こちらには
『身首どころか意さえ異にし』
のネタバレがあります。
本編見る!
佐倉視点
KP
牧志の手を離れてゆらゆらと歩くあなたの体が、急に何者かに腕を引かれた。
佐倉 光
来た、捕まったか。
KP
そのまま腕を掴まれて何か台に乗せられ、運ばれる。
佐倉 光
ちょっと怖いな。
KP
しばらくすると、部屋の扉が開き、台車に乗せられた首なしのあなたが運ばれてきた。
KP
「上をうろついていました。もう一人はいません」
佐倉 光
「だから言ったろ、知らねえって」
KP
「ふん。予定通り始める」
KP
白衣の男たちは忙しく歩きまわり始めた。
佐倉 光
うまくやってくれよ、牧志……

KP
B203は無人だった。

扉のプレートの通り実験室と呼ぶにふさわしい、実験台や収納戸棚が置かれた部屋だ。
ひときわ目につくのは、部屋に入ってすぐの場所に置かれている【大型機械】である。
また、機械のそばの机には【書類】の束が置かれていた。
牧志 浩太
これか、機械!
佐倉さんのことを考えなくていい妙な身の軽さと不安に、変な気分になった。
牧志 浩太
書類の束を確認する。
インプラントは常に体のそばに置いておく。
KP
机の上には書類の束が置かれている。
目の前の巨大な卵形の機械に関する資料であるようだ。
[信号伝送装置-α]と[実験計画書]について
KP視点・解説
KP
……あ。誤読してる。キメラ体では精神支配インプラントを使えないなんてどこにも書いてないじゃないか!
あーあーあー、意味もなく改変しちゃったよ。
うーーーん
うーーんまあ、でもこうしとけば本体スルーはなくなるしな……

やらかしてる
KP
アーハン。今回はまたKP視点作った方が面白いかもしれん。
牧志 浩太
今回はかなーーりKP視点&佐倉さん視点見たいですね!
相当面白そう。
KP
KPやらかしてる☆
牧志 浩太
おおっと☆
気になる
KP
ま、まあ、PCに不利になるようなやらかしは修正してるから許して。
シナリオ作者さんごめんなさい。
牧志 浩太
修正ありがとうございます。
単純線形じゃないシナリオの見落としやらかしあるある……。
面白いけど回すのむつかしい。

KP視点・解説
KP
そんなわけで舞台裏のごちゃごちゃを大公開してます。とほほ。

牧志 浩太
これは……!

ようやく、何をしたがっているのか少し見えた。
悪い想像ばかりの暗黒が生み出す嫌な怒りから、ようやく少し抜け出せた気がした。
牧志 浩太
その記述は到底考えようもない技術ではあったけど、変に雰囲気が分かるような気がした。
中継介入だ。割り込みだ。
入出力系と脳の間に割り込んで、通信相手を偽るんだ。

で、このキメラ体っていうのが、眠っている佐倉さんだ。
俺が連れてた佐倉さんの身体がどっちなのかは……、まだ分からない。

まだ全部は分からないな……、
この装置、使い方とか何か別のこと書いてないのか?
牧志 浩太
装置の使い方や精神支配インプラントのことが書かれている書類はないか、手早く探す。
KP視点・解説
KP
よしもうそういうことにしちゃおう! やっちまったもんは仕方ない!

KP
実験メモのようなものが見つかった。
『キメラ体によるインプラント使用……不可』
と書かれている。
牧志 浩太
ううん、そうか。せっかく希望が見えたと思ったんだけどな。
俺も今、組み合わされてるようなものだもんな。
これはもしかすると脅威になるだけで、当てにならないってことだ。
牧志 浩太
……俺が俺じゃないってことはないよな?
何となく自分の髪に触れて、一本引き抜いて色を確かめる。
KP視点・解説
KP
おっとそのとおりなんだけど、その方法じゃわからないよなあ。

牧志 浩太
まさかおっとその通りだったとは。
この方法じゃ分からないのも含めて面白い流れになりましたね。

「自分では自分が見えない」「分かれた先は見えない」ことを使ったトリックがあると警戒していたら、「見えても分からない」方だったとは。
ここ最高潮に面白かったです。好き。

KP
あなたの髪の毛は見慣れた赤みが強い茶色だ。
いつも通りのあなたに見えるが……
牧志 浩太
大きな機械、これが俺に関係してるって言ってたな?
機械をよく見てみる。
KP
卵型の大きな機械だ。人間がすっぽり入ることのできるくらいのサイズである。

離れたところから一見しただけではどのような用途か判断することはできないが、近づいて見てみれば、小窓がついており中の様子が確認できるようになってることが分かる。
牧志 浩太
中の様子を確認する。
KP
中を覗いてみれば果たして、その中にいたのは見覚えのある人物であった。

見覚えもあるもなにも、それは毎日鏡を見れば顔を合わせることのできる、あなたその人自身であったのだ。
自分と同じ顔が、機械の中に収められ、接続され、目を閉じて眠っている。
眠っている……ように見える。

思わず自分の身体を見る。羽があること以外は、見慣れたそれである。
思わず自分の顔を触る。まったくもって触り慣れた感触である。
収納戸棚のガラスの反射を利用して自分の顔を映してみる。見慣れた顔がそこにある。

ではこれは何だろう。自分はいったい、何者だろう。
KP視点・解説
KP
よおぉぉぉし、一安心! これで牧志の置き去りはまずないな!

