画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: netabare.png

こちらには『スペクト・ラム』
『ヒナドリ ・ イングレイヴド 』
ネタバレがあります。

本編見る!
KP
隣の部屋にはプレートが貼りつけられており、見たこともない言語らしきもので何か書かれている。
鍵は、かかっていないようだ。
KP
廊下の奥を確認すれば、すぐ上り階段になっているようだ。
今の所、何かの気配はない。
佐倉 光
こういう時《マッパー》が使えれば便利なんだけどな。

登り階段を忍び歩きで登り、周囲の様子を確認する。
KP
残念ながら、あなたの腕にCOMPはない。

階段を上ると、そこは大きさのあるフロアになっているようだった。

廊下が三方向に続き、いくつも扉が見える。
その奥はすべて行き止まりになっているようで、どれかの扉の向こうに出口があるのかもしれないが、すぐには分からない。

扉にはそれぞれプレートが架かっているが、見た所どれも見たことのない言語で書かれており内容が分からない。
佐倉 光
下に戻って肩をすくめる。
佐倉 光
「どこも大して変わらないな。
上には扉が三つあるけど、どれかが出口なのか、どれも違うのか分からない。
ただ、どれも読めない文字のプレートがかかってた。
出口には普通プレートはかけないんじゃないかな。
つまりは、どれから調べても同じだ」
牧志 浩太
「参ったな。虱潰しに探してみるしかない、か」
佐倉 光
「もしかしたら、さっきの子供ならあの字が読めるのかもしれないけど」
牧志 浩太
「ああ、確かに。そういえば、昨日の声……。
出てきたくなさそうだったけど、何か見つけたら、聞けるかもしれないな」
牧志 浩太
「何なんだろうな、あの子。
あの子も、実験体にされてるのか? ……預けられてる、って言ってたな」
牧志は振り払うように、苦しげに軽く頭を振り、目の前の階段と部屋を見やった。
牧志 浩太
「動こう。あいつが戻ってきたら困る」
佐倉 光
「そうだな……」
手分けすべきか、チームで動くべきか。
佐倉 光
「部屋から遠い方から調べよう。
万一の事があったとき、少しでも調べにくくなりそうな方を先に」
佐倉 光
「……なるべく一緒に動こう。一人が見張る。襲われても二人なら対抗できるかもしれない」
佐倉 光
「……で、俺がおかしかったら止めてくれ」
佐倉 光
調べものに夢中になって周囲が見えなくなっちゃいそうだ。
KP
なりそう。【POW】ロールでもする?
佐倉 光
するかぁ。
甦るお誕生日事件。
牧志 浩太
「賛成。
……佐倉さんも、俺がもし取り乱したら、蹴ってもいいから止めて」
佐倉 光
「無茶言うな。努力はする」
よーし。上の階の左側の部屋からだ!
KP
その部屋に鍵はかかっていないようだった。

周囲は耳が痛くなるほどに静まり返り、あなた達の足音や声をおいて他に聞こえるものはない。
佐倉 光
そうだ。上に行く前に、あの子供の気配がある部屋の前でノックして、
佐倉 光
「君、上の部屋のドアについてるプレートになんて書いてあるか知ってる?」
って訊いてみよう。
KP
「しらないー」

プレートの位置は大人の目線の位置より少し高かった。向こうにいるのは、あなた達が想像する通りの少年なのかもしれない。
佐倉 光
「そうか、ありがとう」

ではそのまま二階の部屋の扉に〈聞き耳〉して開けよう。
KP
〈聞き耳〉をどうぞ。
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→79→成功
佐倉 光
あぶな
KP
向こうからは何の音も聞こえない。
牧志の呼吸音と気配がなければ、まるで聴覚を喪ったかとでも思うほどの静寂ばかりだ。

扉を開けたあなたは、思わず目を奪われるだろう。

そこは、資料室か書斎のような印象を受ける白い部屋だった。
たくさんの大小様々な資料が丁寧に並べられ、あなたの手を待っているように思えた。
佐倉 光
「わぁ……」
心が躍った。一瞬何もかもを忘れた。
一歩踏み入れる。
人の書棚は知らない知識の宝庫だ。
どこにどんなお宝が眠っているか分からない。じっくりと見てみなければ!
背表紙を指先でたどり、【面白そう】な知識を探す。
KP
しかし、その宝庫は次の瞬間、あなたを落胆させるだろう。
無数の資料はすべて、あの見知らぬ言語で書かれていたのだ。

あなたの前に全ては開かれているのに、あなたは何一つとして受け取ることができない!
あなたは部屋に足を踏み入れることこそできたが、知識のための鍵を持たなかったのだ。

〈目星〉
佐倉 光
1d100 85〈目星〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→99→致命的失敗ファンブル
佐倉 光
スーン
KP
めちゃくちゃ落胆してる
悲しい。とても悲しい。部屋の入り口で外を見張っている青年のことすら一瞬、いや数分は忘れてしまったほどに悲しい。

SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。
佐倉 光
こんなにこんなにこんなに本があるというのに、なにひとつ読めはしない……!
いつもなら、それはそれでよく読まれている本は何だとか、それを下に持っていって子供に読んで貰えるか試そうとか考えられるというのに、落ち込んだ気分はなかなか戻ってこなかった。
1d100 26 《SANチェック》 ☆ささぼっと☆ 1d100→98→致命的失敗ファンブル
SAN 26→25
佐倉 光
www
大ショックじゃん。
KP
めっちゃくちゃ落胆してるww
佐倉 光
これは悔し泣きしたね。
佐倉 光
中に入った佐倉がほとんど動かなくなってしまった。
なんだか嗚咽のようなものが聞こえる。
それから、本を次々と抜き出すような音が聞こえてきた。
いつもの音とは明らかに違う。
牧志 浩太
「佐倉さん? えっ、え、何があったんだ?」
牧志が驚いてこちらへやってくる。
佐倉 光
片腕に三冊ほど本を抱え、佐倉が目をまん丸に見開いたまま、ぼろぼろと涙をこぼしていた。
佐倉 光
「ああ、牧志……どうしよう。
俺、本格的におかしいのかな。字が読めない。ひとつも」
牧志 浩太
「えっ? え?」
牧志は驚いて本を一冊取り上げる。一冊、二冊。
佐倉 光
「俺、これくらいしか取り柄がないのに」
途方に暮れたように呟くその手にあるのは、彼が言うとおりの【読めない本】だ。
読めない字で書いてあるのだから、読めないのは当たり前なのだが……
佐倉 光
「何も分からない、字も読めなくなったら、俺はどうしたら」
あからさまに取り乱して、周囲の状況が正しく見えていないようだ……
佐倉 光
早速これだよ。
KP
面白すぎる。
面白すぎてKPぷるぷるしてる
佐倉 光
今回の佐倉ポンコツだなぁ。
KP
遭った目のあまりのひどさを見ると無理もない気はする。
牧志 浩太
「い、いや、俺にも読めないけど、えっ、俺もおかしい? 
この場所のせいじゃなくて、俺達がおかしいのか?」

いつなく取り乱す姿に引きずられている!
すっかり我を取り戻したように見えた牧志だって、まだ不安定なのだ。
佐倉 光
はっ。いけない牧志が取り乱してる。〈精神分析〉しなきゃ。
KP
振ってもいいですよ〈精神分析〉
佐倉 光
1d100 25〈精神分析〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→10→成功
佐倉 光
「お、落ち着こう。まずはいったん落ち着こう。なっ。
なんかお前取り乱してる気がするから」
一番取り乱してるヤツが肩に手を置いて目をのぞき込んで、ぐるぐる目のままでそんなことを言う。

これ自分より取り乱してるヤツを見ると我に返っちゃうヤツでは。
牧志 浩太
「あ、あ、ああ? そうだな、俺取り乱してるな、取り乱してる。取り乱してる佐倉さんの眼に取り乱してる俺が映ってる、深呼吸、深呼吸……」

牧志は肩に手を置かれて、胸を落ち着けるように息を吸って吐く。
牧志 浩太
「よし、ちょっと落ち着いた……」
牧志は取り乱している相手に取り乱していると言われて自覚したらしく、何度かすーはーと息をしながら周囲を見回した。
KP
二人とも、〈目星〉または〈図書館〉をどうぞ。
佐倉 光
1d100 85 〈図書館〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→71→成功
牧志 浩太
1d100 82 〈図書館〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→36→成功
FANBOX開設したで
KP
読むことのできない文字に囲まれて途方に暮れるあなた達であったが、そこに希望が一つだけ見えた。

ある本の背表紙に、見慣れた日本語の文字がある!「辞書」と書かれている。

あなた達は字が読めなくなったわけではなかったのだ!
佐倉 光
「あっ、辞書! 辞書だ!
……あれ? じゃあここの字」
佐倉 光
「普通に読めねぇ字じゃん!」
佐倉 光
「……」
佐倉 光
「なんかごめん」
牧志 浩太
「いいよ、俺も取り乱したし。
あいつのせいで字が読めなくなったとか、そんなこともあるかと思って。
そういうわけじゃなくてよかった」
佐倉 光
俺、やっぱりだいぶおかしいみたいだな。落ち着かないと……
KP
それの中身を見ると、他の本にあるような見たことのない文字と、あなた達が知っている日本語どちらも記されていた。もしかしたらこれは、和訳辞書的な物かもしれない。

