TRPGリプレイ【置】 CoC『SHOTGUN KIXXING MARRIAGE』5（終）

KP

鍵をあてがい回すと、カチリと音がして箱の一面が緩み、自然に開く。

その中に入っていたのは、真っ白な車の鍵と──　鈍く光る、細長い筒だ。

あなたには分かる。
それは、ショットガンだ。

銃身に文字めいた模様がびっしりと描かれたそれから、ずしりと強い力を感じる。

弾倉の辺りで渦巻く無形の力は数百年の放置を抗議し、放たれることを今か今かと待っている。

これならば、弾丸は要らないだろう。
安全装置を跳ね上げ、引き金を引くだけで、目の前の物を襤褸切れに変えるに違いない。

──きっとこれは、この馬鹿な夢をぶち壊すための力なのだ。

牧志 浩太

姿を現した銃身を前に、牧志は息を呑んだ。

佐倉　光

「これだ、これだったんだ！　俺たちに必要なもの！」
鍵を牧志に渡して、銃を軽く構える。
ずしりと重く、力が溢れている。久しぶりの感覚に体が震えた。
長いこと閉じ込められていた銃は俺自身と牧志のように思えた。
こいつも解放してやらなきゃあな！

牧志 浩太

「本当だ……、本当に、力があった。
ありがとう佐倉さん、あの時危険を冒してくれたおかげだ。

俺達手に入れたんだ、やったんだ……、」
渡された鍵を拳で握り込む。

佐倉　光

「はは、はははは！　これだ！　こいつさえあれば
俺たちを阻むものはもうない！」

佐倉　光

「結婚できるっ！」

牧志 浩太

「えっと、まあ、結婚は後でな！？」
決意して頷いた所に突っ込まれる結婚！
牧志の声が裏返った。
動揺したのか、咄嗟に妙な返答を口走る。

佐倉　光

「教会に向かおうぜ、牧志！」
あいつらの姿が見えないようなら車の方へ向かおう。

KP

彼らは教会の方へ去っていった。
周囲を流れる笛や太鼓の音はいよいよその大きさを増し、背筋をびりびりと震わせる。

生贄がなくとも儀式をする気になったのか、それとも……、

出口はないのだからいずれ来るだろう、そう思っているのか。

KP

車の周囲には、誰もいなくなっていた。
白い車は新品のようなまばゆい光を車体の表面に湛えたまま、解放の時を待っている。

佐倉　光

「ふたりきりだな、牧志」
メリケンサックを握り込んで、車のケースの前に立つ。

佐倉　光

「よし、行くぞ！　呼吸を合わせて共同作業だ！」

牧志 浩太

「あ、ああ」
継ぎ目を挟んで反対側へ位置取ると、メリケンサックを振りかぶる。

佐倉　光

「せーのっ！」

牧志 浩太

「せーのっ！」

KP

願いを込めたあなたの拳。
怒りを込めた牧志の拳。

ぴったり同じタイミングで振るわれた拳の先が、一瞬スローモーションのように見え──

全く同時に、ガラスの表面へと接触した。

KP

〈こぶし〉自動成功！
ケースは〈回避〉や〈受け流し〉をしないため、ダメージの算出を2d30でどうぞ。

佐倉　光

2d30 Sasa 2d30→18,23→合計41

牧志 浩太

2d30 Sasa 2d30→13,6→合計19

佐倉　光

でかい！

佐倉　光

確かな手応え！
気合とともに拳を振り抜いた。

KP

ガッシャァアアアアン！！

外すどころではなかった。
けたたましい破砕音があなた達の耳をつんざいた。

砕け散ったガラスはまるで砂糖菓子の溶けるように空気へと溶けていき、あなた達や車に破片が突き刺さることはない。

KP

――その瞬間である。
空を割るサイレンの音が辺りに響いた。
サイレンに被さるように地鳴りが轟き、教会へ続く南の道の両脇がひび割れ始める。

あなた達の眼前で、割れた地面の底からせり上がってくるのは、めいめいに横笛や太鼓を構えた、無数の異形の演奏者たちであった。

その数、実に10d100名。

KP

10d100 おおいよ Sasa 10d100→8,85,45,92,39,1,52,54,56,11→合計443

佐倉　光

「参列客多いな！
こんなに呼んだ覚えはねぇぞ！
少し間引かなきゃな！」
助手席に乗って銃を構える。

佐倉　光

※戦闘になること前提のセリフだけど、なるかな！？

KP

彼らを、そして自分達を覆うように、ぐありと巨大な影が落ちた。

見上げた先には形なき暗黒が、こちらを呑み込むまでに迫っていた。

分かる。分かってしまう。
それはただの影でも、自然現象でもない。
その内に形ある嘲笑い声を内包しながら、あらゆる意味を否定し無に帰してゆくそれこそが、彼らが呼ばわる〝神〟。

その降臨が、いまにもすぐここに迫っていた。

KP

彼らはどうやら、生贄がなくとも、儀式を敢行することにしたらしい。

いや、違う。
生贄なら、いるではないか。

ここに。

KP

《SANチェック：成功時減少　2 ／ 失敗時減少　1D5＋1》。

牧志 浩太

「ああ！」
牧志が叫び、あなたに応えて運転席へと飛び乗る。
同時に白い車のパネルへと鍵を刺し、勢いよく捻る。

道の両脇にずらりと並んだ異形の演奏者たちのその向こうに、教会と、そこに下げられた輝く黄金の鐘があることを、あなた達は知っている。

このふざけた儀式を止める手段は一つだ。

教会への道を塞ぐ“参列客”たちを殲滅し、このブライダルロードの先にある、“黄金色の鐘”をぶち壊すしかない。

さもなくば、あなた達にあるのは破滅だけだ。

KP

不可思議で不穏なフルートと太鼓の音色をかき消すように、力強いエンジン音が猛る。

構えた銃が銃口から青い炎を噴き上げ、解放の喜びを凶悪に叫ぶ。

突っ走れ！

KP

というわけで、特殊戦闘ラストバトル＋《SANチェック》です。

牧志 浩太

運転者が発狂したらごめん。

KP

なお、ここで一時的発狂した場合、発狂内容は固定です。

佐倉　光

なんだろー！
1d100 48 Sasa 1d100→ 55→失敗
1d5＋1 Sasa 1d5＋1→ 1＋1→合計2
SAN 48 → 46

牧志 浩太

1d100 24 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 28→失敗
1d5＋1 Sasa 1d5＋1→ 1＋1→合計2
SAN 24 → 22

佐倉　光

二人とも覚悟ガンぎまり

牧志 浩太

覚悟ガンギマリだ！

牧志は再び不定に入るけど、症状は更新しません。

佐倉　光

はーい。ドレスって素敵だよね！

KP

発狂したら『感情の噴出』で固定でした。
大笑いしたり大泣きしたりする。

佐倉　光

なるほどー！
それこそ結婚しなきゃ！　という思い込みの狂気にとらわれるのかと思った。

KP

というわけではなかったのです。大笑い大泣きしながら突っ走ることになる。

佐倉　光

「冗談じゃねぇ、ここまできて式もせずに生贄になってたまるかよ！
おらおら、道を開けろぉ！」
正面の邪魔者にぶっ放すぞ！
車汚すんじゃねぇよ！

牧志 浩太

「結婚……、この際いいか、全くだ！
ぶっ飛ばすぞ佐倉さん！」

牧志は凶暴な光を目に宿し、躊躇いなくアクセルを踏み込んだ。
その目に恐怖も、動揺も、もうなかった。

KP

ここから特殊戦闘になります。
説明前に、まずは二人とも【アイデア】で判定。

佐倉　光

1d100 75【アイデア】 Sasa 1d100→ 34→成功

牧志 浩太

1d100 90【アイデア】 Sasa 1d100→ 18→成功

KP

神の影は恐るべき速度で迫り出し、あなた達を呑み込もうとしている。
冷たい風があなた達の衣装と髪を撫でる。
みるみるうちに周囲が暗くなっていく。

時間はない。
早く儀式を止めなければ、神は降臨するだろう。

佐倉　光

ok！　 出目勝負だなー

KP

出目勝負です。頑張れ。

佐倉　光

感情爆発くらいなら別に大丈夫じゃない？　と思ったけど、RPしづらくなりそうだな。

佐倉　光

「ああ、行くぞ牧志！　俺たちの道は誰にも邪魔させねぇ！」

牧志 浩太

「ああ！　こんな所で生贄にされて終わるために、今まで諦めなかったんじゃない！」
牧志は頷き、メリケンサックを嵌めた腕を大きく掲げた。
こつん、とあなたの拳に軽く拳を当てる。

