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こちらには
『回答者Xの報酬』および
『今昔 狼龍奇譚』
のネタバレがあります。

開始前
牧志 浩太
牧志がめちゃくちゃ苦しみそうというか、お人好しでいられなくなってしまいそうなシナリオを発見……。

https://nibibi-trpg.booth.pm/items/3701476
CoCシナリオ【回答者Xの報酬】 SPLL:E107474 - 性癖博覧会 - BOOTH
KP
お。2PCなんだ。
牧志 浩太
それぞれ別の「大切な人」「友人」のPCがいるPCとKPCが組むっていうシナリオ
KP
そうすると地味に候補がいなくて困る奴だな。
牧志 浩太
対の棲みか完走後の唐木さんはアリかな? と思っていました。
で、目の前で捕まってる唐木さんと佐倉さん、どっちを選ぶ? って問いかけられたりするのか~~~~!? って思ったりしておりました
KP
唐木さんと佐倉が知り合いって事になるのか。
牧志 浩太
共通HO:あなたは見知らぬ部屋で目を覚ました。
共に目を覚ました人間とは既知関係ではない(あるいは知人程度の関係)だ。
あなたには大切な人がいる。

備  考:2PCをKPPLそれぞれが持ち寄るダブルタイマン方式。
メインPC同士は初対面推奨。
また、双方同卓PCとは別に「大切な人(サブPC)」がいることが前提となる。
(大切な人との関係性は、友人以上の仲であれば問題ない)

ってことなので、サブPC同士は知り合いじゃなくても大丈夫ですね。
KP
あとそちらは波照間さんってわけには行かないだろうし、誰か友人?
む? 無関係なPCでもいいってことかな?
牧志 浩太
えーっと、認識違いしているかな? ちょっと見直します
KP
あとは月影君って手もあるけども。しらないひとだ。
メインPC同士は初対面だから、佐倉か牧志はサブになるのじゃな。
牧志 浩太
2PCをKPPLそれぞれが持ち寄るダブルタイマン方式

メインPC同士は初対面推奨。
また、双方同卓PCとは別に「大切な人(サブPC)」がいることが前提となる。

例:ABとCDという組み合わせのうちよそがいた場合「AとC」をPCに置く、等

ってことなので、「大切な人がいるPC」「大切な人がいるKPC」(それぞれ初対面)が同席する話なんじゃないかと。
そうそう。>どっちかがサブ
KP
奈々ちゃんには大切な人はいるな。
牧志 浩太
ので、「大切な人のいる唐木さん」「大切な人のいる牧志」という組み合わせになるかなと思っていました。
KP
ああ、いいかもしれませんね。
牧志 浩太
で、牧志がめちゃくちゃ葛藤する羽目になるんじゃないかと……。
そうそう。
KP
なかなか複雑だなぁ。
正直読んでみないと分からないけどやってみたい。
牧志 浩太
シナリオ読んでないので合うか、というかうまくまとまる葛藤にできるような話かよくわからないのですが、流れによっては面白そうだなと。

KP
CoCシナリオ【回答者Xの報酬】が気になるわけですが、どうしよう。シナリオ読んでもいい?
牧志 浩太
気になりますね。牧志PCでやると楽しそう(地獄そう)ですし、読んじゃっても大丈夫です。
お願いします。
KP
よーし読むぞー!
牧志 浩太
わーい! ありがとうございます
KP
「基本的には、悪人同士で犬猿して PL はゲラゲラ笑って帰る遊び方を推奨しています。」
とは書いてある。
善人だと地獄だから、PLに影響が出やすいって事なんでしょう。
読んでみて考えます。
あ、これロスト探索者でも行ける。
牧志 浩太
ですね、読んで頂いてみて。
おやそうなんだ>ロスト探索者ok

ではその間にもぞもぞ回します。
KP
あー。これ誰で行っても大丈夫だけど……牧志君が地獄見るかもね。どうかな。
どうなるか気になるやつだ。
それぞれに「大事な人」というサブPCが必要です。
あとまあペアじゃないPC同士の仲は悪くなるかも知れないね。
牧志 浩太
佐倉さんを守るために目の前の人を切り捨てなきゃならなくなるやつだよなぁあああ。

いよいよ善人ではありきれなくなっちゃうかもしれない。牧志の今後にすごく関わりそう。

差し支えなさそうなら行ってみたいです。牧志はまあ地獄見そう。
KP
そちらのメインは牧志(佐倉)だとして、こちらは誰かなぁ。うちとそちらでペアになっているやつが必要そうなんですよね。
正直キルキルのチームはそっとしておきたい感ある。
狼龍の2組か、もしくは全然別のルールから誰か連れてくるか。
牧志 浩太
ああー。こちらとペアになっているPCが必要なんですね。
新規だと面白くないですしね。
キルキルチームはもうそっとしておきたい。
狼龍の二人だと大層ひどいので、それがいいんじゃないでしょうか。
KP
過去編の二人か現代編の二人か。
過去編の方が楽しそうかなぁ。
東浪見さんだと牧志知っていそうだし。
牧志 浩太
過去編の二人でもいけるんですね。
過去編の方がメインだし、そっちの方が楽しそう。
確かに、東浪見は牧志知ってるかもしれませんしね。

そうなると、狼龍の終了後?
KP
その方がいいかなぁと思います。
あの二人のパートが終わってからの方が絶対いい。
牧志 浩太
同時にやると色々めちゃくちゃになってしまいそうですしね。
ではそれで。
KP
牧志と氷凪が向かい合うのかぁ~。
いろいろひっどい。
牧志 浩太
向かい合うのかぁ~。
氷凪さんの背負うものは牧志の人生経験より遥かに長くつらいけど、牧志の覚悟もまぁ座りきってるので、これはめちゃくちゃ重いしひどいし地獄な話になりそう。

狼龍過去編のラストが見えた頃。
KP
それで次の出番が【回答者Xの報酬】とは……
気の毒。
牧志 浩太
気の毒かー。こえぇ。
氷凪さん通して気の毒じゃない???
KP
気の毒。
なんかで別の出番を作ってあげたいな。で、早浪さんと一緒に走って欲しいや。
「長老だからみんな言うこと聞いてくれるよ!」って胸はってたら鳳佳に「バーカ」って言われたしー
ただまあもしかすると、過去編終わってみたらやっぱり【回答者Xの報酬】はないわー
となる可能性もなきにしもあらず。
正直今どう転がるか想像がつきません。
牧志 浩太
その時次第ですねぇ。
早浪と一緒に走る氷凪さんも見てみたいし。
ごめん今回は一緒に走れるわけじゃない。

