偽KP
アイ
とうっ! こんばんは!
高槻 玲音
いるにはいる
ヘチナ
セーフ!
KP
すみません偽KPです。
二宮 信
ちこくちこく
KP
ホンモノKP3ふ
ヘチナ
おちつきなすって
二宮 信
こわれた
KP
3分程度遅刻します。
くそ。私が誰かバレバレじゃないかッ
アイ
はーい!
ヘチナ
はーい
高槻 玲音
MP3のパチモンみたいなん出てきた
神津 樹
わたしだ。
10分遅れるそうです。
お茶とか呑んでお待ちください。
すまない。
アイ
はーい。紅茶いれよう。
ヘチナ
KP3
神津 樹
3人で回す。
PLはひとり。
PLが面白そうだなと思った展開に進む。
二宮 信
ヘチナ
KPの殴り合いじゃん
高槻 玲音
船頭多くして船員なんもできんじゃん
ヘチナ
KP1:〈目星〉がふれます
KP2:〈聞き耳〉がふれます
KP3:光りながらシャウトできます
神津 樹
さ……3でお願いします。
ヘチナ
では……光でよく見えず、声で何も聞こえませんでした
高槻 玲音
なにもかも困る
神津 樹
ひどいトラップだった。
しかも選んだのは自分なので文句は言えない!
二宮 信
じゃあ〈聞き耳〉ふりまーす
CCB<=70〈聞き耳〉1D100<=70) > 45 > 成功
成功です
高槻 玲音
では神津の魂のシャウトが聞こえました おわり
神津 樹
魂のシャウトなんだろう……
ヘチナ
<「ふんぐるい! むぐるなふ!」
アイ
誰だ魂のシャウトで何か召喚しようとしてるの。
エミーリア
すみません、おmたせしました
アイ
落ち着いてリアさん

KP
えーと
前回、アイがトイレ行ったとこだったね
アイ
ですね。
やらないよ?
高槻 玲音
行ってたなそういや
アイ
「ニノっち落ちてるからちょっと待って」ってだけだったので、特にトイレで何もなければ普通に戻ってきます。
二宮 信
二宮が物理的に落下したのかと一瞬
神津 樹
ないんか>イベント
KP
トイレでイベントが
ヘチナ
用具入れにブルーが!?
アイ
なんて所にスパイが!
KP
ふと見ると、ツナギを着たブルーが
アイ
やらねぇよ!
秩父 碧
「やらな……早いん」
高槻 玲音
いるのかよブルーが
KP
いません
神津 樹
いないかぁー
高槻 玲音
あぶねー
KP
というわけで、ご質問も無いようですので
いよいよもって、塔に侵入ということでよろしいか
高槻 玲音
そうなるっぽいな?
ヘチナ
おっけー
二宮 信
いいよぉ
神津 樹
ぽいなー

マーク
「……よし、戻ったな」
アイ
おっけー
マーク
「それじゃ、改めて。覚悟はいいな」
アイ
「おう、悪かったね。ああ、オッケーなんだよ。
ここで覚悟ねぇ、っつったってどうにもなんねぇや」
マーク
「そりゃそうだ」
高槻 玲音
「やるしかないんだろ」
マーク
「言われても、こっちも困る。
夢と野望への第一歩。
そう思えば、また違って見えるだろ」
アイ
「言うもんだねぇ」
神津 樹
(俺の夢か。なんだったかな……)
ヘチナ
「……」
マーク
「ここまでは、正直言っちまえば俺らのお膳立てだった。
ここから先は、正真正銘、お前らが自分で勝利をもぎとることになる」
二宮 信
「はぁい」
アイ
「話が随分ややこしくなっちまって、半分忘れてたよ。
 ……こっからが勝負、ってわけなんだね」
マーク
「ああ」
高槻 玲音
「そうだよ。結局自力でがんばらないといけないってことだ」
理由
神津 樹
そもそもマークさん達が手を貸してくれるのは、この街に暗躍しているナニカについて調べたいから って事で合ってたかなぁ。
ちょっと記憶が朧ってるわ。
マーク
そうだよ
アイ
そうそう。
ティンダーをばら撒いて人々を塔に駆り立てているsomeoneがいるから、その正体を探りたい、ってことだったね
神津 樹
おけおけ。利用されつつも自分の夢を果たすのに有利だから協力するってとこだったね。

