こちらには
『えっ? 手のひらから唐揚げ出せるんですか?』のネタバレがあります。
本編見る!
KP
あなた達は鶏と豚を引き連れながら道を進んでいく。
また、開けた場所が見える……。
また、開けた場所が見える……。
牧志 浩太
「……次は何がいると思う?」
KP
〈聞き耳〉で判定。
佐倉 光
「そりゃあ、鶏、豚、ときたら牛だろ? 羊でもいいけどさ」
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa BOT 1d100→97→致命的失敗(ファンブル)
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa BOT 1d100→97→致命的失敗(ファンブル)
佐倉 光
俺も耳から唐揚げがw
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉 Sasa BOT 1d100→23→成功
KP
先ほど牧志を宥める時に、耳から唐揚げに言及しすぎたのだろうか。
あなたは、耳から唐揚げが出てくる感触をありありと想像してしまった。
むちぃ……。
不意に先程抱いた唐揚げへの恐怖が蘇り、あなたは恐怖に襲われる。
身体のありとあらゆる穴から唐揚げが出てきて息が詰まって死んでしまうのではないか?
そんな意味が通じないと分かっている恐怖を、しかし、一笑に付すことができない。
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》。
あなたは、耳から唐揚げが出てくる感触をありありと想像してしまった。
むちぃ……。
不意に先程抱いた唐揚げへの恐怖が蘇り、あなたは恐怖に襲われる。
身体のありとあらゆる穴から唐揚げが出てきて息が詰まって死んでしまうのではないか?
そんな意味が通じないと分かっている恐怖を、しかし、一笑に付すことができない。
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》。
佐倉 光
1d100 42 SAN Sasa BOT 1d100→1→決定的成功(クリティカル)!
佐倉 光
「……」
佐倉 光
「…………」
佐倉 光
「ねーよッ!」
一瞬でもそんなことを考えてしまった自分がちょっと恥ずかしくなってしまった!
唐揚げは手から出る物なのだ!
いや出ませんけど。
一瞬でもそんなことを考えてしまった自分がちょっと恥ずかしくなってしまった!
唐揚げは手から出る物なのだ!
いや出ませんけど。
牧志 浩太
「うわっ、どうしたんだ佐倉さん」
突然声を上げたあなたに、道の先を気にしていた牧志が驚いて振り返る。
突然声を上げたあなたに、道の先を気にしていた牧志が驚いて振り返る。
佐倉 光
「何でもない!」
佐倉 光
くそ真面目な顔でギャグやるの大好き……
KP
わかる、楽しい。
真面目な顔や真面目な描写でギャグやるの楽しい。
真面目な顔や真面目な描写でギャグやるの楽しい。
牧志 浩太
「あの向こうから、パチパチいう音がするんだ。
何かを、いや唐揚げを揚げる音みたいな」
何かを、いや唐揚げを揚げる音みたいな」
佐倉 光
「ふーん……」
周囲をウロウロしている動物たちを見回した。
毛をむしったりシメたりする技術ないしなー。
つーか牛はいないのか牛は。
周囲をウロウロしている動物たちを見回した。
毛をむしったりシメたりする技術ないしなー。
つーか牛はいないのか牛は。
佐倉 光
「俺そろそろキャベツとか食べたい」
キャベツキャベツ……と念じながら手をグーパーしてみる。
キャベツキャベツ……と念じながら手をグーパーしてみる。
KP
1d20 Sasa BOT 1d20→18
KP
あなたが手をグーパーしていると、その仕草に惹かれたのか、何かがのっそりと姿を表した。
牛だ。
でかい。
乳牛肉牛雌雄織り交ぜて、18頭の牛が広場にひしめいている。
牛だ。
でかい。
乳牛肉牛雌雄織り交ぜて、18頭の牛が広場にひしめいている。
牧志 浩太
「いや多い多い多い」
KP
なおキャベツは出てこなかった。
KP
1d10を振ってください。
牧志 浩太
1d10 Sasa BOT 1d10→9
佐倉 光
1d10 Sasa BOT 1d10→3
KP
キャベツに浮気したのが悪かったのか、あなたは3つしか唐揚げを出せない。
牧志はなんと9個まで唐揚げを出せる。
牧志はなんと9個まで唐揚げを出せる。
佐倉 光
SAN 42 → 39
飛ばせ飛ばせ
飛ばせ飛ばせ
佐倉 光
唐揚げを3個出して、乳はってない牛に差し出そう。
KP
のそりのそりと牛があなたのもとに寄ってくる。
大きく響く鳴き声を上げて、ぺろりと唐揚げを飲み込んでしまった。
草食じゃなかったか牛って?
