こちらには
『欠落コディペンデント』
ネタバレがあります。

本編見る!
KP
二人は1F探索中。
以前にここにいた同じ立場らしい人間の情報を得たところでした。
A、Bの部屋は探索済み。CDEが残っている。
牧志 浩太
他の部屋の扉に、部屋名などが書いてあったりはしませんか?
KP
Eには【ブリーフィングルーム】とある。
牧志 浩太
他には何も?
KP
そうですね、他の部屋にはありません。

牧志 浩太
「ブリーフィングルーム? 会議室か何かかな。情報はありそうだけど、物があるかどうかは分からないな……」
佐倉 光
「情報は力、何でも調べてみようぜ。結局何も分かっていないようなものだしな。
俺に気を遣う必要はない。まだまだ大丈夫。
ヤバくなったら言うよ」
牧志 浩太
「……そうだな、賛成。うん、その時は本当に言ってほしい」
佐倉 光
「大丈夫、一人で抱えないって約束すっから」
(そんな余裕ある状態じゃねぇ)
牧志 浩太
「ああ……、頼む」
少し、迷った。血の跡があるのはエレベーターとBの部屋だけだ。他の部屋なんて無視して血の跡を辿って上に向かうべきか? でも、一度上へ向かってしまったら、戻ってくるのには時間がかかる。
それでもし、この階に目的のものがあったら。佐倉さんがあの時休むのを嫌がったのは、きっとこんな気持ちだった。

牧志 浩太
というわけで、Eの部屋の物音を確認し、物音がしなければ中の様子を確認します。
KP
物音はない。
扉に鍵はかかっていなかった。
だだっ広い部屋に長い机やパイプ椅子が整頓されて並んでいる。
ホワイトボードを背にした演壇のようなものがあり、プロジェクターが準備されている。やはりこの部屋にも窓はない。
佐倉 光
「意外とこういう所こそうっかりおちてる情報とかあるかも知れないだろ?」
牧志 浩太
「そう……、だな。うっかり鍵が落ちてたりもしたし」
佐倉 光
「けっこううっかりしてるぞ、ここの奴ら。
いや、探偵さんががんばった跡かもな」
牧志 浩太
「かもしれないな……」
室内を見回してみる。
佐倉 光
「緋月って人に会えたらお礼の一つも言っとかないとな……さ、どこから調べてみるかなー」
KP
演壇、ホワイトボード、プロジェクターあたりには何かがあるかも知れない。
牧志 浩太
「それにしても、本当に窓がないな。ミイラとかを保存しとくため、っていうのなら分からなくもないけど、会議室にまで窓が無いのは不思議だ」
佐倉 光
「そういやそうだな? 何故だろう」
牧志 浩太
演壇を見てみましょう。資料とか残ってないかな。
KP
シンプルな黒の木製の演壇だ。
電源の繋がっていないマイクが設置されており、プロジェクターのものと思われるリモコンが置かれている。
少し詳しく見てみるなら分かるだろう。
演台の裏側の小さな棚に、分厚い書物が置かれている。
牧志 浩太
「ああ。閉じ込めた人間を脱出させないためとも一瞬思ったけど、どっちかというと普通に会社の施設みたいだから、こういう所にまで窓がないのも変だ。それに、閉じ込めようと思えば閉じ込められるようだし」
佐倉 光
「さっきそんな部屋があったな。最初からそれを想定されていたのか……」
牧志 浩太
その書物を見てみます。
KP
表紙には『聖典』と書かれていた。
序文

