こちらには
『満を持して今日も俺は眠れない』の
ネタバレがあります。
本編見る!
KP
一歩店の外に出れば、そこにはまるで夢の中のような光景が広がっていた。
いや、夢の中……以前にあなたが見た“ドリームランド”の方が、幾分か秩序だっていたかもしれない。
それは正に混沌であって、混じり合おうとしている異なるものだった。
整備されているはずの道路にありとあらゆる種類の木や植物が生えており、ビルなどの建築物は緑の蔦と葉で覆われていた。
アスファルトはひび割れたりところどころレンガに置き換わっていたり、立ち並ぶ民家に文明が違う建物が混ざっていて実に奇妙だ。
ふと頭上を見上げた夜空にはなぜか月の代わりに、太陽が昇っている。
いや、夢の中……以前にあなたが見た“ドリームランド”の方が、幾分か秩序だっていたかもしれない。
それは正に混沌であって、混じり合おうとしている異なるものだった。
整備されているはずの道路にありとあらゆる種類の木や植物が生えており、ビルなどの建築物は緑の蔦と葉で覆われていた。
アスファルトはひび割れたりところどころレンガに置き換わっていたり、立ち並ぶ民家に文明が違う建物が混ざっていて実に奇妙だ。
ふと頭上を見上げた夜空にはなぜか月の代わりに、太陽が昇っている。
牧志 浩太
「うわ、めちゃくちゃだな…… 佐倉さん、ドリームランドってこんなのだったのか?」
佐倉 光
「いや、大体地下にいたっつっても、こんな狂った感じじゃなかった」
佐倉 光
「いろいろ変なところはあったけどさ。
変なりに『こういう世界なんだ』と納得できる感じだったよ。
骨が敷き詰められた谷なんだな、とか。
地下だから明かりねーんだな、とか。
こんな理解超えてバグった感じじゃないぜ」
変なりに『こういう世界なんだ』と納得できる感じだったよ。
骨が敷き詰められた谷なんだな、とか。
地下だから明かりねーんだな、とか。
こんな理解超えてバグった感じじゃないぜ」
牧志 浩太
「全然違ってはいたけど、狂ってはいなかった、か。
混ざりかけてるからこうなってしまってる、ってことなのかな……」
混ざりかけてるからこうなってしまってる、ってことなのかな……」
KP
牧志の真剣な眼の向こうで、アパートの合間から宝石でできた尖塔が伸びていた。
側溝を流れる下水をよく見れば、粘つきながら流れていくのは虹色のうねり。
それは狂った夢の世界。
この空間にいると、やはりこれは夢ではないのかと思えてくる。しかし感覚が伝えてくるのははっきりとした現実味で、これが夢であるか現実であるか判断がつかなくなっていくような気がした。
それどころか、自分という存在の証明ですらおぼつかなくなってくる。自分はここに存在しているのか? それとも夢の中の存在なのか? 傍らの牧志があなたの夢を見ていてあなたが牧志の夢を見ていて……
……確かに、ずっとこの感覚が続けば、たまったものではないだろう。
《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1d3+1》。
側溝を流れる下水をよく見れば、粘つきながら流れていくのは虹色のうねり。
それは狂った夢の世界。
この空間にいると、やはりこれは夢ではないのかと思えてくる。しかし感覚が伝えてくるのははっきりとした現実味で、これが夢であるか現実であるか判断がつかなくなっていくような気がした。
それどころか、自分という存在の証明ですらおぼつかなくなってくる。自分はここに存在しているのか? それとも夢の中の存在なのか? 傍らの牧志があなたの夢を見ていてあなたが牧志の夢を見ていて……
……確かに、ずっとこの感覚が続けば、たまったものではないだろう。
《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1d3+1》。
牧志 浩太
1d100 71 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→5→決定的成功(クリティカル)!
SAN 71 → 70
SAN 71 → 70
佐倉 光
1d100 76 SAN Sasa BOT 1d100→8→成功
SAN 76→75
SAN 76→75
佐倉 光
「こういうの、異界でもなかなかないな。感覚バグりそうだ」
渋面で呟く。
渋面で呟く。
牧志 浩太
「だな。ああ、でも中野の時のあれには少し似てるかもしれないな。あの、ターミナルのあった部屋の」
佐倉 光
「ああ……あったな、そんなのも」
もう遠い昔のようだ(二度目)
もう遠い昔のようだ(二度目)
佐倉 光
「まあ……ほっとくわけには行かねぇか」
ちょっとデビルバスターとしてのプロ意識がそんな気分にさせた。
ちょっとデビルバスターとしてのプロ意識がそんな気分にさせた。
牧志 浩太
「……だな。このままだったらそりゃ、大変だろうし。ここだけで済むとも限らないし、さ」
そんなあなたの様子を見て、牧志はふっと微笑む。
そんなあなたの様子を見て、牧志はふっと微笑む。
佐倉 光
「で、神話生物って何匹くらい出てきてるんだよ?」
ナシュトに訊いてみる。
もっと早くに訊くべきだったよなぁ?
ナシュトに訊いてみる。
もっと早くに訊くべきだったよなぁ?