アイ
「裏があろうがなんだろうが、うまく使やぁいい。ってこったね」
己を鼓舞するように、一度歯を見せて笑う。
マーク
「行ってこい。
お前らなら、やれるさ。カンだけどな」
高槻 玲音
「勘かあ……当たってほしいもんですけど」
アイ
「調子いいねぇ。ま、そう思っとくさ」
マーク
「……よし。
それじゃ行くぞ。入り口のとこまでは先導する。そっから先、適当なとこで俺は離れっから。
後はお前ら次第だ」
言って、社の上から飛び降りると、神社の出口ーーー鳥居の方へとスイーっと滑ってゆく
ヘチナ
「はいっす」
アイ
「おう!」
神津 樹
「うす」
自分で勝負か。少しワクワクしている。
二宮 信
「うぃっす」
高槻 玲音
ついてくか……

KP
鳥居をくぐり、夜の住宅街を行く
しばらくして、どこから湧き出したものか、モヤのようなものが漂い始める
そして、気づけば道は傾斜し、坂道となる
アイ
「……来たね。前ん時と一緒だ」
高槻 玲音
「これで、いつの間にか壁面登ってるわけだ……」
KP
そう、最初に塔を訪れた時と同じだ
6人分の、小さな電動モーターの呻りだけが、夜道に響く
ヘチナ
「ぼ、ぼくどうさんいないっすよね……」
アイ
「つかさぁ。レース中に前の奴出て来たらどうすんね?
あ、被った」
ヘチナ
「ひっ」
高槻 玲音
「逃げるしかないんじゃない?
今回は立ち向かう理由もないしね」
神津 樹
「そうだな」
二宮 信
「すらこらさっさ~ってヤツ?」
アイ
「わりぃ、脅かすつもりじゃなかったんだよ。だねぇ、前と違ってCWあるし、やられる前に全力で逃げよう。
ってことでいいね?」
神津 樹
「ああ」
マーク
「自分の影を取り戻してペルソナ使いになったお前らは、奴に積極的に狙われることは無いはずだが。
出会したりちょっかいを出せば、攻撃される可能性もある。
その時は、その通り。何はなくとも逃げろよ。
奴に勝てた、って話はまず聞かねぇ」
アイ
「おう。そうなったらレースどころじゃねぇや」
高槻 玲音
「ローグライクによくいるよな、同じ層にずっといると出てくるヤバイ敵」
アイ
「そうなんだね?」
神津 樹
NG「f.o.e.とか死神とかそういうやつだな」
ヘチナ
なんだ鹿さんかぁからの
神津 樹
牛さんこわいのよ
f.o.e.・鹿・牛……世界樹の迷宮に出てくるフィールド上に見える強力な敵。
死神……BUSIN……に出てくるフィールド上に見える強力な敵。
マーク
「ああ……似たような話は他の場所でも聞くな」
神津 樹
「あいつは何なんだ?」
マーク
「わからん」
神津 樹
答えを期待していたわけではないが、なんとなく鼻白む。
マーク
「なぜ、存在するのか、なぜ、影を集めるのか。
……そして、なぜ影を奪い返した者がペルソナ使いとして覚醒するのか」
高槻 玲音
「謎が多いなあ……」
アイ
「やだねぇ。わかんねぇもんほど怖いもんねぇや」
マーク
「南条には、推測みてぇなものはあるようだが……
それを俺にも話さねぇ、ってことは、奴自身も確信を得ていないってことだ」
高槻 玲音
「まあ、先入観があると見えるものもどうのこうの、ってやつですかね」
マーク
「そういうこった。お前らも、もうなんとなくわかってるだろ。俺たちペルソナ使いってのは、『そういうの』の影響を強く受ける」
「それでも、いずれ正体がわかれば、向こうから話してくるさ」
神津 樹
「それなら、バカみたいに前向きなヤツを使えばいいんだ……
その方が強いって事じゃないのか」
マーク
「お前やニノみたいにな」
ふ、っと小さく笑う
KP
さて、そういったところで
全員〈聞き耳〉
聞き耳
神津 樹
CCB<=34〈聞き耳〉1D100<=34) > 55 > 失敗
ヘチナ
CCB<=35〈聞き耳〉1D100<=35) > 34 > 成功
アイ
CCB<=75〈聞き耳〉1D100<=75) > 22 > 成功
高槻 玲音
CCB<=80〈聞き耳〉1D100<=80) > 79 > 成功
二宮 信
CCB<=70〈聞き耳〉1D100<=70) > 53 > 成功
高槻 玲音
イチタリタ
ヘチナ
珍しく成功
神津 樹
今日もヘッドギアが絶好調

