こちらには
『おばけのまち』
のネタバレがあります。
本編見る!
KP
ここからチェイス!!!
チェイスのルール
□□□□□□
KP
ダイスを振るのは牧志君にお願いします!
牧志 浩太
はーい!
KP
おばけの【DEX】は8!
光の【DEX】は10!
牧志 浩太
牧志は8! 平均9かな。
KP
ですね。55%だ。

佐倉 光
「あいつの、かぶりもの、とるって、でもおいつかれたら、やられちゃうよっ!」
KP
まず子供たちのエスケープ! ダイスをどうぞ。
牧志 浩太
「あ、あいつ、元気そう、だし!」
息を切らせ、走る、走る!

せっかく光とともだちになったんだ、ここを出たら遊びに行くって約束したんだ!
ばくばくいう心臓を蹴りつけて、走る!
牧志 浩太
1d100 55 Sasa 1d100→ 69→失敗
KP
子供、進行せず! オバケ進みます。
□□□□
KP
子供の進行フェイズ!
佐倉 光
「まっ、まってっ!」
KP
後ろから冷気が押し寄せてくる!
牧志 浩太
「光!」
白い霧が近づいてくる。
ひたひたと迫ってくる足音が聞こえる。
全力で走ったはずなのに、どんどん近づいてくる!
牧志 浩太
1d100 55 Sasa 1d100→ 15→成功
KP
子供、進行! オバケ進みます。
□□□□□
KP
後ろからコツコツという足音と、微かなうめき声のようなものが聞こえてくる。

子供の進行フェイズ!
牧志 浩太
来るな、来るな、来るな来るなぁっ!
佐倉 光
「ここから出て、どこへっ」
牧志 浩太
「わかんない!」
それだけ言って、走る!
牧志 浩太
1d100 55 Sasa 1d100→ 51→成功
KP
子供、進行! オバケ進みます。
□□□□□
KP
走っているのに、全力で走っているのに、おばけは全然引き離せない!
誰もいない水族館の水槽の間を、二人で手を繋いでひた走る。足音がせき立てるように響いた。
KP
子供の進行フェイズ!
牧志 浩太
足がずんずん重くなってくる。
心臓がばくばく跳ねて、破裂しそうになる。

踏む足が痛い。胸が痛い。
もう無理だ、もう無理だよ、体が言う。

やだよ。
牧志 浩太
諦めないもん!
牧志 浩太
1d100 55
Sasa 1d100→ 7→成功
KP
えらすぎる
牧志 浩太
出目が気合を反映してくれた。
KP
子供、進行! オバケ進みます。
□□□□
KP
背後から聞こえる声はとても苦しげで寂しげで辛そうで、どこかで聞いたことがあるような気がした。
それでもやはり背後から感じる冷気には、触れたら心臓も何もかも動きを止めてしまいそうな絶望的な気配を感じた。
足を止めるわけには行かない。
KP
子供の進行フェイズ!
牧志 浩太
1d100 55 Sasa 1d100→ 48→成功
逃げおおせた!
KP
えぇぇ、偉すぎ。
成功率55%しかないんですよ!
4/5成功ですよ。偉すぎだよ浩太!
牧志 浩太
二人の平均値だから光もがんばったよ!
KP
一回も追いつかれてないのすごいよ!
光半泣きで走ってた。
牧志 浩太
浩太のまだ呪いになっていない諦めなさ、または呪いである自覚のない諦めなさかも。
KP
ここで捕まらなかったのはなかなか大きいぞー!
牧志 浩太
おおー!

KP
あなた方はおばけの手に触れられることなく走り続けた。
今にも破裂しそうな心臓を抱えて、乱れる呼吸が苦しくて、
足は痛くて頭はくらくらした。

視界が明るくなり開ける。水族館の入り口にたどり着いたのだ。
しかし、出口の扉は閉まっていた。
牧志 浩太
「出口…… っ!?」
ぜぇぜぇと息をしながら走り続ける。
やがて、水族館の入り口が見えてきた。

あの扉から出れば、あの扉を閉めれば!
その先のことなんか考えていられなかった。

後ろから白いこわい霧が近づいてくる。
入り口の扉が少しずつ近づいてきて、
近づいて、
近づい、て、
牧志 浩太
「しまっ、てる」
その扉が閉まっているのに気づいた時、全身の力が抜けそうになった。
牧志 浩太
扉にとりついて、開けようとする。
KP
開かない! 鍵が開いているのに、開かない!!
KP
あなたが扉に取り付いているその一瞬の間。
佐倉 光
「あっ!」
KP
短い悲鳴が聞こえた。そして、りん、という軽い音。
佐倉 光
「すず」
KP
コロコロ、と何かが転がる音。
牧志 浩太
「光!」
咄嗟に叫んだ。振り返る。鈴は。光は。
KP
鈴が床を転がっていて、それに飛びつこうとした光が一歩踏み出していた。
しかしその背後に、白いおばけが迫り、一瞬にしてその姿を呑み込んだ。

SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D6
牧志 浩太
1d100 52 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 68→失敗
1d6 Sasa 1d6→2
SAN 52 → 50
牧志 浩太
「……え、」

一瞬、何が起きたのか分からなかった。
ううん、分かった。でも理解できなかった。

光が。
光が、あの映画みたいに、目の前で。
牧志 浩太
ここまで来たのに。
ここまで、一緒に来て、走ってきたのに。
牧志 浩太
一瞬で。
たべ、られた。
牧志 浩太
「ひか……、る、」
全身から、ぐうっと力が抜けた。
光。
そんな。

そんな……。
KP
おばけはそのまま水族館の奥の方へと戻っていった。
その場には鈴だけが落ちていた。
牧志 浩太
「あ……、ああ……」
光が持っていた鈴を拾う。
這いずるように、戻っていくおばけを追いかける。

なんで。
どうして。
だめだよ。
行くなよ。

行くなよ。
行かないでよ。

光。
牧志 浩太
「光……、」
KP
おばけはゆらゆらと揺れながら、
ペンギンの前を通り、アジの釣り堀の横を抜け、クラゲの水槽をくぐり、大水槽へと向かって行く。
さっきまでいたアジのお店の人の姿は見えなくなっていた。
おばけの速度は少し、遅くなっているように思えた。
牧志 浩太
「光、行くなよ、行かないでよ、光……」
光は食べられた。
あいつはおばけだ。光を食べちゃったおばけだ。

でも。でもでも、でも。
置いてかないでほしかった。
こんな寒くてつめたくてだれもいないところに、ひとりっきりでおいてかないでほしかった。

約束したんだ。
約束したんだよ。
遊びにいくって。

おにいちゃんだったんだよ。
光のこと、守れなかったよ。
牧志 浩太
ふらふらとおばけを追いかける。

KP
大水槽に辿り着くと、おばけが大水槽の上へと繋がる階段を上がってゆくのが見えた。
たったさっき、あなたと光が魚に餌をあげるために登った階段だ。
牧志 浩太
涙で目の前がにじむ。
置いてかないで。
いやだ。いやだよ。
牧志 浩太
ふらふらと階段をのぼる。
KP
あなたが階段を登り切ったその時、おばけはばしゃんと水槽の中に飛び込んだ。
おばけの姿は水に沈み、見えなくなってゆく。
さっきまで透明度の高い水だったはずなのに、そこは暗くて、凍えるような冷たさに見えた。

