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こちらには『忌胎』
『ヒナドリ・イングレイヴド』
ネタバレがあります。
また、かなり大きな改変がありますので、
プレイ参考にはしないでください。

本編見る!
KP
あなた達は問題の廃ビルへ急ぐ。
屋上の様子は、下からは分からなかった。
エレベーターは動いていなかったが、階段は封鎖されていない。

入り口の扉は鍵が開けられたままになっていた。
佐倉 光
「何階まであるんだろう、このビル」
げんなりと見上げて中に入る。

もしかしたら妨害があるかもしれない。気をつけてゆこう。足元にも……背後にも。
先に立って〈忍び歩き〉しながら、空っぽのショットガンを握り締めた。
KP
牧志は足音をひそめて上るあなたから少し距離を取りながら、あなたの背後を守るように立つ。

恐る恐る階段を上る。
牧志の足音とあなた達の微かな息遣いだけが、静まり返った周囲に聞こえる。

そこはかとなく疲れてくる程の階数を上ったあたりで、これまでと違った様子が姿を現した。

室内にはいくつかのロッカー、何かの本が置かれた本棚、それから、机の上に見慣れた日記帳と、ボールペン。

そこは誰かが根城にしていたような、そんな雰囲気を感じさせた。

〈聞き耳〉
佐倉 光
人がいた形跡……浮浪者か?

部屋にさっと視線を走らせ、思わず息をのんだ。
ここはあの牧志がいた部屋か。

急ぐ必要はあるが、あるが……!
あいつを説得する材料が見つかるかもしれない。

部屋に踏み込む。
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→68→成功
牧志 浩太
1d100 97 〈聞き耳〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→17→成功
KP
鼻をつんと刺激する臭いがした。
生き物の腐敗臭特有の、目に染みる耐え難い臭い。
顔をしかめたくなるような臭いが、ロッカーから漂っている。
牧志視点
KP
鼻をつんと刺激する臭いがした。
生き物の腐敗臭特有の、目に染みる耐え難い臭い。
顔をしかめたくなるような臭いが、ロッカーから漂っている。

あなたがそれを認識した直後、あなたの身体は勝手に動いた。
嫌悪感を覚える意識を置き去りに、急くようにロッカーに手をかけ、開こうとする。
牧志 浩太
今度こそ、手がひとりでに動くのを知覚した。
何かが勝手に、俺の手を動かしている!
KP
腹の底を突くような空腹が訪れ、あなたを突き動かす。
吐き気のする程の悪臭なのに、あまりの空腹と自らの行動に、あなたはそれを食べたいと望んでいるようにすら感じる。
きっと蛆が湧いて蠅が集ったそれは酷い味がするだろう、その酷い想像にすら喉がごくりと鳴る。
牧志 浩太
嫌だ、食べたくない。こんなもの食べたくない。食べたくないのに目が回るくらいに腹が減る。
食べたくないのに、涎が口の中に湧き出てきて、喉が鳴る。食べたくないのに手がロッカーを開ける。

KP
ガチャガチャと、急くようにロッカーを開ける音。牧志があなたの横をすり抜け、誘われるようにロッカーを開けた。

中を見る?
佐倉 光
予想が、できてしまった。
これは食料庫だ。
つまり
佐倉 光
「駄目だ、牧志、我慢してくれ!」
中を見ずに扉を閉じようとする。
やっぱり、そうだ。
まだいるんだ、二匹目が!
KP
止めるなら、【STR】11との対抗判定!
牧志が【POW】×5成功した場合、【STR】9との対抗判定になります。

というわけで、まず牧志の【POW】判定。
1d100 60 ☆ささぼっと☆ 1d100→65→失敗
佐倉 光
おぉぉい!
5差あるから25だよ!?
佐倉 光
1d100 25 やめろ牧志!  ☆ささぼっと☆ 1d100→25→成功
佐倉 光
がんばっった!
これ佐倉も〈聞き耳〉成功してなかったら先制取られて問答無用モグモグタイムだったんだな!
牧志視点
KP
あなたの身体は協調し、それを食べたいと望んでいるかのように反応し、動く。意識だけが矛盾していた。
牧志 浩太
嫌だ、食べたくない。食べたく、ない、のに。
牧志 浩太
食べたい。

佐倉 光
体ごと割り込んで全身で扉を押す。
中を見よう、なんて思わずに、ただ、越えさせてはいけないとだけ思った。
KP
あなたは牧志の前に割り込み、彼を制止する。

彼の身体があなたを振り切ろうとして震える。それは身体を無理やり動かしているかのような、不自然な動きだった。
首筋の血管がうねり、蠢く。

彼の眼が大きく見開かれていた。その眼の中の意思は、動こうとする身体に抵抗しようとしていた。

ロッカーが閉じられる。
彼の身体から、ようやく力が抜けた。
佐倉 光
「よし、よし、そのまま下がれ。
これは駄目だ……終わってからツナマヨでもマックでもいいから食おう」
繰り返し語りかける。
佐倉 光
「あんまり辛いようなら階段のところにいてくれ」

牧志の目を見て少し安心する。
彼は精神まで完全に乗っ取られているわけではない。
牧志 浩太
「大丈夫……、大丈夫。

あの時、身体が勝手に動いたんだ。酷い臭いだって分かるのに、急にすごく腹が減って、手が勝手にロッカーを開けて、食いたくなんかないのに、

……佐倉さん、ありがとう。
やっぱり俺の中、まだ何かいるんだな」

彼は確かめるように首筋を撫でた。
佐倉 光
「『旅するもの』っていうらしい。
二度目に食わされたやつ。
腐った肉を食うのはそっち。
次元を越える力があるらしいな」

夢の中で得た情報をしゃべる。もう俺が気づいていることを隠す必要もないだろう。
佐倉 光
「だから、そいつを何とかする情報も欲しい」
言って牧志の反応を見ながらゆっくりロッカーから離れ、日記帳を見に行こう。
佐倉 光
物語序盤、あっちの牧志佐倉の死体でも食べたのかなと思ってたな。
KP
ああー、成程。
KP
牧志は今の所、また勝手に身体が動き出すような様子はないようだ。

日記帳を手に取ると、最初のページに、写真のプリントアウトが一枚貼られているのがまず目に入った。

あなたと牧志、波照間と東浪見の写真だ。あなたが中心にいる。

写真を貼ったページには『佐倉さん20才記念』とある。
この場所には見覚えがある。先日行った飲み会の写真だ。

【アイデア】+20%で判定。
牧志視点
牧志 浩太
あ……、これ、この間の。

佐倉 光
「あ、これ……あの時の」
当日が最悪だったからって企画してくれたんだよな。
あれは楽しかった。
佐倉 光
1d100 99 ☆ささぼっと☆ 1d100→91→成功
KP
あなたはその写真に違和感を覚える。
会場は同じだが、波照間のシャツの形とか、東浪見の髪型など、微妙に違う所があるのだ。
ほぼ同一であるあなた達を中心に、細かい差異があるらしい。
これはあなた達のものではなく、彼らのものなのだ。

また、このプリントアウトはひどく古びているように見えた。
と共にどれだけの時間を、空間を跳んだのか、もはや計り知れなかった。
佐倉 光
あいつにとって、日常はずいぶん昔の事だったんだな……」
見た目は近くとも、遥か遠くの存在だったのだ。
佐倉 光
あいつ、退院したとき嬉しそうだったんだ」
ぼそりと呟いて先を読む。
KP
『ようやく、佐倉さんのいる世界に来ることができた。
あの時の少し前らしかった』
そんな呟きのような文章で日記は始まっている。

『横にいるだけでいいと思っていたのに、それさえ叶わない。
この場所には同時に存在できない。異質すぎるんだ』
『この世界の俺を奪ってしまえば、そんな考えが止まらない』

