こちらには
『身首どころか意さえ異にし』
のネタバレがあります。
本編見る!
KP
階段を上り終えるとやや狭いスペースに出る。
そこから廊下が伸びているが、向こう側はこの空間よりも明るい印象を受ける。
近くの壁にはこの建物のマップが取り付けられていた。
地下へと向かう階段はメイン階段とは離されている造りであるようだ。

地図が提示される。一部の部屋のみ文字が濃い。

KP視点・解説
KP
うーん、どうしよっかな。部屋は沢山あるけどシナリオで使うのは一部だけなんだよね。
提示するマップの文字色が既に濃さで分けられているし、PLさんにも提示すべきかな。
とはいえ「使うのは濃い文字の部屋だけです」といきなり言うのは興ざめかなぁ。
攻略と関係ない部屋を使うって発想を封じてしまう可能性もあるし。

でもだからって「さあ頑張って探索するぞ!!」と思っていたのに数部屋で終わるというのもプレイ感覚悪くしちゃいそうだし、早めにお伝えしないとねー。

牧志 浩太
環境の関係で気づいてなかったんですよね!! くやしい!!
えっ部屋数多いぞ!? ってなっていたので、すぐに提示して下さって助かりました。
プレイがとっちらかる所だった。
KP
こういう根本で迷うとプレイ感損ねるし、かといって雰囲気ぶち壊すのも……!

KP
このマップ、なんとなく「こんな施設なんだな」程度に思っていただければ良いです。
そしてエレベーター1Fまでいけたことに今更気付くKPであった。
それに伴い、さっきの二人は「台車」を使って荷物を持っていったことにさせてくださいっ!
牧志 浩太
はーい。
お、1Fまでエレベーター使える。それならやれることがあるな。
KP視点・解説
台車をここで出す必要はなかったんだけど、牧志はそこまで筋力があるわけではないので、佐倉の運搬がしやすいように出しました。

牧志 浩太
佐倉さんの方がSIZ高いですしね。
ここで台車が出たので、台車カラカラしたら隠れるまでもなく露見する、でも台車押していればさり気なく背景になれるかも、と色々考えられて楽しかったですね。

牧志 浩太
そうか、ここは地下倉庫へ向かう別階段みたいなものか。
それで人が来なかったんだな。

ここからは人がいるだろうな……、どうする?
「羽付きがいた」ってことは、俺は誤魔化せる可能性があるかもしれない。
佐倉さんは恐らく見られたらアウトだ。
牧志 浩太
ここに台車、もう一つあるだろうか?
あるなら佐倉さんを段ボールに隠したまま、その段ボールを台車に乗せ、エレベーターで1階へ向かう。
KP
台車は折りたたまれてもう一機壁際に置いてある。
『必ず倉庫に戻すこと』と貼り紙がある。
牧志 浩太
社員証に写真が入っていれば、社員証をホルダーに裏返しに入れておく。
KP
カードに写真はある。裏返しに入れることは可能だ。
KP
廊下の先に人の気配がある。
KP
〈聞き耳〉
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 6→成功
KP
それなりの人数がロビーにいるらしい。
声の様子からして、あまり移動しているように思えない。
このままロビーに向かえば、多くの職員に目撃されるだろう。
向こう側の様子を盗み見るならある程度見られる覚悟をして覗く必要があるかも知れない。
KP
▼見られないように覗くのであれば〈忍び歩き〉〈隠れる〉で判定。
※台車はまだ地下にあるという想定で話しています。
 その前に地下に行って準備を整えるようなら、引き返してください。
KP視点・解説
KP
牧志くん慎重派だから、あまり危険そうな所に突っ込まないんだよね。
ここはある程度大胆なアクションが必要な場面。
実は羽があってちゃんとした格好さえしていれば大体のやつにはミ=ゴだと勘違いしてもらえるんだけど、そんなことまだ分からないもんね。
シナリオには「目撃されてしまうだろう」って書いてあるけど「目撃されるだろう」にしとこ。
こういうイメージ割と大事……

牧志 浩太
細かい気配りだ! ありがとうございます!
おかげで「これは確実に見つかるな」と認識できました。
KP
見つかることに対してのマイナスイメージを少しでも弱めたかったって感じですね!

牧志 浩太
台車を地下に置いて、まずは様子を見に行く。
まずいな……、動く様子がない。
このまま出れば、あいつらに見られそうだ。
あの様子じゃ、俺達のことを知ってるのがいるかもしれない。
牧志 浩太
顔を出さずに、少し声に聞き耳を立てる。
会話の様子からして、俺達のことを知ってる連中はいそうだろうか?
KP
重そうな足音、ふうふうと息をつくような声、なにか作業でもしているのか、といったような物音が聞こえてくる。
少なくとも誰かを探そうとしている様子はないし、あなた方の名前なども聞こえてこない。
牧志 浩太
よし。……覚悟を決めよう。
あれは見られないように動くのは無理だ。
KP視点・解説
KP
さて、そろそろ佐倉の運搬イベントだ。
というか、ここでやっとかないとできるタイミングないよね。

佐倉視点
KP
周囲が騒がしくなった。
あなたを乗せた土台を無造作に抱えた白衣の男が歩き出す。
巨大な卵型の機械は台車に乗せられる。
佐倉 光
移動するのか? これは場所を把握するチャンスかもしれない。
牧志は? 牧志に伝えないと!