なんだかんだでやっぱり狼龍のふたりはそっとしておこうかって話になりかけたのですが……
牧志 浩太
もう一組かー。ひとまず三つほど案がありまして。
 ・割と素直な刑事バディを作る:新規バディ可能な刑事シナリオ、「アンデッドウォーク・アンダーバラッド」をどちらかKPで回す
 ・切ないRP強めの二人を作る:「海も枯れるまで」をタイマン改変して私がKPで回す(ただし生存率はEND次第なのと、死の気配が強い特殊HOなので微妙かも)
 ・牧志vs別世界の佐倉さんという地獄
KP
三番目www
海枯れは名前だけは知ってる。一つ目は知らないなぁー。
牧志 浩太
一つ目はこちらも知らなくて、「素直な刑事バディで新規OKらしい」ってことだけなんですよね。やるなら読んでみて次第かな。
海枯れはこちらはやったことがあります。
三番目はほんとに牧志に地獄特化ですね。
KP
うーん。三番目も面白そうではあるけど、とある理由から合わない? はてどうかなぁ。
牧志 浩太
今回の二人が本当に合いそう&代案いいのがなければ、それはそれで今回の二人でやってしまうのもアリ。
KP
こちらのPCまたはKPCが牧志の対として出ると考えると、わりと終了後氷凪さんいいんですよねー
ちょっと待って刑事さんとかシミュレートしてみる……
牧志 浩太
ほほう。それは気になる。
それなら前言撤回にはなるけど氷凪さんで行っちゃいます?
案を出してはみたものの、いい感じになるかどうか分からないので、合いそうな点があるならやっちゃうのもアリかなって。気になるし。
KP
凄まじく可愛そうなことにはなるけど……合うことはあうんだよな。
あ、ロスト復活とかはしないです。
牧志 浩太
それは気になる……。前言大撤回するけどやってみたーい。
KP
やってみたさはあるな。
やっちまうか!!
牧志 浩太
やっちゃいましょうか!!
ただ、現代編と並行すると現代編の情緒が大変なことになりそうだから、全部終わってからかな?
KP
むしろ現代本格的に動く前にやった方が都合がいいかもしれない話だったり。
牧志 浩太
あ、そうなんですね。
KP
お話自体はすっごく短いです。RP次第。
牧志 浩太
ひえぇ。逆にこわいなー。
じゃあもぞもぞの後ですかね?
KP
やるならそれがいいかなー
牧志 浩太
はーい。よろしくお願いします。こわいなー。



Call of Cthulhu 「回答者Xの報酬」

善人であればあるほど、その選択は地獄に等しい非日常となるだろう。
悪人であればあるほど、その選択は天国よりもずっと身近な日常であるかもしれない。
いずれにせよ、この空間に逃げ道はない。

無機質な音声だけが、暗闇の中で響いた。

「回答者はモニターの前にお立ち下さい」

性癖博覧会/にび様 作


牧志 浩太
逃げ道ないって宣言された! よろしくお願いします

牧志 浩太

お人好しで温厚、だが意思は強い好青年だったが……。
とある事情で二年より前の記憶の大半を失い、代わりに悪魔使い波照間紅の記憶を持っている。
首から胸へと続く奇妙な【契約】の痣がある。たまに痛むという。
生贄体質らしく、事件に巻き込まれることが多い。

佐倉とは友人。


氷凪

不死の存在である龍族であり、300年存在し続けながら自らの存在意味を見いだせずにいた。
神に願って力を得る代わりに定命のものとなり、死を迎えたはずだったが……

早浪とは友人。


佐倉 光

サマナーで悪魔退治屋。ハッカーでもある。
基本、知性・理性・効率、そういったものを重視する冷静な青年。とある事件より、体中の痛みに悩まされている。
基本悪魔を召喚して戦うが、悪魔との契約のカードを使ってその力を一時的に借りることもできる。

巻き込まれ体質らしい。

牧志とは友人。


早浪

とある国の、死を賭しても国と民を守る使命に準ずる騎士。
ある呪詛のため異形に堕ちて力を得た。
呪詛を解く方法を探していたが叶わず、死亡した。

氷凪とは友人。

とある事件以来、特殊な事情のため二人が面倒を見ることになった少年。
超美形で類い希な理解力と知性を有する。
年齢は7歳程度。生育環境が特殊だったため、一般的な教育を受けていないので、言語が年齢の割に幼い。最近になって急に一般的な生活を送り始めたので、外界への興味が強い。今回は出番がない。


少し前に現れた6人の異星人。佐倉と契約して彼の仲魔として存在している。
その正体は、何にでも変身して喰らい殖える不定形生物だったが、『人間』としての意識を持ち、この星での人間との共存を試みている。
今回は出番がない。


KP
今回は前回からの期間が短いため、セッション外成長はナシです。
牧志 浩太
はーい。
KP
1d100どうぞ
牧志 浩太
1d100 Sasa 1d100→33
KP
1d100 Sasa 1d100→21
KP
最近、奇妙なことばかり起こる。
一度ばらばらにされて以来感覚におかしなノイズは混じり込み、
ノイズかと思っていたら何者かに某チキンを求められ、
挙げ句眠れない夜中に好き勝手過ごしていたら……
今だあれが何だったのかは良く分からないが。

今日のこれもおそらくそれと似たようなことだ。
あなたは真っ暗な部屋に横たわっていて、誰かに揺さぶられふと目を覚ましたところだ。

だが、いつもと違ったのは、あなたを起こした手が佐倉のものではなかった。
周囲が暗いためよく見えず、その容姿は今のところ分からない。
佐倉よりやや声が低く、中性的で優しく穏やかな響きだ。
あなたを揺するやり方は随分と控えめで、しかし佐倉よりは力強い。
そして何よりその手は驚くほど冷たかった。
牧志 浩太
もうすっかり慣れてしまった感覚のノイズに揺られて眠っていた。
牧志 浩太
「う……、」
微かに呻いて目を覚ます。
目を開こうとしても、真っ暗だと気づく。
牧志 浩太
「佐倉さん?」
寝ぼけて名を呼び、すぐ後にそれが佐倉さんの手ではないと気づく。
氷凪
「もし。生きておるのか?」
牧志 浩太
「ここは……? あなたは?」
見知らぬ場所? と声という組み合わせが、ずっと薄く張っている警戒の糸に触れた。
警戒心が一斉に動き出す。

応えながら、辺りの様子を探る。
ここは例えば深夜の自室だろうか、それとも見知らぬ場所だろうか?

同時に、身を起こそうとしてみる。
身を起こすことはできるだろうか?
牧志 浩太
どきどき
KP
あなたが横たわっていた場所は明かりもなく闇に沈んでいる。
なにかぼんやりと青白く光っており、それが唯一の光源となっているようだ。
体を動かすのには何の支障もない。
床に寝ていたせいで少し節々が痛むくらいだ。

あなたが声を上げて動くと、あなたを起こした誰かはほっとしたように息をついた。
氷凪
「良かった。話せるのだな。私は氷凪。きみは何者だ?」
氷凪
「ここはどこか、は訊いても意味がないようだな。冥府にしては随分と話と違うようだが……」
牧志 浩太
「牧志、と言います。東京の大学生です。
ええ、俺にもここが何処か分からないんです」
氷凪と名乗る人のどこか仰々しい口調に、自然と丁寧語になっていた。
牧志 浩太
「……冥府?」
はた、と目を瞬く。
どうしてそんな言葉が、真っ先に出てくるのだろう?
牧志 浩太
話しながら、自分の状態を確かめる。
持ち物は? 服装は? 異変はないだろうか?

