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こちらには『スペクト・ラム』
『ヒナドリ ・ イングレイヴド 』
ネタバレがあります。

佐倉 光

サマナーで悪魔退治屋。ハッカーでもある。
基本、知性・理性・効率、そういったものを重視する冷静な青年。
巻き込まれ体質らしい。
最近色々あって心に深い傷を負っている。

牧志とは友人。


牧志 浩太

お人好しで温厚、だが意思は強い好青年だったが……。
とある事情で二年より前の記憶の大半を失い、代わりに悪魔使い波照間紅の記憶を持っている。
首から胸へと続く奇妙な【契約】の痣がある。たまに痛むという。
生贄体質らしく、事件に巻き込まれることが多い。
最近色々あって心に傷を負っている。

佐倉とは友人。


※今回は、前回前々回と酷いイベントを経験し、心が疲弊したPCたちを回復させるため、回復シナリオに行きます。
回復シナリオとは、減ってしまった正気度を増加させることを目的としたシナリオのことで、温泉に入ったり、ゆっくり語り合ったり、美味しいものを食べたり、心を休める物が多数あります。
行く理由
KP
そういえば導入でPC達は山梨県に向かうんですが、理由は何にしましょう? 観光?
佐倉 光
事件調査でもいいかなー。
KP
なるほど調査。牧志連れて調査に行くのもいいですね。
ではそれで。
佐倉 光
あ、二人で行くのか。
それじゃあ、仕事終わったあとで合流してあそぼうぜーってとこ?
KP
あ、ですです。>二人
佐倉 光
牧志にも服があった方が?
KP
あっもし頂けるならぜひ欲しいです。>牧志の病衣差分
探索者二人とも巻き込まれる話なので。
佐倉 光
はーい
KP
ではそんな感じかな? 仕事終わりに合流してちょっと遊んで信玄餅食べてみたいな。
遊園地行こうって話してたし、富士急ハイランドでも行くのかな。



どうやら人間の体内には血液の他、正気という言い知れぬ物が廻り続けているようだ。

 Call of Cthulhu
「スペクト・ラム」
トドノツマリ海峡 様


KP
ゆるゆると始めて参ります。
よろしくお願いします!
佐倉 光
※よろしくお願いします!
KP
あまりにもあまりな出来事2回(ひどいはなしだ)の後だし、ちょっと導入・日常を長めにやろうかなと思っています。

〈PL へ〉
このシナリオでは、描写に時折『』で括られた単語が表示されることがあります。

PL はこの単語に対し、”回収”することが可能です。

回収を宣言すると、その単語に対する説明文が開示される他、その単語を集めることが可能です。

KP
あなた達二人の心に形にならない感情を残し、牧志浩太という存在について思う所を残した、あの事件から少し経った後。

あなたの正気に残された爪痕を感じながら、あなたは、それからの日々をどう過ごしていただろうか。
佐倉 光
仕事は少なめにして、割とひとりでゴロゴロしながら過ごしていた。かと思えば一日外出して手当たり次第にハッキングして遊んでいたり、寝食忘れて本を読んでいたり。
そんな不健康な生活を一人で閉じこもって送ること10日ほど。
それからふらりと外に出て「三日後に戻る」と宣言したきり連絡を絶って三日。ネカフェを渡り歩いてぼんやりしていたらしい。
KP
その間、牧志がどうしていたのかはよく分からない。
彼は彼で外で友人と遊んだり、自室で勉強に打ち込んだり、それなりに過ごしていたような気配はあった。

気配だけが何となく存在する十日間と、それからの三日。
佐倉 光
それから、なんとなく日常に戻ってきたし、牧志ともいつも通りに接した。
牧志 浩太
「お帰り、佐倉さん」
そう一言安堵したように微笑んだきり、いつも通りに朝食を作りだした。
佐倉 光
「ただいま。悪かったな、家のこと任せっきりで」
不健康な生活か祟ったのか、少しやつれて髭が生えているが、牧志の様子を見て少し微笑んだ。
佐倉 光
「時間を無駄にするってのも意外と疲れるな~。
ちょい風呂場使わせて。10分で終わるから」
関節をバキバキ鳴らしながらシャワーを浴びに行った。
牧志 浩太
「いいよ、一人で暮らしてた時みたいなものだし」
あなたの様子を見て、野菜をひと品追加する。
KP
風呂場に行けば、あなたが使っていたシャンプーなどがそのまま置かれていた。
牧志のものだけ、途中でなくなったのか新しいボトルになっている。
佐倉 光
手早く体を洗う、髭を剃る、軽く流す。
日常の動作をして自分のメンテナンスをすると、心も落ち着いてくる。
牧志の顔を見ても平気だ、と思えるようになってから戻ってきたが、鏡を見てやはり疲れているな、と自覚する。
佐倉 光
※きっとこの半月ほどで生還報酬分SAN値回復したんだな。
KP
※なるほど、佐倉さんが自分で自分の感情を消化し癒した半月だったんだ。
佐倉 光
頭をワシワシ拭きながら使い切ったシャンプーを捨て、着ていた服と、ついでにそのへんの服を適当に洗濯機に突っ込んでスイッチを入れる。
リビングに戻ったら、テーブルの上を軽く片付けた。
佐倉 光
ここ暫く自分のことでいっぱいいっぱいだったけど、牧志の方はどうだろう。体調を崩している様子はないだろうか。
牧志 浩太
彼に体調を崩していそうな様子はなかった。
冷蔵庫のストックもきちんと新しいものになっており、違うのはその分量が一人分であることだけだ。
流石に共用スペースの掃除などはそこそこになっていたが、そう荒廃した様子はない。