佐倉 光
「ま、いきなり拷問されたりするよりゃだいぶマシだろ。
とっとと終わらせようぜ」
とっとと終わらせようぜ」
牧志 浩太
「比較対象がひどいな。
まあ、だな。終わらせて寝よう」
まあ、だな。終わらせて寝よう」
KP
そう決意するあなた達の横で、ナシュトが頼りないことを言った。
「10体も20体も、ってことはないと思うんすよね。それならもっと大変なことになってると思うっす。たぶん」
「10体も20体も、ってことはないと思うんすよね。それならもっと大変なことになってると思うっす。たぶん」
佐倉 光
「それじゃあ、終わったかどうか分かんねぇだろうが」
また声がブリザードのごとく冷たくなった。
また声がブリザードのごとく冷たくなった。
佐倉 光
「情報足りねぇんだよいつもいつもいつも……」
半分八つ当たりである。
半分八つ当たりである。
KP
「あなた達が捕まえてくれてる間に僕が原因を調査するっす。原因が解決できて、異変が全部なくなれば一件落着!
って、何だか僕とは関係ない怨嗟が混じってないっすか?」
って、何だか僕とは関係ない怨嗟が混じってないっすか?」
佐倉 光
「気のせいだよ。せいぜいキリキリ働いてくれ」
そういえば猫被ってなかったり機嫌が悪いのは多分眠いからだ。
そういえば猫被ってなかったり機嫌が悪いのは多分眠いからだ。
KP
眠い所に突然呼びつけられたのだ。無理もない。
牧志 浩太
「あ、猫だ」
奇妙な景色の中を見回した牧志が、ふとそんな声を上げた。
奇妙な景色の中を見回した牧志が、ふとそんな声を上げた。
KP
数えきれないほど大量の猫が、あらゆる場所で闊歩しているのだ。それぞれが自由にのびのびとくつろいでいる光景だけは、少しあなた達の心を落ち着かせるかもしれない。落ち着かせないかもしれない。
佐倉 光
「……なにあれ」
和みはしない。異常事態だ。
和みはしない。異常事態だ。
佐倉 光
「猫の島とかそーゆーやつみたいになってるな。
近づかなければいいだろ……」
ここまで言って、嫌な可能性に思い至った。
近づかなければいいだろ……」
ここまで言って、嫌な可能性に思い至った。
佐倉 光
「あの中に混ざってるなんて事は無いだろうな」
牧志 浩太
「それは困るな。捕まえてドリームランドに戻したって、“傷つけた”ってことになるのかな……」
佐倉 光
「だったら積んでんだけど」
佐倉 光
そういや最近ドリームランドの資料読み返してて、ドリームランド猫と覚醒世界猫はすっごく仲悪いって知りました。
違う猫だったのか……
ユキさんは、まあほら、夢の世界に実体化したときに向こうの生き物になったんじゃないですかね……
違う猫だったのか……
ユキさんは、まあほら、夢の世界に実体化したときに向こうの生き物になったんじゃないですかね……
KP
なんと。違う猫だったのか。
まあ、夢の世界に実体化したときに向こうの生き物になったってことで……。
高い<夢見>技能を持っていて、死んだ時に夢の世界に行ったんじゃないですかね。猫だし。
まあ、夢の世界に実体化したときに向こうの生き物になったってことで……。
高い<夢見>技能を持っていて、死んだ時に夢の世界に行ったんじゃないですかね。猫だし。
KP
そう言ったあなた達の目に人の姿が入った。
ひょいひょいと逆立ちしながら器用に歩いている。
そうかと思えば自転車のタイヤを振り回しながら疾走する人がいたり、虹色の下水に浸かって笑い続ける人がいたり、よく見れば街には様子のおかしい奇妙な人々と猫の群れが入り混じっているのだった。
〈目星〉。
ひょいひょいと逆立ちしながら器用に歩いている。
そうかと思えば自転車のタイヤを振り回しながら疾走する人がいたり、虹色の下水に浸かって笑い続ける人がいたり、よく見れば街には様子のおかしい奇妙な人々と猫の群れが入り混じっているのだった。
〈目星〉。
佐倉 光
1d100 85〈目星〉 Sasa BOT 1d100→61→成功
牧志 浩太
1d100 98〈目星〉 Sasa BOT 1d100→43→成功
佐倉 光
「なんだあれ。
ただの変態……か?」
ただの変態……か?」
佐倉 光
「……おかしくなった住民なのか、あちらの奴なのかよく分かんねぇな」
ドリームランド見たと言ってもほんの一部だし、人が住むような場所にも行っていないので、いまいちどういうのを夢の存在と見ていいのか分かんない。
ドリームランド見たと言ってもほんの一部だし、人が住むような場所にも行っていないので、いまいちどういうのを夢の存在と見ていいのか分かんない。
牧志 浩太
「とりあえず、その可能性は置いておこう。
……手掛かりとか聞き込み、って言ってたよな。とりあえず、見たことのない生き物がいなかったか話…… 聞きづらい」
……手掛かりとか聞き込み、って言ってたよな。とりあえず、見たことのない生き物がいなかったか話…… 聞きづらい」
KP
とにかく、門番曰く“見るからに変”な生き物を探し、あなた達はねじれた街を行く。
その間に何人かの人に話を聞こうとしたが、
※だめだ、はなしにならない! ※
その間に何人かの人に話を聞こうとしたが、
※だめだ、はなしにならない! ※
佐倉 光
「満月の悪魔以上に話にならない」
このタイミングで、「徹夜による判定値の低下」と、「徹夜による異常な行動に関するテーブル」が提示された。
佐倉 光
なるほど問答無用で壊れられるテーブルが……
4日間働かされるって書いてる……………
い、いやいやいや、そんなにかかるとは限らないしね!
