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開始前
今野 康彦(元八木)
こんばーんは!
違う!
違う!
早浪
違う違う こんばんは
KP
こんばんは!
ヤスが出たぞ取り押さえろ
ヤスが出たぞ取り押さえろ
早浪
ちがうよヤスじゃないよただの人狼だよ
KP
おっしゃできたー!
早浪
おっ?
KP
たぶん!!
テストはしてないからワタワタするかもしれんけど。
テストはしてないからワタワタするかもしれんけど。
早浪
なんだろう新しい演出かな ワクワク
KP
いえいえただのKPCさんです
早浪
おっ前世KPCさん登場かなワクワク
KP
ではでは開始いたします。
早浪
よろしくお願いしまーす!
KP
あなたは旅をする。
住み慣れた国を離れ、北へ、北へ。
一つ目の山にたどり着いたところで、日が陰り始める。
住み慣れた国を離れ、北へ、北へ。
一つ目の山にたどり着いたところで、日が陰り始める。
早浪
長い旅だ、焦っても仕方はない。
そもそも焦って得るものがあるわけでなく、戻ったとしても勝機などないのだ、まだ。
そもそも焦って得るものがあるわけでなく、戻ったとしても勝機などないのだ、まだ。
KP
近くに人里はなく、野宿をするほかない。
早浪
さて、このあたりで野営の場でも探そうか。
KP
幸い、木こりか猟師の物であろうか、古い小屋が見つかった。
人の気配は長くなかったのか、埃が積もり、虫が住み着いている。
人の気配は長くなかったのか、埃が積もり、虫が住み着いている。
早浪
「おや。すまないね、借りるよ」
埃が積もろうが虫が住もうが、こんな所で屋根とは天の助けだ。
ひと声かけて小屋の中を改めよう。
何か火気を持っていれば、近くの生枝に火をつけて煙で中を燻す。
埃が積もろうが虫が住もうが、こんな所で屋根とは天の助けだ。
ひと声かけて小屋の中を改めよう。
何か火気を持っていれば、近くの生枝に火をつけて煙で中を燻す。
KP
煙に追い出されて安住の地を追われた虫たちが逃げ出して行く。
早浪
ある程度追い出せたら小屋の中を改め、人の影や野盗の類、獣、あるいはしかばねなどがないか確認する。
『ない』シーン
KP
ちなみにここシナリオにはない説明&雰囲気シーンなので、探索に力入れなくて大丈夫です。
早浪
おお、シナリオにはない旅&野営雰囲気シーンだ! ありがとうございます 好き
じゃあそれっぽいムーブしよう
じゃあそれっぽいムーブしよう
KP
9つの山を越える旅や自分の変異への理解が一行で済ませられたら! 寂しい! じゃないか!!
というKPの癖です。
というKPの癖です。
早浪
わかるぅううううう!!!!!!
旅シーンは好きだし変異への理解はみっちりもっちりどっしりやりたい 変身シーンと自分の変異を受け入れざるを得なくなっていく所は! 醍醐味!!!!
あとこういう野営とか旅のちょっとしたそれっぽムーブするの SUKI OF SUKI
旅シーンは好きだし変異への理解はみっちりもっちりどっしりやりたい 変身シーンと自分の変異を受け入れざるを得なくなっていく所は! 醍醐味!!!!
あとこういう野営とか旅のちょっとしたそれっぽムーブするの SUKI OF SUKI
KP
小屋は一部が腐り、天井が落ちている部分もあったが、一夜程度ならば何とかなりそうだ。
人の影、獣が入り込んだ痕跡はない。
扉が閉じられていたのが辛うじて侵入を防いだのだろう。
人の影、獣が入り込んだ痕跡はない。
扉が閉じられていたのが辛うじて侵入を防いだのだろう。
早浪
これは天の助けだ。元の主に礼を述べて、ここで夜を越すことにしよう。
随分と歩いてきたのだ、休息は取れるうちに取りたい。
随分と歩いてきたのだ、休息は取れるうちに取りたい。
KP
陽は急速に落ちてゆく。
だが、視界はそれほど暗くなったように感じない。
木々のざわめきがよく聞こえ、戸板の裏で煙に酔っている虫の足音が聞こえる。
だが、視界はそれほど暗くなったように感じない。
木々のざわめきがよく聞こえ、戸板の裏で煙に酔っている虫の足音が聞こえる。
早浪
ふと異変を覚える。
夜にしては随分明るいし、大気が澄んでいる。
随分遠くの虫の足音まで聞こえるものだ。
夜にしては随分明るいし、大気が澄んでいる。
随分遠くの虫の足音まで聞こえるものだ。
KP
不安のためだろうか。風鳴がやけに大きく聞こえる。
さくさくと草を踏む小さな足音がする。
さくさくと草を踏む小さな足音がする。
早浪
やけに音が大きく聞こえ、耳の中で風が渦巻く。
自覚していなかったが、気弱にでもなっているのだろうか。
早々に眠ってしまおうか。
自覚していなかったが、気弱にでもなっているのだろうか。
早々に眠ってしまおうか。
早浪
最初自分の異変だって気づかないのも味だと思います
KP
湿った草のにおい。重く甘い土のにおい。
微かに香るのは命の香りだ。
何故かあなたはそれに引き寄せられる。
空腹が腹を刺す。
食いたい。食いたい。食いたい。
微かに香るのは命の香りだ。
何故かあなたはそれに引き寄せられる。
空腹が腹を刺す。
食いたい。食いたい。食いたい。
早浪
ひどく腹が減った。
ああ、随分歩いて疲れたらしい。
腹が減った。腹が減ってどうにも堪らず、寝づらさに寝返りを打つ。
腹が減った。
命のにおいがする。ああ、どうにも腹が減った。
ああ、随分歩いて疲れたらしい。
腹が減った。腹が減ってどうにも堪らず、寝づらさに寝返りを打つ。
腹が減った。
命のにおいがする。ああ、どうにも腹が減った。
KP
暖かい血が欲しい。
穀物などで腹が膨れるだろうか。
この飢えを満たせるだろうか。
