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こちらには『忌胎』
『ヒナドリ・イングレイヴド』
ネタバレがあります。
また、かなり大きな改変がありますので、
プレイ参考にはしないでください。

本編見る!
KP
寝付くまでに時間こそかかったが、気づけばあなたの意識は落ちていた。

……あなたはまた、夢を見る。
夢だろう、と推測がついたのは、
そこがどこか見知らぬ場所だったからだ。
そして相変わらず、あなたは何もできなかったからだ。

何もない部屋の床に、手足を縛られた誰かが転がされ、呻いていた。

縛られた身体を跳ねさせ、嘔吐きながら、吐いた唾液にまみれてもがいている。絶えず襲う苦痛と不快感を声にして吐きながら、縛られた手を壁に擦りつけ、その誰かはそこを脱出しようと試みていた。

その誰かは牧志だった。
いつもの服装をした牧志が、昨日よりもなお激しく取り乱しながら、自らの内を侵す脅威と向き合わされ、もがいていた。

見慣れたジャケットが傍らに落ちていた。
ふと、縛られた手に、病院のリストバンドがついたままになっているのが見えた。
佐倉 光
うーーーーん。なるほど?
じゃあこの牧志なんなのよってことに。
KP
この夢でちょっと見える………… かもしれません。>なんなのよ
佐倉 光
触ろうとする。動かそうとする。COMPを使おうとする。
全てが徒労に終わり、傍観者でなくてはならないことに歯がみしながら、
その光景の詳細を記憶しようとする。

この牧志は、いつの牧志だ。
また過去なのか?

病院のリストバンドをよく見る。
KP
〈目星〉
佐倉 光
1d100 85〈目星〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→4→決定的成功クリティカル)!
KP
あなたは、擦り傷だらけになった手についたリストバンドの日付を、その一瞬ではっきりと読み取る。

一昨日の日付だった。
あなたが救急車を呼び、彼が入院した日の日付。

彼の手の拘束が、どれだけもがいていたのか、苦闘の末にぷつりと解けた。彼は部屋のドアに向かって這いずり、手をかけようとする。

同時に扉が開いた。
もうひとりの牧志
「ああ……、まだ生きてたのか。
まだ、諦めてなかったんだな。

そうだな、俺だもんな」

開けた扉で彼を突き飛ばしたのは、牧志だった。同じ服装のは呻いて床に崩れ落ちた彼の手を踏みつけた。
KP
夜のしじまを切り裂く絶叫が、昨日の夢をなぞるように聞こえてくる。
佐倉 光
今隣の部屋にいるのか気になるじゃん!!
佐倉 光
牧志は、昨日入院して退院した、はずだ。
これがもし、今正にこの瞬間の出来事だとしたら。
だとしたら、これはどういうことだ。
まだあいつはあの病院にいて、とんでもない苦痛を抱えたままで閉じ込められているのか?

今日俺といた牧志は?
あいつは牧志だった、間違いなく。
あのムカつくスキャン結果までそのままだった。
どういうことだ。


俺は何を見ている。
何を見せられている?


他人を嘲るように害する牧志と、踏みつけにされる牧志。
どちらも耐えがたかった。
この夢はなんなんだ!

ただ、この病院の床に転がっている牧志が俺がずっと知っている牧志で、助けなければ内側から裂けて死ぬのだろうという、どうしようもない確信めいたものがあった。
KP
踏みつけられた彼の眼が見開かれる。身体がびくりと跳ねた。自由な方の手が腹へ伸び、その内側にあるものを押し止めようとするかのように強く押さえつけた。
牧志 浩太
「あ、あ、あ……、くそ、動いて、動いてる、……くそ、くそ、俺に、佐倉さんに何を、」

彼は必死にを見上げる。
KP
は寂しそうに微笑んだ。その眼にはち切れんばかりの穏やかな狂気が宿っていた。
彼らしからぬ狂気を宿した眼は、それでもあなたの知る牧志浩太の眼だった。
もうひとりの牧志
「大丈夫だよ、佐倉さんには何もしない。
……がそこにいたいだけなんだ」

それだけ。
には手が届かなかったからさ。

ここなら、手が届くと思ったんだ。
KP
泣きそうな声でそう囁かれた言葉が、どこからか射す月光に沈んで溶けていく。

〈目星〉
佐倉 光
1d100 85〈目星〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→77→成功
KP
その一瞬、月光の射す先があなたの眼に映った。
そこは病院ではなく、どこかの廃ビルか何かのようだった。月の位置と辺りの暗さから、いまは真夜中であるように思われた。
佐倉 光
廃ビル……
クレーターはあるだろうか。衝撃波の痕跡などは。
佐倉 光
「牧志……」
倒れた牧志と、狂気を宿した牧志を呆然と見つめる。
考えたくもないことが組み上がって行く。

元気な彼が戻ってきたとき、あまりにも不自然だと感じて、
寄生生物が牧志に成り代わっている可能性を最初に考えた。

その方が余程、余程救いがあった。

ここではないどこかの牧志
俺の中にいるあいつと同じ?

何かを失って、心が壊れてしまった牧志?

だけど。
だけど今日一緒だったあいつは、そんな風には見えなかった。
いつも通りに見えたんだ!

