
『My one & only > 1』
のネタバレがあります。
クトゥルフ神話TRPG 目次
My one & only > 1 一覧
本編見る!
KP
廊下に出ると、奥の扉の向こうで、わあわあと恐慌にかられて騒ぐ声がしていた。
それから何やら言い争った後、叩きつけるように扉を開いて走り去る複数人の足音が聞こえる。
「無理無理無理!!!! もう無理何あいつ!!」
叫び声。
人の気配と足音が、一塊になって消えていく……。
それから何やら言い争った後、叩きつけるように扉を開いて走り去る複数人の足音が聞こえる。
「無理無理無理!!!! もう無理何あいつ!!」
叫び声。
人の気配と足音が、一塊になって消えていく……。
佐倉 光

なんだぁ!? 何か……いや、牧志か? 牧志が来たのか?
とりあえず殺人が起きたって感じではないけど……
とりあえず殺人が起きたって感じではないけど……
KP
奥の扉が僅かに開いている。
向こうに、人の気配や足音はない。
向こうに、人の気配や足音はない。
KP
監視カメラを探すなら〈目星〉-10で判定。
佐倉 光

監視カメラ、もし牧志が見てたら連絡出来るか?
佐倉 光

あいつハッキングの腕そこまでなかった筈だけどなぁ……
佐倉 光

いや、今は何でも役立ちそうなものは賭けてみるべきだ!
佐倉 光

1d100 89〈目星〉 Sasa 1d100→ 97→致命的失敗(ファンブル)
KP
上を見回しながら歩いていたあなたは、足元につまずいて盛大に転倒した!
手が出せない! 受け身が取れない! 痛い!!
手が出せない! 受け身が取れない! 痛い!!
KP
※HPは減少しない。
佐倉 光

ぐわ!
佐倉 光

顔面からは避けたが、したたかに肩をぶつけた上音を立ててしまった。
KP
したたかな痛みに呻いて気がつくと、視界ががらりと変わっていた。
KP
そこは、今までとは異なり、奇妙な雰囲気を纏った部屋の中だった。
転んだ拍子に、扉にぶつかって奥の部屋へ入ってしまったらしい。
倒れ込んだあなたの視界を、今までよりもひと回り大きな空間が取り巻いていた。
右手側には、即席の祭壇が設けられていた。
祭壇には蝋燭が置かれ、祭壇の上に置かれた何かの影を揺らめかせていた。
祭壇の前には数脚の椅子が並べられ、その反対側の壁に本棚がある。
そして、奥にはもう一つ、扉がある。
転んだ拍子に、扉にぶつかって奥の部屋へ入ってしまったらしい。
倒れ込んだあなたの視界を、今までよりもひと回り大きな空間が取り巻いていた。
右手側には、即席の祭壇が設けられていた。
祭壇には蝋燭が置かれ、祭壇の上に置かれた何かの影を揺らめかせていた。
祭壇の前には数脚の椅子が並べられ、その反対側の壁に本棚がある。
そして、奥にはもう一つ、扉がある。
KP
※お詫び
ここは、ファンブル処理に乗せてKPの盛大な誤読を修正させて頂いています。
本当は男達が駆け込んだ後、奥の扉は開け放たれたままになっていて、室内が怪しい部屋であること(と、男達がもういないこと)がすぐ分かるのですが、
KPが「開け放たれている」という一文を盛大に見落とし、変な展開にしてしまいました。
スピード感を損なったことをお詫び致します。
ここは、ファンブル処理に乗せてKPの盛大な誤読を修正させて頂いています。
本当は男達が駆け込んだ後、奥の扉は開け放たれたままになっていて、室内が怪しい部屋であること(と、男達がもういないこと)がすぐ分かるのですが、
KPが「開け放たれている」という一文を盛大に見落とし、変な展開にしてしまいました。
スピード感を損なったことをお詫び致します。
佐倉 光
結果オーライ!
KP
ありがとうございます!
佐倉 光

慌てて立ち上がろうとして、止まる。
何だここは? 祭壇?
あいつら怪しい宗教関係だったのか?
何だここは? 祭壇?
あいつら怪しい宗教関係だったのか?
KP
室内には、どんよりとした嫌な空気が漂っていた。
換気がなっていないせいという訳ではなく、それは違和感に近い感覚だった。
その感覚は、祭壇に近寄ると強くなる。
……あの「財布」だ。
あれに触れた時の感覚に似ている。
換気がなっていないせいという訳ではなく、それは違和感に近い感覚だった。
その感覚は、祭壇に近寄ると強くなる。
……あの「財布」だ。
あれに触れた時の感覚に似ている。
佐倉 光

興味がわいて思わず祭壇に近寄ってしまう。何が設置してあるんだ?
KP
祭壇の上には、二つ並んでまったく同じ形の財布が置かれていた。
あの時拾った財布にそっくりだ。
それを暫く見ていると、「財布」が視界の中でじわりと滲んでぼやけた。
あの時拾った財布にそっくりだ。
それを暫く見ていると、「財布」が視界の中でじわりと滲んでぼやけた。
KP
一瞬後にそこにあったのは、もはや財布ではない。
細かい刺繍の施された、意味ありげな袋だった。
二つある袋のうち片方は、何か小さな丸いもので膨らんでいる。
これが、本来の姿だったのだろう。
この袋の中身に、男達は異様に執着していたのだろうか……?
細かい刺繍の施された、意味ありげな袋だった。
二つある袋のうち片方は、何か小さな丸いもので膨らんでいる。
これが、本来の姿だったのだろう。
この袋の中身に、男達は異様に執着していたのだろうか……?
佐倉 光

『あれ』だ!
案の定財布じゃない。
案の定財布じゃない。
佐倉 光

大事そうな物だったのに、放置されてるな。何が起きたんだ?
牧志はまだ来ていないのか?
牧志はまだ来ていないのか?
佐倉 光

いつもなら周囲を調べてそれに関する情報なんかが無いか調べてみるところだが、両手が利かない状態、しかも牧志が迫っている状態でそんなことやってられないな。
しかし、これは、なんだ?
怪異絡み……悪魔の道具か?
しかし、これは、なんだ?
怪異絡み……悪魔の道具か?
佐倉 光
これ《平凡な見せかけ》なのかなあ。
KP
【アイデア】で判定。
佐倉 光

1d100 85【アイデア】 Sasa 1d100→ 3→決定的成功(クリティカル)!
KP
あなたは確信する。
袋と袋の間に、いやに間隔が空いている。
これは本来、三つあったのだ。
袋と袋の間に、いやに間隔が空いている。
これは本来、三つあったのだ。
KP
なくなっている一つが、あの「財布」に違いない。
だとすれば、空の袋の中身は、今「ボス」が持っているものだろう。
だとすれば、空の袋の中身は、今「ボス」が持っているものだろう。
佐倉 光

あの牧志はヤバすぎた。
いつも温厚な奴がぶち切れたら怖いとか、そんな感じじゃなかった。牧志の怒り方じゃなかった。
あれがこいつのせいだとしたら、ガチでやべーやつだ。
いつも温厚な奴がぶち切れたら怖いとか、そんな感じじゃなかった。牧志の怒り方じゃなかった。
あれがこいつのせいだとしたら、ガチでやべーやつだ。
佐倉 光

確実に呪いのアイテムか何かだ。精神汚染される系の。
KP
ここに残されている一つを、その「ボス」なり、牧志なりが回収してしまったら……、 どうなるのだろう?
ブチギレが二倍になってブチブチギレギレになってしまうのだろうか?
いや、既にブチブチキレッキレくらいにはキレていたが、あの牧志。
ブチギレが二倍になってブチブチギレギレになってしまうのだろうか?
いや、既にブチブチキレッキレくらいにはキレていたが、あの牧志。
KP
それはまずいと思うなら、これは持っていっておいた方がいいかもしれない。
佐倉 光

