のどこかで、彼女は。

少しだけ安堵を覚えて、胸を撫で下ろした。
彼女は生きている。きっと、何もかもなかったことになったのだろう。

もう一度、せめて彼女がそこにいることを、この目で確かめたかった。
けれど、この穏やかな人が彼女はそこにいると言ってくれるのなら、それでいいような気もした。

それでも、帰る日ぎりぎりまで、コスモス畑に通い続けては老人と話をし、星を見た。
KP
9月10日の夜。
ここに佇んでいた東雲が二度消えた日。

やはり世界の刻が止まるようなこともなく、満天の星空に星が流れた。
東雲があなたに別れを告げるかのようにも見えたかもしれない。
波照間 紅
ああ、終わってしまったのか。ぽつりと心の中で呟く。

一緒に、行きたかったのにな。

9月11日の朝が来ても、ずっと、そこにいるだろう。
ひとりで空を見上げて。
KP
9月11日の0時が訪れ、風車の中からかすかに刻を告げる鐘の音が鳴る。

〈聞き耳〉または〈目星〉どうぞ。
判定放棄してもいいけど。
波照間 紅
1d100 76〈目星〉 Sasa BOT 1d100→20→成功
KP
いつのまにか、誰かがコスモス畑を歩いていた。
距離は20メートルあまり。こちらへ向かって近づいてくる。

あなたが振り向いたのに気づいたか、一瞬足を止めたその人は、こちらへ向かって駆け出した。
女性だ。
長い髪を夜風になびかせている。
波照間 紅
「……ああ、」
まさか、まさか。まさか。
知らずのうちに心臓が高鳴っていた。

少しずつ彼女へ近づきながら、その顔を見る。
KP
その人の上気した頬は薔薇色で、瞳は星のように輝いていた。
東雲圓華は、あなたの前で足を止め、口を開く。

「はじめまして、波照間さん。星が綺麗な夜ですね」
波照間 紅
「初めまして、東雲さん。

僕の名前……、覚えて、いるんですね」

どんな星よりも輝く瞳は、何度も、何度も見た中で。
一番、美しかった。
2年前
KP
自首すっかなー、この子なら。
でも殺害理由説明できんからな。
波照間 紅
その前に罪について話させてほしいなぁ。>自首する?
KP
そんなのもあって、2年前の殺人なかったことにするかどうか凄まじく悩んでたのよね。
でもさー、波照間さんと同じ覚悟背負いたいなぁとも。
波照間さん、何度も出会ったときに、自分が世界を救った時の話とかはさすがにしなかったよね。
波照間 紅
その話はさすがにしてないと思いますね。

東雲 圓華
「今日、どうしてもここに来なければならない気がして、
あなたの顔を見たら、色々なことを思い出したの。

思い出した、というのは変かしら、
起きなかったはずのことを、胸が一杯になってしまうくらい。
それに」
KP
彼女は風車の方に視線を巡らせた。
東雲 圓華
「二年前のことも」
波照間 紅
その言葉を聞いて、思わず駆け出した。その手を取る。足がもつれ転びかけながら。
「そう、でしたか。嬉しいです。でも、背負わせてしまいましたね」
東雲 圓華
「兄と争って、兄を殺したあの人に、とどめを刺したのは私。
それは、あの人がいなくなっても変わることはないの」
波照間 紅
「東雲さん」
彼女に近づき、そっと抱きしめる。
「どうか、それを罪だなんて言わないでほしい。

あなたは世界を、僕らを守ってくれたんだ。

あなたがやったことが罪なら、僕らが、僕が家族や友達を失わずに済んだことも、僕がこうして生きていることも、罪になってしまう」
東雲 圓華
「ありがとう」
KP
東雲は腕の中であなたを見上げた。
閉じた瞳からすっと涙がこぼれる。
東雲 圓華
「兄は、世界のために死んだ。
私はあの恐ろしい存在を止めた。
世界は続いて、私はあなたに会えた。
そうね、私たちは間違っていなかった……」
KP
東雲の指があなたの頬に触れた。その指先はほんのり暖かかった。
東雲 圓華
「あなたに会えて、良かった。
私はあなたといきたい」
波照間 紅
「僕もです」
触れる指に頬を寄せて、そっと目を閉じた。

