牧志 浩太
お人好しで温厚、だが意思は強い好青年だったが……。
とある事情で二年より前の記憶の大半を失い、代わりに悪魔使い波照間紅の記憶を持っている。
首から胸へと続く奇妙な【契約】の痣がある。たまに痛むという。
生贄体質らしく、事件に巻き込まれることが多い。
とある事件以降、胃袋が独立した生命体になってしまった。
佐倉とは友人。
現在、自分が佐倉を殺害してしまうのではないかという恐怖に囚われている。
佐倉 光
サマナーで悪魔退治屋。ハッカーでもある。
基本、知性・理性・効率、そういったものを重視する冷静な青年。とある事件より、体中の痛みに悩まされている。
基本悪魔を召喚して戦うが、悪魔との契約のカードを使ってその力を一時的に借りることもできる。
巻き込まれ体質らしい。現在『休暇』により不在。
牧志とは友人。
シロー
とある事件以来、特殊な事情のため二人が面倒を見ることになった少年。
超美形で類い希な理解力と知性を有する。
年齢は7歳程度。生育環境が特殊だったため、一般的な教育を受けていないので、言語が年齢の割に幼い。
牧志浩子と五人
少し前に現れた6人の異星人。佐倉と契約して彼の仲魔として存在している。
その正体は、何にでも変身して喰らい殖える不定形生物だったが、『人間』としての意識を持ち、この星での人間との共存を試みている。
【CoCシナリオ】ショットガン〈目星〉
たん吉 様
ドタバタしよう。
佐倉がいないという事実を噛みしめる間もなくふっとばそ☆
シローだ。先に出かけたらしい……何か予定があったのだろうか。
シローの声だ。何だっけ。
佐倉さんがどこか連れて行ってくれたのかな、そう思った直後に佐倉さんはいないはずだと思い出す。
どうしていないんだっけ。
夢の中でじわりと滲んだ赤、いや違う、佐倉さんは休暇中のはず……。
今何時だろう? そう思い、眠い目のピントを合わせようとする。
そんな当たり前の行動が、やけにゆっくりと感じられた。
瞳の焦点が合い、あなたの視界に鮮明に文字盤がうつる。
▼〈目星〉
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 16→成功
一体全体何が起こったのか訳が分からない出来事に
《SANチェック:成功時減少 1d3 / 失敗時減少 1d6》
1d6 Sasa 1d6→4
SAN 42 → 38
一瞬後に時計が爆発していた。
意味、分かりますよね……?
ダメージ表示があるのが最高に笑える
混乱して思わず周囲を見回してしまう。
えっ何だ!? 時計が爆発した!? 爆弾が仕掛けられた!?
1D10どうぞ
21のダメージを受け、窓は一面粉々に砕け散った!
晴れた青空の向こう、電線に止まっている烏が一瞬見えた。
それが驚いて飛んで行くのも。
その鳥の嘴にどうやらゴミ捨て場から引き出したらしい肉がくわえられていたのも、はっきりと見えた。
咄嗟に布団で身体を庇って目を閉じる。
えっ窓に爆弾!?
背を丸めてからそろそろと身を起こし、呆然としたまま大破した窓の状態を見ようとする……。
なんとなくぼけたような視界がクリアになってゆき、瞳が熱を持ち、
同時に何か強い衝撃を受けて砕け散った硝子窓が見えた。
窓に残っているガラスの枚数まではっきりと見え、そして、それは「パン!」と音を立て爆発した。
もう窓枠しか残っていない。
窓枠に爆弾……、いやそんなはずがない。
呆然と思考速度を落とした頭が、ようやく追いついてくる。
これ、もしかして。
見たものが 爆発 する ?
本編見る!
取り上げてしまう。
牧志くん、電話の呼び出し音は人によって変えてる派?
それともそんなことしないで、だれから来たかはディスプレイ見て調べる派?
他の人はいっしょ。
出る? 無視する?
もしくは誰から来たのか確認する?
目をつぶったまま、手探りで電話に出ようとする。
電話に出ると、聞き覚えのないひょうひょうとした男性のような声が聞こえる。
「いや~~ごめんごめん、君さ、今目からビーム出ちゃったりしてない?」
出てますけどお前なに? 張本人?」
動転のあまり変な口調になる。
それね! こっちのミス~! ごめんね!
