こちらには
『ラストバンケット』
のネタバレがあります。
本編見る!
演奏のルール
牧志 浩太
指先でリズムを取る。
怒りも、恐怖も、関係ない。
ここは夢だ。こいつらは不思議なギャラリーだ。楽しませるんだ。……楽しむんだ。
あの時のセッションを思い出し、指先から旋律を引き出して全員を導く。
浩子
空中を漂う細い糸のように、ゆらゆらと歌うソロ。
笛に指をそっとあてがい、その糸を下から支えるメロディを紡ぐ。
糸に糸を合わせて歌わせながら、リズムが欲しいと佐倉さんに目配せをする。
牧志 浩太
ロビグス、菌糸の王。
いくら神秘を探ろうとも、その本質を、ありかたを理解できるはずがない。
芸術を愛するそぶりを見せ、芸術を愛するように語ったからといって、それに意味があるかどうかすら分からない。

けど、少なくとも今ここにある形は、俺達が理解できる表面をなぞっている。
それなら、「こいつが好むと言いそうな音楽」に合わせることはできないだろうか?
牧志 浩太
〈クトゥルフ神話〉の知識で、ロビグスが好む音楽を探し当てたい。
KP
okどうぞ
牧志 浩太
1d100 64 〈神話〉知識 Sasa 1d100→ 88→失敗
KP
技能に失敗した牧志。さび病が進行します。
佐倉 光
佐倉は合図に合わせて軽快にリズムを刻む。
牧志が迷っているのに気付き、素早くおどろおどろしく不気味で呪術的な雰囲気を刻む。
1d100 75 〈オカルト〉 Sasa 1d100→ 6→成功
佐倉 光
最初は囁くように始める。聴衆の意識を掴んで惹きつけるんだ!
さび病
KP
怖い不気味な感じで始めて途中から壮大になったり綺麗になったりするのお約束だよね! などと。
牧志 浩太
おおー、いいですな! 一気に転調して盛り上げたい!
KP
※進行度と内容はメモに置いたのでご参考に。
牧志 浩太
お、ありがとうございます。
「芸術技能以外の技能に成功することによる補正」は、それぞれ判定した当人にかかるものですか?
KP
当人ですね!
今回のみたいなのは全員にかかりそうな気もするけど、流石に全員だと強すぎるかなー?
牧志 浩太
かなりサービス頂いてるので、全員だと強すぎそうかなー?
KP
本人だけにしよう。最大全員+30にするのは強すぎるように思います。
容赦なくさびは広がりますがガンガン演奏してくださいっ
牧志 浩太
はーいっ!
KP
今のところ足を引っ張るのは佐倉だから、高めの技能狙って頑張りたいところ!
牧志 浩太
頑張れー!

牧志 浩太
知識を探れば探るほど、「わからない」と頭の奥で己がささやいた。
「わからない」。闇を恐れる恐怖の源泉。
わからない。分かるはずがない。恐怖が腕をすくませ、リュートを爪弾く手が震えそうになった。
錆がじわりと腕を、頬を侵食する。
牧志 浩太
さび病 段階 1 → 2
牧志 浩太
その時、佐倉さんの囁くようなリズムが意識を引き戻した。
そうだ、分からない。分かるはずがない。
それなら俺達なりの解釈でかまわない。
東浪見 海
囁くようなリズムに、小刻みに手足を揺らして鈴の音を加える。
後の転調を見越して、さらさらと背景に流れる音を少しずつ大きくしていく。
東浪見 海
東浪見は「芸術技能以外の技能による補正」は試みません。
KP
では演奏技能!
牧志 浩太
1d100 88 魔きしの〈リュート〉(リュート補正&練習補正) Sasa 1d100→ 14→成功
東浪見 海
1d100 103 東浪見の〈ダンス〉(練習補正) Sasa 1d100→ 9→成功
佐倉 光
1d100 70 〈打楽器〉 Sasa 1d100→ 5→決定的成功クリティカル)!
牧志 浩太
おおおおお!
佐倉 光
指先で引っ掻くように不安定で不気味な響きを紡ぎ出す。
KP
キノコたちがざわざわと身を揺らす。
牧志 浩太
キノコたちの揺らぎを感じ取り、引き込めているかどうかを窺う。
揺れがリズムに同期し始めた頃を見計らって、少しずつ盛り上げていく。
この後に大きな転調が来るぞ、という予感を聴衆に与えてゆく。
牧志 浩太
〈聞き耳〉でキノコたちの揺れる音を聞き、どれくらい聴衆を引き込めているかを窺う。
KP
okどうぞ!
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 84→成功
東浪見 海
明かりの下に落ちる影に身を絡め、鈴の音を伴奏にしながら緩やかに踊る。
ここは深海、海の底。魚が泳ぐイメージで手足を揺らして、柔らかい素材のドレスを鰭のようにひらめかせる。
浩子
管の中に音を深く響かせて、歌の代わりを笛で担う。
低く声を張る歌声。光の届かない海の底、闇の奥に歌う異形の楽隊。
牧志 浩太
1d100 98 魔きしの〈リュート〉(リュート補正&練習補正&) Sasa 1d100→ 81→成功
佐倉 光
リュートと笛と踊りを引き立てるように、不安定だったリズムから徐々に寄り添うような優しい響きへ。
皆がどう進行しようとしているか観察しながらそっと裏方に徹して叩く。
佐倉 光
1d100 57〈心理学〉 Sasa 1d100→ 73→失敗
第4段階について
佐倉 光
右腕の袖の部分から真っ黒なさび色が見え始めている。
足がぎしりときしんだ。手さえ動けば問題ない。
牧志 浩太
隣から微かに、軋む音を聞き取った。
思わず声をかけたくなるのを堪える。行ける、と信じる。
佐倉 光
1d100 60 〈打楽器〉 Sasa 1d100→ 70→失敗
KP
ああー。成功してれば行けたなぁー
佐倉 光
バランスを崩してしまった。音が乱れる……!
KP
僅かな音の乱れだったが、ロビグスは眉根を寄せた。
東浪見 海
一瞬乱れる音を、爪先でリズムを継いでカバーする!
佐倉 光
これは先ほどまでの不気味なひびきのしっぽだ、と誤魔化すように繋いで演奏!
佐倉 光
1d100 60 〈打楽器〉(再)
佐倉 光 - 今日 0:29
CCB<=60 〈芸術(打楽器)〉 (1D100<=60) > 70 > 失敗
佐倉 光
粒の揃わない音がさびのようにぼろりと崩れた。
KP
ロビグスは黒く変色した腕に目をやり、ふんと鼻を鳴らした。
東浪見 海
東浪見 海 - 今日 0:32
CCB<=103 (1D100<=103) > 49 > 成功
KP
それでも軽やかなステップは乱れない。
ロビグスは美しいリュートの調べとリコーダーの唄、それらの上を跳ねるような足の動きに感嘆したようなため息をついた。
KP
2R目、1ミスで終了。
3R目!
佐倉 光
〈聞き耳〉で他の音をよく聴きながらクライマックスへ向け盛り上げる。
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 89→失敗
佐倉 光
1d100 60 〈打楽器〉 Sasa 1d100→ 21→成功
牧志 浩太
とうとう転調に取り掛かる。
十分にタイミングを読む。
聴衆は今か今かと待っている。

