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こちらには【ワンナイ卓】収録シナリオ『こどもぱにっく!』
ネタバレがあります。

隻眼の牧志
今佐倉の中に精神だけいる、隻眼の牧志くんについての話。
KP
吸血鬼騒ぎ、ティラノ、コドモと変身系の時、隻眼牧志くんどうなってるんだろうなぁ、と思ったり。
割と劇中(特に吸血鬼の時とか)中の人は思い出しても触れないようにしている感はあります。
スプーキィの時とか「佐倉さんこの部屋に俺がいる!!」って叫んでたかもしれん。
牧志 浩太
確かに!!
スプーキィの時なんて似たような状態(?)だから牧志が見えてた可能性もある。二人揃って佐倉さんに訴えてるのに、聞こえない!!
KP
ずーっと「志村うしろー!」状態
牧志 浩太
ダブルでもどかしい!
変身系、確かにどうなってるんだろう。
「別の魂だから直接影響は受けない」けど、「佐倉さんがどんな状態で、どう感じているか」は一緒に感じ取ることができるとか?
吸血鬼の時なんて大変すぎる。
KP
一緒に狂ってしまうのか、あくまで正気なのか……
どっちにしても大変だけど。
こどものときストラップに手を出す佐倉に「だめだめだめー!」って叫んでたかも知れない。
彼のことを劇中に膨らますととっちらかりそうなんで触れてないけど、毎回気になるよ!
牧志 浩太
正気だとすると吸血鬼の時なんか、牧志を殺しかける佐倉さんに背後からずっと叫び続けていたかもしれない。
KP
つらい
血の美味さも空腹の苦痛も共有しちゃってたら更につらい。
牧志 浩太
共有しちゃっているかもしれない。肉体は同じだから。正気なのに、その感覚につられて我を忘れそうになるかもしれない。
そうなんですよね! >とっちらかっちゃう
でも確かにそう思うとすごく気になる。ティラノの時なんか、少なくともティラノの視界は共有していたわけで。

>だめだめだめー!
「佐倉さん、だめだろ!」が実はハモってた可能性!
KP
そうつまり「ふえる」のとき、実際に体験してないのに知ってるヤツは4人もいたんだ!
牧志 浩太
本当だ!!!
実際に体験してる人が佐倉さんしかいないのに、記憶が5倍に増えてるぞ!?
KP
知覚できない以上佐倉のアクションに影響はないし、とっちらかるから触れてはいないけど、毎度気になる隻眼君の状況と感想。というお話なのでした!
吸血鬼のときから「触れたいなぁぁぁ!」と思いつつ抑えてたんですっきりしたわ。
牧志 浩太
劇中の内容だけで夢中だったけど、確かに!!! ってなりましたね 今後も終わった辺りで触れていこう 楽しい
それこそヒナドリなんか隻眼牧志どうなるのっていう話で
KP
あーーー。
うーん。
どうなるんだろうな。つらそうだな。
牧志 浩太
一体どうなっちゃうんだろうなぁ。楽しみです。

こんばんは
KP
こんばんは!
佐倉 光
こんばんは!
KP
よろしくお願いします! イエーイ!
佐倉 光
よろしくおねがいしまーす!
ハンバーグ食べるー!
KP
食べようー!
KP
おし、ちょっと早いけど差し支えなければ始めてまいりまーす!
佐倉 光
はーい!
お願いしまーす!
KP
よろしくお願いします!

KP
そんな話をしながら空腹を堪えて待っていると、とうとう……。
どん!
あなたの前に、新幹線を象ったプレートが置かれた。
その上には、湯気を立てるほっかほかのハンバーグ! スパゲッティ! オムライス! それから…… プリン!!
おいしそうだ!
新幹線プレート
佐倉 光
新幹線プレート!! 今時珍しいやつだ!!
KP
個人的に好きだから遠慮なく出しちゃうッ! >新幹線プレート
佐倉 光
わかる。
超絶分かる。
KP
わーい
佐倉 光
新幹線プレートってもうほぼ滅びてて、唯一使ってるのが鉄道博物館のレストランだ、という情報を……
KP
そうなの????
悲しい
佐倉 光
以前子供に新幹線プレート見せてあげたいな! と思って調べたとき知りました。
10年前のお話。
KP
それはしょんぼり 道具屋筋で見た事あるから普通にあるんだと思ってた……

佐倉 光
「うわーうわー、でっけぇー! カラフル!
え、何これ豪華すぎる。食べきれるかなぁ!」
牧志 浩太
「食べきれなかったら俺が食べるよ」
さりげなくちょっとご飯が少なめのハンバーグ&サイコロステーキご飯セットに箸をつけつつ、牧志が和やかにあなたの喜びようを見ている。
「ん、美味い。この玉葱ソース合うな」
佐倉 光
満面の笑顔で食べ始める。
温かいハンバーグを半分、オムライスにスパゲティを少しずつ崩して、立っている旗を倒さないようにしつつ。
プリンは後回しだろ? 横についてるのがジュースなんて普段なら絶対に嫌なんだけど、今日はそれすら嬉しい。
KP
満面の笑顔で口をつけると、分かることがある。普段食べる料理と違い、スパイスや辛味はほとんどなく、全体的に甘い味付けだ。