そんなことを気にするでもなく、牛は名残惜しそうにあなたの手を舐めている。
大きく響く鳴き声を上げて、ぺろりと唐揚げを飲み込んでしまった。
草食じゃなかったか牛って?
そんなことを気にするでもなく、牛は名残惜しそうにあなたの手を舐めている。
佐倉 光
「やっぱ食うんだなー。なんなのこいつら」
KP
3頭の牛があなたの後ろをついてくる。でかいでかい。
牧志 浩太
「分からないけど、普通の牛? じゃないのはもう確定したな。
この際、もっと連れていくか?」
この際、もっと連れていくか?」
佐倉 光
「そうだなー、なんだか分からないけど……牧志は大丈夫か? あまり無理はしなくていいぞ?」
佐倉 光
「いっそ連れて行った方が面白いんじゃないかって気はするんで、連れていきたいのはやまやまだけどさ」
佐倉 光
「…………しっかし、ここどう考えても現実っぽくないし……」
佐倉 光
「たまにはいいんじゃないかな、ハジけても!」
マックス連れて行ってみるか!
マックス連れて行ってみるか!
牧志 浩太
「……そうだな!」
牧志は吹っ切れたように笑う。
手を握り、開くと、その中からぽぽぽんと一気に唐揚げが溢れ出した。
牧志は吹っ切れたように笑う。
手を握り、開くと、その中からぽぽぽんと一気に唐揚げが溢れ出した。
牧志 浩太
「一つくらい自分で食べたい」
尤もな発言とともに、牧志の口に唐揚げが消える。
大事そうに、大事そうにその一つを味わって……、残りを牛たちに差し出した。
尤もな発言とともに、牧志の口に唐揚げが消える。
大事そうに、大事そうにその一つを味わって……、残りを牛たちに差し出した。
KP
八頭の牛たちが彼の後をついてゆく。
十四羽の鶏と十三頭の豚と十一頭の牛。異様で、異常で、どこか笑えるような光景だった。
十四羽の鶏と十三頭の豚と十一頭の牛。異様で、異常で、どこか笑えるような光景だった。
牧志 浩太
SAN 32 → 23
1d6 期間 Sasa BOT 1d6→4
1d10 Sasa BOT 1d10→4
1d6 期間 Sasa BOT 1d6→4
1d10 Sasa BOT 1d10→4
KP
長期4、……奇妙な性的嗜好? 唐揚げに?
佐倉 光
唐揚げに??
牧志 浩太
「……佐倉さん……」
不意に牧志が真顔になる。
九個の唐揚げを手から出した彼は、唐揚げが消えてもじっと油に濡れた手を見ていた。
不意に牧志が真顔になる。
九個の唐揚げを手から出した彼は、唐揚げが消えてもじっと油に濡れた手を見ていた。
牧志 浩太
「……」
鎖を揺らし、微かに前傾する。
苦しそうに心臓の辺りを押さえる。
鎖を揺らし、微かに前傾する。
苦しそうに心臓の辺りを押さえる。
佐倉 光
「ど、どうした……?」
そういえばこの唐揚げは、俺達の心を削って出していたんだ。忘れかけていたけど。
牧志がまたまずい状態になっているのか?
いつかみたいに呪文を乱発しながら襲ってくるのは勘弁だぞ?
そういえばこの唐揚げは、俺達の心を削って出していたんだ。忘れかけていたけど。
牧志がまたまずい状態になっているのか?
いつかみたいに呪文を乱発しながら襲ってくるのは勘弁だぞ?
