
『波間のダージュ』
のネタバレがあります。
クトゥルフ神話TRPG 目次
波間のダージュ 一覧
注意! これはシナリオをクリアした方、シナリオを全て知っている方向けのリプレイ(?)です。
KPC側の事情だけでなく、KPが背景で何を考えていたか、なんてのを基本伏せナシで出しています。
ネタバレの塊ですから、遊ぶ予定の方は絶対見てはいけません。
TRPGリプレイ【置】 CoC『波間のダージュ』牧志(塔)&波照間&東浪見&東雲&佐倉 4-2
余計な情報なしでシンプルなリプレイを読みたい方はこちら
本編見る!
KP
的当てゲーム、ビンゴ大会、花占いの屋台がある。
ちなみに花占いにはミユキが、的当てにはレンが、ビンゴ大会にはサクラが店の人として入っている。
ちなみに花占いにはミユキが、的当てにはレンが、ビンゴ大会にはサクラが店の人として入っている。
牧志 浩太

「おっ、的当てゲームだ。
コウ、やろうよ」
コウ、やろうよ」
波照間 紅

「いいな。練習にもなる」
東浪見 空

「おっ、サクラさんが店やってる。ビンゴ何当たんの?」
東浪見 海

「お、花占いだ。ミユキが占ってくれんの?」
牧志 浩太
全部回れるなら一通り回る。
どれか一つなら、マキシとコウは的当てゲーム、カイは花占いをする。
どれか一つなら、マキシとコウは的当てゲーム、カイは花占いをする。
KP
各ゲーム一回ずつ遊べますよ。
では的当てから。描写外でも判定可。
では的当てから。描写外でも判定可。
月影 蓮

「的当てやるー? 景品とかはないけど。
ストラックアウトって知ってる? あれをボール投げでやるの」
ストラックアウトって知ってる? あれをボール投げでやるの」
KP
レンは軽やかに手のひらサイズのボールを上に投げてはキャッチしている。
少し離れたところに数字が書かれた的が並べられていた。
少し離れたところに数字が書かれた的が並べられていた。
牧志 浩太

「やるやる! 大きい数字の的を倒せばいいのか?」
波照間 紅

「ボールか。そういえばレンは何か投げるの得意だものな」
東浪見 空

「おっ、やるー! 全部まとめて倒せばいいんだよな?」
東浪見 海

「クウとマキシの発想が随分違うなー」
KPのひとりごと
ちなみに『ストラックアウト』は9枚の数字が書かれた板を、「どこを狙うかを宣言」して、宣言通りの所を撃ち抜くコントロール力が重要なゲーム。
描写とはちょっと内容違ってるけど細かいことは気にしない!
描写とはちょっと内容違ってるけど細かいことは気にしない!
マキシPL
基本ごっこ遊びですしね。ルールがうろ覚えだったり緩かったりもきっとする。
的当て
KP
1人3回挑戦できる。
〈投擲〉【STR】×5【DEX】×5など任意の技能
成功すれば〈1d10〉ポイント得ることができる。
▼10ポイント以上獲得した場合、〈投擲〉を〈1d3〉成長
〈投擲〉【STR】×5【DEX】×5など任意の技能
成功すれば〈1d10〉ポイント得ることができる。
▼10ポイント以上獲得した場合、〈投擲〉を〈1d3〉成長
牧志 浩太

みんなで順番に回ろう。
1d100 55 マキシ(【STR】) Sasa 1d100→ 94→失敗
1d100 55 マキシ(【STR】) Sasa 1d100→ 94→失敗
波照間 紅

1d100 45 コウ(【STR】) Sasa 1d100→ 54→失敗
東浪見 海

1d100 80 カイ(【DEX】) Sasa 1d100→ 68→成功
1d3 Sasa 1d3→2
1d10 カイの取得ポイント Sasa 1d10→6
1d3 Sasa 1d3→2
1d10 カイの取得ポイント Sasa 1d10→6
東雲 圓華

1d100 75 シノノメ【DEX】 Sasa 1d100→ 32→成功
1d10 Sasa 1d10→10
1d10 Sasa 1d10→10
牧志 浩太

ボールを投げようとして力み過ぎた! ボールは真下にベチンと落ちる。
波照間 紅

ボールは変な方向へ飛んでいった。弓とは要領が違い過ぎて難しい。
東浪見 海

軽やかにボールを投げ、6の的を倒した。
波照間 紅

一発で10点をもぎ取ったシノノメさんのプレーに目を見張る!
以前の戦いといい、シノノメさんの強さを見る機会が多い気がする。改めて見惚れてしまう。
以前の戦いといい、シノノメさんの強さを見る機会が多い気がする。改めて見惚れてしまう。
牧志 浩太

そんな先輩を見ながら、次のボールを構える。今度こそ…… たぶん!
牧志 浩太

1d100 55 マキシ2回目 Sasa 1d100→ 100→致命的失敗(ファンブル)
KP
Oh
牧志 浩太

なんと鮮やかな大暴投である。
何をどんな方向に力み過ぎたものか、真後ろに向かってボールを飛ばした。
危うく他の子に当たりそうになる。危ない。
何をどんな方向に力み過ぎたものか、真後ろに向かってボールを飛ばした。
危うく他の子に当たりそうになる。危ない。
牧志 浩太

「ご、ごめん!」
波照間 紅

1d100 45 コウ2回目 Sasa 1d100→ 98→致命的失敗(ファンブル)
波照間 紅

一方、シノノメさんに見惚れたままボールを投げようとしたコウは、なんとボールを投げ損なって転んだ。
マキシと変な方向に仲がよい。
マキシと変な方向に仲がよい。
東浪見 海