牧志 浩太
まず、佐倉さんに様子を聞き、状況と作戦を伝える。

佐倉さんの入った段ボールを台車に乗せ、背後を何気なく通り過ぎる振りをして一階の……、事務室あたりに入るつもりだ。
事務室に人がいるようなら、近くのどれかの部屋に入る。

佐倉さんがいるのは確実に二階だけど、俺達の状況を考えると、すぐ突撃してどうにかなる気はしない。情報が欲しい。
KP
佐倉に様子を聞こうと箱を開けると、佐倉は物言いたげに手を彷徨わせていた。
何だか慌てているようにも思える。
牧志 浩太
佐倉さんの手に手を沿わせ、話を聞く。
まさか、あっちに何か起きたのか?
KP
手を沿わせるとすぐさま書き始める。が、今までの確実に伝えようというような動きではなくなっていた。
『移動してる』
『俺と』『機械』
『白衣に連れられ』
動く視界をそのまま走り書くような状態だった。
牧志 浩太
何だって、佐倉さんが移動している?
知らず、手に緊張が走る。
まさか、更に何かされようっていうのか!?
それとも、ここから出されてしまう?
牧志 浩太
『下ってるか? 別の部屋?』
KP
『出た』
『渡り廊下』
『別の建物に』
『廊下』
佐倉は無意識にか、周囲を見回そうとするように体をひねる。
『機械は』『B203』
『階段を降りる』
『B101』
『入った』
KP視点・解説
KP
うーん、迷うけどここははっきり伝えてしまおう。

牧志 浩太
全然気づいてなかったので助かりました!
「こっちに手がかりがあるかも、また戻ってきて探索しないと」とかなってしまうと台無しだしロストの危険が上がっちゃう。
この明示とタイミングを見て起こしてくださったイベントのおかげで、
「ああ、こっちに戻ってこなくていいんだな」と分かって流れがスムーズになりました。
これがないと「やり過ごしてA棟を探索しよう」って発想になってた可能性がありましたしね。
KP
ああー、そうか、戻る可能性。確かにそれはここでお伝えして正解だった。

KP
マップには部屋がいっぱい書いてあるけど、
ある部屋を全部チェックして情報集めてーって感じのシナリオではないです。
牧志 浩太
なるほど。
何かありそうな所や、手掛かりのありそうな所に絞っていかないとまずい話っぽいですね。
すぐ追いかけていくべきか迷うな。
牧志 浩太
そうか、二階のあれは、渡り廊下!
ここは全部Aだ、ってことは別の棟がBなんだ!
くそ……、ここ、広いぞ!
全部回ってる暇はない、やっぱり絞っていくしかない。
牧志 浩太
『わかった おいかける にかいにいく』
KP視点・解説
KP
おっとまだまだ伝えなきゃならないことが!

佐倉視点
佐倉 光
牧志に情報をできる限り伝えないと。
KP
「あれはまだか? 今日の移動予定だろう?」
「まだA棟みたいです。もうすぐ運搬の時間ですね、ついでの搬入予定ですから」
「まだ胴体が見つかってないんだ、焦ることもないでしょう」
「運搬組はお疲れ様だな。随分な量だったぞ」
KP
あなたは移動中の会話などでここがB棟であることを知っている。
佐倉 光
部屋を観察する。
KP
部屋の奥には大きな水槽が置いてある。水槽の中には人影が浮かんでいるのが見える。
佐倉 光
? よく見る。
KP
〈目星〉で判定

KP
佐倉はあなたの手を押さえて、書き始める。
『必要な荷物が今日到着すると話してた』
『A棟からB棟へ運び込むらしい』
牧志 浩太
『一階で運び込んでるな 紛れ込めるかも』
KP
『たのむ』
『この部屋は広い。水槽がある』
佐倉 光
1d100 99〈目星〉 Sasa 1d100→ 91→成功
KP
『中に、なにか』
KP
そこまで書いて、佐倉の指が引きつった。
佐倉視点
KP
髪の長い男性が眠っているように見える。なんだか見覚えがある。
それは、あなた自身だ。紛れもない、佐倉光その人だ。
佐倉 光
「なんだ、あれは!?」
KP
「ああ、お前だよ」
佐倉 光
「見りゃ分かるんだよ!」
KP
「凄いな、この距離で見えるのか。目がいいな」
佐倉 光
俺は首になっていて? 体が別にあって? 何されてるんだ、人の体好き勝手弄りやがって!
牧志PLの感想
牧志 浩太
>見りゃ分かる
男達の会話が絶妙に人間的で絶妙に趣味悪くていいなぁ。好きです。
KP
倫理感ねぇなこいつら、を随所で漏らしていこうとがんばっておりました。
なさすぎてそういうのに慣れているはずの佐倉も引くという説得力欲しいですしね。

