こちらには
『ワンナイトショット』
ネタバレがあります。

牧志 浩太
さて、次は何にしようか。

メニューを手に取って、そういえば一つだけまだ聞いてないのがあったな、と気づく。
「詩の蜜酒って、蜂蜜酒とは違うんですか?」
KP
「別名をスットゥングの蜜酒という、北欧神話に登場するお酒でございます。
飲む者は誰でも詩人や学者になり、あらゆる情報を物語ると言われております。
材料は蜂蜜と、とある賢者の血でございます。
クヴァシルという名の賢者の智を欲しがったドワーフたちが彼を殺害し、
その血を樽にそそぎ、蜂蜜を混ぜて作られたのがこの蜜酒でございますね」
バーテンは血なまぐさい物語を何でもないようなことのように語り、
「ああ、ご安心ください。
あくまでこちらはそれをイメージしたものですので、賢者の血など入っておりません。
ですが、口にすると歌いたくなったり、不思議なイメージがわくような気がする、と仰るお客様もいらっしゃいますね」
波照間 紅
それを聞いて、少し牧志と顔を見合わせる。
「また何か起きるのかな」
牧志 浩太
「あー……。でも、何があるのか気になってくるような気もするな」
佐倉 光
「『また』?」
さっき何が起きたのか佐倉はいまいち分かっていない!

KP
詩の蜜酒も全員に効果有りでいいかな。効果内容ばらけるし。
牧志 浩太
お、内容違うならそれで。面白そうだし。
KP
割とこの酒の逸話って狂ってて面白いんだよなー
北欧神話大体オモシロだけど。
牧志 浩太
三口で全部飲んじゃうくだりとか「ずりーぞ!!」って言いたくなるやつ
KP
絶対ちょっとは自分で呑んだと思う。
牧志 浩太
北欧神話、ことあるごとに詩と酒と謎解きが絡むしその割にだいたい殺してなんとかする。好き。

佐倉 光
「飲むと智が得られるって面白そうだな。飲んでみようかな」
牧志 浩太
「あー、うん。ちょっと怖い気もするけど、気になるしな。俺も」
かつて彼が、視るべきではないという真実の世界を見た、その時のことを少し思い出してしまった。
波照間 紅
「じゃあ僕も。血の霊験か、そういえば何かが巧い人の手を食うとその人の才能が得られる、なんてジョークがあったな」
一緒に詩の蜜酒を頼む。
KP
三人の前には、専用のスタンドに乗せられた角が置かれる。
中がくりぬかれ、コップとして使えるように加工された物だ。
バーテンはそれにクリーム色の液体を注ぐ。
波照間 紅
「へえ、角か。雰囲気あるな」
KP
角を手に取るとスタンドはバーテンによってさっと片付けられてしまう。
もうカウンターに戻すことはできない。
波照間 紅
スタンドがさっと片付けられる様子に、苦笑。
「飲み干すまで杯を置けない、って奴だな」
牧志 浩太
「ドワーフたちの酒なんだよな。酒飲みなのかな、やっぱり。
佐倉さん、大丈夫?」
佐倉 光
「大した量じゃないし、多分」
そんなの聞いてなかった、と言いたそうに苦笑する。
KP
口にすると、ほんのりとした甘みが口の中に広がる。
僅かに独特の苦みがあり、喉に刺さるアルコールが、かなりの度数があることを知らしめる。
味は何となく、ヤクルトか何かに似ている気がする……
濁り酒を思わせる風情だ。
佐倉 光
佐倉は深度進むなーこれ。
【CON】ロールとかなくていいや。1d4。
1d4
Sasa BOT 1d4→1
佐倉はさっきの幼児化の影響かと思えるほどニコニコしている!
牧志 浩太
1D4は佐倉さんだけ? 全員?
KP
二人はウワバミらしいしなー。
【CON】ロール失敗したら深度進めていいし、自主的に「酔いました」でもいい。
そういえば波照間は進んでいい気がしますね。
牧志 浩太
ほうほう。
KP
1:テンションが上がる 。楽しくなってきたぞ。
2:静かになる。思考がふわふわしてきた。
3:距離が近くなる。さりげないボディタッチなども。まだ理性があるぞ。
4:動悸がしてくる。脈が速い。
内容は上記。選んでもいいし、自分で描写してもいい。
波照間さんは潰れはしないけど症状は出ますもんね。
牧志 浩太
ほうほう。牧志だけ【CON】ロールしてみよう。
KP
酔っ払い深度表は、
深度1 ちょっと酔っ払っている
深度2 酔ってる
深度3 悪酔いしてる
の段階があるので、適宜欲しい時に宣言してください。
牧志 浩太
お、分かりました。
1d100 60
牧志【CON】×5
Sasa BOT 1d100→3→決定的成功クリティカル)!
牧志全然酔ってない!
KP
まだまだ3杯目なんて楽勝だね!
おちみずは一口だけだったし。
波照間 紅
「ん、結構強いな、これ。濁り酒のような雰囲気なのに意外だ。……ふぅ、少し回ってきたな」

その独特な風味を味わいながら飲み干して、角をテーブルの上に置く。(深度+1)
1d4 波照間
Sasa BOT 1d4→2
牧志 浩太
「あー、確かに結構強そうな味。こういう酒って初めて飲むな」