4日間働かされるって書いてる……………
い、いやいやいや、そんなにかかるとは限らないしね!
KP
なんです問答無用で壊れられるテーブルがあるぜ。二日目になったら改めて出しますが、忘れちゃいそうなので情報窓へ先に出しておきました。
日中にゆっくり眠れない理由も考えてあるのでお楽しみに。この話はミニキャンペーンなんですよねぇ。>四日間
日中にゆっくり眠れない理由も考えてあるのでお楽しみに。この話はミニキャンペーンなんですよねぇ。>四日間
KP
……気づくと、駅前の広場らしい所まで来ていた。
「おや? おはようございます」
花壇のふちに腰を掛け、膝元に置いたパソコンを操作しているらしいスーツ姿の男性が、あなた達を見て顔を上げる。
なんで花壇なのかは置いておいて、この奇妙な街の中ではその出で立ちは随分と普通に見えた。
話が、聞けるのだろうか?
「おや? おはようございます」
花壇のふちに腰を掛け、膝元に置いたパソコンを操作しているらしいスーツ姿の男性が、あなた達を見て顔を上げる。
なんで花壇なのかは置いておいて、この奇妙な街の中ではその出で立ちは随分と普通に見えた。
話が、聞けるのだろうか?
佐倉 光
この異常事態で普通ってのが既に異常。
しかし話を聞ける相手は貴重だ。
しかし話を聞ける相手は貴重だ。
佐倉 光
「おはようございます。
このへんで……化け物見ませんでした?」
なんと説明しようか迷って、結局ダイレクトに訊いた。
このへんで……化け物見ませんでした?」
なんと説明しようか迷って、結局ダイレクトに訊いた。
KP
「化け物? なんの話をしているんですか」
彼の眼鏡がぎらりと光った。
「そんな無駄口を叩かずに真剣に仕事したらどうでしょうか。
僕は絶対に今日は定時で帰るんですから貴方達に付き合っている暇はありません」
鬼気迫る様子で彼は……
1d2 Sasa BOT 1d2→2
牧志の肩を掴んだ。
彼の眼鏡がぎらりと光った。
「そんな無駄口を叩かずに真剣に仕事したらどうでしょうか。
僕は絶対に今日は定時で帰るんですから貴方達に付き合っている暇はありません」
鬼気迫る様子で彼は……
1d2 Sasa BOT 1d2→2
牧志の肩を掴んだ。
牧志 浩太
「えっ」
KP
彼を無理やり花壇のふちに座らせると、膝にノートパソコンを…… いや、違う。猫だ。
よく見ると男性の膝元にあるのもノートパソコンではなく猫だった。
膝元ですやすやと眠る猫の胴体を、男性は指先でキーボード入力のように軽く叩いている。
よく見ると男性の膝元にあるのもノートパソコンではなく猫だった。
膝元ですやすやと眠る猫の胴体を、男性は指先でキーボード入力のように軽く叩いている。
牧志 浩太
「柔らかい……」
呆気に取られた牧志が思わず猫の腹を撫でている。
呆気に取られた牧志が思わず猫の腹を撫でている。
佐倉 光
「え? あ……?」
何が起きたのかさっぱり分からない。
何が起きたのかさっぱり分からない。
佐倉 光
「やっぱこいつも壊れてんだな。
まともそうに見えたのに……
行こうぜ、牧志」
声をかける。
猫は変哲のない普通のやつかな?
まともそうに見えたのに……
行こうぜ、牧志」
声をかける。
猫は変哲のない普通のやつかな?
KP
見た感じ猫は普通の猫に見える。三毛だ。かわいい。牧志の手に撫でられて気持ちよさそうにしている。
佐倉 光
「猫の腹モフって給料もらえるならやるわ」
たまになら。
たまになら。
牧志 浩太
「あ、ああ。俺達もう行きます」
猫をそっと傍らにどけ、牧志はそろりと立ち上がる。指先がちょっと名残惜しそうに猫の腹の感触を追った。
猫をそっと傍らにどけ、牧志はそろりと立ち上がる。指先がちょっと名残惜しそうに猫の腹の感触を追った。
KP
「仕事を放り出すんですか!?」
男性はぷりぷりと怒り始めるが、無視して去れば立ち去ることができるだろう。
男性はぷりぷりと怒り始めるが、無視して去れば立ち去ることができるだろう。
佐倉 光
「もう先約がいてね」
自称門番をちらと見る。
自称門番をちらと見る。
佐倉 光
無視していこっと。
その前に男に特別変なことはないか見ておこうか。
首に刻印があるとかさ。
その前に男に特別変なことはないか見ておこうか。
首に刻印があるとかさ。
KP
刻印などはない。変な事といえば、彼がいる場所と、膝にノートパソコンの代わりに猫がいることくらいだ。変な事多い。
自称門番は手掛かりを探しているのか、辺りを見回している。
あなた達は再び、手掛かりを探して奇妙な街を彷徨うことになるだろう。
〈聞き耳〉または〈目星〉。
自称門番は手掛かりを探しているのか、辺りを見回している。
あなた達は再び、手掛かりを探して奇妙な街を彷徨うことになるだろう。
〈聞き耳〉または〈目星〉。
佐倉 光
1d100 85 〈めぼし〉 Sasa BOT 1d100→37→成功
牧志 浩太
1d100 97 〈ききみみ〉 Sasa BOT 1d100→9→成功
KP
駅前から少し離れた静かな街角の一角に、にわかに人だかりができているのを見つけた。住宅街のようだが、何かあるのだろうか。
牧志 浩太
「何だ、肉の焼ける匂いと…… ソースの匂い? 飲食店でもあるのかな」
牧志があなたと同じ方向を見て鼻を鳴らす。
牧志があなたと同じ方向を見て鼻を鳴らす。
超感覚と眠気
KP
〈聞き耳〉97の嗅覚すごそう。
佐倉 光
犬並みかな
KP
かもしれない。遠くから匂いを捉えたり、重なった匂いを細かく話したりして友人達に特技扱いされてそう。
佐倉 光
今回の佐倉は眠気マックスの時に呼ばれたので反射で喋ってるし色々雑です。エマちゃんまわり観察したりしないし。
始めちゃって少し目が醒めてきたらもう少しあれこれ気にするようになるかもしれないしならないかもしれない。
始めちゃって少し目が醒めてきたらもう少しあれこれ気にするようになるかもしれないしならないかもしれない。
KP
なるほど。雑で不機嫌な佐倉さん楽しい。
果たして二日目以降はどうなるか。
佐倉さんの【CON】でこれはひどい仕打ちなんである。>眠気マックスの時に
果たして二日目以降はどうなるか。
佐倉さんの【CON】でこれはひどい仕打ちなんである。>眠気マックスの時に
佐倉 光
短期間に無理をするのは慣れてるからなんとかなってる。
KP
しかし四日間……(早く終わるといいね)
佐倉 光
「こんな時に?