そういうのを持ってる奴が二人いる。
そんなの、怖すぎるな。
あれが倍になったら何が起きるかもう想像がつかない。
そんなの、怖すぎるな。
あれが倍になったら何が起きるかもう想像がつかない。
佐倉 光

天啓を受けた気がした。
もしかしたら悪魔の囁きだったかも知れない。
これを持って行こう。
他の奴が持っているよりいいじゃないか。
俺と牧志が持っていれば、ボスとやらを圧倒できる……力が手に入る可能性がある。
もしかしたら悪魔の囁きだったかも知れない。
これを持って行こう。
他の奴が持っているよりいいじゃないか。
俺と牧志が持っていれば、ボスとやらを圧倒できる……力が手に入る可能性がある。
佐倉 光

正直興味がなかったわけじゃない。
いやだいぶ興味がある。
何なんだコレは。何が起きるんだ。
いやだいぶ興味がある。
何なんだコレは。何が起きるんだ。
佐倉 光

他の奴に持って行かせるくらいなら、俺が持っていたほうが数倍マシじゃないか。
ほとんど欲まみれの欺瞞だったことは否定できない。
ほとんど欲まみれの欺瞞だったことは否定できない。
佐倉 光

何が起きるんだろう。
その中身入りの袋に触れてみる。
後手に拘束されているから、尻を向けて近寄ることになるのがちょっと嫌な感じだけど。
その中身入りの袋に触れてみる。
後手に拘束されているから、尻を向けて近寄ることになるのがちょっと嫌な感じだけど。
佐倉 光

罠じゃねーだろーな?
佐倉 光

いや、この状態の俺を罠にかけても意味ないよな!
KP
袋の中身は小さな石ころのようだった。
手触りはごつごつとした石のそれなのに、重さをあまり感じない。
焼いた骨のような手触りにも、どこか似ていた。
手触りはごつごつとした石のそれなのに、重さをあまり感じない。
焼いた骨のような手触りにも、どこか似ていた。
KP
ポーチに押し込むなり手に握るなりすれば、持っていけそうだ。
今の所は、それ以上の何か変わったような感覚はない。
今の所は、それ以上の何か変わったような感覚はない。
佐倉 光

なんだ?
あの時のような嫌な感じがするかと思ったけど、そんなことはないな……何なんだこれ?
あの時のような嫌な感じがするかと思ったけど、そんなことはないな……何なんだこれ?
佐倉 光

おっと、こんなとこで時間を無駄にしていられない。
ポーチに押し込んでおく。
ポーチに押し込んでおく。
KP
室内には祭壇のほか、並べられた数脚の椅子と、反対側の壁に本棚。
それから、奥に扉がある。
それから、奥に扉がある。
佐倉 光

扉の方はどうだろう、開いてる?
KP
その扉は大きく開け放たれ、その先の薄暗い廊下が見えていた。
廊下は湾曲しながら続いている。
廊下は湾曲しながら続いている。
佐倉 光

椅子には何か気になるものはある?
慌てていたあいつらが何か残していないだろうか。
慌てていたあいつらが何か残していないだろうか。
KP
椅子には米粒やら食べかけのクッキーやらがパラパラと落ちているが、それ以外に大したものは残っていない。
椅子はどこからか盗んできたらしい古びたベンチで、飲み物の広告などが描かれている。
椅子はどこからか盗んできたらしい古びたベンチで、飲み物の広告などが描かれている。
佐倉 光

本棚……といっても本を調べるのは無理そうだよな。
手錠の鍵さえあれば……
仕方ない、廊下の方へ行ってみるか。
手錠の鍵さえあれば……
仕方ない、廊下の方へ行ってみるか。
KP
本棚を一瞥したところで、【幸運】で判定。
誘導
佐倉 光
いいから調べとけ?
って言われた気がした。
だーってさー、早く動かないと牧志が暴れるかも知んないからさぁ!
もし救済だったらありがとうKP!
って言われた気がした。
だーってさー、早く動かないと牧志が暴れるかも知んないからさぁ!
もし救済だったらありがとうKP!
KP
ばれた。必須情報ではないんだけど調べられないわけでもないので。
そりゃ急ぐ状況なのに、苦労して本を読んでる場合じゃないよな!
ここ元シナリオだとアレでコレなのが、
・色々な都合と
・探索ポイント式→自由行動への変更と
・置きにした関係のソレと
・ディテールアップの関係で
アレソレなってちょっと調べにくくなっちゃったので、そういえばそうだとフォロー入れました。
そりゃ急ぐ状況なのに、苦労して本を読んでる場合じゃないよな!
ここ元シナリオだとアレでコレなのが、
・色々な都合と
・探索ポイント式→自由行動への変更と
・置きにした関係のソレと
・ディテールアップの関係で
アレソレなってちょっと調べにくくなっちゃったので、そういえばそうだとフォロー入れました。
佐倉 光
あるある。
こういう処理してもらえると心置きなく調べられて助かっちゃう。
こういう処理してもらえると心置きなく調べられて助かっちゃう。
KP
本当はさりげなくやりたいけどバレバレになりがち。
佐倉 光
割とこういう時は調べる言い訳が欲しかったりするので、あからさまでも喜んで乗るよ!
ヒャッホウ助け舟だぁー! って
というかそういう気遣いって基本嬉しいですし。
ヒャッホウ助け舟だぁー! って
というかそういう気遣いって基本嬉しいですし。
KP
わーい、ありがとうございます。
PCに合わせたい! 雰囲気を上げたい! 自由に動いてほしい! っていうKPの自己満足でいじくりまわした結果な分もあるので、嬉しいと言って下さって嬉しい。
実際本当に全部の情報は取れないのか、元が探索ポイント式だったシナリオなだけなのか、PL視点では分かりませんしね。
PCに合わせたい! 雰囲気を上げたい! 自由に動いてほしい! っていうKPの自己満足でいじくりまわした結果な分もあるので、嬉しいと言って下さって嬉しい。
実際本当に全部の情報は取れないのか、元が探索ポイント式だったシナリオなだけなのか、PL視点では分かりませんしね。
佐倉 光
シナリオで「急げ!!」って言ってるけど全ポイント探索前提なのもあるし、実際に急がなきゃ不利益被るのもあるし、そのへんはさすがにわかんないですからねー。
で、慎重にやるなら全ポイント探索! となるのですが、さすがにそれでマズかったらなんかかんか警告くれるんじゃないかな、とKPに甘えてるんで、割と好き勝手やったりするし、それで警告くれたらいそいそと戻りますね!
で、慎重にやるなら全ポイント探索! となるのですが、さすがにそれでマズかったらなんかかんか警告くれるんじゃないかな、とKPに甘えてるんで、割と好き勝手やったりするし、それで警告くれたらいそいそと戻りますね!
KP
なんですよね。
雰囲気急げなのか本当に時間制限があるのかはPLには分からないので、本当に時間制限がある時はなるべくちゃんと言うようにしています。
雰囲気急げだと思ったら本当に時間制限があって不利益エンドになった! 本当に時間制限があると思ってたら情報を取りのがしただけだった! は悲しいですからね。
雰囲気急げなのか本当に時間制限があるのかはPLには分からないので、本当に時間制限がある時はなるべくちゃんと言うようにしています。
雰囲気急げだと思ったら本当に時間制限があって不利益エンドになった! 本当に時間制限があると思ってたら情報を取りのがしただけだった! は悲しいですからね。
佐倉 光
そうそう、なんか言ってくれると信じてるので、割と確認なしに動くこともよくあり。
事前に質問しとけばよりスムーズかもしれないけど、先にヒント要求するのもなんだかなという思いもあり!
事前に質問しとけばよりスムーズかもしれないけど、先にヒント要求するのもなんだかなという思いもあり!
KP
実際にギミックがあるより雰囲気急げの方が総数として多いのもあって、毎回質問するとテンポを損なっちゃうのもありますしね。
ほんとにギミックがある時はちゃんと言います言います。
ほんとにギミックがある時はちゃんと言います言います。
KP
1d100 75【幸運】 Sasa 1d100→ 60→成功
KP
分厚いファイルからはみ出した書類が、床に落ちそうになっている。
あれを素早く読むくらいなら可能そうだ。
あれを素早く読むくらいなら可能そうだ。
佐倉 光