お詫びとして直すからさ、こっちまで来てくれない? 場所はね~地図アプリで送ったから」
慌てて補足する。
住所は割と近くだった。徒歩でも行ける。なんなら前のモチモチ事件で行った住所に近い。
「じゃあ待ってるね!」
電話は切れた。
また近所に変なのいる。いやだ。
そんな思いを押しやって、何度かそらんじて記憶に叩き込む。
不意に心細く感じた。
佐倉さんがいれば、手を引いて貰えるのにな。
先輩に連絡できれば。
シローがいれば。
誰にも連絡できない。いまの俺は一人だ。
佐倉さんの顔にビームなんてぶち当てたくない。
いや、彼は今『休暇』中だ。見たくとも見えない。
飛び散る血の色まで、ありありと浮かんだ幻覚を振り払う。
……ああ、俺がいま、ひとりでよかった。
▼【幸運】
その上で目をつぶり、出かける準備をする。
何度か壁に頭をぶつけた。
牧志はそうしそうというだけなので、このタオルは容赦なく焼き切ってもよい。
【幸運】の行く先が変わるだけ。
2 ハンガー
3 粉洗剤
4 柔軟剤(液体)
5 タオルが入っている棚
6 洗濯機
1D6どぞ。
〈目星〉をどうぞ。
危うくまた扉壊すところだった。
瞳に熱が集中する。思った時にはもう遅かった。ハンガーが真っ二つになって折れてはじけ飛ぶ。
思ったときにはもう遅かった。
普段視覚に頼って動いている人間がずっと目を閉じているなんて、なかなかの難事だった。
消し飛ばしたのがハンガーだけであったことに安堵しながら、強くタオルを巻く。
致命的な威力を持つ超兵器は封印された。
怖すぎるぞ、この状態。
昨日佐倉が出かける前にいつもより綺麗に片付けていった。
玄関までに体を何かに引っかけてしまうことはないだろう。
玄関でゆっくり靴を手探りし、外に出ることができる。
問題は、ここからだ。
あなたの前には暗黒の世界が広がっている。
手を引いてくれる人もない。
外に出ると、情報量のあまりの少なさに足が竦んだ。
いままでは知っている場所だったから、まだなんとなく物の配置が分かった。
何も、わからない。
進む方向を見失ったら、それでおしまいだ。
スマートフォンも使えない。
タクシーも呼べない。
うっかりすれば、車にひかれておしまいだ。
頭に地図を思い浮かべ、アパートの手すりを辿りながら、一歩踏み出す。
廊下に出たところで声をかけられた。
たまに廊下で出会うと声をかけてくる青年だ。
聞き覚えのある声に、一気に世界が開けた気がした。
つい目元も緩んでしまいそうになって、必死に目をつぶる。
心配そうな声だ。
「病院行くんですか? 救急車呼んだ方がいいと思いますけど。呼びましょうか?」
今日処置して貰う予定だったんですけど、悪化して目が開けられなくなっちゃって……、すみません、案内をお願いしてもいいですか?」
心配そうな声に縋って頼む。
では【幸運】でどうぞ。
どうやら地図アプリを立ち上げているらしき気配があった。
住所は……」
先程覚えた住所を告げる。
あなたの手を取って青年は進む。
いつもあなたの手を取る青年より少し歩調がゆっくりで、背が低い。
暗黒の世界の中をゆっくりと進む。
ああ、人と繋がっている。
世界と繋がっている。
なんだか涙が出そうだ。
近所に巻き込まれ体質&生贄体質コンビなんか越してくるから。
ぽつり、と訊かれた。
「いえ、事情を深く知りたいってワケじゃなくて、シローくんが」
ちょっと、色々あって、戻れなくて」
声が陰る。
シローを連れ出したのは俺達だけど、いつも置いていってばかりだな、とあの泣き顔を見て思った。
全然、責任が取れてない。
東浪見がいいやつだから甘えてしまってるけど、そうじゃなかったら、シローは独りきりになる。
もし、俺達が戻ってこられなかったら、死んでしまったら……。
僕のとこで良ければ、お家の方の帰りが遅くなったときに来てもいいよって言ってるんで、帰宅されたときにもしいなかったら、まず○○○号室に来てみて下さい。
たまに、随分遅い時間に階段でションボリしているから、気になって。
あ、虐待とかじゃない、とは思いますけど」
ありがとうございます、すみません、お世話をおかけしてしまって。
助かります。本当に、助かります」
思わず、青年の手を握った。
分かってるんです、ここの所本当に、家を空けすぎてるって。
俺達が望んで引き取ったのに、あの子を一人にしている。
そろそろ、行政とかに頼るべきなのかな……」
ぽつりと言葉が漏れた。
シローを一人にして、シローに留守を見てもらって、シローに手伝ってもらって。
きっとそうするべきじゃないのに、最近、そんなことが多すぎる。
おにいさん心配
頼るものがない。>実家が遠い
シローが可哀想だから何とかしてあげたい、助けてあげたい、と思っての直談判。
シローがちゃんと子供できない。
シローくん、おふたりのことは大好きみたいですから、尚更……
あ、段差ありますよ、そこ」
ずっと思ってはいたのに、あの子が笑ってくれるから、目をそらしていました。
佐倉さんが戻ってきたら、改めて相談してみます。
それまでも、どこかに預けられないか検討してみます」
シローのことは任せて、なんて言ったけど。
今だってこの状態だ。また、いつ何か起きるか分からない。
俺だけでシローを引き受けることなんて、最初からできなかった。
……それでも、連れ出すべきじゃなかったなんて、思いたくない。
シローにとって一番いい道を、探さないと。
青年の声にほっとしたような響きが混じった。
聞き覚えのあるメロディがきこえた。コンビニの前を曲がり、歩いているのだろう。
▼1D3
青年の声が急にひっくり返った。
「うわ、うわ、うわ!」
あなたの腕が急に後ろへ引かれる。
どさ、という音。どうやら青年が倒れるか座り込むかしたらしい。
同時。あなたの肌にぞっとするような気配がはしった。
なにかが、いる。
ずる、うじゅ、ぶくぶく。粘性のなにかが蠢く音がする。
「目が、目、め」
青年の引きつったような声が微かに聞こえた。
発狂
しかし最近家の周囲に物騒が多い、これはまた引っ越しすべきでは。
それで多分虚脱しちゃった。
何か居る!? こんな時にか!?