ここはいつからこんな状態なんだ?」
ナシュトに問いかける。
ここはいつからこんな状態なんだ?」
ナシュトに問いかける。
KP
「二日前からっすね」
ナシュトが答える。フードの中の闇は空っぽだ。
平時は特に何も降らないってことだろうか。
ナシュトが答える。フードの中の闇は空っぽだ。
平時は特に何も降らないってことだろうか。
佐倉 光
こいつの感情わっかりやすいな。
フェイクって可能性……
考えるだけ無駄な気はする。
フェイクって可能性……
考えるだけ無駄な気はする。
佐倉 光
「出店でもあるのか。
そうすると作っているやつはまともかも知れ……」
そうすると作っているやつはまともかも知れ……」
佐倉 光
「いや、こんな時に出店出してるやつがマトモなわけねぇな。
でもまあ、あんだけ人がいれば、話聞けるやつもいるかもしんないし」
希望は持とう、希望は。
でもまあ、あんだけ人がいれば、話聞けるやつもいるかもしんないし」
希望は持とう、希望は。
KP
店(?)の場所を見てみる?
スルーして前を通り過ぎる?
スルーして前を通り過ぎる?
佐倉 光
見るよー。
佐倉 光
「二日もこんなところにいたらおかしくもなる、かな?」
結構耐えられそうな気もするけど、異界と異変慣れしてるからなぁ、俺。
牧志も最近慣れすぎて一般人感覚とは言えなくなってるし。
結構耐えられそうな気もするけど、異界と異変慣れしてるからなぁ、俺。
牧志も最近慣れすぎて一般人感覚とは言えなくなってるし。
佐倉 光
「牧志、あの店で話聞いてみよう。
人多いみたいだし、一人くらい話聞けるかもしれない」
人多いみたいだし、一人くらい話聞けるかもしれない」
牧志 浩太
「そうだな。こんな状況で開いてる店か……、いや、でもエマさんのダイナーも無事そうだったしな」
佐倉 光
なんの店だろう。行列でもできてる?
KP
住宅街の一角の家に看板が掲げられ、看板に「ミートハウスJIN」と書かれている。
並んでいる人々は猫をタップして暇を潰したり、上半身を回して奇妙な踊りを踊ったりしながら、口々に店のことを話している。
肉好きの間で最近有名なステーキ屋で、特別な肉を食べさせてくれるらしい。
中からは肉の焼けるよい匂いと、確かにソースの香りが漂ってくる。
並んでいる人々は猫をタップして暇を潰したり、上半身を回して奇妙な踊りを踊ったりしながら、口々に店のことを話している。
肉好きの間で最近有名なステーキ屋で、特別な肉を食べさせてくれるらしい。
中からは肉の焼けるよい匂いと、確かにソースの香りが漂ってくる。
佐倉 光
その辺のおかしい人たちにも話を聞きつつ行こう。
猫のタップはまあ、癒されるだろうし暇潰しにはなるか。猫が嫌がってなければいいんじゃないかな別に。
猫のタップはまあ、癒されるだろうし暇潰しにはなるか。猫が嫌がってなければいいんじゃないかな別に。
KP
猫がふかふかとタップされて気持ちよさそうにしているのが見えた。
佐倉 光
特別な肉……。
佐倉 光
「俺の感覚が既におかしいんだと思うけど、『特別』と『肉』が組み合わさると嫌な予感しかない」
牧志 浩太
「そう言われると嫌な予感がしてきた。……人肉ステーキとか出てこないよな?」
佐倉 光
奇妙な駅での出来事を頭から追い出しつつ店に入ろう。
KP
その時、軽やかなドアベルの音が店内に響き、店主らしき人物が奥から出てきた。
「いらっしゃいやせェ~」
彼はコック帽を目深にかぶっており、大きなマスクで顔を隠している。
〈目星〉。
「いらっしゃいやせェ~」
彼はコック帽を目深にかぶっており、大きなマスクで顔を隠している。
〈目星〉。
佐倉 光
1d100 85〈目星〉 Sasa BOT 1d100→78→成功
牧志 浩太
1d100 98 Sasa BOT 1d100→24→成功
KP
あなた達は気づいてしまった。
マスクを押し上げる店主の顔立ちは人間のそれではなく、何か、犬にでも似たような異形だった。歪んだ耳がコック帽の隙間からはみ出していた。
もごもごと喋る店主は、あなた達の背後に立っている門番を見て、ヒッという短い悲鳴を上げた。
「て、てめぇはッ!