だが…… それが途方もなく、美味しい!!
佐倉 光
「美味いなぁ……
いつもの自分の好みと明らかに違うのに美味いの不思議だ」
牧志 浩太
「子供になってるから、味覚も違うのかもな。子供って辛いのや苦いの苦手な所あるし」
佐倉 光
「ああ、うん。気になってたんだ。
珈琲飲めるのか」
牧志 浩太
「どうなんだろうな? 美味しい珈琲は子供でも飲める、なんて言うけど苦いのは苦いし」
佐倉 光
「これドリンクバーついてたかな……」
6歳なら無料ってとこも多そうだ。
KP
普通のランチにはドリンクバー、お子様ランチにはキッズドリンクバーがついている。珈琲マシンは子供の手の届きにくい位置に置かれているが、淹れること自体に差支えは無い。
佐倉 光
「ちょっと行ってくるよ」
牧志 浩太
「ん、分かった」
佐倉 光
コップ片手にドリンクバーのコーナーへ。
椅子から降りるのもひと苦労だ。
佐倉 光
戻ってきたとき、コップに入っていたのはオレンジジュースだった。
牧志 浩太
「あれ、珈琲は?」
佐倉 光
「誘惑に負けた」
牧志 浩太
「成程」
佐倉 光
「実験は後にするよ。それどころじゃない」
牧志 浩太
「いいんじゃないか、佐倉さん楽しそうだしさ。
なんなら淹れてこようか、珈琲。
カップ置いてボタン押すだけでいいんだよな? 確か」
珈琲マシンの使い方を知らないらしい。飲めないからだ。
佐倉 光
「そうそう。そうして貰えると助かる」
佐倉 光
「なんか結果が見えてきたけど」
牧志 浩太
分かった、と言って牧志はあなたの傍を離れ、ドリンクバーへ向かう。
佐倉 光
大事に残しておいたハンバーグの残りに取りかかろう。
KP
ケチャップソースのかかったハンバーグはとってもおいしい。
佐倉 光
子供の目だと、この新幹線はあまりにも大きい。
恐らく大人なら一口サイズのハンバーグをゆっくりと味わう。
さすがにちょっと多いかと思っていたのに、プリンは余裕で入るんだなぁ。
佐倉 光
これが別腹というヤツか。
いつもなら珈琲が欲しくなる甘さだ、と記憶は言っている。
KP
いつもならきっとこの甘さに珈琲が合うだろう。
牧志 浩太
「ただいま」
そこに、ちょうどコーヒーカップを持って牧志が戻ってくる。ミルク多めのカプチーノだ。
佐倉 光
「サンキュー! 液体もって歩くの結構怖いんだ、助かる。
やっぱ筋力がないせいか安定しなくてさ」
カプチーノか。疲れたときに飲むと美味いよな。
牧志 浩太
「子供用のトレイないから、結構大きいしな」
KP
あなたの記憶にあるままの、慣れた香りが鼻をくすぐる。
ミルクのあまい香りと混じる、頭の中にすっきりとした苦みを思い出させるような、柔らかい珈琲の香り。
佐倉 光
この甘い甘いプリンと合わさればきりっと引き締めてくれて倍以上に美味く感じられるだろうと確信できる。
コーヒーカップを持ち……
佐倉 光
持ち上げ……
佐倉 光
重い。
牧志 浩太
危なっかしい! 牧志が驚いてカップに手を添える。
佐倉 光
なんだこの重さ。両手で持とうとするとあっついし。
牧志 浩太
「そうか、結構重いもんな、このカップ」
佐倉 光
持ち上げるのは諦めて、顔を近づけて啜る。
KP
あなたはよい香りの液体に舌をつける。
苦味以前に問題があった。
熱い。
大層熱い!
佐倉 光
あっつ!
驚いて顔を離す。
牧志の所においてあった氷水を勝手に取って飲む。
牧志 浩太
「えっ、そんな熱かったか!?
ごめん、冷ました方がよかったな」
佐倉 光
「舌ちょっと痛い」
牧志 浩太
「あーあー……。食べた後でよかった」
佐倉 光
「冷まさないと無理か……
子供って熱にも弱いんだな。くそ、いろいろ不便だな」
牧志 浩太
「こうやって見ると、色々違うんだな。
俺だって昔はそうだったはずなのに、当時の感覚って忘れてるものだな。あ、記憶がどう、じゃなくて普通にさ」
佐倉 光
「子供の頃のことなんか覚えてねぇよ。
今の状況に懐かしさもないし」
佐倉 光
「これ記録しといて子供用品の開発に行ったらいい仕事できそう」
牧志 浩太
「ああ、確かに。子供の感覚を覚えてる大人ってレアだ」
佐倉 光
「あ、そうだ、ティースプーン」
KP
さて、そんなところで佐倉さん。【幸運】をどうぞ。
佐倉 光
CCB<=75 【幸運】 (1D100<=75) > 61 > 成功
KP
ティースプーン、と手を伸ばそうとして、ふとプリンの上に立っていた旗が目に入る。
その旗には「あたり」と書かれていた。
当たりだ! ちょっとデラックスなおもちゃがもらえるぞ!
佐倉 光
やっと、さっきご飯食べたスプーンで掬って飲んでみることを思いついた。
手を伸ばしてみたら、旗に気付いた。
「あたりって書いてある。
こういうのに当たりがあるって珍しいとこだな」
牧志 浩太
「おっ、やったな! 期間限定だったかな、デラックスなおもちゃがもらえるってさ」
佐倉 光
「どうデラックスなんだろう」
牧志 浩太
「もらってのお楽しみだな」
佐倉 光
ついついメニューをじっくり見てしまう。
ヒントとかないかなぁ。気になるー。
KP
ヒントはないが、ソフトクリームが気になってきた。
美味しそうである。
佐倉 光
「ソフトクリーム食べたい」
つい口に出してしまった。
牧志 浩太
「うーん、これ以上食べたら後でしんどくないか?」
佐倉 光
いや今し方プリン食ったろ。
俺の理性が即ツッコミを入れるが、ソフトクリームの綺麗なネジネジが魅了してくる。
KP
ソフトクリーム食べたい欲を子供らしからぬ理性で抑えられるか、【POW】×3で判定。判定せずに敗北してもよい。
佐倉 光
www
佐倉 光
CCB<=(15×3) 【POW】×3 (1D100<=45) > 30 > 成功
「…………」
KP
あなたの理性が告げている。ここで冷たい物入れたらぽんぽんいたくなるのではないか。
佐倉 光
「分かってるんだよ、んなことは……」
佐倉 光
誤魔化すように珈琲をスプーンですくって口に入れる。
KP
苦い。
ミルクの甘い香りこそあるが、まあ苦い。
こんな苦い物どうして美味しく飲んでいたのだろう。
佐倉 光
「まずい。
こんなの飲み物じゃない」
何だか悲しくなってきた。
牧志 浩太
「………ミニソフト頼むから、ちょっとだけ食べる?」あなたの葛藤具合と残念そうな様子を見かねて、牧志が注文用タブレットを手に取る。
「俺、デザートとか食べてないしさ」
佐倉 光
「たべる!!」
だって口の中苦くなっちゃったし!
佐倉 光
【POW】×3 でも充分強いんだなぁ。
KP
子供になってもそこは理性の佐倉さん。
佐倉 光
小賢しくなんとかアイス食べるための言い訳はする!
KP
理性の人なぶん素直にソフトクリーム!!! って言えない佐倉さんになってる

