佐倉 光
「次のお題は形合わせか。
多分、ブロックだな」
佐倉 光
疲れたなんて言っておられないが、交代してくれ、牧志……
説得とかで。
牧志 浩太
「お疲れ……、いや、これはしんどい。
何だよこの謎の脱出ゲームもどき。
これで最後までいって何もなかったら、怒る自信ある」

あなたのげっそりと疲れた顔を見ながら、選手交代と牧志が一歩前に出る。
牧志 浩太
「ブロック遊びしようかー。その、そこの丸いの、そうそう……」
KP
「あー?」
牧志 浩太
「そのいっこ横、そうそれ」
積み木を手に取らせようと、牧志はジェスチャーを始める。
牧志 浩太
「そう、そこの……うわっ」
KP
「あー!」
子供の方も要領を得てきたのか、今度は積み木を手に取るまでは早かったが、丸い積み木を手に取った途端、全力で牧志めがけて積み木を投げてきた!
KP
「あー! あー!」
コン! カン! カコン!
牧志 浩太
「ちがう、そうじゃなくて、穴に」
KP
「あー!」
コンコン言うのが楽しいのか、子供は室内のあらゆる物を投げだした!
透明な壁は厚みがあるらしく壊れる様子もないが、牧志はすっかり当て物の的だ。
牧志 浩太
「待て待て、俺に当たるわけじゃないし、当たっても大した力じゃない。
冷静になろう俺……」
佐倉 光
「よしもー気が済むまで投げさせよう。
なんとなく諦めが肝心ってことが分かってきた。
あっちの気が済むまで休憩だ休憩!」
佐倉 光
「こっちの部屋にも例として出せそうなツールでもありゃいーんだけどなー」
服のポッケにスマホを出し入れしてマジックもどきしよう。
牧志 浩太
「なんだよな、こっちに何もないのが割と辛い」
牧志 浩太
「諦めが肝心、そうかもな。
とりあえず、タブレット触られなければこっちに実害はなさそうだし」
KP
「あ!」
子供は物をを投げながらマジックもどきを目で追っていたが、不意に……
牧志 浩太
「ひっ、駄目、それは駄目!!」
KP
とうとうタブレットに手をかけると……、投げた!

牧志の制止も功を奏さなかった。
タブレットが床にぶつかった瞬間、あなた達の頭の中に、びりっと脳全体を掴まれるような電流と痛みが走った。
KP
危ない。

幸いタブレットは壊れたりしていないようで、電流もその一瞬で収まった。
佐倉 光
「ぐぁ!?」
破滅の衝撃だ。
壊れるのが向こうだけならいい。線を千切ってしまえばいい。
しかし壊れる瞬間に何が送信されるか分かったものじゃない!
牧志 浩太
「ぐぅ……、脳を直接掴まれた気がした。痛い以前に気持ち悪い」
KP
それからもう暫く苦闘して、どうにか穴の中に形の合う積み木を入れさせる。

かろかろと音がして、子供の手の届く位置までレバーが降りてきた……。
佐倉 光
「あれ、開閉レバーに見えるけど、どこのだろうな。
真ん中の壁のやつならあのクソパッドを確保できるけど。
壁向こうにいる限りはあいつも無害に見えるが、豹変しないとも限らない」
佐倉 光
「これ、悪趣味な脱出ゲームなんじゃないかと思うんだよな。
俺達が狂い死ぬ前に外に出られるか? みたいなの」
牧志 浩太
「さっきの扉か真ん中の壁か、ありそうなのはそのどっちかだろうな。

突然脈絡のない壁が開いて化け物が出てくるなんてのもなくはないけど、悪趣味な脱出ゲームだとすれば罠過ぎる」
佐倉 光
「そういうのは想定しても意味がないな。
見える情報でやるしかない」
佐倉 光
「今までのことを考えても、被検体はあの子供じゃなくて俺たちだ。
レバーより先に残りの玩具を調べるべきかも」
牧志 浩太
「もし真ん中の壁だとすれば、あの子が豹変したとしても、最悪あのタブレット確保して走って逃げられる。

ただ、だな、状況が変わることする前に他の物を調べておくべきだ、ってのには賛成。
どう状況が変わるか分からないし」
牧志 浩太
「子供を使った悪趣味な脱出ゲームとか、悪趣味すぎるだろ……」
佐倉 光
「あのガキに今のところ悪意は感じないしな……
ただ遊んでいるだけだ」

では、次はぬいぐるみかなぁ。
佐倉 光
「そこのタコちゃん気になるなぁ!」
にょろにょろと体を動かして謎タコを表現する。
佐倉 光
「おにーさんもタコっぽいだろ? どうよタコ勝負しない?」
佐倉 光
〈言いくるめ〉だぁぁぁ!
1d100 69〈言いくるめ〉 Sasa 1d100→ 99→致命的失敗ファンブル
KP
出目が大荒れ!!
佐倉 光
ひどい

KP
「あう?」
意図がいまいち伝わらない。
子供は不思議そうに頭の触手をにょろにょろと動かす。

暫くあなたに合わせて触手をにょろにょろしていたが、なんだか違うらしいと気づくと興味を失ってしまった。
KP
「あー」
叩くと音が鳴る物という概念を知ったらしい子供が、手を伸ばすのは……、

光って音が鳴る面白い楽器。
つまり……、タブレットだ。
KP
「あ!」
牧志 浩太
「待って違う、ほら、お兄さんと遊ぼう」
手を叩こうが手を振ろうが、牧志の制止にも聞く耳を持たない。
子供の手がタブレットの上に伸び……。

ぴゅるん♪
KP
「あー!」
牧志 浩太
牧志がどこか覚悟した顔で、ぎゅっと目を瞑った。
KP
1d14で種別、1d11で値を決定してください。
佐倉 光
1d14 Sasa 1d14→5
1d11 Sasa 1d11→6
佐倉 光
お。
怒りが起こらなかった。
怒りの逆ってなんだろな。
5【怒り】6【0】
KP
……何も起こらなかった。