穀物などで腹が膨れるだろうか。
この飢えを満たせるだろうか。
早浪
ああ、何か肉が食べたい。
ふかふかの毛皮に腹を埋め、命の臭いを一杯に吸い込んで噛み破るところばかりが浮かぶ。
ふかふかの毛皮に腹を埋め、命の臭いを一杯に吸い込んで噛み破るところばかりが浮かぶ。
KP
その飢えは理性を骨からこそぎとってゆく。
外で、小さな生き物が歩き回っている。
その大きさに合わない力強い足音は、おそらくウサギだ。
その鼻が警戒してかぐ音まではっきりと聞こえてくる気がする。
外で、小さな生き物が歩き回っている。
その大きさに合わない力強い足音は、おそらくウサギだ。
その鼻が警戒してかぐ音まではっきりと聞こえてくる気がする。
早浪
すぐ傍で鼻先がひくひくと動いているのが分かる。
手を伸ばせば掴み取れそうにすら感じる。
どうにも腹が減った。獣狩りなど久しくやっていないが、あれを狩って食おうか。そうすれば眠れそうだ。
空腹に突き動かされて、のそりと身を起こす。
手を伸ばせば掴み取れそうにすら感じる。
どうにも腹が減った。獣狩りなど久しくやっていないが、あれを狩って食おうか。そうすれば眠れそうだ。
空腹に突き動かされて、のそりと身を起こす。
KP
思えば体は音もなく動く。
物が見える。聞こえる。
人を拒む夜も、あなたの妨げにはならない。
あなたは夜のいきものだ。
物が見える。聞こえる。
人を拒む夜も、あなたの妨げにはならない。
あなたは夜のいきものだ。
KP
半獣状態に変異しつつある感じです。
今回の狩りでは、完全獣人の必殺の一撃のコストはかかりません。
使いたければどうぞ。
今回の狩りでは、完全獣人の必殺の一撃のコストはかかりません。
使いたければどうぞ。
早浪
わーい初回チュートリアルボーナスだぁ。
チュートリアル画面で「〈完全獣人〉を選んでね」って出るやつだ
チュートリアル画面で「〈完全獣人〉を選んでね」って出るやつだ
早浪
ああ、いい夜だ。
ひと飛びで山でも跨げそうな活力が満ちている。
どうしてこんなに夜が心地よいのかわからないが、大気も澄んでいることだし、きっといい気候なのだろう。
さて、あれを食べよう。
躊躇いなく、その兎に手を伸ばす。
ひと飛びで山でも跨げそうな活力が満ちている。
どうしてこんなに夜が心地よいのかわからないが、大気も澄んでいることだし、きっといい気候なのだろう。
さて、あれを食べよう。
躊躇いなく、その兎に手を伸ばす。
KP
闇の中からぬっと突き出た手は、兔の首を容赦なく押さえつけた。
なんと鈍い兔だろう。
が、兔もだまってはいなかった。
あなたの手の中で激しく暴れる。
なんと鈍い兔だろう。
が、兔もだまってはいなかった。
あなたの手の中で激しく暴れる。
早浪
手の中で力強く暴れる兎の命が、掌に、腕にはっきりと感じ取れた。
その生きていることが、いよいよ空腹と歓喜を掻き立てる。
その生きていることが、いよいよ空腹と歓喜を掻き立てる。
KP
兔は大きく身をひねり、あなたの腕に力強い蹴りをくれる。
ふとしたときに緩んだ手の中から、兔はまさしく脱兎のごとく逃げ出した。
だがその姿は、あまりにもゆっくりと見える。
あなたの身の内のちからをほんの少し向けてやれば、あれは、喰らえる。
あなたの中でけものが囁いた。
ふとしたときに緩んだ手の中から、兔はまさしく脱兎のごとく逃げ出した。
だがその姿は、あまりにもゆっくりと見える。
あなたの身の内のちからをほんの少し向けてやれば、あれは、喰らえる。
あなたの中でけものが囁いた。
早浪
いよいよ喰らう瞬間に、歓喜に眼が眩んだのがいけなかったらしい。
するりと手の中から逃げてしまった。
そのことにすら喜びを覚えながら、今度こそ一息に、喰らう。
完全な人狼に変じて、《必中の一撃》を行います。
天の恵みに礼を。頂きます。
するりと手の中から逃げてしまった。
そのことにすら喜びを覚えながら、今度こそ一息に、喰らう。
完全な人狼に変じて、《必中の一撃》を行います。
天の恵みに礼を。頂きます。
KP
あまりにも呆気なく、兔は真っ赤な血を噴きだして血袋となった。
あなたの長く伸びた爪が真っ赤に染まる。
兔をやすやすと引き裂いた腕は針のような、だがつややかな毛に覆われ、芳しい血の香りはあなたの肺に満ちた。
顔がもはや人の形をしていないことなど、あなたは気づけなかっただろう。
まだひくひくと動いている兔の喉笛が、あまりにも甘美に見えた。
あなたの長く伸びた爪が真っ赤に染まる。
兔をやすやすと引き裂いた腕は針のような、だがつややかな毛に覆われ、芳しい血の香りはあなたの肺に満ちた。
顔がもはや人の形をしていないことなど、あなたは気づけなかっただろう。
まだひくひくと動いている兔の喉笛が、あまりにも甘美に見えた。
早浪
ああ、香しい。愛しい。温かい。心地よい。
それは産まれる前に味わう快楽のようだった。
その瞬間、火のことなど忘れていた。
火? 火なら目の前にある。それは命の熱で十分に熱されている。
それが冷めぬうちに、まだ動く喉笛にかぶりつく。
それは産まれる前に味わう快楽のようだった。
その瞬間、火のことなど忘れていた。
火? 火なら目の前にある。それは命の熱で十分に熱されている。
それが冷めぬうちに、まだ動く喉笛にかぶりつく。
KP
兔の肉は柔らかく、甘く、熱く。
あなたの冷えた体を満たしてゆく。
命の味が腑に満ちる。
あなたの冷えた体を満たしてゆく。
命の味が腑に満ちる。
MOTTAINAI
早浪
は~~~ありがとうございます これは一行で済ましたらもったいない
KP
ねー。勿体ないんだこのシナリオ色々と。
もっとねっちりやろうぜ!!!