〈心理学〉で場の空気を読む!
KP
どうぞ!
牧志 浩太
1d100 77〈心理学〉 Sasa 1d100→ 78→失敗
KP
佐倉と牧志はさび病が進む。
第5段階について
KP
牧志は出血で1d2のダメージ。

牧志 浩太
ずきりと痛みが走って、弦に走らせる手を遮った。
読み違えたんだ、そう気づいた。
佐倉さんの腕から何かが芽吹き始めているように見えた。
牧志 浩太
1d2 Sasa 1d2→1
HP 11 → 10
牧志 浩太
大丈夫、まだ手は動く。まだ、外しきってはいない。
辺りに耳を澄ませる。痛みを意識の外に追いやって、沸く空気の尻尾を掴む。
牧志 浩太
一瞬、浩子さんと目配せをして。
牧志 浩太
一瞬、全てを落とし── 転調!
牧志 浩太
一気に旋律を跳ね上げ、舞台にかかっていた幕を引き上げるように。

暗雲立ちこめていた空が割れ光が舞い踊る、壮大なクライマックスへと導く。

ずっと沈んでいた船に光が射し、浮き上がる。
人々はみんな解放されて喜びの声を上げる。
そんな風景を、描く。
牧志 浩太
こんな所で沈んでいられるか。俺達は、帰るんだ。
そんな願いを、音として叩きつける!
浩子
ぴたりとタイミングを合わせて、同時に笛が駆け上がる。
互いに抱き合いながら、人々が上げる喜びの声を。旋律で、歌う。
牧志 浩太
1d100 88 魔きしのリュート Sasa 1d100→ 95→失敗
牧志 浩太
駆け上がろうとした瞬間、手がずきりと痛んだ。
弦にかけたはずの指が軋む。音が、ずれた。腕が思うように上がっていない。
リュートが手から落ちそうになる。
牧志 浩太
さび病 段階 3 → 4
佐倉 光
音が乱れたと同時に高らかにシンバルを鳴らしてブレイク。
短いタンバリンのソロに入る。
牧志は修正はナシで再判定。
牧志 浩太
腕の代わりにリュートを全身で支える。
ソロの間に息を整える。
小さな転調を挟んで、さっきのは最後に立ちはだかる障害の演出だ、と見せる。
牧志 浩太
1d100 88 魔きしの〈リュート〉 Sasa 1d100→ 2→決定的成功クリティカル)!
KP
失敗ありとは言え演奏クリティカル二回。
とてもスリリングな演奏だったんだろうな。
牧志 浩太
怒りを旋律に込めた。
血を流し軋む腕も、追い詰められる心も。

俺にはやることがあるのに、こんな所で沈みかけている無念さも。
人だったはずのキノコたちが無機質にこちらを取り囲む、その姿に湧き上がる痛みも。
牧志 浩太
何もかもを怒りに変えて叩きつける。
東浪見 海
ああ、牧志くん、怒ってるな。
溢れ出す怒りを爪先で拾う。
布を翻し、ステップを踏む。
フィナーレへ向かって空を舞う。
東浪見 海
1d100 103 東浪見の〈ダンス〉 Sasa 1d100→ 3→決定的成功クリティカル)!
牧志 浩太
なんと更にもう1回。
なんてスリリングな演奏だ。
東浪見 海
最後に舞台へと降り立つ靴の音で、すべての終わりを告げる。

確信する。
今までで── 最高の舞台だ!
KP
その舞台は見る者に感動と心の安寧を与える芸術と言って差し支えないものだった。
ロビグスは玉座から立ち上がり、素晴らしい! と拍手喝采している。
控えていた馬や狼、キツツキさえも喜びの鳴き声をあげていた。
キノコたちは傘を広げ飛び跳ね色とりどりの胞子をまき散らす。