彼が言う通り、彼は一人で暮らしていた時のように、それなりに規則正しい生活を送っていたらしい。

何なら普段以上にきっちりしている所もあり、彼が規則正しくあることで自分を立て直そうとしたような痕跡が見えた。
佐倉 光
強いな、牧志は。
心配する必要なんかなかったな。
とはいえ、いつも通り、ではないな。

必要以上に角まできっちりと揃った手紙類などを見て、変なところにストレスが出るんだな、と確認した。
佐倉 光
皿までミリ単位で揃ってんな。
ずらしたらまずいような気がしてしまう。
恐る恐る皿を引っ張り出してテーブルに並べた。
牧志 浩太
「あ、ごめん。
いいよ適当で」
その様子に苦笑する。
牧志 浩太
「ずっと調子悪かったし、ままならなかったからさ。
……俺が俺だってことを確認したかった、のかな。
単に、昔の習慣かもしれない」
佐倉 光
「まあ、大変だったよな……」
牧志は牧志で本当に大変だったのだ。
まだそれについて語る気にはならないが。
佐倉 光
「いろいろあったし。
正直きつかったし、ちょい疲れたよ俺は。
疲れてねぇほーがおかしいと思うし」
言いながらスマートフォンを操作する。仕事の情報を見ているらしい。
牧志 浩太
「それはそうだな。
……ありがとう、佐倉さん」

負わせて、ごめん。
後ろを向いて、ぽつりと加えた声は小さかった。
言うべきではないと思ったのだろう、しかし漏れ出てしまったようだった。
出てしまった声を誤魔化すように、皿の上に料理を盛る。
佐倉 光
「おおー、野菜がすげー美味そう。
ここ暫くまともな野菜食ってなくてさー」
なにしろカップ麺とスナック三昧である。体にも頭にも良いわけがない。
戻ってきたのは、ある程度回復したのはもちろんだが、正直、その辺の限界を感じたせいもある。

負った負わせたなんて話じゃないので、それについてはスルーだ。
牧志 浩太
「暫く食べないと不意に欲しくなるよな、ちゃんとした物」

スルーしてくれたことに感謝しつつ、フライパンを置く。
佐倉さんの向かいに座って、頂きます、と手を合わせる。
佐倉 光
こちらもいただきますといつも以上にきちんと手を合わせる。

