突発フリートークのお時間です。
あまりにもぶっ刺さりすぎてシナリオについて語りたくなった面倒な人です。
主にこのシナリオを表現するために私がやっているやり方についてごっついネタバレ満載でお送りいたします。
半分自分用メモでもありますね。
これを書いたのは、「KPレス版の佐倉」の後、「行田」「波照間」の三人分KPをしてみた後です。
この文章、作者さんとは全く関係ない、あくまでも私の解釈によるものですのでご注意ください。
2024年11月現在、このシナリオは再公開されています。
この記事は再公開前のものについてのコメントになりますので、現在公開中のバージョンとは合わない可能性があります。ご了承ください。
このシナリオの概要
自分そっくりのNPCと協力して世界を救え! というヒロイックな感じの変則バディシナリオという印象です。
神格も贅沢にわらわらと出てくるので、細かい事を考えなければ派手で楽しいと思います。
探索については、要素や情報はそこそこ多いものの、最悪全失敗してもシナリオクリアは可能というやさしいシナリオです。
おおいにバディ会話を楽しめばいいんじゃないかと思いました。
あっ、必須技能は無いですが、スマホは必須だと思います。
SAN値については減少ポイントはそこそこあるものの、回復機会もあるので、そこまで酷く減りはしません。
……最後で失敗しまくるかどうか、が鍵ですね。あそこは運が低いとそこそこ辛い。
即死ポイントはある事はあるものの、最初以外は余程ひねくれていない限り大丈夫でしょう。
最初のポイントだけは、KPの回し方とPL・PCによっては事故る可能性がなくはないですかね。
また、私個人としては「継続推奨」にした方が良いのではないかと思いました。
・PCの動機付けのため
・NPCのキャラ付けのため
新規でも問題はないと言えばないのですが、よりPL・PCともに納得感を得られそうなのと、KPが楽だからですね。
詳しい理由は後述します。
真相とPCの関わりについて
誰かの人生の脇役である立場に絶望した男のヤケクソで世界が目茶苦茶になりかけています。
※これについてはそうとばかりも言い切れなかったりしますが後述。
『博士』については、メタ的な解釈かそうではないかによって少し変わりますね。
彼は幸せに生きて行けるはずだったのに、不幸な運命に見舞われ、そこから転落していきます。
その原因を、「自分たちは最初から脇役であるが故に幸せになれない、何も変えられない存在であるため」だと信じてしまいました。
シナリオ的には「自分がNPC」であることに絶望、「PCたる探索者」に嫉妬、ということしか説明されておらず、PCに対してどうしてコピーを作るほどに執着したかの理由、コピーした手段についてはは一切語られません。
狂人の思考なんてそんなものだよ、概念をコピーしたんだよ、でもまあいいとは思うんですが……
PCが自分のそっくりさんであること、結構ヒロイックな感じのお話である事も手伝って、PCもPLも「何故自分が選ばれたのか」ということをとても気にします。
これが割と博士のメモを見ても、最初の『貴方は探索者である』を見ても「ああ、そうだったのか」とはなりづらいのです。私がソロでやった佐倉はめちゃくちゃモヤモヤしました。
何故かと言えば、博士にとってはPCは唯一の存在に見えたのかも知れませんが、PLにとってはそうではないからですね。
とくに新規キャラだと自分が選ばれたと言われても「なんで?」ってなりやすいようです。
ここが「継続にした方が良い」と思う理由の一つです。博士からはPCであるという時点で輝いて見えたのかも知れませんが、PLにとっての新規PCは、基本的にまだ何も成し遂げていない普通の人だからです。
新規・継続に寄らずですが、何かもうひとつPCが選ばれた理由として接点を追加してやるといいんじゃないかと思いました。それこそ、以前覚えてないけど知り合いだったとか、何か探索中に目撃されていたとか、探索者が以前体験した事件の生存者だったとか(これができれば、執着の理由がより強くなるかと思います)。
以前隣に住んでいた、とかでもいいと思います。とにかく偶然でもなんでも「あなた」が選ばれた納得感を追加した方が良いと思います。でないと、最悪NPCが主役になってしまいかねない危ういバランスだな、と三度回してみて思いました。理由は後述します。
『博士』の動機については、メタ的な意味でも良いし、彼のただの妄執である、ということにしても良いと思います。
ロアが何を言ったか、については彼の書いた文章でしか分からないので、彼が妄執のままに歪んで受け取ったという可能性もありますね。