「いや、なかなか! いいものを観た!」
バシン! と合掌し、満面の笑みでロビグスはあなた方を褒め称えた。
「あれほどの芸術、ここ最近とんと見たことがなかった! 素晴らしき客人たちよ、ありがとう!
願わくば我が元で召し抱えたいものだ。
いや、実に惜しいが、素晴らしき催しに対し、約束通り褒美をつかわさねばならぬな」
牧志 浩太
「ありがとうございます」
こんな事しといて何を言ってるんだと思うが、そこまでオーバーに褒められると悪い気はしないから困る。
力一杯出し切った興奮で体が熱い。こめかみを汗が流れた。
佐倉 光
既に体中が痒く、腕からは醜悪な何かが芽吹き始めている気がした。
もう少し長く演奏が続いていたら、腕が錆を噴き出して折れていたかも知れない……
佐倉 光
笑顔の下に冷や汗を隠した。
東浪見 海
髪の間を流れた汗を拭う。全身がかっかと燃えるようだった。
何とか……、うまく行ったみたいだ。
で、戻してもらえるんだよね?
浩子
「勿体なきお言葉にございます」
一礼して頷く。汗に濡れた衣装がきらきらと光った。
こいつのセンスがずれてなくてよかった。あと俺のセンスも。
KP
「何であったか。その方らとこのキノコどもを元の姿に戻し、元の場所へ戻せ、であったな。
うむ、うむ、聞き届けよう。素晴らしいものを見せて貰った礼だ」
KP
ロビグスは呵々と笑い両手をおもむろに握りしめ、天へさし上げ掌を開く。
と、ポンポンポン!! っと周りから子供の太鼓を叩くような軽い音がし、色とりどりの煙が上がった。見れば巨大なキノコたちが、かさの部分から破裂している!
牧志 浩太
「っぶ」
思わず口を覆う。
佐倉 光
佐倉も慌てて顔に腕を当てる。
浩子
「ほんと『王様』って感じだな」
東浪見 海
「あっ、一緒にトビーさんもお願いね!」
余計に夢みたいな風景で、これも夢だったんじゃないかと一瞬思った。
やっぱり全部夢で、「別の」牧志くんと佐倉くんなんてのも夢で、夢……、夢かなぁ!?
KP
「無論、無論だ。心得ておるとも!」
ロビグスは扉の方を指した。
すると破裂してゆくキノコたちが巻き起こした煙の向こうから駆けてくる足音と、「イヴリンー!」と呼ぶ声が聞こえた。きっとアイザックが歩けるようになり、イヴリンを迎えに来たのだろう。
「ああ、アイザック、会いたかった!」
煙の中に幾人もの人影が見え始めていた。破裂したキノコのなかから、囚われ人たちが立ち上がりあなた方に拍手を送り喜び合う。
浩子
「そうだ、東浪見さん」
東浪見 海
「何?」
浩子
「冷や冷やしたけど、演奏楽しかったよ」
東浪見 海
「えっ、なに突然。確かに、終わってみればちょっと楽しかったけど」
浩子
「本当にちゃんと戻れるなら、もう言う機会ないかなと思って」
牧志 浩太
「あー……、それは確かに」
俺達と浩子さんはまた会えるとして、東浪見さんとはな。
佐倉 光
「そうだな、そう思えば今回のはそれはそれで悪くなかったと言えるかも。こんなヒリついた演奏ってのもたまになら楽しいかも知れないしな」
牧志 浩太
「酷い目に遭ったし、今もちゃんと戻れるかまだ怖いけど、一緒に踊ってくれてありがとう。
楽しかった。こんなことになったのは楽しくないけど、また会えてよかった」
東浪見 海
「どういたしまして。牧志くんも佐倉くんも浩子さんも、凄い演奏だったよ。
乗っかるだけで、本当に空を飛べそうだった」
佐倉 光
「最高のダンスだったよ、東浪見さん!」
KP
親指を立ててみせる。その腕を覆い尽くしていた黒は綺麗に消え、赤い粉が名残のようにさらさらとこぼれ落ちた。
さび病は綺麗に完治していた。
東浪見 海
「ありがとう!」
笑って親指を立てて返す。
牧志 浩太
俺達が歌ったフィナーレが、本物の喜びになりつつある。
拍手に軽く手を挙げて応える。
うまくいってみれば、ああ、救えてよかった、と思う。
宴は終わる。今度こそ、終わるんだ。
KP
万雷の拍手の中、アイザックと赤いドレスの女性があなた方に手を振って深々とお辞儀をするのが色を失い始めた煙の向こうにかすんでゆく。
この船は在るべき所へ、あるべき姿で戻ってゆく。冷たい海の底へ、深い眠りにつくために。
佐倉 光
「東浪見さん、浩子さん、楽しかったぜ、またやろうな!」
KP
佐倉はふたりに手を振った。
東浪見 海
「楽しかったよ。今度は命賭けずにやりたいね」
浩子
「あ、そうか百年前の沈没船……。願い方間違えた」
牧志 浩太
「……下手なこと言うと俺達がどうにかなってた可能性もあるしさ、これでよかったって思おうよ。少なくとも、解放はされたんだ」
浩子
「……」
KP
あなた方に拍手を送る人々は安らいだ顔をしていた。
彼らはとうにその人生を終え、天国の門を通るはずだった人々だ。
やっと神の御許へ行くのだという安堵と喜びが満ちていた。
牧志 浩太
「……浩子さん、東浪見さん。ありがとう、楽しかった。
もしまた今度ってことがあったら、その時はゆっくり楽しみたいな」
東浪見 海
「だね」
KP
「この別荘も、悪くなかった。」
王の満足げな声が聞こえたかと思うと……視界は完全に白い煙に覆われて何も見えなくなった。