長い時間をかけて研究すればあるいは、この言語を読むことができるかもしれないが…… 

その言語は拾い読みしようにも、文字すら尻尾をうねらせて脳から逃げていくような異様なもので、今ここであなたがどうこうできそうなものには思えない。

これが役に立つとすれば、その言語を知る者が日本語を扱う時なのではないか。
また、あなたが放り出した本の中に、鮮やかな色のファイルらしいものが見えた。

ファイル。
この部屋にファイルがあるのなら、これらの資料から何か有用な情報を抜き出してまとめたものなのではないか。
佐倉 光
「あの子供なら役立てられるかな」
ファイルと辞書を確保しよう。
牧志 浩太
「かもしれないな。後で聞いてみよう」
KP
ファイルは二冊。
青色のファイルはそれなりの厚さがあり、緑色のファイルの中身は少ないようだ。

紙に触れてみると、少し年月が経った紙特有のかさかさとした触り心地を感じる。
佐倉 光
青のファイルからチェックしてみよう。
中身はやっぱり読めないかな。
KP
どちらも、中身はやはり同じ読めない文字で満たされている。図はない。
佐倉 光
よし、じゃあ次の部屋……の前にまずあの子に渡しに行くか。
探索中に捕まって取り上げられたら元も子もないからな。

KP
「いいよ! みせて」

嬉しそうな声で、少年は細く僅かに扉を開ける。
少しだけ開いた扉の隙間から、細い腕が伸びてくる。
華奢で『傷』のひとつも無い綺麗な腕だった。

少年は資料と辞書を受け取り、扉の向こうで資料を読み始めた。
佐倉 光
おや、久々のワード。
『傷』を回収。
KP
ピコーン!
『傷』…【名詞】可視の傷と不可視の傷の二つに分けることができる。特に後者には血小板といった止血作用を持つ細胞を持たないので治癒は困難である。
牧志 浩太
「傷とかは……、ないな。
実験されてるわけじゃ、ないのかな」
牧志が少し安堵したような息を吐いた。
牧志 浩太
「でも、だとしたら、余計になんでこんな所にいるんだろうな。子供を預かったりしそうな奴には見えないし」
佐倉 光
「そもそも名前がないって時点でおかしいだろ。
普通本当に名前がなかったとしても呼び名くらいはあると思うし。

普通に考えれば俺達と違う実験の被検者だけど、大村がいない間に鍵も触れて自由に出歩けるというのも良く分からないな、立ち位置が」

声を潜めて囁く。戻ってきたかも知れない大村にも、扉の向こうの子供にも聞こえないように。
牧志 浩太
「そうなんだよな、分からない」
佐倉 光
「どれくらい時間がかかるかな。
見て貰っている間、別の部屋を調べた方がいいかな……廊下にいても見つかる危険が高くなるだけだ。

どうせ見つかるなら、できれば抜け出したことはバレたくないけど。
この脱出方法が潰されても困る」
牧志 浩太
「隣の部屋、調べてみるか?
今から上には上がりたくないし、あいつがこっちに来ないようなら隠れ場所になるかもしれない」

牧志も声を潜め、あなた達は互いにひそひそと囁きあう。
佐倉 光
「気が合うじゃん」
牧志の目を見て頷く。
佐倉 光
「僕たちは別の部屋に行ってみるよ。
僕たちと会ったことは大村には内緒で、何が書いてあったかあとで教えて」
扉の向こうになるべくゆっくり伝える。
KP
「いいよ。おーむらにはないしょ」
楽しそうにひそめられる小声が、扉の向こうから返った。

KP
あなた達の隣にある部屋は、変わらず施錠されてはいないようだ。
佐倉 光
向こうの気配を探ってから扉を開けよう。
KP
向こうは変わらず静まり返っている。
……扉を開けると、あなた達のいる部屋と同じ作りの、窓のない部屋だった。

作りものの時計。空の本棚。寝台が二つ、その横にサイドテーブル。拘束具は見えないが、あの調子だとあなた達の部屋と同じく隠されているのだろうか。

あなた達に繋がれていた機械は、この部屋にはない。
Cuiもいない。

室内に生活感はなく、がらんとした室内には誰もいないようだった。
……ここにも被験者がいたとすれば、彼らはどうなってしまったのだろうか。
佐倉 光
牧志と手分けして調べよう。
あまり期待は持てないが、前の被験者たちの痕跡があるかも知れない。
今までそうやって倒れた先人たちが残した情報に助けられたことがいくらでもある。
それにしても本棚の中身はいちいち入れ替えているのだろうか?
あの時計、動いていないのか?
佐倉 光
「牧志、あの時計動いていないように見えるんだけど、調べて貰えないかな。ああいうの詳しいだろ?」

まずは本棚と時計が気になるな。機械が得意な牧志には時計を見て貰って、自分は本棚を調べたい。裏に何か落ちているかも知れない。
KP
本棚は本当に空で、裏に何が落ちていることもなかった。
牧志は天井の時計を、眼をすがめてよく確認する。

天井は高く、時計はあなた達の手の届かない位置にある。
牧志 浩太
「あれ、本当に作りものだな。
壁と一体になってるっていうか、壁の飾りみたいだ」
佐倉 光
「飾り? 俺達の部屋のヤツもそうだったかな」
そういえばよく見ていなかった気もする。
牧志 浩太
「よく見てないけど、同じようなやつだった気がするな」
佐倉 光
ではサイドテーブルと寝台も手分けして調べよう。こちらは寝台の下、床などを。
KP
寝台をよくよく見ても、継ぎ目のようなものは発見できない。あなた達の部屋の寝台もそうだった。

一体、どうやってこれだけ完璧に隠しているのだろう?