あなたの目の前のなにものかは、少しずつ近づいてくる。
あなたの手を引いていた青年はこえをあげることもできずにその場にへたり込んでいるのだろうか、逃げ出す気配はない。ただ、体の震えが伝わってくる。
目の前にいるのは何なのだ。どうしたらいい。
異様であることだけは分かる。何かあれば、彼が危ない。
それは今にも伸び上がってこちらに……
▼〈目星〉!
側溝
不定形のヘドロ様なそれは、うねうねと触手のようなものを伸ばしたかと思えば、パクリと大きな口を開け不揃いの歯を見せた。
《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1D3》
SAN 38 → 35
※不定大丈夫かな!
化け物は消し炭になった。
黒い何かはタールか何かのように道路にへばりつき、それはもう動くことはなかった。
思わず叫んで……、はっとタオルを引き上げる。
背後で困惑したような声が上がった。
▼【幸運】ッ!
青年の声が震えている。
見てしまった、のだろうか?
いえ、ないです、そんなことない」
思いっきり目撃された! 弁解の言葉が思いつかない!
あっ、動転していたらまたタオルがずれそうだ、慌てて戻す。
少なくとも何かに攻撃されたことは分かっちゃった。
牧志が墓穴を! 墓穴を掘っている!!
なにDXしてんの。
だめだ墓穴だ! どうするどうなる助けて佐倉さん! いない!
まだ混乱している!
「あなたが……それはつまり……助けられ、たって……ことに?」
声が思いっきり上擦った。
〈言いくるめ〉 誤魔化す
〈信用〉-10 悪人ではないことを信じて貰う・口止めをする
〈信用〉-20 〈説得〉-20 異変に関わっていないことを信じさせる
1d100 61 〈せっとく〉 Sasa 1d100→ 18→成功
どうにか気を落ち着けながら真摯に訴える。
化け物が突然爆発しただけなんです信じてください!
見間違い、じゃなかったとは思うんですけど。
たまに、ありますし、ね、変なことも」
あの人がまた何かやったんじゃないだろうな、側溝。
7匹のモチモチ神話 ネタバレ
また側溝からショゴス? だし、牧志、疑いの目。>また逃がしたんじゃないだろうな
あなたの鋭敏な感覚は何か小さな物が落下してくる気配をとらえる!
見えない状態で回避は難しい。迷う猶予はない!
何か落ちてきたのか!?
タオルをずらし、落ちてくるものを見る!
その土はカチカチで、随分長い間放置されていた物なのではないだろうか。
土を崩そうとしたのかほんの少し掘り返された跡がある!
ダメージ4D6どうぞ。
頭上で植木鉢ははじけ飛んだ!
その破片があなた方の周囲に飛び散った。
上からおばさんの悲鳴が聞こえる。
次の瞬間あなたは嫌な予感がしてしまう。
ふと声の方を見たら? そこに人がいたら?
上からした悲鳴にそちらを見そうになって、はっと下を向いて目をつぶる!
……逸れた、んだよな?」
青年が困惑したように呟いていた。
いそいそとずらしたタオルを元に戻しながら顔を上げる。
当然植木鉢は粉々になって広範囲に飛び散っていたが、それがいつ飛び散ったのかは……あなたの他はたぶん誰も知らない。
青年は笑って流した。
気づいてよかったしバレなくてよかった、いや、彼が見逃してくれてよかった。
まだ心臓が跳ねている。
一緒に胃袋も死の恐怖を感じて鳴いている。
静かにしろ。ぺち。
胃袋は不満そうに唸った。
誤魔化しながら、青年が手を引いてくれるのに感謝して先へ進む!