その時、どこからか歌声が聞こえた。どこかの薬局のヘンテコな歌だ。
それはあなたにはどこか、あなたに助けを求める光の呼び声のように聞こえた。

ふと気付けばあなたの目の前に、魚が何匹も集まってきていた。
魚たちはおばけが消えた水の中に列を成して、あなたを導いているように思えた。
牧志 浩太
暗くて冷たい水の中に沈んでいったおばけを、呆然と見下ろしていた。
その時、歌が聞こえた。
牧志 浩太
「光!」
あの歌だ。光が楽しそうに歌ってた、あの歌。
光がおれを呼んでる。たすけてって、呼んでる。
牧志 浩太
光はまだ、あそこにいる。
おばけの腹の中で、たすけてって、おれを呼んでるんだ。

冬の湖より冷たそうな水に、ぞくっと足がすくんだ。
でも。
光が、おれを呼んでる!
牧志 浩太
鈴とぬいぐるみを握りしめて、水の中へ飛び込む。
最終盤
KP
ここ光が成功してて良かったー
牧志 浩太
二人とも失敗してたらどうなってたんだろう……。
飛び込んだ所ですごい時間なので、今日は寝ようと思います。
ありがとうございました!
KP
うぉ。もうこんな時間だったのか!

ゲーム的には成功したからちょっと修正がつくけど牧志君にはあんまり関係ない。
ただ、誘導的にはKPは超助かった! って感じですね! ありがとうございました。
おやすみなさい。
牧志 浩太
なるほどそういう意味だった!
そう、ここ誘導追加されてるかなーとは思いました。PL的にも助かる。

KP
水は冷たくあなたを引きずり込むように思えた。
しかし不思議なことに、水に濡れている、という感覚は弱く、あなたが抱いた縫いぐるみがフワフワ感やぬくもりを失うこともなかった。
水ではないなにかにあなたは飛び込んだのだ。
視界が急速に白んで色彩を失ってゆく。

それは動くことを忘れかけているような、冷たく白っぽいもので、軽くつかみどころがなく、不確かに揺蕩っていた。
白い世界で、白いおばけの姿は溶け込んでしまい、どちらへ行ったのか一見わからないだろう。

そんな中、輝きを失いかけた魚たちはあなたをある方向へと導いている。
その先で白が、この何もかも白いように見える世界で蠢く白が、あなたの視界に一瞬ひらめいた。
彼のポケットからこぼれたらしい、くしゃくしゃになった栞が呼ぶように揺らめく。
牧志はおばけを追い続ける。
KP
あなたの目はそれを見失うことなく追い続ける。

追って奥へ奥へと進んでゆくほどに、希薄な水をかいて進むのが困難になってきた。
水をかいてもかいても進まない気がする。

水底からオニの縫いぐるみが漂ってきた。
縫いぐるみは漂っているだけのように見えて、同じ位置から動いていないという気がした。前に進むための手がかりになるかもしれない。
牧志 浩太
「光!」
押し寄せてくる薄い水で溺れそうだ。
冷たくて白っぽいそれは雲みたいでおばけみたいで、かいてもかいても進まない。
牧志 浩太
「光! どこだよ、光!」
名前を呼ぶことで、自分を奮い立たせた。
光がこの先にいると信じた。
KP
【DEX】×5 または〈追跡〉または〈心理学〉
プラス10の判定で。
牧志 浩太
1d100 87〈心理学〉補正込み Sasa 1d100→ 48→成功
KP
ゆらゆらと揺らめく水の中、その微かな色差と震えが分かる。
一際冷たく陰る白の奥の奥に、おばけは逃げてゆく。
縫いぐるみの側を抜けたとき、ほんの少し周囲の水が実体をもったもののように指先に絡んで、あなたを前に押しだしてくれた。
何も変わることのない白の世界で、あなたは光の微かなため息を聞いた気がした。
牧志 浩太
光、光、光。
跳ねる心臓と一緒に叫ぶ。
つめたいつめたい水の中を、必死に追いかける。
KP
あなたはおばけの姿をはっきりとその目で捉える。
近づくとあなたは気づく。
それは今まで見たおばけのなかで最も禍々しいものであった。
不規則に蠢いては身を捩り、足掻き、もがいている。
そんなおばけを中心に、それから溢れ出る感情が渦を巻く。
勢いは凄まじくあなたを巻き込もうとしかねない勢いだ。

あなたはこのおばけのこころの、さみしさの渦に耐えなければならない。
牧志 浩太
「……!」
見えた。
おばけが、見えた。

おばけが、こっちを見た気がした。
牧志 浩太
そのとき、不意に、ひとりっきりだってことに気がついた。

つめたいつめたい水の中で。
おれは、ひとりっきりだった。

光を守れなかった。
光は行っちゃった。

約束したのに。
遊びに行くって約束したのに、約束を破った。

手足がつめたい。
息ができない。

ひんやりひんやり冷たくて、水の底にぽつんと沈んでいく。

さみしい。
さみしいよ。

置いてかないで。
置いてかないでよ。
置いていきたくないよ。
KP
そのとき、あなたが抱いていた縫いぐるみがほんのりとぬくもりを持った。
大丈夫だよと囁かれた気がした。
牧志 浩太
「……あ」

手足の先があったかい。
縫いぐるみが、ふんわりあったかかった。

大丈夫だよって……、ううん。
諦めるなって、言ってる気がした。

諦めるなって、怒ってる気がした。
牧志 浩太
「……うん。そうだよな。

約束、したもんな……!」

お腹の底が熱くなった。
光を食べちゃったおばけに、怒りがわいてくる。
牧志 浩太
「返せよ。
……返せよ。

光を、返せよ!」
KP
おっそうだなダブル牧志君だもんな怒るよな!
牧志はおばけのさみしさに耐え抜いた。
KP
あなたは白いおばけの目の前にたどり着いた。
冷たさにも痛みにも孤独にも惑わされずに見据えれば、
荒れ狂っているのは周囲の白い靄だけで、
本体の白いおばけはぽつりと立ち尽くして、ぼんやりと中空を見つめているように見えた。
牧志 浩太
「……」
ぼんやりと空を見ているおばけは、なんだかさみしそうに見えた。
牧志 浩太
「……」
そうっとおばけに向かって泳いでいく。
おまえ、どうしてこんなにさみしいところにいるんだろうな。

そんなさみしいところにいたら、痛いだろ。
かなしいだろ。
なんにも見えないだろ。

おまえも、食べられちゃったのか?
KP
足元から霧が這い上がってくる。
あなたを呑み込もうと、迫ってくる。
おばけを包んでいる白い霧は、まるでベールのように……
いや、それは本当にベールだ。
布みたいな実体を持った霧が纏わり付いて、何もかもを覆い隠している。
光はこの中にいるのだろうか。
KP
あなたは目の前のおばけに、何をする?
牧志 浩太
「おまえ、そこにいるのか?
……『佐倉さん』」