牧志 浩太

「行くぞ！」
両手をフリーにしたまま、一気にアクセルを踏み込んだ。
これでいい。避けるつもりなんてない。

牧志 浩太

1d100 60 【DEX】補正込み Sasa 1d100→ 81→失敗

牧志 浩太

ああっと、早速出目が高い！

牧志 浩太

そもそも車なんて乗ったの数十年ぶりだ！
いまいち踏み込みが足りない牧志の駆る車は、それでも急加速して演奏者たちの中へ突っ込んでいく。

佐倉　光

ダメージで高ければ問題ないって！

牧志 浩太

10d10　吹っ飛ばす Sasa 10d10→2,4,6,8,6,8,7,2,4,4→合計51
［443 － 51］ 名 → ［392］ 名

KP

車の後方につけた缶が、まるであなた達を祝福するかのようにガランガランと大きく音を立てる。
タイヤは歓喜の悲鳴を上げながら化け物どもを跳ね飛ばしていく。
道の脇に、目を回した化け物どもと楽器の山が築かれた。

無数に蠢く化け物の群れは、確かに跳ね飛ばしたはずなのに、数を減じたように見えない……。

KP

佐倉さん、どうぞ。
牧志が判定失敗したため、その分のボーナスは無しだ。
絆を示すような行動または演出を入れることで、＋20％の補正がつく。

佐倉　光

毎ターンじゃなくてアクション必要なのか

KP

何かしら演出欲しいなという程度のものなので、そこまで厳密でなくても大丈夫です。＞絆を示す演出
結婚したいという熱意でもいい。

佐倉　光

うーん。なら迷って削った台詞入れとこうか。

佐倉　光

「久しぶりの割にやるじゃん」

佐倉　光

「牧志に触るんじゃねぇぇぇ！」
運転席の向こうから攻め寄せる化け物どもにぶっ放す。

佐倉　光

「牧志は俺のだぁぁ！」

牧志 浩太

「へっ、いやある意味間違ってないけど」

KP

お騒がせしました。＋20％でどうぞ！

佐倉　光

1d100 65 愛の掃射 Sasa 1d100→ 88→失敗
10d20 Sasa 10d20→20,20,15,5,20,1,10,10,1,7→合計109
［392 － 109］ → ［283］ 名

KP

あなたは宣言し、ショットガンの引き金を引く。
人差し指の気軽さとは裏腹に、爆ぜるような発砲音が空気を切り裂く。

このとんでもない日を祝う祝砲のように、反響して消えていく。
化け物どもを巻き込みながら。

佐倉　光

「この銃、弾丸どうなってるんだ？　概念か？」
引き金引いたままフォアエンドを弾き続けることで連射が可能らしい。そうしたんだろうきっと！

佐倉　光

「俺たちはどこまでもいける！　二人ならいけるって！」

牧志 浩太

「概念かもな。
どうせ、そもそもここは夢の中なんだ。
ああ、行けるさ。行ける！」

KP

道に落ちる影が不定形に蠢くのを目の端に捕らえる。
それは見る度に大きく膨れていくように見えた。

KP

▼2ラウンド目：牧志

牧志 浩太

「一気に行く。
佐倉さん、一瞬だけ腰下ろして」
牧志は宣言すると同時に、ハンドルを撫でて何事か呟いた。

車、いや、車という概念に命じる。
車体が飛び跳ね、前のめりにさらに加速する。
暴れ狂う車の中で、牧志はふっと微笑んだ。

牧志 浩太

「よく考えたらここ、夢の中なんだよな。
なら、少しくらい逃避行したっていいや。

どこまでも一緒に行こう、佐倉さん」
加速に揺さぶられながら、彼はあなたに手を差し出す。

佐倉　光

「ああ、行こう。夢ぶち破って、塔もぶち破って、俺たちはいつか自由になる」
牧志の手を取って、窓から思い切り身を乗り出し、後ろから追いすがる敵に銃口を向ける。

牧志 浩太

「ああ。
いつか、あの夢に辿り着くんだ」

牧志 浩太

牧志は宣言し、化け物の群れに向かって突っ込む。

牧志 浩太

1d100 60 【DEX】補正込み Sasa 1d100→ 33→成功
10d20 ぶっ飛ばせ！　 Sasa 10d20→10,19,8,18,8,14,2,20,14,16→合計129
［283 － 129］ 名 → ［154］ 名

KP

真っ白な車体がタイヤに柔らかな肉を巻き込んで爆走していく。
花吹雪のように弧を描いて、化け物たちの破片が舞う。
奏でられていた不協和音の旋律に悲鳴が混じり、瓦解する。

KP

佐倉さん。
牧志が判定に成功したため、＋30％の補正が入ります。
また、さっきの台詞で十分に絆が示されたため、＋20％の補正も入れてよい。
（もちろん、もっと演出してもよい）

Go！

佐倉　光

1d100 95 Sasa 1d100→ 68→成功
10d30 Sasa 10d30→18,14,29,4,18,14,13,2,16,5→合計133
おしい
［154 － 133］ 名 → ［21］ 名

佐倉　光

牧志の手を握って体を支え、ぐるりと周囲に見える敵に向かって撃ちまくる！

佐倉　光

銃弾を四方にばら撒いて悪魔どもをなぎ倒す。

佐倉　光

「さっすが夢、この銃攻撃範囲が目茶苦茶だ！」

牧志 浩太

牧志はあなたに体を支えられ、握った手を中心にくるりと舞う。
白いドレスがひらりと風になびいた。

KP

撃ち殺された化け物たちが悲鳴や叫びを漏らしながら倒れゆく。
ふたりを祝う讃美歌のようにこの地に満ちる。

無限に見えた化け物の群れも、動いているものはもうあと僅かだ。
影はもう頭上を覆っている。
辺りは僅かな日没の光だけを残した暗闇、教会の鐘が残された光を受けて輝いている。

あの陽が落ちるまでが、あなた達に残された時間だ。

KP

▼3ラウンド目：牧志

佐倉　光

「あと少しだぜ！」

牧志 浩太

「ああ！」
世界の終わる間際に燃える光めがけて、牧志はアクセルを踏む。
輝く黄金の鐘が、ぐんぐんと近づいてくる。

牧志 浩太

狂った速度に達する車内で、彼があなたの手を離すことはなかった。

牧志 浩太

1d100 60 【DEX】補正込み Sasa 1d100→ 54→成功
10d20 ダメージ Sasa 10d20→8,11,17,7,15,11,16,10,6,13→合計114
［21］ 名 → ［0］ 名