牧志 浩太
「唐揚げ……」
胸を押さえたまま振り向いた牧志の眼は、ぎらぎらとした光を宿していた。
胸を押さえたまま振り向いた牧志の眼は、ぎらぎらとした光を宿していた。
牧志 浩太
「唐揚げが……、堪らない」
牧志 浩太
「なんでだろう、唐揚げのことを思い出すと胸が高鳴るんだ。
さっくりと伸びた衣が美しい、円やかな形が艶めかしい、口に入れる瞬間を思うと狂暴な気持ちになる、口の中で潰した瞬間なんて、俺のものにした興奮となくなってしまう痛みとで背筋がぞくぞくしてめちゃくちゃになりそうだ」
さっくりと伸びた衣が美しい、円やかな形が艶めかしい、口に入れる瞬間を思うと狂暴な気持ちになる、口の中で潰した瞬間なんて、俺のものにした興奮となくなってしまう痛みとで背筋がぞくぞくしてめちゃくちゃになりそうだ」
牧志 浩太
「唐揚げって、いとしい」
何を言っているんだ。
何を言っているんだ。
佐倉 光
「お前って草食系の顔してるくせに、基本支配欲とか制圧欲強いのな……」
はいはい〈精神分析〉〈精神分析〉。
はいはい〈精神分析〉〈精神分析〉。
肉食
KP
ギャグシだと遠慮なく奇妙な性的嗜好できる。
佐倉 光
治さない方がいい?w
それならダイス振らないで「はいはい失敗失敗」って言うけどw
それならダイス振らないで「はいはい失敗失敗」って言うけどw
KP
治して大丈夫です我に返らせてあげてw
佐倉 光
実際、吸血鬼化した時もそんな感じだし、欲望が肉食系だよな、と思う。
KP
確かに。穏やかな顔と性格のようでいて案外肉食系。
佐倉 光
捕まえたいだの支配したいだの縛りたいだの、暴走した時は嗜虐的というか。
KP
内に秘めた狂気といい、確かに意外とそういうとこある。
佐倉 光
暴走すると人がどうでも良くなる佐倉とは対照的な。
KP
ああー、確かに。そういうところも対照的。
牧志の強引さと人を愛するところがそうなって出てくるのかな。
牧志の強引さと人を愛するところがそうなって出てくるのかな。
佐倉 光
良い方向に行くととにかく大事にして愛してくれるけど、ひとたび踏み間違えると食べられちゃうのか。
平穏な日常にいればきっと良い特性なのに。
Sasa氏が旅から戻ってこないな。
平穏な日常にいればきっと良い特性なのに。
Sasa氏が旅から戻ってこないな。
KP
なるほど。危うい。
平穏な日常にいれば、穏やかで意外と力強いままで済んでいられたのに。
牧志の中の開いてはいけないものを神話事件が開いちゃったか。
平穏な日常にいれば、穏やかで意外と力強いままで済んでいられたのに。
牧志の中の開いてはいけないものを神話事件が開いちゃったか。
KP
〈精神分析〉どうぞ。
佐倉 光
1d100 75 落ち着けそれは食べ物だ
反応しないSasaさん。
佐倉 光
正気に戻りたくないっていわれた気がする。
Sasaさんがオフラインですね。
Sasaさんがオフラインですね。
KP
Sasaさんが正気に戻してくれない。
佐倉 光
復活したらもっかい投げてみよう。
佐倉 光
ちょっと置きフォリアで振ってきまーす
1d100 75〈精神分析〉1D100) > 84
ごめん、84で失敗したわ。
1d100 75〈精神分析〉1D100) > 84
ごめん、84で失敗したわ。
KP
まさかの失敗しちゃったww
佐倉 光
性癖と併発してるのヤバいぞ牧志よ。
何想像してるんだ。
何想像してるんだ。
KP
性癖と併発しているせいでもうめちゃくちゃ。
牧志 浩太
「そ、そうか? だって唐揚げは応えてくれないし」
KP
道の向こうを見やれば、何だか随分と大きな広場があるようだ。
ぼんやりと靄がかかっていて、何があるのかは伺い知れない。
ぼんやりと靄がかかっていて、何があるのかは伺い知れない。
佐倉 光
「確かに噛めば肉汁が出るけどそういうことじゃない」
佐倉 光
「あー、駄目だこりゃ……」
後で落ち着いたらもう一回話してみるか。
後で落ち着いたらもう一回話してみるか。
佐倉 光
「唐揚げを愛しすぎると幸せ太りするのかな。
俺らあの塔から出られないし、ほどほどにしとけよ……
あと、食うだけにしとけ、な?」
俺らあの塔から出られないし、ほどほどにしとけよ……
あと、食うだけにしとけ、な?」
牧志 浩太
「えっ……」
……何を想像したのだろうか。
……何を想像したのだろうか。
KP
ともあれ道は続いている。
佐倉 光
進もうか……
KP
あなた達は道を進む。
道を進んでいくと、パチパチという油の音が、今度ははっきりとあなたの耳にも届く。
何かが揚がる香ばしい匂いが強く香る。
周りの気温が、いくらか上がった気がした。
道を進んでいくと、パチパチという油の音が、今度ははっきりとあなたの耳にも届く。
何かが揚がる香ばしい匂いが強く香る。
周りの気温が、いくらか上がった気がした。
牧志 浩太
「か、唐揚げ」