こんなのはただの夢だ。
疲れ過ぎた俺が見ている妄想だ。

だってこれが現実だとしたら、
今牧志が立場を奪われて痛みに苦しみ死を待つばかりだとしたら。
俺の横に何食わぬ顔をしている牧志が、『自分』の死を願っているとしたら。
あまりにも酷すぎるじゃないか!
KP
あなたが視界に割れて砕け散ったガラスを捉えたとき、視界が明滅する。
夢から覚める、とあなたは気づく。

その寸前、
あなたは、「それ」を見た。
白い虫のようなものとはまた違う悍ましい生き物が、倒れている牧志のへと這いずるのを。
それを冷たい目で見下ろすもうひとりの牧志の姿を。
佐倉 光
これ見てノーダメージはないよ……

それで隻眼の牧志くんつらそうだったか。
なんだろ。隕石落下による分岐かな。
佐倉死んだ?
隻眼くん辛そうって事は似たような立場の人の必死の行動なのかなとは最初ちらっと思ったんだけども……
KP
この日の日常シーン呑気にたっぷり描写してごめんね佐倉さん……
佐倉 光
まあ、ここで仲良くしたら後でしんどくなるやつかなって思いながらやってたから……
佐倉の中の人も共犯だよ!
KP
ご協力ありがとうございます!!
佐倉 光
だってー、「これは間違いなく牧志だな」って佐倉が思っちゃったんだもーん。
KP
牧志でしたからね。
佐倉 光
牧志だったなぁ。
そしてまた何が起きたかは分かったけど何がどうなってそうなったかはわっかんね。
KP
ちなみに最初に牧志が「もうひとりの自分」に穏やかに呼びかけた理由。
彼は友好的な「もうひとりの自分」に会ったことがあるからですね。牧志も「それは間違いなく自分だ」って分かっちゃうので、敵対してくる自分がいるなんて思ってなかったんだ。
佐倉 光
そうだろうなと思った!
KP
おわかりいただけてありがとうございます!
佐倉 光
襲ってきた理由が純粋な悪意だとは中の人思ってなかったんだよな。
つれぇなこれは……
KP
ですよねぇ。この辺が「牧志らしくないことをするかも」って事前に言ってたあたりですね。
佐倉 光
がんばれ佐倉。
KP
がんばれ佐倉さん。牧志もがんばる。相手も牧志だけど。
佐倉 光
佐倉は一人救った経験があるから余計辛いわ。
KP
そうなんですよね。あの時に手を伸ばすことを選んだ佐倉さんにこれは超つらいだろうなって思ってた。
佐倉 光
ひどい! オニっ! ありがとう! これはひどい。言っちゃなんだけど面白い。
KP
わーい! 面白いって言って下さって嬉しい! こちらこそありがとうございます!

佐倉 光
SAN 64→61
佐倉 光
頭ががんがんと痛んだ。吐き気がした。指先が震えた。見開いた目からは涙が溢れた。口からはひたすらに絶望と否定、可能性と肯定、その他意味のない言葉が漏れ続ける。


こんな光景はもう見たくない。
もっと見て情報を得なければならない。
今すぐに目覚めて、牧志の部屋にあいつがいるか確認したい。
これが、心配でおかしくなった俺が作り上げたただの妄想だと思いたい。

奇妙な蟲だか悪魔だか、宇宙からの来訪者だか、とにかくそいつが、牧志に害を成そうとしている。
それをけしかけているのは牧志だ。
牧志を踏みつけ、その居場所を奪おうとしているのは、心が壊れた牧志だ。


今日の牧志は全て知っていた。

ヒナドリのことも。
緋寒と深山のことも。
一昨年のハロウィンのことも。
偽物騒動のことも。
『アリス』と呼びかければ応えるだろう、間違いなく。

記憶を奪った?
今までだってそんなことはたまにあった。
それならいい、良くはないがまだマシだ。良くはないが!

最悪なのは、あれが全部『の経験だった』場合。
ヒナドリ騒動までを俺と一緒に乗りきって、ごく最近まで何気なく生きていた牧志だった場合だ。

あいつに何があった。
何があって、何を失って、あんなふうになった。

片目の俺の姿と、『ここなら、手が届くと思ったんだ。』という囁きが、どうしようもなくちらついた。


牧志が完全なる悪意を持って敵に回る。
何故かそんな考えが抜け落ちていた。
『そんなはずはない』と思い込んでしまっていた!


こんなものは夢に過ぎない。妄想だ。幻だ。

夢は今まで多くの真実を教えてくれた。無視をすべきではない。
KP
何もできないまま喚き叫ぶあなたの前で、事態は進んでゆく。
生き物の幼体と呼ぶにはなまぬるい化け物は、
手を踏みつけられ、首を押さえられて動けないでいる牧志の口元へ、緩慢な動きで忍び寄っていく。
もうひとりの牧志
「そっか、諦めないよな。俺だもんな」
もうひとりの牧志
「なら、分からなくなるくらい、
お前だって抱えてしまえばいいんだ」
KP
引き結んだ唇を割り歯をかき分けて体内へと侵入しようとする細長い繊維を、彼は嘔吐きながら何度も何度も噛みちぎる。
どうしようもない状況に置かれてなお彼は抵抗をやめなかった。内から外から身を侵されながら、全身全霊を使って抵抗しようとしていた。
佐倉 光
自らも無意識に奥歯を噛みしめ息を詰めて、
わけの分からないものを喰わされる牧志を、それを強要する牧志をにらみ付ける。
KP
含まされていく異物で彼の頬が苦しげに膨らむ。あまりの不快感と嫌悪にもがく彼の手が、自身を押さえつけているの手の甲を引っ掻いた。

その光景を最後に、あなたはあなたが願った通り、急激に現実へと引き戻されていく。
片方しかない眼であなたを見ているあなたの姿が、割れたガラスに映って僅かに見えた。
佐倉 光
「……」
ガラスにうつる、自分のものであって自分のものではない目を見つめる。
きっと俺以上にどうしようもない思いを抱えているんだろうな。
だから教えてくれたのか? 牧志。