佐倉　光

「よぉし、突っ込めー！」
ぶつかる直前で脱出した方がいいよな！？

KP

轢き潰し撃ち殺した無数の化け物どもの血と肉が、あなた達の背後に絨毯のようにひろがる。
それは、ふたりの軌跡を描くレッドカーペット。

撃ち抜かれた化け物たちが、カラフルな臓物をまき散らしながらはじけ飛んでいく。
色とりどりの内臓がふたりを祝福するように、真っ白な車体に花を添えていく。

KP

戦闘終了。
あなた達を阻むものは、もうない。

牧志 浩太

「佐倉さん！」
車はさらに速度を上げ、教会めがけて突っ込む。
牧志が運転席を蹴り飛ばす。
あなたに手を伸ばし、車から脱出しようと合図する。

佐倉　光

「オッケー！」
もとよりベルトなんて着けていない。
車から飛びだそう。
死体の山はいい感じにクッションになってくれるかも知れない！

KP

あなた達は息を合わせて車から飛び出す。
主を失った車が教会めがけて突っ込み、派手に炎を上げる。

柔らかな死体の山が、転がるあなた達をぐちゅりとやさしく抱きとめた。

佐倉　光

顔についた血肉をぐいと一度拭き取る。
服はどうせ元に戻るさ。

佐倉　光

「大丈夫か、牧志！」

牧志 浩太

「大丈夫！」
様々な色に染まったドレスの裾を振って、血肉を蹴り牧志は立ち上がる。

KP

轟音を立てて教会の鐘楼が崩壊する。
すぐ目の前に、黄金色の鐘が落ちてくる。

後はこれを壊せば、終わりだ。

佐倉　光

「よぉし、こいつをぶっ壊そう！」

佐倉　光

「全部片付いたら結婚しようぜ！」

牧志 浩太

「治ってなかった！」

牧志 浩太

「まあ、いいか！」

佐倉　光

鐘に拳をたたき込もうとして、ふと、あのエスとかいうヤツは倒せたんだろうか、ということが頭をよぎった。
いいや、後だ！　これを二度と鳴らないようにボコボコにする！

佐倉　光

殴ることで鳴らしたカウントにならないだろうな！？

牧志 浩太

牧志は拳を振り上げる。
あのガラスを壊した時と同じように、両側から。

KP

黄金の鐘を二人の拳が殴る。

ゴーン……、
至近距離で頭が割れるような音が響く。
巨大な衝撃が拳から腕を、肩を、頭を、脳を揺さぶった。

鐘はゴーン、ゴーンと激しく鳴りながら、衝撃で崩壊していく。
あまりに巨大な鐘の音に脳を揺さぶられ、あなた達の意識が遠のいていく。

ホワイトアウトしていく意識の中、あなた達は遠くから「あ～！　 ぼくの鐘が～！」という、『エス牧師』の泣きそうな声を聞くだろう。
しかしそれ以上何もできず、あなた達の意識はあえなく真っ白な闇に呑まれていく。

佐倉　光

白く吹き散らされて行く意識の中、牧志の体に手を伸ばして、抱き寄せた。

佐倉　光

ああ、これで、これで……

牧志 浩太

温かい身体の熱を、あなたは腕の中にしっかりと抱き留める。
ああ……、これで。

ふたりを祝福するように、遠く鐘の音が鳴っていた。

KP

ふっ、とあなたの意識が浮き上がる。
閉じた瞼の裏に、見慣れた黄金色の光が透けていた。

目を開けずとも分かる。
ここは自室。『塔』の中の、あなたの部屋だ。

佐倉　光

「……あれ……」
吐息を漏らしてベッドの上でしばらく乱れた心を見つめる。

佐倉　光

「夢……だったのか？」
こんなに確信があるのに。俺たちは結婚したのに。
永遠の愛を誓って契りを交わしたのに。
全部俺の……夢？

どうしてかとても気持ちが落ち込んでいた。
結婚がただの夢だったということが、哀しくてたまらなかった。

KP

しっかりと繋いでいた手の先に、牧志はいない。
離すまいとした体温も、そこにはなかった。
いつもの自室が、ひどく寒く思えた。

佐倉　光

二人でどこまでも行けると思っていたのに。
空っぽの手を見つめて……

KP

ふと、手首が目に入った。
汚れひとつない、白い袖。
……夢の中であなたが着ていた、あの服だ。

あれは、ただの夢ではなかった？

佐倉　光

ただの夢じゃない？
それにしたってどうしてこの格好で！？
牧志は、牧志は無事か？

慌ててベッドから起き上がっていつもの儀式ももどかしく部屋を出る。

牧志 浩太

「佐倉さん無事っ！？」

ゴチン！
部屋から顔を出すと牧志と頭をぶつけた。
どうやら丁度タイミングが悪かった。

佐倉　光

「ぐわ！？」
数秒額を抑えて悶絶。

牧志 浩太

牧志もしばらく額を押さえて痛そうにする。

佐倉　光

「良かった、無事……」
牧志の姿を見る。

牧志 浩太

「ごめん、タイミング悪かった。
ああ、ああでもよかった、無事だったんだな」

そう言って少し不安そうにする牧志は、あの真っ白なドレスを身に着けていた。
たおやかな白に重たげな鎖が食い込み、割と駄目な感じのコントラストを作り出している。

佐倉　光

「…………」

佐倉　光

「……綺麗だ……」
こちらはあからさまに正気ではない目で返した。

牧志 浩太

「へ」

佐倉　光

このまま狂気に浸っててもいいんだけど、「一緒にいたいと思った」を狂気の言葉にするのも何なので、
牧志の返事でちょっと正気に戻って貰おうかな。

KP

確かに。＞一緒にいたかったを
ちょっと正気に戻ってもらって。

牧志 浩太

「あー、ああー、まだ余韻残ってる、残ってるな、無理もない」

そう言う牧志も、片手で縋るようにドレスの布を握りしめている。

佐倉　光

「…………」
1d100 47〈精神分析〉 Sasa 1d100→ 67→失敗

佐倉　光

「まだ怖いのか？」
牧志の手に視線を送って言う。
※どっちかっていうと〈心理学〉だったなー
いや、牧志が正気かどうかの判定を行ったって事でいいか……

牧志 浩太

「あー……、うん。

あれはただの夢じゃなかった、俺達前みたいに切り抜けられたけど、運が悪かったらあのまま生贄だったなってさ……、

久し振りに実感しちゃったんだ。
あそこで死んだ俺達も、分岐のどこかにいるんだろうなって……、思ったら、余計に。

そうしたら、なんだか手が震えてきて。
俺達は大丈夫だったって実感してないと……、怖くて。

ごめん、佐倉さん、いつも外でそうしてるのにな」

白く煌めく布に包まれたまま、牧志はぽつり、ぽつりと不条理な行動を自覚し、考え、その原因を言葉にする。

KP

魔きしは初登場の時のあれもあるし、他の牧志に比べて「自分達が幸運な分岐の先の存在であること」に自覚的だろうなって。
Nルートほどではないですが。

佐倉　光

「かも、とかもし、とか考えても仕方ねぇよ。
俺たちは今二人とも無事。それでいいんだよ。
他の世界だの分岐だの、気にしてられるか」

佐倉　光

「いったん無事に切り抜けたらもう、ラッキーだった出来事ってことにしていいんだよ」

佐倉　光

「普段できないことができてラッキー。
塔から出られてラッキー。
美味いモン食えてラッキー。
思い切り暴れられてラッキー」

佐倉　光

「その上で二人揃って帰ってこられたなんて最高じゃん！」

佐倉　光

「この服は……その記念かな」

牧志 浩太

「あ……、ああ……、」
牧志はぎこちない笑みを浮かべた。
目を潤ませながら笑った。

牧志 浩太

「そう、だな……、本当に、そうだ。
俺達、無事だった。
ちゃんと切り抜けた。
久し振りに歩いたり、走ったり、佐倉さんと一緒に変な事に巻き込まれて、警戒して、人と話して、……駆け抜けて、ぶっ飛ばして……、」