佐倉 光
1d100 52 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 74→失敗
1d5 Sasa 1d5→2
SAN値 52 → 50
KP
喉がひくひくと動いていた。
心拍が急上昇し、指先が震えている。
牧志 浩太
その様子に、あの水槽の中身が思い浮かんだ。
佐倉さんが……、佐倉さんの頭が、あんなことになるんじゃないか。
あんな、出鱈目にくっつけられて死ぬんじゃないか。

くそ。
牧志 浩太
『見なくていい 他に 何か 話してるか 何かあるか
なければ 動く』
KP
『おれがいる』
『水槽の中に俺が浮かんでいる。目は閉じている』
牧志 浩太
『なん だって
くそ
偽物か 入れ替わるのか?』
牧志 浩太
途中で佐倉さんじゃない頭に入れ替わったりしそうだなー下手すると。
最初の会話から佐倉さんじゃないという可能性もあるはあるんだよなー。
KP
では佐倉はその部屋について教えてくれる。
・移動前とメンバーは変わっていないように思える
・廊下に出入りしている者もいる、迂闊に近づくと危険かもしれない
・観察していると、研究員にも上下関係があるようだ
・羽のあるものは上司のようである
・ただし、羽のない者でも上司のような振舞いをしている、見た目は個体差かもしれない
牧志 浩太
『何かあったら 箱を叩いて 教えて
そろそろ 動く』
KP
『わかった』
佐倉は段ボールの中で身を縮めた。
牧志 浩太
佐倉さんの入った段ボールを台車に乗せ、一階に向かう。
搬入作業の後ろを通り過ぎ、エレベーターでそのまま二階へ行く。
KP視点・解説
KP
うーん、これだと佐倉に伝えたいことができた時箱叩いちゃって、他の奴に見つかっちゃう恐れがあるなあ。
まあ、なんでもかんでもKP警告するのもなんだしねー。最悪見つかっちゃっても「こいつです!」ルートにできるし、いっか。
後になって、こういう時アイデア振ってもらうべきだったなと思いました。
PLは見落としても牧志君は気づいてもいいところですからね。

牧志 浩太
察しの悪いPLでお手数をおかけします!!
ここは「知らない間に入れ替わられて頭が偽物になってる」「操られてミスリードされる」ことを警戒していて、警戒する所が全くズレていたんですよね。
KP
ここでもまだその警戒されているとは気付いていなかったので、KPのフォローも入っていませんでしたね。なるほどー!

佐倉視点
KP
あなたは、白衣の男たちの何人かの首に数字が書かれているのに気づく。
佐倉 光
数字? 意味ありげだな。読む。
KP
あなたの視点が低いせいでかなり読みづらい。

KP
入口付近に人だかりができている。
何かを外から建物内に運び入れているようだ。
見渡してみれば、少し離れたところに段ボール箱が積まれている箇所がある。
運ぶ者たちは羽があるものもいればない者もいる。

あなたが台車に箱を乗せ近づいても、とくに注意を向けられることはない。
少し離れたところに中継地点があるようで、多くの段ボール箱やコンテナが積まれていた。

エレベーターの前には人が多い。
これからここにある箱をこのエレベータに乗せ運んで行くところであるらしい。
何人もの職員らしき者が箱を積んだ台車をエレベーターへと積み込んで行く。
……それにしても、これといった指示が飛んでこない。

どこに向かうのか、どのようなしぐさをすれば良いのか、
紛れるつもりならば彼らをよく観察して紛れなければならない。
ちら、と職員のひとりがあなたの方を見た。
KP
〈変装〉〈奇妙な羽〉を振ることができる。
牧志 浩太
〈変装〉はない。
〈目星〉でよく観察することで紛れる助けにならないだろうか?
KP視点・解説
KP
どう考えても不利で怖い判定。だけど「成功したらお得だよ」程度の意味しかないのだ。
まあお気軽にどうぞの意味も込めて補正つけよう。

KP
じゃあ、〈目星〉成功したら+10入ることにしようかな。
牧志 浩太
1d100 99〈目星〉 Sasa 1d100→ 38→成功
1d100 11 〈変装〉 Sasa 1d100→ 98→致命的失敗ファンブル
牧志 浩太
おうふ。
牧志 浩太
1d100 18 〈奇妙な羽〉 Sasa 1d100→ 51→失敗
牧志 浩太
おっふ、まさかここでファンブルするとは。
KP
んー、どうしよっかなーーー
牧志 浩太
ううー、〈言いくるめ〉ないからって無謀だったか!
KP
別に失敗してもそんなに影響なかったんだけど、ファンブルかー
牧志 浩太
そういや〈心理学〉すべきだったな。迂闊。
まさかのファンブルなんですよね。なんてとこで。
KP視点・解説
KP
折角のファンブルだし、佐倉にアクションさせてドキドキしてもらおうかな!
流れによっては「こいつです!」につなごう。