この本はあまねく神話の神々との契りを集約し、より正しく後世に伝えてゆくためのものである。
我々“トート新教”のいしずえとなり、未来を照らす光とならんことを。
KP
本の内容は長く装飾に満ちた文章ばかりで、他章の引用も多くぱっと見内容が分かりづらい。
内容を把握するには……
〈図書館〉をどうぞ。
牧志 浩太
CCB<=82 〈図書館〉 (1D100<=82) > 37 > 成功
佐倉 光
CCB<=85 〈図書館〉 (1D100<=85) > 64 > 成功
KP
ざっくりと読んだ感じはほとんど既存のエジプト神話に近い様子だが、聞いたことのない記述がいくつか見られる。
・トート神は死者の導き手となられる神であり、その儀式には常に穢れた臓物が必要である。毒で侵した不浄の臓物を櫃に詰め、最後に新鮮な心臓を捧げるのがならわしだ。
・黄泉の楽園はいつか滅びる。すみやかに転生すべきだが、その順序は若くして亡くなったものからと定められている。定めを超えられるのは、トート神への嘆願が届いた者のみだ。
・トキの頭をかたどった魔術的な短剣により、死者を導いて冥界に連れて行こうとするトート神を退けた悪い若者の話が載っている。死者は若者とともに現世に帰り、退けたトート神はその後何百年もの間地上に現れなかったが、毒漬けの臓物を用意した高等神官の手によって再び呼び出されたという。
佐倉 光
「トート神ってそんなのだったか?」
牧志 浩太
「いや、あっちの本にはそんな記述なかったと思う。どっちかというと日本神話みたいだ、最後のエピソードなんか」
佐倉 光
「毒が好きなんて、悪食だな」
牧志 浩太
「本当にな。ここ、前の時みたいな一団の本拠地なのか? 新興宗教みたいな、そういう」
牧志 浩太
前の時=AND/HANDのエピソードですね。
案外牧志&佐倉さんは人間のカルトがらみの事象には巻き込まれてない。
佐倉 光
そういえばそう
牧志 浩太
なんですよね。今思い出したら案外ないなって。
佐倉 光
メガテンの方では人間の悪意に触れてるんだけどな
牧志 浩太
とはいえあれも「カルト教団」って感じの面々ではなかったですしね。
裏側はそうだったかもしれないけど、そういうところが前面に出て来てはいなかった。
佐倉 光
「最後の記述、気になるな」
牧志 浩太
「ああ。その短剣だよな。緋月さんも、短剣を使わなければいけないような事を書いてたし」
ホワイトボードに関連した情報がないか見てみます。
KP
ホワイトボードは綺麗に消されており、文字は残されていない。
背面に回ってみても特にラクガキなどはない。
粉受には水性マーカーとホワイトボード用イレーザーが置かれている。
〈目星〉をどうぞ。
牧志 浩太
CCB<=84 〈目星〉 (1D100<=84) > 74 > 成功
KP
ではあなたがマーカーやイレーサーを動かしてみると、後ろにUSBメモリが置き忘れられているのに気付いた。
佐倉 光
「いけないなぁ、こういう物はお片付けしないと」
牧志 浩太
「! USBメモリだ。ここの連中のものか?」表面にはテプラなど何か情報が書かれていませんか?
KP
USBの側面には情報は何もない。どこにでもあるような安物だ。
牧志 浩太
「スマホの時も思ったけど、PC欲しいな。佐倉さんのPCがあれば最強だったのにな」
佐倉 光
「いや、ここで使った奴だろ? あれだ」
KP
佐倉はプロジェクタを指さす。
牧志 浩太
「! そうか、直接繋いで使ったかもしれないんだ」
USBメモリを回収して、プロジェクターを見てみます。USBメモリ繋げそう?
KP
電源は入りそうだ。側面にUSBポートがある。
牧志 浩太
ホワイトボードにプロジェクターを向けて映してみます。
USBメモリの映像
USBメモリを差し込むと、自動再生で動画が流れ始める。
牧志 浩太
どきどき
KP
白い壁を背に、しなやかな動きが目を惹く初老の男がフレームインしてくるだろう。
男はうやうやしく一礼し、話し始める。
埃島 及
「新入社員のみなさん、こんにちは。初めまして、埃島及(ちりしま いたる)と申します。このミスル・カンパニーの栄誉ある日本支社長を務めさせていただいております。
社員の皆さんには、これからいう三つのことを守っていただきます」
KP
埃島は穏やかな調子で、次の三つについて発言するだろう。
・外部の人間に業務内容を一言も漏らしてはいけない。古代エジプト展に関わるスタッフは特に気を付けること。
・この会社はエジプト系の貿易会社として認知されているが、実態はミイラや副葬品などの運送業に近い。新入社員は先輩社員の指示を仰ぎ、丁寧で冷静な運転技能を身に着けること。
・この建物を出るための通路は最上階にあるが、会社の機密を守るために外出は許可制。勝手に外に出ないこと。
埃島 及
「この動画を観終えたら、ブリーフィングルームのスタッフの指示に従ってください。我々は、あなたがたを歓迎します」
KP
動画が終わった……暗い画面が続く。
佐倉 光
「……あれ、再生時間残ってるぞ」
牧志 浩太
「暗い所は飛ばして、最後まで見てみよう」
KP
しばらくするともう一本の動画が再生される。
先ほどと同じく白い壁を背に立つ、埃島及が映っているようだ。
埃島 及
「この動画は諸先輩方に向けたレクチャーです。新人研修では流さないでください」
KP
にこやかな埃島は、数秒待って再び口を開く。
埃島 及
「おやおや、手間取っているのですか?
停止ボタンはプロジェクターの本体天面にもありますよ。
もう少し待ちましょう。事故があると困りますからね。
…………」
KP
そこからしばらく画面に動きはなく、5分程度。
埃島はぱちぱちと手を叩く。
埃島 及
「ここまで見ているのは、私の育てた優秀な社員たちだけでしょう。
おめでとうございます、あなたがたはついに後輩を得ることができましたよ。
レクチャー動画を用意いたしましたのでご活用ください。そして。
新入りを決して、部屋から出してはなりません」
KP
穏やかな笑顔を崩さないまま、埃島は続ける。
埃島 及
「再生が始まったらブリーフィングルームの内側から鍵をしなさい。
あとはわかりますね。
摂取は経口や経皮ではなくガラスパイプで行ってください、よく回りますから。
今月の分は少し多めに支給しました。
必ず新入りに先に使ってください。
そのあとはご自由に。私からの臨時ボーナスですよ。
引火性が高いですので火気には充分お気をつけください。
建物を吹っ飛ばされては困りますからね。
では、頼みました」
KP
にっこり微笑んだ顔のまま、数秒。
そして再生は終わった。
牧志 浩太
扉の傍に戻って、扉のノブを握っておく。もし自動的に閉まるようなことがあれば、その前に開けられるように。
KP
幸い扉に異常はない。
佐倉 光
「やべぇな、真っ黒だ」
牧志 浩太
「……窓を潰してあった理由、分かった気がするな」
ノブを握ったまま、一息つく。
佐倉 光
「毒か……? いや……」
牧志 浩太
「この会社に入った社員も、嵌められたんだ。毒か、それとも行動不能にさせるようなものか……。ガラスパイプでやるような物って、何だ? 吸うような物か?
あの感じだと、毒というより、薬物のようにも聞こえる」
佐倉 光
「【センパイ】にはボーナスらしいしな……
刑事が調べに入ったのもそのせいか?」
牧志 浩太
「ああ。何も知らない新入りを閉じ込めて使うような物と、ボーナスで支給されるのが同じって、やっぱり、そうだよな。
そういえば、ミイラの腹に薬物を詰めて密輸してるんじゃないかって話があったな」
佐倉 光
「なるほど、意外と俗っぽい犯罪が隠れてた」
牧志 浩太
「会社に入れたと思ったら犯罪集団だったってのは、怖いな。今は怖いどころの騒ぎじゃないけどさ」
プロジェクターには他には何もなさそう?
KP
なさそうです。
佐倉 光
CCB<=81 《SANチェック》 (1D100<=81) > 62 > 成功
■佐倉視点
KP
あなたの感覚は砂漠へと飛ぶ。
佐倉 光
Ok慣れてきた。今度は攻撃をよく見て避けてやる。できるかは知らねぇが。
KP
研ぎ澄まされた刃が迫る。
佐倉 光
集中しろ。避けろよ、【俺】! 強く念じる。