牧志 浩太

「楽しかった。怖かった、怖かったけど、怖いくらい、楽しかった……」

牧志は恐る恐る、布から手を離した。
あなたの肩を抱いて声を震わせるのは、大それた望みのために深淵の果てに沈む魔術師でも、閉ざされた場所で心を見失ってゆく呪われた化け物でもなく、ただの人間、ただの青年、ただの牧志浩太だった。

佐倉　光

不思議と頭の中が静かだった。
久しぶりに牧志と一緒にちょっとスリリングな旅行をした。
そんなシンプルな感覚だった。

佐倉　光

「今思えば結婚式場でいきなり生け贄になること誓わされるって面白すぎねぇ！？　なかなかないぜそんなの」

牧志 浩太

「ふふ……、本当にな。
何だよ生贄の誓いって。
そもそも、何だよ拷問で結婚って。又裂きと並べるなよ」

肩を掴んだまま顔を上げ、小さく吹き出すように笑った。

牧志 浩太

「ドレスなんて初めて着たよ。
今思えば大分面白いよな、あの状況。
佐倉さんまで結婚とか言い出すしさ」

牧志 浩太

「それに、……ああ、それに。
色々溜めてたものもぶつけ合えたし、そういう意味ではよかったな」

佐倉　光

「目の前の猫に触れない、なんて拷問もあったみたいだぜ」

牧志 浩太

「ぷっ、何だよそれ。
地味に辛いかもしれないけど」

佐倉　光

「酒もツマミも美味かったし、銃ぶっ放すのも楽しかった」

牧志 浩太

「ああ。
俺も外で酒飲むなんて、何十年ぶりだろう。
ツマミ、異様だったけど美味しかったな。
あいつらぶっ飛ばすのも、正直ちょっとすっとした」

佐倉　光

「……結婚した、として俺たち何が変わるんだろうな？」
肩をすくめてみせる。
もう法律の外にある人間二人が、そんな約束事をして何の意味があるだろう。

牧志 浩太

「……えっ？　結婚？　それは勿論、結婚したら……、したら……、」

佐倉　光

「気分？　名字？」

牧志 浩太

「うーん？
俺達今でも一緒にいるしな。
住んでる所も同じだし、持ち物だって共有財産みたいなものだし。
子供の養育ったってシローは独り立ちしたし。

俺が盛大にだめになってた時も、佐倉さん帰ってきてくれたし。
佐倉さんが感染性の呪具にやられて危なかった時は俺が看病したし。

……気分と名字……？
でも佐倉さんが佐倉さんじゃなくなったら呼びにくいし、逆もそうだろうし」

牧志 浩太

「そうなると、気分？
関係性の定義付けだな」

佐倉　光

「気分だな！」

KP

それはそれでシナリオになりそう。＞感染性の呪具にやられて危ない佐倉さんと、それを塔の中で解決しようとする魔きし

佐倉　光

なりそう。〈図書館〉と【知識】を駆使して呪いの正体を探るパズルゲー。

KP

ああー、ちょっと面白そう。

佐倉　光

「思ってたより良くないモン溜めてたみたいだ。我慢のしすぎも良くないな」

佐倉　光

「たまには堂々と愚痴言ってみることにするか」

牧志 浩太

「……だな。
決めよう。たまには互いに愚痴も言う。
言われたからって、不安になったり怖がったりしない。
これ、誓い」

牧志は黒い髪の一房を巻きつけた腕を差し出して、そう宣言する。

佐倉　光

「そうだな、誓いだ」
牧志の髪の毛が巻き付いた腕を牧志の腕に重ねる。

牧志 浩太

「確かにな。変わらないわけだ」

互いの腕が重なる。
牧志の微笑とあなたの笑顔も、ともに重なった。

佐倉　光

「とっくに家族みたいなもんだし、もうそこはいいや！」

佐倉　光

そして不思議そうに自分の胸元を引っ張る。バラは抜けるかな。

佐倉　光

「なんで俺たちまだこの格好なんだ？」

KP

さて、胸元の花を引くとあっさりと抜ける。

牧志 浩太

牧志がペンを取り出し、ドレスの目立たない所にペン先を走らせると、あっさりとインクの跡がつく。

牧志 浩太

「普通の服になったみたいだな。
何だろう、お土産？」

KP

『塔』の片隅に、牧志のローブとあなたのパーカーが落ちていた。

佐倉　光

「…………」

佐倉　光

「こんなこと言うとヘンに思われるかも知れないんだけど」

佐倉　光

「なんか、脱ぎたくないなー、ってさ」

牧志 浩太

「俺みたいにちょっと不安、って訳じゃないよな」

牧志 浩太

「記念？　だいぶスリリングだったけど、いい夢の」

佐倉　光

「うーーん。まあ。正直よく分かんねーけど」

佐倉　光

「そういうことにしとこう！」

佐倉　光

いや不定なんですけどね。

KP

そう不定なんですよねコレ。

牧志 浩太

「じゃあ、それで。
しばらく結婚生活か？
結婚式の服で結婚生活ってのも変だけど」

佐倉　光

「それはそれで別にいいんだけど、牧志、その格好辛くないのか？　色々」

牧志 浩太

「まあ見る人がいるわけじゃないし、いいかなって。
着やすい服じゃないけど、何だかこれ着てると安心するんだよな」
牧志はドレスの裾にふわふわと触れた。

牧志 浩太

そういえば夢の中でも、すごい格好だというのに羞恥していなかった。
どうやら塔暮らしが長すぎて、そういう羞恥心のたぐいを忘れている。

佐倉　光

「いやまー、お前がそれでいいってんなら別にいいけど。
ここ俺しかいないしな」

佐倉　光

「俺たち割と感覚おかしくなってるよなぁ……」
探索のためにここを出るときにこれを脱がなければならないと考えた途端、軽いストレスを感じた。

佐倉　光

「いや、もしかして俺達、ガチでおかしい……のか？」

牧志 浩太

「……うーん」

牧志 浩太

「そんな気もしてきた」

佐倉　光

牧志をじっと見て、見飽きたローブかドレスかと考えれば、たまには変化があってもいいような気もした。

佐倉　光

「まあ、いいか！」

牧志 浩太

「いいよ。もうこの際、記念ってことにしとこう」

KP

そう笑いあったあなた達の足元に、ふたつに裂かれた教会の写真がひらりと落ちてきた。
拾うなりする前に、それはぼうと燃えて尽きてしまう。

佐倉　光

ん？
これ見よがしな夢の残滓を見送った。

牧志 浩太

「あの夢……、だな。
夢は終わったってことか。

そういえば、あいつどうやって干渉してきたんだ？
入り込まれたとしたら、塔の掃除しとかないと」

佐倉　光

「だなー。俺外から何か引っ張って来ちゃったかな」
上を見上げる。

KP

無限の螺旋階段は変わらず、黄金の光を湛えている。
その所々に蠢く暗やみの穴が、気のせいか、小さくなっているように見えた。

佐倉　光

「そういえば、そうだった。
他にも何か入り込んでるかも知れないし、軽く掃除するか」

牧志 浩太

「だな、掃除しよう。
今なら気分もすっきりしそうな、そんな気がしてるんだ」
牧志はうきうきと掃除道具を取り出した。
ローブに掃除道具も似合わないが、ドレスに掃除道具はそれ以上に不思議な雰囲気だ。