佐倉視点
KP
一人の数字が読みとれた。『0387』とある。
佐倉 光
ひとまず伝えておくか。

KP
焦りがそうさせたのだろうか。
箱が動いてずれる。
いや。中で佐倉が叩いているのだ。
牧志 浩太
髪の中で大粒の汗が滲んだ。
まずい、気づかれる、何があったんだ、心臓の中で感情が吹き荒れた。
今すぐ佐倉さんの話を聞きたい、無理だ、気づかれる!
今にも入れ替わってしまってるんじゃないか、そんな恐怖が頭の奥を焼く。
KP
【幸運】を振ってください。
牧志 浩太
1d100 60【幸運】 Sasa 1d100→ 50→成功
KP
幸い音も振動も台車の動きに誤魔化され、気付いたのはあなただけらしい。
そして佐倉はすぐに反応がないのに気付いて叩くのをやめたようだ。
佐倉視点
佐倉 光
伝えたいことがあるんだけど、それどころじゃないのかもな。
向こうの状況が分からないってのはやりづらいな。

KP
誰が指示する訳でもなく、白衣の者どもは二列に整列して荷物を運ぶ。
どうやら、奥にあるエレベータを使用して二階に向かうようだ。
あなたは注意深くそれを観察し、隊列に加わることができた。
佐倉入り段ボール箱を乗せた台車を押し、進む。
牧志 浩太
跳ね回る心臓を無視しながら、なるべくさり気なく、近しく整列して、その列に加わる。
こいつら、どこから指示を受けてるんだ。
牧志 浩太
進みながら、途中に通る廊下の様子をよく観察する。
KP
…………。
エレベータに乗り込み、一階ロビーから二階へと向かう。
廊下の先には、渡り廊下へと続く扉が設置されており、そこからB棟へと向かうことができるようであった。
二階の各部屋の扉にもカードキー用のセンサーが取り付けられている。
部屋を出入りする者の中には、自分よりも立派な羽を持つ者も存在していた。

隊列はエレベータを降りてからも整然と列を崩さず、目的地であろうB棟へと向かう。
渡り廊下には大きな窓が取り付けられており、外の景色が目に入ってきた。
背の高い木々が建物を取り囲むように立ち並んでいる。山の中といった印象である。
陽は高いがやや西向きで、午後の時間であると予測する事ができる。
牧志 浩太
ガラガラ、ガラガラ、台車の音が鳴るのを聞きながら歩いていると、周囲全体からナイフを突きつけられているような気がして冷や汗が滲んだ。

こいつら、佐倉さんのいる部屋まで行くのか?
倉庫の類で終わるならいい、そうでなければ、そこまで行ったら夏の虫だ。
どこまでついていく、どこまで紛れる、どこで離れる……。
KP
ガラガラガラ。
台車を押す音に混じり、自分の前にいる職員が2人、何かを話している声が聞こえた。
台車の音が言葉の輪郭を捕らえづらくする。
KP視点・解説
KP
〈聞き耳〉判定か。牧志の耳なら全く聞こえないってことはないだろうし、失敗したら物音がうるさすぎて所々聞き取れなかったってことにしとこう。

KP
〈聞き耳〉
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 15→成功
男A
「そういえば君、異動するんだって?」
男B
「はい、Aチームに配属になりました」
男A
「素晴らしいな。あそこは人間でも活躍している者が多いだろう」
男B
「そうなんですか?」
男A
「ああ、実力があれば意見を求められることもある。頑張りなさい」
KP
そんな他愛ない会話が聞こえた。
牧志PLの感想
牧志 浩太
>他愛ない会話
この会話意味がないことはないだろうと考えていたんですが、あそこの会話の伏線だったとはなー。


KP
渡り廊下を抜け、B棟へと入る。この建物はA棟よりも小さい造りであるようだ。
隊列は階段を降りることなく、二階の廊下をそのまま進む。
『備品庫』と書かれた部屋の扉にカードキーをかざし、中に入っていった。

あなたも続いて備品庫に入る。倉庫に近い印象を受ける部屋だ。
各々が運んでいた段ボール箱を適当な場所へ降ろしてゆく。
開封は必要ないようで、用事が済んだ者から部屋の外へと出て行ってしまった。
牧志 浩太
よし……。
佐倉さんの入った段ボール箱を、一番奥まで運ぶ。
汗を拭くふりをしながら、出ていく職員たちを備品庫の中でやり過ごす。
牧志 浩太
道中にB棟のマップは見かけただろうか?
KP
この棟に入ってすぐの壁に地図らしきものがあった。
KP
「これで全部だ」
職員のひとりが言う。残っていた職員も礼をして部屋を去った。
それを最後まで見送れば、この部屋にいるのはあなただけになる。
牧志 浩太
誰もいなくなったのを確認して、まず箱に手を入れ、佐倉さんの手を取る。
KP
佐倉はぺたぺたとあなたの腕を触る。そして手を掴んだ。指を彷徨わせている。
『白衣の首に 番号 必要なら読む』
牧志 浩太
『たのむ おれもみた 0217 0215 0313』
KP
『ok。ひとつは0387』
それからしばらく、佐倉は体をぐねぐねと動かし始める。
どうやら他にも番号が書かれた者がいるらしい。
佐倉が番号を読み取るまで時間がかかるかも知れない。
KP
この部屋は倉庫に近い印象を受ける部屋だ。
【ラック】には何かしらの機械が置かれており余分なコードが飛び出している。
【本棚】にはファイルが詰め込まれているようだ。
扉付近にはセンサーが取り付けられており、この部屋もカードキーを使用して出入りする必要があることが分かる。
牧志 浩太
ファイルが気にかかる。
佐倉さんに『二階 倉庫 室内見る』と伝え、本棚へ向かう。
この現状や元に戻し方、こいつらの目的、何か一つでも分かることはないか。
佐倉視点
佐倉 光
二階の倉庫か。結構近いんじゃないか?
結構出入りが激しいし人数も多い。見つかるなよ……