野菜の甘みが涙が出るほどに旨かった。
理由が野菜だけだったかどうかはともかく。
佐倉 光
「帰ってきたなーって感じがする」
食べ終わってしみじみと呟く。
佐倉 光
珈琲入れるついでに茶をいれよう。
KP
コーヒーメーカーの横にはハーブティーのパックや味噌汁のパックなどが置かれ、すっかり湯沸かし器として使われていた跡がある。
佐倉 光
コーヒーメーカーは定期的にお湯を通さないと調子が悪くなるので、有り難いまである。
適当にハーブティーのパックを使う。
牧志 浩太
ハーブティーのパックだけ残し、味噌汁のパックを元入れていたシンクの下の引き出しに戻す。
佐倉 光
飲み物を適当にテーブルに置いて、滅多に入れないクリープの袋を咥えっぱなしでスマートフォンを弄っている。
牧志 浩太
「あ、ありがとう」
ハーブティーのカップを取って飲み、ふ、と息を吐く。
佐倉 光
「別に味噌汁おいといてもいいけど……
そんなことより、今度の土日ヒマ?」
牧志 浩太
「土日? 特に何もないけど」
佐倉 光
「肩慣らしで山梨に出向くつもりなんだけど、
仕事が朝には終わるから、ただ帰るのもなんだし、
ついでに富士急ハイランドでも行こうかと思ってさ」
佐倉 光
「絶叫マシンとか乗りたい気分なんだ」
牧志 浩太
その言葉を聞いて、少しぎこちなかった表情がふと綻んだ。
牧志 浩太
「お、いいな。
行きたかったんだ、遊園地」
佐倉 光
「よし、決まり!
俺は金曜から仕事入るから、土曜昼あたりに合流しようぜ」
KP
シナリオは夕方から始まるので、昼から入ればそれまでにちゃんと遊べそう。
牧志 浩太
「OK!  待ち合わせどうする、現地?」
佐倉 光
「現地で。昼早めにして入るか」
牧志 浩太
「そうだな、中で昼食べて外のどこかで夕食にする、くらいで丁度よさそうだ」
帰ってくる日常と異変
佐倉 光
この会話の流れで、やっと二人の生活戻ってきたしいつも通りを取り戻すためにぱーっと遊びに行こうぜ! って流れから実験???
KP
導入への流れありがとうございます!
でも実験。
佐倉 光
そんないつも通りは要らないwww
KP
そんな二人のいつも通りまで戻ってきちゃった。
佐倉 光
そんな影で、すっぽんぽんの佐倉フェイスをピクルーで生産して服着せてる私。
このピクルー脱いでくれるんだなぁ。助かる。
KP
お、それは助かる。
佐倉さんの病衣Ver.(ごめんな佐倉さん)も楽しみです。

牧志 浩太
「山梨か、果物が美味しいんだっけ?」
佐倉 光
「葡萄とか、梨とか? 今なら……苺かなー」
牧志 浩太
「苺か、甘い物なら遊園地にもありそうだな。
よし、佐倉さんが仕事してる間にショップの場所とかアトラクションとか調べとこう」
佐倉 光
「お、じゃあそっちは任せた。
あー……絶叫っつっても、今回は『戦慄迷宮』とかはナシで。
今楽しめる気がしねーし」
牧志 浩太
「あー……、確かに」
『戦慄迷宮』……廃病院を舞台とした大規模なお化け屋敷である。
佐倉は病院にいい想い出がない上、最近あった事件のせいでスプラッターやグロ系も今は遠慮したいところなのだ。
牧志 浩太
「素直にジェットコースターで行こう。
自分で操縦できる回転系絶叫マシンって面白そうだ。バイク型ライドコースターもいいな」
きもちわるい
KP
【CON】ロール発生しそう。>回転系絶叫マシン
佐倉 光
声を上げれば修正+10だ! みたいな。
KP
なるほどそれだ!
佐倉 光
実際、彼女の前で悲鳴を上げられないと頑張っちゃう男の子の方が気持ち悪くなりやすいそうで……
KP
なるほどなぁ。
(波照間の【CON】は9)

牧志 浩太
「よし、絶叫優先券買おう。あとのど飴。思いっきり叫ぼう」
アトラクションの一覧を見ながら、ようやく楽しそうな笑みを覗かせた。
佐倉 光
提案して良かった、と思いつつ。
佐倉 光
仕事に行くならまずCOMP引き取りに行ってアッタに怒られなきゃならないんだなー、と軽く憂鬱になった。
KP
悲しいことに、あなたのCOMPは落下の衝撃で盛大にひしゃげた。

破壊され中身が出たCOMPを見て思うところもあっただろうが、その後に来るのはアッタに怒られるという事実である。
佐倉 光
説明する心理的余裕がなかったんで、Barに経緯説明のメモ付けて放置してきたんだよね!
しばらくのち、『直ったら知らせるからそんとき説明しろ』って連絡が来てた。
ヘルシー
KP
富士急ハイランドのレストランとかアトラクションチェックしてていいなー行きたいなー!!  ってなってたんですが、

関西風本場の油で揚げないヘルシーなたこ焼きが楽しめます!

の一文に「その発想はなかった」ってなった関西人でした
そうかたこ焼きはヘルシーだったのか
佐倉 光
なんとでもいえるな。
というか油で揚げるたこ焼きってある程度特殊なヤツでは? と思う関東人。
KP
同じくそう思う。
それはそれで美味しそうとは思うけども

KP
ともあれ、あなたは色々ありつつ何とかCOMPを取り戻し、無事に仕事を終えた。

……いつも以上に疲れた気がするのは、久し振りの本格的な仕事だからだけではないだろう。
佐倉 光
そして解放された感もいつも以上に大きい!
佐倉 光
よーし遊びに行くぞー!
今度こそ何もかもから解放されて目一杯遊ぶんだ!
一日中叫んで笑えば、随分といいリフレッシュになるだろう、と想像できた。

軽く仮眠をとり、軽い足取りで遊園地へ。
KP
あなたは解放感をいっぱいに味わいながら、現地へ向かう。

エントランスの前。
パンフレットを見ながら待っていた牧志があなたに気づき、手を振った。
佐倉 光
そっちへ足を向ける。
どのコースターもスリルを味わえそうで楽しみだ。
健全なスリルって味わってないよな、最近!
そうだ別に死を覚悟しなくても楽しめるんだよスリルは!