牧志はまるで甘酒でも飲むようにそれを飲み干すと、けろりとした様子で角をテーブルに置く。
1d4 牧志
Sasa BOT 1d4→2
佐倉 光
「あははは、甘! あっっっま! 苦いモン飲みたい」
佐倉はケラケラ笑っている。
波照間 紅
「……ふふ。少し回ってきたな」静かに笑う。思考がふわふわしてきた。
牧志 浩太
「……」ほけーっと天井を見上げている。
KP
二人とも無口になって佐倉だけ騒いでるのかー
さて、口にした三人は1d3を振ろう。
波照間 紅
1d3 波照間
Sasa BOT 1d3→2
牧志 浩太
1d3 牧志
Sasa BOT 1d3→3
佐倉 光
1d3
Sasa BOT 1d3→1
KP
おっ、ばらけた。
牧志 浩太
やったぜ
KP
1が出た佐倉は、
ぺらぺらと思っていることを話してしまう。 任意の交渉技能 1d3 成長 。
2の波照間は
:突然脳裏にありとあらゆる情報 が流れ込み過ぎ去っていく。 SAN 値チェック 2/1d3+1 。任意の知識技能 1d3 成長。
3の牧志は
:突然、詩人のように思っていることを歌にして詩ってしまう。歌唱 1d3 成長。
佐倉 光
「お酒って結構楽しいな! 頭働かなくなるし金と時間の無駄だとか思ってたけどさ、たまにはいいなこういうの!」
1d3
Sasa BOT 1d3→3
〈言いくるめ〉が3伸びて48になった。
KP
このお酒の成長効果は一回だけです。歌ったり喋ったりの効果はまた発生します。
波照間 紅
微かに笑っていたかと思うと、突然カッと目を見開いた。
「はっ。
見える! 見えるぞ!」突然ガタッと立ち上がり、何もない所を見つめて知らないはずの知識をわめきだした。

※何が伸びるかchoiceで決めようと思います。
牧志 浩太
「いいな~俺あんまり酔っ払ったりしないんだ~♪」胸を張って軽やかに歌い出す様子は酔っ払っているようにしか見えない。沖縄風の音階で歌いながら、勢いで踊りまで追加しだした。
1d3 牧志
Sasa BOT 1d3→1
波照間 紅
choice 医学 オカルト 化学 芸術 経理 考古学 コンピューター 心理学 人類学 生物学 地質学 電子工学 天文学 博物学 物理学 法律 薬学 歴史
Sasa BOT choice
〈生物学〉
1d3 波照間
Sasa BOT 1d3→1
「地球の生物は火星から撒かれた種によって発生したんだ! 水の痕跡とカンブリア紀の……」うっかりオカルトになりながら、牧志が踊る横で早口で喚きたてている。
1d100 62 波照間《SANチェック
Sasa BOT 1d100→51→成功
SAN 62 → 60
佐倉 光
「波照間さんいつもヘンだけど、いつもに増してトバしてんなーwww
牧志酔ってんじゃんwww」
牧志 浩太
「酔ってないよ~全然~♪」
佐倉 光
「嘘つくなぁぁwww」
佐倉は笑いながら膝を叩き始めた。
KP
盛り上がるあなた方に、角を片付けながらバーテンが声をかける。
「当店では、お酒だけではなくゲームもお勧めしております。
いかがですか、このあたりで、お互いの心の内を探る『会話ダウトゲーム』などは?」
佐倉 光
「牧志は酔ってるー。はいダウトぉーwww」
波照間 紅
「えっゲーム? ESPカードか?」喚きすぎてぜぇぜぇと息を吐きながら振り返る。
牧志 浩太
「俺このまんまダウトゲームするのか~♪ ほんとに酔ってないんだけ~ど~」
酔ってないのだ。本当に。なぜか喋ろうとすると歌になってしまうし、体が踊り出してしまう。何だこれ。

KP
牧志って歌うまいのかな。〈歌唱〉持ってないから感動的に上手くはないだろうけども。
牧志 浩太
choice 音痴 普通 結構上手い
Sasa BOT choice
結構上手い
カラオケちょっとうまいレベルだろうけど、結構上手いらしい

KP
お題に沿って自分の話をする。その話が嘘か本当かを当てるゲーム。
聞き手が当てれば聞き手の勝ち、当てられなければ話し手の勝ち。
負けた方はワンショット飲んで、酔い潰れたら負け、というゲームらしい……

佐倉即潰れそう。【CON】ロールだし……
波照間 紅
「うーん、佐倉さん込みで酔い潰しゲームはちょっとな。別のやつから先にしないか?」
喚きたてていたかと思うと、不意に真顔に戻った。
牧志 浩太
佐倉さん酔い潰れちゃうと他のゲームできないし……
佐倉 光
「じゃあ潰すのナシでやりますか。
負けた方が奢る、で」
波照間 紅
「ああ、それならいいんじゃないか。牧志は無理するなよ」デビルバスターとデビルバスターと一般学生。
牧志 浩太
「わかった~♪ ありがとう先輩~」
KP
それじゃ順番決め。
100d振って小さかった人から。
二周くらいやればいいかな?
牧志 浩太
ですな、それで。>二周

波照間 紅
1d100 波照間
Sasa BOT 1d100→95
牧志 浩太
1d100 牧志
Sasa BOT 1d100→20
佐倉 光
1d100
Sasa BOT 1d100→19
KP
佐倉、牧志、波照間の順ですね。

波照間 紅
「佐倉さんからか。よろしく」
そろそろ元に戻ってきたらしく、高速で蠢いていた視線が定まってくる。
ちょっと酔っているのか、顔が赤い。
KP
では話題選び。
佐倉 光
1d20
Sasa BOT 1d20→4
KP
『悩み』について。
バーテンが持ってきたクジ箱から紙を引いた佐倉は、なにやら難しい顔をしている。
牧志 浩太
「佐倉さん? 何か難しい話題なのか?」
こちらもようやく普通に喋れるようになったらしく、軽やかな歌が響いていた店内が、ようやく落ち着いてきた。
佐倉 光
「真っ先にレートのことが思い浮かんだけど、それじゃ一発で俺の敗けじゃん? ちょい待ち考えるwww」
牧志 浩太
「あー、そういえばレート下がってきたって言ってたな」
佐倉 光
「俺今すごーく悩んでることがありましてね?