「あなたと、生きたい」
KP
降るような星空のもと、二つの影が重なる。

たった三度の、無限の夜を越え
再び動き出した同じ刻の中、ふたりはともに生きてゆくだろう。


『刻の牢獄』

きゅう助様 作

エンドA-1
【動き出した刻の中で、もう一度君と】


KP
シナリオ終了です! ありがとうございました!
波照間 紅
ありがとうございました!!!!
波照間に彼女ができた(めちゃくちゃ驚いているPL)
KP
波照間さんに勝手に彼女を増やしていいんだろうかと大分ドキドキしていたKP。
波照間 紅
いいんですよPLもどうなるかと思っていたけど、もう最初からこうなる運命だったかなって
KP
いやでも選んでくれたのは波照間さんだな。よし。
最後待たずに町を出ると、二人は別々に生きてくエンドでした。
波照間 紅
ですよね、最後。どっちになるか迷ってたけど、波照間は「巻き込まないために一人で出ていく」とか考えないなって思いました。
もし彼女が自分のことを覚えていなかったら、そうしただろうけど。
KP
人生を変えてくれた人のことは忘れないよ!
起きてない出来事だけど。
波照間 紅
東雲さん、本当にいい意味で「似た者同士」なんですよね。性格も、雰囲気も、共有する覚悟も。だから、こうなるかなってPLは思っていました。
KP
いやー、揺らぎまくる動揺しまくる波照間さんが見られて楽しかった。
こんな情熱的な面もあるのだなぁ。
波照間 紅
そうそうそれ。いつもの「先輩」でも、冷静ですっとぼけた彼でもなく、デビルバスターとしての力も知識も役に立たず、ただの探索者としてもがいて揺らいで動揺する彼が見られて、めちゃくちゃ意外な一面出させてもらえて面白かった!!! っってなりました
KP
話したいことは色々あるんだけど、まずは報酬!
【エンディングA-1 報酬】
・生還1d10
・KPCの生還1d6
・KPCとの再会 1d3
〈オカルト〉+1d10
波照間 紅
1d10+1d6+1d3 そうだそうだ Sasa BOT 1d10+1d6+1d3→8+3+3→合計14
SAN 58 → 72
KP
だいぶもどった
波照間 紅
1d10 案外低い〈オカルト〉が伸びるぞ Sasa BOT 1d10→7
KP
〈オカルト〉高そうキャラなのに!
波照間 紅
そうなんですよ、〈天文〉はいいとして〈歴史〉に振り過ぎた! 〈オカルト〉もうちょい振ればよかった。
KP
ところで本当に生還おめでとうございます。
波照間 紅
ありがとうございます!
戦闘で《悪魔召喚》させてもらえて助かった助かった。
KP
波照間さん実は生贄だったから、死ななくて良かったね!
波照間 紅
えっそうなんですか!? >波照間が生贄
(彼女できたことをキャラシに記入しながら)
KP
東雲はエサなんです。
かの神が望む贄を、彼女使って引寄せてたんですよね。
だから「ここにいるとやばいよ」って言われたの。
波照間 紅
ああ~~~~そうだったんだ
KP
あ、実は二人ほど波照間さんいかれてます。
時を超えて戻ったとき、『元の時間軸にいた波照間さん』はどうなったでしょう。
かの神においしくもぐもぐされました……

あの紙きれも実は生贄を捕まえるエサでして。
人間が望むエサをぶら下げて、それを使って贄ゲットって寸法でした。
今回は最終的に召喚者の終造が生贄としてあげられたので、
存在ごとモグモグしながらかの神は帰りました。
波照間 紅
なるほどなぁ~~~~……。
そこまで目にしちゃってたんだなぁ、東雲さん。それは辛いよな。
「諦めたくない」と叫ぶ姿も、神に喰われた姿ももう、何度も何度も見ていたわけかぁ。
諦めたくない! と叫んだことはあったかも知れないけど、東雲さんは自分の深い事情は話さないので相当レアイベントでしょうね。
余程序盤に口を滑らせ、かつ波照間さんが追求したときに、3日で消える、くらいのことは言ったかも知れないし、そうしたら似たような会話の流れになる可能性はあります。
また、波照間さんは今回以外に周回はしたことないので、神に喰われたのは波照間さんが体験した二回分だけです。
おそらく東雲さんはそれを目撃していません。
※目撃してたらきっともっと取り乱してます。
KP
というわけでいろいろごめんな波照間さん!!
最後の波照間さん食ってたら神がこっち来ちゃって、世界が滅びてました。
波照間 紅
なるほどなぁ。危ない危ない。結構戦闘がヒヤヒヤでしたからね。悪魔召喚させてもらえてよかった&オニの攻撃が成功してよかった。
判定値があまり大きくないんだ波照間本体もオニも。
KP
戦闘結構危険でしたからねー。
武器持ちでオニがいてもヒヤヒヤしたなぁ。
波照間 紅
そうそう。東雲さんが殺されていたら、波照間が生き残っていたとしてもざっくり心に傷を負っていましたしね。
KP
東雲さん死亡は結構ありうる展開だったからなぁ。
波照間 紅
なんですよね。ダメージによっては普通に死んでた。
本当に守れてよかった。