牧志が揚げ物の気配に気づき、そわそわと落ち着きをなくし始める。荒い息とむっとした熱の気配が入り混じり、辺りがなんだか…… 変な雰囲気になる。
牧志が揚げ物の気配に気づき、そわそわと落ち着きをなくし始める。荒い息とむっとした熱の気配が入り混じり、辺りがなんだか…… 変な雰囲気になる。
KP
間違いない。
この向こうで誰かが何かを揚げている。
この向こうで誰かが何かを揚げている。
佐倉 光
「落ち着けって……」
言いながら自分の手から唐揚げを出して半分に割り、自分と牧志の口に突っ込む。
SAN 39 → 38
言いながら自分の手から唐揚げを出して半分に割り、自分と牧志の口に突っ込む。
SAN 39 → 38
牧志 浩太
「……」
牧志は半分に割られた唐揚げを噛みながら、恍惚とした顔で何か形容しがたいことを口にした。
唐揚げ食べてるせいで、よく聞き取れなかったが。
牧志は半分に割られた唐揚げを噛みながら、恍惚とした顔で何か形容しがたいことを口にした。
唐揚げ食べてるせいで、よく聞き取れなかったが。
KP
あなた達の足が道の終端に辿りつく。
そこは行き止まりだった。
しかし、あなた達の目は、そこが行き止まりであることよりも、もっと他のものに吸い込まれただろう。
そこは行き止まりだった。
しかし、あなた達の目は、そこが行き止まりであることよりも、もっと他のものに吸い込まれただろう。
ふたりはそこで恐ろしい存在を目にするのだった。そのせいで牧志がまたも狂気に落ちてしまう。
牧志 浩太
牧志は、自分が唐揚げにされて喰われる幻を見てしまう。
巨大な蟇蛙の手に捕まれ、粉をまぶされ油に突っ込まれ絶叫のうちにあの口の中の暗黒へと……。
巨大な蟇蛙の手に捕まれ、粉をまぶされ油に突っ込まれ絶叫のうちにあの口の中の暗黒へと……。
牧志 浩太
「うぁ……、あぁあ、」
唐揚げ。
唐揚げにされた自分の手足を幻視して、恐怖と恍惚に彼は呆然とした声を洩らした。
唐揚げ。
唐揚げにされた自分の手足を幻視して、恐怖と恍惚に彼は呆然とした声を洩らした。
佐倉 光
ぞっとした。あいつに出くわすなんて。
最悪食われ……
と思ったところで、牧志の様子に気づく。
最悪食われ……
と思ったところで、牧志の様子に気づく。
佐倉 光
「落ち着け落ち着け、唐揚げに適してるやつほかにいっぱいいるから。
あいつよく食うんだろ?
豚カツや牛カツもいいよなぁ、大丈夫大丈夫」
〈精神分析〉アゲイン!
あいつよく食うんだろ?
豚カツや牛カツもいいよなぁ、大丈夫大丈夫」
〈精神分析〉アゲイン!
KP
〈精神分析〉どうぞ!
佐倉 光
佐倉 光 - 今日 20:36
CCB<=75 牧志に〈精神分析〉 (1D100<=75) > 94 > 失敗
アカンかったね
CCB<=75 牧志に〈精神分析〉 (1D100<=75) > 94 > 失敗
アカンかったね
佐倉 光
「まあサイズ的には豚や鳥よりは大き……」
牧志 浩太
「か、唐揚げ、唐揚げ……!」
牧志の血走った眼が、あなたの前でびくびくと震える。
あなたは気づかなくていいことに気づいてしまった。
牧志は唐揚げにされた自分自身の手足を想像して、恐怖すると同時にどうしようもなく興奮してしまっている。
だめだ。戻ってきてほしい。戻ってきてくれない。
牧志の血走った眼が、あなたの前でびくびくと震える。
あなたは気づかなくていいことに気づいてしまった。
牧志は唐揚げにされた自分自身の手足を想像して、恐怖すると同時にどうしようもなく興奮してしまっている。
だめだ。戻ってきてほしい。戻ってきてくれない。
KP
そして目の前のそれが、くるりとこちらを振り向いたのが見えた。
眠たげに開かれた半眼が、間違いなく、こちらを見て。
地の底から響くような声でこう言った。
「……おかわり?」
あなた達の背後には、あなた達に付き従ってきた動物たちがいる。
動物たちは鍋の前に並ぶと、まるで自ら唐揚げになろうとするかのように、次々と粉と油へと飛び込んでゆくだろう。
さて、あなた達の唐揚げの恩は、目の前の怠惰なる神の空腹を癒せるだろうか。
眠たげに開かれた半眼が、間違いなく、こちらを見て。
地の底から響くような声でこう言った。
「……おかわり?」
あなた達の背後には、あなた達に付き従ってきた動物たちがいる。
動物たちは鍋の前に並ぶと、まるで自ら唐揚げになろうとするかのように、次々と粉と油へと飛び込んでゆくだろう。
さて、あなた達の唐揚げの恩は、目の前の怠惰なる神の空腹を癒せるだろうか。
佐倉 光
牧志を羽交い締めにして鎖握って、「まいったなー鎖があるからこれ以上進めないなー」って囁き続けよう。
佐倉 光
相棒の奇行には割と慣れてるけど、こういうのは珍しいな。
牧志 浩太
牧志は興奮しながらわけのわからないこと…… というより、あまり分かりたくないことを喚いているが、鎖を握られると無意識に動きが止まるのか、あなたを振り払うことはなかった。
運命の唐揚げロールだ!