KP
佐倉が一瞬動きを止め、何かを避けるような仕草をした。
■佐倉視点
KP
あなたは刃から逃れようと体を動かす。
砂漠の【あなた】も度重なる責め苦に耐えかねたか、大きく体を傾ける。
目の前を白刃が通り抜けた。
佐倉 光
かわせたのか? これ、念じれば何とかなるのか? 誰かの記憶を見せられているだけじゃなくて、干渉できるのか?
KP
そこまでは分からないが、今回は傷を負うことなく現実に戻る。

牧志 浩太
いよいよ彼が見ているものが、現実的な脅威になってきているのだと、その様子を見て分かる。
先程胸を押さえた仕草。幻視、というほどなまやさしいものじゃないのは、緋月さんの文章が示していた。
KP
牧志の顔を見て、佐倉がにっと笑ってみせる。
佐倉 光
「避けてやった」
牧志 浩太
「え、避けられるのか」
ちょっと驚き。
佐倉 光
「逃げるのは得意なんだ、心配するな」
KP
言葉が真実かどうかはともかく、取り乱した様子はない。
牧志 浩太
「……」
それが真実かどうかを追及することはせず、Dの部屋に向かう。
同じく物音がしないか確認して、しないようなら中の様子を窺う。
KP
机やベッドがある、個人の私室のように見える。
そんな不気味な雰囲気ではなかった。
古代エジプト展のスタッフポロシャツや筆記用具やノートなどが、ベッドの横に寄せて積まれている。
机に違和感がある。
片付いた部屋だが、床に一冊の本が落ちている。
牧志 浩太
「人の…… 部屋?」
佐倉 光
「やっぱここ人がいるのか」
牧志 浩太
「みたいだ」
本を拾う。
KP
・本
タイトルは読めないが、末尾にアラビア数字で【2】と書かれた古い本だ。整然とした部屋の様子にそぐわない。
アラビア語らしい古い本は解読できそうにない……
ページを捲っていると中盤あたりで白いコピー用紙を折りたたんだものが出てくるだろう。
牧志 浩太
「アラビア語って文字とか方向からして難しいよな、文字の切れ目が分からないというか、ん? 何か挟まってる」
KP
広げてみると、楔形文字と直線的な記号が書かれた紙だ。
牧志君のことだから、裏返すんでしょうね?
牧志 浩太
裏返します。
KP
裏面を見ると
「アオキへ これを折りたたんでポケットにでも突っ込んでください。
完全ではないけれど、たぶん役に立ちます。感謝なさい」と書かれている。
佐倉 光
「緋月さんのか」
牧志 浩太
「……緋月さん、ここにも来たのか。
しかも指示が妙に具体的だ」
佐倉 光
「役に立つって、何の?」
KP
佐倉は横からのぞき込んでいる。
牧志 浩太
「分からないな、蒼井さんがこの象形文字を読める…… って感じじゃなさそうだし」
そういえばなんでアオキなんだろう、とふと思った。
指示の通りに紙を折り畳んで、ポケットに入れておきます。
KP
紙片は牧志のポケットに入りました。
佐倉 光
「あとは、机くらいか?」
牧志 浩太
机を見て、違和感の元を探ってみます。
KP
整頓され、ものがあまりない。
天板の下に引き出しがついているが、引き出しには鍵がかかっている。
誰かがピッキングツールを差し込んだままにしてあるが、開けられた形跡はない。
〈鍵開け〉か、〈戦闘技能〉で破壊できます。
牧志 浩太
「佐倉さん、鍵開けってできたりする?」
佐倉 光
「電子的な鍵開けならな。
物理的なやつは専門外」
牧志 浩太
「どう見ても物理的なやつだな、これ」
佐倉 光
「ぶっ壊すか。
だれかがこじ開けようとして失敗した跡だろ? これ」
牧志 浩太
「ああ、先にやろうとした人も無理だったみたいだ」
外を一度確認して、人がいないことを確認してから力ずくで開けます。
KP
ではダメージを出して下さい。
牧志 浩太
CCB<=50 〈こぶし(パンチ)〉 (1D100<=50) > 1 > 決定的成功/スペシャル
めっちゃ破壊した!
KP
おお
倍ダメでどうぞ
ていうかもう破壊したでいいや。
牧志 浩太
わーい、ありがとうございます。
KP
ちなみにここの耐久8でした。
牧志 浩太
8だと倍ダメでも一撃じゃ無理だったから(ダメボ無いので1D3ダメージ)壊せたことにしてくれてよかった。