KP
あなたは瞬時に目を覚ます。顔がお湯に浸かったのだ。
牧志 浩太
「うっぷ」
水を吸い込んで目を開いた。開いた? 目を閉じていたんだ。
白い煙の向こうに消えていく人々の顔を眺めていたはずだったのに。
KP
気がついてみればそこは風呂場で、水鏡はおとなしくゆったり波打ち、その中であなたと同時に水面に顔をつけ慌てる佐倉の姿が見えた。
風呂場にもはや大海原は見えず、あなたと佐倉は湯船にふたりで浸かっているのだった。あなたの体に重い鎖とローブが纏わり付く。佐倉は当然のように裸だった。
その腕はもうつるりとして白く、醜いいぼも、錆を思わせる出血もなかったし、あなたの体にも痒みはなかった。
牧志 浩太
「うわ」
気づけばローブ姿のまま湯船の中だった。
そうか、そういえば引きずり込まれたんだっけ。急いでローブを脱いで、裸に鎖だけになる。
佐倉 光
「牧志!? 風呂!? あ? 俺なんでここに、沈没船は!?」
KP
佐倉はばたばたと腕を振り回してようやく体勢を整えた。
佐倉 光
「なんで牧志がここにいるんだ? ……あー、もしかして助けに来てくれて……あの、船にいた?」
牧志 浩太
「そうそう。佐倉さん風呂で海に呑まれてたんだよ」
佐倉 光
「……ってことは、あの演奏会も夢じゃないんだな」
牧志 浩太
「……風呂で攫うなんて、嫌な意味で効率的すぎるって思ってたけど、
もしかして、単に『水』を通して引き込んだだけ、なのかもな」
佐倉 光
「行き先海底だったからそうなのかもなー。風呂が荒れて海になってたし、尚更繋がっちまって、俺みたいなシロウトも喚ばれたのかも」
佐倉 光
「楽しかったよな」
佐倉 光
「演奏も踊りも最高に良かった」
牧志 浩太
「……だな。
あんな所でキノコになって終わるのは勘弁だけど、東浪見さんともまた会えたし。
東浪見さんのダンス、凄かったな。四人での大舞台、最高だった」
牧志 浩太
「……二人とも、綺麗だったな」
佐倉 光
「…………」
佐倉 光
「目の保養になった」
KP
佐倉は深々と頷いた。

KP
浩子。あなたはお湯の中で目が覚める。
あなたは元通りの裸で、そこは魔界の温泉だった。
「ねーあんただいじょーぶ?」
兔耳の女が覗き込んできていた。
浩子
「ひゃっ」
周囲に温かいものを感じて目を覚ました。目の前に女の赤い眼!
一瞬状況を把握し遅れて、ばちゃばちゃと湯の中でばたつく。
浩子
「あー……。ああー、戻ったのか」
懐かしい二人と、東浪見と名乗る人の姿はもう目の前にはなかった。
ここは魔界、力が支配する世。ちょっと物騒だけど、馴染んでしまえば、それなりに楽しい俺達の住処。

……楽しかったな、あの演奏。
あの時以来、久しぶりに、いや。あの時以上に、全部出し切った気がする。

それに。
あんな状況だけど、ああやって二人と東浪見さんと話していると。
変な名前のアパートで人間みたいに暮らしてた、牧志浩子に戻った気がしたんだ。
浩子
「大丈夫、心配ありがと。ちょっと変な所引きずり込まれててさ」
浩子
引っ込めていた翼と尾を出して、ううんと唸って伸ばす。
暫く引っ込めてたから、ちょっと凝るな。
KP
「あんたさー、なんか楽しそーな寝言言ってたよ。
よっぽど楽しい夢見てたんだねぇ。

そういえばさーさっき、大物が機嫌よさそーに鼻歌歌いながらこの上渡っていったわ。
アタシ隠れてたけど、あんたちっとも目を覚まさないんだもん、あいつの機嫌が良くて助かったよねー」

KP
ロビグス<ちょっと通りますよ
牧志 浩太
ロビグスこっち来たーーーー!?
KP
家帰るのに近道なんで
牧志 浩太
魔界経由して近道してるー!

浩子
「うわ。肉体ごとじゃなくて夢経由だったのか、危なかった」
浩子
ただの夢……、ってことは、ないよな?
あれだけ鮮やかだったし、今もはっきり覚えてるんだ。
夢の中だったとしても、あれは本当にあったことなんだ、って思いたいな。
浩子
今度牧志たちに会えたら、聞いてみよう。
あの二人なら、忘れるってことはないだろうから。
浩子
「大物って、どんな奴?」
KP
「えっとねー、馬と狼と鳥連れた美形ー。なんかすっごいキノコのにおいしてた。
ここらだとあんま見ないヤツだったねぇー。外のヤツかもー」
浩子
あ。
分身でなければだけど、あれが本当のことだったって確定した……。

KP
東浪見。あなたは風呂で溺れかけて目覚めた。
東浪見 海
「っうわぁ!?」
風呂!? あっそうか、あたし風呂入っまずい死ぬ死ぬ死ぬ!
慌てて水中でもがき、ぜぇぜぇと息をしながら湯船から這い出る。
まったく、せっかくやり切ったのに、風呂で溺れて死ぬとかないよ。
東浪見 海
「……」
夢、だったのかな。
あれだけやり切ったのに。別の牧志くん達ともまた会えたのに。
夢だったとすると、ちょっと淋しいな。
東浪見 海
別の牧志くん、か。
もしかしたら、最初からただの夢なのかもしれないな。
あの時だって壮大な夢を見てただけで、別の世界も、別の牧志くん達も、あたしの夢なのかもしれない。

それにしては前の時と今回で、また会ったんだ、って思えるくらいによく似てたけど。
そういえば浩子さんだっけ、牧志くんに似てたな……。
KP
あなたの弟が何かあったのかと問いかけてきたりもするが、とくにそれ以上のこともない。
あなたはおそらく疲れすぎて風呂で寝落ちて夢を見ていたのだ。
東浪見 海
「なんでもなーい、ちょっと寝落ちてびっくりしただけ!」
KP
リアル卓ならこのあたりでエンディング2を流したいヤツ。
牧志 浩太
ああー、流したいやつ。
KP
リビングのテレビで緊急ニュースが報じられている……
東浪見 海
身体を拭き、寝間着を羽織ってリビングに出ると、何かニュースをやってる。
何だろ? 何となく画面を見る。
KP
100年前に沈んだ船が発見された、というニュースだ。
『ミルドレッド』という名のその船は長く行方が分からないままだったが、
ついに当時のままの姿で沈んでいるのが見つかったというのだ。
乗客の痕跡はなかった。
しかし当時有名な音楽家だったアイザック・トビー氏が所持していたとされる
リュートだけが、非常に良い状態で発見されたという。
東浪見 海
「え……、」
画面の中に流れる内容に絶句する。
あれって。あれって。『ミルドレッド』って。トビーさんって。