『雛を見つけた』

が直接殺せば、佐倉さんは必ず気づく。
それなら、外部の異変で俺が死んで、その後に同じが現れたら?』

いつもより細かい字で書かれた日記は、まだ続いている。

『腹が減った』
『雛の孵化が遅すぎる。あっちとは性質が違うのか。腹が減った』

『雛の孵化が遅い。方針を変えないと』

『同胞を呼ぼう。彼らはと違って、宿主がどうしようと気にしない。
彼らが肉を貪っている間に、その肉にもありつける』

『我慢しきれなくて、俺と入れ替わってしまった。
佐倉さんと一日遊んだ。楽しかった。先輩や東浪見も呼びたかったな。飲み会もしたかった。

蛇チップ美味しかった。その後で吐いた』

『俺がなかなか死なない。諦めない』

『俺にも同胞をとりつかせる。
そうすれば、宿主にされて自由に動けなくなって屍肉を漁ることしかしない俺より、を選んでくれるかもしれない』

『佐倉さんは気がついていた。誰かが、何かの邪魔をしている。佐倉さんは違和感を捨ててくれない』

『同胞が佐倉さんに手を出した。くそ』
『どうすればいいのか分からない。腹が減った。佐倉さんは目を瞑ってくれない。何かの邪魔をしている』

その後に何かを書こうとしたのか、何か図のようなものがぐちゃぐちゃと消された跡があり。

日記は、こんな一言で終わっていた。

『雨を、降らせよう。
同胞を、雨ほどに降らせる。
そうすれば世界に穴が空いて、佐倉さんを連れていける。

最初からそうすればよかった。
日常なんて今更、望むべきじゃなかった』
佐倉 光
一部は以前に牧志から聞いたことだったり、推測していたことだった。
それでも、自身の見慣れた字で書かれていると、
それが現実としてどうしようもなくのしかかってくる。
佐倉 光
「俺の考えが甘いのか」
倒すべき相手に、『排除したくて止まない相手を助ける方法』を訊こうなどと、普通に考えて無理に決まっていた。
それでも牧志だから、と、無意識のうちに思い込んでいたんだろうか。
が何を見て、何をしてきたかを見ても尚、諦めるのを嫌だと思ってしまっているのか。この俺が。

牧志が本当には何をしようとしているのかは分からない。
しかし、この世界の平穏を乱そうとしているのは分かった。
今までに俺達が、全員で一気にあたって解決してきた規模の異変を起こして。

止めなければならない。
いや
佐倉 光
「殺さなければならない」
KP
あなたの呟きに牧志が振り返った。
佐倉 光
日記をその場に置いて、本棚を調べに行く。
本人に訊いても無駄だとすると、治す手段か召喚を止める手段をなんとしても自力で見つけ出さなくてはならない。
できるだけ、早く!
佐倉 光
※ただこれ、普通に考えるとまず上に行って止めて、それからここで調べ物すべきじゃねーのって思ったりはする。
KP
※日記を確認してる間に牧志が調べたことにしてもok
佐倉 光
あ、それじゃあそれでお願いします!
有益情報出たら先に見る理由になるし。
佐倉 光
「そっちに何かあったか?」
KP
牧志は本棚を調べていたらしく、手に本を持っている。
牧志 浩太
「ドッペルゲンガーに関する小説と、あとは平行世界についての本。

ただ、どこかから持ってきたのかな、こんなメモが残ってた」
屍肉を喰らう寄生体について書かれている。
どうやら同胞に呼ばれただけであるらしく、呼んだ同胞が死ぬか去るかするなら、呼ばれた個体は全て退散するだろうとのこと。
KP
それは慌てて書かれたような文章だった。
佐倉 光
「どうしてこんなもの……」
ごく最近の物だろう。
『旅するもの』を退去させるヒント。
ここにあるということは、牧志が調べていた誰かから得た物だろう。
佐倉 光
「あいつを倒せばいい、ということか」
佐倉 光
「こんなの、俺が同じ立場なら真っ先に破棄するのに」
牧志 浩太
「どうしてだろうな。
……もしかしたら、だけど。

世界を人質に取ろうって気は、ないのかもしれない。
自分が死ぬときは、後を片付けていきたかったんだ。
想像、だけど」

牧志がメモを持ったまま、小さく呟く。
佐倉 光
「くそ、世話の焼けるヤツだ」
他に調べられそうな物はあるかな。
KP
調べられそうなものは、それくらいだ。
……屋上への扉がある。鍵は開いていそうだ。
平行世界の牧志視点
平行世界の牧志
近づいてくる空を背景に、歌っていた。
俺が歌っているのか、脊椎の中で「俺」が同胞の声に共鳴しているのか、
それも、もう分からなかった。

これが俺の意思なのか、肉を望む「俺達」の行為なのか、
その境目も、もう分からなくなりかけていた。

諦めたくないのか、
もう諦めてしまったのか。
それも、分からなかった。

佐倉 光
行くか。
牧志が読み終わっているようなら、あの日記帳を持って屋上へ行こう。
佐倉 光
あいつはこの世界の敵だ。
殺さなきゃならない」
自分に言い聞かせるように呟いて。
佐倉 光
『波照間さん、屋上に向かいます』
メッセージを送信して扉へ向かう。
KP
了承の返答がひとつ。
劣化してパラパラと音を立てるコンクリートの階段を、あなた達は慎重に上っていく。
平行世界の牧志視点
KP
階下から、コンクリートを爪先で踏む、微かな音。
足音が、ふたつ。
重い足音と、軽やかな足音。
平行世界の牧志
ああ、来たんだ。
俺と、……佐倉さん。

KP
階段を上りきると視界が開けた。
空はまだ日中だというのにひどく暗く、歪んだオーロラのような模様が雲の合間にちらついていた。

その下で、屋上のフェンスにもたれて、いつものジャケットを着た牧志が何か歌っていた。
聞いたこともない言語の歌だった。
平行世界の牧志
「佐倉さん」
牧志 浩太
が振り返ってあなたの名を呼ぶと同時。
あなたの傍らにいる牧志が、微かに呻いた。
KP
身体がバランスを崩し、苦しげに目が閉じられる。
ぐったりとしたその口元から、熱っぽい息と、髪の毛のような、銀色の触手が数本、零れる。
あなたの肩にもたれかかる牧志の額には、いくつもの汗が浮かんでいた。
佐倉 光
空を見上げ、いつかヒカリエで見た異変を想起した。
この世界に在るべきではないものが来訪しようとしている。
佐倉 光
ぐ、と喉の奥で息を詰める。
悪魔に絆されては駄目だ。いつも通りにやれ、佐倉光!
佐倉 光
「いい加減俺に執着するの、やめろよ。
ずっとお前にツいてるそっちの佐倉が可哀想だろ。
俺に『止めてくれ』って言わせるの相当だぞ」
KP
その言葉を聞いて、ははっと眼を開いた。
同じ形の手を胸に置いて、息を吐く。
平行世界の牧志視点
平行世界の牧志
佐倉さん、だって?
そんな。
そんな、それは。

蟲の棲処となった心臓が震えた。
喉を嗚咽が溢れ出そうになって、呑む。

ああ、ああ、そんな。
いてくれたのに、気づかないで。

ずっと。

平行世界の牧志
「そうか……、
佐倉さん、いてくれたんだな。
ずっと、ここに。

俺を邪魔してたの、佐倉さんだったのか。
そうか……」
佐倉 光
『旅するもの』が肉体を支配するまで三日間。
こちらの牧志にはもう時間がない。
重くのしかかる牧志を支え、語りかける。

最後のチャンス。
最後のカード。
佐倉 光
あいつは、もう自分のことは考えてないよ。
ただお前が苦しむのは終わりにして欲しいと願って、俺に伝えてきたんだ。
もうあいつを解放してやってくれないか」
佐倉 光
佐倉が自分のこと考えなくなるってのも相当なのよ。
平行世界の牧志
「……」
彼は一度空を見上げた。茫然と、泣きそうな眼で。
平行世界の牧志
「なあ、佐倉さん。
じゃ、駄目なんだよな。
と一緒に、来てくれないんだよな」

それは質問というより、確認に過ぎないような口調だった。
空から下りてくる無数の色の光に照らされて、の眼にとうとう、つうと涙が落ちた。
あなたはに、どう答えるのだろうか。
佐倉 光
「俺はお前が助けたかった佐倉じゃないし、
俺はこの牧志を助けたいんだ。
どちらにも代わりはいない。
一緒に行ったって意味はないよ。