牧志 浩太
一瞬、無言で気合を入れる。かつて拳を握った時のことを、どうしてかスムーズに思い出せた。
KP
引き出しを裏側から継ぎ目を狙って叩けば外れる。
そんな具体的なイメージまで思い浮かんだ。
音と動きは最小限に。引き出しを形作っていた継ぎ目が一撃で外れた。
佐倉が後ろで拍手をしている。
佐倉 光
「お前本当にインドア派?」
牧志 浩太
「なんでだろうな、思い出せたんだ。どうすればいいか」
佐倉 光
「なるほど記憶か。こういう時は助かるな」
牧志 浩太
「膂力が追いつかないのが、ちょっともどかしいけどな」
KP
机の引き出しを開けるとガラスパイプとライターが出てくる。
使い込まれた様子で、ライターは燃料がない。
白い粉が入った小さなジッパー付きポリ袋も3つ出てきたが、うち2つはもう空になっており、粉が入っていた形跡だけがわかる。
佐倉 光
「で、やっぱ出てきたな」
牧志 浩太
「……こういう所で出てくる怪しい粉って、きっとさっき言ってたやつだよな。
引火性があるって言ってた。ライターの燃料ないのが惜しいけど、火気さえ入手できれば何かに使えるかもしれない」
佐倉 光
「扱いには気をつけないと、色々な意味で」
牧志 浩太
ライターのガスや予備のライターは近くにはなさそう?
KP
ないようだ。
牧志 浩太
粉の入ったポリ袋を回収しておきます。
ライターは燃料を足せるタイプのものですか? 足せるタイプならライターも持っていきます。
KP
ごく一般的なライターのようですね。
足せないかな。
牧志 浩太
筆記用具やノートがあるあたりを漁ってみますが、何か書かれていたりするようなものはありますか?
KP
ほか特に気になるものはないようです。
■佐倉視点
KP
突如視界が熱砂の砂漠になる。
佐倉 光
今度も避けてやる。
KP
【あなた】は恐怖に打ち震え、砂漠を這うように逃げようとあがく。だが足は思ったように動かない。
背後で拷問者が嘲笑うようにカタカタと嘴を鳴らす。
逃げられるはずがない。そんな絶望が押し寄せる。
佐倉 光
それは俺の感情じゃない。攻撃を回避するぞ。
KP
肌を紙一重かすった刃が血の筋を作る。
ほんの僅かな傷が、熱砂に触れ激しく痛んだ。
【あなた】は懇願しているようだった。やめて欲しい、何でもするから、と。
言葉での返事はなく、嘲笑が聞こえた。

佐倉 光
CCB<=81 《SANチェック》 (1D100<=81) > 43 > 成功
KP
佐倉がまた身をかわすような動作をした。
佐倉 光
「わざとか?」
KP
無意識か、そんな言葉が漏れた。
牧志 浩太
「佐倉さん?」
佐倉 光
「ああ、また幻が見えた。
今回も避けたんだが……
どう考えてもこれは俺が避けているわけじゃないし、ヤツは手を抜いている」
牧志 浩太
「……わざと遊んでるって事か。性格悪いな」
佐倉 光
「姿はトート神なんだが……こんな神だったか?
つーか俺なんで拷問されてる?」
牧志 浩太
「こいつらが崇めてる、“新教” とかいう方のトート神だったりするのか? だとすると、姿は同じでも、別物なのかもしれないな」
佐倉 光
「なるほど……?」
KP
佐倉はまだ何か釈然としない様子だったが、喋るのはやめた。
牧志 浩太
「……憶測だ。正直、全然検討がついてない。
とにかく、向こうの部屋を見てみようか……」
佐倉 光
「そうしよう」
牧志 浩太
Cの部屋の様子を確認します。まず物音がしないか確認して、しないようなら中の様子を見てみる。
KP
中から物音はしない。
扉に鍵はかかっていない。
扉を開けるとそこは真っ赤な部屋だった。
どう見ても致死量の血の海に沈んでいるのは若い男だ。
右側を下にして倒れた状態で、心臓の位置に刺したナイフを両手でかたく握っている様子が見える。
その顔は絶望と哀しみに満ちていた。

あなた方はその顔に見覚えがある。
探偵事務所の、片割れ。

緋月伊吹、だ。

牧志 浩太
思わず……、佐倉の視線を遮ろうと、一歩前に出てしまう。
佐倉 光
「おい牧志、何。
……!」
牧志 浩太
「……緋月さんだ」
KP
凄惨な光景に《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3
牧志 浩太
CCB<=65 《SANチェック》 (1D100<=65) > 68 > 失敗
1d3 (1D3) > 1
[ 牧志 浩太 ] SAN : 65 → 64
佐倉 光
CCB<=81 《SANチェック》 (1D100<=81) > 5 > 決定的成功/スペシャル
[ 佐倉 光 ] SAN : 81 → 80
CCB<=81 《SANチェック》 (1D100<=80) > 32 > 成功
KP
つええな佐倉よ
牧志 浩太
佐倉さん……!
佐倉 光
「……そうか」
■佐倉視点
KP
それを認識すると同時、あなたは砂漠に這いつくばっていた。
【あなた】の足に痛みが走る。
佐倉 光
また幻か!
KP
足が動かない。もがくうち、拷問者はあなたの前に回り込んで引き起こす。
そして【あなた】の胸に刻印か何かのように傷を刻むと、最後にゆっくりとあなたの胸に突き立てた刃にじりじりと力を加えた。
終わりか。そう思ったあなたの抱いた感情が、恐怖だったか、怒りだったか、喜びだったか。
刃はあなたの皮膚と筋繊維をいくらか傷つけるに留まり、引き抜かれた。
佐倉 光
これは何だ? 意味などないのか? ふざけるな。
ただの幻に強い怒りが涌く。

