クトゥルフ神話TRPG 目次
無口な時間 一覧
佐倉 光

牧志の腕を引っかけてゆっくりと先へ進む。パネルと扉にはそれぞれなんと書いてあるんだろう。
KP
開いた扉の向こうには、また短い廊下が見える。
奥に扉が一枚。奥の扉の前の床に、パネルがひとつ。
右側には、今まで同様にリタイア用だろう扉。
おや。左側に、もう一枚扉がある。
左側の扉には、何か書かれているようだ。
奥に扉が一枚。奥の扉の前の床に、パネルがひとつ。
右側には、今まで同様にリタイア用だろう扉。
おや。左側に、もう一枚扉がある。
左側の扉には、何か書かれているようだ。
KP
左側の扉には「休息」とある。
休息……、ができる場所が用意されているというのだろうか?
確かに、少し休んだとはいえ、体力が限界に来てはいるが……。
休息……、ができる場所が用意されているというのだろうか?
確かに、少し休んだとはいえ、体力が限界に来てはいるが……。
KP
奥のパネルには、「制限」という文字が見えた。
角度の関係で全文は見えず、全文を見ようとするならパネルの前まで近づく必要がありそうだ。
角度の関係で全文は見えず、全文を見ようとするならパネルの前まで近づく必要がありそうだ。
佐倉 光
風呂入って口ゆすいですっきりしたいw>休息
KP
まったくだ>風呂入って
少なくとも水でも飲まないと物理的にやってられない。
少なくとも水でも飲まないと物理的にやってられない。
佐倉 光

まずパネルの前まで行ってみる。
KP
奥の扉の前に設置されたパネル。
前まで行くと、全文が目に入る。
そこには「制限レベル2」と書かれていた。
前まで行くと、全文が目に入る。
そこには「制限レベル2」と書かれていた。
KP
あなたは首に、固い何かの感触を感じ取った。
あなたの首を取り巻く樹脂が、みるみるうちに膨張しながら硬化していく。
彼が頷くことで意思表示をしてきた首。その首が固いものに支えられ、あなたの視線が前に固定されていく。
圧迫感こそないが、あなたは首がすっかり動かせなくなっていくのに気づくだろう。
あなたの首を取り巻く樹脂が、みるみるうちに膨張しながら硬化していく。
彼が頷くことで意思表示をしてきた首。その首が固いものに支えられ、あなたの視線が前に固定されていく。
圧迫感こそないが、あなたは首がすっかり動かせなくなっていくのに気づくだろう。
佐倉 光

ああ、こっからは首の動きも封じられるのか。
簡単なイエスノーが封じられるのは面倒だな……
さっきの「休息」の扉の所へ戻ろう。
これをどう考えるか……
ここから色々きつくなるなら、このへとへとの状態で挑むのはあまり良くない。
ただ……ここの表示は牧志の方にも同じ内容で提示されているんだろうか?
与えられる情報が同じであると言い切れるんだろうか?
……こういう所まで疑い始めるとマジできりがないな。
簡単なイエスノーが封じられるのは面倒だな……
さっきの「休息」の扉の所へ戻ろう。
これをどう考えるか……
ここから色々きつくなるなら、このへとへとの状態で挑むのはあまり良くない。
ただ……ここの表示は牧志の方にも同じ内容で提示されているんだろうか?
与えられる情報が同じであると言い切れるんだろうか?
……こういう所まで疑い始めるとマジできりがないな。
牧志 浩太

体を回して振り返った先、彼からは首がなくなっていた。
いや、違う。あなたの状態から推測するに、彼もまた首をすっかり硬化した樹脂に覆われ、頭を支える柔軟性のない台に変じさせられてしまったのだろう。
これでは頷くことも、首を振ることも困難だ。
いや、違う。あなたの状態から推測するに、彼もまた首をすっかり硬化した樹脂に覆われ、頭を支える柔軟性のない台に変じさせられてしまったのだろう。
これでは頷くことも、首を振ることも困難だ。
佐倉 光

!?
ああ、固められてるのか?
何事かと思った……
ああ、固められてるのか?
何事かと思った……
佐倉 光

休息の扉の方へ足の鎖を鳴らして進むそぶりをしてみる。
牧志はどう反応する?
牧志はどう反応する?
牧志 浩太

休息の扉の方へ向かうあなたを、彼が殊更に止めるそぶりをすることはなかった。
そぶりをしようにも、彼が今のあなたに対して意思表示を行える手段は、もうあまり多くはないが。
彼は床を踏み、あなたの鳴らす鎖の音についてくる。
そぶりをしようにも、彼が今のあなたに対して意思表示を行える手段は、もうあまり多くはないが。
彼は床を踏み、あなたの鳴らす鎖の音についてくる。
佐倉 光

とくに抵抗しないってことは、別に変な内容がアナウンスされてるってことはなさそうだ。
それじゃ「休息」の扉に手をかけてみる。
それじゃ「休息」の扉に手をかけてみる。
KP
扉は抵抗なく開く。
ひやりと、心地よい涼しさが鼻先に触れた。
この向こうは、今までの部屋よりも少し低い室温に保たれているようだ。
室内は穏やかな暖色の明かりに照らされていた。
今までと違い、いくつかの調度品が見えるそこは、これまでの部屋よりも殺風景な印象を受けない。
横たわるのに十分な大きさのクッションが二つ。
その横に一つずつ用意されたサイドテーブルからは、それぞれ透明な水滴を滴らせるノズルのようなものが生え、「飲み水」と書かれたパネルがついている。
サイドテーブルのうち片方だけに、開いた口の絵がついた小さな鍵が置かれていた。
ひやりと、心地よい涼しさが鼻先に触れた。
この向こうは、今までの部屋よりも少し低い室温に保たれているようだ。
室内は穏やかな暖色の明かりに照らされていた。
今までと違い、いくつかの調度品が見えるそこは、これまでの部屋よりも殺風景な印象を受けない。
横たわるのに十分な大きさのクッションが二つ。
その横に一つずつ用意されたサイドテーブルからは、それぞれ透明な水滴を滴らせるノズルのようなものが生え、「飲み水」と書かれたパネルがついている。
サイドテーブルのうち片方だけに、開いた口の絵がついた小さな鍵が置かれていた。
佐倉 光

その部屋に入ると少しほっとした。
飲み水のパネルの所まで牧志を誘導する。
滴っているなら水があると分かるだろうか。飲める姿勢になるよう手伝おう。
飲み水のパネルの所まで牧志を誘導する。
滴っているなら水があると分かるだろうか。飲める姿勢になるよう手伝おう。
牧志 浩太

少し涼しい温度を感じて、首に枷をされた彼の肩が動いた。
水の滴る音が聞こえるのか、彼は一度警戒するように動きを止めたが、あなたの誘導でノズルに口をあてがう。
水のノズルはクッションの方を向いており、首が動かせない以上、クッションに横たわるしかない。
水の滴る音が聞こえるのか、彼は一度警戒するように動きを止めたが、あなたの誘導でノズルに口をあてがう。
水のノズルはクッションの方を向いており、首が動かせない以上、クッションに横たわるしかない。
牧志 浩太

それはビーズクッションの類らしい。
彼がクッションに横たわると、クッションは変形して枷だらけの身体を受け止めた。
彼がクッションに横たわると、クッションは変形して枷だらけの身体を受け止めた。
牧志 浩太

彼の背の筋肉から力が抜ける。
口がノズルに触れると、ノズルから清らかな水が溢れ、彼の口に注がれる。
彼はそれに気づくと、微かに頭を揺らして一心に飲み始めた。
口がノズルに触れると、ノズルから清らかな水が溢れ、彼の口に注がれる。
彼はそれに気づくと、微かに頭を揺らして一心に飲み始めた。
佐倉 光

そっと手を離して、もう一つの方に向かう。
鍵? 俺の口の方だと思うけど、どこに使うんだ?
自分の口元を探って……指の感覚が死んでたなそういえば。
鏡なんかないのか?
鍵? 俺の口の方だと思うけど、どこに使うんだ?
自分の口元を探って……指の感覚が死んでたなそういえば。
鏡なんかないのか?
KP
口元を探っても、プニプニした指先では細かい凹凸が分からない。
佐倉 光