ここのレストランって名の知れた企業の名前冠してるメニューばかりだな。
牧志 浩太
「お疲れ様、絶叫優先券買っといた。

ちょうどすぐ前がレストランエリアでさ、俺はこの地元食材グリルってのが気になるけど、佐倉さんは?」

牧志はどことなく嬉しそうにパンフレットを広げる。
佐倉 光
「へー、目移りするな。
やっぱフジヤマバーガーは気になる。串焼きもいいな」
話しながら中入るか~。
バーガーも串焼きも歩き食いできるし、先にグリルでいいんじゃないかな!
牧志 浩太
「お、串焼きいいな」
そんな話をしながら中へ。

KP
巨大なコースターが目の前に広がり、浮かれたデザインのショップやレストランが並び立つさまは、否応なしに気分を盛り上げてくれることだろう。
佐倉 光
あれ、グリルもテイクアウトか。
じゃあそれぞれ食べたい物買って食べながら乗りたいものを見繕う感じかな。
牧志 浩太
「あれ、でかい鉄板があるような店かと思ったら、テイクアウトなんだな。
歩きながら食うか」
佐倉 光
「やっぱFUJIYAMAとZOKKONは乗っときたいなー」
牧志 浩太
「俺も! あとこれ、テンテコマイってやつが気になってて。自分で操縦できるらしくてさ」
佐倉 光
「片っ端から乗ろうぜ!」
食事は軽めにしておかないとな!
あと酔い止めも飲んでおこう!
牧志 浩太
「ああ!」
酔い止めは完備してきた。
食事は色々なメニューに目移りするが、そういえば絶叫マシンと思い出して辛うじて自制。
佐倉 光
あちこちから聞こえてくる悲鳴が否応もなく気分を盛り上げてくれる。
佐倉 光
「飯は後で休憩がてらゆっくり食おうぜー」
システム
佐倉 光
絶叫優先券って、ある程度決まった時間を予約して追加料金払う感じなのか。
じゃあ予約してくれた順に回ろう!
KP
おっとちゃんとシステム確認してなかった。事前にある程度予約しておいたということにさせてください。
佐倉 光
これは乗る! ってのいくつかピックアップして予約した!
後はご飯でも食べながら並ぶか。
KP
さすがに複数予約するのは予算の問題だから、一番混みそうなやつ1つ2つに絞って予約したかな?

牧志 浩太
「あ、じゃあ並びながら食べよう。

2つだけ予約してあるから、それ乗ってから並びつつ休憩がてら食事なら丁度いい」
と、スマートフォンの画面を見せながら提案。
佐倉 光
「お、いいな。並ばなくていいのってそれか」
絶叫優先券
佐倉 光
現在今日のドドンパ、フジヤマあたりが売り切れてるから、その辺買ったんだろうな。
テンテコマイも少ない。これは確保すべき! 
優先券、アトラクションにもよるが2300円もするのかすっごい。
KP
なんですよ。ので頑張っても2つくらいだろうなと。>確保したぶん
佐倉 光
へー、今こんな感じのシステムなんだなぁ。
KP
このシステム知らなかったのでKPもへーってなってる。
佐倉 光
たぶんUSJやディズニーもこれなんだな、ファストパス廃止になってお金かかるっていってたし。
KP
最近行ってないなぁ遊園地。行かねば。
富士急ハイランド行きたい。行かねば。
というところで気を取り直して続き。

牧志 浩太
「そうそう、この2つどうしても気になってさ」

スマートフォンの画面を見ると、FUJIYAMAとテンテコマイの優先券を買ったらしい。
ZOKKONは予算の問題で外しちゃったけど、休憩と食事ついでにゆっくり並ぼう、と提案。
牧志 浩太
「二人いるから、並んだまま買い出しにも行けるし」
佐倉 光
「お、いいチョイスするじゃん。
じゃあバーガーは後にしよう」
まずテンテコマイ行くか!
KP
巨大な翼のついたライドは、乗るだけで鳥になったような感覚を味わわせてくれる。
ゆっくりと上昇していったかと思うと、空中で次第に旋回速度が上がっていく。
牧志 浩太
「えっ、ここから!? ここから動かすの!?」