もっとねっちりやろうぜ!!!
早浪
おいしそうなところがいっぱいあるのに飛ばされたりさらっと終わらされちゃうと「勿体ないよお~~~~もっとやらせて~~~~~!!!」って気持ちになりますからね ありがたい 補完ありがとうございます!!
早浪
ああ、満たされる。
これで、よく眠れそうだ。
これで、よく眠れそうだ。
KP
そして、腹が満ちたとき。
残った骨を見つめていたあなたは不意に我に返る。
残った骨を見つめていたあなたは不意に我に返る。
早浪
よく眠れそうだと目を閉じたそのとき、
不意に、眼が開いた。
不意に、眼が開いた。
KP
今、自分が何をしたのか。
太く伸びた爪は。歪に盛り上がった指は。人間の口に収まりきらぬほどの牙は。尖って毛に覆われ、夜の音を聞く耳は。
太く伸びた爪は。歪に盛り上がった指は。人間の口に収まりきらぬほどの牙は。尖って毛に覆われ、夜の音を聞く耳は。
早浪
両手が真っ赤に染まっていた。
あれほどまでに温かいと思っていた血が、冷たい。
そうだ、ああ、そうだ。大気が澄んでいたのではない。
気が弱くなっていたのではない。兎が遅かったのではない。
あれほどまでに温かいと思っていた血が、冷たい。
そうだ、ああ、そうだ。大気が澄んでいたのではない。
気が弱くなっていたのではない。兎が遅かったのではない。
早浪
「く……、」
獣ののどから息が漏れた。
獣ののどから息が漏れた。
KP
あなたは呪われた。
獣になる呪いを受けたのだ。
獣になる呪いを受けたのだ。
早浪
この耳が鋭くなっていたのだ。
この目が遠くを見渡したのだ。
この体が夜に躍り、
この心が空腹に負けたのだ。
ああ、そうか。
そうか……。
これが呪われたということか。
これが、獣になるということか。
この目が遠くを見渡したのだ。
この体が夜に躍り、
この心が空腹に負けたのだ。
ああ、そうか。
そうか……。
これが呪われたということか。
これが、獣になるということか。
KP
ざわめく草木の音が、うるさいほどに降り注いでいた。
木々の中を飛ぶ梟の姿が、よく見えた。
鉄臭さがいまだ誘うように、あなたの鼻腔に漂っていた。
木々の中を飛ぶ梟の姿が、よく見えた。
鉄臭さがいまだ誘うように、あなたの鼻腔に漂っていた。
早浪
いつか勝機をとらえ、兵を率いて戻るのだと考えていた。
夢物語だ。
このような身の上で、人と暮らせたものか。
人に牙を向けかねぬ獣など、協力を乞うにふさわしくない。
しんしんと夜が身のうちに染み込んでくるようだった。その冷たさが。
どうやら私は追われたという意味を、よく分かってはいなかったらしい。
忌々しい。龍の心臓など放っておくつもりだったが、これが、それもかなわぬ枷ということか。
この身の呪いを解くすべを、探すしかないのだ。
さもなくば、いずれは山野に暮らすことになるだろう。
夢物語だ。
このような身の上で、人と暮らせたものか。
人に牙を向けかねぬ獣など、協力を乞うにふさわしくない。
しんしんと夜が身のうちに染み込んでくるようだった。その冷たさが。
どうやら私は追われたという意味を、よく分かってはいなかったらしい。
忌々しい。龍の心臓など放っておくつもりだったが、これが、それもかなわぬ枷ということか。
この身の呪いを解くすべを、探すしかないのだ。
さもなくば、いずれは山野に暮らすことになるだろう。
KP
龍の心臓を得なければ
あなたは人として生きて行くことは二度とできないだろう。
その真の意味を知ったあなたは、正気を損なう。
《正気度減少:成功時減少 0 / 失敗時減少 1d2》
あなたは人として生きて行くことは二度とできないだろう。
その真の意味を知ったあなたは、正気を損なう。
《正気度減少:成功時減少 0 / 失敗時減少 1d2》
KP
0が出たら損なわないけど。
早浪
CCB<=72 《正気度減少》 (1D100<=72) > 100 > 致命的失敗
[ 早浪 ] SAN : 72 → 70
[ 早浪 ] SAN : 72 → 70
早浪
おっとめっちゃ損なった
KP
ショックでかかったなー
KP
無理もない。
早浪
己が不甲斐なさのあまりに、忌々しさのあまりに、孤独のあまりに──
夜に吠えた。
夜に吠えた。
KP
夜は騒がしく、またあなたの体の中の熱も冷めやらず。
あなたが眠りについたのは、朝方になってからのことだった。