ただの意味のない悪夢と信じたい俺も、
最悪の真実である可能性を危惧する、いやむしろ確信している俺も、
何をすべきかは分かっている。

目覚めたときがどんな時間だろうと。
牧志の部屋に牧志が居るか確認し。
隕石が落ちたという廃ビルをまず調べる。


知ってしまったらもう、自分の思う通りに走るしかない。

目を開く。
KP
今回はともかく、夢を普通に情報源として取っちゃえる二人だから、「互いに裏切るような夢を見せて惑わす怪異」とか出てきたら面白そうですね、とちょっと思った
佐倉 光
佐倉の初期クラスの『候補者』の特性って、予知夢を見ることだったりするんですよね。
夢に対する信頼が若干強い……
KP
ああー、なるほど!
それもあって夢に対する信頼がちょっと強い。それはぜひ夢で惑わしてみたいなぁ。
レミングスのときとかの諸々、そのせいで逆により悪夢の影響を受けやすかった、とかありそう。

KP
あなたを現実に引き戻したのは、あなたではなかった。

息苦しい。
口の中に何か詰まっている。

真っ先に感じたのはそんな違和感だっただろう。次第に感覚が明確になっていく。口の中を細長い蟲が這うような不快感がある。

あるいは何本、何十本もの糸や髪の毛を口に含んでしまった感覚にも似ていた。細くしなやかな線維があなたの歯を歯茎をかき分け、口蓋を撫で、内側に続く坑を探す。

夢ではない。
夢ではなかった。

あなたの眼にぼんやりと映るのは、直前に目を閉じた時のままの寝室と、あなたにのしかかる半透明の何かだった。

【POW】×5
佐倉 光
1d100 75 【POW】 ☆ささぼっと☆ 1d100→12→成功
佐倉 光
自分が何をされているのか、分かった。
歯を噛みしめて舌で喉の奥を閉ざし、
口に入ってしまった物を速やかに吐き出すように、
頭を横に向けて意識的に鼻で息を吸い、瞬間的な咳をする。
全力をこめて暴れる。
腕を、足を、体を、動かそうと、逃れようと。
KP
暗闇に目が慣れてくる。
「それ」が何であったのか、あなたは見てしまう。
それは夢の中で見たままのあの、半透明の生き物だった。

夢が、まだ続いているのか?
いや、あなたは認識してしまう。
これは夢ではない。紛れもない現実だ。

何百と糸のような細い触手を伸ばし、あの時牧志にやったのとまったく同じように、吐きだそうとする動きを自ら押しのけ、あなたの口内に侵入しようとしてくる。

【CON】×5で判定。
佐倉 光
【CON】っすかー
KP
そう【CON】
佐倉 光
1d100 30 【CON】 ☆ささぼっと☆ 1d100→33→失敗
蟲が蟲が蟲が
佐倉 光
おしい!
KP
おしい!
佐倉 光
これ虫とか駄目な人は絶対にいけないシナリオだなぁ。
KP
ですねぇ。それ系のグロ表現多いもんな。
そういえばそこは確認してませんでした。
佐倉 光
映像でなければ大体オッケーなんで大丈夫です。
映像的グロ大嫌いなのに文章ならむしろ嬉々としてグロ書いちゃうのなに。
KP
やったぜ。
私も映像はダメなのに文章だと嬉々として書いちゃうヤツかなりありますね
(蟲とか眼球への虐待表現とか)
佐倉 光
わかる。
映像だと頭、目玉系は正視できない。
KP
同じく。映像での眼球ネタはアカン……
KP
こういう描写の時に胃カメラ経験が役に立ちますね
リアルのなんかイヤな感覚を増幅すると狂気や神秘に繋がるのだ。
胃カメラの時に逆に思い出して想像するのは、やめよう!

牧志視点(ネタバレ)
KP
戻ってきて自室で眠っていたあなたは、
不意に反対側の部屋、佐倉の部屋から這いずる物音を聞いて目覚めた。
平行世界の牧志
這いずる音?
まさか、まさか! 最悪の可能性に気づいて跳ね起きる。佐倉さんの部屋へ急ぐ。

KP
喉を閉ざした舌の合間を、細い触手がこじ開けてくる。喉の奥を擦られて激しい吐き気を覚え、あなたは思わず嘔吐いてしまう。

その瞬間開いた喉へ、糸が這った。
身体も意思も吐こうとしているのに、自ら入り込んでくる動きがそれを許さない。
肉体の意図によらず入り込まれる感覚に、生理的な涙が溢れた。

SANチェック成功時減少 1D2失敗時減少 1D4》。
佐倉 光
1d100 61 SAN ☆ささぼっと☆ 1d100→52→成功
1d2 ☆ささぼっと☆ 1d2→1
SAN 61→60
佐倉 光
入られた!

咳き込もうとも身を捩ろうとも容赦なく体内に侵入する異物に、歪む視界に怒りを燃やす。
幾度も突き上げる嘔吐感、喉の奥を擦り這う糸の感覚に耐えながら、鼻で息を吸い、咳き込み続ける。
KP
脊髄を焼かれるような、激しい痛みがあなたを襲う。
身体の中を無数の脚で撫で、のそり、のそりとムカデが這っていくような。
もどかしく、狂おしいほどの熱が、指の先まで拡がっていく。

ちか、ちか、と切れかけのライトのように目の前が明滅する。
意識が遠のいていく。

〈聞き耳〉
佐倉 光
痛みに身を捩り、手足をひきつらせ、叫ぶ。
いる、中にいる!
あれが中で這いまわっている!
痛い、痛い痛い痛い!