高速旋回に揺さぶられながら、牧志がテンションの上がった様子で笑う。
KP
ここから翼をうまく動かして風に乗り回転できるか、【DEX】×5で判定!
佐倉 光
1d100 45 まわせー!  ☆ささぼっと☆ 1d100→78→失敗
牧志 浩太
1d100 40 ☆ささぼっと☆ 1d100→19→成功
佐倉 光
「わあぁぁああ!?」
いくら翼を動かそうとぐねぐね動くばかりで制御不能になる自機に、
文字通り天手古舞いである。
牧志 浩太
「あははははひゃああああ!」
牧志はうまく風を掴み、揺らすように回転速度を上げてぐるんぐるん回転している!
佐倉 光
視界の隅っこでぐるんぐるん回っている牧志の機体を見て対抗心を……
佐倉 光
燃やす暇がない!
KP
案外難しい! 周囲の機体もあらぬ向きに回ったり制御不能になったり、ドタバタしながら楽しそうにしている。
佐倉 光
こっちを、こう、そしたら今度はこっちを……
ああくそ揺れるばっかりで回らねぇぇぇ!
なんであんな回るんだよ!

タイミングが難しい。
KP
牧志だけ【CON】×5でロール。
1d100 60 ☆ささぼっと☆ 1d100→92→失敗
佐倉 光
あっ
牧志 浩太
「あっ、気持ち悪くなってきた、止ま、らない」
なんだか青い顔をしながら回転し続けている……。
佐倉 光
ゆらそうとやっきになりつつ観察してたら、
なんだか不穏な気配を察知。

大丈夫かあいつ。なんか顔青くないか。
まあ空中だし気付いても何もできないけど!
くそ、3分なんてあっという間だ。
KP
コツをつかむ前に、あっという間に感じる時間は終わってしまった。
なんだか再挑戦したくなる!

一方、牧志はなんだか青い顔をして降りてきた。
佐倉 光
「上手かったなー。
俺一回回ったけどあと全然駄目でさー」
牧志 浩太
「うぷ、面白かったけどやりすぎた」
佐倉 光
「……大丈夫?」
本格的な食事取ってなくて良かったかも知れないなー、なんて思った。
いやでも空腹過ぎるのも良くないぞ。
牧志 浩太
「だ、大丈夫、まだ体が回ってる」

結局、FUJIYAMAの予約時間までちょっと休憩を取る羽目になったとか。
佐倉 光
「俺後で時間あったらもっかい挑戦したいなー」
等と言いながら飲み物買ってきたりしていた。

佐倉 光
よーし、元気が戻ったらFUJIYAMAだ!
牧志 浩太
休憩して復活した牧志と共にFUJIYAMAへ。
KP
目の前にするとその偉容に圧倒されるだろう。

宙返りしそうなループはなく、ひたすら走るだけの単純なジェットコースターに見えるのに、とにかく高い。デカい。
目の前を突っ切っていくライドの速度が尋常じゃない。
佐倉 光
「最初の坂の距離と落下やべぇな。
見るだけでゾクゾクする」
牧志 浩太
「だよな、あれ相当な高さだ。

……この上で何かに巻き込まれたりしないよな?」
牧志がちょっと洒落にならないことを呟いた。
佐倉 光
「……」
佐倉 光
「そうなったら諦めるか」
一瞬遠い目をした。
牧志 浩太
「……ごめん、変なこと言った」
無言になってしまいつつ乗り込む。
佐倉 光
そんなシナリオもありそう。
牧志 浩太
※ありそう。
KP
ジェットコースターの定番、焦らすように上昇していくライドがやがて最高地点に達し、目の前に富士山を見渡す絶景が広がる。
佐倉 光
「おぉぉぉぉ、いい眺めー!」
視界に広がる富士山、広い空は素直に綺麗だった。

前のレールが刻々と短くなるのが緊張を高めてゆく……!
いつ落ちる。落ちる?  落ちる?
心拍が高まってゆく。
目の前のレールが、消える!
牧志 浩太
「だなー! いいなが……」
KP
牧志の歓声と笑顔が、不意に途切れた。