また、氷凪と名乗る人の声と、見えるならシルエットから背格好や年代を推し量ろうとする。
KP
闇に慣れてきた目に、その人も自分も簡素な病衣のような物を着ているのが見えた。
経帷子……には見えない。
KP
その人は軽く首を傾けた。その頭で骨のような物がきらりと光る。
糸のような黒髪の中に、白い双角が突き出ていた。
よくよく見れば耳も尖っており、蒼い肌は冷気を纏い、目は異様に黄金に光っている。
明らかに人間ではない。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
知り合おう
KP
折角の全然別世界の邂逅なので、ゆっくり自己紹介でもするといいよ……
牧志 浩太
ゆっくり自己紹介して個人を認識した方がひどいめにあいそうですもんね
KP
そそそそソソソそんな意図ないですってば
牧志 浩太
ホントニィイー?

牧志 浩太
1d100 79 〈歴史〉 Sasa
1d100→ 82→失敗
1d100 55 《SANチェック》 なんだこの上限値は Sasa
1d100→ 59→失敗
SAN 55 → 54
牧志 浩太
露わになったその姿は、人間ではないと見えた。
超然とした風体に、自然、背筋に微かな冷気が走る。
胃袋もそれを感じ取ったのか、腹の中で微かに動いた。
牧志 浩太
まあ、人間が何かはこの際置いておいて。
こう……浮世離れした雰囲気とかも含めて。
牧志 浩太
悪魔、それかどこか異界の人…… なんだろうか?
でも、魔界にも東京はあるよな。違う名前で呼ばれてるのかもしれないし、時代が違うのかもしれないけど。
牧志 浩太
もしかして:佐倉さんまたミチミチに拘束されちゃう
まったく人間ではない形にされたことがあるせいで、「人間ではない」の解釈に牧志が困ってる
氷凪
「トーキョ。知らぬ名だ。私は……死ねたのではないのか?」
KP
そして知らない都市の名を口にした。そこはどうなったか、と知りたがっているようだが、あなたは聞いたこともない……と思う。
▼よくよく考えてみるなら〈歴史〉で判定。
牧志 浩太
「すみません、俺は聞いたことがなくて。
あなたは、そこから来たんですか?」
ただ、死ねたのか、という言葉には何か重たい事情を感じる。
KP
あなたはその国の名を全く聞いたことがない。
相手の風体からして現実の歴史には存在しないか、記録に残されていない物なのだろうか。
氷凪
「いや……実のところ良く分からないのだが。
私の友がそこの出でな。私はそこにいたはずなのだ。
最後に見たときには、焼かれていた。
私は恐らく殺されたので、そこから先は……」
牧志 浩太
「殺された……、」
KP
彼ははっと息を呑んで声を上げる。
氷凪
「早浪!? 早浪はいないか?」
KP
部屋は狭く、そこにいるのはあなた方ふたりだけだ。
牧志 浩太
「……っ、そうだ、佐倉さん、いないよな!?」
あまりにも重い言葉に心を至らせようとして、上げられた声にいまここに引き戻された。

はっ、と気づく。
今度は、何かに巻き込まれたのは俺一人なんだよな、そうだよな!?
牧志 浩太
辺りを見回す。室内の壁に触れる。
何か声や音がしないか耳を澄ませる。
KP
周囲は静まりかえり、生命を思わせるものはあなた方二人の少し乱れた呼吸音だけだ。
そして見回したあなたは、光源になっているのが部屋の中央に設置されたモニタであることに気付く。
牧志 浩太
いない……、みたいだな。
今度は本当に、巻き込まれたのは俺だけか?
牧志 浩太
心細さと安堵を同時に感じながら、モニタの存在に気づき、また嫌な予感が過る。
この状況で嬉しいものが映りそうな気はしない。
氷凪
「マキシ。きみは、どうしてここにいる。死んだのか?」
牧志 浩太
「いえ、俺は殺され……、殺されかけたりはしてない、と思います。
少なくとも、憶えてる限りは」
氷凪
「そうか……ではここは一体なんなのだ。
私は生きているのか?」
KP
氷凪は周囲を見回す。
牧志 浩太
「分からない。俺には、氷凪さんは生きてるように見えます。
もしかしたら、実体のある幽霊なのかもしれないけど」
氷凪
「サクラサンというのがきみの連れか」
牧志 浩太
「ええ、友達なんです。
よくこうやって一緒に変なことに巻き込まれるから、心配になって。
でも今回は無事なのかな、だとしたらよかった」
そう言いながらも嫌な予感、ちょっとした心細さが言葉の端に滲み出て、少し早口になる。
牧志 浩太
「早浪さん、というのが、さっき話に出た人ですか?」
氷凪さんの友で、焼かれた……、っていう。
牧志 浩太
焼かれた。殺された。
その言葉から思い浮かぶのは、あまり実感のない凄惨な絵面だ。
氷凪
「早浪は私の……最後の友だ。心の臓を与える約束をしていたのだが……な」
氷凪
「……」
牧志 浩太
「心臓を……、」
ふと、胸が少し痛んだ気がした。
心臓を。身体を。何もかもで俺を生かそうとしてくれた、佐倉さんの空っぽの胸の中を思い出した。

もしかしたらこの人も、そうやって誰かを生かそうとしたのかもしれない。
牧志 浩太
ここで目を覚ます直前の出来事を思い出そうとしてみる。
知らないうちに俺も死んでこんな所に……とか、ないよな?
KP
あなたは大学の帰りだったはずだ。
いつも通り佐倉と連絡を取り合って、互いの無事と今日の予定を確認した覚えがある。
佐倉は、今日は仕事が遅くなるので彼の分の晩ご飯については考えなくても良いと言っていた。
いつもの通りを歩いていた、そこで記憶がふっつりと途切れている。
別段、交通事故に巻き込まれたような記憶もないのだが……
牧志 浩太
ああ……、そうだ。
思い出してきた。