口から泡のようになったつばを吐く。食道を焼く酸の味。
幾度となく吐いて、それでもなにも出てはこない。
生命を脅かされているのに意のままに抵抗もできない怒りと絶望。

意味を持たない言葉の羅列の中、消えかかる意識の中で名を呼んだ。
佐倉 光
「牧志……ッ!」
そのとき抱いていたのは、自分を冒すものへの怒りだったか、親友への懇願だったか、無力さへの悲嘆だったか。

白目を剥いて力が抜ける。
1d100 79〈聞き耳〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→53→成功
インプット必要
佐倉 光
やられ描写絶望描写がパターン化してんな! って最近思ってる!
KP
ちょっと絶望させられる数というか、異物侵入されることが多すぎますからね!
つまりもっといろんなパターンのひどいめをご提供すればいいんですね
佐倉 光
やめたげてよぉ!(いいぞもっとやれ)
最近インプット足りてないから、絶望描写頑張って増やすから!

牧志 浩太
「佐倉さん!」

あなたの声に応える声が、あった。
扉が開く音。駆け込んでくる影。

牧志だった。
あなたが存在を確かめたかった、牧志だった。
牧志視点(ネタバレ)
平行世界の牧志
くそ! くそ、しくじった!
まさか、よりによって、彼らが── 佐倉さんに手を出すなんて!

その可能性をなんで考えなかったんだ。
無意識に、避けてたのか。避けてしまっていたのか。避けさせられていたのか。
彼らは同胞だから。

KP
牧志はあなたの肩を押さえ、あなたを侵すものを掴んだ。
喉を埋めていた「それ」が、ずるずると嘔吐に似た感覚を伴いながら抜き取られていく。

長い長い嘔吐感のあと、何度か咳き込めば、涙にまみれた視界が晴れていく。
ようやくまともに呼吸ができた。

べちゃり、と床に何かが叩きつけられる音がした。
見れば、牧志の足がクラゲにも似た正体不明の化け物を、執拗に、幾度も踏みつけていた。
佐倉 光
げっげっと喉の奥を震わせ、呻いて吐く。
引きずり出された異物の悍ましい感覚を一滴たりとも残さぬように。

感謝を口にしかけて、夢のことを思い出す。
俺を救った手で、牧志は、牧志を殺そうと

それでもやはり、一度目を閉じて、
佐倉 光
「ありが……とう……」
囁くように感謝を唇にのぼらせ、深く息を吐いた。
牧志 浩太
「……よかった、気づけて。嫌な予感がしたんだ」

牧志はもう一度化け物の絶命を確認すると、心の底から安心したように息をついた。
前の時のように、あなたの背をさする。

遮光カーテンの下から僅かに光が漏れている。
もう朝方近くになっているようだった。
佐倉 光
こういうイベント挟んでくるのずるいわー。
KP
ウフフ。
こういうところいい案配なんですよねぇ、このお話。
佐倉 光
彼の目を見つめて、〈精神分析〉で彼が正気かどうか調べることはできるだろうか。
そんなに自信はない。
KP
なるほど、いいでしょう。
〈精神分析〉どうぞ。
佐倉 光
1d100 25 唸れ俺の〈精神分析〉!  ☆ささぼっと☆ 1d100→67→失敗
KP
心の底から安心したような息をつく彼の眼は穏やかで、お休みと言い合って別れたばかりの彼に見えた。
KP
☆ささぼっと☆ 🎲 Secret Dice 🎲
牧志 浩太
「また見たんだな、悪い夢。そんな顔をしてる」

彼はズボンのポケットからハンカチを取り出すと、あなたの額に滲んだ汗を拭おうとした。
佐倉 光
「ああ……最悪の夢だった」
心の奥が急速に冷えてゆく。すべきことは決まっている。迷う余地はない。
相反するようにぼろぼろと目から涙がこぼれた。
佐倉 光
「どうして、こんな夢ばかり見るんだろうな……」
牧志 浩太
「……どうしてだろうな。なあ、佐倉さん」
ふっと、彼が一瞬泣きそうな顔をしたような気がした。
牧志 浩太
「これから、どうしようと思ってる?」

彼の眼をじっと見たあなたは…… 違和感に、気づくかもしれない。

〈目星〉または【アイデア】で判定。
あるいは、振らないことを選んでもよい。
佐倉 光
深く息をついた。

一刻も早く向かわなければならない。
あれがただの夢だろうが、―――紛れもない、もはや確信ともいえることだが―――現実だろうが。
佐倉 光
「解るんだろ、牧志
そんな付き合い浅くねぇんだ」
佐倉 光
「俺は俺がしたいことをする」

振らない。

立ち上がり、出掛ける準備をする。
真っ先に腕輪を取り、はめようとする。
佐倉 光
口先で誤魔化しても意味がないって確信があるよ……付き合い長いからさ。
しかし、こういう時もパワー負けするから、素手だと勝てないという、現実!
牧志視点(ネタバレ)
平行世界の牧志
そうだな。……そうだな。
解るよ、佐倉さん。付き合い、浅くないものな。

分かってたんだ。分かってたんだよ。
それなのに、望んじゃったんだ。

分かってたんだよ、本当は。
諦められなかったんだ。

牧志 浩太
「そうか」
立ち上がって出掛ける準備をするあなたの背に、彼の声が届いた。
もうひとりの牧志
「そうだよな」
KP
あなたが腕輪を取った、その時だった。
あなたがそうするのを予期していたかのように、が動いた。
いや、きっと予期していたのだろう。

頭部に強い衝撃を感じたのも束の間、あなたは意識を失った。
KP
素手だと勝てない! からCOMPを取るだろうということまで予測して動けちゃう牧志
(強制イベントでゴメン)
佐倉 光
意識を失う瞬間、奇妙な確信と納得感があった。