無理を承知で頼む」

ことさらゆっくりと、静かに、恐らく彼にとっての死刑宣告を口にする。
佐倉 光
「もう諦めてくれ」
平行世界の牧志
「そうだな、ごめん。

ごめん、佐倉さん、それに俺たち。
、きっと知ってた」
平行世界の牧志視点
平行世界の牧志
知ってたんだ、最初から。

佐倉さんがこんなことで、俺を見間違えるはずがないって。
目を瞑るはずがないって。
俺を俺の代わりにしたりするはずがないって。

それでも、諦められないんだ。
諦められないんだよ。
平行世界の牧志
諦め、られなかったんだ。

KP
は持っていた刃物を抜き放ち、こちらの牧志に襲いかかってくる。

KP
※戦闘です。
相手は[平行世界の牧志

こちらの牧志は【DEX】8・全技能値-10%で行動。
平行世界の牧志【DEX】8
波照間は【DEX】5で行動。狙いをつけていたため、1ラウンド目のみ75%、以後55%で射撃。
COMPをから奪い取る場合、〈組み付き〉成功で奪えるものとします。
佐倉 光
マシンガンを天に上げ、波照間に戦闘開始の合図をする。
これはターン内行動ですか?
KP
戦闘開始の合図は手番消費無しでOKです。
佐倉 光
りょ! がんばります。

KP
【DEX】9・佐倉さん
佐倉 光
折角だし組み付くか。邪魔できるかも知れないし。
んー、25%。殴ろう。
説得失敗したし拳で語る!
佐倉 光
1d100 51〈こぶし〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→71→失敗
FANBOX開設したで
拳は空を切る!
佐倉 光
マシンガン掲げてたしね、そこから攻撃態勢入るのは難しかったな。
KP
【DEX】8、こちらの牧志から処理。
牧志 浩太
平行世界の牧志〈こぶし〉で殴る。
1d100 47 ☆ささぼっと☆ 1d100→70→失敗
FANBOX開設したで
拳に力を込めて、向かってくる相手を殴ろうとして、全身が強張る。
彼の拳は目前で止まる。
平行世界の牧志
【DEX】8、平行世界の牧志
ナイフでこちらの牧志に攻撃。
1d100 60 ☆ささぼっと☆ 1d100→97→致命的失敗ファンブル
佐倉 光
ナイフ技能高ぇ!
KP
だがファンブル
佐倉 光
中の人はガッツポーズである。
KP
これは…… ナイフを取り落とすかな。拾うのに1ターンかかる。
波照間 紅
【DEX】5、波照間。弓で平行世界の牧志に射撃。
1d100 75 ☆ささぼっと☆ 1d100→86→失敗
佐倉 光
みんなスカスカだ。
波照間 紅
「っ、……」
十分に狙いをつけたはずだったが、牧志の眼を視界に入れてしまい、一瞬弓がぶれた。
KP
ラウンド終了。
2ラウンド目、【DEX】9。佐倉さん。
佐倉 光
ナイフ蹴飛ばせないかなぁ。
KP
なるほど、可能です。
【DEX】×5で成功すれば蹴飛ばせる。
佐倉 光
やってみよう。
落ちているナイフに向かって滑り込んで蹴飛ばす。
1d100 45 ☆ささぼっと☆ 1d100→13→成功
KP
あなたは床に落ちている、大振りのナイフを蹴飛ばす。
ナイフは屋上のフェンスの隙間から落ちていき、回収不能となった。
佐倉 光
「これが引き際ってヤツじゃないのか!?」
やっぱり俺は甘いのかも知れない。
いや、おそらくあいつに帰る場所などもうないことを知っていて言っているんだ。
この上なく残酷かも知れないな。
平行世界の牧志
「引き際か。
もっと、ずっと前だったかもしれない」

はナイフが落ちたのを見て、拳を握る。
退く気はないらしかった。
このターンの残りは平行世界の牧志の攻撃のみ成功。
牧志 浩太
こちらの牧志のHP 11 → 10
佐倉 光
みんな出目悪い
こんな戦いでテンション上がるわけもないのだ。
KP
みんな出目が悪い。
KP
3ラウンド目。【DEX】9、佐倉さん。
佐倉 光
殴る!
1d100 51〈こぶし〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→43→成功
佐倉 光
〈回避〉はないかな?
KP
こちらは攻撃する予定なので〈回避〉なし。
佐倉 光
ないよな。意味がない。
佐倉 光
踏み出して拳を振るう。
1d3 ☆ささぼっと☆ 1d3→1
平行世界の牧志
の身体に拳が食い込む。
微かに呻いて、赤い血を垂らしながら顔を上げた。
平行世界の牧志のHP 11 → 10
佐倉 光
殺す、と決めた。もう退けない。
このターンの残りは平行世界の牧志の攻撃のみ成功。
牧志 浩太
こちらの牧志のHP 10 → 7
佐倉 光
危ないな。
ナイフ吹っ飛ばせてて良かった。これ普通に死にかねん。
おかしいなこっち三人がかりなのに!
刃物くらい持ってくるべきだったなと思ったけど、ナイフ技能ないからやっぱり意味ないや。
COMPは、奪えても召喚に1ターンかかることを考えると多分時間かかりすぎて意味ない。
KP
波照間の出目がな!!
KP
ラウンド終了。
DEX9、佐倉さん。
佐倉 光
よーし俺目茶苦茶仕事してる。
殴る!
このターンは全員攻撃失敗。
佐倉 光
……腕輪奪うべき?
KP
それもアリ。
佐倉 光
惨憺たるものだな! みんな50近辺だからこんなものか。
KP
うーん出目!
KP
ラウンド終了、5ラウンド目。
佐倉さん!
佐倉 光
うーーーん。組み付く。
1d100 25〈組み付き〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→53→失敗
佐倉 光
ですよな。
KP
【DEX】8の二人はどちらも〈こぶし〉で攻撃。こちらの牧志から処理。
牧志 浩太
1d100 47 ☆ささぼっと☆ 1d100→23→成功
1d3 ☆ささぼっと☆ 1d3→1
平行世界の牧志
平行世界の牧志のHP 10 → 9
1d100 57 ☆ささぼっと☆ 1d100→27→成功
1d3 ☆ささぼっと☆ 1d3→2
牧志 浩太
こちらの牧志のHP 7 → 5
波照間 紅
【DEX】5、今度こそ波照間!
1d100 55 ☆ささぼっと☆ 1d100→82→失敗
佐倉 光
波照間さんがあたらないとまずいなー。
KP
波照間の出目がひどいな。
KP
6ラウンド目、佐倉さん。
佐倉 光
むー。拳強化のアイテムは持ってないし。
佐倉 光
KP、ここビルの屋上ですよね。
さすがに突き落とす、は無理かな。
KP
なるほど。
屋上のフェンスにもたれていたことも含めて、可能とします。

1ターンで佐倉さん・牧志の両方が〈こぶし〉成功すればタックルで突き落とせる。
佐倉 光
結局当たらないと無理であるが!
狙います。
佐倉、牧志、平行世界の牧志は攻撃に失敗。
佐倉 光
ヒナドリの時の出目どこ行った。
波照間 紅
【DEX】5、波照間。
1d100 55 ☆ささぼっと☆ 1d100→43→成功
1d6+1 ☆ささぼっと☆ 1d6+1→2+1→合計3
平行世界の牧志
平行世界の牧志のHP9 → 6!
KP
遠くから矢が飛来し、の腕に突き立った。血と体液が散る。

その合間から奇妙にうねる白い触手や膿といったものが、無数に蠢いているのが見えた。
平行世界の牧志視点
平行世界の牧志
腕で受けた矢が誰のものかなんて、見なくても状況で分かった。

紅の矢だ。
俺の、一番最初に一緒に駆けてくれた、相棒。

佐倉 光
少しずつ、追い詰めるように、位置をとる。
こちらの牧志の傷が深い。これ以上長引くと危険だ。
KP
ラウンド終了、7ラウンド目。
全員攻撃に成功せず。
佐倉 光
人任せイクナイ。頑張れ佐倉。
KP
ラウンド終了、8ラウンド目。
佐倉 光
1d100 51〈こぶし〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→37→成功
当たった!
KP
タックル狙いでもダメージは通常通り出してokです。
佐倉 光
1d3 ☆ささぼっと☆ 1d3→2
平行世界の牧志
平行世界の牧志のHP 6→ 4
KP
DEX8の二人はどちらも〈こぶし〉で攻撃。こちらの牧志から処理。
1d100 47 ☆ささぼっと☆ 1d100→38→成功
佐倉 光
ワンチャン気絶だが……
KP
突き落とした! 戦闘終了です。
佐倉 光
あ、そっちが先か。そりゃそうだ。