寝台の下に隙間はない。
牧志 浩太
「テーブルにも何もないな」
佐倉 光
「仮想空間って疑いが大分強まってきたな……
そうすると逃げ出すのは結構大変そうだ」
KP
そのとき、少年のいる部屋から、こつこつと扉を叩く音がした。
読み終わったのだろうか。
佐倉 光
そちらに行ってみよう。
KP
牧志のTODO:部屋で拾った日本語の紙を読む
佐倉 光
そういえば紙拾ってたんだった。
さっきの空き部屋でついでに読んでおけば良かったな。
こういうちょっとした情報がすぽっと抜けるなぁ~
KP
他と一緒に出る情報はなぁ。見逃しちゃいやすい。

KP
「よんだ!」
得意げな少年の声は、しかしすぐ困り声になる。

「えぇっと、あなたとあなたにことばでおしえる、むずかしいー。
しかしぼくがんばる」

むん。
気合いの入った声から、力こぶを作るポーズが見えてきそうだ。

少年は頑張って翻訳した内容をあなた達に伝えようとするが、かなりたどたどしく、難解である。

彼の言いたいことをあなた達自身でつなぎ合わせ、補完するためには〈母国語〉ロール。

辞書のおかげで、+30%の補正がつく。
佐倉 光
1d100 95 ☆ささぼっと☆ 1d100→89→成功
100越える場合は99ってことにするのかなこれ。
とにかく成功
佐倉 光
注意深く少年が言おうとしている言葉を判別してつなぎ合せ、時にこちらから意味を補足しながら彼の話を聞く。
牧志 浩太
1d100 99 〈母国語〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→44→成功
KP
あなた達は二人で少年の言葉をつなぎ合わせ、補足し、誘導しないよう注意を払いながら、その意味するところを拾い上げていく。

少年は、その年齢にしては随分と賢いのだろう。
意味の分からない言葉もあるようだったが、辞書の助けも借り、厚みのある青色のファイルから、まずはこのような内容を引き出した。
「パンの子らが人間に与える自殺衝動について」

<序>
豊穣をもたらす黒山羊の神、シュブ=ニグラス。
その神の男性としての相であるパンの大神は、人間の女に“非常に美しい容姿の子”を孕ませる。

その子は“パンの子”と呼称することにする。

パンの子は人の姿でありながら、その眼差しを向けた相手に狂気と自殺衝動を植え付ける。
これは随意である場合もあるし、そうでない場合もあるようだ。

狂気を植え付けられた相手は、今までのあらゆる経緯を無視して自ら身を滅ぼす行為に走る。

この自殺衝動を人間に与えるパンの子らのメカニズムを研究・考察しようと思う。
KP
そこまで読み上げると、少年は「むむむ……」と唸る。
佐倉 光
牧志と目配せをする。
これは彼に知らせて良い情報だっただろうか……
牧志 浩太
彼は伏せていた目を上げ、辛そうな表情であなたと目配せを交わす。
KP
このような場所にいる子供。
姿を現すことを避ける様子。
預けられた、という言。

何があったか、少年が何者であるか、自然と察せられた。
佐倉 光
少年の反応から言って、彼自身もそれを知らず、たった今、自身がそれではないかと察した、または疑いを持ったというところだろうか?
これは、どうだろうか……。
佐倉 光
「きみ、大丈夫?」
ひとまず声をかけてみよう。
KP
「ここからむづかしい。ぼくわからない……。

にんげんの、のう。えが、かいてある。
じっけん? いっぱいかいてある」

むむむと唸りながら、ペラペラと少年が紙を捲る音が聞こえる。
どうやら、唸っていたのは資料の内容を読み解き難いためだったらしい。
佐倉 光
「そうか。難しすぎるようならいいよ、分かるところだけで」
少しほっとした。

彼が知ることで彼の協力が得られなくなるかも知れない、というのはある。

それよりも、それよりも、何だろう。
彼は自分の立場を知らない方がいいだろうと思えた。
KP
ほっと息を吐くあなたの横顔を、牧志が困ったような、安心したような、何とも言いがたい表情で見ていた。

