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こちらには
『回答者Xの報酬』および
『今昔 狼龍奇譚』
のネタバレがあります。

本編見る!
佐倉 光
モニターの前に立つ。
KP
モニターの前に立つと、「回答者はモニターの前にお立ち下さい」と表示されていた文字が、赤くじわりと滲み、うごめき、こんな文章を映し出した。


どちらかの現象が起きてしまうようです。どちらの現象を回避したいですか?

A:大切な人が一生誰からも認知されなくなる
B:隣の人が一生誰からも認知されなくなる


佐倉 光
「なんだこれ、心理テストか」
こういうのやって自分の心の中が見えたような気がするっての、定期的に流行るよな。馬鹿馬鹿しい。
大体、大切な人と赤の他人じゃあ比較対象にならねぇんだよ。
早浪
「何だこれは。
私と、君の『大切な人』を選べ、というのか?
何のために?」
佐倉 光
「あー。これはまぁ」
『大切な人』でまず思い浮かんだのが牧志だった。
佐倉 光
「あいつガチで孤独ダメだからな」
大切な人
佐倉 光
『大切な人』で瞬時に牧志が思い浮かんでしまう。
氷凪の時やりましたが、『大切な人』って漠然と示されるの怖いんだわ。
氷凪も佐倉も人間関係狭すぎてほぼ限定されてましたけど。
KP
そこで疑問を挟む間もなく、瞬時に牧志が思い浮かぶんだなぁ。
佐倉 光
家族は論外だとしても、俺恋人とかいないしな……じゃないんだよなぁ。
KP
そこでノータイムなのに自覚もなさそうなの味わい深いですね。

それはそう。>漠然
牧志も早浪も、その点では「複数いるけど一番浮かぶ人は一人」なタイプですね。
佐倉 光
具体的にどういう存在かはともかく、「大事な人」カテゴリで選ばれそうなの牧志しかいないんだもの。
シローやラミア……ラミアはないな。シローは微妙だけど牧志に比べるとちょっと属性が違う。
KP
そう。シローは大事ではあるけど属性が違う。
牧志も佐倉さんほど感情のでかい相手はいない(次点で波照間)んだけど、牧志はそこで「大切な人」というワードから佐倉さん、先輩、シロー、東浪見、東雲さん、家族、友達のみんな……、ってざらっと一度に思い浮かべちゃうんですよね。
佐倉 光
そうでしたねぇ。愛が広い。
KP
世界への愛がつよいのかもしれない。
(あと佐倉さんに比べて孤独そのものが苦手)

佐倉 光
「……」
佐倉 光
「こんな答えが分かりきった質問に答えさせるのはおかしい。意味がない。絶対何かあると思う」
佐倉 光
隣の人が誰からも、か。
ちらりとハヤミと名乗った女性を見る。
佐倉 光
「あー、ちょっとすみません、手をつな……じゃなくてもいいな。どっか、僕の体に触れてて貰えますか」
早浪
「君にか? 分かったが。
……もしこの出来事が真実起きても、触れていれば分かる、ということかな、もしや」

彼女はあなたの肩に手を置く。
厚みのある掌を感じた。
どこか覚悟を宿したように、澄んだ眼が前を向く。
佐倉 光
東浪見の程じゃないけど力強い手だ。ちょっと春日さん思い出すな。随分雰囲気は違うけど。
佐倉 光
肩に触れた手に神経を集中しつつモニターに向かって挑戦的にはっきりと発音する。
佐倉 光
「『A』」

KP
ふっと、肩に触れる感触が消えた。
佐倉 光
消えた……?
KP
目の前で光を放っていたモニターが消滅し、代わりに台の上に、ウィスキーの瓶ほどの大きさの、どこかで見たことのあるような瓶が二つ。

瓶の蓋は黒い革のバンドと鎖で、まるで人を拘束するかのように縛られている。
そして、瓶にはそれぞれ鍵穴が一つ。
KP
左の瓶の中には、小さな牧志がぐったりと身を横たえていた。
佐倉 光
「牧志!」
佐倉 光
なんだ、これは。
まるで今された質問を映像化……いや、現実化したような。
さっきまで早浪がいたところに視線をやる。
KP
あなたの傍らから、彼女の姿は消えていた。
瓶に吸い込まれてしまったかのように、忽然と。
KP
右の瓶の中に横たわっているのは……、隣にいた筈の人。早浪だ。
佐倉 光
「牧志と……ハヤミさん……?」
なんだか忌まわしい記憶を刺激される瓶だ。
佐倉 光
自分も牧志も閉じ込められたことがある……確か、人の魂を抜きだして閉じ込める。
KP
テーブルの上に、こう書かれている。

「開けられるのは一つだけ」

そして、テーブルの上に、鈍い銀色の鍵がひとつ。
佐倉 光
「それは、さぁ。尚更Bってわけにはいかねぇんだよ」
佐倉 光
牧志の瓶をそっと持ち上げて声をかける。
佐倉 光
「牧志? 牧志、そこにいるのか?」
牧志 浩太
あなたが声をかけても、彼には聞こえないようだった。
少ししてからぼんやりと目を開き、不安そうに、途方に暮れたように辺りを見回した。

その口が微かに、あなたの名を呼んだのが見えた。
しかし、あなたの姿は彼の眼に映ってはいないようだった。
佐倉 光
「……」
迷うことはない。ただ、ハヤミさんの瓶からは目を逸らす。

鍵を手に取り、牧志の瓶にあてがった。
KP
鍵を瓶にあてがえば、鍵穴へと吸い込まれていく。
軽く回すだけで拘束は外れ、その重みで瓶の蓋が外れた。
牧志 浩太
「……佐倉……、さん?」
気がつくと、牧志が傍らに立っていた。
彼女の肩に触れていた手は、牧志の肩に触れていた。
彼は不安そうにあなたの手を辿り、手を握る。
牧志 浩太
「佐倉さん……、俺が見える? 俺の声、聞こえる?」
あなたと目が合うことに、牧志は心の底から安堵しているようだった。
佐倉 光
「ああ、大丈夫。良かった、無事だな」
牧志に振れた手が温かいことに安堵する。
牧志 浩太
「うん……、うん、よかった」
牧志 浩太
「よかった……、」
彼はあなたの背を抱きしめ、ほろりと涙をこぼした。
その背は温かく、聞き慣れた心音が響いて、確かな存在感を備えていた。

彼は確かに、そこにいる。
孤独を恐れ、泣きじゃくりながら、そこにいた。
佐倉 光
あの鍵はまだあるだろうか?
KP
手元を見れば、あの鍵は跡形もなく消え失せていた。
もう一つの瓶は真っ黒な瓶へと変わり、その中にあったものをあなたが窺い知ることは、もう二度とできない。
佐倉 光
「……」
空っぽの手を見下ろして、握る。
所詮人間は手が届くところしか守れない。
そして手が届くなら俺は、牧志の手を掴む。
佐倉 光
牧志の背を軽く叩いて、気が落ち着くまで寄り添っていよう。

