アイ
なんとか紅白帽とイモジャーを免れた我々の運命やいかに
高槻のPLがチーム名と衣装、アイのPLが仮面の案を出してくれました。
マーク
マークが皆の前で広げたサックの中から取り出したのは、風呂敷包み
それを更に解くと、そこにはいくつもの折り畳まれた装束があった
「ほいよ。お待ちどう」
アイ
「お。もしかして、出来たんね」それらを覗き込む。
高槻 玲音
「あー、例の……」
ヘチナ
「服……?」
マーク
「ああ。高槻からイメージとチーム名をもらってたんでな。それで仕込んでみた」
高槻 玲音
「えっ、俺以外誰も提案しなかったのか!?」
二宮 信
「うん」
高槻 玲音
「…………………………」
アイ
「仮面の方は出したがねぇ。服はああでもないこうでもないってなって、投げちまった」
神津 樹
「……」
アイ
「よくこの連中で纏めたんね? すげぇよ」
ヘチナ
「自分もファッションセンスは……」
マーク
「お前らよかったな。何もなければ店長がジャージ持ってきたところだぜ」
高槻 玲音
「それ聞いたから慌てて提案しといたのに……」
アイ
「そしたら制服で通すさ」
マーク
「モノを羽織れるものにしたのは、正解だな。短期間で寸法までキッチリ取るのは難しかっただろうからな」
広げた風呂敷の上に畳まれた山を、皆へ差し出し
「ほれ、とりあえず袖を通してみろって」
ヘチナ
「あれ……このお面、穴がないっすけど……」
マーク
「ああ。
そっちは波照間からの案な」
高槻 玲音
「なんか改めて渡されると小っ恥ずかしいもんがあるな……」
マーク
「とりあえず、着けてみな」
アイ
「いいね、着んのが楽しみだ」早速、髪と同じピンク色の衣装を手に取る。
高槻 玲音
変な色を渡されてはたまらないので緑を選ぶ
ヘチナ
そそくさと青を取る
アイ
変な色…… 小豆色?
いろ
高槻 玲音
カレー色
アイ
正義の戦士ガラムになっちゃうじゃん>カレー色
クロ
カレー色ではない。
セピア色だっつってんだろ!
ってスーツの人が言ってたよ。
高槻 玲音
クロ……わざわざここまで……
二宮 信
クロ……。
ヘチナ
クロ……
神津 樹
なんか神津じゃないキャラこいつしか登録されてなかった。
高槻 玲音
逆に登録されてたのかっていう
クロ
なんかのネタで使ったんだろうけど覚えてないなぁ。

二宮 信
黄色を取ります。
「キングオージャーのイエロー可愛いし」
神津 樹
黒はないのか……赤を取ろう。
マーク
「こうして見ると……」
顎を撫でながら、皆の姿を改めて
「お前ら、なんかヒーローか何かみたいだな。ほれ、ナントカ戦隊とかいう」
アイ
「っは。色バラバラだもんねぇ」
高槻 玲音
袖をくるくる折って半袖にする
「いやなんか気合入った仕上がりっすね……」
マーク
「そりゃまぁ、晴れの衣装だからな」
神津 樹
裾はカットしよう。
ヘチナ
「上着の上からだとちょっと動きにくいっすね」シャツの上から羽織る
マーク
「ロゴは、俺が仕込んだ」
高槻 玲音
「それはなかなかできない体験で……」
アイ
「いいね、ありがと。デザイン料は出世払いかい?」
マーク
「ああ。塔に登り切ったら、考えといてくれ」
アイ
「オッケー、そうすんね」
マーク
「もっとグラフィティっぽくもできたが、まぁイメージと違うだろうし、ヤンチャしすぎて変に目ぇつけられても面倒だろ」
神津 樹
「マーク・イナバのデザインか……いいな……」
ヘチナ
「ぶ、ぶらんどもの」
アイ
鞄からピンバッジをいくつか取り出し、袖や首元を飾っていく。
マーク
「それで、面だが……」
二宮 信
「あいよー」
マーク
「まず、着けてみな」
二宮 信
つける!
アイ
「こうなんだね?」迷わずに着けてみる。
高槻 玲音
「は、はあ」おそるおそる
「……メガネ当たるんだけど」
マーク
「あ、高槻はちっと待ってな」
ヘチナ
「前見えなくなるんじゃ……」つける
アイ
「あー、メガネは考えてなかったんね……」
KP
コンタクトを装着した者が面を着けると、当然視界はそれに覆われて前方の視界はゼロ
高槻 玲音
キリで穴でも開けるんかな
KP
面をつけたままぐっさぁ
アイ
石仮面じゃん>ぐっさぁ
ヘチナ
ARじゃないの!?
KP
しかし、レンズ越しの視界の中、何かを読み込むようなサークルがくるくると回り、しばらくすると
まるで面を着けていないかのような視界がクリアに浮かび上がる
高槻 玲音
ハイテクだ
ヘチナ
「んごっ」
マーク
「お前らのレンズと同期して、面に仕込んだ極小カメラが見た物が見えるってわけだ」
高槻 玲音
「技術に全力じゃん……」
アイ
「へぇ……、面白ぇ。ARか」カンカン、と爪の先で数度面を叩いて、笑う。
「いいね、ついでにこのカメラに暗視機能とかつかんね?」
二宮 信
「あー、あったら便利そう」
マーク
「センサー類も仕込んであるから、レンズの機能もいっぺん通り使えるはずだ」
高槻 玲音
「二宮……犯罪には使うなよ……?」
マーク
「暗視機能なぁ……。考えておくか」
ヘチナ
「なんか……すっご」
アイ
「だねぇ。こいつぁ面白ぇんね」
マーク
「とはいえ、インテンシファイアを仕込むのはスペース上無理だろうし、せいぜいが赤外線だな」
二宮 信
「いや、暗いところで動けたら便利じゃん」曇りなき瞳。
マーク
「で、だ。高槻よ」
高槻 玲音
「はい?」
マーク
「お前、メガネだと使えねぇだろ。面着ける時はこいつを使いな」
言って差し出すのは、小さなケース
コンタクトレンズ型デバイスのケースだ
高槻 玲音
「うわ……コンタクト、コンタクトかぁ……」
マーク
「なんだ。苦手か?」
高槻 玲音
「じゃなきゃメガネ型にしてないんで」
マーク
「それもそうか……。ふむ」
高槻 玲音
「もうバイクのメットでいい?」
マーク
「やめとけよ。ただでさえ動きが激しいのに、首を痛めるぜ」
高槻 玲音
「それもそうか……」冷静に考えるとこの速度のCWをメットなしでぶっ飛ばしてるのもどうなんだ
アイ
安全そうだけど重そう>メット
マーク
「まぁ、何とかする。お前視力は? メガネ無しでも問題ないのか」
高槻 玲音
「あー、まあダテメだから視力はあるけど……」
マーク
「わかった。まぁちっと待ってな」
ヘチナ
(伊達なんすか)
神津 樹
(伊達なのか……)
アイ
「言ってたんねぇ、前」>ダテメ
二宮 信
伊達なの?
言ってたか~!
神津 樹
(ある意味仮面か)
ちょっとだけ親近感。
高槻 玲音
(1d10)/10+1 ((1D10)/10+1) > (6[6])/10+1 > 1
小数点は流石に無理か
視力1.6
アイ
視力決定ダイスか
マーク
めっちゃいい
二宮 信
良いなぁ。
高槻 玲音
「コンタクト怖くないか……? 目の中に板入れるんだぞ……?」目がいい人のセリフ
ヘチナ
「ふにゃふにゃっすよこの板……」
マーク
「今は、技術も進んで違和感ほとんど無いんだぜ」
高槻 玲音
「いやでも板じゃん……」
コンタクト
アイ
PL「超気持ちわかる」>板じゃん
神津 樹
付けてみると全然なんだけどな。コンタクト。
ハードカラーコンタクトはちょっと違和感あった。
高槻 玲音
なかのひともつけないから怖い
ヘチナ
ハードコンタクトは痛そう
アイ
PL、もう眼球に何かするというだけで超SUPER怖い
高槻 玲音
目ぇ悪くなってもメガネ選ぶわ……
KP
一時期使い捨てコンタクトにしたことがあるが、電車は基本寝るもの、としている私には合わなかった
二宮 信
コンタクト怖い……。
神津 樹
ハードは普通のなら別に、だよ。
カラー入りはちょっと堅い。
KP
今は基本裸眼
長距離運転時とゲーム、映画の時だけメガネ
神津 樹
それも20年前の話だから、今ならもっといいのあるだろ。
二宮 信
眼鏡かわいいの多くていつか目悪くなったら私も眼鏡にしたい。
JINSのコラボ大体可愛いからいつも悔しいってなってる。
ヘチナ
今はレーシックという恐怖の手術が
アイ
あれは……
こわい
超こわい、が、それで恒久的にnoメガネになれるならアリかなとは思う