少年は途中で「あ」と声を上げ、少しだけ扉を開くと、その隙間から青いファイルの中身を見せる。

「まっしろ!」

そこを見てみると、途中から資料がいきなり途切れ、白紙になっているのがわかる。

その白紙にはペンで謎の言語が走り書きされているようだ。
佐倉 光
「ここにはなんて書かれているんだ?
この字はきみが書いたの?」
辞書を使えば自分たちでも読めるかな。
KP
文字すら判じがたいその言語の走り書きは蠢く線と点にしか見えず、あなたには荷が重い。
「ぼくかいてない。えぇーと」
少年の言いたいことを理解するには、先程同様〈母国語〉+30でロール。
佐倉 光
1d100 99 補正付き〈日本語〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→70→成功
牧志 浩太
1d100 99 ☆ささぼっと☆ 1d100→51→成功
KP
もしパンの子によって脅かされる“正気”というものが、我々にも備わっていたとしたら、それは恐るべき事実である──

走り書きには、そうあった。
佐倉 光
「ありがとう、もう一つの方もお願いできるかな」
少年にできるだけ優しく声をかける。
佐倉 光
「我々、って、誰のことだろうな……」
自分たちを弄ぶものが人間ではないのでは、という疑いは濃厚になりつつある。

あの人間味のない男は、人間とは遠く、【正気】を持たない、または自らが持っていると考えていない存在なのではないか。
だからこそ【正気】というものに執着し、調べているのだろう。
ここにいる少年も彼の研究対象ではないのか。何しろ【正気を脅かす存在】だろうから。
佐倉 光
大変ユニークで興味深いテーマではある。
物理的手段で強制的に直接的に【正気】が戻せるなら、医学に大革命が起きそうだ。

……それで自分が殺されるのはまっぴらごめんだが。
牧志 浩太
「人間じゃないし、“正気”なんてものも持ってない、って読めるな。

割と納得が行くな。
正気にも狂気にも縁がなさそうだ、あいつ」
KP
少年はあなた達の思いをよそに、もう一つのファイルの内容を語り……

そして、今度こそ、しばし黙った。
その内容は察せられるどころか、少年の境遇を確定させるものだったからだ。

その中身の意味するところを、多少なりとも、理解してしまったのだろう。
〈緑色のファイル〉
日本という国のとある地方にて、パンの大神の血を引く一族を発見。

パンの大神もといシュブ=ニグラスを崇拝している彼らの内の一人と接触することができた。

彼曰く、この一族には奇妙な習わしがあり、近親の男女の間に生まれた最初の赤子を正月の明け方に宴の主食として食らうそうだ。

これには呪術的意味合いを含んでいるらしく、次に生まれてくる赤子にはさらに強力な神の力を宿すことができるのだとか。

彼はそこまで私に言うと、大事そうに抱えた赤子を私に託した。
どうやらこの赤子は”最初の子”らしい。

このままではこの子は食われてしまう。そうさせないためにもこの子をどこか遠い所で匿ってくれはしないかと言った。

そうしたら君はどうするのだと私は問うた。単なる興味からの質問だった。

彼はしばらくの沈黙の後、この一族を抜けると静かに告げた。
それ以上彼には何も聞かず私はこの赤子を連れ帰った。

その後、私はパンの大神の血を引く者に備わった能力を知る。
人間に自殺衝動を植え付ける彼らに興味を持った。

いったいどのようなメカニズムでこの子らは人を狂わすのだろうか。

研究を始めることにする。
KP
両方の内容を知ったあなた達は、《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。

また、〈クトゥルフ神話〉技能+1%。
牧志 浩太
1d100 36 《SANチェック》 ☆ささぼっと☆ 1d100→30→成功
〈クトゥルフ神話〉技能 26→27%
佐倉 光
1d100 25 《SANチェック》 ☆ささぼっと☆ 1d100→11→成功
〈クトゥルフ神話〉技能 19→20
牧志 浩太
その一部始終は少年の境遇を気にしていた牧志にとって、あまりにも重かったようだ。

子供を喰らうということ。
それが連綿と続いてきたということ。
少年のことを想った誰かがいたということ。
その誰かが望みを託したのが、よりにもよってあの“正気” すら持たぬのだろう男だったということ。

少年の無垢な、嬉しそうな声。

……もしも、少年が預けられたのがあの男ではなく、誰か心持つ人だったなら。

どうなってしまっていたか、ということ。

牧志の唇は何かを言おうと微かに震えて、しかし沈黙しか出てはこないようだった。
幸か不幸か
佐倉 光
なるほどなー、正気じゃないやつに預けられたから問題なく育てられたけど、同時に名前もつけてくれない、実験体として扱われる立場になったってことかぁ。
もしくは、心ある人の心が消し飛んであんなんなったのかも知れんけど。
KP
ってことなんですな。
そして名前すらなくここにいたからこそ、人にとって災厄がもたらされずに済んでもいる。
佐倉 光
ああ、自殺衝動はもれなくついてくるから、あいつ人間じゃない確定なのか。
KP
です。人間じゃないで確定。
さりげなーく佐倉さんの神話技能が20%の大台
佐倉 光
ですなぁー。
初期正気度下回っちゃった。

この子の立場は過去と重なるし、知りたいと願うことを罪と思いたくないし、色々重なる。
KP
ああー。重なっちゃうか、そうかぁ。
佐倉 光
今回はただこの子に自分の立場を突きつけるだけだったな。

佐倉 光
彼がここに名も与えられずに閉じ込められているのは幸いだった。
この子にとっても、俺たちにとっても。

この子はこんなこと、知るべきではなかったのか。
知らずにここで実験動物として生きていれば、良かったのか?