佐倉　光

「そんな格好で掃除なんかしたら汚れるぞ」
言いながらも自分も着替えずに階段に向かう。

佐倉　光

「これからもよろしくな、牧志！」

牧志 浩太

「ああ。これからもよろしく、佐倉さん！」

KP

両生還にて終了。ありがとうございました！

佐倉　光

ありがとうございましたー！
良かった良かった。鍵のところ死ぬかと思った。

KP

良かった良かった。
ラストはきっちり出目ロストエンドがあるんですけど、あそこはブラフなんですよね。失敗しても怖くて正気度 が減るだけ。

佐倉　光

あ、そうなんだ。
ラストは倒しきれないとエンドかな。

KP

なのです。＞倒しきれない

KP

と、忘れないうちに先に報酬と成長処理を。

佐倉　光

なるほど？　なんかAF生まれちゃった。
3d5＋1d6＋2 Sasa 3d5＋1d6＋2→ 8［2,1,5］＋5＋2→合計15
＋3だ。18か。

KP

もちろんシナリオにはないAFですが、互いに感情爆発させた後の魔きしがあんなことしたらAF生まれてしまいそうだなって。
3d5＋1d6＋5 Sasa 3d5＋1d6＋5→ 13［4,4,5］＋6＋5→合計24

佐倉　光

使えそうで使えなさそうなAF。いいと思います！

佐倉　光

ああでも塔の流れから流されそうになるとき使えば帰れるかも。

牧志 浩太

ああ、確かに。

佐倉　光

SAN 48 → 60　微赤だ。
けっこーやられてたなぁ。

KP

あ、そういえばもう一つありました。

佐倉　光

ｗｗｗ
〈神話〉知識おいしかったー
本編よりは低いし大丈夫大丈夫！

牧志 浩太

SAN 22 → 38
なんと魔きしの〈神話〉知識が61％に！
成長は牧志はなし。
佐倉さんは逃亡時のクリティカルと、あと〈精神分析〉ファンブルでしたっけ。

佐倉　光

ああー。〈精神分析〉でやらかしてましたね。
1d100 47〈精神分析〉 Sasa 1d100→ 91→失敗
1d10 Sasa 1d10→5

佐倉　光

【アイデア】ー

KP

【アイデア】は興味ポイント振っている技能から成長をどうぞ。

佐倉　光

今回の話的に、〈こぶし〉か〈言いくるめ〉だなぁー
〈こぶし〉にしようかな。

KP

いいですねぇ、〈こぶし〉

佐倉　光

あ、違うわ。これ成長ポイントだ。

KP

おっと。

佐倉　光

では〈言いくるめ〉で行きましょう。
1d100 52〈言いくるめ〉！　 Sasa 1d100→ 70→失敗
d10 Sasa d10→10

KP

おおー、めっちゃ〈言いくるめ〉る。

佐倉　光

62になった！

KP

それなりになった！

KP

さてエンディング分岐なのですが、以下の3つです。

佐倉　光

なーるほどー！
題名そういえばそんな感じだったか。
エス牧師はただの愉快な召喚者だったんですか？

KP

……というわけで、エス牧師は単純に信仰熱心で愉快な召喚者です。

佐倉　光

アザやんがらみでトンチキだからニャルかと……

KP

ではないんですねぇ、実は。
本当にズレてるだけ。

佐倉　光

エンドB生贄としても不合格かー

KP

なのです。最後まで抵抗したのがいけなかったのかも。

佐倉　光

馬裂きは勘弁ー！
エンドBなんで死んでるんだよぉー
帰してくれたっていいじゃないかぁー
これ別に捕まらなくても生贄になるからですかね？　
でもポイーされてるんだよなぁ。

KP

不明ですが、エス牧師には生贄を帰してやるつもりなんかさらさらなくて、エンドCでは鐘を破壊したことで（儀式のための）空間そのものが崩壊なりしたんじゃないかなぁと思っています。

佐倉　光

ラッキーで帰れたと。

KP

帰れたと。
支配権がエス牧師にある状態では生贄にされるかポイされる運命しかなくて、儀式をぶち壊したことで自分達の支配権を奪い返したと。
真鍮の箱の持ち主は謎です。エス牧師ではないらしい。
以前に儀式をぶち壊そうとしたことのある何者かで、当人は既におらず、鍵は異形に回収されたまま……とかだと熱いなぁと思っています。

佐倉　光

ああー、なるほど異形の持ち物じゃなかった方がいいなぁー
持ち主もまとめて撃ち殺すことはちょっと考えないでおこう！　と思ったから。

KP

なんですよね、異形の持ち物だとあそこの常連さんも一緒に撃ち殺すことになっちゃう。

佐倉　光

どうして最後タキシード＆ドレスで帰還することになったんでしょ。

KP

あ、それは改変ポイントが絡みます。
元々この話は夢の中の話ではないんですね。

探索者たちがレストランで食事をしていると、レストランの主人として人間の間に紛れ込んでいたエス牧師によって彼が作った異空間に連れ去られてしまうのです。

（食事の夢はその名残。
食事の夢から連れ去られる展開にして、食事の夢ちゃんと描写してもよかったなー、とやってから思いました）

ので、異空間脱出しても服は着ていたもののままなんじゃないかと。
ちなみに、レストランなのは「おいしいご飯を食べて肥え太ってほしい」んだとか。
魔術とかで紛れ込むんじゃなく本当にレストラン経営していたり、エス牧師結構まめ。

佐倉　光

ふむふむ。
そうかもともとはリアル話だったのかー。
割と豪快に目茶苦茶できるの夢っぽさあるので普通に夢だと思ってた！

KP

なのでした。そこは塔の二人に合わせて改変しています。
街の風景が夢っぽいのも改変で、元々は「レストランがあった街そっくりだけど、誰もおらず、たまに謎の施設がある異空間」なんですね。

KP

というところで今回の改変ポイント。
一本道を勢いで駆け抜けるシナリオなのもあり、基本の流れはほぼ同じです。

主な調整は
　・PCに合わせた導入の改変
　・PCのDEXが低いのに合わせた難易度の緩和
　・牧志の最大正気度 が低いのに合わせた、スナック感覚の0/1正気度 ロールの一部削除＆生還報酬の増加（※といいつつあんまり減らしてないし偶に増えてる）
　・探索ポイント式から自由行動式への改変に伴う、導線が弱い所への導線追加
　・置き卓対応（判定しなくても分かりそうな内容への【アイデア】ロールカット等、テンポを損なう細かい判定の一部カット）
になります。詳しくは後で。

あといつものようにノリでの判定追加、PC所持技能を使用可にする調整など。
ちなみに改変ポイントとは関係ありませんが、牧志のインナーについて追及するとインナー選択チャートが出る所でした。

◆下着を気にした場合
【幸運】ロールの処理が発生。
成功：自分のいつもの下着を付けたまま。
失敗：更に＜1d4＞をロール。
以下の出目に対応したブライダルインナーを身に着けていることに気が付く。探索者の反応によっては＜正気度 1 減少＞。

＊ブライダルインナーリスト（参考）
01：無地のショートパンツとかっちりしたコルセット
02：シンプルなセパレートのブライダルインナー
03：透けレース仕上げのビキニタイプ 見えてる
04：なんかもうすごい紐パン

佐倉　光

スナックSANcは増えるもの。
牧志が削り倒されててちょっと不安になりました。

さすがに……そういう関係でもないのに相棒の下着気にするのはどうなの。
というか女性用の下着男性が履くの色々つらそう。
あまりにも人がいないので、あの酒場普段客いるのか？　とちょっと心配になった。