マーク
「さて……」
皆がそれぞれの装束に身を包み、互いに姿を改めているのをしばし眺めてから、マークは手を叩いた
「ともあれ、お前らよく鬼のシゴキに耐えたもんだ。
店長も、ありがとうな」
アイ
「マジに死ぬかと思ったがね。ああ、そうなんだね。教えてくれてありがとなんね」
ヘチナ
「っす…」
高槻 玲音
「お世話になりました……」ぺこ……
店長さん
『へっ一人くらいおっ死ぬかと思ったのにつまらねぇ奴らだまぁまたここが恋しくなったらいつでもこいや』
アイ
「二度目やったら本気で死にそうなんだね」
ヘチナ
(ツンデレ……?)
神津 樹
「……(結局いくつなんだこの人)」
とりあえず無愛想に礼はする。
マーク
「あとは、お前らのCWだな。
店長、たのんます」
KP
えーと、ここで完全にフレーバーなんですが、ふいんきとして
もしかして
高槻 玲音
ふいんき(なぜかry)
アイ
そのなぜか変換できないはとても重要
ヘチナ
最近は変換できちゃうのが
高槻 玲音
ほんまや! もしかして:雰囲気って出てきおる>ふいんき
アイ
最近のサジェストはすごいなぁ
二宮 信
不陰気
アイ
no陰気
つまりパリピ
高槻 玲音
陰気じゃないってこと……?

KP
CWにも、実は色々タイプがあります
主な部分として、車輪のタイプ
・カルテット
インラインスケートのような4輪縦並びタイプ
最高速度重視
・ダブル
大きめの2輪が縦に並んだ、トルクと加速重視
・タンク
いわゆるローラースケートのような4輪タイプ
安定性重視
・ボウローラー
球状の車輪が一個だけ搭載されたモデル
前後だけでなく、左右にも動けるトリッキー&ピーキーモデル
好きなの選んで!
神津 樹
ダブルだな。
ヘチナ
カルテット!
アイ
ヘチナちゃん既にイラストがそのタイプでしたもんな かっちょいい
KP
シュッ
ヘチナ
シュッ
高槻 玲音
ダブルかなー
アイ
ボウローラーだな。面白そう。
KP
二宮はどうする?
二宮 信
タンクで。
KP
おっ、光GENJI
二宮 信
やめろ!!!!!!!!!!!!!!!! 1
イラスト
神津 樹
今回のトップ絵は(ヘチナちゃんで)決まりか。
高槻 玲音
神津 樹
はちまき付けようぜ。
二宮 信
やめろやめろ!!!!!!!!!!
アイ
懐かしいな光GENJI
神津 樹
二宮君がはちまきして歌い踊る絵は残念ながらないのでトップにはならないよ。大丈夫だよ。
ヘチナ
ハチマキもしなきゃね
二宮 信
よかった
高槻 玲音
お願いすればきっと二宮が自分で描いてくれるよ
神津 樹
なるほどな!?
アイ
なるほどお願いすればいいんですね
店長さん
お願いお願い
神津 樹
「オレ、先輩の格好いい姿、見てみたいんスけど」
二宮 信
えっ
えぇ……
神津 樹
光GENJIかどうかはともかく。
KP
立ち絵を自分で描けちゃうすごい画伯は、CWでのアクションポーズもサクッと描けちゃうってワケ
二宮 信
かけないよぉ><
ヘチナ
二宮さんのスピンが見たいなぁ~
二宮 信
?????