彼、最終的に死ぬわけですが、シナリオ一つの元凶というある意味PCより大きな存在になっちゃってるんですよね。それもまた面白い。
2023/04/02 追記
常盤さんの回でPLさん・PCさんの話を聞いていて確かになぁと思ったのですが……
もしかしたら博士はNPCでなければ何でも良かったようなので、ただ絶望して世界を壊そうとしたわけではなく、『敵役』になろうとした、なんて解釈もアリかな、と思いました。
・『博士』は『探索者』と『敵役』の両方に憧れを抱いている。(彼が持っていた手記より)
・やたらにヒントとなる落とし物を『しすぎている』
・必ず手がかりが次の場所へのヒントとなっている
・対抗する人間たるPCを作っている
以上から、自分が『探索者』にはなれない→『探索者』を作るのも無理→ならば自分が『敵役』になろう
と考えたのではないかという説ができました。
まあ……彼自身は『探索者』と出逢う前にもうキーザの導き手に変じてしまっており、彼の意図を訊くことはできないのですが……
アイテムを落としすぎ・都合良くありすぎ、については、「そりゃゲームのシナリオだから……」っていう理由よりいいかな、と思いますね。
NPCについて
PCそっくりに作られた、このシナリオにおけるバディです。
いかにPCに早く信じて貰えるか、助けてあげたいと思って貰えるかがミソだと思います。
『彼・彼女』がいかに誠実に話しても、あからさまに怪しい存在である『彼・彼女』を信じて貰うのはなかなか骨が折れるかも知れません。
しかし信じて貰わなければいけません。ここでしくじればシナリオが終わってしまいます。
開始直後、よくわからない要求をしてきて、満足な説明もしないNPCをどう信じて貰うかが一番気を遣うポイントかも知れません。
『彼・彼女』は、PCと見た目は全く同じであり、記憶もそのまま持っているが、思考についてはあまり感情を交えずに別人の者として行う、という微妙なキャラクターです。
このシナリオの面白いところは、『自分と同じ顔をし、喋りも同じなのに全く違う誰かとの共闘』だと思うので、できれば顔グラフィックや大体の喋りのクセや一人称などは把握しておきたいところです。記憶も同じですからね。
そうすると、同卓などでよく知っている相手の方がやりやすいと思います。
何しろこのシナリオ、いきなりNPCが飛び込んでくるところから始まってしまいますから、キャラ性を掴む暇も何も無く、想い出も分からず、人との会話も発生しないので、喋りのクセも分からないのです。
私が新規の「葵さん」相手に回した時は、彼女がVtuberだったため、なんとかそのシーンで最低限のキャラを掴むため少し彼女の活動のシーンをやって貰ってなんとか事なきを得ましたが、普通の人が相手だとそうもいかないでしょう。
どうしても新規でということであれば、開始前にキャラなりきりの自己紹介をしてもらうのがいいでしょうね。(それでも大変だとは思いますが……)
このシナリオ、最悪NPCが主役になってしまいかねない危ういバランスです。
なぜなら、物語を回す動機がNPCの方にあるからです。
博士の絶望を知っているのも、博士に作られたのも、彼の目論見を知ったのも、それを止めたいと願ったのもNPCであり、PCはその手伝いをする、というスタートになっています。上手なPLさんならその動機を自分のものとして消化してくれると思いますが、それだけに頼るのは危険かなと思いますね。
ですから、あくまで「NPCはPCに助けを求めるサポート役である」「能力は高いが、主体性はそこまでない」というのは守らないと危険です。いや、NPCなら当たり前なんですけど、あまり露骨にやると不自然ですから「自発的に動かない」理由は必要かと思います。
その理由として適当なのが、「彼もしくは彼女は無理に作られた存在であるがため『寿命が短い』」というポイントです。
これシナリオではこの一行で済まされちゃっているんですけど、最高に使いやすいところでして。
・壊れかけているから、探索をせき立てる役ができる
・壊れかけているから、あまり全力で動き続ける事ができない
・壊れかけている事をドラマにできる
以上三点が自然に発生します。
・壊れかけているから、探索をせき立てる役ができる
探索をせき立てる、は地味に大事なとこだと思うんですよね。
このシナリオ、実は朝までに解決しないとダメなんですが、それが提示されるのが割とシナリオ中盤になってからです。それまで急ぐ理由があまりないんですよね。