突然の浮遊感。
急激な加速。

始まったのだ。
佐倉 光
「きーたーあぁァァァァ!」
ほぼ感覚は真っ逆さま。
自分で制御もできない。
瀝青の海フリーフォール以来の感覚に叫び声を上げる。

とにかく巨大なコースターの距離を使ったダイナミックな仕掛けの数々。
ひねる、揺れる、急停止。
次々と襲い来る恐怖の荒波だ!
牧志 浩太
「ひゃぁあああああぇええええ!?」
KP
何かを思う間さえない。
次々と襲い来る錐揉みに加速に急停止にターン、身体を弄ぶ加速度の波に思考が認識が切れ切れになる。
ただただ声を上げることしかできない。何もかもが吹き飛ぶ!
佐倉 光
佐倉は恐怖のためか喜びのためか良く分からない、笑い声のような叫び声を上げている!
牧志 浩太
「ひゃぁあああああぁあああ!!」
笑い顔なのか泣き顔なのかよく分からない顔で叫び声を上げながら翻弄されている!
佐倉 光
【CON】ふります?
KP
振っちゃいましょう。【CON】×5で。
あんまり気持ち悪くなるのもなんなので、失敗するとすごい顔を写真(お約束の1枚500円~1000円のやつ)に撮られます。
佐倉 光
1d100 45 ☆ささぼっと☆ 1d100→80→失敗
凄い顔してた。
牧志 浩太
1d100 60 ☆ささぼっと☆ 1d100→62→失敗
KP
へろへろになりながらライドを降りると、満面の笑みを浮かべたスタッフから二人ともすごい顔になった写真が差し出された。
1枚500円である。
佐倉 光
折角だから買っとくか!
牧志 浩太
「佐倉さんすごい顔! 俺もだけど」
佐倉 光
「最初にこの商売思いついたヤツ頭いいな」
佐倉 光
まっすぐ歩けない……
牧志 浩太
「だな、あ」
歩き出そうとしてかくんと膝が落ちた。
牧志 浩太
「だめだー、歩けない」
座り込みながら楽しそうに笑う。
佐倉 光
「丁度いいし、少し休んで飯にするかぁ」
牧志 浩太
「だな」
佐倉 光
マシン描写はここまででいいかな?
KP
ですね、これ以上は被っちゃいそうだし。
この後休んで食事するところやって、その後また遊びました! くらいでいいかな?
佐倉 光
ですねー!
二人とも屋台のご飯食べたがってたから、散歩しながらって感じになるかな。
KP
ですね、そんな感じで。

牧志 浩太
「さっきのグリル、気になってたんだ」

叫び疲れた喉を冷たいジュースで潤してから、屋台で焼き物をテイクアウトする。
園内のテーマパークなんかを散歩がてら、色々な屋台を冷やかしつつ食事。

ラズベリーのジュースは…… 買う気にならなかった。
佐倉 光
ラズベリージュースは避けて通る。
しばらく飲む気にはならないな。

こちらは串焼きとバーガーを買って食べながら歩いている。
おっと珈琲屋もあるみたいだ。

こちらもまた富士急ハイランドと言えば、というほど有名な巨大ホラーハウス、『戦慄迷宮』の建物を横目に歩く。
佐倉 光
「何が哀しくて遊園地で病院に行かなきゃならないんだよ」
正直元気なときのエンタメとしてもあまり行きたくない部類だ。
牧志 浩太
「病院じゃなくても、ホラーは間に合ってるな。スリルだけでいい」
牧志もそう苦笑し、目の前のカレーパン(気になって追加で買った)の味に集中する。
佐倉 光
「……」
しばらく串焼きを眺めてからかじる。
肉片を噛み締めて肉汁を飲み込む。
佐倉 光
なんだか納得したように声を漏らした。
牧志 浩太
「美味い。
すごく美味いわけじゃないんだけど、雰囲気が美味い」

頭上の巨大なジェットコースターと、人々の楽しそうな悲鳴。
爽やかに晴れた空。
そんなものを眺めながら、噛み締めるように言った。
佐倉 光
「雰囲気が美味い。そうだな」
ふとした時に、遠くを見るような目をしたり、牧志をいつもより明らかに多く視線で追ったりする。
串焼きは随分と時間をかけて食べているようだ。
牧志 浩太
「よし、平衡感覚と元気が段々戻ってきた」
佐倉 光
「よし、次行くか!」
佐倉 光
ちょっとやりたいことがあるので、アトラクションに並ぶところだけやりたい!
牧志くんだけ列を外れるのやって欲しいんですよね!
KP
おっ、気になる!!  ぜひ!