そうだな……
牧志は、一度こうと決めると、強引なところがあるんだ……

KP
あなたは、ふっと目を覚ます。

どれくらい気を失っていたのだろうか。
外の明るさはあまり変わっていなかった。まだ、そう時間は経っていないらしい。

牧志の姿はなく、あなたが手に取ったはずのCOMPもない。車の鍵まで取られていたが、廃ビルの位置を調べたスマートフォンは奪われていなかった。
牧志視点(ネタバレ)
平行世界の牧志
車に飛び乗って、あのビルへ急ぐ。
どこか捨て鉢な気分だった。
カーオーディオに手を伸ばし、一番アップテンポな曲をかける。
偶然にも、暁月ミントの曲だった。

ひとりで歌いながら、車を走らせた。

佐倉 光
まずい。
襲われたということは、俺の考えは正しいということだ。
あのビルから移動されたら追えなくなる!

俺に気づかれたことを知った牧志は、牧志をすぐにでも殺そうとするかもしれない!

昨日調べた、一番早く移動できるルートで移動する。
車ならタクシーを呼ぶ!
その合間に波照間さんに助けを求める!
返信がなくともメッセージで、廃ビルの場所、牧志が危ないこと、人に寄生しようとする蟲がいるから気をつけて欲しいということを飛ばす。
来てくれればラッキー、だ!
警察……
いや、かえって俺が動きづらくなる可能性があるか?  呼ぶのは止めておく。
KP
白み始めた空を背に、あなたは街を駆け抜ける。
送ったメッセージに応える返事はなく、あなたの焦りだけを増した。

問題の廃ビルは、そう遠い場所ではなかった。
あの時のようにテープが張られていることもなく、巡回する警察官の姿もなく、申し訳程度の立ち入り禁止表示は横へどけられていた。

〈聞き耳〉
佐倉 光
あ、一応ショットガン持っていって良いですか。(フレーバー)
KP
お、どうぞ。
佐倉 光
スポーツバッグにショットガンを突っ込んで持ってゆく。

腕輪もなし、援軍もなし。便りになるのは……この当たりゃしない銃だけ。
俺一人で何ができる。
しかし迷っている場合じゃない。
佐倉 光
痛む喉から途切れ途切れに息をついて廃ビルの中へ急ぐ。
1d100 79〈聞き耳〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→17→成功
KP
室内から人間の争う物音が聞こえてくる。
揉み合っているのか、ガラスが砕ける音があなたの耳に届く。
牧志の声が聞こえたような気がした。
牧志 浩太
「ああ、なあ、なあ、どうして、」
牧志 浩太
「そんなになっても、諦められないんだよ……!」
佐倉 光
ショットガンを取り出して鞄を投げ捨て、声がする方へ走る。
KP
室内に踏み入れば、そこは何もないコンクリート張りのフロアだった。

そこには同じ姿同じ格好同じ眼の色の人影があった。片方は凶悪な刃を手に、今にも心臓にそれを突き刺さんとしていた。片方は壁際に追い込まれ、首を捕まれてなお相手の同じ色の眼を睨んでいた。
佐倉 光
「やめろ!」
真横の壁に1発。

どっちだ。どっちがどっちだ!
とにかく距離を詰めようとする。
おそらく衣服の状態を見ればどっちが一昨日別れた方か分かる筈だ!
牧志 浩太
『佐倉さん、』
KP
あなたの声に気づいて、ふたつの人影が同時に声を発した。
彼らはあなたがかつて見た彼らよりもなお、似ていた。同じ道を歩んできたように見える彼らだった。

【アイデア】または〈目星〉
佐倉 光
1d100 85 【アイデア】 ☆ささぼっと☆ 1d100→27→成功
KP
あなたは一瞬で見て取る。

壁際に追い詰められた方の服の袖が擦り切れ、血がついていた。
手が擦り傷だらけになっていた。

刃を握った手に、赤く一筋引っ掻き傷が残っていた。
佐倉 光
「やめろ、牧志

もうひとり』に銃口を向けて威圧しながら進む。
ショットガンの中身は実はもう空だ。端からこれが使い物になるなんて思っちゃいない。
用は済んだ
佐倉 光
まあ、牧志も佐倉が普段銃を使っていないことも、苦手なことも、波照間さんの記憶から知っているし、そもそもショットガンで近接した距離にいる二人のうち一人を撃つなんて無理なのは分かるだろうし……不都合だったらハッタリ見抜いて下さって大丈夫。
KP
お、じゃあ会話に入らせていただこう。
佐倉 光
武器持たせないと佐倉が乗り込めないから持たせただけなんで。
KP
それはそう。COMP取ってっちゃいましたからね。

もうひとりの牧志
「来たんだな……、佐倉さん」

首を押さえる手を引っ掻こうとする自分を脚で押さえ込んだまま、牧志はあなたの方を向いた。

追い詰められたような狂気を溜め込んだその眼は、あのとき見たよりもなお痛みを宿して、泣きそうに震えていた。
佐倉 光
「もうやめろ。
やめてくれよ。
何があったんだ」
心に届けとばかり語りかける。
もうひとりの牧志
「気づかないでいてくれないかな、って思ってたんだ、少しだけ。
裂かず、暴かず、そのままで。
昨日一緒に遊んだときみたいにさ、いてくれないかって。

でも、来ちゃったな。
そうだよな。分かってた。本当は分かってたんだ。
佐倉さんが、分からないことを放っとくはずがないよな。

でも、諦められなかったんだ」

僅かに、首を押さえた手に力が籠る。
もうひとりの牧志
「腹を裂かれた死体の話、調べたんだろ。
この俺はもうすぐ死ぬ。腹を裂かれて、頭をやられて死ぬんだ。それが嫌なら、ここでが殺したっていい。