呪いの後遺症で腕に傷ができる幻が見えるって話はしたと思うけど……その傷がね、たまに笑うんだ」
KP
佐倉の顔はこれ以上ないほど真剣だ。
牧志 浩太
「えっ? 笑う? 笑うって、比喩じゃなくて?」
不意に真剣になった顔を、じっと見る。
KP
佐倉は静かに頷いた。
佐倉 光
「傷がパカッと開いて、ぐにゃっと歪んで、声だして笑うんだ。
時によって場所は違うし、二つの事もある」
牧志 浩太
「えっ、佐倉さん、それ本当なのか」
KP
佐倉は頷いた。
波照間 紅
「牧志、それを当てるゲームだぞ」
牧志 浩太
「あっ、そうか」
佐倉 光
「しかもそいつら、飯食うんだよ。
おかげで最近エンゲル係数上がっちゃってさ。

寝てるときに出てきて喧嘩されると、煩くてもう寝不足になっちゃって。
ほんと、困ってるんだ」
1d100 48〈言いくるめ〉
Sasa BOT 1d100→82→失敗
あっ。
KP
顔は真剣だが、佐倉の目が笑っていた。
牧志 浩太
「……」
じっと、その真剣な顔を、眼を見る。
「さすがに飯食うのは嘘だろ」
牧志の眼は酔っていなかった。
佐倉 光
「波照間さんは信じてくれるよね?」
波照間 紅
「うーん、いや、それがな。
もし真実だったら僕らには突き止めようがないから、嘘なんじゃないかと思う」
ほのかに顔が赤い。
佐倉 光
「おかしいなぁ、テキトー言って信じて貰うの結構得意だったはずなんだけど。っていうか牧志、笑うところから嘘だからな?」
牧志 浩太
「えっ、そうだったのか。それはもしかしたらあるかなって思った……」
波照間 紅
「僕は知ってるからな。佐倉さんがそういう口調で喋る時、交渉しにかかってるって事。とにかく、そういう感じで話題表をもらって喋ればいいのか」
佐倉 光
「くそ、波照間さんは手強い」
波照間 紅
「長い付き合いだからな」ふっと笑った。
佐倉 光
「そうだな、たかだか二年だけど、ずいぶん長い気もする」
波照間 紅
「……そうか、まだ二年なのか」少し酔った眼が、意外そうに柔らかく開かれる。
「もう、何年も仲間をやっていたような気がしたよ」
佐倉 光
具体的には十年以上?(中の人)
波照間 紅
十年以上って改めて言うと凄いけど、確かにそうだ
 今までもこれからも、いつもありがとうございます

KP
今回は佐倉の敗け。
話題ボックスが牧志の前に回ってきた。
注文いれるならいれてもいいし、話題を選んでもいい。
牧志 浩太
「あ、じゃあ何か貰おうかな。甘くないカクテルありますか?」
注文を入れつつ、話題ボックスに手を入れる。
KP
「ではジンリッキーなどいかがでしょう」
などとおすすめして貰える。好きなお酒を伝えれば、それをベースに作って貰えるようだ。
話題を引くなら20面ダイス。
牧志 浩太
「あ、いいな。じゃあそれでお願いします、話しながら飲むのにもよさそうだ」
確か、ジンソーダにライムだっけ。ちょっとうろ覚えだ。
KP
ジンリッキーは、ジンのソーダ割りにライムを加えたシンプルなものだ。大変飲みやすい。
牧志 浩太
シンプルなカクテルを炭酸水のように飲みながら、美味しい、と呟く。ベースのジンがきっと美味しいやつなんだろう。ライムの香りが爽やかだ。
1d20 まきしのわだい
Sasa BOT 1d20→14
KP
あなたが引いたクジには、『得意、不得意な科目』と書いてあった。
牧志 浩太
「お、意外な話題。
それじゃ、そうだな…… 大学でたまにバレーとか誘われるんだけどさ。どうも鈍くさいっていうか、素早く動くのって苦手でさ。物にもよるけど体育って苦手だなぁー、きっと前も苦手だったんだろうなぁ、って思うよ」
佐倉 光
「あー………どうだろう。
そんな感じもするけど」
波照間 紅
「体育か……短距離走とか苦手だったな……」
牧志 浩太
「あー、それは覚えがある……」
佐倉 光
「今まで結構フィジカルで助けられてるからなぁー。
けど本当に一票かな」
牧志 浩太
「それで、体育はまぁそうなんだけど、この間意外なことが得意なのが分かってさ」
波照間 紅
「おっと、まだ続くのか」
牧志 浩太
「科目って言うのか分かんないけど、美術! 俺、結構絵心あるみたいだ。
絵心、なのかな。先輩も俺にも絵描いた記憶なんかないのに、するすると手が動くんだ。なんだろうな、これ? 描いてると変な風景を描くんだよ。大きな茸が並んだ洞窟とか、真っ黒な海とか」
1d100 75 〈説得〉
Sasa BOT 1d100→73→成功
KP
なんという説得力。
佐倉は考え込んでいる。
そんなこともあるかもしれないなぁ、と顔に書いてある。
今まで色々あったしね。
あとあまり牧志が嘘つくイメージがない。
波照間 紅
「……一度本格的に調べようか? こちらで。話は少ししか聞いていないが、それはまずい気がする」
波照間の声も真剣だ。すっかり信じてしまっている。
牧志 浩太
「……
……ごめん、先輩、佐倉さん……。さっきの、嘘」
あまりにも考え込まれるものだから、思わず白状してしまった。嘘をつききれない男である。

佐倉さんと先輩相手に何かを隠し通した事なんて、結局一度もないような気がする。
あの“ダオロス”の時だって、結局最後にはああなったのだ。
佐倉 光
「嘘かよwww
一瞬マジで心配しただろwww
人の事言えねーけどwww」
佐倉はゲラゲラ笑っている。
牧志 浩太
「ごめんごめん。洒落にならない嘘はつくものじゃないな。で、次は先輩だっけ」
波照間 紅
「ああ、そうだな。あ、泡盛を一杯」
注文を入れて、話題箱から一枚引く。
1d20 はてるまのわだい
Sasa BOT 1d20→8
KP
あなたが引いた紙には『初恋』と書かれていた。

泡盛が隣にそっと添えられる。
波照間 紅
「えっ」
紙を引いた波照間の眼が明らかに動揺した。そわそわと目が泳ぐ。
「なんで僕だけこんな話題なんだ」
こんなも何も偶然なのだが、明らかに動揺している。
佐倉 光
「おっ、なんか面白い話が聞けそう」
波照間 紅
「牧志、今回は君は不参加だ。分かるよな? 知ってるものな?」
牧志の肩を掴んでぐっと迫る。
牧志 浩太
「あ、ああ、ってことは何か昔の話? 分かった」

KP
そうか、バレるwww
牧志 浩太
なんですよwww むしろ既にバレてる。
KP
つまり牧志を観察していれば分かるな!
牧志 浩太
そうなる!
牧志は波照間の記憶をほぼ全て持っているのだ!