知ってた。
佐倉 光

一応牧志が困ってないかたまに視線をやりつつ。
牧志 浩太

彼は十分に水を飲み、ノズルから顔を離してクッションに身を横たえていた。
困っているかどうかはよく分からないが、全身の力を抜いた様子は心地よさそうだ。
困っているかどうかはよく分からないが、全身の力を抜いた様子は心地よさそうだ。
佐倉 光

あっちは大丈夫そうだ。こちらに集中しよう。
KP
鏡がないかと探ると、鏡はないがサイドテーブルの表面が光沢を放っているのに気づく。
これに姿を映せそうだ。
これに姿を映せそうだ。
佐倉 光

お。これなら映るかも。覗き込んでみる。
KP
背を丸めて覗き込むと、そこに映っていたのは人間の頭部のような形をした黒い塊だ。
その口は大きな革のマスクに隙間なく戒められ、首はつややかな皮膚の下から突き出した首枷に封じられている。
あなたは一瞬、それがあなただと分からないかもしれない。
人である要素をすっかり奪われた、哀れな芋虫だ。
それが今のあなただった。
その口は大きな革のマスクに隙間なく戒められ、首はつややかな皮膚の下から突き出した首枷に封じられている。
あなたは一瞬、それがあなただと分からないかもしれない。
人である要素をすっかり奪われた、哀れな芋虫だ。
それが今のあなただった。
佐倉 光

想像以上の間抜け面だ。笑うしかないが笑う気力もないしそもそも口が固められてんだよ。
マジでもう何なんだよこれ。
マジでもう何なんだよこれ。
KP
何の継ぎ目もない革のマスクをよく見ていると、口元の位置に口のマークを見つける。
鍵穴の類は見当たらないが、そこに鍵を宛てがえということだろうか?
だとすれば、口を封じられている当のあなたからは決して見えないが、外部からは簡単に分かる位置だ。
鍵穴の類は見当たらないが、そこに鍵を宛てがえということだろうか?
だとすれば、口を封じられている当のあなたからは決して見えないが、外部からは簡単に分かる位置だ。
佐倉 光

鍵を当ててみよう。
KP
マークの位置に鍵を当てると、マスクに一筋の線が走った。
何の継ぎ目もなかったはずのそれがそこから剥がれ、ずっとあなたを苛んでいた枷がゆっくりと剥がれていく。
何の継ぎ目もなかったはずのそれがそこから剥がれ、ずっとあなたを苛んでいた枷がゆっくりと剥がれていく。
KP
同時に、あなたは口に違和感を覚えた。
口の周囲を取り巻いていた樹脂が、口の中に食い込んでくる。
口を押し広げるようにして、舌を押さえ込みながら硬化していく。
口の周囲を取り巻いていた樹脂が、口の中に食い込んでくる。
口を押し広げるようにして、舌を押さえ込みながら硬化していく。
佐倉 光

このチャンスに意思疎通を行えないようにって仕掛けだと思うが……
だったら透明壁の別室にするとかしてくれよ。舌押さえられたら水飲みづらいだろうが。
だったら透明壁の別室にするとかしてくれよ。舌押さえられたら水飲みづらいだろうが。
KP
一枚の革となったマスクが、サイドテーブルの上にごとりと落ちる。
すっかり解放されたあなたの口から、唾液で濡れた布が転がり落ちた。
押し開かれた口から、口の中を満たしていた涎がだらだらと流れ落ちる。
久しぶりに、口から新鮮な空気が入ってくる。
あなたの口は久しぶりに拘束から解放され、開かれた。
閉じることができないが。
すっかり解放されたあなたの口から、唾液で濡れた布が転がり落ちた。
押し開かれた口から、口の中を満たしていた涎がだらだらと流れ落ちる。
久しぶりに、口から新鮮な空気が入ってくる。
あなたの口は久しぶりに拘束から解放され、開かれた。
閉じることができないが。
KP
鍵に描かれた口の絵が、閉じた口の絵に変わっていた。
佐倉 光

諦め気分で口の中の異変が安定したらノズルの方へ。
溺れないように気をつけないとなー。水量調節できる装置なんかついてないかな。
溺れないように気をつけないとなー。水量調節できる装置なんかついてないかな。
KP
ノズルに口を近づけると、少しずつ水が出てくる。
ちょうど口に水が入る程度の、強すぎない水流だ。
水量は調節できないらしい。口を離せば水流が止まるので、それで調節するしかなさそうだ。
ちょうど口に水が入る程度の、強すぎない水流だ。
水量は調節できないらしい。口を離せば水流が止まるので、それで調節するしかなさそうだ。
KP
頭の中でつぶやく愚痴に、応える者はいなかった。
KP
ごめんな佐倉さん……。>飲みづらい
佐倉 光
口に詰められてるの布だったかー。
お肌に優しい。
お肌に優しい。
KP
布でした。
佐倉 光

思う存分水を飲んで、呼吸をする。
ああ、新鮮な空気って素晴らしい。
口の中に物が詰まってるのって思った以上のストレスだ。
ああ、新鮮な空気って素晴らしい。
口の中に物が詰まってるのって思った以上のストレスだ。
佐倉 光

さて、少し寝るのは良いとして、口は開けたままにすべきか閉じるべきか。
……難しいところだな。
開けたまま寝たら間違いなく乾燥してしまうが、閉じて口の中詰められて寝るよりはマシかもしれない。
……難しいところだな。
開けたまま寝たら間違いなく乾燥してしまうが、閉じて口の中詰められて寝るよりはマシかもしれない。
佐倉 光

迷って、開けたまま横になることにした。
体中がプニプニしているせいでいまいち快適とは言い難いが、
少しは休めるかも知れない。
そのまま少し仮眠を取る。
体中がプニプニしているせいでいまいち快適とは言い難いが、
少しは休めるかも知れない。
そのまま少し仮眠を取る。
KP
クッションは体重を受け止めながら変形し、あなたの身体を圧迫せずうまく支えてくれる。
成程、これなら体中に拘束がくっついていても休みやすい。
成程、これなら体中に拘束がくっついていても休みやすい。
KP
まあ思った以上に疲れていたのだろう。当然だ。
眠ると決めて目を閉じると、あなたの意識は瞬く間に闇へと吸い込まれていく。
眠ると決めて目を閉じると、あなたの意識は瞬く間に闇へと吸い込まれていく。
佐倉 光

また異星人か何かの実験か、上位存在の悪ふざけなんだろうな。
いい加減にして欲しい。
そんなことを思いながら眠りについた。
いい加減にして欲しい。
そんなことを思いながら眠りについた。
KP
……………………
KP
混沌とした夢の中からふっと、目を覚ます。
開いたままの口の中がからからに乾いていた。
クッションをあなたの流した涎が濡らしている。
どれだけ休んでいたのだろうか。
相変わらず冷えた汗が気持ち悪いが、呼吸して休んだおかげで疲労はだいぶ抜けていた。
サイドテーブルの上に落ちていた唾液まみれの布が、新しいものに交換されている。
横に置かれた革のマスクも、よく拭かれていた。
開いたままの口の中がからからに乾いていた。
クッションをあなたの流した涎が濡らしている。
どれだけ休んでいたのだろうか。
相変わらず冷えた汗が気持ち悪いが、呼吸して休んだおかげで疲労はだいぶ抜けていた。
サイドテーブルの上に落ちていた唾液まみれの布が、新しいものに交換されている。
横に置かれた革のマスクも、よく拭かれていた。
佐倉 光

まあまあすっきりしたな。
もう一度水を補給する。
もう一度水を補給する。
KP
冷たい水は乾いた口を清々しく癒してくれる。
佐倉 光

ダメ元で、マスクだけ口に当ててみる。
KP
マスクを口に当てると、口を開けたまま押さえ込んでいる樹脂が柔らかくなっていく。
だが、舌を押さえている方は顎骨と歯にうまく嵌まり込んだまま、舌を解放する様子がない。
どんな手段であれ、あなたに発話を許す気はない。
逆に、発話さえできなければいい、ということなのだろう……。
だが、舌を押さえている方は顎骨と歯にうまく嵌まり込んだまま、舌を解放する様子がない。
どんな手段であれ、あなたに発話を許す気はない。
逆に、発話さえできなければいい、ということなのだろう……。
佐倉 光