1d100 80 カイ(【DEX】) Sasa 1d100→ 81→失敗
東浪見 海

「あーあー、何やってんの」
などと笑っていたら、なんとつられてカイまでボールを変な方向に投げてしまった。
などと笑っていたら、なんとつられてカイまでボールを変な方向に投げてしまった。
月影 蓮

「おー、どうしたどうした、みんな調子悪いなー? 次ラストチャーンス!」
レンが陽気に煽ってくる。
レンが陽気に煽ってくる。
東雲 圓華

1d100 75 シノノメ Sasa 1d100→ 60→成功
1d10 Sasa 1d10→10
1d10 Sasa 1d10→10
波照間 紅

シノノメさんの投球がすごい。流れるような仕草と急所を正確に狙う投球。
レンの煽りもそっちのけで、すっかり視線は彼女に固定されている。
レンの煽りもそっちのけで、すっかり視線は彼女に固定されている。
牧志 浩太

「むむ、今度こそ!」
東浪見 空

「コウが面白ぇ顔になってら」
牧志 浩太

1d100 55 マキシ3回目(STR)
Sasa 1d100→ 34→成功
1d10 どうにか当たった Sasa 1d10→5
Sasa 1d100→ 34→成功
1d10 どうにか当たった Sasa 1d10→5
波照間 紅

1d100 45 コウ3回目(STR) Sasa 1d100→ 58→失敗
東浪見 海

1d100 80 カイ3回目(DEX) Sasa 1d100→ 83→失敗
東雲 圓華

1d100 75 シノノメ Sasa 1d100→ 82→失敗
1d3 Sasa 1d3→1
シノノメの〈投擲〉が成長。
1d3 Sasa 1d3→1
シノノメの〈投擲〉が成長。
東雲 圓華

「あーあ、外れちゃった」
KP
シノノメは最後の二発を外した!
東浪見 海

うーん、調子出ないな。横の二人が面白すぎる。
結局ちょっと点数取っておしまいだ。ま、面白かったからいいか。
結局ちょっと点数取っておしまいだ。ま、面白かったからいいか。
牧志 浩太

最後だけでも当たってよかった。
波照間 紅

コウは完全に投球そっちのけだ。
東浪見 空

クウは的の枠に球をぶち当て、枠ごと倒すという反則プレーをかましていた。
意図したわけではない。
意図したわけではない。
波照間 紅

「お疲れ様、最初の球すごかったな」
飲み物でも近くの出店にあれば、シノノメさんに渡そう。
飲み物でも近くの出店にあれば、シノノメさんに渡そう。
東雲 圓華

「ええ、なんだか的が近く見えたのよ!」
KP
シノノメは嬉しそうだ!
波照間 紅

「もしかしたらシノノメさん、こういうの得意なのかもしれないな。
その……、格好良かった」
その……、格好良かった」
東雲 圓華

「ちょっと調子が良かっただけと思うけど。ありがとう」
KP
シノノメは少し顔を赤らめて嬉しそうに呟いた。
月影 蓮

「枠ごと倒した人は初めて見たよ……」
佐倉 光

「何でもアリだなクウは」
東浪見 空

「いやー、そのつもりじゃなかったんだけどな。枠に当たっちまって」
牧志 浩太

「いつ見てもパワーすごいな」
月影 蓮

「スコーン! ってめっちゃくちゃいい音して倒れたから、狙ったのかと思った!」
東浪見 空

「狙ってない!
でもいい音はしたなー」
でもいい音はしたなー」
牧志 浩太

「レン、ありがとう。楽しかった」
そんなことを言いながら、レンに手を振って次は花占いへ。
ビンゴ大会は最後に取っておこう。
そんなことを言いながら、レンに手を振って次は花占いへ。
ビンゴ大会は最後に取っておこう。
KPのひとりごと
全部! って宣言して枠倒したらそれはそれでアリかも。
出目が極端
牧志 浩太
最初っからダブルファンブルとはまあ。
KP
ここでの遊び時間が本当に最後のゆっくり話せる機会となります。
シノノメさんなんなんだあれ。
シノノメさんなんなんだあれ。
牧志 浩太
シノノメさんの投球のキレがすごい。
KP
コウさんにいいとこ見せたかったのかなー
牧志 浩太
かなー。かわいい。いいとこ見せられたコウは見惚れちゃってさっぱり調子が出ないのでした。
ですよね。今度こそ本当に最後の最後、話すようなことはだいたい話したから、本当に最後の楽しい時間を味わいたいですね。あとファンブルはここで出しきっておこう。
ですよね。今度こそ本当に最後の最後、話すようなことはだいたい話したから、本当に最後の楽しい時間を味わいたいですね。あとファンブルはここで出しきっておこう。
士幌 美雪

「いらっしゃいませー花占いコーナーだよ!
どうせなら今日の運勢とか占う?」
どうせなら今日の運勢とか占う?」
〈1d10〉をロール
1、5、10が出れば良い結果。
▼1・5・10が出た場合、SAN値を〈1d3〉回復
1、5、10が出れば良い結果。
▼1・5・10が出た場合、SAN値を〈1d3〉回復
KPのひとりごと
花占いって花びらちぎるヤツかぁ、基本お花って花びらの枚数決まってるしな……
と思ったのが始まり。
花を自分の欲のために千切り倒すって正直あまり可愛らしいと思えないんだよなぁ、という個人の感想で変えちゃった。
で、代替ゲームは花繋がりで花言葉占いともいうべきカードゲーム(?)。
折角色々な人がいるし、合うお花とか出せたら面白いかなと思いました。
きっとお花に詳しくて絵が上手い子(お花屋さんだったのかな?)が一生懸命描いたカードです。
関係ないけど『花言葉』ってシナリオでよく出てきますよね。
と思ったのが始まり。
花を自分の欲のために千切り倒すって正直あまり可愛らしいと思えないんだよなぁ、という個人の感想で変えちゃった。
で、代替ゲームは花繋がりで花言葉占いともいうべきカードゲーム(?)。
折角色々な人がいるし、合うお花とか出せたら面白いかなと思いました。
きっとお花に詳しくて絵が上手い子(お花屋さんだったのかな?)が一生懸命描いたカードです。
関係ないけど『花言葉』ってシナリオでよく出てきますよね。
士幌 美雪