牧志 浩太
怖いぞー怖いぞーどきどきするぞー。
タイトルも状況も何もかも怖いぞー。
KP
うーふーふーふー
ルート変わるかと思った。
牧志 浩太
ひえぇ。どうなっちゃうとこだったんだ。
KP
終わってからにしよ。
牧志 浩太
楽しみにしていますでも怖い。危うくとっつかまって改造人間かしら……。

KP
本棚には大量のファイルが詰められている。
中を確認してみると、何かしら生体に関する記録資料が収められていることが分かる。
専門的な内容であり、素人では理解することができないだろう。
仮にその道の専門であったとしても、用途の分からない資料から何かを読み解くことは難しいと分かる。
KP
〈図書館〉
牧志 浩太
1d100 85 〈図書館〉 Sasa 1d100→ 14→成功
KP
ここで見た、知らされた情報に繋がる有益そうなものを探す。
使われた頻度は。挟まれているものは。
牧志 浩太
何か、何か何かないか。
読み解けそうなメモ、要約、他に何か。
ようやく、ようやくあいつらの尻尾が掴めるかもしれないんだ。
KP
そうすると、ある名簿のようなものを流し見ているときに覚えのある四桁の数字が目に飛び込んでくる。
[エージェント名簿]
 職員名簿のように個人の名前が羅列されている。
しかし、通常の職員名簿にはおよそないであろう「インプラント番号」「移植日」「稼働」という項目が存在している。
「インプラント番号」には四桁の数字が、「移植日」にはざっと見ただけでもここ数年分のあらゆる日付が記載されている。
ほとんど全ての職員に番号が振られているようだ。
 「稼働」の項目には「稼働中」「休眠」「死亡」の文字が書き込まれているのが分かる。
 調べたい名前があればここから探すことができるだろう。
KP
知っている範囲の番号に対応する職員は以下の通りだ。
名簿に今までに見た番号が書き添えられた者たちがおり、名前ほか情報が分かる。
牧志 浩太
移植……!
背中の羽根に意識が行く。

その「インプラント」が何なのか、どんな種類があるのかはどこかに書かれていないだろうか?

それを見つけることは困難なら、今度はラックを見る。
牧志 浩太
佐倉さんが番号を読み取り終わったら、そいつらについても調べよう。
KP
佐倉は指先で膝を叩きながら身をよじっている。
まだ読めてはいなさそうだ。
KP視点・解説
佐倉はなかなか読み取れなくてイライラしています。

牧志 浩太
ああー、なるほど!
その低さから読むの大変ですもんね。
KP
ぶっちゃけると、よりシーンをコミカルにするための演出です。

牧志 浩太
ここで羽根に意識が行ったということで、〈奇妙な羽〉を振ることはできませんか?
KP
〈奇妙な羽〉を振って良い。
こちらの処理を先にやろう。
牧志 浩太
1d100 18 〈奇妙な羽〉 Sasa 1d100→ 99→致命的失敗ファンブル
牧志 浩太
oh
KP視点・解説
KP
おっとファンブルかー。ただの精神ダメージじゃつまんないな、なんかいいオモシロトラブルないかな。

KP
羽はぎしぎしと軋んだ。そして勢いよく開いた。
周囲のファイルがばさばさと落ちる。
……どうやったら閉じるのだろう。閉じ方が分からない。
牧志 浩太
「えっ、うわ、わ」
と、閉じ方が分からない……! しかも大きい!
どうしたらいいんだこれ! 背中に力? を込めて、羽を閉じようとする。
KP
あなたが苦心していると、佐倉の膝を叩く指先の動きが速くなった。
KP視点・解説
佐倉には音などは分からないものの、体の周りでなんだかばたばたしているのでイライラが加速しています。

KP
羽は閉じようとするほどに開いてゆく。
べち、と佐倉の腕に翼の先が当たった。
佐倉が慌てて腕を振る。
佐倉視点
佐倉 光
うわ、なんだ!? あっちで何が起きてるんだ!?

牧志 浩太
閉じない! 閉じない!
佐倉さんの腕に当たって音がしたのに気づいて、羽をそらす。
慌てれば慌てるほどに羽が開いていく。
KP視点・解説
KP
よしっと。時間経過で閉じることにしよう。
と、思ってたんですが忘れてました。

牧志 浩太
>忘れてました
あるある。ずっとフルオープンのままなの邪魔すぎて面白い。
扉につかえて出られなくなるかと思った。
KP
それも面白かったな……

牧志 浩太
諦めてラックに向かおう。
佐倉さんが狼狽しているようなら、一度その手を取り直す。
KP
佐倉は身構えるようにしている。あなたが手を取ると体を緊張させた。
手を差し出すなら『なに』と書かれる。
牧志 浩太
『ごめん さっきの おれ だいじょうぶ』
KP
『ばんごう 0173 えらそう。
ほかのやつ かいてない』
牧志 浩太
『みる』
その番号について、本棚のファイルで調べる。
サブリーダー「陸奥 有紀」についての情報が載っていた。
KP視点・解説
イベントの勢いでまだ伝えるべきではない情報を伝えてしまいました。あーあ。