布詰められてるよりこっちの方がまだしもかなー。
とりあえずこれでやってみるか……
とりあえずこれでやってみるか……
KP
マスクを巻いて鍵を近づけると、マスクの継ぎ目がぴったりと溶け、あなたの口を圧迫と被覆で再び閉ざす。
同時に、口を固定していた樹脂が柔らかくなって引っ込み、あなたの唇を閉じられたまま自由にした。
相変わらず舌は押さえ込まれて動かせないが、少なくとも異物がない分、鼻を通じて息だけはできる。
同時に、口を固定していた樹脂が柔らかくなって引っ込み、あなたの唇を閉じられたまま自由にした。
相変わらず舌は押さえ込まれて動かせないが、少なくとも異物がない分、鼻を通じて息だけはできる。
佐倉 光

舌は押さえられているけど、口の中に物が詰まってるよりは随分ましのような気がする。
佐倉 光

牧志の方はどうだろう? 様子を見る。
牧志 浩太

彼はあなたが眠った時と変わらず、クッションの上に横たわっていた。
あなたの気配に気づいたのか、クッションに埋もれた脚が小さく揺れる。
あなたの気配に気づいたのか、クッションに埋もれた脚が小さく揺れる。
牧志 浩太

彼はクッションの上でもぞもぞと動いた。
脚でクッションを押さえ込むようにして、縛られた腕で起き上がろうとしているが、クッションが沈み込むせいでなかなかやり辛そうだ。
脚でクッションを押さえ込むようにして、縛られた腕で起き上がろうとしているが、クッションが沈み込むせいでなかなかやり辛そうだ。
佐倉 光

牧志の方に起きるの手伝いに行こう。
牧志 浩太

クッションの上でもがいていた彼は、あなたの手に気づいて無為な抵抗をやめる。
あなたの手を借りて、もぞりと身を起こす。
あなたの手を借りて、もぞりと身を起こす。
佐倉 光

牧志を起こして入ってきた扉の方へ移動する。
これ終わったら解放してもらえるんだろうか?
これ終わったら解放してもらえるんだろうか?
KP
入ってきた扉は、入ってきた時と同じように佇んでいた。
開けるなら、抵抗なく開く。
開けるなら、抵抗なく開く。
佐倉 光

よし、進むか……ゲーム再開だ。
牧志の腕を引いて先へ進む。
次の扉を開けよう。
牧志の腕を引いて先へ進む。
次の扉を開けよう。
佐倉 光
首固定されちゃう前に休みたかったなー。とは思ったけど後悔しても仕方ないので置いといた。
KP
先に様子を確認してしまったがために。
KP
奥の扉の前に立つと、扉はゆっくりと開いた。
その向こうには、今までと同じ右の扉と、奥に扉が一枚。
床に、パネルがひとつ。
その扉の前に……、誰かが立っていた。
全身をゴムの皮膚と膨らんだ樹脂に覆われ、首のないつるりとした頭部から口だけを覗かせた、誰か。
革のアイマスクで両眼を塞がれた、誰か。
後ろ手に腕を縛られ、助けを求めるように口を開いたり閉じたりし、よろめきながらこちらへ近づいてくる、誰か。
その向こうには、今までと同じ右の扉と、奥に扉が一枚。
床に、パネルがひとつ。
その扉の前に……、誰かが立っていた。
全身をゴムの皮膚と膨らんだ樹脂に覆われ、首のないつるりとした頭部から口だけを覗かせた、誰か。
革のアイマスクで両眼を塞がれた、誰か。
後ろ手に腕を縛られ、助けを求めるように口を開いたり閉じたりし、よろめきながらこちらへ近づいてくる、誰か。
新しい誰か

体格は似ていることしか分からず、背丈は同じ。
あなたの隣にいる誰かそっくりの、誰かだ。
あなたの隣にいる誰かそっくりの、誰かだ。
KP
床のパネルが光って、文字を描き出した。
「どちらかが本物。どちらか好きな方を連れていける」
「どちらかが本物。どちらか好きな方を連れていける」
佐倉 光

おいおいおい……なんの冗談だこれは。
意思疎通もできないのにこんなの判断しろって?
隣にいる方を見る。
何か反応している?
意思疎通もできないのにこんなの判断しろって?
隣にいる方を見る。
何か反応している?
隣の誰か

隣にいる方は、近づいてくる誰かの気配を感じ取ったらしい。
あの文章は彼には聞こえていないのだろうか?
背を伸ばして様子を伺おうとしている。
あの文章は彼には聞こえていないのだろうか?
背を伸ばして様子を伺おうとしている。
佐倉 光

話せれば大体分かるし、腕輪があれば一発なんだけどなー。
佐倉 光

さて。
俺たちにできることは多くない。
牧志たちは自分たちが比べられていることを知らない、と解釈すべきか。
向こう側の牧志は「俺とはぐれたので慌てている」ともとれる。
実験なら条件はできるだけ同じようにするだろうし。
牧志から受け取れる情報は、腕の動き、体の動き。
首は封じられたけど、肩や足などでイエスノーの提示くらいはできるだろう。
問題は、俺の方から質問しづらいということだな。
牧志の大体の動きは見分けられる自信があるけど、こんな冗談みたいなスーツを着ていては不確実だ。
さて、どうしたもんかな。
新しく来た方の肩を軽く叩いて、アイマスクを外す、腕枷を外す、などを一応試してみる。
同時に相手の動きや反応を観察する。
俺たちにできることは多くない。
牧志たちは自分たちが比べられていることを知らない、と解釈すべきか。
向こう側の牧志は「俺とはぐれたので慌てている」ともとれる。
実験なら条件はできるだけ同じようにするだろうし。
牧志から受け取れる情報は、腕の動き、体の動き。
首は封じられたけど、肩や足などでイエスノーの提示くらいはできるだろう。
問題は、俺の方から質問しづらいということだな。
牧志の大体の動きは見分けられる自信があるけど、こんな冗談みたいなスーツを着ていては不確実だ。
さて、どうしたもんかな。
新しく来た方の肩を軽く叩いて、アイマスクを外す、腕枷を外す、などを一応試してみる。
同時に相手の動きや反応を観察する。
新しい誰か

彼はあなたに触れられて、びくりと肩を震わせた。
こちらの彼にかけられているもの同様、アイマスクはぴったりと継ぎ目がない。
手首を後ろ手に縛る革のベルトもそっくりで、外せそうにない。
こちらの彼にかけられているもの同様、アイマスクはぴったりと継ぎ目がない。
手首を後ろ手に縛る革のベルトもそっくりで、外せそうにない。
新しい誰か

「あ え?」
彼は曖昧に口を動かした。
肩を揺らす様子は隣の彼と、少し違うような気もする。
彼は曖昧に口を動かした。
肩を揺らす様子は隣の彼と、少し違うような気もする。
佐倉 光

では、ふたりから距離を取って足を踏みならしてみよう。
何か喋ろうとするか。どんな反応をするか。すぐこちらへ来るか。
何か喋ろうとするか。どんな反応をするか。すぐこちらへ来るか。
隣の誰か

隣の方は不意をつかれよろめいて、警戒するように立ち止まって辺りに顔を向ける。
佐倉 光

隣にいた方は牧志っぽい動きだな。
新しい誰か

奥にいた方は、ふらつきながらこちらへ来ようとする。
新しい誰か

「あ え あ い う?」
はくはくと口を開く。
はくはくと口を開く。
佐倉 光

「だれかいる?」か。
殊更鎖の音を目立たせるように更に足踏みしてみる。
牧志は俺が鎖を付けているのを知っている。
そう考えると「誰かいる?」は少しおかしい気はしなくもない。
殊更鎖の音を目立たせるように更に足踏みしてみる。
牧志は俺が鎖を付けているのを知っている。
そう考えると「誰かいる?」は少しおかしい気はしなくもない。
新しい誰か