ファイルか。
ああいうやつに大事な情報まとめてる奴は多い。
当たればラッキーだな!
ああいうやつに大事な情報まとめてる奴は多い。
当たればラッキーだな!
佐倉 光

ファイルを引きずり落として読めそうなものを読む。
KP
ファイルを引きずり落とすと、はみ出していた書類が床に落ちて埃が舞った。バフン。
「神の骨について」という書類の他、何枚かの書類をさっと読むことができる。
「神の骨について」という書類の他、何枚かの書類をさっと読むことができる。
佐倉 光

神の骨!
その言葉に目が吸い寄せられる。
これは読んでおいたほうが良さそうだ。
関連情報も読めそうならなんとか読もうとする。
その言葉に目が吸い寄せられる。
これは読んでおいたほうが良さそうだ。
関連情報も読めそうならなんとか読もうとする。
KP
床に散らばった書類を、薄暗い明かりを頼りに読む。
◎書類「神の骨について」
佐倉 光

んん? つまり、怒りをもって骨に触れるとその怒りの強さによって才能が開花……よく分からないがパワーアップするってことか?
しかし生命力とかそういうのが上がるわけじゃないんで、死ぬときゃ死ぬと。超人になるわけじゃないんだな。
で、ここにいるのは泥棒、なのか?
教団から骨を奪ってる。
教団とやらが奪い返そうとしている可能性がある。
しかし生命力とかそういうのが上がるわけじゃないんで、死ぬときゃ死ぬと。超人になるわけじゃないんだな。
で、ここにいるのは泥棒、なのか?
教団から骨を奪ってる。
教団とやらが奪い返そうとしている可能性がある。
佐倉 光

あれこれ割とヤバくねぇか?
佐倉 光

もっと情報が欲しいな……
神の力ってどんな事が出来るんだ?
神の力ってどんな事が出来るんだ?
KP
その他の書類は、そのどれもが神を崇め、神の骨の力を喜ぶ文面から始まっていた。
神の力によって行った残虐な行為の数々を、それは事細かに書き記していた。
その中には拘束された人間に纏わるものもあり、あなたは思わず怖気を覚えることだろう。
神の力によって行った残虐な行為の数々を、それは事細かに書き記していた。
その中には拘束された人間に纏わるものもあり、あなたは思わず怖気を覚えることだろう。
KP
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1D3》。
佐倉 光

……
佐倉 光

……
佐倉 光

……禄でもねぇ。
佐倉 光

1d100 52 Sasa 1d100→ 54→失敗
1d3 Sasa 1d3→2
SAN 51 → 49
1d3 Sasa 1d3→2
SAN 51 → 49
KP
キッ……、
床に落ちた書類を覗き込み、薄暗い中で文章を追うあなたの背後で微かに、扉の動く音がした。
床に落ちた書類を覗き込み、薄暗い中で文章を追うあなたの背後で微かに、扉の動く音がした。
佐倉 光

息を呑んで振り返る。
誰だ。
誰だ。
KP
「困るな、“餌”に勝手に動かれては」
背後から突然、冷たい声が掛かった。
……一体どこに隠れていたのか。
「ボス」と呼ばれていた、あの男だ!
「そのザマで動き回るとは、まったく腑抜けの部下どもめ。
面倒がらず、足でも落としておけばよかったな。
まったく手間を惜しむのはよくない」
男は呆れ顔で、はあと息を吐く。
背後から突然、冷たい声が掛かった。
……一体どこに隠れていたのか。
「ボス」と呼ばれていた、あの男だ!
「そのザマで動き回るとは、まったく腑抜けの部下どもめ。
面倒がらず、足でも落としておけばよかったな。
まったく手間を惜しむのはよくない」
男は呆れ顔で、はあと息を吐く。
佐倉 光

……餌ぁ?
全く失礼だなぁ、おい。
人を勝手な理由で拉致してトラウマ刺激してくれた挙句更には物扱いか。ぶち殺すぞ。
全く失礼だなぁ、おい。
人を勝手な理由で拉致してトラウマ刺激してくれた挙句更には物扱いか。ぶち殺すぞ。
佐倉 光

ああ、こんな言葉だって出ねぇよ出るのは涎ばかりだクソが。
佐倉 光

腹の奥で何かが煮えたぎる。
くそ、怒ってる場合じゃない。冷静さを保って逃げる算段を考えなければ……
くそ、怒ってる場合じゃない。冷静さを保って逃げる算段を考えなければ……
KP
男は怒りと冷静の間で揺れ動くあなたの心を意にも介さず、垂れる涎を見て鼻で笑う。
KP
「知っているんだろう?
お前らが奪ったあの神の骨、素晴らしい才能を与えはするが……、本人自身には、何の影響ももたらさないと。
分かるか?
あれは神の恩寵に過ぎない。
怒りさえ途切れれば、無力に逆戻りだ。
だから、お仲間が到着する前にお前を殺しておく」
奥の扉の前に、男は立っている。
逃げられるとすれば元の部屋か、休憩室だが……。
逃げたとして、「骨」の力を得た男は追いついてくるだろう。
その感覚は、確信に近かった。
お前らが奪ったあの神の骨、素晴らしい才能を与えはするが……、本人自身には、何の影響ももたらさないと。
分かるか?
あれは神の恩寵に過ぎない。
怒りさえ途切れれば、無力に逆戻りだ。
だから、お仲間が到着する前にお前を殺しておく」
奥の扉の前に、男は立っている。
逃げられるとすれば元の部屋か、休憩室だが……。
逃げたとして、「骨」の力を得た男は追いついてくるだろう。
その感覚は、確信に近かった。
佐倉 光

俺が死ねば怒りが途切れる?
それは、どうだろうな?
死んで怒りが途切れるなら戦争なんて起きないぜ。
だいたいそんなの、この男にとっても同じことだ。
それなら。
それは、どうだろうな?
死んで怒りが途切れるなら戦争なんて起きないぜ。
だいたいそんなの、この男にとっても同じことだ。
それなら。
佐倉 光