船の姿は映るかな。トビーさんのリュートは?
食い入るように画面を覗き込む。弟が不思議そうな顔してるけど気にしない。
KP
船は不思議なほどに当時の姿と思われる美しさを保っており、
それだけに人の痕跡が一切なかったのがミステリーを感じさせるとコメンテーターが語っていた。
一瞬写ったリュートは、あの『王』の前で大きな痣のある牧志がかき鳴らしていたのと同じ物だった。

それは紛れもなく、あなた方の出会いが真実であったこと、
その心を一つにした命懸けの演奏と踊りが、さびの神の心を動かし、人々を救った証だった。
東浪見 海
あれは、本当のことだったんだ。


エンドA



KP
ありがとうございました!
牧志 浩太
ありがとうございましたーーーー! 楽しかった!

タイトル、まさかのダブルミーニング! 面白い!
このシナリオで菌糸の王を持ってくるのも面白いし、構成が面白い。
KP
そう、これだからタイトルを英語で書かないでね! ってシナリオに書いてあるんです。
KP
今日はもう遅いので報酬は明日にしますが、それとは別に「あれが事実だったことを確信することにより、自分の芸能で人を救った誇らしさ」で1D3の正気度 が回復します。
牧志 浩太
おおー。魔きしの少ない正気度 が回復する。
KP
佐倉の正気度 もガタガタだったから助かる……
まさか最大値持って行かれるとは思っていなかった糸電話。
牧志 浩太
魔きしは大層助かったけど佐倉さんガタガタにしちゃった糸電話。

牧志 浩太
浩子さんはロビグス登場のおかげ(?)で、東浪見はニュースによって、
それぞれ本当のことだったんだって確信が持てた。よかったなぁ。

これで、『別の世界の牧志&佐倉さんと世界を救ったこと』も本当だろうと確信できた。
ただの夢にしては、知ってる牧志&佐倉さんとの差異も含め、統一性のありすぎる登場人物が出てますからね。
なお浩子さんと海に面識がないのは、単純に面識ない方が面白そうだって理由ですが、
作中的には
 ・海は普段東浪見んちにはおらず、違う所で暮らしている(東京内ではある&ちょくちょく帰ってはきますが)
 ・話がややこしくなるので、牧志sはそんなに行動範囲広げなさそう
  (旅行など知り合いいない場所に行くのは除く)
ので顔を合わせたことがないという理由です。
KP
海さん一人暮らしでしたね。女性の一人暮らしなのに窓割られるのひどい。
牧志 浩太
まったくだ。
あの後窓をどうにかするまでどこかに避難してたかもしれない。
KP
牧志sはあまり目立つと不都合そうですしね。
流石に似た顔が七人もいる、しかも日替わりでいる、というのは目立ちすぎる。
牧志 浩太
牧志sはいくらなんでも目立ちますからね。
同一人物のふりをしたとしても、体格違うから無理が出るし。
KP
折角だからみんなにただの夢じゃなかったと確信を色々な方法で持って欲しかったのでロビグスさんに通りすがっていただきました。
彼も悪魔の一種だし通ることもあるよきっと。
牧志 浩太
追加ありがとうございます。
浩子さん魔界からじゃニュース見られませんしね。おかげで確信できた。
報酬・成長
生還報酬
KP
※シナリオ中の練習で上昇した芸術技能・特殊なリュートによる加算は元に戻ります。
KP
全員綺麗に一回ずつクリティカルしてるんだなぁ。
牧志 浩太
ですね。
これは全員が最高のパフォーマンスを発揮した、東浪見の記憶にもガッツリ残るほどの素晴らしい舞台だっただろうなぁ。

>おまけ
おまけだ! ありがとうございます。
牧志 浩太
1d6+2d3+1d2+1 まきし Sasa 1d6+2d3+1d2+1→ 4+5[2,3]+2+1→合計12
1d10 まきし〈芸術〉技能 Sasa 1d10→3
東浪見 海
1d6+3d3+1 とらみ Sasa 1d6+3d3+1→ 2+7[3,1,3]+1→合計10
1d10 とらみ〈芸術〉技能 Sasa 1d10→8
佐倉 光
1d6+2d3+1d2+1 佐倉 Sasa 1d6+2d3+1d2+1→ 6+5[3,2]+2+1→合計14
1d10 Sasa 1d10→5
SAN 30 → 44
〈打楽器〉 30 → 35
牧志 浩太
お、東浪見はすごく学びがあったらしい。
これで80オーバーということは、大いに本業に活かせる経験だったんだなぁ。
KP
ですねぇー。緊張感が良い方向に働いたかな。
牧志 浩太
1d100 41 まきし〈芸術〉通常成長ロール Sasa 1d100→ 52→失敗
1d10 まきし〈芸術〉通常成長 Sasa 1d10→8
〈リュート〉 38 → 49
SAN 17 → 29
佐倉 光
1d100 35 〈打楽器〉クリティカル分 Sasa 1d100→ 80→失敗
1d10 Sasa 1d10→10
〈打楽器〉 35 → 45
東浪見 海
1d100 81 とらみ〈芸術〉通常成長 Sasa 1d100→ 60→成功
牧志 浩太
頑張ったおかげでいい感じに回復しましたね。