ベールを掴み、上げる。
ベールの向こうの顔を、覗き込む。
KP
そこにあったまっしろな顔は、さっきの映画の主人公の、
おとなになった光の、
佐倉光のものだった。

黒い瞳はポッカリと空いた穴のようで、何もうつしていない。

あなたの手に付けられた鈴が、冷気に蝕まれて少しずつ崩れてゆく。
牧志 浩太
「ああ、なんだ、こんな所にいたのか」

どうしてか、口元が緩んだ。
ずっと待ってたのはおれの方のような、こいつのような、そんな気分だった。
牧志 浩太
「しょうがないやつだな、『佐倉』。
『牧志』、おまえのこと、ずうっと待ってたぞ。探してた。

もう帰ってこないんじゃないかと思って、でも信じずにはいられなかった」
牧志 浩太
「ずっと、そんなところにいたんだな」

ぽっかりと空いた黒い眼を、覗き込む。
何度も何度もそうしてきたように。
牧志 浩太
「『○○○○』。
○○○○○、佐倉さん」

彼を覆うベールを引き剥がす。
KP
あなたは思い出す。

頭のもやが晴れて記憶が鮮明になっていく。

自分の代わりに被験者となった佐倉の帰りが遅くて、
心配して捜しに行ったこと。
探しているうち、立ち寄った映画館にふらりと入って行く佐倉を見つけたこと。
後を追ったら無人のスクリーンにたどり着き、
そこでふらりと席に座ってしまったこと。
今考えても、そこでどうして探すのをやめて席に座ってしまったのか、分からない。

始まった映画は『おばけのまち』。

スクリーンには、子供の自分と佐倉が、ブランコに座っている姿が映っていた……
牧志 浩太
「佐倉さん」
牧志 浩太
「……佐倉さん」
牧志 浩太
「帰ろう」
闇に沈む意識の中、手を、伸ばした。
KP
ちりん、と微かな音を立て、あなたの腕から鈴が切れ落ちる。
佐倉 光
佐倉の目から涙がこぼれた。
KP
佐倉の目にあなたがうつる。
佐倉の紫色になった唇が、「まきし」と動いた。

それを最後に、あなたの意識は闇に沈んだ。
牧志 浩太
牧志「映画でろくなこと起きてなくないか?」
KP
行きたくて行った映画じゃないから……

KP
あなたは目を開けた。
あなたは佐倉と手を繋いで、映画館のスクリーンの前で隣の席に座っていた。
膝の上には絵本が一冊乗っていた。
「さみしいおばけ」
という絵本だった。

息を呑む音が聞こえ、佐倉が慌てたように握っていない方の手で顔をこすったのが視界の端に見えた。
その手は冷たくも白くもなく、暖かかった。
牧志 浩太
「よかった、見つかったな」
振り返って、傍らの佐倉さんに微笑んだ。
KP
佐倉はそっぽを向いていた。
佐倉 光
「…………ごめん。ありがとう。ただいま」
低い声でぼそぼそと呟いた。
声が震えていて、呂律が回っていないように不明瞭だった。
牧志 浩太
「いいよ。帰ってきてくれてよかった」
あの街でそうしたように、佐倉さんの手を握った。
佐倉 光
「…………」
KP
浅く息をついて、痛みを逃す呼吸をした。
それからゆっくりとあなたの方を見る。
佐倉 光
「情けなさ過ぎだろ。
たかだか4ヶ月ひとりになったくらいで、寂しすぎてお前を食いに行くとか、
ガキかよ。ガキだったな。ああ」
佐倉 光
「何なんだよ、もう。体は痛ぇし、やたら寒いし、腹減ってるし……」
佐倉 光
「惨め、ってこーゆー感じなんだな」
佐倉 光
「ごめん。世話かけた」
KP
しばらく勾玉とヒランヤを握って黙り込んだ。

そしてやっとあなたの顔を見た。その目はまだ赤かったし、頬に水がついていた。
佐倉 光
「ありがとう」
牧志 浩太
「ったって、あの白い靄のせいだろ?
戻った直後に早速なんて酷い話だけど、また何かに巻き込まれたんだ。
佐倉さんのせいじゃないよ」
牧志 浩太
「それに、寂しいって思ってくれてたんなら……、嬉しいかな。
……こっちこそ、戻ってきてくれてありがとう」
佐倉 光
「ああ。寂しかったんだな。気付いてなかった。
会いたかったんだ。会いたかった。
また、助けられたな」
牧志 浩太
「そうだな」
ふっと笑った。
もう何度助けて助けられて、そしてここにいる。
KP
どうやら流れていたスタッフロールが終わったらしく、ぱちん、と音がして館内の電気が点いた。
客席にいるのはあなた方二人だけだ。
佐倉は眩しそうに目を細めた。
牧志 浩太
ふと、あの夢の中で見た映画の、同じシーンを思い出した。
佐倉さんを庇うようにして、佐倉さんの影を覗き込む。
KP
影は動かなかった。
佐倉の影に溶け込んだあなたの影がそこにはあった。
牧志 浩太
身構えて、影をじっと見た。
その影があの時のように伸びあがって佐倉さんを喰ってしまうことがない、と見届けて、安堵の息をつく。
KP
あなたの膝から絵本が落ちる。
すると、そこに挟まっていたものか、写真が何枚か飛び出していた。

水族館で楽しそうに笑う、子供のあなた方の写真だ。
牧志 浩太
「あれ……、これ」
するりと落ちた写真を拾い上げ、一枚一枚確認する。
それは、覚えのある写真じゃないだろうか。
KP
ちょっと無理矢理な自撮りツーショット、奇跡的にペンギンが飛び込む瞬間と重なったあなたのピースサイン、
釣れた瞬間の笑顔、クラゲを見上げるあなたと光、大水槽のうねり。
それは存在するはずのなかった、『子供の頃の想い出』だった。
牧志 浩太
「ふふ……、」
牧志 浩太
「はは。おばけに追いかけられてたっていうのに、なんて楽しそうなんだ」
写真の中に収まっているのは、なにもかも満面の笑みだった。
佐倉 光
「あー、なんだよ、一枚ミスってるじゃん」
KP
佐倉は指で塞がれて撮られたらしい写真に、悔しそうな声を上げた。
佐倉 光
「なんだかんだで、楽しかったよな。
頼りになる兄ちゃんだったぜ、浩太」
牧志 浩太
「だな、怖くて辛かったけど、なんだかんだで楽しかった。
佐倉さんの手を取ってさ、一緒に逃げて、一緒に遊んで。
もう前っから友達なのに、友達になるって言ってさ」
佐倉 光
「楽しかったよ。子供の頃にしたかったこと全部できた」
佐倉 光
「暢気だなぁ。おばけに追いまくられて、おばけになるって脅かされてんのに、フライなんか食ってさ」
佐倉 光
「ん……まあ、追ってたのは、俺だな。
おばけの方の記憶あまりないけど」
牧志 浩太
「ほんとにな。遊園地でもなんだかんだで遊んでさ。
自分で思うより参ってたんじゃないかな……って、思うよ。
どうしていいか分かんなかったし、今にも朝は来そうだったし、駅は遠いし、映画は攻略法かと思ったらおばけだったし。