記憶が途切れている。
そういうことが多過ぎて嫌になる。
とりあえず、分かる範囲で俺は死んでない、ってことだけだな。
氷凪
「マキシは死んでいない、というのなら」
KP
氷凪は自らの胸に手を当て、あなたに語りかける。
氷凪
「私の心の臓が動いているか、確かめて貰えないだろうか。
どうにも、不確かなのだ」
牧志 浩太
分かりました、と頷いて、その冷たそうな胸に手を伸ばす。
KP
その胸はひんやりとして冷たく、命が感じられなかった。
と、思った次の瞬間、僅かな震えが感じられた。
それは人間よりもゆっくりとした深い響きを持つ心音だ。
だがその手応えはあまりに頼りなく、感じようとするほどに遠ざかって消える。
生命があるというにはあまりにも不確かだった。
牧志 浩太
ひやりとした冷たい胸の中に、微かな震えを感じた。
ああ、生きているなと感じて、不確かな響きを聞き取ろうとする。
KP
と、突然その胸から血が噴き出した。
胸に開いた小さな穴からどくどくと血が流れ出してあなたの指を汚す。
しかしその次の瞬間には血は綺麗に消え去っていた。

その光景を目にしたのはあなただけであるらしく、氷凪は反応を見せなかった。
牧志 浩太
生きています、と口に出そうとした直後だった。
その鼓動を辿る指先が、不意に真っ赤に濡れた。
何かと思えば……、血だ。
鼓動と同時に溢れ出す、真っ赤な血。
牧志 浩太
「……!」
はっ、と驚いて思わず指を引く。
氷凪
「どうしたのだ? ……心の臓はやはり動いてはいなかったか?」
KP
その口調は哀しげだった。
氷凪
「驚くことはないよ。私は龍族。もとより心の臓も血もなかった。
それともやはり、私は死んでしまっているのか。
いずれにせよ、早浪にやれる心の臓は、もうないのだな……」
牧志 浩太
「あ……、ああ、いえ。すみません。

動いて、いたんです。ちゃんと。
深くてゆっくりした動きの鼓動でした」
牧志 浩太
その次を口にするかどうか、少し迷った。
でも、氷凪さん自身のことだ。
黙っておく気にはならなかった。
牧志 浩太
「でも、それが突然血を吹き出したように見えて……、
それで、驚いてしまったんです」
氷凪
「血を……」
KP
呟いて自らの手を見下ろす。そして胸に指を立てる。まるで抉り出そうとでもするように。
だが、指は衣服の上を滑るばかりだった。
氷凪
「ああ、ああ。ああ、覚えている。私たちは撃たれた。撃たれて死んだのだ」
氷凪
「死んだのか? 早浪は……彼女も……」
KP
それは喪失を嘆く呟きだろうと思われた。
しかし、それはあまりにも暗く深く、奈落のような絶望だった。
氷凪
「きみと、きみの友は生きているのか?」
KP
それは問いというより疑いだった。あなたの命のしるしを探して視線が彷徨っていた。
牧志 浩太
「分かりません。でも、俺達は死んでいない。
だから、生きていると思うしかない」
自身の胸に指先を這わせる。心臓の鼓動を探して辿った。
KP
あなたの心臓は力強く脈打っている。
腹で胃袋が小さくぐるると鳴いた。
氷凪
「そうか。ならばきみは帰るべき所に帰らねばなるまいな。
ここはそうは感じられないが神域か、さもなくば魔の領域かもしれない」
牧志 浩太
「……」
君は、という言葉に何も言えなかった。
氷凪
「尚更ここは何なのだろうな」
氷凪のデータ
KP
氷凪さんのキャラシー作ったー。とんでもなく偏ったダイス目で面白かったので採用。
SAN値は諸々(龍になったり心臓に穴開けられたり)で半減しております。
牧志 浩太
無理もない。>諸々
【POW】が超越的で【APP】【INT】が高く、他が低いの、らしいなぁ。
【SIZ】が低いのは体格が薄いんだろうな。
KP
筋肉ないですからね。雪山は技術で歩いてた。
牧志 浩太
ですね。うすぺったい。

牧志 浩太
「さっきから、気になっていたんです。
そこに置いてあるモニター。それ、氷凪さんのじゃない……、ですよね?」
中央で青白い光を宿らせるモニターを指す。
氷凪
「もに……たァ?」
KP
氷凪は首を傾げた。
氷凪
「その光る板のことか」
牧志 浩太
「あ、そうか……。
はい。映像を映し出したりできるんです」
牧志 浩太
「俺のものでも、氷凪さんのものでもないってことは、
俺達をここにやった誰かのもの……、かどうかは分かりませんけど、
俺達がここにいることに、関係があるかもしれません。

少なくとも、ここでは唯一の情報だ」
牧志 浩太
意を決して、モニターを覗き込む。
氷凪
「人間の世界にはこのような物があるのか? 随分と風変わりな」
あなたの隣から覗き込む姿は、人とは言えないような姿をしつつも、興味深そうな顔は人間の表情だった。
KP
モニタは真っ白でちらついていた。
だがあなたと氷凪が覗き込んだその時、赤黒い文字が強調するように一文字ずつ表示される。


「大切な人と赤の他人、どちらを選ぶか回答せよ」


牧志 浩太
「何だ……、これ」
浮かび上がった赤黒い文字は、今まで何度も遭ってきた趣味の悪い出来事を思わせた。

何かを、選ばせようっていうのか。
恐らくは、俺達に。
KP
〈目星〉をどうぞ
牧志 浩太
1d100 97〈目星〉 Sasa
1d100→ 98→致命的失敗ファンブル
牧志 浩太
oh
氷凪
1d100 55〈目星〉 Sasa
1d100→ 61→失敗
KP
真っ暗闇。そしていつもと違う状況は、あなたに強いストレスを感じさせる。
一瞬、自分は隣の男のように死んでいるのに気付いていないだけなのではないのか、という不安がよぎった。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
牧志 浩太
1d100 54 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 67→失敗
SAN 54 → 53
牧志 浩太
くそ、と小さく呻く。

知らないうちに死んでしまったって?
そんなことが、
そんなことが……、

無いとは言えなかった。

俺は一度死んでいる。そしてあるいは二度。
夢はお終いとばかりに不意に死んでも、おかしく……、ないのかもしれなかった。

牧志 浩太
早浪は「死んだはずの命」だけど、牧志もある意味「死んでいたはずの命」なんだなっていう。
KP
いつ取り上げられてもおかしくない命だった。
牧志 浩太
そう。実は。

牧志 浩太
モニタに映された内容に変化はないだろうか。
なければ、モニタの裏側を覗いたり、持ち上げたりしてみる。
モニタの裏や下に何かがあったり、配線穴が開いていたりはしないだろうか?
KP
ではモニタを持ち上げようとしたとき光が揺らめいて、モニタがおいてあるのは小さな台であり、リモコンが隅に置いてあるのに気付いた。
この部屋はあまりにも暗すぎて気付けなかったのだ。
モニタの近くへ行かねば、互いの表情も良く分からないくらいに。
氷凪
「この板には文字がうつるのか。きみにも読めるということは同じ字を使っているのだな。
回答せよ、とは……」
牧志 浩太
「そうみたいです。
俺達をここにやった誰かが、俺達に何かを答えさせようとしてる」
牧志 浩太
台の下や裏側には何もないだろうか?
また、周辺の壁や床を触って、他に何か落ちていないか確認する。
あるいは、電気のスイッチがないか探す。