店長さん
マークに言われ、店長さんが車輪付きのコンテナをゴロゴロと引っ張ってくる
蓋を開けると、そこには5足のCW
それぞれの紐には、札が付いており、それぞれの名前が記されている
『お前らの走りを見て俺様が組んどいてやったぞありがたく思え』
ヘチナ
「く、組んだ!?」
高槻 玲音
「おお……ありがとうございます」敬語
アイ
「店長特製モデル、ってわけか。そいつぁ有難いや」
二宮 信
「あざます!」
ヘチナ
「う、あ、ありがとうございます」
KP
それぞれが履いてみると、どれもしっかりと足に馴染む
試走するならば、これまでの練習用に適当にあてがわれたものより遥かに軽やかに走ることができるだろう
ヘチナ
「か、軽い……!」
アイ
「へぇ……。すげぇね」
嬉しそうに一度走って、それから店長に頭を下げる。
「ありがとうなんだね」
神津 樹
「……凄い……」
初めて尊敬の視線を送る。
高槻 玲音
「あ、めっちゃ走りやすいな……!?」
店長さん
『金もらってるからな』
『お前らも金さえ持ってくりゃ好きなだけカスタムも調整もしてやるぜ』
マーク
「店長さん、サンキューな」
二宮 信
「おぉ……」DEX低いから安定力があると嬉しい。
マーク
「さて。もっと色々試したいところだろうが、今日のところはここまでだ」
こめかみをタップし、時計を表示させる
「17時か。お前ら、悪いがもうちょい付き合ってくれや。
準備段階の仕上げをしねぇとな」
高槻 玲音
「まさか、これから学園長に……」
マーク
高槻の言葉に、肩をすくめる
「察しがいいな」
二宮 信
「はぁい」
アイ
「あいよ」
ヘチナ
「ひゅっ」
マーク
「それじゃ、片付けが済んだら行くぞ」
KP
皆が片付けを終え、店長に改めて礼を言って店を出ると、夕日に街は茜色に染まっていた

KP
マークのHAMMERに乗り込み、学園へ
構内を通り過ぎ、旧校舎を上る
二宮 信
ハマー!
神川 環
「……あ」
廊下で、小柄な風紀と出くわす
高槻 玲音
えっ学園長棟で!?
KP
旧校舎だから、学園長室しかないわけじゃないよw
ヘチナ
「ななななんにもしてません!」
神津 樹
いつもほっつき歩いてるな……
「暇なのか?」
アイ
「パトロールじゃね? 流石に暇ってこたないんだね。いくらなんでも」
神川 環
「ここしばらくは、問題のある方々が静かにしてくださっているので、比較的手すきです。おかげさまで」
高槻 玲音
「こんなとこ生徒いなくない……?」
アイ
旧校舎というと肝試しをしたり七不思議を召喚したりする連中が出ますからね 守らないとね、風紀
そうしないと旧校舎が二重に分裂するかもしれないからね
神津 樹
ありましたねぇそんなことが
二宮 信
ひぇ
神川 環
「別に、警邏だけが風紀の仕事ではありませんので」
アイ
「そうかい」
神川 環
神川は、何となく皆をじろじろと見渡す
高槻 玲音
この子ゲーセンとかカラオケ行ったことあるんかな……って思ってる
二宮 信
なさそう……?
大佐
高槻 玲音
風紀大佐はあるっつってたけどね、カラオケとゲーセン
KP
CWは脱いできといてw
アイ
大佐は理解ある大佐くんだから
ヘチナ
袋に入れて持ってるかとw
KP
おっきなバッグにまとめて入れてる感じかな?
高槻 玲音
まあそんな感じ?
神津 樹
肩にぶら下げてるかな。
アイ
スポーツ部スタイルかな>大きなバッグにまとめて
神津 樹
中学校は趣味の物学校に持ってきたら怒られるかな。
KP
少なくとも神川風紀はいい顔しませんね
ヘチナ
たまごっちはセーフ?
神津 樹
没収されそう
アイ
されそう
高槻 玲音
たまごっちは世話しないと死んじゃうんだぞ!!
アイ
大量のたまごっちを世話する神川風紀
高槻 玲音
それはちょっとおもろい
アイ
ちょっと愛着がわいてきちゃう神川風紀
ヘチナ
かわいい
二宮 信
かわいい
神川 環
「預かった以上は死なせられないし……うー、面倒臭い!」
そしてやがて情が湧いて、お返しするときは一人静かに泣くのだ
神津 樹
別にそこまでやる義理はない筈なんだけどな。