KP
正気度ロール成功時減少 1失敗時減少 1d5
牧志 浩太
1d100 44 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 53→失敗
1d5 Sasa 1d5→2
SAN 44 → 42
牧志 浩太
「え……、」
そこにいたのは、予想だにしないものだった。
自分自身に違いなかった。

浩子さん? 浦西? 違う。 俺だ。 俺だ!
思わず佐倉さんに伝えたくなった。話したかった。佐倉さんはいない。
出る所のない狼狽が頭から吹き上げてくる。
牧志 浩太
どう、いうことだよ、これ。
佐倉さんが言ったような複製? 眠っている? 脳がない?
牧志 浩太
いや、違う。
見たものが繋ぎ合わされて、結論が脳のひだから染み出してくる。
キメラ体。脳をシンクさせる装置。信号伝送。

これは、もしかして。
もしかして、だ。

キメラ体は、水槽の中の佐倉さんじゃなくて。
ここにいる俺が、そうなんじゃないのか。

……その異様すぎる結論が割とすぐに出てきたことに、少し、自分でも怖気がした。
でも、そうだと考えると、ここにあるもの、情報、全部。
牧志 浩太
それじゃあ本体って、佐倉さんの頭のことだけじゃなくて。
俺のことでも、あったのか。
俺は一度も逃げ出せてなんていなくて、握られたままだったのか。
牧志 浩太
「っ、くそ」
込み上げる怖気を堪える。
もしそうだとしたら、ここにいるのが俺だとしたら、どうやって元に戻れる?
元に戻れたら、このインプラントとやらだって使えるはずなんだ。
KP
こればれるの嫌だったんで、胸の痣の扱いもの凄く悩んだんですよねー!
牧志 浩太
ですよねー!!
こればれたら台無しになっちゃう。
KP
なんとなくボカして誤魔化した!
牧志 浩太
ありがとうございます!!

牧志 浩太
機械に開ける所や解除できる所はないか探す。
また、閉じ込められている俺の首に番号はないか確認する。
KP
機械をよく調べると、機械本体と蓋の部分との境界線があることが分かる。
その蓋を開閉させるためのスイッチを見つけることもできた。

蓋を開けてみるとやはり、自分と全く同じ顔をした、自分と全く同じ背格好の人物がそこに収められていた。
検査着を着ており、胸の青いネームプレートには「牧志」と書かれている。
また、脳波を測定する際に用いるようなヘッドキャップを頭に着けていた。
機械内部にはモニタが取り付けられており、おそらく測定結果であろう数値がリアルタイムで映し出されているようであった。
いくつかのスイッチが取り付けられているが、その中に、一般的な電源ボタンのマークの書かれているスイッチも見つけることができる。
牧志 浩太
オンオフスイッチらしいそれを……、押す。
これが俺を殺すスイッチだったら、おしまいだな……。
KP
電源ボタンを押すと、モニタに「伝送を終了し、装置を正常終了させますか?」という文言とともに、「はい / いいえ」ボタンが表示される。
説明書によると、どうやらこれで安全に終了させることができそうだ。
KP視点・解説
KP
一応確実に安全であるという保証のために、説明書についての記述で補強しておこうね!

牧志 浩太
これ警戒されて「やっぱりやめとこう」ってなったら大変ですもんね。
PLとしても、ここは怖いけど押すしかなかったかな。

牧志 浩太
「はい」を押す。
KP
「はい」のボタンを押した瞬間、意識が遠のく感覚に襲われ視界は一瞬にしてブラックアウトする。

……。
………………。

気が付くと、あなたは先ほどまで相対していた装置の中にいた。
頭には脳波を測定する際に用いるようなヘッドキャップを着けている。
目の前の床に、背中から羽を生やした自分自身が床にくずおれていた。
呼吸はしているようだが、目を見開いたままぴくりとも動かない。
牧志 浩太
ふう、と息を吐く。
……あれが俺だったんだな。変な気分だ。
殺すスイッチじゃなくてよかった。
これ、うまくやれば自分の体は安全な所で寝ておいて、スペアで動くとかできそうだな……。
牧志 浩太
頭のキャップを外して装置を出る。
手を握って開き、腕を曲げて伸ばし、感触を確認する。
牧志 浩太
よし。
まず俺は解決した。次は佐倉さんだ。
牧志 浩太
まず、装置の壁に映して、改めて自分の首に番号がないか確認する。
KP
幸い、番号は刻まれていないようだ。
首にはいつも通りの赤痣しかない。
牧志 浩太
よし。

気絶している俺は装置の陰か、物陰にでも隠す。
改めて精神支配インプラントをかぶり、装置の中に元の姿勢で入って蓋を閉め、身を隠す。
おっと、社員証は気絶している俺から外して、首にかけておく。
KP
幸いその部屋に人が訪れることはなく、滞りなく作業を終えることができた。
牧志 浩太
……よし。
今度こそ、0221と入力。
KP視点・解説
KP
リーダーは二人いるから、2が出たら部屋の外にいることにしようかな。

牧志 浩太
この1d2、やっぱりそれですよね!

部屋の中に入っちゃったああーどうしよう、最悪タイミングを見てやり直しかな、と思っていたら、室内で敵のふりをして奪還という展開に繋がってすごくドキドキしましたね!
KP
あらかじめ部屋にいた方がスムーズなんですよね、これ。
でも外にいる方なら地図チェックとか逃げ道チェックできるなと思いました。
牧志 浩太
敵のふりして会話しながら「どこで隙を見せるだろう」と機会を窺い続けていたらなんと意見を求められたりして、ここ楽しかったなぁ。
「敵」の立場になってこんなにディープに絡むなんて、いつにない体験をさせてもらえた。

「実験者のつもりになって倫理観のない会話をする」なんて経験をアンロックしてしまった牧志の明日はどっちだ。
KP
シレッと敵の会話に加われるのなかなかのレア体験で面白いですよね!