判定の失敗と行為の失敗
高槻 玲音
前読んだシナリオで、「技能値高くても失敗した場合はこの情報が出る(技能値が高いということはこのことは無条件に知っていてよいため)」っていう注意書きがあるサイコロポイントあって確かに!! かしこ!!! って感動した
アイ
なるほどなー!!
技能値が高いということはそもそも詳しいってことだもんなぁ
神津 樹
そういうのたまにやるなぁ。
KP
割と二段構えはしょっちゅうやる
神津 樹
サイコロ振って駄目だったイコール失敗 だけ ってのには異を唱えたい私。

KP
では、神津以外の者は、どこからか地鳴りのような者が聞こえてくるのに気付く
そして、聞こえた人は【アイデア】
アイデア
ヘチナ
CCB<=13×5 【アイデア】 (1D100<=65) > 73 > 失敗
アイ
CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) > 45 > 成功
高槻 玲音
CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) > 75 > 失敗
わっかんね~

KP
では、アイは気付く
それは地鳴りではなく、どこか遠くから響いてくる歓声だ
モヤは更に濃く漂う
それらは、その向こう、向かう先から聞こえてくるようだ
ヘチナ
「CWの音じゃないっす……何…」
アイ
「なんだありゃ。どっかで騒いでる連中……、あー、そうか」
神津 樹
「どうした?」
高槻 玲音
「観客?」
アイ
「あの向こうから歓声が聞こえてくんだよ。
祭りムードだ、っつってたよ。始まんじゃねぇか、レースが」
マーク
「……さて、そろそろだな」
いつしか、互いの顔すら見づらくなってきた頃、
モヤの襞の向こうから、マークの声だけが聞こえる
「俺はここまでだ。後は、お前らで行け。
……頑張れよ」
ヘチナ
「も、もうっすか!?」
アイ
「おう」
神津 樹
親指を立てる。
高槻 玲音
「じゃあ、行ってきます」
マーク
モヤの向こうから、じゃっ、というCWの車輪がアスファルトを蹴る音が聞こえる
わだかまるモヤの向こう、街の空に1つの影が遠ざかって行くのが見えた
それぞれの声に応えるように、片手に親指を立てて
KP
更に進む