東浪見はだいぶ自信がついた。

背景
KP
ではまず真相をばー
■シナリオ背景
KP
ちなみに探索者たちがさび病に冒されていたのは、空気感染するためだそうです。
牧志 浩太
ああー! 探索者たちが目をつけられてたわけじゃなかったんだ。
楽しかったなぁ。
ロビグスのひっでぇことする具合と芸術好き具合のバランスとか。
演奏やる話でロビグスという面白みとか。
絶妙な確信の持てなさとか。
トビーおまえ巻き込んだ張本人やんけなのに見捨てて帰るわけにいかない所とか。

展開にひとひねりあって、途中いい感じに怖くて、「えっ本当に芸術やる話でいいんだよね?」ってびくびくする感じで楽しかった。

その上に事前情報があるので、PL的には最後は確信して突っ込んでいけますしね。
KP
シナリオの構造はとても単純なんですけど、ちょっとひとひねりあって楽しいですよね。
牧志 浩太
そうそう。構造やマップ自体は単純で、そこにひとひねりあるのがとても面白い。
KP
トビーアメリカ人前提で色々な描写したけど、ヨーロッパの方が良かったかも知れないな……
牧志 浩太
あ、でも「1920年代アメリカ」はCoCにとって特別な舞台だし、1920年代アメリカだー! ってきゃっきゃできてよかったですよ。
KP
あー、そうか、そういう意味では確かに!
牧志 浩太
これ、トビーさん達を生かして帰すことはそもそもできなかったのかな。
それとも、願い方によってはあり得た?
KP
そもそもが沈没した、という結果を得た船に更に悪戯されただけで、死すべき定めではありましたからね。
彼らはただただ神の元へ行けずに夢に囚われていた亡霊のようなものです。
神の御許に行くのが幸せなんだと思いますよ。多分クリスチャンだし。
KP
願いでの復活はどうでしょう、シナリオにはそういう前提はないですね。
まともに生きた人間として戻ってくるのは難しそうではあります。
可能でもなんか変なお土産つきそう。
牧志 浩太
そうかぁ。
あの願いになったのは浩子さんが契約の文言に慎重であるからですが、とするとあれでよかったのかもしれませんね。
KP
現実では船完全に水没しちゃってますからね。

◆ギミックについて
KP
※最初に佐倉(KPC)についていたさび病のみ無条件につきます。
あとは失敗ごとに感染したり悪化したりしていました。
「管理が面倒&ちょっと難易度あげてみたいな! という稀有な人は3段階くらいすっとばしてやってもいいです。
楽しんで腕を錆びさせてください。」

とありましたが、さすがにシロウト集団にそれはかわいそうなのでやめときました。
牧志 浩太
ああー、素人集団なのでやめてあげてー!
実際、結構出目暴れてましたしね。
それでもそこそこ進んでてナイスバランスでした。
KP
全員クリティカルは素晴らしかった! 王様ニコニコでした。
シナリオでは描写ないキノコたちも喜んじゃった。
牧志 浩太
シナリオで描写ないキノコたちも喜ばせられた! やったー!

エンディング分岐
KP
エンディング分岐は、(略)

今回のは一番条件が良いエンディングA。
END Bについて
牧志 浩太
ああー、失敗してもよっぽどでなければ、PCはうまくやれば無事に済むけど、
ミルドレッドは救われない!

いいなぁ。失敗するとおぞましい体験もできて、確信も持てなくて、ちゃんと後味が悪くなって、でもよっっぽど出目が悪くなければPCは全員生還できる。

ダージュの戦闘でも思いましたが、判定や戦闘に失敗すると生還のみ、成功すると生還+α! って構成は素敵ですね。面白い。

その上で、その情報は最初は示されないからめちゃくちゃヒヤヒヤする!
思惑通り途中の出目にヒヤヒヤしました。好き。
KP
そう、成功するとプラスアルファの良いことって構成良いですよね!
牧志 浩太
そうそう、特に今回は「失敗するとちゃんと後味悪くて悍ましいけど、生還はできる」という構成がすごく素敵。
成功失敗かによって余韻ががらりと変わる。

その上で最初それを「開示しない」こと・失敗したら死ぬかもと思えるちょうどいい成功率によってヒリヒリしたスリルを味わえる。好き。
牧志 浩太
佐倉さんちょっと危なかったですね。
結果的にミルドレッドを救えてよかった。
KP
KPCが最終的に全体の足を引っ張るっていうのはゲームとしてあまり良くないので、調整ミスったなーと思いました。
(ダメージを負う、のは別にいいけど、成功失敗の鍵になるのはよくない!)
うまくいって良かった!
牧志 浩太
うまくいってよかった!
うっかり塔がキノコまみれになる所だった。
エンドCについて
牧志 浩太
シナリオ自体や描写・展開、また再会できて四人での演奏で盛り上がれたこともとても楽しかったながら、
精神的にも魔界に馴染んじゃってる浩子さんをたっぷり描写できて、その意味でも楽しかったです。

あと衣装で盛り上がる女性陣、壁の方向いて想像を逞しくしてしまっている二人、ピンチが頭からひらひら抜けちゃう佐倉さんとか、最初の一幕も楽しかった。
KP
シナリオがシンプルなだけに、人数増やしてわちゃわちゃしてより正解だったなと思います。楽しかった!
一応某シナリオの特典で他の世界のキャラクターとも遊べることにはなっていますけど、
なかなか出番がないですしね。
二人きりで塔に閉じこもっていたら刺激が欲しくなるし、背後で女子が着替えているなんてちょっと正気失っちゃっても仕方ないよね!
牧志 浩太
ですね!
二人きりでの演奏も緊迫感に満ちて楽しかったかもしれないけど、最初の裸でわちゃわちゃや世界を越えた再会、随所の会話あたりは大人数ならでは。楽しかった!