牧志 浩太
何を言ったわけでもないのに、牧志は美味しそうなイチゴソースのかかったミニソフトを頼んだ。スプーンで掬い、取り皿にあなたの分を分ける。
佐倉 光
「サンキュー恩に着る!」
佐倉 光
「……牧志っていい親父になりそうだよな」
牧志 浩太
「へ?」
自覚はないらしく不思議そうに振り返る。
佐倉 光
「何となくだよ」
そんなことになりそうな気配もないしな。
牧志 浩太
「あー、どうだろうな、また甘やかして! って怒られる方かもしれない。
先輩の彼女は怒りそうなタイプじゃなかったな……」
佐倉 光
「会ったの?」
ああ、アイスうめぇ……
牧志 浩太
「ちょっとだけ。何となく先輩に似てたよ」
佐倉 光
「ふーん。苦労しそうだなその人。
一緒に飲みに行くだけで異界巡りになっちゃうしさ」
佐倉 光
さすがにそれは言いすぎである。
しかしボルテクス界に吹っ飛んだのは結構なインパクトだったのだ。
KP
そりゃそうなのである。飲みに行ってボルテクス界とかそうそうないのだ。
牧志 浩太
「あー、まあそれは。色々振り回したな。こっちの世界の人じゃないみたいだし、流石にそこは…… うーん」
佐倉 光
「こっちの世界?」
牧志 浩太
「ああ、デビルバスター絡みで知り合ったんじゃないみたいで。それくらいしか聞いてないから、詳しくは知らないけど」
佐倉 光
「ああ、そういうことね」
アイスが乗っていた皿を名残惜しそうにスプーンで撫でている。
KP
牧志、彼女作るともれなく生贄体質に巻き込んじゃうしなぁ。
佐倉 光
佐倉と同じ頻度で巻き込まれると考えると、デビルバスターの彼女作るしかないなぁw
悪魔の彼女ならボディガードもしてくれるよきっと。
KP
なるほど?
波照間の彼女……『刻の牢獄』事件がなれそめの東雲圓のことである。
常識人だが、体験から言って割と簡単に奇妙な事件に馴染んでしまいそうである。
牧志 浩太
「……こうやって話してると、やっぱり佐倉さんだな」
佐倉 光
「腹が落ち着いてると割とまともに考えられるな」
牧志 浩太
「ここ、そんなに誘惑もないしな。お子様ランチとメニュー以外は」ボックス席である。
佐倉 光
「欲が暴走しやすくなってる、歯止めがききづらい、って感じだ、きっと」
牧志 浩太
「そう聞くとなんだか危なっかしいな」
佐倉 光
「で、おまけって何だろうな。いつ貰えるんだ。
すっっっっげぇ気になってんだよさっきから」
牧志 浩太
「出る時だってさ。食べ終わったし、出るか」
佐倉 光
「よし、出よう!」
佐倉 光
珈琲は残した。すまない。これは必要な実験だったのだ。
牧志 浩太
珈琲については牧志もフォローできなかった。そんなこともある。
レストランの出口で牧志がお会計を済ませる横で、店員が満面の笑顔であなたに近づいてくる。
佐倉 光
「ごちそーさまでした、おいしかったー!」
実感のこもった猫だった。
KP
「ありがとう! 作った人にも伝えておくね。
それから…… ボク、よかったねー! はい、どうぞ!」
龍滅の刃コラボ・デラックスおもちゃセットだ! スイッチ入れるとピュンピュン鳴ってキラキラ光るプラスチック製の刀は、夜店で売ってそうなクオリティではあるが、おまけとしてはなかなか豪華だ。
佐倉 光
「……!」
KP
「あーーーーー! いいなーーーーーーー!!」 親に手を引かれた子供が、あなたがそれを受け取るのを見て大声で叫ぶ。羨望の視線が注がれる!
佐倉 光
「これはまずいな。
振り回したくなる奴だ……!」
牧志 浩太
「あー、他の子に当てないようにな」
牧志がレジの方を向いたまま言った。
佐倉 光
「ありがとー!」
KP
「いいえ、どういたしまして! 危なくないように広い所で楽しんでね!」
佐倉 光
「うん!」
佐倉 光
なんて凶器をくれてしまったのか……!
KP
すごいものをゲットしたあなたはSANが 1d2 回復する。
佐倉 光
1D2 (1D2) > 2
[ 佐倉 光 ] SAN : 79 → 81
スペシャル玩具すっご
KP
期間限定でデラックスでスペシャルなのだ。しかも音も鳴る。そんなこともある。
佐倉 光
テンション爆上がりである。無意識にスキップしている。
牧志 浩太
会計が終わった牧志がようやく状況に気づく。
あなたがうっかりどこかへ行ってしまいそうな危機感を覚えたのか、牧志がやや性急にあなたと手を繋ぐ。
佐倉 光
人にあたらないようにある程度気を遣いながらではあるが、空いた手で刀をブンブン振り回している。
音が鳴るたびにニコニコしてる。
佐倉 光
レストラン出るのに一時間かかったw
KP
でも楽しい。
佐倉 光
たのしい!!
そういや最初佐倉って〈日本刀〉使うキャラになるはずだったなぁ。
確か初期はサマナーではなかったような。
KP
でしたね。波照間もサマナーではなかった。
アナライズいねぇ!! 事件で二人揃ってリビルドしてサマナーになったはず。
佐倉 光
そういえばそう。