KP
動物たちは次から次へと巨大な唐揚げとなっていく。
怠惰なる神の口が次から次へと、むしゃむしゃとそれらを食してゆく。
それは正にわけのわからない悪夢だった。
不意に、その動きがぴたりと止まる。神は自らの胃袋の辺りをさすって、幸せそうに呟いた。
「……おなか、いっぱい」
神はあなた達を見る。
そして、目尻を下げた。
笑っているように見えた。
「ありが、とう」
神が不思議な動きをする。
不意に、あなた達は浮遊感を覚える。
意識が、浮き上がってゆく。
怠惰なる神の口が次から次へと、むしゃむしゃとそれらを食してゆく。
それは正にわけのわからない悪夢だった。
不意に、その動きがぴたりと止まる。神は自らの胃袋の辺りをさすって、幸せそうに呟いた。
「……おなか、いっぱい」
神はあなた達を見る。
そして、目尻を下げた。
笑っているように見えた。
「ありが、とう」
神が不思議な動きをする。
不意に、あなた達は浮遊感を覚える。
意識が、浮き上がってゆく。
佐倉 光
「お、おう、良かったな」
強烈な油のにおいと、次々動物が揚がってゆく常軌を逸した光景にくらくらしつつ、なんとか答える。
強烈な油のにおいと、次々動物が揚がってゆく常軌を逸した光景にくらくらしつつ、なんとか答える。
佐倉 光
良かったな、俺たちも。
KP
ふと目が覚めると、あなたは自分の部屋のベッドに横たわっていた。
どうやら、全部夢だったらしい。
あなたの手は脂で濡れてなどおらず、唐揚げの匂いもしなかった。
どうやら、全部夢だったらしい。
あなたの手は脂で濡れてなどおらず、唐揚げの匂いもしなかった。
佐倉 光
「はっ!?」
佐倉 光
「変な夢。美味かったけど」
佐倉 光
狂気どうなるんだろうw
KP
狂気は解除されていてよい。
夢だった! ということで、今回は不定の狂気含め、何も残りません。
正気度 も開始時の値に戻ります。
唐揚げに恐怖を覚えてしまった時の感覚は覚えているけど。
夢だった! ということで、今回は不定の狂気含め、何も残りません。
正気度 も開始時の値に戻ります。
唐揚げに恐怖を覚えてしまった時の感覚は覚えているけど。
KP
全く変な夢だった。
唐揚げは美味しかったが。
部屋の天井はいつも通りで、PCも、蠢くケーブルの群れも呪具も、変わらない様子でそこにあった。
……部屋の扉の外から、何かを揚げるような、パチパチという音が聞こえる。
唐揚げは美味しかったが。
部屋の天井はいつも通りで、PCも、蠢くケーブルの群れも呪具も、変わらない様子でそこにあった。
……部屋の扉の外から、何かを揚げるような、パチパチという音が聞こえる。
佐倉 光
「……んん?」
起き上がって伸びをし、腕輪とお守りをつけ、部屋を出る。
起き上がって伸びをし、腕輪とお守りをつけ、部屋を出る。
KP
部屋を出ると、いつものように黄金色の光があなたを出迎える。
無限に続く塔の螺旋階段、階段の上を這う書庫……
その下で、牧志がこちらに背を向けて何かを揚げていた。
無限に続く塔の螺旋階段、階段の上を這う書庫……
その下で、牧志がこちらに背を向けて何かを揚げていた。
佐倉 光
「お早う、牧志……」
佐倉 光
「朝っから揚げ物?」
朝ってものがここにあるかどーかはともかく。
朝ってものがここにあるかどーかはともかく。
牧志 浩太
「あー……、おはよう」
牧志は照れくさそうな顔で振り返った。
牧志は照れくさそうな顔で振り返った。
牧志 浩太
「昨日食べたからか、唐揚げの夢を見てさ。
夢の中で食べた唐揚げがあまりにも美味しかったから、ちょっとやってみたくなって」
テーブルの上に金属製の布か何かが広げられ、その上で空中に唐突に炎が浮かんでいる。