目的地はもうすぐそこだ。
車の音は遠く、住宅地の中のようだ。
白くて、診療所っぽくは、見えますけど」
ああ、よかった。彼の優しさが身にしみる。
あんなことがあったのに、逃げたりせずに連れてきてくれて、本当に助かった。
シローのことだってあんなに気にかけてくれて、いい人だ。
ありがとうございます、本当に助かりました。
今度、またお礼をお持ちします。
ええ、小さな所だから表に看板出してないみたいで」
青年の手を両手で握り、頭を下げる。
青年は軽く手を握り返すと、手を振って立ち去っていった。
そして、静けさが訪れた。
今は見えてないので、ここがどんな建物なのかは分からないわけですが。
実は光り輝くゴールデンキャッスルかもしれない。
指を引っかけると横にずれて動いた。どうやら引き戸だったらしい。
中に人の気配はなく、薄暗い。
扉をノックし、中に声をかける。
応答がなければ、つま先で様子を探りながら中に入る。
奥から声がした。若い男の声に聞こえる。電話で聞いたのと同じ声のようだ。
床をつま先で叩くとコツコツと響いた。シンプルで広い場所であるらしい。
ここで合っていたらしい。安堵の息を吐く。
前みたいなこともあるから油断はならないけど、とりあえず関係ない人を巻き込む可能性はなくなった。
音の響きや壁の手触りなどから、声がした方がその廊下の奥にある部屋であろうことが分かる。
扉に突き当たった。
「いらっしゃーい、どうぞー」
声は中から聞こえる。
一方的な異変なのだが、病院ムードにつられてつい声をかけてしまう。
扉を開ける。
何かねばつくものが顔に貼り付いて覆ってゆく。
あなたが巻いていたタオルの下にまで入り込んで、瞼をがっちりと固めてゆく不快な感覚。
それは生暖かく、怖気立つような感覚でうぞうぞと蠢いた。
暗黒のあとにやってきた生暖かい怖気、その不快感のあまりに叫ぶ。
説明! 説明頼む! インフォームドコンセントプリーズ!
先ほど聞こえた声は笑う。
そしてあなたは気配を感じる、この部屋にはふたつの存在がいる。
声は軽い男の声だ。20代くらいだろうか?
謝っている?
言葉はそうだ。だが、言い方は到底そう思える雰囲気ではなかった。
……その声で病院ムードが吹っ飛んだ。
だめだこれ、いつもの話が通じないやつだ。
いや捕まった時点で幸運じゃないけど、それは今更だ。
俺には最初から最後まで何も見えないままだったけど、ひとりぼっちで閉じ込められて夢を見せられている所から、佐倉さんが交渉して助けてくれたらしい。
そいつは佐倉さんが四ヶ月も話していたいと思う程度には、悪意がなくて、話が通じて、こちらのことを慮ってくれる相手らしかった。
ズレてはいたみたいだけど。
言葉の端につい怒りと呆れが滲んだ。
じゃあどうしてあいつの実験蹴ったのさー。
状況としちゃ悪くなかっただろうに。
あいつも変なヤツだよね、実験動物風情の言うこと聞いてやるなんて」
そいつははっきりとあなたを嗤った。
佐倉さんの現状と、「そいつ」の寛容を嗤われた気がして、怒りがこみ上げた。
繰り返す。真面目に反論しても仕方ない。
最初から嘲笑する気で来てる奴に反論しても、また言い返されてこっちが消耗するだけだ。
あいつもさー、ケチなんだよね。
要らない体ならくれたっていいだろうに約束だからダメだとか言うんだ。
あいつの実験と僕の実験、何が違うってゆーのさ。
脳をいじったら目からビームとか出たりしないかな~って、そんだけだよ?
あいつなんか新しい玩具に夢中だったから、その間にやっちゃった。
いやまさか本当にできるとはね、ウケる~」
それはあまりにも人間的で幼稚な悪意に聞こえた。
だがその背景に、何かの羽音のようなものが聞こえる。
【アイデア】をどうぞ。
ずっとずっと以前。そう、深山や緋寒とともに佐倉を救出に行った時。
得体のしれない生き物たちが発していた羽音だ。
あなたの目の前にいるのは、人間ではない。
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》
SAN 35 → 34
なるほどこれはシナジー
そうだ。
あの、知るべきではないと深山が言った、あの「素材」を持っていたという。
目で追うだけでも感覚がおかしくなりそうな、捻れの。あの。
拳を握る。怒りと怖気が混じって内側から頭蓋を叩いた。
代わりに鼻から出るようにしようか?