KP
では、ラック調査に戻る、でよろしいでしょうか。
牧志 浩太
それ以上伝えられる番号などがなければ、ラック調査に戻る。

KP
ラックにはコンテナがあり、中には用途の分からない機械が納められている。
そのうちのひとつに、他よりも丁寧に格納されているものを見つける。
新品という印象は受けないが、それなりに慎重に取り扱われているものであるようだ。
牧志 浩太
何だ、これ?
何か重要な物ってことは間違いない。
それについて書かれた物などは一緒に格納されていないだろうか?
KP
特に説明が書かれているなどということはない。
コンテナには鍵など掛かっているわけではないので中身の確認は可能だ。
描写の出し方
KP
こういう時「調べるに決まっているよなぁ」とは思うんだけど「調べてみると……」って先に出すのはどうなんだと思ってしまうのでした。
置きなんだからそういう手間は省くべきなのだろうか? と思いつつも。
開ける描写とか入るかもしれないしね!!
牧志 浩太
そこ悩みますよね!!
開けるかどうか迷うようなものじゃなく、開けると素直に進むやつ。
開ける描写とか入るかもしれないし、こちらは一旦止めるかなぁ。
開けてくれないと情報が出ないやつで、開けるかどうかPCが躊躇ってしまいそうなものはそのまま出すかもですが。
すぐに進めちゃうと自分で考えて動いている感が損なわれるのもあって、PCの行動が関与する前には止める派ですね。
ああー、でも場合によるかな。
「開ける?」とか聞くと意図せぬトラップくさい印象を与えてしまうものはそのまま通したりします。
KP
あえて訊かれると「開ける前に一考いるよってヒントかな? 戻れなくなるのかな?」と思ったりしますよねー
牧志 浩太
なんですよねー
いらないためらいを与えてしまう。
「○○する?」は立ち止まれというメッセージに見えがち。
KP
あるある。それ単体で訊かれると警告だと思っちゃう。
牧志 浩太
そうそう。あるある。
KP
実際そうやって警告出すこと多いですしね!
牧志 浩太
ですね!!
「ほんとうに○○する?」だと露骨だしなぁ。

牧志 浩太
痕跡が残らないようにそっと開けて、中身を確認する。
KP
中を確認してみると、VRのヘッドセットを思わせるようなゴーグル、コントローラが梱包されているのを見つける。また、取扱説明書が一緒に入っていた。
表紙に『精神支配インプラント』と書かれている。
牧志 浩太
なん、だ、これ……
精神支配だって?
まさか、そうか、もしかして。
佐倉さんにこれを使おうっていうのか?
でも、だとしたらわざわざ首を切り離す理由は何だ?

怖気がした。
取扱説明書を震える手で読む。
牧志 浩太
全然全貌が見えてこない。
それだけに、悪い想像がどんどん浮かぶ。……くそ。
KP
「対象の人間を支配することができる」などという、にわかには信じられない記載が目に飛び込んできた。
[精神支配インプラント(改)]についての情報
KP
どうやらゲームキャラクターの遠隔操作のようなものではなく、
完全にその視界、感覚、動作までジャックできるようなものらしい。
KP
正気度ロール成功時減少 0失敗時減少 1d3
牧志 浩太
1d100 47 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 92→失敗
1d3 Sasa 1d3→3
SAN 47 → 44
KP
あ、この部屋に入って落ち着いたところでリセットしておきましょう。
牧志 浩太
お、ありがとうございます。47でリセット。

牧志 浩太
説明書を持った手が……、震えた。
な、んだって、これは。
いつでも遠隔操作ができ、爆破もできる、だって?
しかも、脳の中だ。
何だこれは。一生逃れられず、操られ、支配されて、命もこいつの手の中、ってことじゃないか……!

何か逆らおうとした人間が、操作ひとつで爆発し、血をぶちまけて倒れる所を想像した。
直後、
牧志 浩太
佐倉さんの頭にこれが埋められているんじゃないか。
いや、やるだろう。やるに違いない。俺だって分からない。
殺せばいいっていうのは、もしかしたら、何かあればすぐに殺せるってことなんじゃないか。

そんな悪い想像に駆られかけた所で、不意に気づく。
牧志 浩太
そうだ……、番号。
番号だ。
佐倉さんから聞いた番号を付箋に全部書き留める。
牧志 浩太
……この番号がついてる奴なら、ここから見える、操れる……、殺せる、ってことじゃないのか。
ここから。
それはより怖気のする想像だった。
俺が、ここから……、人をそんなふうに、できる。
KP視点・解説
KP
あーそうか。自分たちがその対象じゃないかと思うのは当然の発想だよな、そうかー。