それどころか、少なからずこの不条理な現状に増しつつあった怒りが、すうっと溶けて消える。
牧志 浩太
「……」
佐倉 光
「…………」
KP
諦めでもなく怒りでもない、この現状が当然かのような、凪いだ心……。
KP
それがどこか心地よくすらあったことに、その影響を脱して気づき、怖気を覚えるだろう。
牧志 浩太
「……!」
KP
自らの感情すらコントロールされたことへの怖気と、破滅的な結果が訪れなかったことへの安堵が、頭の中でどくどくと入り混じった。
KP
SANチェック》は無し。
佐倉 光
「ぐ」
自分の頭から伸びているケーブルを握る。
そして、深呼吸しながら手を離す。
佐倉 光
「ううああ」
タブレットを睨みつけたまま、唸った。
KP
タブレットは楽しげな色彩の画面をさらすばかりで、
怖れをぶつけられようとも、怒りを受けようとも、無機質にそこにあるだけだった。
画面の中のキャラクターは、戯画化された可愛らしい脳みその表示に変わっていた。
牧志 浩太
「くそ……、くそ、くそ」
牧志が悔しげに、意識的な悪態を繰り返す。
牧志 浩太
「俺達の感情まで、コントロール対象なのかよ」
佐倉 光
「感情も脳の反応だ、いじれるもんなんだよ。
脳は所詮電気信号で動く機械だからな」
知り尽くしていることを口にする。
脳を弄られればそうなる。
精神活動や感情ですら聖域などではない。
だからといってこの事態を飲み込めようはずもない。
牧志 浩太
「ああ、そうなんだよな。特別なわけじゃない。
わけじゃないけど……、実際にされると堪えるな。

自分を曖昧にされるような気がする。
感情を弄られたら抗いようがないんだなって、さっきの一瞬で実感した。
体が化け物にされても、抗えたのにな」
KP
「あう?」
子供はタブレットを手にしたまま、不思議そうに顔を上げる。
佐倉 光
「おい」
ガラスの向こうに、声を荒らげかけた。
佐倉 光
「そいつを置けよ」
KP
「うー?」
子供は今一つ理解した様子なく、偶然にもなんだか神妙な顔をして、大人がやるみたいにタブレットのボタンを指先で押した。
KP
1d14で種別、1d11で値を決定してください。
佐倉 光
1d14 Sasa 1d14→1
1d11 Sasa 1d11→4
1【喜び】4【-2】
KP
ぴゅるん♪と楽しげな音がした直後、
つん、と胸を痛みに似た感覚が刺した。

つき、つきり、と、心臓を小さな針で絶えず刺されているかのような感覚。
鼓動と共にそれは少し強くなり、重たい何かになって心臓の中に居座る。
KP
つらい。
悲しいのでも、恐ろしいのでもなかった。
ただ、つらくて、苦しい。
多分これがもっと強くなったら、人は耐えられなくなってしまうのだろうと確信するような、わけもない「つらさ」だった。
KP
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。
牧志 浩太
「ああ……、くそ、まずいな、これ。
結構、まずいやつだ」
牧志が弱々しい、乾いた声で言った。
牧志 浩太
1d100 47 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 81→失敗
SAN 47 → 46
佐倉 光
1d100 54 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 54→成功
佐倉 光
「…………」
呼吸器に乱れが生じた。
この感じには覚えがある。
独りでうろついていた時にも、似たような状態になっていた。
理由もなく思考と目を閉ざしてしまいたくなる。
佐倉 光
「理由がない。
こんな気持に理由なんてない」
佐倉 光
「俺の感情に意味なんてない」
必要なのはただ、向こう側の気まぐれなガキを何とか意のままに動かすことだけ……
そうしたらいずれ終わる。
良かれ悪しかれ終わる。
牧志 浩太
「佐倉さん」
ふと、牧志があなたの腕に手を置いた。
あなたに危うさを感じたようだった。
牧志 浩太
「これは……、俺達の感情じゃない。
意味がないのは、俺達の感情じゃないからだ」
佐倉 光
「大丈夫、大丈夫、大丈夫。
まだ壊れてない」
牧志の言葉に返事になっているようないないような言葉で返す。
佐倉 光
「縫いぐるみだ……縫いぐるみ、縫いぐるみ……」
どうアピールしたらいい。
上着を脱いで丸め、縫いぐるみに見立てて顔を擦り寄せてみせよう。
半ば俺がそうしたい気分だ。
佐倉 光
使える技能が限られてるのがー
KP
基本提案次第で任意なので、割と無茶なやつでも通しますぜ!
あと同じ技能は「連続して使えない」だけなので、1手番あいたら再度使えます。

たださすがにコンピューター系は使えないのがつらいところだけど。
【知識】で子供の対応方法を脳内から引っ張り出してくるとか、〈日本語〉を生かして赤ちゃん語を駆使するとかしてもいい。
佐倉 光
〈日本語〉使って擬音を駆使しまくろうか。
モフモフフワフワムニムニ
KP
「あー?」
実際には音を発しないものに対する擬態語は、言語・文化が違えば大きく変わる。
しかしながらブーバ・キキ効果に見られるように、ある程度の共通性を持つこともある……し、ここには翻訳装置もある。

あとは勢いだ。

〈日本語〉で判定、どうぞ。
佐倉 光
全力で丸めた服に頬ずりしたり顔を埋めたりしながら、思いつく限りの擬音語を口にする。
真似したくなれ、おとなに抱かれていたなら、こういうものに埋まりたい欲はあるはずだ!
佐倉 光
1d100 95 Sasa 1d100→ 69→成功
KP
「あ!」
きょろきょろと辺りを見回し、子供はタブレットを投げて(幸い、大きく床にぶつかることはなかった)縫いぐるみに駆け寄る。
KP
「あうー」
子供はまふまふと縫いぐるみに埋まってその感触を楽しんでいたが、一通り楽しむと、こちらに縫いぐるみを見せに来た。

鍵だ。
縫いぐるみの手に鍵がつけられている。
KP
この鍵はどこのものだろうか?
鍵を使える場所を探すなら、〈目星〉/2で判定。
あなたと牧志のどちらかが成功すれば、手番消費なしで探し当てられる。
失敗した場合、1手番かければ探し当てることができる。
KP
連続成功回数:1