波照間 紅
「あー、それでだな。僕の初恋の話……、だ」
酔いのせいだけではないだろう。顔を赤くし、ままよ、と泡盛を呷る。
「ある台風の日のことだった。いつものように僕の住んでる辺りが停電して、まあ、それはいいんだが」
牧志 浩太
牧志は顔に出てしまわないようにか、ちょっと視線をそらして、酒のボトルを眺めている。
KP
佐倉は二人の様子を見ながら耳をそばだてている。
波照間 紅
「僕はその日、妹と二人で留守番していた。父さんと母さんが近所を廻りに行って、おじぃたちは用事でな。少し心細かったけど、まあ二人ともすぐ帰ってくるし、と思っていたんだ。
そうしたら、突然窓のガラスが割れたんだ。何かが飛んできたらしい。近寄らないようにはしていたけど、すぐ目の前で割れたように見えた。目の前で、大きなガラスが、ばん、と。
どうしていいか分からなかったし怖かった。そうしたら、道の向こうに車が停まって、そこから合羽姿の女の人がさっと出てきて、『大丈夫、あんたら!?』って、割れた窓ガラスをすぐに塞いでくれてな。
近所の人なんだけど、普段はぼんやりした感じのその人が、本当にかっこよく見えて、な……。あー、泡盛もう一杯」
1d100 75 〈信用〉
Sasa BOT 1d100→96→致命的失敗ファンブル
牧志 浩太
もう一杯、と言った時、波照間の眼になんだかとても後ろめたそうな色が浮かんだ。それを目に留めた牧志が思わず吹き出してしまう。炭酸がその場に飛ぶ。わやくちゃだ。
佐倉 光
「明らかに嘘じゃんwww」
KP
佐倉は笑い転げている。
波照間 紅
「あーあー、やっぱり慣れない嘘はつくものじゃな」
佐倉 光
「で、実際初恋話ってあるんですか?」
波照間 紅
「は? いや」
牧志 浩太
「ジュネーで回って来てたお姉さん」
波照間が動揺した瞬間に、牧志が小声で言った。
波照間 紅
「あっこら、なんでバラすんだ! 僕のプライバシーだぞ!」
牧志 浩太
「どっちにしろ言う事になってただろうと思うし?」
KP
佐倉はうんうんと頷いた。
佐倉 光
「波照間さんにもあったんですねー、そんなイベント」
波照間 紅
「それは僕にだってあるよ……。一応、さっきのエピソードは昔のクラスメイトのだ。翌日にはクラス中にバレてたから、いいんじゃないかと思う」
佐倉 光
「プライバシーとは。
じゃあ俺の勝ちってことで、次おごってくださいね~。
あ、吟醸ゆめざくらください」
波照間 紅
「分かった分かった。僕だけやらかした感じがあるな……
そのガラス塞ぎに来たのが同じクラスの所のお母さんだったんだ」
牧志 浩太
「あー、あったなー、あれは見てて本当に不運って言うしかなかった。失恋ののち即座にクラス中……」
佐倉 光
「あー、それは。気の毒。だけど」
笑いを堪えてる。
波照間 紅
「あー、もういいだろう。二周目、二周目」
KP
いつの間にか、与太話を信じさせる遊びになっている気がするのだが二周目である。
牧志 浩太
牧志以外はほのかに酔ってきていることだし、そんなものかもしれない。
KP
佐倉は届いたます酒を目の前に、「どうやって飲めばいいんだ、これ?」と言いながらクジ箱から一枚つかみ出す。
1d20
Sasa BOT 1d20→6
お題は『コンプレックス』。
牧志 浩太
佐倉さんにヘヴィなのがよく回る
佐倉 光
「なんでさっきからこんなのばかりなんだ?」
牧志 浩太
「え、何が出たんだ?」
佐倉 光
「はい、じゃあ俺のコンプレックス話ね」
佐倉はひらひらと手を振った。
牧志 浩太
「あー、ああ。うん」
佐倉 光
「俺病院にいたって話したじゃん?
そんであまりまともに学校に通えなくてさ。
当然学業なんてボロボロなわけだ。
最初は良かったんだよ、それでも。比較対象がいるわけでもなし、夢があるわけでもなし。
けど、いつからかな、PCで人と喋るようになってさ、仮想空間は良かったんだ、リアルの俺の事なんか誰も知らないから。
けどやっぱ、頭の悪さって文章に出る。それである時叩かれまくってさー、凹んだね、あん時は。最後の居場所もなくなった気がして。
そんで、バカ野郎だった佐倉光は、バカじゃなくなることを決意して死ぬほど勉強しました。
特に国語な。言葉はあらゆるものを伝えるのに必要だし、誤魔化すのにも必要だ。
ってわけで、俺が賢いイケメンになったのはコンプレックス乗り越えた結果でした。終わり」
言って升からコップを取って煽る。
1d100 30
Sasa BOT 1d100→23→成功
KP
意外と冷静だ。酔い進まず。
牧志 浩太
「……佐倉さん……」
その場に沈黙が、落ちた。
波照間も、一言も発さず黙りこくっている。
佐倉 光
「そんなマジな顔することじゃないでしょ。
ちなみに叩かれた原因は、内容もさることながら、てにおはが変だったから低学年に思われた、だったかなー。
まったく、今日は変だよ。思い出すのも嫌なのにさ、こんなの」
女神様もっとしょーもない話題くださいよ。
「で、これ本当だと思います?」
波照間 紅
「本当かな、と思うよ。そんな気がした。そうやって軽く言おうとする辺りがな」
KP
佐倉は波照間の言葉に吹き出すように笑うと、目を軽く伏せた。
佐倉 光
「嘘だよ(賢いイケメンってとこが)」
KP
見抜かれたのが嬉しくもあり悔しくもあり。
牧志 浩太
「え?」驚く牧志をよそに、波照間は静かに目を伏せ、微笑んで酒に口をつけた。
波照間 紅
「次は君の番か。どうする?」そして、牧志に話を向けた。
牧志 浩太
「え、あー……、うん」戸惑いつつ、話題箱から紙を取る。
1d20
Sasa BOT 1d20→13
KP
あなたが引いた紙には『黒歴史』と書かれていた。
牧志 浩太
紙を見て思わず口に出してしまう。
「えっ、黒歴史? 俺の? 引き直していい? また先輩にダメージ与えそうだし……」
佐倉 光
「別にいいけど」
(波照間さんって一般的には黒歴史と認識されそうなことを日常として消費してそうな気がしなくもない)
波照間 紅
「? どうした?」なんとなく視線に気づいた。
佐倉 光
「波照間さんは左腕が疼いたりUFO喚んだりしても割と普通な気がして」
KP
佐倉は茶化してますが、引き直しokです。
波照間 紅
「最近は呼んではいないな。何というか、向こうにも色んな連中がいるんだな、と思ったから。ああ、でも、もう一度会ってみたい気は、今もしているな」
懐かしそうな声で言いながら、酒を一口。
牧志 浩太
「先輩そこじゃないと思うけど、あー、まあ、俺も胸の痣が疼いたりするもんな」
言いながら引き直す。
1d20
Sasa BOT 1d20→5
KP
あなたが引いたのは『将来の夢』だ。
佐倉 光
「胸の痣はそういうんじゃないだろ」
牧志 浩太
「何か封印されてるわけでもないしな。……将来の夢、か」
日本酒を一杯頼み、香りを嗅ぎながら喉を湿らせる。澄んだ味わいの冷酒、東北の酒。
「実はさ、あの時色んな記憶を見て、もうすっかり夢が定まりましたよ、みたいな顔したけど。本当は、まだ何もはっきりとはしてないんだ。
まだちょっと迷いもあるよ。こんな生半可な気持ちで歩んでいいのかって。途中で道が分からなくならないか、ってさ。
でも、まあ、分からなくなったとしても。
なるようになればいいかなって、今は思う。俺、意外と計画性、ないみたいだ」