俺のこの怒りは、骨に通じないか?
俺に何か目覚めないか? 力!
せめて、牧志が着くまでの時間稼ぎだ! 畜生、力を貸せ!
骨に触れようとする。
俺に何か目覚めないか? 力!
せめて、牧志が着くまでの時間稼ぎだ! 畜生、力を貸せ!
骨に触れようとする。
別の解決方法
佐倉 光
NG「それならこいつをめちゃくちゃ笑わせて怒るどころじゃなくすればいいんじゃないのか?
ボディランゲージのギャグ100連発だ!」
ボディランゲージのギャグ100連発だ!」
KP
んんんwww
NGシーンだけど、その展開面白いと思っちゃったじゃないですかwww
発想が面白い。佐倉さんが人を笑わせるのが得意な人だったらログ非公開上等でOKしてた。
NGシーンだけど、その展開面白いと思っちゃったじゃないですかwww
発想が面白い。佐倉さんが人を笑わせるのが得意な人だったらログ非公開上等でOKしてた。
佐倉 光
腕の自由が利かないので、顔芸と足の動きだけでやらねばならない!!
しかも口も塞がれているので顔芸もなかなか難しいぞ!
しかも口も塞がれているので顔芸もなかなか難しいぞ!
KP
難しいか逆にそのせいで変にユーモラスな動きを実現できるか、一か八かだ!
佐倉 光
あとはクソ情けない姿になって怒る気も失わせるんだ! も瞬時に思いつきましたがこれグノーシアのシャーミンの必殺技だな。
あの技が、友人を救おうとして編み出された説にホロリとする。
あの技が、友人を救おうとして編み出された説にホロリとする。
KP
土下座ですね!
ああー……、そのセツ、じゃない説だと本当にホロリとするなぁ。
また、ありそうなのが。
ただ実はこの男、怒っている対象が佐倉さんではないので(※KP解釈)、それは難しいかな。
ああー……、そのセツ、じゃない説だと本当にホロリとするなぁ。
また、ありそうなのが。
ただ実はこの男、怒っている対象が佐倉さんではないので(※KP解釈)、それは難しいかな。
佐倉 光
そっかー、まあ怒りの対象が土下座しないと意味が無い、確かにそうかもー
KP
「あれだけご執心なんだ。
“自分のせい”でお前を殺したとなれば、怒りは容易に絶望に挿げ変わる。
恨むなら、怒りに任せて人質であるお前の命を軽んじた、バカで無慈悲なお仲間を恨むがいい」
男は巨大な鉈を取り出す。
その鉈は、柄の部分がどす黒く染まっていた。
“自分のせい”でお前を殺したとなれば、怒りは容易に絶望に挿げ変わる。
恨むなら、怒りに任せて人質であるお前の命を軽んじた、バカで無慈悲なお仲間を恨むがいい」
男は巨大な鉈を取り出す。
その鉈は、柄の部分がどす黒く染まっていた。
KP
──目の前には、人を勝手な理由で拉致し、トラウマを存分に刺激した挙句、身勝手な事をのたまう男がいる。
それだけではない。
牧志まで妙な事に巻き込んだ挙句、あなたの死でその心を壊そうとしているのだ。
それだけではない。
牧志まで妙な事に巻き込んだ挙句、あなたの死でその心を壊そうとしているのだ。
KP
小さな石ころだったはずの「骨」が、脈打っていた。
どくん、どくんと。
どくどくと、その内に秘めた心臓で怒りを叫ぶかのように。
溶けそうな程の熱に燃えて、脈打っていた。
あなたの怒りが、その鼓動と同調する。
純然たる「怒り」が、あなたを満たしていく。
今、あなたは怒っている!!!!
それも、
猛 烈 に !!!!
どくん、どくんと。
どくどくと、その内に秘めた心臓で怒りを叫ぶかのように。
溶けそうな程の熱に燃えて、脈打っていた。
あなたの怒りが、その鼓動と同調する。
純然たる「怒り」が、あなたを満たしていく。
今、あなたは怒っている!!!!
それも、
猛 烈 に !!!!
佐倉 光

この野郎。
牧志がそんなヤワだと思ってんのか?
あいつはそんなしおらしいタマじゃねぇんだよ。
ああ、面白くねぇ。ムカつく。こいつが牧志のことを何か言うたびにイライラして仕方ない。
あの口塞いでやりたい。
牧志がそんなヤワだと思ってんのか?
あいつはそんなしおらしいタマじゃねぇんだよ。
ああ、面白くねぇ。ムカつく。こいつが牧志のことを何か言うたびにイライラして仕方ない。
あの口塞いでやりたい。
佐倉 光

ああもう死ねよこの野郎。
現代の司法に引っかからなきゃいいだろう?
悪魔に食われたなら別に問題ねぇよなぁ、あぁ!?
現代の司法に引っかからなきゃいいだろう?
悪魔に食われたなら別に問題ねぇよなぁ、あぁ!?
KP
「ま、まさかお前も神の骨に共鳴している……だとッ……!?」
あなたの怒りに男は血相を変え、余裕の様子で指にかけていた鉈を構え直す。
あなたの怒りに男は血相を変え、余裕の様子で指にかけていた鉈を構え直す。
KP
あなたは現在、その手の「神の骨」と共鳴している。
骨の中に秘められた、憤怒と。
何故なら、
骨の中に秘められた、憤怒と。
何故なら、
怒 り の ボ ル テ ー ジ が
ブ チ 上 が っ て い る か ら だ ! ! !
KP
戦闘開始だ!
・あなたの能力値以外の全技能が、「骨」の力で99%になっている!
・100以外のファンブル値は無視される!
・スペシャル(技能値の1/5=19以下!)が出た場合はクリティカルの扱いとなる!
・そのラウンドに攻撃を行っていても、〈回避〉が可能だ!
・手を使う技能は、頑張れば使える。だが技能値は1/2切り捨て(44)となる。
・COMPは装着やコマンド入力ができないため、起動できず使用不可。
・HPや能力値には全く影響を及ぼさない。【DEX】が半減しているのもそのままだ。
・100以外のファンブル値は無視される!
・スペシャル(技能値の1/5=19以下!)が出た場合はクリティカルの扱いとなる!
・そのラウンドに攻撃を行っていても、〈回避〉が可能だ!
・手を使う技能は、頑張れば使える。だが技能値は1/2切り捨て(44)となる。
・COMPは装着やコマンド入力ができないため、起動できず使用不可。
・HPや能力値には全く影響を及ぼさない。【DEX】が半減しているのもそのままだ。
◎末端組織のボス パラメーター
佐倉 光
鉈相手にまともにやり合うと一撃必殺で負けそうだな!
KP
この戦闘では骨パワーで、そのラウンドに攻撃していても〈回避〉が可能です。
佐倉 光

まずはあの邪魔な武器をふっ飛ばすかぁ。
こちらの【DEX】は半減により5かな。
こちらの【DEX】は半減により5かな。
KP
です。佐倉さんは【DEX】5。【DEX】11の男から先に行動する。
KP
◎1ラウンド目
KP
【DEX】11。男の行動。
男は惚れ惚れするような洗練された動きで鉈を取ると、あなたに肉薄する!
〈鉈〉で攻撃!
1d100 99 〈鉈〉 Sasa 1d100→ 73→成功
男は惚れ惚れするような洗練された動きで鉈を取ると、あなたに肉薄する!
〈鉈〉で攻撃!
1d100 99 〈鉈〉 Sasa 1d100→ 73→成功
KP
通常成功。どうする?
佐倉 光

〈回避〉ー!
1d100 99 〈回避〉 Sasa 1d100→ 30→成功
1d100 99 〈回避〉 Sasa 1d100→ 30→成功
佐倉 光

軽くステップを踏んで半身逸らす。
そのまま相手の武器を叩き落とすべく狙いを定めるぜ!
そのまま相手の武器を叩き落とすべく狙いを定めるぜ!
KP
身体の隅々まで怒りが満ちたあなたの身体は、あなたを怒りに駆り立てる鼓動と共鳴し、軽やかに動く。
必殺の軌道で足下を払おうとした鉈を、最初から知っていたかのように最小限のステップで避ける。
必殺の軌道で足下を払おうとした鉈を、最初から知っていたかのように最小限のステップで避ける。
できること
佐倉 光
7版だとマヌーバでできるんだけど、6版にルールはないかなぁ?
面倒そうなら普通に殴るで良いです。
面倒そうなら普通に殴るで良いです。
佐倉 光
肉体的な力が上がるわけじゃないから、当たったとて所詮〈こぶし〉なのよねー。
とすると組付きの方が得策だったかな。
とすると組付きの方が得策だったかな。
KP
なんですよね。せいぜい〈マーシャルアーツ〉ができるくらいかな。
あとは〈キック〉も使える。
武器落としか。6版にスポットルールがあるか確認中です。
意外と戦闘スポットルール多いから。
あとは〈キック〉も使える。
武器落としか。6版にスポットルールがあるか確認中です。
意外と戦闘スポットルール多いから。
佐倉 光
〈組み付き〉派生とかであったかも知れない(適当)
ああー、〈組み付き〉派生にありますね。
77~78
2R成功する必要があるから現状だと難しいなー
ああー、〈組み付き〉派生にありますね。
77~78
2R成功する必要があるから現状だと難しいなー
KP
ああー、スポットルールじゃなくて〈組み付き〉の解説の方か! ありがとうございます!
佐倉 光
叩き落とす、とかじゃなくて、無理矢理取り上げるって感じだ。
KP
これは「組みついて、武器を取り上げる」という想定ですね。
KP
【DEX】5、佐倉さんの行動。
KP
武器落としか。以下のいずれかとします。
・〈組み付き〉2ラウンド成功で、組み付いた後に武器を取り上げる(基本ルールブックP. 77)
・本シナリオ限定のオリジナル対応として、
▼技能値-20での武器狙いを命中させた後、相手との【STR】対抗に成功する。
相手にダメージを与えることはできない。
・〈組み付き〉2ラウンド成功で、組み付いた後に武器を取り上げる(基本ルールブックP. 77)
・本シナリオ限定のオリジナル対応として、
▼技能値-20での武器狙いを命中させた後、相手との【STR】対抗に成功する。
相手にダメージを与えることはできない。
KP
〈組み付き〉かー。
腕が使えない今の状況だとレッグシザースするくらいしかできないので、〈組み付き〉は技能値-25での判定とします。
腕が使えない今の状況だとレッグシザースするくらいしかできないので、〈組み付き〉は技能値-25での判定とします。
KP
スピード突っ走る寄りのシナリオですし、叩き落すアクションもOKしたいのでオリジナル処理を生やしました。
バランス取りが甘いので、本シナリオ限定とします。
バランス取りが甘いので、本シナリオ限定とします。
佐倉 光
どちらにしても難易度ちょっと高いな。
【STR】対抗には不安があるし、〈組み付き〉で。
【STR】対抗には不安があるし、〈組み付き〉で。
佐倉 光