うちの店に何しにきやがったぁ!」
門番は、のっそりとあなた達の後ろから顔を出す。
「取り締まりに決まってんだろ……
あぁ、皆さんこいつでビンゴなんで、さっきの説明通り捕まえてください」
マスクを押し上げる店主の顔立ちは人間のそれではなく、何か、犬にでも似たような異形だった。歪んだ耳がコック帽の隙間からはみ出していた。
もごもごと喋る店主は、あなた達の背後に立っている門番を見て、ヒッという短い悲鳴を上げた。
「て、てめぇはッ!
うちの店に何しにきやがったぁ!」
門番は、のっそりとあなた達の後ろから顔を出す。
「取り締まりに決まってんだろ……
あぁ、皆さんこいつでビンゴなんで、さっきの説明通り捕まえてください」
牧志 浩太
「えっ、そういうのもあるのか?」
佐倉 光
「おっしゃあ御用だァ!
俺達の安眠のために観念しろ!」
コボルトみたいなもんだろ! 鏡を向けるぞ。
俺達の安眠のために観念しろ!」
コボルトみたいなもんだろ! 鏡を向けるぞ。
KP
「させるかよぉーッ!」
店主は叫んで、コック帽とマスクを投げ捨てる。
「俺には死んだばっかの人肉がうめぇんだって世に知らしめてやる夢があんだぁ!
ここでつかまってたまるかーッ!」
風貌が明らかになった店主は、人間には到底見えない化け物だった。
それは犬頭鬼(コボルト)と言うには歪み過ぎていた。犬に似た風貌はそれぞれのパーツが顔から飛び出ているかのように捻じれ、だらしなく開いた口から焼けただれたような赤い舌が垂れる。
ゴムのような生気のない灰色をした手足の先に捻じ曲がった鉤爪がついており、店主はその鉤爪をあなた達に向かって振りかざしてくる。
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1D4》。
店主は叫んで、コック帽とマスクを投げ捨てる。
「俺には死んだばっかの人肉がうめぇんだって世に知らしめてやる夢があんだぁ!
ここでつかまってたまるかーッ!」
風貌が明らかになった店主は、人間には到底見えない化け物だった。
それは犬頭鬼(コボルト)と言うには歪み過ぎていた。犬に似た風貌はそれぞれのパーツが顔から飛び出ているかのように捻じれ、だらしなく開いた口から焼けただれたような赤い舌が垂れる。
ゴムのような生気のない灰色をした手足の先に捻じ曲がった鉤爪がついており、店主はその鉤爪をあなた達に向かって振りかざしてくる。
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1D4》。
牧志 浩太
1d100 70 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→76→失敗
FANBOX開設したで
1d4 Sasa BOT 1d4→1
SAN 70 → 69
FANBOX開設したで
1d4 Sasa BOT 1d4→1
SAN 70 → 69
佐倉 光
1d100 75 SAN Sasa BOT 1d100→74→成功
佐倉 光
「噂の食屍鬼かよてめぇ!」
あっちの生き物だっていうから少しは覚悟してた!
鏡を構えて呪文を……
知ってる? 呪文。
あっちの生き物だっていうから少しは覚悟してた!
鏡を構えて呪文を……
知ってる? 呪文。
牧志 浩太
「自分が好きなのはいいけど、人に無理強いするなよ!」
牧志はちょっと動揺したのか、ズレたことを叫んで食屍鬼に向き合う。
牧志はちょっと動揺したのか、ズレたことを叫んで食屍鬼に向き合う。
KP
戦闘開始!
相手は【DEX】7。鏡の使用は自分の手番でできます。呪文は聞いてるので大丈夫。
鏡は佐倉さんが持ってる、ということでOKですか?
【DEX】9・佐倉さんから。
相手は【DEX】7。鏡の使用は自分の手番でできます。呪文は聞いてるので大丈夫。
鏡は佐倉さんが持ってる、ということでOKですか?
【DEX】9・佐倉さんから。
佐倉 光
とりあえず鏡を向けて呪文を唱える。
判定お願いします!
判定お願いします!
KP
1d10 Sasa BOT 1d10→1
51! 21~81の出目が出れば成功します。
51! 21~81の出目が出れば成功します。
佐倉 光
1d100 ゲットだぜ! Sasa BOT 1d100→73
佐倉 光
「あるべき場所に帰れ」
呪文を口にする。
呪文を口にする。
KP
ごう、と風が吹いた。
あなたの持つ手鏡から、唸りを上げて風が吹く。
一瞬その鏡面が光を放ったかと思うと、風は化物の足元を掬い上げ、もがくその手足を狭い空間へと呑み込む。
あなたは自身が持つ手鏡の内側に、ぞくりとする冷気を感じた。その時それは鏡ではなく、穴だった。恐るべき、二度と見るべきではない夢の世界へ続く穴。
あなたの持つ手鏡から、唸りを上げて風が吹く。
一瞬その鏡面が光を放ったかと思うと、風は化物の足元を掬い上げ、もがくその手足を狭い空間へと呑み込む。
あなたは自身が持つ手鏡の内側に、ぞくりとする冷気を感じた。その時それは鏡ではなく、穴だった。恐るべき、二度と見るべきではない夢の世界へ続く穴。
佐倉 光
「おっと……これでいいのか?」
少しぞくりとした。
間違えたりしたらえらいことだなこれは。
少しぞくりとした。
間違えたりしたらえらいことだなこれは。
佐倉 光
「……にしても」
境界を越えて人の世界を冒すものを退治する。
境界を越えて人の世界を冒すものを退治する。
佐倉 光
「これ普段やってる仕事とあんまかわんねぇな」
牧志 浩太
「なるほど?