神川 環
「皆さん、何か……されました?」
アイ
飛んでくる視線を受け流す。
ヘチナ
「あ、いや、こ、これは変なものじゃなくてただのローラースケートっす!」
高槻 玲音
「……言わなくてよかったんじゃないかなぁ」へっちーに
アイ
「何かってなんなんだね」
神川 環
「いえ……なんか、体がたくましくなったような……。なんか、細かな怪我も……」
そこまで行ってから、眉が顰められる
はっとした顔で
「また、何かトラブルを……?」
神津 樹
「人を何だと思ってる」
アイ
「あん? 部活だよ」
高槻 玲音
「いや同好会です」きぱっ
神川 環
「同好会……?」
ヘチナ
ぶんぶん頷いている
神川 環
「何のですか? 先日も言いましたけど、申請の通っていない活動は認められませんよ」
高槻 玲音
「外部のだよ……学内なわけないじゃないか、こんな学年跨いでて」しれっ
二宮 信
「そうそう」便乗。
高槻 玲音
「俺たちは学園同じだったからたまたま集まってるだけ」
二宮 信
「うんうん」
今って先程のCW持ってていいですか?
KP
バッグとかに入れてならいいですよ
二宮 信
じゃあバッグに入れてます。
「見てよ、このCW! かっこよくない?」CW同好会のフリ。
神津 樹
新品のバッグを持った傷だらけ集団か。
高槻 玲音
嘘は言ってない……塔登り同好会は外部にもたくさんいる同好会だ……!
神川 環
「ふうん……」
その言葉になおもじろじろと皆の姿を見
「ちなみに、それはどのような……」
そこまで口にした時
獅子王院 哉仁
「神川風紀」
太い声がかかる
「どうかしたか」
神川 環
「委員長。いえ、特に問題というわけでは」
獅子王院 哉仁
「そうか」
言って、自らが出てきた理事長室の扉を閉める
そして、皆をその長身から見下ろすようにして見渡す
神津 樹
理事長室から出てきたのか。
高槻 玲音
なにもんなんだ
ヘチナ
「ヒッ」
アイ
「あん?」
少し胸を張って見上げる。
神津 樹
その視線を受けて、軽く真新しい鞄を揺すり上げて
「登ってくる」
獅子王院 哉仁
神津の言葉に
「そうか」
とだけ返す
そして一つ頷いてから、彼はその後何も言わず
二宮 信
理解してるのかな……?
高槻 玲音
訳知り?
神津 樹
そもそもがオレに塔の話したのこの人だ
二宮 信
あ~!
そっかぁ
高槻 玲音
そういやそんなだっけ
ヘチナ
「えっえっ……」
獅子王院 哉仁
「失礼する」
その巨躯に思わず道を開けた皆の間をずんずんと歩き、去って行く
アイ
「……ふぅん」その背中を見送る。
「訳知り顔だ」
神津 樹
「さあ、どこまで知ってるのか……」
高槻 玲音
「えーっと、前の人も出たのでじゃあ俺たちもこれで~……」
神川 環
「あ、あ、委員長。ま、待ってください」
神川もまた、それに続いて去ってゆく
「理事長とは何のお話で……」
獅子王院 哉仁
「君の知るところではない」
KP
などと言いながら、彼らは去っていった
二宮 信
神川ちゃん可哀想……。
神津 樹
神川ちゃんにかわいげがでてきたところで大事件に巻き込まれそうだよなー。
高槻 玲音
絶対どっかで知らんうちに覚醒するやつだよ

アイ
「あっちは知らんみたいなんだねぇ」
二宮 信
「ね」
ヘチナ
「なんか、つめたいっすね……」
マーク
「は~、相変わらずデケェなぁ。あれで高三とか、マジかよ」
それを見送ったマークも漏らす
高槻 玲音
「相変わらず……? 知り合い?」
アイ
「あいつ、こっち側なんね?」マークにそう問う。
マーク
「さて……」
アイにニヤリとし
「どうかな?」
アイ
「は、意味深だ」
でっかい男
ヘチナ
ゆーて高3って身長ピークくらいでは
二宮 信
そうなんですか?
神津 樹
身長はそーだけど
貫禄とか体格とかいろいろ……
ヘチナ
大佐の貫禄はね。。。
神津 樹
ボイス激シブなんでしょ?
アイ
なんでしょ?
KP
委員長のCVは大塚明夫だよ
高槻 玲音
渋すぎ

マーク
「さ、それじゃ俺らも入るとしようぜ」
アイ
「おうよ」
二宮 信
「うぃっす!」
高槻 玲音
ぞろぞろ
二宮 信
入るぞ~!
アイ
堂々とエントリー。
ヘチナ
「お、おじゃまします……」
KP
マークの適当なノックの後に扉をくぐる
そこは、夕日の茜が部屋と調度の茶を更に深めた空間だった
南条圭
その奥、大きな西日の差し込む窓の前のデスクで、男はモニターに向かっていた
高槻 玲音
「ふー……お久しぶりでーす」
アイ
「改めてご挨拶、ってか」
神津 樹
軽く頭下げて入る。
二宮 信
「おじゃまします」軽くこちらも会釈。
アイ
一度鼻を鳴らしてから、軽く会釈だけして入る。
南条圭
南条は、ちら、とデスクの上の時計に目をやり
「約束の10日に、どうにか間に合ったか。
皆、ご苦労」
アイ
「まぁね。ギリギリってとこか」
マーク
「ああ。もう随分といっぱしになった揉んだぜ」
高槻 玲音
揉まれたのは確か
モミモミ
アイ
モミモミ
ヘチナ
揉むの!?
アイ
ヘチナちゃんをモミモミ
ヘチナ
えっち!!
高槻 玲音
店長に揉まれた
アイ
店長が? ヘチナちゃんを? モミモミ?
マーク
マークは揉んでたなぁ>へっちー
神津 樹
触れただけじゃないのか! このご時世に恐ろしい事を。
証拠の動画なんて撮り放題なんだぞ!

南条圭
「うむ。そうしてから連れてこい、という話だったからな。
それでお前がここに連れてきた、というのならば、そうなのだろう」
二宮 信
もまれたなぁ。
神津 樹
(回りくどいな……)
南条圭
「……さて。
こちらも、調度準備が終わったところだ」
言い、モニターを皆へ見えるようにぐるりと裏返す
高槻 玲音
「準備?」覗く
二宮 信
なんだなんだ?
アイ
「あん?」少し背を伸ばすようにしてモニターを見る。
KP
そこには、ブラウザの上で何処かのサイトが開かれていた
独特なレタリング、グラフィックで飾り立てられたそのサイトには、『Entry NOW!』と記され
高槻 玲音
それマークのデザイン?w
KP
当人に聞いたらイエスと言うだろうねw
高槻 玲音
めっちゃ雑用させられてる
神津 樹
世界的アーティストがこんなことに。
いや、なんじょうくんならちゃんと報酬くれそうか。
アイ
絵系のスキル持ちってことあるごとに……>雑用
KP
イメージとしては、この部屋のタイトルやら枠やらをデザインに取り込んだものになっている
高槻 玲音
なるほど
KP
その下部には複数の記入欄があり、皆の氏名が既に入力されている
最下部のチーム名、の欄は空欄のままだが
ヘチナ
「何かの、登録……?」
アイ
「そうか。チーム名、決めろって話だったね」
高槻 玲音
「こんなエントリー用のサイトあったんだ……」
神津 樹
「チーム名……」
二宮 信
「あー……」あったなぁ!
アイ
「登録なんだろ。全員把握できるようにさ」
南条圭
「そうだ。
勝利の塔へと挑む者は、ここで登録を行い、認められることで、その権利が保障される」
アイ
「ルール決めて、トーナメントするっつんなら……、全部、手の内だ」
高槻 玲音
「ちゃんと本名なんだな……ハンドルネームとかじゃなくて」
二宮 信
「ほんとだなぁ」
アイ
「そこなんだね?」
高槻 玲音
「いや俺たちみたいな主催者側はともかく、普通の連中は参加者とはいえ真面目に本名書き込むんだなあって」