KP

実は街に人がいないのには理由があります。
異形達は生贄を祝うために教会に集まっているか、全員地下深くで儀式の準備（演奏）をしているので、街が無人になっているらしいです。

じゃああの酒場の普段の客は異形達なのか？　というと、それは謎。
客なんていなくて、ただの暇つぶしで酒場のようなことをしているだけなのかもしれない。

佐倉　光

住民皆殺し話だったー！？

KP

そもそもあの空間自体がエス牧師の作ったもののようなので、最初から異形達とNPC達しか住んでないのだと思われます。＞住人
つまり民家は異形達のおうち。
＞インナー
インナーのくだりの【幸運】ロールはもちろん盛りました。
失敗するとうっかり目撃して何とも言えないきもちになる。

佐倉　光

はみ出たヤツとか見たくないです……
いや、結構しっかりガードするタイプのヤツかも知れないし。
どっちにしても男性が着るのしんどそうだけど。

KP

1とか2ならちゃんと（？）男性用になってる可能性はあるけど、3とか4はなぁ。

佐倉　光

下着4しんどすぎないか……
ああでも前はちゃんとガードがある……んじゃないかな！

KP

色々大変すぎる。
男性の体格に配慮されたドレス（の描写は盛りました）だし、前はちゃんとガードがある……はず！

佐倉　光

そういやあの話のトップ絵作るとき、最初は人間はっきり描くタイプで、
タキシードが銃を、ドレスが運転をと指定しているのに、95%逆転してました。
……まあ、そういうイメージかもしんない。

KP

ドレス姿で車から乗り出してショットガンのイメージになっちゃうの、分かる。かっこいい。

佐倉　光

エス牧師異形込みの街作ってるのなにげにすごくない……？

KP

何気にまめな人（？）なんですよね。
そのまめ具合が信仰心に向かっちゃってるのが困る！

佐倉　光

ルーレットに萌え死尊死とかも入れてくれていいんだよ！

KP

ルーレットに入ったとして、それはそれでまた妙な事にされそう。

佐倉　光

まあ何やっても最終的に生け贄なんですけど。

KP

最終的に神が呼ばれちゃうからなぁ。

佐倉　光

異形たち「逃避行」に夢中だったのなんでだろ？

KP

ミスD.D.は「愛し合うふたりの」味方であって探索者達の味方なわけでもないので、そこも今回のケースで運がよかった。

＞異形たち
ノリのいい異形達なんではないでしょうか。
「誓わせる」ことが大事なのなら、ノリに入り込むことも重要なのかもしれない。
（そこらへんもシナリオには記載なし）

あ、そうだ。
ミスD.D.の台詞。
「自分達を捕らえないのか」と聞くと、こんな返答が返ってきます。

KP

ここの住人全体的にそういうロマン好きなだけなのかもしれない。

佐倉　光

なるほどー>D.D.
とにかくラブラブなふたりに夢中みたいでしたもんね。

なにげに引き裂いて溺れさせてる……
それに比べればまだしも害がないコメントだった。

KP

そういう所べつだん人間の味方じゃないしちゃんと理解してもいない感強くて好きですね、ミスD.D.。

佐倉　光

虫かごを目を輝かせて見ている子供感。

KP

そうそれ。完全にきれいな虫見てる子供の視線。

佐倉　光

その虫が食べられるかどうかも分からない昆虫ゼリー放り込んで、
嫌がって逃げるのをつまんで何度も上に乗せるような行為。
たまにこういうシナリオでやる神格いるなぁ

KP

そうそんな感じ。

佐倉　光

佐倉のアクションは正解だったな！

KP

ですね！　あそこは大正解だったと思います。
それらしく乗っていれば楽しく味方してくれる。

佐倉　光

楽器演奏で納得してくれて良かった！
そういえば落ちた鍵放置していたらどうなったんです？
割と「夢」だからシナリオに乗りやすくて助かったなぁ。
佐倉もノリ重視で動けたし。

KP

あれは元々出現場所が「教会」だったので、本来なら異形は立ち去らずずっとそこにいるんですが（＝鍵手に入れるまで話が進まない）、
今回は場所を移動した関係で、「異形がいなくなってから回収する」という安全な選択肢ができてしまいました。
危険を冒してほしかったので「放置したら異形に回収されてもう手に入らないよ」という風にしましたが、放置していたら「真鍮の鍵であることを目撃させた」上で、異形が教会へ持ち去ってしまい、本来の流れの「教会に行って拾う」にしていたと思います。

何で二度も落とすかって？　うっかり腕をボトッとよく落としたりするタイプの異形が回収したんでしょう。
あそこは自由行動式だとちょっと流れがムリムリになってしまうのですが、積極的に乗って下さって助かりました。

佐倉　光

教会で拾って車の所まで戻ることになっていた？

KP

そうそう。なのです。

佐倉　光

なるほどー。
それは確かに勢い的にも流れ的にも微妙。

KP

もともと探索箇所式のシナリオなので、例によって自由行動にする対応＆置き卓対応で結構いじってる感じですね。
あ、〈夢見〉で鍵を出そうとした場合、流れ（そのままラストバトルへ突っ込んだ方が綺麗、自然など）によってはアリかなーと思っていました。
ナシな場合は、それらしい鍵は出るけどエンジンがかかりません。

佐倉　光

教会脱出前に拾う感じですか？

KP

もともとは「教会、Bar、博物館の三か所に行くことができて、全部回ってガラスをぶち破ったらラストシーン」な感じなんですね。

佐倉　光

車の鍵、ちょっと考えたんですけど、夢見は想定されていないシナリオっぽいし、やらない方がいいかなーと思いました。
楽器はなかったら出してみようかなと思ってましたけどね。

KP

夢見は完全に追加要素ですね。
面白いし、他人の根城で夢見するんだから出ない時は出なかったり、意図せぬものが出たりするだろう、ということで通しました。

佐倉　光

そう、開幕のあれで「意図したものは出ない」と認識したので、余程必要にならないと使わないという理由ができました。

KP

なるほどなるほど。
あくまでエス牧師の根城ですからね。〈夢見〉しようが、夢の主導権を乗っとることはできないのでした。

佐倉　光

エス牧師の目の前でやったらいじられそうですしね。

KP

いじられるでしょうねぇ。夢を操作されてしまう。

佐倉　光

元々は式から逃げ出した後で一度教会を探索する必要があったのか。

KP

なのでした。
でも逃げ出した後でわざわざ行かないよなーってああしました。

佐倉　光

助かりました！　教会あるからって行く理由がないからなぁ。
いうまでもなく徒歩で行けば捕まって終わることが容易に予想されるし、
エンディングの一つでは実際にそうなりますしね。

KP

なんですよね。実際にほんとに徒歩で行って見つかると捕まって生贄エンドなわけですし。

導線周りでいうと、少女が箱を押しつけるのも追加です。
自由行動式だと箱に着目する・箱を持っていく理由が薄いので（鍵を手に入れていれば、アレでは？　ってなるけど、だいぶ間があくのでテンポがよろしくない）
牧志に気づかせる・少女に押しつけさせる処理を追加しました。
一本道感の強まってしまう導線ではあるけど、突っ走るシナリオですしね。
そもそも酒瓶の中に細長い箱があっても、「何あれ？」ってなりにくいですしね。酒瓶かなにかだわ。
シーンイラストとかがないと、どういう細長さなのか想像しにくいから余計に。