足を引っ掛けて転ばせ、上に乗っかってしまおう!
1d100 74 Sasa 1d100→ 52→成功
1d100 74 Sasa 1d100→ 52→成功
KP
脚しか使えないというのに、素早く判断して上に乗ろうとするあなたに、男は一瞬、一瞬だけ怯んだ。
あなたは強烈に怒っており、怒っていながら冷静だ。
しかし男もまた怒りを奮い立て、戦局決定の一手を爪先をずらして避けようとする!
あなたは強烈に怒っており、怒っていながら冷静だ。
しかし男もまた怒りを奮い立て、戦局決定の一手を爪先をずらして避けようとする!
KP
男は〈回避〉を試みる。
1d100 99 〈回避〉 Sasa 1d100→ 4→決定的成功(クリティカル)!
1d100 99 〈回避〉 Sasa 1d100→ 4→決定的成功(クリティカル)!
KP
男は横に爪先をずらして、あなたの足を避ける。
確かに捉えたはずの足が、すりと反発するように逃げていく!
確かに捉えたはずの足が、すりと反発するように逃げていく!
KP
〈回避〉クリティカルか。
素早く避けられたということで、次ラウンド男の行動順(【DEX】)+1扱い。
素早く避けられたということで、次ラウンド男の行動順(【DEX】)+1扱い。
佐倉 光

捉えた。
完璧なタイミングだった。
それなのに綺麗に避けられた。
完璧なタイミングだった。
それなのに綺麗に避けられた。
佐倉 光

くっ。この野郎!
怒りが足りないのか!
怒りが足りないのか!
佐倉 光

くそ、これでは勝負がつかない。
いや、拘束されているだけ俺が不利だ!
腕の手錠〈鍵開け〉できないかなー! さすがにツールもなしだと厳しいかな。
その辺に使えそうな針金とかないだろうか!
いや、拘束されているだけ俺が不利だ!
腕の手錠〈鍵開け〉できないかなー! さすがにツールもなしだと厳しいかな。
その辺に使えそうな針金とかないだろうか!
KP
そう、今のあなたは〈鍵開け〉も易々と行える。
が……、細い手首に嵌った手錠へ、物理的に手が届かない!
今のあなたは口も使えないのだ。
曲芸のように足を曲げる、手錠を振って針金を届かせるにしても、
まずは目の前の戦闘ラウンドをどうにかしなくては、針金を探すことさえ困難だ。
が……、細い手首に嵌った手錠へ、物理的に手が届かない!
今のあなたは口も使えないのだ。
曲芸のように足を曲げる、手錠を振って針金を届かせるにしても、
まずは目の前の戦闘ラウンドをどうにかしなくては、針金を探すことさえ困難だ。
佐倉 光

さすがに物理的な問題は如何ともしがたいぜ。
KP
どうする。どうなるこれ。
明らかな泥沼だ。
いや、神の力を得た者同士、この戦いは泥沼化が確定していたのだ。
この戦いは、先に音を上げた者の負けとなるだろう。
悍ましき神の力を得てもなお、気合と根性を求められる戦いは存在しているのだ──……!
明らかな泥沼だ。
いや、神の力を得た者同士、この戦いは泥沼化が確定していたのだ。
この戦いは、先に音を上げた者の負けとなるだろう。
悍ましき神の力を得てもなお、気合と根性を求められる戦いは存在しているのだ──……!
KP
男もそれに気がついたのか、「まさか根性だけで戦う日が再び来ようとは、な……!」などと言い、戦いに血を滾らせる戦士のような笑みを浮かべ、上着を投げ捨てたのちに鉈を構え直す。
佐倉 光

根性なら負けねぇぞー。
普段悪魔と殴り合ってる上、なんだかんだとおかしなことに巻き込まれるんだ、こんなことは慣れっこだ!
普段悪魔と殴り合ってる上、なんだかんだとおかしなことに巻き込まれるんだ、こんなことは慣れっこだ!
佐倉 光

それになぁ……運はいい方だ!
相手との距離を測りながら第二撃に備える。
相手との距離を測りながら第二撃に備える。
KP
2ラウンド目。
KP
あなたが第二撃に備えて構えを取った、その時。
その時だった。
ドン!!! という爆発音と激しい衝撃で、その熱き? 戦いは即座に中断された。
その時だった。
ドン!!! という爆発音と激しい衝撃で、その熱き? 戦いは即座に中断された。
KP
突然の衝撃に男は足を取られて転ぶ。
堪らず壁についた手から、鉈が滑り落ちる。
男の懐からあなたのスマートフォンがこぼれ落ち、床を滑って、あなたの足元へ飛んできた。
堪らず壁についた手から、鉈が滑り落ちる。
男の懐からあなたのスマートフォンがこぼれ落ち、床を滑って、あなたの足元へ飛んできた。
KP
戦闘終了。
KP
断続的に届く衝撃の中、あなたのスマートフォンからコール音が鳴り響く。
画面の中で、応答ボタンが光っている。
画面の中で、応答ボタンが光っている。
佐倉 光

来たっ!
佐倉 光

可能なら鉈を蹴っ飛ばしつつスマホを拾って応答する!
無理なら電話が優先だ。
無理なら電話が優先だ。
KP
あなたは鉈を蹴飛ばしながら、後ろ手に応答ボタンを押す!
牧志 浩太

「佐倉さん」
電話の向こうから、低い、低ぅい、声がした。
あなたは一瞬、電話の向こうにあるのを鬼神と思った。
同じく怒りを宿しているはずのあなたでさえ気圧される。
電話の向こうから、低い、低ぅい、声がした。
あなたは一瞬、電話の向こうにあるのを鬼神と思った。
同じく怒りを宿しているはずのあなたでさえ気圧される。
牧志 浩太

ドン、再び爆発が建物を揺るがした。
「待ってて、これ吹っ飛ばしたらすぐ行く」
これ。
……建物?
「待ってて、これ吹っ飛ばしたらすぐ行く」
これ。
……建物?
KP
会話の最中も爆発は続く。
「お前の仲間、頭おかしいのか!?」
男もさすがにドン引きしてしまい、怒りどころではない。
「お前の仲間、頭おかしいのか!?」
男もさすがにドン引きしてしまい、怒りどころではない。
佐倉 光