佐倉 光
「牧志、あれどこのだと思う?」
こっちはこっちで子供の注意を引き続けるために、縫いぐるみに見立てた服を振ったり口から出任せの擬音を言ったりしている。
牧志 浩太
「ありそうだとすれば、この壁か、レバーの固定あたり。
こっちの鍵が内鍵な所からして、扉の可能性は低そうだ」
牧志は真剣な顔で、壁の隅に視線を走らせる。
KP
「あー」
子供は振られる服を追いかけながら、縫いぐるみを合わせて振っている。
佐倉 光
では牧志、判定頼むっ!
牧志 浩太
1d100 49〈目星〉 Sasa 1d100→ 68→失敗
牧志 浩太
選手交代だ!
俺が子供の注意を引きつけるので、佐倉さん、頼む!
佐倉 光
1d100 49〈目星〉 Sasa 1d100→ 48→成功
佐倉 光
あぶなー
佐倉 光
牧志の声を聞いて、布の塊を牧志にパス。
壁に貼り付いて視線を走らせる。
KP
奇妙な声を出しながら服を振る牧志を視界の隅にとらえつつ、壁に張りついて視線を走らせると、壁に埋め込まれた鍵のシリンダーを見つけた。

壁に色が似ていて分かりづらかったが、恐らくは子供のいる側を鍵穴が向いている。
近くにストッパーのようなパーツがあり、それを解除するための鍵だと思われた。
佐倉 光
子供にやらせなきゃならんのかなー。
KP
やらせなきゃならん感じです。
実際は結構な難事ですが、ここでは判定成功すればなんとかなります。
佐倉 光
「多分あれだと思う。鍵を使わせる必要があるな」
小さめの声で言いながら鍵穴を指す。
牧志 浩太
「ああ。
鍵を回させるのか……。気が遠いけど、やるしかないな」
佐倉 光
「あとは、ボールか。
さっき作ったやつをそのまま見立てると、縫いぐるみを投げ始めそうだ。どうしたもんかな」
牧志 浩太
「で、問題はボールか……。
ティッシュ丸めるくらいしか思いつかないな。
あとは、スマホの中にボールの画像残ってないかな」
佐倉 光
「ティッシュなんか持ってないな……」
スマホの動画を探してみる。
シローがボール投げしている姿とかないかな。
牧志 浩太
「あっ」
はっと何かを思いつき、ジャケットのポケットを探る。
牧志 浩太
「家の鍵ならある。回して見せられる」
佐倉 光
「お、そうか、お前外にいたもんな!」
佐倉 光
「ラッキー」
牧志 浩太
「ああ、丁度よかった。
おかげでティッシュもある」
KP
スマホの中を探せば、シローが牧志とボール投げをしているのを横から撮った動画があった。
背景には楽しそうにそれを見ている東浪見もいる。

そういえば、これが夢のたぐいでないとすれば、シローは目の前であなた達を奪われてしまったことになるのだ……。
佐倉 光
「シローも捕まっていないといいけど」
佐倉 光
「今までのパターンなら大丈夫じゃないかとは思うけど、万一ってこともあるからな」
牧志 浩太
「あそこにシローもいたもんな……。
連れ去られなかったとしても、乱暴な目に遭わされてなければいいけど」
佐倉 光
「そういや怪異に狙われる人間って特徴とかあんのかな……」
牧志 浩太
「特徴か、確かにシローもだけど、例えば東浪見がこういう目に遭ってるの、見ないな。
俺達がこういう目に遭って、東浪見に助けられてることばっかりだ」
牧志 浩太
「いや、もしかしたら東浪見もこういう目に遭ってて、俺達が記憶を消されてるだけだったりするかもしれないけど」
牧志 浩太
「特徴か……。
あいつ絡みはこれのせいだろうけど、何か他にあるのなら、もしかしたら突き止めて対処……、」
佐倉 光
ティッシュを一枚もらって丸めて投げる。
牧志ー、キャッチボールしようぜ!!
ボールが軽すぎて別の球技になりそうだけど、まあ子供の気は惹けるだろう。
牧志 浩太
「って、考えてる場合じゃないな」
牧志はティッシュを取り出して丸め、子供に手を振って注意を惹きながらふわふわキャッチボールに応じる。
KP
>特徴
ごめんな、その原因は第四の壁の向こうにあるんだ……(第四の壁を補強しながら)
佐倉 光
佐倉は一度それを目にしたことありますしー
KP
確かにー(第四の壁をカモフラージュしつつ)
佐倉は一度『探索者 牧志のキャラクターシートのデータ』を目撃している。
第四の壁を見た佐倉(ネタバレ)

佐倉 光
使う技能は佐倉の〈投擲〉かな?
KP
〈投擲〉でもいいですし、スマホで素早く的確な動画を見せながら、動画に合わせてキャッチボールだ! 〈コンピューター〉! とかでもOKです。
佐倉 光
ここは〈投擲〉にしとこうかー
33しかないのか大人佐倉。
佐倉 光
1d100 33〈投擲〉!  Sasa 1d100→ 42→失敗
佐倉 光
がんばったんだけどなー
次はスマホ使おうう。
KP
「あう?」
ふわふわキャッチボールを、あなたは投げ損ねたし、牧志はキャッチし損ねた。

いいアイデアだったがティッシュでは無理があったようだ。
牧志の顔にぽふんとティッシュが乗る。
子供は不思議そうにそれを見ていたが、何のことかわからんという顔でタブレットに関心を戻してしまった。
KP
ぺちん。
ぴゅるん♪

何だか、タブレットの触り方に慣れてきている。
乱暴に叩くのをやめ、ちゃんとタップしている。

進歩だ!