KP
そして、それは唐突だった
いつの間のことだろうか
いつしか、全員の周囲にはモヤは全く無く
自分たちが登ってきた道の先には、いびつに歪みブロックのように積み上げられた街
その谷間のようになった道の両脇、遥か高みから見下ろす人、人、人
仮面と装束を纏った、大量の人間が、こちらを見下ろし
あるものは手を叩き、ある者は全員の唯一の共通点であるCWの車輪で壁を、天井を踏み鳴らし
ある者は、値踏みをするように皆を睥睨していた
熱狂的な歓声が、皆を包む
神津 樹
なんとなく懐かしい感覚だ……
二宮 信
懐かしの
高槻 玲音
「うわ……本当に競技っていうか、レースっていうか……」
ヘチナ
「ギュひゅっ、ひ、ひとが」
神津 樹
「全部燕の雛かナスだとでも思っとくといいっすよ……」
アイ
「祭りムードって、こういうことか。競技っつか、見せモンだ」
二宮 信
「なるほどねぇ」周囲を見渡すかぁ
高槻 玲音
「あんま気分よくはないな」
神津 樹
これが一気に快感になる瞬間を、オレは知っている。
アイ
ちらりと周囲を見回す。ブルーの姿はあるだろうか。
KP
二宮の視線の先で、アラビアンナイトめいた肌も露わな揃いの衣装に身を包み、こちらをヒソヒソくすくすと見下ろす美女? の一団だったり
しかし、アイが探す相手は見当たらない
高槻 玲音
よかったな二宮 えっちだぞ
二宮 信
えっちだな
神津 樹
そっちからはなんとなく目を逸らしつつ。
KP
などと、皆が周囲を見渡していると
不意に『ピガーーーーー』というノイズが聞こえた
神津 樹
「!?」
咎められたような気がしてびっくりした。
KP
『よぉ~~~~やく来やがったな!』
運動会の放送めいて、ざらついた音声が響き渡る
アイ
「うっぷ。ノイズでけぇ」
ヘチナ
びくっとして身を縮こまらせる
KP
時折ハウリングをキンキンと鳴らしつつ、音声を響かせる方を見やれば
そこには、白い、人型の塔
音声はそこから響いてくる
高槻 玲音
「マイクの音量調整間違ってるっすよー」うるさそう
高槻 玲音
太陽の塔
ヘチナ
「えぇ……」
神津 樹
「なんだあれ」
ヘチナ
「教科書に載ってるっす……」
二宮 信
「なんだろ」
神津 樹
中学じゃまだ習ってないし、タローマンも観てないな。
高槻 玲音
「太陽の塔だよ……大阪にあるやつ」
アイ
「あー。なんだっけ、爆発?」
神津 樹
「爆発??」よけいわからん。
二宮 信
「あー、岡本太郎」
ヘチナ
「なんか大昔のイベントの名残みたいっすね……」
アイ
「そうなんね?」
アイ
NG「岡崎体育?」
二宮 信
岡本太郎は奥さんを戸籍上は養子にした人って印象のが強くて……
KP
その頂点にある黄金の顔に、双眸を爛々と輝かせ、太陽の塔が割れた声を響かせる
『初戦から遅刻たぁ、たいした大人物っぷりじゃねぇか!』
『お前ら、ケツに卵の殻がついたまんまのピヨコちゃんどもに、教えてやれ!』
高槻 玲音
「ピヨコ……」
KP
『ココは!?』
問う声に、ギャラリーたちから、
『戦場!』
と負けぬほどのボリュームで声が返る
アイ
「おうおう、煽ってくんねぇ。こいつぁ気ぃ抜いてたら乗せられんだよ」
高槻 玲音
「……耳栓したくなってきたな」
二宮 信
「戦場!」なんとなく便乗しとこ。ノリで
KP
『こいつらは!?』
『道化!』
二宮 信
なんだこいつ
煽りたくなったのを笑顔で堪えとこ
神津 樹
腕組みしてる。
「実力で叩きのめせばいい」
アイ
「慣れてんね」
神津 樹
「根拠のない罵声なんか意味がない」
KP
『そりゃ、お前らも同じだ!』
割れた声に、どっと笑いが起こる
『そして最後に……俺様は!?』
二宮 信
「知らない」
KP
『DJ:ホットローダー!』
叫ぶ声と共に、指笛や喝采が上がる
神津 樹
アウェイか。そうでもないのか。
アイ
「あぁ。あれが噂のDJ…… なんだね?」
KP
『そういうこった、覚えとけ、チビジャリども!』
神津 樹
こっちの話し声も筒抜けてんの?
高槻 玲音
「なんか、だいぶ人多いな……暇なのか、それともレース見てライバルチームの情報を得ようとしてるのか」
神津 樹
まあこんだけ大口叩いてもファンブル出まくるかも知れないんですがね。
KP
さて、そうしたところで、全員は【アイデア】
アイデア
神津 樹
CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) > 27 > 成功
ヘチナ
CCB<=13×5 【アイデア】 (1D100<=65) > 20 > 成功
高槻 玲音
CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) > 77 > 失敗
二宮 信
CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 12 > スペシャル
アイ
CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) > 15 > 成功