KP
1d2 Sasa 1d2→1
KP
インプラントの制御装置の電源を着けると、ヘッドセットに表示された画面で管理番号を求められる。
4桁の数字を入れれば、簡単な操作説明が映される。
コントローラの他、使用者の脳波を感知することで操作がある程度補正されるようである。初心者でもぎこちない動きになる心配もなさそうだ。

精密な操作をする場合にはヘッドセットのモニタに頼る必要がある。
しかし、簡単な命令であれば、ヘッドセットから脳波が感知できる状態にしておけば、使用者が考えるだけでも可能であるらしい。

爆弾の起爆ボタンは手元のコントローラに着いていた。誤作動防止のためにカバーがかけられている。

続いて映された「実行」ボタンを押下する。
数秒のロード画面ののち、視界が実験室のような場所に切り替わった。

KP
【実験机】と、手術台のような台座が設置されている部屋だ。
何人もの白衣の者どもがおり、その視線は【佐倉の頭】と、それと繋がれた何らかの計測器に向けられている。
研究員の一部には、蝙蝠のような羽を持つものがおり、他の研究員に指示を出し記録を取らせているように見える。
部屋の奥には【水槽】があり、中に大きな影が見える。
KP
会話が聞こえる。白衣の男が佐倉の首に尋問しているようだ。
佐倉 光
「知らねぇって言ってるだろ。俺は何も見えないし聞こえなかったんだからな。
服は着せられた記憶はあるさ。
その時牧志が近くにいたとしても、今どこにいるかなんて俺に分かるわけがない」
KP
佐倉の胴体は実験台のようなものの上に寝かされて、何か処置をされている途中のようだ。
KP視点・解説
首の機械を外す準備をしています。
最初は首を継ぎ直すプランだったわけですね。

牧志 浩太
ああ……。佐倉さんだ。
思わず深く呼吸をしてしまいそうになって、堪える。
俺はいま、この白衣たちの一人なんだ。

人数、多いな。集まってきちゃったか。
あれが『佐倉さん』が入ってたっていう水槽だな。

まず他に倣って佐倉さんの頭に視線を向ける。
その首に番号は刻まれていないか?
KP
佐倉の頭が机の上に置かれている。なんだか久しぶりに佐倉に会ったような錯覚に陥るかもしれない。
その首に番号は刻まれていないようだ。胴体の方も同様、番号は見えない。
牧志 浩太
そこに番号がないことに安堵した。ああ。
そんなの佐倉さんに、あまりにも似合わない。
KP視点・解説
KP
ああ、佐倉の自由を重んじてくれている。(ちょっとジンとしてしまうKP)

牧志 浩太
牧志はね、そこ拘りますね……。

KP
首の断面に当たる部分には、円柱型の装置がつけられている。
おそらく、これが身体の方につけられていた装置と対になっているのだろう。
頭は台座のようなものに乗っているが、どうやらこれは円柱状の容器であったようだ。
ガラスと思しき円柱の蓋が近くに置いてある。

周りを窺いながらにはなるものの、佐倉といくらか話すことができそうだ。状況を伝えておくなら今だろう。
佐倉 光
「…………」
KP
先ほど話していた研究員は場を離れている。
佐倉の首は周囲を警戒するように目玉だけで見回していた。
佐倉視点
KP
さっきあなたを嘲笑った男が近づいてきた。
佐倉 光
くそ、無視しようにも顔も反らせねぇ。

牧志 浩太
佐倉さんに一言、伝える。
「俺だ。ここにいる」

インプラントのことは佐倉さんにも伝えた。
これで気づかないか。
佐倉視点
佐倉 光
雰囲気が違う。歩き方、表情……こいつ……もしかして?
牧志PLの感想
牧志 浩太
わー、歩き方や表情も含めて気づいてくれてる!


佐倉 光
「…………」
KP
佐倉は一つ瞬きして『あなた』を見つめた。
佐倉 光
「…………」
その口元に微かに笑みが浮かんだ気がした。
牧志 浩太
一瞬、笑みを返す。
佐倉視点
佐倉 光
間違いない、牧志だ! インプラント、上手くいったんだな!

牧志 浩太
周囲の様子を窺いながら、戻って来る前に実験机へ視線を移す。
KP
実験机の上には、資料や電子機器が置かれていた。
人体解剖図に書き込みがされたもの、機械の設計図のようなものなど、ざっと見ただけでも様々である。
KP
〈目星〉または〈図書館〉
牧志 浩太
1d100 99〈目星〉 Sasa 1d100→ 45→成功
KP
あなたは不自然ではない程度の動作と視線で、佐倉に関係しそうな記載を見つけ出した。
[信号伝送装置-β]と[実験計画書]について
牧志 浩太
割と普通だな?
牧志 浩太
真っ先にそんなことを思ってしまった。
いやいや、違う。
毒されすぎだ俺。悪い想像をしすぎた。ひねくれたこと考えすぎた。
肉体への負荷を考えてくれるなんて思ったより普通、でもない。
KP
実験体の肉体の負担軽減など、長持ちさせるため程度の意味しかあるまい。
牧志 浩太
「脳の退避」をされたら困る。
佐倉さんの体をもし俺が抱えたままでいたら、そうされた可能性もあるのか? 
脳だけ取られて空の体だけ俺の所に残るなんて……、ぞっとするな。
それに、俺もあの装置の中で夢を見たままだったかもしれない。
逃げたつもりで、わけもわからないうちに殺されてた。……ぞっとする。
牧志 浩太
佐倉さんが提案してくれてよかったな。
俺は全然、戻すなんて思いつかなかった。
牧志 浩太
身体を「縫合」してくれるなら、丁度いい。
後はどうやって、佐倉さんを取り戻すかだ……。
牧志 浩太
胴体に行われている処置に視線をスライドする。
KP
胴体から首に付けられた装置を外す手技の準備が行われているようだ。
白衣の男達によって周囲に機械やトレーなどが並べられている。
牧志 浩太
奥の水槽に目をやる。
あれが、『佐倉さん』がいたっていう水槽か。
『俺』はあの実験のために作られた。
『佐倉さん』は、何のために作られたんだ?
KP
部屋の奥には水槽が置かれている。
中に人影のようなものが見えたが、果たしてその中に浮いていたのは佐倉であった。