でも、光が、佐倉さんがいてくれて救われた。
俺ひとりだったら、挫けてたかもしれない」
牧志 浩太
「まさか今から、子供の佐倉さんと友達になれるだなんて、思わなかった」
佐倉 光
「確かに。そう考えりゃ今回のことも悪くはなかったかな」
牧志 浩太
「おれと友達になってくれてありがとう、光」
佐倉 光
「約束守ってくれてありがとう、浩太」
牧志 浩太
「それにしても、遊びにいくって、我ながら沖縄や東北からどうやって渋谷まで遊びに行くつもりだったんだか。
約束、守れてよかったよ。守ろうにも一苦労になる所だった」
佐倉 光
「シローや波照間さん、東浪見も元気にやってるか?」
牧志 浩太
「ああ、みんな元気にやってるよ。
随分変なこともあってさ、それから、何だか妙なこともあったんだけど。
佐倉さんが帰ってきたら、シロー、きっと喜ぶだろうな」
佐倉 光
「少し目がちかちかするな……
いきなりこんなことになっちまったけど、俺がいなかった間にもいろいろあったんだろ?
帰りに教えてくれ。
あいつが教えてくれたけど、意味分かんなくてさぁ……」
牧志 浩太
「そっちはどうだった?
そっちの様子も教えてよ。話したこととかさ」
あいつ、と口にする様子に、この四か月できっと随分馴染んだのだろうなと思った。
KP
では、あなた方はそんな話をしながらシアターを出ることになるだろう。
牧志 浩太
おっと、絵本と写真は持っていく。

KP
出ると、特別席の専用フロアだったらしい。
小さな待合室とショップ、それからこのフロアから出るための専用エレベーターがあった。

パンフレットや映画グッズなどを置いてあるカウンターで、
見覚えのある女性がうたた寝をしていた。
起こす?
牧志 浩太
あれは……、起こすと機嫌が悪くなるっていう店長かな。
「お兄さん」の方はそこにいる?

「お兄さん」がそこにいれば、店長は起こさずに「お兄さん」に声をかける。
いなければ、さりげなーく起こす。
KP
お兄さんはいない。
KP
あなたが声をかけようと近寄ると、佐倉が横から手を伸ばしてあなたを制止する。
佐倉 光
「ほっとこうぜ。どうせ俺たちしかいないんだ」
牧志 浩太
「何か知ってれば聞きたかったんだけど、
まあ、機嫌が悪くなられても困るもんな」
牧志 浩太
「一体……、なんだったんだろうな。
ここは、あの街とおばけは」
待合室とショップの中を一瞥する。
佐倉 光
「あんまり関わらない方がいいもののような気がする」
KP
佐倉は指の痣を無意識のように撫でていた。
佐倉 光
「さ、早く帰ろうぜ」
牧志 浩太
「そうだな」
牧志 浩太
「よし、帰ろうか」
エレベーターに足を踏み入れる。
KP
あなた方はエレベーターに乗った。

扉が閉じる寸前

「早く帰んなよ」

KP
聞き覚えのある声がした。
牧志 浩太
「そうだな。そうします。
おかげで、ちゃんと帰れたみたいだから」

どうやら、これ以上深入りしない方がいいみたいだ。

KP
エレベーターは一階で、ちん、と音を立て開いた。
外は早朝のようだった。
背後で閉じた扉を振り返るとただのスタッフ用通用口で、エレベーターではなかった。
KP
あなたの電話がぶるぶると震え、いくつもの着信を一気に受け取る。
波照間と東浪見から連絡が入りまくった形跡があった。
牧志 浩太
「うわ、え、何日経ってるんだ!?」
先輩はまだしも、東浪見まで!?
慌てて着信を受ける。
KP
幸い今はあの日の翌日だった。
二人とも、「佐倉を迎えに行く」と言って姿を消してしまったあなたを心配していたらしい。
KP
どうやらシローは東浪見の家に泊まりに行ったらしい。
東浪見からは「シロー引き受けた」みたいな連絡が入っていたんだろう。
牧志 浩太
よかった、でもよかったどころじゃないな。
また姿を消しちゃったし、東浪見には突然世話になった。
慌てて先輩や東浪見に連絡を入れ、シローに無事帰ったと話す。
それから、佐倉さんが戻ってきたことも伝える。
佐倉 光
「うーん……映画観て、ガキに戻って遊んでました……なんて、言いづらい」
牧志 浩太
そうしていると、ああ、今度こそちゃんと戻ってきたんだって安堵が、じわじわと胸の中に広がった。
KP
今日も、ふたりのいきものたちの生活は続く。


END【ふたり】
ぬくもりのいきもの

シナリオクリア



牧志 浩太
ありがとうございましたーーーーー!
KP
ありがとうございました!
いやー最後成功して良かった。
牧志 浩太
難易度盛大に下げて下さったとはいえ、無事に子供の頃の思い出を持って帰れてよかった!
KP
鈴も栞も残ってたから万一しくじっても何とかなるとは思ってたけど。
生還報酬
KP
不定はありませんでしたね。
牧志 浩太
でしたね。
KP
じつは不定があったら確定で「さみしいいきもの」という、もう一人からしばらく離れられなくなってしまう狂気がつくところでした。
離れられない、は言い過ぎか。でも処理するなら多分そうしていた。
牧志 浩太
なんと。離れられなくなっちゃう。
牧志がそうなってたら、佐倉さんの仕事についていきたがるし大学に行けなくなる! 結果、佐倉さんも仕事できなくなる!
逆に佐倉さんがそうなってたら、大学に忍び込む程度で済んでたかも(?)
KP
ペナルティとかは設定されてなくて「離れると寂しくなっちゃう」程度なんだけど、
もしなってたら、離れて行動しようとすると一日ごとに《SANチェック》くらいついたかも。
牧志 浩太
>さみしい
いつぞやの佐倉さんが牧志への執着を発症してた時の感じを見るに、
佐倉さんに24時間くっつかれても牧志は気にしないんだろうなぁ……。
KP
報酬ほぼ要らんくらい回復でかかったですね!
ちょっとやり過ぎたかなと思ったけど、最後の判定失敗すると《SANチェック成功時減少 1D10失敗時減少 1D100》飛んでくるから怖くてー
一応難易度下げるなら1D50でもいいってなってたんで、そうさせていただきつつ、人形で難易度下げ、
最悪《リカームドラ》はあり得ましたね。
このシナリオ、めっっっちゃくちゃ難易度下がってます。
まあ「殺す」のがメインじゃなくて、子供二人でお化け怖がりつつ遊ぶのがメインだろうと思ったので、
思い切ってぬるめにさせていただきました!
色々わりと好き放題やってる。
牧志 浩太
ヒエー!
その場合は【青い花】を使ってたかも。

>難易度
ですね! 見た感じ、「高SAN探索者でもちゃんと怖がって遊んでくれ」って感じだと思うので、大調整助かりました。
シナリオの要件を満たしていない探索者で遊んでしまいましたが、怖がるのも楽しかったし、すごくいい思い出も作れたので、やれてよかったです。
成長処理など