「花占いっていうとさ、花の種類で結果決まっちゃうし、お花かわいそうじゃない?
ということで!
ちょっとやり方変えてみたよ!」
ということで!
ちょっとやり方変えてみたよ!」
KP
ミユキは何枚ものカードのようなものをテーブルに並べた。
士幌 美雪

「好きなのを選んでね!」
※花の絵が描かれたカードをランダムで選ぶ方式。
いい結果だとなんとなくこれからの事に良い影響が出そうな花言葉のお花が引ける。
いい結果だとなんとなくこれからの事に良い影響が出そうな花言葉のお花が引ける。
東浪見 海

「へぇ、面白いじゃん。
いいね、出店で花むしってたら時間もかかるし」
いいね、出店で花むしってたら時間もかかるし」
牧志 浩太

「確かにこれも花の占いではあるな」
波照間 紅

「花言葉で占うのか。面白い、試してみよう」
わいわいと花占いコーナーの前へ。
わいわいと花占いコーナーの前へ。
判定
牧志 浩太

1d10 マキシ Sasa 1d10→2
波照間 紅

1d10 コウ Sasa 1d10→7
東浪見 海

1d10 カイ Sasa 1d10→4
東雲 圓華

1d100 70 Sasa 1d100→ 59→成功
1d10 Sasa 1d10→10
1d10 Sasa 1d10→10
KP
『良い結果』じゃなかったみんなは【幸運】振ってください。
牧志 浩太

1d100 60 マキシ Sasa 1d100→ 89→失敗
波照間 紅

1d100 50 コウ Sasa 1d100→ 29→成功
東浪見 海

1d100 60 カイ Sasa 1d100→ 84→失敗
東雲 圓華

シノノメの正気度 回復
1d3 Sasa 1d3→2
SAN 77 → 79
1d3 Sasa 1d3→2
SAN 77 → 79
KP
カイのカードには黄色い花びらに細い葉の花が咲いている様子が描かれていた。
士幌 美雪

「これはコレオプシスだよ。花言葉は『上機嫌』『陽気』『夏の思い出』。
なんとなくうみちゃんっぽいお花かも!」
なんとなくうみちゃんっぽいお花かも!」
東浪見 海

「へぇ、いいね。よく言われるよ、夏っぽいって」
士幌 美雪

「また泳ぎ行こうね! ここ波間って名前なのに海ないんだもん」
東浪見 海

「行こう行こう。
ずっと泳いでないから、しばらく慣らさなきゃね」
ずっと泳いでないから、しばらく慣らさなきゃね」
KP
コウのカードには花ではなく、白い縁取りのある葉が密集している様子が描かれていた。
士幌 美雪

「これはアイビーだよ。花言葉はねー」
KP
ミユキは少し声を抑え、コウにだけ聞こえるように囁いた。
士幌 美雪

「『永遠の愛』『友情』『不滅』『結婚』『誠実』だよっ」
波照間 紅

「なっ」
結婚。耳打ちされたその一言に、コウの顔が真っ赤になった。
顔どころか手まで真っ赤だ。
結婚。耳打ちされたその一言に、コウの顔が真っ赤になった。
顔どころか手まで真っ赤だ。
東浪見 空

「へー、葉っぱにも花言葉なんてあんだ。おもしれー」
KP
クウが引いたのは黄色い花が丸い華を咲かせたカードだ。
士幌 美雪

「クウくんのはゲウムね。『将来有望』『前途洋洋』。おおー、なんかそれっぽい!」
東浪見 空

「おっ、やった!
めちゃくちゃ縁起いいじゃん」
めちゃくちゃ縁起いいじゃん」
士幌 美雪

「そうだね前途洋々! 今日のことだよきっと!」
東浪見 空

「おう!」
KP
シノノメがめくったカードには赤く丸い花びらの花が描かれていた。
士幌 美雪

「これはスイートピー。花言葉は『門出』『別離』『ほのかな喜び』『優しい思い出』」
東雲 圓華

「門出と別離……」
東雲 圓華

「……きっと上手く行くわよ、ね」
波照間 紅

「……ああ、うまくいくよ。きっと」
シノノメさんの不安そうな声に、まだ熱い手をそっと差し出した。
小さな声で囁く。
シノノメさんの不安そうな声に、まだ熱い手をそっと差し出した。
小さな声で囁く。
波照間 紅

「だって、『門出』で『別離』だろう。
全部うまくいったなら、僕らはみんなと別れて、ここから門出するんだ」
全部うまくいったなら、僕らはみんなと別れて、ここから門出するんだ」
東雲 圓華

「そうね。それぞれの世界にちゃんと帰るのよ」
東雲 圓華

「ありがとう、コウさん!」
波照間 紅

「ああ、帰るんだ。……一緒に」
士幌 美雪

「うんうん、お似合いだもん。応援するっ!」
波照間 紅

「うあ」
そう言って彼女の手を握ったところで、ミユキのお似合い発言!
再び、ぼふんと音がしそうなくらいに赤くなった。
そう言って彼女の手を握ったところで、ミユキのお似合い発言!
再び、ぼふんと音がしそうなくらいに赤くなった。
KP
マキシがめくったカードには細長い葉っぱに白い小さな花が密集している絵が描かれていた。
士幌 美雪