『今昔 狼龍奇譚』が終わったので、こちらの記憶を反映させてもいいかもしれない、という話の流れから
KP
本格的に絡む予定はないとはいえ、佐倉さんの交友関係がまたじわっと広がっていく。>四人で水に流そう
佐倉 光
なんと女性の知り合いが二人も!
KP
そういえば!
佐倉 光
みんなで遊ぼう! みたいなときに呼ぶ友達が増えるかもしれませんねー
KP
確かに!
美雪さんフットワーク軽そうだし、東浪見も予定が合えばひょいっと来ますね。友達増えたなぁ。

KP
何故だ、何故だ、と繰り返し叫ぶ声で気がついた。

あなたの手は早浪の肩に触れている。
頼もしく見えた肩は慟哭にわなないていた。
両腕を縛る革を無力に軋ませて、彼女は叫んでいた。

傍らにいたはずの牧志の姿はなく、真っ黒な瓶もそこにはなかった。
ぼんやりと青白い光を放つモニターだけが、そこにある。
KP
彼女の両腕を、先程までは存在しなかったはずのものが戒めている。
黒光りする革製のベルトだ。
後ろ手にきつく縛られ、拳すら使えないように指枷が足されている念入りぶりだ。
拘束追加
佐倉 光
はてさてこれが今後質問内容により揺らぐことがあるかどうか。
KP
どうなるかなぁ。揺らがないのもそれはそれで。
佐倉 光
さて早浪さんはどう出るかなぁー
KP
Q:拘束おおない
A:ごめんつい足した
佐倉 光
趣味ィ!
KP
ギチギチ感を追加したくて。
佐倉 光
拘束系お好きですか。私は好きですけど。
KP
YES好きです。
あと自分の選択で相手がギチギチにされていくのを佐倉さんに見せつけたいのもありますね。
(質問内容と早浪の選択次第ですが)
佐倉 光
何回か回答するまで質問と拘束の関係は分からないからなぁー。
三問目あたりからが勝負ですかね! 
薄着の女性が目の前でギチギチにされてくの……ヤバないですか。
KP
あー…… ヤバいですね……
佐倉 光
がんばれ佐倉の理性。
KP
しかも薄暗い狭い空間で。
佐倉 光
そういう気分に直結はしないだろうけど、すごくやりづらい気分にはさせられると思う。
KP
めちゃくちゃやりづらいですよねぇこれね。
早浪はAを選ぶ可能性も結構あるなーと思っていまして(最終的な行動権が佐倉さんに行くようにはしますが、そこまでは思うようにしたいなと思っています)その場合は巻き巻きバトルになりますね。
佐倉 光
2周目だしもう行動権も流れで相応しい方が取ればいいよ!
KP
おっ、じゃあ流れで行かせて頂きます。
悪意染め染め佐倉さんが見られる可能性もある。
佐倉 光
さすがに初プレイヤーで選択権渡して貰えないのはちょっとアレですけど、2周目だったら別に!!
KP
じゃあ流れで!!
佐倉 光
ああー。露悪的にナイフを持って氷凪さん殺しに行く佐倉……
本人絶対やらないヤツだ!
ナイフないや。素手だわ。
【STR】足りなくない??
牧志と同じように〈医学〉使って血管ぎゅーすればいいのか……
KP
謎空間ですし悪意ちゃんがブーストしてくれてるから、制御を超えた力くらい出ますってって思ったけど、そこで〈医学〉を氷凪さん殺すのに使っちゃう佐倉さんは味わい強いなぁ。
佐倉 光
割とこっちの二人お互いに拘束(回答A)で殴り合いそうな気もしてますがはてさて。
KP
そうなんですよね、どちらも戦う仕事なのもあり、優先順位とシビアさを知っているから。
遠慮なしに巻き巻きバトルになってどちらもギチギチになってしまうのも、前回と違った流れでそれはそれで楽しい。
ただ早浪は…… な所があるから、その辺がどう働くかですね。
佐倉 光
どうなるかなーどうなるかなー。早浪さん割と読めないんだよなぁ。
楽しみ!
KP
どうなるかなーどの質問が出るかなどういう流れになるかなー。楽しみ!

佐倉 光
手枷!? 何故だ?
俺があの幻を見ている間に何かあったのか?
佐倉 光
「何が……ハヤミさん。ハヤミさん!? 何かあったんですか!」
ただならぬ様子に、思わず彼女の目を覗き込んで、その精神の奥底をも見極めようとする。
〈心理学〉。彼女が狂気に落ちているようなら〈精神分析〉だ!
〈心理学〉は57。
KP
1d100 30 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 16→成功
🎲 Secret Dice 🎲
佐倉 光
そっかー、はやみさん正気度 低いんだよな。
KP
そうなんですよね。値的にひどいもの引かなければなんとかなると思うけど。
佐倉 光
そうするとちょっと変わってくるなー
早浪
「ああ……、ああ、君なのか?」
彼女は縛られた身体で空気を吸おうと胸を反らせ、喘ぐように息をした。
早浪
「大丈夫……、私は正気だ、正気……、すまない。
ここは……、あの部屋か。

……、くそ……、ああ、どうして、私は……」

言う通り、彼女の眼には光が戻っていた。
手枷の存在も忘れ、何か深い無力を嘆いて拳を握ろうと、握ることを不可能にされた指先が微かに動いた。
佐倉 光
「何があったんです」
彼女の肩に手を置いて、無意識に支えるような動きをする。
早浪
「ありがとう……、夢? あれは夢、なのか?
私は私が死んだ、その後に戻っていた……。

あの女は生きていた……、生きていたんだ。
私は女の目前にまで迫ったのに、何もできなかった。
触れられなかったんだ。目の前に、壁でもあるかのように。

氷凪は生きていて……、女に独りで立ち向かった。
私はここにいると叫んだのに、声は何一つ届かなかった……」
佐倉 光
「触れられ……なかった?
声も届かなかった。
つまり『誰からも認知できない状態になっていた』?」
佐倉 光
「僕が選んだ結果が反映された……?」
佐倉 光
「僕は変な夢みたいな物を見ていた……と思います」
早浪
「ああ、見えたよ。
君は、友を救い出せたんだな……」
彼女の目元が、今にも涙を溢そうというように震えた。
佐倉 光
「瓶のなかにいる夢も見たんですか?」
早浪
「夢……、なのか?
それならいいが。本当に、連続していたんだ。
氷凪に何度も話しかけたんだ。

ともに歩んでいるとばかり思っていた。なにも聞こえていなかった」
彼女は汗の滲んだ頭を振る。
世界にひとりぼっち
KP
>ともに歩んでいると思っていた。なにも聞こえていなかった

別卓でセッション中盤まで、相棒に話しかけていたのに全部送信されていなかったPLの悲しい経験より。
佐倉 光
嗚呼哀しい。
チャットセッションでそれは完全に「認識されていないこと」ですからね。
KP
そう。悲しいッッッ
佐倉 光
たまに音声込みでセッションやろうって時に、マイクオンにし忘れていて、それでもなんとなく話のつじつまが合っていたから気付かなかった時、なんてことは希にあります。ありました。
RPが……ってことは基本ないけど、雑談で。
KP
あるあるあるある。
ずっと話してたのにミュートだった超悲しい。