KP
あ、そうだ
二宮 信
お?
KP
それぞれの氏名の横に『CODE NAME』の欄もある
そこも空欄だ
高槻 玲音
コードネームあるんかい
アイ
あるんか
KP
あるんだよ
塔の中で、うっかり本名を名乗ってしまったら大変だから
アイ
あー、そういう

高槻 玲音
「……あのー、コードネームって書いてあるんすけど。
チーム名決めろとは聞いてたけど……」
二宮 信
「何も考えてないんだけど……」
マーク
「ああ、それな。
塔の中で、まさか本名で呼び合うわけにもいかんだろ」
アイ
「まぁ確かに。アイは一発で身バレしそうだ」
マーク
「あと、まぁもう一つ理由はあるんだが……
それは、その内わかるさ」
アイ
「……意味深なんだねぇ」
マーク
「大したことじゃねぇよ。ただ、知ったら結構ハマるぜ」
高槻 玲音
「何に……?」
二宮 信
「うん?」
マーク
「いいからいいから、ほれ」
言って、南条の前からキーボードとマウスを攫って、皆の前に置く
アイ
「んー、塔の中じゃコレで呼び合うわけだろ。結構重大じゃないね?」
神津 樹
「面倒だな……」
マーク
「こいつもおいそれと変更効かねぇからな。まぁ、適当でもいいが慎重にな」
高槻 玲音
「あとお互い覚えやすいのにしないと」
二宮 信
「あー……」スマホ取り出していいかマークさんに聞くか。
マーク
「ん? ああ、構わねぇよ」
二宮に。
「パンサーでもスカルでも、何でもいいから、自分がこれだ、ってのにしとけば問題ないさ」
神津 樹
どっかできいたやつう
ヘチナ
「コードネーム……」
アイ
「またむっつかしいこと言うねぇ。
んー……」
二宮 信
「エレジーとかでも?」
マーク
「哀歌か? 渋いな、お前」
高槻 玲音
「なんでそんな悲観的な名前に……」
二宮 信
「悲観的かなぁ」
名前どうする?
アイ
むしろちょっと中二センスな気もする>コードネームでエレジー
ライトクロスとかダークプリーストとかつけちゃう系のセンス
二宮 信
私もそのつもりだった。
神津 樹
じゃあオレ赤いからレッドマンねー
KP
レッドマンはビジョンクエストしてきそう
ちなみに名前に†とか過度な記号は使えません
高槻 玲音
神津 樹
ダメなのか
二宮 信
某フィリップくんの俳優の歌のさよならエレジーのことしか考えてなかった(ニキとくーなさんにしか多分伝わらない)
KP
つのだ☆ひろ
とかのちょっとした装飾ならOKよ
二宮 信

信の名前のシンって英語で罪だからそこから発展させようと思ってた時期が僕にもありました。
アイ
お、それもまた中二カッコイイ
二宮 信
あと究極の厨二はドイツ語だと思ってる。
アイ
プルプルンがどうしたって?

アイ
これはここで決定しないといけませんか? 次回までの宿題じゃダメ?
KP
あ、難しいようならこれも宿題にしましょうか
今回無理に決めなくても進行問題ないので
アイ
全員出るならこちらは案はあるけど、皆さんどうかなーって
高槻 玲音
まあ決めろってなら出せるけど
神津 樹
きめろってゆーならだす
ヘチナ
おなじく
アイ
案外なんとかなる?
二宮 信
こちらも~
KP
じゃぁ、ここで決めてしまおう!
マークはああは言ったけど、卓の進行上たとえば来週までに、やっぱこっちで! てのはOKですので
二宮 信
はぁい!
アイ
はーい!
ヘチナ
おっけー
神津 樹
エレジーに合わせるならロック、そーでもなければグレンかな。
高槻 玲音
合わせる気がないのでリオって入力します
神津 樹
んじゃグレンにしよ。
二宮 信
まって、二つの候補で迷っている。
ヘチナ
ハニ次郎にしよ
高槻 玲音
はにじろう
二宮 信
ハニ次郎。
ヘチナ
太郎だとアニメになってまうでな
神津 樹
ハニワって呼ぶぞ。
アイ
フフ
アイ
まず被りそうにないという意味ではとてもいいと思う>ハニ次郎

二宮 信
ヒュンフとかアハトとか数字だけでもかっこいいと思うんですよね!
KP
88
アイ
アハトアハト
二宮 信
アハトアハト!
ヘチナ
クーゲルシュライバー!(ボールペン)
KP
イカ的な意味ではしっかりブキなんだよなぁ
>クーゲルシュライバー
アイ
なるほどな? >イカ的な意味
二宮 信
ですね
まったく別のにするか~と思った私であった。
高槻は『リオ』、神津は『グレン』と入力。
ヘチナは……
マーク
「お前、それでいいのか……?」
ヘチナが書き込むのを後ろから見ていたマークが、思わず漏らす
高槻 玲音
「……ハニ次郎って浜木綿ちゃんのことこれから呼ぶの、俺たち?」
マーク
「そうなるな」
アイ
「そうなんね。ハニ次郎、うーん」
ヘチナ
「うぇ? ハニプリのマスコットキャラで、古墳時代の妖精なんすけど、ハニワスタミナを回復するときの……」めっちゃ早口
高槻 玲音
「はにわすたみな」
アイ
「ま、慣れりゃなんとかなんだね」
神津 樹
「ハニー? いや……」
なんか渋い顔してる。
マーク
「まぁ、あくまで登録名だから、呼ぶ時ゃハニーでもいいけどよ……」
高槻 玲音
男性陣にハニー呼びされるへっちーだいぶおもろい
アイ
「なんかアウトなんだね」
ヘチナ
ハニジロサァンでもいいのよ
神津 樹
「ハニジロー!」
アイ
全員合わせる気なさそうだから好きなのでいいと思う
高槻 玲音
「すごい姫ちゃん感が出てくるなその呼び方……」
ヘチナ
「は、ハニー!?」顔まっか
二宮 信
「じゃあノヂシャで」
ヘチナ
「の、のじ?」
神津 樹
「言いづらい」
アイ
「ののじ?」
高槻 玲音
「え、何語?」
二宮 信
「じゃあチシャ」レタス。
マーク
「大根おろし器みたいな名前だな」
>ののじ
アイ
「焼肉食いてぇ」>チシャ
塔の魔女
神津 樹
食べると魔女に怒られる奴だなぁ。
二宮 信
さっすがぁ!
アイ
ですねぇ。出典が渋いぞ二宮くん。
神津 樹
チシャってレタスの事なのか。知らんかった。
レタス食ったら子供取られるのかよ……
二宮 信
正確にはレタスの仲間だった気がします。
神津 樹
今のレタスほど瑞々しくもなさそうだけど、余程美味しかったんだろうねぇ。