佐倉 光
殴ったそのままの勢いで押す。
駄目だ、力が、重さが足りない!
牧志 浩太
「ぐっ……!」
全身を襲う痛みに耐え、牧志が躍り出た。
もうひとりの自分自身めがけて、あなたと共に力を込める。
KP
劣化していた屋上のフェンスが、へし折れた。
平行世界の牧志
「あ、」

一度、呆気にとられたような顔で、はこちらへ手を伸ばし。
KP
ふたりの牧志が、もつれ合うように屋上からはみ出していく。

あなたは望む方へ手を伸ばすことができる。
佐倉 光
俺は、黒いパーカーを着た方に手を伸ばすよ。
迷う余地なんかない。
KP
黒いパーカーを着た彼が、あなたの手を掴む。体重がかかる。彼は自ら屋上のへりにしがみつき、あなたと共に身体を引き上げる。

その背後で、目を見開いたまま、もうひとりのが真っ逆さまに落ちていった。
佐倉 光
牧志の腕をしっかり掴んで引っ張り上げる。
もう一人の方を気にする余裕は、悪いけど、ない。
牧志視点
牧志 浩太
俺が、落ちていくのが分かった。
背後で僅か、息をつく音がした、その気配が真っ逆さまに離れていく。

振り返る余裕はなかった。
それでも、今度こそ、あいつはお終いなんだと分かった。

平行世界の牧志視点
平行世界の牧志
手を、伸ばした。
届かなかった。

呆気ない浮遊感の中に、俺と佐倉さんの背中が、見えた。

その時、初めて。
ああ、もうお終いなんだと、思った。

耳元でごうごうと風が鳴る。
俺と運命を共にするあらゆるものが、もがき、嘆いていた。

それでもお終いだった。
どうしてか、この瞬間だけ素直に目を閉じられることを。
少しだけ、喜んでいたような気もした。

佐倉 光
「良かった、落ちるかと……
にしても、よく合わせてくれたな」
牧志 浩太
「夢中だったんだけど、不意にフェンスが見えてさ。
何をやろうとしてるのか、分かったんだ。

……あっちの佐倉さんが、教えてくれたのかもな、

っ、痛て、」
KP
彼の首筋でぱきりと音がした。
見れば、銀色の糸のような何かが、首筋の血管から浮き上がろうとしていた。
KP
それはするりと彼の身体から抜け、風に乗り空に消えていった。

屋上から見える街では、銀の糸が各所でほつれるように舞い、空へと溶けていくのが見えた。

空にたゆたっていたオーロラ状の模様が、小さくなって消えていく。
佐倉 光
ああ、帰っていくのか。

死んだのかな。

すとん、と視点が落ちた。
足から力が抜けて座り込んでしまったのだと気付くのに数秒かかった。

何か、口から漏れていた。
目を見開いたままで、何かを呟き続けていた。
佐倉 光
よかった。よかった。よかった。よかった。
目の前にいる牧志の顔が歪んで見えた。安堵が押し寄せてくる。

ただの夢だと切り捨てていたら。
俺が気付かなかったら。
牧志が殺されていたら。
掴む手を間違えていたら。

今さら全身の震えが止まらなかった。
牧志 浩太
「えっ、佐倉さん!?」
牧志が慌ててあなたに駆け寄り、様子を確認する。
見慣れた手の温かみがあなたの手に触れた。
佐倉 光
「安心しすぎて気持ち悪い、だけ」
震える手で牧志の腕を握った。
佐倉 光
「着替えてもらっといて良かった」
また何度も良かったと呟いて、暫く牧志の腕に縋っていた。

喉の奥も胸も頭も痛い。足に力が入らない。
しかしやらなければならないことはある。
佐倉 光
「確認、しに行く」
牧志 浩太
「ああ」
牧志は頷いてあなたの手を引き、あなたに肩を貸す。
佐倉 光
少し歩いてショックが収まると、階段を一段降りるごとにもうひとりの牧志を突き落とした感覚が蘇ってくる。

後悔はない。必要なことをした。
だからといって、この嫌な気分が消えるわけではない。
KP
彼の身体を殴った感覚。
彼の身体を突き落とした重さ。
目を見開いたまま落ちていく、彼の表情。
風にはためく、ジャケットの色。

遥か下で聞こえた微かな衝突音。

コンクリートの階段を、あなたは一段一段下りていく。
佐倉 光
降りながらふと思い出して、今更ながら波照間さんに電話をかける。
佐倉 光
「終わりました。牧志は無事です。
ありがとう、波照間さん。
今から確認に行ってくる」
波照間 紅
「良かった、
僕は、間違っていなかったんだな。

ありがとう、佐倉さん。
後で、事情を聞かせてくれ」

電話の向こうの声が微かに震えていた。
佐倉 光
「話せば長い話なんで、また今度……早めに」
そう言葉を返す。
波照間 紅
電話は切れる。
KP
伝聞でしか事情が分からないまま牧志を撃つ羽目になった波照間……。
佐倉 光
※みんなかわいそうなはなし

佐倉 光
1Fに降りて、落ちたあたりを確認する。
牧志には一緒に来る必要はないと言っておくよ。
牧志 浩太
「いや、俺も行くよ。
最後まで見届けたいんだ」
殊更に止めなければ、牧志もそう言ってついてくる。
佐倉 光
無理に止めはしない。彼にとって必要なことかも知れないから。
KP
あなた達は一段一段階段を踏みしめ、地面へと降りた。

一面に赤い色が広がっていた。
赤い色と、腐敗を始める体液のすえた臭い。

飛び散った赤の中心に、だったものがあった。

それは墜落して破壊された人体だった。
身体を突き破った骨の白。破裂した内臓。内臓の隙間を埋める、潰れて汚らしい粥状になった何か。
割れた腕の骨の間に巻きつく蔓草のような触手。
下から落ちて砕け散った頭蓋。その合間を這っていたらしい羽蟲。外れた顎。飛び出して潰れた、眼。その中から這い出してこようとしていた小さな線虫。
脊椎に巻きついた枯れた銀の糸。

その何もかもが動かなくなっていた。再生することも動き出すこともなく、こちらを見ることもなかった。
宿主もろとも何もかもが死んでいた。

見慣れた色のジャケットが血を吸って真っ黒に染まっていた。

二人とも、ラスト《SANチェック成功時減少 1D3失敗時減少 1D5》。
牧志 浩太
1d100 68 ☆ささぼっと☆ 1d100→9→成功
1d3 ☆ささぼっと☆ 1d3→2
SAN 68 → 66
佐倉 光
1d100 48 SAN ☆ささぼっと☆ 1d100→9→成功
1d3 ☆ささぼっと☆ 1d3→2
SAN 48→46
あぶねぇ不定一歩手前だ。
(今日開始時正気度 56)
佐倉 光
高さから言って……この程度のことは予想していた。
していたからといって、全てが平気になるわけでは、ない。
佐倉 光
うっ、ぐっ、と喉の奥をおさえ、急速に這い上がってくる酸っぱい物をビルの隅で残らず吐き出した。
悪魔に殺された人間も、自分が殺した人間も、いい加減見慣れていたつもりだったのに、嗚咽が止まらなかった。
KP
あなたの背をさする手はなかった。
牧志は、行き着く所まで行ってしまった自分自身の屍を、拳を強く握ってじっと見つめていた。

その終焉を目に焼きつけるように。
佐倉 光
一度全部吐いて、深呼吸して、まだ動く物はないか確認する。
砕け散った人体と、その中に隙間なく蔓延ったものどもの残骸を。