KP
さて、大満足でレストランを出たあなたと牧志である。
腹が落ち着いて辺りを見回せば、このショッピングモールには色々なものがある。
いつぞやのライブ会場となった広場。
併設されている映画館。
おもちゃ屋や服屋、カフェやスーパーマーケット、電器屋などを含む種々雑多な店舗。
それから、問題の酒屋だ。
おっと、屋上に遊園地もあるらしい。
おっと、ゲームセンターもある。
佐倉 光
「やべぇこんなに歩くだけで楽しいの初めてかも。
目的忘れそう」
牧志 浩太
「忘れる前に先に寄っとく? 目的地」
佐倉 光
「その方が良さそうだな。
遊ぶだけ遊んで帰りたくなってるし、体力もないからすぐ歩くの嫌になりそうだ」
牧志 浩太
「それは困るな。よし、行こう」
KP
問題の酒屋に向かって歩く。
ピュンピュン鳴る刀を持ったあなたに、子供たちの視線が集まった。
佐倉 光
ついつい、手すりの所をカンカンと軽く叩きながら歩いてしまう。
本編見る!
KP
問題の酒屋は、スーパーマーケットのそばに店舗を構えていた。
日本酒をメインとして様々な種類の酒が並び、自社ブランドも豊富にあるようだ。
パンフレットで見た通り、林檎蜂蜜酒の甘い口当たりが女性に人気の「白雪」、オリジナルブレンドのラベンダーリキュール「眠り姫」、飲みやすいスパークリング日本酒「シンデレラ」、少し珍しい薔薇のお酒である「美女と野獣」など、童話モチーフの可愛らしいデザインのお酒が目立っている。
〈目星〉
佐倉 光
CCB<=85〈目星〉1D100<=85) > 33 > 成功
牧志 浩太
CCB<=98〈目星〉1D100<=98) > 30 > 成功
佐倉 光
最近の事件のせいで、童話モチーフを素直に可愛いと思えなくなっているが。
KP
しかし、あの翡翠色の瓶は見当たらない。
ラベルがあるものをチェックしても、似た色の瓶さえない。
佐倉 光
「ないな……?
あれ本当にここの酒なのかな」
牧志 浩太
「ああ、ないみたいだな……、あ」牧志があなたの手を引いて、隅の通路に移動する。電話がかかってきたらしい。
佐倉 光
一緒にすみに行って、電話が終わるまで待ってよう。
なんとなく通路の方見ながらね。待ってる間廊下をうろうろしながらね。
電話の長さによるが。
牧志 浩太
「ああ、東浪見。あの酒のこと何か分かった?」相手は東浪見らしい。ふ、と牧志の表情が真剣みを帯びる。
佐倉 光
お、じゃあ近くにいよう。
牧志 浩太
「ああ……、分かった。えっ、直接話が聞けるって?」
佐倉 光
「ん?」
牧志 浩太
「酒好きなおっさんだから聞きに行ったら喜ぶって、えっ、いいのか? 助かるけど。
東浪見の先輩、何ていうか凄いな……。うん、分かった。17時だな。場所は……」
親切設計
佐倉 光
なるほどそれまで遊んでていいと!
KP
yes、そういうこと。
佐倉 光
思う存分迷子になったりできるね!!
KP
シナリオ進んだら割と普通に進んじゃうから、その前に遊べばいいんじゃないかな!! っていうことです。
佐倉 光
PCは手がかりがあるならすぐ行きたくなるからね。
KP
シナリオでもそういう作りになってる親切設計です。
佐倉 光
親切だ! 誰も彼もが佐倉みたいに暢気じゃないかも知れないしな!
佐倉は割と諸々解決するなら育ち直しても良くね? って思ってるw