そうしたら、がここの俺になるんだ。
なあ、佐倉さん。……手を、取ってよ。あの時、にやったみたいにさ、」
KP
からんと音を立てて、伸ばされた手から刃物が落ちた。

それは縋るような手だった。
追い詰められ、弱り切ったものが最後の望みをかけて伸ばす手だった。
佐倉 光
「裂いて暴けって言ったのは、お前だよ」
銃を下げ、ぽつりと呟く。
佐倉 光
「そこをどいてくれ。頼む」
ここで退くわけにはいかない。
牧志の目を見つめたまま更に歩を進める。
佐倉 光
うーん、そういえば首に手がかかっているのか。
これまずいか?
もうひとりの牧志
「……退かないんだよな。それ以上進んだらこいつを殺す、なんて言ってもさ」
KP
あなたに向かって伸ばされた手が、ぱたりと落とされる。
首にかかっている手は片方だけだ。が彼の首を絞めるより、あなたが動く方が速いだろう。
牧志が牧志でしかなければ、だが。
佐倉 光
「余裕がねぇんだよ、悪いけど。
そいつを放してくれ。
何もそいつを殺して場所を奪う必要なんかない。
紅だったお前になら分かるだろう」
もうひとりの牧志
「そうだな、そうだったらよかった。
深山と緋寒と佐倉さんみたいに、紅と俺みたいに、佐倉さんが助けた俺と俺みたいにさ。

でも、駄目なんだ。
佐倉さんのこと取り戻したくて、、色々やりすぎた。
場所を手に入れないと、ここで唯一の俺にならないと、、」

もうでいられない。

KP
は小さく一音節、なにごとかを呟く。
いつも通り、と見えたの身体が揺らめくように姿を変えていく。

の首筋で何かがもぞりと蠢いた。その白い鞭のような細い繊維はの首筋から浮き上がり、潜り込んでは、の肉体の所有権を主張していた。
腕の血管が赤く浮き上がった、その奥を手繰り寄せるようにして何かが移動していた。
赤い痣がべったりと体表を這っていた。腹部で無数の何かが細かく蠢いていた。

それは牧志浩太という人間の形をした、何かの巣窟だった。
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D5》。
佐倉 光
1d100 60 【SAN】 ☆ささぼっと☆ 1d100→73→失敗
1d5 ☆ささぼっと☆ 1d5→4
SAN 60→56
佐倉 光
知っている姿が歪んでゆくのを、うめき声を上げて見つめた。

「越えたのかよ。
駄目だろ。
駄目だろ、それは。
駄目に決まってんだろ。

どうしてよりによってそんなのと組んだんだよ。
せめて話が通じる悪魔にしとけよ。

俺の仕事、知ってるだろうが。
やらなきゃいけなくなるだろうがッ!」


冷静でいなくてはならない。
人質がいる。武器はない。援軍も期待できない。
肉体的には敵わない。
どうしたらいい。
まずはあっちの牧志から引き離す必要がある。

COMPのない俺にできるのか、そんなことが。

緊張のためか、一瞬、目の前が暗くなりかけた。
ぐだぐだ考えてる暇はねぇ、動け!

牧志の足元に落ちたナイフを拾う!
アクションについて
佐倉 光
ナイフ使うスキルないけどな!
割とこういうシナリオ「準備なしで突っ込んでその場の勢いでRPぶちかますのが正解」なのか「準備しないと普通に死ぬ」のか、読み切れないと怖い!!
大体KPが警告くれると思ってるけど、警告に気づけていなかったらどうしよう! って。
今回は今までの流れからRPっすよね!? って思ってそうやってるけど。
KP
分かる!! シーンが進んでいけばなんとかなるのか普通に探索と準備が要るのかわかんなくて怖い怖い。そのせいでヒナドリの時もだいぶん色々張ってますね。(結局いい伏線になったけど)

今回はRPシナリオで合ってます。
佐倉 光
様子が変なKPCがいて、そいつを何とかするために動かなきゃいけないのか、それとも変さを暫く体験するシーンなのか、とかですね!
もういっそアナウンスもらった方がRPも伸び伸びできていいよねって思って最近ぶっちゃけることが多いですが。
ヒナドリはシナリオ傾向もあって確かに分かりづらかったかも。
KP
なんですよねぇえええ!!
あんまり言っちゃったら興ざめだし、かといってそのシーンでやりたかった/できるはずのことができないのもったいないし。

シチュエーション楽しむ系のRPシナリオではぶっちゃけちゃった方がシチュエーションを楽しみやすい気はしますね。
ただヒナドリは結果としてPLも含め怖い怖いっていうのも楽しかった。これはそう動けないだろ、って所とか、調査終わってるの? みたいな所ではアナウンスもらえて助かりました。
探索と予防線に頭を回してしまってRPができなくて、結果RPシナリオだったよ、っていうのは「もっとやりたいことがあったー!!」ってなっちゃうから、「お話を大いに楽しむ」っていう最終目的のためにぶっちゃけるのは非常にアリな気がします。
こちらはそれでいうと、準備してるPCの姿を見るのも好きでついそのままシーンの帳尻を合わせてしまうんですが、PL的にシナリオ傾向確認したい、ってのがあればいつでも言ってください。
佐倉 光
良い案配にアナウンス入れられるよう努力します!
あとぶっちゃけクレとはあまり言いませんが、予防線は必要ないよなとか思いながらはるの好きなのでやっております。
今回のショットガンみたいに、「演出にしか使わないから持ち込ませて!」ってお願いすることもある!