あっ。COMPと鍵……
KP
やがてそれらは、何もかもが嘘だったかのように崩壊を始める。

最期に伸ばした手もろとも。

その後には彼が着ていた服と、一緒に落ちてひしゃげたあなたのCOMP、それから落下の衝撃で曲がった車の鍵だけが残されていた。
KP
※ごめんCOMPも一緒に落ちた
佐倉 光
COMP-------ッ!
佐倉 光
ポケットに入れてた彼の日記も消えるかな。
KP
ポケットを確認すれば、そこにあったはずの日記帳もなくなっていた。
あなたが羽織っていた彼の服も、消えていた。
あの部屋に置かれていたボールペンも、きっとそうなのだろう。
佐倉 光
お。着替えさせられてたのか、そうか。
KP
です。退院時に服が入れ替わってる。
牧志の病院着を奪って、代わりに自分の服を着せてたんですね。
佐倉 光
彼の存在が消えたって事は、服が吸い込んだ血やなんかも消え去って、綺麗になっちゃってるのか……
KP
なっちゃってますね……。
地面に服とCOMPと車の鍵が落ちているだけ。
佐倉 光
肩に掛かっていた重さと暖かさが消失していった。
佐倉 光
長いため息をつく。
やっと終わったのだという実感がわいてきた。
佐倉 光
「これで良かったのかよ、佐倉
謝らねーからな。
今度会ったら依頼料と迷惑料請求してやる」

怒りが口をついて目茶苦茶な事を口走る。
怒りの下にある感情に目を向けるのはやめた。
一気に消化するには、重く複雑で辛すぎた。
佐倉 光
鍵とCOMPと上着を拾い上げて、牧志に声をかける。
佐倉 光
「帰ろうぜ」
牧志 浩太
「……、
そうだな、帰ろう」

彼は何もかもの消滅を見届けて、振り返った。
佐倉 光
牧志くんの上着、まだ使うかな……。
使わないで棄てるようならやりたいことが。
牧志 浩太
上着は流石に使わないつもりですね。
買い直すと思う。
佐倉 光
気持ちの整理付けるためにも焼こうと思って。
KP
いいと思います。
結末
佐倉 光
失ったものを取り戻そうとして無茶しまくった挙げ句やっとたどり着いたところで(強引に)平穏を手に入れようと思ったら、
・自分が延々抵抗して上手く行かない
・取り戻したかった人と一緒に遊んだり助けたりした上で拒否られる
・なんか誰か知らんが邪魔してくると思ってたら一番取り戻したかった人だった
・やけくそになった途端身近な人+自分に寄ってたかって殴られ殺される
・最後見捨てられる

可哀想の満漢全席だよ。
KP
本当に。今回誰の視点からしても、つらいしかない!
佐倉 光
牧志も佐倉も波照間も可哀想だよ!
KP
本当にな!
よりによって邪魔していたのも佐倉さん(しかも一番取り戻したかった)なのがつらいポイント
佐倉 光
死の安らぎは 等しく訪れよう
人に非ずとも 悪魔に非ずとも
大いなる意思の導きにて

って言いたくなったけど佐倉は絶対言わない台詞だ。
KP
似合うけど佐倉さんも波照間も言わなさそうだ。
佐倉 光
荷物など回収して帰ります。

やりたいこと

・波照間さんに報告
・上着を焼く
・RPまでしなくてもいいけど、今度図書館に行ってあの司書さん見かけたら礼だけ言う。
他に何かあったかな……
KP
※シナリオとしてはこれで終了です。
やりたいことをやってもらったら、その後の話が少しと〆が入って終わります。

他に何かなかったか、振り返ってもらってからしめても大丈夫です。
佐倉 光
あっちの佐倉隻眼牧志はどうなったんだろう。
KP
起点である牧志が世界を渡り、渡った先の世界で消滅したことで一緒に消えました。
もともと断片に過ぎなかったので。
佐倉 光
※消えたならある意味幸いだな。

佐倉 光
車に戻ったらエネルギーバー食べて、冷たい水で流し込んで、しばらくぼうっとして。
唐突に車の貸与期限延長手続きを始め、どこへ行くとも言わずに車を発進させる。
佐倉 光
「……ちょっと遠出したいんだ。付き合えよ」

ここからすぐ行ける山、となると、あの因縁深い山になるかも知れないな。墓地もあるし。
牧志 浩太
「分かった」
どこへ行くとも聞かずに、頷いて助手席へ。
何も浮かばないのか、車内には何の音楽も流れない。
ただ、沈黙。
佐倉 光
こちらも無言で車を走らせる。
途中コンビニで少し買い物をして、
全てが嘘のように晴れた空の下、車は山道を登る。

山中の墓地で車を止め、佐倉は開けた場所を探す。
あなたがいつか話したかも知れない、あなたが死んであなたが蘇った場所で。
牧志 浩太
その場所に気づいたのか、あ、と牧志は声を上げ、緩く辺りを見回した。
KP
そこは山中の開けた場所に過ぎず、もう何の痕跡も残っていない。
佐倉 光
今更のように「あ」と声を上げる。
そして少しばつが悪そうに
佐倉 光
「この上着もらっていいかな」と声をかけた。
買った物の内容から、何を考えているか想像は付くだろう。
牧志 浩太
「いいよ。
……俺からも、頼む」
牧志 浩太
「ここで生まれて、ここで死ぬんだな、あのは」

ぽつり、と傍らで声が落ちた。
佐倉 光
開けた場所で草をむしって、上着を畳むと、着火剤をばら撒いて買ってきたライターで火を付ける。
KP
上着を濡らしたはずの血も体液も、最初から何もなかったかのように消え去り、乾いた上着に瞬く間に火が回っていく。
佐倉 光
「くそ、この煙目に来るなぁ……!」
煙の昇って行く方を見上げて呻く。
KP
時折、遠くから鳥の声がした。
嘘のように穏やかな山の中、ぽっかりと空いた空の向こうに煙が上っていく。
牧志 浩太
「佐倉さん、俺さ」
牧志がふっと口を開いた。
牧志 浩太
「ああならない、とは約束できない。でも、
今回のことは、ずっと覚えとく」
牧志視点
牧志 浩太
最後まで諦めなかった、諦められなかった俺が何を選び、どうなってしまったのかを。

ずっと、覚えていよう。
あいつは確かに俺だったから。

佐倉 光
「ああ……」
呟いて、すっかり火が消えるまで見つめていた。
佐倉 光
色々考えた挙げ句何も言わずに終わった。
KP
何も口にしない、ということもある。
佐倉 光
灰はその場に埋め、土を払い落として、帰ろうかと声をかける。
牧志 浩太
「そうだな……、帰ろうか」

日記帳を取り出す。
何も書かれていないページをひとつ破り、一緒に埋めた。
そして、何の痕跡も残っていないその場所に、背を向ける。
牧志 浩太
「そうだ、帰りにどこか寄っていい? 上着、買い直さないと」
どこか意識したように、何気ない声を出す。
佐倉 光
「そうだな、その後にでも波照間さんに声かけてみるか。
まだ忙しいかな……」

服屋に寄って帰ろう。

KP
波照間はまだ忙しくしているようだが、その中でも辛うじて時間を作ってあなた達に会いに来る。
波照間 紅
「あのビルの様子を見たよ。
……ロッカーの中、酷い有様だったな。

フェンスが破れて、地面に何か落ちた跡が残っていた。あれは……、あの時のものだな」

矢を回収しに行ったらしい彼は、少し青い顔で呟いた。
まきぞえ
KP
もうひとりの牧志は痕跡も残さず消滅したけど、そういえば屋上と地面に不審な矢だけ残ってしまってるなって。>矢を回収しに行く波照間
佐倉 光
不審な死体も残るのか、そうだよなぁ。
ついでに《SANチェック》させられる(しないけど)波照間さん気の毒。
KP
なのです。不審な死体も残ってる所に波照間の矢まで残ってたら大層困るから回収していった+死体は通報したかBar経由で対処した。
エンディングだから一々処理はしないけど、しっかり《SANチェック》すね。
前回は佐倉さんを撃ち、今回は牧志を撃つ羽目になった波照間……
佐倉 光
そういえばそう。便利な武器を持っているばかりに。
KP
COMPないと直接戦力のない二人をバックアップできるがばかりに。