そこまで話して、気分を変えたくなったのか、目の前にあったスコッチを頼む。
KP
バーテンはすっとスコッチを差し出してくれる。
佐倉 光
「……まあ、夢なんてコロコロ変わるもんだしな」
牧志 浩太
「そうそう。それならそれで、いいかなってさ」
少し煙くさい香りに耳を澄ませるように、牧志は笑った。
KP
【CON】振ります? とそっと判定も差し出す。
牧志 浩太
1d100 60 振りましょう(牧志【CON】
Sasa BOT 1d100→5→決定的成功クリティカル)!
牧志 浩太
強い!
KP
つええ
ウワバミ設定をダイスで補強して行くぅ!
牧志 浩太
ウワバミ設定が全力でダイスに補強された!
佐倉 光
「……将来の夢って言うと大げさだけどさー、今やりたいこととかは?」
牧志 浩太
「今かぁ。今はとりあえず、色々楽しいかな。
分かってたはずのことが分からないのは歯痒いけど、機械のことがより深く分かっていくのは楽しいし、佐倉さんや東浪見と遊ぶのも楽しいし、先輩と飲みながら喋るのも楽しい。
こうやって三人で飲んだことってあんまりなかったけど、こういうのもいいな。
またこうやって喋ろうよ」
茶色い眼の光はすっきりとしていて、澄んでいた。
佐倉 光
「だな、こういうのも楽しい」
牧志 浩太
「ああ」
佐倉 光
「いろいろ道はあると思うぜ、牧志はさ……」
KP
嘘、とも本当、とも言わずに、佐倉は次を促した。
牧志 浩太
波照間もそれ以上何も言うことなく、
波照間 紅
「次は僕か」
と、話題箱に手を入れる。
1d20
Sasa BOT 1d20→13
KP
どうしても波照間さんの黒歴史を公開したいようだなぁ
引き直す?
牧志 浩太
うーん、引き直しで。
波照間あんまり黒歴史なさそうというか、黒歴史が普通に日常というか……
1d20 引き直し
Sasa BOT 1d20→12
KP
これまた。『習い事はしていた?』だ。
というか余程リアルタイムな話題じゃないと全部牧志知ってるよ。
波照間 紅
「まあ、牧志が知ってるのはもう仕方ないとして。習い事か、弓道は習い事と言えるかもしれないな。あとはそうだな、踊りを習ってた。一時期だけだけどな。化粧して踊るやつ。
本当は妹が習うはずだったんだが、色々あって拗ねてしまってな。それで、僕が代わりをやろうって言って、一時期だけ。結構楽しかったんだが、僕の背が少しずつ伸びだして、どうかと思うってことになって終わりになった」
牧志は背を丸めてカウンターの下に隠れている。さっきのような事態を防ぐためだろう。
「昔の話だから、もう忘れてしまって踊れないな」
佐倉 光
「うーん。踊りはやってそう。それと、今でも踊れそう。
フロストに見せたのその踊りじゃないかな。ってことでダウト」
波照間 紅
「よく分かったな」
牧志 浩太
「それは本当だって思うんだ……」のそのそとカウンターの下から出てくる。
波照間 紅
「ああ、踊れないって所以外は本当だ。忘れたってのは半分本当で、もう他のと混ざってだいぶんアレンジが入ってしまってるけどな」
佐倉 光
「波照間さん、結構踊ってるからなー」
波照間 紅
「そんなに踊ってるか?」
佐倉 光
「自覚……ないんですか?」
波照間 紅
「うーん、そんなに踊ってるか……」
佐倉 光
異次元の俺が電話した時、絶対踊ってましたよね。
ハロウィンの時。
牧志 浩太
めちゃくちゃご機嫌に踊ってましたね。
KP
それはさておき、二周したのでゲームは終わりだ。
牧志 浩太
「なんだか、色んな話をしたな。佐倉さんの所だけ引きが偏ってた気もするけど……。たまには、こういうのも悪くないな」
佐倉 光
「俺黒歴史引いてないのに、黒歴史の話ばっかしてる」
KP
あとは潰し合いのゲームとただのトークタイムがございますね。
まあ置き卓でのお勧めは普通のトークですかね。
(また波照間の情報が二重にバラされる気がするけど)
波照間 紅
「まあ、しばらく普通に話そうか。なんだかドタバタしたし、少しゆっくり飲みたい気もするしな」