牧志 浩太
「……うん。ありがとう、東浪見。ああ? いや、大丈夫。
大丈夫だよ。それじゃ、また」
KP
さて、牧志が電話をしている間に【POW】×4で判定。
佐倉 光
CCB<=(15×4) 【POW】 (1D100<=60) > 98 > 致命的失敗
ああっ
KP
成長チェックをどうぞ。
そして、あなたは…… 牧志の話が長いと感じる。牧志はあなたの手を軽く握ったまま、電話先に気を取られた様子でいる。
退屈した。
とても退屈した。
あっ、目の前をふわふわのぬいぐるみを持った子供が走っていった。
佐倉 光
するっと手を抜いてー。
大丈夫大丈夫、すぐ戻るから!
牧志 浩太
「……うん。結構道ややこしいな、ああ、そうなんだ」
KP
するり、とあなたは手を抜く。牧志が気づいた様子はない。
佐倉 光
ちょっと外に出るだけだし、場所分からなくなるほど離れるつもりはないし。
KP
通路の向こうには子供用ゲームの筐体が階段の傍に置かれているのやら、光る靴を履いて走り回る子供やら、屋上遊園地こちら! という魅惑的な表示やら…… いろいろある!
佐倉 光
普段はスマホがあるから、別行動するのにべつに躊躇いとかないよね。
だって会いたくなったら電話すりゃいいんだもん。
KP
そう、スマホで連絡は取れる。あなたは大人だ。別行動を躊躇ういわれはない。あなたは…… 自由だ!
佐倉 光
今の俺の荷物? 牧志が持ってるんだけどね。
PC重かったから持ってもらってるんだよな!
KP
もちろん、ポーチを牧志に預けたことなど、あなたの記憶からはすっぽ抜けている。
佐倉 光
電話してる牧志に「ちょっと行ってくる」と声をかけたつもりだ。聞こえたかどうかなんて確認してない。そんな余裕はない。
KP
何ならちゃんと声が出ていたかどうかすら怪しい。
佐倉 光
ゲーム筐体か。
近場から見る。一応理性は少しだけ残っている。少なくとも今は!
近づいていって覗いてみる。
KP
大きな赤いボタンを備えた連打ゲームや、カードが出てくるタイプのゲームなどがある。悪魔対戦ソロモンバトル! 楽しそうだ。
佐倉 光
小銭……
ああ、いつもの上着になら入ってるんだけどなー
ポッケに入ってないかな。服は新品だからなぁ。
KP
【幸運】/2成功したら何か持っててもよい。
佐倉 光
CCB<=75/2 【幸運】 (1D100<=37) > 73 > 失敗
佐倉 光
なかったー
KP
うーん、小銭は出てこなかった。
佐倉 光
新品の服に小銭なんか入ってるわけがなかった。がっかり。
佐倉 光
やらなくても見ているだけで結構楽しいものだ。
ひたすらゲームのオープニングを眺め続けたり、人がやっているゲームを観戦したり。
KP
いけっ、ウァラク! 来い、アスモデウス! 
目の前でプレイしている子供がキラキラカードを引き当てた。
佐倉 光
おっ、キラキラカード、いいなぁー。
KP
屋上の方から軽やかなメロディが聞こえてくる。何かやっているらしい。
佐倉 光
もう興味を抑えきれなくなっている。
まあ、電話来てないってことは、まだ話し中なんだろうきっと。
佐倉 光
ちょっと見てこよっと。
屋上へGoだ!