牧志 浩太
ちなみに、こどもの浩太、
 ・実は言うほど記憶は戻っていない(残っていない)
 ・今の記憶で上書きされていた性格や、周囲の人のことをそれなりに思い出して(残っていた記憶に気づいて)いる
 ・記憶を失っている自覚が全くない

ので、覚えてない所をなんとなく知ってる気がするで補完してしまっていて、記憶の欠けに気づいていない…… という感じでやっていました。
KP
なるほど。
最初から中身が大人牧志であることはなんとなくお伝えしてましたしね。
牧志 浩太
そうそう。それは聞いていたので。
こどもに戻ったパワーで記憶も戻っている! にしようかとも思ったんですが、元の記憶って「上書きされて消えた」ものなので、それはもう牧志のどこからも出てこない(引き出せない)方がらしいなって。
KP
まぜこぜ牧志久しぶりでしたね。
牧志 浩太
記憶は失ったままなのに、失った自覚がまるっと消えたせいで、不自然さに気づいてないんですよね。ある意味失った自覚のある方の牧志より異様。
目の前にそれどころじゃないがあるので、深く考えている余裕もないし。
KP
佐倉は「幼稚園の頃の佐倉である」という自覚を持ちつつ、中身は実は大人なので、
思考は割と大人の時の癖が残っている感じにやっていますし、
シロみたいにおーるひらがなにはなっておりません。
牧志 浩太
そうそう、「佐倉さんの癖」が随所に出てましたよね。
子供のころからそういう所があったのかな? と思っていたけど、中身が実は大人のままだったからなんだなぁ。

牧志 浩太
さて色々気になります!! エンディング分岐とか背景とか途中のアレとかソレとか何だったのとか改変ポイントとか!
KP
んーではまず背景ー
■シナリオ背景
牧志 浩太
ニャルパイセンだったのぉおお!?
絵本はもとからあるやつだったかー。
そういう神話生物がさみしい佐倉さんに憑りついたのかと思ったら、ニャルパイセンったらぁ。
KP
名前なんだかんだで出し損ねましたが、名前訊くと「人生の先輩だから先輩と呼んで」って言ってくるんですよ。
んで今回の卓限定設定。

佐倉が出てきたから早速遊ぶことにした。
今まで手出しできなかったからちょっと面白いことしたかった。
牧志 浩太
あーあ四か月分の遊びたいきもちが籠められちゃった。
KP
いうまでもなく佐倉は自覚なく「寂しさ」を抱えていたので、おもしろがってまとめてこねてオバケにしました。
牧志 浩太
>さみしさ
待たされていた牧志じゃなく、穏やかな空間の中にいた佐倉さんの方が寂しさを抱えていたのは面白いなぁ、と思いました。
ミゴサンいるとはいえ、それ以外に何もない寂しいところですしね、あの空間。
牧志 浩太
あんまりにも先輩過ぎる先輩じゃないですか。
いずれ君も「なる」んだから先輩だよ、って意味なんか込めてないでしょうね?
KP
「なるほどそれだー!」
KP
あ、先輩、シナリオだと関西弁なのですが、私がちゃんと関西弁できる自信なかったので標準語で喋ってます。
あとおねーさんは起こすと世界が滅びてオールロストエンドです。
牧志 浩太
>お姉さん
ああっ起こすと世界が滅びちゃう!?
せっかく無事に戻ったのに最後の最後で世界ごと滅びてロストしちゃうとこだった。
なにものですかお姉さん。
KP
先輩とお姉さんはシナリオ作者さんの持ちキャラでエターナルチャンピオン的な扱いらしいんですよね。
今回出てきたお兄さんはニャルで、既にいる誰かの姿を真似しているそうなのでご本人ではないみたいなんですが。
お姉さんやっぱりその上司ってことでアザやんなんですかね。
牧志 浩太
なるほどー。その上司ってことはアザやんなんでしょうねぇ。起こしたら世界滅ぶし。
KP
お姉さんについては「スクリーン内でだろうが現実でだろうが起こすと滅びる」ってことしか分かんない。
牧志 浩太
アザやんまで連れてこないでほしい。
KP
ちなみにこのシナリオ、地味ーにロスト救済もできるヤツ。
PCKPCどっちの寂しさが作った世界でもいいんですが、ニャルがこの遊びをするときに気紛れにロスト探索者を一緒に放り込むと、生還時についでに返してくれるんだそうで。
探索者達に子ども時代が存在しないような場合でも映画なので架空の子ども時代を作れます。しかしもちろん現在の記憶はありません。
牧志 浩太
ロスト探索者で行くと「さみしさ」の意味合いがめちゃくちゃ重くなりますね。そのケースも楽しそう。
KP
さみしがるのはどちらなのかな。
ちなみに世界を作った探索者のMP正気度 が減ります。減りました。
牧志 浩太
あっさりげなく減ってる。そうMP減ってるなって。
NPCたちについて
KP
今回は改変により二人とも無理矢理引きずり込まれたので、映画のチケットはありません。
牧志 浩太
やっぱりアザやんじゃないですか。>赤のキングのような存在

子どもの頃はなんでも大きく見えるし顔が上にありすぎてよく見えない、納得。

街の描写が異様で楽しかったなぁ。そんな街の中を、どうしていいのかもわからないままさまよう二人。
だいたい夜明けは希望なのに、夜明けになるとおばけにたべられちゃう、っていうのも面白かったですね。
KP
おばけが子供たちを探す判定、ご覧の通り〈目星〉-20、遭遇時は《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1d6》でしたが、
〈目星〉98の佐倉のステータスそのまま使ったら遭遇しすぎるし、
遭遇時ダメージ毎度喰らってたらしんでしまいますので、

先輩が「おばけは子供の匂いに敏感」と言っていたので、〈目星〉より多少低い〈聞き耳〉を使用。
〈聞き耳〉を使うけど耳は使わない(鈴が切り札だったりするから)ので、「あまり耳は良くないようだ」という描写を追加しました。
牧志 浩太
そうなんですよね〈目星〉高いから、そのままやると大変なことになっちゃう。
調整ありがとうございます。息をひそめておばけをやりすごす子供達の描写楽しかった。
■おばけのまちについて
KP
記憶の反映、ということで色々出しています。
牧志 浩太
掲示板とかお化け屋敷とか映画とか、色々絡めて下さって楽しかったです。
佐倉さんの記憶だったから、映画で牧志にカメラはなかったんですね。
夜だし夢の中かと思ったら、精神世界だったとは。