それは首から上、あるいは首から下だけではなく、全身揃っている。
細部まで佐倉そのままのかたちに見えるが、二つ大きく違う点がある。

いつかの事故以来体を這い回る継ぎ目も、体中に残る古傷ひとつない。
産まれてそのままこの年齢になるまで成長したのならこうだったであろう、といった風情だ。

黒髪は長く腰のあたりまで伸びており、生まれてから一度も散髪をしなければこれくらいになっていただろう。
そういった意味では、佐倉と微妙に異なる存在かもしれない。

それは眠っているかのように瞼を閉じて穏やかに浮かんでいる。
KP
正気度ロール成功時減少 0失敗時減少 1d2
牧志 浩太
1d100 42 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 89→失敗
1d2 Sasa 1d2→2
SAN 42 → 40
牧志 浩太
息を呑む。
あれは。
あれは、造られたものなんだ。

こいつらはあの『佐倉さん』で何をしたいんだ?
自分の手元を見る。何か分かりそうな書類はないか?
KP視点・解説
KP
KPCコピーは何のために作ったかってのは不明なのよね。
一応脳の移し替えにも使えるように育ててみたのかな。

説明は手っ取り早く会話で出しちゃおう。書面で説明するよりその方が信頼性高くなりそうだし、いい感じに倫理感のなさ出してくのも楽しいよねー。

牧志 浩太
おかげでここ盛り上がって楽しかったですね。
ありがとうございます。

KP
「おや、クローン体に何か?」
白衣の男のひとりが声をかけてきた。
RPで情報を引き出しても良いし、交渉を振っても良い。
牧志 浩太
羽のない方なら、その首に一瞬視線を走らせる。
こいつはリーダーか? それ以外か?
KP視点・解説
KP
折角だから本来の乗っ取られ役の人出そう。

KP
サブリーダーの男であるらしい。
牧志 浩太
「いや……、少し気にかかっただけだ。
だが妙に引っ掛かる、クローン体の現状を改めて確認してくれるか」
確認させることで現状と、そいつの用途についての情報を引き出そうとする。
KP視点・解説
KP
佐倉クローンについてはこれから移植エンドについての選択があるんで、とりあえず「全く問題はありませんよアピール」はしとこうかな。
とはいえ多分この選択肢は選ばれないだろうけどね。牧志君警戒心高いし、その体に刻んだ想い出を重視しそうだから。

クローンに移植したらあの「体の痛み」が消えるんで、佐倉にとっては結構大きいんだけど、どうなるかな?
てきとーにそれっぽいこと言わせとこ。

牧志 浩太
痛みは消えるだろうと思ったから、牧志もPLも結構迷ったんですけどね。
少なくとも牧志は佐倉さん苦しんでいたのをずっと見ていたから、経験だろうが消せるものなら消したかったし。

でも長持ちしなかったら怖いし! あの二人や紅みたいに!
KP
そういえばあの二人は正確にはクローンではなかったですね。キメラ体かな。
最悪なことに一番思い出深い事件が「一日しか生きられないクローン」だったんだなぁそういえば……
牧志 浩太
>それっぽいこと
それっぽい会話楽しい。
ここ、「牧志は機械科、ある程度理系のレポート書くような会話はできるはず。
でも生物系でも化学系でもないからそっちの会話には慣れていないはず。
そもそも目の前にあるのはわけのわからんミゴテクノロジーだ、その上で牧志にはそれっぽいワードを繋げてしのぐしかない」とか、
その辺も考えて牧志の戸惑いを描写していました。面白かった。
KP
牧志君上手でしたよ、実験者の振り。嫌なサンプルいっぱい見てるもんな……

KP
「バイタル安定していますし、本体と同年齢まで成長しています。
筋刺激による生育も問題なし。
これでしたら移植の場合も問題ありません。

随分と本体が痛んでいるようですし、こちらのクローン体に脳移植をしてしまえば耐久性が上がるので実験に耐えるでしょう。
珍しい反応を返す個体ですし、個人的には移植して継続実験に使用するのも面白いかと思いますよ。
キメラの親和性も『牧志』ほどではないですが高めですし。

とはいえ、処遇を決定するのは菅さんですけどね」
牧志 浩太
「そうか、気の所為か……? ありがとう。
クローン体との親和性は?
前のは崩壊しただろう。
それから、菅さんは何と?」
牧志 浩太
親和性高かったのか俺。複雑。
KP
「そうですねー、『牧志』は胚に直接埋め込んだことで安定しましたからね、
ゼロから育てるのがやはり面倒ですが確実ですよ。

これは融合実験するんじゃないですか?
この個体じゃ成体からの融合だとほぼ確実に拒否反応起きるでしょうけど、
『牧志』の情報を切り出してやれば合成可能な条件もあるかもしれませんし。

『牧志』はなかなかバラし甲斐がありますよね。あれも色々痛んでますが」
牧志 浩太
うっかり産科にもちょっと詳しくなってしまったせいで、何をされたのか何となくイメージがついた。
あの『俺』は生まれた時から異物を埋め込まれて、そのまま育てられたんだ。
……胎児になった時のことを、少し思い出した。
牧志 浩太
「そうだな。あれも中々興味深い反応を返す。
再確認するが、この後のタイムスケジュールについては、どこまで決まっていると聞いている?」
KP
「ええ、『佐倉』の胴体が戻ってきたので処置がこれからですね。
準備はそろそろ完了するかと。
その後は『牧志』のキメラ体の実験予定でしたが、まだ見つかっていないようです。

ここだけの話、結構いい加減ですよね。監視カメラでも設置すればすぐ見つかるでしょうに。
あのひとたちのことはそのへん、良く分かりません」
牧志 浩太
「カメラなんて設置しなくても、少々逃げられても、大した問題ではないと思っているのかもな」
つい本音が漏れた。
牧志 浩太
周囲は今、どんな状況だろうか?
KP
あなたが振り向くと、羽を生やした研究員が声を上げる。
「さて、事故はあったが十分な記録を取ることができた。
このまま計測を続けてもいいが、今回に関してはここで終了としよう。戻すぞ」
言いながら佐倉の首を指す。
彼は佐倉の頭を手に取り、首元の装置に着いているボタンを押した。
すると佐倉の目が閉じ、肉体が脱力する。
佐倉視点
KP
あなたは無造作に持ち上げられると、悪態をつく暇もなく首元で何かカチリというような音を聞いた。
同時意識がぷつりと切れる。
佐倉 光
牧志……
最後の瞬間、牧志の姿を目で追った。