でもNPCが「自分の命はそう長くない」ことを自覚しているか、少なくとも自分が不調であることを分かっていれば、ショゴスとしての力をPCのために役立てられるうちに早く解決しようと考えるじゃないですか。必然として「急げ急げ」って言える理由ができるんですよね。
・壊れかけているから、あまり全力で動き続ける事ができない
NPCさんつえーんです。
PCによっては「もうあいつひとりでいいんじゃないかな」とか言い出しかねないほどに。
魔法が使えないから、というのもPCが主体となる理由ではありますが、壊れかけであまり積極的に働けないってことにしておけば、何でもかんでもNPCが出しゃばらない理由をメタ的な「NPCだから!」に求めずに済みます。
これはロールプレイ上ありがたい事だと思いますよ。
・壊れかけている事をドラマにできる
RP勢には最大に美味しいネタ。
自らの死を目の前にしつつ、儚い命を燃やして世界を救おうとする、だが真実を語る事でPCが色々遠慮したり心配したりするかも知れないから、効率良く進むためにあえて語らない。
もう鉄板ネタじゃないですか。
突如「自分が依代になる」と言い出す理由としても適当ですよね。
これを全力で活かすためにも、途中途中で体調悪い事をちらちら見せたり、怪我をしたら中身さんを積極的に漏れさせるべきだと思いますよ!!
NPCが魔法を手伝えるという仕掛けについて。
このシナリオのNPCはPCのコピーであるが故に、本来一人で使う魔法のMPおよび詠唱時間の肩代わりが可能、とされているのかなと解釈しました。
本来「複数人で使える」とされているわけではない霧の魔法が、PCが一吹きして正気度を1点消費した途端に発動するからです。
このへんの判断に迷って波照間さんの時は本来のルールブックに従って5分吹いて貰いましたが、5分吹き続ける、なんてことを承諾してくれるPCはなかなかいないと思われますしね。
そもそもソロ用のシナリオでは、「魔法を使う」シーンで正気度の減少は指示されるがMPの減少が指示されないこと、NPCが「魔力の補填はできるが精神力は無理」といきなり説明し始める事などから、MPは基本NPCのものを使えるという解釈で良いと思います……たぶん。
NPCの正体について。
シナリオの真相の記述がかなりざっくりしているのでよく分からないところではありますが、私の解釈としては、
・34人の乗客はそのまま生贄となった
・1人の生き残りは当亡前に「目」を目撃。事故の事を人に話した後、再度博士に拉致されて真実の目を目撃、PC作成の材料となった
というのが無難かなと思っています。
こうしておけば、『たった一人の生き残り』の情報を早めに出して、NPCの中の人のメイキングを促すのに丁度良いからですね。
後何故このひとをNPCにするかといえば、そうしないと一人わざわざ残す理由が分からないからです。
波照間さん回した時には、浩太(NPC)は再度拉致された後に目を目撃してから殺された、という流れを想定しながらやっていましたが、これだと目の所まで連れて行かれる理由が薄いので……
35人の乗客を乗せたバスが転落。ほほ皆死亡するか死にかけ状態であの召喚広場に。
博士は生存していたNPCを安全装置の[光と闇の目]の作成に使用。出血で死亡したと思って放置されたNPCは儀式の様子や目の場所を目撃。
NPCはなんとか逃亡し、保護される。
事情はある程度警察などにも話したかも知れないが、無論混乱しているのだろうとマトモに聞いて貰えない、もしくは衰弱していて話す事はできなかっただろう。
その後、NPCは再度後始末のため博士に捕まり、口封じのため殺害され、PC作成の材料にされる。
※シナリオ読み直したら、「一人は転落を免れている」んですよね。
35人の人を乗せたバスが転落。ほほ皆死亡するか死にかけ状態であの召喚広場に。一人は転落せずに保護され、事故の事を話す。
その後、NPCは再度後始末のため博士に捕まる。博士はNPCを安全装置の[光と闇の目]の作成に使用。NPCは儀式の様子や目の場所を目撃。その後殺害され、PC作成の材料にされる。
って感じがいいですかね。
2023/3/27追記
そもそもがバスなどシナリオに出てこない(事故現場でも『バスなどどこにもない!』と言われている)ので、普通に35人拉致られ、本当に転落したわけではなくセイレーンの歌か何かで現場に連れて行かれて儀式に使われかけたところを一人逃亡ってのもありだなと思いました。
っていうか転落なんて不確実な方法、生け贄が無駄になるかも知れないし、『事故に見せかける』って書いてあったし、こっちが正解ですかね?