佐倉 光
「普通に考えれば夢……でしょう。いきなり全く違う状況で選択を迫られるなんて。
今、記憶ははっきりしているように思うけど、
そういえばその時には自分の状況に疑問を抱かなかったな……」
佐倉 光
思えば自分らしくなかった。鍵をどちらかに使うことしか考えられなかった。
佐倉 光
「僕は、あなたと友人が入った瓶の、どちらを開けるか選択を迫られたんです。
昔、僕自身が入っていたことのある瓶に似ていた」
早浪
「瓶の中、そうだ。小さな瓶の中にいた。
君が鍵を開けて友を救い出すのが、都へ戻る一瞬前に見えた。

そうか。
君が選んだ結果、だったんだな」
佐倉 光
「その手枷は?」
早浪
「これは……、何だ? いつの間に」
手枷に言及され、彼女は数度もがくように動いた。
肌に食い込ませるようにして固定された枷は、まったく緩む気配がない。
佐倉 光
「気がついたらあったんだ。
僕たちが夢を見せられている間につけられたのか。
どうして、ハヤミさんだけ?」
外そうとして探ったり引っ張ったりしてみる。
KP
引こうが探ろうが、枷に継ぎ目は見当たらず、革が伸びることもなく、指を入れる隙間もない。
最初からそう作られたような、何としてでも彼女の肉体を束縛するという執念を感じるような枷だった。
佐倉 光
「くそっ、駄目だ、取れない」
早浪
「随分入念な枷だな。
こんなものを着けられた覚えはない」
佐倉 光
「おかしいな。継ぎ目もない。最初からそういう風に作られたみたいだ。
なんなんだ、これは?
拘束という概念そのものみたいだ」
KP
「回答者はモニターの前にお立ち下さい」

無機質な声があなたの努力に割り込んだ。
早浪
「選択の結果を夢として見せられた……、というのか?
あれは、現実ではないと?

それなら……、いいのだが」
佐倉 光
「今までの経験から、そうなのではないかと推測できるだけ、ですけど。
事実あの通りのことが起きたなら、僕が今あなたを認識できているのはおかしいってことになるし……」
早浪
「そうか……、そうだな。こちらが夢でなければよいのだが」
早浪
「人の夢を操るような技も、君達の世には存在するのか?」
佐倉 光
「前にも似たようなことが、何度か」

牧志との過去を追体験させられたり、起きなかったはずのことで何度も殺されたり……
あまり思い出して愉快なことじゃあないけどな。
早浪
恐ろしいな、と彼女は呟く。
そうされた経験でもあるのだろうか、縛られた手が負担にならないように、重さを流す姿勢を自然と取っている。
佐倉 光
※さすがに拘束慣れに素で気付くことはないかなー。
KP
※それはなー。拘束慣れ同士ならともかく。
佐倉 光
「ヒナギさんって?」
さっきも話に出たな。近しい人なのか。
早浪
「ああ……、氷凪は友だ。
いや、友と言っていいのかは分からないが、訳あって道を共にした。

そんな筋合いなどないというのに、私を慮り、心を通わせてくれた……」
その名を呟くとき、懐旧と強い悔恨が口元に滲んだ。
佐倉 光
「『大事な人』……ってことですか?」
その言葉を口にするのは少し躊躇った。
早浪
「大事な人、か。
私がそう口にするのは、少し烏滸がましいかもしれないな。

だが、そうだな。代え難い友だ。私はそう思っている。
この牢獄の主に意思があるなら、この意を知っているのだろうな」
佐倉 光
「……なんだか悪意が見えてきた気がするな」
小さなため息を一つ。しかしこれはまだ仮説でしかない。
佐倉 光
「ハヤミさん、今度はそちらが回答してみてください。
別に僕に気を遣う必要はないです。思った通りに」
言って、後ろにさがる。

状況を変えるには、できることをしてみて、結果について考えるほかないのだ。
早浪
「分かった。
……この牢獄に主がいたとして、何をしたいのだろうな。
私達に問いを答えさせて、その結果を見たいだけか?」

彼女は肩をすくめ、縛られた腕を引きずってモニターの前に立った。
早浪
それだけならば、あの女よりはなまやさしい。
そう、微かに呟く声が聞こえた。
KP
彼女がモニターの前に立つと、モニターの文字がじわりと赤く滲み、こんな文章を表示した。


可哀そうに、二人は異形にされてしまいました。
二人を人に戻せる材料は一つだけ。
どちらに使用しますか?

A:大切な人
B:隣の人


佐倉 光
おやおや。この問題か。
佐倉 光
条件によっちゃ、むしろ望むところなんだけどな。
佐倉 光
波照間さん迎えに行ったときの『アレ』みたいなのは……願い下げだけど。
早浪
彼女はその問いを目の前にして、大きく溜息をついた。
早浪
「どちらかを選べ、というか」
早浪
「異形、異形だろう。
馬鹿らしい」
早浪
「どちらでもない。それは私の無力だ。
私が負うべきものだろうが」

縛られた腕をそらし、彼女は大きく胸を張る。
凛と前を見上げて、宣言した。

途端、あなたの視界に映る風景が変わる。
佐倉 光
選択肢にない回答! 仄めかされてはいたけど、そういうのアリなんだな!?

何が起きるのか、と固唾を飲んだ……という自覚すらないまま風景にさらわれる。

佐倉 光
いきなり自縄自縛きたー!?
KP
早浪さん、人狼の呪いは自身の不覚だという思いがつよい。
佐倉 光
悪いのは早浪さんじゃなくてネイナだよ……
KP
完全にネイナが悪いんだから、無力感まで背負う必要はないんである。

KP
あなたが立っているのは暗く狭い部屋ではなく、無限に続く荒野のただ中だった。

赤黒い滝が悪臭を放って流れ、無数の這い回るものどもが足元にうごめき、空は理解かなわぬ存在に埋め尽くされている。

あなたはそこに、何かけもののようなものが這い回っているのを見た。

狼の耳を揺らし、龍の尾で這いずり、牙の揃った口をのたうつ長い舌に塞がれ、太さの違う人間の脚と異形の脚で重たげな身体を引きずって、辛うじて這い回ることしかできぬ、無力なばけものだ。

気味は悪いが何の害もない。
あなたはそれから視線を逸らし、その場を立ち去るだけだった。
佐倉 光
なんだろう、この不格好な悪魔は?
思いつくままに目茶苦茶に継ぎ接ぎしたような気持ちの悪い悪魔は?
悪魔会話TALK……はできなさそうか。
佐倉 光
こんなものに構ってはいられないな。
俺は早いところ牧志と合流して、ここを脱出しなければならないんだ……
佐倉 光
ふと、その奇妙な悪魔に既視感をおぼえた。
なんだっただろう?
何かの本ででも読んだことがあったかな。

ちょっとした引っかかりをおぼえつつも、それを不思議に思うこともなく先を急いだ。

KP
早浪。あなたの眼に風景が映る。

あなたは無機質に光る石壁に囲まれた部屋の中で、両腕両脚、胴と頭を捉えられて宙吊りにされていた。

あなたの周囲を、冷たい眼をした人間が取り囲んでいた。
どれだけ力を込めようとも、身体はかたりとも動くことはない。

人間があなたの口を開かせ、乱暴に開口器を嵌め込む。
あなたは歯を食いしばろうとするが、器具が口を押さえ込み、開かれたまま涎を垂れ流すこと以外を許さない。
KP
あらゆる抵抗を奪われたあなたの身体に、恐ろしく光る刃が近づけられた。