牧志 浩太
やりたいTODO
・ヘッドギアとゴーグルつけていたりコントローラー持ってる奴がいないか佐倉さんに聞く
・佐倉さんに装置のことを伝える
・地下で気を失ってる人で動作確認
・視界ジャックで情報収集
牧志 浩太
操らず、「見る」ことだけは可能なのか?
「見た」時には、向こうに知られるのか?
説明書の記述を確認する。
KP視点・解説
KP
うーん、シナリオにはその辺書いてないけど、バレずに覗きができてしまうのはちょっと使い勝手良すぎかな。

KP
見るためには視界のジャックが必要になり、必然脳の支配を行うことで対象の意識は強制的に切断される。
おそらくばれてしまうだろう。
牧志 浩太
ここからこっそり見る、ことはできないか。
誰か一人支配してそいつの身体で動くか、思い切ってこの、偉そうな奴を支配してみるか……。
牧志 浩太
爆薬でこいつを殺す、のは今は無しだな。
向こうには佐倉さんがいる。
この偉いやつを一人殺せても、佐倉さんが先に殺される。
牧志 浩太
装置を持っていく。
佐倉さんにこの装置のことを伝える。
佐倉さんに、室内にヘッドギアとゴーグルをつけていたり、コントローラーを持ってる奴がいないか聞く。
KP
佐倉は暫く周囲を見渡すような動作をしてから
『いないとおもう』
と答えた。
KP視点・解説
KP
どうしたらいいか見えてないみたいだし、佐倉からヒント出そうかな。

牧志 浩太
ありがとうございます。
これまた完全に発想がズレてて、全く思いついてませんでしたね。
敵を利用して戻させるという発想なかった。
ダイナミックに敵を利用する展開初めてで面白かったなぁ!
KP
この状況で敵を完全に出し抜けるという発想にはなりづらいですからね。敵のいい加減さをもうちょっと演出した方がやりやすかったかな。
でも想像できないからこそのカタルシスもありそうです。

佐倉視点
KP
あなたは、白衣の男たちのうち、羽がないものに何となく懐かしさを感じるだろう。
それは、奇妙な縁で、これまた奇妙な状況で何カ月も語り合った異星の友との共通点を感じた。
その話し方に、知識への飽くなき探求心に、そのくせ驚くほどの人間理解の薄さに。
佐倉 光
あいつの同類? それなら興味を引けそうな話題が分かるんじゃないか?
KP
彼らは半端に人間臭く、そしてあなたが知る彼とはまた異質だった。
人間への興味はあれどそれはあくまで人間に起こる事象に対してであり、あなたはかつて出会った彼が随分と研究対象そのものに興味を持つとともに真の意味で同調し理解しようとしていた珍しい個体だったのだと思い知らされるだろう。
あれはずいぶんな変人だったのだ。あれを基準としてはいけなかったのだ。話が通じそうで通じない。

KP
『長時間の稼働は予定していない 戻す予定だった』
突然佐倉はそんな文字を書き始める。
牧志 浩太

くそ、操られているのか……!?
息を詰め、書かれる文字を追う。
牧志 浩太
これを書いているのが佐倉さんで、聞いているのを書き留めているのか?
それとも操られているのか?
手のひらに汗が滲んだ。
KP視点・解説
KP
ち、ち、ち、違うよ佐倉だよ! ちゃんとしたヒントだよ!
内容が内容だし、表現ミスったら信じてもらえないな。えーっと。

KP
あなたの緊張をよそに佐倉の指は書き続ける。
KP
『これ、俺のことかな。
戻すはずだったから、体が必要だ、と言っている。
早く戻さないとまずいことが起こるかどうか、ってことは分からないけど、
そんなに慌てている感じじゃない』
牧志 浩太
よかった、佐倉さんだ。
強張った全身の力が抜けた。
牧志 浩太
『ほかには なにか いってる?』
KP視点・解説
KP
あとはそうだな、牧志君が佐倉しか見てないの心配だな。自分の体スルーしそうで。
ここらで露骨にヒント臭出さない程度にちょっと言及しとこ。

KP
『相変わらず俺の体と牧志を探しているみたいだ。
牧志も何か実験中だったみたいだな。
奥の水槽の俺。ずっと寝ている。髪が長い』
牧志 浩太
『のうが ない のかもな。
わからないこと おおすぎる』
牧志 浩太
先程会話していた二人の首に番号があったか、会話の中に名前が聞こえたかどうか分かるだろうか?
KP視点・解説
KP
うーーーーーーーん。迷うけどこれはさすがに宣言なしで見てましたは緩すぎだな。どうしても必要な情報ってわけじゃないしな。

KP
渡り廊下の二人ですか? それはさすがにその時注意してみていないと厳しいかなー
KP
『戻してくれるってんならいっそ、戻させるのも手かも知れない』
佐倉がそんなことを書き出した。
KP
『こいつらの一部の言動パターンになんとなく覚えがある。
それで思い出した。あいつの同類だ。4ヶ月実験に付き合った。
羽も多分あれだ。似ている』
牧志 浩太
『そうか 見覚えあると思ったら。
戻させる? そうか、俺には佐倉さんのからだ 戻せない。
佐倉さんが むこうに 握られてるのは 変わらない。
それならいっそ そうだな』
KP視点・解説
ここでシナリオ確認していたKP、やっとリーダーのナンバーは「牧志の体が戻ってから」渡すべき情報だったことに気付きました。
KP
あ、まずい。牧志がまず佐倉の救出のためにジャックした場合、牧志の体を取り戻せなくなる可能性がある。これはまずすぎる。どうしよう。