KP
アイは何だっけ
アイ
「っと、アイも決めにゃならんね。んー。
これでいっか」スカーレット、と入力。
高槻 玲音
「まともだ」
アイ
「ぽいだろ。ピンクじゃしまらんしね」
マーク
「リオ、スカーレット、グレン、チシャ……と、ハニ次郎。
……いいんだな?」
念を押すように、ヘチナに
二宮 信
「ハニ次郎」
ヘチナ
グレン、リオ、ハニ次郎、チシャ、スカーレット
「……」
アイ
まとめる気がまったくないことは分かる連中
高槻 玲音
「……変える?」
ヘチナ
「自分、推しには誇りあるっすから」Submit
マーク
「まぁ、ならいいさ」
推しは力
二宮 信
ごめん、今日一番笑った>表
神津 樹
推しはね、大事だからね。
人生を豊かにしてくれるからね。
二宮 信
推しはいいものだ。
良い言葉なんだけど笑ってしまった。
ヘチナ
誇り高きハニ次郎

アイ
「っは、統一性全然ないんだね。いかしてる」
マーク
「それじゃ、最後にチーム名な。高槻」
キーボードの前を高槻に譲る
高槻 玲音
「マジかよ……塔登り同好会はまずいと思って出すだけ出したのに……
よりによって提案者俺だけとか……」
言いながらカタカタ打ち込む
ad astra……っと
マーク
「いいじゃねぇか。お前、この連中のリーダーみたいなもんだしな」
二宮 信
「高槻のネーミングセンス信頼してるし」
PLが。
アイ
「一番最初にいかしてる案なんか出すからなんだね。実際、この中じゃ一番まともだ。
ペル・アスペラ…… だっけ?」
高槻 玲音
「いつのまにリーダーにされてるし……」
ヘチナ
「あど、あすとら」
高槻 玲音
スカーレットのせいでグレンで出てくるのがグレンアルマしかない
神津 樹
単純にグレンは紅蓮だよ。
アイ
おや意外と近かった>紅蓮とスカーレット
二宮 信
紅蓮と緋色かぁ……。
神津 樹
正直中の人の脳裏には魔王に復讐心を燃やすかえるさんがちらつくんだけど。
マーク
「ま、正味なところ、リーダーは決めにゃならん。これはまぁ後でもいいが」
神津 樹
「異論はない」
名前にもリーダーにも文句はないぞ。
二宮 信
こちらも~
マーク
「他に異論が無けりゃ、高槻、どうだ」
高槻 玲音
「ええ……な、なんで?」
アイ
「いんじゃないね? 他にないんだね」
ヘチナ
「リーダーは、大人の人に……」
高槻 玲音
一瞬、すごく落ち着いた目で他のメンバーを見渡してから
「……あー、もう決まらなそうなんで……いいっすよリーダーで……」
マーク
「よし」
ニヤリと頷いて、高槻のCNリオの横にある、旗のマークのチェックボックスをクリック
アイ
「改めてよろしくなんだねぇ、リーダー」
神津 樹
「……?」

神津 樹
〈心理学〉振って良い?(小声)
KP
KP的にはOKよw
高槻 玲音
二宮 信
あ、ならこちらも~。
高槻 玲音
それ誰が振るんだよ
二宮 信
オープン? クローズ?
高槻 玲音
誰が答えるんだよwwwwwwwww
KP
オーぺんで
二宮 信
おっけぇ~
こちらが振るのね。
KP
そりゃぁ、ご本人がw
二宮 信
CCB<=55 〈心理学〉 (1D100<=55) > 45 > 成功
はい。
高槻 玲音
嫌すぎて草
神津 樹
CCB<=75 〈心理学〉 (1D100<=75) > 54 > 成功
アイ
PC間〈心理学〉ロール、あるある
高槻 玲音
なんで成功すんだよ
二宮 信
^^
いえーい高槻くん見てる~?
ヘチナ
やるじゃんダンスィー
KP
どうしても答えたくないなら、POW5倍に成功したら、ポーカーフェイス成功でいいよw
神津 樹
別になんか知ったからって「ふーん」って思うだけだと思うよw
KP
答えてもらったら楽しそうだけどw
高槻 玲音
いや、抜かれたほうがおもろそうだから秘匿で送っちゃろ……
神津 樹
何故振るかと言えば、PLが気になるからだよw
二宮 信
ふふwww
二宮 信
「…………」
神津 樹
「…………」
アイ
終わった時の秘匿OPENが楽しみですねぇ
お、おーぷん……?
神津 樹
いつオープン版作るの……?
アイ
そりゃあもちろん大団円になったら……
神津 樹
年単位のログ作り直すなんてヤーダー!
アイ
それはそうね……!! >年単位の
高槻 玲音
かわいそうなログ制作者……
二宮 信
かわいそう
アイ
いつもほんとにお世話になっております……