佐倉 光
「結論から言うと、別次元の牧志がこっちの世界滅ぼそうとしてたのを阻止しました」
厳密には違うけど、端的に言えばそうだ。
佐倉 光
「協力ありがとう、波照間さん」
というところから始まり、自分が見た始まりの所から簡潔に淡々と経緯を説明しよう。
波照間 紅
「……そうか……、」
彼は噛み締めるように、あなたが語る経緯を聞く。
危うく、気づかないまま友を失う所だったということを。それを為そうとしたのもまた、友だったこと。
波照間 紅
「助かった、佐倉さん、牧志。
ありがとう。助力できて……、よかった」

こんなことにならなければ。言いかけて、飲み込んだ。
その言葉は二人にとって、あまりにも酷だ。
佐倉 光
「はい、事情説明終わり。以上」
佐倉 光
「俺カラオケに行くから」
話は終わりだとばかりに手をひらっと振る。
波照間 紅
「ああ」
一緒に行きたい、とは言わなかった。
それは彼にとって必要な時間だ。

KP
あなたは波照間と牧志と別れ、カラオケ店に向かう。
奇しくも、あの時と同じ店だった。
パーティールームではなく、狭い部屋に案内される。
佐倉 光
最初は激しい曲を入れて、喉が壊れるような無茶な歌い方をしているが、そのうち曲が途切れても叫び続ける。
佐倉 光
意味も何も無い、感情を叩きつけるだけの叫び声を、声が涸れるまで。
届かない叫び
佐倉 光
途中途中何度か、悪魔を倒して牧志を助けるって言ってたけど、『牧志』はどちらのって指定はなかったんだ。
KP
ああーーー……。
助けたかったんだ……
最後の夢を見るまで、諦めてませんでしたものね、佐倉さん。

KP
行き所のない叫びが、室内に響いた。
あれは、あなた達の可能性の一つ。物語の終わり。

それでも、あなた達は生きていた。いま、ここで。


クトゥルフ神話TRPG「忌胎」
END1「希代」



佐倉 光
ありがとうございました!
KP
ありがとうございました!!
報酬と成長
回ふ……く?
KP
安全圏には戻ったけど結構がっつり減りましたね。
気持ち悪い正気度回復シナリオ、行く?
佐倉 光
気持ち悪いってなんだ!?
なんかヤバイもの食わされたり精神改造されるのかしら。
KP
気持ち悪い正気度回復シナリオについては、やりたいシナリオのところに貼りました。
こちらは経験済みのシナリオ。
佐倉 光
強制しかも病院!?
幼少期とヒナドリのトラウマ刺激されそうな気しかしないが!?
KP
そうなんですよ。病院。
怪しい施設に閉じ込められて実験されるけどなぜか正気度回復する話です。
佐倉 光
佐倉はかわいそうなことになりそうだけど中の人は気になります。回復シナリオ。
KP
おっじゃあ次やりますか? >回復シナリオ
わりあい探索範囲の広くないクローズドなので、形式はどっちでもやれると思います。
佐倉 光
迷う。
リアルでやるなら、検査着みたいなの描くけど。
KP
検査着佐倉さんは見てみたいけど、置きでじっくりかわいそうなめにあう佐倉さんも見てみたい。
悩む。
佐倉 光
えーとじゃあ、絵を描きつつ置きで酷い目に遭えばいいんですかね。
KP
なるほどそれだ。
佐倉 光
それなら全パターン作らなくても済むし。
KP
確かに。
では置きでやる方針で考えておきます。

分岐や改変について
佐倉 光
怖かった!
特にラスト戦闘!!
前回に引き続きプレイヤーたちのダイスがキャラクターを殺したくてたまらないようだ!
KP
ラスト戦闘、あれ実は牧志が殺された場合、ちょっと分岐があるんです。
それもあってちょっときつめの戦闘にしていたんですが、ナイフを蹴飛ばしたのはめちゃくちゃナイスでした。

なのにみんな出目が悪すぎる!
佐倉 光
ど、どんな分岐が……!
KP
牧志が殺された上で平行世界の牧志を殺した場合、平行世界の牧志が自分の心臓を喰わせて牧志を助けます。
佐倉 光
ほえーーー
それはそれで見たかった気もするね!
KP
とはいえ牧志が踏み越えなくて済んだし、これでよかったと思います!
佐倉 光
なるほどなー。
今回のは今回ので凄まじく切ない。
KP
何の痕跡も遺すことなく消えてしまいましたしね。
佐倉 光
盛られているのもあるかも知れないけど、凄まじくつらい、人を選ぶお話だったなぁ。
面白かった!
KP
ありがとうございます!
基本的な流れは同じなんですが、今回めっっちゃくちゃ盛ってます。

佐倉さんと牧志はどちらも警戒心が高いことと、相当なことにならないと牧志はこういうことしないよなぁ、の絡みです。
あと、平行世界というものに二人とも馴染みがありすぎるから。
佐倉 光
もう牧志が笑顔でいても安心できないじゃないかどうしてくれるんだw
KP
ああっ、佐倉さんと牧志の絆に差し支えが!
確かに前回今回と続いて牧志の怖い一面が見える話でしたね。
それもまああるけど、今回いつもの牧志と笑って遊んでいるつもりが、実は裏で牧志が命の危機に瀕していたからですね。
佐倉 光
割と彼らの警戒心の高さと経験の豊富さ、導入盛らなきゃいけなくなる要因なんですよねw
並行世界どころか、佐倉が死んだ牧志とも面識があるんだよなー
KP
なんですよね。特に今回の話、KPCは割と呑気だけどPC側が「なんかおかしくない?」って探りを入れていく話なので、もともと。
佐倉 光
さすがにそんなことがあってもスルーする牧志は心配すぎるわ。
というか大抵の人はスルーできないよ!?
KP
その関係で四日目の流れがほぼ別物になってたりします。
佐倉 光
ほー。
非公開になっちゃってるから見比べてにやにやできない! 悔しいっ!
終わってから買って見比べるの割と楽しみなのにっ!
KP
元々は「おやすみ、と言ってKPCと別れて一日が終わる」が区切りの話で、四日目に再度KPCがいなくなるんですね。
で、これまでに行ったところを再度探索して足取りを探す。

ただ、あの状況で牧志を再度攫わせはしないだろう、ということと、スピード感優先で、情報を全部あの部屋に移動しています。
なんですよー、元シナリオ購入できれば見比べてもらって「全然ちゃうやんけー!」ってしてもらえるのに!
佐倉 光
いつもいつもいい感じに改編してくださってありがとうございますっ!
佐倉は警戒して色々手を尽くすけど、やりすぎてシナリオ流れなくなっても嫌だなぁ!  ってのはいつもの悩みです!
今回は気を回しすぎた。
KP
いえいえ!
今回は改変したせいでよけい紛らわしくなっちゃってすみませんでした
もうちょっとシンプルなシナリオなのに、行間を埋めすぎた&イベント増やした&牧志に盛りすぎたせいで導線がわかりづらくなっちゃった
佐倉 光
あと私が何故か読み飛ばしまくったみたいだ!
KP
描写増やしまくったしイベント盛りまくったからそこは仕方ないと思うんですよ 次回から情報多いものは情報スレッド作るぞ
佐倉 光
つくるぞー!
佐倉 光
ラスト、牧志に黒い服着せててよかったって心底思いました。
KP
ですねー、あれは綺麗に生きた。
のちに再公開されていたので購入しておおいにニヤニヤしました!