水鏡のそれに似た半球状の鉄の皿に何かの油が溜められ、その中で肉がパチパチと音を立てていた。
夢の中で食べた唐揚げがあまりにも美味しかったから、ちょっとやってみたくなって」
テーブルの上に金属製の布か何かが広げられ、その上で空中に唐突に炎が浮かんでいる。
水鏡のそれに似た半球状の鉄の皿に何かの油が溜められ、その中で肉がパチパチと音を立てていた。
佐倉 光
「俺も見たよ、変な唐揚げの夢」
佐倉 光
「手から唐揚げが出るんだ。なかなかトバしてるよな」
牧志 浩太
「……」
あなたの言葉を聞いて、牧志は箸の先に肉をつかんだまま驚いた顔をした。
あなたの言葉を聞いて、牧志は箸の先に肉をつかんだまま驚いた顔をした。
牧志 浩太
「どうやら、また何かに干渉されたっぽいな。
その夢って、手から唐揚げが出て、鶏や豚や牛を連れていく夢だろ?」
その夢って、手から唐揚げが出て、鶏や豚や牛を連れていく夢だろ?」
佐倉 光
「……お前唐揚げにミョーな気を起こして揚げてねーだろーな?」
思わず牧志の目をのぞき込む。
思わず牧志の目をのぞき込む。
KP
幸い、少し照れくさそうに苦笑する目の中には、あの形容しがたい熱情は宿っていなかった。
牧志 浩太
「あー、あの時はごめん。
自分で思い出してもわけが分からないけど、あの時は本気で唐揚げに興奮してたんだよな。
止めてくれて助かった。
下手すると、俺も唐揚げになりにいってたかもしれない」
牧志は肉を油から摘まみ上げ、横に敷かれた紙の上に置く。
……素揚げだった。
自分で思い出してもわけが分からないけど、あの時は本気で唐揚げに興奮してたんだよな。
止めてくれて助かった。
下手すると、俺も唐揚げになりにいってたかもしれない」
牧志は肉を油から摘まみ上げ、横に敷かれた紙の上に置く。
……素揚げだった。
佐倉 光
心底ほっとする。アレを現実に持ち込まれたら何が起きたか想像もつかない。
この塔を唐揚げで満たすとか? 寒気がするな。
この塔を唐揚げで満たすとか? 寒気がするな。
KP
シナリオ的には終わっているので、ひと段落ついて他にやりたいことがなくなった時点で、なんとなく終わります。>カラアゲ
佐倉 光
はーい
次もまたありそうだし、カラッと終わればいいと思います。
唐揚げだけに。
次もまたありそうだし、カラッと終わればいいと思います。
唐揚げだけに。
KP
うまい。このへんでカラッとしめますか。
佐倉 光
「あれ、片栗粉か小麦粉かなかったのか?」
牧志 浩太
「肉はあっても小麦粉がなくてさ。今度出た時に頼んでいい?
あと、鶏肉も」
牧志は肉を摘まみ上げ、また紙の上に置く。
鶏肉のように見えるが、不思議な方向に繊維の走った肉だった。
……何の肉なのだろうか、これ。
あと、鶏肉も」
牧志は肉を摘まみ上げ、また紙の上に置く。
鶏肉のように見えるが、不思議な方向に繊維の走った肉だった。
……何の肉なのだろうか、これ。
佐倉 光
「ああ、そうか。分かった、今度調達してくるよ……
って鶏肉?」
って鶏肉?」
佐倉 光
「ん? 何の肉だよこれ」
牧志 浩太
「こっちに近い所から調達してみたんだ。
あ、佐倉さんは食べない方がいいと思う」
じゃらり、と牧志の背でいつものように鎖が鳴る。
その肉が紙の上で、一度蠢いた気がした。
あ、佐倉さんは食べない方がいいと思う」
じゃらり、と牧志の背でいつものように鎖が鳴る。
その肉が紙の上で、一度蠢いた気がした。
佐倉 光
「…………」
深く追求しないことにした。
悪魔使いには引き際が肝心である。
深く追求しないことにした。
悪魔使いには引き際が肝心である。
「えっ? 手のひらから唐揚げ出せるんですか?」
END.
佐倉 光
ありがとうございましたー! 何だよこのシナリオwww
KP
ありがとうございました!