光と闇の眼のところの記載見てもまとめて使ったらひとり逃げちゃった的な記述にも見えましたしね……
とはいえ35人まとめて運搬するにはバスって便利ですから、転落したと乗客に思わせてから拉致って儀式に使用した?
でも全員生贄にする気ならそんな必要ない気もするなぁ。
真相どうなんでしょうね。
2023/4/2追記
シナリオ体験した皆で色々話した結果。
・バスは普通にあって、『襲撃して事故に見せかけた』のだろう
・バスは捜査の目をかわすため、または召喚のとばっちりでなくなっちゃんたんじゃないかな?
・バスを事故らせたのは、「なんか神話生物使って正気度削った」「セイレーンの歌」あたり
バスも謎が多い。
エンディングではある程度正体がはっきりしているのが望ましいですね。二回他のPLさん相手に回してみてそう思いました。
シナリオ終了後にPLさん持ちのPCとして渡すことを考えると、なかなかキャラクターメイキングのタイミングと提示の仕方が難しいです。
事故からの生存者の情報が最初に出たタイミングで軽く作成を促したのち、バスの生存者が消えたという話はなるべく早めに出しておいて、モノリスの一連の情報を出した後で「実は……」と説明して再度メイキングの確認をするのがいいんじゃないかなと思います。(なかなか進行度と日程の関係で難しいところではあるなぁ)
あと考えたのは、最初にPCを継続と新規(顔と名前のみ)の二人を用意して貰い、新規の方をNPCとする、という方法ですね。まあこれもアリかとは思います。性別・体格などが大きく違った場合、PLさんに強いキャライメージがある場合などはちょっと難しいかも知れません。
進行 オープニング~博士の家への移動まで
いきなりNPCが飛び込んでくる衝撃的なところから始まります。
とにかく慌てながらキャッチーな言葉を吐いてPCを混乱させてやるといいと思います。
最初の「水筒の水を吹いて貰って魔法を使う」シーンについては、シナリオで即時発動になっている謎について考えました……。
必要コストのMPはNPCが出してくれていると言う事でほぼ間違いないと思います。で、本来詠唱に20ターン(6分程度)かかりますが、これについてもNPCがあらかじめ行っていたと考えるべきでしょう。(だからこその水筒の水なのだと思われます)
どっから水筒持ってきたの問題については、博士の家の水場が綺麗だったらしいので、そこから持ってきたのかも知れませんね。
事情説明をするNPCについて。
『彼・彼女』は事情を知っているようで知らない、というのを早めに提示すべきでしょう。
シナリオでは割と思わせぶりな事を言って「自分はあなたの情報をもとに作られた存在だ」「手伝ってくれ」と頼みますが、そこに『一時間ほど前に目覚めて出てきた』という情報を加えれば、事情を知らない事は納得して貰えると思います。
また、「NPCにとって頼れる人間はPCしかいない」「NPCは裏表無く世界を救いたい」「時間が無い」のだ、と強調すべきです。
私は他の人の力を借りられなかった理由について、「どこの馬の骨とも知れない人間の言う事を信じて貰うより、自分と同じ顔をした人間が訴える方が異常性が伝わるはず」という理屈を使っています。
この時点の調査で出てくる情報はつかみ所が無くてばらばらなので、NPCが頑張って引っ張るしかありません。
ここからの移動と調査で、何とかNPCへの警戒を解いておきたいところです。
近所の人などを出して、『PCのイマジナリーフレンドなどではなくちゃんと存在する』という情報を提示すると同時に、近所の人への丁寧な対応などで好感度を稼ぎましょう!