まず舌が引き抜かれた。

激痛に絶叫しようにも、獣が唸るような無様な声しか、あなたの喉からは出てくれない。

鮮血を噴き出す口が、蠢く分厚い舌で塞がれた。
人間の舌を奪われたあなたに押しつけられたのは、蠢きうねる異形の舌だった。
KP
次に、手が奪われた。
奪われたところに、太い狼の鉤爪が押しつけられる。
反対側には枯れ枝のような異形が、あなたが剣を振るった腕の代わりに繋がれた。
もはや剣を振るうことなど、望めそうにはなかった。
KP
龍の鱗と尾があなたに押しつけられた。
鱗があろうと尾があろうと、拘束を逃れて宙を飛ぶことなどできなかった。
KP
狼の耳を。蠢く臓物を。
あなたは絶叫のただ中で、少しずつあなたを奪われていく。

友の声を聴いた耳は奪われた。
狼の耳は、どこからか届く憎悪の声だけをあなたに届けた。

友と話した口は奪われた。
異形の舌がのたくる口では、獣の唸るような声を漏らすことしかできなかった。

友の姿を見た眼すら、奪われた。
虚ろな眼窩の中で揺らめく炎は、あなたの心に絶えずねじ曲がる世界の光景だけを映した。
早浪
「あ……、アア……、」
KP
声にならぬ絶叫と絶え間ない苦痛が、あなたから思考を奪った。
心を奪った。
あるべき記憶を奪った。
作り替えられていく肉体の中、憶えていたいと願ったのは、三百年の孤独を越えて手を取った友の姿だった。
KP
そして最後に、あなたは心臓を奪われた。

あなたは何を見ていたのかを忘れ、何を聴いていたのかを忘れ、何を口にしていたのかを忘れてしまった。

絶えず叫ぶ憎悪の声を聞きながら、太さの違う人間の脚と異形の脚で重たげな身体を引きずって、辛うじて這い回ることしかできぬ、無力という獣があなただった。

あなたが憶えていたのは、友の姿だけだった。
それがあなたにとって何なのかも、もう、あなたにはわからなかった。
KP
▼早浪は《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D2》。
早浪
1d100 30 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 50→失敗
1d2 Sasa 1d2→2
SAN 30 → 28
二重縛の処理
KP
これ同じ部屋で2拘束(相手がA+自己犠牲)の場合は処理どうなるんだろう?
佐倉 光
拘束は増えずにダメージだけかなと思いました。
前回は前の段階で余っていた拘束つけたりもしましたけど。
KP
なるほど。
では、こちらもその処理でいきます。(余ってたらつける)
黒幕「同じ映像二回使うのもなんだから、せっかくだし別のにしてみた」>表
佐倉 光
人の記憶勝手に悪用しないでくれるかなぁ!?
KP
黒幕「だってここで人狼だと意外性がなくてぇ」
あと、早浪に「無力」は響くよなっていうのもありました。誇りであった剣を握る腕を奪われる。
佐倉 光
その方法でぐちゃぐちゃにされた場合、薬で治るんですかぁ!?
佐倉 光
ふと思い出したのですが。
佐倉前回の「あくじ」事件の結果【CON】さがってます。
【STR】とおそろの6だ!
KP
あっ、そうか。
6だ! ただでさえ低い佐倉さんの【CON】が!
佐倉 光
せっかく最近上がった【CON】が元の木阿弥!!(何で上がったんだっけな……)
あー、病気への抵抗力とかそういう話だったな。そういや。
KP
そうそう巨大化で。
佐倉 光
あれからも【CON】判定30でやっちゃってた気がしなくもない。

KP
佐倉。
バチッ、という電気の走るような音であなたは目を覚ます。
佐倉 光
「!?」
自分が『夢』の中にいたと気付く。
さっきと同じだ。選択のことは思い出すことなく、結果だけを見せられる。
おそらくこれを行っている『誰か』の見たがる形で。
そうだ。さっき見た化け物、まるっきりあの時の牧志だったじゃないか!
あれは、牧志?
一瞬背筋が寒くなった。
いや。あれは終わった。終わったはずだ。俺達で終わらせた。

そのとき、彼女の悲鳴を聞いた。
早浪
「あ……、アア……、アアアア……、」

早浪が地面にうずくまり、口を開いたまま掠れた悲鳴を上げていた。
その眼は床をじっと見たまま見開かれ、震えて涙を流すばかりだ。
その腕を戒める枷が青白く光り、恐らくは彼女を、絶え間ない苦痛で苛んでいる。
佐倉 光
目の前で苦しんでいるハヤミを見て、悟った。
あれはきっと、彼女だ。
早浪
「アア……、アアア……、」

青白い光が全身を包み込み、彼女が上げる悲鳴を一際高くさせた。
その眼には途方もない無力感だけが宿っていた。
目の前に本来あるものは、一切映っていないようだった。
早浪
1d100 75 【POW】 Sasa 1d100→ 54→成功
佐倉 光
「ハヤミさん!」
駆け寄って声をかける。
手を伸ばそうとして、青い光に気付き、触れるのをやめる。

彼女の悪夢を追い散らすように叫ぶ。
何もうつさない瞳を覗き込み、心に届けと呼びかける。
早浪
「アア、アア……、アアアア……、」

彼女は長い長い悲鳴を上げていた。
漸くその悲鳴が絶えたとき、彼女は一度、二度、三度、と乾ききった眼で瞬きをし……、数度身を震わせて、床に崩れ落ちながらあなたの方を向いた。
早浪
「あ……、ああ、君か……、あれは、ゆめ、だったのか」
数回咳き込んで、身をよじって肩から腕が生えているのを見、そして漸く、視線が合った。
佐倉 光
「ハヤミさん、大丈夫ですか。何を見たんですか。
僕は……奇妙な姿の悪魔を見たよ。目茶苦茶に継ぎ合わされたキメラ……合成生物みたいな」
身を起こすなら手を貸す。
早浪
「そうか……、きみは、みていたのか……、わたしを」
あなたに手を借りて、彼女は起き上がる。
指枷のせいで手を握ることもままならず、彼女の身体の重みがあなたの腕にかかった。
佐倉 光
「やっぱり、あれは……
ある意味、災厄が選んだ相手にふりかかる幻だか夢を見る。それを自分に移すこともできる……ということかな。
だけど枷は増えていないし、今回はさっきより苦しそうだった。何があったんですか」
もう格好のきわどさがどうこうって気にしている場合じゃない。
肩を貸す。
佐倉 光
「おも」
思わず口に出した。
筋肉質な体は、体調の悪いひょろガリにはつらい。
早浪
「ああ……、すまないな。
雷に打たれたような、鞭で打たれたような痛みが……、走ったんだ。
夢の中の苦痛を、再現するように。
私は、暫く……、夢が覚めたと、わからなかった」
早浪
「異形ならば、私は元よりそうだ。
だから、あるべき形になるだけだ、と、そう思ったのだがな。
まさか、あんな目に遭うとは、思わなかったよ」