「ちょっと待て待て待て! その建物俺がいるヤツじゃない!?」
慌てて叫ぶ。
慌てて叫ぶ。
佐倉 光

「つーかどうやって爆破してんだよ詳しく!!」
喋らせるんだ。喋らせれば少し冷静になる。
これは悪魔との交渉術の一つだ。
牧志は悪魔じゃないって? 今のあいつは鬼神だろ!
〈交渉〉99にならない!?(こちらも怒りどころではないかも)
喋らせるんだ。喋らせれば少し冷静になる。
これは悪魔との交渉術の一つだ。
牧志は悪魔じゃないって? 今のあいつは鬼神だろ!
〈交渉〉99にならない!?(こちらも怒りどころではないかも)
牧志 浩太

「大丈夫」
牧志 浩太

※ だめだ はなしにならない! ※
KP
ドン!
男は爆発する建物から逃げ出そうと駆け出すが、爆破に巻き込まれ吹っ飛んでいく。
その一発で、壁に巨大な穴が開いた。
そこに……、立っている。
男は爆発する建物から逃げ出そうと駆け出すが、爆破に巻き込まれ吹っ飛んでいく。
その一発で、壁に巨大な穴が開いた。
そこに……、立っている。
牧志 浩太

立ち昇る煙の中、
ファッション用だったはずのブーツで、瓦礫を踏みつけて。
全身を煤けさせ、体中に木の枝や葉をひっかけて、ショットガンを背負った鬼神……、
牧志が。
ファッション用だったはずのブーツで、瓦礫を踏みつけて。
全身を煤けさせ、体中に木の枝や葉をひっかけて、ショットガンを背負った鬼神……、
牧志が。
佐倉 光

ま、牧志……あり、がと……
へたりこんだ。なんだあれ。礼を言おうにも声出ねぇ。
へたりこんだ。なんだあれ。礼を言おうにも声出ねぇ。
佐倉 光
《正気度ロール》です。
佐倉 光
NG「来ないで、バケモノッ!」
KP
笑っちゃった まさにそんなシーン
KP
うっかり鬼神を目にしたあなたは、《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》。
佐倉 光
ガチではいるんだwww
KP
そんなん言われたら入れたくなっちゃう。
佐倉 光

1d100 49 SAN Sasa 1d100→ 74→失敗
正気度 49 → 48
正気度 49 → 48
牧志 浩太

「……」
鬼神はあなたを見下ろし、一度、二度。瞬きをした。
鬼神はあなたを見下ろし、一度、二度。瞬きをした。
佐倉 光

心底震え上がった。凍り付いた。
牧志の皮を被った鬼がそこにいた。
牧志の皮を被った鬼がそこにいた。
牧志 浩太

「……」
その瞼が、微かに震える。
その瞼が、微かに震える。
佐倉 光

いやいや待て待て、あいつは助けに来てくれたんだぞ。怖がるのは違うだろ!
牧志 浩太

「……」
静かに吊り上がっていた眉が、くしゃりと揺れて。
静かに吊り上がっていた眉が、くしゃりと揺れて。
牧志 浩太

「佐倉さん……!」
泣き顔へと変じた。
同じく収斂した表情でありながら、そのニュアンスはまったく異なっていた。
泣き顔へと変じた。
同じく収斂した表情でありながら、そのニュアンスはまったく異なっていた。
牧志 浩太

「よか、よかった、無事で、」
牧志はあなたに駆け寄り、鍵を取り出して口枷を外す。
ずっとあなたの口を涎を垂らすだけの器官に貶めていた枷が、ようやく外される。
牧志はあなたに駆け寄り、鍵を取り出して口枷を外す。
ずっとあなたの口を涎を垂らすだけの器官に貶めていた枷が、ようやく外される。
牧志 浩太

動いて自ら活動しているあなたを見つけた、安堵からだろうか。
ぼろぼろと涙を流しながらあなたの様子を確かめる彼は、すっかりあなたの知る牧志に戻っていた。
ぼろぼろと涙を流しながらあなたの様子を確かめる彼は、すっかりあなたの知る牧志に戻っていた。
佐倉 光

「ぶは! げほげほ、うえぇー」
固まった顎関節を動かして、肩でぐいと口元を拭う。
固まった顎関節を動かして、肩でぐいと口元を拭う。
佐倉 光

「サンキュ、牧志!」
ああ、自由って素晴らしい。
牧志もよくわからない暴走状態じゃなくなったみたいだ。
ああ、自由って素晴らしい。
牧志もよくわからない暴走状態じゃなくなったみたいだ。
佐倉 光

鬼神が牧志になった。一安心……ではない。
あのクソ野郎がまだそこにいるんだぞ!
あのクソ野郎がまだそこにいるんだぞ!
KP
砂埃が舞う周囲を見回せば、そのクソ野郎はどこにもいなかった。
どこかに吹っ飛んでいったのだろうか。
どこかに吹っ飛んでいったのだろうか。
KP
ともかく壁には大穴が開き、煙の立ち昇る穴からは外が見えている。
ああ、空が綺麗だなぁ……。
それにしても、随分と煙が立ち込めてきた。煙い。
ああ、空が綺麗だなぁ……。
それにしても、随分と煙が立ち込めてきた。煙い。
牧志 浩太

「あ、やばい」
牧志 浩太

「ごめん、とにかくここを出よう。
外にこいつらの車、停めてあるんだ。
手錠はすぐには無理そうだから、後で」
牧志は慌ててあなたに肩を貸す。
外にこいつらの車、停めてあるんだ。
手錠はすぐには無理そうだから、後で」
牧志は慌ててあなたに肩を貸す。
佐倉 光

「分かった!」
喋れることのありがたみをかみしめつつ、牧志の頼もしい肩を借りよう。
喋れることのありがたみをかみしめつつ、牧志の頼もしい肩を借りよう。
佐倉 光

ああ、油断は出来ないけど一安心だ。
牧志 浩太

あなたに肩を貸す牧志は、すっかりいつもの牧志だった。
……それどころか、普段よりも何だか背がしぼんでいるようにも感じられる。
「怒りが途切れて」しまったことの反動だろうか?
……それどころか、普段よりも何だか背がしぼんでいるようにも感じられる。
「怒りが途切れて」しまったことの反動だろうか?
佐倉 光

なんかちっさくなった気がする?
KP
砂埃にまみれた外に踏み出せば、少し離れた所にスモークの入った大きなワゴンが停められていた。
牧志 浩太

牧志はあなたが助手席に乗り込むのを手伝うと、一瞬の躊躇いを振り切って運転席に飛び乗る。
KP
ドン、ドン、ドオン……。
背後で景気のいい爆発音が無数に響く中、車は走り出す。
……爆発音、多くない?
もしかして、全部吹っ飛ばすつもりだった……?
背後で景気のいい爆発音が無数に響く中、車は走り出す。
……爆発音、多くない?
もしかして、全部吹っ飛ばすつもりだった……?
佐倉 光

爆薬か……
佐倉 光

「どっから持ってきたあれ」
佐倉 光

「てかどんだけ仕掛けてんだよ。ハリウッド映画か!?
おいおい、足がつくようなマネしてないだろうな!?」
おいおい、足がつくようなマネしてないだろうな!?」
牧志 浩太

「いや、ちょっと勢いで色々やって……、
佐倉さんのPC借りたけど、足はつかないようにしたから、大丈夫な、はず」
牧志は気まずそうな顔をして、スッと僅かに視線を逸らした。
佐倉さんのPC借りたけど、足はつかないようにしたから、大丈夫な、はず」
牧志は気まずそうな顔をして、スッと僅かに視線を逸らした。
佐倉 光

「助けて貰っておいて文句もねぇよな。悪い」
牧志 浩太

「いや、いいよ。
後先考えてなかったのは事実だし。
それで、妙に気が逸ってたんだな、俺。
頭の中が真っ赤になって、あいつら皆殺しにするまで治まらない気がしてた」
後先考えてなかったのは事実だし。
それで、妙に気が逸ってたんだな、俺。
頭の中が真っ赤になって、あいつら皆殺しにするまで治まらない気がしてた」
佐倉 光