牧志 浩太
「ああ。流石に結構並んでるな」
列へ向かう。
佐倉 光
「40分待ちか、ちょい長めだな。
まあのんびり待とう。時間はあるしな」
晴れた空を見上げ、にこりと笑う。
牧志 浩太
「だな。
待つ時間も楽しみだよな、こういうの。わくわくしてくる」
佐倉 光
行列の中で取り留めもない話をした。
ゲーセンであの対戦ゲーム一人でやってみたけど手応えがなくてつまらなかったとか、ネットに転がっていた暗号が面白かったから出題する、とか、テンテコマイの操作方法のコツ、とか。
佐倉 光
「ラミアが、またお前に会わせろってうるせーんだよ」

話す間、なんだか眠そうにしている。
牧志 浩太
「なんだか気に入られたな。刺激が強いからほどほどにしてほしい」

表には出さないものの、その様子を見て、やっぱり負わせてしまったな、とひっそりと思う。
佐倉 光
「例の……天井落としたときもうるさかったけど、
結局あの時はあいつあんまり働かなかったから突っぱねといた」
牧志 浩太
「ああ……、あの時か」
自分の中にあれほどの怒りがあるとは、自分でも思わなかった。
こうやって並んで歩けていることに、染み通るような安堵を覚える。
佐倉 光
「お前があんな怒ってるとこ初めて見た。
椅子は壊すし天井は落とすし……」
笑いをこらえている。
牧志 浩太
「はは、俺も初めて。
ソファ、完全に駄目になってたしな」
佐倉 光
「中の枠折れてたからな。あれはもう修理無理。
あの時俺、ものすごく驚いたけど、『親』から逃げていいって命令はもらってなかったからなー」
牧志 浩太
「え、驚いてたのか?
いや、佐倉さんが逃げなくてよかったけど」
牧志 浩太
「まあ、あんな顔ばっかりだったもんな、あの時の佐倉さんに見せてたの」
あの時の自分は完全に参ってて、ずっと怒っていた気がする。怒って、疲れて、蹴るようにしてどうにか脚を動かしていた。
心の傷
佐倉 光
今日あれ以来初めて『肉』を口にした。
今まで仕事で粉々の死体とか黒焦げ死体とか散々見たのにね。
KP
あー、ああー……、それもあって延々とカップ麺生活してた?
佐倉 光
そういうことだったりします。
KP
そうかー……。
佐倉 光
そういえばここの二人は限界超えて怒ると笑うんだよね。
KP
確かに。そう、笑う。
佐倉 光
列抜ける理由はご自由に!
なんか買うでもゴミ捨てるでもトイレ行くでも。
KP
ここはやっぱりトイレかな。
佐倉さんの様子を少し気にしているし、買い物では離れそうにない。

牧志 浩太
「あ、俺ちょっとトイレ。ついでにこれ、捨ててくる。
佐倉さん、列頼む」
牧志はちらりとあなたの様子を気にしたようだった。
あなたを視界にとらえながら、食べ物のゴミを抱えて列を離れる。
佐倉 光
「ああ……」
列を離れる牧志を見送る。
ふっとそのままスマートフォンに目を落とそうと……

赤茶の髪が遠ざかって行く。
背中から視線が外せない。

ふら、と列からさまよい出そうになった。
牧志 浩太
ふっと、確かめるように牧志がこちらを振り返った。
佐倉 光
ガキじゃあるまいし、一人が怖い、なんてことがあるか。

慌てて列に戻るが、視線は外せない。
牧志 浩太
それから近くのくず籠に食べ物のゴミを一通り捨てると、うろうろとトイレを探しながらショップの向こうへ消えていく。

あの後牧志が選んだジャケットの色は、結局前と同じような色だった。
佐倉 光
1d3 追った 列から離れた 我慢した ☆ささぼっと☆ 1d3→2
佐倉 光
牧志が戻ってきた時、佐倉は列から離れてぼんやりと立っていた。
牧志を見てほっとしたような顔をし……そして自分が列から完全に離れてしまっているのに気付いたか、ばつの悪そうな顔をする。
牧志 浩太
1d100 77〈心理学〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→25→成功
牧志 浩太
「ただいま。
あ、ごめん、佐倉さんもトイレか」
仕切り直しだな、と言って列の最後に戻る。
佐倉 光
「あ……ああ、いや……」
佐倉はあなたから目が離せなくなっている。
視界の外に行ってしまうと不安でたまらなくなるようだ。
それを初めて自覚したのか、少し混乱しているようだ。
佐倉 光
「やべぇな。ヒナドリの後遺症かな。はは……」
会話したい
佐倉 光
こんな人も回復させて貰えるって本当ですか?
KP
本当ですよぉ ウフフ
佐倉 光
まああんなことがなくても、一日いないだけで事件に巻き込まれるなんてざらだから、一日ごとに生存確認がてら必ずメッセージ送るようにはなっていそう。
KP
それは本当にそうなんですよ。事件に巻き込まれ過ぎている。なんなら半日くらいのスパンで生存確認してそう。
佐倉 光
友人に束縛強めの彼女でもいるのかって思われてそうだw
その連絡も前に偽物のワリコミで信じられなくなっていたりするしw
ただ、不思議と一人だけで巻き込まれることはあまりないんだよなぁ……
そこだけがある意味で救いになっているかも知れない。
KP
介入があったから、必ず互いだけに分かるフレーズを含めて半日に一度メッセージを送り合うくらいのことはしてそうで。