彼女は苦しげに息をつき、唾を飲んだ。
汗にまみれた喉が上下した。
佐倉 光
「自分を選ぶと、また違うことが起きるんだ……
そしてたぶんこの選択で見える幻、生半可なものじゃないんだな」
佐倉 光
「……なるほど。悪意まみれだ。碌なものじゃないな」
モニターを睨む。
KP
モニターを睨んだちょうどその時、モニターの背後の壁から、ピピッ、と音がした。
前の部屋と全く同じように空気の漏れる音がして、壁がスライドして開く。
KP
二人とも、〈目星〉で判定。
佐倉 光
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 5→決定的成功クリティカル)!
早浪
1d100 99 補正入り〈目星〉 Sasa 1d100→ 31→成功
KP
モニターがすうっと光を失う直前に、一瞬文字が滲み、このような文章が表示された。
モニターに文章が表示された。
早浪
「身体のみには留まらない……、だと?
他に、縛られるものがあるというのか?」
佐倉 光
「夢の苦痛を現実に持ち出すような痛みか……
痛みで正確な判断ができなくなる、ってことか?」
佐倉 光
「ハヤミさん、さっき自分を選んだとき、他に気付いたことなんかはありませんでした?」
早浪
「いや……、あれを受けるまでは、君が答えた時と変わらなかったように思うな……」
首を振ると垂れた汗が目に入り、彼女は微かに呻く。
佐倉 光
開いた扉の向こうを見る。何か見えるだろうか。
KP
開いた扉の向こうには、先程と同様の暗い空間が広がっていた。
佐倉 光
「一人ずつ質問に答えれば終わるのか、それとも規定回数で終わりなのかな」
佐倉 光
「さっさと進めと言われているみたいだ」
早浪
「答えてから態々あんなことを書いてきた。
これで終わり、とは思いがたいな」
佐倉 光
ひととおり暗い部屋に変化はないか探って、今までついていたモニターも外れないか揺さぶってみたりする。
早々にハヤミさんの腕が封じられてしまったのは痛いな。こういった試行がしづらくなる。
佐倉 光
何も無ければ、ハヤミさんに声をかけて肩を貸して先へ進もう。
KP
モニターはしっかりと固定されているようで、揺さぶっても外れる気配はない。
室内は静まり返り、暗い。
元来た扉がどこにあったかすら分からない。
光の消えたモニターの残光も絶えかけており、いずれここは何も見えない闇になるだろう。
早浪
「退いてくれ。それを軽く蹴ってみる」
あなたがモニターを外そうとしているのを見て、彼女が一歩進み出る。
佐倉 光
頷いてさがる。
早浪
彼女は緩く身体を振ると、筋肉で身体を支え、勢いに合わせてモニターを蹴りつけた。
KP
がん、と音がしてモニターが揺れるが、外れる様子もなければ壊れる様子もない。

何事もなかったかのように、モニターは元の様子を取り戻している。
早浪
「薄く見えるのに、妙に強いな、これは」
佐倉 光
「いやそんな馬鹿な……強度ヤバすぎ」
モニタをよくよく見て継ぎ目など探し、画面をぐっと押してみたりする。
知っている素材のものに見えるだろうか。
佐倉 光
「普通、最低画面割れるくらいしますよ」
KP
あなたが知っているような、一般的なPC用モニターに見える。
継ぎ目やビスはあるが、指を入れられそうな隙間はない。

画面を強く押すと、変形こそするが、また元に戻る。
早浪
「……私達はやはり、夢でも見ているのかもしれないな」
その様子を見ていた早浪が、ぽつりと呟いた。
早浪
「どうして君を巻き込んでしまったのか分からないが、これは私の、死の間際の夢なのかもしれない」
騎士の習い
KP
早浪さん、相手が弱そう、細い? のと佐倉さんが下手に出ているせいで、無意識にちょっと庇護的に見ていますね。
佐倉 光
なるほど、守るべき対象と認識されているんだ。
そう見えるかは分からないけど年下ですしね。
KP
そうそう。そもそも「一般の民は守るべき対象」という癖も出ちゃってる。
佐倉 光
そういうのはありそうだと思ったけど、やはりそうかぁー
KP
ですねぇ。騎士の習いが抜けない。

佐倉 光
「走馬灯っていうのは、自分の記憶を探って死を逃れようとする脳の作用なんだそうですが……
それにしては随分とおかしい気はするな。
さっきハヤミさんが狼じゃない悪魔……化け物になった時って、もしかして、変な奴らに手術とかされませんでした?」
早浪
「手術……、手術というのか?
そうだ。取り囲まれ、縛られ、動けないままに口を開かされ、舌を抜かれた」
彼女の喉から、嘔吐えずくような音がした。
佐倉 光
「取り囲まれ……ってとこは違うけど、僕が見た姿は、僕の友人がされたことと随分似ていたんです。
舌を取られて異形の舌をつけられ、手足を取られてばらばらの生き物の部位をつけられ、腹の中まで弄られた。玩具か何かみたいにね」
佐倉 光
思い出すだけでむかむかとした不快感と怒りが涌いてくるが、それはさて置こう。大事なのはそこじゃない。
佐倉 光
「ハヤミさんは、僕の記憶を使って苛まれたんじゃないかって気がします」
佐倉 光
「死の直前に、他人の記憶を使って拷問される、なんて、どんな宗教の概念でも聞いたことはないけど」

むしろ俺が彼女を巻き込んだのかもしれない。
早浪
「あれは……、真実あった事なのか」
暗闇の中で、彼女は微かに呻く。
惨い事を、と呟くのが聞こえた。
佐倉 光
「あ、実際にされたヤツは、無事……とはいかないけど、ちゃんと人間に戻って元気にやってますからご心配なく」
早浪
「戻った? 戻ったのか? ……あの状態から?」
早浪
「そ、そうか。それは良かった。
されたことが消えるわけではないが」
早浪
「だが……、そうか……、あれは君の記憶だというのだな」
佐倉 光
「つまりこれは、どっちが巻き込んだとかそういう話じゃなくて、ただの誰か悪意だってことです。
選択とか言ってるけど、元凶はそいつらで、僕たちは二人とも被害者である、という事実は変わらないってことですよ」
ハヤミさんは善人だ。勝手に罪の意識で色々な不利を被ってくれるだろう。
本当なら、ここから先は言わない方がいい。
佐倉 光
「……だから。どんな選択をしたって本当の意味では僕達が悪いわけじゃないんだ」
佐倉 光
佐倉は佐倉で足掻いてるけど、ラストは対決なんだよなぁ。
KP
なんですよネー。
早浪
彼女は暗闇の中で、静かに口を閉じた。
ふと、あなたの口元へ向く、彼女の視線のような気配を感じる。
早浪
「……そうか」
早浪
「何を選ぼうとも、私達が自ら選んだわけではない。
私達に選択を強いる、牢獄の主の悪意に過ぎない、と、君はそう言うのだな」
彼女の穏やかな吐息が、微かに暗闇をくすぐった。
早浪
「君は心優しいな。
ここで共にあるのが、君でよかった」
佐倉 光
「考えを明かして協力した方が合理的だと思っただけです」
早浪
「それだけなら、態々そう弁明する必要もあるまい」
ふっ、と彼女が微笑んだような気がした。
佐倉 光
つい視線を逸らしてしまった。勘違いしないで欲しい。
佐倉 光
「だから、これから同じような質問が来たとして、僕を対象に選んでくれてもかまわないです」
佐倉 光
「……」
問題は、死ぬ系があった場合かな。幻影の死のショックで死んだり? 今考えても仕方ないけど。
佐倉 光
「正直に言わせてもらうと、この場にいない人間に何が起きているか分からない以上、僕は相棒を犠牲者に選ぶつもりはありません」
早浪
「何が起きるか分からない……、か。
そうだな。ただの夢だと思わせておいて、という可能性もある。