本当にこの子にそんな力があるとして。
目を隠せば、潰せば、普通の人間として生きられるのか?

いや、あの男なら、目を潰さずとも力を失わせる手段を知っているのか?
佐倉 光
「読んでくれてありがとう。
僕は……きみの顔を見ることはできなくても、できるだけきみの力になりたいと思うよ」
牧志 浩太
「俺も、俺もだ。ありがとう、助かった、嬉しい。
力に、なりたい」
沈黙を破り、牧志が喘ぐように言葉を続ける。
少年に伝わる言葉を探そうとしてか、嬉しい、なんて言う割に、痛みばかり宿したような声だった。
KP
扉の向こうで、少年がぽつりとあなた達に囁いた。

「でるばしょおしえる、できる。
ぼく、ここ、しってる」
佐倉 光
「出る場所? 出られるの?」
つい食いついてしまう。
いや情報は必要だろう。情報は。
KP
その時、階段のすぐ上でかたりと音がした。

「うん。でも、おーむら、いる。みつかる、おこられる。
あした、またにげるてつだう」
佐倉 光
「ありがとう」
牧志に部屋に戻ろうと目で伝える。
牧志 浩太
「……ありがとう。また、明日」

牧志は目を伏せて頷いた。

佐倉 光
部屋に戻って食事とろう。
もうさすがに空腹が耐えがたい。
で、食事しつつ話振るか。
KP
オムレツにミニハンバーグ、人参のソテー。
食事はすっかり冷えてしまっていたが、一日以上ほぼ何も食べていない腹の中にじんと染み通る。
平坦な味でも、有り難く思えるほどに美味く感じた。
佐倉 光
「そういや、何か拾ってなかった?」
牧志 浩太
「ああ、うん。
これだけ日本語で書かれてたんだ」

悔しそうに黙ったまま箸を動かしていた牧志は、あなたに声をかけられて我に返ったように振り向く。

牧志が持っていたのは、こんな内容のプリントアウトだった。
「大脳新皮質について」

「大脳新皮質とは、前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉で構成される大脳の部位です。
合理的で分析的な思考や、言語機能を司っています。
いわゆる下等生物では小さく、高等生物は大きい傾向があります」

合理的で分析的な思考の部分に蛍光ペンで下線がひかれている。
そしてその下に、メモが貼られている。
プリントアウトの言語に合わせたのか、メモの記述は日本語だ。

[扁桃体で入力された”恐れの感情”は正気度の減少をもたらす。
正気度が 5 以上減ると”人間の行動パターンから外れた奇妙な行動”が見られる。

やはり正気度の減少はこの大脳新皮質(特に前頭葉)のシステムエラーを引き起こすと言ってもいいかもしれない]
佐倉 光
「システムエラーか。言い得て妙だな。
なんとなく覚えがある」
痛みから逃れようとしてわけの分からないことを言いながら自刃しようとしたらしいことを思い出す。
佐倉 光
「まあ……だから何だって話ではあるけどな。
いつ何に遭うかなんて制御も予測もできないし」
佐倉 光
「ったく面白くない飯だな。美味しいのに面白くないって新感覚だよ。
せめて【正気度】が上がる飯でも食わせろよ」
上から持って来た本などで手元にあるものは本棚に突っ込んで隠そう。
牧志 浩太
「本当にな。
研究するにしても、もうちょっと穏やかな方法で上げてほしいよ、正気度」
佐倉 光
そういやこの部屋の鍵、かけ直しておいてもらわないとだよなぁ。
あんな事があった後だけど頼めたかな。
KP
大村の気配が遠ざかったのか、少年が扉の向こうに近寄ってきた。
かちゃん、と微かに鍵の落ちる音。

「あなたとあなた、どこからきたの?」

おずおずと、興味と好奇心を秘めて問いかけられる声。
佐倉 光
「東京の渋谷からだよ」
どうせ情報は知られているし、情報を与えた方が得られる物も多そうだ、と判断して、ある程度教えることにした。
KP
「しぶや? とうきょう?
 なにがあるの? いろ、ある? たべもの、ある?  ねこ、いる? まち、ある?」 

少年は興味津々といった感じで、あなたの言葉に食いついてくる。
その言葉にあまり実感は伴っていないようだった。
知っている言葉を並べ立て、何があるのかとあなた達に聞く。
まよう
佐倉 光
うーーーん。迷う。
いつものバランスとれてる佐倉なら、ある程度情報は制限した方がいい、って判断するんだけど。
相手は子供だから、無秩序に知識を与えるのが必ずしもいいことではないと思うんだよねー。
KP
色んな意味で佐倉さんが辛い回だなぁ。
佐倉 光
少年がどうなるにしても辛いことになりそうでヤーダー

佐倉 光
知識を与えることは、果たしてこの子供のためになるのか。
知識が身を滅ぼすなんて事はあるだろうか。
知識は必要なもの。
知識は武器だ。
全く与えられずにこんな所に閉じ込められているなんて、あまりにも不公平で理不尽じゃないか?