KP
そこには…… 遊園地が広がっていた!
屋上に出た途端、あなたの視界に広がるジェットコースター、パンダの乗り物、ジャグリングを披露するピエロ!
佐倉 光
「マジか。今の時代に屋上遊園地! リバイバルかな?」
KP
どうやら、リバイバル的にやっているイベントらしい。遊園地の光景はまるで夢の中のようで、あらゆるものがあなたの視線を惹きつける。
佐倉 光
ウキウキしてしまう。物珍しくキョロキョロしつつ見てまわる。
おお、風船だ!
KP
ジェットコースターはよく見れば少し坂がある程度の、仮設の小さなものだが、あなたからすればスリリングに見えるだろう。
着ぐるみがSEBECのロゴが入った風船を子供達に渡している。
あなたも望めば風船をもらえるだろう。
佐倉 光
「えっ何これヤバ。ただでもらえんの?」
佐倉 光
「ふうせんくださーい!」
KP
「どうぞ!」ふわふわした着ぐるみキャラクターが子供達にタックルされながら、あなたに風船を渡してくれる。
佐倉 光
「ありがとー」
KP
「楽しんでね~」
佐倉 光
「うわSEBECロゴじゃん面白すぎ」
佐倉 光
「害のない振りして潜入捜査に……向いてねぇなこの体」
KP
ふわふわとあなたの手元で浮かぶSEBEC風船。おっ、ピエロがフラフープを回しだした。
佐倉 光
風船を右手に、刀を左手に持って見物する。
(あの時よく俺たちこんなの回せたな)
KP
ピエロは軽やかにフラフープを回しながら、両手でジャグリングボールを操る。フープの上をボールが滑ってピエロの手に戻り、そしてまたフープの上で踊る。
佐倉 光
おおー。凄い技だ。ぼんやりと見つめてしまう。
魔法か? 魔法だなこれ?
そういや俺今魔法使えるのかなぁ……
KP
喝采! 演目が終わると、辺りから拍手が巻き起こった。子供達を連れている大人も一緒に拍手をしている。
佐倉 光
拍手してる。
KP
ぱちぱち、あなたの手から拍手の音がする。
佐倉 光
見物料は払えないから、そのまま別の場所に。
KP
パンダの乗り物が音楽を流しながらあなたの前を通る。ふかふかだ。乗ったら楽しそうだなぁ。
佐倉 光
100円かかるヤツなんでしょう!?
そういや俺、財布どうしたっけなぁ?
KP
そういえば財布、どうしたっけ。
佐倉 光
アレに乗りたい。そう思って腰を見て、そういえばお金ないなと思う。
KP
あなたの腰には何もない。いつものポーチ、そういえばどうしたっけ。
佐倉 光
そういや……
佐倉 光
えーと、牧志の家出るときに、牧志に持ってもらって……
佐倉 光
そのままか!
KP
あなたがそれを思い出した、そのとき。
牧志 浩太
「佐倉さん!!!!!!」
階段を駆け上がる音。大きな声が辺りに響いた。
辺りの大人達が、驚いてそちらを向く。
「い、いた……!」
佐倉 光
「あ、牧志。
どうした?」
牧志 浩太
肩で息をし、苦しそうに息をつき、彼はひどく焦った表情であなたを見る。
「どうした、じゃ、ないよ……、気づいたらいなくなって、俺、
もしかしたら、攫われたんじゃないかって」
佐倉 光
ごめんwww
佐倉 光
「大げさだなぁ。電話してくれればすぐに」
佐倉 光
「……あ」
KP
あなたはその時、ようやく気づくだろう。
財布と一緒に、ポーチは牧志の手の中だ。
佐倉 光
「あ、そうか。あー」
牧志 浩太
「探して、聞いて……、よ、よかった、無事で、」
髪の間を流れる汗を拭い、牧志はあなたに駆け寄って手を繋ぐ。少し強く握られた手が痛んだ。汗ばんでいた。
佐倉 光
「ごめん。悪かった。
自覚なさすぎたな。ほんっと、ごめん」
牧志 浩太
「いや、いいよ……、佐倉さんの状態、知ってたのに、目、離した俺が、悪かった」
佐倉 光
「いや明らかに俺が悪いだろ。
スマホだけくれる?」
牧志 浩太
「ああ、分かった……。PCは重いよな、スマホだけ入れとくから。ああ、でも、よかった……」
彼はあなたに、スマホを入れたポーチを渡す。
佐倉 光
「……」
彼の様子を見て、随分駆け回ったのだろうなと知る。
そういえば俺、どれだけ歩き回っていたんだろう。
もしかしたら館内放送なんか流れたのかも知れない。聞こえやしなかったけど。
牧志 浩太
彼はハンカチを取り出すと、髪の間に流れる汗を拭った。どれだけ走ったのか、背中全体が少し上気していた。
佐倉 光
リアルで子供の時、佐倉と似たような感じでウロウロしていて、館内放送されたのに聞こえなかったなぁ。
KP
ショッピングモール、そもそも騒がしいですしね。案外聞こえづらい。
佐倉 光
というか自分に関係ない物として聞き流していたようです。
KP
ああー。
佐倉 光
「……ごめん、ありがとう」
牧志 浩太
「いや……、よかった、見つかって。放送、聞こえなかったんだな」
佐倉 光
「放送なんかされてたのか。いや、全然」
牧志 浩太
「うん。ひかるくん6歳で放送かけてもらった。今思うとちょっと不思議な感じだ」
佐倉 光
龍滅の刃のシャツを着た、さくらひかるくんという6歳の男の子を探しています……
KP
佐倉さんが正体を公にしたくないのは(のわりに名前連呼するけど)知ってるだろうし、「ひかるくん」だけで放送かけてますね。
佐倉 光
お気遣い有り難う。
牧志 浩太
「この後で迷子センターに寄るよ。見つかったって報告しなきゃ」
佐倉 光
「うん、気をつける。なんかもう、気をつけてどうにかなるのか不安になってきたけど」
牧志 浩太
「俺が気をつけるよ。何ならいっそ、手首でも縛っとこうか。前みたいに」
佐倉 光
「いやそれはちょっと」
佐倉 光
ため息をついた。
「いや、必要だったら頼む。
正直自分が何するか分かんねぇ」
牧志 浩太
「……分かった。本当に必要だったら考えるよ」
佐倉 光
「……で、電話、なんだった?」
牧志 浩太
「東浪見がさ、酒くれた先輩に連絡ついたって。その先輩が話を回してくれて、宝屋酒造の社長に話が聞けることになったんだ」
佐倉 光
「そうか、詳しく訊けるといいな」
佐倉 光
「まさか『子供に戻す酒作りました。解毒薬もあります』なんてことにはならないだろうけどさ」
牧志 浩太
「ああ。ただ、やっぱり社長さんだからかな、すぐとはいかないらしい。17時に本社で、ってことになった。ここからは車なら30分もかからないかな」
佐倉 光
「ということは。
時間まだあるな」
その目がさっきのパンダを追っている。
牧志 浩太
「ああ。今は……14時過ぎだな。まだ結構時間あるな」
佐倉 光
「牧志、俺の財布から小銭出してくれる?」
牧志 浩太
「あー、いいけど迷子センターに報告してからで頼む。心配かけたしさ」
佐倉 光
あっ、そうか。それがあったな。
「わすれてた。
早く行ってこよう」

KP
あなたは彼に手を引かれて迷子センターに行くだろう。受付の女性が、「見つかったんですね、よかった」と微笑んでくれる。
佐倉 光
「お騒がせしまして申し訳ないことを」
佐倉 光
「じゃなかったごめんなさい!!」
KP
「ボク、お父さんにあんまり心配かけちゃだめだよ」
受付の女性は慣れているのか、あなたに軽くそう言って、アメをひとつくれた。
佐倉 光
アメもらってぺこりと頭下げて『パパ』についてく。
牧志 浩太
牧志はその言葉に動揺することもなく、あなたと手を繋いで迷子センターを後にする。
佐倉 光
「さすがに牧志の年齢でこの歳の子供はでかすぎねぇか」
牧志 浩太
「まあ、詳しくつっこまれても困るしさ。じゃあ何? ってなると説明しにくい」
佐倉 光
「お兄ちゃんで良くないか?」
牧志 浩太
「お兄ちゃんにしては離れてないか? なくはないけど」
佐倉 光
「……俺がはぐれなきゃいいんだよ……」
佐倉 光
「反省します」
牧志 浩太
「よろしい、なんてな。よし、それじゃ今度は気を取り直して、一緒に遊ぼうか!」
佐倉 光
「お、やった!」
佐倉 光
「さっきの遊園地行きたい!」
牧志 浩太
「ああ!」
KP
予定の時間も決まった! 連絡手段も持った! いざ…… 遊園地!
佐倉 光
「気になる物がありすぎてさー! 財布持ってなかったから悔しくて」
牧志 浩太
「ああー、あそこの大道芸くらいだもんな、無料なの。あと風船か」
牧志はあなたの財布から小銭と千円札を取り出し、あなたに渡す。
佐倉 光
お金は大事にポーチにしまう。
小さい手でお金って結構扱いづらい物だなぁ。
「あのイベントやってるのSEBECなんだな」
風船を見せる。
牧志 浩太
「あー……、あ、でも宣伝で風船配ってるだけみたいだ。遊園地自体は別の所だってさ」
佐倉 光
「あー、そうなんだ。
あそこはバーチャルってワケじゃないんだなぁ。さすがにそれはないか」
牧志 浩太
「また知らないうちにバーチャルだったらびっくりするな」
佐倉 光
「そしたら子供でもデビルバスターできたりな」
佐倉 光
実用化はされるんだろうし、便利なのは確かだよ。勝手に代償取られて、コントロールされるってのが最悪なだけでさ……
KP
勝手にカオスで魂を焼いてくるのはちょっと。