……氷凪が私のように、死んでなお魂だけを囚われているのだとしたら……、いや、やめよう」
佐倉 光
「そうとばかりも言いきれないけど、
僕は生きているはずだし、ここが僕が知っている技術の産物を使っていることを考えると、
実は何らかの方法でハヤミさんが今生きてる、同条件のヒナギさんも同様、と考えることもできますけど」
たとえば魔人属や英霊属みたいに悪魔化してる、とかさ。
まあ、あくまで希望的観測だな。
早浪
「それは、喜ばしいな。

氷凪が生きているのなら……、例えどんな目に遭わされているのだとしても、薄情かな、喜ばしいと思ってしまう」
佐倉 光
「あとは、質問次第かな」
早浪
「そうだな。それが当然だ」

彼女は少しためらい、頷いた。
緩やかにあなたから視線を外し、扉のある方に顔を向ける。
佐倉 光
次の部屋に足を踏み入れる。
早浪
彼女はあなたの前を庇うように、次の部屋へと足を踏み入れる。
佐倉 光
「ハヤミさんは腕やられてるし、僕が先に行きますよ」
声だけかける。
無理に前に出ようとはしない。
早浪
彼女は頷いて、あなたに前を譲る。
佐倉 光
そんなわけであくまで合理的に考えて殴り合うぞ表明です。
相棒を結果の見えない賭けのチップにはできません。
質問と展開次第では自己犠牲もやるかもしれんね。
KP
牧志&氷凪さんチームとは色々違って楽しい。次なにが出るんだろうな~わくわく
佐倉 光
このゲームにおいて、一番害がないのは「大事な人を犠牲者に選ぶ」だから、佐倉の考えは完全に裏目なんだよなー。
KP
でもそんなん分かりませんからねぇ。
悪意ちゃんが合理を上回っているのよ。

KP
二人が室内に入ると、同じように扉は閉じた。
あなたと彼女を、青白い光がぼんやりと照らす。
前の部屋と全く同じ位置に、台に乗ったモニターが、ひとつ。
KP
「回答者はモニターの前にお立ち下さい」
KP
一言一句同じ文章が、同じ色で映し出される。
同じ無機質な声がその場に響いた。
KP
▼それぞれ、1d15を振って下さい。
早浪
1d15 早浪の Sasa 1d15→11
佐倉 光
1d15 Sasa 1d15→14
佐倉 光
「またか……」
ちら、とハヤミを見てモニターの前に立つ。
KP
モニターの文章が先程と同じように、赤く滲んだ。
このような文章を表示する。


あなたは罪を犯し、2 人の人間を人質に逃亡中です。
ですが途中で、人質を 1 人に絞る必要が出てしまいました。

もう一人は殺す他ありません。どちらを人質として残しますか?

A:大切な相手
B:隣の人


早浪
「……大切な相手を人質にするのか?」
佐倉 光
「良く分からない前提だな。
まあ自分にとって大切な人が追っ手にとっても大事って事もあるかな。
ただこの前提だと、選択肢ってほぼないだろ……
一人ただ置いてく、じゃ駄目なわけ?」
虚空を見上げて暫くそのまま待つ。
KP
あなたの言葉に、応える声はない。
モニターは質問を表示したまま、静かに静止していた。
佐倉 光
なんでわざわざ殺すのって思ったけど、宇宙で酸素足りないとかならアリか。
KP
追っ手がいて二人連れて逃げるのは速度的に難しい&口封じが必要とかも考えたけど、それも面白いな。
早浪
「ねじ曲げるなどと言っておいて、想定内の答え以外は受けるつもりがない、か」
佐倉 光
「発想の自由度より、俺らが殴り合って恨み合うのが見てぇってことかよ。つまんねー奴ら」
舌打ちをする。
一息ついて発声する。
佐倉 光
Aだ」
早浪
彼女が覚悟を決めたように、身体から力を抜くのが見えた。
KP
あなたの目に映る風景が、変わる。

KP
忌々しい程に青い空が、あなたの眼に映った。
あなたは大海原を流離っている。
どちらを見渡せど陸地の姿はなく、見えるのは、限りなく広がる澄んだ青だけだ。

あなたは王妃殺しの罪を着せられ、燃える都を逃げ出した。
海岸を都の騎士たちが埋め尽くしている。
いまから陸へ戻れば、もう逃げる隙はない。
佐倉 光
クソ。考えが甘かった。
王妃の悪事を知っている人間がこんなに少ないとは思わなかった。
どいつもこいつも呆けたような目をしやがって。
あの女、呪術でも使ってやがったのか。
あのクソ王妃、勝手にくたばった挙げ句災厄を置いてくとか冗談じゃねぇぞ。
佐倉 光
幸いなのは、船を奪えたこと。
これは高性能な高速艇、少ない人数でも動かせる。海流に上手く乗れば西へ逃げ延びることはできる。
KP
同行者はふたり。
あなたの友である文官の牧志と、彼の同僚であり友である、騎士の早浪だ。
彼らは自ら人質の立場を買って出て、あなたに同行した。
佐倉 光
ついてきてくれた二人を見つめる。
牧志は昔からの友だ。俺の相棒と言ってもいい。
もうひとりは早浪。今回のことに積極的に協力してくれた有能な女だ。
二人には随分と助けられたな。
KP
あなたは持ち出した食糧と水の残りを見て、溜息をついた。
このまま西へ向かえば、陸地に辿り着くはずだ。
しかし、三人の命を維持するだけの余裕は、もうない。
佐倉 光
……とはいえ……食料や水を積んでくる時間はなかった。
この時期、海には魚がほとんどいない。
残念ながら、食料も水も切り詰めて、更に飢えに耐えて、せいぜいしのげるのは二人。
KP
誰か一人を、船から降ろさねばならない。
この大海原のただ中で。
選択肢
KP
面白いなと思ったので使わせていただきました。
あと佐倉さん的には確かにそんなに選択肢のない問いなので、ちょっとひねった。
佐倉 光
なるほど面白い。
そして二度答えさせられるw
KP
いかんせん自分で行動する内容なもんで、こちらが佐倉さんの行動いきなり描写するのも違うかなって。
佐倉 光
それはそう。それもあって前回ちょっと悩んだところではある。(確定描写した)
KP
それはそれで選んじゃった後のどうしようもなさが強くてアリ。>確定描写
自分で行動するけど結果は確定している幻なので、割と悩みますよね。
選択と違う行動しようとするのも自由です。選んだ結果に収束するけど。

佐倉 光
新たに水や食料を得る道具はこの船には乗っていなかった。
決めるなら早くした方がいい。さもなければ皆共倒れだ。
佐倉 光
堂々と、誰が犠牲になるか決めることも考えた。
クジで? 決闘で? 話し合い?
体力の無駄だ。結果共倒れになっては意味がない。
残った二人は協力しなければならないんだ。禍根を残すわけには行かない。
『事故』を起こすべきだ。
KP
船の舳先で、早浪が周囲を見張っていた。
牧志が彼女と、楽しそうに何か話をしていた。