「これはアセビだねー。花言葉は……あー」
KP
ミユキは少し気まずそうに口ごもった。
士幌 美雪

「『犠牲』『献身』『あなたと二人で旅をしましょう』だよ」
牧志 浩太

「へぇ」
カードに咲く小さな花を見下ろして、少しおかしそうに笑う。
カードに咲く小さな花を見下ろして、少しおかしそうに笑う。
牧志 浩太

「どうやらうまくいくらしい。
犠牲のつもりはないけどさ、他は俺達そのままだ」
ビンゴ大会の店に佇む佐倉さんに、一度視線をやった。
犠牲のつもりはないけどさ、他は俺達そのままだ」
ビンゴ大会の店に佇む佐倉さんに、一度視線をやった。
士幌 美雪

「そうだね。二人には色々助けてもらったよ。ありがとう。
カード、持っていっていいよ」
カード、持っていっていいよ」
牧志 浩太

「俺達もだよ、みんなに随分助けられた。
こっちこそ、ありがとう。
きっと、二人きりだったら、ここまで笑っていられなかった」
カードをそっと手に取る。
その感触を持って帰ろうと願い、決意する。
こっちこそ、ありがとう。
きっと、二人きりだったら、ここまで笑っていられなかった」
カードをそっと手に取る。
その感触を持って帰ろうと願い、決意する。
士幌 美雪

「絶対上手くいくって。
みんなずっと頑張ってきたんだもんね!
氷凪さんや早浪さんもきっと応援してるからさ!」
みんなずっと頑張ってきたんだもんね!
氷凪さんや早浪さんもきっと応援してるからさ!」
KP
ミユキはマキシの肩を元気づけるようにぽんぽんと叩いた。
牧志 浩太

「ああ、勿論だ」
ぐっと強く拳を握って、頷いた。
ぐっと強く拳を握って、頷いた。
花占い
KP
参考資料はこちらでした!
https://www.akikusa.ac.jp/bunhyo/web2018/21764127/index.html
https://www.akikusa.ac.jp/bunhyo/web2018/21764127/index.html
KP
客にはいないけどサクラはカモミール(「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」)とかジニア(「不在の友を思う」「注意を怠るな」「あなたの不在を悲しむ」)とかかなー
牧志 浩太
おおおおー細かい! ありがとうございます! これは色々リアクションできそうで面白い。
みんな、らしいのを選んで下さってニコニコします。
逆境もそうだけど、不在の友かぁ。そうだよなぁ。
みんな、らしいのを選んで下さってニコニコします。
逆境もそうだけど、不在の友かぁ。そうだよなぁ。
牧志 浩太
全部遊び終わった後にちょっと入れたい(佐倉さんと話したい)一言が出てきたので、ビンゴが終わったタイミングで挟みます。
KP
はーい
ちなみに、最初の結果に成功すると『今回の事件解決についての良い結果』が出ます。
【幸運】に成功すると、今の悩み事などに関する良い結果が出ます。
どちらにも当てはまらない場合はなんとなくその人っぽい花が出ます。
みたいな感じでやりました。
ちなみに、最初の結果に成功すると『今回の事件解決についての良い結果』が出ます。
【幸運】に成功すると、今の悩み事などに関する良い結果が出ます。
どちらにも当てはまらない場合はなんとなくその人っぽい花が出ます。
みたいな感じでやりました。
牧志 浩太
おおー、ありがとうございます。
失敗しても暗くなりすぎないのも、それっぽい花が出てくるのもすごく楽しい。
その結果コウが真っ赤になったわけですね。
失敗しても暗くなりすぎないのも、それっぽい花が出てくるのもすごく楽しい。
その結果コウが真っ赤になったわけですね。
KP
「成功しなかった」だけですからねー。
別に必ずしも悪い結果になる必要はないですし。
別に必ずしも悪い結果になる必要はないですし。
KP
ビンゴの屋台にいるのはサクラともうひとりだけだった。
そろそろ祭りもお開きの時間で、周囲にあまり紡ぎ手たちの姿がない。
そろそろ祭りもお開きの時間で、周囲にあまり紡ぎ手たちの姿がない。
KP
「じゃあリハーサル行ってくるから、あとはよろしくね、サクラ」
佐倉 光

「ああ、行ってらっしゃい」
KP
ビンゴ屋台に残っていた一人が、店番を外れて手を振って駆けてゆく。
牧志 浩太

「お疲れ様」
店番をやっていた佐倉さんの所へ、飲み物でも持っていこう。
店番をやっていた佐倉さんの所へ、飲み物でも持っていこう。
東浪見 海

「そろそろ……、お開きって頃だね」
牧志 浩太

「そうみたいだな」
士幌 美雪

「終わりかぁ」
東雲 圓華

「終わりじゃないわ。ここからよ」
佐倉 光

「お、来たな。運試ししてくか?
シートは好きなの選べよ。豪華景品付き」
シートは好きなの選べよ。豪華景品付き」
KP
サクラはテーブルの上に占い師のような手つきで適当にカードを広げた。
牧志 浩太

「締めくくりに丁度いい。やっていこうかな」
その手つきを見て、懐かしそうに小さく笑う。
その手つきを見て、懐かしそうに小さく笑う。
佐倉 光

「そんなに簡単じゃないぜ? いい運命、引き寄せられるかな?」
ビンゴゲーム!
東浪見 海

「全っ然揃わないや」
波照間 紅

「揃いそうで揃わないな」
牧志 浩太

「お」
マキシの手の中のカードだけが揃った。
マキシの手の中のカードだけが揃った。
佐倉 光

「お、やるじゃん牧志」
KP
サクラはニッと笑った。
佐倉 光

「景品はコイツだ。
『家』のみんなが余った糸で作ったらしいぜ」
『家』のみんなが余った糸で作ったらしいぜ」
※蜘蛛の糸の余りで作った編み物。身につけられる程度の装飾品またはあまり大きくない被服。
希望がなければスカーフ。
▼技能振り直し権を1回ぶん獲得(技能をファンブルや失敗した場合に振り直すことができる)
希望がなければスカーフ。
▼技能振り直し権を1回ぶん獲得(技能をファンブルや失敗した場合に振り直すことができる)
牧志 浩太