何もないようなら、モニタの光をかざしてリモコンの文字を見る。
何のリモコンだろうか?
KP
電気のスイッチなどは見当たらない。

モニタの後ろにあたる壁を探ると、指先に引っかかりを感じた。ここに何か機構があるようだ。
ちょうど人一人通れるほどのサイズをかたどったへこみがある。
このぼんやりした光では見えないが扉でもあるのだろうか。

モニタは固定されていて動かすことはできない。
台ごと動かすことは、あるいはできるかもしれないが。

リモコンには何も文字はなく、ただボタンがひとつだけついている。
選択も疑問も余地を与えない、悪意が感じられた。
牧志 浩太
くそ、と呻く。
選べという割に一つしかないボタン。与えられない余地。
嫌な予感が、悪意として形になるのを感じた。
牧志 浩太
「氷凪さん、ここに扉か何かあるみたいだ。
俺にはここは真っ暗にしか見えないんですが、氷凪さんは、部屋の様子が見えますか?」
もしかしたら氷凪さんの眼には、ここの様子が見えたりしないだろうか、と期待して聞いてみる。
氷凪
「いや、私には……。暗くて物の輪郭を捕らえるので精一杯だ。きみにはこの状況でものが見えるのか」
KP
氷凪はあなたの動きが見えていないらしく、あなたの手がなぞって示しているのとは違う場所を探っている。
牧志 浩太
「一応、目が慣れてきたので少しは……?」
特に夜目が利く、とか、そういうわけじゃないみたいだ。
悪いこと言ったかな。
壊れた『ふつう』
KP
〈目星〉90ごえの牧志君には判定なしでも色々見えるけど、〈目星〉55程度の割と「ちょっと目がいい」だけの人にはねぇー
牧志 浩太
なるほどォー。人間じゃないっぽいから見えたりしないかな? とか思ってる牧志が自身の異様さに自覚が足らないだけだ。
KP
扉の形に気付いちゃうのも〈聞き耳〉が異様に高い&今までの経験からデースよ。
牧志 浩太
なるほどォー。
氷凪さんがいかにも異様&修羅場を知っていると見せかけて実は牧志の方が異様なんじゃないか。
少なくとも突然こういう場所に置かれて悪意なことを投げつけられるのに慣れている(ひどいはなしだ)のも牧志の方だしなぁ。
KP
そうだょ。氷凪さん長く生きてるだけの、死なないってだけのただの人だもの。
牧志 浩太
ちょっと見た目が違うだけのただの人だものね。
その「ふつう」は「悪魔使いや悪魔ではない」という意味で発している「ふつう」に過ぎないんだよな。

牧志 浩太
その凹みを辿り、ノブや取っ手がないか探す。
なければ、凹みに爪を掛けて開けられないか試す。

それもなければ、扉らしいそれを軽く叩いてみる。
厚みはどの程度のものだろうか? 向こうに空間はあるだろうか? 向こうから反応はあるだろうか?
KP
凹みはほんのかすかなもので、指はおろか爪を差し入れるのも難しい。
叩いても虚ろな金属音がするばかりで、物音はしない。
牧志 浩太
「だめだ、開ける所がないみたいです。
扉だとして、外から開ける扉なんだろうな」
氷凪
「なるほど……」
氷凪
「さすがに悪意ある者によるものであろうという意見には賛成だ」
牧志 浩太
もう一度扉? を叩いてみるが、扉は厚みがありそうだろうか?
KP
扉は虚ろで重い音を立てる。響きからいって厚みがかなりあり、蹴破れるような雰囲気ではない。
専用の装置でもなければ動かせなさそうだ。
牧志 浩太
「これは俺の推測なんですけど、中から開かない扉……、かもしれないものがあるってことは、誰かが俺達をここに放り込んだんじゃないかと思うんです。
俺達に何かを答えさせるために。

だとすると真っ暗なのは、他に情報を与えたくないとか、そういうことかもしれない。
あんまり素直に従いたくないから、こうして探し回ってます」
そう、氷凪さんに今の考えを説明する。
牧志 浩太
手を伸ばしてみるが、天井には触れるだろうか?
触れるなら、天井には何かあるだろうか?
氷凪
「頼もしいな。きみはこういった状況に手慣れているようだ。
早浪と同じ騎士か、少なくとも何かを護るような職の者なのか?」
牧志 浩太
「ああ、いえ。
俺の方は普通の大学生なんですけど、割とこういうことに巻き込まれることが多くて」
手慣れていると言われて、初めて自覚が来た。
天井を探る格好のまま苦笑する。
氷凪
「ダイガクセイ……」
KP
ぴんとこないな、という気配だ。
氷凪
「学生……ということか。学問を修める者なのだな」
牧志 浩太
「はい。
俺達の所では、仕事を始める前の準備期間、みたいな意味もあります」
氷凪
「仕事を始める前段階」
KP
軽い驚きの気配だ。
氷凪
「う、うむ、確かに早浪も子供に剣術を教えていたなどと言っていた。
きみの国はそんなに危険な国なのか。
戦争でもしているか、魑魅魍魎と戦ってでもいるのか」
牧志 浩太
「あー、ああ、いや、そういうことはないです。
むしろ、表向きはずっと平穏な方です。少なくとも俺の周辺は。
俺はこういう、嬉しくない異変とか悪意とかに好かれてるみたいで、よく遭ってしまうだけで。
佐倉さんは悪魔と戦ったりしてますけど」
氷凪
「妖魅に好かれる体質ということか。希にそういった者がいるようだな。
なるほど。それでか」
KP
モニタが置いてある台に登れば天井に触れることは可能だ。
氷凪にしたいことを伝えれば台とあなたの体を支えてくれるだろう。
佐倉並みに非力そうに見えるが、いないよりはましだろう。

しかし上にも何かがある様子はない。監視カメラですら。
牧志 浩太
「カメラもないな、くそ。
小さな穴でも開けてあって、そこからカメラを通してあるとかだと、流石に分からないな」
氷凪
「亀? かめら、か。天井にいるのか?」
牧志 浩太
「ああ。もしかしたらカメラ……、遠隔でこっちの様子を見られる機械か何か使って、こっちの様子を見てるんじゃないか、って思ったんです」
牧志 浩太
「一方的に」
氷凪
「キカイ。ふむ……道具か」
牧志 浩太
「騎士? って、武士とかじゃなくて、騎士? ですか?」
その早浪さんも、異界の人なのだろうか?
氷凪
「ああ、国王に仕える騎士だと言っていたよ。
国を思う彼女の誇りには感心させられたものだ。無事でいてくれれば……よいのだが」
ふれあう心
牧志 浩太
おかしいな氷凪さんと対比(牧志視点)すると牧志が普通の大学生みたいに見えてくるぞ。
KP
そ、そうかなぁ。むしろそんな話しながらちゃっちゃか調べる様を見て、氷凪さん「何らかのプロ感」を感じてるけど。
学生だの前段階だのいってるの聞いて、「これが人間の普通なの? すごいな」って思っている。
そりゃあ龍族が追いやられて消えてしまうわけだよ。
牧志 浩太
・自分の異様さの自覚が抜けてる
・「手を取れる範囲の日常と、たまにやりたいことを追いかける」の間に入ってる大量の生死の境がモノローグからまるっと抜けてる
・悪魔使いでも悪魔でもない=(佐倉さんと対比して)「ふつう」になっちゃってる
そのせいで牧志視点だと普通の大学生みたいに!