ある種の八つ当たりであるという自覚は、一応あった。
佐倉 光
「ああ、色に溢れてて、食べ物も色々ある。
猫……ああ、まあ、いるな。
渋谷自体が大きな街だよ」
KP
「おおきなまち!
ここよりおおきい? やま、ある? ゆき、ある? ねこかわいい?」
佐倉 光
「ああ、こんな所は比べものにならない。人も物も沢山ある。
山は……あるにはあるけど遠いな。
雪はあまり降らない。
猫……拘るね。可愛い、んじゃないかな?」
猫に対してはちょっと歯切れが悪い。
KP
「あなたとあなたじゃないひと、いってた。おうちにねこ、いるって。ぼく、さわってみたい」
佐倉 光
「……あぁ…………え?」
牧志の顔をちらと見た。
ここに来てそんな話、したか?
牧志 浩太
「話してないよ。
……同じような作りの部屋、あったよな。
俺達以外にも、いたんじゃないか。ここに」
佐倉 光
「そういうこと、なのか?」
少年の話は主語が分かりづらい。
佐倉 光
「もしかして、『あなたじゃないひと』は波照間さんのことかと思ったんだ」
ちら、とクリップボードを見る。
佐倉 光
「アレに書いてある情報をどうやって引っ張り出したか、分かったもんじゃないからな」
牧志 浩太
「俺達の記憶を覗いた…… 可能性があるのか?」
佐倉 光
「可能性はあると思ってる」
KP
「あなたとあなたじゃないひと、へんなった。おーむらがどこかにもっていった」

少年との会話が途切れた時、少年はふと小さく言った。

「さいきんは、あなたとあなたじゃないひとにあってない」
佐倉 光
「だろうね。あんな事され続けていたら確実に壊れる」
隣の誰もいなかった部屋を思い出した。
佐倉 光
「どうなったら終わるつもりなんだか、分かったもんじゃない」
牧志 浩太
「だな……」
牧志は何か、もう一つの可能性に思い当たっているようだった。
KP
扉の向こうの少年は、ふといいことを思いついたように声を上げる。

「あなたとあなた、にほんことばじょうず。いっぱいことばもってる。
ぼくことばほしい! ちょうだい!」

ここでは、今まで“回収”した言葉を少年に 5 つプレゼントすることができる。
何をあげよう?
佐倉 光
彼にとっての「おかしい」が何かってことかなぁ。
言葉のプレゼントねぇー。
ここに『正気』や『狂気』を入れるべきかどうかは悩む。
そしていい感じに文章作れそうな組み合わせがない!
KP
何とも言えない言葉が多いですしね。文章にしなくてもいいんですよ!!
せっかくの置き卓ですし、お悩みください。
あげる言葉が何かで大きく分岐するとかではありません。
佐倉 光
こう、説明に「人間」が言及されてるヤツがいいのかなーとかね。
KP
佐倉さんが少年に何をあげたいかで素直に選んでもらっていいんじゃないかなーと。

佐倉 光
とりあえずあんまり痛そうな言葉じゃなくて、言語のバリエーションを多めに……

『柔らかい』…【形容詞】
『無機質な』…【形容動詞】
『猫耳』…【名詞】
『訪れる』…【動詞】
『正気』…【名詞】
佐倉 光
猫に興味があるみたいだしな……
KP
「やわらかい、むきしつな、ねこみみ、おとずれる、しょうき……
ねこみみ、やわらかい、しょうき、おとずれる、むきしつな!」

少年はあなたに貰った単語を、まるで何か素晴らしいプレゼントを貰ったかのように、何度も、何度も口の中で反復した。

そして、少し考えて。

「ありがとう!」

この上なく嬉しそうに、そう言った。

どうしてだろう。
あなた達の胸の中に、嬉しいような後悔のような感情が満ちる。
▼あなた達の正気度を 25+1d3 増加する。
牧志 浩太
1d3 ☆ささぼっと☆ 1d3→1
SAN 36 → 62
佐倉 光
1d3 ☆ささぼっと☆ 1d3→1
SAN 25→51
佐倉 光
子供の喜ぶ声を聞いて、良かった、と思った。
しかし同時に、とてつもなく残酷なことをしてしまったのではないのかという気がする。
KP
いまや霧の向こうに曖昧に見えていたあなたという存在は、ひたひたと満ちるようにあなたの手の中に戻りつつあった。
何かをひどく誤ったような痛みとともに。
少年はあなた達とのお喋りに満足したのか、嬉しそうに、密やかにくすくすと笑う。