「うん……まあ。そんな顔してた。
普通じゃなかったな。
怒りを原動力にするだけじゃなくて、怒りを変な風に増強するのかも知れないな」
すっかり元通りの牧志の顔を見ていると、あの鬼神は本当に牧志だったのだろうかと首をひねりたくなる。
普通じゃなかったな。
怒りを原動力にするだけじゃなくて、怒りを変な風に増強するのかも知れないな」
すっかり元通りの牧志の顔を見ていると、あの鬼神は本当に牧志だったのだろうかと首をひねりたくなる。
KP
少し開いた窓から、心地の良い風が体を撫でていく。
時刻は深夜を通り越し、早朝とも呼べる時間になっていた。
まだ空は暗く、遠くに見える街の明かりが日常を感じさせる。
先ほどまで監禁され爆発に巻き込まれていたとは思えない程、静かな朝だった。
まだ車の少ない道を、静かに車は走ってゆく。
時刻は深夜を通り越し、早朝とも呼べる時間になっていた。
まだ空は暗く、遠くに見える街の明かりが日常を感じさせる。
先ほどまで監禁され爆発に巻き込まれていたとは思えない程、静かな朝だった。
まだ車の少ない道を、静かに車は走ってゆく。
佐倉 光

吹き抜けてゆく風に当たりながら、あの『骨』について話そう。
そういえば持ってきてしまった。
さっさと処分したいところだが……
そういえば持ってきてしまった。
さっさと処分したいところだが……
佐倉 光

「この手錠も何とかしないとなー」
欠伸をしながらふわふわと呟く。
欠伸をしながらふわふわと呟く。
牧志 浩太

「だな、あそこから離れきったら、どこかに停めてそれ外そう」
牧志 浩太

「……無事でよかった。
それから、俺のこと落ち着かせてくれてありがとう」
湾岸沿いの高速道路へ進路を向けながら、牧志は穏やかに微笑んだ。
それから、俺のこと落ち着かせてくれてありがとう」
湾岸沿いの高速道路へ進路を向けながら、牧志は穏やかに微笑んだ。
佐倉 光

「いや、助けてくれてありがとう」
牧志 浩太

「そう聞くと納得も行くな。
怒ったことは何度もあるけど、皆殺しにしたいなんて先に思ったことはなかったし。
一番怒った時だって、殴ってやりたい位だった」
車は湾岸沿いの高速道路へと入る。
宙を走るように駆ける車の向こうで、夜景がキラキラと輝いていた。
怒ったことは何度もあるけど、皆殺しにしたいなんて先に思ったことはなかったし。
一番怒った時だって、殴ってやりたい位だった」
車は湾岸沿いの高速道路へと入る。
宙を走るように駆ける車の向こうで、夜景がキラキラと輝いていた。
佐倉 光

「この骨。さっさと手放さないとまずい。
どっかの『教団』からの窃盗品だ。
教団とあのクソ野郎、両方から追われる恐れがある。
そのへんに捨てるわけにも行かねぇし、BARに向かおう」
どっかの『教団』からの窃盗品だ。
教団とあのクソ野郎、両方から追われる恐れがある。
そのへんに捨てるわけにも行かねぇし、BARに向かおう」
牧志 浩太

「まずいな、それ。
俺が拾ったのも、そうだよな?
海に捨てる……、のもまずいか。そうだな、BARへ──」
俺が拾ったのも、そうだよな?
海に捨てる……、のもまずいか。そうだな、BARへ──」
KP
牧志がそう言おうとした時だった。
牧志 浩太

「!」
突如、牧志がアクセルを踏み込む。車体が突如躍り、急発進する。
突如、牧志がアクセルを踏み込む。車体が突如躍り、急発進する。
佐倉 光
やっと脱出できたけどゲームが終わらないなぁー?
KP
終わりませんねー?
おかしいなエンディングのはずなのに。
おかしいなエンディングのはずなのに。
佐倉 光

「なに!?」
何もクソもない、何かあったのだ。
周囲を見回す。
何もクソもない、何かあったのだ。
周囲を見回す。
牧志 浩太

「追手だ!」
KP
不自由な姿勢で辺りを見回すと、後方に何かがいた。
猛スピードで突っ走ってくる何か。
それは一台の車だった。
運転手の顔をあなたは知っている。
ボロボロになったあの「ボス」だ。
その両眼は爛々と輝いていた。
もはや憤怒の塊となり、他に車のない朝の湾岸道路を、こちらめがけて追い縋ってくる!
猛スピードで突っ走ってくる何か。
それは一台の車だった。
運転手の顔をあなたは知っている。
ボロボロになったあの「ボス」だ。
その両眼は爛々と輝いていた。
もはや憤怒の塊となり、他に車のない朝の湾岸道路を、こちらめがけて追い縋ってくる!
佐倉 光

「やべぇ、あいつだ!」
そりゃ怒るよなぁ!
こっちにしてみりゃふざけんなって感じだけどさ!
そりゃ怒るよなぁ!
こっちにしてみりゃふざけんなって感じだけどさ!
佐倉 光

ああそうだもう、ふざけんなよ。
勝手な理由で俺を拘束して、帰ろうとしたら追い回す。
俺たちが何したっていうんだよ! 親切心で財布拾っただけだろうが!
勝手な理由で俺を拘束して、帰ろうとしたら追い回す。
俺たちが何したっていうんだよ! 親切心で財布拾っただけだろうが!
牧志 浩太

明らかに体当たりしてこようとする車を、牧志はハンドルを、アクセルをブレーキを総動員して必死に避けようとする。
しかし牧志の運転に、あのアジトを爆破した時のようなキレはない。
しかし牧志の運転に、あのアジトを爆破した時のようなキレはない。
KP
「ボス」の方にも、鉈を手にあなたと向き合った時のような冴えはなかった。
しかし、憤怒の強さが僅かに勝る。
今やあの男は、こちらに向けて怒り狂っている。
しかし、憤怒の強さが僅かに勝る。
今やあの男は、こちらに向けて怒り狂っている。
KP
全くだ! 実に全くだ!
あなたはあの時のように、己の内側を覗き込み、怒りに火をつけようとする。
が。
あの時のような炎は、訪れなかった。
もしかして……、回数制限!?
とにかくピンチだ。
あなたはあの時のように、己の内側を覗き込み、怒りに火をつけようとする。
が。
あの時のような炎は、訪れなかった。
もしかして……、回数制限!?
とにかくピンチだ。
佐倉 光

ああくそ、反応してくれよ骨!
確かに怒りってーより焦りだけどさ!
確かに怒りってーより焦りだけどさ!
牧志 浩太

「ま、まずいまずい!」
牧志はアクセルを、ハンドルをブレーキを総動員して、一発の弾丸と化した車を必死で避けようとする。
が、振り切れない!
牧志はアクセルを、ハンドルをブレーキを総動員して、一発の弾丸と化した車を必死で避けようとする。
が、振り切れない!
KP
ドカン! ドカンドカン!
あなたの身体を激しい衝撃が揺さぶる。
振り切れず、何度も車体に衝突されてしまう。
あなたの身体を激しい衝撃が揺さぶる。
振り切れず、何度も車体に衝突されてしまう。
佐倉 光

「うわ! ぐ!」
佐倉 光

鞭打ちになりそうだ!
席に必死で体を押し付ける。
腕が封じられた状態で事故なんて冗談じゃない、死ぬぞ!
席に必死で体を押し付ける。
腕が封じられた状態で事故なんて冗談じゃない、死ぬぞ!
KP
ドン! という激しい衝突音の後、ガスメーターに表示されている燃料がみるみるうちに減っていく。
もしかして……、やられた?
まずい、まずいまずいまずい。
これは燃料タンクをやられた。
このまま走り続けていればガソリンに引火し爆発するか、衝突によりバランスを崩して横転するかのどちらかしかない。
絶体絶命だ。
もしかして……、やられた?
まずい、まずいまずいまずい。
これは燃料タンクをやられた。
このまま走り続けていればガソリンに引火し爆発するか、衝突によりバランスを崩して横転するかのどちらかしかない。
絶体絶命だ。
佐倉 光