「へぇ……、いいな、綺麗だ。
巣を作り終わったら糸で服を作ってもいいのかなんて、そんな話もしたっけ」
赤い痣を覆うように、首にスカーフを巻く。
巣を作り終わったら糸で服を作ってもいいのかなんて、そんな話もしたっけ」
赤い痣を覆うように、首にスカーフを巻く。
牧志 浩太

「ありがとう、気力が湧きそうだ。
みんなのためにも頑張るんだ、って気分になってきたよ」
きらきらと色を帯びて輝く糸を、首元に撫でつけた。
みんなのためにも頑張るんだ、って気分になってきたよ」
きらきらと色を帯びて輝く糸を、首元に撫でつけた。
KPのひとりごと
ここの景品別に何をもらうって指定はないんですけど、折角なので波間のみんなが作った品にしてみました。
あまりクローズアップされませんが、彼らの運命も牧志たちの行動に掛かっているので、応援くらいはして欲しいですよね!
あまりクローズアップされませんが、彼らの運命も牧志たちの行動に掛かっているので、応援くらいはして欲しいですよね!
牧志 浩太

カウンターの向こうに回り、佐倉さんの隣に立つ。
祭りが終わろうとしている広場の風景を、そっと眺める。
祭りが終わろうとしている広場の風景を、そっと眺める。
佐倉 光

「本当に終わるんだな」
KP
サクラが呟いた。
佐倉 光

「後悔はないか? 相棒」
牧志 浩太

「はは、終わるのがちょっと惜しくなる」
子供たちの散りつつある、穏やかな波間の風景を眺めて呟く。
怖くなる、と言いかけて言い換えた。
子供たちの散りつつある、穏やかな波間の風景を眺めて呟く。
怖くなる、と言いかけて言い換えた。
牧志 浩太

「後悔はないよ。相棒」
佐倉さんの手の上に、手を差し出す。手を重ねる。
佐倉さんの手の上に、手を差し出す。手を重ねる。
牧志 浩太

「ちゃんと終わらせよう。それで、帰ろう」
牧志 浩太

「俺達の帰る所にさ」
佐倉 光

「付き合わせて悪いな。
もう少し頼む」
もう少し頼む」
KP
サクラはひび割れた手で重ねた手を握った。
牧志 浩太

「そんなこと言うなよ。
付き合わせたの何の、今更だろ」
付き合わせたの何の、今更だろ」
佐倉 光

「ああ。行こうぜ」
KP
神殿の方から鐘の音が聴こえる。
それは、微睡みの時の終わりを告げていた。
それは、微睡みの時の終わりを告げていた。
月影 蓮

「ダージュが呼んでる……」
牧志 浩太

「ああ。行こう」
手を取り合い、神殿を見上げる。
手を取り合い、神殿を見上げる。
東浪見 海

「ああ、時間みたいだ。行こうか、みんな」
東浪見 空

「おう」
波照間 紅

「ああ。行こう」
牧志 浩太

そして、神殿に向かって踏み出す。
KPのひとりごと
そういえばここの鐘もなにげに追加描写だった。
分かりやすい呼びかけであると同時に、葬送の鐘をイメージしたものであります。
分かりやすい呼びかけであると同時に、葬送の鐘をイメージしたものであります。
マキシPL
雰囲気が締まってよかったですね、ここ。響き渡る鐘の音の雰囲気が美しかった。
KP
夕暮れの道をゆけば、神殿にはダージュや、他の灰色の織り手たちが勢ぞろいしていた。
普段は全員が集まることは稀であり、倍近くある彼らの巨体に圧倒されるかもしれない。
奥の礼拝堂へと通されれば、すでに子供たちのほとんどが集まっていた。
よく見れば、天井に張られた巣にはレンの蜘蛛たちがぶら下がっている。
普段は全員が集まることは稀であり、倍近くある彼らの巨体に圧倒されるかもしれない。
奥の礼拝堂へと通されれば、すでに子供たちのほとんどが集まっていた。
よく見れば、天井に張られた巣にはレンの蜘蛛たちがぶら下がっている。
牧志 浩太

「……」
波照間 紅

「……」
東浪見 空

「……」
東浪見 海

「……」
東雲 圓華

「…………」
月影 蓮

「…………」
士幌 美雪

「…………」
佐倉 光

「…………」
牧志 浩太

皆が皆、圧倒されたようにじっと口を噤んだ。
実際、少し圧倒されてもいた。
実際、少し圧倒されてもいた。
牧志 浩太

少しでも気取られてしまったら、何もかもおしまいだ。
ただきびしくて忌々しいだけだった織り手たちが、今は本当に恐ろしい牙の持ち主に見えた。
ただきびしくて忌々しいだけだった織り手たちが、今は本当に恐ろしい牙の持ち主に見えた。
KP
皆一様に頭を下げた。
来る神の気配のために。
恐怖の予感のために。
その思惑を隠すために。
来る神の気配のために。
恐怖の予感のために。
その思惑を隠すために。
KP
ざわざわと子供たちの話声に混ざって、聞き馴染みのある音楽が響いている。
そちらを見れば、演奏を任された子供たちが竪琴を鳴らし、歌をうたっていた。そんな子供たちの演奏に、ダージュ以外の灰色の織り手たちは興味なさげにしている。
その曲はスカボロー・フェアだ。
そちらを見れば、演奏を任された子供たちが竪琴を鳴らし、歌をうたっていた。そんな子供たちの演奏に、ダージュ以外の灰色の織り手たちは興味なさげにしている。
その曲はスカボロー・フェアだ。
牧志 浩太