あなたが眠りについたのは、朝方になってからのことだった。
早浪
ゆっくりと休養を取るつもりが、結局朝方まで眠ることもかなわなかった。
夜はあまりに騒がしく、それに、心があまりに打ちのめされていた。
忌々しい。この心など見透かされていた。
あの女の思う通りに動かされる他ないことが、何より腹立たしい。
くそ。久しぶりに、汚らしい一言を漏らした。
夜はあまりに騒がしく、それに、心があまりに打ちのめされていた。
忌々しい。この心など見透かされていた。
あの女の思う通りに動かされる他ないことが、何より腹立たしい。
くそ。久しぶりに、汚らしい一言を漏らした。
KP
地獄に堕ちろ、とあの女は言った。
あなたが行く世界は地獄か。それとも。
すっかり上がった陽はそれでも暖かく、あなたをゆっくりと温めて人間へと戻していった。
あなたが行く世界は地獄か。それとも。
すっかり上がった陽はそれでも暖かく、あなたをゆっくりと温めて人間へと戻していった。
早浪
この先地獄へ行くのなら、せめてあの女を道連れにしたいものだ。
あるいは地獄の鬼どもを率いて、反旗を翻してやろうか。
地獄など承知の上だ。
だが、あれの掌の上で動くほか、今の自分にはないことが、何より身を痛ませた。
あるいは地獄の鬼どもを率いて、反旗を翻してやろうか。
地獄など承知の上だ。
だが、あれの掌の上で動くほか、今の自分にはないことが、何より身を痛ませた。
葛藤は必要
早浪
は~~~じっくりもっちりありがとうございます
こういう葛藤超楽しいし、「なるほどそういうこと~~~! 言う事聞かされてる~~~! 腹立たしいだろうな~~楽しい」感も増す
このシーンをじっくりもっちりやるからこそ悔しさも際立つというもの
こういう葛藤超楽しいし、「なるほどそういうこと~~~! 言う事聞かされてる~~~! 腹立たしいだろうな~~楽しい」感も増す
このシーンをじっくりもっちりやるからこそ悔しさも際立つというもの
KP
そう! こういうのがないと! 心臓探そうってならないからー!
早浪
そう! 人として生きられないことにたっぷりダメージを受けてもらわないと、「いや心臓とかいいわ、チャンスだし反旗翻そ反旗」ってなっちゃいますからね
KP
半獣状態の時は心は人と変わりません。
姿が変わるだけ。
姿が変わるだけ。
早浪
はーい。
KP
完全獣化の時の凶暴化もルール上はないので演出として使って下さいね!
早浪
はーい! ありがたく使わせていただきます
KP
それから数日を旅の空に過ごすうち、あなたは自らにかけられた呪いを理解する。かみ砕く。
太陽が出ている昼間は人でいられる。
だが日が陰り、沈み、闇が訪れると己の中で獣が目覚める。
その姿は歪み、爪や牙が伸び、人とも獣ともつかぬ悍ましい姿となる。
それだけならばまだ、よい。
だが、ひとたび飢えや攻撃性に身を委ねたとき、あなたは獣となる。
そのときは心までもひととき獣に堕ち、血を浴びることを喜ぶのだ。
だがその力は凄まじいものだ。
いかなる獣であろうと、あなたの瞬の一撃からは逃れられない。
太陽が出ている昼間は人でいられる。
だが日が陰り、沈み、闇が訪れると己の中で獣が目覚める。
その姿は歪み、爪や牙が伸び、人とも獣ともつかぬ悍ましい姿となる。
それだけならばまだ、よい。
だが、ひとたび飢えや攻撃性に身を委ねたとき、あなたは獣となる。
そのときは心までもひととき獣に堕ち、血を浴びることを喜ぶのだ。
だがその力は凄まじいものだ。
いかなる獣であろうと、あなたの瞬の一撃からは逃れられない。
早浪
望まぬ血に濡れることだけは避けたい。
ひとまずこの獣に負けぬよう、鍛錬でも積まねばならないか……。
孤独のうちに旅をしながら、ぼんやりとそんなことを考えた。
夜の間にひと飛びで木々の間を抜けられるのだけは、重宝した。
夜を彷徨う獣を怖れずに、暗闇の中を揚々と走れることもか。
ひとまずこの獣に負けぬよう、鍛錬でも積まねばならないか……。
孤独のうちに旅をしながら、ぼんやりとそんなことを考えた。
夜の間にひと飛びで木々の間を抜けられるのだけは、重宝した。
夜を彷徨う獣を怖れずに、暗闇の中を揚々と走れることもか。
KP
そうしてあなたは山を越えていった。
人里に降りることはあっただろうか?
人里に降りることはあっただろうか?