進行 博士の家
シナリオだと閉鎖された家の門や扉を破壊するシーンが入りますが、出来事の順番を考えると、NPCが脱出した頃には既に博士は家におらず、その後帰ってきてもいないと考えるのが妥当かと思ったので、扉や門はあいていることにしました。
行田さん、波照間さんの時には、慌てたNPCが破壊してしまったことにしましたね。NPCのさりげない馬鹿力アピールと、無駄な警戒時間を取らせないための施策です。ここで警戒して「罠はないか」など悩んでも困っちゃいますからね。
家の電気も慌てたNPCがつけっぱなしにして出た、としておけば、明かりを探す手間も省けると思います。
この時、書庫については電気が消えている事にしておけば、屋外探索で必要な懐中電灯を持たせる動機付けになるかも知れません。
博士の部屋で「監視カメラの映像」を見せる流れがちょっと強引だろうかと思ったので、研究資料として録画されていたものと変更させていただいています。
また、行田さんに指摘されて「確かに……!」と思ったのですが、NPCが「キーザのファイル」を見ただけでは慌てて飛び出す理由にはならないんですよね。NPCはあらかじめ博士のしようとしていた事を知っているはずです。それで、キーザのファイルを見て「これか! なんとかできるかも!」となって慌てて出ないと筋が通りません。
というわけで、博士が作りかけのNPCに恨み言やこれからしようとしている事を語ったのをNPCは聞いて覚えていた。そしてまず「キーザが今晩呼ばれる事」は知っていたとするのがよいかと思います。
進行 情報集め
そろそろこの世界に何が起きようとしているのかが分かり始めたところで、PCにはちょっと焦って貰いたいところ。
判定失敗時などにNPCの不調をチラ出しすると良いんじゃないかなと思います。
この時にバスの乗客が消えたことについてのニュースは最初に確定で入ってくる事にしてもいいくらいかなと思いますね。
また、エメラルドホールについての情報が割と唐突に出てくるので、ここに来る前にそこでコンサートなどが行われている情報などを出しても良いかもしれません。
進行 モノリス
博士との対峙です。
キーザの一部に触れて、なかばキーザの一部と化してしまっているようです。オープニングで現れたキーザはやはり関係あると思われますので、博士がここでキーザを喚び、その一部となったのはオープニングの時点でしょう。
本格的にキーザに乗っ取られたのは召還時かも知れませんが、導き手には前からなっていたでしょうね。
キーザの一部がいつからここにあったかについては割と謎ですが……前からあった、というほうが無難かも知れませんね。地下室とか研究の痕跡、ありますからね。
ここでキーザの水晶に囲まれ、キーザに触れて研究するうちおかしくなっちゃった、というのが妥当でしょうか。
博士が鉱物と化している異常性を前面に出して、彼の悲劇を強調すると同時に、PCやNPCが彼を殺害しても気に病まないようにしてあげたいところです……
あとはロア召喚についてですね。依代が必要であるということは少し強調すべきかと思います。
NPCの正体が大体分かるようになりますので、そろそろ『彼・彼女』に死が近づいている事をちらつかせると更にいいと思います。
佐倉でやった時「いきなり何言ってんの?? え、死ぬ前提? そんなこと書いてあった??」ってなっちゃったんですよね。でもNPCが死にかけていて、そんな大仕事には恐らく自分は耐えられないだろう、と考えていれば筋が通ります。
都合の良い事に、NPCが大けがをしてしまうポイントでもありますしね。
2023/4/2 追記
博士を絶望に突き落とした、ロアの言葉について。
失われた身近な人々を復活させて欲しいとロアに頼んだであろう博士は、以下のように言われたと手記に記しています。
「どうせ同じことだ。お前たちはコマの一部であり、重要視はされていない。何度繰り返すつもりなのか」
これ、言われたとおりであるなら大分嫌な感じの言葉なんですが、
「そうはいっても運命だからさー死んだからって生き返らせてたらきりないしさー」程度の言葉だったのを歪んで受け取った可能性は、まああるんですよね。