ミスった
牧志 浩太
うーん。この棟に来たAチームに転属になる人? の番号は分からないんだよなぁ。
KP
あっ。情報の出し方間違えた!
牧志 浩太
おおっと!?
KP
うーーん。
フラグ立てないと手に入らない情報出しちゃったな。
いや、いいや。ナントカしよ。
KP視点・解説
KP
よし、サブリーダーの上の役職作って、ミ=ゴに意見できるのはそいつらだけにしよう。
複数人いればジャックするのに慎重になってくれるかも。
何しろ一回ジャックするとばれるからなあ。警告も入れとこ。
ChatGPTくーん、このフォーマットで何人か考えてー!

KP
えー、KPが思い切りポカしたので追加情報。
KP
職員名簿のファイルを見たところ、番号が書いてある職員と書いていない職員がいる。
書いてある職員にも三種類いる。リーダー・サブリーダー・一般 だ。
牧志 浩太
番号が書いてある職員のうち、他に「稼働中」で、「チームC」で、「リーダー」の職員はいる?
KP
何人かはいるようだ。
KP
職員名:阿久津 真(あくつ まこと)
管理番号:0221
稼働:稼働中

職員名:杉本 陽平(すぎもと ようへい)
管理番号:0192
稼働:稼働中

以上二名にリーダーと記載がある。
KP
一度操ると、必然、解除したと同時に不審がられるだろう。
タイミングは考慮した方がいいかも知れない。
牧志 浩太
『佐倉さんは 戻る。
いまは B棟の 二階。
階段を おりる。
俺は 隠れて その近くにいそうな奴を 操る』
KP
『わかった』
『番号が書いていないヤツが一番偉いみたいだ。
そいつらの背には必ず羽があると思う』
牧志 浩太
『だろうな
こんなの入れられてる人は 人間は みんな支配されてる方なんだ。
書いてないやつ 何人いる』
KP
『書いていてない奴は二人』
牧志 浩太
『たのむ、 また あとで』
牧志 浩太
よし、……やろう。
覚悟を決めるんだ。

一通り佐倉さんの話を聞いたら、まず扉を開ける。
誰もいなければ佐倉さんを外へ出し、階段の方向へ背を押して歩いてもらう。
KP
佐倉の体はゆらゆらと不安定に揺らめき、壁に寄りかかるようにして歩き出した。

ややあって、廊下の方で「いたぞ」と声が上がる。
人が部屋から出てくるような物音がした。
階段の方で何人かの人間が歩く音がし、そして物音は階下へと消えてゆく。
牧志 浩太
急いでヘッドギアをかぶり、0221と入力。
KP
ジャックですね。あなたは今どこにどういう状態でいますか?
牧志 浩太
備品庫の中。
大きめの段ボールがあればインプラントが入っていた段ボールと中身を入れ替え、その中に身を隠している。
なければ段ボールのかげで身を丸める。
KP視点・解説
KP
うーーーーーん、そうか、やっちゃうか! どうすっかなーこれなー
(慌ててシナリオ確認)
おっ。【伝送の障害とならぬよう、実験に使用するキメラ体には精神力を付与しないこと。】って書いてあるじゃない。つまりキメラ体である現牧志にはインプラント発動不可だな!
良かった良かった、こんなセーフティネット用意してあったんだ!
何故そうなる。余程あわてていたみたいです。

牧志 浩太
お手数をお掛けしました!!
いや本当にこの回、ズレてるPLのせいでお手数をおかけしました。危ない危ない。
PCの行動に応じて情報や物を出したりして柔軟に対応するシナリオ、すごく面白いけどKP大変ですよね……!
KP
自由度が高い分何を出しても許されるので、リカバリーもしやすくて助かります! 楽しんでいただけて良かった!

KP
では。
ボタンを押しても何も起こらなかった。
操作法も、何も間違っていない。電源は入る。説明書の通りだ。
しかしエラー音らしきものが聞こえるだけだ。
牧志 浩太
動いていないのか? それとも、もしかして人間には扱えないのか?
それとも、ここでは使えない?

別の箱に詰め替えてインプラントを持ち出し、外へ出る。
B棟のマップを見て、B203を探してその部屋へ入る。
KP
インプラントは問題なく持ち運べる。

佐倉を連れて行く騒ぎがあった直後だからだろうか、廊下には今誰もいない。
誰に見とがめられることもなく移動することができる。
KP視点・解説
ここでマップを見るという宣言を見逃してます。なんてこったい。


コメント By.KP(佐倉)
このあたりのKPかなりドタバタしていました。
終わって他人事視点で見ると相当面白いなって思いました……

必死だったんですよう!
KPのミスで面白さと関係なくPL不利にしちゃうの最悪だからあぁぁぁ!

プレイ日:2025年8月14日 ~ 2025年12月26日

作者名: あやめがさね/入須間

配布・販売サイト: 身首どころか意さえ異にし

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