臍からってのはどうだい? その方が面白いだろ!?」
普段は覆っておくか栓でもしておけば……
三回回って魔法少女のポーズを決めたら出るとかにしてくれよ」
へんしん
A: いつぞやの一件から連想して咄嗟に出た
欲をかくと余計にひどいめにあわされるやつだし、素直に戻してくれそうな気もしない。
これは話が通じない方。
それでもワンチャンないかなと一瞬思ってしまう程度に力がほしいも状態の牧志です。危なっかしい。
それはそれとして、このまま外に逃げても何も見えない状態のままだよねぇ。
しかもこれ取ることができたとしても目からビーム状態に戻っちゃう。
でもそれじゃあスリルがないだろう?」
こちらも若い男の声に聞こえるが、別の声だ。
僕にとってはこれはつまらない、趣味が悪い、何一つ笑えない。
あいつの研究を嗤って邪魔して、そのうえで行ったのがこんな、実験とも言えないような幼稚な悪ふざけかい?
失望したよ、僕は」
二人の注意があなたから逸れた。逃げるならいまだ!
いや、あの言い方、何か利得を引き出せそうには思えない。
いらないスリルを添加されそうだ!
悪魔相手にいらない欲をかいた俺が間違いでした!
というか治してくれるのか、あれ!?
余計酷いことにされるだろ!?
せめてもう片方に俺を元に戻す意思があることを願いつつ、室内から飛び出す!
顔についたべたべたは取れず、方向も良く分からない。
とりあえず背後の争う声は遠くなった。
探った手がドアノブに触れた。
元に戻らなきゃいけないんだ。
ドアの外に耳をすませ、外への扉かどうか確認する。
外への扉でなければ開ける。
手を揺らすと、机やガラス戸の棚ようなもの、よく分からない機械が置かれているのがかろうじて分かる。
外からは扉が開閉する音が聞こえる。見つかるのは時間の問題だろう。
▼〈聞き耳〉
この部屋は実験室か何かなのだろうか。
手探りで分かるのは、机と棚と何だか分からない機械があるな、程度のものだ。
酷い状態にされてのこのこ誘い出されて、見つかったら余計に酷い状態にされるのは確実で、久しぶりに詰んでるな。
くそ、本とかじゃ読めないし、薬品か何かあったとしても何か分からない。
情報量が少なすぎる!
蛇口をひねれば水を出すことができるのではないだろうか?
視界は相変わらず真っ暗なままだ。
剥がせる方法はあるのだろうか……
タオルで水を拭い、棚に向かう。
棚のガラス戸を開けて顔を近づけ、顔にへばりついたこいつが嫌がるなり何なり、何か反応しないか確認する。
しかしガラスの方について行くこともなかった。
ヴーーーン……と静かに起動音のような音が聞こえたかと思えば、触れている部分が突然熱くなり始める。
▼〈機械修理〉
爆発する!?
まずい、なんとかしないと! 咄嗟に機械へ手を伸ばす。
1d100 59〈機械修理〉 Sasa 1d100→ 27→成功
しかし、どう対応すればいいのかは全く分からない。せめて目が見えれば何とかできるかも知れないのに!
その時、背後に何者かの気配があらわれた。
何もできないというのに、咄嗟に振り返ってしまう。
声が聞こえる。後で声を上げた方の声だ。
身構えて状況を窺う。気配を探ろうとする。それしかできない。
背筋をつうと汗が落ちるのばかりをはっきりと感じた。
どうやらあなたの背中側から手を伸ばして機械を止めているようだ。
「まあ、落ち着いてくれ。僕は別に君に危害を加えようってわけじゃないんだ」
信じられたものじゃないけど、他に何ができるわけじゃない。
凍った声で返しながら、状況を窺い続けるしかない。
「……これでよし」
「君、災難だったね~。まあ、僕たちは自分の研究のこととなると結構夢中になっちゃっうからね。
目のソレを落としたいなら、これを使いなよ。
ちょっと刺激があるかもしれないけど、すぐ水で流せば大丈夫だからね」
そいつは棚から出してきたらしい瓶を渡してきた。
その瓶を開封して、試しに少しそれに塗りつける。
大きな害がなさそうなら、目をつぶってそれを落とし、水で洗い流す。
「おっと、あー、君さ、その目って治したかったりする?