KP
お題を決めるやつにします? それとも普通にちょっと話します? それともそろそろ間違えて飲んじゃいます? おちみず。
牧志 浩太
お題引いてみていい感じだったらそれで、そうでもなかったら普通に会話しますか。
で、しばらく話した後くらいにうっかり飲んじゃうといいんじゃないでしょうか。
KP
ではお題は、色々なカクテルに因んだ話をする、という感じになってます。
この三人で使うなら21までかな。

KP
飲む人は1d21を振りましょう。
1d21
Sasa BOT 1d21→20
FANBOX開設したで
牧志 浩太
1d21 牧志
Sasa BOT 1d21→5
波照間 紅
1d21 波照間
Sasa BOT 1d21→3
KP
佐倉
20:キール「あなたに出会えて良かった」
出会いについて振り返ろう。

牧志
5:カルフォルニアレモネード「永遠の感謝」
日々の感謝を伝えよう。

波照間
3:フローズンマルガリータ 「 元気を出して 」
悩みを聞こう。
KP
なんで佐倉ばっかり感情重めのが来るのか。
牧志 浩太
女神が佐倉さんの普段見せない所を聞きたがっている。

KP
では、『ゆっくり会話』を選ぶと、ダーツの矢を渡される。
牧志 浩太
「ダーツ?」物珍しそうに、渡されたそれを見ている。
KP
当たった所にカクテルが割り振られていて、それについての話をするのだそうだ。ちなみにブルズアイ、つまり中央だと21番である。
外したら罰ゲームね。
【DEX】判定または何か自分の技能でこじつけて判定して、成功したらok。
失敗したら罰ゲームにさっきの『飲むと悪酔いする酒』が出てきます。
(短時間ですが深度が3になります)
牧志 浩太
「へぇ、ダーツで決めるんだ。面白そうだな」好奇心をそそられた様子で、手の中の矢を見ている。
波照間 紅
「弓とは要領が違うだろうとは思うんだが、それはそれで外したら悔しいな」
KP
佐倉が投げる! しかし【DEX】ないんだよな。
牧志 浩太
なんなら全員【DEX】低いーズ。
KP
1d100 45
Sasa BOT 1d100→93→失敗
矢はあらぬ方向に飛んで跳ね返った。
そっとスラ―酒が差し出される。
佐倉はため息をついて二投目、20番に突き刺さる。
さすがに二連で飲まされるの辛くない? と思った。
失敗した場合は該当酒の代わりにスラー酒が出ることにしよ。
牧志 浩太
あれだけまだ飲んでませんしね。カラダダイジニ!
KP
つがれた酒はほんの少量だ。
佐倉は手にグラスを持って、それを飲み干す。
そして軽く咳き込んだ。
1d8
Sasa BOT 1d8→6
あー。うん。
1d5 継続時間
Sasa BOT 1d5→2
FANBOX開設したで
24秒間。
KP
佐倉は考え考え、口を開く。
佐倉 光
「波照間さんにも、牧志にも、会えて良かったと思ってる。
波照間さんには、何度も命を救われたな。
悪魔の付き合い方とか、技術についてとか、色々教えてもらったと思う。
波照間さんに会ってなきゃ今の俺はない。
悪魔を信頼して話せる、なんて、俺にはきっと考えつかなかったよ……」
KP
すらすらと言葉が出てくる。
佐倉 光
「覚えてるかな、あの日、俺たちは何回もすれ違ってた。
名前も知らないで右往左往して、一緒に戦ってさ……楽しかったな。
まあ……あの時は、とんでもない酔っ払いと関わっちまったって思ったけど」
波照間 紅
「ああ、僕もだ。君と一緒に戦えてよかった。
考えて交渉を組み立てることを教えてもらった。席を並べて二人で情報に挑めたこと、同じサマナーであること、どれだけ助けられたか分からない。
穂坂さんの、あの時。君は僕を冷静だと言ったが、もしも僕一人だったら、ちゃんと冷静でいられたかどうか分からなかったな。
ああ、覚えてる。最初に会った時僕はとにかく急いでて、ああ、そうだな。BARで会った時、神父も僕も強かに酔っていたものな」グラスの氷を鳴らして、軽く苦笑。
「あれから、色々あったな。本当に……」懐かしそうに眼を細め、生ハムのセットを頼んでつまむ。
佐倉 光
「俺、もう何度逃げ帰ろうと思ったか」
佐倉はくすくすと笑った。
波照間 紅
「なんとかなってよかったよ、本当に」
佐倉 光
「牧志との出逢いは、ベッドの上……間違っちゃいないけどなんだかな。
最初見かけた時は波照間さんのベッドの上にいたし、次に出逢った時は一緒に寝てんだもんな……
ほんと、あんときは絶望したな。COMPはねーわ、シロウトとくっつけられるわ……
瓶の時はもう駄目だと思った」
ほんの少しだが、佐倉の顔色が白い。
「けど、さっきの言い方で言うなら、牧志には色々、そうだな、命もそうだけど、心も救われた気がする。
何故か牧志と会ってから碌な目に遭ってない気はするけど、退屈はしないしな。これもう言ったか?」
牧志 浩太
「あの時はびっくりしたな。紅と話してたら、いきなり扉が開くんだもんな。
その次も……、どうしていいか分からなかった。俺は佐倉さんのこと知ってるし、ずっと仲間だって気持ちがあるのに、俺はそうじゃないんだ。瓶の時も、ずいぶん無謀だったし、強引なことをしたと思う。でも、……後悔はしてない。
……そっか、よかった。心も……、か」
先程の満面の笑顔と、きっと真実なのだろう言葉と、そんなことを思い出す。大体佐倉さんを何かに巻き込んでは助けたり、助けられたりしている俺だけど、佐倉さんの力にもなれてるっていうんなら、それはいいな。
「碌な目に遭ってないのは俺も不思議なんだよな。しょっちゅうCOMP無いし。地獄から変な縁でも持ってきちゃったかな……」
うーん、と首筋の辺りを掻く。少し血行が良くなって、首筋の痣は鮮やかな赤い色を浮かばせていた。
佐倉 光
「後悔はしてない……」
呟いた佐倉の顔があからさまに白くなっていた。
牧志 浩太
「佐倉さん? 顔白いけど、大丈夫か? 水、飲むか?」
明かりの所為で気づきにくかったが、はっと顔を見ると驚くほど白い。
慌てて水をすすめる。
佐倉 光
「地獄の縁だろうと何だろうと、後悔なんか……」
呟いて、口元に手を当てる。
そのままふらふらと『TOILET』と書かれた扉に入って行く。
牧志 浩太
「まずい、ちょっと俺、ついていくよ」
波照間 紅
「あ、ああ。頼む!」
牧志が一緒にトイレについて行きます。
KP
というわけで24秒吐き気に襲われます。
24秒って短いな。
ちょっと吐いたらすっきりしてる。
牧志 浩太
飲ませ過ぎたかと心配した牧志がトイレについてきます。
吐いてすっきりした佐倉さんが気づいたら、牧志が背中をさすってる。
佐倉 光
「悪い牧志、もう大丈夫。なんか色々飲みすぎたかな……」
判定なしで深度を進めます。
1d8
Sasa BOT 1d8→1
KP
1:笑い上戸。何をしても可笑しい。
KP
前に言った設定とあってる目が出てるな……
牧志 浩太
ですねぇ…… 出目に女神がいる
牧志 浩太
「そうか。俺も、つい話しててペースが速くなってたかもしれない。何だかごめん」
佐倉 光
「いや、楽しくてつい、さ」
佐倉は心底嬉しそうに笑っている。
牧志 浩太
「酔ってるなぁ、佐倉さん。本当に大丈夫?」
佐倉 光
「大丈夫大丈夫、吐いたらなんかスッキリした」
牧志 浩太
「そうか、ならいいけど」言いながら佐倉の足取りや口調、顔の赤さを観察して、泥酔しはじめていないか確認する。
〈応急手当〉56〈医学〉13〈心理学〉76あるから、割と観察できそう。
KP
泥酔まではいっていない。
顔色を見ると、さきほどは最悪の状態だった気がするのだが。
牧志 浩太
「(……?)」
明らかに不味い状態に見えたのに、今はそうでもない。
少し不思議に思いながら、佐倉さんと共に戻り、待っている波照間に状況を話すだろう。
佐倉 光
「あの酒のせいかも。悪酔いする酒だって説明あったろ」
けろっとした顔の佐倉が説明を補足する。
牧志 浩太
「ああそういえば、あったな。そのせいでか……飲ませ過ぎたかと思ってハラハラした」
波照間 紅
「下手に普通にありうることだったから、まさかそうとは思わなかったな……」
KP
気を取り直して牧志のダーツだ。
牧志 浩太
安堵の息をついて自分のダーツを投げる。これといって思い当たるものはないので、普通に【DEX】で判定。
1d100 40 牧志のダーツ投げ