拷問ってのは、改宗を迫るとか、情報を吐かせるとか、そういう意味があってするものだろうが。
意味がないとしたらこれは、

いつ終わるんだ?
KP
現実に戻ったあなたの背後の視線は、『意味があるなどと思っていたのか』とあなたを嗤っているように思えた。
佐倉 光
頭の芯が冷える。遊ばれている。
理由もなければ終わりなどもありはしないのだ。
死ぬまで続く。それも、できる限り引き延ばして苦痛を与えるやり方で。
KP
あなたの感覚は現実に戻る。
目の前には、あなたと同じ物を見せられ、耐えかねて自ら命を絶つことで責め苦から逃れることを選んだ男がいる。

佐倉 光
「そうか……」
KP
佐倉は胸のあたりを押さえて笑う。
牧志 浩太
「この結果は、あんまり見たくなかったな……」
佐倉 光
「こうはなりたく、ねぇなぁ……
生きててくれりゃ、良かったのにさ」
KP
佐倉は何度か深呼吸をした。
牧志 浩太
「何か残してくれてないか、確認しよう……」
佐倉 光
「……ああ。きっと何か残してくれている。
俺は大丈夫……」
牧志 浩太
「佐倉さんは、大丈夫だ……
大丈夫、きっとなんとかなる」
声が乾いている自覚はあった。根拠はない。気休めにもならない。
それでもそう言うしかなかった。
KP
死体のそばにはスマートフォンが落ちている。
牧志 浩太
スマートフォンを拾い上げる。電源は入るだろうか。
KP
綺麗に使われており、カバーの類もついていないのに画面や本体に傷がない。
電源は入るが4ケタの数字のパスコードがかかっている。
佐倉 光
「キーか……
ここにPCがありゃ4桁の数字くらい……」
KP
【アイデア】
牧志 浩太
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 73 > 成功
KP
あ、何か思いつく物があれば発言していただいても結構ですが
牧志 浩太
あっ、振っちゃったし出して貰って大丈夫です
KP
あなた方の手元にある、彼ら二人に関連する資料。
その中に4桁の数字はないだろうか。
セキュリティの緩めな人がまず使ってしまうものといえば……
牧志 浩太
「……誕生日か?」
佐倉 光
「いやいやまさかそんな、頭いいんだろ? この人。そんな人がそんなの使うわけ……
あり得ない、とも言い切れないか……
信じがたいけど」
牧志 浩太
「他に思い当たる物もないし、一度試してみよう。一度くらいならロックもかからないだろうし」
そういえば蒼井さんの方が年上なのだ、と、そんなことがふと浮かんでしまい、一度目を瞑る。
KP
ではなんて入力する?
牧志 浩太
「1003(緋月の誕生日)」と入れてみます。それで通らなければ「0810(蒼井の誕生日)」。
KP
1003

通らない。

0810

画面が切り替わった。
佐倉 光
「えぇぇぇ嘘だろ。
こんなんパスって言わねぇんだよ」
牧志 浩太
「パスコードは申し訳程度だったのかもな。物理的に奪われない自信があったのかもしれない……」
KP
神経質な性格なのか、あらゆる履歴がこまめに消されている。
写真フォルダの中にはたった1枚だけ写真があった。
「蒼井探偵事務所」と書かれた看板の前に佇む2人の人物を撮ったものだ。
満面の笑顔の蒼井と、苦笑いの緋月。
牧志 浩太
「……」
佐倉 光
「仲良かったんだな……やっぱ」
牧志 浩太
「だな……」
一瞬、拳に力が籠った。怒りのような恐怖のような哀しみのような、色々な感情がない交ぜになって頭の奥で渦巻いた。
佐倉 光
「牧志、しっかり見よう。この人たちが残してくれた手がかりだ。
どんな些細なことも見落とすわけにはいかない」
KP
通話記録が残っている。
最後の通話は3日前。相手は蒼井継実。
その日には何度か蒼井からの不在着信も入っている。
通話は録音されているようだ。
録音を聴きますか?
牧志 浩太
聴きます。
頷いて、通話の再生ボタンを押す。
KP
再生ボタンが押されると、声が聞こえてくる。
スピーカーで二人で聴いている? それとも一人で?
牧志 浩太
スピーカーで二人で聴いています。
KP
了解。
焦った男の声が聞こえる。
『どこにいやがる! おい、早まるな、考えろイブ、まだ方法は絶対』
その声に応える、弱々しい、こちらも男性の声。
「ごめんなさい」
『頼む、……頼むよイブ、やめてくれ、せめて待ってくれ』
「アオキ。いえ、最後くらいきちんと敬意を示しましょう。蒼井所長」
『っ! 最後ってなんだよ、内臓戻す方法わかったんだろ!
な、教えてくれイブ、俺はなんだってやる』
弱々しい声の男はため息を漏らした。
「手遅れです」
『勝手に決めんな!』
弱々しい男の声は、急に優しく哀しい響きになる。
「あなたは素晴らしい相棒でした。
一緒に働けて、光栄でしたよ」
『イブ! ダメだ、まだ切るな、このまま……』