『夢だった!』ということで、今回は正気度 減少・不定の狂気・成長、もろもろすべて無しとしようと思います。
正気度 減少が夢リセットなのに、成長だけありだとバランスが悪いので。
『夢だった!』ということで、今回は正気度 減少・不定の狂気・成長、もろもろすべて無しとしようと思います。
正気度 減少が夢リセットなのに、成長だけありだとバランスが悪いので。
佐倉 光
ですね!
魔きしチームの状況と変なシナジー起きてシリアスな動機になってんのクソワロ。
本人たちはくそ真面目なの面白すぎる。
魔きしチームの状況と変なシナジー起きてシリアスな動機になってんのクソワロ。
本人たちはくそ真面目なの面白すぎる。
KP
いや本当にどうして唐揚げ? なぜ唐揚げ??? 楽しかったです。
魔きしチームの状況と合致してしまってなんだか切ない動機になるし、本人たちは真面目だし、でも不定の狂気が重なった結果牧志がひっっっどいことになるし。
魔きしチームの状況と合致してしまってなんだか切ない動機になるし、本人たちは真面目だし、でも不定の狂気が重なった結果牧志がひっっっどいことになるし。
佐倉 光
ひっっっどい。
でも多分この二人割とこれが日常なんだろうなぁって感ある。
でも多分この二人割とこれが日常なんだろうなぁって感ある。
KP
なんか割とこういうことあるんでしょうねって気がしますね。
牧志が発狂したり奇行に走ったりぶっ飛んだりして、佐倉さんがそれを宥めるのもいつものことみたいだし。
牧志が発狂したり奇行に走ったりぶっ飛んだりして、佐倉さんがそれを宥めるのもいつものことみたいだし。
佐倉 光
佐倉自身もしょっちゅう壊れていそうですし。
KP
佐倉さんもしょっちゅう変な本読んだりトラップ踏んだりしておかしなことになってそう。
佐倉 光
シリアスとギャグの境目なく色々やってそう。
もう生半可な事じゃ目的は達成できないからって、無茶しまくってるから。
もう生半可な事じゃ目的は達成できないからって、無茶しまくってるから。
KP
やってそう。佐倉さんも相当危ない橋を渡り続けているし、牧志は正気と狂気のぎりぎりの所で存在しているし。
佐倉 光
危なっかしいなぁこいつら。
いやー、楽しかったです。ありがとうございました!
いやー、楽しかったです。ありがとうございました!
KP
ラストでちょこっと出てきましたが、牧志は既に「元の世界の人間」ではなくなっていると思います。
人間ではあるまま、『別の世界の法則』の存在になってしまっている。
こちらこそ楽しかったです! 魔きしチームを深堀りできたしちょっと切ないし思いっきりぶっ飛べたし唐揚げだし唐揚げだし。どうしてそうなった。
人間ではあるまま、『別の世界の法則』の存在になってしまっている。
こちらこそ楽しかったです! 魔きしチームを深堀りできたしちょっと切ないし思いっきりぶっ飛べたし唐揚げだし唐揚げだし。どうしてそうなった。
佐倉 光
唐揚げは美味しいので仕方ない。でも変な物食うのは程々にな。
KP
ちゃんと鶏肉と小麦粉を買ってきてあげてください。
佐倉 光
こっちの佐倉、元の佐倉よりは少し料理もしていると思う……
どーせ出ない時は暇だしね。
どーせ出ない時は暇だしね。
佐倉 光
というわけでこんどはこっちKPでなんかやりますかねー
ヘイジーナイトってKPCが蜂蜜酒持ってくるらしいから丁度いいかもしんない。
ヘイジーナイトってKPCが蜂蜜酒持ってくるらしいから丁度いいかもしんない。
KP
おおー、ぜひ!
魔きしが外に出られないのと、最大SANが39なので制約が多くてお手数をおかけしますが、よさそうなのがあればぜひ。
夢もの以外にも、突然飛ばされる系クローズドならなんとかなるかな?
お、それはなかなかそれっぽくていいかもしれませんね。>KPCが蜂蜜酒持ってくる
魔きしが外に出られないのと、最大SANが39なので制約が多くてお手数をおかけしますが、よさそうなのがあればぜひ。
夢もの以外にも、突然飛ばされる系クローズドならなんとかなるかな?