治したいって事なら、僕が協力してあげてもいいよ。
タダでってわけにはいかないけど。
あっ、剥がれたときこっちを見ないようにね」
主犯の方はギャグ時空でニャルラトテップ信仰を深めて愉快犯を理解してしまったミ=ゴさんかもしれない。
代償次第では、ぜひお願いしたいですが、代償は何ですか?」
ここで酷いものを要求して遊ぼう、って程度にもう一段趣味が悪いんじゃなければ……、いや、趣味が悪いんじゃないことを祈るしかない。
工事現場などでかぐ機会があるだろう。これはシンナーだ。
顔のどろどろしたものに塗りつけるなら、もごりと黒い粘性の物が動いてうねうねと逃げるように顔から剥がれ、ぼとりと床に落ち、
ついでにタオルも剥がれ落ちた。
落ちたら目をつぶったままシンナーを水で洗い落とす。
シンナーがまだ残っているなら、一応もらっておく。
目をつぶったまま、取ってもらえたことに礼を言う。
自分で目を封じているのと、無理矢理塞がれてるのとでは気分がだいぶ違う。
だからさ、君がユースの研究データを手に入れて、僕にくれたら、その目を僕が治してあげてもいいよ」
俺に何かしようって気持ちより、仲悪い方が優先らしい。今の所。
危険を避けて、このまま一生目が見えずに生きていく?
いや…… いくらこのメチャクチャな武器があったって、それで今後なんとかなる気がしない。
それがどこにあって、どういう物かとか、分かりますか?」
多分逃げだそうとするし、その時に持って逃げようとするやつが資料だから。
君はあいつをやっつけてくれるだけでもいいよ。あとは僕が何とかするし」
レンと名乗ったそいつは爽やかに笑った。
あいつもまさか目が戻っているとは思わないだろうし、最初は不意を撃てるはずだから、やれるって」
よし、やってきます」
今の所希望が持てそうだ。頷く。
それにしても、喰らったら自分も痛いような武器を持たせて呼びつけるなんて、あいつ……、
いや、あれで制圧できるし、俺には来る以外に選択肢がないし、その時俺には何もできない……、あいつを信じて来るしかないと分かって、笑ってたんだろうな。
仲の悪い同族がいてくれなければ、実際俺にはどうにもできなかった。
もうちょっと警戒してれば、あれは避けられたか?
いや無理だろ。見えなかったし。
あなたの背後からの声は出口の方向を示す。
さっきの部屋はここから見て、どっちの方向にありますか?
さっきは無我夢中で逃げてきたせいで、方向が分からなくて」
出口の前で外の気配を窺う。
何もいないようなら、外に出て右手の壁伝いに扉を探す。
「クッソー! レンのヤツ、俺を馬鹿にしやがって!
次こそは、あの野郎をアッと言わせてやる!
ここはもうやめだ!」
ごそごそと物音が聞こえている。
その発言に感想は抱かないようにする。侮らないぞ!
勢いよく扉を開けると同時に、目を開き、声の源を見る!
アレを逃がせば、もう追う手段はなく、あなたの目を治す機会は失われてしまうだろう!
3R以内にユースを止めろ!
牧志は常にその瞳に銃火器を構えた状態のため、一番最初に行動が可能だ! ヒュ~~! 〈目星〉で焼却だぁ~!
ちなみに相手はブブブって羽音がして、身体は結構大きめ。
ぼんやりピンク色だったりするけど一体どんな姿なのかはよく見てみないと分からない。
▼〈目星〉 を振れ!
視界が──ある。
脳に入る情報量が一気に増大する。
少し、爽快感があった。
久し振りに暗黒と孤独から解き放たれたような気がした。
その爽快感が目の前の相手への怒りと、謎の全能感に流入する。
つまり──ちょっと楽しい!
謎の勢いで視線を(照準を)合わせる!
1d100 98 Sasa 1d100→ 11→成功
Sasa 4d6→6,3,1,3→合計13
見覚えはある。以前これが何体も機械から出てくるのを見た。
甲殻類のような胴体から数組の腕が伸びており、その先には大きな鋏を携えている。
頭部からは短い触手に覆われた楕円体の器官が見え隠れしている。
ああ、なんと悍ましいものか。
これは、話でしか知らないとはいえ、あなたの脳を幼稚な悪ふざけで好き勝手弄った生き物なのだ!
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1d4》
1d4 Sasa 1d4→3
SAN 34 → 31
「ぎゃああああ!!!!」
その生き物は叫び声を上げて爆発四散した。
折角だから振っとこうか。
1d10 種別ゥ Sasa 1d10→7
1d6 期間 Sasa 1d6→6
幻覚あるいは妄想・心因性の視覚・難聴・その他四肢の機能障害か。
目関係がいいかもねん。
視覚障害だとよく見えなくなって〈目星〉にマイナスが入るとかになりますかね?