再生が終わりました。

そんな合成音声が無情にも会話を断ち切った。
牧志 浩太
必死に呼ぶ声が、まるで自分の声のように聞こえた。
少しの間、再生が終わったスマホを持ったままでいた。
他に録音はありますか?
KP
あとはないようだ。
これ以前の物は消されている。
佐倉 光
「きっつ」
KP
佐倉はあとは無言で遺体を見つめていた。
牧志 浩太
「……
きついな……」
KP
佐倉は無表情で遺体に近寄る。
牧志 浩太
一緒に遺体に近寄る。
佐倉 光
「この人も同じだ。内臓を取られている、多分」
牧志 浩太
「……この血の量、やっぱり内臓に繋がっているんだな。心臓は」
佐倉 光
「なるほど、心臓刺すと死んじゃうか……」
KP
下層で見たものに比べて新しい。
腐り落ちている箇所などはない。
また、暴れ回った形跡は見受けられず、出血以外は比較的綺麗な死体に思える。
佐倉が指さす腹の部分が不自然に凹んでいる。
牧志 浩太
腹の辺りを少し押して確かめる。
KP
腹に手応えはない。
やはり空洞であるようだ。
触れてみるなら、ベストのボタンが外され、シャツが切り裂かれているのが分かる。
牧志 浩太
「……分からない事がひとつあるんだ。蒼井さんの死体を見た時、殴られた跡と、拷問の跡があった。だから、“トート神”とやらがいつかこちらの世界に出てきて、蒼井さんを殺したのかと思ったんだ。
でも、短剣を持ったのは緋月さんだった。それなら、あれは誰にやられたんだ?」
佐倉 光
「……人間がいるかも。
例えば俺たちを襲った刑事とか」
牧志 浩太
「そうだな、少なくともあいつはいるはずなんだ。佐倉さんをそうした相手もいるはずだ。そういう、人間がやったのかもしれない」
佐倉 光
「人間なら殴り返せるな」
KP
佐倉の言葉には僅かな自嘲が混じっていた。
牧志 浩太
遺体に触れて、服のポケットなどに何か残っていないか確認する。
KP
お、ポケットって指定があったし〈目星〉免除で。
ポケットから何か飛び出している。
広げてみると、楔形文字と直線的な記号が書かれた紙だ。
なんだか見覚えがある。
牧志 浩太
裏面を確認します。また、先程の部屋で見つけたメモと見比べてみます。
KP
表には同じ文字が書かれているようだが、裏は白紙だ。
佐倉 光
「何なんだろうな、それ?
ちょっと見せてくれるか?」
牧志 浩太
「さっきのメモと同じだ。何なんだろうな、これ」佐倉さんに紙を渡します。
■佐倉視点
KP
あなたの指が紙きれに触れると、背後の気配が薄くなった気がした。

佐倉 光
「……!?」
■佐倉視点
KP
間違いない。あなたが感じていた監視の視線は遠ざかっている。
佐倉 光
何だ、この紙きれの影響か? 確認しないと。

佐倉 光
「……」
「牧志、ちょっとこれ持ってて」
KP
佐倉は紙きれをあなたに差し出す。
牧志 浩太
受け取る。
「どうしたんだ、何か、見えたのか」
■佐倉視点
KP
あなたが紙きれを手放した途端、背後の視線の気配が強まった。

佐倉 光
「……!」(恐怖に似た驚きの表情)
「わかった。それ返してくれ」
牧志 浩太
「あ、ああ」紙きれを佐倉さんに返す。
■佐倉視点
KP
紙きれを手にすると、視線はまた弱くなった。
佐倉 光
これは、この短刀の呪いを弱める護符か。
すげぇな、あの人が作ったのか。

佐倉 光
「……なるほど。
緋月さん有能すぎるな」
KP
佐倉は何もない背後をちらと見た。
牧志 浩太
「何か、分かったのか?」
佐倉 光
「多分これ、呪いを弱めるお守りか何かだ。
さっきまで耳の後ろあたりに来ていた嫌な気配が遠のいた」
牧志 浩太
「そういえば、考古学をやってるって書いてたな。……凄いな、そんなものまで見つけてたのか」
それにも関わらず彼の末路がこうであったことには、言及しなかった。そうはさせない。させたくない……。
佐倉 光
「……それでも……」
牧志 浩太
「……上の階、行こう」
佐倉 光
「そうだな」
牧志 浩太
遺体に一度礼をして、眼が開いているなら閉じさせてやる。
KP
無念そうに見開いていた目は、あなたの手によって閉じられた。
牧志 浩太
触れた指先の感覚が、指先にこびりついているようだった。
佐倉 光
「あんたが残してくれた物、無駄にはしないよ」
ネタバレだ!
KP
ちょっとした事情で……
エレベーター降りるとこまでやらせて下さい。
牧志 浩太
はーい!
ということはエレベーター使ってみた方がいいのかしら
KP
ああ、階段見てませんでしたね。
かるいネタバレかましちゃった。
牧志 浩太
かまされちゃった。でも見る。