KP
では改変ポイントの山の話を……。
佐倉 光
正座待機!!
KP
まず、平行世界の牧志が巣窟になっているのは改変です。
シナリオで彼に寄生しているのは「旅するもの」だけです。

平行世界のKPCは「旅するもの」に寄生されるのですが、通常完全に乗っ取られてしまうところ、KPCの意識を保ったまま「旅するもの」となります。
その状態でPCを失った彼は、PCの死に耐えきれず、こちらの世界にやってきて立場を乗っ取ろうとします。
(これがKPCの意思なのか、旅するものの意思なのかはもはや定かでない)
佐倉 光
そうなのかぁ。巣窟、かなり衝撃的で言っちゃなんだけど面白かったな。
牧志くんの可哀想度が一文目にして既に酷いことになっている件。
KP
いくら佐倉さんを失ったとしても、あそこまで自分のことを考えない牧志が「自分自身から立場を奪い取る」なんて考えに至るまでには相当色々あったんじゃないか? と思ったので思いっきり追い込みました。
そこまで追い込まれて狂気に陥ってしまえば、いくら牧志でも「やる」んじゃないかと。
面白かったならよかった。
ヒナドリの時に「牧志さん自分のことは!?」ってなったのが響いてますね。
佐倉 光
正直そんなんなってたから佐倉も諦める気になったな。
KP
ごめんな佐倉さん……。
今回、牧志の「動くたち」「諦められない」は呪いでもある、がサブテーマでした。
その呪いが一番まずい方向に向かってしまった牧志。
「諦められない牧志」だから、ラストシーンで自分を邪魔していたのが佐倉さんだったことを知っても、ナイフを抜いて向かってきたんですね。
佐倉 光
きつい。
最後の方で、長い時間彷徨っていたことを知ったのは、佐倉にとってある意味救いでしたよ。
あそこまでねじ曲がる理由が腑に落ちた・今の牧志とは遠いのだと知れたから。

そんな牧志の影で佐倉が自分のエゴを忘れて全てを諦めようとしてたな…
でもあの牧志がこっちの牧志を殺したところでもう佐倉の怒りは収まらないし、こっちの全部を蟲漬けにするしかなかったよな……
KP
佐倉さんが「俺を選んでくれない」時点でもうヤケになるしかなかった。
佐倉 光
最初から賭けちゃいけない賭けだったんだよなぁ
佐倉 光
隻眼の牧志のお陰(?)で残り続けたのなるほどなーって思いました。
KP
あ、そうそうそこも盛ったところで、元々は単純に幽霊なんですね。
でも佐倉さん悪魔使いだし、牧志は踏み越えるし、単純に幽霊だと、そっちの佐倉さんを取り戻しにいきそうなので、もっと断片にしました。
佐倉 光
なるほどー。
ゴーストになった佐倉を掃除機で吸い込んでパートナーにするルートもあったかも知れんな!
KP
そんな世界もあったかもしれない!
佐倉 光
なんと実質六人いたんですね今回のシナリオ。えらいことになってる。
いや波照間さん足せば7人だわ。
KP
えらいことになってる。同一存在がいっぱい!
牧志、佐倉、佐倉の中の隻眼の牧志、平行世界の牧志、平行世界の佐倉の断片、平行世界の佐倉の中にいた隻眼の牧志、完全にとばっちりの波照間
佐倉 光
そういえばラストで見つかった真相に気付いた人のメモって裏設定あったりします?
旅するものと会話した人
KP
あれ、蕃象株式会社(実はまだ活動している)が、三日目の夜に真相を突き止めて書いたもので、元シナリオでは四日目に蕃象株式会社に行くと見つかります。
佐倉 光
ああー、なるほど!
普通に正義の組織っぽくてびっくりしたやつ。
KP
です。実は普通に抗神組織なのです。そういう組織が表に出てくると佐倉さん達がそっちへコンタクトを取っちゃいそうだからカットしたけど。
佐倉 光
なるほどなーーーー!
それはやりそう。というかやろうとする佐倉を止めるのに苦労しそう。PLが。
KP
あれだけ色々な目に遭ってたら抗神組織に助けを求めちゃいそうじゃんね、ってカットしました。
佐倉 光
ナイス。
KP
あ、司書さんが三日目に会社の掃除しているのも改変です。
不法侵入おおない? ってなったので盛りました。
佐倉 光
入って良いんだな! って分かりやすくて良かったです。
KP
やったぜ!
あと大きめの改変が2つありまして、一つ目は平行世界のKPCの態度です。
佐倉 光
ふむふむ。本来どうだったんだろう。
KP
ここは「KPCとPCの関係性で調整していいよ」って書いてあるのでその範疇とは思ってるんですが、結果的にシナリオ描写がだいぶ変わってしまったので。

平行世界のKPCはもっと攻撃的な妄執に駆られていて、KPCに「あいつの側にいていいのはお前じゃない」「早く死ね」って投げつけます。

また、PCが自分を選ばないと分かった三日目朝に、「裏切り者。俺を置いていったのはお前なのに」ってPCにナイフを投げつけるシーンがあります。

が、牧志はいくら歪んでも、そこで自分や佐倉さんを憎むことはないな、と思ったのでこの辺は変わっています。
佐倉 光
そこまで曲がっちゃってたら、哀しくはあったけど、佐倉はわけの分からない感情抱えることにはならなかっただろうな。
KP
そこまで曲がってしまわなかったからこそ、哀しいことにどこまでも牧志だった。
佐倉 光
そこまで曲がってたら、こちらも攻撃的になることができたよ。
ある意味それがシナリオ書いた方の慈悲だったんだろうな。
KP
ごめんな佐倉さん。
佐倉 光
ひどいや!!
面白かった!!
KP
それでいうと、「お前は誰だ」「何言ってんだよ、お前の相棒だよ」「お前じゃない。アイツをどこにやった」「チッ、なんでわかった」というやり取りが大好きすぎてこうなりました…… と後書きにあるんですが、「平行世界」に馴染みのある二人すぎて、ここのやり取りが消えてしまいました。
佐倉 光
そうね。うん。
平行世界の人抱えちゃってるし。
KP
抱えちゃってるし。
隻眼の牧志も平行世界の人。
佐倉 光
平行世界の人たちの地獄の三角形が酷すぎる。
KP
ひどい三角形を作ってしまった。
もう一つの改変はPCとKPCが同居していることによる調整です。
本来は一日ごとに「おやすみ」と言って別れ、夢を見て、翌日に変化が起きている(入れ替わっている、連れ去られるなど)なんですが、同居しててそれは難しいので、病院のシーンを作ってそこで入れ替えました。
その関係で四日目が別物になっています。
佐倉 光
そういえば、姿を消す魔法って出てこなかったな。
最初に連れ去るときだけ使われた?
KP
あれも改変(警戒心高いんだもの、牧志)なんですが、《認識をそらす》は最初に雛を植える時と、病院から連れ去る時に使っています。

戦闘でも使える予定だったんですが、戦闘で使うと延々と避けあいになりそうだったのでカットしました。
佐倉 光
使わなくても酷いことになってました!
佐倉のダイスはクリア後にやる気を出すんじゃない。
KP
あ、そうだ、戦闘もいじってます!
本来はこんな感じなんですが、
・戦闘技能値がみんな低いので、これだと延々と決着つかなさそうで盛った
・牧志を巣窟にした関係で、もうちょっと能力欲しいよねって盛った

平行世界のKPCは、今のKPCからの一撃によるダメージ1d3をマイナスする。

平行世界のKPCは、元のKPCの技能からマイナス30%でふる。これは、次元を超えた際のダメージと、精神的疲弊によるものである。

KPCも戦闘に参加する。「旅するもの」に寄生されかけているため、身体に激痛が走っている。
元の技能からマイナス10%でふる。
佐倉 光
なるほど、だいぶ弱体化するんですね。
KP
なのです。ただこれだと延々と決着つかないよなぁと。
佐倉 光
二人で突き落としてトドメにしたのはね、確認のシーンが酷いことになったけど、ふたりで守るために殺すことになったから、アレはアレで良かったと思うんだ……
波照間さんトドメ、だけはちょっとイヤだなぁと思っていた。
波照間さんが気の毒すぎる。
KP
あれは二人の覚悟で守るために殺す、というのが鮮やかになって、良かった。

あ、そうだ、ラストで平行世界の牧志が同胞を呼ぼうとするのも改変です。

あれ本来はKPCを四日目朝に連れ去って、もうすぐ死ぬこいつと俺とどっちがいい? って迫るんですが、連れ去りがなくなったのでラストバトルの動機を作るために増やしました。
佐倉 光
エェェェエエ
なるほどそうかぁ。
ずいぶんダイナミックな話になってたんだなぁ。ほぉー。
KP
というわけで佐倉さん&牧志に対応して盛ったり増やしたりした結果かなりシナリオの雰囲気が変わってしまっています。
佐倉 光
いやー、面白かったよー!
KP
よかったー! ありがとうございます!
佐倉 光
しっかりラストの落下で「最後の最後に天秤にかける」シーンもやったしね。
KP
あれ本当に綺麗なシーンになってよかった。>落下