高槻 玲音
うるさいなあって思った(失敗
KP
では、成功した者は
店長さん
その声と口調に、どこか覚えがあった
KP
ひょっとして……という閃きめいたものが
高槻 玲音
なんでや!!!!
アイ
「……あーーー」
神津 樹
「……」
アイ
「どんだけでけぇ拡声器使ってんだね」
二宮 信
お、そうだな
神津 樹
なんだ、いつも通りだな。
ヘチナ
「………!?」
神津 樹
あいつの罵声なら聞き慣れてる。
ヘチナ
「は、波照間さん……ちょっと、思ったっすけど……あの声」
アイ
「ん。だよねぇ、あの声」ヘチナの方を向いて頷く。
「っつかハニー、ここ会場」
ヘチナ
「すすすsみませ」
KP
『さて今宵、最高にイカした滑りっぷりを披露してくれる―――ああ、これダブルミーニングな』
再び、笑いが起きる
『イカしたこいつらの名は!』
『現在、ランキング101位! ワンちゃんかお前らは!』
『絶賛売り出し中のニューカマー! AD.ASTERAだ!!』
神津 樹
ワンオーワン!
ヘチナ
1on1?
二宮 信
なるほどねぇ
高槻 玲音
「100位にずっと居座ってる人がいるからじゃないっすかね」
アイ
「居座る事山の如し、ってか」
KP
指笛や、野次が飛ぶ
その内容までは、歓声に紛れて聞こえたものではなかったが
それでも、どちらかといえば肯定的な歓迎するかのようなものであったように感じる
ヘチナ
「案外ビギナーウェルカムなんすかね……」
アイ
「祭りだしねぇ。勢いなんじゃねぇの」
神津 樹
はてそれは何故だ。
ライバルは邪魔なもんではないのか?
高槻 玲音
倒してほしいんじゃね? 黄色いのを
神津 樹
単純にそういう事かね。
KP
『OK、OK、結構ウケがいいじゃねぇか!』
高槻 玲音
「そりゃどーも……」
KP
『それもそのはず、お前らみんな、『大好き』なあの連中の洗礼を鮮やかにくぐりぬけて、一本ストレートでココに立ってるってんだからな!』
再び上がる歓声
高槻 玲音
「やっぱそういうことか」
アイ
「あぁ、そういうこと」
ヘチナ
「うぇぇ」
アイ
「案外タンコブってわけだ、あいつら」目の上をつつくようなジェスチャーする。
KP
『さぁ、それじゃ紹介しよう。このワンちゃんどもを、今宵出迎えるのは、皆様ご存知―――』
強力なスポットライトが、ある一角を照らす
そこは、黄色一色に染まっていた
神津 樹
物騒なもの持ってるなー
KP
『永遠の100位! 漬物石! 臭い物っていうか、むしろお前が臭い蓋!』
高槻 玲音
「黄色いなあ……」
アイ
「おう、出た出た」
ヘアバンドを少し下ろして庇のようにしながら、スポットライトの光を遮って彼らの佇まいを確認する。
KP
『チーム:イェローーーーーーーフラッグ!』
アイ
「っは、言われてら」
KP
途端、会場全体から壮絶なまでのブーイング
ヘチナ
「あ、あの中に……」
神津 樹
随分と嫌われている。
今まで何をしてきたんだか。
高槻 玲音
「まあ、聞いた話じゃあそうもなるよな」
アイ
「だぁねぇ。あんなの居ちゃめんどくせぇだろうさ」
KP
スタンディングオベーションと両手によるサムズダウンで出迎えられる
アイ
「だからってあいつら味方なわけじゃねぇけど」
高槻 玲音
「まあ、逆に言えば毎回この空気の中あいつらは居座り続けてるわけで……」
KP
では、そこで〈目星〉をどうぞ
神津 樹
CCB<=75〈目星〉1D100<=75) > 30 > 成功
二宮 信
CCB<=53〈目星〉1D100<=53) > 97 > 致命的失敗
KP
あっ
高槻 玲音
CCB<=65〈目星〉1D100<=65) > 84 > 失敗
二宮 信
あっ
神津 樹
おねいさんにもっていかれたか。
アイ
CCB<=78〈目星〉1D100<=78) > 99 > 致命的失敗
アイ
あっ
KP
あっ
高槻 玲音
今日やる気ないな俺
神津 樹
ブルータスお前もか。
二宮 信
俺も
KP
じゃぁ、神津だけ
アイ
一体何に気を取られたんだ
KP
ニノは、間違いなくお姉さん
アイ
二宮パイセンは美女かなって気がするけど
かぶった
ヘチナ
CCB<=58〈目星〉1D100<=58) > 75 > 失敗
神津 樹
美形のハニワでもいたかなぁ
アイ
こっちはヤジ飛ばしてくる中にめちゃくちゃイヤな奴でもいたかな
高槻 玲音
ただただ失敗するだけで面白みが生まれないんだよな俺……
神津 樹
その点ほんとニノ先輩はおいしいな……
オレも失敗しても面白いベントが生まれない。