早浪
人里に降りることは、時折あった。
人の食べ物や人の言葉を口にせねば、人であることを忘れそうに思えたためだ。
ただ、必ず里へ寄るのは昼に限るようにし、手足がよく動く夜に山を越えた。
人の食べ物や人の言葉を口にせねば、人であることを忘れそうに思えたためだ。
ただ、必ず里へ寄るのは昼に限るようにし、手足がよく動く夜に山を越えた。
KP
一月もそうして山を越え続け、九つ目の山の麓。
物置を貸すので夜を明かして行くとよい、などと言ってくれるお人好しもあった。
「だってほら、雪が降り始めたよ」
物置を貸すので夜を明かして行くとよい、などと言ってくれるお人好しもあった。
「だってほら、雪が降り始めたよ」
早浪
「ありがとう、助かるよ。
けれどすまない、急ぎの旅なんだ。
この山向こうに知己の家があるので、日が暮れるまでにそこへ着かねばならなくてね」
目指す先に家などない。
ありもせぬ幻を口にする度に、心が孤独に咽ぶ。
そこにあるのは獣の住処だけだ。
ああ、この人のすみかで、背を丸めて眠ってしまいたい。
けれどすまない、急ぎの旅なんだ。
この山向こうに知己の家があるので、日が暮れるまでにそこへ着かねばならなくてね」
目指す先に家などない。
ありもせぬ幻を口にする度に、心が孤独に咽ぶ。
そこにあるのは獣の住処だけだ。
ああ、この人のすみかで、背を丸めて眠ってしまいたい。
KP
あなたが見つめる先にあるのは目指す十の山。
険しく雪に閉ざされた銀嶺だ。
龍が棲むという領域だ。
その家の者が夕餉の支度をしている。
温かい芋がゆだ。
もうすぐ出来上がるから、せめて食べて行けばよいと、あなたを誘う。
険しく雪に閉ざされた銀嶺だ。
龍が棲むという領域だ。
その家の者が夕餉の支度をしている。
温かい芋がゆだ。
もうすぐ出来上がるから、せめて食べて行けばよいと、あなたを誘う。
早浪
ありがとう。すまない。急いでいる。
先に馳走になったから。日が暮れる前に。
涙が出る程に温かそうな好意を前にして、心の臓から涙を流しながら、獣の飢えよりも余程強い誘惑に背を向けて、銀嶺へと首を向けるのだ。
先に馳走になったから。日が暮れる前に。
涙が出る程に温かそうな好意を前にして、心の臓から涙を流しながら、獣の飢えよりも余程強い誘惑に背を向けて、銀嶺へと首を向けるのだ。
KP
「それなら旅の人、お気をつけなさい。
あの山には妖魅が巣くっているのだから。
けっして登らず、迂回しておゆきなさい。
人の姿をしたものを見つけても、声をかけてはいけないよ」
あの山には妖魅が巣くっているのだから。
けっして登らず、迂回しておゆきなさい。
人の姿をしたものを見つけても、声をかけてはいけないよ」
早浪
「妖魅だって?」
KP
「ああ……昔からね。人ならざる者が棲むと言われているんだ。
時折、姿を見るものもあるよ」
「時々、騎士様がやっつけに来てくれるんだ」
横から子供が口を挟んだ。
時折、姿を見るものもあるよ」
「時々、騎士様がやっつけに来てくれるんだ」
横から子供が口を挟んだ。
早浪
「騎士がだって? そうなのかい」
KP
「ああ、たまにいらっしゃるね。
……おや、あんた、その紋章……」
放浪するあなたの手元に残った唯一のあの国のものであることを示す剣。
それが村の者の目を惹いたようだ。
……おや、あんた、その紋章……」
放浪するあなたの手元に残った唯一のあの国のものであることを示す剣。
それが村の者の目を惹いたようだ。
KP
「もしかして龍退治の騎士様?」
子供が目を輝かせた。
子供が目を輝かせた。
早浪
「いいや、旅の者さ。
確かに騎士の下働きに身を連ねてはいるが、そんな大した者ではないよ、すまないね。
その妖魅とは、龍なのかい? 火や水を操ったりするかい?」
断られなければ、子供の頭をそっと撫でてやる。
向けられるきらきらとした眩しい眼は、懐かしいあの頃を思わせた。
確かに騎士の下働きに身を連ねてはいるが、そんな大した者ではないよ、すまないね。
その妖魅とは、龍なのかい? 火や水を操ったりするかい?」
断られなければ、子供の頭をそっと撫でてやる。
向けられるきらきらとした眩しい眼は、懐かしいあの頃を思わせた。
KP
「龍は人に害なすものだと騎士様が仰っていたよ。
だから倒さなければならないと」
子供は熱を込めて言う。
だが大人達はそれほど興味を持っている様子はない。
だから倒さなければならないと」
子供は熱を込めて言う。
だが大人達はそれほど興味を持っている様子はない。
早浪
「龍退治の騎士様は、ここ最近にもこちらに来たかい?」
KP
「いや、最近は来ていないよ」
「捕えれば、その角が薬になり高く売れるというがねぇ。
あの霞のような生き物を捕えるのは私たちには難しいから」
「捕えれば、その角が薬になり高く売れるというがねぇ。
あの霞のような生き物を捕えるのは私たちには難しいから」
早浪
「そうか、ありがとう。霞? 消えてしまうのかい?」
KP
「鹿よりも注意深く、早いんだ。
すぐに逃げ去ってしまうから、まともに姿を見た者もあまりいないんだよ」
「その目を見たら呪われるともいうしなぁ」
すぐに逃げ去ってしまうから、まともに姿を見た者もあまりいないんだよ」
「その目を見たら呪われるともいうしなぁ」
早浪
「そうなのか。随分と臆病なのだね」
ああ、この子供はあの王宮と騎士が何になりはててしまったのか、まだ知ることがないのだな。
山を九つ越えた村はあまりに、遠い。
ああ、この子供はあの王宮と騎士が何になりはててしまったのか、まだ知ることがないのだな。
山を九つ越えた村はあまりに、遠い。
KP
人々に聞けば、その姿を見た者は殆どおらず、見た者ですら白い影としてしか知らない。
ただ、呪われるだのという不気味な噂だけが囁かれていた。
ただ、呪われるだのという不気味な噂だけが囁かれていた。
早浪
そういえば、慈空は龍族がどんなものか、妙に詳しく知っていたな。
どこから聞いたか知らないが、無事に戻れたら問い質してやろう。
……龍退治の騎士は、もしや、あいつだったりするのだろうか?
どこから聞いたか知らないが、無事に戻れたら問い質してやろう。
……龍退治の騎士は、もしや、あいつだったりするのだろうか?