あと騎士の早浪と一緒にいた氷凪さんなら、牧志の背中にずーっと警戒が張られているのにも気づくでしょうしね……。
氷凪さんに大いなる認識違いが!
KP
牧志君が慎重なお陰で、色々話ができる!
牧志 浩太
引き延ばして色々話をした方がこの後ひどいかなって(PLの思惑)
どう見ても悪意がありそうな選択をそのまま受け入れたくない(PCの思惑)
KP
素晴らしいですね!

氷凪
「今までの話といい、マキシは随分遠方の者なのだな。日本の生まれではないのか」
KP
何となく髪の毛を見て納得された気配がある。
牧志 浩太
「あ、いえ、俺も日本人です。この髪は家系で色素が薄いだけで。
氷凪さんのいた所も、日本なんですか?
俺の知ってる日本に騎士はいないし、やっぱり世界が違うのかな」
氷凪
「日本人? なんと。随分とありようが違うものだ。
先ほどの話から言っても、私が知る日本とかけ離れている。
何かにズレがあるのだろうな。
時か、はたまた私が考えていたより世界というものはさらに広いのか」
KP
闇の向こうで氷凪が興味を示して乗り出してくるのが見えるようだった。
「詳しく!」と叫ぶ誰かの声が聞こえた。
牧志 浩太
詳しく! と叫ぶ佐倉さんの声が聞こえるようで、暗い中で思わず笑みが漏れた。
氷凪さんも、結構好奇心が旺盛みたいだ。
牧志 浩太
「国を想う、騎士……」
何となく頭の中に、どことなくファンタジックなイメージが浮かぶ。
国を想うなんてこと、考えたことがあるだろうか。俺はあんまりないな。
だからといって海外に関心があるわけでもなく、手を取れる範囲の日常と、たまにやりたいことを追いかけるくらいだ。
牧志 浩太
「すごい人、なんですね」
こんな状況だというのに、そんな言葉が自然とこぼれた。
氷凪
「ああ、素晴らしい人だよ。呪われて尚強く、優しく、強い信念を持つ女性だった」
ふつうとは
牧志 浩太
牧志の発言からだいぶん悪魔使いの世界と神話事象が漏れ出してるのは、「異界の人かな」認識している+氷凪さんの見た目と語る内容がどうにもファンタジックでつられちゃってるからですね。
KP
こちらも人と話すのが楽しすぎて色々漏れてる。いっぱい聞きたいモードになってる。
牧志 浩太
牧志もいま一人with悪意で心細いのもあるし、基本人と話すのは好きだから、打開策を探しつつもつい話しちゃいますね。
KP
良かったね、仲良くなれそうだ。
牧志 浩太
仲良くなれそうですね! よかったね! コワイネ
これ絶対仲良くなった方が後がひどいからね、お話したいね。
KP
相手の相棒の詳細についての共有はしてもしなくてもいい。
どちらでもひどい。
牧志 浩太
どちらでもひどいかー。ではそれは話の流れで。
牧志 浩太
続けたくてたまらないけど一時回ってるー! ありがとうございました!
KP
ありがとうございました! どうなるかな。どうなるかな。
牧志 浩太
ジェットコースターの一番上に向かって運ばれている時のようなきもちがありますね
KP
牧志の探索者ムーブに若干引いてる龍なのに一般人氷凪さん。
牧志 浩太
一般人のつもりの牧志と龍なのに一般人氷凪さん。
KP
想像していたより面白い組み合わせになってる~
牧志 浩太
どうなるかと思ったけど、やってみると面白いものですね!(ジェットコースターの頂上に向かって運ばれながら)
これは面白い。あの後の氷凪さんの切なさが後日談的に見られるのもいいし、牧志がこんな一般人みたいなこと言う(そして氷凪さん引かせる)とは思わなかったし。その直後に神話事象漏れてるし。若干引きつつ好奇心旺盛になってる氷凪さん楽しいし。
KP
いいお友達になれそうですねぇ。良かった良かった。協力してやって行けそうです!
明日から楽しみですね!

色々な都合でここ二人あわせるのがいいと思ったんですけど、想像以上に良い感じになってるし、牧志の異様さが浮き彫りになってて、しかもよりによって神話生物みたいなものである氷凪さんひかせるしで面白すぎる。
牧志 浩太
良かった良かった。仲良くしましょう。たのしみですね!(こわいね!)

そう面白すぎる。人と話したいという共通項が見えたのが意外だったし、一般人(龍だけど)とのタッグで牧志の異様さが浮き彫りになるし。この組み合わせで氷凪さんの方が一般人なの面白すぎるんですよ。

牧志 浩太
「呪われて……? 何か、あったんですか?」
聞くべきことではないだろうけど、ふとその人のことが気になった。
氷凪
「……ああ、呪いの、話か。
私の友の早浪は誇り高き騎士だという話はさきほどしたが、そのために疎まれて国を追われたようなのだ。
その時に、人間の憎しみを身に受け、夜になると狼に変ずる呪詛を受けた。
心は姿に引きずられてゆくもの。いずれ人の心を失ってしまうのだそうだ。
その呪いを解くために、ありもしない龍の心の臓を求めていたよ。これもまた、彼女を貶めるための偽りだったのだがね」
牧志 浩太
「心は、姿に引きずられるもの……」
他人事のような気がしなくて、胃袋の辺りを押さえた。
あのとき俺が俺でいられたのは、間違いなく佐倉さんがそこにいて、話して、壁越しに手を取ってくれたからだ。
俺がこうしていま俺でいられるのは、佐倉さんのおかげだ。
牧志 浩太
「酷いな……。ありもしないものを追わせる、なんて」
思わず声が漏れていた。偽りの希望を吹き込まれて、その末に二人とも殺された、と、そう聞こえる。
氷凪
「一度神に乞い願い、心の臓を返していただいたのだが、私は心の臓をやる前に」
氷凪はうつむいた。どうやら胸の辺りを掴むようにしている。
氷凪
「彼女の想いは果たされたのか。
そも早浪は無事でいるのか」