とはいえ常にじゃないので、発狂時に発症したら、とかになるかな。
ファンブってその後〈精神分析〉受けられなかったらしばらく低下、とかになるかしら。
目にしたものの衝撃のあまりに視界が曇ってしまう。
衝撃で佐倉殺すかも幻想はぶっとんでて構いません。
狂気って奥深い
最近取り回しの関係で幻覚・妄想になることが多かったから。
処理忘れそうで気をつけないと。
終了後に決めても良いくらいの物らしい。
いつも以上に明瞭な視界で、それを思いきり視界の中心に捉えた。
勿論だ。そうしようとしていたのだ。
人間じみた形状の甲殻生物の、蠢く触手の群れに一瞬の時間の中でゆっくりとピントが合い、そして……
その奥に見える無限に渦巻く楕円体を、はっきりと自らの脳に投射してしまった。
それが砕け散り、そのありえざる構造を宿した内部をあらわにするのを。
その衝撃にあなたの精神と脳は耐えられなかった。
見てはいけない。これ以上見てはいけない……
あなたの視界は急速にぼやけた。
辺りがぼんやりと曖昧になっていく……。
少ししてから、ようやく目を閉じることを思い出した。
手探りで研究データなるものを探す。
さっき一瞬感じた全能感は吹っ飛び、しかして恐怖なのかというとそうでもなく、ただギャップが凄すぎて脳が理解を拒んでいた。
「いや~お疲れ様。お見事。ひどいね、木っ端微塵だ。こんな危険物気軽に搭載するなよな。あいつ馬鹿じゃないの?
……さて。
ユースのことはどうにかしてくれたみたいだし、ちゃんと約束は守ってあげるからさ。
資料はこっちで何とかするし、そのままこちらを見ずに、目を閉じたままで僕に身を任せてくれよ」
あなたは振り向く? ……〈目星〉、する?
今の所、彼? は利害の一致で自分を助けてくれたのだ。
で、ここで信用してもっと酷い事される可能性はあるが、
ここで爆破してしまうと、確実に自分は元に戻れないのだ。
ついでに言うなら、馬鹿じゃないのについても意見は一緒だ……。
目を閉じたまま身を任せる。
〈目星〉、しない!
堅い棒か蟹の鋏か何かのような手触りだったが、強引さはなかった。
「じゃあ、こっちへ来て。」
手を引かれ、建物内の一室へ入った。
どこかひんやりとした空気を感じ、消毒液のような薬品の匂いが漂っている。
「じゃあここに寝て。起きる頃には終わっているから」
あなたは台のようなものの前に導かれた。
「余計なスリルはなしでお願いします」
つい口に出た。
僕そんな悪趣味じゃないから安心しなよ」
▼〈目星〉。ただしさっきの衝撃か視界がぼやけているので-20。
変な寝言と共に目覚めた。
あなたは白い清潔なシーツが敷かれたベッドに寝ていたようだ。
「なんだい、それ」
横からおかしそうな声が聞こえる。聞き覚えのある……レンと名乗ったあの生き物の声だ。
俺、治ったんでしょうか」
知らない天井を見上げながら言う。
いまいち視界がぼんやりして、確信がない。
天井が爆発していないからね、まあこれでどうにかなってると思うよ」
そう声を掛けてきたのは、白衣を着て長い金髪を雑に後ろでまとめた男だった。
その研究者のような風貌に見覚えはないが、声はあのレンの声をしていた。
ああ、ちょっと待って、よく見てみます……」
霞む視界の中、近くの壁を注視してみる。
まるで目が見ることを拒んでいるようだ。
とはいえ全く見えないわけではないし、疲れ目程度の見え方だ、
普通に歩く分には不自由しないだろう。
白衣の後ろ姿が手を振って部屋を出て行く。
……〈目星〉したければしてもよいししなくてもよい。
思わず去っていく後姿に視線を合わせてしまう。
〈目星〉するぜ!
1d100 77〈目星〉 Sasa 1d100→ 20→成功
目に熱が集中する……
……目がすっごく疲れた。痛い。
けど、それよりも大事なのは、その背中が爆発しなかったということだ。
レンはぼやくように呟いて部屋を出て行った。
ベッドの上に座り込み、呆然と呟く。
ああ、何だか見づらいけど視界がある、世界がちゃんと見える……。
嬉しくてはらはらと涙が出た。
扉がカタンと閉じた。爆発しない。
窓の外に昼の眩しい青空が見えた。爆発しない。
視界がとても平和だ。もう誰も傷つけることもない。
日常とは、普通とは、なんて素晴らしいのだろう……
暫くそこで日常の美しさを噛みしめ、染みるような青空を眺めてぼろぼろと泣いた。
そして、慌てて家に帰ったのだった。
エンディング『おそらきれい』
どうやら(中略)をそのまま目(正確には脳)に突っ込んだらしく。
また脳をいじられてるぅ。
それを、ちょっかいかけに行っていたユースがみつけてどさくさで細工しました。
「実験体に義理とかバカジャネーノ?」ってシレッと改造したユース。
たぶん牧志のびっくりした顔と、あいつの動揺が楽しみだったんじゃないかな。
前回の事件のことを嘲笑われる一幕は悪意(妙に人間的な)たっぷりで最高でした。
前回ミ=ゴさん涙目になってそうである。
それにレンさんは「利害の一致」「義理」「美学」とかで動いていて、実験体への容赦自体はない方が個人的にイメージに合います。
今回は「ユースと仲が悪い」>>「実験体逃がす逃がさない」だった感じ。
ナニイッテンダテメーがシナリオにある台詞だったの笑っちゃった。
バカでは? と思ったが侮るわけにはいかないと思った牧志、レンさんが言ってくれたおかげでそうだそうだと思えてちょっとスッとしたのだった。
前回の奴、こいつらの話を聞いたら結構人間のこと分かりそうじゃない!?