KP
パンダの乗り物は、100円を入れるとゆっくりと動き出す。単調な音楽と共にのしのしと歩くそれから見下ろす視界は高く、なんだか楽しい!
佐倉 光
ついつい牧志に手を振ってしまう。
佐倉 光
風船と刀は持ってもらってるな!
牧志 浩太
「佐倉さん、これ結構楽しい」地面についてしまう足をうまいこと丸めながら、なぜか牧志も同じような乗り物に乗っている。
佐倉 光
「ジョッキーみたいになってる」
牧志 浩太
「高さが足りなくてさ、足が痺れそう。でも楽しい」
佐倉 光
風船と刀はロッカーに預けられたらしい!
牧志 浩太
風船は牧志の肩にくくりつけられている。刀はロッカーだ。
佐倉 光
「狭い範囲動くだけなのになんでこんな楽しいんだろうなぁ!」
牧志 浩太
「だよな、速いわけでもないのに楽しい!」
佐倉 光
牧志の乗ってる動物に併走する。あっ。こっちが先に乗ったから先に止まった。
降りて牧志の動物追っかけよう。
牧志 浩太
もう少しして牧志の乗る乗り物も止まり、ひょいとその背から降りる。
佐倉 光
「ジェットコースター乗りたい!!」
もはや遠慮も逡巡もない。
牧志 浩太
「ああ!」
佐倉 光
ジェットコースターに並んで、わくわくと順番を待つ。
KP
ちょっとした坂が設けられた仮設のジェットコースターは、さすがに子供限定だ。
佐倉 光
マッドマウスにもなってない子供だましだな。
そう思いつつも乗ったらどうなるのか気になって仕方ない。
お金を払って乗車!
KP
芋虫をかたどった乗り物がゆるやかに滑り出す。ジェットコースターというには物足りない速度だが、それでも子供のあなたにとってはスリリングだ!
恐怖を感じない程度のほどよい楽しさで、子供たちがきゃあきゃあ言いながら乗っている。
佐倉 光
「おおぉぉぉー!」
もうちょっとスリルが欲しいなとも思いつつ、それはそれで楽しんだ。
なにしろ屋上だ。景色はいい。
KP
爽やかに晴れた空と、見慣れた街が遠くに見えた。
佐倉 光
「うわ!」
坂道はちょっと驚いた。
KP
【CON】×5で判定。
佐倉 光
CCB<=(6×5) 【CON】 (1D100<=30) > 5 > 決定的成功/スペシャル
おやおや
KP
あなたは上下動に酔うこともなく、全力でジェットコースターを楽しんだ!! たのしい!
成長チェックどうぞ。
佐倉 光
予想以上に膨らむ子供佐倉とおとうさん牧志。
KP
シナリオ見てもショッピングモールのボリュームがやたらすごいのできっと楽しめってことです。
佐倉 光
なるほど。

佐倉 光
「楽しかったー!」
牧志 浩太
「いいなー!」
佐倉 光
「結構楽しいな、ジェットコースター!」
牧志 浩太
「俺も乗りたい、今度ちゃんとした遊園地行こう」
佐倉 光
「だな!」
近くのジューススタンドでジュース買って飲んで休憩しよう。
「あとねー、さっきフロアにあったゲーセン行きたい……」
牧志 浩太
「なあなあ佐倉さん、ミステリージュースだって」牧志は何とも言えない色をしたジュースを手にしている。
佐倉 光
「ミステリージュース?」
牧志 浩太
「そうそう。何が入ってるかは飲んでのお楽しみ」
佐倉 光
「へー、面白そうだな」
自分もそれにしよう。
KP
何とも言えない色のジュースが手元に揃った。
佐倉 光
「うーん、何だろうなこれ」
ストローに口を付ける。
KP
あなた達は揃ってそれを飲む。
飲んでも…… よくわからない。野菜のようなフルーツのような味の合間にちょっとコーラの香りがした。何だそれ? と思うのに、不味いわけではない。
牧志 浩太
「飲んでも…… 分からないな!」
佐倉 光
「わからん……まずくはないむしろ美味いけど」
牧志 浩太
「そうそう。何だこれ? って思うのにまとまってる」
佐倉 光
「えーちょっと待って? 鼻つまんで飲んでみるから……」
そんなことやりながら飲みきった。
KP
結局なんだかわからないが美味しかった。