KP
ともあれ。
全ての入力が終わると、南条はモニターとキーボードを自らへと向ける
南条圭
「これはまた、随分と個性的な面々だな」
くすりと苦笑する
ヘチナ
なんじょうくんが笑った!
アイ
「そんくらいで丁度いいだろ」
南条圭
「ああ。構わない。
そして、チーム名は……ほう、ラテン語か」
高槻 玲音
「あー、さすがに有名な格言だしわかりますよね」
南条圭
「Per aspera ad astra……。なるほど、ふさわしいかもしれないな」
アイ
「登んのも塔だしねぇ」
南条圭
かち、かち、とマウスを操作し
「うむ。これで諸君は登録された。
改めて、ようこそ勝利の塔へ」
ヘチナ
ごくりとつばを飲み込む
アイ
「あぁ、精々よろしくなんだね」
南条圭
一つ頷き
「それでは、早速だが」
高槻 玲音
「まさか、今晩から?」
南条圭
「いや」
首を振る
「それはまだ早い」
高槻 玲音
ほっ……
南条圭
「何事にも、順番―――倣いというものはある。
君たちには本番へ向けて、いくつかのクエストをこなしてもらう」
高槻 玲音
「クエスト……?」
アイ
「ふぅん?」
ヘチナ
「ゲームみたいっすね」
アトラスだし。
神津 樹
地図描いてこいとか??
高槻 玲音
どこの樹だよ
KP
お花畑
アイ
ハチミツ集めてこいとか?
神津 樹
植物に侵蝕されている……

マーク
「よし、俺が簡単に説明してやろう」
マークが、腕組みで皆を見渡す
「いわゆる、勝利の塔でのレース、そのルールってやつだ。
前にもチラッと話したが、このレースはポイント制だ。ちょうどラリーやオリエンテーションみたいにな」
二宮 信
「なるほど。
……なるほど……?」何普通に受け入れようとしてるんだ……?
マーク
「ポイントを稼ぐには、ざっくり2つの方法がある」
親指と人差し指を立てる
「一つは、もちろんレースで勝利すること。
そしてもう一つが、クエストだ。
あれだ、ゲームのRPGとかである、依頼みたいなやつだな」
アイ
「依頼?」
高槻 玲音
「イメージはわかるけど……」
南条圭
「その前に、まずは塔の正体について話そう」
南条が割り込む
アイ
「あ? 正体? 知ってんのだね?」
ヘチナ
「えっ、いきなり正体!?」
南条圭
そして彼がデスクの上に広げるのは、風波市の地図だ
二宮 信
「わぁ」
南条圭
「無論、その真のところは我々にも不明だ。
しかし、現状については教えることができる」
風波市全域がちょうど収まる縮尺のもの
「見ての通り、これが風波市だ。
そして、これが―――」
車椅子に座す自らの膝に掛けられていたショールを取り、その地図の上へふわりと被せる
「デヴァ・ユガだ」
二宮 信
出たわね。
神津 樹
とうとう前作の単語が出たな。
神津 樹
「デヴァ・ユガ?」
二宮 信
「でば……?」
アイ
その名前を聞いたことはありますか?
KP
皆も知る、この街全体を覆っているARサービスのことだ
二宮 信
「デヴァ・ユガ!」思い、出した!
アイ
「ARレイヤーだね。そういや……、あの塔ん中居た時。なんか、ARが変だったんね」
神津 樹
なんだ知ってんのか。
高槻 玲音
「ていうか、メガネ外したらなんにも見えなくなったぞ」
南条圭
この街の者なら、ハイテクに疎いおじいちゃんおばあちゃん以外は皆知ってる名前だよ
アイ
「もしかしてさ。ARなのかい、塔。登れちまったけど」
南条圭
アイに頷き
南条圭
「この街全体を写し取り、そのほぼ全域にわたって展開されている情報サービス。
皆もよく知っている通り。
それは、ちょうどこうしたように、風波市全域を覆っている」
アイ
「待つんだね、そりゃ変なんだよ。こいつはレンズ型だ。触覚とか、足元まであったりせんのだね。アイらは塔の上に立ってた……、」
南条圭
もう一つ、頷く
「街の建造物、施設、道路、さまざまなオブジェクトそれら全てを映し取って、覆うヴェールのようなもの」
南条が被せたショールは薄く、地図がわずかに透けて見える
高槻 玲音
「……ARが、こう……」と言ってショールの一点を摘んで持ち上げる
「この部分が、塔なんじゃないのか?」とつまんだ部分と地図の間とを示す
マーク
「お、お前鋭いな」
南条圭
「そうだ。実際は―――」
言って、高槻の手から、つまみ上げた部分を受け取り
それをねじり上げるようにして持ち上げる
高槻 玲音
「あのとき、街が縦に見えてたし……AR通してじゃないと見えないってなら、そうとしか思えない」
大問題
アイ
そういえば塔の中に入ったら、もしかして:一人称変えなきゃいけない
神津 樹
そうなるな
アイ
なんてこった
「もちょっと短めにしときゃよかったんね」
神津 樹
スカ
アイ
「ハズレみてぇな気がして嫌なんだね」
神津 樹
レット?
思わぬ所に弊害が出たな。
アイ
思わぬところに弊害が出てしまった
カーマインという案もあったんだけど問題は変わらない
ヘチナ
マインちゃん
二宮 信
「……スカーレットだからヒイロでよくね? 良くねぇか」
アイ
「なんかアウトな気がしたんでやめとくね」
高槻 玲音
ヒーロー
二宮 信
「じゃあスーとか」メアリーかな?
アイ
「んー、まぁ、なんとかなんだね、テキセだし」
二宮 信
「それもそうだな」
アイ
「だろ」
神津 樹
名前の所とかボイスセッションだとなかなか大変な事になるな。
アイ
なんですよね。>ボイスセッションだと