仕方ないですね!
しかも狭い空間で突然の裸で動転している&しているだろう所からのそれだし。

改変などなど
【蜘蛛の糸電話】
牧志の正気度 が下がりすぎていたので、調整のために出したアイテムです。
幸い佐倉の方が正気度 に余裕があったのと、今回の話はそこまでボコボコ殴られる話ではなかったので、ペナルティ付きで大きめに融通する使い捨てアイテムとして出しました。
便利だなぁ塔と小動物!
あとついでに他の世界の東浪見嬢も巻き込むことにしたので、その予告としても使用しました。
牧志 浩太
糸電話ありがとうございます!
今回の話の予感にもなったし、奪い過ぎて牧志は危なっかしいし、
ちょっとした一幕もできて楽しかったです。
KP
奪いすぎた牧志の反応がいつも通り危うくて、「こーいつー」と思ってました。
やっぱり危ないわ牧志くんたら。
【海水風呂】
牧志くんの提案ですがここで。
探索者たちは水を通じて引き込まれたわけですが、海水・嵐なんて最高じゃんと思ってKP喜んで乗っかりました。

牧志と佐倉は日常的に一緒に風呂に入るような関係性ではないので、何とかして二人をいっぺんに水に浸からせる必要がありました。
最初は佐倉が風呂の中に消えて、後で来た牧志も引きずり込まれるという感じにしようかなとは思っていたので渡りに船でしたね。船だけに!

塔の外が乱れていたので水鏡も暴走し、風呂が嵐の海と化し、それによって二人揃って引きずられたのです。
しかしこれだと牧志くん裸にはできませんでした……が、まあ、嵐だし夢だし裸でもいいよね!
ちなみにここで振っていたのは佐倉の〈水泳〉判定です。
成功したら一応泳ぎながら助けを求める事になっていたでしょう。
後で最後まで目覚めなかったのはここで溺れたからじゃないかな。
このあたりのシーン浩子さんが目茶苦茶冷静で面白い。
牧志 浩太
嵐からの連想で大した意味はなかったのですが、丁度よかったですね!
まあ夢ですし。ローブ着ていたはずが突然裸となって、「明らかに変だ!」となれて楽しかったです。
ああー、水泳。なるほど。
牧志 浩太
>浩子
牧志と佐倉さんは裸の女子二人と出会ってウワーッ! ってなってるし、
東浪見はそこまで異変慣れしていない&裸でウワーッ!? +目の前に悪魔ウワーッ!? ってなってるしで、浩子さんだけ冷静なんですよね。
そもそもカオスたる魔界住まいで突然の異変にもそこまで動転しない&何より裸にも慣れてるのが強い。
劇中であったように、普段から裸の悪魔なんて男女問わずそこら中にいるから何ら気にしていない。
【魔界風呂】
真・女神転生2の魔界の回復施設にうさぎちゃんがいる回復の泉があって、それがどう見ても温泉か銭湯でした。
人通りの少ない・効果が弱い泉には管理人がいなくて金が取られないのかなーなんてイメージでやってます。

ちなみに真・女神転生2の回復の泉、属性別に分かれているんだそうです。(そうだったっけ……)
浩子さんはニュートラルなんですかね?
牧志 浩太
ああー、そうだったんですね。それで兎かぁ。
効果が弱い泉はフリーで普通に風呂として使われてる、ありそう。
浩子はニュートラルっぽいなと思います。
魔界のやり方に馴染んだとしても、属性が変わるほどに本質は変わっていなさそう。
ラストの会話とか、結構大本は牧志浩子のままなんだな、という感じでしたしね。
【カードの英語】
これくらい判定なしで読めて良いだろう、と思ったので特に判定など入れませんでしたが、
あとで「判定しないとさび病進まないんだな」と気付きました。
だから、というわけではないですが、適当に判定はやしています。
牧志 浩太
そう、芸術に関係する行動で失敗すると進むのかなと思ってたら、まさかすべての判定で進むとは!
何気なく判定いじったらギミックに関係しててうっかり、たまにあって慌てますね。
【天衣無縫】
縫い目がない服は人外の手によるもの。
まあ見りゃ分かるでしょという感じですが、英語よりは一般的とはいえないかな? と思ったのでこちらに。
あわせて、これが現実の人間の手による異変ではないこともあわせて提示しました。
牧志 浩太
なるほど! と思いました。
前回の事件(ダージュ)のせいで牧志もPLもあの歌方面に発想がずれちゃった。
あの歌
スカボロー・フェアのこと。

【倒れた男の正体】
ここで判定を増やすために〈歴史〉で男の服装などから時代を推察するシーンなどを追加しています。
それで100年前のアメリカ人だったことになりましたね。
新しい時代の物が出てきたのは、現実と夢の狭間だったから、ということで!
牧志 浩太
ああー、なるほど追加要素だった! ワクワクして楽しかったなぁ、1920年代アメリカの登場。
ミルドレッド自体は現実にあった船だし、狭間だったということでいいんじゃないでしょうか。
【トビーさん】
敬虔なクリスチャンで、100年の絶望を経ても神への信仰を失っていません。
……なにげにすごい人では。
牧志 浩太
なにげにすごい人では。
そりゃあ祈りが(違うものに)通じて、塔から人を召喚できてしまったりするわけです。
KP
今回四人を喚んだの、四文字さんじゃないとしたら誰だったんでしょうねぇー。
ニャルか、ノーデンスか。
牧志 浩太
誰だったんでしょうねぇー。
四人にとっては単純なる巻き込まれですから、四人というよりもトビーに力を貸した何者かがいたんじゃないかという気がするんですよね。
面白がったかキノコがイヤだったのか、トビーに何者かが力を貸し、トルネンブラの縁で間違って魔きしたち三人を見つけてしまい、糸経由で東浪見を巻き込んだ感じの。
【楽器と練習】
トビーの楽器はシナリオに元々ありますが補助値はありません。これは主役PCに合わせて楽器を出していい、というシナリオに記述があったので、100年耐え続けた男の魂がこもった楽器なら多少強くても良いんじゃないかと思って補助値つけました。
また、楽器も王の間で与えられるものなのですが、何しろ今回のPCたちは素人なので素の値で戦うのは無理があります。
そこで「練習がしたい」という希望が出たのをいいことに、練習によって3回まで腕が上がることにしました。あわよくばさび病も進みますしね! それでトビーの部屋にもいくつか楽器を設置しました。
牧志 浩太
調整ありがとうございます!
うっかり間違えて素人を召喚してしまいみんなキノコに、ではしまらないですからね。
トビーさんのリュートという形だったのは、一緒に戦えている感があって嬉しかったです。
【通りすがる王】
全員に「現実だった」ことを示すためにやりました。
よほど楽しかったらしい。
【もしキノコ化していたら……】
残りのみんなでキノコの森に行くシナリオでも組めば良いかなーなんて思っていました。
牧志 浩太
夢のようなキノコの森で恐ろしい御伽噺のように友を取り戻すお話。
それはそれで怖面白かったかもしれませんね。
でも、この終わり方がとても美しくて楽しい再会で、今回はこうなってよかった。
KP
大体改変はこんなところです。
牧志 浩太
ありがとうございます!
大体気になってたことはお聞きできたかな。