KP
遊園地を出て、あなた達は先程あなたが一人で行ったゲーセンに向かうだろう。
佐倉 光
さっきキラカードが出てた筐体に行ってみようかなー
今回は金があるからな!
KP
うまい具合に丁度空いている。画面の中でわかりやすく派手な絵柄の悪魔たちが躍動する。
単純なルールの対戦ゲームで、コンピューターとも人とも対戦できる。あなたにとっては平易すぎるかもしれないが、とにかくエフェクトが派手だ。派手でキラッキラだ。
じゃんけんのチョキくらいのアクションに画面の中で光が乱れ飛ぶのだ。
佐倉 光
やってみよう!
佐倉 光
アスモデウスだのベルゼブブだの、普通に使おうと思えばどれだけの力量が必要になるやら……
牧志 浩太
「俺も」明らかに子供向けの椅子に牧志の尻が乗る。はみでてる。
KP
プレイするなら【INT】×5で判定!
佐倉 光
CCB<=(17×5) 【INT】 (1D100<=85) > 46 > 成功
牧志 浩太
CCB<=(18×5) 【INT】 (1D100<=90) > 23 > 成功
KP
華麗な勝利を決めた! 盛大に盛り上げてくる! 楽しい!
佐倉 光
「なるほど、ルールは簡単だ。収集したカードがあれば更に強化ができる、それによる継続的なプレイを誘うわけだな」
牧志 浩太
「ってことだな」牧志の眼が、向こうでひっくり返って続きをねだる子供を見ている。
KP
そこで【幸運】をどうぞ。
佐倉 光
「よーし勝った!」
CCB<=75 【幸運】 (1D100<=75) > 27 > 成功
牧志 浩太
CCB<=60 【幸運】 (1D100<=60) > 60 > 成功
佐倉 光
「さーて何が出るかなー」
KP
なんとあなたはキラキラカードを引いた! ちょっとレアだ! 嬉しい! 思わずこのカードを使って再プレイしたくなる。
牧志 浩太
牧志もその横でプチレアカードを引いている。
佐倉 光
「……さっきのやつにこれ組み合わせれば……」
佐倉 光
「って、こうやって子供を乗せるわけだな」
言いながら財布からコインを出している。
牧志 浩太
「ってことだな。とはいえ時間のこともあるし、あと1回で」牧志も財布から100円玉出してる。
佐倉 光
キラキラカードに無限の可能性を感じつつ続行だ!
1d6 (1D6) > 6
6回連コインしたね。
牧志 浩太
1d3 (1D3) > 2
KP
「ままー、あのおじさん連コインしてるー」
牧志は途中で他の子供に席を代わったようだった。
佐倉 光
「次こそ、次こそレアが……」
あれこれギャンブルでは。6枚目投入したところで我に返った。
「やっべ。このへんでやめとこ」
牧志 浩太
「確率の悪戯って怖いなーって、佐倉さん見てて思った」
佐倉 光
「うーん、不確実なものに金払うの嫌いな筈なのに。
あと一枚あればコンボが……」
牧志 浩太
「まあまあ。残念だけど、そろそろ時間かな。そもそも」
佐倉 光
「ああ、そうか。時間」
牧志 浩太
「行こう、佐倉さん」
彼はいつものように、あなたに言った。
いつもの様子で、あなたの手を取る。
佐倉 光
名残惜しく筐体に別れを告げる。
佐倉 光
腕に巻き付けた風船と刀を手に、牧志に手を引かれ後に続く。
驚くほど楽しかった。
大人になってからのここ二年ほどの楽しさとはまた別の楽しさだ。
何だろうな、これは。
不思議に思いながらも、賑やかなショッピングモールに別れを告げよう。
KP
あなた達は賑やかなショッピングモールを出て、問題の場所へと向かった。
この現状の手掛かりを探して。

KP
本日は、以上!
佐倉 光
ありがとうございましたー!
ひたすら遊び倒してしまった。
KP
こちらこそ、ありがとうございましたー!
遊び倒しまくった。楽しかった。
牧志は牧志で、人目をスルーできる強引さを生かして自分までしっかり遊んだ。
佐倉 光
話を進める気ゼロムーブの佐倉!!
牧志も付き合いいいなぁ。
本人があまり焦ってないから緊迫感薄めかもね。
KP
ですね。牧志も、状態がおかしくてもそこに「佐倉さん」を見いだせれば安堵しちゃうところあるし。はぐれた時は焦ったけど。
あと牧志は佐倉さんが元に戻らなかったら本当に引き受ける気でいるしで。
佐倉 光
二人ともあまり焦ってない!
KP
ない! その結果楽しい!
佐倉 光
戻れる手段が確実なら、数日このままでいても良いかなとか言い出しかねないw
KP
佐倉さんが子供をエンジョイしている。
戻れる手段が確実なら、牧志も反対しなさそうだなぁ。
佐倉 光
そのうち仕事するために渋々戻るよきっとw
KP
COMPは言う事聞いてくれないしキーボードの大きさは合いませんからね。
佐倉 光
10代の子ならともかく、6歳児だといろいろ不便が多すぎる。
KP
しかも気が散りすぎて集中できない。
佐倉 光
せめて小学校高学年ならね。
KP
ですねぇ。「子供」というより「幼児」の段階だからなかなか。
佐倉 光
そんなわけで牧志にはまだ迷惑かけるかもね!
といったところで次号に続く!
KP
続く! ありがとうございました!
佐倉 光
ありがとうございました!
KP
明日もよろしくお願いします!


ひとこと
佐倉 光
小賢しく言い訳したり都合良く忘れ去ったりしつつ欲望を解放して、幼児の体と感覚を満喫しまくる佐倉と、振り回されたりもしつつ一緒に楽しんでしまう牧志。
大人に戻る気があるか? さあ、どうだろう……


【置】CoC『スペクト・ラム』 佐倉&牧志 3

「まさに狂気だな」

CoC『風のさびしく、呼ぶ声』佐倉&牧志 1

「奇跡の果てにいるのが、伸びた雪女か。いいな、買っていこうかな」

CoC『Switch』子供佐倉&牧志 2

「高度に発展した科学は魔法と変わらないなんて言うけど、高度に発展した魔法はどうなんだろうな」
「割と興味あるテーマだけど後にしようぜ。一応何がいるかわかんねぇし」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


BEAST BIND 月が見ている 序章 第一場

白良浜のオープニング

【置】CoC『ヒナドリ ・ イングレイヴド 』 牧志&佐倉 1

こんな時、ああ生きててよかったな、なんて思うのだ。

マモノスクランブル『アンラッキーランチ』

「ゴハンとってくのはわるいやつだよねェ」
「バチがあたってほしい? シかえししたい?」
「バッチバチにバチ当たればいいのシ!」