牧志 浩太
制御されている。コントロールされている。
ボタン一つで喋っていた佐倉さんが目を閉じてしまうのに、苛立ちを覚えた。
KP
「首を縫合し、アーカイブとして地下に保管する。
あるいは、用意したクローンに脳を移し替えて引き続き利用しよう。
理論上どちらも問題なく生命活動を続けられるはずだ」
牧志 浩太
「了承しました。どちらの方針で参りますか」
声が強張っていないといい。
KP
「……そうだな」
研究員は何か悩んだようにし、そしてあなたに向かって話しかける。

「君。
理論上は可能であるとしても、我々は異種族である。対象への負荷を感覚的に知ることはできない。
故に、人間でありながらも優秀な成果を挙げる君に意見を求めることにする」

「ひとつ。首を縫合し、引き続きこの身体を利用する。
ひとつ。脳をクローンに移し、新たな身体で運用する。
どちらが良いだろう。
その他……やり方がないこともないが、継続利用を考慮するなら、こんなものだろう」
牧志 浩太
「はい。
この個体は確かに肉体が損傷していますが、脳……、意識部分にも変質が見られます。
恐らく、以前に移植を受けた痕跡でしょう。

再度の移植で更に損傷するリスクを考えると、現状の身体を使用することを提案します」
牧志 浩太
うう、むちゃくちゃなレポートを書かされてる気分だ。
俺でたらめ言ってないか? 言ってるな? てきとうに合点してくれよ、頼む。

方針を考えているふりをして、考え考え口にする。

クローンに移せば、佐倉さんのあの痛みは治るのか?
でも、移してしまったら、引き続き利用? されるんだよな?
融合実験? されるかもしれない。
それに後々何が起きるかなんて、きっとこいつら考えない。
KP
あなたが答えると、彼は頷き、他の研究員に指示を出す。
佐倉の頭と身体が、作業者であろう白衣の者どもに囲まれ、速やかに手術台へと運ばれた。
表情を失った首と体。マネキンか何かのように見える。

作業者のひとりが、手術台を囲むように設置されたカーテンを引く。
黒い半透明のカーテンである。
目隠しというより、保護のための役割を持っているのかもしれない。
そうはいっても、こちらから向こう側はあまりよく見えない。ぼんやりと様子が分かる程度である。
牧志 浩太
ううう、頭が痛い。久しぶりの胃袋痛い感覚。
いまの身体でもっとめちゃくちゃされて、俺のせいで佐倉さん死んじゃうとか、そんな。
牧志 浩太
そうなったら片っ端から番号のあるやつ爆破して、驚いてる隙に佐倉さん奪還してやる。
牧志 浩太
「……」
でも今じゃない。まだ、あいつらがいる。
地下に連れていくって言ってたな。
どこかであいつらから離れるタイミングはないか?
人間だけになれば、番号わかってる奴だけになれば、どうにか……。
KP視点・解説
KP
ああー、そうだな。本体に戻す方が逃げやすい流れになるな。
なるほどそうしよう。

KP
あなたが胃がきりきりと痛む思いをしていると、カーテンの向こうの様子が変容する。

先ほどまで、確かに人間の形を取っていた作業者たち。
その影が、異様な形を取っている。
まるで昆虫や甲殻類の脚のようなものが、何本も、その身体から続いて伸びている。
それら一本一本が手術台へと向かい、細かく動き、施術をしているようである。
人間の腕、細い脚、人間の身体、小さな鋏、細い脚、うごうごと、動くそれら。

しばらくすると、大型の機械のような影が取り出され、それが強く発光する。
なるほどこの黒いカーテンは光からこちらの目を守るための物だったのかもしれない。
しばらくそれが続く。水音がする。金属の擦れる音がする。
KP
正気度ロール成功時減少 0失敗時減少 1d3
牧志 浩太
1d100 40 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 81→失敗
1d3 Sasa 1d3→3
SAN 40 → 37
牧志 浩太
おおっと不定
KP
症状は後で決定しようかな。
KP
あなたの精神は度重なる負荷にぎしりと危うく軋んだ。
牧志 浩太
人間の腕、細い脚、人間の身体、細い脚、細い脚、細い脚。
無数に蠢く細い脚がちかちかと視界の中で踊る。ああ、くそ。
今はだめだ。身を潜めて声を詰めて隠れて隠れて隠れていないといけない、こんなのどうにかできるはずがない。
牧志 浩太
思わず眉間に皺が寄る。うう。
KP
……。
30分もかからなかったか。それほどの技術者なのだろう。
佐倉が台に寝かされてカーテンの向こうから運ばれてくる。
首には、縫合の痕がしっかりと残っていた。
しかし、肉は完全に接着されており生生しさは感じられない。まるで、施術からもう何週間も時間が経ってしまったかのようだった。
牧志 浩太
佐倉さんがくっついて、首が、無数の脚が、視界がまだちかちかする。

さっきまで離れていたなんて信じがたいくらいにしっかりとくっついた首のことは、そういうものなんだろうと受け止められた。
信じがたいなんて言葉がいい加減意味を失っている。
KP
「完了です。起こします」
作業者のひとりがそう言い、小さな機械を取り出す。
それを佐倉の身体に当て、ばち、と電気を流す。
すると佐倉が小さく唸る。
しばらくして、それは目を覚ました。
牧志 浩太
佐倉さんの身体を見る。様子を見る。
身体に何か装置は残されていないか? 目を覚ましたそれは、佐倉さんか?
佐倉視点
KP
体に衝撃が走ってあなたを叩き起こした。