奥の彼は一歩一歩探るようにしながら、また一歩近づいてくる。
新しい誰か

「あ え ?」
動きづらい口を精一杯に広げようとしながら、彼はあなたに何かを問おうとする。
動きづらい口を精一杯に広げようとしながら、彼はあなたに何かを問おうとする。
佐倉 光

元からいる方は何か反応してる?
当然互いに声が聞こえているはずだ。
当然互いに声が聞こえているはずだ。
隣の誰か

あなたは隣にいる方の彼を見る。
隣にいる方はその場に立ち止まり、奥の彼にじっと顔を向けていた。
口を動かし、何かを奥の彼に問いかける。
隣にいる方はその場に立ち止まり、奥の彼にじっと顔を向けていた。
口を動かし、何かを奥の彼に問いかける。
隣の誰か

「い お え え う お あ ?」
新しい誰か

「い お え え う、 い い あ い あ ?」
奥の彼は応えて口を開く。
奥の彼は応えて口を開く。
佐倉 光
はすたぁ?
KP
いあいあ?
佐倉 光

「きこえてるのか?」
「きこえてる、きみたちは?」
と推測できる。
牧志だったらまず俺を探さないかなぁ。
いやこれは自惚れ、かな。
「きこえてる、きみたちは?」
と推測できる。
牧志だったらまず俺を探さないかなぁ。
いやこれは自惚れ、かな。
佐倉 光

「うーう うーう」
こちらも声を発してみる。わざと、前の呪文を模したような音を出す。
この調子だと、ここでの試験の意図が二人に伝われば即解けそうな気配なんだけど。
こちらも声を発してみる。わざと、前の呪文を模したような音を出す。
この調子だと、ここでの試験の意図が二人に伝われば即解けそうな気配なんだけど。
新しい誰か

奥にいる方が、驚いたのか一歩よろめいた。
新しい誰か

「あ い、?」
隣の誰か

隣にいる方が、合図か問いか、軽くあなたに肩をぶつける。
佐倉 光

これは迷う余地がないように思えるな。隣にいるのが牧志の反応だ。
向かいにいるのは事情を知らず突然放り込まれた何者かって気がする。
牧志を装うことをしようともしていない。
隣の人物の腕を引き、次の部屋を目指そう。
向かいにいるのは事情を知らず突然放り込まれた何者かって気がする。
牧志を装うことをしようともしていない。
隣の人物の腕を引き、次の部屋を目指そう。
佐倉 光
合ってるかなぁー。
KP
どうかなー。
隣の誰か

隣の彼はこちらに体を向け、あなたに何か問うたようだった。
しかし首が動かせないために、腕を引かれたままでは十分にこちらを向けず、口の動きを読み取れない。
しかし首が動かせないために、腕を引かれたままでは十分にこちらを向けず、口の動きを読み取れない。
KP
隣の人物の手だけを引いて扉の前に立つのなら、扉は抵抗もなく開く。
新しい誰か

奥にいた彼はあなたに追いすがろうとし、手を出すことができずによろめいた。
あなたが彼を置いていくのなら、そのまま床に倒れることだろう。
あなたが彼を置いていくのなら、そのまま床に倒れることだろう。
KP
そのまま扉をくぐる?
佐倉 光

この反応だと、さっきの驚きは『そこに俺がいる』と気付いたためかもしれない……
佐倉 光

一応【アイデア】で確認できそうなことは思いつけないかな。
KP
【アイデア】/2で判定。
佐倉 光

1d100 42【アイデア】 Sasa 1d100→ 79→失敗
KP
意思疎通の手段が少なすぎる。
これ以上のことは思いつかない……。
これ以上のことは思いつかない……。
佐倉 光

振り向いて二人の顔を見る。奥のヤツは何か言っている?
新しい誰か

「お お い う お」
奥にいた彼は、あなたが振り向くために一瞬足を止めたのに気づいたのか、急ぐ脚で大股に踏み出した。
その瞬間、躓いてバランスを崩す。
勢い余って、あなたに向かって倒れ込む。
奥にいた彼は、あなたが振り向くために一瞬足を止めたのに気づいたのか、急ぐ脚で大股に踏み出した。
その瞬間、躓いてバランスを崩す。
勢い余って、あなたに向かって倒れ込む。
隣の誰か

隣の彼は、彼が躓いた音に気づいたのだろう。
倒れ込む彼に向かって一歩踏み出すが、見えず手も出せない状態では何もできなかった。
倒れ込む彼に向かって一歩踏み出すが、見えず手も出せない状態では何もできなかった。
佐倉 光

「どこいくの」か。
やっぱりそうじゃない気がするな。
向かいにいた方が牧志なら、真っ先に名前言って俺が佐倉だと確認しそうな気もするし。
悪いけど今隣にいる方が牧志だと思える。
そいつには手を貸さずに隣にいる方の腕を引く。
それでも助けたいと望むなら仕方ないから戻って手を貸すけど。
ここの奴らそんなに無体な扱いはしてこないから、心配はない気はするんだよなー。
……基準がおかしくなってるな、俺。
やっぱりそうじゃない気がするな。
向かいにいた方が牧志なら、真っ先に名前言って俺が佐倉だと確認しそうな気もするし。
悪いけど今隣にいる方が牧志だと思える。
そいつには手を貸さずに隣にいる方の腕を引く。
それでも助けたいと望むなら仕方ないから戻って手を貸すけど。
ここの奴らそんなに無体な扱いはしてこないから、心配はない気はするんだよなー。
……基準がおかしくなってるな、俺。
佐倉 光
うむむ。先入観になってないかな。怖いなー。
隣の誰か

隣にいる彼はもう一度、こちらを見た。
一度躊躇うように足を止め、しかし、腕を引かれるままにあなたに従う。
一度躊躇うように足を止め、しかし、腕を引かれるままにあなたに従う。
KP
扉をくぐる?
佐倉 光

進む。
新しい誰か

置いていかれた彼が、床の上に崩れ落ちるのが見えた。
なにごとか動く口が見えた。
何を言ったのかは読み取れなかった。
なにごとか動く口が見えた。
何を言ったのかは読み取れなかった。
KP
扉が、閉じた。
閉じると同時に、どこからともなく現れた鎖が扉へと絡みつき、扉をしっかりと封じた。
閉じると同時に、どこからともなく現れた鎖が扉へと絡みつき、扉をしっかりと封じた。
KP
あなたは彼を選んだ。
……本当にこれでよかったのだろうか?
確信の合間に、ふと不安が差す。
得られる情報は少ない。
何もかもはあなたの思い込み、決めつけではなかっただろうか?
佐倉さんは《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1D2》。
……本当にこれでよかったのだろうか?
確信の合間に、ふと不安が差す。
得られる情報は少ない。
何もかもはあなたの思い込み、決めつけではなかっただろうか?
佐倉さんは《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1D2》。
佐倉 光

1d100 34 《SANチェック》
Sasa 1d100→ 39→失敗
1d2 Sasa 1d2→2
正気度 34 → 32
Sasa 1d100→ 39→失敗
1d2 Sasa 1d2→2
正気度 34 → 32
KP
あ、そうだ。
休んだ所で不定基準値をリセットしてください。
また十分に休んだことにより、HPが1d3回復します。
失礼しました。
休んだ所で不定基準値をリセットしてください。
また十分に休んだことにより、HPが1d3回復します。
失礼しました。
佐倉 光