隻眼牧志&オニのぬいぐるみは佐倉さんの記憶だったんでしょうか?
それとも、本当に二人が佐倉さんの中から助力してくれていた?
KP
一応精神世界なので、彼らの力が及ぶだろうと思って、
変にねじ曲げられた佐倉の精神の中で、彼らが何とか二人を救おう、助力しようとした結果がアレです。
さすがに神がねじ曲げた世界で自由には動けなかった。
牧志 浩太
それはそう。ありがとう二人とも。
ぬいぐるみになってしまった(ので分からない)とはいえ、佐倉さんが隻眼牧志に直接触れられた機会でもありますね。
KP
「あっ、初めて見えたシーンだ!」とは思いましたが、まあ本人気付いていないしいいか。とそのまま通しました。
牧志 浩太
わからないし話せてないし本人気づいてないしいいんじゃないでしょうか。
KP
改変めっっっちゃくちゃあるのであとでまとめてやりますね。
牧志 浩太
わーい楽しみです。>改変ポイント
KP
ではもし……二人が失敗していたら。
KP
おばけが襲ってきたときに逃げなかったりした場合。
■END【I】について
牧志 浩太
ふたりで消えちゃった!
KP
このシナリオ、ロストは必ず二人でなんですよ。
「ひとりぼっちよりもふたりぼっちの方がさみしくないね、という話なのでこうなりました。」
だそうです。
牧志 浩太
さみしくないけどさみしさのなかで消えちゃうんだなぁ。せつない。
ある意味満ち足りた終わりだけど、やっぱりさみしいからこうならなくてよかった。
KP
でもって、最後のチェイス。
ここでは鈴が救済アイテムです。
もしおばけに追いつかれても、一回だけ助けて、おばけを遠ざけてくれます。
ついでにお伝えしておくと、チェイスは本当は12マスでしたが、
難易度下げのためと、置きであまり長いことダイスゲームするのもつらいので8マスとしました。
牧志 浩太
チェイスのマス数が長いと、追いつかれたり離したりしてハラハラするけど、置き向きではないですもんね。
それに牧志の方が【DEX】低いもんだから成功率! 低いし!
難易度調整ありがとうございます……。
KP
そこで追いつかれた
場合の処理!
■END【1】
KP
ここ精神世界だから、何でもかんでも【DEX】じゃなくて良くない? と思って、今回は〈心理学〉での代用を可にしています。
牧志 浩太
ありがとうございます、そのおかげでいい勝負ができました。>〈心理学〉OK
〈心理学〉でおばけの挙動を読んで隠れる、という描写は面白かった。
ずっと佐倉さんの挙動を読んでいたんだなぁ。

こっちだと、ふたりで消えていくのにおばけはひとりぼっちなんだなぁ。せつない。

駅で行き先を「わからない」と言えなかった場合はどうなったんでしょう?
KP
いつまでも進めないですね。
牧志 浩太
なるほど。そのうちおばけが来ちゃう。
KP
歩いて行くってのは多分タイムオーバーになるし。
というわけでタイムオーバーエンドは……
■END【二】
KP
割と時間はシビアで、例えば遊園地で本を見つけて、「本屋さんで訊いてみよう!」なんてことしたら時間ヤバいですね。
行き返りで二回分増えちゃうからなぁ
牧志 浩太
あっ、ちゃんと移動回数によるタイムオーバーある!
手掛かりを探して同じ場所をうろうろしたりしたらこうなるわけですね。
遊園地をスルーして、駅からまた「何かあるかも」っていって遊園地に戻っていたりしたら結構まずかったですね。
KP
それやったら確実にアウトでしたね。
回数から言って、たぶんまっすぐ行かないと時間足りない。
しかし遊園地では遊んでもイイ、むしろ遊ぶことが推奨される!
牧志 浩太
危ない危ない。
遊園地のシーンは面白かったから、「遊ぶとこだよ」「時間経過は移動時だけ」ってぶっちゃけてくれて助かりました。

お家に帰りたい、時間がない、となったら行くのはまあ遊園地じゃなくて駅だし。こういう状況で遊園地って《SANチェック》トラップくさいし。
そのまま行きそびれてしまうところでした。それは勿体ない。
KP
実際ぬいぐるみは私が勝手に突っ込んだ救済アイテムですから、
オバケとの遭遇トラップと絵本、あとは「誰かが見ている」という感覚があそこで得られる情報。なくてもいいっちゃいいんですよね。
※見てたのは牧志と佐倉です
牧志 浩太
でもふたりで遊んだ思い出は楽しかったし、ぶっちゃけてくれたおかげで、「子供時代に友達になった思い出」を持って帰ることができたし。
シナリオを十分に味わうという意味では、あってよかった。

遊園地で遊んでいなければ、水族館でいきなり遊ぼう! ってほど打ち解けられなかったかもしれませんしね。

遊ばなければ、「おばけから逃げ続けた怖い思い出」だけになっちゃうから。
感情の起伏や会話という意味でも、遊園地と水族館で遊ぶ一幕は絶対にあった方が楽しかった。
ボリューム的にもあのあたりはハイライトだったと思います。
KP
遊園地、遊具を生やして遊んでいって と書いてあったので、それで合ってると思うんですよ。
牧志 浩太
とするとやっぱりこれで合ってる気がする。
実際、どっちも遊ばずにスキップしちゃう&必死で逃げ続けちゃうと、割とボリュームが薄めになっちゃいますし。
KP
でもって、途中で捕まったりすると最初に紹介したエンドになります。

さて、おねーさん起こした場合。
■END【 】
KP
基本、お姉さん起こそうとすると先輩やKPCがやんわり止めに入ります。
牧志 浩太
あぶないあぶない。危うく世界が滅びる所でした。
止めてくれてありがとう佐倉さん。
KP
「いや起こす!!!!」って強い意思を持って目覚めの使者やるとこうなる。
牧志 浩太
なるほどー。佐倉さんが止めてきたから、「あ、これはここから追加情報が手に入るやつではないな」と思ってあっさり引き下がりました。触れない方がいいもの。
作者さんの■あとがき
KP
「ロストした」じゃなくて「ロストしかけた」だった。充分怖いけど。
牧志 浩太
なるほどー! 
見つけてくれなければずっと彷徨い続ける存在を、さみしさを「見つける」お話だったんだなぁ。

今回、存在しなかった子供時代の二人の出会い、小さなさみしい佐倉さんの手を取る話でもあったので、
佐倉さんの中に残った小さな佐倉さん、過去に残されたさみしさを「見つける」話にもなったのかも。
KP
もう諦めて忘れたはずの過去の寂しさを見つめ直して、丁寧に癒やす話でしたね。
もう二度とない、「子供の頃に友達と遊びに行く」経験を得ることになったという。
誰かに手を引いて欲しい、一緒に遊んで欲しい、たぶん子供の頃の佐倉が欲しくてたまらなかった物のひとつですからね。
牧志 浩太
おばけは大人の佐倉さんだったけど、実は大人の佐倉さんの中の小さな佐倉さんこそが「さみしいおばけ」だったのかも。
そう、子供の頃に友達と遊んだ経験。手を引いて、めいっぱい一緒に遊んで。
子供の頃に佐倉さんと牧志が出会っていたら、というifでもあって、その意味でも面白かったです。
KP
お兄ちゃんとして頑張りながら、自分の不安と寂しさに耐える牧志も尊い。
佐倉はあんな状態だったから、なかなか気付いて気遣ってあげられなかったけど。
牧志 浩太
ツッコミ役(浩司)がいないし、大変な状況だしで、今回の浩太(牧志)はすごくお兄ちゃんでしたね。
途中にも話したけど、いつもの対等な二人とは違うのが面白い。
KP
アイテムまわりー!
アイテムについて

・鈴
おばけに捕まったときに一度だけ身代わりになる(チェイス中は更におばけとの距離を開けてくれる)
ラストでダメージを受ける展開になった場合に持っていると、ダメージと同数のダイスを振って回復を行うことができ、その結果SAN値が1以上残っていればロストせずに済む。