佐倉 光
「うわ!」
KP
佐倉は叫んで起き上がった。
KP
その顔に白衣の男は謎のメガホンのような機械を当てる。
佐倉視点
佐倉 光
またこれか。体がある。うまくいった、んだよな?
牧志はまだいるのか? あの男の中身はまだ牧志なのか?
牧志PLの感想
牧志 浩太
ああー、そうか、佐倉さん途中で意識失ってるもんな。元に戻ってないか警戒するよなー。

KP
「よし、反応正常。阿久津くん。眠らせておいて」
羽つきの何人かは先ほど悍ましい手技が行われていた空間へと戻ってゆく。
メガホンのような機械を外された佐倉は目を白黒させながら視線を彷徨わせていた。
牧志 浩太
「了承しました」
佐倉視点
佐倉 光
こいつ、牧志か? それとも……

牧志 浩太
戻ってゆくのを見届ける。
手元から何か取り出すそぶりをして、佐倉さんに身体を近づける。
「眠ったふり」と耳元に囁く。
佐倉 光
「…………」
佐倉は視線をあなたに向けると、目を閉じて力を抜いた。
佐倉視点
佐倉 光
牧志だ! 良かった、まだバレてないんだな。

KP
「地下に運んでおくように」
羽根つきはそう言うと部屋を出て行った。
牧志 浩太
佐倉さんをターゲットにし終わったとすると、次は俺だ!
素早く周囲の様子を確認する。

しまった、備品庫に戻ってからやればよかったな。
今の俺はあいつらに知られてる場所にいるままだ。
牧志 浩太
「だそうだ。搬入してくる。
ここの後片付けを頼む」
先程会話していた男にそう言う。
KP
「はい。阿久津さんが運ぶんですか?」
牧志 浩太
「ああ。
自分の提案が受け入れられて、少し緊張していてな。
運ぶついでに、少し気を落ち着けてきたい」
KP
「珍しいですね」
男は小さく笑った。
「いえ、何でも。こちらが片付いたら上に行きます」
牧志 浩太
「ああ、頼む」
KP視点・解説
阿久津はいつもはそんなことしないもっと偉そうな男なんです。
それで意外に思って笑ったんですね。

牧志 浩太
意外な一面を見て笑っちゃったかー。
KP
インプラントされている側は乗っ取りや爆破についてはさほど意識していないんじゃないかなと思います。
PCの乗っ取りに他の研究者が気付くという要素が一切ないから。
ミ=ゴは人間の細かい差異はわかんないんじゃないかな。

牧志 浩太
ごめん。
その人間くさい様子に、何だか悪い気持ちになった。

さっきから人間くさい彼ら。
俺達を実験に使うのに躊躇いのないこいつら。
装置を埋め込まれて、身体も命も支配されてる彼ら。
成果を喜んですらいる彼ら。

こいつらは俺達のことをどう聞かされて、何を思って、自分たちの境遇をどう思って、こうしているんだろう。

望んでやってきたんだろうか。それとも。
俺達についてる名前のことを、こいつらどう思ってるんだろう。
牧志 浩太
佐倉さんを入れられそうな箱や、乗せられる台車はあるだろうか?
あれば入れ、なければ佐倉さんを抱き上げて部屋の外に出る。
KP
出入り口付近に空の箱が乗った台車が一つある。
佐倉をここに運ぶのに使用したのだろうか。
牧志 浩太
丁度いい。それに佐倉さんを入れ、台車を押す。
頭があるから痛いだろうけど我慢してほしい。
KP
また検査着姿にされた佐倉は、箱の中に丸まって収まった。
KP
台車はスムーズに動く。とはいえ階段を登る必要があるのですぐ使えなくなってしまうが。
牧志 浩太
ここにはエレベーター、ないんだな。
台車を置いて、箱を抱えて階段を登る。
牧志 浩太
二階はどんな様子だろうか。
人の姿はあるか? あの羽つき、いるのか?
KP視点・解説
KP
仕方ないんだけど、階段、人間は箱で運ぶより直接抱えた方が多分楽だろうなー
阿久津さんマッチョってことでゴリ押ししよう。

KP
この阿久津という男、それなりに力がある。
かなり重いが箱を持って登ることは可能だ。
KP
【幸運】を振ってください。
牧志 浩太
1d100 60【幸運】 Sasa 1d100→ 78→失敗
牧志 浩太
oh。
KP視点・解説
KP
折角だからトラブル起こしておこう。なんかしたら切り抜けられる感じでー。
危機感を煽る羽つきと、操ったり爆破できる羽なし出しとこうねー

KP
あなたの本体がいる部屋の前に羽根つきがおり、誰かと話している。
羽がない男だ。
【アイデア】
牧志 浩太
1d100 90【アイデア】 Sasa 1d100→ 94→失敗
牧志 浩太
おっふ。
KP
どこかで見覚えがある、と思った。
あまり考えている余裕はなさそうだ。
牧志 浩太
くそ、いるな。
俺に何かするつもりか?
通り過ぎながら会話に聞き耳を立てる。
牧志 浩太
合わせて、羽なしの方の首の番号を確認できる?
KP
羽なしの男の首には「0245」とある。地下倉庫で見た男だ。
KP
「キメラ体との接続を切る。もっと早くそうすべきだった」
KP
「本体を下に運びますか」
KP
「キメラ体を回収して、再度実験を……」
牧志 浩太
まずい、そうされると俺が起きてるのが、というか、あれをつけてるのがバレる!
牧志 浩太
急いで箱を備品庫に入れる。
この近くにトイレはあるだろうか?
地図
KP
あー、地図見てないんだ。
牧志 浩太
見る宣言はしたのですが、マップが出てないので出ないのかなと
KP
おっとそれは私が見落としてますね。
牧志 浩太
おっとそれは失礼しました。
ほんとに宣言してるかちょっと見直します。
ああー、B203を探す所で宣言してる。
KP
オゥフ。どちらにしても牧志の体を何とかするにはここに来る必要はありますね。
牧志 浩太
ですね。
B棟の地図が提示される。
KP
プランが狂うようなら一階出たところからやり直しで良いですよ。
牧志 浩太
あ、それは大丈夫です。
KP
はーい
牧志 浩太
あ、B棟出口あったのか。
とはいえ明らかに人いましたしね。