1d3 Sasa 1d3→3
HP 8 → 10
HP 8 → 10
佐倉 光
元気いっぱい。
佐倉 光

俺は、自分にできる限りのことをした。
そのはずだ。
隣にいるのが相棒だと信じた。
いや。思い込みではなかったか?
牧志はこうするはず、という、俺のただの先入観。思い込み。勝手なイメージ。
そういったもので決めつけていなかったか?
あそこで倒れていたのが相棒だった可能性は本当になかったのか?
ちりちりと嫌な感覚が喉の奥を締め付けている。
そのはずだ。
隣にいるのが相棒だと信じた。
いや。思い込みではなかったか?
牧志はこうするはず、という、俺のただの先入観。思い込み。勝手なイメージ。
そういったもので決めつけていなかったか?
あそこで倒れていたのが相棒だった可能性は本当になかったのか?
ちりちりと嫌な感覚が喉の奥を締め付けている。
KP
扉は閉じてしまった。
あなたの隣にいるのは、顔も声もわからぬ人形。
傍らの人形の中に入っているのが相棒であろうとなかろうと、あなたはもう、それと共に行くしかないのだ……。
あなたの隣にいるのは、顔も声もわからぬ人形。
傍らの人形の中に入っているのが相棒であろうとなかろうと、あなたはもう、それと共に行くしかないのだ……。
佐倉 光

ああ、もうこのまま行くしかない。
俺の判断を信じるしかないんだ。
彼の、牧志の腕を引いて先へ進もう。
俺の判断を信じるしかないんだ。
彼の、牧志の腕を引いて先へ進もう。
KP
……その部屋は、右側にリタイア用の扉がある以外は、先程までと大きく様子を異にしていた。
あなたはそれを見て、直前に休息室が設けられていた理由を悟るかもしれない。
長い廊下が奥へと続いている。
廊下はいかにも不安定そうな橋で繋がれ、橋の下は様子も分からない暗がりになっていた。
その奥に大きな段差と何かの仕掛けが見え、扉は遥か向こうにある。
あなたはそれを見て、直前に休息室が設けられていた理由を悟るかもしれない。
長い廊下が奥へと続いている。
廊下はいかにも不安定そうな橋で繋がれ、橋の下は様子も分からない暗がりになっていた。
その奥に大きな段差と何かの仕掛けが見え、扉は遥か向こうにある。
KP
床にパネルがあり、「これが最後」という文字が浮かんだ。
……最後は意外と体力勝負らしい。それが真実ならだが。
……最後は意外と体力勝負らしい。それが真実ならだが。
牧志 浩太

彼がこちらに体を向け、一度お辞儀するように上半身を傾かせた。
佐倉 光

「うう」
声を上げる。牧志はきっと頷く代わりの動作だ。
声を上げる。牧志はきっと頷く代わりの動作だ。
佐倉 光

さてこれはどうしたものかな。
まず橋を握って揺らす。叩く。どういう動きをするのかの把握と同時、音で牧志に何があるのか伝える。
……と思ったけど、叩くのは無理そうか、蹴っても音はしそうにないかな。
鎖を打ち付けてみるか。
まず橋を握って揺らす。叩く。どういう動きをするのかの把握と同時、音で牧志に何があるのか伝える。
……と思ったけど、叩くのは無理そうか、蹴っても音はしそうにないかな。
鎖を打ち付けてみるか。
KP
橋を握って揺らすと大きく横に揺れる。
体重をかけて踏み出せば、同じように揺れるのだろう。
橋は天井からブランコのように、何本かの鎖で吊り下げられている。
奥に向かって続く橋はいくつかに分かれており、継ぎ目の所で足を踏み出して渡らなければならないと想像がつく。
体重をかけて踏み出せば、同じように揺れるのだろう。
橋は天井からブランコのように、何本かの鎖で吊り下げられている。
奥に向かって続く橋はいくつかに分かれており、継ぎ目の所で足を踏み出して渡らなければならないと想像がつく。
牧志 浩太

揺らしたり鎖を打ち付けたりすると、彼がそちらを向く。
あなたには聞こえないが、橋が音を立てているのだろうか。
あなたには聞こえないが、橋が音を立てているのだろうか。
佐倉 光

橋に手すりのようなものはある?
KP
手すりはない。
あるのは天井から橋を吊り下げる鎖だけだ。
鎖は手が届く程度の間隔で設けられており、これが手すりの代わりとも言える。
あるのは天井から橋を吊り下げる鎖だけだ。
鎖は手が届く程度の間隔で設けられており、これが手すりの代わりとも言える。
佐倉 光

これはなかなかきついぞ。
俺は足が自由に動かないし、牧志は目が見えない。
牧志は音である程度の環境が分かるかも知れないが、
不安定な足場は目が見えないと難しい。
どうしたもんかな……
俺は足が自由に動かないし、牧志は目が見えない。
牧志は音である程度の環境が分かるかも知れないが、
不安定な足場は目が見えないと難しい。
どうしたもんかな……

佐倉 光
こんなイメージで合ってます?
KP
お、イメージありがとうございます。
それで合っています。大変。
それで合っています。大変。
佐倉 光
牧志鎖に掴まれないじゃないか……
佐倉 光

掴まらないとまずそうなほどの揺れ?
這ってゆくなどしたら板を渡るのに不都合出そう?
這ってゆくなどしたら板を渡るのに不都合出そう?
KP
いざ体重をかけた時にどの程度揺れてくるかは、やってみないと分からない所がある。
足で蹴った時に最も大きく揺れるだろうことを考えると、這っていくなら比較的小さな揺れで済むかもしれない。
鎖をたぐり寄せるなら、たぐり寄せた鎖を手から放したとき、板は反動で大きく揺れるだろう。
足で蹴った時に最も大きく揺れるだろうことを考えると、這っていくなら比較的小さな揺れで済むかもしれない。
鎖をたぐり寄せるなら、たぐり寄せた鎖を手から放したとき、板は反動で大きく揺れるだろう。
佐倉 光

こちらは目が見えるので、足の不自由さもある程度はカバーできる。
可能なら、鎖をたぐり寄せて次のブランコとの板をくっつけて牧志を四つ這いででも渡らせ、
その後でこちらがタイミングを見て渡る、という感じになるかなぁ。
可能なら、鎖をたぐり寄せて次のブランコとの板をくっつけて牧志を四つ這いででも渡らせ、
その後でこちらがタイミングを見て渡る、という感じになるかなぁ。
KP
その方法は悪くなさそうに見える。
見えない牧志にどうやってその方法を伝えるか。
鎖を放した時の反動を、どうやっていなすか。手を出せない彼にいなさせるか。
その辺りが鍵になりそうだ。
見えない牧志にどうやってその方法を伝えるか。
鎖を放した時の反動を、どうやっていなすか。手を出せない彼にいなさせるか。
その辺りが鍵になりそうだ。
佐倉 光

下が崖だとは伝えないほうがいいよな。
ブランコの上を渡るようなものだと伝えるだけでいい。
しかしそれを伝えるにはどうすれば。
牧志は歩く時、つま先で足元探りながら歩いているように見える?
それとも普通に歩いている?
ブランコの上を渡るようなものだと伝えるだけでいい。
しかしそれを伝えるにはどうすれば。
牧志は歩く時、つま先で足元探りながら歩いているように見える?
それとも普通に歩いている?
牧志 浩太

最初に踏み出す時だけ、爪先で周囲を探る。
自身より情報を持っているらしいあなたの存在を確信したからか、あなたに導かれている間は普通に歩く。
自身より情報を持っているらしいあなたの存在を確信したからか、あなたに導かれている間は普通に歩く。
佐倉 光

それじゃ、まずヘリの所まで誘導して、浮かんでいる橋の前のところで肩を押して座って貰う。
その上で、橋を前後に揺らす。
少なくとも何かがスイングして動く感覚は得られないだろうか……
そして、しばらく足踏みをして、鎖を手繰りよせて自分だけ橋の上に渡り手を離す。
あとは鎖に捕まったまま、ある程度揺れが収まるまで足を踏みならし続ける。
つまり、俺の足の鎖の位置で、「何か動くものに乗る必要がある」と知らせられないか。
もし慌てて動こうとするようなら静止するように大きく鳴らす。
その上で、橋を前後に揺らす。
少なくとも何かがスイングして動く感覚は得られないだろうか……
そして、しばらく足踏みをして、鎖を手繰りよせて自分だけ橋の上に渡り手を離す。
あとは鎖に捕まったまま、ある程度揺れが収まるまで足を踏みならし続ける。
つまり、俺の足の鎖の位置で、「何か動くものに乗る必要がある」と知らせられないか。
もし慌てて動こうとするようなら静止するように大きく鳴らす。
牧志 浩太