牧志 浩太
非常階段の様子を確認します。
KP
階段を登る。
上の扉に行き着いた。
しかし、扉を押しても開かない。
何かに引っかかっているように思える。
牧志 浩太
「何だこれ、開かないみたいだ……。何かに引っかかってるな。エレベーター動かしてみるか」
佐倉 光
「カードキーあるからな」
牧志 浩太
改めてエレベーターをカードキーで動かしてみます。
KP
エレベーターに乗ると、鼻をつく不快な生臭さに包まれる。
ボタンにも床にもべっとりと血糊がこびりつき、凄惨な有様だ。
ボタンはB、1、2、3の4種類に開閉を足して6個と、開閉ボタンの下にある非常灯と書かれたボタンの計7つだ。
通常であればついているはずの、外部に連絡する手段はなさそうだ。
【アイデア】
牧志 浩太
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 92 > 失敗
ouch
佐倉 光
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 84 > 成功
「随分……気密性の高そうなエレベーターだな。
血の臭いのせいかな、息苦しい」
KP
空気がこもっており、ドアのゴムパッキンが必要以上にしっかりしている。
通常のエレベーターに比べ、かなり気密性が高いように思われる。
牧志 浩太
「ここまでの臭いが外に漏れてなかったんだもんな。あまり長居はしたくないな、それこそ上から薬を散布されたりしそうだ」
佐倉 光
「死体運んでたからそのせいか。ヤクってのもあったな、そういや。
さっさと行こうぜ」
牧志 浩太
2のボタンを押します。
「……グレムリンが出そうな気がする」
佐倉 光
「嫌なこと思い出させんなよ……」
真・女神転生TRPGで、波照間と佐倉はエレベーターに憑いたグレムリンに酷い悪戯をされている。
KP
エレベーターは上昇する。
チン、と微かな音がして、エレベーターは2Fに止まった。
扉はスムーズに開く。
牧志 浩太
何かあったら開ボタンをすぐに押せるように、ボタンに手を添える。
目の前の様子を確認する。
KP
向こう側には、今まで同じようなフロアが見える。
エレベーターと同じ面とその周囲に扉がいくつか。
そして人の気配はない。
牧志 浩太
エレベーターの扉を開いた状態で、非常灯のボタンを押してみます。何か変化はある?
KP
とくに何も起こらない。
牧志 浩太
では外へ出ます。
KP
あなたがエレベーターを降りたその刹那、ふっと視界が暗転する。
停電だ。
牧志 浩太
「うわ、」咄嗟に佐倉さんがいる所へ手を伸ばす。
KP
背後でガコンと大きな音がして風が巻き起こった。
■佐倉視点
KP
視界が奪われると同時、あなたは落ち始める。
佐倉 光
思わず悲鳴を上げる。下手に扉の方へ行って挟まれたら真っ二つだ、床に伏せて衝撃に備えるしかないな。

KP
短い悲鳴が遠ざかった。
牧志 浩太
「佐倉さん!」
KP
あなたが伸ばした手は、何を掴むこともなかった。
エレベーターが今まであった空間には何もない。踏み出せばそこは、虚空だ。
牧志 浩太
「くそ……!」
■佐倉視点
KP
落下。そして衝撃。一番下まで落ちたわけではないらしい。ゴンドラは停止したようだが周囲は真っ暗なままだ。
佐倉 光
牧志は無事に外に出ていただろうか……
KP
ゴンドラ内に何かが落ちる気配などはない。
佐倉 光
良かった、最悪の事態にはなってない。
こっちの無事を伝えつつ、あいつの無事を確かめるぞ。

KP
ドアは半開きのまま止まっており、ゴンドラはそこにない。
佐倉 光
「牧志?
無事か? 何が」
牧志 浩太
「佐倉さん!」
KP
佐倉の声は微かで、耳を澄ませないと聞こえないほどだった。
牧志 浩太
「エレベーターのゴンドラが移動したらしい。停電が起きてる。俺は無事だ。佐倉さん、どこだ?」
佐倉 光
「わっかんね、結構落ちたと思うけど」
KP
返答がある。
一応会話は通じるようだ……
牧志 浩太
微かな微かな声に耳を澄ませ、掴もうとする。嫌な予感が頭の中にぐるぐると渦巻いた。──大丈夫だ。佐倉さんに限って、そんなことにはならない。
きっと。

KP
というところで本日はここまで。
分断!?
牧志 浩太
お疲れ様でしたー! まさかの分断!
KP
おつかれさまでしたー! 頑張れ牧志君!
牧志 浩太
頑張る! 何気に、本当に分断になるのは初では?
KP
なんだかんだ何らかの方法で繋がってましたからね。
牧志 浩太
そうそう。しかも牧志が珍しく気が引けているという状態でまさかの分断。どうするどうなる。
KP
佐倉頑張って……本当に。
出目によっちゃ死ぬからね?
牧志 浩太
がんばれ佐倉さん、牧志もがんばる……。分断された状態で不定が近いのが怖い所。6番引くなよぉ。
KP
6なんだっヶ
牧志 浩太
あ、と思ったけど6が殺人癖/自殺癖なのは一時的狂気の方ですね。不定じゃないや。
KP
さすがにそんな危険なの不定じゃない……よな?
牧志 浩太
じゃなかった。勘違いでした。
KP
幻覚とかだと色々まっずい気がするけど。
牧志 浩太
幻覚もまっずいなぁ。がんばれ。
KP
がんばれーーー!
牧志 浩太
今回、本当に佐倉さんのために直接的に何もできない(これで方向性が正しいかどうかが見えていない)上に分断と、ある意味一番もどかしい状態なんですよね、牧志。
KP
なるほどおいしい。
牧志 浩太
真っ直ぐに突っ走ることができないし、一緒に負うこともできない。つらい。
その状態で、しかも緋月の遺体を見た直後に初分断は相当怖いだろうなって。
KP
ですねぇー。
牧志 浩太
いやぁハラハラしますね 次回が楽しみ こわい
背景事情は出て来てるけど直接的に現状をなんとかできる情報がなくて、今の所まだ明確な希望が見えない。その状態で絶望的な末路を見せられて、分断!がんばれ佐倉さん……。(牧志も)
KP
エレベーター降りるところまで って言わない方が楽しかったよねこれ
ってちょっと反省。
牧志 浩太
いえいえ 時間がギリギリでしたし、分断! までは想像してませんでしたので大丈夫です ありがとうございます
あの状態の佐倉さんと分断! になるのはこわいな~~~頑張れ~~~と思うと共に、『対の棲みか』第三話の佐倉さんも近い気持ちだっただろうなぁと思います。
なんだか偶然にも、あのあたりからきれいに立場反転になっている。