しかし、あなた達にとって困ることには変わりない。
KP
1d14で種別、1d11で値を決定すること。
佐倉 光
1d14 Sasa 1d14→11
1d11 Sasa 1d11→4
11【味覚】4【-2】
KP
口の中から鼻腔へと、突然苦い味が広がった。

金属を噛んだような苦味と膿のような不快な粘性が入り混じった、何とも言えない気持ちの悪い味だ。
牧志 浩太
「うぇ……」
KP
早く口の中から出してしまいたいが、飲もうが吐こうがその味は舌の上にしっかりと居座る。

舌を何かにとりつかれてしまったような不快感は、しばらくの間続いた。
KP
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。
牧志 浩太
1d100 46 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 30→成功
佐倉 光
「ぐえ……」
苦いものは嫌いじゃないが、苦いだけのものは美味くないな。
何の味だこれ。
1d100 54 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 61→失敗
SAN 54 → 53
KP
「ショゴスを食べたらこんな味かな」というKPのイマジネーションです。悪臭は除いておきました。>佐倉さん
佐倉 光
なるほどねー!
ショゴ牧志口に突っ込まれたことがあるから、覚えのある味だったかも。
KP
ああー、かもしれない。
とはいえあの時は夢の中だったから味の再現性は微妙かも。
ショゴ牧志の味(ネタバレ)

牧志 浩太
「実害はないといえばない方だけど、不味っ、うぇ……。口すすぎたい」
佐倉 光
「あいつんとこでもこんなまずい飯出なかったぞ」
信頼
佐倉 光
シナリオが終了してから評価がうなぎ登りのミゴサン……
KP
改めて巻き込まれてから分かるミゴサンの紳士具合。
佐倉 光
まずい物食わされたとしても、あくまで実験だったから、「ここまでだとまずい」とか二人で相談したりデータとりながらやってたと思うんですよね。
あいつなら面白半分で変なデータツッコミはしないだろうという変な信頼がPLにもある……
KP
話が通じる相手でしたもんね。
実験の意味も、不味かったという結果も二人で一緒に共有できる。
被験者でありつつ、一緒に実験する仲間。
彼なら面白半分なことはしなさそう。
ミゴサンって?(ネタバレ)


佐倉 光
「くそ、ボールだよボール……動画見せれば少しは魅力的に見えるのか?」
今度は〈コンピューター〉で判定!
したい!
牧志 浩太
「あー、動画見せるのはありかもな。
あの顔、そもそも何のことなのか分かってない気がする」
KP
〈コンピューター〉で判定、どうぞ!
佐倉 光
1d100 85 〈コンピューター〉 Sasa 1d100→ 93→失敗
佐倉 光
動画を見せてみる。ティッシュ投げながら、ぽんぽんはねるボールを……
……いまいちいいのがないな。
佐倉 光
「ちょ、ちょっと待った、確か春にいいのがあったはずで……」
探す。探す。あれーないな!?
牧志 浩太
「えっ」
牧志も慌てて自分のスマホを探るが、そうこうしている間に……
KP
「あー♪」
ぴゅるん♪
画面の中でぴょんぴょんと楽しげに(苦しげに?)踊る脳みそに、子供は楽しそうな声を上げる。
KP
1d14で種別、1d11で値を決定すること。
佐倉 光
1d14 Sasa 1d14→10
1d11 Sasa 1d11→11
佐倉 光
マックスキマシタワー
割と被ってるな。
KP
おっと被っちゃったか。
仕組み的には被ってもいいんですが、せっかくなので振り直しても構いません。
佐倉 光
振り直しとこ。
1d14 Sasa 1d14→7
7【活力】11【+5】
KP
不意に、腹の底から力が湧いてくる。
その力が全身に巡り、身体がかっかと熱くなる。感じ始めていた疲れが消えてなくなる。

今なら何でもできそうだ!

そんな全能感が満ちたのも一瞬のこと。
満ちた活力が体内で暴れ始める。

黙っていられない。止まっていられない。手足を四方八方に振らずにはいられない。
頭が勝手に踊り、視界が眼球がぶんぶん揺れる。
揺れる視界の中で牧志がでたらめに踊っているのが見える。

無意味なことを喚き散らさずにいられない。視界に映るあらゆるものに注意が移って、思考が静止してくれない。
落ち着いてものを考えることができない!

脳が暴走している!
きゃっきゃっと楽しそうに踊りだす子供と一緒に、あなた達は暴走する脳に振り回される。
KP
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3》。
牧志 浩太
1d100 46 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 58→失敗
1d3 Sasa 1d3→2
SAN 46 → 44
佐倉 光
1d100 53 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 78→失敗
1d3 Sasa 1d3→3
SAN 53 → 50
佐倉 光
「ふふふ  ふふ」
佐倉 光
「あはハハハはははは!」
佐倉 光
「うあぁぁぁぁぁ気持ち! 悪!!!」
その場で凄まじい勢いで地団駄を踏みながらわめきちらす。
佐倉 光
「うわぁぁぁぁやめろやめろやめろやめろ! うるさい! うるさい!!」
手が目茶苦茶に動き、狂気のダンスをしようとするのを転がって押さえようとし、床をのたうち回る。
KP
ようやく脳の暴走が収まった時、二人ともぐったりと疲れ果てていた。
酷使された関節が痛みを訴えている……。
牧志 浩太
「あ、ああ、ようやく落ち着いた……。立ち止まれなくて死ぬかと思った」
牧志がべったりと地面に伸びながら、深く呼吸をする。
KP
子供はフィニッシュポーズを決めると、満足そうにドヤ顔をした。元気だ。
佐倉 光
「無理……もう無理……水……」
ぐったりしたまま呻く。全身が汗みずくだ。
牧志 浩太
「水筒でも持っとけばよかった……。
というか、飲み水くらい用意してくれよ……」
牧志もすっかり汗だくだ。ジャケットを脱いで大きく息を吐く。
佐倉 光
しかし寝ている場合ではない。
あの赤子からタブレットを引き離さなければならないのだ!
透明な壁に体を押しつけるようにして起き上がる。
佐倉 光
「まだまだぁ!」
ボール動画を探すぞ!!
牧志 浩太
「佐倉さん、俺が引きつけとくからその間に!」
というわけで、牧志が〈天文学〉で星の話をして子供の興味を惹く!
言葉が通じるか怪しいが、身振りや抑揚を強くして話せば何かしら興味は惹ける…… はずだ!
KP
連続して同じアプローチを二回行う(同じ技能で二回判定)ことはできないので、今回は牧志が〈天文学〉で判定します。
牧志が成功すれば、ボール動画を探し出すのに改めて判定は不要。
牧志 浩太
1d100 73〈天文学〉 Sasa 1d100→ 7→成功
佐倉 光
ナイスだ!
そうか失敗しても不可だったか、うっかり!
KP
そうなのでした、ややこしいルールですみません。
牧志 浩太
牧志は額の汗を拭い、両手を大きく広げて子供に星の話を始める。
タブレットに伸ばそうとしていた手を止めて、子供はゆったりとした響きの語りに聞き入った。
KP
「あー!」
惑星の話に差し掛かるとなぜか子供は喜んだ。
何が子供を引きつけるのか、海王星の話あたりに差し掛かるとしきりに声を上げる。
「あー! あー!」
牧志 浩太
「お、知ってるのか?」
佐倉 光
海王星、というのがそもそも通じてるのか。
さっきのこと考えても、意外と見た目以上に話が通じているんじゃないのか、この子供。
KP
そうこうしている間に、ボール動画を無事見つけることができた!
佐倉 光
話が一段落するまで待って、飽きが出始めた頃を見計らって動画を見せる。
佐倉 光
「ほーら、ボールだぞー。楽しいなぁ!
おっ、そっちの部屋にもいいのがあるじゃないかぁ、転がしたら面白いかも知れないぞー!」
KP
「あ? あ!」
話から興味が逸れ始めていた子供は、スマホの中の子供の姿に食いついた。
KP
「あー!」
楽しそうにキャッチボールをする子供の姿を真似て、ボールをこちらへ持ってくる。
KP
「あうーーー」
むにむにと壁にボールを押しつけ始めた。
その感触が楽しいらしく、顔をくっつけたりボールを押しつけたりして遊んでいる。