じゃあ、今は佐倉さんと一緒に仕事してることになるわけだ」
じゃあ、今は佐倉さんと一緒に仕事してることになるわけだ」
佐倉 光
「報酬出るらしいしな。
そう考えりゃいつものに比べて随分マシだ」
そう考えりゃいつものに比べて随分マシだ」
佐倉 光
「つーかさ。今の店員の言ってたこと考えると、この焼けた肉のにおいってさ……」
牧志 浩太
「そういうこと、だよな……。
まさか、この街で」
まさか、この街で」
KP
あなた達が店内に意識を移したとき。
鏡の中から、化け物の哀れに叫ぶ声が聞こえた。
「ちくしょうめェーッ!
だがこれで終わったと思うなよ~ッ!
てめぇらを生きて帰らすわけねぇだろうが! このハゲタコォ!」
化け物は鏡から手だけを突き出し、最後の力で、手に持ったベル(飲食店で店員を呼ぶやつだ)をかき鳴らした。
そして、それきり鏡に吸い込まれて消えた。
〈聞き耳〉!
鏡の中から、化け物の哀れに叫ぶ声が聞こえた。
「ちくしょうめェーッ!
だがこれで終わったと思うなよ~ッ!
てめぇらを生きて帰らすわけねぇだろうが! このハゲタコォ!」
化け物は鏡から手だけを突き出し、最後の力で、手に持ったベル(飲食店で店員を呼ぶやつだ)をかき鳴らした。
そして、それきり鏡に吸い込まれて消えた。
〈聞き耳〉!
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa BOT 1d100→65→成功
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉 Sasa BOT 1d100→50→成功
佐倉 光
「向こうから来るってんなら好都合、片っ端から叩き返してやる!」
部屋の中には不定形のものがいた。
KP
というわけで、この話は神話生物いっぱい出てきて《SANチェック》いっぱいして徹夜して壊れてワチャワチャする話です。
佐倉 光
いろいろないみでこわれるなぁ
KP
壊れますねぇ。
案外珍しい神話生物が多いので、佐倉さんは色んなもの見られるかも。楽しいかどうかは状況による。
案外珍しい神話生物が多いので、佐倉さんは色んなもの見られるかも。楽しいかどうかは状況による。
佐倉 光
「うわ!? なんだあれキモ。てか臭」
率直な感想が漏れた。
あっ、COMPある? あれば片っ端から《アナライズ》したい。
率直な感想が漏れた。
あっ、COMPある? あれば片っ端から《アナライズ》したい。
KP
ある。試みてみてもよい。
ようやくCOMPのことを思い出したあなただが、さっきの店主はもう吸い込まれてしまったので対象にできない。
対象にするなら、それ以外になるだろう。
ようやくCOMPのことを思い出したあなただが、さっきの店主はもう吸い込まれてしまったので対象にできない。
対象にするなら、それ以外になるだろう。
佐倉 光
じゃあその謎虫に向けて《アナライズ》!
目撃《SANチェック》成功したらやらせてもらうことにしよう。
目撃《SANチェック》成功したらやらせてもらうことにしよう。
KP
COMPは【外道】と表示した。名称の欄は表示が崩壊していてよく分からない。この街の空間そのものがおかしくなっているせいだろうか。
佐倉 光
「名前分かんねーか。ほぼ無意味だな。
言葉も……通じないくせぇし、感情欄もバグってやがる」
もともと期待はしていなかったが。
言葉も……通じないくせぇし、感情欄もバグってやがる」
もともと期待はしていなかったが。
佐倉 光
ああー、ショゴスかぁ……
KP
そう、ショゴス。
牧志にはとても関わりの深いものだったりする。
佐倉 光
「まあなんでもいい、とにかくお前も帰れ!」
鏡を向ける。
鏡を向ける。
KP
そこで〈聞き耳〉。
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa BOT 1d100→38→成功
KP
あなたがCOMPの画面を覗いた時、牧志が小さく呟いたのが聞こえた。
牧志 浩太
「あいつもいるんだな、そっちに」
KP
しかし、その呟きを門番の慌てた声が遮る。
門番が慌ててあなた達の前に出た。
「ま、まずい! こいつは危険なやつなんで一旦逃げましょう!
僕が引き付けます、先に逃げ…… ……ん?」
たしかにその化け物は危なそうな雰囲気はするが、いかんせんものすごく移動スピードが遅い。
カメといい勝負ができそうなくらいだ。
奇妙な声でテケリリーと鳴くだけで、あなた達の元まで到着するのは相当な時間がかかりそうだと感じるだろう。
「あー…… 今の内っすね」
※ショゴスがこちらまで到着するのに10ターンかかる。その間に捕獲できるだろう。
1d10 Sasa BOT 1d10→5
55。25~85の範囲で捕獲判定をどうぞ。
門番が慌ててあなた達の前に出た。
「ま、まずい! こいつは危険なやつなんで一旦逃げましょう!