KP
考えてみれば探索開始からどう考えても一時間以上はたってるし、正気度リセットすべきかな? と思ったりする。
厳密にやろうと思うと、ちょっと管理が難しいですね。
牧志 浩太
あ、確かに。
そうなんですよね、間に日付経過がなくて探索内容が多いシナリオだと管理に悩む所はあります不定カウンタ。
KP
この二人だと部屋総ざらいしつつ効率のいい探索するから、護符絶対手に入るし、意外と呪い怖くないなって思いました。
牧志 浩太
不定や発狂で何を引くかは怖いところではあるけど、今の減少値だとまだ呪いで一時的発狂はしないですしね。
探索者としてもデビルバスターとしても…… 慣れてる!
KP
ちょっとくらい貫通力あっても……だいじょうぶだよね?
探偵の二人も無能とは思えないし、緋月さんのSAN削られきるまで、そんなにだらだら探索していたとも思えないしね……
牧志 浩太
でも牧志のSANだったらSANチェック成功率の差もあってまずいことになってたと思うから、佐倉さんの強さもある。

緋月さん、色々知ってそうだからベースSAN低かったのかな? と思ってました。

だいじょうぶ……かも? お任せします。
KP
これ牧志君が触っていたらこんな余裕なかったもんな絶対……
ここまでで判定は10回。失敗すると1~2の減少。結構痛い。
牧志 浩太
そうなんですよ。SAN値はチェック成功率にそのまま跳ね返ってくるし、もっと失敗して減って成功率下がってを繰り返してたと思います。
その点ではやっぱり、抑圧と苦痛に満ちた過去を持っていて、本物のデビルバスターである佐倉さんの方が「強い」んだっていう、RP見てても納得の行く感じで美しいなと思います。
KP
死体や血臭に対する反応が、気にしていないわけではないとはいえ、牧志君に比べると随分軽いですからねー。
本人が本当に「大したことない」と思っている内容を牧志君に伝えたらものすごく心配されそう。
牧志 浩太
そうそう。牧志もデビルバスターの記憶を持っているとはいえ、佐倉さんほど死が近いところで生きてきたわけではないし、その記憶も一年以上前のものですからね。

あと死体に対する反応、牧志は他人のことまで考え過ぎなんですよね。微妙にそれらの死体が「個人だった」ということが分かる出方だから、その個人について考えちゃってる。
自分だけ無傷、という負い目が余計に牧志に色々背負わせてしまっているのもありそうです。
KP
例の○○事故の時も最終的にひとりで生き残ってますしね……
彼自身がそれと認識しているかは分からないけど、
・一緒に乗っていた、一部顔見知りの人々が死亡する光景
・もしくは○○に○○られる光景
・○○した彼らが○○れる光景
を見ちゃってるかも知れないからなぁ。そういった情報に敏感になっていても無理もない。
対して佐倉は仕事で「巻き込まれて死んでる人」を見る機会はそこそこあったからなぁ。
牧志 浩太
ああー、きちんと覚えてはいないけど、記憶の底に残ってしまっているのありそうですね。
そうか、自分だけ無傷という負い目がそこに絡まってるんだ。何かあったら演出に使わせていただこう。

もしかすると、AND/HANDの頃くらいの牧志のほうがその点は強かったかもしれませんね。それからの一年間と少しの日常が、彼を死のない日常の空気に引き戻してしまっているのかもしれない。
KP
記憶が混ざっていたときの方が、「デビルバスター波照間」の感覚でガードされていたのかも知れない……
波照間さんも結構人のこと考えてしまう方だけど、一般の人よりは耐性が高いと思われますしね……
牧志 浩太
そうそう。その時はまだデビルバスターの感覚だったのが、「大学生、牧志」になってしまったからこそ。

波照間も人のこと考えてしまう性格ではあるけど、それでもどこか遠い見方をしてはいるでしょうしね。「……酷いな」って一言言って前に進むような、慣れてはいそう。
KP
ちなみに佐倉は前は巻き込まれて死んでる人たちは「アンラッキーだったね」ですます感じでしたが、以前の事件からの牧志の態度を見て、ちょっと引っ張られていたりします。
死体部屋で「あまり考えるな」が牧志向けだけじゃなかったのはそのせい。
ただのオブジェクトではないと気付いちゃったから。
牧志 浩太
なんと、あそこが自身に言い聞かせるようでもあったのは、そうだったんですね。色々と佐倉さんに影響を及ぼしているんだなぁ。
KP
この話のために、図書館のエジプトの歴史の棚で「奴隷に対する拷問」の本を探してしまった。
参考になっているやらどうなのやら……。
牧志 浩太
なんと、ありがとうございます。終わった後佐倉さん視点の描写を見るのが楽しみ。


ひとこと
KP
色々分かってきたようで全然分からない。ただただ必死に前へと進む。
ファンブルだけは……お願いファンブルだけは……


【置】CoC『合縁奇縁コミュニケイト』牧志&佐倉

で、早く住所教えてくれよ。真っ先に会いに行きたいんだ。

CoC『機械仕掛けの街』佐倉&牧志 1

「正直俺にもどっちが正解かわかんねぇよ……」

【置】CoC『忌胎』 佐倉&牧志 7

「今回のことは、ずっと覚えとく」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


CoC『VOID』継続『お、捨てKPCだ。可哀想に……』ヴィキ&結城 1

「……あれ? 俺の体、なんか……変じゃない?」

ゆうやけこやけ 第十三話『旅するゆうこや』青森 一

青森 一
■真冬の北海道から真夏の青森へ。
賑やかな鈴の音響く往来に沸き立つ街。
アスパム前で出会ったのは、なんだか怒った人々と不思議な髭のおじさん。

CoC『VOID』1 開始準備

どきどきしますね。皆どんな導入してるんだろ どきどき