ふと、聞き馴染みのある旋律に顔を上げた。
あの歌だ。
そういえばあの歌は、波と砂の境の土地を耕してくれって、そう歌うんだっけ。
あの歌だ。
そういえばあの歌は、波と砂の境の土地を耕してくれって、そう歌うんだっけ。
KP
“スカーバラという覚醒の土地にいる私の恋人へ、どうか伝えてください”
“彼女は私の真実の愛なのです”
覚醒の土地と夢の世界に隔たれた男と女の悲恋。
覚醒世界というのが自分達の居た世界であるなら、2つの世界の境目であるこの場所はそこからどれほど遠い場所なのだろう、と思いを馳せる。
どちらにせよ、もうすぐ別れを告げることになるこの場所での様々な思い出が頭を過るかもしれない。
これはきっと、波間の葬送歌なのだ。
アトラック=ナチャの到来を祝福するのではなく、あなたたちの門出を祝うための。
……よく考えれば、アトラック=ナチャを讃えるものでもない曲を礼拝堂で演奏していることに違和感を覚えるかもしれない。
“彼女は私の真実の愛なのです”
覚醒の土地と夢の世界に隔たれた男と女の悲恋。
覚醒世界というのが自分達の居た世界であるなら、2つの世界の境目であるこの場所はそこからどれほど遠い場所なのだろう、と思いを馳せる。
どちらにせよ、もうすぐ別れを告げることになるこの場所での様々な思い出が頭を過るかもしれない。
これはきっと、波間の葬送歌なのだ。
アトラック=ナチャの到来を祝福するのではなく、あなたたちの門出を祝うための。
……よく考えれば、アトラック=ナチャを讃えるものでもない曲を礼拝堂で演奏していることに違和感を覚えるかもしれない。
KP
〈目星〉。
判定
牧志 浩太

1d100 98 マキシ〈目星〉 Sasa 1d100→ 32→成功
波照間 紅

1d100 76 コウ〈目星〉 Sasa 1d100→ 29→成功
東浪見 海

1d100 70 カイ〈目星〉 Sasa 1d100→ 34→成功
東雲 圓華

1d100 55 シノノメ〈目星〉 Sasa 1d100→ 27→成功
KP
竪琴の音に合わせて、レンの蜘蛛たちが体を揺らしていることに気付く。
リズムをとっている……わけではなさそうだ。どこか不快そうにしているように思う。
リズムをとっている……わけではなさそうだ。どこか不快そうにしているように思う。
KPのひとりごと
これは歌に乗せてレンの蜘蛛たちを操る呪術を聴かせているんだそうです。なんという大胆な犯行。
マキシPL
ああー、それでレンの蜘蛛たちがあの時織り手たちを喰らってたんですね。なんと大胆な!
牧志 浩太

ただ押し黙りながらも、確信する。
あの火もそうだ。ダージュは、もう動き出している。
あの火もそうだ。ダージュは、もう動き出している。
KP
そういえばここに、あの四匹の子どもたちは居ないようだ。
参加していないのだろうか?
参加していないのだろうか?
牧志 浩太

そういえば……、あいつらどこに行ったんだろう。
KP
どれだけ目を凝らそうと、蜘蛛たちの中にあの子蜘蛛たちの姿はなかった。
KP
暫くして、子供たちのざわめきも、演奏も止まる。
祭壇の前に佇むダージュが合図をしたためである。
いよいよアトラック=ナチャ降臨の儀式が始まるのだ。
刹那、灰色の織り手たちは一斉に奇妙な音をローブの下から響かせ始める。
虫が羽を擦り合わせるような音、その合唱が礼拝堂を埋め尽くす。
それらがアトラック=ナチャを讃える、彼らの言語でいう歌なのだと理解できるだろう。
祭壇の前に佇むダージュが合図をしたためである。
いよいよアトラック=ナチャ降臨の儀式が始まるのだ。
刹那、灰色の織り手たちは一斉に奇妙な音をローブの下から響かせ始める。
虫が羽を擦り合わせるような音、その合唱が礼拝堂を埋め尽くす。
それらがアトラック=ナチャを讃える、彼らの言語でいう歌なのだと理解できるだろう。
牧志 浩太

「……!」
礼拝堂全体を揺さぶる虫の振動に、息を呑んだ。
この音、この耳を掻き回す合唱こそが……、あいつらの、あの神のための声なんだ。
礼拝堂全体を揺さぶる虫の振動に、息を呑んだ。
この音、この耳を掻き回す合唱こそが……、あいつらの、あの神のための声なんだ。
KP
隣でサクラが詰めた息を吐いた。胸元を押さえている。
万一にも夢のクリスタライザーの光が漏れないようにしているのだろう。
万一にも夢のクリスタライザーの光が漏れないようにしているのだろう。
KPのひとりごと
追加描写。夢のクリスタライザーのことが灰色の織り手に知られると一発アウトですし、佐倉が体調不良を理由に礼拝に真面目に参加しなかったのはそれもあるんでしょうね。
しかしさすがにこの日に不参加というのは許されなかったのでしょう。
しかしさすがにこの日に不参加というのは許されなかったのでしょう。
マキシPL
なるほどなー!
マキシはそんなこと知らずに気にしていたわけだけど、役立たずと侮られていた、気にされていなかったことも佐倉さんが利用していたとすると、『着目されないこと、役立たずであることを利用する』佐倉さんらしい。
マキシはそんなこと知らずに気にしていたわけだけど、役立たずと侮られていた、気にされていなかったことも佐倉さんが利用していたとすると、『着目されないこと、役立たずであることを利用する』佐倉さんらしい。
KP
ほんとだーーー!?
東浪見 空