佐倉　光

いや、助かりましたよ。
メタだと絶対必要なヤツだけど、そもそも箱を気にする理由がなかったから。

KP

そうそう。そこ細かいとこ気にするシナリオではないなと思って、さらっと導線追加しました。

佐倉　光

なんかすごい武器だ、って分かれば「欲しいな、売ってくれ」って話になるかも知れないんですけどね。

KP

中身何か不明ですからね。

佐倉　光

これ出るしかないけど箱持ってく理由ないなぁどうしよう、と思っていたので、押しつけられて「やったぜ」と思いました。

KP

やったぜ。

佐倉　光

佐倉も辛うじて「捨てる」というほどでもなく、つつがなく持って行けましたからね。

KP

そもそも衣装チャートのあたりで「ショットガンぶっぱなしてこの格好で車で爆走するよ、どんな格好がいい？」ってPLに聞いていいみたいなので、ショットガン出るのはなるほどPLに見せていい情報だな、ってなったのもありますね。

佐倉　光

いつも無理のない導線やヒントの追加ありがとうございます。

KP

いえいえ、こちらこそいつもシナリオにうまく乗って下さってありがとうございます。
こういう細かい追加するの楽しい。

あ、それと細かい所ですが、車が入っていたガラスケースは本来「ショーウィンドウ」です。
ただ形状がよく分からず、建物がついているショーウィンドウだと「建物を突破する」選択肢ができてしまうため、突然ガラスケースに変更しました。
（佐倉さんだと）ガラスケースなんて破壊するより建物突破する方が早いしーってなりそうで。
T字路の脇に突然デンッとガラスケースが鎮座しているイメージです。夢だな！

佐倉　光

夢ですね！
それこそ馬鹿でかいケーキみたいに置いてあるのを想像していました。
イメージは完全にケーキ入刀だろうなと思ったしー。
あとガラス叩き割ったら座席破片まみれだよなーと思っていたので、
破片が消えてくれて助かった。
いや、何故かオープンカーイメージしてたんですよね。

KP

ですねー、初めての共同作業だし。ガラスケースへの入刀です！
劇中で出たように、数えきれない程の共同作業してますけどね、二人とも。

こちらも完全にクラシックなオープンカーを想像していました。
そうでないと風にドレスをなびかせながら、ハイヒールで座席を蹴って乗り出して射撃するシーンができないし！（結局逆になりましたが）

そもそも破片があるとこちらに飛んできて怪我するし、なにかと危ないので破片にはキラキラと消えていただきました。

あ、そういえば自由行動式にした関係で出しそびれたものが一つ。
後ろに下がってる空き缶の中に脳缶が混じっています。
寄贈：ミ＝ゴ一同だそうな。

佐倉　光

そんな扱いされるどなたか……
なんかやらかしたのかなぁ。
それともてきとーに手が当たったヤツかなぁ。

KP

あ、空き缶だからきっと空き脳缶だと信じて……
どうして空きになったのか？　それは謎。

佐倉　光

あーそっかそっか！　中身がなくなったやつ！
……灰色のナニカがこびり付いていませんように。

KP

……こびりついていませんように。

佐倉　光

不良品とか出るかも知れないですしねー
そういうやつだきっと。

KP

そうそう、不良品……不良品……なんだか覚えがある気がしますが、きっとそういうやつです。中身の入ってる脳缶じゃガランガランできませんし。

KP

次にラストバトル周り。
二人ともまあ【DEX】低い訳ですが、ギャグシなので高難易度は想定していないと考え、以下の難易度調整を入れました。

・絆を示す台詞やアクションをぶっぱなせばプラス補正（＋20％）が入ることにする。
・最初にターン数を開示しない。
　最初の10d100でKPの出目が走ってしまった、二人の出目が悪い等で3ターン目までに殲滅できなさそうな場合、後ろでこっそり＋1ターンする。

佐倉　光

あー、絆セリフで修正入るの盛りだったのか！　ナイス盛り。

KP

でした！
難易度緩和にしても突然プラス補正が置いてあるより、何かそれらしい理由が欲しいなと思って。

佐倉　光

割と戦闘できる人向け前提なシナリオ多いですからねー。
どいつもこいつも高【DEX】だと思うなよ！！

KP

なんですよね、そこそこ【DEX】があることを想定して、技能がなければ【DEX】×5で代替ってシナリオ多いですからね。

佐倉　光

そのへんはいつもいい感じに調整して下さって助かってます。

KP

わーい、ありがとうございます。
こういう風にKPがノリでホラ調整しやすいのはCoCのいいとこ。

佐倉　光

そうそう。そもそもルールブックに「KPが好きにおし」って書いてるとこ多くて弄りやすくて助かる。
スキル名出さなきゃいけないDXでこういうのちょーっとやりづらい。

KP

そうそう。弄りやすいのすごく助かる。
DXだとスキル名もスキルデータも決まっているから、こういうのやりづらい。

佐倉　光

話はずれますが、この継続シリーズ7版でやっても楽しそうだなぁとは思ってます。
MP使い切ってHP削りながら魔法使ったり、【幸運】でギリギリ生き残ったりしてみたいわー。

KP

そうそう、それは思いました。
フレーバーやプレイエイドのあたりはもちろんこのシリーズの味（と私の手癖）に馴染むように取捨選択ですが、戦闘がテコ入れされているのもあり、7版でもやりやすそうなんですよね。
もうちょっと7版に慣れたら7版でやってみるのもアリかも。

佐倉　光

なかなかね、7版でシナリオ探そうと思うとまだ数少ないので難しいところではあるんですけどね。

KP

そうなんですよね。特に7版移行しているのってクラシックシナリオの人が多いから、タイマンRPシナリオで7版対応のもの少ない。
もともとRPシナリオは7版移行の恩恵が受けづらいとこですしね。
（コーナールール除けば基本ルールがシンプルでKPの自由度が高い6版の方がやりやすかったりもする）

佐倉　光

次あたり『奇妙な共闘』振ってみようと思っている7版。

KP

おっ、『奇妙な共闘』だぁー！　やりたい！

佐倉　光

だから7版の美味しいルールだけハウスルールとして持ち込んでるとこもあるみたいですねー
戦闘だけ7版準拠とか。

KP

もともと7版のルールって、色んな界隈のハウスルールの集大成みたいな感じですしね。
色んなジャンルのシナリオに対応している分、シンプルなRPシナリオやりたい時はちょっと煩雑（特に狂気周り。あのルールは面白いけど、単純にちょっとした演出として使いたい時は少々ヘビー）だから、美味しい所だけ使うのは割にアリなんですよね。

佐倉　光

話は戻りますけど、エス牧師の正体って決まってるんですか？

KP

特に正体は決まっていないですね。
「下級の神々」だ、としか書いていない。
エヌ神父では……、ない。

佐倉　光

なかったんだなぁー。こんな妙なことするのはあいつかと思ったんだけどなぁー。
今回塔に侵入したのは穴からですかね？

KP

決めてはいなかったんですが、やっぱり穴からかなと思います。
塔に隙ができている時に侵入されちゃった。
穴から入り込まれ、「穏やかな食事の夢」を通して夢を喰わされ、そして本格的に侵入ですね。

佐倉　光

食べ物で釣られた！
割とこういう輩に狙われることもあるんだろうなー塔牧志。

KP

まだ不安定な所に穏やかな夢をちらつかされたらねぇ。
最良の生贄が変化してできた「塔」なんて何かと便利そうですし、色んな知識や呪具も中に詰まってますしね。狙われそう。

佐倉　光

ああ、ラストで入れようかなと思ったけど入れなかった台詞があったな。
「今、いつかみたいにまた別の世界の牧志たちと会うことがあったら、
みんなを困惑させることになるな……」
みたいな。