>束縛強めの彼女
思われてそう。
一日遊んでても、「あ、ちょっと連絡」って必ずメッセージを見る。

>一人だけで
確かに。(ヒナドリの時の四日間……)
佐倉 光
うんまあ。
親になれたじゃないですかいやだなぁ。>四日間
KP
そう思うと本当に一人だけで巻き込まれることがあっても面白そうなんですが、二人いたほうがやってて楽しいからつい。
やっぱり二人ともいた方がやってて楽しいし新しい顔も二倍見られる。
なんなら二倍以上になる。
佐倉 光
なる。
データはなくとも会話はしたい。会話ができなくとも存在はしていて欲しい。
KP
わかる。
会話ができなくても存在はしていてほしいししていたい。
佐倉 光
猫とかスプーキー思い出した。
KP
スプーキーはまさに互いに存在はしていたけど会話も知覚もできなかった、でしたね。牧志の方からは見えたけど。
佐倉 光
ほぼ関わりなく終わっちゃう『ふえる』もそういえば一緒のパート盛り倒したなって思い出しました。
あれはまあ佐倉いなくても賑やかだったけど。
KP
緋寒と深山も『佐倉さん』ではありましたしね。
少なくとも牧志にとっては、『別個の存在』であると同時に『佐倉さん』だった。
(その両方をするりと両立できてしまうのが牧志)

牧志 浩太
「……俺も、少しそうだよ。
手を離したら、いなくなりそうな気が、まだしてる」

ぽつり、と呟く。
あなたが連絡を絶った三日間、一日ごとにメッセージが来ていたことを思い出すだろう。
牧志 浩太
「戻ってきてくれた時、安心した。
佐倉さんが仕事に行くとき、少し怖かった」
佐倉 光
「そうか、お前もか」
何故か少しほっとしたような息をつく。
牧志 浩太
「そうだよ。
俺も、ずっと怖い。
あの十日間、佐倉さんの気配があったから、ああしていられたんだ」
佐倉 光
「やっぱまだ本調子じゃないみたいだ。
いい加減治ってくれないと困るんだけどな」
最後尾に並び直そう。
佐倉 光
「それはそれとして、ごめん」
牧志 浩太
「そうだな、でもゆっくりやっていくしかないのかも。
ごめんって、何が?」
不思議そうに顔を見る。
佐倉 光
「うーん。やっぱ牧志だなぁ。
普通今までの時間無駄に……」
佐倉 光
「まあいいか」

十日間、牧志の顔を避けながら、それでいて気配が感じられるように生活していたことを思い出す。
互いに気配だけを頼りにして乗り切っていたのか。
牧志 浩太
「?
あ、せっかく外れたし焼き芋買ってから並び直そう、焼き芋。
佐倉さんは焼き芋、要る?」
佐倉 光
「ああ、買いに行こうか」
心が不健康なのを自覚したなら、それに逆らっても仕方ないな。
ゆっくりと解決するのを待つとしよう。
……できれば早いところなんとかなって欲しいところだけど。
KP
そうしてあなた達は焼き芋を買い、その味の話やこれから乗るアトラクションの話、そんな他愛もない話をしながら列に並んで、ライドに乗り込んだ。

バイクに乗るような姿勢で光のトンネルの中をすっ飛ぶ体験は、最高に爽快だったことだろう。

それからも営業終了の19時ギリギリまでアトラクションに乗りまくり、心地よい疲労感と共に、あなた達は園内を後にする。

ひとこと
KP
早速富士急ハイランドで思い切り遊ぶ佐倉と牧志。
しかしやはりいまだ、ふとした時に事件の傷が痛むのだった。

今回は、前回前々回と酷いイベントを経験し、心が疲弊したPCたちを回復させるため、回復シナリオに行きます。
回復シナリオとは、減ってしまった正気度を増加させることを目的としたシナリオのことで、温泉に入ったり、ゆっくり語り合ったり、美味しいものを食べたり、心を休める物が多数あります。
今回はシナリオとは全く関係ない平和なオープニングだけで終わります。


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「……なんか牧志、雰囲気変わった?」

CoC『AND/HAND』佐倉&牧志 2

仲良しデートの邪魔するのはどこのどいつだ。

【置】CoC『スペクト・ラム』 佐倉&牧志 7

知れば世界を滅ぼせるもの。知れば神に触れられるもの。
知りたい。浴びたい。喰いたい。

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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