「!」
彼の爪先が奈落のへりにたどり着くと、彼はひたりと脚を強張らせた。
導かれて座り込んだ目の前で揺れる橋、あなたの足踏みに、彼はじっと動きを止める。
それから、座ったまま前に脚を突き出し、そこで揺れるものを爪先で探ろうとする。
彼の爪先が奈落のへりにたどり着くと、彼はひたりと脚を強張らせた。
導かれて座り込んだ目の前で揺れる橋、あなたの足踏みに、彼はじっと動きを止める。
それから、座ったまま前に脚を突き出し、そこで揺れるものを爪先で探ろうとする。
佐倉 光

それじゃあ、そのまましばらくブランコのように揺らしてから牧志が居る方へ戻る。
牧志は掴まれないってのがとにかく怖いな。
俺もこの足じゃそんなに急な動きはできないし。
牧志は掴まれないってのがとにかく怖いな。
俺もこの足じゃそんなに急な動きはできないし。
佐倉 光

深呼吸して、一つ先の橋をたぐり寄せて安定させる。
そして肩をぐっと押さえて低い姿勢になるようにと指示。
牧志の足を軽く叩く。前へ進もう、という合図だ。
立ち上がろうとするなら肩を押さえる。
横について、牧志が渡りきるまで鎖を引き寄せて支えておく。
そして肩をぐっと押さえて低い姿勢になるようにと指示。
牧志の足を軽く叩く。前へ進もう、という合図だ。
立ち上がろうとするなら肩を押さえる。
横について、牧志が渡りきるまで鎖を引き寄せて支えておく。
牧志 浩太

低い姿勢にされ、そのまま前に進むように合図されると、這って進めということだと理解はしたらしい。
大きく肩を乗り出し、橋の上へと乗り上げる。
大きく肩を乗り出し、橋の上へと乗り上げる。
牧志 浩太

「!」
彼の体重が橋の上に移った瞬間、橋がぐらりと揺れそうになる。
鎖を引き寄せて、バランスを失わないように支える必要がある!
彼の体重が橋の上に移った瞬間、橋がぐらりと揺れそうになる。
鎖を引き寄せて、バランスを失わないように支える必要がある!
KP
彼の【STR】(12)と、あなたの【STR】(6)の平均、9×5=45で判定!
佐倉 光

1d100 45 【STR】平均 Sasa 1d100→ 23→成功
KP
彼は腹筋に力を入れて必死にバランスを取り、あなたは暴れようとする鎖に全身全霊でしがみついた……!
佐倉 光

こなくそぉぉ!
全身の力を込めて鎖を引き寄せる。
全身の力を込めて鎖を引き寄せる。
牧志 浩太

どうにか奈落の底へ落ちることなく、彼は橋の上へと身体を移した。
KP
……次はあなたの番だ。
佐倉 光

よし。あとはさっきやったのと同じように渡る。
牧志が乗ったことによって勢いがつきやすくなっているから、鎖をしっかり握って慎重に……!
牧志が乗ったことによって勢いがつきやすくなっているから、鎖をしっかり握って慎重に……!
KP
鎖をしっかりと握って足場を引き寄せ、渡る。
脚を繋ぐ鎖が突っ張り、僅かな歩幅しかあなたには許されない。
引き寄せすぎれば、掴まることのできない彼がバランスを崩し、滑り落ちてしまう。
引き寄せ方が足りなければ、あなたが足を踏み外す。
脚を繋ぐ鎖が突っ張り、僅かな歩幅しかあなたには許されない。
引き寄せすぎれば、掴まることのできない彼がバランスを崩し、滑り落ちてしまう。
引き寄せ方が足りなければ、あなたが足を踏み外す。
KP
佐倉さん、【DEX】×5+15で判定!
佐倉 光
1d100 65 【DEX】 Sasa 1d100→ 96→致命的失敗(ファンブル)
KP
踏み出した先に、床がなかった。
それを認識した次の一瞬、視界がぐるりと反転した。
消滅した?
いや、違う。
足を、踏み外したのだ。
それを認識した次の一瞬、視界がぐるりと反転した。
消滅した?
いや、違う。
足を、踏み外したのだ。
佐倉 光

!
やらかした!
必死で鎖にしがみつこうとし、その瞬間牧志が乗っていることを思い出してためらってしまう。
それがかえって良くなかったのだ。
決定的にバランスを崩す。
悲鳴も上げられずにひっくり返っ
やらかした!
必死で鎖にしがみつこうとし、その瞬間牧志が乗っていることを思い出してためらってしまう。
それがかえって良くなかったのだ。
決定的にバランスを崩す。
悲鳴も上げられずにひっくり返っ
KP
足元の感覚が消滅し、身体が強い落下感に襲われ、バランスを崩した彼もろとも闇に飲み込まれてようやく、意識が追いついた。
牧志 浩太

恐らく彼は何か悲鳴を上げたのだが、あなたには聞こえなかった。
KP
そしてあなたの視界は、真っ暗になった。
KP
…………ぼつん、とあなたの身体を衝撃が襲った。
恐らくどこかに落下した。
激しい落下感の割に衝撃は言うほど強くなく、どうやら全身を包む樹脂の弾力と、首を固定されていることが重要な部位を損傷から守ってくれたらしい。
身体は打ちつけた衝撃で絶えずずきずきと痛むが、重大な損傷の気配がないことが幸いだろうか。
そうして気づくと、落下の瞬間の恐怖が今更に蘇る。
恐らくどこかに落下した。
激しい落下感の割に衝撃は言うほど強くなく、どうやら全身を包む樹脂の弾力と、首を固定されていることが重要な部位を損傷から守ってくれたらしい。
身体は打ちつけた衝撃で絶えずずきずきと痛むが、重大な損傷の気配がないことが幸いだろうか。
そうして気づくと、落下の瞬間の恐怖が今更に蘇る。
KP
二人とも、
・HP-1d2。
・《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1D3》。
・HP-1d2。
・《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1D3》。
牧志 浩太

1d2 Sasa 1d2→2
1d100 43 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 17→成功
HP 11 → 9
1d100 43 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 17→成功
HP 11 → 9
佐倉 光

1d2 Sasa 1d2→2
1d100 32 Sasa 1d100→ 41→失敗
1d3 Sasa 1d3→2
HP 10 → 8
SAN 32 → 30
1d100 32 Sasa 1d100→ 41→失敗
1d3 Sasa 1d3→2
HP 10 → 8
SAN 32 → 30
佐倉 光

いてぇ……
首を固定したのはこのためじゃないだろうな……
首を固定したのはこのためじゃないだろうな……
佐倉 光

牧志は!?
起き上がろうとする。
起き上がろうとする。
KP
辺りは真っ暗だ。
少し待っていると次第に目が慣れ、ぼんやりと周囲の様子が明らかになってくる。
少し待っていると次第に目が慣れ、ぼんやりと周囲の様子が明らかになってくる。
牧志 浩太

少し遠くに彼が倒れていた。
後ろ手に縛られたまま、床の上に倒れ込んでいる。
後ろ手に縛られたまま、床の上に倒れ込んでいる。
佐倉 光

牧志! 牧志!
そちらへと慌てて近寄る。無事か? 生きているか?
そちらへと慌てて近寄る。無事か? 生きているか?
KP
床は何だか凹凸があり、少々歩きにくい。
歩幅を確保できない足では躓きそうになる。
歩幅を確保できない足では躓きそうになる。
牧志 浩太

あなたが鎖を鳴らして駆け寄ると、彼は音に気付いたのか、もぞもぞと身を揺らした。
……生きている。血のにおいも、しない。
……生きている。血のにおいも、しない。
KP
そういえば、床には何か弾力のある物が敷き詰められている。
手を縛られたままの彼は、急所を庇うことができない。
もしも硬い床に叩きつけられていれば、いくら樹脂に包まれていても重傷を免れなかっただろう。
手を縛られたままの彼は、急所を庇うことができない。
もしも硬い床に叩きつけられていれば、いくら樹脂に包まれていても重傷を免れなかっただろう。
佐倉 光