……その表面がはっきりと見えるが、何の変哲もない柔らかいボールだ。
何かが書かれているとか、不審な縫い目があるといったこともない。
佐倉 光
「このボールだけ意味がない? そんなことあるかな……」
佐倉 光
「まあ、いったん置いておこうか」
佐倉 光
「牧志、鍵刺すように指示してくれ」
牧志 浩太
「ああ、分かった」
佐倉 光
さっき見つけた鍵を指さして大袈裟に驚く。
佐倉 光
「うわー! なんだそれー! キラッキラしてんなー!!」

いっそタブレット弄ったときより俺たちが面白いことをやればいいんだろ!
何で判定かな。やっぱり〈言いくるめ〉かな。
牧志 浩太
「これは鍵。こうやって開けるんだ。わかる?」
牧志は鍵を室内の明かりにかざすようにして子供に見せてから、シリンダーに家の鍵を近づけ、差し込んで回す仕草をする。
KP
〈言いくるめ〉かな。〈心理学〉でもいいかも。
佐倉 光
〈心理学〉なら65!
1d100 65〈心理学〉!  Sasa 1d100→ 42→成功
KP
「あー!」
大げさに驚いてみせると、子供は鍵をいいものだ! と認識したらしい。
牧志の勿体ぶった仕草をまねて、鍵を手に取る。

強く引っ張ると、鍵ごと縫いぐるみの手がズボッと抜けた!
縫いぐるみの方に残った断面に、何か出っ張りのようなものが埋まっているのが見える……。
KP
子供は鍵をシリンダーに差し込んだ!
暫くぐりぐりといじっていたが、そうしているうちに鍵が回る。
カチリと音がして、ストッパーのようなものが外れたらしい。
しかし、それだけではどこかが開くことはないようだ。
佐倉 光
「わぁー上手上手ー! すごいなー!」
大袈裟に褒めながら牧志に親指を立ててみせる。
この子供、できる!
佐倉 光
「なんだ? あそこ、ただの接続部じゃなくて、何かあるのか?」
牧志、見える?
KP
近くにあったため、判定なしで確認することができる。
牧志 浩太
「あれ……、ボタンだ! 
さすがに、あれが壁と繋がってるってことはないよな。
無線だったら分からないけど、さっき壁のストッパーは外れたように見えるし、壁の開閉とは別の仕掛けかもしれない」
佐倉 光
「レバーかボタンか、か。考えてても仕方ないな」
まずはレバー、動かしてみるか?
いや、あえて見えるところにあるのが少し嫌だなと思える……

大袈裟に牧志と手を繋いで、ブンブン振って、手のひらに何かを見つけて押す。
そんな小芝居をする!
結果牧志にちょっと面白い反応してもらおう(無責任)。
そしてボタンを押してもらうのだ!
牧志 浩太
「? ああ、そうか!」
ぶんぶん! 手を繋いで大きく手を振る。
その途中で突然手を振りほどいて、ジャケットの袖の中に腕を引っ込めながら大きく倒れ込む。
牧志 浩太
「うわー! 取れたー! 腕が取れた!」
言いながら牧志はあなたの方に肩を差し出し、あなたに目配せをする。
腕がとれたふりだ!
〈医学〉の知識を生かして、迫真の腕がとれたふりを演じるぜ!
KP
おっと連続成功回数のカウント忘れてた。いま2ですね。
牧志 浩太
1d100 61 〈医学〉 Sasa 1d100→ 86→失敗
佐倉 光
子供の興味を惹くのってさー……大変なんだよねー……
いや、惹くのは簡単。そこから惹きつけるのが難しい!
KP
大げさな身振りは子供の興味を惹いたし、とれたふり! を見て子供は楽しそうにころころ笑う。

しかしそこで終わってしまった! 子供は自分の腕を引っ張って抜けるかな? とやっていたが、抜けないなーと気づくとまたタブレットに触れた。
子供の指先が、もっと面白いの! と催促しているように見えた……。
KP
1d14で種別、1d11で値を決定すること。
佐倉 光
1d14 Sasa 1d14→2
1d11 Sasa 1d11→5
愛が冷めた……
2【愛情】5【-1】
KP
もう嫌だ。こんなの付き合っていられるか。
憎悪というほど強くはない、ほんのりとした厭気のようなものがあなたの中をだるく満たしていく。