KP

確かにｗｗ
なんかドレス姿の俺とタキシードの佐倉さんいるんだけど！？　えええー！？　ってなる。

佐倉　光

何があった！？　だよ。

KP

ほんとに何があった！？　ですよ。

佐倉　光

しかも塔の中だと鎖かかりまくってるし。

KP

ドレス姿のまま鎖がかかってる図は「何があった！？」なんですよ本当に。

佐倉　光

しかも塔に閉じ込めて（？）るんですよ。
こっちの佐倉があらぬ誤解を受けそうじゃないか。

KP

あーあー佐倉さんがあらぬ誤解を受けてしまう。
「えっ、えっええ！？　何があったんだ佐倉さん！？」　ってなってしまう。

佐倉　光

「ちがうんだこれは牧志が望んだことで！」
ちょっと話せば長くなりすぎる。

KP

「へっ！？　俺が望んで！？　ま、まさか、古島さんみたいに何かに目覚めちゃったのか……！？」変な例がいるせいで加速する誤解。

佐倉　光

おかしーなー。このルートドシリアスな筈なんだけどなー
ギャグシですらドシリアスやっちゃうくらい真面目にやってるんだけどなー。

KP

おかしーなー。ドシリアスなはずなんだけどなー。やれるシナリオが限られている関係でギャグシがちなのはあるけど、でもギャグシの中で突然ドシリアスになっちゃうくらいには真面目で重たいルートのはずなんだけど。
むしろやればやるほど重たい設定が追加されていくけど。

でもその結果が鎖に縛られて塔に縫い留められているドレス牧志。
佐倉さんが〈夢見〉してくれたおかげでまだましですが、初期のマーメイドドレスだったら色々アレ過ぎる。＞鎖に縛られ

佐倉　光

どう考えても変な性癖の結果かプリンセスにでもなったか？　って風情に……
そして凄い時間でございます！

KP

おおっと、ですね！　ありがとうございました！
あと一つだけ追加要素があった（幸いにも出番無し）ので、それは明日にでも。

佐倉　光

幸いにも。なんだろなー
ありがとうございましたー！

KP

そう幸いにも。
置きでやったことで疾走感は出ませんでしたが、その分突然のドシリアスや訳の分からない現状など、たっぷり楽しめて楽しかったです。

おやすみなさいませ！

KP

おはようございます。最後に追加要素。
今回は無事生還したので追加AFくらいでしたが、実はロストエンドになった時に一つ盛ってました。

・それでも出目悪くてロストエンドになった場合、牧志が「塔」の力を解放して佐倉さんだけを救う……、というのを想定してました。
魔きしならそれくらいできそうで、結婚！　な話の〆がそれはまあつらいはなしになるなと。

あと、ロスト間際に〈夢見〉でドリームランドに逃げるのはアリ。
その場合、ここは夢に近い場所なので＋15％される、とか考えていました。

KP

改変ポイントとしてはこの辺。

佐倉　光

あの展開の最後にしくじって一人だけで放り出されたら辛すぎる！
〈夢見〉、二人ともそんなに高くないですしねー。二人とも逃げ出すのはまあ大変そう。

どちらも腕に離別を防ぐ髪の毛だけ残ってしまうな。つらい。

KP

なんですよ。つらいなって。
〈夢見〉で逃げ出そうとしたら片方だけ逃げ出せてしまう可能性もある。つらい。

そこで髪の毛を使ったら、エンディングは覆せないけど、意思のない牧志の残滓だけが佐倉さんの所に残って、もしかしたら取り戻せるかもしれない可能性だけが残るエンドを考えていました。
KPの出目がそれなり＆佐倉さん出目悪くてヒヤヒヤしたけど、無事生還して、何だかんだでいい夢だったにできてよかった。

佐倉　光

良かった良かった。
あの話で離別バッドエンドは勘弁です！
でもこういう話あるたびたまに思うけど、
そうなるかも知れなかった可能性を語るのって楽しいですよね……
なんならバッドエンドから続いたのがこどもルートだし。

KP

そうそう。
本当にロストはしたくないけど、バッドエンドになってたらのif話は色んな顔が見えて本当に楽しい。
子供ルートは実はバッドエンドifですしね。
レミングスドリームはその集大成だったし、シナリオではないとはいえ塔ルートそのものがそういうところあるし。

佐倉　光

そういえばこの話の途中で、牧志の魂だけ切り取って持ち物に封印しちゃえ、みたいなそそのかしがありましたけど、
「牧志は俺のだー！」系の狂気で暴走してそれやらかしたら、一緒にいられるし外にも出られるけど複雑すぎるな、と思いました。
でも片目牧志もそんな感じのものと言えばそんな感じなのかな。
あれから色々あったけど、幸せにやってるかなぁ彼は。
随分積んできたし、また1100やレミングスみたいな経験をギミックやテーマにしたシナリオするのも楽しそうですよねー

KP

たぶんそれをやると、切断と変質のショックと喪失で牧志はSAN0になってただろうなと思っていました。
牧志の意には沿わない状況ですしね。
一緒にいられるけど、そこにいるのは壊れた牧志。

片目牧志はどうしてるかなぁ。随分遠くまで来たけど、幸せにやってるかな。
歪んで曲がってしまった互いの関係性を目の当たりにしたり、自分のドレス姿を目の前にお出しされたりしてるけど。

ですねー、随分積んだし、経験をギミックやテーマにしたシナリオまたやるの楽しそう！

佐倉　光

そもそもそんな簡単に塔から切り離せるならとっくにやってるでしょうしね。

そうですねー、塔ルートでの佐倉はそこまで変質してるわけじゃないから、普通に片目牧志君も一緒にいるんだろうな。
レミングスの時みたいに夢で繋がれれば、塔と外の佐倉を繋げるかも知れないのになぁ。
そういうのも遮断しちゃうんでしょうね、塔が在る場所は。
美術館でちらっと出たように、今までの事件が展示されている美術館・図書館・博物館、なんてのも楽しそう。

KP

遮断しちゃうんでしょうね。
まったく違うことわりの世界のようだし。
夢を繋げることができるのは、「そういうもの」の干渉だけなのかもしれない。

ああーーー。それ楽しそう！
美術館・図書館モチーフのシナリオはやったし、博物館だと立体物含め色んなものが展示されていそうで面白そう。

ニャル様の牧志佐倉さんコレクションかな。
キャプションが悪趣味そうでぜひ読みたい。

佐倉　光

シナリオとしてどう面白くするかは全く思い浮かんでいないからアイデアのみですけどね。
なんか思いついたらやろうー
ここの二人はしばらく花嫁・花婿衣装で暮らすのか。
一つ前が花ぐもりで、今回二人で出たから、次佐倉が一人で探索に出るのにすごい勇気というか気合が要りそうだなぁ。
目立たないようにいつもの服装に着替えるのにも気合が要る！！

KP

何か思いついたらぜひぜひ。やりたい。

そうなりますね。＞しばらく
確かに、よりによって今回二人で駆け抜けることができちゃったし。
そろそろ外へ出よう、と決めた所だったのに、決心が揺らぐ！

佐倉　光

早く塔に帰って牧志と会って花婿衣装を着たい！　という想いに苛まれながら探索をする羽目になる。

KP

いろんなものに苛まれてる！
新婚さんみたいになってる。
帰ると花嫁衣装で唐揚げ作って待ってる牧志がいるんですね。

佐倉　光

風呂入ったら着替えに白タキシードが入ってる！
……いや新婚家庭っぽく……はない。