ふぅ。無傷とは行かなくても無事か。
とはいえ何度落ちても大丈夫とは思えないな。
打ち所が悪かったら普通に死ぬ高さだし、腕が括られている牧志は危険だ。
とはいえ何度落ちても大丈夫とは思えないな。
打ち所が悪かったら普通に死ぬ高さだし、腕が括られている牧志は危険だ。
佐倉 光

ここから上に戻る方法はあるだろうか?
そもそもここに何かあったりする?
そもそもここに何かあったりする?
KP
ここから上に戻る方法はあるだろうか、ここに何かあるだろうか?
周囲の様子を探ると、何かが敷き詰められた地面がなんとなく生温かいことに気づく。
少しすると、もう少し目が慣れてくる。
床には、縄のようなうねりをもった何かが、隙間なく敷き詰められていた。
緩衝材のような何かだ。
生温かい。
何だか動いている。
周囲の様子を探ると、何かが敷き詰められた地面がなんとなく生温かいことに気づく。
少しすると、もう少し目が慣れてくる。
床には、縄のようなうねりをもった何かが、隙間なく敷き詰められていた。
緩衝材のような何かだ。
生温かい。
何だか動いている。
佐倉 光

……? こいつ、生き物?
KP
僅かな光に、てらてらと鱗が光る。
動く。うねる。蠢く。
どうやら生きている。
あなたの手足に絡みついてくる。
これ……、何だろうか?
動く。うねる。蠢く。
どうやら生きている。
あなたの手足に絡みついてくる。
これ……、何だろうか?
佐倉 光

蛇か!?
KP
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1D6》。
牧志 浩太

1d100 43 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 13→成功
佐倉 光

1d100 30 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 29→成功
KP
彼が爪先であなたを探り当て、焦った様子でごつごつとあなたの太腿を叩いた。
佐倉 光

まずい。害があるものかどうかは分からないけど、わざわざこんなところに敷き詰めてあるものだ、碌なものじゃない!
牧志の腕を引っかけて逃げ道を探す。
牧志の腕を引っかけて逃げ道を探す。
牧志 浩太

あなたの助けを得て彼が身を起こした、その直後。
KP
ずろ、ずる、ずるずるずるずるずる……!
直後、それらが一斉に動き始めた!
無数のそれらで構成された床を振動させながら、次々と鎌首をもたげ、のたうち。
あなた達を絡め取ろうとしてくる!
逃れなければ、あなた達はあえなくそれに絡め取られてしまうことだろう。
しかし、果たしてどこに逃れればいいのか?
逃げる先を探すならば、
・佐倉さんは〈目星〉
・彼は〈聞き耳〉で判定。
直後、それらが一斉に動き始めた!
無数のそれらで構成された床を振動させながら、次々と鎌首をもたげ、のたうち。
あなた達を絡め取ろうとしてくる!
逃れなければ、あなた達はあえなくそれに絡め取られてしまうことだろう。
しかし、果たしてどこに逃れればいいのか?
逃げる先を探すならば、
・佐倉さんは〈目星〉
・彼は〈聞き耳〉で判定。
佐倉 光

1d100 99〈目星〉 Sasa 1d100→ 15→成功
牧志 浩太

1d100 97〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 93→成功
KP
緩衝材(?)(??)つきの落とし穴(?)に落ちました。
佐倉 光
良かったー柔らかいわ!
伝達と関係ないところで失敗してんぞ実験者ァァ!
伝達と関係ないところで失敗してんぞ実験者ァァ!
KP
大丈夫ちょっとイベント増えただけだから(?)
佐倉 光

やべぇ、やべぇやべぇ!
焦る心を必死で押さえ、足元の存在を意識から追い出して視線を必死で廻らせる。
焦る心を必死で押さえ、足元の存在を意識から追い出して視線を必死で廻らせる。
牧志 浩太

彼がある方向を向くと同時に、あなたも地面の勾配に気づくだろう。
少し向こう、彼の向く方に、上向きの斜面が見える。
その斜面には、のたうつそれらがまだ存在していない。
……あなた達が「落ちてきた」というのなら。
その斜面が、「上」に続いているのではないか?
少し向こう、彼の向く方に、上向きの斜面が見える。
その斜面には、のたうつそれらがまだ存在していない。
……あなた達が「落ちてきた」というのなら。
その斜面が、「上」に続いているのではないか?
佐倉 光

斜面へ向かって牧志の手を引く。必死で足を動かし、それらを払い落としながら登る。
KP
あなたは彼の手を引いて走る。
あなたの歩幅では満足に走れない。
次から次へと起き上がりだすそれらが、あなたの足を掠める。
払い落としても落としても、何度も何度も足に絡みついてくる。
あなたの歩幅では満足に走れない。
次から次へと起き上がりだすそれらが、あなたの足を掠める。
払い落としても落としても、何度も何度も足に絡みついてくる。
牧志 浩太

このままでは追いつかれる。
彼が一瞬速度を落とした。
あなたに背中を向け、腰を落とす。
縛られた腕で、ぐいと大きく肩を広げる。
彼が一瞬速度を落とした。
あなたに背中を向け、腰を落とす。
縛られた腕で、ぐいと大きく肩を広げる。
佐倉 光

そんな無茶な!
しかし迷ってる場合じゃないか。
その背に乗りかかるようにして体重をかける。
しかし迷ってる場合じゃないか。
その背に乗りかかるようにして体重をかける。
牧志 浩太

彼はあなたの体重を抱えて、勾配が上へ傾く方へ走り出す。
下から腕で支えられない分、あなたが彼の身体にしがみつくしかない!
下から腕で支えられない分、あなたが彼の身体にしがみつくしかない!
KP
走れ!
幸いプニプニのおかげで、あなたが地面を離れてしまえば、彼の脚は捉えづらい。
佐倉さんは【STR】×5。
彼は【DEX】×5+20で判定。
幸いプニプニのおかげで、あなたが地面を離れてしまえば、彼の脚は捉えづらい。
佐倉さんは【STR】×5。
彼は【DEX】×5+20で判定。
佐倉 光

1d100 30 【STR】×5 Sasa 1d100→ 41→失敗
牧志 浩太

1d100 60 【DEX】補正込み Sasa 1d100→ 42→成功
KP
とうとう天井に辿り着いた時、あなたの腕が限界を迎えた。
彼の背にしがみついていたあなたの腕から、とうとう力が抜ける。
あなたの身体が彼の背から滑り落ちそうになる。
すぐ後ろまで雪崩を打ち殺到する「何か」。
その時、
彼の背にしがみついていたあなたの腕から、とうとう力が抜ける。
あなたの身体が彼の背から滑り落ちそうになる。
すぐ後ろまで雪崩を打ち殺到する「何か」。
その時、
牧志 浩太

彼が突然姿勢を低くし、床に這った。
KP
天井に蓋が見える。
あなたは彼の背の上に立ち、あれを頭で押し開けることができる。
そうすればあなたは上へ出られる。
彼は追ってきている「何か」に呑み込まれる。
そうしないこともできる。
そうしなければ恐らく逆になる。
何か他の行動をとることもできる。
あなたは彼の背の上に立ち、あれを頭で押し開けることができる。
そうすればあなたは上へ出られる。
彼は追ってきている「何か」に呑み込まれる。
そうしないこともできる。
そうしなければ恐らく逆になる。
何か他の行動をとることもできる。
KP
判断に使える時間は一瞬だ。
可能な行動は一つだけ。
どうする?
可能な行動は一つだけ。
どうする?
迷う
佐倉 光
難しいことを。
牧志は限界を感じて伏せて身を守ろうとしている?
しかし今佐倉には出口が見えているから、それを伝えてやれば二人とも脱出できる可能性がある?
牧志は限界を感じて伏せて身を守ろうとしている?
しかし今佐倉には出口が見えているから、それを伝えてやれば二人とも脱出できる可能性がある?
KP
見た感じ、佐倉さんが滑り落ちたのを背中で感じて、自分を足場にして逃げろ! している状態に見えますね。
ここは二人とも脱出するのはなかなか難しい(ほぼ無理)なレベルです。
ここは二人とも脱出するのはなかなか難しい(ほぼ無理)なレベルです。
佐倉 光
牧志が何か音声で情報を得た可能性も考えられるけど。
これ究極の選択か!?
これ究極の選択か!?
KP
※〈心理学〉で彼の思惑を推し量ることができます。
これは行動には含みません。
これは行動には含みません。
佐倉 光