人間の感情とか機微とかメチャクチャ理解してそう。
合うような合わないような。
まあきっと人間から直接データを得ないと気が済まないタイプだったんでしょう、前回の奴は。
それもありそう。
実験体に対する姿勢が真逆ですからね。
さ「……なにそれ???」
普通に考えるなら目が使えなくなっちゃいますが、ノーコストの超攻撃力を手ぶらで持ち込めるので大体のシナリオを文字通りブレイクできますね。
普通の視界では見えない幽霊を爆殺する牧志。
それも面白かった。
ネコチァンは側溝のモンスターと被るなと思ったのでナシになりました。
シローくん
12歳くらいになったら自由になれるんだけど、このサザエさん時空にいる限り延々と年をとれない少年。
望んで連れ出したシローではあるけど、二人ともここまでの頻度で巻き込まれだすと、
・確かにシローが置いていかれることが多すぎるし
・不安定になる二人を見せられすぎているし
・留守居をさせられることも多いし
シローがちゃんと子供していられなくなっているんですよね、実際。
環境が不安定過ぎてシローに悪すぎる。
近所のお兄さんはそういうシーンもしょっちゅう目撃しちゃってるかな、と思ったので突っ込ませていただきました。
ただ問題はじゃあどうするか、なんですが。
でも「連れ出さなければよかった」とは思いたくないわけですが。
今回はシローくん何かがあったことすら知らずに終わった! 良かった!
養護施設といってもそうそう入れないでしょうし、封印があるとはいえ能力が残っているシローにとってはリスクもある。
佐倉さんが戻ってきてから、本格的にシローの父親を探しに行く旅に出るしかない? パンの子関係のシナリオってぱっと浮かばないので、オリジナルシナリオするしかなくなっちゃいますが。
真面目なCoCホラーになりそうでえっ? 難しいな?? ってなりましたが、シナリオフックとしては熱いなと
そこでシロー主役にしたシナリオが1本できそうではある。
シローの境遇について一度二人が顔突き合わせて真面目に話す、というの、こちらは面白いなと思っています。
都合がよすぎるので中をとって、佐倉さんが何らかの代償と引き換えにその施設に一時的にシローを預かってもらい、でもいずれは父親をちゃんと探しにいかないと、という話を二人でして、最終的にシローの父親探しに行くシナリオに繋がるとかだとアツいかな? と思いました。
シローの境遇を話題にするなら、一度二人で背負うと決めたことの重みが欲しいなって。
もちろん牧志が一緒に背負える内容なら背負わせても良。
早く解除の方法見つけないと美術品として売られちゃうぞ! とか?
シロー君かわいそうすぎか。
かといって都合のいい施設にさらっと預けて身軽になる、のはなんか違う気がするんですよね。
具体的な代償にならなくても、何かしらの重みがあればいいなーと思うんですが、難しい!
※預かってもらう代わりに力が佐倉の目から漏れるんで、それを阻止するために〈目星〉の威力が落ちるなど。
精神の一部を分けなきゃいけないとか、肉体の一部を分けなきゃいけないとか。
それか、施設に重めの養育費を送り続ける、みたいな実質フレーバーだけど当人達にとっては重たいやつとか。
佐倉さんが更にピーピーになる。
そこ拘って継続に困る&困らせてしまうのが目的ではないので、困るようなら預かってもらうーだけでも大丈夫ですので。
ややこしいこと言いだしてすみません
一番なんか面白い展開が見られるところにもっていきたい。
シロー君もともと孤独に強いですし。
ほへっ? てなる二人が見える。
目の前のヒトがいなくなるのもけっこう慣れっこだった。
やるなら佐倉が帰ってきてからだな。
シナリオで目星ばっかり活躍するって?
目星が活躍するっていうのはこういうのをいうんだぜ!!
視線に4D6の攻撃力が宿るというはちゃめちゃなシナリオです。
諸事情により、前回遊んだ『のうみそのきみ』の完全続編になってしまいました。
そのため『のうみそのきみ』のネタバレががっつり入っています。
【クトゥルフ神話TRPG】
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