あまりにも不安すぎたら訊く!
一応そういう潰してイイ予防線や演出アクションには、同時にKPが潰せる手段も併せて提出しているつもり!
KP
そう潰せる手段も出してくださってたり、演出で持ち込みたいOK? とか言って下さってるので助かります。KP側(シナリオ側)からも本来なら抵抗できそうな所で強制イベントだったりありますしね、今回。
お話を! 全力で! 楽しみたい!
いつもありがとうございます!
佐倉 光
割とそういうので苦労するからなんだ……>潰していい予防線?
要は、そういう行動をとったというRPをしたいだけか、それを成功させてシーンを進めることを期待しているか。
ここ結構大きな差なんですが、GMKPの時それが見極められないとちょっと疲れちゃうんですよね。
KP
いつもありがとうございます……
特に佐倉さんは悪魔使いだから、普通のPCより入念に準備するし出来ますしね。
佐倉 光
まあ、本人非力な悪魔使いだから、COMP封じれば一般探索者と何も変わらなくなるので扱いやすくていいなって思います。
これが穂坂ちゃんだったらそうはいかないぞ……!
KP
穂坂ちゃんは、無理!
佐倉さん、COMP封じれば/戦闘が通じない所では一般探索者並み、COMPがあったらあったで演出に活かせるので結構楽しいです。イエーイ。
佐倉 光
波照間さんもなー!
偶然ですけど良い案配の参加者だった。
KP
ですね。偶然だけど割とやりやすい二人だった。
劇中で出るかどうかわかりませんが、この牧志にCOMP向けた時に《アナライズ》に反応しなかったのにも理由はあります。
佐倉 光
の事情も何も知らないままだしなぁ。
KP
一応、後でもう一回と会話できるシーンはあります。佐倉さんが会話するかどうか次第だけど。

KP
はあなたがナイフを拾う姿を、静かに見ていた。
は、動かなかった。
佐倉 光
うーん、どうしよっかなー。
佐倉 光
〈心理学〉の意図を読み取りたい。
KP
お、ではクローズドで振ります。
S1d100 57
うおお来ない
Sasaさんねてる
佐倉 光
しまって、Sasaさん!!
KP
Sasaさんが反応しないと置き換えてもらえないから何で振ったか見えちゃう、意外な盲点!
佐倉 光
たしかに。
シークレットしたいときはてきとーに振ってみてからやるべきか。
KP
ですねぇ。今回はまあクローズド〈心理学〉なのでいいんですが。
KP
☆ささぼっと☆ 🎲 Secret Dice 🎲
佐倉 光
きたー!
KP
しかしなんと結果が来ない!
来ないなってメッセージ削除しちゃったからかな
ちょっとガチャガチャになったのでココフォリアで振ってきます
佐倉 光
はーい

KP
ナイフを拾い、あなたはの眼を見上げた。
そこには殺気も、害意も浮かんではいなかった。
には、あなたを害する気だけはないのだ。

今朝の
あの時のは、本当にあなたを助けられて安堵していたのだと、同時に分かる。
佐倉 光
倒れている方の牧志にはもう多分時間がない。
それでなくとも今の牧志には人の首を握りつぶせる。
どうしてか俺を害する気がない。

どうしてか。
理由は、分かる気がした。
佐倉 光
何か思いつけよ。
牧志のピンチだぞ。
自称凄腕悪魔使い。最強ハッカー。多数の事件を乗り越えてきただろ。偉そうなこと抜かしてるなら友人のひとりやふたり、救って見せろ。

思いつくことがもう、一つしかない。
それですら、確実な手段か分からないのに!
うーん。困ったなぁ。
佐倉 光
もうこれ立ってる方の腹刺すしか正解がないように見える。
迷ってるうちに一時になっちゃったな。
KP
おおっと、ここはそれこそぶっちゃけた方がいい所だったかな。失礼しました。
〈心理学〉の結果でもうちょっと出せばよかったな。
佐倉 光
人の命かかってるから割とノリで物事言うのが怖いw
KP
それはそうめちゃくちゃ絶体絶命なところですもんね。すみません、情報の出し順がまずくて、描写が結果的に紛らわしいことになってしまったので補足します。
すみません、ぶっちゃけるがどうこう言っておきながら結果的にめっちゃ迷わせてしまいましたね 失礼しました これはそう見えるわ
佐倉 光
あぶね。
覚悟決めて刺すって描写打って、「いや本当にそう?」って迷って訊いて良かった!
KP
失礼しました!! これはほんとに悪い事をしました
聞いて頂けてよかった
KP
おっと、すみません。先程の描写が紛らわしかったですね。
牧志は首に手をかけて押さえ込んでいるだけなので、「片手で首を握りつぶすほどの力はない」と見ていいです。
佐倉 光
人間のままなら無理だけど人間じゃなくなったから可能だよ かと勝手に思い込んじゃった。
KP
すみません、情報の出し順が悪くて紛らわしいことになっちゃった。
このシーン牧志と佐倉さんに合わせてかなり調整をかけているのですが、今回はそれがまずくてめちゃくちゃ迷わせてしまってすみませんでした
佐倉 光
後でシナリオ見よ……と思ったらもう公開終わってるんだなこれ。
いえいえー。もっと早く相談したら良かった。
KP
置き卓だとこういう時に「迷ってる?」っていうのがすぐ分かりにくいのはありますね。
佐倉 光
迷ったら「ごめん迷った! このシーン何を期待されてる!?」って早めに訊いた方がいいな。
KP
ですね。置き卓だとPL間のやりとりはぶっちゃけ気味にやった方がいいかも!