KP
じゃぁ、神津はブーイングで逆の意味で沸き立つ中に
ジャーマンシェパードを模したマスクを筆頭に、その他のやはり犬を模したマスクの一団を従えて立つ、革ジャンの男を見つけた
彼は、会場の様子に流されることもなく、腕組み仁王立ちで、こちらを見遣っているようだった
神津 樹
「……あ」
高槻 玲音
よかったじゃん、神津だけ気づくのいいじゃん
神津 樹
「……」
そちらを見返す。
二宮 信
美味しいやったー!
神津 樹
こんなの前座だ。あの男とは一度殴り合わないといけない気がする。
KP
男は、その視線に気付いてか、はたまた気付かずか
ただ静かに、値踏みをするように神津を見返していた
神津 樹
これだけイキっておいてだいたいファンブルするのが神津の中の人だよ。
神津はそれほど酷い出目でもないしクリティカルも出ないんだけど。
KP
アイが何に気を取られたかといえば
黄色の一団
その最後列、一段高まったところに立つ、数人の黄色装束
その中央には、いかにもリーダー然とした、中国は三国志時代めいた衣装の男の傍に立つ、やや小柄な影
他と同じく黄色い布で顔を覆ってはいたが、その黄金色のツンツンとした髪は、いやでも目立つ
秩父 碧
その人物は、布の下でほくそ笑んでこちらを見遣っている
そんな気がした
二宮 信
アイ
「……いんだよねぇ、そりゃ。むしろアレ影武者で本体はどっか潜んでんじゃねぇの」
アイ
その姿を見て大いに苦そうな顔をした。
二宮 信
お姉さんの方を見てドキドキしてる
KP
ニノの視線に気付いてか、お姉さんは手をひらひらと振ったり、投げキッスのモーション
二宮 信
デレデレしとこ
高槻 玲音
なにしてんだこいつって思ってる
二宮 信
それはそう
神津 樹
苦いのはブルーだよねチシャパイセンじゃないよね。
高槻 玲音
二宮 信
アイ
大丈夫ブルーだよチシャパイセン見て苦い訳じゃないよ
神津 樹
みんな見てる方がばらばらだ。
KP
『お前ら、わかってんのか? ランキングってのは、数字が小さい方が偉いんだぜ?』
呆れ、諭すようなDJの声に、会場から失笑、嘲笑が漏れる
しかし、黄色の一団は怯むことすら無く
秩父 碧
傍に控える小柄な人物が、すっと何かを取り出す
中央に控える、リーダーと思しき人物の口元に当てるそれは、拡声器
二宮 信
なんだなんだ
KP
『蒼天―――』
微かなハウリングののち、声が響く
『蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし』
謳うような、厳かな様子で緩やかに語る
高槻 玲音
「……じゃあちゃんと1位目指して動いたらどうっすかね。雑魚狩りなんてしてないで」
神津 樹
こっちは空どころか宇宙だっつの。
というツッコミを入れる感じではない神津氏。
KP
『……歳は甲子に在りて、天下大吉』
『星を目指す者たちよ』
それが、自分たちへと向けられたものであることに気づくだろうか
『今宵、我らが元へ馳せ参じたるは、当に大義である』
高槻 玲音
「……今年ってきのえねだっけ?」
二宮 信
今年のリアルの干支あとで調べるか
神津 樹
さすがにわからん>きのえね
高槻 玲音
ことしはきのえたつでした なおこのシナリオが何年の出来事なのかは知らない
神津 樹
次の甲子は2044年かな?
高槻 玲音
60年に一度だからなー
KP
『我が計略をも退けて、我が前に立つ由、見事である』
神津 樹
計略してたよって言っちゃうのか。
高槻 玲音
「邪魔しといてよく言う……」
KP
『以て、貴様らは、我が臣となる資格あるべし』
高槻 玲音
「ならないけど……」
KP
『徒に矛を交わす必要もなし』
高槻 玲音
「なるほど、なるほど」
アイ
「ふぅん」
KP
『来たれ、我が元へ。獅子の王国を籠絡せんために』
高槻 玲音
「勝つ自信がないと、そう仰るので?」カーン!! 高槻の中でゴングが鳴った!!
ヘチナ
「リ、リオさ……」
アイ
「最初から言ってんじゃね? 勝つ自信ねぇって。そうじゃねぇとあんな手使わねんだよ」
おおさか
神津 樹
ししのおーこくってなんだ?
高槻 玲音
わかんないけど知らね~
二宮 信
ほぉん
知らないな……
ヘチナ
脳内に大西ライオンが出てきたじゃないか帰れ帰れ
KP
しーんぱーい
ヘチナ
ないさ~~~
アイ
NG「甲子で黄色で太陽の塔ねぇ」って言いたいけどアイは関西人ではないんだ
高槻 玲音
確かにめっちゃ大阪