手記を見ると、この時点で結構精神やられている感ありますから。
また、頼んだ時点では復活の代償として支払える『クトゥルフ神話』知識が不足していた可能性も高いです。
なぜなら『博士』はこの出来事があってから神格についての情報を本格的に集めていると考えられるからです。
単にコスト不足で却下された可能性もありますよね。
進行 エメラルドホール
博士ったら落とし物しすぎですー。
鍵は適当な場所に落ちているより、博士が行ったであろう放送室で見つかるのが妥当だし、関係性がわかりやすいかなと思ったのでそうしていますね。
異様な雰囲気を盛り上げて楽しめばいいと思います。
私はこの辺でNPCに「あなたに逢えて良かった」とか「自分はあなたに危機を伝えるために生まれた」と言わせる事にしてます。ドラマチックじゃん。
進行 事故現場
変容した乗客達と、それらが召喚したものと遭遇してしまいます。
ここで得られる情報やアイテムは、なかった……ような気がするな。
ただただ不吉な雰囲気を盛り上げればいいと思います。
進行 墓地
ロアとの接触のために訪れる墓地です。
モノリスとエメラルドホールに行っていれば入る事ができます。
事故現場を目撃していないとヤバさが伝わらんし、強引によじ登って入るなどされても困るので、ロアとの接触に使う柵は鳥かご状ってことにしてしまいました。
こうすればロアとの接触時や目に血を注ぐ時にちょっぴりびっくりさせられて楽しいですね。わんわんお。
ねちねちと描写して「ぎりぎりやっつけた!」感を演出すると良いと思います。
NPCは召喚前に「自分が依代になる」ことを伝えます。
しっかり時間を取るために、大体私は向かう途中にやることにしていますね、このイベント。
でその時に「その方が効率的だから」「自分は魔法が使えないから」「自分は死にかけで、大事な話の途中に死んだら困るから」って伝えれば、理屈っぽさ演出もできますし、PCに納得してもらいやすいかなと思います。同時に「依代はやるけど死にたくはないな」ってこともきちんと伝えるべきでしょう。
自分の運命を委ねるシーンについては、もっといいやり方がないか考え中です……「自分について決めてくれ」って言うの、ちょっと唐突感ありますからねー。
具体的な事を言わずに、「全部貴方に任せる」とするのが無難かも知れないです。
2023/04/02追記
ところでここの供物の煙草と血っていつ捧げられた物なんでしょうね?
ロア、バロン=サムディは死の番人で、死体をゾンビとして利用される事などが許せないんだそうです。
NPCは死体を無理矢理動かしている状態。壊れかけ。そんなところに神なんか降ろしたら、ひとたまりもない。NPCはそんな自分の運命を感じ取って遺言めいた事を言ったのかも知れません。
ロアは死者である本来のNPCの記憶を読む事ができました。NPCの覚悟も知ったはずです。
だから、生きているのか死んでいるのかよく分からない存在であるNPCを少し哀れに思っているのかなと。それであの最後の問いかけになるのかな、と思いました。
PCが「ノー」と答えるとちょっぴり困惑するようですしね。
エンディング
NPC復活の場合しかやったことがないですが。
これやっぱり「どういう人なのか」っていう情報くらいはやはりあった方がすっきり終われるかなと思いました。
ふわっとした情報よりは、「私はこの人を救えた」っていう実感、涌きますしね。
ただ、そうすると難しいのが、そういうある程度パーソナリティがあるキャラクターをいきなり「あなたのPCとして使ってあげてね」と言われて嬉しい人ばかりではないだろう、ってとこなんですが。
なるべく、納得感のある終わりにしたいですねぇ。
時系列
たぶんの時系列。
・4年前
博士、幸せに暮らしていたが、何らかの事故で家族や友人を纏めて失う。(おそらく五年前に結婚した夫婦)
↓
・3年前
精神を病みかけて薬などに頼る。
ロアに問いかけ、「お前たちはコマだから生き返らせても無駄」と突っぱねられる
↓
・?