お、それはなかなかそれっぽくていいかもしれませんね。>KPCが蜂蜜酒持ってくる
佐倉 光
読んでみて合わなかったら別のヤツでやるストックにしてもいいし。
KP
ですね。
佐倉 光
魔きしくんの魔術は塔の中じゃないと使えないことにしたらいいのか。
結界を編む力って「塔」を作っている力と関係ありそうだし。
いや、なんか適当な攻撃魔法と防御魔法持ってても面白いと思うけど。
結界を編む力って「塔」を作っている力と関係ありそうだし。
いや、なんか適当な攻撃魔法と防御魔法持ってても面白いと思うけど。
KP
ああー、それもありそう。>結界を編む力
少なくとも、あれは塔の中に描いている魔法陣とも関係がありそうでしたしね。
「塔」そのものの力を借りる必要があるのかもしれない。
塔の中からどこかに飛ばされている時点で、何かの干渉で歪められているかもしれないし。>魔術使えない
戦闘系のシナリオなら何かそういうのを持ってても面白いですし、そうでなければ歪められて使えないのかもしれない。
あと単純に、SANコストがある魔術は使わなきゃ本当にまずい、って状況になるまで使わなさそうなのもあります。(正気度 というリソースがぎりぎりの状況なので)
少なくとも、あれは塔の中に描いている魔法陣とも関係がありそうでしたしね。
「塔」そのものの力を借りる必要があるのかもしれない。
塔の中からどこかに飛ばされている時点で、何かの干渉で歪められているかもしれないし。>魔術使えない
戦闘系のシナリオなら何かそういうのを持ってても面白いですし、そうでなければ歪められて使えないのかもしれない。
あと単純に、SANコストがある魔術は使わなきゃ本当にまずい、って状況になるまで使わなさそうなのもあります。(正気度 というリソースがぎりぎりの状況なので)
佐倉 光
それはそうだ>コスト
夢の中でなら覚醒世界の魔法、コスト使わなくても使えるんですよね確か……!
夢の中でなら覚醒世界の魔法、コスト使わなくても使えるんですよね確か……!
KP
そういえば!
なるほどドリームランドものの戦闘系シナリオなら遠慮なく魔術を使える。
なるほどドリームランドものの戦闘系シナリオなら遠慮なく魔術を使える。
佐倉 光
おっ。これはこれで楽しそうな。
KP
ドリームランドでファンタジックにバリバリ戦闘するシナリオとかやれそうで、これはこれで楽しそう。
佐倉 光
ファンタジー世界の佐倉何になるんだろうな。
バードか召喚術士か。
バードか召喚術士か。
KP
やっぱり召喚術士では。
佐倉 光
COMPが杖か何かになってしまう。
KP
魔術的な銀の腕輪になってしまうかも。元々腕輪だし。
佐倉 光
腕輪とワンドに。
KP
そうそう。
佐倉 光
たのしそうだなー。ちょっとやってみたいですね。
KP
ですねー、あんまりそれ系探してなかったからぱっと浮かばないんですが、いいのがあればぜひやりたい。
佐倉 光
ラミアさん盾にしてツザリクぶっ放す牧志が見られる。
KP
うわっやりたい。見たい。
全力で魔術師として動ける牧志と、召喚術士としてその横に立てる佐倉さんかぁ。見たい。楽しそう。
全力で魔術師として動ける牧志と、召喚術士としてその横に立てる佐倉さんかぁ。見たい。楽しそう。
佐倉 光
※なんの拳だったか忘れたのでWIZ魔法名称になってる。
この二人だったらシナリオ調整で強化する理由付けも簡単にできそう。
いっくらでも変なアイテムありそうだし。
この二人だったらシナリオ調整で強化する理由付けも簡単にできそう。
いっくらでも変なアイテムありそうだし。
KP
この二人ならいくらでも変なアイテム出てきそうだし必要と状況判断で使う魔術変えたりもしそう。
CoCの魔術なんて、天候や星辰の具合次第で使える魔術が違ったりしてもおかしくないし。
CoCの魔術なんて、天候や星辰の具合次第で使える魔術が違ったりしてもおかしくないし。
佐倉 光
おおー、楽しそうだなぁ!
楽しそう過ぎて時間忘れてるけどもう一時半でございます!
楽しそう過ぎて時間忘れてるけどもう一時半でございます!
KP
おおっと本当だ!
おやすみなさいませ、ありがとうございました!
おやすみなさいませ、ありがとうございました!
佐倉 光
おやすみなさい、ありがとうございました!
コメント By.佐倉 光
愛しさも切なさもとんでもない不条理も、全部一夜の夢なのさ。
目覚めたら全て消えてしまう?
そんなことはないかもしれない。
狭間に浮かぶうたかたの夢。
……かと思いきやまだ続くらしいですよこのシリーズ。
愛しさも切なさもとんでもない不条理も、全部一夜の夢なのさ。
目覚めたら全て消えてしまう?
そんなことはないかもしれない。
狭間に浮かぶうたかたの夢。
……かと思いきやまだ続くらしいですよこのシリーズ。
【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
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