……あなたの手には、縄を切るための鋭い刃がある。
行うのはたやすい。
佐倉 光
「……」

牧志を切ることはできない。
あいつは親友だ。随分昔から助けられてきた。
佐倉 光
さっき、嵐が近づいていることに気付いた。
だから皆、狭い船から落ちないよう、ロープで船に体を括った。
KP
激しい嵐の中だった。
風と雨と波の音だけが、全員の耳に届いていた。
あなたは僅かに手を伸ばし、伸ばし、
佐倉 光
手にした刃物で早浪のロープに傷をつける。
一気に切り裂いては人の手による工作であることがばれてしまう。
慎重に。角にこすれてすり切れたように見せかけるのだ。
牧志には彼女を犠牲にしたことを知らせてはならない。あいつはそれを一生重荷とするだろう。
佐倉 光
お前が死にたくないだけだろ?
大事なものも手放したくないんだ。
彼女はそこからこぼれ落ちたのさ。
佐倉 光
人間、自分が大事に決まってるだろ。
彼女は運がなかったんだ。
俺達は、彼女を踏みつけにして生きる。

刃を滑らせ、最後の一本を切り離した。
KP
波が叩きつけた。
船が大きく傾いだ。

彼女を縛るロープがちぎれた。
彼女の叫びが嵐の中に響いた。
最後まで全員を守った逞しい腕が、必死にこちらへ伸ばされた。
その手は辛うじて牧志の手を掴み、
牧志 浩太
「ごめん」
KP
嵐の中だというのに。
彼女の手を振り払う音が、いやに大きく聞こえた気がした。
──彼は気づいていたのだ。

あなたがそうしたことを。
KP
もう一度波が叩きつけた。
もう彼女の姿はなかった。

牧志はずっと、荒れる水面を見ていた。
KP
風の音が耳を塞ぎ、暗闇が目を塞いだ。

KP
次に目を開けたとき、波も嵐もそこにはなかった。

青白い光が僅かに照らす部屋の中、
黒い革製の首輪を首に食い込ませた彼女が、苦しげに息をついていた。
早浪
1d100 28 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 27→成功
佐倉 光
幻とはいえ一緒に背負ったか……
KP
〈目星〉98〈心理学〉77、気づいちゃうよなぁって。
佐倉 光
あーーー
それはそうだった。

佐倉 光
「……くそっ……」
吐き捨てる。
牧志にあんな行いをさせたことがただただ悔しかった。
俺が隠しきれなかったから、牧志に仲間を殺させた。
俺が無力だったから、三人で生きて西へ渡るビジョンが見えなかった。

……俺のせいだ……。俺がもっと
佐倉 光
「違う!」
足を踏みならして叫んだ。
佐倉 光
「違う。この部屋を作って、あんな幻を見せたクソ野郎のせいだ!
ほぼ答えが決まっている選択肢をちらつかせて、互いを崖に押すのを見て楽しんでいるクズのせいだ」
早浪
「ああ……、戻ったか」
食い込む首輪に阻まれて、彼女の呼吸は浅い。
早浪
「全く、趣味の悪い幻だ。
ああ、幻に違いないよ。きっとそうだ。

彼が、君の友なのだな。
君の決断だけでは痛みが足りぬと見たか、全く趣味の悪いことだ」

彼女は塞がれた息で鼻を鳴らし、確証などないだろうに、敢えて断言してみせた。
佐倉 光
「しかし、ひとつ分かったことがある。
荒波に呑み込まれたはずのハヤミは今ここにこうして生きている。
あれはあくまで幻なんだ」
佐倉 光
「いや、ハヤミさんが実はやはり死んでいるから影響がなかったのか?
くそ、情報が足りない」

思わず考えを口に出していることに気付き、ふんと鼻を鳴らす。
大丈夫か、なんて白々しい。
佐倉 光
「首輪、ですね。呼吸を封じられたから首輪なのかな」
KP
「回答者はモニターの前にお立ち下さい」
KP
無機質な声が聞こえた。
佐倉 光
もう一度モニターの前に立ってみる。
KP
あなたが再びモニターの前に立っても、モニターはその文章を表示したまま、それ以上の反応を示さない。
佐倉 光
「……」
舌打ちをしてモニターから離れる。
首輪か。まったく、嫌なものを見せつけてくる。
首輪なんて大嫌いだ。
早浪
「次は私の番だ、という訳か」
佐倉 光
黙って彼女の決断を見守ることにする。
早浪
彼女が一歩進み出る。
モニターの文字がじわりと滲み、質問を表示する。


どちらかの出来事を知ることができるそうです。
どちらを知りたくないですか?

A:大切な人の命日
B:隣の人の死に方


早浪
「知る事ができる?
氷凪の生死が、分かるというのか……?

いや……、だが、幻のはずだ。
幻に違いない。そんなもので知った所で……、

……? いや、そもそも、どう取ればいいんだ、この質問は。
否定なのか? 誘いなのか?」
早浪
「……」
佐倉 光
「今までのパターンでいえば、選ばなかった方を見捨てるってことなのかな……?」
佐倉 光
「僕結構何回も死んでますけど」
早浪
「何をもって選ばない、となるのかも判じがたいな、これは」
早浪
「……Aだ。
ここに悪意があるのだとすれば、素直に差し出してくれるとは思えない。
幻で見せられたとて……、判断を、誤るだけだ。

そうだろう……、氷凪」
彼女は奥歯を鳴らした。胸を張り、塞がれた息で叶うだけの空気を、長く、長く吸って。

そして、返答を吐いた。
佐倉 光
目を閉じ、息を吐く。
さあ、何を見せられるんだ。

KP
佐倉。
次の瞬間、あなたの首には黒い革の首輪が食い込んでいた。
その首輪は、あなたを零距離で壁に縫い留めていた。
小さな輪一つだというのに、そこから僅かに離れることすら叶わない。

あなたは首を縫い留められたまま、頭を振り、手足を暴れさせ、無様にもがくことしかできない。
もがけばもがくほど、首が絞められ息が苦しくなる。
佐倉 光
苦しい。苦しい。苦しい。
いや、そんなことは些細な問題だ。
一刻も早く、一刻も早く逃げないと、ここから、消えないと……!

迂闊な姿勢を取ると首が絞められて意識が浮いた。
爪でどれだけ掻こうと首輪は少しも緩まず、
何周指を滑らせたところで、あるべきこの首輪を締める金具も継ぎ目もない。
KP
あなたの目前に、騎士の女がいる。
その眼は憤怒に燃え、憎悪に彩られていた。
見る見るうちにその腕が硬い毛に覆われ、脚が太く膨らんでいく。
早浪
「覚悟しろ」
狼は冷たく燃える声で言った。
佐倉 光
逃げないと、逃げないと、逃げないと、あいつに殺される!
早浪
「私はおまえが憎い。民はおまえが憎い。国はおまえが憎い。
龍たちはおまえが憎い。世の人はおまえが憎い。
全てはおまえのせいだ。おまえが何もかもを狂わせ、滅ぼした」
KP
謂れなき憎悪があなたの耳に注がれる。
何か言おうとしたならば、強く食い込んだ轡があなたの口を塞いでいるのに気づくだろう。
あなたは呼吸もままならぬまま、その憎悪を受けるしかない。
佐倉 光
違う! 誤解だ! 策略だ! 俺は何もしていない!
俺はただそこにいただけだ!
無様にもがいて涙を流し、枷を噛んで意思を伝えようとする。
歯は滑り、舌は噛まされた轡に抑えられて蛞蝓のように口の中で震えた。
早浪
「どんな死に方を望む。……ああ、喋れないのだったな。
では、私が決めてやろう」
佐倉 光
ちくしょう、ふざけるな! 俺に話をさせろ!
この嘘つきやろうめ! 無能な奴らめ! 俺はこんなくだらないことで死にたく……
KP
そうして彼女は、あなたの命の終わり方を知った。
KP
佐倉は《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D2》。
佐倉 光
1d100 61 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 29→成功