・栞
シナリオでは手鏡。効果は同様。
鏡の国のアリスのキャンペーンアイテムらしい。

・ぬいぐるみ
追加アイテム。
対おばけ判定に修正を加える。
また、ラストでダメージを受ける展開になった場合に持っていると、ある程度のSAN値ダメージを引き受ける身代わりになってくれる。
結果、消滅するか生き残るかはその時の状況次第だろう。

・その他回復アイテム
大体効果が二倍くらいになっている。
また、食べ物は一部二人で食べられることになっている。
ちなみに「ごはん」はSAN値 +1の効果だった。
KP
大人で記憶を失った佐倉と牧志、とはまた違った関係で面白かったですね。
牧志 浩太
そうそう。大人で記憶を失ったのとはまた全然違う。
浩司は浩太よりしっかりしてるし、アイはちっちゃいけど元気だしで、光みたいな弟はいないんですよね、どちらにも。
だから余計に「お兄ちゃんだから、守らなきゃ」ってなる浩太。

なるほどー!
あの鈴、背景的には何物だったんでしょう? トラップみたいなお助けアイテムみたいな挙動していましたが。
KP
ああ、途中で鳴ったのは「このおばけ耳そんな良くないよ」を伝えるためのトラブルです。
背景はとくにないんですよね。
牧志 浩太
なるほどー。
この鈴本当にお助けアイテムなのか?? っていい感じに迷って面白かったです。結構でっかいお助けアイテムだった。
KP
シナリオではただの鈴 なんですが、一応働きを伝える一環で「お守りみたい」な雰囲気を追加しました。
牧志 浩太
おばけのはなしっぽくてよかったです。紐あると携帯しやすいし。>お守りみたい

駄菓子屋に鈴くじみたいなのあったなぁ。
KP
裏設定としては、途中で鈴が鳴っちゃったのは本当にかすかーな音でしかなくて、普通の人は気付かない程度だったんですが、
耳がめっちゃくちゃいい&緊張している牧志には大きな音に聞こえちゃって焦る、みたいなイメージでした。
握り込んでるから「チ」程度の音だった。
牧志 浩太
なるほど! 牧志の耳がいいからだった!
そりゃ牧志の蝙蝠みたいな耳にはよく聞こえますね。
KP
大人ならある程度「このくらいの音なら聞こえないだろう」みたいに判断できるでしょうが、
恐怖に怯える子供で、しかも大人の感覚や知識がハンパに混じっている状態だったら、
正常な判断はできないんじゃないかな、という感じでした。
牧志 浩太
あんな状況だし子供ですしね。正常な判断できないできない。
恐怖に怯える子供なのに、感覚や知識(技能や能力値)は大人のそれだもんなぁ。
鋭敏すぎる感覚を持ったままの子供牧志、そりゃ鈴が鳴っちゃってめちゃくちゃこわい。
改変について
全体的な《SANチェック》を低め、回復は高めにしています。
おばけから隠れる判定に〈隠れる〉〈回避〉以外も使用可能にしています。

おばけのサーチは〈聞き耳〉です。先輩が「においに敏感」と言っていたためと、〈目星〉だと成功率が高すぎて遭遇しまくってテンポが悪そうなので。また、耳は良くないことにしました。
それを知らせるための判定やイベントを色々盛っています。前述の「鈴鳴っちゃったイベント」など。

・お兄さんのバイク?
 普通に置いてったら追ってきそうだったので、絶対追えないし、お兄さんも置いて行かざるを得ないようにするためバイク乗りにしました。

ここは佐倉の精神世界なので、そのための改変が色々。

・ポスターの下の蛇
 折角剥がしたので、なんか隠れていて欲しかったため。見えないように隠すならトラウマかなと思ったので。
・色あせた街
 佐倉は長いこと無色の世界にいたため、色彩を忘れかけていた、という演出。牧志と話したり色々経験することで、日常の世界を少しずつ思い出しています。
牧志 浩太
ああー! 色褪せた街、そういう!
おばけ(街)が二人の精神を喰らっている=二人の精神を食べて街が実体化してきているのかな? とか思っていました。
・本屋のしおり
 注意を惹く説得力を出すために、本に挟む栞にシローを描きました。
 牧志君がそれを気にしていたので、ついでにお兄さんがくれるお助けアイテムの鏡を栞に変更しました。
 もう一枚シローの絵を出しても良かったのですが、折角ならと、先ほど出たトラウマと関係あるようでないラミアさん栞にしました。

・遊園地
 普通に考えて、時間がないのに入る、ましてや遊ぶ、なんてことにはならないと思ったので、色々と誘導入れています。
 走って行く人影はシナリオにはいません。多分片目くんあたりが奥に呼んでたんじゃないかな。
 遊具は適当に出して、興味を持ったものを動かすことにしました。
 メリーゴーランド出して、うまいこと乗ってくれたので折角だから飛ばしました。
 救済用にオニと片目くん出すことにしたので、ぬいぐるみとれるようにミニゲーム出しました。
 おばけ屋敷はシナリオにあったやつに恐怖要素色々盛ったりしました。
遊園地で飛ばしたのは「こんな面白い遊園地ちょっと遊んでみたい」って思ってもらうためでもあったな。
牧志 浩太
あっ、あれシローだった!
てっきり子ニャル様とかかと。ごめんシロー。

遊園地の誘導助かりました! おかげでたっぷり遊んで思い出を作れました。
そう、メリーゴーランドが飛んだのもよかったですね。
お、これは遊んでみたいやつだぞ、と思えた。
誘導足してくれたのと情報開示のおかげで、「じゃあうまいこと牧志たち動かして理由を作って遊ばせよう」という流れにできたのでよかった。
KP
そういえばおばけ屋敷で遭遇するおばけは即逃走が前提だったんだけど、浩太君がやり過ごそうとした。
でも至近通ったらニオイでばれるよなぁと思い、遭遇判定。
ここで逃げないと問答無用で喰われてエンドなんですが、都合良く瓶を持っていたのでそれ投げて逃げられることにしました。
おばけの中身はおとな佐倉なので、何か投げられたら当たらなくても怯みますからね。
そんで、中の人いるかも、って仄めかしもしました。
牧志 浩太
あれ折角瓶あるから投げて使えたら面白いなぁ、と思って持っていたので、うまく活用してもらえて楽しかったです。
そう、匂いだから隠れてもバレちゃうんですよね。そこはうっかりしていた。
一つしかない入り口から入ってくる認識でいたので、じゃあ逃げ場所がないよね、と思ってしまっていました。
KP
ああー。部屋、入ってきた方と進む方があって、入ってきた方は閉じられちゃったんですが、そちらから扉開けて入ってきた、という感じでした。
牧志 浩太
ああー、それは確認不足だった。
・駅~電車
 単行電車らしいんだけど、さすがに運転席と車掌室両方はないよなぁと思って、運転士さんが走行中に切符確認に来るとかいう謎路線になりました。現実じゃないしな。

・水族館
 本当はカメラが落ちてて使えるんだけど、二人は勝手に使ったりしないだろうなぁと思ったので、ちょっと豪華な「ご自由にお使いください」が発生。おばけの日だからね!
 ほかの水槽
 さすがにペンギンとクラゲとサンマ、あとはあじ釣りだけというのもバランスが悪いかなと思ったので、色々背景に水槽増やしてます。
 あじ釣りのとこでは本当はご飯出ません。100円余るなと思ったから出してみた。たべたい。

・チェイス
 4マス減らした。
 置きだからあまり長くてもそれほど面白さにはつながらないのと、基本55%の成功率なので、追いつかれる可能性は結構高いなと思ったため。
 ラストでKPC喰われるんだけど、鈴持ってるのに喰われるのおかしくない? と思ったので鈴落とさせた。
牧志 浩太
>電車
あれ異様で面白かったです。あっこれは変な世界だ…… ってなった。

>カメラ
無人販売所のやつ勝手にもっていかなかった二人ですしね。
映画が無料になるくらいですしね! おばけの日! ありがとう!