波照間 紅
ちなみに大事な彼女ができたわけですが、じゃあそのために境界を意識するようになるというと、東雲さんも東雲さんで向こう側寄りな気がするのであんまり効果はない気がします。
KP
東雲さんは多分、波照間さんにくっついて異界に行っちゃうタイプ。
波照間 紅
そう思います。>波照間にくっついて異界に行っちゃいそう そういう所似た者同士なの、めちゃくちゃいいと思うんです。好き。
一緒に手を取って異界に行ってしまうのがすごく似合うタイプ……。
あ、波照間は彼女ができたことを普通に佐倉さんや牧志に話すと思います。起きた出来事は聞かれなければ話さないけど。
KP
あ、で、元シナリオに結構色々追加してます。
波照間 紅
お、ですよね。キャンプ地の町とか。色々明示していないところとか。追加・変更ポイント聞きたい聞きたい。
そのおかげで迷って悩んで葛藤できてすごく楽しかった。
KP
大きめなのが「お兄ちゃん」と「旭町」と「エンディングの星見町の変化」ですね。
どれも元シナリオには存在しません。
波照間 紅
エンディングの変化、粋な計らいでしたか!! あれは達成感があって楽しかったなぁ。
えっお兄ちゃんもなんですか
KP
一応、お兄ちゃんについては「KPCがそういう事をしそうにない性格の場合、KPCの身近な人が行った殺人をKPCが行ったと誤認させても良い」とシナリオにありました。
波照間 紅
ああ~~~~、そうだったんですね
てことは実際に殺したのはお兄ちゃんなんだ
KP
でも折角なので、お兄ちゃんがギリギリで魔術で殺されてしまい、
残された東雲さんがやっちゃったことにしました。
波照間 紅
なるほど、やったのは東雲さんなんだなぁ
KP
身内を殺された、という共通点生やしたかったので。
波照間 紅
すごくドラマチックで重いし、覚悟を共有できたし、ラストバトルが身内を殺されたもの同士の戦いになるのが重くてよかった
KP
最後、前館長の死亡状況が変わっていたのは、「息子が居なかったことになることで、殺人者が東雲ではなくなる」という展開をぎりぎりまで迷っていたためですね。
波照間 紅
なるほどなるほど。
でも同じ覚悟と罪を背負ってくれて嬉しかったなぁ。最後のあれは言いたかったので。
KP
三刻終司が息子からの電話に気を取られたことで時哉の襲撃に気付き、時哉の攻撃をギリギリで避けることができた
という事実がなくなったので、時哉が三刻を殺しきることができ、東雲がとどめを刺さずにすむという流れを考えてましたので。
あれはいい言葉だった……
波照間 紅
あれ、言いたくて言いたくて戦闘終了後くらいからメモってました 言えてよかった
KP
兄貴は魔術で殺されたので遺体残ってません。
波照間 紅
ですよね。兄がいたことで東雲さんの兄と波照間がなんとなく重なるのもよかったなぁ。
KP
夜中に男の人に声をかける理由として良かったし!
波照間 紅
ですね!
ラストシーンで東雲さんを待つ波照間とも逆の構図で重なりますしね。
KP
お兄さんも探索者だったっぽいですね。
そうそう!
波照間 紅
本当に構図や、描写や、雰囲気がずっとずっと美しいお話だった。
KP
第二の変更点、旭町。
最初の時間稼ぎのためにキャンプ地を山向こうにしよう! ということで生えました。
あとは、「奇妙な宗教がはびこっていて排他的な星見」との対比出したかったのもあります。
元シナリオには別に排他的って書いてないんだ……
ただ、町の上層部が軒並み新興宗教に入ってるし、若者は出て行っちゃうしだと排他的になっちゃうかなと。
波照間 紅
ですねぇ。雰囲気に厚みが出て、最後で「ああ、世界が変わったんだ」っていうのが実感できてよかった。
KP
変な宗教が広がるってイベントがなくなったので、
「このままじゃダメだ、もっと観光資源活かそうぜ!」ってやる気のある人が上にきて、
観光地としてのもりたてが成功し始めたことにより若者も町に戻ってきて、町の様子が変わったんですね~
東雲の出身地が旭町だったのは、町内だと三刻に二年気付かれずにいるのは難しいかな? と思ったためでした。
波照間 紅
あれは良かった。世界が変わった、あれは起きなかったことになったんだ、っていうのが実感できて、達成感とともに「彼女も消えてしまったのか」「なら、彼女も起きたことを覚えていないかもしれない」って波照間が迷って、葛藤して、覚悟を決めながら街中を彷徨うシーンができた。
KP
波照間さんごめんね!! と思いつつも見てて楽しかった。
波照間 紅
今回、色々明示されていなかった分、PLと一緒に波照間が迷って葛藤して彷徨うシーンを色んな所でやれて、本当に意外な一面が見えたなと。ありがとうございます。
KP
波照間さんに相応しい女の子やれるかもの凄く不安だったので、波照間さんが悩んで共感して探してくれてるのが凄く嬉しかったです。
波照間 紅
置きでやったぶん、みっちり心情描写できて楽しかった!!!
波照間は、もう最初の一日の段階で少し惹かれていて、そこから繰り返すごとにどんどん惹かれていきましたからね。
「年上のお姉さんに弱いな?」→「これは惹かれてる」→「本格的に惚れてる」っていう推移に、PLも「わ~~~」ってなってました。
KP
恋愛系描写苦手だから置きでやらせていただけると推敲できて助かるな!!
波照間 紅
苦手なのに全力でそっちに倒してしまって、お手数をおかけしました!!
KP
いえいえ、楽しかった!
波照間 紅
よかった!!
KP
そういえば繰り返しの中の東雲さん、
ものを食べても美味しく感じないし、視界はモノクロだし、割と可哀想な状態でした。
食べるシーン一回くらいあるかなと思ったけど、なかったなぁ。
波照間 紅
なんてこった 悲しい!!
シーンが美しすぎて一緒に食事という感じになりませんでしたね、今回。
KP
こんなかんじ。