KP
階段上がってすぐがトイレだ。
牧志 浩太
ごめん……、こいつは野放しにしておけない。
俺がこれを握ってるのが、バレたらおしまいなんだ。
男の笑顔が頭の奥に浮かんだ。ああ、ああ、くそ。くそくそくそ。
コントローラーの小さなスイッチが、やけに毒々しい色に見える。
牧志 浩太
トイレの個室に入って鍵をかける。
音が立たないように頭を便器に突っ込んで、爆薬の起爆スイッチを押す。
KP視点・解説
KP
なるほど、ひっそりやるのか。派手にやって人目を引きつけるのかなと思ったけど、暗殺系でそっと脱出するのだな。
トイレの個室で鍵かけて自爆させたならまずバレないだろう。
じゃあその方向で演出するか……

牧志 浩太
派手にやったら「インプラントを握られている」ことがミ=ゴにバレて何が起こるかわからんと警戒していたんですよね。

インプラントを使っているのが現状ではバレていなかったようだから、伏せられる情報はギリギリまで伏せておきたい考えていました。
KP
確かにそれはその通り。通信に割り込まれたりする可能性もなくはないですしね。

KP
一瞬、目の前が赤く染まった。
そして、かすかに「ボスン」というような音が聞こえる。

瞬時、あなたは自分の体に戻る。
牧志 浩太
……すぐに接続を切り、[ 0245 ] と入力して実行待ち状態にする。
元の体で周囲の様子を窺う。
まだあいつ、入ってきてないか?
KP
あなたは機械の中に収まっている。小さな窓から外を見ると、まだ誰も入ってきてはいないようだ。
牧志 浩太
そう、最初にキメラ体を囮にして別の場所に隠れておけばよかったんですね。うっかり。
KP
このあたりはもうできそうなことをガンガンしていただければ。
牧志 浩太
わーい。

牧志 浩太
ああ、くそ。
牧志 浩太
装置の中にキメラ体を押し込み、キャップをかぶせる。
自分は実験室の奥、装置から離れた所に身を隠す。
牧志 浩太
その状態で実行ボタンを押す。
番号は [ 0245 ] のままだ。
KP
ジャックですか? 爆破ですか?
牧志 浩太
おっと失礼、ジャックです。
KP視点・解説
KP
む。これタイミングによってはジャックがバレバレになるぞ。

牧志 浩太
ですよねー! お手数をおかけしました!
ここ、「やべっ本体を退避させてなかった! 何処か逃げ込んでおけばよかった、しまった!」とPLが焦っちゃっていました。

羽付きだけ来てしまったらどうにもならなくなるから、最悪ここで奇襲するしかないと考えていました。

KP
では【幸運】を!
牧志 浩太
1d100 60【幸運】 Sasa 1d100→ 91→失敗
牧志 浩太
おぅっふ!
あーらら。ここぞというところで出目が悪いなぁ。
KP視点・解説
KP
あーでもこういう時こそ『キャラクターは気づける』をやるべきだよなぁ!

KP
あーそっか。【アイデア】どうぞ!
牧志 浩太
1d100 90【アイデア】 Sasa 1d100→ 68→成功
KP
ジャックする時にはタイミングを図らないと危険ではないだろうか。
例えば自分が乗っ取る予定の者が発言中にジャックしたら異常にすぐ気付かれてしまうだろう。
KP
これくらいは牧志君慌てていなければ思いつくと思うので!
牧志 浩太
ありがとうございます!
牧志 浩太
はっと気づく。今はまずい。
……危ない所だった。
牧志 浩太
その状態でジャックはせず、様子を窺う。
あの羽つき、部屋に入ってくるか? こないか?
KP
さっきの【幸運】をここで使おうかー。

部屋の扉ががちゃりと音を立てた。
牧志 浩太
扉を見る、来たのはどっちだ?
KP視点・解説
KP
さすがに羽がある方が来ちゃうと危険すぎるし、羽のない方だな。ある方はここで羽なしに出会って中で仕事をするように指示したってことにしよう。
羽根つきは自分の用事を済ませるために一度立ち去る、と。

KP
羽のない方だ。
牧志 浩太
よし。少し待つ。
羽のある方が入ってこないようなら、扉が閉じたあとに[ 0245 ] と入力し、ジャックする。
KP
男はまっすぐに装置に近づいてゆく。
後ろから羽根つきが来る様子はない。

ジャックを行うと、すぐさま視点が切り替わる。
あなたは卵形の機械の前に立っている。
牧志 浩太
よし。
実験室の中に俺が入るような箱があれば、俺の体(本体の方)を箱に詰める。
KP
なるほど。あってよい。
KP視点・解説
KP
地図確認が何だか有耶無耶になってしまったし、一応逃げ道候補については提示しとこー。廊下から見りゃ分かることだしね。

牧志 浩太
お手数をおかけしました。非常階段に全然意識が回っていなかった。
PLには見えていなくてもPCにはちゃんと見えているはずのことなので、フォロー助かります。
KP
シナリオ追うのに夢中になっていると、探索者から見える景色、探索者なら当然できることを忘れてしまうことがあります。
いつも気をつけているつもりなんですけどね!