氷凪は先程あなたが見つけた隠し扉を叩いて早浪の名を呼ばったが、返事はなかった。
牧志 浩太
「……」
あなたも生きているから、きっとその人も、とは言えなかった。
何が起きているのかも、氷凪さんがどうなっているのかも、分からないんだ。

少し痛みを伴う沈黙が流れた。
KP
氷凪は沈黙のなか、床や壁に触れ、なにかを見つけ出そうとしているようだった。
だが狭い部屋には何も見つからなかったらしい。
モニタを見てぽつりと言葉を漏らす。
氷凪
「私に大事なものなどありはしない。家族も200年も前に消えた」
牧志 浩太
かなり早いうちに消えちゃったんだなあ。ずっと本当に氷凪さんだけ残ってきたのか。
牧志 浩太
「消えた……」
本格的に沈黙が落ちてくる。
本当にここには隙がない。結局、あるのはこのリモコンだけだ。

リモコンの裏を開ければ電池くらい手に入るだろうけど、下手なことをして動かなくなりでもしたら、そのまま詰む可能性がある。

……佐倉さんの言い方が移ってきたな。
氷凪
「先ほどからきみが持っている、その棒のようなものは何なのだ?
壁の仕掛けを動かす鍵のような物だったりはしないか?」
牧志 浩太
「あ……、そうか。すみません。

そう、これはリモコンっていって、何かを動かす鍵です。
その可能性はあります。

ただ、モニターの近くに置いてあったから、この文字と何か関係があるんじゃないかと思っています。

それに、きっと俺達をここに放り込んだ誰かが用意したものだろうから、その意味でもすぐに従いたくなかった。
裏を掻けるなら、そうしたかったんです。

でも、仰る通り、これを使ってみるしかなさそうだ」

考えを共有していなかったことを反省しながら、ボタンを見せる。
氷凪
「なるほど。いかにも誘うようだ。
この字を観る限り、良いことが起きるようには思えないな」
氷凪
「とはいえ他になしか。
ここできみの話を聞くのも悪くはないが、どうにも私は早浪のことが気になって仕方がないのだ。
押すのに異論はないよ」
氷凪
「……押して良いなら押させては貰えないだろうか」
牧志 浩太
「はい。お願いします」
リモコンを氷凪さんに渡す。
KP
ボタンかー。人間社会にはあっただろうけど、氷凪の里にあったとはあまり思えないな。
動物を捕る罠ていどはあっただろうし、概念としてはあると思うけど。
牧志 浩太
とはいえリモコンのボタンはあんまりなさそう。>里
KP
遠隔操作はないだろうな。
だから押したら鍵でも飛び出すのかな、それとも中からなんか出てくるのかなって思ってる。
牧志 浩太
「……大事なものなんてないって言ったけど、早浪さんのことは、大事なんですね」
ふっと声に漏れた。
氷凪
「……そうだな」
氷凪
「そうなのかもしれない」
牧志 浩太
「俺は……、大事な人ならいっぱいいる。
佐倉さんに、シローに、浩子さんたちに、先輩に、東浪見に、東雲さんに、家族……。

いや、考えるのはやめとこう。視野が狭くなったら相手の思う壺だ」
氷凪
「……」
氷凪
「そうか。分かるような気がするよ。
きみは広くものを見、多くの人と関わって生きているのだろうね」
KP
ぼんやりとしたモニタの明かりの中、氷凪の目はあなたを眩しそうに見ていた。
その瞳は金に光っており、瞳孔は蛇のように縦長だった。

氷凪
「では、押すぞ」
指にぐっと力を込める。
KP
するとモニタの文字が変化した。
不安定に揺れながら、このように表示されている。


「捻じ曲げた回答も可能だが、それは自身の首を絞めるだろう。
構わなければ選ぶが良い。それもまた一つの選択となる」


KP
そして、かすかな電子音が鳴った。
牧志 浩太
「答えろって、文字通りか」
電子音のした方を見る。
KP
音は、先ほどあなたが扉があると気付いた壁の方から聞こえた。
牧志 浩太
「開いたのかもしれない……。
くそ、あの中も手の内か」
壁の扉を確認する。開くだろうか?
KP
扉の前に立つと、バシュッと音がして開いた。
その向こうも暗い部屋で、この部屋と同様モニタが置いてあるようだ。
するとあなた方がいる部屋のモニタの明かりが消える。
隣から息を呑んで後ろへさがる音が聞こえた。
KP
『回答者はモニターの前にお立ち下さい』

おそらく合成音声なのだろう無機質なアナウンスが告げた。
牧志 浩太
「こっちが本番だ、っていうことか。
さぞかし滑稽だったたろうな」
氷凪
「お……驚いたな。まさか触れずに開くとは。
床に仕掛けはなかったように思うのだが」
牧志 浩太
「壁の中とかに仕掛けがあるんだろう、と思います。
……さっきと同じように、壁や床に何かないか探してみます」
牧志 浩太
そう言い、モニターの前を避けながら室内に入る。

先程と同じように壁、床、天井、台があれば台の裏やモニターの裏、と何かないか探す。

それから、自分の服を確認し、ポケットなどがないか、何か入っていないか探す。
KP
氷凪もあなた同様に床や壁などに触れて調べる。
だが二人がかりで這いつくばって調べようとも天井に触れようとも、手がかりになるような物は何もない。
分かったことといえば、先ほどと同様に向かいの壁に扉があるらしいこと、今回はリモコンがないことくらいだ。

服にポケットはなく、体には何もついていない。
あなたは無防備だ。武器もない。
牧志 浩太
「くそ。答えろ、ってことかよ」
覚悟を決め、モニターの前に立つ。

視野を狭めないよう、何かが示されるまで、考えないようにする。

その「問い」について。
本編見る!
KP
では1d15を振ってください。
牧志 浩太
1d15 Sasa 1d15→15
氷凪
1d15 Sasa 1d15→6
牧志 浩太
でかーい
なんだなんだ、牧志も15人殺した男になるの?
(アンリの初出場はCoCだけど、そのセッションでネームドNPC以外に15人殺した)
KP
いきなりすごいの引いたなぁ。
アンリさんなにやってるの

KP
あなたがモニターの前に立つと、画面が変わった。


どちらかを選ばないと、大切な人が命を落としてしまうようです。
選んだ結果、この先一生影響が出るとしたら、どちらが嫌ですか?