探索者と出会うKPCはヨグ=ソトースの力を共有して生み出された精神体である。ヨグ=ソトースの片鱗が留
まっている風車の近くであれば存在することができる。物に触れること、物を食べること、飲むことも可能。だ
が、物を触る感触もなければ、物の味も匂いも温度も感じない。眠ることもできなければ、体温もなく、涙を流
すこともできない。もしかしたら、見える世界すらもモノクロかもしれない。

涙はうっかり流してた。
波照間 紅
悲しいな~~~~!!
それでも「話すこと」はできたんだなぁ。
波照間が彼女とずっと「話していること」を選んで、一緒になにか食べたりしなかったのは、そうしようとする彼女につられて、かもしれませんね。
KP
波照間さんがたぶん優しさと人外慣れしてるせいで、
あまり彼女自身のことは追求してこなかったので、お話しする機会なかったですね。
波照間 紅
ですねぇ。そもそも人外慣れしているから「彼女が何か」を気にすることはなかったし、追及していると取られるのを避けて話題に出すこともなかったし。

奥手というか、相手が女性というのもあって遠慮があったんですよね。だいぶん「惚れてる」に傾いてたからうまく踏み込めてない。
KP
彼女が話したがったのは、勿論それしか楽しみがないからだし、
知らないことを聞くための前提話を早く聞いちゃいたかったからですね~
なるほど。
まあシナリオ読み損ねたりミスったりで、本格的な探索は2日目からなのに初日から解放してたり、
色々やらかしてましたけど、
いい感じにまとまって良かった!
波照間 紅
良かった! ありがとうございます!
KP
結構色々情報があるシナリオなので、使い切れていない要素や説明し切れていないことがあります。

シナリオ読むとたぶん面白いよ!
波照間 紅
わーい読むー!

波照間 紅
波照間となんだか最初から似ていて、その上に同じ感覚と覚悟と境界の向こうを共有して手を取れる女性って、そういないと思うので、本当にいい彼女ができたな、と思います。
KP
たぶんそのうち近所に引っ越しますので、付き合ってください。
波照間 紅
キャラシにも「似た者同士の綺麗な彼女ができた」って書いちゃったし、初々しいお付き合いを始めると思います。
KP
ありがとうございます!
波照間 紅
いつになく随所でテンパったり慌てたりする彼が見られる。
アイのところに久しぶりに兄から連絡が来たと思ったら彼女とのデートの相談だった、なんて事態が発生するかもしれない。