KP
はっと目を覚ますと、あなたの首には変わらず首輪がついていた。
壁にこそ縫い留められていなかったが、堅い革はあなたの柔らかい首に無慈悲に食い込み、呼吸を制限する。
頭の奥が苦しい。空気を求めて喘がずにはいられないのに、喘ぐほどに首が絞まるような錯覚に苛まれる。

目の前には騎士の女が── 腕を縛られ首輪に戒められた早浪が、すまなそうにあなたの顔を覗き込んでいた。
KP
せっかくだから、ここで痛みチェックをどうぞ。
佐倉 光
1d100 30 【CON】 Sasa 1d100→ 2→決定的成功クリティカル)!
佐倉 光
死の瞬間。刃が骨を砕く音を、灼熱が命を容赦なく抉ってゆく感覚はそのまま、首輪の無慈悲な締め付けに繋がっていた。
轡にふさがれてひとかけらも逃げられなかった呼気は悲鳴とともに吐き出され、叫べば叫ぶほどに体がばらばらになりそうな痛みが走る。
冷や汗が全身から噴き出している。
目の前には俺を殺した女がいる!
佐倉 光
額を床にこすりつけ、何度かぶつけ、その痛みと感覚で何とか自らを取り戻す。
この痛みは『死』そのものではない。
いつも俺が弱るのを待って襲ってくる、あの痛みだ。
俺を死に引きずり込もうとする、いつもの痛みだ。
ああ、それなら耐えられる。耐えられるはずだ。
佐倉 光
震える呼吸を整え、ゆっくりと息を吐く。
大丈夫だ。この痛みは俺がまだ生きている証だから。
ハヤミさんは選んだに過ぎない。俺は殺されていない。

奥歯を噛みしめ、床に手をつく。
口を開け、熱い息を吐く。
佐倉 光
「くそ、幻のくせに、やけに痛ぇじゃねぇかよ……」

佐倉 光
首輪つけられたぁ!
KP
ここ展開どうなるか迷ったんですが、「幻では」という話が出ているのと、「悪意」も示されていたので、早浪は「命日を知りたいなんて言ったら、氷凪に何かあるのではないか」と考えてしまい今に至るですね。

その結果こうなるとまでは思ってなかったけど。
佐倉 光
自分の意思ほぼ無視したイメージ見せてくるのずるいよなー。
KP
ですねぇー。
早浪さんは憎悪に呑まれるし。

早浪
「すまない……。死に方、とは、そんな意味だったか……。
……気味の悪い幻だ。
いよいよ、質問の意地が悪くなっている、のだな。
それに、繋げようとしている……」
彼女はあなたから少し距離を取り、あなたの息が落ち着くのを待つ。
背をさすろうにも、自らの首輪に手をやろうにも、彼女の腕は自由にならない。
佐倉 光
「これで……あの質問の答えに死が含まれていても、必ずしも死ぬわけではないことが、わかった……収穫です」
佐倉 光
「死ぬほど、痛いけど、死にはしない……かもしれない」
佐倉 光
首に手をやる。
首輪に触れると、牧志に縛り付けられたことと、牧志を縛り付けていたことが思い出される。
佐倉 光
人間って、そんな趣味でもない限り首輪かけられることなんて一生に一度もないよな。
なんだよこの縁は。俺は家畜じゃねぇよ。
佐倉 光
おっとそうだ、モニターに何か表示されているかもしれない。
慌ててモニターを見る。
KP
▼二人とも〈目星〉で判定。
佐倉 光
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 36→成功
早浪
1d100 99 早浪の(補正つき) Sasa 1d100→ 51→成功
佐倉 光
狼バージョンのハヤミさんだ。
モニターには文章が表示された。
KP
モニターの表示が消える直前に、そんな文章が表示された。

……モニターの背後の壁から、ピピッという電子音がした。
空気の漏れる音とともに、扉が開く。
向こうの暗い空間の中には、きっとまたモニターがあるのだろう。
早浪
「守りたいものを守る術はあるのか……、だと?
まさか……、まさか」

彼女は縛られた腕を揺する。
堅い革は変わらず、僅かに緩むことすらしない。
佐倉 光
「守りたいものを守る術……」
佐倉 光
首輪が何か影響するとも思えないけど……いや、いきなり鎖がつく、なんて可能性もあるか。
佐倉 光
「今までの話の流れで言うと、『大事な人』ってことになるのかな。いや、誘導なのか……」
佐倉 光
「拘束は増やさない方がいい、と言っているように見えるな」
早浪
「ああ……。そう聞こえる。
相手に大事な人を選ばせないようにしろ、とでも言うのか?
うまく言い包めろ、とでも?
……こんな選択、左右などさせられないだろうに」
佐倉 光
「えーと……僕は二回、Aを選んで、そのどちらもハヤミさんに枷がついた。
ハヤミさんはAを一度、それと自分を対象にする回答を一度。
前者では僕に首輪がついて、いつもの痛みが来た。
自分を選んだときは、随分と苦しそうにしていた。
少なくともAだと相手に枷がかけられるんだ」
佐倉 光
「それと、今まで見せられたものは嫌がらせみたいな幻だ。
選択していない方を犠牲にして、まるでお前が悪いと言わんばかりの……
いや、どちらかといえば、選ばれなかった方に苦痛を与えるための、かな」
佐倉 光
「選択肢としてまだ選んでないのは……Bか」
ぽつりと呟いて、次の部屋に進む。
早浪
「大事な人を犠牲にする……、いや。
大事な人ではなく、ここにいる隣の人を選ぶ選択、か……」

コメント By.佐倉 光
長い前置きが終わり、ようやっと本編へ。
当然のようにガンガン盛られるイベント。
こちらの二人はどう回答し、どんな結末を迎えるのか? 2周目だというのに、PLたち自身にも予想のつかないところだったり……

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【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


TRPGリプレイ【置】CoC『ファミチキください』 牧志&波照間&佐倉(終)

「ファミチキもいいけど俺ケンタ食べたい」
「俺唐揚げ食べたくなってきた。イン&ヤンのヤンニョム唐揚げ」

TRPGリプレイ【置】CoC『えっ? 手のひらから唐揚げ出せるんですか?』 佐倉&牧志(塔) 1

「クイ……テー……カラ……アゲ……
喰いてぇ……唐揚げェっ! 
ニクやマガツヒと違って唐揚げは来ねぇんだよ……どうして唐揚げは来ないッ!」

TRPGリプレイ【置】CoC『俺の部屋のカーテン幅が足りないんだが』 佐倉&牧志 1

「ちょっとやりすぎたみたいなんだよ……」


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