やっぱりこんな所帰らなければよかった。
疲れと厭気に満たされた頭が、本来ならあなたが思わなかっただろうことを、ぼんやりと意識に引っ張ってくる。
もう少しあそこで、安寧を楽しんでいればよかった。
牧志 浩太
「ああ……、なんで、毎回、こう、なんだろう……。
佐倉さんが、せっかく、帰ってきてくれたのに……。
シローのことだって、目の前で、また。なんで毎回、こうなっちゃうんだろう……」
堪えた唇の下から、牧志がぽつり、ぽつりと自己嫌悪のような声を漏らすのが聞こえた。
佐倉 光
「帰りてー……」
思わず呟いた。
こんな脳味噌に好き勝手命令ブチ込まれるなんてあそこにいるのと大して変わらない上、あそこにいた方が100倍マシじゃないか。
大体この目の前のガキもなんか気持ち悪いし。
佐倉 光
ちょっとこの子供に可愛げを感じ始めていたらしい。
KP
その矢先に厭気が放り込まれちゃった。
牧志 浩太
「……、」
牧志 浩太
「そう、だよな」
牧志があなたの呟きをとらえた。
牧志 浩太
「……、ごめん」
佐倉 光
「…………」
一瞬思ったことを、咄嗟に口に出してはいけないと思った。
牧志 浩太
「いいよ、言ってくれよ。思ったんだろ……」
牧志は弱々しい声で続ける。
佐倉 光
「これはあのクソタブが発生させた感情だ。そうだろ……
今俺が何を感じていようとそれは偽物なんだ」
牧志 浩太
「……、」
牧志 浩太
「……ありがとう……、佐倉さん」
もう一度口をつきかけた言葉を、牧志はぐっと呑み込んだ。
KP
重苦しい沈黙が、互いの間に落ちる。
本当に偽物なのか、それとも、あなたの脳の奥に埋まっていた感情が、タブレットをきっかけに引き出されたに過ぎないのか。
それも、操られるだけの意識には区別をつけることができない。
KP
暫くして厭気が引くと共に、『その感情』も、すうっと引いていった。
引いてしまえば、どうしてそんなことを思ったのか不思議な程だった。
牧志 浩太
「……」
牧志は少し怖れるように、遠慮がちにこちらを向いた。
KP
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。
佐倉 光
「くそ、マジでふざけんなよ」
タブレットを睨み付けている。
佐倉 光
1d100 50 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 56→失敗
SAN 50 → 49
牧志 浩太
1d100 44 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 61→失敗
SAN 44 → 43
佐倉 光
このシナリオ不定まっしぐらだ!?
KP
おっと、壁のロックを解除したあたりで、それなりに悪戦苦闘しているので不定リセットです。
タイミングは決めていたんですが、ちょっと順序が前後したせいでコールを忘れていました。
KP
牧志44、佐倉さん50で最大値リセットしてください。
佐倉 光
はーい
牧志 浩太
「佐倉さん、一つ確認するんだけどさ。

さっき、何を言おうとしてた?
……今もそう思ってる?」
牧志はそれを聞く時、少し怖がっているような響きの残滓を湛えていた。
牧志 浩太
「聞いておきたいんだ。
こんな所で蟠り残したくないからさ」
佐倉 光
「思ってねぇよ。思い出させんな、胸糞悪い」
吐き捨てるように言う。
佐倉 光
「お前そんなの聞きたいの?」

見るからに機嫌が悪い。
牧志 浩太
「…………、ごめん。そうだよな」
落ちたのは今度こそ重く、口を開きあぐねるような沈黙だった。
牧志がその言葉をどう解釈したのか、沈黙の中からは伝わってはこなかったが、あまりよくない結果であるようにだけ思われた。
きくなよ
佐倉 光
地獄の空気ですがそろそろ寝たほうが良いと思う!!
KP
ですね、えらい時間だ。
ありがとうございました! 空気が地獄!
佐倉 光
佐倉的にはそう思わされた事自体が許しがたかったので言いたくなかったんだよ!
KP
だろうなとKP(PL)は思いました大丈夫!
牧志は牧志でさっきの自己嫌悪の跡を微妙に引きずっていて、まずい解釈しちゃった。
佐倉 光
普段なら〈心理学〉だの〈精神分析〉だので気づいたり誤解解いたりできるのに、そんなことやってる余裕がない!
KP
ない!
無事に帰れたら改めて誤解を解こう。おいしいものでも食べながら。

佐倉 光
「違うって……」
おかしな方に転がったらしい牧志の感情をなんとかしようとした時、子供がまたタブレットに手を振り上げたのを見て舌打ち。
佐倉 光
「うわぁ大丈夫か牧志の腕ー!」
大げさな演技再スタート!
〈心理学〉でいけます?
KP
行けます。〈心理学〉で判定どうぞ!
佐倉 光
1d100 65 〈心理学〉 Sasa 1d100→ 88→失敗
1d14 Sasa 1d14→10
1d11 Sasa 1d11→3
KP
重苦しい空気と上滑りする演技をよそに、子供はあなた達から関心を失ってタブレットに近づく。

もにゅもにゅとボールをタブレットに押しつけ始めた。
タブレットは反応しなかったが、つるりと横滑りして、子供の頬が画面に乗る。

ぴゅるん♪
10【嗅覚】3【-3】
KP
あなたの鼻腔の奥に、突然埃臭いような黴臭いような、薄暗く湿った気配が満ちた。

鼻腔に落ちた黴の臭いはみるみるうちにそこで繁殖し、粘膜の内側をぴちぴちとねじ曲がった悪臭で埋めた。

我慢しがたい不快感なのに、ひとときも鼻腔の奥からその気配は離れようとしなかった。

息を吸おうが鼻をかもうが、鼻腔をみっしりと埋め尽くす黴、嗅器官をいまにも侵して不可逆な変質を与えているに違いないと確信すら与える黴の感覚は、正常な呼吸に足る隙間を少したりとも開けてくれない。
牧志 浩太
「っ、」
牧志の肩がびくりと震えた。
彼の胸で、胃袋が食道から来る刺激の異常性に異様な蠕動を始める。
KP
あらゆる感覚がその耐え難い臭いにフィルターされて届けられる。
よもやこれが永遠であったら、という恐怖が過ぎるだろう。