Sasa BOT 1d100→26→成功
KP
牧志
5:カルフォルニアレモネード「永遠の感謝」
日々の感謝を伝えよう。
佐倉に関してはもうやった気がしなくもない。
牧志 浩太
「おっ、当たった。日々の感謝、か。
……あ、美味しいな、これ。ウィスキーでこんなに爽やかな飲み物ができるんだ」
差し出されたカクテルに口をつける。
「佐倉さんにも、先輩にも、いつも、ずっと感謝してるよ。
佐倉さん、あんな出会い方をしたのに、俺の事いいやつだって言ってくれただろ。覚悟してたんだ、手酷く詰られるだろうし、不気味がられるだろうなって。
……それからもさ、」
酒にもう一度口をつける。
「それからも、友達でいてくれてる。いてくれてる、ってのも変だし、そういうのじゃないとも思うんだけど、でも感謝してるんだ。あー、まとまらないな。貸し借りだとはもう思ってないけど、ここにこうしていること自体に感謝したい」
「何だか、そんな気持ち」
一度深く息を吐いて、目を伏せて、それから顔を上げる。
「先輩。あの夜に俺を拒絶しないでいてくれてありがとう。俺と共に駆けてくれてありがとう。俺を望んでくれてありがとう。
俺は俺であることを選んだけど、あの夜のことはずっと忘れていない。
先輩って、呼ばせてくれてありがとう。この間の時、助けてくれてありがとう。困った時に何かと助けてくれる先輩でいてくれて、ありがとう。……二人とも、ありがとう」
爽やかな香りが漂う中。晴れやかに、静かにその眼は笑っていた。
佐倉 光
「あの時割と手ひどく詰めた気はするぞ。純粋な興味で。
まあ……なんつーか? うん、繰り返しになるからやめとくけどな?」
佐倉は真っ赤な顔でうつむいて頬をかいている。
顔赤いのは酔ってるからだねきっと!
牧志 浩太
「興味でよかったよ、むしろ。それにあの時の俺は最高に不審だったから、無理もないと思う」
波照間 紅
「先輩、か。最初はそうだな、君が君になろうとした時に戸惑った。君は、僕の唯一の兄だったからな。正直少し、気持ちの切り替えに困った。佐倉さんにあまり巻き込まない方がいいって言われた時、連絡を取るのをやめようと思ったんだ。
僕はつい前のように接してしまうから、君の足を引っ張るだろうとな。
それでも、君が随分しょげてたって聞いて、思い直した。
……後輩っていうのも悪くないな。今は、そう思うよ」
手元の生ハムをつまんで、少し照れくさそうな様子で笑った。
佐倉 光
「そんなこと言ったな。俺、あの頃は牧志のこと全然見てなかったから」
佐倉は肩をふるわせている。何を思いだしてか、笑いをこらえているらしい。
牧志 浩太
「えっ? そこで堪え笑い? 何を思いだしたんだ?」
佐倉 光
「違う違う、牧志じゃなくて。
俺えらそーな事言ったわリにバカだったなーって思ったら笑えてきた」
二人の顔を見て、佐倉は涙を拭いて笑う。
「何だろうな、今凄く笑いたい気分なんだ」
牧志 浩太
「えっ?」
戸惑う牧志をよそに、波照間は笑う佐倉を晴れやかに見ていた。