KP
『我らの間に、勝ちも負けもない。あるとすれば、それは分かち合う勝利のみである』
高槻 玲音
「はいはい、そうやってこっちを長話でだる~くするのもういいから。ねえ皆さん! さっさとレースしてほしいんだろ!? 俺たちとこいつらでさ!」聴衆に向かって声を上げる
KP
高槻の言葉に、観衆が指笛と歓声で応える
高槻 玲音
「ね?」
アイ
「だねぇ! さっさとやろうや」桃色の髪を翻し、リオの横に進み出る。
KP
ぶっ潰せー、黄色い小便の沁みにしたれや、などといった声も聞こえた気がした
神津 樹
うーん。神津君は煽らないなー! うーん。ちぇ。
高槻 玲音
中のひとも高槻のゴングスイッチわかんねえよ 突然「言わせろ!」って身を乗り出してきた
アイ
なんと、中の人にも予測不能なゴングスイッチだった
神津 樹
でもすごく「っぽいなー」って気はする。
負けず嫌い感ある。リーダー。
普段計算高いのに。
高槻 玲音
なんでだろうなー なんでだろうねー?
二宮 信
なんでなんだろ?
高槻 玲音
「最初っからそっちにつくんなら、そもそもここに立ってないんだよ。……それすらもわからないくらい、たかが100位の玉座は気持ちいいのかな?」
アイ
「おうおう、火ぃついた」
ヘチナ
おろおろしている
KP
『我らがここに陣を敷きたるは、全て獅子の王国の門を崩すに足る力を得るため―――』
『今は、雌伏の刻なれば』
アイ
「獅子だか虎だか鯉だかなんでもいいけどさぁ、もう話はいいや。
聞くに値しねぇもん、てめぇらの物言い」
高槻 玲音
「俺たちは待ってられない。だから、さっさとやろうぜ?」その場でストレッチ
KP
『オイオイオイ、言われてんぞ』
二宮 信
「やるか」
KP
DJが、笑いを堪えるような声で言う
神津 樹
「待つのは飽きた」
KP
『獅子の王国に爪立てようってんならよ―――』
『まずは、ランキングを上げねぇとな、まずは10位くらいまではよ』
『と言うわけで、いつものご高説を賜ったところで―――』
アイ
「引き伸ばしてくる奴に碌な奴ぁいねぇもんねぇ。ところで獅子って何? 後であいつら以外に聞くか」
高槻 玲音
「ははっ、DJにも言われてる。いつもやってんだ、その無駄なパフォーマンス!」
KP
黄色の首領が、眉を顰めると
秩父 碧
「おっとっと」
KP
拡声器を乱暴に押しやった
演説は終わりらしい
二宮 信
やったね!
KP
『毎度毎度、噛みもしねぇで、よくも同じセリフが吐けるもんだ』
『そこだけは、DJとして褒めてやるぜ』
『どっちも満足したんなら、とっととスターティンググリッドについてくれや』
『陽がのぼっちまうぜ』
見れば、マークの言葉通り、チェッカーラインが敷かれている
歪んではいても一見ただの住宅街の道にそれが敷かれているのは、いささかシュールではある
高槻 玲音
もう立ってると思ってた 立ってなかったらしい
「はいはい」じゃーっとCWでスタート位置に行こう
アイ
「おっと、そりゃ困んだよ。んじゃ、煽りタイムはこの辺なんだね」
ヘチナ
「えっ、えっ」慌てて足元をきょろきょろしてグリッドへ
アイ
一度大きく深呼吸をして、スタート位置に向かう。
神津 樹
道に立つ。
KP
『AD ASTERA! 走者!』
皆の登録した名が呼ばれる
『以上、5名! オブザーバー、登録無し!』
アイ
「ん」一度小さく頷いて、スタートの姿勢を取る。
高槻 玲音
「さて、ああは煽ったけど、油断せず行こう」皆にだけ聞こえるように言う
アイ
「ん」リオの言葉に小さく頷く。
神津 樹
「ああ」
KP
『チーム:イェローフラッグ! 走者!』
ついで、対する黄色の名が呼ばれる
シュウソウ、カンセン、リュウヘキ、といった初めて聞く名
それに並んで、
秩父 碧
『リョウカ!』
KP
『チョウカク!』
『以上5名、オブザーバー、登録無し!』
ヘチナ
「リョウカ……」
KP
スターティンググリッドの前で、両チームが対峙する
高槻 玲音
「……他の奴らもブルーみたいに変なペルソナじゃなきゃいいけど」
秩父 碧
「……」
神津 樹
「速く走ればいいんだ」
秩父 碧
「楽しみましょうね。ナイスファイトっ」
黄色の布の向こうで、あの笑顔が閃いた気がした
アイ
仮面の向こうで、力一杯に苦い顔をしてやる。
高槻 玲音
いらん笑顔や
アイ
これはちょうどレーススタートで以下次回かな
神津 樹
かなー
高槻 玲音
かなー
KP
そうね! そうね!
KP
どうしよう、レースは次回に回そうかな……じゃぁそこまで引き伸ばさないと! という考えもあって張角頑張りました
高槻 玲音
その結果毎回あの長ーいトークしてることになった
アイ
なるほど引き伸ばしているのは策略ではなくKPだった!
KP
「己が選択を、悔いるがいい」