南条圭
たちまち、地図の上に屹立する捻り上げられた塔を中心に、銀河が渦巻くようにしたヴェールが地図の上に広がる
神津 樹
「地面、ないじゃないか」
困惑してる。
南条圭
「これが、勝利の塔だ」
ヘチナ
「え、ええ……」
アイ
「……言わんとするこたぁ分かんだね、でも、なんでアイらは、その上に立ててた……
それに、そんなら。そんなモン作れんのは、デヴァ・ユガを」
南条圭
「ペルソナ使いや、その素質ある者にだけ認識され、触れることのできる塔」
高槻 玲音
「捻ってるってことは……情報量が濃い?」
南条圭
「そこのところは、不明だ」
アイに応える
神津 樹
「情報に触れる?」
何言ってんの??
高槻 玲音
「なるほど」
南条圭
「私も、自らの立場を以て調査を入れてはいるが、少なくともサイバースやSEBEC、アルゴンの側から具体的な情報はつかめていない」
マーク
「濃いというかな」
マークが高槻の言葉を受け継ぐ
「まぁ、実際おかしなことにはなってるぜ」
高槻 玲音
「まあそもそも全部常識からしちゃおかしいけど」
マーク
「捻り上げられてるせいもあるだろうが、塔の中の地形や建物の並びは、街をそのまま持ち上げただけの代物ってわけじゃない」
ヘチナ
「同じような通りがずっと続いてたっす……」
マーク
「実際に行ってみりゃわかるだろうが、割と精神にクる感じになってんだ」
アイ
「だね、変な感じだった、それにあの霧だ」
南条圭
「詳細な部分は、継続している調査から判明し次第、共有する」
アイ
「肝心なとこが不明、か……。なんだか、気味悪ぃんだね」
少し不安そうに、こめかみを叩いた。
南条圭
「ともあれ」
アイ
「おう」
南条圭
「君たちも、塔の中で出会ったのだろう? 異形の姿に」
二宮 信
「会った」
アイ
「……ああ」
高槻 玲音
「ああ、牧童」
マーク
「それと、シャドウな。
戦ったろ? 変な面をつけた、気味悪ぃ奴ら」
アイ
「ARだってんなら、なんでもアリだ。アイらはゲームに巻き込まれてんのか? くそ、さっぱり分かりゃせんのだね」
南条圭
「重要なのは。
それらの異常が、塔の内部で起きているということ」
高槻 玲音
「内部……? 中に入れるのか?」
KP
あ、内部っていうのは、塔に登っている時、ってことね
高槻 玲音
あーはん
南条圭
「つまり、デヴァ・ユガ上で発生している事象ということだ」
高槻 玲音
「あー、そっちね……びっくりした」
南条圭
「そして、デヴァ・ユガはこの街全域に広がっている。
つまり。
この風波市全域で、同様の存在、そしてその被害が生じ得るということ」
神津 樹
(オレたちは塔に登っている時、『どう』なっているんだ……?)
ヘチナ
「ちょ、ちょっと待ってください……デヴァ・ユガの会社はなんでそんなの放置してるんすか」
アイ
「は、変な話だ……。ARが、アイらに、襲い掛かってくるって?
ほんとに、変な話なんだね」
神津 樹
「つまり塔は、デヴァ・ユガのバグみたいなものなのか」
高槻 玲音
「さあ……わかってて放置してたりして」
南条圭
「開発の3社は、この事象について、発生の事実、関係ともに否認している」
アイ
「アイは、もっと怖い可能性を思いついたよ」
マーク
「まぁ、高槻が言うところの『濃い』塔の中でこそ、よく見かけるが、『薄い』街中じゃそれほどの被害は出てねぇ。
だが、確実に影響は出てる。それは間違いねぇ」
南条圭
「そうだ。例えば、怪奇現象、超常現象といったようなケースとしてな。
そうした出来事を、未然に防ぐ、あるいは対処する。それがクエスト」
高槻 玲音
「なるほど、重要な仕事だ」
南条圭
「運営―――つまりは我々から正式に発行され、遂行者には報酬としてポイントが付与される」
アイ
「それが、クエストとかいうやつなんだね」
南条圭
南条は頷いた
高槻 玲音
うまくできてんなぁ……って思ってる
アイ
「……」そのルールについて一言二言不平でも漏らすところ、事態が衝撃的すぎて、そんな余裕もなかった。
KP
という、塔のこととクエストについてお話ししたところで、締め!

高槻 玲音
おつかれ!
神津 樹
おつかれさまでした
ヘチナ
お疲れ様でした!
アイ
お疲れ様でしたー!
お疲れ様でした!
二宮です
KP
のなめさんが
高槻 玲音
のーねーむ
アイ
アイはゲームをしないのでクエストってどんなもの? というイメージを持っていない(戒
KP
ああっと
高槻 玲音
しないのか
KP
そこは、後でヘチナにとうとうと説明してもらうとして
アイ
ソシャゲくらいはするかなー、と思ったけどやっぱりしないなと
へっちーに説明されつつハニプリ布教されよう
神津 樹
ゲームはしないかなぁ
ヘチナ
「要するにおつかいをするとお小遣いがもらえる感じっす、基本的には~」
KP
的確
アイ
「ふぅん、今回でいうと、事件をなんとかすりゃポイントが貰えるってことか」
高槻 玲音
おつかいのエキスパート
ヘチナ
「そっすね、ゲームだとモンスターを倒すとか……モンスター……ひっ」
KP
実績:はじめてのおつかい が解除されました
アイ
やったぜ
アイ
ゲームしないPCでもつい中の人のムーブや共通認識が! 漏れちゃうんだよ!
神津 樹
あるあるー
佐倉あまりゲームしない癖に「イージーモード」が口癖だなって最近気付いた……
KP
ネットスラングとして知ってるんじゃない?
アイ
佐倉くんは当人はゲームしなくても、そういうミームに触れてそうだからわかるところはある
神津 樹
なるほど? じゃあそういうことにしとこう!
アイ
住んでる世界がネット世界なら、ゲームしない人でも触れると思うんですよね、文化に
神津 樹
樹にはそういう逃げ場所もないから気をつけなきゃ。
アイ
まあそういうリアリティラインは厳しくしすぎるとめんどくさいだけなので あれ たまにはそういう所少し凝ってみたかった、というPLの拘りです。
他の人にあれこれ言うわけではない。
KP
うむー
神津 樹
こちらも中の人の拘りだから~。
アイ
拘りRPは他人に強要せず当人の範囲でたのしく!
ならよかった~>こちらも


CoC『ペルソナ 勝利の塔』3-5

よかったね、【APP】14二人のサンドイッチだぞ♡

CoC『ペルソナ 勝利の塔』1-3

『―――怪異から、影を取り戻すほか無い』

CoC『ペルソナ 勝利の塔』2-17

「はあ…………
……願い、なあ。
金で買えるようなもんなら、すぐに買うのにな」