A:大切な人に嫌われる
B:隣の相手の心を歪め、自分に憑かせる


牧志 浩太
「何だよこれ。心理テスト始まった。

ここで選んだら実際にそうなる、っていうんじゃないだろうな。

……やってきそうな気がするな」
氷凪
「実際に、と言われても。私は幽霊では……あるかもしれないのか」
氷凪は困ったような顔で笑った。
氷凪
「だとしても寡聞にして憑き方など知らぬが」
牧志 浩太
「氷凪さん、注意しよう。
問いを繰り返して抵抗心を奪って、最後に大変なことをさせるやつかもしれない」
氷凪
「……わかった」
牧志 浩太
「……」
画面の隅を何度かつついてみる。
ハッカーあるあるムーブ(?)だ。
KP
画面はあなたのハッカームーブを嘲笑うように、時折ノイズを発生させながらあなたの回答を待っている。
牧志 浩太
例えば、佐倉さんに嫌われたら……、か。
それは辛いな。しんどいな。悲しいな。痛いな。

じっと目を閉じ、想像してみる。
佐倉さんはきっと俺に冷たい目を向けて、そのまま去るんだ。
「嫌い」なものを傍に置くような人じゃない。

佐倉さんのことだから、痕跡なんて追わせてくれない。
完全に、姿を消す。

それは……、それは、辛いな。
辛いよ。

でもさ。
胸に手を当ててみて、意外なことに気がついた。
牧志 浩太
俺は何かを曲げるのがいやみたいだ。
牧志 浩太
「B」
モニターに告げる。
KP
それを口にした瞬間、背筋に嫌な怖気が走った。
佐倉は無事なのだろうか。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D2
牧志 浩太
1d100 53 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 61→失敗
1d2 Sasa 1d2→2
SAN 53 → 51
牧志 浩太
「くそ……、

まさか、佐倉さんに洗脳装置でも当てて、無理やり感情を変えさせるんじゃないよな?
それじゃ、意味がない。
いや、単純に見捨てた扱いにされてる可能性もある……」

何か間違った選択をしたような怖気が襲った。
悪態で怖気を吐き捨てる。
牧志 浩太
「自分が曲げるのがいやだから」っていう軸でこれを選ぶあたり牧志ってほんと牧志なんだけど、佐倉さん何されてるんだろうなぁ~
どうなるのかなぁ~ 一生佐倉さんに嫌われて終わってしまうのか?
佐倉さんには牧志が自分を見捨てたと伝えられて酷い目に遭わされている、とかもありそうで。

佐倉 光
「そういうヤツだよ、お前は。知ってた」
KP
突如聞き慣れた声が言った。
気がつけば目の前で、佐倉があなたを見おろしていた。
牧志 浩太
「あ……、」
佐倉、さん。
その名を呼びそうになった声を、冷たい言葉が遮った。
佐倉 光
「結局は自分が一番。ま、人のことは言えねぇけどな」
牧志 浩太
「そう……、だな」
そうだな。弁明も、言い訳もできなかった。
俺は自分がしたいようにしたんだ。

ああ、嫌われるって、こういうことなんだな。
胸がずきりと痛んだ。それでも声が出なかった。
佐倉 光
「それでも、もしかしたらと思っていたんだよ。馬鹿だったな」
KP
どこか諦めたような乾いた笑み、吹っ切ったような哀しみと痛みが、静かな声に染みついている。
その目が、忌避するようにあなたの痣を見ていた気がした。
KP
そして彼は背を向ける。「じゃあな」とも「さよなら」とも言わずに。
牧志 浩太
「……、ごめん」
佐倉さんが背を向けてから、聞こえないように呟いた。

もしかしたら、と佐倉さんは言った。
信じてくれたことを裏切ってしまったことが、一番痛かった。

俺は佐倉さんより、自分のやりたいことを選んだんだ。
それがようやく、染みてきた。
牧志 浩太
名前が、呼べなかった。
暫くそこで、呆然としていた。

それでもいいと思ったはずなのに。
それでも、曲げたくないと思ったはずなのに。

俺が嫌われたとしても、佐倉さんには何の傷も及ばないと、佐倉さんは大丈夫だって、どこかで思ってたんだ。

考えが、甘かったみたいだ……。
牧志 浩太
もしかしたらこれは誰かの見せている幻なんじゃないか、とも思った。

でも、俺がそれでもいいって言ったことは、事実なんだ。
だから、そんな可能性には縋りたくなかった。

牧志 浩太
今回のテーマ「牧志は自覚がたらない」かもしれない 前にも同じようなことあったよね??
それとは別に「嫌われる」「他人を傷つける」ということに対して認識甘いのも牧志だなと思います。
あんまり人に嫌われなさそうな性格。
牧志 浩太
(逆(佐倉さんが回答)だったらどうなってたのかも気になるお話だなぁ)
KP
あ、そうそう。終わったら逆の組み合わせでやってもいいと思います。
牧志 浩太
ああー、それはぜひ気になります。生還できたら逆もやってみたい。
佐倉さんだったらどう言うのか、これはめちゃくちゃ気になるお話だ。

氷凪
「マキシ! マキシ、なんだ、今のは? 誰だ? どこから現れた?」
KP
ふとあなたは我に返る。
あなたの横から声をかけているのは氷凪で、驚きと警戒に満ちた顔をしていた。
氷凪
「随分と変わった格好をしていた。どこかへ消えてしまったが、彼はきみの知己か」
KP
そういえば彼はいつもの黒いパーカーを身につけていた気がする。
その冥い目は、いつかあなたが彼を襲って牙を突き立てた時にも見た気がした。
あなたに絶望し、そして深く傷ついた目だった。
牧志 浩太
「あ……、ああ、氷凪さん」
一瞬その姿に安堵したことが、余計に胸に突き刺さった。
牧志 浩太
「そうです……、俺の友達だ。
佐倉さん。大事な、友達」
牧志 浩太
違うんだ。傷つけるつもりなんてなかった。
そう叫びたかった。
でも、やってしまったことは変わらない。……変わらない。
KP
モニタには
「回答者はモニターの前にお立ち下さい」
と表示されている。
牧志 浩太
ふらふらとモニターの前に向かう。
KP
暗い部屋の中、モニターは沈黙している。
あなたが正面に立っても反応はない。
ナビも流れなければ、佐倉の声もしなかった。

コメント By.KP
『今昔 狼龍奇譚』過去編のネタバレ注意

「大切な人と赤の他人、どちらを選ぶか回答せよ」
牧志は、氷凪は、善人であり続けられるのか。

牧志と佐倉以外でこのシナリオに出せるペアが意外となくて色々迷いましたが、最終的に『今昔 狼龍奇譚』過去編のふたりになりました。

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【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


TRPGリプレイ CoC『AND/HAND』佐倉&牧志 1

「死んだ隙に、か? 大胆過ぎる手口だな」
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TRPGリプレイ マモノスクランブル『アンラッキーランチ』(終)

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TRPGリプレイ CoC『欠落コディペンデント』モニファ&瀬戸 1

「アカネ、おっぱい丸見えなんだぞ」
「わっ、やだちょっとなに、ヘンタイ! こういう事があるならこっちからって思ってたのに!」


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