そして元気よく「おやすみ!」と声をかけ、扉の前から離れた。
佐倉 光
「……おやすみ」
子供の足音が遠ざかるのを聞いてから呟く。
佐倉 光
「何だろうな。
今になって『どうしてあんな事を言ってしまったのか』と思うんだ。
そんなの意味ないのにな……」
佐倉 光
「まるで俺自身が悪魔になったみたいに、一瞬前の自分が分からないよ」
牧志 浩太
「でも……、嬉しそうだった。嬉しそうだったよな、あの子。
それでも、残酷なのかな」
牧志の口調が迷った。それは先程までのような不安定さではなく、ただ答えのないことを考えてしまうがための迷いらしかった。
牧志 浩太
「あの子が一生見ないかもしれないものの話をしてさ、知らない方がよかったのかな。
外があるなんてことも知らずに、想像もしないで済む方が、よかったのかな」
佐倉 光
「知らない方が幸せだったなんて思わない。
あいつ自身が考える何らかの材料は必要だと思う。
ただ……『今そうするべきだったか』ってのは、分からない」
佐倉 光
「まあ、明日も会えるとは限らねぇしな。
今考えても仕方ないことだろうな、これも」
牧志 浩太
「……そうだな。なあ、佐倉さん」
牧志はとうとう堪えきれずに、唇に言葉を乗せてしまった。
牧志 浩太
「さっきからずっと、考えてるんだ。
考えても仕方ないし、考えない方がいいことなんだ、俺達にとっても、皆にとっても。

でも、考えてしまうんだ。
見なければ、今みたいに顔を隠しててもらえれば、なんとかならないかって。
人は駄目でも、悪魔に世話してもらえれば、なんとかならないかって。

そんなの確実じゃない。
外に出したら、どうなるか分からない。
俺達だって、死ぬかもしれない。
あの子が悪意を抱いたらどうなるかなんて、分かってる。でも、でも」

ここから連れ出せないかって。
最後の言葉はほとんど声にできなかった。
佐倉 光
「あの本が正しいなら、あの子の善意だけに任せておけるような力じゃない。確実に封じる必要がある。
なにしろあの子は何も知らないみたいだった。
知識を得てこれから何を思うかなんて、予想もつかないよ」
佐倉 光
「ただ何が力の源か分かれば、そこを潰せば普通の人間として生きられるかも知れないな」
単に、視線や『見ること』が鍵だった場合。視覚を失うのを代償に外で生きられるなら。
それをあの子が望むなら。
佐倉 光
「何とかしてやりたいと思うよ。俺も」
牧志 浩太
「……ごめん。
ありがとう、佐倉さん。

そうだな、あいつがそこまで、突き止めててくれれば……、」
KP
ふと、彼の言葉の端が宙をさまよう。
強制的に与えられる眠気が、彼の頭蓋の中を占めつつあるようだった。
あなたも、意識を引きずり込むような眠気を感じつつある。
佐倉 光
「まずは……」
佐倉 光
「生き残ら……ないと……」
ベッドに横になる。
実験動物として 扱いやすくあるようにすることは正直癪だが、少しでも体への負担を減らして心身の余裕を作ることが、命を伸ばすかもしれない。
KP
牧志が何か返事をしたような気もしたが、聞こえなかった。
眠りが、あなたを暗黒の中へ引きずり込んでいく。

また、あのアラームの音で目覚めるのだろう。
今度は、何をされるというのだろうか……。
佐倉 光
何を想像したところでいいことなんかありはしない。
ただ生きるということで頭を満たすように、意識のある限り「俺は生きるんだ」とつぶやき続ける。
KP
二人とも正気度を+5してください。
牧志 浩太
SAN 62 → 67
佐倉 光
SAN 51→56
佐倉 光
+5は点滴効果かなと思ったけど点滴は外れてたか。
KP
点滴は外れてますね。
この理由が分かるのはシナリオ終了後かも。


ひとこと
佐倉 光
得られる知識が解決に繋がることはなく、ただ絶望を補強する……なんてこともある。


【置】CoC『夢の果てならきみが正しい』 佐倉&牧志 3

それらはあなた達にとって大いに見覚えがあった。
何ならあなたはそれらを男が半狂乱で取り出している映像を見た。
牧志はその握り拳大の塊を自分の手で抉り出した。

CoC『100万回目のハッピーバースデー』佐倉&牧志 1

俺は、牧志? 紅? 波照間さん……?

CoC『風のさびしく、呼ぶ声』佐倉&牧志 1

「奇跡の果てにいるのが、伸びた雪女か。いいな、買っていこうかな」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


CoC『meow!!』牧志&佐倉 1(秘匿オープン版)

猫とこっくりさんやっている奇妙な青年は、おおいに人目を集めたようだ。

CoC番外『牧志 覚醒編』牧志&子供佐倉

「覚醒した……いや、させられた、のか?」

【置】CoC『迷い家は桜の先に』 牧志&佐倉 1

不安と恐怖が、べったりと思考にこびりついていた。