KP
※ところで地図にある通り、正面玄関の他非常階段も利用可能です
牧志 浩太
お、ありがとうございます。
これ非常階段かなと思いつつ確認漏れしてた。
牧志 浩太
この非常階段は外に面していますか?
KP
面しています。
牧志 浩太
よし。
扉を開け、廊下に羽つきがいないか確認する。
KP
今は見えない。しかしこの廊下は人通りがある。
いつまでも安全ではないだろう。
牧志 浩太
よし!
備品庫から佐倉さんの入った箱を取り出し、俺の箱と一緒に台車に乗せて非常階段へ向かう。
KP
【幸運】判定!
牧志 浩太
1d100 60 Sasa 1d100→ 69→失敗
牧志 浩太
おっふ!
出目が悪いぞー!
KP
では、非常階段直前まで来たところで、背後から声をかけられた。
KP
「どこへ持ってゆく?
それは何だ?」
警戒が滲む声だ。
さすがに人間二人分の箱はどうしようもなく目立つ。
牧志 浩太
くそ、見つかった!
佐倉視点
佐倉 光
見つかった! 最悪俺が動いて気を引けばワンチャン何とかなるか?
外の様子を気にしつつ待機だ。

牧志 浩太
非常階段に扉があるなら、扉を開けながら振り返る。
牧志 浩太
「下の階に下ろすよう頼まれた本体です。
近かったのでこちらから下ろそうかと」
KP視点・解説
KP
さすがに状況が不自然すぎて怪しいからなぁー。それなりに判定は必要かな。

KP
「『牧志』か? ああ、次処理予定の……?」
少し不審がられている。
このまま誤魔化すなら演技、〈言いくるめ〉ほか、技能で誤魔化す必要がある。
牧志 浩太
相手は何人だろうか? 羽付き? 羽なし?

〈心理学〉で相手の挙動を読み、うまく気をそらすことはできる?
KP
羽無し。
〈心理学〉だったら二分の一かな。
牧志 浩太
何人いる?
KP
今は一人。
牧志 浩太
人間をジャックしたまま別の人間を爆破することはできる? 
一度解除する必要がある?
KP
解除する必要がある。
牧志 浩太
……よし。
一人殺すと躊躇いが消えてしまうって、本当だな。
重さは変わらないはずなのにな。
牧志 浩太
目の前の奴の首筋の番号を読む。
今操っている奴を目の前の奴に体当たりさせる。
すぐに爆破し、目の前の奴をジャックする。
KP
番号刻まれている位置は分かるし判定不要かな。
0302と書かれている。

あなたが体当たりすると慌てて避けよう、とする、次の瞬間、ぼすん、というような音がして赤が飛び散った。
0302は目を見開き口を
KP
あなたの目の前で首なしの死体が倒れてゆく。
箱に真っ赤なしぶきが降り注いでいた。
牧志 浩太
すぐに箱を非常階段に出し、非常階段の扉を閉じて中に入る。
KP視点・解説
KP
牧志の「殺人」は厳密にはこのシナリオが初になるけど、紅としてもやってる、間接的なのやったときに殺害による正気度判定してる、そもそも前のシナリオで佐倉を何度か殺害している、ので、今更正気度減少はないな。
酷い経験してるな。
牧志 浩太
佐倉さん殺した経験は記憶ごと消えているはずですね。
(殺したくなってるどうして、殺しちゃだめだ、ってなってた方しか残っていない)

でも間接的殺害はしているし、紅としても波照間としても既にやっている。酷い経験なのは本当にそう。
KP
一応、「心臓を抜いて殺した」こともあるんですよね。
牧志 浩太
ああーーー、そういえば!
それは確かにやってる。酷い経験だ。

牧志 浩太
「佐倉さん、外へ!」
ジャックを解除して本体に戻り、佐倉さんと一緒に非常階段から脱出!
佐倉 光
「オッケー」
KP
箱から佐倉が飛び出し、非常階段を駆け下りる。
KP
建物内から悲鳴が聞こえた。今あなたがジャックしていた0302の男が、目の前の死体に驚いたのだろう。
KP
上下ひっくり返しても通じる数字にして、0266か9970かみたいなことやっても面白かったかもしれん。
牧志 浩太
ああー、確かに。ちょっとスリリング度が上がる。
KP視点・解説
KP
劇中で出てきた数字を見るに、支配下においた人間に順番に番号ふってるっぽいので、9970はまずないよね、と(判定するなら【アイデア】あたりで)分かる感じでした。

牧志 浩太
ああー、なるほど。確かに上の桁にも規則性ありましたもんね。それ面白かったかも。
KP
実はこれも後になって気付いて、捏造した番号が大きすぎたのでソッと直したりしています。

KP
外は雑木林だ。
山道を見失わないようにしつつ、あなた方は生い茂る木々の中へと入っていく。
走る、走る。
背後からいくつもの気配がする。
走る、走る。
縫うように移動していけば、奴らを撒くことができるだろうか。
走る、走る。
牧志 浩太
「佐倉さん!」
その手を取り、走る、走る。
今度こそ佐倉さんは佐倉さんで、俺は俺だ。
身も首も、意も、ここにある!
ここから先はエンディングだけなので、KPコメント・佐倉視点はここまでになります。
牧志 浩太
面白かったぁー! KP・佐倉さん視点ありがとうございました。
これはあの時ああだったんだってのも見られて楽しかったし、佐倉さんがあの時どうしていた、どう思っていた、めっちゃすれ違ってる、なんてのも見られて楽しかったです。
KP
ここまでのばたばたもあまりないことなので、書かねばなるまいと思いました! 楽しんでいただけたのなら幸いです。

二人とも無事に帰れて良かったね!

コメント By.KP(佐倉)
心配なあれこれが片付いて伸び伸びと遊ぶKP。
倫理感のない会話は楽しいぞー。
脱出時に演出のためとはいえ、調子に乗って幸運振らせすぎたと思いました。

舞台裏のドタバタはここまでです。

プレイ日:2025年8月15日 ~ 2025年12月18日

作者名: あやめがさね/入須間

配布・販売サイト: 身首どころか意さえ異にし

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【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」



TRPGリプレイ【置】CoC『ワンナイトショット』牧志&波照間&佐倉 1

もしかして:戻ったときにえらいことになる>服装

TRPGリプレイ マモノスクランブル『ミス・ミスフォーチュン』 R-1(終)

小指をタンスにぶつける呪いってウシにも効くのか…?

TRPGリプレイ【置】CoC『スペクト・ラム』 佐倉&牧志 1

「こんな人も回復させて貰えるって本当ですか?」
「本当ですよぉ ウフフ」


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