「牧志! ガソリン!」
必死で喚いた。
必死で喚いた。
KP
【アイデア】で判定。
佐倉 光

1d100 85【アイデア】 Sasa 1d100→ 4→決定的成功(クリティカル)!
KP
ここは退路のない道路の上。
後ろには、怒り狂って自滅も辞さない状態と化した男。
このまま走れば、確実に引火して爆発炎上。
停まれば、男の車によって揃って挽肉になるか、蹴落とされて海の底。
そもそも車が減速しきるまで悠長に走っていたら、先に爆発炎上だ!
絶体絶命だ。
後ろには、怒り狂って自滅も辞さない状態と化した男。
このまま走れば、確実に引火して爆発炎上。
停まれば、男の車によって揃って挽肉になるか、蹴落とされて海の底。
そもそも車が減速しきるまで悠長に走っていたら、先に爆発炎上だ!
絶体絶命だ。
KP
何故ちょっとした親切心が、こんな絶体絶命の状況に帰結するのか。
何故こんな所で怒り狂った男に追いかけられねばならないのか。
そもそも。そもそも!
何故、この骨は大事な時に起動しないのか!!!!
全方面への怒りと焦りが相混じって、ようやくあなたの腹の底からあの力が沸き上がってくる。
遅いッ!!
何故こんな所で怒り狂った男に追いかけられねばならないのか。
そもそも。そもそも!
何故、この骨は大事な時に起動しないのか!!!!
全方面への怒りと焦りが相混じって、ようやくあなたの腹の底からあの力が沸き上がってくる。
遅いッ!!
KP
▼【骨】が再び発動し、あなたの全ての技能値が99となる。
KP
だが遅い。
逃れる方法は一つしかないのだと、あなたは確信してしまう。
それは、眼下の海に突っ込むことだ。
命懸けで。
逃れる方法は一つしかないのだと、あなたは確信してしまう。
それは、眼下の海に突っ込むことだ。
命懸けで。
KP
いや、無理だ。普通に考えれば衝撃で海面で大怪我だ。
それを免れたとて、手を封じられてまともに泳げるわけがない。
よしんば泳げたとしても、陸地までどれだけあるというのだ。
それを免れたとて、手を封じられてまともに泳げるわけがない。
よしんば泳げたとしても、陸地までどれだけあるというのだ。
KP
だが車の減速すら待てない現状、他に手段はない。
それに、
今なら行けそうな気がする!!!
それに、
今なら行けそうな気がする!!!
KP
▼プレイヤー向け情報
もし、この局面で他の方法を思いつくならば宣言してもよい。
もし、この局面で他の方法を思いつくならば宣言してもよい。
KP
この記述でお分かり? の通り、ここは割とノリで突っ走っていい所です。
佐倉 光
こんなところにクレーン車があれば、〈クレーンゲーム〉のスキルで掴まることができるのに!?
KP
面白いけど残念ながら無い!
佐倉 光

死ぬ!?
佐倉 光

死ぬだと!? ふざけんなこんなことで死んでたまるかってんだ!
佐倉 光

「飛ぶぞっ! 窓開けろ!」
牧志に声をかけ、シートベルトを外す。
もはやこれは重りでしかない!
牧志に声をかけ、シートベルトを外す。
もはやこれは重りでしかない!
牧志 浩太

「へぁっ!?」
牧志が驚いた顔で振り向く。
言われるままにあなたのシートベルトを、自らのシートベルトを外す。
反対の手で開閉ボタンを引くと、朝焼けの風がいっぱいに車内へ流れ込んできた。
牧志が驚いた顔で振り向く。
言われるままにあなたのシートベルトを、自らのシートベルトを外す。
反対の手で開閉ボタンを引くと、朝焼けの風がいっぱいに車内へ流れ込んできた。
牧志 浩太

「飛ぶって、海!?」
佐倉 光

「そうだっ! 今すぐ!」
ドアを開け放ってもらい、身を乗り出す。
ドアを開け放ってもらい、身を乗り出す。
牧志 浩太

牧志は一瞬海面を見下ろし、覚悟を決めたようだった。
佐倉 光

「3、2、1、今!」
できる限りぐっと体を投げ出すようにして海へと飛び込む。
できる限りぐっと体を投げ出すようにして海へと飛び込む。
牧志 浩太

タイミングを見てハンドルを切ると、道路の端に車を向ける。
身を乗り出して助手席の扉を開け放ち、あなたを抱えて海へと飛び込む。
身を乗り出して助手席の扉を開け放ち、あなたを抱えて海へと飛び込む。
KP
一瞬、ぐるりと反転した朝まだきの空が。
ひどく美しく、輝いて見えた。
ひどく美しく、輝いて見えた。
KP
それも、一瞬の事。
視界はすぐに暗闇に包まれる。
海面を叩く衝撃が全身を襲う。
暗い水の重さが、あなた達を奥へ奥へ引き込もうとする。
光なき闇。
絶望の世界。
直前の行動を一瞬で悔いさせるような、途方もない死の暗闇。
視界はすぐに暗闇に包まれる。
海面を叩く衝撃が全身を襲う。
暗い水の重さが、あなた達を奥へ奥へ引き込もうとする。
光なき闇。
絶望の世界。
直前の行動を一瞬で悔いさせるような、途方もない死の暗闇。
佐倉 光

空中で姿勢を、頭は下に、足は天にと、真っすぐになるように意識する。
牧志もそうであるように祈るしかない!
息を思い切り吸い込んで、止める。
牧志もそうであるように祈るしかない!
息を思い切り吸い込んで、止める。
佐倉 光

真っ暗な水底へと石ころのように沈んでゆく。
KP
二人とも《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1D4》。
佐倉 光

1d100 49 Sasa 1d100→ 92→失敗
1d4 Sasa 1d4→4
SAN値 49 → 45
1d4 Sasa 1d4→4
SAN値 49 → 45
佐倉 光

死ぬ。
どこまでも沈む。
自由も効かない。
どこが水面かもわからない。
どこへ向かえばいい。
どこまでも沈む。
自由も効かない。
どこが水面かもわからない。
どこへ向かえばいい。
佐倉 光

くそ、死んでたまるかよ!
佐倉 光
正気度あんまり減らなかったら暴れずに浮くようにするとかそういう描写入れようと思ってたんだけど、最大減ったらすぐそんな行動は難しいかな?
KP
最大値かー。
とはいえ怒りが持続している状態でもあるので、やっても大丈夫です。
とはいえ怒りが持続している状態でもあるので、やっても大丈夫です。
佐倉 光

暴れたいと思う本能を押さえつけ、動きを止める。
人間の体に空気が入っていれば、動かずにいれば浮くものなのだ!
人間の体に空気が入っていれば、動かずにいれば浮くものなのだ!
牧志 浩太

1d100 51 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 53→失敗
1d4 Sasa 1d4→2
SAN 51 → 49
1d4 Sasa 1d4→2
SAN 51 → 49
牧志 浩太

牧志は一瞬反射的に手足を動かしかけたが、あなたの行動に沿って、あなたを抱きかかえたまま、動きを止める。
牧志の、水にくぐもってゆっくりとした心臓の音が聞こえた。
牧志の、水にくぐもってゆっくりとした心臓の音が聞こえた。
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コメント By.KP(佐倉)
綺麗な誘導は満足度の高いプレイに必要だと考えます。
これがまた難しいんですけどね!
綺麗な誘導は満足度の高いプレイに必要だと考えます。
これがまた難しいんですけどね!
メインルート
メインルート
子供佐倉ルート
子供佐倉&デビルシフター牧志ルート
塔牧志ルート
塔牧志&佐倉ルート
Nルート
N牧志&N佐倉ルート
波照間ルート
波照間(&東雲)ルート
佐倉~月影ルート
佐倉・アナザールート
【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
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