僕が引き付けます、先に逃げ…… ……ん?」
たしかにその化け物は危なそうな雰囲気はするが、いかんせんものすごく移動スピードが遅い。
カメといい勝負ができそうなくらいだ。
奇妙な声でテケリリーと鳴くだけで、あなた達の元まで到着するのは相当な時間がかかりそうだと感じるだろう。
「あー…… 今の内っすね」
※ショゴスがこちらまで到着するのに10ターンかかる。その間に捕獲できるだろう。
1d10 Sasa BOT 1d10→5
55。25~85の範囲で捕獲判定をどうぞ。
佐倉 光
「あいつ?」
いや今そんな場合じゃない。
1d100 Sasa BOT 1d100→47
いや今そんな場合じゃない。
1d100 Sasa BOT 1d100→47
佐倉 光
『紅さん』は人工のやつだったからまたあれとは違うよ……たぶん。
KP
きっと違うよ……。でも彼は同一視しちゃうからさ。
佐倉 光
「おら帰れよ!」
呪文を唱える。
呪文を唱える。
KP
あなたは、のたのたとこちらへ向かってくる化け物に鏡を向け、呪文を唱える。
化け物が抵抗したのかどうかはよく分からなかった。何か言ったのかも。
細菌をシャーレから剥がすようにして、化け物が足元から剥がれていく。その巨体を鏡はあっさりと飲み込んだ。
牧志は傍にあった棚に捕まるように片手をかけて、それが鏡に飲み込まれていくのを見送っていた。
化け物が抵抗したのかどうかはよく分からなかった。何か言ったのかも。
細菌をシャーレから剥がすようにして、化け物が足元から剥がれていく。その巨体を鏡はあっさりと飲み込んだ。
牧志は傍にあった棚に捕まるように片手をかけて、それが鏡に飲み込まれていくのを見送っていた。
佐倉 光
まだ来るか? 警戒しながら周囲を警戒する。
来なければ台所に行って火を止めるか……
来なければ台所に行って火を止めるか……
KP
あなたは警戒して周囲を見回す。
……他に、奥から出てくるものはいないようだ。
他に店員はいないようだった。
店内は主を失い、がらんと静かになっている。
台所に向かえば、何かの肉がグリルの上でよく焼けていた。
傍らのゴミ箱の中身は薄っすらと想像がつき、見ない方が望ましいだろうと思えた。
……他に、奥から出てくるものはいないようだ。
他に店員はいないようだった。
店内は主を失い、がらんと静かになっている。
台所に向かえば、何かの肉がグリルの上でよく焼けていた。
傍らのゴミ箱の中身は薄っすらと想像がつき、見ない方が望ましいだろうと思えた。
KP
「お疲れ様です。さっそく二匹も捕獲するなんて出だし順調っすよ! 一旦拠点まで帰りましょう」
門番が調子の良さそうな声で言う。
門番が調子の良さそうな声で言う。
牧志 浩太
牧志が微かに息を吐いて、棚から手を離した。
佐倉 光
「意外と簡単だな……」
呟いて、力を抜く。
呟いて、力を抜く。
佐倉 光
「この鏡便利だな。転送先のことはあまり考えたくないけど」
これだけしっかりした道具があって、こんな分かりやすい化け物を捕獲するだけなら大したことないな。
うっかりそう思ってしまった。
これだけしっかりした道具があって、こんな分かりやすい化け物を捕獲するだけなら大したことないな。
うっかりそう思ってしまった。
牧志 浩太
「確かに。あれだけでかいの吸い込めちゃうのは凄いよな、ちょっと驚いた」
化け物を吸い込み終わった鏡の表面は、何の変哲もない鏡面に戻っていた。
化け物を吸い込み終わった鏡の表面は、何の変哲もない鏡面に戻っていた。
佐倉 光
「もういいのか?」
空を見上げる。時間帯はどんな感じだろう。
空を見上げる。時間帯はどんな感じだろう。
KP
店を出て空を見上げれば、夜空に昇っていた太陽が沈んで月が昇り始めている。
街が妙な朝を迎えようとしているのだ。
「もうすぐ朝っすから」
街が妙な朝を迎えようとしているのだ。
「もうすぐ朝っすから」
佐倉 光
「へぇ……ん?」
あれ、俺達の睡眠時間は?
あれ、俺達の睡眠時間は?
KP
ダイナーまで帰ってくるとエマが『お疲れ様です』と書かれた紙と共に水を渡してくれる。
門番も機嫌がよさそうで、フードの中は晴れやかだ。
「今日はお疲れ様でした。
こんな感じで明日以降もお願いしたいんですけど、この調子なら大丈夫そうっすね!」
あれ?
明日以降?
あなた達の睡眠時間は?
日中に休息を…… 無理だ。
あなたは思い出す。ここの所夜中に仕事がない代わりに、日中に何人もで集まって大きな仕事に掛からねばならないのだ。
戦力が必要で、あなたが欠ければ大きな痛手となる。
頼りにしている、と少し心細そうに微笑む波照間の顔を思い出すだろう。
門番も機嫌がよさそうで、フードの中は晴れやかだ。
「今日はお疲れ様でした。
こんな感じで明日以降もお願いしたいんですけど、この調子なら大丈夫そうっすね!」
あれ?
明日以降?
あなた達の睡眠時間は?