KP
では次、波照間の手番。
波照間 紅
「よし、次は僕か」
うーん、と手元の矢を見て、的を眺めて、数度素振り。

〈弓術〉での判定を希望します。要領は違うけど狙い方はあるはずだ。
KP
okです。判定どうぞ。
牧志 浩太
1d100 55 〈弓術〉
Sasa BOT 1d100→4→決定的成功クリティカル)!
KP
クリティカルだ!?
波照間 紅
「よし!」カッと目を見開き、一投。射貫く!
牧志 浩太
「うわっ、気迫がすごい」
佐倉 光
「おおー、すっっっげwww」
笑いながら拍手してる。
KP
波照間
3:フローズンマルガリータ 「 元気を出して 」
悩みを聞こう。

これどっちがどっちの悩みを聞くんだろ。
書き方見ると、二人の悩みを波照間が聞く、になるのかなぁこれ。
波照間 紅
なのかなぁ? 元気を出してですし。
波照間 紅
中心を真っ直ぐ狙ったはずの矢は、的のワイヤーに当たって3の位置に刺さった。
佐倉 光
「中央じゃなかったか。でも器用な刺さり方すんなぁー」
波照間 紅
「惜しかったな。でも、氷の入った冷たいカクテルっていうのは初めて飲む。甘い物みたいで面白いな。
それにしても、悩みか。悩み…… うーん、何かあるか。小さい事でもいいが。二人とも異様な頻度で何かに巻き込まれるのは、調べはしているがどうにも分かっていないしな」
牧志 浩太
「こういう時の聞き出し方はちょっと不器用だな、先輩」
波照間 紅
「んん。自覚はある」
佐倉 光
「レートの悪化引き起こしてる奴探してぶちのめすの手伝って」
無茶を言う。
波照間 紅
「確かにそれは危急の悩みだな。異界に行った時に悪魔達に色々聞いてはみているんだが、どうも原因がはっきりしないんだよな……サトミタダシがうまく商売をしすぎたわけでもないらしいし、マッカの鋳造量がいきなり増えたわけでもない」
これで波照間が異界に行きすぎ会話しすぎて境界が吹き飛んだのでは……(鬼の駅にて)
佐倉 光
「だよなー。悪魔と干渉する人間が急に増えてんじゃないかって気がするぜ。また何か起きてて、その前兆なんだと思うけど」
なるほどぉ?
波照間 紅
「デヴァ・ユガの件もあるしな。何か起きているんだろうとは思うが、尻尾が掴めないのが不気味だ」
佐倉 光
「あとは、COMPが最近仕事しねぇ」
波照間 紅
「僕らの知っている異界、魔界とは何か違う場所、もの? からの干渉があるようなんだよな。佐倉さん達が前に飛ばされた機械の街だったかも、明らかに異界だったのに、魔界とは通じていないようだった」
佐倉 光
「変な異界に遭遇する機会が増えまくってて、困ってんのは確かなんだよな」
波照間 紅
「……悩みを聞くというか、なんだか作戦会議になってきたな」
佐倉 光
「悩みが仕事のことばっかなんだよな。
牧志はなんかオモシロ……じゃない、悩みとかないわけ?」
牧志 浩太
「俺の悩み? うーん……
将来の夢のことはさっき話した通りだから、悩みって感じじゃないしな。四年になって就職とか、院とか、そういう時期になってきたら悩みもあると思うけど。
変な事に巻き込まれるのは悩みではあるけど、そこは佐倉さんと同じだし。この間の変な奴は佐倉さんと先輩が根絶やしにしてくれたし。
ああー、そうだ。しょうがないことではあるんだけど」
ふと、手元の酒を見て思い出したように。
「美味しい酒で楽しく酔っ払おうと思うと酒代が大変……」
蟒蛇ならではの悩みを口にした。
佐倉 光
「なるほどなー?
全然平気そうだもんな牧志www」
佐倉は顔真っ赤で笑い続けている。

KP
何も事件起きないから気楽に好き勝手言えて、まあたまにはこんなのもいいなー。
牧志 浩太
そう、ずーっと日常シーンみたいな感じで好きに会話しつつ掘り下げられてこういうのも楽しいなって。佐倉さんにヘヴィな話題が当たりまくったから色々聞けましたしね。
KP
佐倉の話がやたら暗くなるんだヨォォォ!
牧志 浩太
PL的には佐倉さんの過去含めあれこれ聞けて楽しいけど!
KP
ならヨシ!!!
牧志 浩太
楽しい!!
KP
ところで佐倉もいい感じに理性飛ばす準備できましたし、そろそろ間違って飲んでも良いのですよ!
牧志 浩太
なるほど。

牧志 浩太
「うん、飲み放題とかだと最後の方ほとんど水みたいなのが出てくるしさ」
波照間 紅
「ああー……。すごいものな、君……。
比較的安くて美味いの見つけたら、教えるよ……」
そういう悩みもあるんだな……と思いつつ、何気なく傍らにあったものを手に取る。
……前に避けたまま、すっかり忘れ去られていた竹筒だ。
手に取って、当然の流れで口をつけた。

【置】CoC『スプーキィ・ポルカ』牧志&佐倉 3

やることはやるんです。それが最終的に誰かを優先するということだから。

【置】CoC『ワンナイトショット』牧志&波照間&佐倉 2

「波照間さんは左腕が疼いたりUFO喚んだりしても割と普通な気がして」

【置】CoC『blood red decadence』佐倉&牧志 4

「ふざけんなふざけんなふざけんな! なんで俺と牧志なんだ!」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


ダブルクロス 番外編

ダブルクロス
番外編 1
■前回ラストで子供たちがみんなでホラー映画鑑賞会していた裏で、大人たちは何をしていたのか……
女二人でひたすら呑んでました。
みたいな。

【置】CoC『迷い家は桜の先に』 牧志&佐倉 1

不安と恐怖が、べったりと思考にこびりついていた。

Zephyranthes 第二話 『別れ』1

『別れ』1