……本当にこの暴虐は、あなた達の脳に傷を残さずにいられるものだろうか?
KP
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3》。
佐倉 光
1d100 49 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 6→成功
SAN 49 → 48
牧志 浩太
1d100 43 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 89→失敗
1d3 Sasa 1d3→3
SAN 43 → 40
佐倉 光
「くっっっせぇぇ」
鼻をつまんで口で息をする。しかし嗅覚が直接刺激されているので当然そんなことでは防げないのだ!
息を止めても臭い続けるってどういうことだよ!
そういうところの整合性はとってないんだなこのクソタブ!
視界まで灰色に侵蝕されて行くような心地だ。頭痛がする。

意味がなくとも鼻を塞ぎ続けることをやめられなかった。
み、みずをくれ
佐倉 光
せめて水場があればなぁ。
KP
そうなんですよね。そういえばここ飲み水ないな、と二人を入れてから気がついたKPです。ひどいうっかりだ。
佐倉 光
水さえあれば変な匂いや味誤魔化せるし、鼻かんだ手洗えるのに!?
KP
嗅覚直接だから変な臭いのする水になっちゃう(?)
洗っても洗っても臭いがとれないのも味わい深くてよかったなぁ。これはうっかり。
佐倉 光
このKP、拷問増やそうとしてる……ッ!
KP
てへ。

牧志 浩太
「鼻、鼻が、息が」
牧志が肩で息をしながら切れ切れに不快感を言葉にする。

実体のない幻臭というものにもう少し慣れているのか、彼は鼻を塞ごうとはしていなかった。
KP
やがて臭いが去った時、異常のない空気がどんなに心地よいものだったか、あなた達は実感するだろう。
佐倉 光
深呼吸を繰り返す。
ああ、綺麗な空気って素晴らしいなぁ!
牧志 浩太
「よ、よかった元に戻った……」
牧志は何度も咳き込みながら、安心したように息をする。
佐倉 光
「くそ、そんなに面白いかよタブレット……! いい加減飽きろ!」
KP
「やっ」
力強いNOを返された!
佐倉 光
ボタン延々と押せてないなwww
次は牧志にパスしたい!
腕にあるボタンを押して欲しい、をどう表現するか。
さっきの流れを今度は演者交代してやってみるか。
今度は佐倉が腕がなくなった振りをする。

しかし〈心理学〉使っちゃったからなぁ。
牧志の……なんかで演じていただこうッ
なんだろう。〈説得〉
牧志 浩太
蟠りはあっても、まずは脱出だ。
脱出以前に、目の前の子供を止めなくてはならない!

さっきの流れを様々なやり方で繰り返しながら、子供にこちらを見てもらおうと訴えかける。〈説得〉だ!
1d100 81 Sasa 1d100→ 87→失敗
佐倉 光
oh
牧志 浩太
牧志の真摯な説得にもかかわらず、子供はまったく振り向く様子がない。
KP
じっとタブレットの画面を見つめ、悶え苦しむあなた達を見つめ、またタブレットの画面を見つめ……、

真剣な顔で、子供なりに法則性、法則性? を見つけ出そうとしているようにも見える。
牧志 浩太
「おーい、振り向いて、こっち見てー」
KP
ぺたっ。
ぴゅるるん♪

ボタンによって微妙に音が異なる。
腹立たしい芸の細かさだ。
KP
1d14で種別、1d11で値を決定すること。
佐倉 光
1d14 Sasa 1d14→4
1d11 Sasa 1d11→4
佐倉 光
悲し……くなーい
KP
これも被っちゃってるな。
種別・値・その両方のいずれかを振り直しても構いません。
振り直さなくてもよい。
佐倉 光
1d14 Sasa 1d14→4
1d14 Sasa 1d14→12
佐倉 光
ではこれで!
12【触覚】4【-2】
KP
不意に、ぬとりと不快な感覚が走った。
何かに触れられている。探るように、もたつきながら、ぬるつく舌で触れられている。

異常なのが、それが“体の内側を触れられている”感触だったことだ。
ぬるぬる、ぬめぬめ……、ぬとぬとと、皮膚の裏側、腹腔の裏側、頭蓋の内側を、丁寧に辿ってゆく。
それはやがて臓器の内側にまで達し、本来血液がその内部を占めているはずの、心臓の内壁をも撫でる。
牧志 浩太
「体の中……!? な、何かいる!?
いや、錯覚、錯覚だよな……!?」
KP
どう考えても実際の現象であるはずはない、だというのに、現実でないとは到底思えない精緻さを備えた異常感覚だった。
KP
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。
牧志 浩太
1d100 40 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 69→失敗
SAN 40 → 39
佐倉 光
1d100 48 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 29→成功
KP
触覚の場合、+-は外側と内側という意味での逆でした。
佐倉 光
感覚がないはずの所に発生するの怖いぞ!
KP
触覚のマイナス値ってそういうことかなって。
体感幻覚の話を読んでてよからぬヒントが得られてしまいました。
佐倉 光
「うわ!?」
思わず感覚が在った場所に手をやり、押す。中に何かあるような感触がある!?
佐倉 光
「くそ、これもか……幻だ」
怖気立つような感覚が内側を這い回るのを身を震わせ耐える。
牧志 浩太
「幻、幻、そうだ幻だ、内臓に触覚はないはず、何もいな、っひ……、」

牧志が体を丸めて不快感に耐えようとしているが、そうしたところで何ら意味はないのだと分かってしまう。
佐倉 光
「くそ、体の中に感覚はないはずだろ……!」
呻いて身をよじる。逃げ場がない!
KP
「あうー?」
身を捩るあなた達の動きを真似て子供が踊る。
KP
手をやって圧しても何ら反応する様子を見せず、手に触れるものもないのが、幻である証拠なのだろうか。

しかし今にもどこかの臓物を内側から舐めているそれは、実体をもってあなたの内を這い回っているとしか思えなかった。
佐倉 光
「気持ち悪……うう……触覚マイナスって不快って事なのかぁ……?」
体中をごしごしとこすってさっきまでの奇妙な感覚を追い払おうとする。
牧志 浩太
「ううう、まだ何かいる、いる気がする……、」