KP
心臓が一つ大きく脈打つ。
陽が、かげり始めていた。
ひとの刻が終わる。
陽が、かげり始めていた。
ひとの刻が終わる。
早浪
「ありがとう。では、日が暮れる前に行かなくては迷ってしまうね。
そろそろ発たせてもらうよ、休む場所を見つけなくては。
ありがとう、どうか健やかに」
いささか早口で一礼して、村を発つ。
龍の棲むという山へ向かって。
そろそろ発たせてもらうよ、休む場所を見つけなくては。
ありがとう、どうか健やかに」
いささか早口で一礼して、村を発つ。
龍の棲むという山へ向かって。
KP
あなたは山を登る。
険しい岸壁も、木々に覆われた人を拒む山肌も、人狼の力ならば登って行けた。
険しい岸壁も、木々に覆われた人を拒む山肌も、人狼の力ならば登って行けた。
早浪
ここからは龍の領域だ。
相手は得体が知れぬ。霞のようだという。あるいはこちらの思惑すら、見透かしているかもしれない。
勢い、獣の力で岸壁をひと越ししながらも、進む一歩も慎重になる。
相手は得体が知れぬ。霞のようだという。あるいはこちらの思惑すら、見透かしているかもしれない。
勢い、獣の力で岸壁をひと越ししながらも、進む一歩も慎重になる。
KP
雪が次第に大粒となり、ひらひらと花びらのように舞った。
KP
〈追跡〉〈ナビゲート〉〈目星〉
いずれかで判定。
いずれかで判定。
早浪
CCB<=60〈追跡〉 (1D100<=60) > 1 > 決定的成功/スペシャル
早浪
お。
KP
おお。素晴らしい。
KP
ではあなたは雪が積もり始めた山肌に、道を見つけ出す。そしてそこにうっすらと足跡が続いているのを。
早浪
鼠の足跡すら見つけ出す獣の眼は、雪に覆われゆく山肌に僅かな道と、続く足跡を見つけだした。
足音をひそめ、道の傍の茂みに身を隠して、慎重に道を追う。
足音をひそめ、道の傍の茂みに身を隠して、慎重に道を追う。
KP
〈生物学〉〈博物学〉【アイデア】
いずれかで判定。
いずれかで判定。
早浪
CCB<=55【アイデア】 (1D100<=55) > 56 > 失敗
早浪
惜しーい
KP
そのへこみは足跡であることは分かる。だがそれが人のものか、獣のものか、はたまた妖魅のものであるのか、あなたには判断ができなかった。
KP
ざくり、ざくりと雪を踏みしめ進んでいく。1時間、3時間、消えかける足跡を追い、どれほど歩いただろうか。
空は厚く雪雲に覆われており、太陽の位置を読むことは難しい。
陽が落ち、あなたの感覚が夜に広がって行く。
空は厚く雪雲に覆われており、太陽の位置を読むことは難しい。
陽が落ち、あなたの感覚が夜に広がって行く。
早浪
どこを向くのかもわからぬ。どれほど歩いたかも定かではない。
陽が落ちれば、もう親しんでしまった感覚が夜に広がってゆく。
陽が落ちれば、もう親しんでしまった感覚が夜に広がってゆく。
KP
僅かな息づかいを、感じた。
そのむこうにぽつり佇む影を見つける。
人影のようにみえたそれを注視した途端、心臓が跳ねた。
そのむこうにぽつり佇む影を見つける。
人影のようにみえたそれを注視した途端、心臓が跳ねた。
早浪
「……!」
ついに登場
早浪
おおお、陰影がシーンに合ってかっちょいい!!
光る眼と月明りに照らされるような光の黄みが冴え冴えとしていいなぁ
光る眼と月明りに照らされるような光の黄みが冴え冴えとしていいなぁ
KP
やったー!
ぎりぎりまでこれ描いてました……
ぎりぎりまでこれ描いてました……
早浪
背景に溶け込んで、シーンの中に「いる」のが感じられる
なるほどそれで「できた!」だった!
なるほどそれで「できた!」だった!
KP
です!
KP
その人物は、ともすると雪景色に溶け消えてしまいそうな、真っ白の衣服を身に纏っていた。
しかしなにより目に留まるのは、その頭から生える角だった。
雪明かりの中骨か真珠のように輝くそれは、人ならざるものの証。
異形の存在――龍族がひとり、確かに存在していたのだった。
幸いとも言うべきか、あちらはまだあなたの存在に気が付いていないようだった。躊躇っていてはこの絶好の機会を逃してしまう。
力が必要だ。
人を超えた力が。
妖魅を狩るのであれば、自らも魔の力を使わねば、叶うまい。
しかしなにより目に留まるのは、その頭から生える角だった。
雪明かりの中骨か真珠のように輝くそれは、人ならざるものの証。
異形の存在――龍族がひとり、確かに存在していたのだった。
幸いとも言うべきか、あちらはまだあなたの存在に気が付いていないようだった。躊躇っていてはこの絶好の機会を逃してしまう。
力が必要だ。
人を超えた力が。
妖魅を狩るのであれば、自らも魔の力を使わねば、叶うまい。
早浪
躊躇いと恐れを捨てる。自ら獣の激情に身を任せ、人のかたちを捨てて背後から急襲する。
すまない、と一度心の中で詫びた。
【完全な人狼】に変じて、《必中の一撃》を使います。
すまない、と一度心の中で詫びた。
【完全な人狼】に変じて、《必中の一撃》を使います。
KP
獣に変ずる一瞬、あなたの心が削れ行く。
正気度 を減少してください。
正気度 を減少してください。
早浪はコストを払う。
早浪
自ら人のかたちを捨て、獣の激情に身をさらす一瞬、崖のあいまで人の心にしがみついた。
自ら捨てようにも、失うわけにはならないのだ。
自ら捨てようにも、失うわけにはならないのだ。
KP
あなたの爪は背後からその龍族を襲う。
早浪
猛る。振るう。音なく吠える。
その背をひといきに狙う。
人の心とかたちを捨てたあとに考えるのは、そこにつめたい肉があるという、その事実だけだ。
その背をひといきに狙う。
人の心とかたちを捨てたあとに考えるのは、そこにつめたい肉があるという、その事実だけだ。
KP
そのいきものは、あなたの気配に気付いて振り返ろうとした。
―――遅い。あまりにも遅すぎる。