>あじ釣り
たべたい。おいしそう。あれ盛りだったんですね!
「揚げたてのフライを友達と一緒に食べる」なんて、子供の頃の佐倉さんができなかったことそのものだから、ご飯出してくれて本当によかった。
その状況でも浩太は無自覚に波照間の記憶を思い出しちゃってるけど。
KP
あ、揚げたてフライは普通にシナリオのヤツ。
100円で米追加できたのが盛りです。使われなかった。
牧志 浩太
ああー、なるほど。お米が大盛りだった。

そういえば無人販売所のやつ、お金を払わず勝手に取っていってたらどうなったんでしょう。
KP
無人販売所については勝手に持って行くのは想定されてないです。だから持って行ったからってペナルティはない。
ただー、契約を重視する佐倉の精神の世界のお店だからなぁー。
そんなことしたら悪魔が取り立てに来そう。
牧志 浩太
確かに。契約違反!
KP
あ、あそこでカンに100円入ってたのも盛りだわ。
二人がどうするかなーってニヨニヨしながら入れときました。
牧志 浩太
取っていっちゃうか取っていかないか?
KP
あと買い物袋も盛りでしたわ。
そうです。やるやらないにかかわらず、どういう反応するかなって。
二人ともいい子だった。
クリーピングコインが入っていたかどうか……は知らない。
牧志 浩太
あれあったおかげで以後のアイテムを携帯しやすくて助かりました。>買い物袋
ラムネ瓶とかも持っていけたし。

二人ともいい子でしたね。
浩太はもともと、いただきますの時に手を合わせたり、教育がしっかりしてる子という印象はありましたしね。

あと無人販売所の記憶は浩太の方(わりと田舎)の記憶なので、無人販売所をやってるのは当然「近所の知ってる畑のおじさん」だから、勝手に持っていっても何がしか近所に知られてコラー悪ガキ! ってなる世界なのでやらない、っていうのもありました。

PL的には持っていったら何かペナありそうだからやらなかった。
・魚寄せ
 本当はオバケ追って飛び込んだ「後で」導いてくれるんだけど、迷いなく飛び込めるように先にアピりました。

・さみしさで満たされた水槽
 そもそもこの事件の原因になったのは、隔絶された世界ですり減ってしまった佐倉の心なので、その影響で白くて希薄という描写になっています。
 ある程度「友人」と楽しく過ごしていたとは言え、刺激、色彩すらなくした世界で、寂しいということすら分からなくなるくらい情動を忘れかけていた佐倉の精神状態があの水槽や初期の街に出ています。

・出てきた場所
 ご招待がそもそも無理矢理だったので、いつもの映画館の、何処とも知れない特別席にいたことになりました。
 それに伴い、お姉さんがいた場所が受付じゃなくて売店になっています。

 シナリオでは映画館の無人のシアター、お姉さんは受付にいる。
 早朝はいつもの映画館はやっていないだろうなぁと思ったため変更。
二人とも賢いからなぁ。
子供の頃から色々道理を分かってそうだなぁと思いながら見てました。
ちなみに佐倉は帰ろうとした瞬間にあの映画館に連れ込まれました。
牧志は映画館前通ったときに佐倉の後ろ姿で誘い込まれて入り、半ば操られて席に座りました。
牧志 浩太
>魚寄せ
先にアピ助かりました。

>さみしさ
擦り減ってるーーー!
契約期間、10か月じゃなくてよかった。

>賢い
そんな感じでしたね。子供の頃から色々道理を分かっていそうな二人。
でもやっぱり子供で、つらくて疲れてくじけちゃいそうになる二人。

>映画館
映画館はもともと記憶大上映だったんですか?
KP
あ、そうです。上映会はシナリオでやってねって書いてある。
ただ、あそこで佐倉の寂しさアピールしたのは盛りと言えば盛りかな。
あそこまでいけば佐倉が原因なのは明白なので、バレにはならないだろうと思ったし。
牧志 浩太
なるほど記憶大上映だった!
元々シナリオ条件にも「寂しさを抱えているKPC」ってありましたしね。>あそこまでいけば
KP
大体こんな感じですかねー。
あとは数値とかギミックとか色々手を加えたり、判定減らしたり増やしたりのいつものやつ!
そして時間がえらいことになってる!
牧志 浩太
はっ、ほんとだ! ありがとうございました!
存在しなかったはずの子供の頃の二人の交流、怖くてさみしい街で手を取って逃げる二人の姿、楽しかったです。
難易度大幅調整して頂いてでも、やれてよかった。
KP
楽しかった! ありがとうございましたー!

KP
おばまちで一人だけ残されて、泣きそうになりながらもがんばる浩太少年が尊いんじゃ……
牧志 浩太
おばまちは本当に、浩太と光の関係性の違いが面白かった。

光がいるから、ひとりじゃない、って前を向いてたら突然光を奪われて一人になっちゃう所は本当に見事な突き落としでしたね。
浩太、がんばった!

おばまち、互いにどこか真っ直ぐで眩しかったなぁ。
あと序盤(導入)で、佐倉さんの普段の行動の気配を辿っているのがちょっと面白かったですね。
普段こんな所をうろつくんだなっていう。ひっそりと夜に歩く佐倉さんの影。


コメント By.KP(佐倉)
もしも子供の頃に会っていたら、二人の関係は違ったものになっていたかもしれない。
それは人生を変える出会いだったかも知れない。

『子供の頃の自分の幸せな想い出』がほぼない二人組だったからこその、味わい深いセッションになりました。

プレイ日:2025年3月23日 ~ 2025年12月19日

作者名: もしもシティ/OXY US

配布・販売サイト: おばけのまち【SPLL:E108768】

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【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」



TRPGリプレイ インセイン『赤い糸』山崎&歳田 1

「……どしたん、急に黙っちゃって。悩み事なら聞くぜ?」
「……アホか。目の前に悩み事がおってからに」

TRPGリプレイ CoC『ペルソナ 勝利の塔』1-1

「……治安悪いな、このガッコ」

TRPGリプレイ【置】CoC『せんたく』 牧志&佐倉 1

「もし、辛いことを洗ってしまえるとしたら、どうする?」
「あまりに酷い記憶なら忘れてもいいと思うぜ、たまには……」


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