ようやく体内が平穏を取り戻したとき、牧志はだいぶん参ってきているように見えた。
佐倉 光
「牧志、しっかりしろ、もう少しだ、ここで潰れてる場合じゃない」
牧志 浩太
「うう……、ごめん、そうだな。
ここで潰れてる場合じゃない、ないな……」
牧志は胸を掴み、大きく息を吸って、吐いて、拳を握って、どうにか異常な感覚を意識から追い出そうとする。
佐倉 光
発想を変えよう。
こちらから縫いぐるみに寄って行ってじっと見つめる。
ここにある物が気になって仕方ない、というようにボタンを見つめる。
佐倉 光
「なあ、ここに何かあるぞ!」
牧志と子供に、「大発見だ!」というふうにアクションしてみせる。
〈言いくるめ〉かなーぁ。
KP
「あう?」
なんだろう? 子供はそこに何かあるのかと、不思議そうに縫いぐるみに寄っていく。
KP
発見だ! ということを〈目星〉でアピールする、なんてのも有りですね。
もちろん〈言いくるめ〉でもよい。
佐倉 光
じゃあそろそろいい加減成功したいので〈目星〉!!
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 24→成功
KP
「あ! あー!」
あなたはいかにもそこにボタンを「見つけた」のだと強くアピールする。
驚きの発見を全力で演出した甲斐あって、子供はそこにボタンを見つけた。
「自分で見つけたもの」に向かって突進していく!
牧志 浩太
「やった……!」
佐倉 光
「よしっ!」
KP
縫いぐるみのボタンを押すと、縫いぐるみが不自然な高い声で喋った。
「ぼくを開けてね!」
開け……、開ける?

よく見ると、縫いぐるみの腹に粗い縫い目のようなものがある。
手でも突っ込めば開けられそうだ。
KP
連続成功回数:1
佐倉 光
「開けろってぇ?」
子供にそれをどう伝えたものか……
そうだな。パーカーを着直して、そこのジッパーをひたすら動かしまくってー
牧志に手を突っ込んでもらう?
佐倉 光
パーカーを羽織って、ゆっくりジッパーを閉め、それから子供に見えない方の手で腹の所を動かす。中に何かいる! みたいな雰囲気で。
佐倉 光
「牧志、大変だ! ここ覗いてみてくれよぉ」
これ見よがしに子供にもよく見えるように。
牧志 浩太
「大変だ! 開けて覗いてみよう!」
チラチラと縫いぐるみに視線をやりながら、両手を突っ込んで大きく開くのを子供に見せつける。
子供の視線が動くのに合わせて、縫いぐるみの腹に視線を移す。
子供の視線が縫いぐるみに向かったときに、特にオーバーにジェスチャーする。

〈心理学〉で子供の挙動を誘導するぜ!
佐倉 光
考えてみれば牧志の腹の中普通になんかいるな。
KP
確かに普通になんかいる。さすがに内臓の内側はナデナデされないけど。
KP
1d100 77〈心理学〉 Sasa 1d100→ 88→失敗
牧志 浩太
なんと!?
KP
このシナリオ判定回数が多いとはいえ、だいぶん出目が悪いような。
なんと一度も三回連続成功してないんですねぇ。
佐倉 光
うーん。もっと踊れということかなぁー。
KP
だいぶん終盤まで来てはいるんですけどね。女神がもっと踊れと言っている。

KP
「あう?」
子供の視線が縫いぐるみとあなたの間で行き来する。
子供は自分のお腹を覗き込んだり、縫いぐるみのお腹を見たりしている。

そして縫いぐるみに手をかけた。いける、と思ったかもしれない、その時。

「あー!」
唐突にタブレットを掴み、縫いぐるみのお腹に突っ込んだ!
もちろん子供の指にタブレットは反応した。
また、「開ける」までにはワンアクション足りなかった。

ぴゅるるん♪
縫いぐるみの腹の中でタブレットが鳴る。
KP
1d14で種別、1d11で値を決定すること。
佐倉 光
1d14 Sasa 1d14→10
1d11 Sasa 1d11→7
佐倉 光
あーあー
嗅覚出過ぎなので振り直します……
佐倉 光
1d14 Sasa 1d14→10
佐倉 光
出過ぎでは??
KP
なんでこんなに嗅覚ばっかり出るんだろう??
種別振り直してもOKです。
佐倉 光
1d14 Sasa 1d14→1
佐倉 光
喜んじゃった。
1【喜び】7【+1】
KP
ふわりと、わけもなく胸の奥が温かくなった。

それは、ほんの少しの変化だった。
ふんわりにこにこ微笑んでしまうような、自然で、ささやかな喜び。

その心地良さを思わず味わってしまって、どうして嬉しいんだっけと理由をいくつか思い出して、それからようやく、あるべき理由なんてなかったことに気がつくような、そんなさりげない侵入だった。
KP
SANチェック》は無し。
佐倉 光
「…………」
何故だろう。嬉しい。
きっと牧志と俺が無事だったり、コトがうまく運んでいたりするから……
佐倉 光
って、今更だろ。大体むしろ今までうまく運ばなさすぎてイラついてたとこだぞ。
またアレの仕業だ。
佐倉 光
「ったく、イラつくなぁ……!」
牧志 浩太
「あ……、」
牧志 浩太
「……あ、」
牧志 浩太
「そうか、これもあれの所為だ」
牧志 浩太
「くそ、訳がわからなくなりそうだ。
何が自分の考えなのか、わからなくなる」
佐倉 光
言っても仕方ないことを唸って、自分の頭から伸びるコードを握る。
引きちぎってやりたい。
だがそういうわけにもいかない。

いかないのか?
やってみてもいいんじゃないのか? 入力信号が途切れるだけだろう?
佐倉 光
「…………」
そんな思考がちらとよぎった。
佐倉 光
「前に着けられたヤツみたいに、信号が途切れた瞬間殺しに来るかも、知れないしな……」
わざと口に出して言う。
そうやって自分に言い聞かせなければ、今にも引きちぎりたい衝動に駆られそうだった。
牧志 浩太
「ちぎってしまえるものならそうすることくらい、仕掛けた奴も分かってるよな。
ああ、きっと……」
牧志の手もケーブルに伸びていた。
無意識にか、手がケーブルを苛々と弄んでいる。

コメント By.佐倉 光
ひたすら感覚と感情を弄ばれ続ける二人。
こんなのこの子供とダイスの女神の玩具だ……っ!

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本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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