PCと敵役を認識する。どちらかになりたいと望む。
自分がPCにはなれないっぽいのでPCを作ろうと考える。
↓
・10月某日 満月の日
自覚しないままにお祭りをして召喚を行った人々がいる。
このとき一度キーザとの接触が行われた可能性がある。
モノリスはこのときに出現した可能性がある。
召喚の手段については、もしかするとセイレーンの歌が関係しているかも知れない。
↓
・10/29 新月
バスを事故らせ(どこまでが彼の仕込みかは不明だが)て、34人を生贄とする。
この時、[ゴーツウッドのノーム]が召喚され、34人はそれに変異してしまったものと思われる。35人は[光と闇の目]の作成にも使われ、生存者(NPC)はここで逃げ出した。
↓
・10/30~31
生存者(NPC)は一度保護され、それにより事故が発覚。
しかし再度博士に捕まって[光と闇の目]の作成に使われ殺害され、・PCの作成の土台としてついでに再利用される。
↓
・31日 21時半頃
NPCがいつまでも目覚めない事に失望した博士は、PCを作る事すらできない、自分が触れる事もできないものに絶望して世界を滅亡させる事にし、NPCを放置して外出。
2023/04/02追記
ここの動機について、「失望したので世界を滅ぼす」のではなく、「自分が世界を滅ぼすことで『敵役』という道を選びNPCという立場から脱却する」事を望んだというのもアリだろうと思います。
博士はエメラルドホールへ。セイレーンの歌を使ってハスター召喚を開始させる。この時、鍵とメモを落とす。
↓
・31日 22時半頃
NPC、目覚めて慌ててPCの家へ向かう。
博士はこのあたりでキーザを喚んだ可能性がある。
↓
・31日 23時
NPC、PCに助けを求める。
博士、訪れたキーザと接触して乗っ取られる。
みたいな流れじゃないかな!
正直NPCさんの動向がいまだによくわかんなかったりします。
シナリオを盛り上げるためにやっていること
PCさんの情報を事前に貰い、NPCの絵を用意しています。
自分でやった佐倉の時はありませんでしたが、行田さんの時から準備していますね。
葵と茜
こちら、新規キャラで絵が判明したのが直前だったので、開始15分前くらいに超速で準備しました。ピクルーで良かった……
コピーである茜は分かりやすいように服の色を変えてあるのと、目のつやをちょっと変えて全く同じにならないようにしています。表情パターンは先に知ることはできなかったので、ここの二人は結構違う顔をします。
中の人、についてはこの回はありませんでした。
波照間と紅と牧志
色々『どうすべきか』が分かってきた頃。
折角なので、PCとNPCが背中合わせで立てるように描きました。
波照間さんのイメージがメガテンの時の絵(右)にひきずられちゃってます。
でも表情パターンは波照間さんの差分真似っこで描いてますね、一応。
開始時はPC一人分の枠を用意し、NPCが正式にパーティインしたところで枠を広げて二人を並べて立たせる、なんて小細工をしました。
……ほら、こうしとけば『こいつ味方ですよ』アピールもできるじゃないですか!
牧志君については、PLさんが事情のみこめたとこでピクルーでイメージを作って貰い、それに合わせて新規で描きました。『紅』くんとは厳密には違うので表情そのままって訳ではないですが、結構似せた感じの表情もあったりします。
正直そんなに普段から描いてるわけでもないので大変っちゃ大変なんですが、NPC出現時のPLさんの反応が最高にニヤニヤできるので、多分今後もできるだけ描くんじゃないかな。
NPCをPCに重ねる時、イニシアチブを大きくしたら背後に回ってくれます!
このシナリオイニシアチブは関係ないので遠慮なく大きい数字を突っ込めますね! やったぁ。
常盤とトッキーと時任
トッキーは「後ろからひょいっと覗く」かんじの雰囲気にしました。
まあー、何度描いても似なくて、変形ツールで顔パーツグニグニしながらあーでもないこーでもないと悩みましたね。結構髪型に苦戦した記憶。
時任さんは一人で使われる可能性もあるので、単独立ち絵でいけるように体勢立てました。