「うぇ、」
東浪見 海

「!」
怯えて列を乱しそうになるクウの肩を、カイが小さく叩いて宥める。
怯えて列を乱しそうになるクウの肩を、カイが小さく叩いて宥める。
KP
そして、その時はすぐに訪れた。
頭上に張られた巣の奥、その暗がりから、巨大な節足の一本が伸ばされる。
それは巣を壊さないよう慎重に脚を掛け、奥に潜む巨体を窮屈そうにこちらへ引きずり出した。
それは黒い毛に覆われた、巨大な蜘蛛であった。
灰色の織り手やレンの蜘蛛とは比べ物にならない大きさの、恐ろしく醜悪な姿だった。
腹部には人間の顔のような模様があり、その下に覗く頭部には毛に囲まれた赤い目がぎょろぎょろと蠢いていた。
大いなる紡ぎ手、アトラック=ナチャを目撃する。
頭上に張られた巣の奥、その暗がりから、巨大な節足の一本が伸ばされる。
それは巣を壊さないよう慎重に脚を掛け、奥に潜む巨体を窮屈そうにこちらへ引きずり出した。
それは黒い毛に覆われた、巨大な蜘蛛であった。
灰色の織り手やレンの蜘蛛とは比べ物にならない大きさの、恐ろしく醜悪な姿だった。
腹部には人間の顔のような模様があり、その下に覗く頭部には毛に囲まれた赤い目がぎょろぎょろと蠢いていた。
大いなる紡ぎ手、アトラック=ナチャを目撃する。
判定
KP
《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1d10》
牧志 浩太

1d100 38 マキシ《SANチェック》 Sasa 1d100→ 13→成功
SAN 38 → 37
SAN 38 → 37
東浪見 海

1d100 53 カイ《SANチェック》 Sasa 1d100→ 23→成功
SAN 53 → 52
SAN 53 → 52
波照間 紅

1d100 69 コウ《SANチェック》 Sasa 1d100→ 92→失敗
1d10 Sasa 1d10→1
SAN 69 → 68
1d10 Sasa 1d10→1
SAN 69 → 68
東雲 圓華

1d100 79 シノノメ Sasa 1d100→ 82→失敗
1d10 Sasa 1d10→8
SAN 79 → 71
1d10 Sasa 1d10→8
SAN 79 → 71
東雲 圓華

1d100 70 【INT】 Sasa 1d100→ 65→成功
1d10 Sasa 1d10→9
1d10 Sasa 1d10→9
KP
東雲さん異食症かー。食べるものないなぁ。
髪の毛食べるか。
いや、恐怖のあまり自分の腕を齧ろう。
髪の毛食べるか。
いや、恐怖のあまり自分の腕を齧ろう。
月影 蓮

「で、でかい……!」
レンがぽかんと口を開けた。
レンがぽかんと口を開けた。
牧志 浩太

「……!」
東浪見 空

「いっ、で、でか、」
東浪見 海

「……、」
波照間 紅

「……!」
あまりに巨大なその威容を目前にして、曖昧な存在だったそれを光のもとで目にして、
誰もが息を呑んだ。肩を震わせた。
自分たちの行いが、愚かな事だったのではないかという恐怖にとらわれかけた。
それの腹部で蠢く人の顔が、自分たちの思惑など見透かしている気がした。
あまりに巨大なその威容を目前にして、曖昧な存在だったそれを光のもとで目にして、
誰もが息を呑んだ。肩を震わせた。
自分たちの行いが、愚かな事だったのではないかという恐怖にとらわれかけた。
それの腹部で蠢く人の顔が、自分たちの思惑など見透かしている気がした。
牧志 浩太

けど叫び出さなかった。
東浪見 海

きっと、覚悟していた。
東浪見 海

「空。……大丈夫だから。大丈夫。姉ちゃんがいるから」
怯えて叫びそうになるクウの肩を掴んで、すぐ横から小声で呼びかけた。
怯えて叫びそうになるクウの肩を掴んで、すぐ横から小声で呼びかけた。
KP
シノノメは叫び声を上げそうになり、それを抑えようとして腕を顔に押し当てた。
そのまま押し殺そうというように皮膚に歯を立てる。
その視線は揺れ動き、巨大な蜘蛛神に釘付けになっている。
そのまま押し殺そうというように皮膚に歯を立てる。
その視線は揺れ動き、巨大な蜘蛛神に釘付けになっている。
波照間 紅

シノノメさんの腕をそっと取り、彼女の歯から腕を庇う。
震える彼女の背を抱く。
震える彼女の背を抱く。
KP
アトラック=ナチャは眼下に群れる有象無象を確認するも、それらを意に介さず、するりと地面に着地する。
灰色の織り手たちが一斉に歓喜と驚きの声を上げる。
紡ぎ手たちはあるものは悲鳴をあげ、あるものは気絶し、ある者は一目散に逃げ出した。
アトラック=ナチャは、ぎょろりとその赤い目を何処かへと睨め付けるように見つめた後、そちらへ向かって走り出した。
灰色の織り手たちが一斉に歓喜と驚きの声を上げる。
紡ぎ手たちはあるものは悲鳴をあげ、あるものは気絶し、ある者は一目散に逃げ出した。
アトラック=ナチャは、ぎょろりとその赤い目を何処かへと睨め付けるように見つめた後、そちらへ向かって走り出した。
KP
織り手たちは驚き、動揺しているようだった。
明らかにこれは予期されたものではないのだ。
蜘蛛神は、礼拝堂の扉を破壊しながら、明確にある一点を目指しているように見えた。
足元で紡ぎ手たちがなすすべもなく逃げ惑う。
明らかにこれは予期されたものではないのだ。
蜘蛛神は、礼拝堂の扉を破壊しながら、明確にある一点を目指しているように見えた。
足元で紡ぎ手たちがなすすべもなく逃げ惑う。
佐倉 光