張角と呼ばれたリーダー格が、同じくリーダーであるリオを真正面から睨みつける
その視線は、覆面越しでも確かに感じられた
「ペルソナの使い方もCWの走り方も、駆け出しのヒヨコ共が」
高槻 玲音
なんだよ ちょっと煽っただけじゃん
KP
『On your mark!』
DJの声
『それじゃ、お前ら! カウント始めっぞ!』
『5!!』
DJの声と会場中の声が重なる
高槻 玲音
「ルーキーに優しくないコンテンツは廃れるって覚えといたほうがいいよ」
アイ
「まぁそりゃ、そんなに長々と居座ってねぇもんねぇ、スカーレットら」
呟くように言って、前を向く。
アイ
※レース中に言い間違えないために慣らしてる
KP
『4!!』
「減らず口を……」
捨て台詞のように、一瞥睨みをくれてから、同じく前を向く
『3!!』
神津 樹
「弱い犬ほど良く吠えるっていうぜ?」
ヘチナ
「グレンさん……」
秩父 碧
「きゃんきゃんわおーん」
くすくす笑いながら、張角に並ぶ
KP
『2!!』
高槻 玲音
「わからせてやろう、きっちり、油断せず」
KP
『1!!』
アイ
「だね」
KP
スピードスケートの選手のように、足を開いて構える
秩父 碧
リョウカは、クラウチングスタートのようなスタイル
ヘチナ
腰を低くしてスタートに備える
KP
『ゼロ!!!!!』
高槻 玲音
行くぞー!!
KP
『GOGOGO!!!』
会場中からの声、声、声
アイ
声と共に、滑るように飛び出す。
神津 樹
ガシガシと地面を蹴ってスピードを上げ、点火する。
KP
重なった甲高いモーター音が、そして地を蹴って加速する音が
歪な住宅街に響き渡った
ついに、走り始めた
ってところで、今日はここまで!
次回からはのっけからレースです
高槻 玲音
うっす
神津 樹
はーい
ヘチナ
お疲れ様でした!
アイ
おつかれさまでしたー!
二宮 信
お疲れ様でした……
神津 樹
おつかれさまー
プロのスキル
神津 樹
殴り合いなら勝てるけどなー。CWはなー。そんなに得意でもないんだよなー。
高槻 玲音
まだ技能値がネー
神津 樹
スキル62だもん。並だよ。
いやCoC的には結構いけるほうか62って
ヘチナ
70よりは成功率高いっすね!
神津 樹
あれ? おかしいな?
KP
うちゅうのほうそくがみだれる!
アイ
おかしいなぁ。(70%連続失敗した顔)
神津 樹
70ってプロスケーター並だよなきっと。
アイ
70あったら一般的なプロって感じ
二宮 信
一般的なプロ
神津 樹
オリンピックまでは行かないプロ。
オリムピック級の活躍には85ほしいかんじ?
アイ
それでそこそこ安定的にお金を稼いで評価を貰える人>一般的なプロ
KP
85は本当のプロだろうなぁ
アイ
医学でいうと医学生・研修医は60代、医師は70代のイメージある>技能値
KP
オリンピックという場で選手がミスするのって、多分ごっそりマイナス修正受けるようなE難度のトリックとかに挑戦してるからだろうし
神津 樹
高難易度の技を、アウェイで、衆目環境で一発成功させろってんだから
そりゃあ判定もさせられるしマイナスもかかろうってものだね
アイ
まったくだ
神津 樹
国によっては国からの圧もかかるしな。
KP
おそロシアさんとか、北の某国とか
アイ
その辺圧だけじゃなくてCONとHPにマイナス補正が掛かる代わりにプラス補正がかかったりもするしなぁ


ひとこと
神津 樹
遂に始まるレース。
初めての晴れ舞台に緊張する面々。


CoC『ペルソナ 勝利の塔』3-2

「私は今、神津くんに聞いているんです」

CoC『ペルソナ 勝利の塔』2-05

『ひとがげんいんじゃないだろうことはわかった』

CoC『ペルソナ 勝利の塔』3-15

『これだ! これが100位近辺、ニュービーらしさ。団子状態だー!』