KP
先程の〈心理学〉の結果に補足。

牧志は「殺す」と口に出してはいるが、
片手で首を握りつぶすほどの力はないと見ていい。それが可能なら、あなたと話す前に実行していた。
佐倉 光
なるほど。二人の間に割り込んで手を放させることはできそうか。
タックル試みよう。
KP
可能。理由があって判定も不要です。
佐倉 光
「牧志をそんな風にしやがって。
ふざけんな、クソ蟲が」
立っている方の腹を狙って肩からタックルをかまそう。
KP
あなたは駆け出す。
肩からぶつかり、衝撃で首を押さえ込んでいた手が離れる。

押さえ込まれていた牧志が激しく咳き込み、その場に崩れ落ちる。
佐倉 光
立っている方をちらと視界に入れつつ、倒れている方に声をかける。
佐倉 光
「大丈夫か、生きてるな!」
佐倉 光
二人の間に立って、立っている方に叫ぶ。
佐倉 光
「このクソ蟲追い出す方法は知らないのか!?
いろいろやったなら知ってるんじゃないのか!?
何があったんだ、どうしてそんなことになった! 悪いのはその蟲なんだろ!」
KP
牧志はあなたに背を向ける。
もうひとりの牧志
「違うよ、悪いのはだ。
追い出す方法はも知らない」

そう一言だけ言い捨てて、はどこかへ去ってゆく。
KP
追いかけたい所かもしれないが、今は倒れた彼の状態を確認する方が先だろう。
……取り除く手段。
彼を生かす手段は、あるのだろうか。

8年前の事件という言葉が、なぜか頭に浮かんだ。
置き卓で大事そうなこと
KP
ちょっと誘導的になっちゃうんですが、わかりづらいシーンでは地の文である程度導線引いてみることにしました。
佐倉 光
いえいえ正直良く分かってなかったから助かる。
……いや本当にそれで大丈夫? 〈医学〉持ってねぇよ!?

とりあえず続きは明日に!
解決法がそれだとしたら割と気付くの大変な気がするけど。
KP
今回、基本のストーリーラインはもちろん変えてないんですが、「PCとKPCの関係性に合わせて台詞、ギミックなどの変更」の範疇で、牧志がこういうことする理由の補強のために背景事情を増やしているんですね。
ただ、そのせいでかえって話がとっちらかってわかりにくくなってしまったかも。
佐倉 光
「裂かれる前に出口作って、速やかに塞げばok!」
がひとまず思いついた解決手段だって事はお伝えしとこ。
いや違うんだ!
暴けって書いてるのを「そうかー、PCがKPCの腹ぶっ刺すシーンがあるんだな。牧志鍵を腹に刺そうとしてたしな」と思い込んじゃったせいなんだ!
非公式シナリオだったらそんなこともあるかなーって思って!
KP
あー、では出してしまおう。
実はここから8年前の事件について調べることができて、そこから話が進みます。
ちょっと緊迫感煽り過ぎたけど、「もう1時間もしないうちに死ぬ!」ってレベルではないんです。
佐倉 光
あ、そうなんだ。盛大な勘違いしてたな。
一度調べた情報を再度掘れると思ってなかった。
良かった〈医学〉も道具もないのに腹さばく羽目にならなくて!
KP
「連続変死体事件について、調べたけど詳しく見つからなかった、図書館でも行けば紙の新聞があるかも」って所ですね。
ちょっとあの周辺にイベントを盛り過ぎた!!
佐倉 光
ああ、あれかー。
置きだと「ちょっと気になるな」程度のことは忘れられがち。
メモを別スレにこまめにとった方がいいです。
KP
元シナリオだとKPCが結構呑気というか、「雛植えられたけどレントゲンにも映らなかったしまあ薬でなんとかしてる」みたいなこと言い出すんですが、佐倉さんと牧志だともっと緊迫感強くなるよな、と思って煽り気味にしたら煽りすぎました……。
佐倉 光
それはそれでどうなんだw
了解です、情報ありがとうございます!
KP
難しい!!
佐倉 光
難しいな!
また置きの記事でも書こう……誤解で進んで楽しくなくなったら哀しいですもんね。
KP
なんですよね。それは悲しい。楽しみたい!!
PL間の相談と認識合わせはぶっちゃけ寄りでやっていこう。

佐倉 光
どこか寂しげな背を睨んで十分距離が離れるまで警戒する。

牧志を殺して場所を奪うと言いながら、どうして圧倒的有利を手放した。
どう考えたって俺より強い筈なのに。

佐倉 光
息をついて、倒れた牧志の側に膝をつきしゃがむ。
牧志 浩太
「あ……、うう……、ああ、佐倉さん、」
汗をびっしょりとかいた彼は、あなたの肩に掴まりながら身を起こす。
佐倉 光
「大丈夫か、立てるか?
大きな怪我はしていないか?
早く移動したいんだ」
牧志 浩太
「分かった、大丈夫、なんとか動ける……」
彼は腹を押さえながら、どうにか立ち上がる。
一見して体調が悪いことは明確だったが、ひとまず動くことはできるようだ。
佐倉 光
家は……駄目だな。
あいつにとっても家だ、鍵も持っている。

とにかく移動しよう。最低限、体を洗って手当てできる場所へ。
鞄を回収。ショットガンを突っ込んで背負う。
職質されたらアウトだ。
コインロッカーに鞄ごと突っ込み、身を軽くする。
まずは牧志の格好を何とかしないと。

コメント By.佐倉 光
小さな違和感から流れ出すもの。
目覚めとともに訪れる悪夢。

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気になるものだらけで世界を救うとかどうでも良くなってるね。

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【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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