これでは狐を襲う方がまだ難しいほどだ。
あ、と息を吐くような声がした。
その次の瞬間、あなたの爪はそれの胸を抉っていた。
―――遅い。あまりにも遅すぎる。
これでは狐を襲う方がまだ難しいほどだ。
あ、と息を吐くような声がした。
その次の瞬間、あなたの爪はそれの胸を抉っていた。
KP
冷たい。
それは氷のように冷たかった。
その体はあまりにも呆気なく仰向けに倒れる。
それは氷のように冷たかった。
その体はあまりにも呆気なく仰向けに倒れる。
早浪
つめたい肉だ。
見た通りだ。
雪のかたまりを抉ったようだ。
見た通りだ。
雪のかたまりを抉ったようだ。
KP
驚いたように見開いた目は黄金で、縦長の瞳孔があなたをようやっととらえた。
爪の一振りで雪のような身体を暴く。
柔らかい。あまりにも脆い。
これではただの人間ではないか。
爪の一振りで雪のような身体を暴く。
柔らかい。あまりにも脆い。
これではただの人間ではないか。
早浪
そこに、月があるように思われた。
爪はたしかに肉を抉っているというのに、あやまって空に手を差し入れてしまったかのようだ。
爪はたしかに肉を抉っているというのに、あやまって空に手を差し入れてしまったかのようだ。
KP
ず、と爪がめり込む。
鋭いかぎ爪で肉を抉り出す。
しかしそこに心臓は無く、ぽっかりと空洞のみが広がっていた。
鋭いかぎ爪で肉を抉り出す。
しかしそこに心臓は無く、ぽっかりと空洞のみが広がっていた。
早浪
誘われるように肉を抉っていた爪が、戸惑いに染まった。
無い。温かい血が無い。脈打つ肉が、ない。
いらだちのあまりに肉を裂く。胸を裂き、腹を裂き、あたたかい肉を探す。
無い。温かい血が無い。脈打つ肉が、ない。
いらだちのあまりに肉を裂く。胸を裂き、腹を裂き、あたたかい肉を探す。
早浪
あら~心臓無い どこかにしまっちゃった?
これ言葉を喋れて大丈夫です? >表
これ言葉を喋れて大丈夫です? >表
KP
完全変身は一瞬ですし大丈夫ですよ。
龍族
「おい、やめないか。
さすがに痛い。
気を失ってしまうところだったぞ」
さすがに痛い。
気を失ってしまうところだったぞ」
KP
あなたの耳に声が届く。
迷惑そうにあなたに言ったのは、あなたがその胸を、腹を暴いたものだった。
迷惑そうにあなたに言ったのは、あなたがその胸を、腹を暴いたものだった。
龍族
「おや。ただの狼ではないのか」
KP
胸を割られ、腹を割かれ、それでもそのいきものは平然と言った。
龍は不死身であると。
だから心臓を抉れと。
あなたは教えられたはずだ。
龍は不死身であると。
だから心臓を抉れと。
あなたは教えられたはずだ。
早浪
「……無い」
呆気にとられたあまり、獣の激情がどこかへ行ってしまった。
代わりにやってくるのは、不甲斐ない駄々をこねるような怒りだ。
呆気にとられたあまり、獣の激情がどこかへ行ってしまった。
代わりにやってくるのは、不甲斐ない駄々をこねるような怒りだ。
早浪
「無いではないか。心の臓をどこへやったんだ」
龍族
「……心の臓? あるわけないだろう、そんなもの」
早浪
折角この爪で捉え、絶好の機だったというのに、求めるはずの心臓が無いではないか。
龍族
「……龍の心臓が欲しいのか?」
早浪
「そうだよ。こちらにも理由があってね。私の命がかかっているのさ」
もはや奇襲はかなわないし、その頭を裂いてもきっと心臓は詰まっていないのだろう。
戦意を失い、その場にどかりと座り込む。
もはや奇襲はかなわないし、その頭を裂いてもきっと心臓は詰まっていないのだろう。
戦意を失い、その場にどかりと座り込む。
龍族
「ふふ、そうか。なるほど」
KP
確かにあなたの手によって胸元の肉を抉られた龍は、空洞を携えたままゆるりと立ち上がると、真っ直ぐあなたに視線を合わせた。
頭からは特徴的な角は伸び、瞳を覗けば縦に長い瞳孔が揺れている。
途端、あたりにちらばった肉片がうぞうぞと蠢き、元の身体へうめこまれていく。
奇妙な光景をあなたは目の当たりにする。
頭からは特徴的な角は伸び、瞳を覗けば縦に長い瞳孔が揺れている。
途端、あたりにちらばった肉片がうぞうぞと蠢き、元の身体へうめこまれていく。
奇妙な光景をあなたは目の当たりにする。
正気度減少
早浪
ばけものだな、と思った。肉片が蟲のごとくうぞうぞと蠢くさまは、目を背けたくなる程におぞましい。
これは妖魅だ。
しかしばけものならこちらもだ。お互い様か。
これは妖魅だ。
しかしばけものならこちらもだ。お互い様か。
KP
全ての肉が傷口へ戻り、隙間もなく元通りになった。衣服に着いた雪を払い姿勢を正すと、目の前の龍は改めてあなたへと向きなおり口を開く。
龍族
「これは互いにとって僥倖だよ、人狼殿。
どうか協力してはくれないか」
どうか協力してはくれないか」
早浪
「協力? 妙なことを言う。私はおまえの心臓が欲しいと言っているのに、協力とは、どのような風の吹き回しかな」
KP
龍はうっすらと笑った。
それは氷のように冷たく、冴え冴えとした笑みだった。
まるで生きているもののようには見えなかった。
それは氷のように冷たく、冴え冴えとした笑みだった。
まるで生きているもののようには見えなかった。
龍族
「ああ。私の……龍の心臓を取り返すために手を貸して欲しいのだ」
第2章「枯樹生華」終幕
KP
シナリオにないシーンで1時間半潰したわ。
早浪
いや~~~~ありがとうございます 補完していただけたお陰で、「人狼、早浪」になるまでの心境の変化と孤独がたっぷり描けた
このシナリオにないシーンは絶対に絶対に必要な一幕でした ここに心境の変化がたっぷり詰まっているんですもん
このシナリオにないシーンは絶対に絶対に必要な一幕でした ここに心境の変化がたっぷり詰まっているんですもん
KP
変異はね! 楽しみたいですよね!