KP
ありがとうございました!
想定より色々起きて楽しかった!
牧志 浩太
色々できて楽しかった!
シナリオそのものは短めながら、その間に色々詰め込めて楽しかった。
KP
何よりこのメンバーで舞台やれて良かったなぁ。
牧志 浩太
それは本当に! 
三人のセッションに東浪見も加わっての舞台、楽しかった。
KP
王様、横暴だけどちゃんと芸術を愛する男で、素晴らしい芸能への報酬は惜しまないってのがいい。
牧志 浩太
そうそう、ちゃんと芸術を愛する所とらしい横暴さのバランスがいい味なんですよね。
KP
もしかしたら二人が夢を見た時に、きのこの森に連れて行かれてオン・ステージさせられるかもしれない。
牧志 浩太
あっ、気に入られてしまった! 帰してくれるならやるけども。
でも今回のは色々補正つきなので、もう一度呼んでみたら大したことなかったからってキノコにしないでほしい。
次の予定
KP
塔と小動物たちは結構無茶な前提でもなんとかなるし面白いですね。
牧志 浩太
塔と小動物たち、確かに。そういう所面白いですね。
牧志 浩太
ドリームランドで二人がファンタジー冒険者するような話もやってみたいんですが、特に少人数・継続可でそういうのなかなかないんですよね。
(世界観の導入の問題があるからか、特殊HOものが多い)
作ろうかなぁ。
KP
いいですねー、せっかくだから変な魔法とか使ったり、以前訪れた場所を再訪してみたりもしたいなー。
意外とドリームランド絡んでくるシナリオは多いけど、ドリームランドで探索できるシナリオはほぼ遊んだことがない気がします。
牧志 浩太
そうそう、せっかくドリームランドにはファンタジーっぽい魔法があるし、変な魔法とか使ってみたいですね。
確かに言う程ない気がしますね。対の棲みかはショートカットだったし。
ガッツリ探索したのはPYXくらいかな?

キノコの森とか、遺跡とか、奇妙なルールのある街とか、面白そうな舞台かなりあるので色々やってみたいし、再訪するのも楽しそう。
やるとしたら一話に複数舞台を押し込むとショートカットになっちゃうので、ドリームランドで冒険者するミニキャンペーンみたいになるかな。
KP
楽しそうだなぁ。
グリモア見ていたらドリームランド限定の変な魔法いっぱいあるんですよね。

PYXも酒だよりだと割とショートカットですしね。
現実の事象をドリームランドで解決する、んじゃなくて、
そもそもドリームランドを舞台にする、っていうのが少ないかな。
牧志 浩太
確かに。だいたい現実の事象をドリームランドで解決する話ですしね。
ドリームランドそのものが舞台だと、だいたいは特殊HOでドリームランド出身で、ドリームランドだけで完結する話になる感じ。
牧志 浩太
ドリームランドで大冒険して、目を覚ましたら夢だった、っていう冒険もの、やってみたいですね。
よーし考えてみよう。面白そう。
KP
そういえば世界が滅びる話のキャラクターも考えないとなぁ。
牧志 浩太
ですね。大体イメージは上がってるけど詳細と立ち絵が固まってないッッ

牧志 浩太
そういえば次、どうしましょうか

今の所、ミッドナイトジャンクションからの一連の流れで異世界探索・描写したいボルテージが上がっているので、突然異形になっちゃった佐倉さんとバーチャル牧志で異星の街を探索する話をゆったりやろうかなと(で、その間に世界が滅びる話のキャラを固めようかと)思っています。
他に何かこれ気になる! とかあればそれでも。
KP
お、前回おっしゃってたやつですね。じゃあそれでお願いします! 
そういえばまだちゃんと読んでないけどクロウリングケイオス来ましたー。
這い寄る混沌なのに追加されるのはアザトースなのね……
牧志 浩太
おおー。そうなんですよねアザトースなの。
まあニャル様はアザトースの御守りしてるから……?
あ、いつごろから始めましょうか? >異星探索話
KP
いつでもOkです。
今回のログが大体3回くらいに納まるから、そんなに溜まってないですし。
牧志 浩太
はーい! では、チャンネルだけ作っておいて明日辺りからゆるゆると始めていこうと思います。
KP
よろしくお願いします!
牧志 浩太
よろしくお願いしまーす!


コメント By.KP(佐倉)
演奏本番でクリティカル連発するの、素晴らしいじゃないですか。

本編としては単純なシナリオですが、色々と工夫されていて楽しいお話です。

プレイ日:2025年9月29日 ~ 2025年12月19日

作者名: たなばやし

配布・販売サイト: ラストバンケット

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【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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