日中に休息を…… 無理だ。
あなたは思い出す。ここの所夜中に仕事がない代わりに、日中に何人もで集まって大きな仕事に掛からねばならないのだ。
戦力が必要で、あなたが欠ければ大きな痛手となる。
頼りにしている、と少し心細そうに微笑む波照間の顔を思い出すだろう。
佐倉 光
「うそだろ」
やっと事態に気付いた。
面白そう、で手を出してはいけないことだったのだ。
いや結局選択肢はなかっただろうけど。
やっと事態に気付いた。
面白そう、で手を出してはいけないことだったのだ。
いや結局選択肢はなかっただろうけど。
牧志 浩太
「明日以降……」
牧志が途方に暮れた顔で呟く。
牧志が途方に暮れた顔で呟く。
KP
あなたは事情を知っている。先日の一週間無断欠席の埋め合わせで、向こう一週間牧志は授業と補習だらけなのだ。
その上に、戻ればシローの世話もある。
どうにもならない。どれも投げ出せない。
その上に、戻ればシローの世話もある。
どうにもならない。どれも投げ出せない。
佐倉 光
い、いやいや、明日頑張れば何とかなる。
昼か夜か。どっちか終われば休めるのだ。
できれば夜のが終わってくれるといいんだが。
それに、そうだ、仕事だって夕方くらいに終わればそれからちょっと寝ることだってできるはず。
昼か夜か。どっちか終われば休めるのだ。
できれば夜のが終わってくれるといいんだが。
それに、そうだ、仕事だって夕方くらいに終わればそれからちょっと寝ることだってできるはず。
KP
「それでは時間も時間ですし、みなさんのお家までお送りしますね。
少し目をつぶっていただけます?」
門番はブツブツと何かを呟いたかと思うと、あなた達の肩を強く押す。
ぐわりと捻じ曲がるような感覚の後、気が付けば自宅のリビングに立ち尽くしていた。
僅かな陽光がカーテンの隙間から、室内を照らし始めていた。
あなたは時刻を見て絶望的な気分になるだろう。
仕事の集合時間まで、あと1時間しかない……。
少し目をつぶっていただけます?」
門番はブツブツと何かを呟いたかと思うと、あなた達の肩を強く押す。
ぐわりと捻じ曲がるような感覚の後、気が付けば自宅のリビングに立ち尽くしていた。
僅かな陽光がカーテンの隙間から、室内を照らし始めていた。
あなたは時刻を見て絶望的な気分になるだろう。
仕事の集合時間まで、あと1時間しかない……。
佐倉 光
「風呂も入れねぇじゃねーかクソが!!」
くらくらとする頭を抱え叫んだ。
シローにまともな飯も用意しなきゃいけない、今日一日忙しいから昼、下手したら夜の分もだ。
当然波照間さんも動けないわけだから……
くらくらとする頭を抱え叫んだ。
シローにまともな飯も用意しなきゃいけない、今日一日忙しいから昼、下手したら夜の分もだ。
当然波照間さんも動けないわけだから……
佐倉 光
ちら、と牧志の方を確認。
確か今日からしばらくクソ忙しいっていってた。
あの拉致事件のせいで。
確か今日からしばらくクソ忙しいっていってた。
あの拉致事件のせいで。
牧志 浩太
「ごめん……。俺もずっと授業と補習だ。
朝と昼の飯だけ、東浪見に分けてもらえないか頼んでみる」
牧志は空を仰いで、あまりのタイミングの悪さに遠い目をした……。
朝と昼の飯だけ、東浪見に分けてもらえないか頼んでみる」
牧志は空を仰いで、あまりのタイミングの悪さに遠い目をした……。
佐倉 光
「東雲さんの手借りられないか確認しよ……」
とても憂鬱な気分で電話を手に取った。
東雲さんは直で一人きりで会わせるわけには行かないから、ご飯だけ届けてもらうことになる……
両方に申し訳ない感じになるな。
とても憂鬱な気分で電話を手に取った。
東雲さんは直で一人きりで会わせるわけには行かないから、ご飯だけ届けてもらうことになる……
両方に申し訳ない感じになるな。
佐倉 光
シローくんまわり、東浪見の手が借りられないのが本当に痛い。
KP
本当にそれ。
牧志の大学関係をできるだけ東浪見に助けてもらうしかない。
東雲さんにも東浪見にも、直接預かったりしてもらえないのが本当に痛い所。二人とも…… お疲れ様!!
牧志の大学関係をできるだけ東浪見に助けてもらうしかない。
東雲さんにも東浪見にも、直接預かったりしてもらえないのが本当に痛い所。二人とも…… お疲れ様!!
第 1 夜「狭間の街」終了
報酬 略
コメント By.佐倉 光
一日目は意外と簡単に終了。これならきっと明日も簡単に……
えっ、明日?
一日目は意外と簡単に終了。これならきっと明日も簡単に……
えっ、明日?
TRPGリプレイ【置】CoC『Midnight pool』 佐倉&牧志 3
「幽霊がいるかどうかは分からないけど、近いものなら佐倉さん、見たことがあるし」
真面目な顔で何言ってるんだろうこの人。優しくてまともな人かと思ったんだけどな……
【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」
TRPGリプレイ【置】CoC『Midnight pool』 佐倉&牧志 1
「僕の仕事、何だったんですか?」
「悪魔退治屋。報酬の多寡は分捕った金次第」
「え? 悪魔って言った? 退治? ぶんどるってそれ強盗では?」