早浪
そう楽しみたい!!!!!!!!!!
あとやっぱり、この前後で早浪の心境が大幅に変化しているから、ここは絶対必要なシーンでした
あとやっぱり、この前後で早浪の心境が大幅に変化しているから、ここは絶対必要なシーンでした
KP
良かったー!
人から本格的に外れたことを意識させられる早浪さん、味わい深かったです。
人から本格的に外れたことを意識させられる早浪さん、味わい深かったです。
早浪
わぁい。醍醐味。
あと普通に旅に出てからここに着くまでポンとシーンワープでは、PLがRPを切り替えきれませんしね。補完ありがたい。
あと普通に旅に出てからここに着くまでポンとシーンワープでは、PLがRPを切り替えきれませんしね。補完ありがたい。
KP
前回のシーンの直後KPCさんとの邂逅ですからね。
前回やっちゃわなくて良かった!
前回やっちゃわなくて良かった!
早浪
良かった! おかげで「ばけもの同士」として変に冷静に向き合える
KP
味わい深い。
早浪さんがどこへ向かうのか楽しみにしております。
では本日はここまで!
いいシーンありがとうございました。
私はレプリカも気になるっ!
早浪さんがどこへ向かうのか楽しみにしております。
では本日はここまで!
いいシーンありがとうございました。
私はレプリカも気になるっ!
早浪
こちらこそありがとうございました おおー背景にNPCが増えていく! 素敵! 好き! そのお胸刺したいby早浪
龍族
痛いからやめてくれって言ったじゃないか
早浪
龍さんじゃないよ妃さんのだよ
龍族
ああー
刺そう。
刺そう。
早浪
龍さんのは既遂だし
KP
そうねやっちゃったね。
こんな組み合わせだから、いつもの二人だと合わないなーって思ったんですよね。
狼牧志はともかく、龍佐倉似合わなさすぎる。
こんな組み合わせだから、いつもの二人だと合わないなーって思ったんですよね。
狼牧志はともかく、龍佐倉似合わなさすぎる。
早浪
ですねぇ、これは龍さんが超然としているのもあるし、「普段仲間じゃないけど一時的に協力しようZE」の方がらしい
あと、世界観と雰囲気に合わせてキャラを繰り出せるほうが取り回しが楽しいので、新規でよかったですね
あと、世界観と雰囲気に合わせてキャラを繰り出せるほうが取り回しが楽しいので、新規でよかったですね
KP
はやみさん格好いいぞ!
早浪
ありがとうございます楽しい!
パーソナルデータしっかり決めずに来てよかった
あ、名前が白良浜と似たのは超々偶然です……。完全にうっかりしてた
パーソナルデータしっかり決めずに来てよかった
あ、名前が白良浜と似たのは超々偶然です……。完全にうっかりしてた
KP
相変わらずちょっと重いなココフォリアさん。
人が発言してもスクロールしてくれないことがよくある。
人が発言してもスクロールしてくれないことがよくある。
早浪
そうなんですよね。単純に過負荷かな? と思いきや、フォーカスがよそに行ってると発生しやすいみたいとかもあって。
過負荷防止のためにリロード速度下げてるとかなのかも?
過負荷防止のためにリロード速度下げてるとかなのかも?
KP
あー。最近問題になっているみたいですもんね。
早浪
そう。
KP
もう古い部屋消さないとなー
早浪
不具合報告とも思ったけどいまいち発生条件が特定しきれずに報告してない現状。
ユーザー数、課金あっても賄えそうにないくらいめちゃめちゃ増えてますしね
ユーザー数、課金あっても賄えそうにないくらいめちゃめちゃ増えてますしね
KP
大変だなぁ。
早浪
古い部屋こちらは割と消してたんですが、突然キャラシ消失事件とか卓の再開で必要になることがあって最近消してないんですよね。
そろそろ明らかに不要な部屋は整理しようかな。
そろそろ明らかに不要な部屋は整理しようかな。
KP
たまにグラフィックや音楽整理してるんだけど、私もそろそろやろう……
ではでは、本日はそろそろしめまーす!
ではでは、本日はそろそろしめまーす!
早浪
はーい、ありがとうございました!
KP
ありがとうございました!
コメント By.KP
夜の訪れとともにみずからを知ることになる早浪。
めっっちゃくちゃ盛ってます。なにしろ半分以上ないシーンです。
でも絶対必要だと思うんだこれッッ!
夜の訪れとともにみずからを知ることになる早浪。
めっっちゃくちゃ盛ってます。なにしろ半分以上ないシーンです。
でも絶対必要だと思うんだこれッッ!
【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
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