「行くぞ!」
サクラが叫んだ。
サクラが叫んだ。
佐倉 光

「止めるんだ! あいつを!」
牧志 浩太

佐倉さんの叫びで、全員の金縛りが一気に解かれた。
牧志 浩太

「そうか、……みんな、今だ! あいつ止めるぞ!」
東浪見 海

「あ……、ああ! 空、行くよ! あいつ止めなきゃ!」
東浪見 空

「ひぇっ、そ……、そうだ! とめ、止めるんだな、だな!? 今だな!?」
波照間 紅

「東雲さん、あいつを止めるんだ。
大丈夫、僕がいる。みんなもいる。できる」
彼女の手を引く。
大丈夫、僕がいる。みんなもいる。できる」
彼女の手を引く。
KP
東雲は涙を浮かべた目でこくりとうなずいた。
月影 蓮

「ひえ! こわ! あいつ霧で帰ってくれないよなー!」
士幌 美雪

「みんなも、逃げてぇ!」
KP
何が起こったのかと騒然とする中、彼らの頭上にぶら下がっていたレンの蜘蛛たちが一斉に地面へと飛び降りる。
かと思えば、レンの蜘蛛たちは灰色の織り手たちへと襲い掛かり、次々に強靭な顎で彼らを食い破っていく。
ごきごきと硬質な何かが砕かれるような音が響くと同時、子供たちもまた半狂乱になって外へ出ようと逃げ出した。
アトラック=ナチャの足元を通過しようとした子供の何人かが、かの神の強靭な脚に弾き飛ばされ息絶えた。
更にその様子を見てパニックに陥った子供を、上から降り注いだ瓦礫が押しつぶした。
まさに阿鼻叫喚の地獄の光景。
神殿の扉になど近づけそうにない。
かと思えば、レンの蜘蛛たちは灰色の織り手たちへと襲い掛かり、次々に強靭な顎で彼らを食い破っていく。
ごきごきと硬質な何かが砕かれるような音が響くと同時、子供たちもまた半狂乱になって外へ出ようと逃げ出した。
アトラック=ナチャの足元を通過しようとした子供の何人かが、かの神の強靭な脚に弾き飛ばされ息絶えた。
更にその様子を見てパニックに陥った子供を、上から降り注いだ瓦礫が押しつぶした。
まさに阿鼻叫喚の地獄の光景。
神殿の扉になど近づけそうにない。
牧志 浩太

そこに広がったのは異様な、想像もしていなかった光景だった。
牧志 浩太

みんなで帰りたい、助けたいと願っていた子供たちが、また一人、一人と死んでいった。
マリーがその中にいたのを見てしまった。
困惑と悲しみが一瞬決意の隙間に忍び込んで、足を鈍らせかけた。
マリーがその中にいたのを見てしまった。
困惑と悲しみが一瞬決意の隙間に忍び込んで、足を鈍らせかけた。
KPのひとりごと
マリィィィィ!!!
大惨事に見えますが、けっこうここで生き残る子は多いらしい。
大惨事に見えますが、けっこうここで生き残る子は多いらしい。
KP
そんな中、いつの間にかあなたの傍に居たダージュに肩を叩かれる。
牧志 浩太

その時、ダージュが傍らにいた。
KP
『今の内です。涸れ井戸の傍の炎まで走りなさい。
あれはヴォルヴァドスの招来のため焚いた炎です。今ならばきっとかの神は呼び声に応えてくれる』
ダージュは、祭壇の近くを指さす。
そこには、いつもダージュたち灰色の織り手たちが使っている通路があった。
外に繋がる、自分達用の通路だと教えてくれるだろう。
あれはヴォルヴァドスの招来のため焚いた炎です。今ならばきっとかの神は呼び声に応えてくれる』
ダージュは、祭壇の近くを指さす。
そこには、いつもダージュたち灰色の織り手たちが使っている通路があった。
外に繋がる、自分達用の通路だと教えてくれるだろう。
牧志 浩太

はっと、その言葉が何もかもを思い出させてくれた。
そうだ、混乱してる場合じゃ、悲しんでる場合じゃない!
そうだ、混乱してる場合じゃ、悲しんでる場合じゃない!
牧志 浩太

「分かった! みんな行こう!」
通路の中を一瞥して、その通路に身を滑らせる。
通路の中を一瞥して、その通路に身を滑らせる。
東浪見 海

空の手を引いて、通路に躍り込む。
波照間 紅

東雲さんの後ろから、通路に入る。
KP
大混乱の中、狂乱の群衆と離れて壁際に沿って消えてゆく小さな姿を、誰も見とがめることはなかっただろう。
クトゥルフ神話TRPG 目次
波間のダージュ 一覧
コメント By.KP(佐倉)
お遊びシーンに折角だからと好き勝手盛りまくるKP。
花言葉カードはそれぞれに意味深な言葉をつけたりするのが楽しかったですね。
お遊びシーンに折角だからと好き勝手盛りまくるKP。
花言葉カードはそれぞれに意味深な言葉をつけたりするのが楽しかったですね。
メインルート
メインルート
子供佐倉ルート
子供佐倉&デビルシフター牧志ルート
塔牧志ルート
塔牧志&佐倉ルート
Nルート
N牧志&N佐倉ルート
波照間ルート
波照間(&東雲)ルート
佐倉~月影ルート
佐倉・アナザールート
【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」








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