シナリオとリプレイ
KP
リプレイどうしよう
佐倉 光
それは「大幅に違いますので参考にしないでね」と書いて公開でいいだろうと思ってますけどね。
これがダメなら運動会シナリオもアウトだ。
運動会シナリオ……
佐倉 光
個人的には、TRPGのシナリオなんてそのままになるわけないだろうって思っているので……
KP
それはそうなんですよね。PCが考えて行動するだけでも同じ流れにならないし。
関係性によっての調整OK・セリフやギミックの改変OKってあるし、いいと思うんだ。
佐倉 光
最初の依頼人殺害して全く関係ない街に行きます とか言われて、元と関係ない話し始めたりするレベルでもない限り、ラスボスが善人になろうとヒロインが極悪人になろうとイージャンって思ってる。
ただ、まあそのレベルのリプレイ公開するなら予めリプレイに「ひどいことになってるよ」って書かなきゃ駄目だとは思うけど。
基本、作者さんが表現したいと思われるものの根本変えないなら問題ないと思ってるんですよね。
KP
今回どの辺までが「根本」にあたるのか分からないことと、元シナリオが参照不能になっちゃってることで少し悩んじゃって。
佐倉 光
まあそれなので、シナリオが入手不可であることと、大幅改編があることはお伝えすべきだなとは思います~
KP
ですね、今回は最初から強めに改変するつもりだったので、最初にお知らせしとくべきだった!
今後は強めの改変を最初から予定している場合はお知らせします。
結果的に途中から改変が入った場合はその時からになるけど。
佐倉 光
まあそんなに見てる人いないから大丈夫だよ……

みんなの視点
KP
というわけで改変ポイントはこのへんです。あとカラオケイベントは盛りましたとか細かい所はあるけど。
佐倉 光
絶望色々美味しかったです。
ありがとうございました。
KP
ありがとうございました!
いや本当に今回は佐倉さんも牧志もえらいことになりました。
確かにこれはえらいことになるお話。
佐倉 光
みんなひとしくひどいめにあった。
KP
二人どころか七人みんなひどいめにあった。
佐倉 光
平等って素晴らしいですね。
KP
この状況ずっと見ていた隻眼牧志の心中やいかに。
佐倉 光
彼の視点も見たくなるな。
KP
確かに。なるほど牧志視点と隻眼牧志視点の追加?
二日目の牧志視点ひっどいことになりそう。
佐倉 光
また拷問オンリーですかッ
KP
合流前の牧志視点わりと拷問オンリーになりそうッ
二日目の日常シーンがひどいことになる。
佐倉 光
どの牧志のかにより見えるものが全然違うな~
サラダは食べたのか気になりつつ確認しなかったんですよね。
KP
あれは食べてから吐いてましたね。トイレで。
佐倉 光
生ですもんねー
吐いてたんだろうなぁ! って思った。
KP
です。あそこは元シナリオでもちゃんと吐く。
佐倉 光
吐いてるかどうかあの時点では確信なかったし確認に行こうと思ったら、シナリオが魅力的な情報ちらつかせてきた!
KP
助けるイベントのタイミングとか、二日目近辺はほんとにいいタイミングでいいものが入る。
佐倉 光
敵だと確信できるようになってから助けられるのニクいわね。
KP
本当にそれ。どう思っていいかわからなくなるじゃない。
それでも振り切って確認しに行ってたら、シナリオにはないんですが「ちょっと食べ過ぎたかな」って青い顔してる牧志が見られたでしょうね。>トイレ
あ、ちなみに平行世界の牧志を選ぶ分岐もあったりします、このシナリオ。
佐倉 光
どうなるんでしょう。
入れ替わりに気付かずスルーする……人はあまりいないと思うけど、一応可能性はあるか。
あとは中盤とラストでどちらの手をとるか?
KP
佐倉さんの心は決まっていたけど、ラストバトルで平行世界の牧志の手を取るという分岐があるんですね。
もちろん二日目で「ただの夢だ」って違和感を押し殺していてもそうなったと思いますが。

平行世界の牧志はこちらの牧志の心臓を喰らって、その立場を奪い取ります。
全く同じ記憶を持ち、「旅するもの」ではなく人間に戻って、ただ平行世界から来たという事実を抱えたまま、これからも佐倉さんの側にいます。

抱えた無数の寄生体も、同一存在であるこちらの牧志に押しつけていく予定でした。
佐倉 光
へーーー
ただそれを選ぶ理由は佐倉にはなかったなぁ。
そうすることのみで牧志が生き残れるとかならワンチャン?  くらいかな。
KP
ですよね。佐倉さんの心は決まっていた。
それだけに辛い選択をさせてしまったけど。
その辛い選択をした佐倉さんが今度はひどいめにあって正気度回復させられるのか……
佐倉 光
次にひどい目に遭わせるシナリオを用意しとかなきゃ。
KP
あ、そうだ、スペクト・ラムいつ頃から始めましょう?
佐倉 光
いつでもー。
回復シナリオならそんなに長くないのかな?  という偏見。
KP
ありがとうございます、では明日か明後日あたりからゆるゆるはじめてまいります。

長さはそこそこ(今回よりは短め)ですね。序盤に日常シーンちょっと盛りたいなと思ってるので、それ次第かも。
佐倉 光
はーい。頑張って描こう。

佐倉 光
どうでも良すぎる小ネタ。カラオケルームにあった「間抜けな顔の楽器」はオタマトーンのことです。その前日に中の人が買ってきたんだ。楽しい。オタマトーン。
KP
なるほどwww>間抜けな顔の楽器
あれ絶妙に気が抜けて楽しいですよね
気が抜けるわりにガチな人はめちゃガチだし。
佐倉 光
慣れると割と音階触れてちゃんと演奏できるんですよねー。上手い人のオタマトーンはフィドルみたいな音が出る。
KP
上手い人のオタマトーンはほんとすごい。
KP
小ネタ。
3でのこのシーン、平行世界の牧志は当然ながらあの十日間の牧志の体験だけは知らないので、ここでさりげなく情報収集しています。

>「うわ、我ながらすごく錯乱してるな」
彼は料理を待つ間、自分の日記帳をぱらぱらとめくり、苦笑した。
佐倉 光
なるほどなー!
カフェの「有名コラボゲー」を牧志が知らなかったの、あちらにはなかったからなんですかね。
ふたりともゲーマーじゃないしなってスルーしたけど、名前も知らないってことは……無いとも言い切れない。
KP
ああー、そこは単純にゲーマーじゃないし知らなかったくらいでした。そこまで考えてなかった。
そのゲームは単独やりこみゲーで、牧志はパーティーゲームや複数人ゲームはやるけど単独やりこみゲーあんまりやらない、くらいのイメージでした
でも「向こうにはなかった」可能性も面白い。


コメント By.佐倉 光
この物語の帰結は、関わった全ての者に深い傷を残すことになるのだった。

みんな漏れなく可哀想な話。
心に大きな傷を負った佐倉は回復シナリオに行くことになるのであった。
……紹介が不穏さしかないけど、回復……できるんだよね?

TRPGリプレイ【置】CoC【タイマン限2】収録シナリオ『Look,LOOK Everyone!』 佐倉&牧志 3

「あんまり人前で牧志に話しかけんな」
「だめなの?」
「普通服は動かないし喋らないの」

TRPGリプレイ【置】CoC『アレキの心音』 牧志&佐倉 1

それは、まるで。まるで……、もう生きてない、ような。

TRPGリプレイ【置】CoC『嗚呼、素晴らしき偶像!』 佐倉&牧志 3

「駄目なヤツだったかー」
「駄目なヤツだったな……」

【クトゥルフ神話TRPG】
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TRPGリプレイ【置】CoC『禁獄ノ糸』 牧志&佐倉 1

これは、いつかの夢か。
それとも、現実という悪夢か。

TRPGリプレイ ゆうやけこやけ 第二話『ともだち』の一

みたな!

TRPGリプレイ CoC『欠落コディペンデント』牧志&佐倉 1

「今回俺の一部どころか大半ない……」