1d100 65〈心理学〉
Sasa 1d100→ 23→成功
Sasa 1d100→ 23→成功
牧志 浩太

彼は一瞬、躊躇ったように感じた。
しかしその躊躇いは、短かった。
恐らく彼に勝機も確信もない。一瞬の判断だ。
殆ど自己犠牲の行動で、その中に一片の信頼のようなものを感じた。
……共倒れになるよりはましだと、彼は思ったのかもしれない。
動ける方が残るべきだと、考えたのかもしれない。
この「実験者」の思惑が、「殺害」ではない可能性に賭けたのかもしれない。
推察できたのは、それだけだ。
しかしその躊躇いは、短かった。
恐らく彼に勝機も確信もない。一瞬の判断だ。
殆ど自己犠牲の行動で、その中に一片の信頼のようなものを感じた。
……共倒れになるよりはましだと、彼は思ったのかもしれない。
動ける方が残るべきだと、考えたのかもしれない。
この「実験者」の思惑が、「殺害」ではない可能性に賭けたのかもしれない。
推察できたのは、それだけだ。
佐倉 光

ああくそ、分かってんだよ!
分かってんだよ、そんなことは!
一緒に呑まれても助かる確率が上がるとは思えない。
それなら、少しでも動ける方が動くべきなんだ!
まず蓋を押し開け這い上がる!
その際常に意識的に声を上げ続ける。
上に道があることを牧志に示し、
少しでも上に向かう意識を牧志にも持って貰うためだ!
分かってんだよ、そんなことは!
一緒に呑まれても助かる確率が上がるとは思えない。
それなら、少しでも動ける方が動くべきなんだ!
まず蓋を押し開け這い上がる!
その際常に意識的に声を上げ続ける。
上に道があることを牧志に示し、
少しでも上に向かう意識を牧志にも持って貰うためだ!
佐倉 光
押し寄せるものが何なのかにも寄るんだよな……
蛇とかなら口さえつぐんでいればしばらく耐えられる可能性がある。
しかし牧志の腕が使えないし佐倉が非力だから、引き上げるのは困難かもしれないな。
いーやーだーなーーーーーー!
蛇とかなら口さえつぐんでいればしばらく耐えられる可能性がある。
しかし牧志の腕が使えないし佐倉が非力だから、引き上げるのは困難かもしれないな。
いーやーだーなーーーーーー!
KP
蓋は頭で押し上げるだけで開いた。
光が視界に射し込む。
開けてみれば、僅かな距離だった。手を使えるあなたなら、簡単に這い上がることができる。
手が使えなかったとしても、倒れ込むだけで上に逃れることができる程度の距離だ。
光が視界に射し込む。
開けてみれば、僅かな距離だった。手を使えるあなたなら、簡単に這い上がることができる。
手が使えなかったとしても、倒れ込むだけで上に逃れることができる程度の距離だ。
KP
這い上がればそこは、あの橋をちょうど越えた所だった。
あなたが今までいた、四角い穴の下。
その四角く暗い空間に横たわる彼と、彼に向かって暗がりから殺到する── てらてらと光る、蛇のような、何か。
生臭いにおいが下から吹き上げた。
あなたが今までいた、四角い穴の下。
その四角く暗い空間に横たわる彼と、彼に向かって暗がりから殺到する── てらてらと光る、蛇のような、何か。
生臭いにおいが下から吹き上げた。
佐倉 光

やった、あのアスレチックの向こうだ!
牧志もある程度伸び上がれば登れる!
牧志もある程度伸び上がれば登れる!
牧志 浩太

「……!」
あなたの声が彼に届いた。
彼は床に這った姿勢から、腹筋の力だけで上体を押し上げようとした。
あなたの声が彼に届いた。
彼は床に這った姿勢から、腹筋の力だけで上体を押し上げようとした。
KP
彼を掴んで上へ引き上げるなら、〈組み付き〉の2倍(50)で判定。
「何か」を威嚇して退かせるなら、〈こぶし〉で判定。
そのどちらも、失敗した場合、出目によってはあなたも巻き込まれる可能性がある。
何もしない場合、あなたは巻き込まれない。
「何か」を威嚇して退かせるなら、〈こぶし〉で判定。
そのどちらも、失敗した場合、出目によってはあなたも巻き込まれる可能性がある。
何もしない場合、あなたは巻き込まれない。
佐倉 光

「うーーーーー!」
叫びながら穴の下に手を伸ばす。
叫びながら穴の下に手を伸ばす。
佐倉 光

威嚇が効くという保証はない。引き上げるしかない!
1d100 50〈組み付き〉! Sasa 1d100→ 92→失敗
1d100 50〈組み付き〉! Sasa 1d100→ 92→失敗
佐倉 光
あー
出目ぇ!
出目ぇ!
KP
引き上げようとした彼の身体は重かった。
引き上げようとした腕に、瞬く間に生温かいものが絡みついた。
引っ張られた。バランスを、崩した、いや、違う。
一瞬にしてあなたの腕には、無数の「それ」が縫い留めるように絡みついていた。
視界が再び反転した。
彼の姿が呑み込まれる。あなたが呑み込まれる。
身体の周囲を無数に這いずる感触を、曖昧な熱としてしか感じずに済んだのは、恐らく幸いなのだ。
引き上げようとした腕に、瞬く間に生温かいものが絡みついた。
引っ張られた。バランスを、崩した、いや、違う。
一瞬にしてあなたの腕には、無数の「それ」が縫い留めるように絡みついていた。
視界が再び反転した。
彼の姿が呑み込まれる。あなたが呑み込まれる。
身体の周囲を無数に這いずる感触を、曖昧な熱としてしか感じずに済んだのは、恐らく幸いなのだ。
佐倉 光

うわぁぁぁくそ! くそ! くそ!
畜生!
牧志の手を握りたくとも握れない。
捕まえられない!
畜生!
牧志の手を握りたくとも握れない。
捕まえられない!
KP
せっかく脱出したはずの場所から、あなたの身体がうぞうぞと蠢く何かに引っ張られ、どこかへ引き離されていく。
生温かい「何か」に覆われて視界になにも映らないのも、恐らく幸いなのだ。
生温かい「何か」に覆われて視界になにも映らないのも、恐らく幸いなのだ。
佐倉 光

両腕をかくように振り回し、足をばたつかせ、相棒を探ろうと、動きに抵抗しようとする。
KP
あなたの身体が床を離れる。
つるり、と。
呆気ない動きで、何かの内側に吸い込まれた。
つるり、と。
呆気ない動きで、何かの内側に吸い込まれた。
佐倉 光

無力だ。
何もかもを取り上げ、不条理に突き落とし、あざ笑うように流してゆくそれらをいくら憎んだところで、なにも
何もかもを取り上げ、不条理に突き落とし、あざ笑うように流してゆくそれらをいくら憎んだところで、なにも
KP
なにも
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無口な時間 一覧
コメント By.佐倉 光
実験者の温情で休めたと思いきや、隣にいるのがもしかしたら相棒じゃなくなっているかも知れないという。
ああもう気の休まる暇もありゃしねぇ!
実験者の温情で休めたと思いきや、隣にいるのがもしかしたら相棒じゃなくなっているかも知れないという。
ああもう気の休まる暇もありゃしねぇ!
メインルート
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子供佐倉ルート
子供佐倉&デビルシフター牧志ルート
塔牧志ルート
塔牧志&佐倉ルート
Nルート
N牧志&N佐倉ルート
波照間ルート
波照間(&東雲)ルート
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佐倉・アナザールート
【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
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