KP
おお、それはびっくりするわ。
波照間 紅
「はぁあああ~~~~~???」って言いながらなんだかんだで律儀に相談に乗るアイ。
KP
想像できて楽しい……>アイちゃん
遊びに行った佐倉が東雲さんの写真見つけて「誰これ? 噂の妹?」ってなる。
波照間 紅
波照間「あっ! それは……、その……」
牧志「先輩の彼女」
波照間「そ、そうだけど、そう言われると恥ずかしいな……」なんてやってそう>佐倉さん
KP
牧志は知ってるんだw
波照間 紅
佐倉さんの方が知るの早ければそのイベントは起きないけど、牧志と話した方が先だったらああなるかなって。
KP
そういえば妹じゃないことはわかるもんなぁ。
波照間 紅
そう、牧志は妹じゃないことが分かりますからね。
この人誰? って聞いて同じイベント発生してる。
当の牧志は波照間に彼女ができたと聞いて盛大に驚くも、写真を見て納得すると思います。
なんとなく共通点があることに、【INT】18/〈心理学〉76で気づいている。
KP
「えっ、彼女? ……人間ですか?」
って訊いちゃうよ。
めちゃ失礼
波照間 紅
波照間「人間だよ。まあ色々あったけどな」別段失礼だと思ってない
KP
まあ色々、にいろいろを感じ取って、人生初他人の色恋沙汰に「詳しく」って言っちゃう佐倉。
波照間 紅
波照間「あー、この間一週間ほどキャンプに行ってただろ、僕。そこで異界に巻き込まれてな。それで色々あって知り合ったんだ」
詳しい事情を喋らないのは、隠しているというよりは、あの三日間のことを二人だけの世界にしておきたいからですね!
KP
なるほどなー!
ロマンチストだ。
波照間 紅
そういうところも本当に惚れてる。
ロマンチストです。そりゃもう。
KP
波照間さんのこんな素敵な恋愛話が見られるとは思ってなかったッ。
ありがとうございました!
東雲さん、生き残って良かったなぁ、ほんと。
波照間 紅
こちらこそありがとうございました、楽しかった!!
本当に本当に、二人に未来があってよかった。

あ、東雲さんの顔がなんとなく波照間に似てるのって、合わせて下さったんですか?
KP
いや、はっきり意識したわけではないんですけどね。
似合いそうな子……って考えてはいました。
ああ、名前の東雲は「あさぼらけを待っているから」、圓華は「円環」と「コスモス」ですねー。
波照間 紅
なるほど! ありがとうございます! トップ絵で並んでるとき、ああ~~~似てる~~~ってなってました。並んでいるのが似合うんだ。

ああ~~~、美しい名前だなぁと思っていたらそんな由来が!
KP
このシナリオの綺麗な風景が、波照間さんに似合いそうだなと思ったので……
選んで良かったな。
波照間 紅
選んで頂いてよかった。本当に美しくて美しくて昼だけどイメージ映像。
(10月にコスモス畑に行ってきたときのものです)
KP
おおー綺麗。
輝いてるなぁ。
こちら、AIさんに描いてもらった今回の背景です。
波照間 紅
おおおおおお美しい!!
まさにこんなイメージですねぇ
KP
波照間さんはご自分で感情の描写や情景描写をされるので、こちらで先取りをするようなことはしたくないなと思って、あまりシナリオに書かれている心情描写や風景描写は使ってないんですが、
シナリオに書かれている風景も綺麗なので是非。
波照間 紅
わーい、後で読む読む。
今は少し今回のこのお話の余韻にひたっていたいので、もう少ししたら読もうと思います。
KP
はーい、ありがとうございました!
ログ作ろ……
波照間 紅
東雲さん視点めちゃめちゃ気になります。
KP
そうだった! 序盤しかないと思いますが、それも近日!
波照間 紅
わーい!
ありがとうございました!!!!
波照間の〈聞き耳〉が73に成長しました。

ひとこと
KP
悪魔の力を借り、波照間は運命に立ち向かう。
繰り返すか。失われるか。
全ては波照間の手に委ねられたのだ。

波照間さんに彼女ができたぁぁぁ!?
色々KPとしては思うところや悩みはありましたし、調子に乗って色々盛ってしまいましたが、実に綺麗な話になりました。
波照間さん、こんな面もあるんだなぁ……。


CoC『100万回目のハッピーバースデー』佐倉&牧志 2

「……なんか牧志、雰囲気変わった?」

CoC『ブルー・スターズ・セパレート』牧志&子供佐倉 1

佐倉さんは、物を知らない子供じゃない。……どうして、忘れかけていたんだろう。どうして、俺は。

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


Zephyranthes 外伝 『招かれざるもの』1

『Go, west!』1

【置】CoC『俺の恋人が庭からボコボコ生えてくるんだが!?』 佐倉&牧志 1

「おはよう佐倉さん。何これ?」
「俺にもわからん。起きたらこうなってた」

CoC『侵色』月影

ナニカはナニカ囁いてくるかい?